JP2016125560A - 作業機の油圧システム及びこの油圧システムを備えた作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプの馬力ロスを低減することができる作業機の油圧システム及び作業機を提供する。
【解決手段】原動機32と、原動機により駆動して作動油を吐出する第1油圧ポンプP1と、第1油圧ポンプとは異なる第2油圧ポンプP2と、第1油圧ポンプに接続される第1油路40と、第1油路に設けられ且つ第1油路に流れる作動油を取り出す第1取出部43と、第1取出部とは異なる位置で第1油路に設けられ且つ第1油路に流れる作動油を取り出す第2取出部44と、第1取出部から取り出された作動油の圧力である第1圧力と第2取出部から取り出された作動油の圧力である第2圧力との差圧に基づいて第2油圧ポンプを制御する油圧制御部75と、第1取出部と第2取出部との間に設けられる第1絞り部45と、第1絞り部を通過した作動油を排出する排出油路48と、排出油路に設けられる第2絞り部50とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、スキッドステアローダ、コンパクトトラックローダ等の作業機の油圧システム及びこの油圧システムを備えた作業機に関する。
従来、スキッドステアローダ、コンパクトトラックローダ等の作業機において、作業負荷に応じてポンプから吐出する作動油の吐出量を制御するロードセンシングシステムが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1では、メインポンプから吐出した作動油の吐出圧であるPPS信号圧と、油圧アクチュエータを制御する制御弁が作動した場合の負荷圧であるPLS信号圧とが流量補償弁に入力される。流量補償弁は、PPS信号圧とPLS信号圧との差圧が予め定められた設定圧となるように、メインポンプに接続されたピストンを動かし、ポンプの斜板の角度を変更する。
特開2002−194777号公報
さて、作業機には、ロードセンシングシステムに加えポンプの馬力等を制御するシステムが搭載されている。このシステムは、メインポンプとは別のサブポンプから吐出される作動油の圧力を利用して、ポンプの馬力ロスを抑制するシステムである。詳しくは、特許文献1の図7に示すように、サブポンプの下流に絞りを設けることによって、サブポンプから吐出した作動油に対して差圧を生じさせ、この差圧を用いてメインポンプの斜板を制御している。しかしながら、特許文献1に示すように、サブポンプの上流に絞りのみを設けた場合、十分に馬力ロスを低減することが難しいのが実情である。
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、ポンプの馬力ロスを低減することができる作業機の油圧システム及び作業機を提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下の通りである。
請求項1に係る作業機の油圧システムは、原動機と、前記原動機により駆動して作動油を吐出する第1油圧ポンプと、前記原動機により駆動して作動油を吐出する油圧ポンプであって、前記第1油圧ポンプとは異なる第2油圧ポンプと、前記第1油圧ポンプに接続される第1油路と、前記第1油路に設けられ且つ当該第1油路に流れる作動油を取り出す第1取出部と、前記第1取出部とは異なる位置で前記第1油路に設けられ且つ当該第1油路に流れる作動油を取り出す第2取出部と、前記第1取出部から取り出された作動油の圧力である第1圧力と第2取出部から取り出された作動油の圧力である第2圧力との差圧に基づいて前記第2油圧ポンプを制御する油圧制御部と、前記第1取出部と前記第2取出部との間に設けられる第1絞り部と、前記第1絞り部を通過した前記作動油を排出する排出油路と、前記排出油路に設けられる第2絞り部と、を備えている。
請求項2に係る作業機の油圧システムでは、前記第2油圧ポンプは、斜板を有する可変容量ポンプであり、前記油圧制御部は、前記差圧に基づいて移動するピストンと、前記作動油が供給され且つ前記ピストンの移動に応じて作動油の流量を変更する制御弁と、前記制御弁からの作動油に基づいて前記斜板の角度を変更する斜板制御部と、を有している。
請求項3に係る作業機の油圧システムは、前記ピストンを収容する収容部と、前記収容部の一端と前記第1取出部とを接続する第2油路と、前記収容部の他端と前記第2取出部とを接続する第3油路と、を備え、前記排出油路は、前記第3油路に接続されている。
請求項4に係る作業機の油圧システムは、前記第3油路に設けられた第3絞り部を備えている。
請求項5に係る作業機の油圧システムは、原動機と、前記原動機により駆動して作動油を吐出する第1油圧ポンプと、前記原動機により駆動して作動油を吐出する油圧ポンプであって、前記第1油圧ポンプとは異なる第2油圧ポンプと、前記第1油圧ポンプに接続される第1油路と、前記第1油路に流れる作動油を取り出す第3取出部と、前記第3取出部から一方に分岐する第1分岐油路と、前記第3取出部から他方に分岐する第2分岐油路と、前記第1分岐油路を流れる作動油の圧力である第3圧力と第2分岐油路を流れる作動油の圧力である第4圧力との差圧に基づいて前記第2油圧ポンプを制御する油圧制御部と、前記第1分岐油路に設けられる第4絞り部と、前記第4絞り部を通過した前記作動油を排出する排出油路と、前記排出油路に設けられる第5絞り部と、を備えている。
請求項6に係る作業機の油圧システムでは、前記第2油圧ポンプは、斜板を有する可変容量ポンプであり、前記油圧制御部は、前記差圧に基づいて移動するピストンと、前記作動油が供給され且つピストンの移動に応じて作動油の流量を変更する制御弁と、前記制御弁からの作動油に基づいて前記斜板の角度を変更する斜板制御部と、を有している。
請求項7に係る作業機の油圧システムは、前記ピストンを収容する収容部を備え、前記収容部の一端は前記第1分岐油路に接続され、前記収容部の他端は前記第2分岐油路に接続されている。
請求項8に係る作業機は、請求項1〜7のいずれかに記載の作業機の油圧システムと、機体と、機体に設けられた作業装置と、機体の右側及び左側に配置された走行装置と、を備えている。
本発明によれば、ポンプの馬力ロスを低減することができる。
第1実施形態における油圧システムの全体図である。 走行系油圧システムの概略図である。 作業系油圧システムの概略図である。 従来の馬力制御回路の概略図である。 本発明の馬力制御回路の概略図である。 比較例及び実施例において、エンジン回転数と第2差圧との関係を示す図である。 第2実施形態における油圧システムの概略図である。 第3実施形態における油圧システムの概略図である。 本発明に係る作業機の一例であるトラックローダを示す側面図である。 キャビンを上昇させた状態のトラックローダの一部を示す側面図である。
以下、本発明に係る作業機の油圧システム及びこの油圧システムを備えた作業機の好適な実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
まず、作業機の全体の構成から説明する。作業機1は、図8及び図9に示すように、作業機1は、機体2と、キャビン3と、作業装置4と、走行装置5とを備えている。尚、図8及び図9では、作業機の一例としてコンパクトトラックローダを示しているが、本発明に係る作業機はコンパクトトラックローダに限定されず、例えば、トラクタ、スキッドステアローダ、バックホー等であってもよい。尚、本発明において、作業機の運転席に着座した運転者の前側(図8の左側)を前方、運転者の後側(図8の右側)を後方、運転者の左側(図8の手前側)を左方、運転者の右側(図8の奥側)を右方として説明する。
キャビン3は、機体2に搭載されている。このキャビン3には運転席8が設けられている。作業装置4は機体2に装着されている。走行装置5は、機体2の外側に設けられている。機体2内の後部には、原動機が搭載されている。
作業装置4は、ブーム10と、作業具11と、リフトリンク12と、制御リンク13と、ブームシリンダ14と、バケットシリンダ15とを有している。
ブーム10は、キャビン3の右側及び左側に上下揺動自在に設けられている。作業具11は、例えば、バケットであって、当該バケット11は、ブーム10の先端部(前端部)に上下揺動自在に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10が上下揺動自在となるように、ブーム10の基部(後部)を支持している。ブームシリンダ14は、伸縮することによりブーム10を昇降させる。バケットシリンダ15は、伸縮することによりバケット11を揺動させる。
左側及び右側の各ブーム10の前部同士は、異形の連結パイプで連結されている。各ブーム10の基部(後部)同士は、円形の連結パイプで連結されている。
リフトリンク12、制御リンク13及びブームシリンダ14は、左側と右側の各ブーム10に対応して機体2の左側と右側にそれぞれ設けられている。
リフトリンク12は、各ブーム10の基部の後部に、縦向きに設けられている。このリフトリンク12の上部(一端側)は、各ブーム10の基部の後部寄りに枢支軸16(第1枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。また、リフトリンク12の下部(他端側)は、機体2の後部寄りに枢支軸17(第2枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第2枢支軸17は、第1枢支軸16の下方に設けられている。
ブームシリンダ14の上部は、枢支軸18(第3枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第3枢支軸18は、各ブーム10の基部であって、当該基部の前部に設けられている。ブームシリンダ14の下部は、枢支軸19(第4枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第4枢支軸19は、機体2の後部の下部寄りであって第3枢支軸18の下方に設けられている。
制御リンク13は、リフトリンク12の前方に設けられている。この制御リンク13の一端は、枢支軸20(第5枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第5枢支軸20は、機体2であって、リフトリンク12の前方に対応する位置に設けられている。制御リンク13の他端は、枢支軸21(第6枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第6枢支軸21は、ブーム10であって、第2枢支軸17の前方で且つ第2枢支軸17の上方に設けられている。
ブームシリンダ14を伸縮することにより、リフトリンク12及び制御リンク13によって各ブーム10の基部が支持されながら、各ブーム10が第1枢支軸16回りに上下揺動し、各ブーム10の先端部が昇降する。制御リンク13は、各ブーム10の上下揺動に伴って第5枢支軸20回りに上下揺動する。リフトリンク12は、制御リンク13の上下揺動に伴って第2枢支軸17回りに前後揺動する。
ブーム10の前部には、バケット11の代わりに別の作業具が装着可能とされている。別の作業具としては、例えば、油圧圧砕機、油圧ブレーカ、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等のアタッチメント(予備アタッチメント)である。
左側のブーム10の前部には、油圧取出部が設けられている。油圧取出部は、予備アタッチメントに装備された油圧アクチュエータと、ブーム10に設けられた油圧パイプ等の配管とを接続する装置である。油圧取出部と予備アタッチメントの油圧アクチュエータとは、別の油圧パイプで接続される。油圧取出部に供給された作動油は、油圧パイプを通過して油圧アクチュエータに供給される。
バケットシリンダ15は、各ブーム10の前部寄りにそれぞれ配置されている。バケットシリンダ15を伸縮することで、バケット11が揺動される。
左側及び右側の各走行装置5は、本実施形態ではクローラ型(セミクローラ型を含む)の走行装置が採用されている。なお、前輪及び後輪を有する車輪型の走行装置を採用してもよい。
次に、本発明に係る作業機の油圧システムについて説明する。
図1は、作業機1に設けた油圧システムの全体図を示している。
図1に示すように、油圧システム30は、走行系油圧システム30Aと、作業系油圧システム30Bとに大別することができる。
走行系油圧システム30Aについて説明する。
図1及び図2に示すように、走行系油圧システム30Aは、主に、左走行モータ(第1走行モータ)31Lと、右走行モータ(第2走行モータ)31Rとを駆動するシステムである。この走行系油圧システム30Aは、原動機32と、方向切換弁33と、走行系油圧ポンプ(第1油圧ポンプ)P1と、第1走行モータ31Lと、第2走行モータ31Rと、油圧駆動装置34とを備えている。
原動機32は、電気モータ、エンジン等から構成されている。第1油圧ポンプP1は、原動機32の動力によって駆動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。
第1油圧ポンプP1は、作動油タンク22に貯留された作動油を吐出可能である。特に、第1油圧ポンプP1は、主に制御に用いる作動油を吐出する。説明の便宜上、第1油圧ポンプP1から吐出した作動油のことをパイロット油、パイロット油の圧力のことをパイロット圧という。
第1油圧ポンプP1の吐出側には、作動油(パイロット油)を流す第1油路40が設けられている。第1油路40には、順にフィルタ35、方向切換弁33、第1走行モータ31L及び第2走行モータ31Rが設けられている。フィルタ35と方向切換弁33との間には、第1油路40から分岐した第1チャージ油路41が設けられている。この第1チャージ油路41は、油圧駆動装置34に至っている。
方向切換弁33は、第1走行モータ31L及び第2走行モータ31Rの回転を変更する電磁弁であって、励磁により第1位置33aと第2位置33bとに切り換え可能な二位置切換弁からなる。方向切換弁33の切換え操作は、図示省略のスイッチ等によって行う。
第1走行モータ31Lは、機体2の左側に設けられた走行装置5の駆動軸に動力を伝達するモータである。第2走行モータ31Rは、機体2の右側に設けられた走行装置の駆動軸に動力を伝達するモータである。
第1走行モータ31Lは、HSTモータ(走行モータ)36と、斜板切換シリンダ37と、油圧切換弁38とを有している。HSTモータ36は、斜板形可変容量アキシャルモータあって、車速(回転)を1速或いは2速に変更することができるモータである。斜板切換シリンダ37は、伸縮によってHSTモータ36の斜板の角度を変更するシリンダである。油圧切換弁38は、斜板切換シリンダ37を一方側或いは他方側に伸縮させる弁であって、第1位置38a及び第2位置38bに切り換わる二位置切換弁で構成されている。この油圧切換弁38の切換え操作は、当該油圧切換弁38に接続された上流側に位置する方向切換弁33によって行われる。
以上、第1油圧モータによれば、スイッチの操作によって方向切換弁33を第1位置33aにした場合、方向切換弁33と油圧切換弁38との間における区間においてパイロット油が抜け、油圧切換弁38が第1位置38aに切換えられる。その結果、斜板切換シリンダ37が縮み、HSTモータ36は1速状態になる。また、スイッチの操作によって方向切換弁33を第2位置33bにした場合、方向切換弁33を通じて油圧切換弁38にパイロット油が供給され、油圧切換弁38が第2位置38bに切換えられる。その結果、斜板切換シリンダ37が延び、HSTモータ36は2速状態になる。
なお、第2走行モータ31Rも第1走行モータ31Lと同様に作動する。第2走行モータ31Rの構成及び作動は、第1走行モータ31Lと同様であるため説明を省略する。
油圧駆動装置34は、第1走行モータ31L及び第2走行モータ31Rを駆動する装置であって、第1走行モータ31Lの駆動用の駆動回路(左用駆動回路)34Lと、第2走行モータ31Rの駆動用の駆動回路(右用駆動回路)34Rとを有している。
駆動回路34L、34Rは、それぞれHSTポンプ(走行油圧ポンプ)53と、変速用油路h,iと、第2チャージ油路jとを有している。変速用油路h,iは、HSTポンプ53とHSTモータ36とを接続する油路である。第2チャージ油路jは、変速用油路h,iに接続され、第1油圧ポンプP1からの作動油を変速用油路h,iに補充する油路である。
HSTポンプ53は、原動機32の動力によって駆動される斜板形可変容量アキシャルポンプである。HSTポンプ53は、パイロット圧が作用する前進用受圧部53aと後進用受圧部53bとを有している、受圧部53a、53bに作用するパイロット圧によって斜板の角度が変更される。斜版の角度を変更することによって、HSTポンプ53の出力(作動油の吐出量)や作動油の吐出方向を変えることができる。
HSTポンプ53の出力や作動油の吐出方向の変更は、運転席8の周囲に設けられた走行レバー54によって行うことができる。走行レバー54は、中立位置から、前後左右と前後左右の間の斜め方向に傾動可能に支持されている。走行レバー54を傾動操作することにより、走行レバー54の下部に設けられた各パイロット弁55を操作することができる。
走行レバー54を前側に傾動させると、前進用パイロット弁55Aが操作されて当該前進用パイロット弁55Aからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、左用駆動回路34Lの前進用受圧部53a及び右用駆動回路34Rの前進用受圧部53aに作用する。これによりHSTモータ36の出力軸が走行レバー54の傾動量に比例した速度で正転(前進回転)して作業機1が前方に直進する。
また、走行レバー54を後側に傾動させると、後進用パイロット弁55Bが操作されて当該後進用パイロット弁55Bからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、左用駆動回路34Lの後進用受圧部53b及び右用駆動回路34Rの後進用受圧部53bに作用する。これによりHSTモータ36の出力軸が走行レバー54の傾動量に比例した速度で逆転(後進回転)して作業機1が後方に直進する。
また、走行レバー54を右側に傾動させると、右旋回用パイロット弁55Cが操作されて当該右旋回用パイロット弁55Cからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は左用駆動回路34Lの前進用受圧部53a及び右用駆動回路34Rの後進用受圧部53bにも作用する。これにより、左側のHSTモータ36の出力軸が正転し且つ右側のHSTモータ36の出力軸が逆転して作業機1が右側に旋回する。
また、走行レバー54を左側に傾動させると、左旋回用パイロット弁55Dが操作されて当該左旋回用パイロット弁55Dからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、右用駆動回路34Rの前進用受圧部53a及び左用駆動回路34Lの後進用受圧部53bにも作用する。これにより、右側のHSTモータ36の出力軸が正転し且つ左側のHSTモータ36の出力軸が逆転して作業機1が左側に旋回する。
また、走行レバー54を斜め方向に傾動させると、各駆動回路の前進用受圧部53aと後進用受圧部53bとに作用するパイロット圧の差圧によって、HSTモータ36の出力軸の回転方向及び回転速度が決定され、作業機が前進又は後進しながら右旋回又は左旋回する。
作業系油圧システム30Bについて説明する。
図1及び図3に示すように、作業系油圧システム30Bは、ブーム10、バケット11、予備アクチュエータ等を作動させるシステムであって、複数の制御弁56と、作業系油圧ポンプ(第2ポンプ)P2を備えている。
第2油圧ポンプP2は、原動機32の動力によって駆動するポンプであって、第1油圧ポンプP1とは異なる位置に設置されたポンプである。この第2油圧ポンプP2は、斜板形可変容量アキシャルポンプから構成されている。第2油圧ポンプP2は、作動油タンク22に貯留された作動油を吐出可能である。特に、第2油圧ポンプP2は、主に油圧アクチュエータを作動させる作動油を吐出する。
第2油圧ポンプP2の吐出側には、油路39が設けられている。この油路39には、複数の制御弁56が接続されている。複数の制御弁56は、ブーム制御弁56A、バケット制御弁56B、予備制御弁56Cである。ブーム制御弁56Aは、ブームシリンダ14を制御する弁であって、バケット制御弁56Bは、バケットシリンダ15を制御する弁であって、予備制御弁56Cは、予備アタッチメントの油圧アクチュエータを制御する弁である。
ブーム10、バケット11の操作は、運転席8の周囲に設けられた操作レバー58によって行うことができる。操作レバー58は、中立位置から、前後左右と前後左右の間の斜め方向に傾動可能に支持されている。操作レバー58を傾動操作することにより、操作レバー58の下部に設けられた各パイロット弁59を操作することができる。
操作レバー58を前側に傾動させると、下降用パイロット弁59Aが操作されて当該下降用パイロット弁59Aからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、ブーム制御弁56Aの受圧部に作用し、ブーム10は下降する。
操作レバー58を後側に傾動させると、上昇用パイロット弁59Bが操作されて当該上昇用パイロット弁59Bからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、ブーム制御弁56Aの受圧部に作用し、ブーム10は上昇する。
操作レバー58を右側に傾動させると、バケットダンプ用のパイロット弁59Cが操作され、バケット制御弁56Bの受圧部にパイロット油が作用する。その結果、バケット制御弁56Bは、バケットシリンダ15を伸長させる方向に作動し、操作レバー58の傾動量に比例した速度でバケット11がダンプ動作する。
操作レバー58を左側に傾動させると、バケットスクイ用のパイロット弁59Dが操作され、バケット制御弁56Bの受圧部にパイロット油が作用する。その結果、バケット制御弁56Bは、バケットシリンダ15を縮小させる方向に作動し、操作レバー58の傾動量に比例した速度でバケット11がスクイ動作する。
予備アタッチメントの操作は、運転席8の周囲に設けられたスイッチ24によって行うことができる。スイッチ24は、例えば、揺動自在なシーソ型スイッチ、スライド自在なスライド型スイッチ、或いは、押圧自在なプッシュ型スイッチで構成されている。スイッチの操作は、CPU等で構成された制御部25に出力される。
制御部25は、電磁弁等から構成された第1電磁弁60A及び第2電磁弁60Bにスイッチ24の操作量に応じた指令を出力する。第1電磁弁60A及び第2電磁弁60Bは、スイッチ24の操作量に応じて開く。その結果、第1電磁弁60A及び第2電磁弁60Bに接続された予備制御弁56Cにパイロット油が供給され、予備アタッチメントの予備アクチュエータは、予備制御弁56Cから供給された作動油によって作動する。
さて、油圧システム30は、ロードセンシングシステムを備えている。ロードセンシングシステムは、作業の負荷に応じて第2油圧ポンプP2の吐出量を制御するシステムである。このロードセンシングシステムは、第1検出油路70と、第2検出油路71と、流量補償弁72、斜板制御部73とを有している。
第1検出油路70(PLS油路ということがある)は、各制御弁56A、56B、56Cに接続されていて、各制御弁56A、56B、56Cが作動したときの負荷圧を検出する油路である。また、第1検出油路70は、流量補償弁72にも接続されていて、各制御弁56A、56B、56Cの負荷圧のうち最高の負荷圧である「PLS信号圧」を流量補償弁72に伝達する。第2検出油路71(PPS油路ということがある)は、第2油圧ポンプP2の吐出側と流量補償弁72を接続していて、第2油圧ポンプP2の作動油の吐出圧である「PPS信号圧」を流量補償弁72に伝達する。
斜板制御部73は、圧力によって移動するピストンと、ピストンを収容する収容部と、ピストンに連結したロッドとを有する装置である。収容部の一端側は流量補償弁72に接続され、他端側は第2油圧ポンプP2の吐出側に接続されている。斜板制御部73のロッド(移動部)は、第2油圧ポンプP2の斜板に接続され、当該ロッドの伸縮によって斜板の角度が変更可能である。
流量補償弁72は、PLS信号圧及びPPS信号圧に基づいて斜板制御部73を制御可能な弁である。流量補償弁72は、PPS信号圧とPLS信号圧との圧力差(第1差圧)が予め定められた圧力となるように、斜板制御部73の一端側に圧力をかける。つまり、流量補償弁72は、PPS信号圧−PLS信号圧との差圧(第1差圧)が一定となるように、斜板制御部73の他端側のロッドを伸縮させる。
以上のように、ロードセンシングシステムでは、第1差圧が一定となるように斜板の角度を変更するため、負荷圧に応じて第2油圧ポンプP2の吐出量を調整することができる。
さて、油圧システム30において、走行系油圧システム30Aでは、信号用の作動油(パイロット油)を供給するだけでなく、チャージ油路41にも作動油を供給する必要があるため、第1油圧ポンプP1は、パイロット油を供給するポンプよりも若干出力の大きな定容量型のポンプ(ギヤポンプ)が採用されている。油圧システム30では、第1油圧ポンプP1の作動による出力(馬力)のロスを少なくするために、次に示すシステム(馬力制御回路)を設けている。
馬力制御回路は、油圧制御部75を備えている。この油圧制御部75は、第1油圧ポンプP1から吐出した作動油(パイロット油)の圧力である第1圧力(Pi)と、第1油圧ポンプP1から吐出した流量を減少させた後の作動油(パイロット油)の圧力である第2圧力(PA)との差圧(第2差圧:PA−Pi)に基づいて、第2油圧ポンプP2を制御する装置である。
第1圧力は、第1取出部43で取り出された作動油の圧力である。第1取出部43は、第1油路40に流れる作動油を取り出すための部分であって、第1油圧ポンプP1の吐出口の近傍に設けられている。第2圧力は、第2取出部44で取り出された作動油の圧力である。第2取出部44は、第1油路40に流れる作動油を取り出すための部分であって、第1取出部43とは異なる位置に設けられている。
詳しくは、第1油路40において、第1取出部43の下流側には作動油の流量を絞る第1絞り部45が設けられ、この第1絞り部45の下流側に第2取出部44が設けられている。第2取出部44及び第1絞り部45は、フィルタ35よりも上流側に位置している。
つまり、第1油路40において、第1取出部43と第2取出部44との間に第1絞り部45を設けることによって、第1油圧ポンプP1から吐出した作動油に第2差圧(第1取出部43から取り出された作動油の第1圧力と、第2取出部44から取り出された作動油の第2圧力との差)が生じる。
また、第1油路40において、第1絞り部45と第1油圧ポンプP1との区間には、第1排出油路46が接続されている。即ち、第1取出部43と第1油圧ポンプP1との間には、第1排出油路46が接続されている。
油圧制御部75は、差圧作動部76と、流量補償弁72(制御弁)と、斜板制御部73とを有している。
差圧作動部76は、第1圧力と第2圧力との第2差圧に応じて作動する装置である。差圧作動部76の一方側が第1取出部43に接続され、他端側が第2取出部44に接続されている。詳しくは、第1取出部43には、差圧作動部76に至る第2油路42が設けられ、第2油路42の当該第1取出部43とは反対側の端部には、差圧作動部76の一端側N1(後述する収容部76Bにおいて、ピストン76Aの頂部側)が接続されている。
また、第2取出部44には、差圧作動部76に至る第3油路48が設けられ、第3油路48の第2取出部44とは反対側の端部には、差圧作動部76の他端N2(後述する収容部76Bにおいて、ロッド側)が接続されている。第3油路48の中途部は、分岐していて分岐部に第2排出油路49が接続されている。第2排出油路49は、第1絞り部45を通過して第3油路48に入った作動油を排出することが可能な油路で、排出側は作動油タンク22に接続されている。第2排出油路49の中途部には、第2絞り部50が設けられている。また、第3油路48にも第3絞り部51を設けた。
したがって、第1絞り部45、第2絞り部50、第3絞り部51によって、差圧作動部76に入る作動油の圧力(第2圧力)が決まる。言い換えれば、差圧作動部76に繋がる第3油路48に第2排出油路49から構成されるブリード回路を設けることによって、第2圧力を設定している。
差圧作動部76は、第2差圧に基づいて移動するピストン76Aと、ピストン76Aを収容する収容部76Bと、ピストン76Aの移動に伴って移動するロッド76Cとを有している。ピストン76Aは、第1圧力が第2圧力よりも大きくなると、ロッド76Cを縮小させる方向に移動し、第2圧力が第1圧力よりも大きくなると、ロッド76Cを伸縮させる方向に移動する。ロッド76Cは、流量補償弁72(制御弁)に接続されていて、当該ロッド76Cによって流量補償弁72の開度を変更する。
流量補償弁72(制御弁)は、PLS信号圧とPPS信号圧との差圧である第1差圧が一定となるように開度が設定されるだけでなく、ピストン76Aの移動に応じて開度(流量)が設定される。言い換えれば、流量補償弁72は、第1差圧が一定となるように流量が変更可能で且つ第2差圧に基づいて流量が変更可能な弁である。
流量補償弁72における第1差圧は、当該流量補償弁72に設けられたスプリング72Aによって設定されている。即ち、流量補償弁72は、スプリング72Aで内蔵されたスプールを付勢することによって、第1差圧が一定となるように設定されている。
一方、流量補償弁72のスプールには差圧作動部76のロッド76Cが接続されていて、当該ロッド76Cはスプリング72Aに抗してスプールを移動させることができる。斜板制御部73は、上述したように流量補償弁72からの作動油に基づいて伸縮することで第2油圧ポンプP2の斜板の角度を変更する。
以上、馬力制御回路は、第1取出部43、第2取出部44、油圧制御部75、第1絞り部45、第2排出油路49及び第2絞り部50を有しているため、第1油圧ポンプP1の馬力ロスを低減させることができる。
図4Aは、従来の馬力制御回路の概略図であり、図4Bは、本発明の馬力制御回路の概略図である。図4Aに示すように、従来の馬力制御回路は、図2から第2排出油路49、第2絞り部50及び第3絞り部51が設けられていない構成である。
図4Aに示すように、例えば、第1絞り部45の径をφ7.0mm、第1油圧ポンプP1の作動油の吐出量を60LPM(l/min)、第2差圧を0.67MPaとした場合、第1油圧ポンプP1の馬力ロスは、(0.67MPa×60LPM)/60=0.67kwとなる。一方、図4Bに示すように、例えば、第1絞り部45の径をφ8.0mm、第2絞り部50の径をφ0.5mm、第3絞り部51の径をφ0.7mmとした場合、第1油圧ポンプP1の作動油の吐出量を60LPM(l/min)、第2差圧を0.39MPaとした場合、第1油圧ポンプP1の馬力ロスは、(0.39MPa×60LPM)/60+(4.61MPa×0.72LPM)/60=0.45kwとなる。即ち、本発明の馬力制御回路では、第1油圧ポンプP1の馬力ロスを0.22kw低減することができる。なお、馬力ロスの算出において、上記に示した圧力は、例えば、出典「森川敬信ら(1998) 流れ学 動力学の基礎 3.6 ベルヌーイの式の応用 式3.21等」により求めることができる。
表1は、従来の馬力制御回路(比較例)と、本発明の馬力制御回路(実施例)とにおける第2差圧の結果を示している。図5は、表1の結果を示している。
Figure 2016125560
比較例及び実施例において、エンジン回転数に関して、アイドリング回転数は500rpm、最高回転数は2480rpm、エンジン回転数の1回転当たりの第1油圧ポンプP1の作動油の吐出量は25ccとした。また、比較例及び実施例において、アイドリング回転数での第1圧力(Pi)と第2圧力(PA)との差(PA−Pi)と、最高回転数での第1圧力(Pi)と第2圧力(PA)との差(PA−Pi)との差(第2差圧)が、0.5MPaになることを目標とした。
図5に示すように、第1絞り部45の径をφ8.0mmとした場合(比較例1)は、第2差圧を0.5MPaにすることができなかった。第1絞り部45の径を比較例1よりも小さいφ7.0mmとした場合(比較例2)は、第2差圧を0.5MPaにすることができたものの、馬力ロスが0.51kw(0.5MPa×62LPM)/60=0.51kw)となった。一方、第1絞り部45の径をφ7.0mmとした場合(実施例)は、第2差圧を0.5MPaにすることができた。実施例における馬力ロスは、0.45kwとなり、比較例2よりも抑制することができた。
したがって、図2に示す油圧システム30によれば、ゲイン制御(馬力制御)に必要な第2差圧は維持しつつ第1油圧ポンプP1の馬力ロスを抑制することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、馬力制御回路の変形例を示している。第1実施形態と同様の構成は、説明を省略する。第1実施形態では、第1油路40に作動油を取り出す2つの取出部を設けていたが、第2実施形態では、第1油路40に作動油を取り出す1つの取出部を設けている。
図6に示すように、馬力制御回路は、第3取出部80と、第1分岐油路81と、第2分岐油路82と、第4絞り部83と、第5絞り部84とを有している。
第3取出部80は、第1油路40に流れる作動油を取り出す部分であって、第1油圧ポンプP1の吐出側の近傍に設けられている。第3取出部80は、第1油圧ポンプP1の吐出側から分岐したパイプで構成されている。第1分岐油路81は、第3取出部80から一方に分岐する油路であって、差圧作動部76の一端に接続されている。第2分岐油路82は、第3取出部80から他方に分岐する油路であって、差圧作動部76の他端に接続されている。第4絞り部83は、第1分岐油路81の中途部に設けられている。
また、第1分岐油路81の中途部は、分岐していて分岐部に第3排出油路85が接続されている。第3排出油路85は、第4絞り部83を通過した作動油を排出することが可能な油路で、排出側は作動油タンク22に接続されている。第3排出油路85の中途部には、第5絞り部84が設けられている。
したがって、第1分岐油路81に第4絞り部83を設け、さらに、第1分岐油路81から分岐して第3排出油路85から構成されるブリード回路を設けることによって、第2圧力を設定することができる。即ち、第1分岐油路81に設けた第4絞り部83及び第3排出油路85等によって、第1圧力と第2圧力との差である第2差圧を生じさせることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態は、油圧システムの変形例を示している。図7は、ブーム、バケット、アーム、走行モータ、旋回モータ等を有するバックホーの油圧システムの概略図である。バックホーについては、従来と同じ構成であるため説明を省略する。加えて、第1実施形態及び第2実施形態と共通の構成については説明を省略する。
第1油圧ポンプP1は、定容量形のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1から吐出した作動油は、第1実施形態と同様に主に制御用に用いられる。例えば、第1油圧ポンプP1は、操作レバー58の下部に設けられたパイロット弁に接続されている。
第2油圧ポンプP2は、斜板形可変容量アキシャルポンプであって且つ独立した2つの吐出口から等しい吐出量が得られる等流量ダブルポンプ(スプリットフロー式の油圧ポンプ)によって構成されている。第2油圧ポンプP2は、切換弁87に接続されている。切換弁87は、ブーム、バケット、アーム等を制御する制御弁56に接続されると共に、図示省略の走行モータ、旋回モータにも接続される。
切換弁87は、第2油圧ポンプP2から吐出した作動油を作業系油圧システムに供給したり、或いは、走行系油圧システムに供給する弁であって、少なくとも2つの位置に切換可能である。即ち、切換弁87を一方の位置に切り換えると、第2油圧ポンプP2から吐出した作動油を合流して、作業系油圧システムに設けられた制御弁56等に供給する。切換弁87を一方の位置に切り換えた場合、合流した作動油の圧力が「PPS信号圧」として当該切換弁87から出力される。また、切換弁87を他方の位置に切り換えると、第2油圧ポンプP2から吐出した作動油を、走行系油圧システムに設けられた走行モータ等に供給する。切換弁87と流量補償弁72(制御弁)とは接続されていて、切換弁87から出力されたPPS信号圧が流量補償弁72に入力される。
この油圧システムにおいても、第1絞り部45、第2絞り部50、第3絞り部51、第2排出油路49の構成は、第1実施形態と同様である。差圧作動部76は、第1圧力と第2圧力との第2差圧に応じて作動し、流量補償弁72(制御弁)から斜板制御部73に出力する作動油の圧力が決まる。この圧力によって斜板制御部73のロッドが伸縮(移動)することによって、第2油圧ポンプP2の斜板の角度が変更される。
以上、第1絞り部45、第2絞り部50、第3絞り部51、第2排出油路49を設けているため、バックホーの油圧システムにおいても、第1油圧ポンプP1の馬力ロスが発生することを防止することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 作業機
30 油圧システム
32 原動機
40 第1油路
42 第2油路
43 第1取出部
44 第2取出部
45 第1絞り部
46 第1排出油路
48 第3油路
49 第2排出油路
50 第2絞り部
51 第3絞り部
73 斜板制御部
72 流量補償弁(制御弁)
75 油圧制御部
76 差圧作動部
76A ピストン
76B シリンダ
76C ロッド
80 第3取出部
81 第1分岐油路
82 第2分岐油路
83 第4絞り部
84 第5絞り部
85 第3排出油路

Claims (8)

  1. 原動機と、
    前記原動機により駆動して作動油を吐出する第1油圧ポンプと、
    前記原動機により駆動して作動油を吐出する油圧ポンプであって、前記第1油圧ポンプとは異なる第2油圧ポンプと、
    前記第1油圧ポンプに接続される第1油路と、
    前記第1油路に設けられ且つ当該第1油路に流れる作動油を取り出す第1取出部と、
    前記第1取出部とは異なる位置で前記第1油路に設けられ且つ当該第1油路に流れる作動油を取り出す第2取出部と、
    前記第1取出部から取り出された作動油の圧力である第1圧力と第2取出部から取り出された作動油の圧力である第2圧力との差圧に基づいて前記第2油圧ポンプを制御する油圧制御部と、
    前記第1取出部と前記第2取出部との間に設けられる第1絞り部と、
    前記第1絞り部を通過した前記作動油を排出する排出油路と、
    前記排出油路に設けられる第2絞り部と、
    を備えている作業機の油圧システム。
  2. 前記第2油圧ポンプは、斜板を有する可変容量ポンプであり、
    前記油圧制御部は、
    前記差圧に基づいて移動するピストンと、
    前記作動油が供給され且つ前記ピストンの移動に応じて作動油の流量を変更する制御弁と、
    前記制御弁からの作動油に基づいて前記斜板の角度を変更する斜板制御部と、
    を有している請求項1に記載の作業機の油圧システム。
  3. 前記ピストンを収容する収容部と、
    前記収容部の一端と前記第1取出部とを接続する第2油路と、
    前記収容部の他端と前記第2取出部とを接続する第3油路と、
    を備え、
    前記排出油路は、前記第3油路に接続されている請求項2に記載の作業機の油圧システム。
  4. 前記第3油路に設けられた第3絞り部を備えている請求項3に記載の作業機の油圧システム。
  5. 原動機と、
    前記原動機により駆動して作動油を吐出する第1油圧ポンプと、
    前記原動機により駆動して作動油を吐出する油圧ポンプであって、前記第1油圧ポンプとは異なる第2油圧ポンプと、
    前記第1油圧ポンプに接続される第1油路と、
    前記第1油路に流れる作動油を取り出す第3取出部と、
    前記第3取出部から一方に分岐する第1分岐油路と、
    前記第3取出部から他方に分岐する第2分岐油路と、
    前記第1分岐油路を流れる作動油の圧力である第3圧力と第2分岐油路を流れる作動油の圧力である第4圧力との差圧に基づいて前記第2油圧ポンプを制御する油圧制御部と、
    前記第1分岐油路に設けられる第4絞り部と、
    前記第4絞り部を通過した前記作動油を排出する排出油路と、
    前記排出油路に設けられる第5絞り部と、
    を備えている作業機の油圧システム。
  6. 前記第2油圧ポンプは、斜板を有する可変容量ポンプであり、
    前記油圧制御部は、
    前記差圧に基づいて移動するピストンと、
    前記作動油が供給され且つピストンの移動に応じて作動油の流量を変更する制御弁と、
    前記制御弁からの作動油に基づいて前記斜板の角度を変更する斜板制御部と、
    を有している請求項5に記載の作業機の油圧システム。
  7. 前記ピストンを収容する収容部を備え、
    前記収容部の一端は前記第1分岐油路に接続され、前記収容部の他端は前記第2分岐油路に接続されている請求項6に記載の作業機の油圧システム。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の作業機の油圧システムを備えた作業機であって、
    機体と、
    機体に設けられた作業装置と、
    機体の右側及び左側に配置された走行装置と、
    を備えている作業機。
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