JP2016134535A - 光モジュール、及び光モジュールの製造方法。 - Google Patents
光モジュール、及び光モジュールの製造方法。 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】光結合効率の低下を抑制することができる光モジュール、及び光モジュールの製造方法を提供する。
【解決手段】tLD41と、tLD41が出射する光を受ける変調器と、底面を有し、tLD41と変調器を当該底面上に搭載するハウジングと、出射光の光路上に設けられ、tLD41と変調器それぞれの光軸の当該底面に対する位置を整合するビームシフタ33を備える。
【選択図】図7
【解決手段】tLD41と、tLD41が出射する光を受ける変調器と、底面を有し、tLD41と変調器を当該底面上に搭載するハウジングと、出射光の光路上に設けられ、tLD41と変調器それぞれの光軸の当該底面に対する位置を整合するビームシフタ33を備える。
【選択図】図7
Description
本発明は、光モジュール、及び光モジュールの製造方法に関する。
特許文献1には、光通信用モジュールとその製造方法が記載されている。この光通信用モジュールは、レーザダイオード、第1レンズ、光アイソレータ、光増幅器、第2レンズ及び光ファイバを備えている。レーザダイオードから出射した光は、第1レンズ、光アイソレータ、光増幅器及び第2レンズを通り、光ファイバは第2レンズから出射した光を受光する。この光通信用モジュールでは、レーザダイオードの光軸と光増幅器の光軸とのずれが、光アイソレータの角度を調整することによって補正される。
特許文献2には、光導波路の光結合装置が記載されている。この光結合装置は、出射用光導波路と、出射用光導波路から出射した光を平行ビームに変換する第1レンズと、第1レンズから出射した平行ビームを収束光に変換する第2レンズと、第2レンズから出射した収束光を受光する入射用光導波路とを備えている。更に、出射用光導波路と第1レンズとの間には平行平板が配置されており、この平行平板の角度を調整することによって、出射用光導波路から出射した光の光路が変更される。
上述した光モジュールは、光源から出射した光が光学部品に入射する構成を備えている。また、この種の光モジュールにおいて、例えば、光源はキャリアを介して熱電冷却素子(TEC)に搭載されており、光学部品は別のキャリアを介して上記とは異なるTECに搭載されていることがある。ここで、光源と光学部品には、寸法公差等による高さのばらつきがある場合があり、このばらつきによって光学部品と光源との光結合効率が低下することがある。
本発明は、光結合効率の低下を抑制することができる光モジュール、及び光モジュールの製造方法を提供することを課題とする。
本発明の一形態による光モジュールは、光源と、光源が出射する出射光を受ける光学部品と、底面を有し、光源と光学部品を底面上に搭載するハウジングと、出射光の光路上に設けられ、光源と光学部品それぞれの光軸の底面に対する位置を整合する光軸調整部材、を備える。
本発明の一形態に係る光モジュールの製造方法は、光源と、光源が出射する光を集光する集光レンズと当該集光レンズにより集光された光が入射する光学部品と、底面を備え、光源と光学部品を当該底面上に搭載するハウジングを備えた光モジュールの製造方法であって、光源から出射する出射光の光路上であって光源と集光レンズとの間に、光源と光学部品それぞれの光軸の底面からの高さを整合する光軸調整部材を配置する工程と、光軸調整部材が出射する光を光学部品に結合する様に集光レンズを調整する工程、を備える。
本発明の一形態では、光結合効率の低下を抑制することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る光モジュール及び光モジュールの製造方法の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る光モジュール1の外観を示す斜視図である。図2は、光モジュール1の内部構造を示す平面図である。光モジュール1は、コヒーレント光通信に用いられる光モジュールである。コヒーレント光通信では、従来の光の有無で1ビットの情報を扱う方式に加え、光の位相について、その0°成分及び90°成分のそれぞれも1ビットの情報として扱う。すなわち、0°及び90°それぞれの位相における光信号の位相状態を1ビットの信号として扱うので、一本の光ファイバで同一波長の光について同時に2ビットの情報が伝送可能となる。
更に、光モジュール1では、位相情報に加えて、光の偏波方向についても独立の情報単位として扱う。すなわち、X方向偏波及びY方向偏波のそれぞれについて0°、90°の位相状態を情報単位として扱うので、一本の光ファイバで同一波長の光について同時に4ビットの情報が伝送可能となる。このように、光モジュール1では位相情報と偏光情報とを情報単位として扱う。光モジュール1には、位相情報を再生するための局発光と信号光とを出力する波長可変レーザダイオード(tunable Laser Diode;tLD)41と、位相情報及び偏波情報を光信号化するための変調器11とが搭載される。変調器11はtLD41からの信号光を受ける光学部品である。また、光モジュール1では、変調器11と、tLD41とが一のハウジング2に収容される。
光モジュール1は、矩形状のハウジング2と、ハウジング2に設けられた局発光出力部(第1ポート)3a及び信号光出力部(第2ポート)3bとを備えている。第1ポート3a及び第2ポート3bは、ハウジング2の前壁2cにおいて幅方向に沿って並設されている。第1ポート3aには偏波保持ファイバが接続され、第1ポート3aから出力された局発光は偏波保持ファイバによって取り出される。
前壁2cから延び出す二つの側壁2d,2fにはそれぞれリード端子4a,4bが設けられている。リード端子4a,4bは、DC信号用及び接地(GND)用のリード端子である。また、二つの側壁2d,2fを接続するハウジング2の後壁2eにはリード端子5が側壁2fに寄って設けられている。このリード端子5は、RF信号用のリード端子である。
図3は、光モジュール1の内部構造を示す斜視図である。図2及び図3に示されるように、光モジュール1は、変調器ユニット10と、光源ユニット40と、波長検知ユニット50とを備えている。変調器ユニット10は半導体を主構成材料とする変調器11を搭載し、光源ユニット40はtLD41を搭載した波長可変光源ユニットである。波長検知ユニット50は、tLD41が出力する光の波長を特定する機能を有する。
変調器ユニット10は、一方の側壁2fに沿って設けられている。光源ユニット40は他方の側壁2dに沿って設けられており、波長検知ユニット50は同様に側壁2dに沿って且つ光源ユニット40の前壁2c寄りに設けられている。
光モジュール1は、変調器ユニット10に設けられた第1TEC70と、光源ユニット40に設けられた第2TEC80と、波長検知ユニット50に設けられた第3TEC90とを備えている。TEC70は変調器11を搭載し、TEC80はtLD41を搭載している。tLD41は、その発振波長が大きな温度依存性を有するデバイスである。よって、tLD41は、その発振波長を安定させるため、第2TEC80によって温度が一定に維持される。また、第3TEC90は、波長検知ユニット50に搭載されたエタロンフィルタ57の温度を一定に保つ。
図4は、変調器ユニット10の各部品を示す斜視図である。図3及び図4に示されるように、変調器ユニット10は、変調器11を搭載するキャリア12を備え、光源ユニット40はtLD41を搭載するキャリア42を備え、波長検知ユニット50はキャリア52を備えている。キャリア12,42,52は互いに独立している。キャリア12,42,52には予め主要な光学部材が搭載されており、光学部材が搭載されたキャリア12,42,52はそれぞれTEC70,80,90に搭載される。
また、tLD41は、その出射光の波長を決定する電極と、光を生成するためのキャリアを注入する電極と、出力光の強度を制御する電極と、接地電極とを備えている。tLD41では、これらの電極に対して互いに独立したバイアスを必要としている。光モジュール1では、tLD41へのバイアスを側壁2fに設けられたDC信号用のリード端子4bから供給している。すなわち、tLD41には、側壁2fの近傍から光源ユニット40の近傍まで延びる配線基板48と、側壁2fの近傍から光源ユニット40と波長検知ユニット50との間まで延びる配線基板49と、を介してリード端子4bからバイアスが供給される。
ここで、例えば全ての光学部材がキャリアを介して一つのTECに搭載されている光モジュールでは、キャリア上で各光学部材の光学調心を行うことが可能である。しかし、本実施形態の光モジュール1では、各TEC70,80,90上に互いに独立したキャリア12,42,52を搭載しているので、キャリア12,42,52間の調心も必要となる。
変調器ユニット10は、前述の第1TEC70及びキャリア12と、ベース13と、2個のモニタフォトダイオード(mPD)14と、終端ユニット15と、バイアスユニット16と、入力ユニット20と、結合ユニット30と、出力ユニット60とを備えている。変調器11とキャリア12とは、ほぼ同一の平面形状を有する。キャリア12、変調器11の幅はTEC70の幅より狭い。
入力ユニット20は、キャリア22と、第1レンズ23と、第2レンズ24と、ミラー26とを備えている。キャリア22は、長方形でありAlN製である。ミラー26によって、tLD41が出力した光は、その光軸を90°曲げられ、第2レンズ24及び第1レンズ23を透過して、変調器11の入力ポートに入射する。ここで、ミラー26は平行平板上に光学多層膜を形成したミラーであり、入射光の95%以上を反射し、残余を透過する。このミラー26を、いわゆる、二つのプリズムを用いたプリズムミラーで構成した場合には、上記の反射光:透過光の強度比を得ることができない。プリズムミラーではこの比が90:10程度が限界となる。本モジュールでは、この平行平板型ミラーを他の箇所、例えば、波長検知ユニット50の二つのミラー53、54、あるいは、信号光の出力部に設けられている分岐ミラー72も平行平板型ミラーを採用し、反射光:透過光の強度比を大きくしている。
結合ユニット30は、長方形のキャリア32を備えている。キャリア32は、ビームシフタ33と、アイソレータ34を搭載する。ビームシフタ33は光源ユニット40側に、アイソレータ34は入力ユニット20側に配置されている。
光源ユニット40は、前述のtLD41、キャリア42及びTEC80の他に、2個のレンズキャリア43と、各レンズキャリア43に搭載される2個のレンズ44,45とを備えている。
キャリア42及びレンズキャリア43は長方形である。キャリア42はAlN製である。レンズキャリア43の厚さはキャリア42の厚さよりも薄い。レンズキャリア43は、tLD41の光軸とレンズ44,45の光軸とを一致させている。具体的には、レンズキャリア43上には固定樹脂を介してレンズ44,45が搭載されるので、この樹脂の厚みを考慮してレンズキャリア43の厚さを決定し、レンズ44,45の光軸をtLD41の光軸に一致させている。
レンズ44及びレンズ45はいずれもコリメートレンズである。レンズ44の光軸とレンズ45の光軸とはキャリア42の主面上で互いにオフセットしている。tLD41は、このオフセットを吸収するように、両レンズ44,45の光軸に対して有意の角度をもってキャリア42上に搭載されている。tLD41の端面から出射した光は、レンズ44によってコリメート光に変換されて波長検知ユニット50に入射する。
以上のように構成される光モジュール1では、前述のように変調器ユニット10と光源ユニット40とが互いに独立した第1、第2TEC70,80に搭載されている。ここで、光源ユニット40の光軸と変調器ユニット10の光軸について、それらの光軸の水平レベルが部品公差の範囲内で一致しない場合がある。
そこで、本実施形態の光モジュール1では、ビームシフタ33が光源ユニット40と変調器11との間に搭載されている。ビームシフタ33は、前述の光軸の水平レベルの相違(狂い)を吸収するために設けられる。すなわち、ビームシフタ33は、光源ユニット40から出射された光の光軸と、ベース13に搭載されている変調器11の光軸との間における水平レベルを補完する。ビームシフタ33を光源ユニット40と変調器11との間に介在させることにより、光源ユニット40から変調器11に向かう光の光軸の水平レベルを調整することができる。光軸の水平レベルを調整することによって、tLD41と変調器11との光結合効率の低下を抑制することができる。
ビームシフタ33は、互いに対向する二つの面が平行に設定されたブロック状の透明光学部材である。このビームシフタ33をレンズ45の光軸に対して傾斜させてキャリア32に搭載することにより、この傾斜の角度に応じて、入射光と出射光の光軸についてその平行度を維持した状態で、両光のキャリア32からの高さについてオフセットを与えることができる。また、水平方向についても、ビームシフタ33の光入射面をレンズ45の光軸に対して数度傾けてキャリア32上に搭載することにより、当該入射面で反射した光が再度光源ユニット40に戻るのを抑制することができる。この場合、ビームシフタ33の入射光と出射光との間で、キャリア32の主面に平行な方向についてもオフセットが生ずるが、このオフセットは、ミラー26等、他の光学部材により吸収することが可能である。
次に、光モジュール1の製造方法、特に変調器ユニット10及び光源ユニット40のハウジング2内への搭載と、入力光学系の部品搭載について図5〜図9を参照しながら説明する。図5は、光モジュール1の製造方法を示すフローチャートである。図6〜図8は、光モジュール1の部品の搭載方法を模式的に示す図である。図9は、光モジュール1の部品を模式的に示す平面図である。
図5に示されるように、本実施形態の製造方法は、TECを固定する工程S11、TEC上にベースを固定する工程S12、光源キャリア42及び変調器キャリア12を固定する工程S13、コリメートレンズ45を固定する工程S14、ビームシフタ33を固定する工程S15、ミラー26を固定する工程S16、第1レンズ23の位置調整の工程S17、第1レンズ23を固定する工程S18、第2レンズ24の位置調整の工程S19、及び第2レンズ24を固定する工程S20を含む。
まず、TECを固定する工程S11ではハウジング2の底面に、変調器ユニット10の第1TEC70と、光源ユニット40の第2TEC80とを搭載する。このとき、TEC70,80それぞれの下基板上に予め電極ポストを搭載してもよい。ベースを固定する工程S12では、変調器ユニット10のベース13を第1TEC70上にマウントし、光源ユニット40のベース47を第2TEC80上にマウントする。光源キャリア及び変調器キャリアを固定する工程S13では、各ユニットをベース13上にマウントする。キャリア12には変調器11を両者の外形がほぼ一致しているので、目視により変調器11をキャリア12上に予め搭載し、この変調器11を搭載したキャリア12をベース13上にマウントする。このとき、ベース13の角部に設けられた切り欠き13aを介して第1TEC70の下基板角を目視することができ、キャリア12の2辺を当該角部に整合する様にキャリア12をベース13に搭載する。また、変調器11の電極パッドを目視で確認しつつ、終端ユニット15及びバイアスユニット16の位置を決定して終端ユニット15及びバイアスユニット16の搭載を行う。
また、ベース13上に、入力ユニット20のキャリア22、出力ユニット60のキャリア62、及び結合ユニット30のキャリア32を搭載する。このとき、変調器11にはその入力ポート位置に指標が形成されており、一方、キャリア22には当該指標に整合する別の指標が予め形成されている。両者の指標を目視アライメントしキャリア22の変調器11に対する搭載位置を決定する。また、キャリア22とキャリア32には、それぞれ対向する辺に指標が設けられており、両者の指標を目視アライメントを行うことで、キャリア32のキャリア22に対する搭載位置を決定する。
ベース47上には、tLD41が予め搭載されたキャリア42を配置する。すなわち、キャリア42を配置する前において、キャリア42上にtLD41をダイマウントし、このキャリア42をベース47上に搭載する。更にキャリア42上の配線との間でワイヤボンディングを行う。この段階でtLD41に対し基本的な電気的特性の試験を行うことができる。また、この段階で二つのレンズキャリア43をキャリア42を挟んでベース47上に搭載してもよい。
コリメートレンズを固定する工程S14では、実際にtLD41を発光させ、出射光がレンズ45によってコリメート光となる位置にレンズ45を配置する。コリメート性の検証は、図6に模式的に示す様に、ビームシフタ33が配置される位置に光軸変換治具81を設置し、tLD41の出射光をハウジング2外に取り出す。そして、レンズ45の遠点(光モジュール1から1m程度離れた位置)において出力光のコヒーレント性を検証し、コヒーレント性が最も確保される位置にレンズ45を固定する。
図7はビームシフタを固定する工程S15を模式的に示す。この工程では、変調器11の入力ポートの水平レベルと、レンズ45が出射するコリメート光の水平レベルとを予め測定しておき、測定した2つの水平レベルの差を補償するビームシフタ33の傾斜角度を算出する。具体的には、上記水平レベルの差をΔd、ビームシフタ33の厚さをt、ビームシフタ33の屈折率をnとしたときに、ビームシフタ33の傾斜角度θを下記の式によって算出する。
上記の式によって傾斜角度θを算出した後には、当該傾斜角度θだけビームシフタ33を傾けてキャリア32上に搭載する。この工程S15ではアクティブ調芯は行わない。
上記の式によって傾斜角度θを算出した後には、当該傾斜角度θだけビームシフタ33を傾けてキャリア32上に搭載する。この工程S15ではアクティブ調芯は行わない。
図8はミラーを固定する工程S16を模式的に示す図である。この工程S16では、ミラー26の搭載角度をハウジング2の側壁2dに対して45°に設定し、変調器11の入力ポートの延長線とレンズ45からのコリメート光の光軸との交点の設計位置にミラー26を搭載する。まず、ミラー26の角度を決定する。ハウジング2外に設けられたコリメート光源82から入力する入力コリメート光に対して調心を行う。この調心は、上記コリメート光源82と、3dBカプラ83と、パワーモニタ84と、光源85とを用いて行う。
具体的には、コリメート光源82、3dBカプラ83、パワーモニタ84、および光源85を準備する。そして、ハウジング2の側壁2dを光学基準面とし、コリメート光源82の入出射光の光軸が、この側壁2dに対して45°の角度を為すようにコリメート光源82を配置する。この時、コリメート光源82の光軸はハウジング2の上方空間を通過する。そして、当該上方空間においてコリメート光源82の正対する位置にミラー26を配置しその角度を微調整し、ミラー26の裏面で反射された光を3dBカプラ83を介してパワーモニタ84で検知する。検知強度が最大となるミラー26の回転角度を決定する。そして、この回転角度を維持しつつミラー26をハウジング2内に移動し、キャリア22上の位置を調整する。すなわち、キャリア22上で、ビームシフタ33の出射光の光軸、および、変調器11の入力ポートの光軸それぞれについてミラー26を平行移動させ、最大光入力を与える位置を決定する。この時二つのレンズ23、24は介在しておらず、また、光入力強度は変調器11に設けられている変調器出力光のモニタポートから出射される光をmPD14で検出することにより行う。レンズ45の出射光はコリメート光に変換されているので、上記の検知方法により最大光結合を与えるミラー26の位置を決定することができる。
ところで、図9に示されるように、レンズ45から変調器11の入力ポートまでの入力光学系において、光軸をシフトする光学部材、すなわち、光軸を調心できる光学部材は、ビームシフタ33、ミラー26、第2レンズ24及び第1レンズ23である。本実施形態に係る調心工程のうち、実際に微調芯を行って最大結合効率を与える位置を探索するのは、第1レンズ23及び第2レンズ24の調心のみである。他の部品は、第1レンズ23及び第2レンズ24の微調心が可能な範囲にコリメート光を設定する機能を司る。
第1レンズの位置調整の工程S17では、まず、第1レンズ23を位置決めして第1レンズ23を設計標準位置に位置させる。固定は行わない。そして、tLD41を実際に発光させて、tLD41からの光を第1レンズ23によって変調器11に集光する。
第1レンズを固定する工程S18では、変調器11のモニタポートから出力する光をmPD14によって観測する。そして、mPD14の出力が最大となる位置を探索し、当該位置から変調器11側に光軸にそって所定量だけオフセットさせた位置で第1レンズ23を固定する。この固定では、紫外線硬化樹脂を用い、樹脂に紫外線を照射して第1レンズ23を固定する。ここで、一般に紫外線硬化樹脂は硬化のときに数μm収縮し、この収縮によって第1レンズ23の調心状態が変化し、光の結合効率に影響する場合がある。このため、第2レンズ24の調心を行うことによって光の結合効率への影響を低減させる。
第2レンズの位置調整の工程S19では、第1レンズ23と同様、mPD14の出力を観測しつつ、設計中心位置に第2レンズ24を位置させる。
第2レンズを固定する工程S20では、設計中心位置に配置した第2レンズ24に対し、光軸に対するX、Y、Zの三方向について調心を行う。そして、mPD14の出力が最大となる第2レンズ24の位置を探索し、その位置で紫外線硬化樹脂を硬化させることによって第2レンズ24を固定する。
ここで、第2レンズ24についても第1レンズ23の場合と同様に、硬化に伴う紫外線硬化樹脂の収縮が懸念される。しかしながら、第2レンズ24の結合トレランス(所定の結合効率の劣化を伴うレンズ位置の範囲)は、第1レンズ23のそれと比較して格段に緩くなっている。すなわち、所定の結合ロス(光結合強度の劣化)を誘起する第1レンズ23の許容位置ずれがサブミクロンレベルで非常に厳しい値であるのに対し、第2レンズ24の許容位置ずれは、一桁以上、特に光軸に沿った方向については数十ミクロンものトレランスを有している。従って、第2レンズ24の固定に伴って生じる紫外線硬化樹脂の収縮による位置ずれは実質上問題とならない。
以上のように第2レンズ24の固定を行って、入力光学系の光学部品の搭載が完了する。
以上、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形及び変更が可能であることは、当業者によって容易に認識される。例えば、ビームシフタ33と第2レンズ24との間の光路にステアリングレンズを更に配置して、上記位置ずれを補正してもよい。
1…光モジュール、2…ハウジング、2c…前壁、2d,2f…側壁、2e…後壁、3a…第1ポート、3b…第2ポート、4a,4b,5…リード端子、10…変調器ユニット、11…変調器(光学部品)、12…キャリア、13…ベース、14…mPD、15…終端ユニット、16…バイアスユニット、20…入力ユニット、22,32,52,62…キャリア、23…第1レンズ(集光レンズ)、24…第2レンズ(集光レンズ)、26…ミラー、30…結合ユニット、33…ビームシフタ(光軸調整部材)、34…アイソレータ、40…光源ユニット、41…tLD(光源)、42…キャリア、43…レンズキャリア、44,45…レンズ(コリメートレンズ)、47…ベース、48,49…配線基板、50…波長検知ユニット、53,54…ミラー、60…出力ユニット、70…第1TEC、72…分岐ミラー、80…第2TEC、81…光軸変換治具、82…コリメート光源、83…3dBカプラ、84…パワーモニタ、85…光源、90…第3TEC、θ…傾斜角度。
Claims (8)
- 光源と、
前記光源が出射する光を受ける光学部品と、
底面を有し、前記光源と前記光学部品を前記底面上に搭載するハウジングと、
前記出射光の光路上に設けられ、前記光源と前記光学部品それぞれの光軸の前記底面に対する位置を整合する光軸調整部材、を備える光モジュール。 - 更に、前記光源と前記光軸調整部材との間の光路上にコリメートレンズを備え、前記光軸調整部材は前記コリメートレンズの出射光と前記光学部品それぞれの光軸の前記底面に対する位置を整合する、請求項1に記載の光モジュール。
- 更に、前記光軸調整部材と前記光学部品との間の光路上に設けられ、前記光軸調整部材から出射した出射光を前記光学部品に集光する集光レンズを備える、請求項1又は2に記載の光モジュール。
- 更に、前記光軸調整部材と前記集光レンズとの間に、前記光軸調整部材から出射した出射光を前記光学部品に向けて反射するミラーを備え、前記集光レンズは前記ミラーが反射した反射光を前記光学部品に集光する、請求項3に記載の光モジュール。
- 前記ミラーは光学多層膜を備える平板ミラーである、請求項4に記載の光モジュール。
- 光源と、前記光源が出射する出射光を集光する集光レンズと当該集光レンズにより集光された光が入射する光学部品と、底面を備え、前記光源と前記光学部品を当該底面上に搭載するハウジングを備えた光モジュールの製造方法であって、
前記光源から出射する出射光の光路上であって前記光源と前記集光レンズとの間に、前記光源と前記光学部品それぞれの光軸の前記底面からの高さを整合する光軸調整部材を配置する工程と、
前記光軸調整部材が出射する光を前記光学部品に結合する様に前記集光レンズを調整する工程、を備える光モジュールの製造方法。 - 前記光軸調整部材は、互いに平行な入射面と出射面とを有しており、
前記光軸調整部材を配置する工程は、前記それぞれの光軸の前記底面からの高さの差を求め、当該差、前記光軸調整部材の入射面と出射面の間隔、および前記光軸調整部材の屈折率より前記光軸調整部材の前記底面に対する傾斜角度を算出し、
前記光軸調整部材を前記算出傾斜角度だけ傾斜させ、前記光学部品に対する調芯を行うことなく配置する、請求項6に記載の光モジュールの製造方法。 - 前記光軸調整部材が出射する出射光を前記光学部品に向け前記出射光の光軸を変換するミラーを備え、
前記ミラーは、前記出射光の光軸および前記光学部品の光軸に対して回転角度を固定し前記光学部品の光軸に対して調芯する、請求項6に記載の光モジュールの製造方法。
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