JP2016116197A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】予め印影画像の登録を要することなく、原稿から読み取られた画像に含まれる朱色印影画像を簡易に検出し、朱色印影画像を適宜変更することができる画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取装置100は色記憶部31と画像読取部20と画像記憶部32と画像処理部10とを備える。色記憶部31は朱色情報VJを記憶する。画像読取部20は、朱色印影VSを含む原稿Mから画像Gを読み取ることによって、色情報を含む画像データを取得する。画像処理部10は環状画素列生成部11と判定部12と画像変更部13とを含む。環状画素列生成部11は、複数の画素Pが環状に配列された環状画素列Cを生成する。判定部12は、朱色情報VJと環状画素列Cに対応する色情報とを比較し、環状画素列Cに重なる朱色印影画像VSGの有無を判定する。画像変更部13は、判定部12の判定結果に応じて、朱色印影画像VSGを示す朱色印影画像データを変更する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
画像情報に含まれる印影画像を加工する画像処理装置が知られている。このような画像処理装置として、特許文献1には、原稿から読み取られた画像情報に印影画像が含まれているか否かを判定する画像処理装置が記載されている。印影画像は、スタンプ又は承認印等の画像である。具体的には、特許文献1に記載の画像処理装置は、画像情報と予め登録されている複数の印影画像とを照合し、画像情報に印影画像が含まれていると判定した場合、画像情報内の印影画像に識別情報を付加する等の加工を施す。特許文献1に記載の画像処理装置によれば、加工された画像情報に基づいて被記録媒体に画像が形成されるため、ユーザーは、正規原稿であるかその複写物であるかを容易に判別することができる。
特開2011−66772号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、予め印影画像が登録されている必要があるため、画像情報から検出することができる印影画像が限られる。従って、画像情報に含まれる多様な印影画像を検出することが困難であった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、予め印影画像の登録を要することなく、原稿から読み取られた画像に含まれる朱色印影画像を簡易に検出し、朱色印影画像を適宜変更することができる画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像読取装置は、色記憶部と、画像読取部と、画像記憶部と、画像処理部とを備える。前記色記憶部は、朱色情報を記憶する。前記画像読取部は、朱色印影を含む原稿から画像を読み取ることによって、複数の画素に対応する色情報を含む画像データを取得する。前記画像記憶部は、前記画像読取部によって取得された前記画像データを記憶する。前記画像処理部は、前記画像データを処理する。前記画像処理部は、環状画素列生成部と、判定部と、画像変更部とを含む。前記環状画素列生成部は、前記複数の画素が環状に配列された環状画素列を生成する。前記判定部は、前記朱色情報と、前記環状画素列に含まれる前記画素に対応する色情報とを比較することによって、前記環状画素列に重なる朱色印影画像の有無を判定する。前記画像変更部は、前記判定部の判定結果に応じて、前記朱色印影画像を示す朱色印影画像データを変更する。
本発明に係る画像形成装置は、上記に記載の画像読取装置と、画像形成部とを備える。前記画像形成部は、前記変更された朱色印影画像データが示す画像を被記録媒体に形成する。
本発明によれば、予め印影画像の登録を要することなく、原稿から読み取られた画像に含まれる朱色印影画像を簡易に検出し、朱色印影画像を適宜変更することができる。
本発明の実施形態に係る画像読取装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置によってスキャンされる原稿を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置による画像処理を説明するための模式的な一部拡大図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る画像読取装置の模式的な斜視図であり、(b)は、本発明の実施形態に係る画像読取装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置による画像処理を説明するための模式図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置による画像処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像読取装置における環状画素列の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置における環状画素列の交配処理を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置による画像処理を説明するための模式図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
図1〜図3を参照して、本発明に係る画像読取装置100の実施形態を説明する。図1は、画像読取装置100の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、画像読取装置100は、画像処理部10と、画像読取部20と、記憶部30とを備える。画像読取装置100は、例えば、スキャナーである。画像読取装置100は、例えば、複合機に搭載され得る。複合機は、通信I/Fを介して、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)のような通信ネットワークに接続される。複合機は、通信ネットワークを介して、他の複合機又は作業用のコンピューター等に接続される。
図2は、画像読取装置100によってスキャンされる原稿Mを示す模式図である。図3は、画像読取装置100による画像Gに対する画像処理を説明するための模式的な一部拡大図である。原稿Mは、朱色印影VSを含む。画像読取部20は、図2に示す原稿Mから、図3に示す画像Gを読み取る。画像読取部20は、原稿Mから画像Gを読み取ることによって、行方向X及び列方向Yに沿って配列された複数の画素Pに対応する色情報を含む画像データを取得する。原稿Mと画像Gとの詳細は、図2及び図3を参照して後述する。
記憶部30は、色記憶部31と、画像記憶部32とを含む。色記憶部31は、朱色情報VJを記憶する。朱色情報VJは、朱色を示す色情報である。画像記憶部32は、画像読取部20によって取得された画像データを記憶する。
画像処理部10は、環状画素列生成部11と、判定部12と、画像変更部13とを含む。画像処理部10は、画像Gを示す画像データを処理する。環状画素列生成部11は、図3に示す環状画素列Cを生成する。環状画素列Cは、複数の画素Pが環状に配列された画素列である。判定部12は、朱色情報VJと、環状画素列Cに含まれる画素Pの色情報とを比較することによって、環状画素列Cに重なる朱色印影画像VSGの有無を判定する。朱色印影画像VSGは、朱色印影VSを示す画像である。画像変更部13は、判定部12の判定結果に応じて、朱色印影画像VSGを示す朱色印影画像データを変更する。
以上、図1〜図3を参照して説明したように、本発明の実施形態によれば、予め印影画像の登録を要することなく、原稿Mから読み取られた画像Gに含まれる朱色印影画像VSGを簡易に検出し、朱色印影画像VSGを適宜変更することができる。
図1〜図6を参照して、本実施形態に係る画像読取装置100の構成と、画像読取装置100による画像処理の概要とを説明する。
既に説明したように、図1に示す記憶部30は、色記憶部31と、画像記憶部32とを含む。記憶部30は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリーのような不揮発性メモリーである。記憶部30には、例えば、画像読取部20によって取得された画像データ、外部から入力された画像データ、各種制御に係るプログラム、及び、プログラムで用いられるデータが格納される。
色記憶部31は、朱色情報VJを予め記憶している。上述したように、朱色情報VJは、朱色を示す色情報であり、色情報は、赤、緑、及び青の色成分を示すRGB(Red、Green、Blue)値によって表される。RGB値は、赤色成分を示すR値、緑色成分を示すG値、及び青色成分を示すB値の順に、0〜255の数値で表記される。例えば、黒色を示すRGB値は、RGB値(0,0,0)である。同様に、白色を示すRGB値は、RGB値(255,255,255)である。朱色情報VJが示すRGB値(以下、「基準RGB値」と記載する。)は、例えば、基準RGB値(217,66,54)である。なお、朱色の色合い等に応じて、RGB値は変更され得る。
画像記憶部32は、画像読取部20によって原稿Mから取得された画像データを記憶する。画像読取部20の詳細については、図4を参照して後述する。
図2に示すように、原稿Mは、朱色印影VSを含む。原稿Mは、例えば、白無地に各種の文字及びイラストが記載された紙である。朱色印影VSは、原稿M上に、朱肉又は朱色インキを用いて捺された印鑑(例えば、「山田」の姓を表す印鑑)の跡である。朱色は、黄味を帯びた赤色である。また、朱色の顔料だけでなく、赤色の顔料も朱色に分類され得る。朱色印影VSを含む原稿Mは、例えば、捺印された書類の原本又は謄本(カラーコピー)である。原稿M内には、朱色印影VSの他に、例えば、ワイン色領域WAを示すイラスト、及びワインボトルWBを示すイラストがそれぞれ異なる位置に記載されている。
図3に示すように、画像Gは、複数の画素Pに対応する色情報を含む画像データによって表される。具体的には、画像データは、複数の画素Pの各々に対応する画素データの集合である。複数の画素Pは、行方向X及び列方向Yに沿ってマトリクス状に配列されており、それぞれに画素データが設定されている。画素データは、濃度及び輝度によって規定される色を示す色情報を含む。画像処理部10に備えられる環状画素列生成部11は、少なくとも1つの環状画素列Cを画像G内で生成する。画像処理部10の詳細は、図5及び図6を参照して後述する。
図4に示すように、画像読取部20は、原稿台21と原稿カバー22と可動ユニット(キャリッジ)23とを含む。図4(a)は、画像読取装置100の模式的な斜視図である。図4(b)は、画像読取装置100の構成を示す模式図である。画像読取部20は、原稿台21に載置された原稿Mから画像Gを読み取り、スキャンデータを画像データとして取得する。つまり、画像読取部20は、原稿Mをスキャンし、副走査方向(行方向X)及び主走査方向(列方向Y)に配列された画素Pごとの画素データを取得する。行方向Xと列方向Yとは直交する。
原稿台21は、例えば、透明なガラスから形成された上面を有している。
原稿カバー22は、原稿台21に対して開閉可能である。ユーザーは、原稿カバー22を開いて原稿台21上に原稿Mをセットし、原稿カバー22を閉じる。その後、ユーザーは、原稿Mから画像Gを読み取るように画像読取装置100を操作する。原稿カバー22は原稿搬送装置(ADF:Automatic Document Feeder)を兼ねることが好ましい。画像読取部20は、原稿搬送装置によって搬送される原稿Mから画像Gを読み取ることもできる。
可動ユニット23には、光源24、反射ミラー25、レンズ26及び撮像部27が取り付けられている。可動ユニット23は、原稿台21の下方で移動する。可動ユニット23の上面には、スリット28が設けられている。可動ユニット23は、光源24、反射ミラー25、レンズ26及び撮像部27と共に副走査方向(行方向X)へ移動する。
光源24は、複数の発光素子を有している。発光素子は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。光源24は、原稿Mに光を出射する。光源24は、原稿台21を下方から照射する。光源24から出射された光は、原稿Mで反射して、スリット28を通り反射ミラー25に到達する。反射ミラー25に到達した光は、反射ミラー25で反射し、レンズ26を通り撮像部27に到達する。
撮像部27は、例えば、CCD(Charage Coupled Device)である。撮像部27は、撮像部27に到達した光からアナログ信号のスキャンデータを原稿Mの1ライン毎に取得する。その後、AFE(Analog Front End)において、スキャンデータはアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換されたスキャンデータ(画像データ)は画像処理部10に出力され、画像記憶部32によって記憶される。
画像読取装置100は、更に操作表示部40を備えることが好ましい。操作表示部40は、表示部41及び入力部42を含む。表示部41は、例えばタッチパネル機能を有するLCD(Liquid Crystal Display)又はELD(Electro Luminescence Display)のようなディスプレーである。タッチパネル機能を有するディスプレーが表示部41及び入力部42として動作する実施形態において、表示部41と入力部42とは一体化し得る。なお、表示部41がタッチパネル機能を有していることは必須ではない。入力部42は、マウス又はキーボード等によっても機能し得る。ユーザーは、入力部42に各種設定を入力する。
図5に示すように、画像処理部10は、画像Gを示す画像データを処理する。図5は、画像読取装置100による画像Gに対する画像処理を説明するための模式図である。環状画素列生成部11は、画像G内に少なくとも1つの環状画素列Cを生成する。環状画素列Cは、複数の画素Pが円形のような環状に配列された画素列である。環状画素列Cが示す円形は、式(x−p)2+(y−q)2=r2で表される。pは、中心のx座標を示す。qは、中心のy座標を示す。rは、半径を示す。環状画素列生成部11は、環状画素列Cをランダムに配置する。環状画素列生成部11は、ある環状画素列Cと別の環状画素列Cとが部分的に重なるように、複数の環状画素列Cを配置することもできる。環状画素列Cの好適な個数は約200個〜300個であるが、図面が過度に複雑になることを避けるために、図5では、4つの環状画素列Cのみを示している。
環状画素列Cを構成する画素Pは、少なくとも1つの評価画素Eを含む。評価画素Eの好適な個数は、1環状画素列Cにつき約20個であるが、図5では、図面が過度に複雑になることを避けるために、1環状画素列Cにつき4つの評価画素Eのみを示している。例えば、環状画素列C1は、評価画素E11、E12、E13、及びE14(以下、「評価画素E11〜E14」と記載する。)を含む。評価画素E11〜E14の各々は、環状画素列C1の円周上に均等な間隔で配置され、例えば、円周上の0時、3時、6時、及び9時の位置に配置される。同様に、環状画素列C2は、評価画素E21〜E24を含み、環状画素列C3は、評価画素E31〜E34を含み、環状画素列C4は、評価画素E41〜E44を含む。
判定部12は、評価画素Eの各々に対応した評価RGB値と、色記憶部31に記憶されている基準RGB値とを比較することによって、環状画素列Cに重なる朱色印影画像VSGの有無を判定する。朱色印影画像VSGを表す画素PのRGB値は、朱色情報VJを示す基準RGB値(217,66,54)に等しい。評価RGB値は、評価画素Eに対応する画素データの色情報に基づくRGB値である。判定部12は、評価RGB値が示すR値、G値、及びB値の各々と、基準RGB値が示すR値(217)、G値(66)、及びB値(54)の各々とを比較する。これらの比較結果に基づいて、判定部12は、環状画素列Cによって囲まれた画像(以下、「対象画像」と記載する。)が、朱色印影画像VSGと重なっているか否かを判定する。
例えば、図5に示す朱色印影画像VSGを表す画素PのRGB値は、朱色情報VJを示す基準RGB値(217,66,54)に等しい。評価画素E11は、朱色印影画像VSGの一部であるため、評価画素E11の評価RGB値は、評価RGB値(217,66,54)を示す。
ワイン色領域WAを示す画像に含まれる画素PのRGB値は、RGB値(201,86,109)である。評価画素E23は、ワイン色領域WAを示す画像の一部であるため、評価画素E23の評価RGB値は、評価RGB値(201,86,109)を示す。
ワインボトルWBを示す画像に含まれる画素PのRGB値は、RGB値(97,131,55)である。評価画素E34は、ワインボトルWBを示す画像の一部であるため、評価画素E34の評価RGB値は、評価RGB値(97,131,55)を示す。
白無地部分を示す画像に含まれる画素PのRGB値は、RGB値(255,255,255)である。評価画素E12〜E14、E21、E22、E24、E31〜E33、及びE41〜E44は、白無地部分を示す画像の一部であるため、評価画素E12〜E14、E21、E22、E24、E31〜E33、及びE41〜E44の各評価RGB値は、評価RGB値(255,255,255)を示す。
判定部12は、これらの評価RGB値の各々と、基準RGB値(217,66,54)とを比較する。評価画素E11の評価RGB値(217,66,54)と、基準RGB値(217,66,54)とが等しいため、判定部12は、評価画素E11が朱色印影画像VSGの一部であると認識する。これにより、判定部12は、環状画素列C1と朱色印影画像VSGとが重なっていると判定する。
このようにして、判定部12は、環状画素列Cの画素Pの色情報と、朱色情報VJとを比較する。色情報の差が無い場合、又は規定された閾値よりも色情報の差が小さい場合、判定部12は、環状画素列Cで囲まれた対象画像が変更すべき対象であると判定する。
図6に示すように、画像変更部13は、判定部12の判定結果に応じて、朱色印影画像VSGを示す朱色印影画像データを変更する。図6は、画像読取装置100による画像処理を示すフローチャートである。
画像読取装置100が原稿Mを読み取る前に、ユーザーは、タッチパネル(操作表示部40)を介して、変更対象の対象画像を手動で確定する設定(以下、「手動設定」と記載する。)、又は、自動で確定する設定(以下、「自動設定」と記載する。)を予め選択することができる。また、ユーザーは、変更対象の対象画像を画像変更部13によってモノクロ化する設定(以下、「モノクロ設定」と記載する。)、又は、変更対象の対象画像を画像変更部13によって削除する設定(以下、「削除設定」と記載する。)を予め選択することができる。なお、手動設定/自動設定の別、及び、モノクロ設定/削除設定の別は、デフォルトで設定しておくこともできる。
ステップS101において、画像読取部20は、原稿Mをスキャンする。具体的には、図4を参照して説明したように、画像読取部20は、原稿台21に載置された原稿Mを読み取る。あるいは、画像読取部20は、原稿搬送装置によって搬送された原稿Mを読み取る。画像記憶部32は、画像読取部20によって原稿Mから取得された画像データを記憶する。画像処理はステップS103に進む。
ステップS103において、画像処理部10は、画像G(スキャン画像)から印影を検出する。具体的には、環状画素列生成部11は、画像G内に少なくとも1つの環状画素列Cを生成する。図5を参照して説明したように、例えば、環状画素列生成部11は、4つの環状画素列C1〜C4を生成し、これらをランダムに配置する。判定部12は、評価画素E12〜E14、E21〜E24、E31〜E34、及びE41〜E44の評価RGB値と、基準RGB値とを比較する。評価画素E11の評価RGB値(217,66,54)と、基準RGB値とが等しいため、判定部12は、評価画素E11が朱色印影画像VSGの一部であると認識する。これにより、判定部12は、環状画素列C1と朱色印影画像VSGとが重なっていると判定する。画像処理はステップS105に進む。
ステップS105において、判定部12は、手動設定/自動設定のいずれが選択されているかを確認する。具体的には、予めユーザーによって手動設定が選択されている場合(ステップS105:手動設定)、画像処理はステップS107に進む。一方、予めユーザーによって自動設定が選択されている場合(ステップS105:自動設定)、画像処理はステップS113に進む。
ステップS107において、操作表示部40は、検出した印影のプレビュー画像を表示する。具体的には、表示部41は、朱色印影画像VSGと重なっている可能性が高い対象画像、すなわち、環状画素列C1で囲まれた対象画像をプレビューで表示する。朱色印影画像VSGに重なっている可能性が高い対象画像が複数検出された場合、表示部41は、それらのプレビュー画像を順次表示する。画像処理はステップS109に進む。
ステップS109において、ユーザーは、所望のプレビュー画像を選択する。具体的には、ユーザーは、タッチパネル上で対象画像のプレビュー画像をタッチすることによって、画像変更の対象とすべき所望の対象画像(環状画素列C1の対象画像)を選択する。画像処理はステップS111に進む。
ステップS111において、判定部12は、ユーザーによって選択された印影のみを処理対象とする。具体的には、判定部12は、ユーザーによって選択されたプレビュー画像が示す対象画像(環状画素列C1の対象画像)を処理対象として確定する。画像記憶部32は、環状画素列C1の対象画像を記憶する。判定部12は、対象画像が変更対象として確定したことを示す情報を画像変更部13に出力する。画像処理はステップS113に進む。
ステップS113において、画像変更部13は、モノクロ設定/削除設定のいずれが選択されているかを確認する。具体的には、画像変更部13には、対象画像が変更対象として確定したことを示す情報が判定部12から出力される。予めユーザーによってモノクロ設定が選択されている場合(ステップS113:モノクロ設定)、画像処理はステップS115に進む。一方、予めユーザーによって削除設定が選択されている場合(ステップS113:削除設定)、画像処理はステップS117に進む。
ステップS115において、画像変更部13は、抽出した印影内部をモノクロ変換する。具体的には、画像変更部13は、画像記憶部32内において、環状画素列C1による対象画像を示す画素PのRGB値(R,G,B)をRGB値((R+G+B)/3,(R+G+B)/3,(R+G+B)/3)に変換する。これにより、画像変更部13は、朱色印影画像VSGに重なる対象画像をモノクロ変換する。画像処理はステップS119に進む。
ステップS117において、画像変更部13は、抽出した印影内部を白抜きにする。具体的には、画像変更部13は、画像記憶部32内において、環状画素列C1の対象画像を示す画素PのRGB値(R,G,B)をRGB値(255,255,255)に変換する。これにより、画像変更部13は、朱色印影画像VSGを含む対象画像を白抜きにする。画像処理はステップS119に進む。
ステップS119は、ステップS115、又はステップS117の画像処理の後、ユーザーの必要に応じて画像形成装置を用いて実行される。ステップS119において、ユーザーは、印刷を行う。具体的には、画像変更部13によって変更された画像Gを示す画像データは、画像記憶部32又は外部メモリーに記憶される。画像読取装置100がカラー複合機のような画像形成装置に搭載されている場合、ユーザーは、必要に応じて画像形成装置で画像データをカラー印刷する。画像読取装置100が画像形成装置に搭載されていない場合、ユーザーは、画像記憶部32又は外部メモリーに画像データが記憶されている状態をそのまま維持することができる。また、ユーザーは、USBメモリーのような持ち運び可能な記憶媒体に画像データを出力し、別の場所の画像形成装置に入力して印刷出力することもできる。このようにして、ユーザーは、朱色印影VSが記載された原稿Mから、朱色印影VS部分のみをモノクロ化又は削除した複写物を作成することができる。ステップS119の後、画像処理は終了する。
以上、図1〜図6を参照して説明したように、本発明の実施形態によれば、判定部12は、朱色情報VJが示す基準RGB値と、評価画素Eに対応した評価RGB値とを比較する。これにより、判定部12は、効率的に朱色印影画像VSGの有無を判定することができる。従って、画像処理に要する時間を短縮することができる。
また、図7を参照して、基準RGB値と評価RGB値との具体的な比較方法について説明する。図7は、画像読取装置100における環状画素列Cの構成を示す模式図である。
環状画素列Cには、例えば、4つの評価画素E(評価画素E1〜E4)が含まれる。評価画素E1の評価RGB値は、評価RGB値(R1,G1,B1)である。同様に、評価画素E2〜E4の評価RGB値はそれぞれ、評価RGB値(R2,G2,B2)、評価RGB値(R3,G3,B3)、及び評価RGB値(R4,G4,B4)である。
判定部12は、評価画素E1の評価RGB値が示すR値(R1)と、基準RGB値が示すR値(217)との差(|R1−217|、以下「R値差DR」と記載する。)を演算する。判定部12は、評価画素E1の評価RGB値が示すG値(G1)と、基準RGB値が示すG値(66)との差(|G1−66|、以下「G値差DG」と記載する。)を演算する。判定部12は、評価画素E1の評価RGB値が示すB値(B1)と、基準RGB値が示すB値(54)との差(|B1−54|、以下「B値差DB」と記載する。)を演算する。さらに、判定部12は、R値差DR(|R1−217|)と、G値差DG(|G1−66|)と、B値差DB(|B1−54|)との和SE1(SE1=|R1−217|+|G1−66|+|B1−54|)を演算する。
判定部12は、評価画素E2〜E4の各々についても同様に、R値差DR、G値差DG、及びB値差DBを演算する。さらに、判定部12は、評価画素E2〜E4の各々について、R値差DRとG値差DGとB値差DBとの和SE2〜SE4(SE2=|R2−217|+|G2−66|+|B2−54|、SE3=|R3−217|+|G3−66|+|B3−54|、SE4=|R4−217|+|G4−66|+|B4−54|)を演算する。
次に、判定部12は、以下の計算式に示すように、和SE1〜SE4の和SCを演算する。
SC=
|R1−217|+|G1−66|+|B1−54|
+|R2−217|+|G2−66|+|B2−54|
+|R3−217|+|G3−66|+|B3−54|
+|R4−217|+|G4−66|+|B4−54|
上記演算による和SCの値が小さいことは、各評価画素E1〜E4の評価RGB値と基準RGB値との差が小さいことを示す。つまり、和SCの値が小さいほど、環状画素列C1と朱色印影画像VSGとが重なっている可能性が高いことを示す。例えば、図5に示した環状画素列C1〜C4について、上述したように和SC1〜SC4を演算すると、SC1=1284、SC2=1375、SC3=1470、及びSC4=1712である。SC1<SC2<SC3<SC4であり、和SC1が最も小さい。
判定部12は、和SC1と、予め規定された閾値とを比較する。例えば、閾値が1300で規定されている場合、閾値以下の値は、和SC1のみである。従って、判定部12は、環状画素列C1と朱色印影画像VSGとが重なっていると判定する。なお、好適な閾値は、例えば、1つの評価画素Eにつき100である。すなわち、4つの評価画素E(評価画素E1〜E4)の閾値は、400(=100×4)である。評価画素Eの好適な個数は、例えば、1つの環状画素列Cにつき20個であるため、1つの環状画素列Cにつき規定される好適な閾値は、2000(=100×20)である。
以上、図7を参照して説明したように、判定部12は、各評価画素E1〜E4の評価RGB値について、R値差DRとG値差DGとB値差DBとの和SE1〜SE4を演算する。さらに、判定部12は、和SE1〜SE4の和SCを演算する。和SCが予め規定された閾値よりも小さい場合、判定部12は、環状画素列Cと重なる朱色印影画像VSGがあると判定する。一方、和SCが予め規定された閾値よりも大きい場合、判定部12は、環状画素列Cと重なる朱色印影画像VSGがないと判定する。これにより、予め規定された閾値に応じて、朱色印影画像VSGを更に高い精度で検出することができる。また、閾値以下の和SCを示す環状画素列Cが複数存在する場合、「手動設定(図6参照)」で、所望の対象画像を選択することもできる。
また、図8に示すように、環状画素列Cは、親環状画素列と子環状画素列とを含み、環状画素列生成部11は、2つ以上の親環状画素列を交配処理することによって子環状画素列を生成することが好ましい。図8は、環状画素列Cの交配処理を示す模式図である。以下、環状画素列Cが親環状画素列として機能することを説明する実施形態において、「環状画素列C」を「親環状画素列C」と記載する。同様に、環状画素列Cが子環状画素列として機能することを説明する実施形態において、「環状画素列C」を「子環状画素列C」と記載する。
例えば、環状画素列生成部11は、環状画素列C1(親環状画素列C1)と環状画素列C2(親環状画素列C2)とを交配処理することによって、環状画素列C6(子環状画素列C6)と環状画素列C7(子環状画素列C7)とを生成する。交配処理とは、環状画素列生成部11が複数の環状画素列Cからランダムに2つ以上の親環状画素列Cを選び出し、各々を示すパラメーターを相互に入れ替える等の処理を行うことによって、子環状画素列Cを生成することである。
円形の環状画素列Cは、XY座標において、式(x−p)2+(y−q)2=r2で表される。環状画素列Cには、その形状及び配置を決定するパラメーターとして、x座標(p)、y座標(q)、及び半径(r)が割り当てられている。交配処理の際、各パラメーターは、例えば、2進数で表記され得る。例えば、環状画素列Cを示す中心座標が(150,85)、半径が25である場合、環状画素列Cを示す各パラメーターの2進数表記は、C(p,q,r)=C(10010110,01010101,11001)である。
2つの親環状画素列Cから、1つの子環状画素列Cを生成する交配処理の一例を説明する。例えば、親環状画素列C1(p,q,r)=親環状画素列C1(10010110,10010110,011001)、及び親環状画素列C2(p,q,r)=C2(10010110,01011010,100011)と規定する。環状画素列生成部11は、環状画素列C2を示すパラメーターの一部に対して、環状画素列C1を示すパラメーターの一部を組み込むことによって交配処理し、子環状画素列C6を生成する。例えば、環状画素列生成部11は、環状画素列C2の半径(r)を示す2進数(100011)の下4桁(0011)に対して、環状画素列C2の半径(r)を示す2進数(011001)の下4桁(1001)を組み込むように交配処理する。これにより、環状画素列生成部11は、子環状画素列C6(p,q,r)=(10010110,10010110,101001)を生成する。
環状画素列生成部11は、予め規定された回数に達するまで交配処理を繰り返す。以下、図8に示すように、環状画素列C1と環状画素列C2との組合せから環状画素列C6と環状画素列C7とを生成する交配処理、及び、環状画素列C3と環状画素列C4との組合せから環状画素列C8と環状画素列C9とを生成する交配処理を、併せて「第1交配処理CR1」と記載する。同様に、環状画素列C6と環状画素列C7との組合せから環状画素列C10と環状画素列C11とを生成する交配処理、環状画素列C2と環状画素列C8との組合せから環状画素列C12と環状画素列C13とを生成する交配処理、及び、環状画素列C5と環状画素列C9との組合せから環状画素列C14を生成する交配処理を、併せて「第2交配処理CR2」と記載する。交配処理の回数は、第1交配処理CR1を1回、第2交配処理CR2を1回と数える。好適な交配処理回数の閾値は、約1000回である。環状画素列生成部11は、予め規定された交配処理回数に達するまで、様々な環状画素列C同士を組み合わせつつ、交配処理を繰り返す。
判定部12は、評価RGB値と基準RGB値とを比較することによって、環状画素列Cに重なる朱色印影画像VSGの有無を繰り返し判定する。具体的には、判定部12は、図1〜図7を参照して説明した判定処理と同様に、基準RGB値と評価RGB値との差に基づいて、各回の交配処理が実行される毎に朱色印影画像VSGの有無を判定する。これにより、判定部12は、一度の判定処理によって朱色印影画像VSGを検出することが困難な場合であっても、環状画素列Cの新たな配置に基づいて、朱色印影画像VSGの有無を再度判定することができる。従って、朱色印影画像VSGに対する検出漏れを抑制することができる。
また、図9を参照して、環状画素列生成部11が環状画素列C3と環状画素列C4とを消去する画像処理を説明する。図9は、画像読取装置100による画像Gに対する画像処理を説明するための模式図である。なお、環状画素列Cの好適な個数は約200個〜300個であるが、図面が過度に複雑になることを避けるために、図9では、7つの環状画素列Cのみを示している。また、評価画素Eの好適な個数は、1環状画素列Cにつき約20個であるが、図9では、図面が過度に複雑になることを避けるために、1環状画素列Cにつき4つの評価画素Eのみを示している。
環状画素列生成部11は、図8を参照して説明したように、様々な環状画素列Cを親環状画素列Cとすることによって、交配処理を繰り返し、子環状画素列Cを生成する。環状画素列生成部11は、基準RGB値との差が最も大きい評価RGB値を示した環状画素列Cから順に、朱色印影画像VSGへの適応度が低いとみなして消去(淘汰処理)する。適応度とは、朱色印影画像VSGを検出するための条件をどの程度満たすかを示す度合いである。環状画素列生成部11が適応度の低い環状画素列Cを淘汰処理することにより、画像G内には、適応度が高い環状画素列Cが残る。
例えば、環状画素列生成部11は、環状画素列Cのうち50%の環状画素列Cを淘汰処理するように予め設定されている。判定部12は、環状画素列C1〜C4に対応する和SC1〜SC4を演算し、SC1<SC2<SC3<SC4であると判定する。環状画素列生成部11は、環状画素列C1と環状画素列C2とを交配処理することによって、環状画素列C6と環状画素列C7とを生成すると共に、環状画素列C3と環状画素列C4とを交配処理することによって、環状画素列C8を生成する。その後、環状画素列生成部11は、上述の判定部12の判定結果に基づいて、環状画素列C1〜C4のうち50%分に相当する環状画素列C3と環状画素列C4とを、朱色印影画像VSGへの適応度が低いとみなし、淘汰処理する。なお、淘汰処理される環状画素列Cの割合は50%に限らず、例えば、90%とすることもできる。
このようにして、環状画素列生成部11は、判定部12の判定結果に応じて、基準RGB値との差が最も大きい評価RGB値を示した環状画素列Cから順に消去する。これにより、朱色印影VSの形状及び色情報に近い環状画素列Cは、朱色印影画像VSGへの適応度が高いとみなされ優先的に画像Gに残される。従って、朱色印影画像VSGを検出する精度を向上させることができる。
また、環状画素列生成部11は、親環状画素列Cを規定する複数のパラメーターからランダムにパラメーターを選択し、選択されたパラメーターに乱数を加え、乱数が加えられたパラメーターを参照して子環状画素列Cを生成することが好ましい。以下、このようにして環状画素列生成部11が子環状画素列Cを生成する処理を「突然変異」と記載する。
例えば、親環状画素列Cを規定する複数のパラメーターは、x座標(p)、y座標(q)、及び半径(r)であり、2進数で表記され得る。親環状画素列C5(p,q,r)=親環状画素列C5(10010110,01010101,11001)、親環状画素列C9(p,q,r)=C9(11110000,11110000,00111)と規定する。通常の交配処理によれば、環状画素列生成部11は、例えば、環状画素列C5のy座標(q)を示す2進数(01010101)の下3桁(101)に対して、環状画素列C9のy座標(q)を示す2進数(11110000)の下3桁(000)を組み込む。それと共に、環状画素列生成部11は、環状画素列C5の半径(r)を示す2進数(11001)の5桁全てに対して、環状画素列C9の半径(r)を示す2進数(00111)の5桁全てを組み込む。このように交配処理することにより、環状画素列生成部11は、子環状画素列C14(p,q,r)=子環状画素列C14(10010110,01010000,00111)を生成する。
次に、環状画素列生成部11が突然変異を適用して親環状画素列C5と親環状画素列C9とを交配処理する場合を説明する。環状画素列生成部11は、上述した子環状画素列C14を規定するパラメーターを決定する際、x座標(p)を選択し、x座標(p)を示す2進数(10010110)の下3桁目(1)のbitを反転させる。環状画素列生成部11は、このようにして乱数が加えられたパラメーターを参照して子環状画素列C14(10010010,01010000,00111)を生成する。環状画素列生成部11は、このような突然変異をプログラムに基づいて発生させる。突然変異の発生率は、約1%が好ましい。
このように突然変異を発生させることにより、環状画素列Cが一定の領域に偏って配置されることを適度に抑制することができる。従って、画像G全体から朱色印影画像VSGをムラなく検出することができる。なお、環状画素列生成部11は、1つの親環状画素列Cを規定するパラメーターのみを参照して子環状画素列Cを生成することもできる。
また、環状画素列Cの長径は、5mm以上30mm以下であることが好ましい。このような環状画素列Cの長径は、広く流通している印鑑サイズに対応する。これにより、判定部12は、原稿Mに含まれる朱色印影VSの形状に近い領域によって朱色印影画像VSGを検出する。従って、朱色印影画像VSGを更に効率よく検出することができる。
また、図10に示すように、画像読取装置100は、画像データのプレビュー画像を表示する操作表示部40を更に備えることが好ましい。図10は、画像読取装置100の構成を示すブロック図である。ユーザーが予め手動設定を選択することにより、操作表示部40は、判定部12によって検出された朱色印影画像VSGのプレビュー画像を表示する。タッチパネル上に表示されたプレビュー画像をユーザーが必要に応じてタッチすることによって、表示部41(図4参照)は、プレビュー画像を部分的に拡大又は縮小してディスプレーに表示する。このようにして、ユーザーは、操作表示部40を介して、判定部12による判定結果を示すプレビュー画像を確認することができる。従って、朱色印影画像VSGを誤判定することを抑制することができる。
また、図11を参照して、本実施形態に係る画像形成装置200について説明する。図11は、画像形成装置200を示す模式図である。画像形成装置200は、例えば、カラー複写機、カラー複写機能付きプリンター、カラー複写機能付きファクシミリ、又はカラー複合機である。
画像形成装置200は、画像読取装置100、給送部110、カセット120、手差しトレイ130、搬送部140、画像形成部150、定着装置170、排出部180、原稿搬送装置(ADF)190、及び制御部210を備える。画像読取装置100は、図1〜図10を参照して説明した画像読取装置100と同じ構成を有する。具体的には、画像読取装置100は、画像処理部10、画像読取部20、記憶部30、及び操作表示部40を備える。
画像形成装置200の制御部210は、画像処理部10の機能を具現化する。制御部210は、例えば、CPUを含む。制御部210は、コンピュータープログラム、又は、操作表示部40から出力される制御信号に基づいて、画像読取装置100の各要素と画像形成装置200の各要素とを制御する。具体的には、制御部210は、画像処理部10、画像読取部20、記憶部30、操作表示部40、給送部110、搬送部140、画像形成部150、トナー補給装置160、定着装置170、排出部180、及び原稿搬送装置190を制御する。制御部210は、図1〜図10を参照して説明した画像処理部10を含む。
画像読取部20は、原稿Mの画像Gを読み取って画像データを生成する。原稿カバー22は、原稿搬送装置190としての機能を兼ねる。
記憶部30は、主記憶装置(例えば、半導体メモリー)、及び仕様に応じて補助記憶装置(例えば、半導体メモリー、又はHDD)を含む。記憶部30は、コンピュータープログラムを記憶している。
操作表示部40は、表示部41と入力部42とを含む。表示部41は、各種情報を表示する。入力部42は、ユーザーの操作を受け付ける。
給送部110は、カセット120又は手差しトレイ130に積載された被記録媒体Sを搬送部140に給送する。搬送部140は、被記録媒体Sを画像形成部150に搬送する。
画像形成部150は、画像データに基づいて被記録媒体Sにトナー画像を形成する。画像データは、例えば、画像読取部20が取得した画像データ、又は、画像形成装置200の外部から入力された画像データである。画像データは、図1〜10を参照して説明した画像変更部13によって変更された朱色印影画像VSGを示す朱色印影画像データであり得る。
画像形成部150は、感光体ドラム151、帯電部152、露光部153、現像装置154、及び転写装置155を含む。具体的には、感光体ドラム151は、帯電部152によって帯電する。露光部153は、画像読取装置100で生成された原稿画像の電子信号(画像データ)に基づいて感光体ドラム151にレーザー光を走査する。これにより感光体ドラム151に静電潜像が形成される。現像装置154は、現像ローラー154Aを有する。現像ローラー154Aは、感光体ドラム151にトナーを供給して静電潜像を現像させることによって、感光体ドラム151にトナー画像を形成する。転写装置155は、感光体ドラム151に形成されたトナー画像を被記録媒体Sに転写する。画像形成部150でトナー画像が形成された被記録媒体Sは、搬送部140によって定着装置170へ搬送される。なお、トナーは、トナー補給装置160から現像装置154へ補給される。
トナー画像が形成された被記録媒体Sは、定着装置170に向けて搬送される。定着装置170は、被記録媒体Sを加熱及び加圧して、被記録媒体Sに形成されたトナー画像を被記録媒体Sに定着させる。画像が定着された被記録媒体Sは排出部180に向けて搬送される。排出部180は被記録媒体Sを排出する。
以上、図11を参照して説明したように、画像形成装置200は、画像読取装置100によって読み取られた画像データに基づいて、被記録媒体Sに画像を形成して出力する。従って、ユーザーは、原稿Mと複写物とを容易に識別することができる。
以上、図面(図1〜図11)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(5))。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図1〜図11を参照して説明したように、画像読取装置100は、いわゆる遺伝的アルゴリズムを用いて朱色印影画像VSGを検出したが、本発明はこれに限られない。画像読取装置100は、規定された個数の環状画素列Cを用いて、環状画素列Cを交配させることなく朱色印影画像VSGを検出することができる。
(2)図1〜図9を参照して説明したように、環状画素列生成部11は、生成された環状画素列Cを画像G内にランダムに配置したが、本発明はこれに限られない。環状画素列生成部11は、基準RGB値との差が小さいRGB値を示す画素Pが存在する領域に、予め重点的に環状画素列Cを配置することができる。
(3)図4(a)に示した画像読取装置100は操作表示部40を備えているが、本発明はこれに限られない。画像読取装置100が操作表示部40を備えない実施形態もあり得る。
(4)図1〜図9を参照して説明したように、環状画素列Cは、複数の画素Pが円形のような環状に配列された画素列であったが、本発明はこれに限られない。環状画素列Cは、複数の画素Pが楕円形又は正方形のような環状に配列されることによって表され得る。環状画素列Cが楕円形である場合、環状画素列Cは、式{(x−p)2/b2}+{(y−q)2/c2}=1で表される。pは、長径と短径との交点のx座標を示す。qは、長径と短径との交点のy座標を示す。bは、長径の2分の1を示す。cは、短径の2分の1を示す。また、環状画素列Cが正方形である場合、環状画素列Cは、式|(x−p)+(y−q)|+|(x−p)−(y−q)|=dで表される。pは、2対角線の交点のx座標を示す。qは、2対角線の交点のy座標を示す。dは、1辺の長さを示す。さらに、環状画素列生成部11が複数の環状画素列Cを生成する場合、各環状画素列Cの形状は、同一形状に限られない。原稿Mに捺印される朱色印影VSの形状に応じて、ユーザーは、予め操作表示部40で環状画素列Cの好適な形状を設定することができる。
(5)図1〜図9を参照して説明したように、判定部12は、環状画素列Cで囲まれた対象画像のみを対象として判定したが、本発明はこれに限られない。例えば、検出された環状画素列Cの対象画像に対して、環状画素列Cの半径を1〜2mm更に大きくして再検出した対象画像を対象として再判定することができる。再判定の結果、評価RGB値と基準RGB値との差の値が再判定前の値と同一である、又は近似する場合、判定部12は、検出した対象画像が朱色印影画像VSGと重なっていないと判定する。これにより、例えば、ベタ塗りされたイラスト(例えば、ワイン色領域WA)を示す画像に環状画素列Cが重ねられて配置される実施形態であっても、そのような画像を朱色印影画像VSGと誤判定することを抑制することができる。
本発明は、画像読取装置及び画像形成装置の分野に利用可能である。
10 画像処理部
100 画像読取装置
11 環状画素列生成部
12 判定部
13 画像変更部
150 画像形成部
20 画像読取部
200 画像形成装置
30 記憶部
31 色記憶部
32 画像記憶部
40 操作表示部
C 環状画素列(親環状画素列、子環状画素列)
CR1 第1交配処理
CR2 第2交配処理
DB B値差
DG G値差
DR R値差
E 評価画素
G 画像
M 原稿
P 画素
p、q、r パラメーター
S 被記録媒体
SE、SC 和
VJ 朱色情報
VS 朱色印影
VSG 朱色印影画像

Claims (9)

  1. 朱色情報を記憶する色記憶部と、
    朱色印影を含む原稿から画像を読み取ることによって、複数の画素に対応する色情報を含む画像データを取得する画像読取部と、
    前記画像読取部によって取得された前記画像データを記憶する画像記憶部と、
    前記画像データを処理する画像処理部と
    を備え、
    前記画像処理部は、
    前記複数の画素が環状に配列された環状画素列を生成する環状画素列生成部と、
    前記朱色情報と、前記環状画素列に含まれる前記画素に対応する色情報とを比較することによって、前記環状画素列に重なる朱色印影画像の有無を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に応じて、前記朱色印影画像を示す朱色印影画像データを変更する画像変更部と
    を含む、画像読取装置。
  2. 前記色情報は、赤、緑、及び青の色成分を示すRGB値によって表され、
    前記朱色情報は、基準RGB値を示し、
    前記環状画素列は、少なくとも1つの評価画素を含み、
    前記判定部は、前記評価画素に対応する評価RGB値と、前記基準RGB値とを比較することによって、前記朱色印影画像の有無を判定する、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記判定部は、前記少なくとも1つの評価画素に対応する前記評価RGB値のR値と、前記基準RGB値のR値との差を示すR値差を演算し、
    前記少なくとも1つの評価画素に対応する前記評価RGB値のG値と、前記基準RGB値のG値との差を示すG値差を演算し、
    前記少なくとも1つの評価画素に対応する前記評価RGB値のB値と、前記基準RGB値のB値との差を示すB値差を演算し、
    予め規定された閾値よりも前記R値差と前記G値差と前記B値差との和が小さい場合、前記環状画素列と重なる前記朱色印影画像があると判定し、
    予め規定された前記閾値よりも前記R値差と前記G値差と前記B値差との前記和が大きい場合、前記環状画素列と重なる前記朱色印影画像がないと判定する、請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記環状画素列は、親環状画素列と子環状画素列とを含み、
    前記環状画素列生成部は、2つ以上の前記親環状画素列を交配処理することによって前記子環状画素列を生成し、
    前記環状画素列生成部は、予め規定された回数に達するまで前記交配処理を繰り返し、
    前記判定部は、前記評価RGB値と前記基準RGB値とを比較することによって、前記環状画素列に重なる前記朱色印影画像の有無を繰り返し判定する、請求項2又は請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記環状画素列生成部は、前記判定部の判定結果に応じて、前記基準RGB値との差が最も大きい前記評価RGB値を示した前記環状画素列から順に消去する、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記親環状画素列は、複数のパラメーターによって規定され、
    前記環状画素列生成部は、
    前記複数のパラメーターからランダムにパラメーターを選択し、
    前記ランダムに選択されたパラメーターに乱数を加え、
    前記乱数が加えられたパラメーターを参照して前記子環状画素列を生成する、請求項4又は請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記環状画素列の長径は、5mm以上30mm以下である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  8. 前記画像データのプレビュー画像を表示する操作表示部を更に備える、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    前記変更された朱色印影画像データが示す画像を被記録媒体に形成する画像形成部と
    を備える、画像形成装置。

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