JP2016111757A - 回転電機ステータ - Google Patents

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康文 鈴木
大路 中川
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Abstract

【課題】回転電機ステータにおいて、3相のステータコイルがデルタ結線で接続される構成で、軸方向の全長の増大を抑制する。【解決手段】ステータは、デルタ結線で接続される3相のステータコイルであって、各相ステータコイルがティースに集中巻で巻回される3相のステータコイルと、ステータコアの外径側に配置される3相の端子40u、40v、40wと、各相の端子に一端が接続され、対応する端子と同相のステータコイルに他端が接続される同相動力線50u、50v、50wと、各相の端子に一端が接続され、対応する端子とは異相のステータコイルに他端が接続される異相動力線53uw、53vu、53wvとを含む。複数の同相動力線及び異相動力線の少なくとも一部は、軸方向に見た場合に、ステータコイルの一方側コイルエンド28よりも径方向外側で交差している。【選択図】図8

Description

本発明は、ステータコアのティースに集中巻で巻回されデルタ結線で接続される3相のステータコイルと、3相の端子とを備える回転電機ステータに関する。
モータまたは発電機である回転電機は、ステータとロータとを含んでいる。ステータとして、ステータコアのティースに3相のステータコイルが巻回される構成が一般的である。3相のステータコイルの接続形式として、3相のステータコイルの一端が中性点で接続されるY結線の形式と、異なる2相のステータコイルが3つの接続部で接続されるデルタ結線の形式とがある。
特許文献1には、3相のステータコイルがY結線で接続される構成が記載されている。各相のステータコイルは、複数の波形の導線が円筒状に配置され端部が溶接により接続されることにより形成される。各相のステータコイルの径方向外側端部に配置される一端には各相の端子が接続される。
特許文献2には、3相のステータコイルがデルタ結線で接続され、ステータコアの複数のティースに各相のステータコイルが集中巻で巻回される構成が記載されている。3相のステータコイルのうち、異相の2つのステータコイルがステータコアの軸方向一端側に配置された円弧状バスバーで接続される。2つのステータコイルの一方のステータコイルの端部が軸方向外側に導出されて対応する相の端子に接続される。
特開2012−029355号公報 特開2013−236455号公報
デルタ結線の形式の場合、各相の端子と異相の2つのステータコイルとを電気的に接続する必要がある。
特許文献2に記載された構成では、ステータコイルの軸方向一端に配置された複数の円弧状バスバーのそれぞれに、異相の2つのステータコイルを接続している。これによって、円弧状バスバーを含むステータの軸方向の全長が増大する可能性がある。
また、3相のステータコイルをデルタ結線で接続する場合に、ステータコイルの軸方向一端に配置される異相渡り線によって、異相の2つのステータコイルを接続する構成も考えられる。この構成では、異相渡り線の一端と、2つのステータコイルの一方のステータコイルの一端とを端子に接続することで、3相のステータコイルがデルタ結線で接続される。しかしながらこの構成ではステータの軸方向に見て複数の異相渡り線が交差する部分が多くなり、ステータの軸方向の全長が増大する可能性がある。
本発明の目的は、3相のステータコイルがデルタ結線で接続される構成で、軸方向の全長の増大を抑制できる回転電機ステータを提供することである。
本発明に係る回転電機ステータは、円環状のヨーク、及び前記ヨークの周方向複数位置において径方向内側に突出する複数のティースを含むステータコアと、デルタ結線で接続される3相のステータコイルであって、各相ステータコイルが前記ティースに集中巻で巻回される3相のステータコイルと、前記ステータコアの外径側に配置される3相の端子と、各相の前記端子に一端が接続され、対応する前記端子と同相の前記ステータコイルに他端が接続される同相動力線と、各相の前記端子に一端が接続され、対応する前記端子とは異相の前記ステータコイルに他端が接続される異相動力線とを備える。さらに、複数の前記同相動力線及び複数の前記異相動力線の少なくとも一部は、軸方向に見た場合に、前記ステータコイルのうち、前記ステータコアの軸方向一端から外側に配置される一方側コイルエンドよりも径方向外側で交差している。
本発明に係る回転電機ステータによれば、3相のステータコイルがデルタ結線で接続される構成で、軸方向の全長の増大を抑制できる。
本発明に係る実施形態の回転電機ステータの斜視図である。 図1に示す回転電機ステータの一部を外径側から見た図である。 図2の上方から見た図である。 デルタ結線で接続される3相のステータコイルの回路図である。 実施形態の回転電機ステータを構成するコイル部、渡り線、及び端子に接続される動力線の関係を示す模式図である。 実施形態の回転電機ステータにおいて、図1から3相の端子の接続構造を取り出して示す斜視図である。 図6において、動力線保持部の成形前の状態を示す図である。 図7を軸方向外側から見た図である。 比較例の回転電機ステータを構成するコイル部、渡り線、及び端子に接続される動力線の関係を示す模式図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施形態につき、詳細に説明する。以下で説明する形状、材質、数量などは説明のための例示であって、回転電機ステータの仕様により変更が可能である。以下では、同様の構成には同一の符号を付して説明する。なお、回転電機ステータは、回転軸に固定されたロータと組み合わせて回転電機を構成する。回転電機は、モータまたは発電機、またはモータ及び発電機の両方の機能を有するモータジェネレータとして用いられる。
図1は、本実施形態の回転電機ステータ10の斜視図である。図2は、図1に示す回転電機ステータ10の一部を外径側から見た図である。図3は、図2の上方から見た図である。以下では回転電機ステータ10は、単にステータ10という。
ステータ10は、ステータコア12と、3相ステータコイル20と、3相端子40と、第1同相動力線50u、第2同相動力線50v、第3同相動力線50w、第1異相動力線53uw、第2異相動力線53vu、及び第3異相動力線53wvと、動力線保持部60とを含んで構成される。
3相ステータコイル20は、U相ステータコイル20u、V相ステータコイル20v、及びW相ステータコイル20wによって構成される。3相端子40は、U相端子40u、V相端子40v、及びW相端子40wによって構成される。
ステータコア12は、円環状のヨーク13と、ヨーク13の内周面の周方向複数位置から径方向内側に突出する複数のティース14とを有する。ステータコア12は、複数の電磁鋼板の積層体によって形成される。ステータコア12は、樹脂バインダと磁性材粉末とを加圧成形することにより形成されてもよい。ここで、「周方向」とはステータ10の中心軸Oを中心とする円周方向をいう。なお、「径方向」とは中心軸Oに対し直交する放射方向をいい、「軸方向」とはステータ10の軸方向をいう。
3相ステータコイル20は、U,V,W相のステータコイル20u、20v、20wからなっており、各相のステータコイル20u、20v、20wは、各相で複数の単位コイル線21u、21v、21wを直列に接続することにより形成される。具体的には、U相ステータコイル20uは、複数のU相単位コイル線21uを直列に接続してなる。U相単位コイル線21uは、ティース14に集中巻で巻回されるU相コイル部22uと、U相渡り線23uとを有する。U相渡り線23uは、U相コイル部22uの一端から軸方向の一端側(図1の上側)に引き出され、3相ステータコイル20の軸方向一端部に配置される。U相渡り線23uは、U相単位コイル線21uの巻き残り部分である。
U相コイル部22uの一端は、径方向においてU相コイル部22uの内端に位置し、U相渡り線23uにつながっている。U相コイル部22uの他端は、径方向においてU相コイル部22uの外端に位置し、軸方向外側(図1の上側)に伸びている。
複数のU相コイル部22uは、ステータコア12の複数のティース14のうち、2つ置きで配置されるティース14に集中巻で巻回される。U相渡り線23uは、隣り合うU相コイル部22uのうち、一方のU相コイル部22uの一端に一体につながって、周方向に対し傾斜しながらヨーク13付近に伸びてから、周方向に沿って伸びる。そして、U相渡り線23uの周方向に沿って伸びた部分の端部が、U相で隣り合う他方のU相コイル部22uの径方向外端付近で略直角に曲がって軸方向一方側に伸びる。そしてU相渡り線23uの軸方向に伸びた一端と、他方のU相コイル部22uの径方向外端において軸方向外側に伸びた部分とが重なって、溶接で接続される。
V相ステータコイル20v、W相ステータコイル20wもU相ステータコイル20uと同様に構成される。例えばV相ステータコイル20vは、複数のV相単位コイル線21vを直列に接続することにより形成される。V相単位コイル線21vは、ティース14に集中巻で巻回されるV相コイル部22vと、V相コイル部22vから引き出されてV相で隣り合う別のV相コイル部22vに接続されるV相渡り線23vとを有する。
W相ステータコイル20wは、複数のW相単位コイル線21wを直列に接続することにより形成される。W相単位コイル線21wは、ティース14に集中巻で巻回されるW相コイル部22wと、W相コイル部22wから引き出されてW相で隣り合う別のW相コイル部22wに接続されるW相渡り線23wとを有する。
また、3相ステータコイル20のうち、ステータコア12の軸方向一端(図1、図2の上端)から軸方向外側に配置される部分によって、一方側コイルエンド28が構成される。U,V,W相の渡り線23u、23v、23wは、ステータ10を軸方向に見た場合に互いに重ならないように、一方側コイルエンド28の軸方向外側に配置される。
各相の単位コイル線21u、21v、21wで、コイル部22u、22v、22wと渡り線23u、23v、23wとが同じ部材により形成されるので、部品点数及び溶接部の数の削減を図れる。これによって、ステータ10のコスト低減を図れる。なお、各相の単位コイル線21u、21v、21wは、断面が矩形の平角線で形成されてもよく、また、断面が丸形の丸線で形成されてもよい。
また、各相端子40u、40v、40wには後述するように同相動力線50u、50v、50wと異相動力線53uw、53vu、53wvとの一端が接続される。同相動力線50u、50v、50wと異相動力線53uw、53vu、53wvとの他端は、異相の2つのステータコイル20u、20v、20wに接続される。各相端子40u、40v、40wには、回転電機の使用時に図示しない直流電源に接続されたインバータの3相の端子と接続される。インバータは、直流電源からの直流電流を交流電流に変換して、ステータ10の各相端子40u、40v、40wを通じて3相ステータコイル20に3相交流電流を供給する。
U,V,W相のステータコイル20u、20v、20wは、デルタ結線で接続される。図4は、デルタ結線で接続される3相ステータコイル20の回路図である。
図4では、U相ステータコイル20uを構成する複数のU相コイル部22uのうち、U相端子40uに電気的に最も近くに接続されるコイル部22uを、巻始め端コイル部22u1として示している。また、複数のU相コイル部22uのうち、U相端子40uから電気的に最も遠くに接続されるコイル部22uを、巻終わり端コイル部22u2としている。また、複数のU相コイル部22uのうち、巻始め端コイル部22u1と巻終わり端コイル部22u2との間のコイル部22uを中間コイル部22umとして示している。
V相ステータコイル20vでも同様に、複数のV相コイル部22vを巻始め端コイル部22v1、巻終わり端コイル部22v2、及び中間コイル部22vmに分けて示している。W相ステータコイル20wでも同様に、複数のW相コイル部22wを巻始め端コイル部22w1、巻終わり端コイル部22w2、及び中間コイル部22wmに分けて示している。図3においても、巻始め端コイル部22u1、22v1、22w1、巻終わり端コイル部22u2、22v2、22w2、及び中間コイル部22um、22vm、22wmの符号を用いている。
U相端子40uには、第1同相動力線50uと第1異相動力線53uwとが接続される。第1同相動力線50u及び第1異相動力線53uwの一端は、U相端子40uに接続される。第1同相動力線50uの他端は、対応するU相端子40uと同相のU相ステータコイル20uの巻始め端コイル部22u1に接続される。第1異相動力線53uwの他端は、対応するU相端子40uとは異相のW相ステータコイル20wの巻終わり端コイル部22w2に接続される。以下、同相動力線50u、50v、50wは総称して同相動力線50といい、異相動力線53uw、53vu、53wvは総称して異相動力線53という場合がある。
なお、図4では、各同相動力線50及び各異相動力線53に「U→U」「U→W」・・・のように、U,V,Wの同相または異相の2つを矢印で結んだ符号を付している。この符号では、矢印の根元側が動力線50、53に接続される端子40u、40v、40wの相を示している。また、矢印の先端側が動力線50、53に接続されるステータコイル20u、20v、20wの相を示している。後述する図7から図9にも同様の符号を各動力線50,53に付している。
V相端子40vには、第2同相動力線50vと第2異相動力線53vuとが接続される。第2同相動力線50v及び第2異相動力線53vuの一端は、V相端子40vに接続される。第2同相動力線50vの他端は、対応するV相端子40vと同相のV相ステータコイル20vの巻始め端コイル部22v1に接続される。第2異相動力線53vuの他端は、対応するV相端子40vとは異相のU相ステータコイル20uの巻終わり端コイル部22u2に接続される。
W相端子40wには、第3同相動力線50wと第3異相動力線53wvとが接続される。第3同相動力線50w及び第3異相動力線53wvの一端は、W相端子40wに接続される。第3同相動力線50wの他端は、対応するW相端子40wと同相のW相ステータコイル20wの巻始め端コイル部22w1に接続される。第3異相動力線53wvの他端は、対応するW相端子40wとは異相のV相ステータコイル20vの巻終わり端コイル部22v2に接続される。
図4では、三角形の3辺に各相のコイル部22u、22v、22wがそれぞれ1列に配置されて3相のコイル部22u、22v、22wが重ならないように示している。一方、実際には、W,U,V相のコイル部22u、22v、22wは、ステータ10の周方向にこの順で1つずつ並んで配置される。そして、以下で説明するように、3相の巻始め端コイル部22u1,22v1,22w1及び巻終わり端コイル部22u2,22v2,22w2が接近して配置される。
図5は、実施形態のステータ10を構成するコイル部22u、22v、22w、渡り線23u、23v、23w、端子40u、40v、40wに接続される同相動力線50及び異相動力線53の関係を示す模式図である。図5では、周方向に沿って配置されるコイル部22u、22v、22wを横方向に展開して示しており、上側が径方向内側で下側が径方向外側である。コイル部22u、22v、22wは図5の左から右にW,U,V相の順で1つずつ並んで、これが繰り返されている。図5でも図4と同様に、各相コイル部22u、22v、22wを、巻始め端コイル部22u1、22v1、22w1、巻終わり端コイル部22u2、22v2、22w2、及び中間コイル部22um、22vm、22wmに分けて示している。
図5に示すように、3相の巻始め端コイル部22u1、22v1、22w1及び巻終わり端コイル部22u2、22v2、22w2は接近して配置されている。これによって、後述の図9を用いて説明する比較例のように、3相のステータコイル20u、20v、20wのうちの2相を異相渡り線で接続する構成では、ステータの軸方向の全長が増大する可能性がある。本実施形態では、このような不都合を解消するために、異相の2つのステータコイル20u、20v、20wに動力線50,53が接続され、2つの動力線50,53の一端が各相端子40u、40v、40wに接続される。また、複数の動力線50,53の交差部が、一方側コイルエンド28よりも径方向外側に配置される。
これについて、上記の図1から図5と、図6から図8とを用いて説明する。図6は、ステータ10において、図1から3相の端子40u、40v、40wの接続構造を取り出して示す斜視図である。図7は、図6において、動力線保持部60の成形前の状態を示している。図8は、図7を軸方向外側から見た図である。
図1から図3に示すように各相端子40u、40v、40wは、ステータコア12のヨーク13の外周面よりも外径側に配置される。各相端子40u、40v、40wには、対応する同相動力線50と異相動力線53との一端が接続される。同相動力線50は、一端からヨーク13の外周面に沿って軸方向に伸びて、ステータコア12の軸方向一端よりも軸方向外側で一方側コイルエンド28に向かって曲げられる。
具体的には、第1同相動力線50uの一端及び第1異相動力線53uwの一端は、U相端子40uに接続される。例えばU相端子40uの一端にU字形に折り返される折り返し部が形成され、この折り返し部の両側部分で第1同相動力線50u及び第1異相動力線53uwの一端が挟まれて接続される。このとき、第1同相動力線50u及び第1異相動力線53uwの一端を折り返し部で挟んだ状態で折り返し部が開かないように溶接で接合してもよい。なお、図1から図3、図6、図7において、第1同相動力線50u及び第1異相動力線53uwは砂地で示している。
また、第1同相動力線50uの他端は、U相の巻始め端コイル部22u1(図3)の径方向外端に位置する他端付近において軸方向に伸びるように曲げられることにより、第1同相軸方向部57aが形成される。そして、第1同相軸方向部57aは、巻始め端コイル部22u1の他端で軸方向に伸びた部分と重ね合されて、溶接により接続される。第1異相動力線53uwの他端は、W相の巻終わり端コイル部22w2(図3)の径方向内端に位置する一端付近において軸方向に伸びるように曲げられることにより、第1異相軸方向部58aが形成される。そして、第1異相軸方向部58aは、巻終わり端コイル部22w2の一端で軸方向に伸びた部分と溶接により接続される。
第2同相動力線50vの一端及び第2異相動力線53vuの一端は、V相端子40vに接続される。図1から図3、図6、図7において、第2同相動力線50v及び第2異相動力線53vuは斜格子で示している。第2同相動力線50vの他端は、V相の巻始め端コイル部22v1(図3)の径方向外端に位置する他端付近において、軸方向に伸びるように曲げられることにより、第2同相軸方向部57bが形成される。第2同相軸方向部57bは、巻始め端コイル部22v1の他端で軸方向に伸びた部分と溶接により接続される。
第2異相動力線53vuの他端は、U相の巻終わり端コイル部22u2(図3)の径方向内端に位置する一端付近において、軸方向に伸びるように曲げられることにより、第2異相軸方向部58bが形成される。第2異相軸方向部58bは、巻終わり端コイル部22u2の一端で軸方向に伸びた部分と溶接により接続される。
第3同相動力線50wの一端及び第3異相動力線53wvの一端は、W相端子40wに接続される。第3同相動力線50wの他端は、W相の巻始め端コイル部22w1(図3)の径方向外端に位置する他端付近において、軸方向に伸びるように曲げられることにより、第3同相軸方向部57cが形成される。第3同相軸方向部57cは、巻始め端コイル部22w1の他端で軸方向に伸びた部分と溶接により接続される。
第3異相動力線53wvの他端は、V相の巻終わり端コイル部22v2(図3)の径方向内端に位置する一端付近において、軸方向に伸びるように曲げられることにより、第3異相軸方向部58cが形成される。第3異相軸方向部58cは、巻終わり端コイル部22v2の他端で軸方向に伸びた部分と溶接により接続される。
そして、図8に示すように、3相の同相動力線50及び異相動力線53の少なくとも一部は、軸方向に見た場合に、一方側コイルエンド28よりも径方向外側で交差している。具体的には、図8のP1で示す位置で第1同相動力線50uと第2異相動力線53vuとが交差している。図8のP2で示す位置で第1異相動力線53uwと第3異相動力線53wvとが交差している。図8のP3で示す位置で第1異相動力線53uwと第3同相動力線50wとが交差している。図8のP4で示す位置で第2異相動力線53vuと第3異相動力線53wvとが交差している。P1,P2,P3,P3のいずれの交差部も一方側コイルエンド28よりも径方向外側に配置される。
また、図7に示すように、複数の動力線50,53の一部は、動力線保持部60に樹脂の射出成形などによって樹脂モールドされている。P1,P2,P3,P3の交差部は、動力線保持部60の内部に含まれる。動力線保持部60は、図8に示すように複数の動力線50,53が配置された状態で、一方側コイルエンド28(図1)の径方向外側において、ステータコア12の軸方向一端よりも軸方向外側に配置される。動力線保持部60は、複数の動力線50,53が互いに接触しないように位置関係を保持する。
動力線保持部60の軸方向両側面は、ほぼ平行な平面である。動力線保持部60の軸方向内側面(図6の下側面)は、ステータコア12のヨーク13の軸方向一端面(図1の上端面)に対向して面接触する。動力線保持部60の軸方向内側面の一部または複数位置には、軸方向に突出する図示しない突部が形成される。突部の軸方向に対し直交する平面についての断面形状は例えば円形または矩形である。ヨーク13の軸方向一端面には、動力線保持部60の突部と合致する形状の図示しない孔が形成される。そして、ヨーク13の軸方向一端面に形成された孔に動力線保持部60の突部が圧入して嵌合されることで、ステータコア12に動力線保持部60が固定される。動力線保持部60の側に孔が形成され、ステータコア12の側にこの孔に圧入される突部が形成されてもよい。
動力線保持部60がステータコア12に固定された状態で、ステータコア12に3相ステータコイル20がワニスによって固定される。例えば、図1に示すようにステータ10の軸方向が上下方向に沿うように配置された状態で、3相ステータコイル20の上方からワニスが滴下される。このとき、ワニスが3相ステータコイル20とステータコア12との隙間に含浸される。そして、加熱装置によってステータ10が加熱されることによって、ワニスが硬化される。これによって、ステータコア12に3相ステータコイル20が固定される。このとき、動力線保持部60とステータコア12とがワニスでさらに固定されてもよい。ステータコア12の軸方向一方側を上にしてワニスを滴下した後、ステータコア12の軸方向の向きを逆にして、すなわち軸方向他方側(図1の下側)を上にしてワニスが滴下されてもよい。
また、動力線保持部60がステータコア12の軸方向一端面に固定された状態で、動力線保持部60は、3相ステータコイル20で溶接が行われる範囲(図2の矢印α1)よりも、軸方向においてステータコア12側の範囲(図2の矢印α2)に配置される。このため、動力線50,53の立体交差部の存在によってステータ10の軸方向の全長が増大することがない。
また、図3に示すようにステータ10を軸方向に見た場合に、動力線保持部60は、径方向において一方側コイルエンド28と、各相の端子40u、40v、40wとの間に配置される。例えば、図3に一点鎖線Rで示す径方向について見た場合に、動力線保持部60は、一方側コイルエンド28が配置される範囲(図3の矢印β1)と端子40u、40v、40wが配置される範囲(図3の矢印β2)との間の範囲(図3の矢印β3)に配置される。このため、ステータ10の径方向における体格の増大を抑制できる。
上記のステータ10によれば、3相ステータコイル20がデルタ結線で接続される構成で、異相の2つのステータコイル20u、20v、20wを異相渡り線で接続する必要がない。また、3相の端子40u、40v、40wに接続される同相動力線50及び異相動力線53の少なくとも一部は、軸方向に見た場合に、一方側コイルエンド28よりも径方向外側で交差している。これによって、一方側コイルエンド28の軸方向高さの増大を抑制できるので、ステータ10の軸方向の全長の増大を抑制できる。
図9は、比較例のステータを構成するコイル部22u、22v、22w、渡り線23u、23v、23w、25,26,27、端子40u、40v、40wに接続される動力線54,55,56の関係を示す模式図である。図9の符号の意味は図4、図5と同様である。また、図9では、2重の直線により異相の2つのコイル部22u、22v、22wを接続する異相渡り線25,26,27を示している。
3相ステータコイル20をデルタ結線で接続する場合、異相の2つのステータコイル20u、20v、20wを接続する必要がある。図9に示す比較例では、U相の巻始め端コイル部22u1及びV相の巻終わり端コイル部22v2は、第1異相渡り線25で接続される。V相の巻始め端コイル部22v1及びW相の巻終わり端コイル部22w2は、第2異相渡り線26で接続される。W相の巻始め端コイル部22w1及びU相の巻終わり端コイル部22u2は、第3異相渡り線27で接続される。
各異相渡り線25,26,27は、3相ステータコイル20の一方側コイルエンド28(図1参照)の軸方向外側に配置される。そして、各相の巻始め端コイル部22u1,22v1,22w1の端部と異相渡り線25,26,27と動力線54,55,56とが図9のQ1,Q2,Q3に示す位置で接続される。この比較例では、図9のT1,T2で示す位置で第1異相渡り線25及び第2異相渡り線26と、第3異相渡り線27とが、軸方向に見た場合に交差する。これによって、比較例では、2つの異相渡り線25,26,27が立体的に交差される。このため、一方側コイルエンド28の軸方向高さが大きくなって、ステータの軸方向の全長が増大する可能性がある。本実施形態では、このような不都合を解消できる。
10 回転電機ステータ(ステータ)、12 ステータコア、13 ヨーク、14 ステータティース、20 3相ステータコイル、20u U相ステータコイル、20v V相ステータコイル、20w W相ステータコイル、21u U相単位コイル線、21v V相単位コイル線、21w W相単位コイル線、22u U相コイル部、22v V相コイル部、22w W相コイル部、23u U相渡り線、23v V相渡り線、23w W相渡り線、25 第1異相渡り線、26 第2異相渡り線、27 第3異相渡り線、28 一方側コイルエンド、40 3相端子、40u U相端子、40v V相端子、40w W相端子、50u 第1同相動力線、50v 第2同相動力線、50w 第3同相動力線、53uw 第1異相動力線、53vu 第2異相動力線、53wv 第3異相動力線、54,55,56 動力線、57a 第1同相軸方向部、57b 第2同相軸方向部、57c 第3同相軸方向部、58a 第1異相軸方向部、58b 第2異相軸方向部、58c 第3異相軸方向部、60 動力線保持部。

Claims (1)

  1. 円環状のヨーク、及び前記ヨークの周方向複数位置において径方向内側に突出する複数のティースを含むステータコアと、
    デルタ結線で接続される3相のステータコイルであって、各相ステータコイルが前記ティースに集中巻で巻回される3相のステータコイルと、
    前記ステータコアの外径側に配置される3相の端子と、
    各相の前記端子に一端が接続され、対応する前記端子と同相の前記ステータコイルに他端が接続される同相動力線と、
    各相の前記端子に一端が接続され、対応する前記端子とは異相の前記ステータコイルに他端が接続される異相動力線とを備え、
    複数の前記同相動力線及び複数の前記異相動力線の少なくとも一部は、軸方向に見た場合に、前記ステータコイルのうち、前記ステータコアの軸方向一端から外側に配置される一方側コイルエンドよりも径方向外側で交差している、回転電機ステータ。
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