JP2016137011A - 光音響画像化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化および簡素化を図ることが可能な光音響画像化装置を提供する。【解決手段】この光音響画像化装置100は、被検体10に光を照射可能に構成されているとともに、照射された光を被検体10内の光吸収体10aが吸収することにより発生する音響波80を検出する検出部2と、検出部2により検出された信号を処理して画像化を行う信号処理部30とを備える。そして、検出部2は、音響波80を検出する超音波振動素子20aと、超音波振動素子20aの片側に配置されるとともに、被検体10に対して光を照射する複数のLED素子21aおよび21bを有する光源部21とを含む。【選択図】図3

Description

この発明は、光音響画像化装置に関し、特に、被検体に光を照射するとともに、被検体内の対象物により発生する超音波としての音響波を検出する光音響画像化装置に関する。
従来、被検体に光を照射するとともに、被検体内の対象物により発生する超音波としての音響波を検出する光音響画像化装置などが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、プローブ光を発生するレーザ光源と、プローブ光を被測定体(被検体)に導く光ケーブルと、被測定体の表面に配置されプローブ光の音響信号(音響波)のみの強度を検出する音響信号検出器群と、検出した音響信号情報を処理して被測定体内の物質分布を演算するとともにレーザ光源へプローブ光の発生するタイミングを指示する計算機システムとを備えた光音響コンピュータトモグラフィ装置(光音響画像化装置)が開示されている。この光音響コンピュータトモグラフィ装置では、レーザ光源から被測定体に光が照射されると、被測定体内で光のエネルギーを吸収した対象物から音響信号が発生し、音響信号が被測定体内を伝播する。そして、この音響信号が音響信号検出器群によって検出されるとともに、検出された音響信号に基づいて計算機システムによる信号処理が実施されることにより、音響信号を発生した対象物が可視化(画像化)される。
このような光音響画像化装置は、生体内の情報を得る画像化装置として医療分野において積極的に研究が進められている。
特開平6−296612号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の光音響コンピュータトモグラフィ装置では、高いSN比(信号ノイズ比)を得るために、光源として高出力の固体レーザが用いられていると考えられる。この固体レーザを光源として用いるには、部材の極めて精密なアライメント(配列)が必要であるとともに、光学系の振動による特性変動を抑制するための光学定盤や強固な筐体が必要となる。この結果、レーザ光を発生させるための装置が大型で複雑なものとなるため、光音響コンピュータトモグラフィ装置全体として小型化および簡素化を図るのが困難になるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、小型化および簡素化を図ることが可能な光音響画像化装置を提供することである。
この発明の一の局面による光音響画像化装置は、被検体に光を照射可能に構成されているとともに、照射された光を被検体内の対象物が吸収することにより発生する音響波を検出する検出部と、検出部により検出された信号を処理して画像化を行う信号処理部とを備え、検出部は、音響波を検出する超音波振動素子と、超音波振動素子の片側に配置されるとともに、被検体に対して光を照射する複数の半導体発光素子を有する光源部とを含む。
この発明の一の局面による光音響画像化装置では、上記のように、被検体に対して光を照射する複数の半導体発光素子を有する光源部を設けることによって、固体レーザを光源として用いる場合と異なり、光学系(固体レーザ光源周辺の機器)の振動による特性変動を抑制するための光学定盤や強固な筐体が必要ないので、光源部を小型化することができる。また、光源部を検出部に設けることによって、光源部と検出部とが一体となった分、簡素な構成を実現することができる。これらの結果、光音響画像化装置の小型化および簡素化(コンパクト化)を図ることができる。また、複数の半導体発光素子を有する光源部を超音波振動素子の片側に配置することによって、光源部を超音波振動素子の両側に配置する場合と比べて、より簡素な構成を実現することができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、平面視において、光源部は、超音波振動素子の一方側には配置されずに他方側に隣り合うように配置されている。このように構成すれば、容易に超音波振動素子の近傍の位置に光源部を配置し、超音波振動素子の近傍に光源部からの光を照射することができる。
この場合、好ましくは、超音波振動素子は、光源部と隣り合う方向と交差する第1方向に沿って延びるように配置され、半導体発光素子を有する光源部は、超音波振動素子の近傍に第1方向に沿って延びるように配置されている。このように構成すれば、超音波としての音響波を検出する超音波振動素子と、半導体発光素子を有する光源部との両方が第1方向に沿って配置されているので、光源部からの光を超音波振動素子の配置に沿って被検体に照射することができる。これにより、第1方向に沿った音響波を発生させることができるので、発生した音響波を第1方向に沿った超音波振動素子により効率的に検出することができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、光源部は、半導体発光素子の実装される実装面が超音波振動素子側に傾斜した状態で配置されている。このように構成すれば、光源部からの光を超音波振動素子の配置された方向に向けて照射することができるので、超音波振動素子近傍の被検体に光を確実に照射することができる。これにより、検出可能な音響波をより効率的に発生させることができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、検出部は、超音波振動素子を有する超音波プローブであり、光源部の複数の半導体発光素子は、超音波プローブ内において、超音波振動素子の片側に配置されている。このように構成すれば、プローブとしての検出部内に光源部の半導体発光素子と超音波振動素子との両方を配置することができるので、より一層簡素な構成を実現することができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、検出部は、超音波振動素子を有する超音波プローブと、超音波プローブとは別個に設けられ、複数の半導体発光素子を有する光源部を含む光源ユニットとを含み、光源ユニットの光源部は、別個に設けられた超音波プローブの超音波振動素子の片側に配置されている。このように構成すれば、たとえば市場に流通する超音波プローブに、光源部ユニットを取り付けるだけで、音響波の測定を行うことができる。その結果、音響波の測定に係るユーザの利便性を容易に向上させることができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、検出部は、検出部に含まれる光源部からの光を被検体に導く導光部をさらに含む。このように構成すれば、光源部から被検体に向かう間の光の損失を少なくすることができるので、光の損失が少なくなった分、光源部から照射される光の利用効率を向上させることができる。
この場合、好ましくは、光源部は、第1方向に沿って延びるように配置され、導光部は、光源部の延びる第1方向に沿って延びるように形成されている。このように構成すれば、光を照射する光源部と、光源部からの光を被検体に導く導光部との両方が第1方向に沿って配置されているので、光源部からの光を確実に導光部に照射することができる。また、この結果、光源部から被検体に向かう間の光の損失を少なくすることができるので、光の損失が少なくなった分、光源部から照射される光の利用効率を向上させることができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、検出部は、光源部の近傍に配置されるとともに、光源部を駆動する光源駆動回路をさらに含む。このように構成すれば、光源駆動回路が光源部に近い分、光源駆動回路の駆動信号によるノイズの発生を抑制することができる。その結果、駆動信号によるノイズが超音波振動素子などに悪影響(信号の乱れなど)を及ぼすことを抑制することができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、検出部は、検出部の光源部の近傍に配置されるとともに光源部に電力を供給する駆動電源部をさらに含む。このように構成すれば、駆動電源部が光源部の近傍に配置されているので、駆動電源部が光源部に近い分、駆動電源部が光源部に電力を供給する際に発生するノイズを抑制することができる。これにより、電力を供給する際に発生するノイズが超音波振動素子などに悪影響(信号の乱れなど)を及ぼすことをより抑制することができる。
上記検出部が導光部をさらに含む構成において、好ましくは、検出部は、光源部からの光を導光部に集めるとともに光源部と導光部との間に配置される集光部をさらに含む。このように構成すれば、光源部からの光を確実に導光部に集めることができるので、光の利用効率が高まり、容易に被検体に照射する光の光量を確保することができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、光源部の複数の半導体発光素子は、超音波振動素子の近傍に配置され、第1の波長を有する光を照射する第1の半導体発光素子と、超音波振動素子の近傍に配置され、第2の波長を有する光を照射する第2の半導体発光素子とを含む。このように構成すれば、2種類の波長を用いることにより検出する情報の量を増やす(2種類の音響波を得る)ことができるので、1つの波長を用いる場合と比較して、より多様な画像情報(検出信号)を得ることができる。
この場合、好ましくは、検出部は、光源部の近傍に配置されるとともに、光源部を駆動する光源駆動回路をさらに含み、光源駆動回路は、第1の波長および第2の波長の光の出力が互いに略等しくなるように第1の半導体発光素子および第2の半導体発光素子を駆動するように構成されている。このように構成すれば、第1の半導体発光素子および第2の半導体発光素子の電力に対する光出力の変換効率が互いに異なる場合にも、2つの波長の光の出力を互いに略等しくすることができるので、被検体に照射する2種類の波長の光の強度を揃えることができる。
上記光源部が第1の半導体発光素子と第2の半導体発光素子とを含む構成において、好ましくは、光源部は、複数の第1の半導体発光素子の光の総出力と、複数の第2の半導体発光素子の光の総出力とが互いに略等しくなるように、各々の発する光の最大出力の比率に応じて数が調整された複数の第1の半導体発光素子および複数の第2の半導体発光素子を有する。このように構成すれば、第1の半導体発光素子および第2の半導体発光素子の電力に対する光出力の変換効率が互いに異なる場合にも、複数の第1の半導体発光素子の数と複数の第2の半導体発光素子の数とを最大出力の比率に応じて調整することにより2種類の波長の光の出力を互いに略等しくすることができるので、被検体に照射する2種類の波長の光の強度を揃えることができる。
上記光源部が第1の半導体発光素子と第2の半導体発光素子とを含む構成において、好ましくは、光源部は、一の群として構成される第1の半導体発光素子と、一の群として構成される第2の半導体発光素子とが交互に配置されることにより第1の波長および第2の波長を有する複数の半導体発光素子の発する各々の波長の光の分布形状が互いに略等しくなるように構成されている。このように構成すれば、第1の半導体発光素子と第2の半導体発光素子とを交互に配置することにより各々の光の分布形状のみならず光源部に対する各々の波長の光の分布位置までも互いに略等しくすることができるので、第1の半導体発光素子と第2の半導体発光素子との光の分布形状および分布位置に起因して被検体の対象物に対する各々の波長の光の照射にばらつきが発生することを確実に抑制することができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、超音波振動素子は、被検体に向けて超音波を発生させるとともに、被検体に反射された超音波を検出するように構成されており、信号処理部は、被検体内の対象物が光を吸収することにより発生する音響波と、被検体に反射された超音波との両方の検出結果に基づいて信号を処理して画像化を行うように構成されている。このように構成すれば、被検体内の対象物が光を吸収することにより発生する音響波のみならず被検体に反射された超音波の検出信号も加えて信号処理部により画像化することができるので、より正確な被検体内の画像を得ることができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、検出部は、光源部の温度を検知する温度センサをさらに含み、信号処理部は、温度センサから取得された温度情報に基づいて超音波振動素子の検出結果を補正して画像化を行うように構成されている。このように構成すれば、半導体発光素子の発する光の波長が温度により変動した場合にも、温度センサにより取得された温度情報に基づいて検出結果を補正することができるので、より正確な音響波画像を得ることができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、検出部は、光源部から照射され、被検体により反射された光を検知するための光センサと、光源部の近傍に配置されるとともに、光源部を駆動する光源駆動回路とをさらに含み、光センサは、検出部において光源駆動回路と直接接続されるとともに、光源駆動回路は、光センサが光を検知した結果に基づいて、光の反射量が所定量より少ない場合には、光源部から被検体に照射される光量を抑制するかまたは光源部から被検体に対する光の照射を停止するように構成されている。このように構成すれば、たとえば、被検体に近接するように配置される検出部が被検体から離間して反射光量が減少した場合に、光源部から被検体に対する光の照射を検出部に設けられた光源駆動回路により迅速にオフ状態(停止状態)にすることができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、半導体発光素子は、半導体発光ダイオード素子、半導体レーザ素子または半導体有機発光ダイオード素子の少なくともいずれかにより構成されている。このように構成すれば、半導体発光ダイオード素子、半導体レーザ素子または半導体有機発光ダイオード素子を用いることにより、確実に、光源部を小型化することができる。また、固体レーザ光源を用いる場合と比べて、光源の消費電力を低減することができる。
本発明によれば、上記のように、小型化および簡素化を図ることが可能な光音響画像化装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態による光音響画像化装置の全体構成を示した図である。 本発明の第1実施形態による光音響画像化装置の全体構成を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態による光音響画像化装置の検出部の側面図である。 本発明の第1実施形態による光音響画像化装置の検出部の平面図である。 本発明の第1実施形態による光音響画像化装置の光源部へのLED素子の配置を示した図である。 本発明の第1実施形態による光音響画像化装置の光源部へのLED素子の配置の変形例を示した図である。 本発明の第2実施形態による光音響画像化装置の全体構成を示したブロック図である。 本発明の第2実施形態による光音響画像化装置の光源ユニットに超音波プローブを装着する前を示した図である。 本発明の第2実施形態による光音響画像化装置の光源ユニットに超音波プローブを装着した状態を示した図である。 本発明の第2実施形態による光音響画像化装置の光源部へのLED素子の配置を示した図である。 本発明の第3実施形態による光音響画像化装置の検出部および補助発光部を説明するための図である。 本発明の第4実施形態による光音響画像化装置の全体構成を示したブロック図である。 本発明の第4実施形態による光音響画像化装置の検出部の側面図である。 本発明の第2実施形態の変形例による光音響画像化装置の検出部の側面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態による光音響画像化装置100の構成について説明する。
本発明の第1実施形態による光音響画像化装置100は、図1に示すように、装置本体部1と、装置本体部1とは別個に設けられるとともに被検体10内の画像情報を取得するための検出部2とを備えている。装置本体部1には、検出部2により検出された信号を処理して画像化を行う信号処理部30と、信号処理部30により処理された画像を表示するための画像表示部40とが設けられている。
検出部2は、被検体10内の光吸収体10a(図3参照)が光を吸収することにより発生する超音波としての音響波80(図3参照)を検出する機能と、被検体10に向けて超音波90(図3参照)を発生させるとともに、被検体10に反射された超音波90を検出する機能とを有する超音波プローブ20である。
ここで、第1実施形態では、検出部2(超音波プローブ20)の筐体2a内には、図2に示すように、被検体10に光を照射する光源部21と、光源部21に駆動信号を送信する光源駆動回路22と、光源駆動回路22を介して光源部21に電力を供給する駆動電源部23とが設けられている。また、検出部2の筐体2a内には、光源部21からの光を集光する集光レンズ25と、集光レンズ25により集光された光を被検体10近傍に導光する導光部26とが設けられている。また、検出部2の筐体2a内には、光源部21に配置されて光源部21の温度を検知する温度センサ27と、導光部26に配置されて被検体10に反射された光を検知する光センサ28とが設けられている。なお、集光レンズ25は、本発明の「集光部」の一例である。また、光吸収体10aは、本発明の「対象物」の一例である。
また、本明細書中で超音波とは、正常な聴力を持つ人に聴感覚を生じないほど周波数が高い音波(弾性波)のことであり、約16000Hz以上の音波(弾性波)のこととする。また、本明細書では、被検体10内の光吸収体10aが光を吸収することにより発生する超音波を「音響波」とし、超音波プローブ20により発生されるとともに、被検体10に反射される超音波を「超音波」として、説明の都合上、区別して記載している。
光源部21は、第1の波長を有する光を照射する複数の半導体発光ダイオード素子21a(以下、単にLED素子21aという)と、第1の波長とは異なる第2の波長を有する光を照射する複数の半導体発光ダイオード素子21b(以下、単にLED素子21bという)とを有している。また、これらのLED素子21aとLED素子21bとは、互いに異なる最大出力を有するように構成されている。ここで、第1の波長および第2の波長は、測定対象に応じて適宜選択される。たとえば、血液中の酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンとを検出する場合には、第1の波長を約760nmとし、第2の波長を約850nmとする。このように構成すれば、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンとの吸収スペクトルの大小関係が波長約800nm付近で逆転することを利用して、第1の波長の光により検出された音響波信号と、第2の波長の光により検出された音響波信号の強度の差を演算することにより、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンとのどちらが血液中に多く含まれているかを検出することが可能である。これにより、被検体10内の動脈および静脈を判別して画像化することも可能である。なお、LED素子21aは、本発明の「第1の半導体発光素子」の一例である。また、LED素子21bは、本発明の「第2の半導体発光素子」の一例である。
光源駆動回路22は、LED素子21aを駆動させるLED駆動回路22aと、LED素子21bを駆動させるLED駆動回路22bとを有している。また、光源駆動回路22は、LED駆動回路22aおよびLED駆動回路22bを介して、それぞれLED素子21aおよびLED素子21bに発光のための電力を供給するように構成されている。LED駆動回路22aとLED駆動回路22bとは、互いに異なる駆動電力をそれぞれLED素子21aとLED素子21bとに供給するように構成されている。また、光源駆動回路22は、LED駆動回路22aおよびLED駆動回路22bによりそれぞれ第1の波長および第2の波長の光の出力が互いに略等しくなるようにLED素子21aおよびLED素子21bを駆動するように構成されている。
信号処理部30は、信号処理部30の各構成要素および光源駆動回路22を制御するための制御部31と、制御部31の制御に基づいて超音波トリガ信号を後述する超音波振動素子20aに送信する送信制御回路32と、超音波振動素子20aが検出した音響波80および超音波90の信号を受信するための受信回路33と、温度センサ27により取得された温度信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ34とを含んでいる。また、信号処理部30は、検出した音響波80および超音波90の信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ35と、検出した音響波80および超音波90の信号を保存する受信メモリ36と、検出した音響波80および超音波90の信号を分離するデータ分離部37とを含んでいる。また、信号処理部30は、分離された音響波80の信号を、温度補正テーブル51aを用いて補正する温度補正部51と、温度補正された音響波80の信号を画像として再構成する音響波画像再構成部52と、音響波画像再構成部52の出力を受けて波形処理を行う検波・対数コンバータ53と、検出した音響波80の信号に基づく被検体10内の断層画像を構築する音響波画像構築部54とを含んでいる。また、信号処理部30は、被検体10から反射された超音波90の信号を画像として再構成する超音波画像再構成部55と、超音波画像再構成部55の出力を受けて波形処理を行う検波・対数コンバータ56と、検出した超音波90の信号に基づく被検体10内の断層画像を構築する超音波画像構築部57とを含んでいる。また、信号処理部30は、音響波画像構築部54により構築された画像と、超音波画像構築部57により構築された画像とを合成する画像合成部58を含み、画像合成部58により合成された画像を画像表示部40に出力するように構成されている。
ここで、温度補正テーブル51aは、LED素子21aおよびLED素子21bの温度の変化に対する波長の変化と、波長の変化に対する光吸収体10a(図3参照)の音響波信号の変化とに基づいて作成された、温度の変化に対する光吸収体10aの音響波信号の変化を算出可能な温度補正用のテーブルである。
また、第1実施形態では、検出部2は、図3に示すように、音響波80と被検体10に反射された超音波90を検出するとともに、超音波90を被検体10に向けて発射可能な超音波振動素子20a(ハッチングで示す)を有している。また、超音波振動素子20aは、検出部2の筐体2a内において、被検体10に近接するように被検体10近傍に配置されている。すなわち、超音波振動素子20aは、検出部2の筐体2a内において被検体10側(Z2方向側)の端面近傍に配置されている。
また、第1実施形態では、光源部21と、集光レンズ25と、導光部26と、温度センサ27と、光センサ28とは、検出部2の筐体2a内において、超音波振動素子20aを間に挟むことなく、超音波振動素子20aの片側(X1方向側)に配置されている。また、光源部21と、集光レンズ25と、導光部26と、温度センサ27と、光センサ28とは、検出部2の筐体2a内において、超音波振動素子20aのX2方向側には配置されていない。また、光源駆動回路22と駆動電源部23とは、検出部2の筐体2a内において、平面視で光源部21と重ならない位置でかつ光源部21の近傍に配置されている。また、検出部2は、検出部2の筐体2a内において、光源部21と、光源駆動回路22と、駆動電源部23とが電気配線70(破線で示す)によって電気的に接続されるように構成されている。また、検出部2では、光源駆動回路22は、配線71(破線で示す)によって信号処理部30から信号を受信するように構成されている。
また、検出部2は、超音波振動素子20aの配置された検出部2の被検体10側(Z2方向側)の面と、被検体10との間に光を透過させる透明なゲル層60(ハッチングで示す)を介在させた状態で、音響波80および超音波90の検出を行うように構成されている。このゲル層60は、被検体10の表面と略同等の屈折率を有し、光源部21から被検体10に照射された光が被検体10の表面で反射されることを抑制するように構成されている。また、ゲル層60は、被検体10の光吸収体10aから発生した音響波80および被検体10から反射された超音波90を超音波振動素子20aに効率良く伝播させるための伝播物質としての機能も兼ねている。
また、第1実施形態では、超音波振動素子20aは、検出部2の筐体2a内において、光源部21とX方向に隣り合う(隣接する)位置に配置されている。また、超音波振動素子20aは、図示しない複数の超音波振動素子により構成されており、複数の超音波振動素子がY方向に沿って配列されることにより、図4に示すように、全体としてX方向と直交するY方向に沿って延びるように配置されている。なお、X方向およびY方向は、それぞれ、本発明の「光源部と隣り合う方向」および「第1方向」の一例である。
光源部21は、図3および図4に示すように、検出部2の筐体2a内において、平面視で超音波振動素子20aと重ならない位置で、かつ、超音波振動素子20aに対してX1方向側において超音波振動素子20aとX方向に隣り合う(隣接する)位置に配置されている。また、光源部21は、それぞれLED素子21aおよびLED素子21b(図2参照)が実装される実装面21cが超音波振動素子20a側(X2方向側)に向けて傾斜するように配置されている。また、光源部21は、LED素子21aおよびLED素子21bが発する光を超音波振動素子20a近傍の被検体10に照射するように構成されている。また、光源部21は、図4に示すように、超音波振動素子20aの近傍にY方向に沿って延びるように配置されている。
集光レンズ25は、図3に示すように、光源部21と導光部26との間に光源部21の実装面21cを覆うように配置されている。また、集光レンズ25は、光源部21から入射された光を屈折させることにより集光レンズ25の中央側に集光するとともに、集光した光を導光部26に向けて出射するように構成されている。
導光部26は、図3および図4に示すように、Y方向に沿って延びる略平板形状を有している。導光部26は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの透明樹脂によって形成されている。また、導光部26は、光が入射されるZ1方向側の入射端部が集光レンズ25近傍に配置されるとともに、光が出射されるZ2方向側の出射端部が検出部2の被検体10側(Z2方向側)の端面近傍に配置されている。
光センサ28は、光源部21から照射され、被検体10に反射された光を検知するように構成されている。また、光センサ28は、光源駆動回路22に直接接続されるように構成されている。そして、光源駆動回路22は、光センサ28により検知された光の反射量が所定量より少ない場合には、光源部21からの光の照射を停止させるように構成されている。つまり、光源駆動回路22は、検出部2が被検体10から離間して、検知する反射光が少なくなった場合には、光源部21からの光の照射を停止させるように構成されている。
ここで、第1実施形態では、光源部21は、図5に示すように、複数のLED素子21a(ハッチングで示す)と複数のLED素子21bとが交互に列をなして配置されるように構成されている。具体的には、3×6個のLED素子21aにより形成されたLED素子21aの列と、同様に3×6個のLED素子21bにより形成されたLED素子21bの列とが、交互に並ぶように光源部21の実装面21c上に配置されている。
なお、第1実施形態における、LED素子21aおよびLED素子21bの配置は、複数のLED素子21aと複数のLED素子21bとが交互に実装面21c上に配置されていれば、その他の配置でもよく、たとえば、図6に示すような配置でもよい。具体的には、2×2個のLED素子21aにより構成されたLED素子21a群と2×2個のLED素子21bにより構成されたLED素子21b群とが格子状に交互に配置されるような構成でもよい。また、上記N×N個のLED素子21a群およびLED素子21b群を配置する構成では、Nが2以外の数であっても構わない。また、図示の都合上、図5および図6においては、光源部21の途中を省略して示している。また、2個の光源部21の各々のLED素子21aおよびLED素子21bの配置状態は、略同一となる方が好ましい。
次に、図2および図3を参照して、本発明の第1実施形態による光音響画像化装置100の検出動作について説明する。
まず、信号処理部30の制御部31から光源駆動回路22に波長制御信号が送信される。波長制御信号を受信した光源駆動回路22は、受信した波長制御信号に基づいてLED素子21aまたはLED素子21bのいずれか一方を選択する。続けて、制御部31から光トリガ信号が送信されるとともに、光トリガ信号を受信した光源駆動回路22は、選択されたLED素子21aまたはLED素子21bに駆動信号を送信する。駆動信号を受信したLED素子21aまたはLED素子21bは、集光レンズ25および導光部26を介して光を被検体10に照射する。被検体10に照射された光は、被検体10内を伝播して光吸収体10aに吸収される。光の吸収の結果、光吸収体10aからは、超音波としての音響波80(図3参照)が発生する。その後、被検体10内を伝播した音響波80(80a)が超音波振動素子20aに到達することにより音響波信号として検出される。以上の動作に引き続き、選択されなかった他方のLED素子21aまたはLED素子21bについても同様の順序で発光され、音響波80(80b)が検出される。
また、音響波80aおよび音響波80bの検出後、制御部31は、図2に示すように、送信制御回路32を介して超音波トリガ信号を超音波振動素子20aに送信する。そして、超音波トリガ信号を受信した超音波振動素子20aは、図3に示すように、被検体10に向けて超音波90を発生する。その後、被検体10内で反射された超音波90が超音波振動素子20aに到達することにより超音波信号として検出される。
一方で、一度目の光トリガ信号が送信され、光源部21から光が照射される時に、制御部31は、図2に示すように、A/Dコンバータ35に向けてサンプリングトリガ信号の送信を開始する。サンプリングトリガ信号を受信したA/Dコンバータ35は、受信回路33により受信した超音波振動素子20aの検出信号をサンプリングする。このサンプリング動作は、音響波80aおよび80bの信号をそれぞれサンプリングした後、被検体10内で反射された超音波90の信号についても連続的に実施される。また、このサンプリング動作は、たとえば、外部から入力されるA/Dクロック信号に同期して、所定のサンプリング周期でなされてもよい。
また、上記のような検出動作は、被検体10の表面に沿って検出部2を走査させながら逐次実施される。この結果、サンプリングされた音響波80aおよび80bの信号と超音波90の信号とに基づいて信号処理部30により被検体10内の画像が合成され、画像表示部40に合成された被検体10内の画像が表示される。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、被検体10に対して光を照射する複数のLED素子21aおよびLED素子21bを有する光源部21を設けることによって、固体レーザを光源として用いる場合と異なり、光学系(固体レーザ光源周辺の機器)の振動による特性変動を抑制するための光学定盤や強固な筐体が必要ないので、光源部21を小型化することができる。また、光源部21を被検体10に近接するように配置される検出部2に設けることによって、光源部21と検出部2とが一体となった分、簡素な構成を実現することができる。これらの結果、光音響画像化装置100の小型化および簡素化(コンパクト化)を図ることができる。また、複数のLED素子21aおよびLED素子21bを有する光源部21を超音波振動素子20aの片側(X1方向側)にのみ配置することによって、光源部21を超音波振動素子20aの両側(X1方向側およびX2方向側)に配置する場合と比べて、より簡素な構成を実現することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、平面視において、光源部21を超音波振動素子20aの一方側(X2方向側)には配置せずに他方側(X1方向側)に隣り合うように配置する。これにより、容易に超音波振動素子20aの近傍の位置に光源部21を配置し、超音波振動素子20aの近傍に光源部21からの光を照射することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、超音波プローブ20の超音波振動素子20aを光源部21と隣り合う方向(X方向)と直交するY方向に沿って延びるように配置し、LED素子21aおよびLED素子21bを有する光源部21を超音波振動素子20aの近傍にY方向に沿って延びるように配置する。これにより、超音波としての音響波80を検出する超音波振動素子20aと、LED素子21aおよびLED素子21bを有する光源部21との両方がY方向に沿って配置されているので、光源部21からの光を超音波振動素子20aの配置に沿って被検体10に照射することができる。その結果、Y方向に沿った音響波80を発生させることができるので、発生した音響波80をY方向に沿った超音波振動素子20aにより効率的に検出することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、光源部21をLED素子21aおよびLED素子21bの実装される実装面21cが超音波振動素子20a側(X1方向側)に傾斜した状態で配置する。これにより、光源部21からの光を超音波振動素子20aの配置された方向に向けて照射することができるので、超音波振動素子20a近傍の被検体10に光を確実に照射することができる。その結果、検出可能な音響波80をより効率的に発生させることができる。
光源部21の複数のLED素子21aおよびLED素子21bを超音波プローブ20としての検出部2の筐体2a内において、超音波振動素子20aの片側(X1方向側)に配置する。これにより、超音波プローブ20としての検出部2の筐体2a内に光源部21のLED素子21aおよびLED素子21bと超音波振動素子20aとの両方を配置することができるので、より一層簡素な構成を実現することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、検出部2に含まれる光源部21からの光を被検体10に導く導光部26を検出部2に設ける。これにより、光源部21から被検体10に向かう間の光の損失を少なくすることができるので、光の損失が少なくなった分、光源部21から照射される光の利用効率を向上させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、導光部26を光源部21の延びるY方向に沿って延びるように形成する。これにより、光を照射する光源部21と、光源部21からの光を被検体10に導く導光部26との両方がY方向に沿って配置されているので、光源部21からの光を確実に導光部26に照射することができる。また、この結果、光源部21から被検体10に向かう間の光の損失を少なくすることができるので、光の損失が少なくなった分、光源部21から照射される光の利用効率を向上させることができる。
光源部21の近傍に配置されるとともに、光源部21を駆動する光源駆動回路22を検出部2に設ける。これにより、光源駆動回路22が光源部21に近い分、光源駆動回路22の駆動信号によるノイズの発生を抑制することができる。その結果、駆動信号によるノイズが超音波振動素子20aなどに悪影響(信号の乱れなど)を及ぼすことを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、検出部2の光源部21の近傍に配置されるとともに光源部21に電力を供給する駆動電源部23を検出部2に設ける。これにより、駆動電源部23が光源部21の近傍に配置されているので、駆動電源部23が光源部21に近い分、駆動電源部23が光源部21に電力を供給する際に発生するノイズを抑制することができる。その結果、電力を供給する際に発生するノイズが超音波振動素子20aなどに悪影響(信号の乱れなど)を及ぼすことをより抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、光源部21と導光部26との間に配置されるとともに、光源部21からの光を導光部26に集める集光レンズ25を検出部2に設ける。これにより、光源部21からの光を確実に導光部26に集めることができるので、光の利用効率が高まり、容易に被検体10に照射する光の光量を確保することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、超音波振動素子20aの近傍に配置され、第1の波長を有する光を照射するLED素子21aと、超音波振動素子20aの近傍に配置され、第2の波長を有する光を照射するLED素子21bとを設ける。そして、第1の波長および第2の波長の光を被検体10内の光吸収体10aが吸収することにより発生する第1の音響波80aおよび第2の音響波80bを検出するように超音波振動素子20aを構成する。これにより、2種類の波長を用いることにより検出する情報の量を増やす(2種類の音響波80aおよび80bを得る)ことができるので、1つの波長を用いる場合と比較して、より多様な画像情報(検出信号)を得ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、LED素子21aを駆動させるLED駆動回路22aと、LED素子21bを駆動させるLED駆動回路22bとを光源駆動回路22に設ける。そして、LED駆動回路22aおよびLED駆動回路22bを、それぞれ第1の波長および第2の波長の光の出力が互いに略等しくなるようにLED素子21aおよびLED素子21bを駆動するように構成する。これにより、LED素子21aおよびLED素子21bの電力に対する光出力の変換効率が互いに異なる場合にも、LED駆動回路22aおよびLED駆動回路22bによりLED素子21aとLED素子21bとを別個に駆動させることにより2種類の波長の光の出力を互いに略等しくすることができるので、被検体10に照射する2種類の波長の光の強度を揃えることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、一の群として構成されるLED素子21aと、一の群として構成されるLED素子21bとが交互に配置されることにより第1の波長および第2の波長を有する複数のLED素子21aおよび複数のLED素子21bの発する各々の波長の光の分布形状が互いに略等しくなるように構成する。これにより、LED素子21aとLED素子21bとの光の分布形状のみならず光源部21に対する各々の波長の光の分布位置までも互いに略等しくすることができるので、LED素子21aとLED素子21bとの光の分布形状および分布位置に起因して被検体10の対象物に対する各々の波長の光の照射にばらつきが発生することを確実に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、被検体10に向けて超音波90を発生させるとともに、被検体10に反射された超音波90を検出するように超音波振動素子20aを構成する。そして、被検体10内の光吸収体10aが光を吸収することにより発生する音響波80と、被検体10に反射された超音波90との両方の検出結果に基づいて信号を処理して画像化を行うように信号処理部30を構成する。これにより、被検体10内の光吸収体10aが光を吸収することにより発生する音響波80のみならず被検体10に反射された超音波90の検出信号も加えて信号処理部30により画像化することができるので、より正確な被検体10内の画像を得ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、温度センサ27から取得された温度情報に基づいて、温度補正部51により超音波振動素子20aの検出結果を補正して画像化を行うように信号処理部30を構成する。これにより、LED素子21aおよびLED素子21bの発する光の波長が温度により変動した場合にも、温度センサ27により取得された温度情報に基づいて、温度補正部51により検出結果を補正することができるので、より正確な音響波画像を得ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、光センサ28を検出部2において光源駆動回路22と直接接続するとともに、光センサ28が光を検知した結果に基づいて、光の反射量が所定量より少ない場合には、光源部21から被検体10に対する光の照射を停止するように光源駆動回路22を構成する。これにより、たとえば、被検体10に近接するように配置される検出部2が被検体10から離間して反射光量が減少した場合に、光源部21から被検体10に対する光の照射を検出部2に設けられた光源駆動回路22により迅速にオフ状態(停止状態)にすることができる。
半導体発光素子を、LED素子21aおよび21bにより構成する。このように構成すれば、LED素子21aおよび21bを用いることにより、確実に、光源部21を小型化することができる。また、固体レーザ光源を用いる場合と比べて、光源の消費電力を低減することができる。
(第2実施形態)
次に、図7〜図10を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、検出部2(超音波プローブ20)の筐体2a内に光源部21などの各構成要素が配置されることにより検出部2が形成された上記第1実施形態とは異なり、超音波プローブ120と超音波プローブ120と結合可能な光源ユニット129とにより検出部102が形成される例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
本発明の第2実施形態による光音響画像化装置200は、図7に示すように、装置本体部1と、検出部102とにより構成されている。また、検出部102は、図7に示すように、超音波プローブ120と、超音波プローブ120と結合可能な光源ユニット129とを含んでいる。光源ユニット129の筐体129a内には、図7および図8に示すように、LED素子21aとLED素子21bとを有する光源部21と、光源部21に駆動信号を送信する光源駆動回路22と、電力を供給する駆動電源部23と、光を集光する集光レンズ25と、光を被検体10近傍まで導光する導光部26と、光源部21の温度を検知する温度センサ27と、被検体10からの反射光を検知する光センサ28とが設けられている。
ここで、第2実施形態では、光源駆動回路22は、LED素子21aおよびLED素子21bとの両方に電力を供給して駆動するように構成されている。また、光源駆動回路22は、信号処理部30の制御部31からの波長制御信号および光トリガ信号を受信して、受信信号に基づいてLED素子21aおよびLED素子21bをそれぞれ駆動するように構成されている。
また、第2実施形態では、検出部102は、図8に示すように、超音波プローブ120と、超音波プローブ120とは別個に設けられる光源ユニット129とにより構成されている。ここで、図8では、超音波プローブ120と光源ユニット129とが結合する前の状態(光源ユニット129が超音波プローブ120に装着される前の状態)を示している。この第2実施形態では、超音波プローブ120と光源ユニット129とは、超音波プローブ120が光源ユニット129の筐体129aの内側に挿入された状態で、結合するように構成されている。なお、超音波プローブ120と光源ユニット129とは、どのような方法で結合されてもよい。たとえば、互いに係合部を設けて互いの係合部が係合することにより結合するように構成してもよいし、ねじなどの部材を用いて結合(固定)するように構成してもよい。
超音波プローブ120は、音響波80および超音波90を検出するための超音波振動素子20aをZ2方向の端面近傍に有している。また、超音波プローブ120は、配線120bによって信号処理部30に接続されている。また、超音波プローブ120は、配線120bを介して信号処理部30からの超音波トリガ信号を受信するとともに、検出された音響波信号および超音波信号を信号処理部30に送信するように構成されている。
また、図9に示すように、超音波プローブ120と光源ユニット129とが結合された状態において、超音波プローブ120および超音波プローブ120の超音波振動素子20aは、検出部102を構成する光源ユニット129の筐体129a内において、光源部21とX方向に隣り合う(隣接する)位置に配置されている。また、超音波プローブ120の超音波振動素子20aは、検出部102を構成する光源ユニット129の筐体129a内において、被検体10側(Z2方向側)の端面近傍に配置されている。また、検出部102は、超音波プローブ120と光源ユニット129とが結合された状態において、光源部21から被検体10に向けて光を照射するように構成されている。
また、超音波プローブ120と光源ユニット129とが結合された状態において、光源部21は、検出部102を構成する光源ユニット129の筐体129a内において、超音波振動素子20aを間に挟むことなく、超音波振動素子20aの片側(X1方向側)に配置されている。すなわち、光源部21は、著音波振動素子20aの一方側(X2方向側)には配置されずに、他方側(X1方向側)にのみ配置されている。また、光源部21は、検出部102を構成する光源ユニット129の筐体129a内において、平面視で超音波振動素子20aと重ならない位置で、かつ、超音波振動素子20aに対してX1方向側において超音波振動素子20aとX方向に隣り合う(隣接する)位置に配置されている。また、検出部102は、超音波プローブ120と光源ユニット129とが結合された状態において、光源部21から被検体10に対して光を照射可能に構成されているとともに、超音波プローブ120の超音波振動素子20aにより音響波80および超音波90を検出可能に構成されている。
光源部21では、図10に示すように、実装面21c上に第1の波長を有するLED素子21aおよび第2の波長を有するLED素子21bが所定の配置パターン121dとなるように配置されている。ここで、所定の配置パターン121dにおいて、複数のLED素子21aの光の総出力と、複数のLED素子21bの光の総出力とが略等しくなるように、各々の発する光の最大出力の比に応じてLED素子21aとLED素子21bとの配置数が決定されている。一例として、LED素子21aが最大出力2Wを有し、LED素子21bが最大出力3Wを有している場合について説明する。この場合、LED素子21aとLED素子21bとの配置数の比率がLED素子21aとLED素子21bとの最大出力の比率と同じになるように構成する。すなわち、配置パターン121dにおいて、LED素子21aとLED素子21bとの配置数が3:2となるように各々の配置数が調整されている。なお、図示の都合上、図10では、配置パターン121dを1つのみ示しているが、実際には配置パターン121dが所定の数だけ連続するように実装面21c上に配置されている。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、LED素子21aおよびLED素子21bを有する光源部21を検出部102に設ける。これにより、上記第1実施形態と同様に、光音響画像化装置200の小型化および簡素化(コンパクト化)を図ることができる。
また、第2実施形態では、上記のように、複数のLED素子21aの光の総出力と、複数のLED素子21bの光の総出力とが互いに略等しくなるように、各々の発する光の最大出力の比率に応じて調整された数の複数のLED素子21aと、複数のLED素子21bとを光源部21に設ける。これにより、LED素子21aおよびLED素子21bの電力に対する光出力の変換効率が互いに異なる場合にも、複数のLED素子21aの数と複数のLED素子21bの数とを最大出力の比率に応じて調整することにより2種類の波長の光の出力を互いに略等しくすることができるので、被検体10に照射する2種類の波長の光の強度を揃えることができる。
また、第2実施形態では、上記のように、超音波振動素子20aを有する超音波プローブ120と、超音波プローブ120とは別個に設けられ、複数のLED素子21aおよびLED素子21bを有する光源部21を含む光源ユニット129とにより検出部102を構成する。そして、別個に設けられた超音波プローブ120の超音波振動素子20aの片側に、光源ユニット129の光源部21を配置する。これにより、たとえば市場に流通する超音波プローブ120に、光源部ユニット129を取り付けるだけで、音響波80の測定を行うことができる。その結果、音響波80の測定に係るユーザの利便性を容易に向上させることができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図11を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、上記第1実施形態の構成に加えて、検出部2とは別個に設けられるとともに光源部21を含む補助発光部220aを備えた光音響画像化装置300の例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
本発明の第3実施形態による光音響画像化装置300(図2参照)は、図11に示すように、検出部2とは別個に設けられる複数(2個)の補助発光部220aをさらに備えている。
ここで、第3実施形態では、複数(2つ)の補助発光部220aの筐体220b内には、共に、LED素子21aとLED素子21bとを有する光源部21と、光源部21に駆動信号を送信する光源駆動回路22と、電力を供給する駆動電源部23と、光源部21の温度を検知する温度センサ27と、被検体10からの反射光を検知する光センサ28とが設けられている。
また、第3実施形態では、複数(2つ)の補助発光部220aは、被検体10を挟むようにして検出部2と対向するように配置されている。また、補助発光部220aは、被検体10との間に光を透過させる透明なゲル層60を介在させた状態で被検体10に向けて光を照射するように構成されている。また、補助発光部220aは、ゲル層60を介して光源部21からの光を被検体10に照射するように構成されている。また、補助発光部220aは、検出部2の発光のタイミングと同期して発光するように構成されている。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、LED素子21aおよびLED素子21bを有する光源部21を検出部2に設ける。これにより、上記第1実施形態と同様に、光音響画像化装置300の小型化および簡素化(コンパクト化)を図ることができる。また、補助発光部220aを光音響画像化装置300に設けることによって、検出部2の光源部21からの光に加えて補助発光部220aの光源部21からの光を被検体10に照射することができるので、被検体10内で光が容易に減衰する場合や、被検体10の厚みが大きい場合などにも、音響波80を所定の強度で得ることができる。この結果、より多様な被検体に、この光音響画像化装置300を適用することができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、図12および図13を参照して、第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、導光部26を介して光源部21からの光を被検体10に照射した上記第1実施形態とは異なり、導光部26を設けずに、光源部21からの光を被検体10に照射する例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
本発明の第4実施形態による光音響画像化装置400は、図12に示すように、装置本体部1と、検出部302とにより構成されている。検出部302は、被検体10内の光吸収体10a(図13参照)が光を吸収することにより発生する超音波としての音響波80(図13参照)を検出する機能と、被検体10に向けて超音波90(図13参照)を発生させるとともに、被検体10に反射された超音波90を検出する機能とを有する超音波プローブ320である。
第4実施形態では、検出部302の筐体302a内には、図13に示すように、LED素子21aとLED素子21bとを有する光源部21と、光源部21に駆動信号を送信する光源駆動回路22と、電力を供給する駆動電源部23と、光を集光する集光レンズ25と、光源部21の温度を検知する温度センサ27と、光源部21に配置されて被検体10からの反射光を検知する光センサ28とが設けられている。一方、第4実施形態では、上記第1実施形態と異なり、検出部302には、導光部26が設けられていない。
また、第4実施形態では、光源部21および集光レンズ25は、検出部302の筐体302a内において、被検体10近傍に配置されている。つまり、第4実施形態では、光源部21は、導光部を介することなく、集光レンズ25によって集光された光を被検体10に照射するように構成されている。
なお、第4実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、上記のように、LED素子21aおよびLED素子21bを有する光源部21を検出部302に設ける。これにより、上記第1実施形態と同様に、光音響画像化装置400の小型化および簡素化(コンパクト化)を図ることができる。
また、第4実施形態では、上記のように、検出部302の筐体302a内において、被検体10近傍に光源部21を配置する。これにより、導光部を設けなくとも、光源部21から被検体10に向かう間の光の損失を少なくすることができる。その結果、導光部を設けなくともよい分、検出部302の部品点数を抑制することができる。
なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、集光レンズ25、導光部26、温度センサ27および光センサ28を検出部2(102)に設けた例について示し、上記第4実施形態では、導光部26を除く上記構成を検出部302に設けた例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、集光レンズ、導光部、温度センサおよび光センサを検出部に設けなくともよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、ノイズの発生を抑制するために光源駆動回路22および駆動電源部23を検出部2(102、302)に配置した例について示したが、本発明では、さらに光源駆動回路22および駆動電源部23をシールドして検出部2(102、302)に配置することが好ましい。また、光源駆動回路22および駆動電源部23の配線をシールドすることは、より好ましい。
また、上記第1〜第4実施形態では、光源駆動回路22および駆動電源部23を検出部2(102、302)に設けた例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、光源駆動回路および駆動電源部を検出部に設けなくともよい。この場合、たとえば、光源駆動回路および駆動電源部を装置本体部に設けてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、1個の光源部21に対して1個の集光レンズを設けた例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、1個の光源部21に対して複数の集光レンズを設けるような構成でもよい。このように構成すれば、複数の集光レンズのうち1個の集光レンズの厚みを薄くすることが可能である。
また、上記第1〜第4実施形態では、光センサ28が導光部26および光源部21に配置された例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、光センサ28は被検体10に反射された光を検知できれば、どのような場所に配置されても構わない。たとえば、検出部2(102、302)の外形を形成する筐体2a(129a、302a)に設けられても構わない。
また、上記第1実施形態では、光源駆動回路22が駆動電力の異なる2つのLED駆動回路22aおよび22bを有した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、1つの光源駆動回路22によってLED素子21aおよびLED素子21bとに駆動電力を供給するとともに、LED素子21aおよびLED素子21bとに供給する駆動電力を波長制御信号により異ならせるように構成してもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、超音波プローブ20(120、320)の超音波振動素子20aが音響波80および被検体10内で反射された超音波90を検出するとともに、被検体10に向けて超音波90を発生させた例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、超音波プローブ以外の機器が超音波を発生させるように構成してもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、超音波プローブ20(120、320)の超音波振動素子20aが超音波90を発生させる例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、超音波プローブ20(120、320)の超音波振動素子20aが超音波90を発生することなく、音響波80を検出するように構成してもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、第1の波長を有する光を照射するLED素子21aおよび第1の波長とは異なる第2の波長を有する光を照射するLED素子21bを光源部21に設けた例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1の波長の光を照射するLED素子または第2の波長の光を照射するLED素子のうちいずれかのみを光源部に設けてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、LED素子21aおよびLED素子21bの実装される実装面21cが超音波振動素子20a側に傾斜した状態で、光源部21を配置した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、LED素子の実装される実装面が超音波振動素子側に傾斜することなく、光源部を配置してもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、LED素子21aおよびLED素子21bを光源部21に設けた例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、半導体レーザ素子または半導体有機発光ダイオード素子を光源部に設けてもよい。
また、上記第2実施形態では、超音波プローブ120が光源ユニット129の筐体129aの内側に挿入された状態で、結合するように超音波プローブ120と光源ユニット129とを構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、超音波プローブが光源ユニットの筐体の内側に挿入された状態で、結合するように超音波プローブと光源ユニットとを構成しなくともよい。たとえば、図14に示す変形例による検出部402のように構成してもよい。図14に示すように、検出部402は、超音波プローブ402と、超音波プローブ402とは別個に設けられ、光源部21が設けられた光源ユニット429とにより構成されている。また、光源部21は、別個に設けられた超音波プローブ420の超音波振動素子20aの片側(X1方向側)にのみ設けられている。図14に示す変形例では、超音波プローブ420と光源ユニット429とは、超音波プローブ420が光源ユニット429の筐体429aの外側(外表面)に係合されることにより、結合するように構成されている。この場合、上記第2実施形態の光源ユニット129と比べて、光源ユニット429を小型化することができるので、検出部402をより小型化することができる。
10 被検体
10a 光吸収体(対象物)
2、102、302、402 検出部
21 光源部
21a LED素子(第1の半導体発光素子)
21b LED素子(第2の半導体発光素子)
22 光源駆動回路
22a LED駆動回路
22b LED駆動回路
23 駆動電源部
20、120、320、420 超音波プローブ
20a 超音波振動素子
25 集光レンズ(集光部)
26 導光部
27 温度センサ
28 光センサ
30 信号処理部
80 音響波
90 超音波
100、200、300、400 光音響画像化装置
129、429 光源ユニット

Claims (19)

  1. 被検体に光を照射可能に構成されているとともに、照射された光を前記被検体内の対象物が吸収することにより発生する音響波を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された信号を処理して画像化を行う信号処理部とを備え、
    前記検出部は、前記音響波を検出する超音波振動素子と、前記超音波振動素子の片側に配置されるとともに、前記被検体に対して光を照射する複数の半導体発光素子を有する光源部とを含む、光音響画像化装置。
  2. 平面視において、前記光源部は、前記超音波振動素子の一方側には配置されずに他方側に隣り合うように配置されている、請求項1に記載の光音響画像化装置。
  3. 前記超音波振動素子は、前記光源部と隣り合う方向と交差する第1方向に沿って延びるように配置され、
    前記半導体発光素子を有する前記光源部は、前記超音波振動素子の近傍に前記第1方向に沿って延びるように配置されている、請求項2に記載の光音響画像化装置。
  4. 前記光源部は、前記半導体発光素子の実装される実装面が前記超音波振動素子側に傾斜した状態で配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  5. 前記検出部は、前記超音波振動素子を有する超音波プローブであり、
    前記光源部の前記複数の半導体発光素子は、前記超音波プローブ内において、前記超音波振動素子の片側に配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  6. 前記検出部は、前記超音波振動素子を有する超音波プローブと、前記超音波プローブとは別個に設けられ、前記複数の半導体発光素子を有する前記光源部を含む光源ユニットとを含み、
    前記光源ユニットの前記光源部は、別個に設けられた前記超音波プローブの前記超音波振動素子の片側に配置されている、前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  7. 前記検出部は、前記検出部に含まれる前記光源部からの光を前記被検体に導く導光部をさらに含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  8. 前記光源部は、第1方向に沿って延びるように配置され、
    前記導光部は、前記光源部の延びる前記第1方向に沿って延びるように形成されている、請求項7に記載の光音響画像化装置。
  9. 前記検出部は、前記光源部の近傍に配置されるとともに、前記光源部を駆動する光源駆動回路をさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  10. 前記検出部は、前記検出部の前記光源部の近傍に配置されるとともに前記光源部に電力を供給する駆動電源部をさらに含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  11. 前記検出部は、前記光源部からの光を前記導光部に集めるとともに前記光源部と前記導光部との間に配置される集光部をさらに含む、請求項7または8に記載の光音響画像化装置。
  12. 前記光源部の前記複数の半導体発光素子は、前記超音波振動素子の近傍に配置され、第1の波長を有する光を照射する第1の半導体発光素子と、前記超音波振動素子の近傍に配置され、第2の波長を有する光を照射する第2の半導体発光素子とを含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  13. 前記検出部は、前記光源部の近傍に配置されるとともに、前記光源部を駆動する光源駆動回路をさらに含み、
    前記光源駆動回路は、前記第1の波長および前記第2の波長の光の出力が互いに略等しくなるように前記第1の半導体発光素子および前記第2の半導体発光素子を駆動するように構成されている、請求項12に記載の光音響画像化装置。
  14. 前記光源部は、複数の前記第1の半導体発光素子の光の総出力と、複数の前記第2の半導体発光素子の光の総出力とが互いに略等しくなるように、各々の発する光の最大出力の比率に応じて数が調整された複数の前記第1の半導体発光素子および複数の前記第2の半導体発光素子を有する、請求項12に記載の光音響画像化装置。
  15. 前記光源部は、一の群として構成される前記第1の半導体発光素子と、一の群として構成される前記第2の半導体発光素子とが交互に配置されることにより前記第1の波長および前記第2の波長を有する前記複数の半導体発光素子の発する各々の波長の光の分布形状が互いに略等しくなるように構成されている、請求項11〜14のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  16. 前記超音波振動素子は、前記被検体に向けて超音波を発生させるとともに、前記被検体に反射された超音波を検出するように構成されており、
    前記信号処理部は、前記被検体内の対象物が光を吸収することにより発生する音響波と、前記被検体に反射された超音波との両方の検出結果に基づいて信号を処理して画像化を行うように構成されている、請求項1〜15のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  17. 前記検出部は、前記光源部の温度を検知する温度センサをさらに含み、
    前記信号処理部は、前記温度センサから取得された温度情報に基づいて前記超音波振動素子の検出結果を補正して画像化を行うように構成されている、請求項1〜16のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  18. 前記検出部は、前記光源部から照射され、前記被検体により反射された光を検知するための光センサと、前記光源部の近傍に配置されるとともに、前記光源部を駆動する光源駆動回路とをさらに含み、
    前記光センサは、前記検出部において前記光源駆動回路と直接接続されるとともに、
    前記光源駆動回路は、前記光センサが光を検知した結果に基づいて、光の反射量が所定量より少ない場合には、前記光源部から前記被検体に照射される光量を抑制するかまたは前記光源部から前記被検体に対する光の照射を停止するように構成されている、請求項1〜17のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  19. 前記半導体発光素子は、半導体発光ダイオード素子、半導体レーザ素子または半導体有機発光ダイオード素子の少なくともいずれかにより構成されている、請求項1〜18のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
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