JP2016143078A - 無線表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線表示器の表示を臨機応変に変更することが可能な無線表示システムを提供する。
【解決手段】電子棚札システムは、サーバと、複数の電子棚札40と、アクセスポイントとを備え、ハンディターミナルと通信を行う。サーバは、複数の商品に関する第1商品情報を記憶する。電子棚札は、複数の商品のそれぞれに対応して配置される。アクセスポイントは、各電子棚札に対し、該電子棚札に対応する商品に関する、サーバに記憶された第1商品情報を送信する。各電子棚札は、表示部41、第1通信部42、第2通信部50、およびメモリ60を有する。表示部は、電子棚札に対応する商品に関する情報を表示する。第1通信部は、アクセスポイントから第1商品情報を受信する。第2通信部は、ハンディターミナルと近距離無線通信を行う。メモリは、第1通信部および第2通信部に接続され、少なくとも第1商品情報を記憶する。
【選択図】図5

Description

本発明は、無線表示システム、より具体的には、物品情報を記憶するサーバと、複数の無線表示器と、サーバに記憶された物品情報を無線表示器に送信する送信装置とを備えた無線表示システムに関する。
従来、特許文献1(特開2008−168057号公報)のように、複数の物品のそれぞれに対応して配置され、対応する物品に関する情報を表示する複数の無線表示器を備えた無線表示システムが知られている。特許文献1(特開2008−168057号公報)に開示された無線表示システムでは、物品に関する情報はサーバで集中管理され、サーバに記憶された物品に関する情報は、送信装置を介して無線表示器へと送信される。
特許文献1(特開2008−168057号公報)に開示されたような無線表示システムでは、無線表示器の表示内容を書き換えるためには、サーバに記憶された物品に関する情報を書き換え、書き換えた情報を送信装置から無線表示器へ送信するというステップを踏むことになる。そのため、無線表示器の表示内容を臨機応変に変更することが困難であるという問題がある。
本発明の課題は、無線表示器の表示を臨機応変に変更することが可能な無線表示システムを提供することにある。
本発明の第1観点に係る無線表示システムは、サーバと、複数の無線表示器と、通信装置とを備え、携帯端末と通信を行う。サーバは、複数の物品に関する第1物品情報を記憶する。無線表示器は、複数の物品のそれぞれに対応して配置される。通信装置は、各無線表示器に対し、該無線表示器に対応する物品に関する、サーバに記憶された第1物品情報を送信する。各無線表示器は、表示部と、第1通信部と、第2通信部と、記憶部と、を有する。表示部は、無線表示器に対応する物品に関する情報を表示する。第1通信部は、通信装置から第1物品情報を受信する。第2通信部は、携帯端末と近距離無線通信を行う。記憶部は、第1通信部および第2通信部に接続され、少なくとも第1物品情報を記憶する。
本発明の第1観点に係る無線表示システムでは、無線表示器が、サーバから情報を受信する第1通信部に加え、携帯端末と近距離無線通信を行う第2通信部を有し、第1通信部および第2通信部が共通の記憶部に接続されている。そのため、携帯端末から記憶部に情報を書き込んで、無線表示器の表示を変更することができる。その結果、無線表示器の設置場所において、無線表示器の表示を臨機応変に変更することが可能である。
また、ここでは、記憶部に記憶された情報を、近距離無線通信により携帯端末で直接読み出すことが可能で、無線表示器に記憶された情報を応答性よく取得することができる。
本発明の第2観点に係る無線表示システムは、第1観点に係る無線表示システムであって、第2通信部は、該第2通信部を有する無線表示器に対応する物品に関する第2物品情報として、携帯端末から送信されてくる情報を受信する。記憶部は、第2通信部により受信された第2物品情報を更に記憶する。表示部は、少なくとも記憶部に記憶された第2物品情報を、該表示部を有する無線表示器に対応する物品に関する情報として表示する。
本発明の第2観点に係る無線表示システムでは、携帯端末から送信される第2物品情報が無線表示器に表示されため、無線表示器の設置場所において、無線表示器の表示を臨機応変に変更することができる。
本発明の第3観点に係る無線表示システムは、第2観点に係る無線表示システムであって、第1通信部は、記憶部に記憶された第2物品情報の少なくとも一部を、通信装置に対して送信する。サーバは、第1通信部から通信装置に送信された情報を、該第1通信部を有する無線表示器と関連付けられた物品に関する情報として記憶する。
本発明の第3観点に係る無線表示システムでは、記憶部に記憶された第2物品情報が、サーバに送信されて記憶される。つまり、ここでは、無線表示器に記憶されるローカルの情報と、サーバに記憶される情報との整合性がとられるため、無線表示器の表示を臨機応変に変更することを可能としつつ、サーバで情報の集中管理を行うことができる。
本発明の第4観点に係る無線表示システムは、第1観点に係る無線表示システムであって、物品は、購入者により購入される商品である。第2通信部は、該第2通信部を有する無線表示器に対応する物品の潜在的購入者の携帯端末から送信される物品に関する興味を表す情報を、該第2通信部を有する無線表示器に対応する物品に関する第3物品情報として受信する。表示部は、記憶部に記憶された、第3物品情報に基づく情報を、該表示部を有する無線表示器に対応する物品に関する情報として少なくとも表示する。
本発明の第4観点に係る無線表示システムでは、無線表示器が商品のそれぞれに対応して配置されるものである場合に、無線表示器に、潜在的購入者がどの商品に興味を持ったかをリアルタイムに表示できる。そのため、潜在的購入者は、どの商品に興味があるのかを販売者に表明することができると共に、他の潜在的購入者がどの商品に興味を持っているかを認識できる。また、販売者も、購入者のニーズを容易に認識することができる。
本発明の第5観点に係る無線表示システムは、第4観点に係る無線表示システムであって、第1通信部は、記憶部に記憶された、第3物品情報に基づく情報を、通信装置に対して送信する。サーバは、第1通信部から通信装置に送信された第3物品情報に基づく情報を、該第1通信部を有する無線表示器と関連付けられた物品に関する情報として記憶する。
本発明の第5観点に係る無線表示システムでは、第3物品情報に基づく情報がサーバに送信されて記憶される。つまり、ここでは、潜在的購入者がどの商品に興味を持ったかをサーバで集中的に把握し、その結果を踏まえて商品の仕入れ等を行うことができる。
本発明の第6観点に係る無線表示システムは、第1観点から第5観点に係る無線表示システムであって、第2通信部は、携帯端末に対し、記憶部に記憶されている情報の少なくとも一部を近距離無線通信で送信する。
本発明の第6観点に係る無線表示システムでは、携帯端末に対し、記憶部に記憶されている情報が近距離無線通信により送信されるため、無線表示器から応答性よく情報を取得できる。
本発明に係る無線表示システムでは、無線表示器が、サーバから情報を受信する第1通信部に加え、携帯端末と近距離無線通信を行う第2通信部を有し、第1通信部および第2通信部が共通の記憶部に接続されている。そのため、携帯端末から記憶部に情報を書き込んで、無線表示器の表示を変更することができる。その結果、無線表示器の設置場所において、無線表示器の表示を臨機応変に変更することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る電子棚札システムの全体概略図である。 図1の電子棚札システムが有する電子棚札の配置例を描画する図である。 図1の電子棚札システムが有する電子棚札の外観を示す図である。表示部に、アクセスポイントから送信されたイメージ情報と、ハンディターミナルから送信されたイメージ情報と、が表示された状態を描画している。 図1の電子棚札システムが有する電子棚札の外観を示す図である。表示部に、アクセスポイントから送信されたイメージ情報のみが表示された状態を描画している。 図1の電子棚札システムが有する電子棚札の概略構成を示すブロック図である。 図1の電子棚札システムが有するサーバの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る電子棚札システムの全体概略図である。 図7の電子棚札システムが有する電子棚札の外観を示す図である。表示部に、アクセスポイントから送信されたイメージ情報と、スマートフォンから送信された商品に関する興味を表す情報の受信カウント数と、が表示されている。 図7の電子棚札システムが有する電子棚札の概略構成を示すブロック図である。 図7の電子棚札システムが有するサーバの概略構成を示すブロック図である。
以下に、本発明に係る無線表示システムの実施形態について説明する。
なお、以下の実施形態は例示に過ぎず、本発明に係る無線表示システムは以下に記載する内容に限定されるものではない。発明の趣旨と矛盾しない範囲で、他の態様も採用可能である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る電子棚札システム1について以下に説明する。
(1)全体構成
電子棚札システム1は、本発明に係る無線表示システムの一例である。電子棚札システム1は、例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのような店舗において使用される。
電子棚札システム1は、図1に示すように、主として、サーバ10と、複数の電子棚札40,40,・・・と、複数のアクセスポイント30,30,・・・とから構成されている。電子棚札システム1に含まれる電子棚札40およびアクセスポイント30の台数は、図1に示される数に限定されるものではない。
電子棚札システム1は、ハンディターミナル70と通信可能に構成されている。ハンディターミナル70は、携帯端末の一例である。
ハンディターミナル70は、可搬性のデータ収集端末である。ハンディターミナル70は、店舗で作業を行う作業員(店舗で働く従業員等)により使用される。ハンディターミナル70は、各電子棚札40および各商品P(物品の一例)に固有の識別情報、具体的には各電子棚札40および各商品Pに付されたバーコードを読み取り可能に構成されている。ハンディターミナル70は、電子棚札40の装置IDと、商品Pの商品IDとを関連付けるリンク作業等に用いられる。リンク作業は、各電子棚札40に、その電子棚札40に対応する商品Pの情報を記憶/表示させるために、電子棚札40の装置IDと商品Pの商品IDとを関連付けてサーバ10に記憶させる作業である。
ハンディターミナル70は、近距離無線通信(NFC:Near field communication)機能を有する。ハンディターミナル70は、後述する電子棚札40の第2通信部50(RFタグ(Radio Frequency Tag))との近距離無線通信が可能なRFタグのリーダ/ライタである。
ハンディターミナル70は、作業員の操作に従い、電子棚札40に、記憶されている商品Pに関する情報を変更させ、更に表示されている商品Pに関する情報を変更させるため、電子棚札40に記憶および表示の変更を実行させるための指令をコマンドとして生成する。そして、ハンディターミナル70は、電子棚札40の第2通信部50に対して、生成したコマンドを送信する。なお、本実施形態では、電子棚札40の記憶/表示の変更には、記憶/表示の更新、追加、削除等、記憶/表示の内容を変化させる態様を広く含むものとする。ハンディターミナル70が第2通信部50に対して送信するコマンドには、その第2通信部50を有する電子棚札40に対応する商品Pに関する情報を含む場合がある。ここでは、ハンディターミナル70から第2通信部50に送信されてくる商品Pに関する情報を、第2商品情報と呼ぶ。第2商品情報は第2物品情報の一例である。第2商品情報については後述する。
また、ハンディターミナル70は、作業員の操作に従い、電子棚札40に、記憶している情報をハンディターミナル70に送信させるための指令をコマンドとして生成する。そして、ハンディターミナル70は、電子棚札40の第2通信部50に対して、生成したコマンドを送信する。
電子棚札40は、無線表示器の一例である。電子棚札40は、可搬性の装置である。電子棚札40は、電子棚札システム1の設置される店舗で取り扱われる複数の商品Pのそれぞれに対応して配置される表示装置である(図2参照)。電子棚札40は、店舗の売り場において、対応する商品Pに関する情報を表示する(図3参照)。
サーバ10は、店舗で取り扱われる複数の商品Pの情報を一元管理する一般的なコンピュータである。サーバ10は、例えば電子棚札システム1の設置される店舗のバックヤードに配置される。サーバ10の機能には、電子棚札40に記憶させる商品Pに関する情報の管理を含む。なお、電子棚札40に記憶させる商品Pに関する情報には、電子棚札40に表示させる商品Pに関する情報を含む。サーバ10は、電子棚札40に記憶させる商品Pに関する情報を記憶している。サーバ10は、サーバ10に記憶されている商品Pに関する情報が更新された場合等に、電子棚札40に記憶されている商品Pに関する情報を変更させるため、また更には電子棚札40に表示されている商品Pに関する情報を変更させるため、電子棚札40に記憶の変更、又は、記憶および表示の変更を実行させるための指令をコマンドとして生成する。そして、サーバ10は、電子棚札40に対して(後述するアクセスポイント30を介して)コマンドを送信する。電子棚札40に記憶の変更を実行させるためのコマンド、および、電子棚札40に記憶および表示の変更を実行させるためのコマンドには、電子棚札40に記憶/表示させる商品Pに関する情報を含む。なお、ここでは、サーバ10に記憶され、電子棚札40に対して送信される商品Pに関する情報を、第1商品情報と呼ぶ。第1商品情報は第1物品情報の一例である。第1商品情報については後述する。
なお、サーバ10からコマンドが送信される際には、コマンドに、コマンドを実行させる対象の電子棚札40の装置ID(各電子棚札40に固有の識別情報)が付加される。サーバ10は、LAN(Local Area Network)等のネットワーク2(図1参照)により接続されるアクセスポイント30を介して、電子棚札40との信号の授受を行う。
アクセスポイント30は、電波方式の無線通信を行う通信装置である。アクセスポイント30は、電子棚札40との間で、各種信号の授受を行う。具体的には、アクセスポイント30は、電波を使用して、サーバ10から送られたコマンドを各電子棚札40に送信する。つまり、アクセスポイント30は、各電子棚札40に対し、その電子棚札40に対応する商品に関する、サーバ10に記憶された第1商品情報を送信する通信装置の一例である。なお、アクセスポイント30は、コマンドの送信の有無を電子棚札40に伝えるため、ビーコンと呼ばれる信号を所定間隔(例えば4秒間隔)で送信する。アクセスポイント30は、電子棚札40に対してコマンドを送信する場合、コマンドが送信される旨を知らせるビーコンに引き続いてコマンドを送信する。また、アクセスポイント30は、電子棚札40から電波によって送られる信号を受信し、サーバ10に送信する。電子棚札40からアクセスポイント30に送信される信号には、後述する応答信号を含む。
アクセスポイント30は、例えば店舗の天井等に間隔を空けて取り付けられる。アクセスポイント30の設置場所や設置間隔は、店舗内に設置された電子棚札40が、いずれかのアクセスポイント30と通信可能となるように決定される。
(2)詳細構成
電子棚札システム1の電子棚札40およびサーバ10について以下に詳細に説明する。
(2−1)電子棚札
電子棚札40は、電子棚札システム1の設置された店舗で取り扱われる複数の商品Pのそれぞれに対応して配置される。電子棚札40は、対応する商品Pに関する情報を表示する(図2参照)。電子棚札40に表示される商品Pに関する情報には、商品名、販売価格、販売単価(重量あたりの販売価格)、商品のバーコード、および“値下中!”の文字が含まれる(図3参照)。ただし、商品Pに関する情報は、商品名、販売価格、販売単価、商品のバーコード、および、“値下中!”の文字に限定される必要はなく、これらの情報に加えて、あるいはこれらの情報の一部又は全部に代えて、他の情報を含んでいてもよい。
電子棚札40は、図5のように、主に表示部41、第1通信部42、第2通信部50、メモリ60、制御部44、電池45を有する。
(2−1−1)表示部
表示部41は、その表示部41を有する電子棚札40に対応する商品Pに関する情報を表示する画面である(図3参照)。表示部41は、メモリ60に記憶されている商品Pに関する情報を表示する。表示部41には、例えば電子ペーパーが用いられる。すなわち、表示部41は、マトリクス状に配列された複数の画素で構成される、ドットマトリクス方式の不揮発性表示部である。表示部41は、電力が供給されなくても表示内容を保持することが可能である。なお、表示部41は、電子ペーパーにより構成される必要はなく、例えば液晶ディスプレイにより構成されてもよい。
(2−1−2)第1通信部
第1通信部42は、アクセスポイント30との無線通信を行うよう機能する。具体的には、第1通信部42は、アクセスポイント30と電波方式の無線通信を行う。
第1通信部42は、アクセスポイント30から第1商品情報を含むコマンドを受信し、受信したコマンドを制御部44に入力する。第1商品情報には、商品Pの商品名、販売単価、販売価格、バーコード、売上数量、在庫数量等を含む。アクセスポイント30は、商品Pの商品名、販売単価、販売価格、およびバーコードに関しては、これらの情報のイメージ情報G1(図3参照)をコマンドに含めて送信する。アクセスポイント30は、商品Pの売上数量および在庫数量に関しては、これらの数値情報をコマンドに含めて送信する。
第1通信部42は、アクセスポイント30に対して各種信号を送信する。第1通信部42がアクセスポイント30に対して送信する信号には、応答信号(ACK)を含む。応答信号は、電子棚札40が、その電子棚札40宛に送信されたコマンドを受信したことをサーバ10に知らせるために、第1通信部42から送信される信号である。また、第1通信部42は、必要に応じてメモリ60に記憶されている情報をアクセスポイント30に対して送信するよう構成されている。
(2−1−3)第2通信部
第2通信部50は、ハンディターミナル70から非接触電力伝送により電力の供給を受ける、パッシブ型のRFタグである。第2通信部50は、ハンディターミナル70と近距離無線通信を行う。
第2通信部50は、図5のように、アンテナ51と、NFCチップ(Near Field Communication Chip)52と、を主に有する。
アンテナ51は、電波又は磁界を用いた信号の送受信に用いられるループアンテナ(コイルアンテナ)である。第2通信部50とハンディターミナル70との通信可能距離は、数cm〜数10cm程度である。
NFCチップ52は、第2通信部50の各種制御を行う集積回路である。NFCチップ52には、情報を記憶するメモリ60を含む。メモリ60については後述する。
NFCチップ52は、アンテナ51が、メモリ60の記憶および表示部41の表示の変更、特に表示部41の表示の更新又は追加を指示するコマンドを受信した場合には、コマンドに含まれる第2商品情報をメモリ60に記憶させる。第2商品情報は、第2商品情報を受信する第2通信部50を有する電子棚札40に対応する商品Pに関する情報である。ここでは、ハンディターミナル70からのコマンドに含まれる第2商品情報は、“値下中!”という文字情報であり、特には文字情報のイメージ情報G2(図3参照)である。このような第2商品情報を含む表示部41の表示の変更を指示するコマンドは、例えば、一部の商品Pの販売価格が値下げされていることを潜在的購入者(来店者)に特にアピールしたい時等に、ハンディターミナル70から電子棚札40に対して送信される。なお、第2商品情報は、“値下中!”という文字情報である必要はなく、例えば“売出中!”、“できたて”等の文字情報等、商品Pの販売促進のための他の情報であってもよい。NFCチップ52は、アンテナ51が、メモリ60の記憶および表示部41の表示の変更、特に表示部41の第2商品情報の表示の削除を指示するコマンドを受信した場合には、メモリ60から第2商品情報(ここではイメージ情報G2)を削除することで、メモリ60の内容を変更する。NFCチップ52は、第2通信部50がメモリ60の記憶および表示部41の表示の変更を指示するコマンドを受信した場合、制御部44に対して、コマンドを受信したことを知らせる信号を出力する。
NFCチップ52は、アンテナ51が、ハンディターミナル70に対して情報を送信することを電子棚札40に要求するコマンドを受信した場合には、送信を要求されている情報をメモリ60から読み出す。ハンディターミナル70に対して送信することを要求される情報は、例えば商品Pの売上数量や在庫数量である。NFCチップ52は、メモリ60から読み出した情報を、ハンディターミナル70に対し、アンテナ51を介して近距離無線通信で送信する。このように構成されることで、ハンディターミナル70は、サーバ10とネットワークを介した通信を行うこと無く、近距離無線通信により電子棚札40から直接必要な情報を読み出すことができ、ハンディターミナル70を携帯する作業員が、応答性よく必要な情報を取得できる。
(2−1−4)メモリ
メモリ60は、第2通信部50のNFCチップ52に含まれる。メモリ60は、第1通信部42および第2通信部50と接続される。なお、第1通信部42とメモリ60とが接続されているとは、第1通信部42が受信した情報がメモリ60に書き込み可能である、又は、メモリ60から読み出された情報を第1通信部42から送信可能である、という条件の少なくとも一方を満たすことを意味する。また、第2通信部50とメモリ60とが接続されているとは、第2通信部50が受信した情報がメモリ60に書き込み可能である、又は、メモリ60から読み出された情報を第2通信部50から送信可能である、という条件の少なくとも一方を満たすことを意味する。
ここでは、メモリ60は、第1通信部42が受信した第1商品情報(商品Pの商品名、販売単価、販売価格、バーコード、売上数量、在庫数量等)を記憶する。なお、商品Pの商品名、販売単価、販売価格、およびバーコードに関しては、これらの情報のイメージ情報G1(図3参照)がメモリ60に記憶され、商品Pの売上数量および在庫数量に関しては、これらの情報の数値情報がメモリ60に記憶される。また、メモリ60は、第2通信部50が受信した第2商品情報(“値下中!”の文字)を記憶する。第2商品情報は、イメージ情報G2(図3参照)としてメモリ60に記憶される。
(2−1−5)制御部
制御部44は、主にCPUやメモリ(図示せず)等で構成される。制御部44は、表示部41、第1通信部42、第2通信部50、メモリ60、および電池45と電気的に接続されている(図5参照)。
制御部44のメモリには、制御部44のCPUが実行するためのプログラムや、電子棚札40の固有の識別子である装置IDが記憶される。
制御部44は、制御部44のメモリに記憶されたプログラムを実行することで、電子棚札40の各要素を制御する。具体的には、制御部44は、以下の様な制御を行う。
例えば、制御部44は、第1通信部42がアクセスポイント30からコマンドを受信し、受信したコマンドが第1通信部42から制御部44に入力されると、そのコマンドが自己宛(その制御部44を有する電子棚札40宛)であるか否かを判定する。具体的には、制御部44は、コマンドに付された装置IDと、制御部44のメモリに記憶された固有の装置IDとを比較し、これらが一致した場合に、コマンドが自己宛であると判断する。制御部44は、コマンドが自己宛であると判断した場合、コマンドに含まれる第1商品情報をメモリ60に記憶する。そして、制御部44は、コマンドが表示部41の表示(商品Pの商品名、販売価格、販売単価、およびバーコードを含むイメージ)の変更を指示するものであった場合には、表示部41を制御して、メモリ60に新たに記憶された商品Pの商品名、販売価格、販売単価、およびバーコードを含むイメージ情報G1を表示部41に表示させる。また、制御部44は、コマンドが自己宛であると判断した場合、第1通信部42がサーバ10に向けて応答信号を送信するよう第1通信部42を制御する。
また、例えば、第2通信部50がメモリ60の記憶および表示部41の表示の変更を指示するコマンドを受信し、NFCチップ52が、その旨を知らせる信号を制御部44に入力した場合には、制御部44は、表示部41の表示が変更されるよう、表示部41を制御する。具体的には、例えば、コマンドが、表示部41に第2商品情報(“値下中!”の文字情報)のイメージ情報G2を表示することを指示するものであれば、制御部44は、図4のようにイメージ情報G2が表示されていない状態の表示部41に、メモリ60に記憶されたイメージ情報G2が図3のように追加で表示されるよう、表示部41を制御する。また、例えば、コマンドが、表示部41からイメージ情報G2の表示を削除することを指示するものであれば、制御部44は、図2のようにイメージ情報G2が表示されている状態の表示部41から、図3のようにイメージ情報G2が削除されるよう、表示部41を制御する。
(2−1−6)電池
電池45は、電子棚札40の表示部41、第1通信部42、および制御部44に駆動電力を供給するよう構成されている。第2通信部50は、ハンディターミナル70から非接触電力伝送により電力の供給を受けるよう構成され、電池45からは電力が供給されない。メモリ60は、第1通信部42によりデータの読み書きが行われる際には電池45から、第2通信部50によりデータの読み書きが行われる際にはハンディターミナル70から、それぞれ電力の供給を受けるよう構成されている。
(2−2)サーバ
サーバ10は、店舗で取り扱われる複数の商品Pの情報を一元管理する一般的なコンピュータである。サーバ10は、アクセスポイント30を介して、電子棚札40に第1商品情報を含むコマンドを送信する。
サーバ10は、サーバ通信部11と、サーバ表示部12と、サーバ入力部13と、サーバ記憶部14と、サーバ制御部15とを主に有する(図6参照)。
(2−2−1)サーバ通信部
サーバ通信部11は、サーバ10と、アクセスポイント30やハンディターミナル70等との通信を可能にするための通信インターフェースである。また、サーバ10は、サーバ通信部11を介して、例えば、電子棚札システム1の設置された店舗に設置されるPOSシステムのサーバおよびストアコントローラとも通信可能に構成されている。サーバ通信部11からアクセスポイント30に送られたコマンドは、アクセスポイント30から電子棚札40へと送信される。
(2−2−2)サーバ表示部
サーバ表示部12は、液晶ディスプレイである。サーバ表示部12には、電子棚札システム1に関する各種情報を表示可能である。
(2−2−3)サーバ入力部
サーバ入力部13は、マウスおよびキーボードである。サーバ10に対する各種指令や各種情報は、サーバ入力部13を介して入力可能である。
(2−2−4)サーバ記憶部
サーバ記憶部14は、ROM、RAM、およびハードディスク等により構成される。サーバ記憶部14には、後述するサーバ制御部15により実行される各種プログラムが記憶される。また、サーバ記憶部14には、各種情報が記憶される。サーバ記憶部14に記憶される情報には、商品マスタテーブル14aと、電子棚札マスタテーブル14bとが含まれる(図5参照)。
(2−2−4−1)商品マスタテーブル
商品マスタテーブル14aは、電子棚札システム1で取り扱う商品Pに関する情報である。商品Pに関する情報には、例えば、商品名、販売価格、販売単価、商品のバーコード、売上数量、在庫数量等、を含む。商品マスタテーブル14aには、商品Pの商品ID(バーコード情報)別に、商品情報が記憶される。商品マスタテーブル14aの内容は、サーバ通信部11が外部機器(例えば、図示しないPOSシステム)から情報を受信することで、あるいは、サーバ入力部13が情報の入力を受け付けることで更新される。
(2−2−4−2)電子棚札マスタテーブル
電子棚札マスタテーブル14bは、電子棚札40を識別するための装置IDと、商品Pの商品IDとを関連付ける情報である。電子棚札マスタテーブル14bにおいて、装置IDと商品IDとが関連付けて記憶されることで、電子棚札40と電子棚札40に対応する商品Pとがリンク付けされる。言い換えれば、電子棚札マスタテーブル14bに装置IDと商品IDとが関連付けて記憶されることで、ある電子棚札40に、どの商品Pの商品情報を表示すればよいかが特定される。装置IDおよび商品IDは、作業者がハンディターミナル70を用いてリンク作業を行うことで関連付けされる。
(2−2−5)サーバ制御部
サーバ制御部15は、サーバ記憶部14に記憶されているプログラムを実行することで、サーバ10の各要素の制御を行う。具体的には、サーバ制御部15は、以下の様な制御を行う。
例えば、サーバ制御部15は、後述するように、サーバ通信部11が、ハンディターミナル70が送信する関連付けすべき電子棚札の装置IDと商品Pの商品IDとを受け付けると、それらの装置IDと商品IDとを関連付けして電子棚札マスタテーブル14bに記憶する。
また、例えば、サーバ制御部15は、電子棚札システム1の起動時や、電子棚札40の記憶内容や表示内容の変更が必要な時に、第1商品情報を含むコマンドを生成し、アクセスポイント30を介して電子棚札40に送信する。電子棚札40の表示変更が必要な時とは、例えば、商品マスタテーブル14aや電子棚札マスタテーブル14bの内容が更新された時である。
サーバ制御部15は、電子棚札40に対し、メモリ60の記憶および表示部41の表示の変更を指示するコマンドを送信する時には、以下の処理を行う。
まず、サーバ制御部15は、商品マスタテーブル14aを参照して、電子棚札40の表示変更が必要な商品Pについて、電子棚札40に送信するためのイメージ情報(例えば、商品Pの商品名、販売価格、販売価格、バーコードを含むイメージ情報G1(図3参照))を生成する。また、サーバ制御部15は、電子棚札マスタテーブル14bを参照して、電子棚札40の表示変更が必要な商品Pとリンク付けされている電子棚札40の装置IDを、送信先識別子として取得する。
次に、サーバ制御部15は、取得した送信先識別子(送信対象の電子棚札40の装置ID)を付した、イメージ情報G1を含むコマンドを生成する。さらに、サーバ制御部15は、生成したコマンドを、アクセスポイント30に送信する。コマンドを受信したアクセスポイント30は、そのコマンドを、電波により電子棚札40に送信する。
サーバ制御部15は、電子棚札40に対し、メモリ60の記憶の変更だけを指示するコマンドを送信する時には、以下の処理を行う。
まず、サーバ制御部15は、商品マスタテーブル14aを参照して、電子棚札40の表示変更が必要な商品Pについて、変更すべき情報(例えば商品Pの在庫数量等)を読み出す。また、サーバ制御部15は、電子棚札マスタテーブル14bを参照して、電子棚札40の表示変更が必要な商品Pとリンク付けされている電子棚札40の装置IDを、送信先識別子として取得する。
次に、サーバ制御部15は、取得した送信先識別子(送信対象の電子棚札40の装置ID)を付した、商品Pの在庫数量等の数値情報を含むコマンドを生成する。さらに、サーバ制御部15は、生成したコマンドを、アクセスポイント30に送信する。コマンドを受信したアクセスポイント30は、そのコマンドを、電波により電子棚札40に送信する。
前述のように、電子棚札40は、自己に対する配信データを受信すると、アクセスポイント30に対して応答信号を送信する。応答信号を受信したアクセスポイント30は、ネットワーク2を介して、サーバ10のサーバ通信部11に対して応答信号を送信する。サーバ制御部15は、コマンド送信後にサーバ通信部11が応答信号を受信すると、電子棚札40との通信が成功したと判断し、電子棚札40に対する商品情報の送信処理を終了する。一方、何らかの原因で、アクセスポイント30が応答信号を受信しない場合には、サーバ制御部15は、配信データを再送信する。
(3)特徴
(3−1)
本実施形態に係る無線表示システムの一例としての電子棚札システム1は、サーバ10と、複数の無線表示器の一例としての電子棚札40と、通信装置の一例としてのアクセスポイント30とを備え、携帯端末の一例としてのハンディターミナル70と通信を行う。サーバ10は、複数の商品P(物品の一例)に関する第1商品情報(第1物品情報の一例)を記憶する。電子棚札40は、複数の商品Pのそれぞれに対応して配置される。アクセスポイント30は、各電子棚札40に対し、該電子棚札40に対応する商品Pに関する、サーバ10に記憶された第1商品情報を送信する。各電子棚札40は、表示部41と、第1通信部42と、第2通信部50と、記憶部の一例としてのメモリ60と、を有する。表示部41は、電子棚札40に対応する商品Pに関する情報を表示する。第1通信部42は、アクセスポイント30から第1商品情報を受信する。第2通信部50は、ハンディターミナル70と近距離無線通信を行う。メモリ60は、第1通信部42および第2通信部50に接続され、少なくとも第1商品情報を記憶する。
ここでは、電子棚札40が、サーバ10から情報を受信する第1通信部42に加え、ハンディターミナル70と近距離無線通信を行う第2通信部50を有し、第1通信部42および第2通信部50が共通のメモリ60に接続されている。そのため、ハンディターミナル70からメモリ60に情報を書き込んで、電子棚札40の表示を変更することができる。その結果、電子棚札40の設置場所において、電子棚札40の表示を臨機応変に変更することが可能である。
また、ここでは、メモリ60に記憶された情報を、近距離無線通信によりハンディターミナル70で直接読み出すことが可能である。そのため、ハンディターミナル70がネットワークを介して電子棚札40に対応する商品Pに関する情報を取得する場合に比べ、電子棚札40の設置場所において、応答性よく情報を取得できる。
(3−2)
本実施形態に係る電子棚札システム1では、第2通信部50は、該第2通信部50を有する電子棚札40に対応する商品Pに関する第2商品情報(第2物品情報の一例)として、ハンディターミナル70から送信されてくる情報を受信する。メモリ60は、第2通信部50により受信された第2商品情報を記憶する。表示部41は、メモリ60に記憶された第2商品情報を、該表示部41を有する電子棚札40に対応する商品Pに関する情報として表示する。
ここでは、ハンディターミナル70から送信される第2商品情報が電子棚札40に表示されるため、電子棚札40の設置場所において、電子棚札40の表示を臨機応変に変更することができる。
(3−3)
本実施形態に係る電子棚札システム1では、第2通信部50は、ハンディターミナル70に対し、メモリ60に記憶されている情報を近距離無線通信で送信する。
ここでは、ハンディターミナル70に対し、メモリ60に記憶されている情報が近距離無線通信により送信されるため、ハンディターミナル70がネットワークを介して電子棚札40に対応する商品Pに関する情報を取得する場合に比べ、電子棚札40の設置場所において、応答性よく情報を取得できる。
(4)変形例
以下に第1実施形態の変形例について説明する。なお、矛盾しない範囲で、複数の変形例が組み合わされてもよい。
(4−1)変形例1A
上記実施形態に係る電子棚札システム1では、電子棚札40は、アクセスポイント30との間で電波により通信を行うが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ10に記憶された第1商品情報を電子棚札に対して送信する通信装置と、電子棚札とは、赤外線を用いて通信を行うよう構成されてもよい。
(4−2)変形例1B
上記実施形態に係る電子棚札システム1では、第2通信部50はハンディターミナル70から、“値下中!”の文字のイメージ情報G2を、表示部41に表示するよう、あるいは、表示部41から削除するよう指令を受けるが、これに限定されるものではない。例えば、第2通信部50は、ハンディターミナル70から、販売価格の更新(販売価格のイメージ情報の更新)に関する指令(販売価格のイメージ情報を含むコマンド)を受けるものであってもよい。
このように構成される場合には、サーバ10に記憶されている販売価格と、電子棚札40に表示される販売価格とが不一致になる可能性があるため、これらの整合を取るような処理が行われることが好ましい。
例えば、第2通信部50に対して販売価格の更新に関する指令がコマンドとして送信される際には、ハンディターミナル70により販売価格の更新対象となる商品Pのバーコードがスキャンされ、図示しないネットワークを介して、商品Pのバーコードと更新後の販売価格とがハンディターミナル70からサーバ10に送信されてもよい。サーバ10において、受信した情報に基づいて商品マスタテーブル14aが更新されることで、サーバ10に記憶されている販売価格と、電子棚札40に表示される販売価格との整合性をとることができる。
また、例えば、第2通信部50に対して販売価格の更新に関する指令がコマンドとして送信される際には、電子棚札40の制御部44は、メモリ60に記憶された更新後の販売価格が、メモリ60に記憶された装置IDと共にアクセスポイント30に対して送信されるよう、第1通信部42を制御してもよい。つまり、第1通信部42は、メモリ60に記憶された第2商品情報としての販売価格を、アクセスポイント30に送信するよう構成されてもよい。サーバ10は、第1通信部42からアクセスポイント30に送信された情報を、情報を送信した第1通信部42を有する電子棚札40に対応する商品Pに関する情報として商品マスタテーブル14aに記憶してもよい。このように構成されることで、サーバ10に記憶されている販売価格と、電子棚札40に表示される販売価格との整合性をとることができる。電子棚札40に記憶されるローカルの情報と、サーバ10に記憶される情報との整合性をとることで、電子棚札40の表示を臨機応変に変更することを可能としつつ、サーバ10で情報の集中管理を行うことができる。
(4−3)変形例1C
上記実施形態では、携帯端末の一例としてハンディターミナル70を挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、第2通信部50と近距離無線通信を行う携帯端末は、リンク作業に用いられるハンディターミナル70とは別の、スマートフォンやタブレットコンピュータ等であってもよい。このような携帯端末に、第2通信部50と通信を行うためのアプリケーションソフトウェアを実行させることで、上記実施形態に記載したような機能を発揮するように構成されてもよい。
なお、このように構成される場合に、携帯端末は、サーバ10と通信可能に構成されなくてもよい。サーバ10とネットワークを介して接続されていない携帯端末であっても、近距離無線通信を用いて、メモリ60に記憶されている各種情報を電子棚札40から応答性よく取得することが可能である。また、サーバ10とネットワークを介して接続されていない携帯端末であっても、近距離無線通信を用いて、メモリ60に記憶されている情報を変更し、更には電子棚札40の表示部41に表示される情報を更新することが可能である。
(4−4)変形例1D
上記実施形態では、ハンディターミナル70でリンク作業が行われた時に、サーバ10からアクセスポイント30を介して電子棚札40に対して第1商品情報を含むコマンドが送信されるが、これに限定されるものではない。
例えば、ハンディターミナル70でリンク作業が行われた時に、サーバ10からハンディターミナル70に対して第1商品情報を含むコマンドが送信され、更に、近距離無線通信によりハンディターミナル70から電子棚札40に第1商品情報を含むコマンドが送信されるよう構成されてもよい。
通常、サーバ10からアクセスポイント30を介して電子棚札40にコマンドが送信される場合、コマンドの送信対象以外の電子棚札40にもコマンドが送信される。そのため、コマンドの送信対象以外の電子棚札40も、一旦コマンドを受信して、そのコマンドが自己宛のコマンドであるかを判定するという処理を行う必要があり、不必要に電池45の電力が消費される。これに対し、リンク作業時の通信に近距離無線通信を用いれば、リンク作業の対象以外の電子棚札40にはコマンドが送信されないので、不必要な電池45の電力の消費を抑制することができる。
(4−5)変形例1E
上記実施形態では、ハンディターミナル70でリンク作業が行われる際に、電子棚札40に付されたバーコードをスキャンすることでハンディターミナル70は電子棚札40の装置IDを取得するが、これに限定されるものではない。例えば、ハンディターミナルは、近距離無線通信によりメモリ60に記憶された装置IDを読み出すことで、電子棚札40の装置IDを取得するよう構成されてもよい。
(4−6)変形例1F
上記実施形態では、本発明に係る無線表示システムの一例として電子棚札システムを示したが、本発明に係る無線表示システムは、店舗等に設置される電子棚札システムに限定されるものではない。
例えば、無線表示システムは、病院で利用されるものであってもよい。具体的には、病院において、調剤場所等で薬品(注射薬や内服薬)を患者別に準備して容器に収納し、その容器で薬品を病室等まで運ぶという管理が行われる場合がある。このような場合に、複数の容器(物品の一例)のそれぞれに無線表示器(上記実施形態に係る電子棚札40と同様の機器構成を有する無線表示器)が取り付けられ、無線表示器が、サーバから送信されてくる容器に関する情報(第1物品情報の一例)を、第1通信部および第2通信部と接続されたメモリに記憶させるように構成されてもよい。容器に関する情報は、例えば、その容器に入っている(入れられるべき)薬品を使用する患者の氏名、その容器に入っている(入れられるべき)薬品名のリスト等である。
病院で使用される無線表示システムにおいては、例えば、看護師等が、無線表示器に表示された薬品と容器内の薬品とが一致していることを確認した際に、無線表示器の第2通信部と通信可能な携帯端末を用いて、チェックが完了した容器に付けられた無線表示器に「チェック完了」という文字情報(第2物品情報の一例)のイメージ情報を表示させるためのコマンドを送信する。無線表示器の第2通信部は、携帯端末から送信されてくる「チェック完了」という文字情報のイメージ情報を含むコマンドを受信するよう構成され、メモリは、第2通信部により受信された「チェック完了」という文字情報のイメージ情報を記憶するよう構成される。無線表示器の表示部は、メモリに記憶された「チェック完了」という文字情報のイメージ情報を、該表示部を有する無線表示器に対応する容器に関する情報として表示するよう構成される。
また、病院で使用される無線表示システムにおいては、例えば、容器に入った薬品を病室や処置室等まで運び終わった後に、看護師等が、無線表示器の近距離通信部と通信可能な携帯端末を用いて、表示部に表示される第1物品情報(患者名等)の消去等(変更)を運び終わった容器に付けられた無線表示器に指示し、指示を受けた無線表示器が、メモリに記憶された第1物品情報の消去等(変更)や、表示部の第1物品情報の表示の消去等(変更)を行うよう構成される。なお、この場合には、無線表示器の表示の変更が行われたことがサーバ側で把握されるよう、無線表示器又は携帯端末から、サーバに対し、無線表示器の表示の変更内容を知らせるよう構成されることが好ましい。
また、病院で使用される無線表示システムは、サーバから無線表示器に、容器に関する第1物品情報として、例えば、容器内の薬品の用法等の情報がアクセスポイントを介して更に送信されるよう構成されてもよい。そして、無線表示器の第2通信部は、看護師等が有する無線表示器の第2通信部と通信可能な携帯端末に対し、メモリに記憶されている薬品の用法等の情報を近距離無線通信で送信可能に構成されてもよい。
また、例えば、無線表示システムは、倉庫等で利用されるものであってもよい。具体的には、倉庫において、搬送先別に搬送対象物がコンテナに入れられて倉庫内で保管/管理されている場合に、複数のコンテナ(物品の一例)のそれぞれに無線表示器(上記実施形態に係る電子棚札40と同様の機器構成を有する無線表示器)が取り付けられ、無線表示器が、サーバから送信されてくるコンテナに関する情報(第1物品情報の一例)を、第1通信部および第2通信部と接続されたメモリに記憶させるように構成されてもよい。コンテナに関する情報は、例えば、そのコンテナに入っている搬送対象物の搬送先、コンテナ内に入っている搬送対象物の名称、数量等である。
倉庫で使用される無線表示システムにおいては、例えば、作業員等が、コンテナ内の搬送対象物の検査を終了した際に、無線表示器の第2通信部と通信可能な携帯端末を用いて、検査が完了したコンテナに付けられた無線表示器に「検品済」という文字情報(第2物品情報の一例)のイメージ情報を表示させるためのコマンドを送信する。無線表示器の第2通信部は、携帯端末から送信されてくる「検品済」という文字情報のイメージ情報を含むコマンドを受信するよう構成され、メモリは、第2通信部により受信された「検品済」という文字情報のイメージ情報を記憶するよう構成される。無線表示器の表示部は、メモリに記憶された「検品済」という文字情報のイメージ情報を、該表示部を有する無線表示器に対応するコンテナに関する情報として表示するよう構成される。
また、倉庫で使用される無線表示システムは、サーバから無線表示器に、コンテナに関する第1物品情報として、例えば、コンテナ内の搬送対象物の性状等の情報がアクセスポイントを介して更に送信されるよう構成されてもよい。そして、無線表示器の第2通信部は、作業員等が有する無線表示器の第2通信部と通信可能な携帯端末に対し、メモリに記憶されている搬送対象物の性状等を近距離無線通信で送信可能に構成されてもよい。
上記のような病院や倉庫で利用される無線表示システムにおいても、無線表示器の設置場所において、無線表示器の表示を臨機応変に変更することが可能である。また、上記のような無線表示システムでは、ネットワークを介して無線表示器に対応する容器/コンテナに関する情報(例えば、容器内の薬品の用法等の情報や、コンテナ内の搬送対象物の性状等の情報)を取得する場合に比べ、無線表示器の設置場所において、応答性よく情報を取得できる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る電子棚札システム101について以下に説明する。
第2実施形態に係る電子棚札システム101は、本発明に係る無線表示システムの一例である。電子棚札システム101は、第1実施形態に係る電子棚札システム1と共通点も多いため、主に相違点について説明する。
なお、第2実施形態において、第1実施形態に係る構成と同じ符号が付された要素は、第1実施形態に係る要素と構成/機能等が同様であることを意味する。
(1)全体構成
図7は、第2実施形態に係る電子棚札システム101の全体概略図である。
電子棚札システム101は、図7に示すように、主として、サーバ110と、複数の無線表示器の一例としての電子棚札140,140,・・・と、複数のアクセスポイント30,30,・・・とから構成されている。サーバ110および電子棚札140は、第1実施形態に係るサーバ10および電子棚札40と、記憶される情報の内容や実行される処理が一部異なるが、機器の構成は同様である。サーバ110および電子棚札140について、後述する詳細説明の中で第1実施形態に係るサーバ10および電子棚札40との違いを説明する。アクセスポイント30については、第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
なお、電子棚札システム1は、第1実施形態とは異なり、来店客(物品の一例である商品Pの潜在的購入者)が携帯するスマートフォン170と通信可能に構成されている。スマートフォン170は、携帯端末の一例である。つまり、スマートフォン170は、近距離無線通信機能を有する。スマートフォン170は、電子棚札140の第2通信部150(RFタグ)との近距離無線通信が可能なRFタグのリーダ/ライタである。
スマートフォン170には、電子棚札140の第2通信部150との通信を可能にするアプリケーションソフトウェアが記憶されている。スマートフォン170のCPUが、アプリケーションソフトウェアを実行することで、以下に示すように、電子棚札140との情報の授受や、電子棚札140に対する指令を送信可能に構成されている。
スマートフォン170は、例えば、電子棚札140に対し、商品Pに関する興味を表す情報を送信することが可能に構成されている。つまり、ある商品Pの潜在的購入者は、スマートフォン170を用いて、第2通信部150に、その第2通信部150を有する電子棚札140に対応する商品Pに関する興味を表す情報(以下では、第3商品情報と呼ぶ)を送信することができる。第3商品情報は、第3物品情報の一例である。第3商品情報は、例えば、商品Pが好みであることを表明する("いいね!”の表明をする)情報である。第3商品情報は、例えば、ある商品Pに対して興味を持ったことを表明する操作をスマートフォン170上で行った上で(例えば、スマートフォン170の画面上で“いいね!”ボタンを押した上で)スマートフォン170を電子棚札140に近づけることで、第2通信部150に対して送信される。
また、スマートフォン170は、商品Pの潜在的購入者の操作に従い、電子棚札140に記憶されている商品Pに関する情報をスマートフォン170に送信させるための指令をコマンドとして生成する。そして、スマートフォン170は、電子棚札140の第2通信部150に対して、生成したコマンドを送信する。ここでは、スマートフォン170が電子棚札140に対し送信を要求する商品Pに関する情報を第4商品情報と呼ぶ。第4商品情報には、例えば、商品Pのアレルギー情報、商品Pの生産地/生産者に関する情報、商品Pのセール日に関する情報、その商品Pを用いたレシピ情報等、を含む。スマートフォン170では、例えば、情報の取得を希望する項目をスマートフォン170上で選択することで、選択した項目について第4商品情報の送信を要求するコマンドが生成される。そして、スマートフォン170を電子棚札140に近づけることで、その電子棚札140の第2通信部150に対しコマンドが送信される。
(2)詳細構成
電子棚札システム101の電子棚札140およびサーバ110について、主に第1実施形態との違いについて以下に詳細に説明する。
(2−1)電子棚札
電子棚札140に表示される商品Pに関する情報には、商品名、販売価格、および販売単価、商品のバーコード、および“いいね!”の件数(第3商品情報の受信カウント数)が含まれる(図8参照)。“いいね!”の件数は、第3商品情報に基づく情報の表示の一例である。なお、電子棚札140では、第1実施形態の電子棚札40とは異なり、“値下中!”の文字は表示されない。
電子棚札140は、第1実施形態と同様に、主に表示部41、第1通信部142、第2通信部150、メモリ160、制御部144、電池45を有する(図9参照)。表示部41および電池45は、第1実施形態と同様である。ここでは、第1通信部142、第2通信部150、メモリ160および制御部144について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
(2−1−1)第1通信部
第1通信部142は、機器の構成に関しては、第1実施形態の第1通信部42と同様である。第1通信部142は、アクセスポイント30から送信されてくる商品Pに関する情報(受信する商品Pに関する情報)に、商品Pの商品名、販売単価、販売価格、商品のバーコード等の第1商品情報の他、第4商品情報が含まれる点で、第1実施形態に係る第1通信部42と相違する。なお、第4商品情報は、スマートフォン170に対して送信される商品Pに関する情報で、例えば、商品Pのアレルギー情報、商品Pの生産地/生産者に関する情報、商品Pのセール日に関する情報、その商品Pを用いたレシピ情報等を含む。その他の点については、第1通信部142は、第1実施形態の第1通信部42と同様であるので、説明を省略する。
(2−1−2)第2通信部
第2通信部150は、スマートフォン170から非接触電力伝送により電力の供給を受ける、パッシブ型のRFタグである。第2通信部150は、スマートフォン170と近距離無線通信を行う。
第2通信部150は、機器構成に関しては、第1実施形態の第2通信部50と同様である。第2通信部150は、携帯端末(ここではスマートフォン170)から送信される情報やコマンドが異なる点を除き、第1実施形態の第2通信部50と同様である。以下に、第2通信部150がスマートフォン170から受信する情報/コマンドと、情報/コマンドの受信時のNFCチップ52の動作について主に説明する。
NFCチップ52は、アンテナ51がスマートフォン170から第3商品情報(“いいね!”の表明)を受信した場合には、メモリ60に記憶された"いいね!”の受信カウント数を1増加させる処理を行う。NFCチップ52は、言い換えれば、メモリ60に記憶された、第3商品情報に基づく情報を更新する処理を行う。その上で、NFCチップ52は、制御部44に対して、第3商品情報を受信したことを知らせる信号を出力する。
NFCチップ52は、アンテナ51が、スマートフォン170に対して情報を送信することを電子棚札140に要求するコマンドを受信した場合には、送信を要求されている情報をメモリ160から読み出す。スマートフォン170に対して送信が要求される情報は、例えば商品Pのアレルギー情報、商品Pの生産地/生産者に関する情報、商品Pのセール日に関する情報、その商品Pを用いたレシピ情報等である。NFCチップ52は、メモリ60から読み出した情報を、スマートフォン170に対し、アンテナ51を介して、近距離無線通信で送信する。このように構成されることで、スマートフォン170は、サーバ110とネットワークを介した通信を行うこと無く、近距離無線通信により電子棚札140から直接必要な情報を読み出すことができ、スマートフォン170を携帯する来店者が、応答性よく必要な情報を取得できる。
(2−1−3)メモリ
メモリ160は、第2通信部150のNFCチップ52に含まれる。メモリ160が、第1通信部142および第2通信部150と接続される点については、第1実施形態と同様である。メモリ160は、第1実施形態のメモリ60と、記憶される情報が以下のように異なる。
メモリ160は、第1通信部142が受信した、第1実施形態において第1商品情報(商品Pの商品名、販売単価、販売価格、商品のバーコード等)として説明した情報に加え、第4商品情報を記憶する。また、メモリ160は、第1実施形態とは異なり、第2商品情報は記憶しない。一方で、メモリ160は、第3商品情報に基づく情報(第2通信部150による第3商品情報の受信カウント数)を記憶する。第3商品情報は、第2通信部150に対し、その第2通信部150を有する電子棚札140に対応する商品Pの潜在的購入者のスマートフォン170から送信される、その商品Pに対する興味を表す情報(“いいね!”の表明)である。
(2−1−4)制御部
制御部144は、機器構成については、第1実施形態の制御部44と同様である。また、第1通信部142がアクセスポイント30からコマンドを受信した時の制御部144の動作は、第1実施形態の制御部44の動作と同様であるので説明は省略する。
制御部144は、第2通信部150から、第3商品情報を受信した旨を知らせる信号の入力を受けると、表示部41の表示を変更するよう制御する。具体的には、制御部144は、第3商品情報に基づく情報として、メモリ160に記憶された最新の第3商品情報の受信カウント数が表示部41に表示されるように、表示部41を制御する(図8のG3参照)。
(2−2)サーバ
サーバ110は、店舗で取り扱われる複数の商品Pの情報を一元管理する一般的なコンピュータである。サーバ110の構成(図10参照)は、第1実施形態に係るサーバ10の構成と同様である。サーバ110は、サーバ記憶部14の商品マスタテーブル114aとして記憶される商品Pに関する情報に第4商品情報が含まれる点、また、第4商品情報が必要に応じてサーバ通信部11からアクセスポイント30を介して電子棚札140に送信される点を除いて第1実施形態と同様である。ここでは、その他のサーバ110に関する説明は省略する。
(3)特徴
(3−1)
本実施形態に係る無線表示システムの一例としての電子棚札システム101は、サーバ110と、複数の無線表示器の一例としての電子棚札140と、通信装置の一例としてのアクセスポイント30とを備え、携帯端末の一例としてのスマートフォン170と通信を行う。サーバ110は、複数の商品P(物品の一例)に関する第1商品情報(第1物品情報の一例)を記憶する。電子棚札140は、複数の商品Pのそれぞれに対応して配置される。アクセスポイント30は、各電子棚札140に対し、該電子棚札140に対応する商品Pに関する、サーバ110に記憶された第1商品情報を送信する。各電子棚札140は、表示部41と、第1通信部142と、第2通信部150と、記憶部の一例としてのメモリ160と、を有する。表示部41は、電子棚札140に対応する商品Pに関する情報を表示する。第1通信部142は、アクセスポイント30から第1商品情報を受信する。第2通信部150は、スマートフォン170と近距離無線通信を行う。メモリ160は、第1通信部142および第2通信部150に接続され、少なくとも第1商品情報を記憶する。
ここでは、電子棚札140が、サーバ110から情報を受信する第1通信部142に加え、スマートフォン170と近距離無線通信を行う第2通信部150を有し、第1通信部142および第2通信部150が共通のメモリ160に接続されている。そのため、スマートフォン170からメモリ160に情報を書き込んで、電子棚札140の表示を変更することができる。その結果、電子棚札140の設置場所において、電子棚札140の表示を臨機応変に変更することが可能である。
また、ここでは、メモリ160に記憶された情報を、近距離無線通信によりスマートフォン170を用いて直接読み出すことが可能で、電子棚札140の設置場所で、潜在的購入者(来店者)が商品Pに関する情報を応答性よく取得することができる。
(3−2)
本実施形態に係る電子棚札システム101では、商品Pは、購入者により購入される物品である。第2通信部150は、該第2通信部150を有する電子棚札140に対応する商品Pの潜在的購入者のスマートフォン170から送信される商品Pに関する興味を表す情報("いいね!”の表明)を、該第2通信部150を有する電子棚札140に対応する商品Pに関する第3商品情報として受信する。表示部41は、メモリ160に記憶された、第3商品情報に基づく情報、より具体的には第3商品情報のカウント数を、該表示部41を有する電子棚札140に対応する商品Pに関する情報として表示する。
ここでは、電子棚札140に、潜在的購入者がどの商品Pに興味を持ったかをリアルタイムに表示できる。そのため、潜在的購入者は、どの商品に興味があるのかを販売者に表明することができると共に、他の潜在的購入者がどの商品に興味を持っているかを認識できる。また、販売者も、購入者のニーズを容易に認識することができる。
(3−3)
本実施形態に係る電子棚札システム101では、第2通信部150は、スマートフォン170に対し、メモリ160に記憶されている情報(特に、ここでは第4商品情報)を近距離無線通信で送信する。
ここでは、スマートフォン170に対し、メモリ160に記憶されている情報が近距離無線通信により送信されるため、スマートフォン170がネットワークを介して電子棚札140に対応する商品Pに関する情報を取得する場合に比べ、電子棚札140の設置場所で、応答性よく情報を取得できる。
(4)変形例
第1実施形態および第2実施形態の内容は、矛盾しない範囲で、互いに組み合わされてもよい。例えば、電子棚札140は、第1実施形態の場合と同様に、携帯端末(例えばハンディターミナル70)と近距離無線通信が行われることで、第2商品情報(例えば、“値下中”の文字)が表示部41に更に表示されるように構成されてもよい。
(4−1)変形例2A
上記実施形態に係る電子棚札システム1では、電子棚札140は、アクセスポイント30との間で電波により通信を行うが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ10に記憶された第1商品情報および第4商品情報を電子棚札に対して送信する通信装置と、電子棚札とは、赤外線を用いて通信を行うよう構成されてもよい。
(4−2)変形例2B
制御部144は、第2通信部150が第3商品情報を受信した場合に、メモリ160に記憶された第3商品情報の受信カウント数を1増やすよう更新することに加えて、更新後の第3商品情報の受信カウント数をアクセスポイント30に送信するように第1通信部142を制御してもよい。そして、サーバ110は、第1通信部142からアクセスポイント30に送信された第3商品情報の受信カウント数を、そのカウント数を送信した第1通信部142を有する電子棚札140と関連付けられた商品Pに関する情報として、サーバ記憶部14の商品マスタテーブル114aに記憶してもよい。これにより、第3商品情報に基づく情報(第3商品情報の受信カウント数)がサーバ110に送信されて記憶される。つまり、ここでは、潜在的購入者がどの商品Pに興味を持ったかをサーバ110で集中的に把握し、その結果を踏まえて商品Pの仕入れ等を行うことができる。
(4−3)変形例2C
上記実施形態では、スマートフォン170は、電子棚札140から、第4商品情報として、商品Pのアレルギー情報等を直接取得するよう構成されるが、これに限定されるものではない。例えば、第4商品情報そのものに代えて、第4商品情報を取得することが可能なインターネットのURLが第2通信部150からスマートフォン170に送信されるよう構成されてもよい。
ただし、応答性の観点からは、第2通信部150は、スマートフォン170に対して、近距離無線通信により直接利用可能な情報(インターネットを経由して取得する必要がない情報)を送信することが好ましい。
本発明に係る無線表示システムは、無線表示器の表示を臨機応変に変更することが可能な無線表示システムとして有用である。
1,101 電子棚札システム(無線表示システム)
10,110 サーバ
30 アクセスポイント(通信装置)
40,140 電子棚札(無線表示器)
41 表示部
42,142 第1通信部
50,150 第2通信部
60,160 メモリ(記憶部)
P 商品
特開2008−168057号公報

Claims (6)

  1. 複数の物品に関する第1物品情報を記憶するサーバと、
    複数の物品のそれぞれに対応して配置された複数の無線表示器と、
    各前記無線表示器に対し、該無線表示器に対応する物品に関する、前記サーバに記憶された前記第1物品情報を送信する通信装置と、
    を備えた、携帯端末と通信を行う無線表示システムであって、
    各前記無線表示器は、
    該無線表示器に対応する物品に関する情報を表示する表示部と、
    前記通信装置から前記第1物品情報を受信する第1通信部と、
    前記携帯端末と近距離無線通信を行う第2通信部と、
    前記第1通信部および前記第2通信部に接続され、少なくとも前記第1物品情報を記憶する記憶部と、
    を有する、
    無線表示システム。
  2. 前記第2通信部は、該第2通信部を有する前記無線表示器に対応する物品に関する第2物品情報として、前記携帯端末から送信されてくる情報を受信し、
    前記記憶部は、前記第2通信部により受信された前記第2物品情報を更に記憶し、
    前記表示部は、少なくとも前記記憶部に記憶された前記第2物品情報を、該表示部を有する前記無線表示器に対応する物品に関する情報として表示する、
    請求項1に記載の無線表示システム。
  3. 前記第1通信部は、前記記憶部に記憶された前記第2物品情報の少なくとも一部を、前記通信装置に対して送信し、
    前記サーバは、前記第1通信部から前記通信装置に送信された情報を、該第1通信部を有する前記無線表示器と関連付けられた物品に関する情報として記憶する、
    請求項2に記載の無線表示システム。
  4. 物品は、購入者により購入される商品であって、
    前記第2通信部は、該第2通信部を有する前記無線表示器に対応する物品の潜在的購入者の前記携帯端末から送信される物品に関する興味を表す情報を、該第2通信部を有する前記無線表示器に対応する物品に関する第3物品情報として受信し、
    前記表示部は、前記記憶部に記憶された、前記第3物品情報に基づく情報を、該表示部を有する前記無線表示器に対応する物品に関する情報として少なくとも表示する、
    請求項1に記載の無線表示システム。
  5. 前記第1通信部は、前記記憶部に記憶された、前記第3物品情報に基づく情報を、前記通信装置に対して送信し、
    前記サーバは、前記第1通信部から前記通信装置に送信された前記第3物品情報に基づく情報を、該第1通信部を有する前記無線表示器と関連付けられた物品に関する情報として記憶する、
    請求項4に記載の無線表示システム。
  6. 前記第2通信部は、前記携帯端末に対し、前記記憶部に記憶されている情報の少なくとも一部を近距離無線通信で送信する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の無線表示システム。
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