JP2016124590A - ヒンジ式容器及びヒンジ式容器用の蓋体 - Google Patents

ヒンジ式容器及びヒンジ式容器用の蓋体 Download PDF

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Abstract

【課題】小児が製品を誤飲することを防止する機能を持つヒンジ式容器を実用的な態様で実現する。
【解決手段】ヒンジ式容器1は、開口10aの周りを取り囲む縁部13をもつ容器本体2と、縁部13に沿って当該縁部に取り付けられた枠材20、及び、枠材に枢動可能に接続され開口10aを開閉するカバー材30を有する蓋体3と、を備える。カバー材30に、間隔を空けて位置する一対の板状片50が設けられている。各板状片50は、当該板状片50の長手方向ldに沿った両端の間となる位置でカバー材30に接続され、且つ、長手方向ldに沿った一端に係止要素51を含む。枠材20に、板状片50の係止要素51と係合してカバー材30を開口10aを覆う位置に係止する被係止体60が設けられている。被係止体60は、一対の板状片50を結ぶ方向に沿って一対の板状片50の間となる内側から各板状片50と係合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、小児が製品を誤飲することを防止する機能を持つヒンジ式容器に関する。
例えば、特許文献1乃至3に記載されているように、内容物を収容するための容器として、ヒンジ式容器が利用に供されている。典型的なヒンジ式容器は、内容物を収容する容器本体の開口を、ヒンジ式の蓋で開閉する構造をもつ。このようなヒンジ式容器は、開閉が容易で利便性に優れるため種々の商品を収容する用途に利用されている。ヒンジ式容器に収容される内容物の一例として、食品用の固形物、薬剤あるいは非食用のゲル状投与物が挙げられる。
特開2012−516819号公報 特開2013−112369号公報 特許第5087357号
ヒンジ式容器に収容される内容物によっては、色や匂いによって小児が惹き付けられ商品を誤って口にしてしまうおそれが高い。この点、特許文献1乃至3に記載のヒンジ式容器では、小児の誤飲を防止するための工夫がなされている。しかしながら、特許文献1乃至3に記載のヒンジ式容器では、ヒンジによる開閉の容易さから得られる実用性を維持した上で誤飲防止機能を十分に確保しているとは未だいえない。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであって、小児が製品を誤飲することを防止する機能を持つヒンジ式容器を実用的な態様で実現することを目的とする。
本発明による第1のヒンジ式容器は、開口の周りを取り囲む縁部をもつ容器本体と、
前記縁部に沿って当該縁部に取り付けられた枠材、及び、前記枠材に枢動可能に接続され前記開口を開閉するカバー材を有する蓋体と、を備え、
前記枠材及び前記カバー材のうちの一方に、間隔を空けて位置する一対の板状片が設けられ、
各板状片は、当該板状片の長手方向に沿った両端の間となる位置で前記枠材または前記カバー材に接続され、且つ、当該板状片の長手方向に沿った一端に係止要素を含み、
前記枠材及び前記カバー材のうちの他方に、前記板状片の前記係止要素と係合して前記カバー材を前記開口を覆う位置に係止する被係止体が設けられ、
前記被係止体は、前記一対の板状片を結ぶ方向に沿って前記一対の板状片の間となる内側から、あるいは、前記一対の板状片を結ぶ方向に沿った前記一対の板状片の外側から、各板状片と係合する。
本発明による第1のヒンジ式容器において、前記板状片は、前記カバー材で前記開口を覆った状態で、前記枠材と前記カバー材とが重なる範囲に設けられていてもよい。
本発明による第1のヒンジ式容器において、前記被係止体は、前記枠材または前記カバー材から延び出し、各々に対応する板状片の係止要素に係合する一対の被係止片を含んでもよい。
本発明による第1のヒンジ式容器において、前記枠材及び前記カバー材のうちの前記他方に、前記カバー材で前記開口を覆った状態で各々に対応する前記板状片が挿入される一対の挿入孔が形成されていて、前記枠材または前記カバー材のうちの前記一対の挿入孔の間となる部分が、前記被係止体を画定してもよい。
本発明による第1のヒンジ式容器において、前記カバー材は、前記枠材が枢動可能に接続された基端縁と、前記基端縁に対向して位置する先端縁と、前記基端縁の端部と前記先端縁の端部との間を延びる一対の側縁と、を有し、前記一対の板状片は、前記カバー材のうちの前記基端縁よりも前記先端縁に近接した位置に設けられ、且つ、前記一対の側縁の対向する方向に間隔を空けて対向してもよい。
本発明による第1のヒンジ式容器において、前記カバー材は、前記枠材が枢動可能に接続された基端縁と、前記基端縁に対向して位置する先端縁と、を有し、前記一対の板状片は、前記カバー材のうちの前記基端縁よりも前記先端縁に近接した位置に設けられ、且つ、前記基端縁と前記先端縁とが対向する方向に間隔を空けて対向してもよい。
本発明による第1のヒンジ式容器において、各板状片の係止要素は、当該板状片の他の部分から他の板状片側に向かって突出した爪部分からなり、前記被係止体は、前記一対の板状片の間となる内側から、各板状片の前記係止要素に係止してもよい。
本発明による第2のヒンジ式容器は、開口が形成された容器本体と、前記容器本体に枢動可能に接続され前記開口を開閉する蓋体と、を備え、
前記容器本体及び前記蓋体のうちの一方に、間隔を空けて位置する一対の板状片が設けられ、
各板状片は、当該板状片の長手方向に沿った両端の間となる位置で前記容器本体または前記蓋体に接続され、且つ、当該板状片の長手方向に沿った一端に係止要素を含み、
前記容器本体及び前記蓋体のうちの他方に、前記板状片の前記係止要素と係合して前記蓋体を前記開口を覆う位置に係止する被係止体が設けられ、
前記被係止体は、前記一対の板状片を結ぶ方向に沿って前記一対の板状片の間となる内側から、あるいは、前記一対の板状片を結ぶ方向に沿った前記一対の板状片の外側から、各板状片と係合する。
本発明によるヒンジ式容器用の蓋体は、開口の周りを取り囲む縁部をもつ容器本体の当該縁部に取り付けられ当該容器本体と共にヒンジ式容器を構成するヒンジ式容器用の蓋体であって、
前記容器本体の前記縁部に沿って当該縁部に取り付けられた枠材、及び、前記枠材に枢動可能に接続され前記開口を開閉するカバー材を有する蓋体と、を備え、
前記枠材及び前記カバー材のうちの一方に、間隔を空けて位置する一対の板状片が設けられ、
各板状片は、当該板状片の長手方向に沿った中間部で前記枠材または前記カバー材に接続され、且つ、当該板状片の長手方向に沿った一端に係止要素を含み、
前記枠材及び前記カバー材のうちの他方に、前記板状片の前記係止要素と係合して前記カバー材を前記開口を覆う位置に係止する被係止体が設けられ、
前記被係止体は、前記一対の板状片を結ぶ方向に沿って前記一対の板状片の間となる内側から、あるいは、前記一対の板状片を結ぶ方向に沿った前記一対の板状片の外側から、各板状片と係合する。
本発明によれば、被係止体が各板状片の一端に位置する係止要素に一対の板状片の内側から係合する場合、一対の板状片の他端同士を互いに接近させるように摘まむと、一対の板状片の係止要素が互いから離間するように変位して被係止体から離れる。これにより、カバー材の枠材への係止を解除することができる。また、被係止体が各板状片の係止要素に一対の板状片の外側から係止する場合、一対の板状片の他端同士を互いから離間するように押し広げると、一対の板状片の係止要素が互いに接近するように変位して被係止体から離れる。これにより、カバー材の枠材への係止を解除することができる。
すなわち、カバー材を開けて内容物を取り出すためには、一対の板状片の他端同士を摘まむか押し広げる必要があるため、小児は容易に内容物を取り出すことができない。その一方で、成人は優れた操作性で内容物を取り出すことができる。これらの結果、小児が製品を誤飲することを防止するヒンジ式容器が実用的な態様で実現される。
第1の実施の形態によるヒンジ式容器を示す斜視図。 図1に示すヒンジ式容器の分解斜視図。 図1に示すヒンジ式容器を構成する蓋体を示す平面図。 図2に示すヒンジ式容器の要部を拡大して示す斜視図。 図4に示す線V−Vに沿ったヒンジ式容器の断面を示す断面図。 図5に示す状態から板状片を摘まんだ状態を示す断面図。 ヒンジ式容器の変形例を示す断面図。 第2の実施の形態によるヒンジ式容器を示す分解斜視図。 図8に示すヒンジ式容器の要部を拡大して示す斜視図。 図9に示す線X−Xに沿ったヒンジ式容器の断面を示す断面図。 図10に示す状態から板状片を摘まんだ状態を示す断面図。 第2の実施の形態によるヒンジ式容器を示す斜視図。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
≪第1の実施の形態≫
図1乃至図11は、本発明による第1の実施の形態を説明するための図である。このうち図1及び図2は、それぞれ、第1の実施の形態によるヒンジ式容器1を示す斜視図及び分解斜視図である。
図1及び図2に示すヒンジ式容器1は、内容物を収容する容器本体2と、容器本体2に取り付けられたヒンジ式の蓋体3と、を有する。図1及び図2に示すヒンジ式容器1は、開閉が容易で利便性に優れ、種々の商品を収容することが意図されている。ヒンジ式容器に収容される内容物の一例として、食品用の固形物、薬剤あるいは非食用のゲル状投与物等が挙げられる。
図2に示すように、容器本体2は、底部11と、底部11に接続された胴部12と、を有している。底部11は、ヒンジ式容器1を載置面に置いたときにヒンジ式容器1の載置面に接触する部分を構成する。胴部12は、底部11の周縁に接続され底部11の上方を環状に取り囲んでいる。底部11と胴部12とによって規定される空間内に、内容物を収容する収容空間Sが規定されている。
胴部12の底部11と接続された端部とは反対側となる端部に、胴部12から張り出した縁部13が接続されている。縁部13は、蓋体3が取り付けられる部分である。縁部13は環状に形成され、当該縁部13に囲まれる領域内に開口10aが規定されている。開口10aを介して容器本体2内の収容空間Sから内容物が出し入れされるようになっている。
次に、容器本体2に取り付けられる蓋体3について説明する。図2に示すように、容器本体2の縁部13に沿って当該縁部13に取り付けられた枠材20と、枠材20に枢動可能に接続され、容器本体2の開口10aを開閉するカバー材30と、を有している。
先ず、図3を参照して枠材20について説明する。図3は、蓋体3を広げた状態で示す平面図である。図3に示すように、枠材20は、矩形の輪郭に沿って形成され、内縁20aと外縁20bとの間に一定の幅を持つ枠である。図3に示す枠材20は、カバー材30が枢着された基端枠21と、基端枠21に対向して位置する先端枠22と、基端枠21及び先端枠22の端部の間を延び、互いに対向する一対の側枠23、24と、を有している。基端枠21、先端枠22及び一対の側枠23、24に囲まれる空間に、開口25が形成されている。開口25は、容器本体2の縁部13に枠材20を取り付けた状態で、容器本体2の開口10aと重なり、当該開口10aを露出させる。
また、枠材20は、当該枠材20の輪郭に沿って間隔を空けて配置された複数の取付爪26を有している。取付爪26は、容器本体2の縁部13の裏側に回り込んで引っかけられ、これにより、蓋体3を容器本体2に取り付けるようになっている。
一方、カバー材30は、枠材20と略同様な矩形の輪郭をもつ部材である。カバー材30は、容器本体2の開口10aを開閉し、内容物の出し入れを可能にする。図3に示すカバー材30は、枠材20が枢着された基端縁31と、基端縁31に対向して位置する先端縁32と、基端縁31及び先端縁32の端部の間を延び、互いに対向する一対の側縁33、34と、を有している。なお、ここでいう「矩形」とは、角が尖った長方形だけでなく、角が丸みを帯びた概ね長方形状の形状も含む概念である。
とりわけ、図3に示す例では、基端枠21と基端縁31が複数のヒンジ片41を介して接続されている。ヒンジ片41は、枠材20及びカバー材30よりも薄肉化されて変形自在となっている。ヒンジ片41が基端枠21と基端縁31との間で変形することにより、カバー材30が枠材20に対して枢動(旋回、揺動)することが可能となっている。
また、カバー材30の先端縁32の一部が他の部分よりも膨らんで摘まみ部分35を規定している。他の部分よりも膨らんだ摘まみ部分35を指で摘まむことで、負担のない楽な姿勢でカバー材30を枠材20に対して旋回させることができる。
さて、このようなヒンジ式容器1は、開閉の容易さから実用性に優れる一方で、小児が内容物を容易に取り出して誤って口にしてしまうおそれを内在する。そこで、本実施の形態によるヒンジ式容器1では、小児の誤飲を防止するための工夫を施している。
図4に、ヒンジ式容器1の要部を拡大して示し、図5に、カバー材30を枠材20にロックした状態を断面図として示す。図4及び図5に示すように、カバー材30に、間隔を空けて対向する一対の板状片50が設けられ、枠材20に、板状片50に係止する被係止体60が設けられている。カバー材30で容器本体2の開口10aを覆った状態つまりカバー材30を閉じた状態で、板状片50が被係止体60に係止することにより、カバー材30を枠材20にロック(係止)することが可能となる。
板状片50は、カバー材30に支持された可撓性をもつ板状の部材であり、指の操作で撓み得る程度の剛性を付与されている。一対の板状片50は、先端縁32の長手方向に間隔を空けて対向している。言い換えると、一対の板状片50は、一対の側縁33、34が対向する方向に間隔を空けて対向している。ここで、一対の板状片50を結ぶ方向をcdと呼ぶ。本実施の形態では、一対の板状片50を結ぶ方向cdは、板状片50の長手方向ldと直交している。
図4に示す例では、一対の板状片50は、カバー材30のうちの基端縁31よりも先端縁32に近接した位置に設けられている。さらにいえば、板状片50は、カバー材30を閉じた状態で、枠材20とカバー材30とが重なる範囲OLに設けられている(図3参照)。
図5に示すように、各板状片50は、長手方向ldに沿った両端の間となる位置でカバー材30に接続されている。本実施の形態において、各板状片50は、当該板状片50の長手方向ldに沿った一端に位置する係止要素51と、当該板状片50の長手方向ldに沿った他端に位置する操作要素52と、係止要素51と操作要素52との間を延び、カバー材30に接続された本体部分53と、を含む。図4及び図5に示すように、カバー材30を閉じた状態において、係止要素51はカバー材30の内面側に位置し、操作要素52はカバー材30の外面側に位置している。すなわち、係止要素51はヒンジ式容器1の内側に位置し、操作要素52はヒンジ式容器1の外側に位置する。
図5から理解されるように、係止要素51は、カバー材30を閉じた状態で、被係止体60に係止される部分である。本実施の形態において、各板状片50の係止要素51は、当該板状片50の本体部分53から、一対の板状片50を結ぶ方向cdに沿って他の板状片50側に向かって突出した爪要素として構成されている。すなわち、爪要素としての係止要素51は、当該板状片50の本体部分53から、前記結ぶ方向cdに沿って一対の板状片50の間となる内側に向かって突出している。
操作要素52は、係止要素51を被係止体60から離間させるべく、操作者の指で操作される部分である。本実施の形態において、各板状片50の操作要素52は、指になじむ形状に成形され、当該板状片50の本体部分53から前記結ぶ方向cdに沿った一対の板状片50の外側に向かって突出している。
本体部分53は、板状片50の長手方向ldに沿った板状の部分であり、その中間位置においてカバー材30に接続されている。本実施の形態では、本体部分53は、前記結ぶ方向cdにおける外側でカバー材30に接続されている。板状片50が本体部分53の中間位置においてカバー材30に接続されることで、係止要素51及び操作要素52がカバー材30に片持ちに支持されることになる。
すなわち、係止要素51及び操作要素52が片持ちに支持されることで、操作要素52を指で操作して板状片50を撓ませると、その操作に連動して係止要素51を変位させることが可能となる。とりわけ、本実施の形態では、一対の板状片50の操作要素52同士を互いに接近させるように摘まむと、一対の板状片50の係止要素51が互いから離間するように変位するようになっている。
このような板状片50は、種々の態様でカバー材30に接続させることができる。例えば、板状片50をカバー材30とは別個の部品として成形し、互いに接合させてもよいし、板状片50とカバー材30とを例えばインジェクション成形によって一体に成形してもよい。本実施の形態において、板状片50は、カバー材30、さらには枠材20及び被係止体60とも一体として成形されている。
ただし、板状片50をカバー材30と一体として成形するためには、係止要素51を成形するための型を出し入れするための空間を必要とする。そこで、本実施の形態では、カバー材30のうちの板状片50の周りに、型抜孔38が設けられている。図4及び図5に示す例では、型抜孔38は、カバー材30のうち、係止要素51と板状片50の長手方向ldに重なる位置に設けられている。
このような各板状片50は、被係止体60によって係止される。被係止体60は、一対の板状片50に対応した枠材20上の位置に設けられる。上述のように、一対の板状片50は、カバー材30のうちの先端縁32に近接した位置に設けられているため、これに対応して、被係止体60は、枠材20の先端枠22に設けられている。さらにいえば、被係止体60も、カバー材30を閉じた状態で、枠材20とカバー材30とが重なる範囲OLに設けられている(図3参照)。
図4及び図5に示すように、本実施の形態の被係止体60は、枠材20から延び出し、各々に対応する板状片50の係止要素51に係合する一対の被係止片61を含んでいる。各被係止片61は、枠材20からカバー材30側、すなわち容器本体2の縁部13から離間する側に延び出している。また、一対の被係止片61は、一対の板状片50を結ぶ方向cdに沿って間隔を空けて配置されている。
とりわけ、本実施の形態において、一対の被係止片61は、カバー材30を閉じた状態で一対の板状片50の間となる位置に位置する。この場合、各被係止片61は、対応する板状片50の係止要素51に、一対の板状片50を結ぶ方向cdに沿った内側から係止することになる。
各被係止片61は、各々に対応する板状片50の係止要素51に係合する被係止要素62と、枠材20から各々に対応する被係止要素62まで延びる延出部分63と、を含んでいる。
被係止要素62は、カバー材30を閉じた状態で、係止要素51に係止される部分である。本実施の形態において、各被係止片61の被係止要素62は、当該被係止体60の延出部分63から前記結ぶ方向cdに沿って他の被係止片61とは反対側に向かって突出した爪部分として構成されている。
延出部分63は、板状片50の係止要素51が被係止要素62にアクセスする経路を確保するべく、被係止要素62を枠材20から離間した位置で支持するよう構成されている。
このような被係止体60は、種々の態様で枠材20に接続させることができる。例えば、被係止体60を枠材20とは別個の部品として成形し、互いに接合させてもよいし、被係止体60と枠材20とを例えばインジェクション成形によって一体に成形してもよい。上述のように、本実施の形態の被係止体60は、枠材20、さらにはカバー材30及び板状片50とも一体として成形されている。
ただし、被係止体60を枠材20と一体として成形するためには、被係止要素62を成形するための型を出し入れするための空間を必要とする。そこで、本実施の形態では、枠材20のうちの被係止片61の周りに、型抜孔28が設けられている。図4及び図5に示す例では、型抜孔28は、枠材20の先端枠22のうち、延出部分63と被係止片61の長手方向に重なる位置に設けられている。
また、図4及び図5に示すように、枠材20の先端枠22に、他の部分よりも突出した一対の凸部29が設けられ、カバー材30に、この一対の凸部29を収容する凹部39が設けられている。カバー材30を閉じる際に、枠材20の一対の凸部29がカバー材30の凹部39に収容されることにより、枠材20とカバー材30との位置合わせを容易に行うことが可能となる。
図4及び図5に示す例では、枠材20に設けられた一対の凸部29の間に、一対の被係止片61が配置されている。その一方で、カバー材30に設けられた凹部39は、一対の板状片50が配置された領域を含んで形成されている。すなわち、一対の板状片50は、カバー材30のうちの凹部39内に設けられており、カバー材30のうちの他の部分よりも枠材20から離間するように凹んだ位置から延び出している。
次に、以上のような構成からなるヒンジ式容器1の使用方法について説明する。
先ず、図1に示すカバー材30を開いた状態から、カバー材30を枠材20に対して旋回させて開口10aに近づける。図5から理解されるように、カバー材30が開口10aに接近すると、枠材20の先端枠22に設けられた一対の凸部29がカバー材30の凹部39内に進入して枠材20とカバー材30との相対位置が補正される。その後、さらにカバー材30を旋回させて開口10aを閉じる位置まで到達すると、カバー材30の一対の板状片50の係止要素51が枠材20の一対の被係止要素62の下に回り込んで、一対の板状片50が被係止体60にロックされる。
図6は、カバー材30を開く操作を説明するための図である。図6に示すように、カバー材30を開く際には、カバー材30の一対の板状片50の操作要素52同士を互いに接近させるように摘まむ。これにより、一対の板状片50の係止要素51が互いから離間するように変位して被係止体60から離れる。これにより、カバー材30の枠材20への係止が解除され、カバー材30を枠材20に対して旋回させることが可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、開口10aの周りを取り囲む縁部13をもつ容器本体2と、縁部13に沿って当該縁部13に取り付けられた枠材20、及び、枠材20に枢動可能に接続され開口10aを開閉するカバー材30を有する蓋体3と、を備え、枠材20及びカバー材30のうちの一方に、間隔を空けて位置する一対の板状片50が設けられ、各板状片50は、当該板状片50の長手方向ldに沿った両端の間となる位置で枠材20またはカバー材30に接続され、且つ、当該板状片50の長手方向ldに沿った一端に係止要素51を含み、枠材20及びカバー材30のうちの他方に、板状片50の係止要素51と係合してカバー材30を開口10aを覆う位置に係止する被係止体60が設けられ、被係止体60は、一対の板状片50を結ぶ方向に沿って一対の板状片50の間となる内側から、あるいは、一対の板状片50を結ぶ方向に沿った一対の板状片50の外側から、各板状片50と係合する。
このような形態によれば、被係止体60が、各板状片50の係止要素51に一対の板状片50の内側から係合する場合、一対の板状片50の他端52同士を互いに接近させるように摘まむと、一対の板状片50の係止要素51が互いから離間するように変位して被係止体60から離れる。これにより、カバー材30の枠材20への係止を解除することができる。すなわち、カバー材30を開けて内容物を取り出すためには、一対の板状片50の他端同士を摘まむ必要があるため、小児は容易に内容物を取り出すことができない。その一方で、成人は優れた操作性で内容物を取り出すことができる。これらの結果、小児が製品を誤飲することを防止する機能を持つヒンジ式容器1が実用的な態様で実現される。
また、本実施の形態によれば、板状片50は、カバー材30で開口10aを覆った状態で、枠材20とカバー材30とが重なる範囲OLに設けられている。このことは、板状片50及び被係止体60の設置スペースを有効に活用することに寄与する。
また。本実施の形態によれば、被係止体60は、枠材20またはカバー材30から延び出し、各々に対応する板状片50の係止要素51に係合する一対の被係止片61を含む。このような形態によれば、被係止片61がカバー材30から延び出しているため、板状片50の係止要素51が被係止片61にアクセスする経路を容易に確保し易くなる。
また、本実施の形態によれば、各板状片50の係止要素51は、当該板状片50の他の部分から他の板状片50側に向かって突出した爪部分からなり、被係止体60は、一対の板状片50の間となる内側から、各板状片50の係止要素51に係止する。この場合、小児が製品を誤飲することを防止する機能を持つヒンジ式容器1が実用性に優れた態様で実現され得る。
また、本実施の形態によれば、カバー材30は、カバー材30が枢動可能に接続された基端縁31と、基端縁31に対向して位置する先端縁32と、基端縁31の端部と先端縁32の端部との間を延びる一対の側縁33、34と、を有し、一対の板状片50は、カバー材30のうちの基端縁31よりも先端縁32に近接した位置に設けられている。先端縁32は基端縁31よりも旋回動作時の動く範囲が大きいため、一対の板状片50が先端縁32に近接した位置に設けられている場合、一対の板状片50を被係止体60に安定して係合させ易くなる。
とりわけ、本実施の形態によれば、一対の板状片50は、一対の側縁33、34の対向する方向に間隔を空けて対向している。この場合、一対の板状片50を指で操作した状態から、カバー材30を開ける操作へと続けて移行し易い。すなわち、このような形態によれば、カバー材30を開ける操作を容易に行うことができる。
ここで、小児が製品を誤飲することを防止する機能と、カバー材30を開ける操作の作業性と、の両立の観点から、一対の板状片50の間隔dが50mm以上80mm以下の範囲にあることが好ましいことが知見された。平均的な成人にとっては、自身の人差指と親指との間の間隔から、一対の板状片50の間隔dが80mm以下の場合、一対の板状片50を摘まみ易くなる。その一方で、チャイルドレジスタンス(CR)機能が意図する小児にとっては、自身の人差指と親指との間の間隔から、一対の板状片50の間隔dが50mm以上となると、摘まみ難くなる。したがって、一対の板状片50の間隔dが50mm以上80mm以下の範囲にある場合、小児にとってカバー材30を開け難くする一方で、成人にとっては容易に開けやすいヒンジ式容器1が実現されることとなる。
また、本実施の形態によれば、開口10aの周りを取り囲む縁部13をもつ容器本体2の当該縁部13に取り付けられ当該容器本体2と共にヒンジ式容器1を構成するヒンジ式容器用の蓋体3であって、容器本体2の縁部13に沿って当該縁部13に取り付けられた枠材20、及び、枠材20に枢動可能に接続され開口10aを開閉するカバー材30を有する蓋体3と、を備え、枠材20及びカバー材30のうちの一方に、間隔を空けて位置する一対の板状片50が設けられ、各板状片50は、当該板状片50の長手方向ldに沿った両端の間となる位置で枠材20またはカバー材30に接続され、且つ、当該板状片50の長手方向ldに沿った一端に係止要素51を含み、枠材20及びカバー材30のうちの他方に、板状片50の係止要素51と係合してカバー材30を開口10aを覆う位置に係止する被係止体60が設けられ、被係止体60は、一対の板状片50を結ぶ方向に沿って一対の板状片50の間となる内側から、あるいは、一対の板状片50を結ぶ方向に沿った一対の板状片50の外側から、各板状片50と係合する、ヒンジ式容器1用の蓋体3が提供される。
≪変形例≫
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
上述した実施の形態では、図5に示すように、枠材20に設けられた被係止体60が、カバー材30に設けられた一対の板状片50の間となる内側から、各板状片50と係合する例を示した。しかしながら、一対の板状片50は、枠材20及びカバー材30のうちの一方に設けられ、被係止体60は、枠材20及びカバー材30のうちの他方に設けられ、被係止体60が、一対の板状片50を結ぶ方向に沿って一対の板状片50の間となる内側から、あるいは、一対の板状片50を結ぶ方向に沿った一対の板状片50の外側から、各板状片50と係合すれば、本発明の範囲に含まれる。図7に、一対の板状片50及び被係止体60の他の配置例の一例を示す。
図7に示す例では、一対の板状片50が枠材20に設けられ、被係止体60がカバー材30に設けられている。そして、被係止体60の一対の被係止片61は、一対の板状片50を結ぶ方向cdに沿った一対の板状片50の外側から各板状片50と係合している。
このような形態によれば、一対の板状片50の他端52同士を互いに離間させるように押し出すと、一対の板状片50の係止要素51が互いに接近するように変位して被係止体60から離れる。これにより、カバー材30の枠材20への係止を解除することができる。すなわち、カバー材30を開けて内容物を取り出すためには、一対の板状片50の他端同士を押し出す必要があるため、小児は容易に内容物を取り出すことができない。その一方で、成人は優れた操作性で内容物を取り出すことができる。これらの結果、小児が製品を誤飲することを防止する機能を持つヒンジ式容器1が実用的な態様で実現される。
また、上述した実施の形態では、図2に示すように、一対の板状片50は、一対の側縁33、34の対向する方向に間隔を空けて対向している例を示したが、一対の板状片50の配置は、上述した例に限定されない。図8に、一対の板状片50の他の配置例を示す。図8に示す例では、カバー材30に設けられた一対の板状片50は、基端縁31と先端縁32とが対向する方向に間隔を空けて対向している。
図9に、図8に示すヒンジ式容器1の要部を斜視図で示し、図10に、一対の板状片50と被係止体60とが係合した状態を断面図で示す。図9及び図10に示すように、枠材20に、カバー材30で開口10aを覆った状態で各々に対応する板状片50が挿入される一対の挿入孔27が形成されている。そして、枠材20のうちの一対の挿入孔27の間となる部分が、被係止体60を画定している。すなわち、被係止体60は、枠材20のうちの一対の挿入孔27の間となる板状の部分である。
なお、カバー材30のうちの板状片50の周りに、型抜孔38とは別個に肉抜孔37が設けられている。肉抜孔37は、板状片50とカバー材30との接続範囲を調整し、板状片50の撓みを調整する機能をもつ。
図11に、カバー材30を開く操作を示す。図11に示すように、カバー材30を開く際には、カバー材30の一対の板状片50の操作要素52同士を互いに接近させるように摘まむ。これにより、一対の板状片50の係止要素51が互いから離間するように変位して被係止体60から離れる。これにより、カバー材30の枠材20への係止が解除され、カバー材30を枠材20に対して旋回させることが可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、開口10aの周りを取り囲む縁部13をもつ容器本体2と、縁部13に沿って当該縁部13に取り付けられた枠材20、及び、枠材20に枢動可能に接続され開口10aを開閉するカバー材30を有する蓋体3と、を備え、枠材20及びカバー材30のうちの一方に、間隔を空けて位置する一対の板状片50が設けられ、各板状片50は、当該板状片50の長手方向ldに沿った両端の間となる位置で枠材20またはカバー材30に接続され、且つ、当該板状片50の長手方向ldに沿った一端に係止要素51を含み、枠材20及びカバー材30のうちの他方に、板状片50の係止要素51と係合してカバー材30を開口10aを覆う位置に係止する被係止体60が設けられ、被係止体60は、一対の板状片50を結ぶ方向に沿って一対の板状片50の間となる内側から、あるいは、一対の板状片50を結ぶ方向に沿った一対の板状片50の外側から、各板状片50と係合する。
このような形態によれば、被係止体60が、各板状片50の係止要素51に一対の板状片50の内側から係合する場合、一対の板状片50の他端52同士を互いに接近させるように摘まむと、一対の板状片50の係止要素51が互いから離間するように変位して被係止体60から離れる。これにより、カバー材30の枠材20への係止を解除することができる。すなわち、カバー材30を開けて内容物を取り出すためには、一対の板状片50の他端同士を摘まむ必要があるため、小児は容易に内容物を取り出すことができない。その一方で、成人は優れた操作性で内容物を取り出すことができる。これらの結果、小児が製品を誤飲することを防止する機能を持つヒンジ式容器1が実用的な態様で実現される。
また、本実施の形態によれば、カバー材30は、カバー材30が枢動可能に接続された基端縁31と、基端縁31に対向して位置する先端縁32と、を有し、一対の板状片50は、カバー材30のうちの基端縁31よりも先端縁32に近接した位置に設けられ、且つ、基端縁31と先端縁32とが対向する方向に間隔を空けて対向している。先端縁32は基端縁31よりも旋回動作時の動く範囲が大きいため、一対の板状片50が先端縁32に近接した位置に設けられていることにより、一対の板状片50を被係止体60に係合させ易くなる。
また、本実施の形態によれば、枠材20に、カバー材30で開口10aを覆った状態で各々に対応する板状片50が挿入される一対の挿入孔27が形成されていて、枠材20のうちの一対の挿入孔27の間となる部分が、被係止体60を画定する。このような形態によれば、被係止体60を枠材20と一体に構成することができるため、被係止体60の設置スペースや材料効率の点で利点が得られる。
なお、図8乃至図11に示す例では、一対の挿入孔27が枠材20に形成された例を示したが、このような例に限定されない。一対の板状片50が枠材20に設けられている場合には、一対の挿入孔は、カバー材30に形成され、カバー材30のうちの一対の挿入孔の間となる部分が、被係止体60を画定してもよい。
≪第2の実施の形態≫
次に、図12を参照して、第2の実施の形態について説明する。図12は、第2の実施の形態におけるヒンジ式容器1を示す斜視図である。図12を参照して説明する第2の実施の形態は、蓋体3がカバー材30のみからなり、被係止体60が容器本体2の縁部13に形成されている点で異なるが、その他の構成は、第1の実施形態およびその変形例と同様に構成することができる。第2の実施の形態に関する以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した第1の実施の形態およびその変形例と同様に構成され得る部分について、上述の第1の実施の形態およびその変形例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
図12に示すヒンジ式容器1は、開口10aが形成された容器本体2と、容器本体2に枢動可能に接続され開口10aを開閉するカバー材30からなる蓋体3と、を備える。カバー材30からなる蓋体3は、容器本体2の縁部13に枢着されている。
蓋体3に、一対の板状片50が設けられ、容器本体2に、板状片50と係合する被係止体60が設けられている。被係止体60は、一対の板状片50を結ぶ方向に沿って一対の板状片50の間となる内側から各板状片50と係合する。これら板状片50及び被係止体60の構成は、上述した第1の実施の形態と略同様なため、ここでは詳細な説明を省略する。
図12に示すヒンジ式容器1によれば、開口10aが形成された容器本体2と、容器本体2に枢動可能に接続され開口10aを開閉する蓋体3と、を備え、容器本体2及び蓋体3のうちの一方に、間隔を空けて位置する一対の板状片50が設けられ、各板状片50は、当該板状片50の長手方向ldに沿った両端の間となる位置で容器本体2または蓋体3に接続され、且つ、当該板状片50の長手方向ldに沿った一端に係止要素51を含み、容器本体2及び蓋体3のうちの他方に、板状片50の係止要素51と係合して蓋体3を開口10aを覆う位置に係止する被係止体60が設けられ、被係止体60は、一対の板状片50を結ぶ方向に沿って一対の板状片50の間となる内側から、あるいは、一対の板状片50を結ぶ方向に沿った一対の板状片50の外側から、各板状片50と係合する。
このような形態によれば、被係止体60が、各板状片50の係止要素51に一対の板状片50の内側から係合する場合、一対の板状片50の他端52同士を互いに接近させるように摘まむと、一対の板状片50の係止要素51が互いから離間するように変位して被係止体60から離れる。これにより、カバー材30の容器本体2への係止を解除することができる。すなわち、カバー材30を開けて内容物を取り出すためには、一対の板状片50の他端同士を摘まむ必要があるため、小児は容易に内容物を取り出すことができない。その一方で、成人は優れた操作性で内容物を取り出すことができる。これらの結果、小児が製品を誤飲することを防止する機能を持つヒンジ式容器1が実用的な態様で実現される。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
1 ヒンジ式容器
2 容器本体
3 蓋体
10a 開口
13 縁部
20 枠材
21 基端枠
22 先端枠
23、24 側枠
26 取付爪
27 挿入孔
28 型抜孔
29 凸部
30 カバー材
31 基端縁
32 先端縁
33 側縁
35 摘まみ部分
38 型抜孔
39 凹部
41 ヒンジ片
50 板状片
51 係止要素
52 操作要素
53 本体部分
60 被係止体
61 被係止片
62 被係止要素
63 延出部分
ld 板状片の長手方向
cd 一対の板状片を結ぶ方向
OL 重なる範囲

Claims (9)

  1. 開口の周りを取り囲む縁部をもつ容器本体と、
    前記縁部に沿って当該縁部に取り付けられた枠材、及び、前記枠材に枢動可能に接続され前記開口を開閉するカバー材を有する蓋体と、
    を備え、
    前記枠材及び前記カバー材のうちの一方に、間隔を空けて位置する一対の板状片が設けられ、
    各板状片は、当該板状片の長手方向に沿った両端の間となる位置で前記枠材または前記カバー材に接続され、且つ、当該板状片の長手方向に沿った一端に係止要素を含み、
    前記枠材及び前記カバー材のうちの他方に、前記板状片の前記係止要素と係合して前記カバー材を前記開口を覆う位置に係止する被係止体が設けられ、
    前記被係止体は、前記一対の板状片を結ぶ方向に沿って前記一対の板状片の間となる内側から、あるいは、前記一対の板状片を結ぶ方向に沿った前記一対の板状片の外側から、各板状片と係合する、ヒンジ式容器。
  2. 前記板状片は、前記カバー材で前記開口を覆った状態で、前記枠材と前記カバー材とが重なる範囲に設けられている、請求項1に記載のヒンジ式容器。
  3. 前記被係止体は、前記枠材または前記カバー材から延び出し、各々に対応する板状片の係止要素に係合する一対の被係止片を含む、請求項1または2に記載のヒンジ式容器。
  4. 前記枠材及び前記カバー材のうちの前記他方に、前記カバー材で前記開口を覆った状態で各々に対応する前記板状片が挿入される一対の挿入孔が形成されていて、
    前記枠材または前記カバー材のうちの前記一対の挿入孔の間となる部分が、前記被係止体を画定する、請求項1または2に記載のヒンジ式容器。
  5. 前記カバー材は、前記枠材が枢動可能に接続された基端縁と、前記基端縁に対向して位置する先端縁と、前記基端縁の端部と前記先端縁の端部との間を延びる一対の側縁と、を有し、
    前記一対の板状片は、前記カバー材のうちの前記基端縁よりも前記先端縁に近接した位置に設けられ、且つ、前記一対の側縁の対向する方向に間隔を空けて対向する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のヒンジ式容器。
  6. 前記カバー材は、前記枠材が枢動可能に接続された基端縁と、前記基端縁に対向して位置する先端縁と、を有し、
    前記一対の板状片は、前記カバー材のうちの前記基端縁よりも前記先端縁に近接した位置に設けられ、且つ、前記基端縁と前記先端縁とが対向する方向に間隔を空けて対向する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のヒンジ式容器。
  7. 各板状片の係止要素は、当該板状片の他の部分から他の板状片側に向かって突出した爪部分からなり、
    前記被係止体は、前記一対の板状片の間となる内側から、各板状片の前記係止要素に係止する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のヒンジ式容器。
  8. 開口が形成された容器本体と、
    前記容器本体に枢動可能に接続され前記開口を開閉する蓋体と、
    を備え、
    前記容器本体及び前記蓋体のうちの一方に、間隔を空けて位置する一対の板状片が設けられ、
    各板状片は、当該板状片の長手方向に沿った両端の間となる位置で前記容器本体または前記蓋体に接続され、且つ、当該板状片の長手方向に沿った一端に係止要素を含み、
    前記容器本体及び前記蓋体のうちの他方に、前記板状片の前記係止要素と係合して前記蓋体を前記開口を覆う位置に係止する被係止体が設けられ、
    前記被係止体は、前記一対の板状片を結ぶ方向に沿って前記一対の板状片の間となる内側から、あるいは、前記一対の板状片を結ぶ方向に沿った前記一対の板状片の外側から、各板状片と係合する、ヒンジ式容器。
  9. 開口の周りを取り囲む縁部をもつ容器本体の当該縁部に取り付けられ当該容器本体と共にヒンジ式容器を構成するヒンジ式容器用の蓋体であって、
    前記容器本体の前記縁部に沿って当該縁部に取り付けられる枠材、及び、前記枠材に枢動可能に接続され前記開口を開閉するカバー材を有する蓋体と、
    を備え、
    前記枠材及び前記カバー材のうちの一方に、間隔を空けて位置する一対の板状片が設けられ、
    各板状片は、当該板状片の長手方向に沿った両端の間となる位置で前記枠材または前記カバー材に接続され、且つ、当該板状片の長手方向に沿った一端に係止要素を含み、
    前記枠材及び前記カバー材のうちの他方に、前記板状片の前記係止要素と係合して前記カバー材を前記開口を覆う位置に係止する被係止体が設けられ、
    前記被係止体は、前記一対の板状片を結ぶ方向に沿って前記一対の板状片の間となる内側から、あるいは、前記一対の板状片を結ぶ方向に沿った前記一対の板状片の外側から、各板状片と係合する、ヒンジ式容器用の蓋体。
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