JP2016127717A - 電力変換装置 - Google Patents

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誠一郎 内尾
牧野 友厚
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友厚 牧野
正彦 小町
Masahiko Komachi
正彦 小町
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Abstract

【課題】電解コンデンサを使用することなく直流電力を交流電力に変換することができる電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置100は、太陽光パネルからの直流電圧を供給する直流源110と、変換回路120と、交流電力を出力する出力部130と、PWM信号により変換回路120を制御するコントローラ140とを含む。コントローラ140は、交流電圧が正であるとき、PWM信号のオン期間にトランジスタQ1、Q4をオンさせ、かつトランジスタQ2、Q3をオフさせ、PWM信号のオフ期間にトランジスタQ2、Q4をオンさせ、トランジスタQ1、Q3をオフさせ、交流電圧が負であるとき、PWM信号のオン期間にトランジスタQ2、Q3をオンさせ、かつトランジスタQ1、Q4をオフさせ、PWM信号のオフ期間にトランジスタQ2、Q4をオンさせ、トランジスタQ1、Q3をオフさせ、インダクタLoの充放電を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置に関し、特に、太陽光発電装置等によって発電された直流電力を交流電力に変換する技術に関する。
直流電力を交流電力に変換するための電力変換装置にインバータが利用されている。インバータにおいて、所望の電圧波形または電流波形を得るための技術として、PWM(Pulse Width Modulation)制御が用いられる。また、インバータの入力側に整流回路が接続されている場合、整流回路の出力側には、出力電圧を平滑化するためにコンデンサが接続される。コンデンサは、一般に、リップルを改善できる程度に十分な容量をもつ電解コンデンサが利用される。
電解コンデンサの寿命は、温度依存性が高く、温度が上がるほど寿命は短くなる。それ故、温度の高い環境下で電解コンデンサを使用すると、その寿命がより短くなる。このため、電解コンデンサを用いない電解コンデンサレスのインバータ等が提案されている(特許文献1、2、3、4)。
特開2008−48587号公報 特開2011−113269号公報 特開2012−157242号公報 特開2014−103703号公報
太陽光パネルによって発電された電圧は直流であり、この直流電力を送電ラインを介して売電等するには、直流電圧を交流電圧に変換しなければならない。また、太陽光パネルより発電される電圧は、天候状態によって変動する。それ故、太陽光パネルで発電された直流電力を交流電力に変換するインバータでは、発電された電圧を一定電圧に変換するDC−DCコンバータが必要になる。
図1は、従来の太陽光パネルによって発電された直流電圧を交流電圧に変換する電力変換装置の一例である。同図において、10は太陽光パネルによって発電された直流電源、12は直流電源10の直流電圧を一定の電圧に昇圧可能なDC−DCコンバータ、14は直流電力を交流電力に変換するインバータ回路である。DC−DCコンバータ12の出力には、リップル等の脈動を取り除き、出力電圧を平滑化させるための電解コンデン16が接続されている。
しかしながら、電解コンデンサ16には、寿命があり、例えば、その耐用年数は、10年程度である。このため、例えば、太陽光パネル等を屋外に設置した後、電解コンデンサ16が寿命になると、電解コンデンサ自身を交換するか、あるいは電力変換装置そのものを交換しなければならない。そうすると、メンテナンスが煩雑であり、かつそのためのコストがかかってしまう。特に近年、太陽光パネルそのものに電力変換装置を内蔵するタイプが増加しているため、個々の太陽光パネルの保守・点検等を行うには非常に大きな労力や時間を要する。
他方、電解コンデンサ16を、極めて寿命の長いフィルムコンデンサやセラミックコンデンサに置換させることが考えられるが、フィルムコンデンサやセラミックコンデンサは、電解コンデンサに比べて容量が小さいため、充電される直流電流と放電される(交流変換で生成される)脈流電流との差電流で生じるリップル等の電圧を効果的に取り除くことができない。
本発明は、このような従来の課題を解決し、出力される交流電力をリップルの影響がないように制御することで、電解コンデンサを使用することなく直流電力を交流電力に変換することができる、電力変換装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電力変換装置は、直流電圧を供給する直流源と、前記直流源に接続され、直流電圧を交流電圧に変換する変換手段と、前記変換手段に接続され、交流電力を出力する出力手段と、PWM信号を生成し、当該PWM信号により前記変換手段を制御する制御手段とを含み、前記変換手段は、前記直流源の第1の電源ラインと第2の電源ラインとの間に直列に接続された第1および第2のトランジスタと、第1の電源ラインと第2の電源ラインとの間に接続された第3および第4のトランジスタとを含み、前記制御手段は、前記出力手段から出力される交流電圧が正であるとき、PWM信号のオン期間に第1および第4のトランジスタをオンさせ、かつ第2および第3のトランジスタをオフさせ、PWM信号のオフ期間に第2のトランジスタおよび第4のトランジスタをオンさせ、第1および第3のトランジスタをオフさせ、前記出力手段から出力される交流電圧が負であるとき、PWM信号のオン期間に第2および第3のトランジスタをオンさせ、かつ第1および第4のトランジスタをオフさせ、PWM信号のオフ期間に第2のトランジスタおよび第4のトランジスタをオンさせ、第1および第3のトランジスタをオフさせ、前記出力手段はインダクタを含み、PWM信号がオンの期間、インダクタに電力が充電され、PWM信号がオフの期間、インダクタに充電された電力が放電される。
好ましくは前記変換手段を構成するトランジスタは、SiCまたはGaNから構成されたトランジスタである。好ましくは前記制御手段は、次式に従いPWM信号を生成する。
Figure 2016127717
ここで、dtは、インダクタへの充電時間、Loは、インダクタンス、Vaは交流電圧、IAsinωtは今回の出力されるべき交流電流、Iaは前回の交流電流、Viは直流源からの電流である。好ましくは前記直流源は、太陽光発電装置によって発電された直流源を含む。好ましくは前記出力手段は、交流電流を検出する電流センサを含み、前記制御手段は、前記電流センサの検出結果と基準電流とを比較することによりPWM信号のデューティ比を決定する。好ましくは電力変換装置はさらに、前記直流源から供給された電圧を変換するレベルシフト回路を含む。
本発明によれば、電解コンデンサレスにより高精度の交流電力を出力することができる。さらに本発明によれば、非常に少ない部品点数で直流電力を交流電力に変換することができる。
従来の電力変換装置の一構成例を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る電力変換装置の構成を示す図である。 電力変換装置から出力されるターゲットの理想的な交流電流を示す図である。 本実施例の電力変換装置の変換回路の動作を説明する図である。 本実施例の電力変換装置の変換回路の動作を説明する図である。 出力部のインダクタへの充電および放電とPWM信号の関係を示す図である。 本発明の他の実施例に係る電力変換装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施例によるPWM制御の原理を説明する図である。 本発明の第2の実施例に係る電力変換装置の構成を示す図である。 電流センサの出力波形の一例を示す図である。 本発明の第2の実施例によるPWM信号を生成する回路の一例を示す図である。 ラッチ回路の出力波形と比較器の比較結果との関係を示す図である。 本発明の第2の実施例により生成される交流電流の波形を説明する図である。 本発明の第2の実施例の変形例に係る電力変換装置の構成を示す図である。 変形例における電流センサの出力波形の一例を示す図である。 本発明の第2の実施例の変形例によるPWM信号を生成する回路の一例を示す図である。 変形例によるラッチ回路の出力波形と比較器の比較結果との関係を示す図である。 本発明の第2の実施例の変形例により生成される交流電流の波形を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施態様の電力変換装置について説明する。本発明の好ましい態様では、電力変換装置は、太陽光発電装置によって発電された直流電力を交流電力に変換する。但し、直流電力源は、太陽光発電装置に限らず、その他の再生利用可能なエネルギーや、他の電源、例えば、二次電池等のバッテリーから供給されるものであってもよい。さらに本発明の好ましい態様では、電力変換装置は、変換された交流電力を売電等の目的のために電力会社等の送電ラインへ供給可能であり、そのために直流電力を50Hzまたは60Hzの周波数の交流電力に変換する。但し、これは一例であり、他の周波数の交流電力に変換されるものであってもよい。さらに本発明の好ましい態様では、電力変換装置は、電解コンデンサを使用しない、いわゆる電解コンデンサレスであり、長寿命化されている。
図2は、本発明の第1の実施例に係る電力変換装置の構成例を示す図である。同図に示すように、本実施例の電力変換装置100は、太陽光パネルによって発電された直流電力を供給する直流源110と、直流源110によって供給された直流電圧を交流電圧に変換する変換回路120と、交流電力を出力する出力部130と、変換回路120の動作を制御するコントローラ140とを備える。
直流源110によって供給される直流電圧Vi、直流電流Iiは任意であり、所望の値にすることができる。例えば、直流源110は、複数の太陽光パネルを直列、並列あるいは直並列に接続して生成された直流電力、あるいは単一の太陽光パネルによって生成された直流電力を供給することができる。直流源110の出力であるノードN1とノードN2間には、コンデンサCiが接続される。コンデンサCiは、電解コンデンサではなく、比較的容量の小さいフィルムコンデンサまたはセラミックコンデンサから構成され、コンデンサCiは、充電される直流電流と出力部130で出力される交流電流との差電流で生じるリップルを許容することができる。
変換回路120は、直流源110に接続され、直流電圧を交流電圧に変換する。変換回路120は、ノードN1に接続された電源ラインと、ノードN2に接続された電源ライン間に、複数の電界効果型のトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4を含む。電源ライン間において、トランジスタQ1、Q2が直列に接続され、トランジスタQ3、Q4が直列に接続され、トランジスタQ1とトランジスタQ2とを接続するノードNpが出力部130に接続され、トランジスタQ3とトランジスタQ4とを接続するノードNqが出力部130に接続される。トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の各ゲートは、コントローラ140に接続される。
出力部130は、ノードNp、Nqを介して変換回路120に接続される。出力部130は、ノードNpに直列に接続されたインダクタLo、およびAC電源(商用電源)を含む。Vaは、AC電源によって与えらえる交流電圧であり、出力部130は、生成された交流電流IをAC電源を介して外部へ出力する。インダクタLoのインダクタンスは任意であるが、後述するようにインダクタンスは、比較的大きい方が好ましく、例えば数ミリHである。
コントローラ140は、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の各ゲートに供給されるPWM信号を生成し、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のスイッチングを制御する。これにより、出力部130から所望の交流電力が出力させる。コントローラ140は、特にその構成を限定されるものではないが、例えば、ROM/RAMを含むマイクロコントローラ、マイクロプロセッサやその他の回路素子を含んで構成される。ある例では、コントローラ140は、ROM/RAM等のメモリに、PWM信号を生成するためのプログラムを含むことができる。
次に、本実施例の電力変換装置の動作について説明する。図2Aは、出力部130から出力されるターゲットとなる理想的な交流電流の波形を示している。変換回路120は、図2Aに示すようなピーク電流値IAを有する交流電流が出力部130から出力されるようにするため、正弦波の電流をPWM制御により生成する。この正弦波の電流を生成するため、電流Iを算出する。電流Iの算出方法の基本原理は、半サイクルで、直流源110からの流入パワー(電力)と、出力部130からの流出パワーとを一致させることである。なお、ピーク電流値IAの値は、係数を乗じることで任意の大きさに設定することが可能である。
係数大きくしてIAを大きくしすぎると、Ciへの半サイクルの積算放電量が半サイクルの積算充電量を上回り、Viは低下して行く。また逆に係数を小さくしてIAを小さくするとViは増加する。太陽電池との間にレベルシフト回路が接続されている場合は、ViをVaの絶対値の最大であるVAより大きくかつトランジスタの耐圧以下に制御する。例えば正弦波の半サイクルの平均をVAと耐圧の中心位置になるようIAに掛ける係数を逐次制御すればよい。レベルシフト回路が接続されていないときは、上記に加えて正弦波の半サイクルの平均が太陽電池の電力が最大出力となる電圧になる様にIAを逐次制御する。コンデンサCiの容量は、以上を満足する値以上にすれば良い。これは従来要求された値より1桁から2桁小さい値である。
次に、本実施例のPWM制御について説明する。図3および図4は、コントローラ140の動作を説明する図であり、図3は、出力部130の交流電圧Vaが正のとき(Va>0)の変換回路120の動作を示し、図4は、出力部140の交流電圧Vaが負のとき(Va<0)の変換回路120の動作を示している。
コントローラ140は、交流電流Iを得ることができるようにパルス幅が制御されたPWM信号を生成し、このPWM信号に基づきトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のスイッチングを制御する。本実施例では、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4は、交流電圧Va>0のとき、Va<0のときで異なる動作をするように制御される。
始めに、交流電圧がVa>0のときの動作について説明する。このとき、PWM信号がオンする期間(TON)、コントローラ140は、トランジスタQ1、Q4をオンさせ、トランジスタQ2、Q3をオフさせる。これにより、TONの期間、直流源110からの電流Iiが、トランジスタQ1、ノードNp、インダクタLo、ノードNq、トランジスタQ4を介して、ノードN2の電源ラインに流れ、このとき、インダクタLoに電力が充電される。
PWM信号がオフする期間(TOFF)、コントローラ140は、トランジスタQ2、Q4をオンさせ、トランジスタQ1、Q3をオフさせる。これにより、TOFFの期間、ノードN2、トランジスタQ2、ノードNp、インダクタLo、交流電源、ノードNq、とトランジスタQ4の電流経路が生成され、このとき、インダクタLoに蓄えられた電力が放電される。
次に、交流電圧Va<0のときの動作について説明する。PWM信号がオンする期間(TON)、コントローラ140は、トランジスタQ2、Q3をオンさせ、トランジスタQ1、Q4をオフさせる。これにより、TONの期間、トランジスタQ3、ノードNq、交流電源、インダクタLo、ノードNp、トランジスタQ2を介してノードN2に電流が流れ、このときインダクタLoに電力が充電される。PWM信号がオフする期間(TOFF)、コントローラ140は、トランジスタQ2、Q4をオンさせ、トランジスタQ1、Q3をオフさせる。これにより、TOFFの期間、トランジスタQ4、ノードNq、交流電源、インダクタLo、ノードNp、トランジスタQ2の電流経路が生成され、このとき、インダクタLoに充電された電力が放電される。
次に、PWM信号のデューティ比の決定方法について説明する。
交流電圧Va>0のとき、図5(A)に示すように、PWM信号がTONの期間にインダクタLoに充電が行われ、TOFFの期間に放電が行われる。充電時の電流変化分dIは、数式(1)により表され、放電時の電流変化分dIは、数式(2)により表される。
Figure 2016127717
一方、交流電圧Va<0のとき、図5(B)に示すように、PWM信号がTONの期間に充電が行われ、TOFFの期間に放電が行われる。充電時の電流変化分dIは、数式(3)により表され、放電時の電流変化分dIは、数式(4)により表される。
Figure 2016127717
Va>0のとき、およびVa<0のときのPWM信号の1周期の電流変化分dIは、次の数式(5)、(6)により表される。
Figure 2016127717
ここで、今回必要な交流電流を、IAsinωt、前回の交流電流をIaとすると、
IAsinωt−Ia=dIとなる。数式(5)、(6)との関係式を解くと、次の数式(7)〜(10)を得ることができる。
Figure 2016127717
このようにコントローラ140は、以上の式により算出されたPWM信号を生成し、変換回路120のスイッチングを制御することで、ピーク値IAを有する交流電流Iを得ることができ、当該交流電流Iが商用電源ACに供給される。交流電流の周波数は、例えば50Hzまたは60Hzとすることができる。また、ここには図示しないが、本実施例の電力変換装置をシミュレーションした結果から、概ね、インダクタLoを数ミリH程度にすれば、交流電流の波形の脈動を抑制することができ、さらに大きなインダクタンスを用いれば、さらに滑らかな交流波形を得ることができる。
また、本実施例の好ましい態様では、変換回路120は、オン抵抗が小さく、高速スイッチングが可能である、耐圧が高い、高効率のSiCまたはGaNのFETから構成することができる。変換回路120のスイッチング周波数を高速化することで、インダクタLoのインダクタンスを小さくすることができる。
図6は、本発明の他の実施例である。当該実施例では、直流源110と変換回路120との間にレベルシフト回路150を含んで構成される。レベルシフト回路150は、直流源110から供給される直流電圧を昇圧または降圧するものであり、例えば、DC/DCコンバータから構成される。レベルシフト回路150を介在させることで昇圧された直流電圧が生成された場合でも、本実施例の電力変換装置は、電解コンデンサを用いる必要はない。また、レベルシフト回路150によって昇圧された直流電圧Viが非常に高い電圧である場合には、変換回路120のトランジスタQ1〜Q4は、GaNやSiCなどの高耐圧トランジスタから構成されることが望ましい。
さらに直流源110が太陽光パネルから構成されるとき、太陽光パネルからの電圧は、日照条件等に応じて変動するため、太陽光パネルそれ自身が、直流電圧を昇圧または降圧するチョッパ回路、あるいはスイッチングレギュレータ回路を含んで構成されるものであってもよい。
次に、本実施例の第2の実施例について説明する。上記第1の実施例では、PWM信号のデューティ比を計算により算出したソフトウエア制御により交流電流Iを生成する例を示したが、第2の実施例では、電流比較方式によりPWM信号のデューティ比を決定する。
図7に、本発明の第2の実施例による電力変換装置の基本原理を示す。IAsinωtは、今回求められる交流電流、Iacmpは、比較される電流であり、比較電流Iacmpは、式(11)に示すように、IAsinωtにリップル電流値Irplを足したものである。
Iacmp=IAsinωt+Irpl・・・(11)
ここで、リップル電流値Irplは、前回の交流電流から算出されるものであり、式(12)のように表される。
Irpl≒(Ia_pk−Ia_btm)/2・・・(12)
ここで、Ia_pkは、交流電流が比較電流Iacmpと一致したときの電流値、Ia_btmは、交流電流がIa_pkから一定時間経過したとき(例えば、10μ秒)の電流値である。
Ia_pk−Ia_btmは、式(13)、(14)から算出される。Ia_pk−Ia_btmは、Va>0のとき、インダクタLoに充電が行われるときの電流変化分であり、Va<0のとき、インダクタLoから放電されるときの電流変化分である。リップル電流値Irplの計算は、前回の交流電流のIa_pkからIa_btmの期間に行われる。
Figure 2016127717
第2の実施例は、上記のような2つの電流を比較することによりPWM信号のデューティ比を決定する。つまり、出力部130を流れる交流電流がIa_pkに到達するまで、言い換えれば、Ia_btmからIa_pkまでがオン期間であり、この期間は可変である。また、Ia_pkからIa_btmまでがオフ期間であり、この期間は固定である。従って、第2の実施例では、第1の実施例のときと異なり、PWM信号の周波数は一定ではなく、周波数が可変される。こうして生成されたPWM信号は、図3、図4に示すように第1の実施例のときと同様に、変換回路120のトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4をオン、オフさせる。
図8は、第2の実施例による電力変換装置の構成を示す図である。図中、図2の構成と同一構成については同一参照番号を付し、重複する説明を省略する。本実施例では、出力部130に電流センサ160が設けられる。電流センサ160は、出力部130に流れる電流を検出するものであり、例えば、ホールセンサなどが用いられる。図8Aは、電流センサ160により検出される電圧波形の一例であり、出力部130を流れる電流に応じた電圧が検出される。電流センサ160による検出結果は、コントローラ140へ提供され、コントローラ140は、その検出結果を利用して比較電流値Iacmpを算出する。
図9は、コントローラ140に含まれるPWM信号生成回路の一例を示している。PWM信号生成回路は、比較器200、スイッチ210、R−Sラッチ回路220および遅延回路230を含む。比較器200は、比較電流Iacmpに対応する比較電圧と、電流センサ160により検出された電圧とを比較し、その比較結果は、スイッチ210を介してラッチ回路220へ提供される。交流電圧Va>0のとき、比較器200の比較結果はそのままラッチ回路220へ提供され、Va<0のとき、比較器200の比較結果を反転した結果がラッチ回路220へ提供される。ラッチ回路220は、出力部130の交流電流がIa_pkに到達するまでの期間、出力QにHレベルの信号を生成し、その後、遅延回路230により遅延された期間、Lレベルの信号を生成する。図10に、ラッチ回路220の出力Qの波形と、比較器200の比較結果との関係を示す。出力部130を流れる交流電流がIa_pkに到達すると、ラッチ回路220がリセットされ、出力QがLレベルに遷移し、リセットから一定期間経過したときラッチ回路220がセットされ、出力QがHレベルに遷移する。
図11は、第2の実施例により生成される交流電流IAsinωtと比較電流Iacmpとを示している。同図に示すように、リップル電流値Irplは、Ia_pkとIa_btmとの1/2であり、その平均した電流としてIAsinωtを得ることができる。
次に、第2の実施例の変形例を図12に示す。図8と同一構成については同一参照番号を付し、重複説明を省略する。図12に示すように、本例の電力変換回路100Bでは、電流センサ160Aは、出力部130に設けられるのではなく、直流源110と変換回路120との間の負側の電源ラインに設けられる。図12Aは、電流センサ160Aにより検出される電圧波形を示し、電圧波形は、正の半波が連続するものとなる。
図13は、コントローラ140に含まれるPWM信号生成回路であり、図9と同一構成については同一番号を付してある。本例では、比較器200の出力は、スイッチ回路210を介することなく直接ラッチ回路220へ供給される。つまり、図9のときのように、比較器200の出力をVa<0のときに反転する必要がないためである。図14に、ラッチ回路220の出力Qの波形と、比較器200の比較結果との関係を示す。本例では、図10の場合と異なり、TOFF期間(dt2)が0Vとなる。
図15は、本例により生成される交流電流IAsinωtと比較電流Iacmpとを示している。同図に示すように、図11の負の部分が正に反転し、かつdt2の部分が0Vに固定された波形となる。すなわち、IAsinωtは、|IAsinωt|(絶対値)となり、0Vに接する点を境界に左右が線対称の波形となる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、請求項の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
100:電力変換装置 110:直流源
120:変換回路 130:出力部
140:コントローラ 150:レベルシフト回路
160:電流センサ

Claims (6)

  1. 直流電圧を供給する直流源と、
    前記直流源に接続され、直流電圧を交流電圧に変換する変換手段と、
    前記変換手段に接続され、交流電力を出力する出力手段と、
    PWM信号を生成し、当該PWM信号により前記変換手段を制御する制御手段とを含み、
    前記変換手段は、前記直流源の第1の電源ラインと第2の電源ラインとの間に直列に接続された第1および第2のトランジスタと、第1の電源ラインと第2の電源ラインとの間に接続された第3および第4のトランジスタとを含み、
    前記制御手段は、前記出力手段から出力される交流電圧が正であるとき、PWM信号のオン期間に第1および第4のトランジスタをオンさせ、かつ第2および第3のトランジスタをオフさせ、PWM信号のオフ期間に第2のトランジスタおよび第4のトランジスタをオンさせ、第1および第3のトランジスタをオフさせ、
    前記出力手段から出力される交流電圧が負であるとき、PWM信号のオン期間に第2および第3のトランジスタをオンさせ、かつ第1および第4のトランジスタをオフさせ、PWM信号のオフ期間に第2のトランジスタおよび第4のトランジスタをオンさせ、第1および第3のトランジスタをオフさせ、
    前記出力手段はインダクタを含み、PWM信号がオンの期間、インダクタに電力が充電され、PWM信号がオフの期間、インダクタに充電された電力が放電される、電力変換装置。
  2. 前記変換手段を構成するトランジスタは、SiCまたはGaNから構成されたトランジスタである、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御手段は、次式に従いPWM信号を生成する、請求項1または2に記載の電力変換装置。
    Figure 2016127717
    ここで、dtは、インダクタへの充電時間、Loは、インダクタンス、Vaは交流電圧、IAsinωtは今回の出力されるべき交流電流、Iaは前回の交流電流、Viは直流源からの電流である。
  4. 前記出力手段は、交流電流を検出する電流センサを含み、前記制御手段は、前記電流センサの検出結果と基準電流とを比較することによりPWM信号のデューティ比を決定する、請求項1に記載の電力変換装置。
  5. 前記直流源は、太陽光発電装置によって発電された直流源を含む、請求項1ないし4いずれか1つに記載の電力変換装置。
  6. 電力変換装置はさらに、前記直流源から供給された電圧を変換するレベルシフト回路を含む、請求項1ないし5いずれか1つに記載の電力変換装置。
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