JP2016142865A - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016142865A
JP2016142865A JP2015017710A JP2015017710A JP2016142865A JP 2016142865 A JP2016142865 A JP 2016142865A JP 2015017710 A JP2015017710 A JP 2015017710A JP 2015017710 A JP2015017710 A JP 2015017710A JP 2016142865 A JP2016142865 A JP 2016142865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
display device
display unit
unit
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015017710A
Other languages
English (en)
Inventor
文裕 梶村
Fumihiro Kajimura
文裕 梶村
巧 山中
Ko Yamanaka
巧 山中
俊輔 二宮
Shunsuke Ninomiya
俊輔 二宮
公介 木矢村
Kimisuke Kiyamura
公介 木矢村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015017710A priority Critical patent/JP2016142865A/ja
Publication of JP2016142865A publication Critical patent/JP2016142865A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

【課題】 表示装置を大型化することなく、表示領域を拡大すること。【解決手段】 表示部と、表示部に隣接する縁部を備えた表示手段と、表示部から射出された光が入射する入射面と、入射面から入射した光を射出する射出面とを備えた導光手段と、射出面と略平行であって、表示部に表示された画像を閲覧する閲覧面と、を有する表示装置であって、表示手段は、表示装置の厚み方向において、閲覧面側とは反対側に所定の角度で屈曲した第1の領域と閲覧面に対して略平行な第2の領域を有し、第1の領域は表示部と縁部とを含み、導光手段は、入射面が第1の領域の表示部に沿って配され、射出面が、第2の領域に該当する表示部と隣接し、表示装置の厚み方向において第2の領域に該当する表示部と略同一の高さとなり、第1の領域に該当する縁部は、表示装置の厚み方向において導光手段と重畳することを特徴とする構成とした。【選択図】 図1

Description

本発明は、表示装置に関する。
従来、画像を表示する表示部を備えた表示装置について、表示領域を拡大する技術が知られている。特許文献1では、平面画像表示パネルの前面に光ガイド手段を配置することで、平面画像表示パネルの表示を拡大させる平面画像表示パネル装置が提案されている。
特開昭60−227232号公報
しかしながら、特許文献1の装置は、表示パネルの前面に光学ガイド手段を配置する必要があるので、装置の厚み方向(表示方向)の大きさが増加してしまう。したがって、装置が大型化してしまう。
本発明の目的は、表示装置を大型化することなく、表示領域を拡大することである。
上記目的を達成するための本発明の表示装置は、第1の表示部と、当該第1の表示部に隣接する第1の縁部と、を備えた第1の表示手段と、前記第1の表示部の前面に配され、当該第1の表示部から射出された光が入射する入射面と、当該入射面から入射した光を射出する射出面と、を備えた第1の導光手段と、前記第1の表示手段と前記第1の導光手段を保持する第1の筐体と、ユーザによって、前記第1の表示部に表示された画像を閲覧できる閲覧面と、を有する表示装置であって、前記第1の表示手段は、前記表示装置の厚み方向において、前記閲覧面が配された側とは反対側に所定の角度で屈曲している第1の領域と、前記閲覧面に対して略平行な第2の領域とを有し、前記第1の領域は、前記第1の表示部および前記第1の縁部を含み、前記閲覧面は、前記第1の導光手段の前記射出面と略平行であって、前記第1の導光手段は、前記入射面が、前記第1の領域に該当する前記第1の表示部に沿うように配され、前記射出面が、前記第2の領域に該当する前記第1の表示部と隣接し、前記表示装置の厚み方向において前記第2の領域に該当する前記第1の表示部と略同一の高さであって、前記第1の領域に該当する前記第1の縁部は、前記表示装置の厚み方向において、前記第1の導光手段と重畳することを特徴とする。
本発明によれば、表示装置が大型化することなく、表示装置の表示領域を拡大することができる。
本発明を実施した表示装置の実施形態である表示装置100の概略図である。 本発明を実施した表示装置の実施形態である表示装置100の内部構成を説明するブロック図である。 本発明を実施した表示装置の実施形態である表示装置100の輝度制御について例示的に説明する図である。 2つの表示装置によって構成されるマルチディスプレイ型の表示装置に、単一の画像を分割して表示させた場合について例示的に説明した図である。 本発明に係る第1の導光手段である光学素子14aを形成する光ファイバー141単体によって導かれる光を例示的に説明する図である。 本発明の係る表示装置の変形例を説明する図である。
(実施形態)
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて説明する。以下、本発明を実施する表示装置の実施形態について、図1〜5を参照して説明する。図1は、本発明を実施した表示装置の実施形態である表示装置100の概略図である。なお、以下の説明では、表示装置100において画像が表示される側を正面側とし、その反対を背面側とする。図1(a)は、表示装置100を正面側から見た外観図を例示的に説明する図である。図1(b)は、表示装置100を側面(底面)側から見た外観図を例示的に説明する図である。図1(c)は、図1(a)に示すA−A断面における表示装置100の断面図を例示的に説明した図である。なお、説明のために、図1(c)は、後述する第1の表示装置1aのみを図示し、後述する表示部11aの単位画素や光学素子14のピッチ間隔などは簡略化して図示する。図1(d)は、後述する本実施形態の導光手段である光学素子14aおよび14bを例示的に説明する図であって、光学素子14aのピッチ間隔などを簡略化した図である。図1(e)は、表示装置100を、展開した状態(展開状態)から折り畳む途中の外観斜視図を説明する図である。図1(f)は、表示装置100を折り畳んだ状態(収納状態)の外観斜視図を説明する図である。
図1(a)に図示するように、表示装置100は、第1の表示装置1a、および第2の表示装置1bによって形成されたマルチディスプレイ装置である。図1(b)に図示するように、本実施形態の表示装置100は、連結手段であるヒンジ16によって、第1の表示装置1aと第2の表示装置1bとが回動可能に連結されている。具体的には、第1の表示装置1aを形成する第1の筐体10aを矢印114aの方向、または第2の表示装置1bを形成する第2の筐体10bを矢印114bの方向に向けて回動させることができる。
なお、本実施形態の表示装置100は、第1の表示装置1aと第2の表示装置1bとが相対的に略180度回動できる構成であるが、表示装置100が回動できる角度としてはどのようなものでもよい。例えば、第1の表示装置1aと第2の表示装置1bとが、相対的に略360度回動できるような構成であってもよい。
また、図1(b)に図示する表示装置100の状態が展開状態であって、図1(f)に図示する表示装置100の状態が収納状態である。本実施形態では、表示装置100が展開状態である場合に、第1の表示装置1aと第2の表示装置1bの表示方向(後述する閲覧面Fの方向)が略同一となり、表示装置100の厚み方向(図1(b)のZ方向)の高さが略同一となる。
以下、図1(c)を参照して本実施形態の第1の表示装置1aと第2の表示装置1bの構成について説明する。なお、第1の表示装置1aと第2の表示装置1bの構成は略同一なので、以降の説明では、第1の表示装置1a、それぞれの表示装置ごとに異なる構成のみについて言及する。
表示部(第1の表示部)11aは、ベース部材13aと、ベース部材13a上に配置された複数の発光部15によって形成されている表示部である。本実施形態の表示部11aとしては、有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELと称す)素子によって形成されている。そして、表示部11aの駆動方式は、アクティブマトリックス方式による駆動方法を採用する。
表示部11aとして有機EL素子を採用することによって、表示部11aを形成する1画素ごとに発光部15の発光量を制御することができる。すなわち、本実施形態の表示部11a、bは、所定の範囲ごとに画面の明るさを制御(調整)することができる。
なお、表示部11aとして、TFT型LCD(薄膜トランジスタ駆動型液晶表示器)を採用するような構成であってもよい。この場合、表示部11aに含まれるバックライトの明るさ調整することによって、上述した有機EL素子を採用した場合と同様に、表示部11aの明るさを所定の範囲ごとに制御できる構成であればよい。また、表示部の駆動方式として、パッシブマトリックス方式による駆動方法を採用するような構成であってもよい。
縁部(第1の縁部)12aは、表示部11aに接続された配線や後述する駆動部19aなどを内包しつつ、表示部11aを密閉するための封止部材である。本実施形態では、縁部12aによって表示部11aの周囲が密閉されている。以降の説明では、表示部11aと縁部12aとをまとめて第1の表示手段と称する。
なお、本実施形態の表示装置100では、表示部11aの周囲が縁部12aによって密閉されているような構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、表示部11aの所定の2辺近傍にのみ、駆動部19aを設けるような構成であれば、当該2辺側のみに縁部12aを設けるような構成であってもよい。この場合、表示部11aの、縁部12aが設けられていない2辺近傍は、縁部12a以外の部材によって密閉される。
図1(c)に図示するように、表示装置100の厚み方向(Z方向)において、第1の表示手段(表示部11aと縁部12a)の第2の表示装置1bと隣接する側の端部は、後述する閲覧面Fが配された側とは反対側に所定の角度で屈曲している。すなわち、表示部11aと縁部12aとを含む第1の表示手段の一方の端部は、表示装置100における表示方向とは反対に向けて屈曲している。なお、当該表示方向とは、図1(c)に図示するように、表示部11aの屈曲していない領域における、画像の表示方向とは反対方向である。
本実施形態では、上述した第1の表示手段(表示部11aおよび縁部12a)の屈曲した領域を屈曲領域(第1の領域)とする。また、第1の表示手段の屈曲していない領域を非屈曲領域(第2の領域)とする。ここで、上述した屈曲領域には、表示部11aと縁部12aの一部とが含まれており、表示装置100の表示方向(Z方向)と略垂直ではない領域である。また、上述した非屈曲領域は、表示装置100の表示方向(Z方向)と略垂直な領域である。なお、上述した屈折領域は、後述する表示装置100の閲覧面Fに対して平行ではなく、非屈折領域は、閲覧面Fに対して略平行の関係となる。
第1の表示装置1aと同様に、第2の表示装置1bの第2の表示手段(表示部11bおよび縁部12b)は屈曲領域(第3の領域)と非屈曲領域(第4の領域)とを有している。第2の表示装置1b側の屈曲領域および非屈曲領域の構成は、前述した第1の表示装置1aと略同一なので説明は省略する。
なお、第1の表示手段と第2の表示手段の屈曲領域同士および非屈曲領域同士は、第1の表示装置1aと第2の表示装置1bとが隣接する辺を中心線とした線対称の関係となる位置に設けられている。したがって、表示装置100の展開状態において、第1の表示手段の屈折領域は、第2の表示装置1bと隣接する側の端部を含んだ領域であって、第2の表示手段の屈折領域は、第1の表示装置1aと隣接する側の端部を含んだ領域である。
次に、図1(c)に図示するように、表示部11aの屈曲領域上には、第1の表示装置1aの厚み方向の断面が略三角形状である光学素子14aが配されている。光学素子(第1の光学素子)14aは、表示部11aの前面に配され、入射面112から入射した光を射出面113へと導くことができる第1の導光手段である。
図1(c)に図示するように、光学素子14aは、入射面112が表示部11aの屈曲領域に沿うように配されている。射出面113は、非屈曲領域に該当する表示部11aに隣接して配されている。また、射出面113は、第1の表示装置1aの厚み方向(Z方向)において、非屈曲領域に該当する表示部11aと略同一の高さとなる。
この構成により、光学素子14aは、屈曲領域に該当する表示部11aから射出された光を、非屈曲領域に該当する表示部11aと同じ高さへと導くことができる。したがって、表示装置100の厚み方向の高さが非屈曲領域に該当する表示部11aと略同一の高さである光学素子14aの射出面113に、屈曲領域に該当する表示部11aに表示された画像を映し出させることができる。ここで、射出面113と非屈折領域に該当する表示部11aとが隣接しているので、非屈折領域に表示される画像と射出面113に映し出される画像とは継ぎ目がほとんどない画像となる。
なお、本実施形態の光学素子14aとしては、複数の光ファイバー141を束ねて構成されたファイバープレートを採用する。図1(d)に図示するように、光学素子14aを形成するそれぞれの光ファイバー141(例えば、141a〜141e)同士は、それぞれが平行に配置されている。したがって、それぞれの光ファイバー141の導光方向111は略平行となる。
なお、光学素子14aを形成するそれぞれの光ファイバー141は、表示部11aに表示される画像のそれぞれ異なる領域に対応した光を、入射面112側から導光方向111に向けて射出面113へと導く。
図1(c)において発光部15を挟む点線の範囲を表示部11aの1画素とすると、本実施形態の光学素子14aは、各光ファイバー141の断面の大きさが、表示部11aの1画素と略同一の大きさとなるように設定する。また、本実施形態の光学素子14aは、それぞれの光ファイバー141の中心位置が、表示部11aの各画素の中心位置と一致するように、位置が調整されている。
上述した構成によって、本実施形態の光学素子14aは、表示部11aと略同等の解像度の画像を射出面113上に表示することができる。また、表示部11aの複数画素から射出された光が、1つの光ファイバー141に入射することを抑制することで、光ファイバー141で表示される画像の色が不自然に変化することを低減することができる。
なお、本実施形態では、表示部11aの1画素の大きさと光学素子14aを形成する1つの光ファイバー141の大きさとを略同一とするような構成であるが、これに限定されるものではない。少なくとも、光学素子14aを形成する1つの光ファイバー141の断面の大きさが、表示部11aの1画素の大きさ以下となるような構成が望ましい。この構成であれば、表示部11aに対する光学素子14aの解像度の低下や、表示部11aの1画素とそれぞれ光ファイバー141の配置ずれによるモアレ等の影響を低減することができる。
また、屈曲領域に該当する表示部11aと光学素子14aの入射面112とは、固着時の屈折率が光学素子14aと略同一の接着剤によって接着されている。したがって、表示部11aから光学素子14aの入射面112へと入射する光が上述した入射面112で反射することを抑制できる。すなわち、表示部11aから光学素子14aへと導かれる光の光量が低下することを抑制することができる。
図1(c)に図示するように、表示部11aの屈曲領域に該当する範囲および光学素子14aの(表示方向側の)前面には、拡散板18aが配されている。ユーザが第1の表示装置1aに表示された画像を閲覧する場合は、この拡散板18aが、ユーザが実際に表示された画像を閲覧する面(閲覧面F)となる。ユーザは、この閲覧面Fを用いて、非屈折領域に該当する表示部11aに表示された画像と、屈折領域に該当する表示部11aに表示された後に光学素子14aの射出面113に映し出された画像とを閲覧することができる。
なお、閲覧面Fに映し出される画像は、非屈折領域に該当する表示部11aに表示される画像と、屈折領域に該当する表示部11aに表示された後に光学素子14aの射出面に映し出される画像同士でシームレスに繋がった画像となる。また、閲覧面Fに対して、非屈曲領域に該当する表示部11aおよび縁部12aと、光学素子14aの射出面とは略平行である。
第1の表示装置1a側と同様に、拡散板18bが第2の表示装置1b側の閲覧面Fとなる。すなわち、本実施形態の表示装置100は展開状態において、非屈曲領域に対応する表示部11aおよび表示部11b、光学素子14a、光学素子14bが、前述した閲覧面Fに略平行となる。
なお、拡散板18が設けられていないような場合は、非屈折領域に該当する表示部11aと光学素子14aの射出面によって形成される一面が、上述した閲覧面Fとなる。
本実施形態では、直下に光学素子14aが配されている閲覧面Fの範囲をファイバープレート(以下、FPと称す)範囲102aとする。また、直下に光学素子14aが配されておらず、直下に表示部11aが配されている閲覧面Fの範囲を非FP範囲101aとする。
本実施形態では、第1の表示装置1aの厚み方向において、閲覧面FのFP範囲102aと第1の表示手段の屈曲領域とが互いに重畳している。すなわち、第1の表示装置1aの厚み方向において、光学素子14aと、屈曲領域に該当する表示部11aおよび縁部12aとが互いに重畳している構成である。これに対して、第1の表示装置1aの厚み方向において、閲覧面Fの非FP範囲101aと第1の表示手段の非屈曲領域とが互いに重畳している。
なお、本実施形態の光学素子14aは、各光ファイバー141のクアッド部が、屈曲領域に該当する表示部11aによる画像の表示方向と略平行な向きに配されている。この構成により、入射面112(または射出面113)側からの入射光以外の光は、光学素子14a(のクアッド部)によって光学素子14aの外部へと反射される。したがって、ユーザが第1の表示装置1aを閲覧面F側から見た場合に、屈曲領域に該当する縁部12aが透けることなく、屈曲領域に該当する表示部11aで表示された画像を見ることができる。
筐体10aは、前述した表示部11a、縁部12a、光学素子14a、ヒンジ16、拡散板18aなどを保持する第1の筐体である。
位置検出部17は、筐体10aの表示部11aが配されている側の面に設けられた位置検出手段であって、表示装置100の正面(閲覧面F)側に存在するユーザの表示装置100に対する相対的な位置を検出することができる。本実施形態の表示装置100は、検出したユーザの位置に関する情報に基づいて、表示部11aと表示部11bを形成するそれぞれの発光部の発光量を制御する。この詳細については後述する。なお、位置検出部17は、第1の表示装置1a側のみに設けられている。
第1の表示装置1aと同様に、第2の表示装置1bは、筐体(第2の筐体)10bによって、表示部(第2の表示部)11b、縁部(第2の縁部)12b、光学素子(第2の導光手段)14b、ヒンジ16、拡散板18bが保持されている。
第2の表示装置1bの構成は、前述した第1の表示装置1aの構成と略同一である。第2の表示装置1bが第1の表示装置1aと異なる点は、表示部11bと縁部12bとによって形成された第2の表示手段の端部のうち、表示装置100の回動軸に対して第1の表示手段とは線対称となる端部が折り曲げられていることである。また、光学素子14bが、表示装置100の回動軸に対して第1の表示手段とは線対称となる位置に配されていることである。
図1(a)に図示するように、本実施形態の表示装置100は、第1の表示装置1aと第2の表示装置1bとは、FP範囲102a側の辺とFP範囲102b側の辺同士が接するように配されている。すなわち、本実施形態の表示装置100は、第1の表示装置1aと第2の表示装置1bとが互いに接する辺側の縁部12aおよび12bが、ユーザから見えない構成である。
この構成により、本実施形態の表示装置100は展開状態における、第1の表示装置1aと第2の表示装置1bとの境界部分が目立つことを抑制することができる。特に、図4(a)に図示するように単一の画像を分割して表示させる場合は、第1の表示装置1aと第2の表示装置1bの装置間の境界部分が目立ちにくい、品位の高い画像を表示装置100に表示させることができる。
図4は、2つの表示装置によって構成されるマルチディスプレイ型の表示装置に、単一の画像を分割して表示させた場合について例示的に説明した図である。図4(a)は、本発明を実施した表示装置の実施形態である表示装置100に単一の画像を分割して表示させた場合を例示的に説明する図である。図4(b)は、従来のマルチディスプレイ型の表示装置に単一の画像を分割して表示させた場合について例示的に説明した図である。
図4(b)に図示する表示装置200は、2つの表示装置200aと200b同士が接する辺側の表示部211a、211b、および縁部212a、212bが屈曲しておらず、光学素子14aのような導光手段が配されていない。したがって、ユーザが表示装置200を閲覧面F側から見た場合に、縁部212aおよび212bによって、表示装置200aと表示装置200bとの間に境界部分が目立ってしまう。この場合、表示装置200に単一の画像を分割して表示させたとしても、画像の略中央部分に境界部分によって遮られたような画像が表示されてしまう。
これに対して、本実施形態の表示装置100は、展開状態において、2つの表示装置1aと1bとが隣接する辺の表示部11aと縁部12a、および表示部11bと縁部12bが所定の角度で屈曲している。そして、当該屈曲した表示部および縁部に沿って、光学素子14aまたは14bが設けられている。さらに、表示装置100を閲覧面F(表示方向)側から見た場合に、縁部12a、12bが光学素子14a、14bと重畳している。
また、第1の表示装置1aと第2の表示装置1bのそれぞれに配される光学素子14aと光学素子14bは、表示装置100の厚み方向において、非屈曲領域に該当する表示部11aおよび11bと略同一の高さとなる。
以上説明した構成によって、表示装置の展開状態において、単一の画像を分割してそれぞれの表示部に表示させる場合であっても、分割して表示した画像間が縁部12a、12bによって遮られることはない。そして、表示装置100の閲覧面F側において、光学素子14a、14bが、非屈折領域に該当する表示部11a、11bの面から突出することはない。したがって、本実施形態の表示装置100は、装置を大型化することを抑制しつつ、表示領域を拡大させることができる。
また、図1(e)、図1(f)に図示するように、本実施形態の表示装置100は、ヒンジ16により、第1の表示装置1aと第2の表示装置1bとが回転可能に連結され、展開状態と収納状態とに変形させることができる。したがって、本実施形態の表示装置100は、画像を表示させる場合以外は、第1の表示装置1aおよび第2の表示装置1bを折り畳むことで、小型化を実現することができる。
また、本実施形態の表示装置100は、各表示部の折り曲げられた端部上に光学素子14aおよび14bを配する構成なので、各表示部の全面に光学素子を配する場合よりも、表示装置100の厚み方向の大きさとコストが増加することを抑制することができる。
なお、本実施形態の表示装置100では、ヒンジ16を後述する閲覧面F側に設けるような構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、表示装置100の背面側にヒンジ16を設け、表示装置100を折り畳んだ状態で、第1の表示装置1aの表示部11aと第2の表示装置1bの表示部11bとが、互いに異なる方向を向くような構成であってもよい。
図2は、本発明を実施した表示装置の実施形態である表示装置100の内部構成を説明するブロック図である。以下、図2を参照して、表示装置100の内部構成について詳細を説明する。
図2に図示するように、駆動部19aは、表示部11aに画像を表示させるための内蔵駆動回路などを含む第1の駆動手段である。また、駆動部19bは、表示部11bに画像を表示させるための内蔵駆動回路などを含む第2の駆動手段である。
メモリ部21は、表示装置100に表示させる画像のデータや、表示装置100の動作や処理に使用する種々のデータやプログラムが格納されたメモリである。例えば、メモリ部21には、表示部11a、11bや、光学素子14a、14bの視野角特性に関する情報、および、当該視野角特性に応じた発光部15の発光量に関する情報などが記録されている。なお、本実施形態のメモリ部21は、メモリーカードなどの不図示の記録媒体に記録された画像データを、後述する表示制御部20を介して取得し、当該画像データを記録することができる。
表示制御部20は、表示装置100の動作を統括的に制御する制御手段である。例えば、表示制御部20は、メモリ部21に記録されている画像データを読み出して駆動部19a、19bを駆動することによって、読み出された画像データに対応する画像を表示部11a、11bに表示させることができる。
また、表示制御部20は、前述した位置検出部17によるユーザの位置検出を制御する制御手段でもある。以下、本実施形態の位置検出処理の詳細について説明する。前述した位置検出部17は、不図示の位置検出センサ(撮像素子)と当該センサへと被写体の光学像を導く不図示の光学レンズによって構成されている。なお、当該光学レンズとしては、出来るだけ広い画角を前述したセンサへと導くことができる、所謂広角レンズであることが望ましい。
表示装置100が展開状態にされたことに応じて、後述する表示制御部20は、位置検出部17によって表示装置100の正面側を撮像させ、当該撮像に対応した画像を取得する。そして、表示制御部20は、取得した画像において、表示装置100を閲覧しているユーザの位置を検出する。なお、ユーザの位置判定方法としては、公知の顔検出方法や人体検出方法などを用いて、取得した画像内の人物領域を検出する。そして、当該人物領域が検出された画像内の位置にユーザが位置すると判定する。
表示制御部20は、上述したユーザの位置検出処理を表示装置100が展開状態にされている期間において繰り返し実行することで、検出したユーザの位置が変化したか否かを判定する。
本実施形態の表示装置100は、上述した、ユーザの位置に関する検出結果や、ユーザの位置の変化に関する判定結果に基づいて、表示部11aおよび表示部11bの輝度を調整(制御)する構成である。以下、図3を参照してこの詳細を説明する。
図3は、本発明を実施した表示装置の実施形態である表示装置100の表示制御について例示的に説明する図である。図3(a)は、ユーザの位置(視線方向)に応じた、表示装置100の視野角特性(拡散特性)について例示的に説明した図である。図3(b)は、表示装置100を正面側から見た場合の表示装置100の輝度差を例示的に説明する図である。図3(c)は、表示装置100を図3(a)に図示する視線方向115bから見た場合の表示装置100の輝度差を例示的に説明する図である。なお、図3(b)、(c)において、黒色に近い(斜線が太く、斜線間の幅が狭い)部分は、閲覧面Fに映し出される画像の輝度が小さい範囲であって、表示画像が比較的暗く表示される範囲である。また、図3(b)、(c)において、白色に近い(斜線が細く、斜線間の幅が広い)部分は、閲覧面Fに映し出される画像の輝度が大きい範囲であって、表示画像が比較的明るく表示される範囲である。なお、図3の各図の表示装置100は、説明の為に模式的に図示したものである。
図3(a)に図示するように、表示装置100は、光学素子14a、14bの視野角特性がユーザの観察方向に応じて異なる。図3(a)に図示する各矢印群(121〜124)は、閲覧面Fにおける視野角特性を例示的に説明したものである。そして、各矢印群に含まれる矢印は、その方向から表示装置100を見た場合における閲覧面Fの明るさ(輝度)をそれぞれ示し、各矢印の長さがその当該輝度の強度を表している。
すなわち、図3(a)に図示する矢印群121は、第1の表示装置1aの非FP範囲に対応した視野角特性(輝度)を示している。また、矢印群122は、第1の表示装置1aのFP範囲に対応した視野角特性(輝度)を示している。また、矢印群123は、第2の表示装置1bのFP範囲に対応した視野特性(輝度)を示している。また、矢印群124は、第2の表示装置1bの非FP範囲に対応した視野角特性(輝度)を示している。例えば、ユーザが、視線方向115aから表示装置100を見た場合、閲覧面F上の各領域の輝度は矢印121a、122a、123a、124aの強度となる。また、ユーザが視線方向115bから表示装置100を見た場合、閲覧面F上の各領域の輝度は矢印121b、122b、123b、124bの強度となる。
図3(a)に図示するように、非FP範囲101a、101bの視野角特性121、124は、ユーザが表示装置100を閲覧する位置(視線方向)に関係なく略同一強度の輝度となる。すなわち、本実施形態の表示部11aおよび表示部11bは、ユーザが表示装置100を閲覧する位置に応じて輝度の強度が偏らないように設計されている。
これに対して、FP範囲102a、102bの視野角特性122、123は、ユーザの位置(視線方向)に応じて、輝度の強度が変化してしまう。これは、図1(d)に図示するように、光学素子14a、14bを構成する各光ファイバーの導光方向111に対して、光学素子14a、14bの射出面が斜めに形成されているためである。言い換えると、表示部11a、11bから射出された光が光学素子14a、11bの入射面で反射することを防ぐために、屈曲領域に該当する表示部11a、11bの表示方向と、光学素子14a、14bの導光方向111とを、略同一の方向にするためである。
図3(a)に図示するように、矢印121a、124aの長さよりも、矢印122a、123aの長さは短い。すなわち、ユーザが視線方向115aから表示装置100を見た場合、図3(b)に図示するように、表示装置100の閲覧面Fにおいて、非FP範囲101a、101bよりも、FP範囲102a、102bの方が暗い画像が表示される。
また、ユーザが視線方向115bから表示装置100を見た場合、図3(c)に図示するように、表示装置100の閲覧面Fにおいて、FP範囲101aよりも、FP範囲102aの方が暗い画像が表示される。すなわち、本実施形態の表示装置100は、FP範囲102aおよび102bの輝度がユーザの位置に応じて変化するので、同一の発光量で表示部11aと11bを形成する複数の発光部15を発光させたとしても、閲覧面Fにおいえて輝度ムラが生じてしまう。
そこで、本実施形態の表示装置100は、ユーザの閲覧位置(視線方向)として、表示装置100に対するユーザの位置を検出し、当該検出の結果に基づいて表示部11aおよび表示部11bの輝度を制御することで、上述の問題に対応する。具体的には、検出したユーザの位置に応じて、閲覧面Fにおける非FP範囲101a、101bとFP範囲102a、102bの明るさが略一様となるように、表示部11aおよび11bを形成する複数の発光部15の発光量を制御する。以下、その詳細について説明する。
表示制御部20は、位置検出部17の検出結果に応じた閲覧面Fにおける各範囲の視野角特性に関する情報をメモリ部21から読み出す。なお、当該視野角特性に関する情報は、表示部11a、bや、光学素子14a、14bの形状などの設計値等に基づくシミュレーションなどにより算出する構成であってもよいし、実際に測定するような構成であってもよい。
次に、表示制御部20は、メモリ部21から読み出した視野角特性に関する情報に基づき、閲覧面Fにおける各範囲の明るさが略同一となるように、表示部11aおよび表示部11bを形成する複数の発光部15の発光量を制御する。具体的には、図3(a)に図示する非FP範囲101aの正面方向の輝度121aのスカラ量を基準として、その他の範囲(非FP範囲101b、FP範囲102a、b)が、略同一の輝度になるように、発光部15の発光量を制御する。
輝度121aのスカラ量をB1aとし、輝度122a〜124bのスカラ量を、それぞれB2a〜B4bとする。また、非FP範囲101aに対応する発光部15の発光量係数をL1とし、非FP範囲101bに対応する発光部15の発光量係数をL4とする。さらに、FP範囲102aに対応する発光部15の発光量係数をL2とし、FP範囲102bに対応する発光部15の発光量係数をL3とする。
上述した各発光量係数は、発光部15の発光量を制御(調整)するための係数であって、表示部11a、11bに画像を表示させる際の発光量に発光量係数をかけ合わせることで、調整後の発光量を決定することができる。
例えば、ユーザが視線方向115bから表示装置100を見る場合、非FP範囲101aの発光量係数L1は式(1)より、
L1=B1a/B1b・・・(1)
として算出できる。
同様に、閲覧面Fにおける各範囲の発光量係数は、各範囲の視野角特性に関する情報に基づいて、各範囲における輝度値の逆数に輝度値B1aを乗算することで算出できる。例えば、ユーザが視線方向115bから表示装置100を見る場合、閲覧面Fにおける非FP範囲102aの発光量係数L2は式(2)より、
L2=B1a/B2b・・・(2)
として算出できる。以上説明したように、表示制御部20は、検出したユーザの位置に関する情報に応じて、閲覧面F上の各範囲の発行量係数を算出する。
次に、表示制御部20は、算出した発光量係数に基づいて、閲覧面F上の各範囲に対応する発光部15の発光量を決定する。閲覧面Fにおける非FP範囲101aを、ユーザが視線方向115aから見た場合の基準発光量Esとすると、非FP範囲101aの調整後の発光量E1は式(3)より、
E1=L1・Es・・・(3)
として算出できる。
閲覧面F上のその他の範囲の発光量も同様に、基準発光量Esに算出した発光量係数を乗算することで算出する。なお、本実施形態では、発光量係数や調整後の発光量を求める際の基準として、ユーザが表示装置100を正面側から見た場合の非FP範囲101aの輝度や発光量を基準とするような構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザが表示装置100を正面側から見た場合の非FP範囲101bの輝度や発光量を基準として、発光量係数や調整後の発光量を求めるような構成であってもよい。
なお、ユーザの位置が変化する場合を想定し、少なくとも、閲覧面Fにおける非FP範囲の輝度や発光量を、前述した発光量係数や調整後の発光量を算出する場合の基準とすることが望ましい。これは、閲覧面Fにおける非FP範囲は、ユーザが表示装置100を閲覧する位置の変化に対する明るさの変化が比較的少ないためである。この構成によって、表示装置100を見るユーザの位置が変化した場合であっても、ユーザが感じる明るさの変化を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態の表示装置100は、ユーザが表示装置100を正面方向から見た場合の閲覧面Fにおける非FP範囲の明るさを基準として、その他の範囲の明るさを制御する。この構成により、ユーザの位置に応じた非FP範囲101a、101bと、FP範囲102a、102bとの輝度ムラを低減することができるので、閲覧面F上における各領域の明るさが略同一となる画像を、表示装置100に表示させることができる。
なお、ユーザの位置や光学素子14a、14bの視野角特性に応じて発光量係数が大きくなると、調整後の発光量が、発光部15が発光可能な発光量の最大値を超えてしまう場合がある。この場合は、発光部15の発光量が最大となる閲覧面Fにおける範囲を基準として、他の範囲の発光部15の発光量を制御する必要がある。
以下、閲覧面F上の非FP範囲101aに対応する発光部15の発光量E1に発光量係数L1を乗算することで、発光部15の最大発光量Emaxを超えてしまう場合について例示的に説明する。
この場合、非FP範囲101aの調整後の発光量を、前述した最大発光量Emaxに設定する。次に、非FP範囲101a以外の範囲については、まず、表示制御部20は、算出した発光量係数を最大発光量Emaxと発光量係数L1を用いて正規化する。例えば、FP範囲102aの正規化後の発光量係数L2´は式(4)より、
Figure 2016142865
として算出できる。FP範囲102b、非FP範囲101bについても、同様の方法で算出することができる。表示制御部20は、算出した各範囲の正規化後の発光量係数を用いて、調整後の発光量を算出する。
なお、メモリ部21に予め記録されている視野角特性に関する情報に基づいて、表示装置100の閲覧面F上の輝度が最も小さくなる範囲の発光量係数を用いて、前述した基準発光量Esを算出するような構成であってもよい。
ここで、閲覧面F上の輝度が小さくなるに従って発光量係数は大きくなるため、輝度が最も小さい範囲の発光量係数が、閲覧面Fにおける最大発光量係数Lmaxとなる。当該最大発光量係数Lmaxを用いて、基準発光量Esは式(5)より、
Figure 2016142865
として算出する。
以上説明したように、本実施形態の表示装置100は、最大発光量Emaxに基づいて、閲覧面F上の各範囲の明るさが同一となるように、表示部11aと表示部11bを形成する複数の発光部15の発光量を制御する。この構成により、本実施形態の表示装置100は、制御(調整)後の各発光部15の発光量が、最大発光量Emaxを超えてしまう場合であっても、閲覧面F上の各範囲の間で輝度ムラが生じることを抑制することができる。
以下、図5を参照して、光学素子14a、14bの入射面112と射出面113の関係について説明する。図5は、本発明に係る第1の導光手段である光学素子14aを形成する光ファイバー141単体によって導かれる光を例示的に説明する図である。
図5に図示するように、本実施形態の光ファイバー141は、円筒形状のコア部41の外周を、クアッド部42が囲うことで形成されている。なお、本実施形態の光ファイバー141のコア部41およびクアッド部42は円筒形状であるが、コア部およびクアッド部が矩形状である光ファイバーを採用するような構成であってもよい。
本実施形態の光ファイバー141では、入射面112から入射した光がクアッド部42の内壁(コア部41とクアッド部42の境界面)で全反射を繰り返しながらコア部41を透過する。そして、コア部41を透過した光が射出面113から射出されることで、ユーザは、表示部11aで表示された画像を見ることができる。
図5に図示する光点50は、表示部11a側から射出され、光学素子14aの入射面112へと入射した光の位置を模式的に示している。以下の説明では、光点50から、それぞれが異なる角度でコア部41内部を透過する光線を模式的に説明した光線51〜52を用いて、光ファイバー141における光の進行方向について説明する。なお、図5に図示する視線方向118a〜118cは、ユーザが表示装置100を見る際の位置(視線方向)を例示的に説明したものである。
ここで、射出面113と光ファイバー141のクアッド部42とがなす角度を角度Rとし、光点50から射出されたと仮定する光線51、および光線52と、入射面112とがなす角度を角度Ω、および角度γとする。また、光ファイバー141のコア部41、クアッド部42を形成する材料の屈折率を、それぞれnおよびn‘とする。なお、上述した角度Ωは、コア部41とクアッド部42との臨界角である。また、前述した角度γは、角度Ωよりも小さい角度である。
上述したコア部41の屈折率nとクアッド部42の屈折率n‘の関係は式(6)より、
Figure 2016142865
として算出できる。また、臨界角Ωはスネルの法則に基づいて式(7)より、
Figure 2016142865
として算出できる。
臨界角Ωよりも小さい入射角γで入射面112に入射した光線52は、クアッド部42bへの入射角もγとなる。したがって、光線52は、クアッド部42に全反射することなく、クアッド部42の内部を透過する。クアッド部42の内部は、光を吸収する材料で形成されているため、光線52がクアッド部42以降を透過して他の領域へと導かれることはない。
これに対して、光線51は、クアッド部42の内壁部で全反射を繰り返しながら、射出面113に到達する。光線51の射出面113への入射角を角度φ、光線51の射出面113からの射出角を角度θとすると、入射角φは式(8)より、
φ=90°−Ω−(90°−R)=R−Ω・・・(8)
として算出できる。
また、射出角θは式(9)より、
Figure 2016142865
の関係を満たす。なお、図5に図示する光線53のように、臨界角よりも大きな角度で入射面112へと入射し、射出面113から射出する光線は、視線方向118b側に届きやすい。そして、射出面113での拡散効果の影響や拡散板18による拡散効果によって、光線53の一部は、視線方向118c側にも届くような構成である。
以上説明したように、光ファイバー141の射出面113の傾斜角Rや、コア部41の屈折率nに応じて、射出面113へと入射する光の入射角φ、および射出面113から射出される光の射出角θは変化する。すなわち、本実施形態の光学素子14aおよび14bは、射出面113の傾斜角度Rやコア部41の屈折率nに応じて、視野角特性が変化する。
ここで、ユーザが表示装置100を見る場合、正面方向から表示装置100を見る機会が最も多い。したがって、光学素子14a、14bの視野角特性としては、少なくとも、射出面113から射出した光が、表示装置100の正面方向(図5の視線方向118a)に届くことが望ましい。
そこで、本実施形態では、光学素子14a、14bの射出面113の傾斜角Rやコア部41の屈折率n、クアッド部42の屈折率n´として式(10)より、
Figure 2016142865
の関係を満たすように、光学素子14a、14bの射出面113の傾斜角R、およびコア部41の屈折率n、クアッド部42の屈折率n´を設定する。この構成によって、光学素子14a、14bの形状や材料に起因する視野角特性の偏りを低減し、表示装置100の正面方向における輝度の強度を向上させることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、前述した実施形態では、複数の表示装置を展開が可能なマルチディスプレイ型の表示装置について説明したが、これに限定されるものではない。前述した実施形態における第1の表示装置1a、または第2の表示装置1b単体においても、表示装置が大型化することを抑制しつつ、表示装置の表示領域を拡大することができる。
本発明の表示装置としては、前述した実施形態の第1の表示装置1aのように、表示部11aと縁部12aとを含む表示手段の、少なくとも一方の端部が、表示装置の閲覧面Fが配された側とは反対側に屈曲している。そして、表示手段の屈曲した領域に沿うように、光学素子14aを配置し、表示装置の厚み方向において、光学素子14aと縁部12aとが互いに重畳するような構成であればよい。本発明としては、少なくとも上述した構成を採用することによって表示装置が大型化することを抑制しつつ、表示装置の表示領域を拡大することができる。
なお、上述した表示装置において、上述した表示手段の折り曲げられた端部の構成を、その他の端部に適用することによって、表示装置の拡大領域を更に拡大させることもできる。
また、前述した実施形態では、光学素子14a、14bの導光方向が、屈曲領域に該当する表示部11aの表示方向と略平行となるような構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、図6(a)に図示するように、光学素子314の導光方向111が、光学素子314の射出面313と略直交するような構成であってもよい。図6は、本発明の係る表示装置の変形例を説明する図であって、図6(a)は、本発明に係る表示装置の変形例である表示装置300の構成を例示的に説明する図である。なお、図6(a)に図示する表示装置300の光学素子314以外の構成は、前述した実施形態の表示装置100と略同一であるので説明は省略する。
図6(a)に図示するように、表示装置300の長手方向(図6(a)のX方向)において、縁部312の実際の寸法304に対して、ユーザが表示装置300を正面側から見たときの縁部312の見た目上の寸法303を小さくすることができる。以上説明した構成により、表示装置300が大型化することを抑制しつつ、光学素子314を用いることによって、表示装置300の表示領域を拡大することができる。
なお、表示装置300は、前述した実施形態の表示装置100と比較して、光学素子314の導光方向111が、射出面313に対して略垂直なので、光学素子314の形状や材料に起因する視野角特性の偏りを低減することができる。
また、図6(b)に図示すように、表示装置400を形成する2つの表示装置のそれぞれに、前述した実施形態と略同一の位置検出部417aおよび位置検出部417bを設けるような構成であってもよい。図6(b)は、本発明に係る表示装置の変形例である表示装置400の構成を例示的に説明する図である。なお、図6(b)に図示する表示装置400の位置検出部417b以外の構成は、前述した実施形態の表示装置100と略同一であるので説明は省略する。
図6(b)に図示するに、展開状態から収納状態へと、表示装置400の状態を変更している間は、表示装置400を構成する個々の表示装置ごとにユーザの視線方向が異なる。この場合、前述した実施形態のように、一つの位置検出部の検出結果のみに基づいて、表示装置の表示部の明るさを制御したとしても、閲覧面F上に表示される画像に輝度むらが発生してしまう場合がある。
そこで、本変形例の表示装置400は、個々の表示装置ごとに位置検出部417aおよび417bを設け、当該2つの位置検出手段の検出結果に基づいて、表示部411aおよび表示部411bの明るさを制御(調整)する。
例えば、表示装置400が展開状態である場合は、位置検出部417aの検出結果のみに基づいて、表示部411aおよび表示部411bの明るさを制御する。これに対して、表示装置400の状態を変更している間は、位置検出部417aの検出結果に応じて、位置検出部417aが設けられている側の表示装置の表示部411a(を形成する発光部)の明るさを制御する。また、位置検出部417bの検出結果に応じて、位置検出部417bが設けられている側の表示装置の表示部411bの明るさを制御する。この構成であれば、表示装置400の状態を変更している間であっても、ユーザの位置(視線方向)に応じた適切な明るさの画像を、表示装置400に表示させることができる。
なお、図6(b)に図示するように、表示装置400の状態を変更している間は、表示装置400を構成する複数の表示装置のうち、一方の表示装置に、他方の表示装置の影が映り込んでしまう場合がある。
この場合、上述した位置検出部417aおよび位置検出部417bの検出結果に基づいて、影が写り込んでいる側の表示装置の表示部が、もう一方の表示装置の表示部よりも明るくなるように制御する。この構成によって、表示装置400の状態を変更することによって発生する影の影響を低減することができる。
1a 第1の表示装置
1b 第2の表示装置
11 表示部
12 縁部
14 光学素子
100 表示装置
112 入射面
113 射出面

Claims (13)

  1. 第1の表示部と、当該第1の表示部に隣接する第1の縁部と、を備えた第1の表示手段と、
    前記第1の表示部の前面に配され、当該第1の表示部から射出された光が入射する入射面と、当該入射面から入射した光を射出する射出面と、を備えた第1の導光手段と、
    前記第1の表示手段と前記第1の導光手段を保持する第1の筐体と、
    ユーザによって、前記第1の表示部に表示された画像を閲覧できる閲覧面と、
    を有する表示装置であって、
    前記第1の表示手段は、前記表示装置の厚み方向において、前記閲覧面が配された側とは反対側に所定の角度で屈曲している第1の領域と、前記閲覧面に対して略平行な第2の領域とを有し、
    前記第1の領域は、前記第1の表示部および前記第1の縁部を含み、
    前記閲覧面は、前記第1の導光手段の前記射出面と略平行であって、
    前記第1の導光手段は、前記入射面が、前記第1の領域に該当する前記第1の表示部に沿うように配され、前記射出面が、前記第2の領域に該当する前記第1の表示部と隣接し、前記表示装置の厚み方向において前記第2の領域に該当する前記第1の表示部と略同一の高さであって、
    前記第1の領域に該当する前記第1の縁部は、前記表示装置の厚み方向において、前記第1の導光手段と重畳することを特徴とする表示装置。
  2. 前記第1の縁部は、前記第1の表示部に画像を表示させるための駆動手段を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第1の導光手段の前記入射面は、前記第1の領域に該当する前記第1の表示部の全ての面と接することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記表示装置の前記閲覧面には、前記第1の領域および前記第2の領域に該当する前記第1の表示部に表示された画像が映し出されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の表示装置。
  5. 前記第1の導光手段は、光ファイバーによって形成された光学素子であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の表示装置。
  6. 前記第1の導光手段は、前記光学素子を形成する光ファイバー1つ当たりの大きさが、前記第1の表示部の1画素の大きさと略同一であることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記第1の表示部は、有機EL素子によって形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の表示装置。
  8. 前記第1の導光手段は、前記光ファイバーのコア部の屈折率をnとし、前記コア部を囲うアッド部の屈折率を前記コア部の屈折率nよりも小さいn´とした場合に、前記第1の導光手段の導光方向に対する前記射出面の角度Rが
    Figure 2016142865

    という関係を満たすことを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載の表示装置。
  9. ユーザの位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段の検出結果に基づいて、前記第1の表示部の明るさを制御する表示制御手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の表示装置。
  10. 前記位置検出手段は、前記第1の筐体の、第1の表示部が設けられている側の面に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記表示制御手段は、前記位置検出手段の検出結果に基づいて、前記表示装置の前記閲覧面の明るさが略一様となるように、前記第1の表示部の明るさを制御することを特徴とする請求項9又は10に記載の表示装置。
  12. 前記第1の表示部とは異なる第2の表示部と、当該第2の表示部に隣接する第2の縁部と、を備えた第2の表示手段と、
    前記第2の表示部の前面に配され、前記第2の表示部から射出された光が入射する入射面と、当該入射面から入射した光を射出する射出面と、を備えた第2の導光手段と、
    前記第2の表示手段と前記第2の導光手段を保持する第2の筐体と、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とを、回動可能に連結する連結手段と、
    を有し、前記第1の表示部と前記第2の表示部とが略同一の方向を向く展開状態となることが可能な表示装置であって、
    前記第2の表示手段は、前記表示装置の厚み方向において、前記閲覧面が配された側とは反対側に所定の角度で屈曲している第3の領域と、前記閲覧面に対して略平行な第4の領域とを有し、
    前記第3の領域は、前記第2の表示部および前記第2の縁部を含み、
    前記閲覧面は、前記第2の導光手段の前記射出面と略平行であって、
    前記連結手段は、回動軸が前記第1の表示手段の前記第1の領域と前記第2の表示手段の前記第3の領域との間に設けられ、
    前記第2の導光手段は、前記入射面が、前記第2の表示部の前記第3の領域に沿うように配され、前記射出面が、前記第4の領域に該当する前記第2の表示部と隣接し、前記表示装置の厚み方向において前記第4の領域に該当する前記第2の表示部と略同一の高さとなり、
    前記第3の領域に該当する前記第2の縁部は、前記表示装置の厚み方向において、前記第2の導光手段と重畳することを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の表示装置。
  13. 前記第1の領域は、前記表示装置の前記展開状態において、前記第1の表示手段の前記第2の表示手段が配された側の端部を含み、
    前記第3の領域は、前記表示装置の前記展開状態において、前記第2の表示手段の前記第1の表示手段が配された側の端部を含む、ことを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
JP2015017710A 2015-01-30 2015-01-30 表示装置 Pending JP2016142865A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015017710A JP2016142865A (ja) 2015-01-30 2015-01-30 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015017710A JP2016142865A (ja) 2015-01-30 2015-01-30 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016142865A true JP2016142865A (ja) 2016-08-08

Family

ID=56568653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015017710A Pending JP2016142865A (ja) 2015-01-30 2015-01-30 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016142865A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107086014A (zh) * 2017-04-19 2017-08-22 重庆建工建材物流有限公司 基于光纤混凝土的图画展现设备
CN108598130A (zh) * 2018-05-18 2018-09-28 上海天马微电子有限公司 显示面板和显示装置
JP2018180148A (ja) * 2017-04-07 2018-11-15 ナガシマ工芸株式会社 表示装置およびカバー体
WO2019187735A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 ソニー株式会社 表示装置
WO2020246296A1 (ja) * 2019-06-06 2020-12-10 ソニー株式会社 制御装置、制御方法、制御プログラム及び制御システム
WO2021199598A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 ナガシマ工芸株式会社 表示装置、及び表示補助部材

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018180148A (ja) * 2017-04-07 2018-11-15 ナガシマ工芸株式会社 表示装置およびカバー体
CN107086014A (zh) * 2017-04-19 2017-08-22 重庆建工建材物流有限公司 基于光纤混凝土的图画展现设备
WO2019187735A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 ソニー株式会社 表示装置
CN111937061A (zh) * 2018-03-29 2020-11-13 索尼公司 显示装置
JPWO2019187735A1 (ja) * 2018-03-29 2021-04-15 ソニー株式会社 表示装置
CN108598130A (zh) * 2018-05-18 2018-09-28 上海天马微电子有限公司 显示面板和显示装置
CN108598130B (zh) * 2018-05-18 2021-08-24 上海天马微电子有限公司 显示面板和显示装置
WO2020246296A1 (ja) * 2019-06-06 2020-12-10 ソニー株式会社 制御装置、制御方法、制御プログラム及び制御システム
US11735078B2 (en) 2019-06-06 2023-08-22 Sony Group Corporation Control device, control method, control program, and control system
WO2021199598A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 ナガシマ工芸株式会社 表示装置、及び表示補助部材
JP2021162668A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 ナガシマ工芸株式会社 表示装置、及び表示補助部材
US11796848B2 (en) 2020-03-31 2023-10-24 Nagashima Kougei Co., Ltd. Display device and display auxiliary member

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016142865A (ja) 表示装置
US10048532B2 (en) Display edge emission compensation
JP4778261B2 (ja) 表示装置及び端末装置
CN103969864B (zh) 显示元件、显示装置及拼接式显示器
CN104599596B (zh) 具有边框隐藏构件的显示装置和多屏显示装置
JP5454661B2 (ja) 画像表示装置
US9185277B2 (en) Panel camera, and optical touch screen and display apparatus employing the panel camera
TWI537899B (zh) 顯示元件、顯示裝置及拼接式顯示器
US9891442B2 (en) Variable curvature display device and displaying method thereof
US9989801B2 (en) Inverted LCD structure for VR
US9383776B2 (en) Display device
US20150138486A1 (en) Directional backlight unit, method of operating the directional backlight unit, and display device including the directional backlight unit
EP3165961A1 (en) Display apparatus providing borderless display effect
JP2019090941A (ja) 表示装置
CN105093796A (zh) 显示装置
JP2008191261A (ja) 液晶表示装置
TW201626074A (zh) 具改良對比度及透射率的透明顯示器
US9628781B2 (en) Display device
JP4946645B2 (ja) 表示装置及び電子機器
US10511832B1 (en) Calibration of virtual image system with extended nasal field of view
CN108140340B (zh) 显示装置
KR20170072426A (ko) 표시 장치
US10884254B2 (en) Image display device having ocular optical system causing images to overlap in a blending area
CN110231729A (zh) 显示器
US10551550B2 (en) Illumination device and display device