JP2016114765A - 反射フィルム、光学部材、ディスプレイおよび画像表示装置 - Google Patents

反射フィルム、光学部材、ディスプレイおよび画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】新規な反射フィルム、画像表示装置のディスプレイに文字または図形等の情報を手書き入力してデジタル化し情報処理装置に入力するシステムに用いることができる新規な光学部材、および上記システムにおいて光学ペンによる読み取りの感度の高いディスプレイおよび画像表示装置を提供する。【解決手段】反射フィルムであって、赤外線波長域の光を反射し、コレステリック液晶相を固定した層からなる円偏光反射層を2層以上含み、上記2層以上の円偏光反射層の円偏光選択反射の中心波長が同一であり、2層以上の上記円偏光反射層の少なくとも一層が粒子を含む含粒子円偏光反射層であり、上記粒子は、0.5μm以上、上記円偏光反射層の膜厚以下の平均粒径を有する反射フィルム、上記反射フィルムを含む光学部材、ならびに、上記光学部材を含むディスプレイおよび画像表示装置。【選択図】なし

Description

本発明は、反射フィルムに関する。また、本発明は、上記反射フィルムを含む光学部材、上記光学部材を含むディスプレイ、および上記ディスプレイを含む画像表示装置に関する。
画像表示装置のディスプレイに文字または図形等の情報を手書き入力してデジタル化し情報処理装置に入力するシステムの必要性は近年高まっている。上記システムとして、光学ペンと手書き入力シートとを使用する形態では、手書き入力シートとして、情報が光学的パターンとして書き込まれた層と反射フィルムとを有するものを用いることができる。ここで、反射フィルムは、光学ペンから照射された光を上記光学的パターンとして記載された情報を反映させた光として光学ペンに内蔵されている撮像素子に戻すために用いられる。例えば、特許文献1には、一面側からの赤外線を反射すると共に、可視光を透過する特性を有する赤外線反射層が、座標情報および/またはコード情報が繰り返し定義されたドットパターンのドットが配置されたドットパターン層とともに設けられた情報入力補助シートについての記載がある。
特開2014−098943号公報
本発明の課題は、新規な反射フィルムを提供することである。本発明は、特に上記システムに用いることができる反射フィルムを提供することを課題とする。本発明は、また、上述の手書き入力シートとして用いることができる新規な光学部材を提供することを課題とする。本発明はさらに、光学ペンによる読み取りの感度の高いディスプレイおよび画像表示装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、従来から反射部材として用いることができることが知られているコレステリック液晶相を固定した層を用いて上記課題を解決することを試みた。その過程で、特に光学ペンを傾けて使用する際に感度が低下する問題に直面した。コレステリック液晶相を固定した層は法線方向で所望の波長における最大の反射性を示す特性を有するが、上記の問題は、光学ペンを傾けて斜め方向から読み取る際に、使用している赤外光の波長において十分な反射光が得られないことが原因と考えられた。すなわち、コレステリック液晶相を固定した層の斜め方向の再帰反射性が低いことに由来すると考えられた。本発明者らは、検討を重ねて、上記問題の解決に至り、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は下記の[1]〜[20]を提供するものである。
[1]反射フィルムであって、
赤外線波長域の光を反射し、
コレステリック液晶相を固定した層からなる円偏光反射層を2層以上含み、
上記2層以上の円偏光反射層の円偏光選択反射の中心波長が同一であり、
2層以上の上記円偏光反射層の少なくとも一層が粒子を含む含粒子円偏光反射層であり、
上記粒子は、0.5μm以上、上記円偏光反射層の膜厚未満の平均粒径を有する反射フィルム。
[2]上記粒子が有機粒子である[1]に記載の反射フィルム。
[3]上記粒子がポリ(メタ)アクリレート粒子である[1]に記載の反射フィルム。
[4]ヘイズ値が10%以下である[1]〜[3]のいずれか一項に記載の反射フィルム。
[5]上記円偏光反射層がいずれも、上記粒子、液晶化合物、キラル剤、および水平配向剤を含む液晶組成物から形成された層である[1]〜[4]のいずれか一項に記載の反射フィルム。
[6]上記円偏光反射層として、右円偏光を選択反射する右円偏光反射層を2層以上および左円偏光を選択反射する左円偏光反射層を2層以上含み、
2層以上の上記右円偏光反射層の少なくとも一層は上記粒子を含む含粒子右円偏光反射層であり、2層以上の上記右円偏光反射層の円偏光選択反射の中心波長が同一であり、
2層以上の上記左円偏光反射層の少なくとも一層は上記粒子を含む含粒子左円偏光反射層であり、2層以上の上記左円偏光反射層の円偏光選択反射の中心波長が同一であり、
上記含粒子右円偏光反射層と上記含粒子左円偏光反射層との円偏光選択反射の中心波長が同一である[1]〜[5]のいずれか一項に記載の反射フィルム。
[7]上記右円偏光反射層の2層が隣接し、かつ上記左円偏光反射層の2層が隣接している[6]に記載の反射フィルム。
[8]上記含粒子右円偏光反射層と上記含粒子左円偏光反射層とが隣接し、かつ他の一層の上記右円偏光反射層と他の一層の上記左円偏光反射層とが隣接している[6]に記載の反射フィルム。
[9]基材を含む[1]〜[8]のいずれか一項に記載の反射フィルム。
[10]非偏光可視光の直透過率が50%以上である、[1]〜[9]のいずれか一項に記載の反射フィルム。
[11][1]〜[10]のいずれか一項に記載の反射フィルムと情報提示層とを含む光学部材であって、
上記情報提示層は、上記反射フィルムが反射する光を吸収または反射する材料のパターンを有する光学部材。
[12]上記パターンがドットパターンである[11]に記載の光学部材。
[13]上記パターンが印刷により施されたものである[11]または[12]に記載の光学部材。
[14]上記反射フィルムが基材を含み、
上記円偏光反射層の2層以上、上記基材、および上記情報提示層をこの順に含む[11]〜[13]のいずれか一項に記載の光学部材。
[15]上記基材に最も近い上記円偏光反射層が上記含粒子円偏光反射層である[14]に記載の光学部材。
[16]上記反射フィルムが基材を含み、
上記基材、上記円偏光反射層の2層以上、および上記情報提示層をこの順に含む[11]〜[13]のいずれか一項に記載の光学部材。
[17]上記情報提示層に最も近い上記円偏光反射層が上記含粒子円偏光反射層である[14]に記載の光学部材。
[18]上記反射層が基材を含み、
上記パターンが上記基材表面に印刷により施されたものである[11]〜[17]のいずれか一項に記載の光学部材。
[19][11]〜[18]のいずれか一項に記載の光学部材を有するディスプレイ。
[20][19]に記載のディスプレイを有する画像表示装置。
本発明により、新規な反射フィルムが提供される。本発明は、特に画像表示装置のディスプレイに文字または図形等の情報を手書き入力してデジタル化して情報処理装置に入力するシステムに用いることができる反射フィルムを提供する。本反射フィルムを含む光学部材は上述のシステムにおいて、手書き入力シートとして用いることができる。上記光学部材を利用して、光学ペンによる読み取りの感度の高いディスプレイおよび画像表示装置を提供することができる。
反射フィルムの例の断面図を模式的に示す図である。 光学部材の例の断面図を模式的に示す図である。 実施例で行った再帰反射信号強度の測定方法を説明する図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本明細書において「〜」とはその前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用される。
本明細書において、例えば、「45度」、「平行」、「垂直」あるいは「直交」等の角度は、特に記載がなければ、厳密な角度との差異が5度未満の範囲内であることを意味する。厳密な角度との差異は、4度未満であることが好ましく、3度未満であることがより好ましい。
本明細書において、各数値、数値範囲、および定性的な表現(例えば、「同一」、等の表現)については、本技術分野で一般的に許容される誤差を含む数値、数値範囲および性質を示していると解釈されるものとする。例えば、波長について「同一」というときは、差異が5nm以内であることをいう。
本明細書において、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレートおよびメタクリレートのいずれか一方または双方」の意味で使用される。「(メタ)ポリアクリレート」等についても同様である。
本明細書において、円偏光につき「センス」というときは、右円偏光であるか、または左円偏光であるかを意味する。円偏光のセンスは、光が手前に向かって進んでくるように眺めた場合に電場ベクトルの先端が時間の増加に従って時計回りに回る場合が右円偏光であり、反時計回りに回る場合が左円偏光であるとして定義される。
本明細書においては、コレステリック液晶の螺旋の捩れ方向について「センス」との用語を用いることもある。コレステリック液晶による選択反射は、コレステリック液晶の螺旋の捩れ方向(センス)が右の場合は右円偏光を反射し、左円偏光を透過し、センスが左の場合は左円偏光を反射し、右円偏光を透過する。
可視光線は電磁波のうち、ヒトの目で見える波長の光であり、380nm〜780nmの波長域の光を示す。赤外線(赤外光)は可視光線より長く電波より短い波長域電磁波である。赤外線のうち、近赤外光とは780nm〜2500nmの波長域の電磁波である。
本明細書において、「拡散反射率」または「正反射率」は分光光度計と積分球ユニットを用いて測定した値に基づいて計算される値である。正反射率は積分球ユニットを用いて測定した値に基づく場合、測定の都合上、例えば入射角5度での測定値であればよい。拡散反射率は全反射率(積分球の全角度測定値)から正反射率を差し引いて算出することができる値である。直透過率は、積分球ユニットを用いて測定した値に基づく場合、0度での透過率である。
本明細書において、「ヘイズ値」は、日本電色工業株式会社製のヘイズメーターNDH−2000を用いて測定される値を意味する。
理論上は、ヘイズ値は、以下式で表される値を意味する。
(380〜780nmの非偏光(自然光)の散乱透過率)/(380〜780nmの非偏光の散乱透過率+380〜780nmの非偏光の直透過率)×100%
散乱透過率は分光光度計と積分球ユニットを用いて、得られる全方位透過率から直透過率を差し引いて算出することができる値である。
本明細書において、単に「反射光」または「透過光」というときは、散乱光および回折光を含む意味で用いられる。
なお、光の各波長の偏光状態は、円偏光板を装着した分光放射輝度計またはスペクトルメータを用いて測定することができる。この場合、右円偏光板を通して測定した光の強度がIR、左円偏光板を通して測定した光の強度がILに相当する。また、白熱電球、水銀灯、蛍光灯、LED等の通常光源は、ほぼ非偏光を発しているが、これらに装着されたフィルムの偏光を作り出す特性は、例えば、AXOMETRICS社製の偏光位相差解析装置AxoScanなどを用いて測定することができる。
また、照度計や光スペクトルメータに、反射フィルムを取り付けても測定することができる。右円偏光透過板をつけ、右円偏光量を測定、左円偏光透過板をつけ、左円偏光量を測定することにより、比率を測定できる。
<反射フィルム>
本発明の反射フィルムは、2層以上の円偏光反射層を含む。本発明の反射フィルムは、少なくとも一層の含粒子円偏光反射層を含む。本発明の反射フィルムは右円偏光を選択反射する右円偏光反射層または左円偏光を選択反射する左円偏光反射層のいずれか一方を含んでいてもよく、双方を含んでいてもよい。双方を含む場合は、それぞれが2層以上であり、それぞれが少なくとも一層の含粒子円偏光反射層を含むことが好ましい。本発明の反射フィルムは、円偏光反射層のほか、基材、配向膜を含んでいてもよい。図1に本発明の反射フィルムの例の断面図を模式的に示す。図1(a)に示す反射フィルムは、基材5および右円偏光反射層または左円偏光反射層のいずれか一方(1−1)を含む例であり、基材5、含粒子円偏光反射層2−1、および円偏光反射層1−1をこの順で含む。図1(b)に示す反射フィルムは、右円偏光反射層および左円偏光反射層の双方の含粒子円偏光反射層(2−1および2−2)ならびに標準右円偏光反射層および標準左円偏光反射層(1−1および1−2)を基材5側からこの順に含む例である。図1(c)に示す反射フィルムは、右円偏光反射層または左円偏光反射層のいずれか一方について、含粒子円偏光反射層2−1および標準円偏光反射層1−1を基材5側からこの順に含み、さらに右円偏光反射層または左円偏光反射層の他方について含粒子円偏光反射層2−2および標準円偏光反射層1−2を基材5側からこの順に含む例である。図1(d)〜(f)は図1(a)〜(c)において、基材5が2層または4層の円偏光反射層に対して反対側の面にある構成をそれぞれ有する例である。
[反射フィルムの光学的性質]
本発明の反射フィルムは、赤外線波長域の光を反射することができるフィルムである。本発明の反射フィルムが反射する赤外線の波長は特に限定されないが、反射フィルムの透過率スペクトルを確認したときに、780〜2000nmの範囲、好ましくは800〜1500nmの範囲に中心波長を有する反射波長帯域が確認できることが好ましい。上記反射波長は、組み合わせて用いられる光学ペンなどの光源の波長や撮像素子のセンサーが感知する赤外線の波長に従って選択されていることも好ましい。反射波長帯域の半値幅は50〜500nm、好ましくは100〜300nmであることが好ましい。
本発明の反射フィルムは、反射フィルムの法線から角度をなす方向からの光の入射に対しても、再帰反射性が高い。再帰反射は入射した光が入射方向に反射される反射を意味する。再帰反射性は、特に円偏光反射層として含粒子円偏光反射層を最外層として含む面側において高い。例えば、本発明の反射フィルムの含粒子円偏光反射層を最外層として含む面側から、反射フィルムの法線から45度の角度をなす光が入射するとき、再帰反射光量が最も大きい波長において、標準拡散板(ラブスフィア社製)の再帰反射光量の10%以上の再帰反射光量を有する。後述するように、本発明の反射フィルムにおいては、円偏光反射層が粒子を含むことにより、このような再帰反射性が得られている。再帰反射性を有することにより、反射フィルムの法線から角度をなす斜めから光を入射し、同じ方向から反射光を検知する場合であっても、高い感度を得ることができる。
本発明の反射フィルムは、非偏光に対する拡散反射率が40%以上となる反射波長を赤外線波長域に有することが好ましい。この反射波長は、後述のコレステリック液晶層の円偏光選択反射の中心波長に該当していてもよい。
拡散反射率は、さらに、50以上、60%以上、70%以上であってもよく、95%以下、90%以下、85%以下等であってもよい。
本発明の反射フィルムは上記の反射波長において非偏光に対する正反射率が50%以下であることが好ましい。正反射率はさらに、30%以下であってもよく、20%以下であってもよい。
本発明の反射フィルムのヘイズ値は10%以下とすることができる。ヘイズ値は5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましい。ヘイズ値は小さければ小さいほどよいが、本発明の反射フィルムは、円偏光反射層が粒子を含むことにより、通常1%以上、または1.5%以上程度のヘイズ値となる。
本発明の反射フィルムは、可視光領域において、透明であることが好ましい。具体的には波長380〜780nmの非偏光可視光の直透過率が50%以上であることが好ましく、60%以上であることがより好ましく、70%以上であることがさらに好ましく、80%以上であることが特に好ましい。
[円偏光反射層]
本発明の反射フィルムは、コレステリック液晶相を固定した層からなる円偏光反射層を2層以上含む。コレステリック液晶相は、右円偏光または左円偏光のいずれか一方を選択的に反射する円偏光選択反射性を有することが知られている。円偏光選択反射性を示すフィルムとして、液晶化合物を含む液晶組成物から形成されたフィルムは従来から数多く知られており、コレステリック液晶相を固定した層については、それらの従来技術を参照することができる。
コレステリック液晶相を固定した層とは、コレステリック液晶相となっている液晶化合物の配向が保持されている層であればよく、典型的には、重合性液晶化合物をコレステリック液晶相の配向状態としたうえで、紫外線照射、加熱等によって重合、硬化し、流動性が無い層を形成して、同時に、また外場や外力によって配向形態に変化を生じさせることのない状態に変化した層であればよい。なお、コレステリック液晶相を固定した層においては、コレステリック液晶相の光学的性質が層中において保持されていれば十分であり、層中の液晶性化合物はもはや液晶性を示していなくてもよい。例えば、重合性液晶化合物は、硬化反応により高分子量化して、もはや液晶性を失っていてもよい。
本明細書においてコレステリック液晶相を固定した層をコレステリック液晶層または液晶層ということがある。
コレステリック液晶層は、コレステリック液晶の螺旋構造に由来した円偏光選択反射を示す。円偏光選択反射の中心波長λは、コレステリック相における螺旋構造のピッチP(=螺旋の周期)に依存し、コレステリック液晶層の平均屈折率nとλ=n×Pの関係に従う。そのため、この螺旋構造のピッチを調節することによって、円偏光選択反射を示す波長を調整できる。すなわち、n値とP値を調節して、近赤外光波長域において円偏光選択反射を示すようにするために、中心波長λが750nm〜2000nm、好ましくは800nm〜1500nmの波長域となるようにすればよい。コレステリック液晶相のピッチは重合性液晶化合物とともに用いるキラル剤の種類、またはその添加濃度に依存するため、これらを調整することによって所望のピッチを得ることができる。
また、コレステリック液晶層の反射円偏光のセンスは螺旋のセンスに一致する。そのため、右円偏光反射層および左円偏光反射層としては、それぞれ螺旋のセンスが右および左であるコレステリック液晶層を用いればよい。
本発明の反射フィルムの含粒子円偏光反射層および標準円偏光反射層のそれぞれの円偏光選択反射の中心波長は同一である。同一の波長で円偏光選択反射の中心波長を有する含粒子円偏光反射層および標準円偏光反射層を含む構成とすることにより、十分な反射率を得ながら、ヘイズを上げずに、斜め方向からの再帰反射性を向上させることができる。
本発明の反射フィルムが右円偏光反射層および左円偏光反射層の双方を含む場合、右円偏光反射層および左円偏光反射層それぞれの円偏光選択反射の中心波長は同一であっても異なっていてもよいが、同一であることがより好ましい。円偏光選択反射の中心波長が同一である右円偏光反射層および左円偏光反射層を含むことにより、反射フィルムを光学ペンを使用したシステムで用いる場合において、光学ペンの照射光波長および撮像素子の検出光波長に合う、特定の波長において、右円偏光および左円偏光の双方を反射して、反射光の強度を向上させることができるからである。
なお、螺旋のセンスやピッチの測定法については「液晶化学実験入門」日本液晶学会編 シグマ出版2007年出版、46頁、および「液晶便覧」液晶便覧編集委員会 丸善 196頁に記載の方法を用いることができる。
また、円偏光選択反射を示す選択反射帯(円偏光反射帯)の半値幅Δλ(nm)は、Δλが液晶化合物の複屈折Δnと上記ピッチPに依存し、Δλ=Δn×Pの関係に従う。そのため、選択反射帯の幅の制御は、Δnを調整して行うことができる。Δnの調整は重合性液晶化合物の種類やその混合比率を調整したり、配向固定時の温度を制御したりすることで行うことができる。
なお、コレステリック液晶層の反射中心波長と半値幅は下記のように求めることができる。
分光光度計UV3150(島津製作所)を用いて反射フィルムの透過スペクトルを測定すると、選択反射領域に透過率の低下ピークがみられる。この最も大きいピーク高さの1/2の高さの透過率となる2つの波長のうち、短波側の波長の値をλ1(nm)、長波側の波長の値をλ2(nm)とすると、反射中心波長と半値幅は下記式で表すことができる。
反射中心波長=(λ1+λ2)/2
半値幅=(λ2−λ1)
円偏光反射帯の半値幅は、通常1種の材料では50nm〜150nm程度である。選択波長域を広げるためには、周期Pを変えた反射光の中心波長が異なるコレステリック液晶層を2種以上積層すればよい。または、1つのコレステリック液晶層内において、周期Pを膜厚方向に対して緩やかに変化させることで制御波長域を広げることもできる。
[含粒子円偏光反射層]
本発明の反射フィルムは、含粒子円偏光反射層を含む。本明細書において、含粒子円偏光反射層とは、粒子を後述の再帰反射性を示すことができる程度の量で含む円偏光反射層を意味する。円偏光反射層の形成に用いられる液晶組成物において、粒子を液晶化合物の総質量に対し、0.01質量%以上で含む円偏光反射層を意味する。
含粒子円偏光反射層は粒子を含む。本発明者らはコレステリック液晶相を固定した層からなる円偏光反射層が粒子を含むことにより、上記のように反射フィルムの再帰反射性が向上することを見出した。
粒子を含まないコレステリック液晶層はその法線方向に上記の螺旋の螺旋軸が平行になるように形成され、上記円偏光選択反射帯での再帰反射光量はコレステリック液晶層の法線方向(=螺旋軸方向)からの光の入射において最大となり、法線方向から角度をなす方向からの光の入射に対しては、ほとんど再帰反射光量がない。すなわち、層の法線方向のみで良好な再帰反射性を示す。一方、コレステリック液晶相が粒子を含む含粒子円偏光反射層においては、粒子の表面に沿って液晶分子が配向して、粒子の表面の法線を螺旋軸方向とするコレステリック液晶相が部分的に生じ、この部分からの選択反射により、反射フィルムの法線から角度をなす方向からの光の入射に対しても、再帰反射性が向上したものと考えられる。
含粒子円偏光反射層は、円偏光選択反射の中心波長において、非偏光に対する拡散反射率が40%以上となることが好ましい。拡散反射率は、さらに、50以上、60%以上、70%以上であってもよく、95%以下、90%以下、85%以下等であってもよい。含粒子円偏光反射層は、円偏光選択反射の中心波長において、非偏光に対する正反射率が50%以下であることが好ましい。正反射率はさらに、30%以下であってもよく、20%以下であってもよい。
含粒子円偏光反射層は、ヘイズ値が10%以下であればよい。ヘイズ値は5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましい。含粒子円偏光反射層は、粒子を含むことにより、通常1%以上、または1.5%以上程度のヘイズ値となる。
含粒子円偏光反射層の膜厚は、好ましくは1.0μm以上150μm以下の範囲、より好ましくは4.0μm以上、100μm以下の範囲である。
[粒子]
含粒子円偏光反射層が含む粒子としては、無機粒子または有機粒子のいずれでもよいが、有機粒子が好ましく、有機ポリマー粒子であることがより好ましい。有機ポリマー粒子としては、例えば、ポリメチルメタクリレート粒子、架橋ポリメチルメタクリレート粒子、またはアクリル−スチレン共重合体粒子などのポリ(メタ)アクリレート粒子、メラミン粒子、ポリカーボネート粒子、ポリスチレン粒子、架橋ポリスチレン粒子、ポリ塩化ビニル粒子、ベンゾグアナミン−メラミンホルムアルデヒド粒子などが挙げられる。これらのうち、ポリ(メタ)アクリレート粒子が好ましい。
粒子の平均粒径は、0.5μm以上である。平均粒径0.5μm以上の粒子を用いることにより、円偏光反射層から好ましい再帰反射性を得ることができる。また、粒子の平均粒径は、円偏光反射層の膜厚未満であればよい。円偏光反射層の膜厚未満とすることにより、ヘイズ値を10%以下と低く抑えることができる。これは、円偏光反射層の表面形状に粒子が影響を及ぼさないためと考えられる。粒子の平均粒径は、再帰反射性を維持しながらヘイズ値を低減させるため、0.8〜5μmがより好ましく、1〜3μmが更に好ましい。また、散乱反射性を付与するとともに低いヘイズ値とするため、粒子径の異なる2種以上の粒子を適宜併用して用いてもよい。
なお、本明細書において、粒子の平均粒径は、電子顕微鏡写真の画像処理により求めた値であり、ランダムに100個の粒子を選択して測定した粒径の平均値である。
粒子の屈折率は、特に制限はないが、1.0〜3.0が好ましく、1.2〜1.6がより好ましく、1.3〜1.5が更に好ましい。粒子の屈折率は、例えば自動屈折率測定器(KPR−2000、株式会社島津製作所製)を用い、屈折液の屈折率を測定してから、精密分光計(GMR−1DA、株式会社島津製作所製)で、シュリブスキー法により測定することができる。
粒子はコレステリック液晶層の形成に用いられる液晶組成物に添加されることによって、円偏光反射相に含まれていればよい。粒子の液晶組成物中の含量は、液晶化合物の総質量に対し、0.01〜5質量%が好ましく、0.05〜3質量%がより好ましく、0.1〜2質量%がさらに好ましい。
[標準円偏光反射層]
本明細書において、本発明の反射フィルムに含まれる、含粒子円偏光反射層以外の円偏光反射層を、標準円偏光反射層または他の円偏光反射層ということがある。標準円偏光反射層は円偏光反射層の形成に用いられる液晶組成物において、粒子の含有量が。液晶化合物の総質量に対し、0.01質量%未満である円偏光反射層である。標準円偏光反射層は粒子を実質的に含んでいなければよい。
本明細書において、単に円偏光反射層というときは、含粒子円偏光反射層および標準円偏光反射層のいずれにも該当する。なお、含粒子円偏光反射層には、含粒子右円偏光反射層および含粒子左円偏光反射層が包含され、標準円偏光反射層には、標準右円偏光反射層および標準左円偏光反射層が包含される。
標準円偏光反射層は、円偏光選択反射の中心波長において、非偏光に対する拡散反射率が25%未満であることが好ましい。この拡散反射率は、さらに、20%以下、15%以下等であってもよい。標準円偏光反射層は、円偏光選択反射の中心波長において、非偏光に対する正反射率が50%より大きいことが好ましい。正反射率はさらに、60%以上であってもよく、60%以上であってもよい。
標準円偏光反射層は、ヘイズ値が1%未満であればよい。ヘイズ値は0.9%以下であることが好ましく、0.8%以下であることがより好ましい。
標準円偏光反射層の膜厚は、好ましくは1.0μm以上150μm以下の範囲、より好ましくは4.0μm以上、100μm以下の範囲である。反射フィルム中に含まれる1層の標準円偏光反射層と1層の含粒子円偏光反射層とは同じ膜厚を有することが好ましい。
[液晶組成物]
液晶組成物は、液晶化合物を含む。含粒子円偏光反射層形成に用いられる液晶組成物は粒子を含む。液晶化合物は重合性液晶化合物であることが好ましい。液晶組成物は、キラル剤および水平配向剤を含んでいることが好ましい。液晶組成物は、さらに界面活性剤や重合開始剤を含んでいてもよい。液晶組成物を、基材、配向層、または、下層となるコレステリック液晶層などに塗布し、コレステリック配向熟成後、固定化してコレステリック液晶層を形成することができる。
(重合性液晶化合物)
重合性液晶化合物は、棒状液晶化合物であっても、円盤状液晶化合物であってもよいが、棒状液晶化合物であることが好ましい。
コレステリック液晶層を形成する棒状の重合性液晶化合物の例としては、棒状ネマチック液晶化合物が挙げられる。棒状ネマチック液晶化合物としては、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類およびアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類が好ましく用いられる。低分子液晶化合物だけではなく、高分子液晶化合物も用いることができる。
重合性液晶化合物は、重合性基を液晶化合物に導入することで得られる。重合性基の例には、不飽和重合性基、エポキシ基、およびアジリジニル基が含まれ、不飽和重合性基が好ましく、エチレン性不飽和重合性基が特に好ましい。重合性基は種々の方法で、液晶化合物の分子中に導入できる。重合性液晶化合物が有する重合性基の個数は、好ましくは1〜6個、より好ましくは1〜3個である。重合性液晶化合物の例は、Makromol.Chem.,190巻、2255頁(1989年)、Advanced Materials 5巻、107頁(1993年)、米国特許第4683327号明細書、同5622648号明細書、同5770107号明細書、国際公開WO95/22586号公報、同95/24455号公報、同97/00600号公報、同98/23580号公報、同98/52905号公報、特開平1−272551号公報、同6−16616号公報、同7−110469号公報、同11−80081号公報、および特開2001−328973号公報などに記載の化合物が含まれる。2種類以上の重合性液晶化合物を併用してもよい。2種類以上の重合性液晶化合物を併用すると、配向温度を低下させることができる。
また、液晶組成物中の重合性液晶化合物の添加量は、液晶組成物の固形分質量(溶媒を除いた質量)に対して、80〜99.9質量%であることが好ましく、85〜99.5質量%であることがより好ましく、90〜99質量%であることが特に好ましい。
(キラル剤:光学活性化合物)
キラル剤はコレステリック液晶相の螺旋構造を誘起する機能を有する。キラル化合物は、化合物によって誘起する螺旋のセンスまたは螺旋ピッチが異なるため、目的に応じて選択すればよい。
キラル剤としては、特に制限はなく、公知の化合物(例えば、液晶デバイスハンドブック、第3章4−3項、TN、STN用カイラル剤、199頁、日本学術振興会第142委員会編、1989に記載)、イソソルビド、イソマンニド誘導体を用いることができる。
キラル剤は、一般に不斉炭素原子を含むが、不斉炭素原子を含まない軸性不斉化合物あるいは面性不斉化合物もキラル剤として用いることができる。軸性不斉化合物または面性不斉化合物の例には、ビナフチル、ヘリセン、パラシクロファンおよびこれらの誘導体が含まれる。キラル剤は、重合性基を有していてもよい。キラル剤と液晶化合物とがいずれも重合性基を有する場合は、重合性キラル剤と重合性液晶化合物との重合反応により、重合性液晶化合物から誘導される繰り返し単位と、キラル剤から誘導される繰り返し単位とを有するポリマーを形成することができる。この態様では、重合性キラル剤が有する重合性基は、重合性液晶化合物が有する重合性基と、同種の基であることが好ましい。従って、キラル剤の重合性基も、不飽和重合性基、エポキシ基またはアジリジニル基であることが好ましく、不飽和重合性基であることがさらに好ましく、エチレン性不飽和重合性基であることが特に好ましい。
また、キラル剤は、液晶化合物であってもよい。
キラル剤が光異性化基を有する場合には、塗布、配向後に活性光線などのフォトマスク照射によって、発光波長に対応した所望の反射波長のパターンを形成することができるので好ましい。光異性化基としては、フォトクロッミック性を示す化合物の異性化部位、アゾ、アゾキシ、シンナモイル基が好ましい。具体的な化合物として、特開2002−80478号公報、特開2002−80851号公報、特開2002−179668号公報、特開2002−179669号公報、特開2002−179670号公報、特開2002−179681号公報、特開2002−179682号公報、特開2002−338575号公報、特開2002−338668号公報、特開2003−313189号公報、特開2003−313292号公報に記載の化合物を用いることができる。
液晶組成物における、キラル剤の含有量は、重合性液晶性化合物量の0.01質量%〜200質量%が好ましく、1質量%〜30質量%がより好ましい。
(重合開始剤)
液晶組成物は、重合開始剤を含有していることが好ましい。紫外線照射により重合反応を進行させる態様では、使用する重合開始剤は、紫外線照射によって重合反応を開始可能な光重合開始剤であることが好ましい。光重合開始剤の例には、α−カルボニル化合物(米国特許第2367661号、同2367670号の各明細書記載)、アシロインエーテル(米国特許第2448828号明細書記載)、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物(米国特許第2722512号明細書記載)、多核キノン化合物(米国特許第3046127号、同2951758号の各明細書記載)、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせ(米国特許第3549367号明細書記載)、アクリジンおよびフェナジン化合物(特開昭60−105667号公報、米国特許第4239850号明細書記載)およびオキサジアゾール化合物(米国特許第4212970号明細書記載)等が挙げられる。
液晶組成物中の光重合開始剤の含有量は、重合性液晶化合物の含有量に対して0.1〜20質量%であることが好ましく、0.5質量%〜5質量%であることがさらに好ましい。
(架橋剤)
液晶組成物は、硬化後の膜強度向上、耐久性向上のため、任意に架橋剤を含有していてもよい。架橋剤としては、紫外線、熱、湿気等で硬化するものが好適に使用できる。
架橋剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の多官能アクリレート化合物;グリシジル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテル等のエポキシ化合物;2,2−ビスヒドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、4,4−ビス(エチレンイミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン等のアジリジン化合物;ヘキサメチレンジイソシアネート、ビウレット型イソシアネート等のイソシアネート化合物;オキサゾリン基を側鎖に有するポリオキサゾリン化合物;ビニルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアルコキシシラン化合物などが挙げられる。また、架橋剤の反応性に応じて公知の触媒を用いることができ、膜強度および耐久性向上に加えて生産性を向上させることができる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
架橋剤の含有量は、3質量%〜20質量%が好ましく、5質量%〜15質量%がより好ましい。架橋剤の含有量が、3質量%未満であると、架橋密度向上の効果が得られないことがあり、20質量%を超えると、コレステリック液晶層の安定性を低下させてしまうことがある。
(水平配向剤)
液晶組成物中には、安定的にまたは迅速にプレーナー配向のコレステリック液晶層とするために寄与する配向制御剤としての水平配向剤を添加してもよい。水平配向剤の例としては特開2007−272185号公報の段落〔0018〕〜〔0043〕等に記載のフッ素(メタ)アクリレート系ポリマー、特開2012−203237号公報の段落〔0031〕〜〔0034〕等に記載の式(I)〜(IV)で表される化合物などが挙げられる。
なお、水平配向剤としては1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
液晶組成物中における、水平配向剤の添加量は、重合性液晶化合物の全質量に対して0.01質量%〜10質量%が好ましく、0.01質量%〜5質量%がより好ましく、0.02質量%〜1質量%が特に好ましい。
(その他の添加剤)
その他、液晶組成物は、塗膜の表面張力を調整し膜厚を均一にするための界面活性剤、および重合性モノマー等の種々の添加剤から選ばれる少なくとも1種を含有していてもよい。また、液晶組成物中には、必要に応じて、さらに重合禁止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、色材、金属酸化物微粒子等を、光学的性能を低下させない範囲で添加することができる。
(溶媒)
液晶組成物は溶媒を含んでいてもよい。液晶組成物の調製に使用する溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、有機溶媒が好ましく用いられる。
有機溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばケトン類、アルキルハライド類、アミド類、スルホキシド類、ヘテロ環化合物、炭化水素類、エステル類、エーテル類、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、環境への負荷を考慮した場合にはケトン類が特に好ましい。
[コレステリック液晶層の作製方法]
コレステリック液晶層は、上記液晶組成物を、基材等の表面、他のコレステリック液晶層表面または配向膜表面等に塗布し、乾燥させて塗膜を得、この塗膜に活性光線を照射してコレステリック液晶性組成物を重合して形成することができる。複数のコレステリック液晶層からなる積層膜は、液晶組成物をコレステリック液晶層上に塗布して、コレステリック液晶層の製造工程を繰り返し行うことにより形成してもよい。例えば、含粒子円偏光反射層の表面に液晶組成物を塗布して、配向、重合を行って標準円偏光反射層を形成してもよく、標準円偏光反射層の表面に粒子を含む液晶組成物を塗布して、配向、重合を行って含粒子円偏光反射層を形成してもよい。右円偏光反射層および左円偏光反射層を含む反射フィルムとする際は、誘起する螺旋のセンスが右のキラル剤を含む組成物から右円偏光反射層を形成した表面に、誘起する螺旋のセンスが左のキラル剤を含む組成物を塗布して、配向、重合を行って左円偏光反射層を形成してもよい。このとき右円偏光反射層と左円偏光反射層との形成順は逆であってもよい。
別途形成した円偏光反射層を接着層で貼り合わせてもよい。接着層としては、光学部材の各層の接着のために用いる接着層を用いればよい。
(塗布、配向、重合)
液晶組成物の塗布方法は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ワイヤーバーコーティング法、カーテンコーティング法、押し出しコーティング法、ダイレクトグラビアコーティング法、リバースグラビアコーティング法、ダイコーティング法、スピンコーティング法、ディップコーティング法、スプレーコーティング法、スライドコーティング法などが挙げられる。また、別途仮支持体上に塗設した液晶組成物を転写して用いてもよい。塗布した液晶組成物を乾燥する過程で、または塗布した液晶組成物を加熱することにより、液晶分子を配向させることができる。加熱温度は、200℃以下が好ましく、130℃以下がより好ましい。この配向処理により、重合性液晶化合物が、基材等の表面に対して垂直な方向に螺旋軸を有するように捩れ配向している層が得られる。含粒子円偏光反射層においては、層中の粒子表面付近で、粒子表面に対して垂直な方向に螺旋軸を有するように捩れ配向している部分構造が得られる。
配向させた液晶化合物は、更に重合させ、液晶組成物を硬化することができる。重合は、熱重合、光照射による光重合のいずれでもよいが、光重合が好ましい。光照射は、紫外線を用いることが好ましい。照射エネルギーは、20mJ/cm2〜50J/cm2が好ましく、100mJ/cm2〜1,500mJ/cm2がより好ましい。光重合反応を促進するため、加熱条件下または窒素雰囲気下で光照射を実施してもよい。照射紫外線波長は350nm〜430nmが好ましい。重合反応率は安定性の観点から、高いことが好ましく70%以上が好ましく、80%以上がより好ましい。
重合反応率は、重合性の官能基の消費割合を、IR吸収スペクトルを用いて決定することができる。
個々のコレステリック液晶層の厚みは、上記特性を示す範囲であれば、特に限定はされないが、好ましくは1.0μm以上150μm以下の範囲、より好ましくは4.0μm以上、100μm以下の範囲である。
本発明の反射フィルムのコレステリック液晶層の膜厚の総計、すなわち、円偏光反射層の膜厚の総計は好ましくは2.0μm以上、300μm以下の範囲、より好ましくは8.0μm以上、200μm以下の範囲である。2.0μm以上の厚みで周期構造に基づく選択反射を十分に確保することができる。また、300μm以下の厚みで、可視光の透過性も十分確保することができる。
[配向層]
反射フィルムはコレステリック液晶層の形成の際に液晶組成物が塗布される下層として、配向層を含んでいてもよい。配向層は、ポリマーなどの有機化合物(ポリイミド、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミド、変性ポリアミドなどの樹脂)のラビング処理、無機化合物の斜方蒸着、マイクログルーブを有する層の形成、またはラングミュア・ブロジェット法(LB膜)による有機化合物(例えば、ω−トリコサン酸、ジオクタデシルメチルアンモニウムクロライド、ステアリル酸メチル)の累積のような手段で、設けることができる。更に、電場の付与、磁場の付与または光照射により、配向機能が生じる配向層も知られている。
特にポリマーからなる配向層はラビング処理を行ったうえで、ラビング処理面に液晶組成物を塗布することが好ましい。ラビング処理は、ポリマー層の表面を、紙、布で一定方向に、数回擦ることにより実施することができる。
配向層を設けずに基材表面、または基材をラビング処理した表面に、液晶組成物を塗布してもよい。
仮支持体を用いて液晶層を形成する場合は、配向膜は仮支持体とともに剥離されて本発明の光学部材を構成する層とはならなくてもよい。
配向層の厚さは0.01〜5μmであることが好ましく、0.05〜2μmであることがさらに好ましい。
[基材]
本発明の反射フィルムは、コレステリック液晶層の支持体として基材を含んでいてもよい。基材は、上記の配向層を兼ねていてもよい。
基材は特に限定されない。基材としては、プラスチックフィルムを用いることができる。プラスチックフィルムの例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル、ポリカーボネート、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリオレフィン、セルロース誘導体、シリコーンなどが挙げられる。
基材の膜厚としては、5μm〜1000μm程度であればよく、好ましくは10μm〜250μmであり、より好ましくは15μm〜90μmである。
なお、コレステリック液晶層の形成の際には仮支持体を用いてもよく、コレステリック液晶層形成の後、コレステリック液晶層が基材に転写されてもよい。
なお、仮支持体としては上記のプラスチックフィルムの他、ガラス等を用いてもよい。
<光学部材>
本発明の反射フィルムは、光学部材の構成部材として用いることができる。
光学部材はさらに情報提示層を含む。光学部材はフィルム状またはシート状であればよい。図2に本発明の光学部材の例の断面図を模式的に示す。図2(a)に示す光学部材は、情報提示層11、基材5、円偏光反射層(1−1および2−1)がこの順に積層されている例である。図2(b)に示す光学部材は、基材5、円偏光反射層(1−1および2−1)、情報提示層11がこの順に積層されている例である。図1(a)〜(c)の反射フィルムが図2(a)の形態をとり、図1(d)〜(f)の反射フィルムが図2(b)の形態をとることが好ましい。すなわち、円偏光選択反射の中心波長および螺旋センスにおいて同一の対になる含粒子円偏光反射層と標準円偏光反射とのうち、含粒子円偏光反射層がより、情報提示層に近い側に配置される構成が好ましい。
[情報提示層]
情報提示層は上記反射波長の光を吸収または反射する材料のパターンを有する。すなわち、情報提示層は赤外線を吸収または反射する材料のパターンを有する。パターンは情報提示層の全体にあっても、一部にあってもよい。上記反射波長の光を吸収または反射する材料は、例えば反射フィルム表面にインクジェット法などにより塗布、印刷され、パターンを形成していてもよい。または、例えば、基材表面に一様に塗布されたあと、赤外線レーザーなどを用いて、0.5〜3000μmの単位で印字蒸発され、パターンを形成していてもよい。後者の方法については、例えば特開2011‐152652号公報の記載を参照できる。
パターンは一部領域を選択したときに、少なくとも情報提示層における上記選択された一部領域の位置もしくは座標情報を与えうる模様であればよい。選択される一部は、例えば赤外線を出射する光源と赤外線を感知するセンサーとを有するペン型の撮像素子で撮影できる単位であればよい。パターンの例としては、特開2014‐98943号公報の段落0123〜0152で説明されるドットパターンなどが挙げられる。
(赤外線を吸収または反射する材料)
赤外線を吸収または反射する材料としては、例えば、カーボンインク、無機物イオン(銅、鉄、イッテルビウムなどの金属類)を含有するインク、フタロシアニン色素、ジオチール化合物色素、スクアリウム色素、クロコニウム色素、ニッケル錯体色素などの有機色素、そのほか公知の赤外線吸収色素、公知の赤外線反射性粒子等を用いることができる。赤外線を吸収または反射する材料は可視光波長領域において、反射または吸収を有していないことが好ましい。
[光学部材の層構成]
反射フィルムが基材を含むときの光学部材の層構成の例としては、情報提示層、基材、円偏光反射層がこの順に配置された構成、および情報提示層、円偏光反射層、基材がこの順に配置された構成が挙げられる。2層以上円偏光反射層は、全ての円偏光反射層が隣接し、円偏光反射層の間には情報提示層および基材のいずれも含まない構成とすることが好ましい。
(接着層)
本発明の光学部材は、各層の接着のための接着層を含んでいてもよい。本発明の反射フィルムが接着層を含んでいてもよい。接着層は接着剤から形成されるものであればよい。
接着剤としては硬化方式の観点からホットメルトタイプ、熱硬化タイプ、光硬化タイプ、反応硬化タイプ、硬化の不要な感圧接着タイプがあり、それぞれ素材としてアクリレート系、ウレタン系、ウレタンアクリレート系、エポキシ系、エポキシアクリレート系、ポリオレフィン系、変性オレフィン系、ポリプロピレン系、エチレンビニルアルコール系、塩化ビニル系、クロロプレンゴム系、シアノアクリレート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリスチレン系、ポリビニルブチラール系などの化合物を使用することができる。作業性、生産性の観点から、硬化方式として光硬化タイプが好ましく、光学的な透明性、耐熱性の観点から、素材はアクリルレート系、ウレタンアクリレート系、エポキシアクリレート系などを使用することが好ましい。
[光学部材の用途]
本発明の光学部材の用途としては特に限定されないが、例えば、手書き情報をデジタル化して情報処理装置に入力する光学ペンを使用したシステムで用いられる手書き入力シートとして用いることができる。使用の際は光学ペンから照射される赤外線の波長が、反射フィルムが反射を示す波長となるように、コレステリック液晶層の組成を調整して用いられる。具体的にはコレステリック液晶相の螺旋ピッチを上述の方法で調整すればよい。光学部材が手書き入力シートとして用いられる場合は、光学部材の情報提示層側から光照射され、かつ光学部材の情報提示層側から反射光が検知されていればよい。
本発明の光学部材は、例えば、画像表示装置のディスプレイ表面または前方に配置され、手書き入力シートとして用いることができる。光学部材はディスプレイ表面に直接、または他のフィルム等を介して接着され、ディスプレイと一体化されていてもよく、例えばディスプレイ表面に脱着可能に装着されてもよい。一体化している場合、本発明の光学部材は、画像表示装置の最前面や保護用の前面板と表示用パネルとの間に配置されていればよい。本発明の光学部材は、ディスプレイ表面側から、反射フィルム、情報提示層側が、この順になるように配置されることが好ましい。ディスプレイは、光学ペンの撮像素子で誤検知がないように、光学部材中の反射フィルムの反射波長域の赤外光を発していないことが好ましい。
手書き情報をデジタル化して情報処理装置に入力する手書き入力システムまたは手書き入力シートを装着した画像表示装置については、特開2014−67398号公報、特開2014‐98943号公報、特開2008−165385号公報、特開2008−108236号公報の[0021]〜[0032]、特開2008−077451号公報、または、特許第4725417号公報等を参照できる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、試薬、物質量とその割合、操作等は本発明の趣旨から逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下の実施例に限定されるものではない。
[反射フィルムの作製]
東洋紡株式会社製コスモシャインA−4100(厚み75μm)の易接着処理していないPET面上にラビング処理を施し、表1に示す塗布液A−1を、ラビング処理面に、乾燥後の乾膜の厚みが8μmになるように室温にて塗布した。塗布層を室温にて1分間乾燥させた後、85℃の雰囲気で2分間加熱し、その後30℃でフュージョン製Dバルブ(ランプ90mW/cm)にて出力60%で6〜12秒間紫外線照射し、円偏光反射層を得た。得られた液晶層上に表1に示す塗布液A−11を乾燥後の乾膜の厚みが8μmになるように室温にて塗布し、その後上記と同様に乾燥、加熱、UV照射を行い、2層目の円偏光反射層を形成し、実施例1の反射フィルムを得た。
同様に表2に示す層構成で、上記PET上に1層から4層の円偏光反射層を形成し、実施例2〜13、比較例1〜18の反射フィルムを得た。
粒子は以下のいずれかを用いた。
SSX-101、積水化成株式会社製(平均粒径1μm)
SSX-104、積水化成株式会社製(平均粒径4μm)
SSX-110、積水化成株式会社製(平均粒径10μm)
MEK-ST-ZL(30%分散液)日産化学株式会社製(平均粒径0.1μm)
SSX-101、SSX-104、またはSSX-110を添加する際は0.20質量部添加し、MEK-ST-ZLを添加する場合は0.67質量部添加した。
[反射フィルムの評価]
得られた反射フィルムの評価を以下のように行った。結果を表2に示す。
(ヘイズ値)
ヘイズ値は日本電色工業株式会社製のヘイズメーターNDH−2000を用いて測定した。測定の際には、反射フィルムの基材側から入射光が当たるようにして測定を行った。
(45度相対再帰反射率)
紫外可視近赤外分光光度計V-670(日本分光社製)に、絶対反射率測定ユニットARV474S(日本分光株式会社製)を組み合わせて用いて、測定を行った。図3に示すように、サンプル表面の法線方向に対し45度傾けた位置から入射光をあて、その位置から8度(サンプル表面の法線方向に対し53度)の位置での信号を検出し、これを再帰反射信号強度とした。図3中、検出器は、紫外可視近赤外分光光度計V-670中の、InGaAs検出器であり、近赤外光を検出できる。入射光は、波長850nmに調整し、測定の際は、反射フィルムの基材側から入射光が当たるようにした。
サンプル位置に標準拡散板(ラブスフィア社製)を設置したときの再帰反射信号強度を100%とし、サンプル位置に上記で作製した各反射フィルムを設置したときの再帰反射強度の割合を、相対再帰反射率として以下の式で算出した。

(相対再帰反射率)=(反射フィルムの再帰反射信号強度)/(標準拡散板の再帰反射信号強度)×100

また、JASCO製の分光光度計V−670を用い、入射角0度での波長380〜780nmの透過率を平均して非偏光の直透過率として算出した。
表2に示す結果から分かるように、光の入射側に含粒子円偏光反射層を配置することにより、反射フィルムの法線方向に対し45度の角度をなす方向での再帰反射性が向上した。粒子の粒径を適切に選択することにより、ヘイズも10%以下に抑えることができた。
[光学部材の作製:情報提示層の形成]
上記で作製した反射フィルムそれぞれのコスモシャインA−4100の面に、カーボンインキを塗布した。塗布面にYVO4レーザー(波長1064nm)ビーム径10μmの赤外光を照射して、予めデザインしたドットパターンを印字蒸発にて形成した。すなわち、デザインしたドットパターンに従って、カーボンインキを除去した。
1−1 標準円偏光反射層
1−2 標準円偏光反射層(1−1標準円偏光反射層と逆センス)
2−1 含粒子円偏光反射層(1−1標準円偏光反射層と同センス)
2−2 含粒子円偏光反射層(2−1含粒子円偏光反射層と逆センス)
5 基材
11 情報提示層

Claims (20)

  1. 反射フィルムであって、
    赤外線波長域の光を反射し、
    コレステリック液晶相を固定した層からなる円偏光反射層を2層以上含み、
    前記2層以上の円偏光反射層の円偏光選択反射の中心波長が同一であり、
    2層以上の前記円偏光反射層の少なくとも一層が粒子を含む含粒子円偏光反射層であり、
    前記粒子は、0.5μm以上、前記円偏光反射層の膜厚未満の平均粒径を有する反射フィルム。
  2. 前記粒子が有機粒子である請求項1に記載の反射フィルム。
  3. 前記粒子がポリ(メタ)アクリレート粒子である請求項1に記載の反射フィルム。
  4. ヘイズ値が10%以下である請求項1〜3のいずれか一項に記載の反射フィルム。
  5. 前記円偏光反射層がいずれも、前記粒子、液晶化合物、キラル剤、および水平配向剤を含む液晶組成物から形成された層である請求項1〜4のいずれか一項に記載の反射フィルム。
  6. 前記円偏光反射層として、右円偏光を選択反射する右円偏光反射層を2層以上および左円偏光を選択反射する左円偏光反射層を2層以上含み、
    2層以上の前記右円偏光反射層の少なくとも一層は前記粒子を含む含粒子右円偏光反射層であり、2層以上の前記右円偏光反射層の円偏光選択反射の中心波長が同一であり、
    2層以上の前記左円偏光反射層の少なくとも一層は前記粒子を含む含粒子左円偏光反射層であり、2層以上の前記左円偏光反射層の円偏光選択反射の中心波長が同一であり、
    前記含粒子右円偏光反射層と前記含粒子左円偏光反射層との円偏光選択反射の中心波長が同一である請求項1〜5のいずれか一項に記載の反射フィルム。
  7. 前記右円偏光反射層の2層が隣接し、かつ前記左円偏光反射層の2層が隣接している請求項6に記載の反射フィルム。
  8. 前記含粒子右円偏光反射層と前記含粒子左円偏光反射層とが隣接し、かつ他の一層の前記右円偏光反射層と他の一層の前記左円偏光反射層とが隣接している請求項6に記載の反射フィルム。
  9. 基材を含む請求項1〜8のいずれか一項に記載の反射フィルム。
  10. 非偏光可視光の直透過率が50%以上である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の反射フィルム。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の反射フィルムと情報提示層とを含む光学部材であって、
    前記情報提示層は、前記反射フィルムが反射する光を吸収または反射する材料のパターンを有する光学部材。
  12. 前記パターンがドットパターンである請求項11に記載の光学部材。
  13. 前記パターンが印刷により施されたものである請求項11または12に記載の光学部材。
  14. 前記反射フィルムが基材を含み、
    前記円偏光反射層の2層以上、前記基材、および前記情報提示層をこの順に含む請求項11〜13のいずれか一項に記載の光学部材。
  15. 前記基材に最も近い前記円偏光反射層が前記含粒子円偏光反射層である請求項14に記載の光学部材。
  16. 前記反射フィルムが基材を含み、
    前記基材、前記円偏光反射層の2層以上、および前記情報提示層をこの順に含む請求項11〜13のいずれか一項に記載の光学部材。
  17. 前記情報提示層に最も近い前記円偏光反射層が前記含粒子円偏光反射層である請求項14に記載の光学部材。
  18. 前記反射層が基材を含み、
    前記パターンが前記基材表面に印刷により施されたものである請求項11〜17のいずれか一項に記載の光学部材。
  19. 請求項11〜18のいずれか一項に記載の光学部材を有するディスプレイ。
  20. 請求項19に記載のディスプレイを有する画像表示装置。
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