JP2016130042A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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孝典 青木
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Abstract

【課題】EV走行中のエンジンの始動制御を、運転者に違和感を与えることなく適切に実行することができるハイブリッド車両の制御装置を提供すること。
【解決手段】少なくともエンジンの出力トルクによって走行するHV走行と、前記エンジンが停止した状態で第1モータおよび第2モータの少なくともいずれかの出力トルクによって走行するEV走行とを選択的に設定して走行するように構成されたハイブリッド車両の制御装置において、アクセル開度に基づいて運転者の加速要求を判定し、車速および前記アクセル開度から決まる要求駆動力に基づいて前記EV走行が可能な限界となるバッテリの出力可能値に対する閾値を求め、前記EV走行中に前記加速要求ありと判定された時点における前記アクセル開度を基に求められた前記閾値よりも前記出力可能値が小さい場合に、前記エンジンを始動する(ステップS3,S4)。
【選択図】図2

Description

この発明は、エンジンおよびモータを駆動力源とし、少なくともエンジンの出力によって走行するHV(ハイブリッド)走行、および、モータの出力のみによって走行するEV(電動)走行が可能なハイブリッド車両の制御装置に関するものである。
特許文献1には、エンジン、動力を入出力可能な第1モータ、車軸に連結された駆動軸とエンジンの出力軸と第1モータの回転軸との3軸に3つの回転要素が接続された遊星歯車機構、駆動軸に動力を入出力可能な第2モータ、ならびに、第1モータおよび第2モータと電力のやりとりが可能なバッテリを備え、エンジンから出力される動力と第2モータから入出力される動力とを用いて走行するハイブリッド走行および第2モータから入出力される動力だけを用いて走行する電動走行が可能なハイブリッド車両に関する発明が記載されている。
この特許文献1に記載されたハイブリッド車両では、ハイブリッド走行よりも電動走行を優先して走行する電動走行優先モードと、電動走行よりもハイブリッド走行を優先して走行するハイブリッド走行優先モードとのうちいずれか一方が走行モードに設定される。そして、この特許文献1に記載されたハイブリッド車両は、走行中のエンジンの始動に伴って発生するショックを抑制することを目的として、特に、電動走行優先モードが走行モードに設定されているときに第1モータによってエンジンをモータリングして始動する場合には、ハイブリッド走行優先モードが走行モードに設定されているときに第1モータによってエンジンをモータリングして始動する場合よりも、点火時期が早められて、あるいは、供給燃料が増量されて、エンジンが始動されるように構成されている。
なお、特許文献2には、上記の特許文献1に記載されたハイブリッド車両と同様に、走行中のエンジンの始動に伴って発生するショックを抑制することを目的としたハイブリッド車両に関する発明が記載されている。この特許文献2に記載されたハイブリッド車両は、エンジン、第1モータ、第2モータ、および、3つの歯車要素を有する差動歯車装置を備えている。差動歯車装置の第1の歯車要素と第1モータとが連結され、第2の歯車要素と出力軸とが連結され、第3の歯車要素とエンジンとが連結されている。さらに、差動歯車装置の第3の歯車要素の回転を規制する制動手段を備えている。そして、第2モータを駆動するとともに、第1モータを走行用回転方向に駆動してハイブリッド型車両を走行させる2モータ走行時にエンジンを始動させる場合には、第1モータによるエンジン始動制御用の出力トルクを確保しつつ、第2モータの出力トルクが徐々に低下させられてエンジンが始動されるように構成されている。
特許第5505513号公報 特開2000−23310号公報
上記の特許文献1に記載されたハイブリッド車両では、特に、電動走行優先モードでの走行時にエンジンを始動する際には、バッテリの充電状態(SOC:State Of Charge)が低下している場合がある。そのため、第1モータの出力トルクがエンジンのクランキングに使用されることにより低下する駆動トルクを、第2モータの出力トルクで補償できない場合がある。そこで、特許文献1に記載されたハイブリッド車両では、上記のように電動走行中にエンジンを始動する場合には、エンジン側で燃料増量や点火時期進角制御を行い、通常よりも早期にかつ短期間でエンジンの始動を完了させるように制御される。それによって、エンジンの始動に伴って発生するショックを抑制している。
しかしながら、特許文献1に記載されたハイブリッド車両では、上記のようにエンジンを始動する際に、バッテリのSOCに余裕があり、運転者の加速要求があった時点の車両要求出力を第2モータの出力トルクで補償できる場合には、エンジンは直ちには始動されない。そして、その後に加速要求が継続されてバッテリの出力で補償できなくなった時点で、エンジンの始動が開始される。そのため、運転者のアクセル操作のタイミングとエンジン始動のタイミングとがずれてしまい、運転者に違和感を与えてしまう可能性があった。このような課題は、制御対象とするハイブリッド車両が、通常のハイブリッド車両と比較して大容量のバッテリが搭載されているいわゆるPHV(Plug in Hybrid Vehicle)である場合に顕著になる。PHVは、外部の電源から供給される電力によって走行用のバッテリを充電することができるハイブリッド車両である。
この発明は上記のような技術的課題に着目して考え出されたものであり、EV走行中のエンジンの始動制御を、運転者に違和感を与えることなく適切に実行することができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、エンジンならびに第1モータおよび第2モータを駆動力源とし、サンギヤとリングギヤと前記エンジンの出力トルクが伝達されるキャリアとを有する遊星歯車機構、ならびに、前記第1モータおよび前記第2モータとの間で電力の授受を行うバッテリを備え、前記サンギヤおよび前記リングギヤのうち、いずれか一方のギヤに前記第1モータが連結され、他方のギヤに駆動軸側へ動力を伝達する出力部材が連結され、前記出力部材に前記第2モータが連結されたハイブリッド車両であって、少なくとも前記エンジンの出力トルクによって前記ハイブリッド車両を走行させるHV走行と、前記エンジンが停止した状態で前記第1モータおよび前記第2モータの少なくともいずれかの出力トルクによって前記ハイブリッド車両を走行させるEV走行とを選択的に設定して走行するように構成されたハイブリッド車両の制御装置において、前記各駆動力源の運転状態をそれぞれ制御するコントローラを備え、前記コントローラは、アクセル開度に基づいて運転者の加速要求を判定し、車速および前記アクセル開度から決まる要求駆動力に基づいて前記EV走行が可能な限界となる前記バッテリの出力可能値に対する閾値を求め、前記EV走行中に前記加速要求ありと判定された時点における前記アクセル開度を基に求められた前記閾値よりも前記出力可能値が小さい場合に、前記エンジンを始動するように構成されていることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置である。
この発明によれば、EV走行中に、運転者の加速要求が発生した時点のアクセル開度を基にして、将来的にEV走行可能限界に達するか否かが判断される。そして、EV走行可能限界に達する可能性が高いと判断される場合には、加速要求が発生した時点でエンジンが始動される。そのため、運転者のアクセル操作のタイミングとエンジン始動のタイミングとがずれてしまうことを回避して、運転者に違和感を与えてしまうことを抑制することができる。
この発明で対象とすることのできるハイブリッド車両の構成の一例を示す図である。 この発明の制御装置で実行される制御の一例を説明するためのフローチャートである。 図2のフローチャートで示す制御を実行する場合に用いられるマップの一例を説明するための図である。
この発明を、図を参照して具体的に説明する。先ず、図1に、この発明で制御対象とすることのできるハイブリッド車両の一例を示してある。図1に示す車両Veは、エンジン(ENG)1、ならびに、第1モータ(MG1)2および第2モータ(MG2)3を駆動力源とするハイブリッド車両である。車両Veは、エンジン1が出力する動力を、動力分割装置4によって第1モータ2側と駆動軸5側とに分割して伝達するように構成されている。また、第1モータ2で発生した電力を第2モータ3に供給し、その第2モータ3が出力する動力を駆動軸5に付加することができるように構成されている。
エンジン1は、その出力の調整や起動ならびに停止の動作を電気的に制御するように構成されている。例えばガソリンエンジンであれば、スロットル開度、燃料の供給量、点火の実行および停止、ならびに、点火時期などが電気的に制御される。
第1モータ2および第2モータ3は、いずれも、発電機能のあるモータ(いわゆる、モータ・ジェネレータ)であり、例えば永久磁石式の同期電動機などによって構成されている。そして、第1モータ2および第2モータ3は、いずれも、インバータ(図示せず)を介してバッテリ21に接続されており、回転数やトルク、あるいはモータとしての機能および発電機としての機能の切り替えなどが電気的に制御されるように構成されている。
動力分割装置4は、3つの回転要素を有する差動機構によって構成されている。具体的には、サンギヤ6、リングギヤ7、およびキャリア8を有する遊星歯車機構によって構成されている。図1に示す例では、シングルピニオン型の遊星歯車機構が用いられている。
上記の動力分割装置4を構成する遊星歯車機構は、エンジン1の出力軸1aと同一の回転軸線上に配置されている。そして、遊星歯車機構のサンギヤ6に第1モータ2が連結されている。なお、第1モータ2は、動力分割装置4に隣接してエンジン1とは反対側に配置されていて、その第1モータ2のロータ2aに一体となって回転するロータ軸2bがサンギヤ6に連結されている。そのサンギヤ6に対して同心円上に、内歯歯車のリングギヤ7が配置されている。これらサンギヤ6とリングギヤ7とに噛み合っているピニオンギヤ9がキャリア8によって自転および公転できるように保持されている。そして、キャリア8には、この動力分割装置4の入力軸4aが連結されていて、その入力軸4aに、ワンウェイクラッチタイプのブレーキ10を介して、エンジン1の出力軸1aが連結されている。
ブレーキ10は、出力軸1aもしくはキャリア8と、ハウジングなどの固定部材(図示せず)との間に設けられている。そして、出力軸1aもしくはキャリア8に、エンジン1の回転方向と逆方向のトルクが作用した場合に係合してその回転を止めるように構成されている。このようなワンウェイクラッチタイプのブレーキ10を使用することにより、トルクの作用方向に応じて出力軸1aおよびキャリア8の回転を止めることができる。なお、このワンウェイクラッチタイプのブレーキ10に替えて、例えば、摩擦クラッチやドグクラッチタイプのブレーキ機構を用いることもできる。
動力分割装置4を構成する遊星歯車機構のリングギヤ7の外周部分に、外歯歯車のドライブギヤ11が一体に形成されている。また、動力分割装置4や第1モータ2などの回転軸線と平行に、カウンタシャフト12が配置されている。このカウンタシャフト12の一方(図1での右側)の端部に、上記のドライブギヤ11と噛み合うカウンタドリブンギヤ13が一体となって回転するように取り付けられている。カウンタシャフト12の他方(図1での左側)の端部には、終減速機であるデファレンシャルギヤ14のリングギヤ15と噛み合うカウンタドライブギヤ16が、カウンタシャフト12に一体となって回転するように取り付けられている。したがって、動力分割装置4のリングギヤ7が、上記のドライブギヤ11、カウンタシャフト12、カウンタドリブンギヤ13、およびカウンタドライブギヤ16からなるギヤ列、ならびに、デファレンシャルギヤ14を介して、駆動軸5に連結されている。
上記の動力分割装置4から駆動軸5に伝達されるトルクに、第2モータ3が出力するトルクを付加できるように構成されている。すなわち、上記のカウンタシャフト12と平行に第2モータ3が配置されていて、そのロータ3aに一体となって回転するロータ軸3bに連結されたリダクションギヤ17が、上記のカウンタドリブンギヤ13に噛み合っている。したがって、動力分割装置4のリングギヤ7には、上記のようなギヤ列あるいはリダクションギヤ17を介して、駆動軸5および第2モータ3が連結されている。
上記のように、この車両Veは、エンジン1の出力軸1aおよび第1モータ2のロータ軸2bが動力分割装置4を介して駆動軸5側のギヤ列およびデファレンシャルギヤ14に連結されている。すなわち、エンジン1および第1モータ2の出力トルクが、遊星歯車機構によって構成された動力分割装置4を介して、駆動軸5側へ伝達されるように構成されている。
後述するように、この車両Veの制御装置は、アクセル開度に基づいて運転者の加速要求を判定し、車速およびアクセル開度から決まる要求駆動力に基づいてEV走行が可能な限界となるバッテリ21の出力可能値に対する閾値αを求めるように構成されている。そのため、車両Veには、アクセル開度、アクセル開度の変化量、およびアクセル開度の変化速度等を検出するためのアクセル開度センサ18が設けられている。また、車速を検出するための車速センサ(もしくは車輪速センサ)19が設けられている。その他にも、例えば、バッテリ21のSOCを検出するSOCセンサ20などが設けられている
そして、上記のようなエンジン1の運転制御、ならびに、第1モータ2および第2モータ3の回転制御などを実行するためのコントローラ(ECU)22が設けられている。コントローラ22は、例えばマイクロコンピュータを主体にして構成される電子制御装置である。このコントローラ22には、上記のアクセル開度センサ18、車速センサ19、およびSOCセンサ20などの計測値あるいは検出値が入力されるように構成されている。そして、それら入力されたデータおよび予め記憶させられているデータ等を使用して演算を行い、その演算結果を基に制御指令信号を出力するように構成されている。
上記のように構成された車両Veは、駆動力源としてのエンジン1ならびに第1モータ2および第2モータ3を有効に利用して、エネルギ効率あるいは燃費が良好になるように制御される。具体的には、少なくともエンジン1の出力によって車両Veを走行させる「HV走行モード」と、エンジン1の運転を停止して第1モータ2および第2モータ3の少なくともいずれかのモータの出力によって車両Veを走行させる「EV走行モード」とが、車両Veの走行状態に応じて適宜に選択される。
上記の各走行モードのうち、特に「EV走行モード」は、第2モータ3単独の出力によって車両Veを走行させる「第1EV走行モード」と、第1モータ2および第2モータ3の両方のモータ・ジェネレータの出力により、高出力で車両Veを走行させる「第2EV走行モード」とに区分される。これら「第1EV走行モード」と「第2EV走行モード」とが、車両Veの走行状態に応じて適宜に選択される。
「第1EV走行モード」では、第2モータ3がモータとして正方向(エンジン1の出力軸1aの回転方向)に回転してトルクを出力するように制御される。そして、その第2モータ3の出力トルクによって発生させた駆動力で車両Veが走行させられる。
「第2EV走行モード」では、第1モータ2および第2モータ3の両方の出力によって車両Veが走行させられる。この「第2EV走行モード」では、第1モータ2がモータとして負方向(エンジン1の出力軸1aの回転方向と逆方向)に回転してトルクを出力するように制御される。また、第2モータ3がモータとして正方向に回転してトルクを出力するように制御される。そして、それら第1モータ2の出力トルクおよび第2モータ3の出力トルクによって発生させた駆動力で車両Veが走行させられる。この場合、エンジン1の出力軸1aには負方向のトルクが作用するため、ワンウェイブレーキ10が係合する。したがって、エンジン1の出力軸1aおよび動力分割装置4の遊星歯車機構におけるキャリア8の回転が止められて固定された状態で、第1モータ2および第2モータ3の両方の出力トルクによって、高出力でかつ効率良く車両Veを走行させることができる。
なお、車両Veが、前述したようなPHVである場合には、通常のハイブリッド車両と比較して大容量のバッテリ21が搭載されている。したがって、上記のような「第1EV走行モード」および「第2EV走行モード」でEV走行することが可能な領域が広くなる。あるいは、EV走行を継続することが可能な時間が長くなる。
上記のような「EV走行モード」のうち、「第2EVモード」でハイブリッド車両Veを走行させている際に、例えばより大きな駆動力が要求されることにより、エンジン1を始動させる場合は、第1モータ2の出力トルクによってエンジン1をクランキングする。この場合、第1モータ2は、第2モータ3と共に車両Veの駆動力を発生するための駆動トルクを出力している。そのため、第1モータ2でエンジン1をクランキングするためのトルクを出力すると、その分、駆動トルクが不足して車両Veの駆動力が落ち込むことになる。その結果、運転者に違和感やショックを与えてしまう可能性がある。
上記のような駆動力の落ち込みに対して、第1モータ2が出力する駆動トルクの低下分を、第2モータ3の出力トルクで補償することにより、駆動力の落ち込みを抑制して、適切にエンジン1を始動させることができる。一方、そのような第2モータ3による駆動力の補償は、第2モータ3の出力、および、第2モータ3に電力を供給するバッテリ21の出力に余裕がある領域内で実行される。
上記のように「EV走行モード」で車両VeがEV走行している際に、運転者の加速要求によりアクセルペダルが踏み込まれると、その加速要求の大きさに応じて、エンジン1を始動させる必要があるか否かについて判定される。このとき、従来の制御では、例えば図3に示すように、車速v1の時点で運転者のアクセル操作によりアクセル開度がθ1になると、バッテリ21の出力がWout1の場合には、車両Veが車速v1から増加して車速v2になった時点で、EV走行の可能な状態が限界に達することにより、エンジン1が始動されることになる。この場合、運転者のアクセル操作のタイミングからずれてエンジン1が自動的に始動される。そのため、運転者が予期していない状態でエンジン1が始動される場合があり、その結果、運転者は違和感に感じてしまう場合がある。
そこで、この発明における制御装置では、EV走行中のエンジン1の始動制御を、運転者に違和感を与えることなく適切に実行するため、以下の例に示す制御を実行するように構成されている。
図2は、この発明における制御装置により実行される制御の一例を示すフローチャートである。ステップS1では、車両VeがEV走行中であるか否かが判断される。すなわち、車両Veが、第1EV走行モードもしくは第2EV走行モードで走行中であるか否かが判断される。車両VeがEV走行中でないことにより、このステップS1で否定的に判断された場合は、以降の制御を実行することなく、このルーチンを一旦終了する。
これに対して、車両VeがEV走行中であることにより、ステップS1で肯定的に判断された場合には、ステップS2へ進む。ステップS2では、運転者によるアクセルペダルの踏み込み操作があったか否かが判断される。このアクセルペダルの踏み込み操作の有無については、例えば、所定時間内のアクセル開度の変化量や、アクセル開度の変化速度などを基に判定することができる。具体的には、所定時間内のアクセル開度の変化量が所定量以上であった場合に、アクセルペダルの踏み込み操作があったと判定することができる。あるいは、アクセル開度の変化速度が所定速度以上であった場合に、アクセルペダルの踏み込み操作があったと判定することができる。未だアクセルペダルの踏み込み操作がないことにより、このステップS2で否定的に判断された場合は、以降の制御を実行することなく、このルーチンを一旦終了する。
これに対して、アクセルペダルの踏み込み操作があったことにより、ステップS2で肯定的に判断された場合には、ステップS3へ進む。ステップS3では、現在のバッテリ21の出力Woutが、アクセル開度に基づいて設定される閾値αよりも小さいか否かが判断される。バッテリ21の出力Woutとは、バッテリ21のSOCを示す値であり、バッテリ21の出力可能値のことである。また、閾値αとは、車速およびアクセル開度から決まる要求駆動力に基づいてEV走行が可能な限界となるバッテリ21の出力可能値に対する閾値のことである。この閾値αは、例えば、図3に示すようなマップから求められる。
なお、図3に示すマップは、車速と要求駆動力とに基づく駆動力線図を基にして作成したものであるが、前述したようなEV走行中のエンジン1の始動時における第2モータ3による駆動トルクの補償分は考慮していない。制御の精度を向上させるために、上記のような第2モータ3による駆動トルクの補償分を考慮してバッテリ21の出力Woutおよび閾値αに関するマップを作成することもできる。
出力Woutが閾値α以上であることにより、このステップS3で否定的に判断された場合は、以降の制御を実行することなく、このルーチンを一旦終了する。この場合は、バッテリ21の出力Woutに十分な余裕がある状態であり、図3に示すようなEV走行上限車速までEV走行を継続させることが可能であると想定される状態である。したがって、エンジン1を始動することなく、現状のEV走行が継続される。
一方、出力Woutが閾値αよりも小さいことにより、ステップS3で肯定的に判断された場合には、ステップS4へ進む。ステップS4では、エンジン1の始動制御が実行される。具体的には、第1モータ2の出力トルクにより、エンジン1がクランキングされる。クランキングによってエンジン1の出力軸1aの回転数が所定の回転数になると、エンジン1の燃焼運転が開始される。この場合は、バッテリ21の出力Woutに余裕が少ない状態であり、図3に示すようなEV走行上限車速までEV走行を継続させることは不可能であると想定される状態である。すなわち、図3に従来例として示したように、現在のバッテリ21の出力WoutがEV走行するのに未だ余裕がある状態であっても、将来的には、車速がEV走行上限車速に到達する以前にエンジン1を始動させる必要が生じると想定される状態である。前述したように、運転者のアクセル操作のタイミングからずれてエンジン1の自動的な始動が行われると、運転者に違和感を与えてしまう場合がある。そこで、この制御では、上記のようにバッテリ21の出力Woutが閾値αよりも小さい場合には、仮に、現在のバッテリ21の出力WoutでEV走行が可能な状態であっても、直ちにエンジン1の始動制御が実行される。
上記のようにしてステップS4でエンジン1の始動制御が完了すると、その後、このルーチンを一旦終了する。
1…エンジン(ENG)、 1a…出力軸、 2…第1モータ(MG1)、 3…第2モータ(MG2)、 4…動力分割機構(遊星歯車機構)、 4a…入力軸、 5…駆動軸、 6…サンギヤ、 7…リングギヤ、 8…キャリア、 9…ブレーキ、 18…アクセル開度センサ、 19…車速センサ、 20…SOCセンサ、 21…バッテリ、 22…コントローラ(ECU)、 Ve…ハイブリッド車両。

Claims (1)

  1. エンジンならびに第1モータおよび第2モータを駆動力源とし、サンギヤとリングギヤと前記エンジンの出力トルクが伝達されるキャリアとを有する遊星歯車機構、ならびに、前記第1モータおよび前記第2モータとの間で電力の授受を行うバッテリを備え、前記サンギヤおよび前記リングギヤのうち、いずれか一方のギヤに前記第1モータが連結され、他方のギヤに駆動軸側へ動力を伝達する出力部材が連結され、前記出力部材に前記第2モータが連結されたハイブリッド車両であって、少なくとも前記エンジンの出力トルクによって前記ハイブリッド車両を走行させるHV走行と、前記エンジンが停止した状態で前記第1モータおよび前記第2モータの少なくともいずれかの出力トルクによって前記ハイブリッド車両を走行させるEV走行とを選択的に設定して走行するように構成されたハイブリッド車両の制御装置において、
    前記各駆動力源の運転状態をそれぞれ制御するコントローラを備え、
    前記コントローラは、
    アクセル開度に基づいて運転者の加速要求を判定し、
    車速および前記アクセル開度から決まる要求駆動力に基づいて前記EV走行が可能な限界となる前記バッテリの出力可能値に対する閾値を求め、
    前記EV走行中に前記加速要求ありと判定された時点における前記アクセル開度を基に求められた前記閾値よりも前記出力可能値が小さい場合に、前記エンジンを始動する
    ように構成されていることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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