JP2016110448A - 診断・修理事例検索装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的な作業の実施に役立つ診断・修理事例の情報提示を実現する技術を提供する。【解決手段】診断レポート記憶部(23)には、修理対象となった機種、修理作業時に作業者が実施した実施手順、故障に付与された故障名、および該故障の症状を記録した診断レポートが、実施手順の効率性を表す効率性スコアと対応付けて記憶されている。検索対象データ取得部は、外部から検索対象データを取得する。類似度算出部は、検索対象データと診断レポート記憶部に記憶された各診断レポートとの類似度を算出する。優先順位設定部は、算出された類似度と診断レポートに対応付けられた効率性スコアとを用いて、診断レポートの優先順位を設定する。情報提示部は、設定された優先順位に従って診断レポートを提示する。【選択図】図1
Description
本発明は、車両の故障に関する診断・修理事例を検索、提示する技術に関する。
近年、製品の故障診断や修理をする際に、症状や診断手順、対処法などを蓄積したデータベースを利用し、このデータベースから、類似した症状の事例を検索することで診断・修理作業を効率化することが行われている。
その一つとして、例えば、様々な現象に対する診断作業候補・処置作業候補をツリー状に関連づけたツリー情報を利用して、症状に応じた的確な手順を提示する保守支援システムが知られている(特許文献1参照)。
この従来技術では、検索時に、症状等を表すキーワード等を用いて適切なツリーを選択し、選択されたツリーの分岐点を構成するノード(診断候補)について設定されているコスト情報を用いて、作業コストや作業時間が最小となるツリー情報中の作業開始点を最適作業として提示する。更に、ツリー情報は、作業者が実行した作業の結果に応じてノードを追加・削除することによって最適化が図られている。
ところで、同じ故障であっても、それに対する具体的な対処法は、様々に異なったものが大量に存在する。例えば、経験の浅い整備士であれば、標準的なマニュアル通りに細かい手順を踏んだ対処法となるが、ベテラン整備士であれば、知識や経験を踏まえ、要点のみを押さえた簡潔な手順の対処法となることが考えられる。
上述の従来技術において、ツリー情報を適宜最適化すると、事例数の多い手順が反映され易いため、このようなツリー情報を用いて検索した場合、平均的な手順が提示されることになる。その結果、ベテラン整備士が実施しているような高度に効率化された手順や、事例数の少ないレアケースに対する手順等は、情報として蓄積されていたとしても、これを有効利用することができないという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、効率的な作業の実施に役立つ診断・修理事例の情報提示を実現する技術を提供することを目的とする。
本発明の診断・修理事例検索装置は、診断レポート記憶部と、検索対象データ取得部と、類似度算出部と、優先順位設定部と、情報提示部と、を備える。
診断レポート記憶部には、修理対象となった機種、修理作業時に作業者が実施した診断や修理の手順である実施手順、故障に付与された故障名、および該故障の症状を記録した診断レポートが、実施手順の効率性を表す効率性スコアと対応付けて記憶されている。検索対象データ取得は、外部から、機種、故障名、および症状を含んだ検索対象データを取得する。類似度算出部は、検索対象データと診断レポート記憶部に記憶された各診断レポートとの類似度を算出する。優先順位設定部は、類似度算出部により算出された類似度と診断レポートに対応付けられた効率性スコアとを用いて、診断レポートの優先順位を設定する。情報提示部は、優先順位設定部により設定された優先順位に従って診断レポートを提示する。
診断レポート記憶部には、修理対象となった機種、修理作業時に作業者が実施した診断や修理の手順である実施手順、故障に付与された故障名、および該故障の症状を記録した診断レポートが、実施手順の効率性を表す効率性スコアと対応付けて記憶されている。検索対象データ取得は、外部から、機種、故障名、および症状を含んだ検索対象データを取得する。類似度算出部は、検索対象データと診断レポート記憶部に記憶された各診断レポートとの類似度を算出する。優先順位設定部は、類似度算出部により算出された類似度と診断レポートに対応付けられた効率性スコアとを用いて、診断レポートの優先順位を設定する。情報提示部は、優先順位設定部により設定された優先順位に従って診断レポートを提示する。
このような構成によれば、実施手順の類似性と効率性を判断基準として検索が行われ、しかも、検索結果として、従来技術のツリー情報から得られるような標準化された手順ではなく、実際に実施された複数の実施手順が提示される。その結果、検索結果から、事例数が少ないベテラン整備士の対処法や、レアケースに対する対処法等も、そのままの形で取得することができ、その取得した情報に基づいて的確で効率的な作業を実施することができる。
つまり、本発明の診断・診断事例検索装置を利用することにより、例えば、知識の少ない整備士であっても、ベテラン整備士と同様な要点のみを押さえた簡便な手順を扱うことが可能となる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
以下に本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[構成]
図1に示す事例登録/検索システム1は、端末装置10と、診断・修理事例検索装置20とを備える。
[構成]
図1に示す事例登録/検索システム1は、端末装置10と、診断・修理事例検索装置20とを備える。
端末装置10は、周知のパーソナルコンピュータからなり、診断・修理事例検索装置20とは通信可能に接続されている。端末装置10は、診断・修理事例検索装置20に対する各種指令やデータの入力に使用される。具体的には、車両の修理作業者によって作成される診断レポートの登録、故障名や症状等から類似した診断レポート(類似事例)の検索の指示、および検索結果の表示、検索処理で使用するユーザ情報の設定等に使用される。
診断・修理事例検索装置20は、情報処理部21と、マニュアルデータベース(DB)22と、診断レポートDB23と、ユーザ情報DB24とを備える。
マニュアルDB22には、自動車メーカ等によって作成された車種毎のマニュアルが記憶される。マニュアルは、様々な故障のそれぞれに対して用意されており、各故障に対する診断・処置手順を詳細に記したものである。診断・処置手順は、複数のステップで構成され、故障Xに関する診断・処置手順のステップ毎に、そのステップjの実施に要するコストcostX(j) が定義されている。コストcostX(j) は、例えば、そのステップの標準作業時間に応じた値を用いてもよい。また、コストcostX(j) は、手間や費用に関わるものとして予め定義された語句を定義語句として、ステップの記述中に現れる定義語句の数が多いほど、および該定義語句の重要度が高いほど大きな値となるように設定してもよい。なお、定義語句としては、交換部品の名称を用いた場合、その交換部品の費用(重要度)を考慮してコストcostX(j)を求めることが考えられる。また、全ての単語または文字を定義語句とし、ステップ中に現れる定義語句の数が多いほど、手順が煩雑であるものとみなしてコストcostX(j) を求めてもよい。あるいは、全てのコストcostX(j) を1に設定してもよい。
マニュアルDB22には、自動車メーカ等によって作成された車種毎のマニュアルが記憶される。マニュアルは、様々な故障のそれぞれに対して用意されており、各故障に対する診断・処置手順を詳細に記したものである。診断・処置手順は、複数のステップで構成され、故障Xに関する診断・処置手順のステップ毎に、そのステップjの実施に要するコストcostX(j) が定義されている。コストcostX(j) は、例えば、そのステップの標準作業時間に応じた値を用いてもよい。また、コストcostX(j) は、手間や費用に関わるものとして予め定義された語句を定義語句として、ステップの記述中に現れる定義語句の数が多いほど、および該定義語句の重要度が高いほど大きな値となるように設定してもよい。なお、定義語句としては、交換部品の名称を用いた場合、その交換部品の費用(重要度)を考慮してコストcostX(j)を求めることが考えられる。また、全ての単語または文字を定義語句とし、ステップ中に現れる定義語句の数が多いほど、手順が煩雑であるものとみなしてコストcostX(j) を求めてもよい。あるいは、全てのコストcostX(j) を1に設定してもよい。
診断レポートDB23には、端末装置10を介して入力される診断レポートが記憶されている。なお、診断レポートには、製品名(車種,型式)、故障名、症状、修理の際に実施した診断・処置手順が少なくとも記されている。また、診断レポートDB23には、各診断レポートに対応付けて、その診断レポートの効率性を数値化して表現した効率性スコアEも記憶されている。ここでは、効率性スコアEは、数値が小さいほど効率性が高くなるように設定される。但し、E=0の場合は、効率性スコアEが設定されていないことを意味するものとする。
ユーザ情報DB24には、情報処理部21が実行する処理で使用され、ユーザによって設定される各種パラメータが記憶されている。このパラメータには、具体的には、後述する提示優先スコアの算出に使用する加重値a,b、診断レポートをクラスタ化する際の基準となるクラスタリング基準、クラスタリングの実施の要否を表すクラスタリング要否情報等が少なくとも含まれている。なお、これらのパラメータは、端末装置10を介して設定/変更可能に構成されている。
情報処理部21は、CPU211,ROM212,RAM213を中心に構成された周知のマイクロコンピュータからなり、ROM212に記憶されたプログラムを実行することにより、ユーザ情報設定処理、診断レポート登録処理、検索処理等を実行する。このうち、ユーザ情報設定処理は、端末装置10から入力されたパラメータをユーザ情報DB24に記憶する周知の処理であるため、その詳細についての説明は省略する。
[診断レポート登録処理]
診断レポート登録処理は、端末装置10から診断レポートの入力が通知される毎に起動する。
診断レポート登録処理は、端末装置10から診断レポートの入力が通知される毎に起動する。
本処理が起動すると、CPU211は、図2に示すように、S110にて、端末装置10から入力された診断レポートを取得する。診断レポートは、車両の修理を実施した作業者等により、図3に示す診断レポート入力画面を用いて、端末装置10から入力される。ここでは、「製品名」「故障名」「症状」「実施手順(実際に行った処置の手順)」が入力される。また、図示しないが、参照すべきマニュアルを指定する「参照マニュアル情報」を任意で入力することができるように構成されている。なお、各項目の入力は、自由入力形式を採用してもよいし、「製品名」や「症状」等、入力内容を定式化できるものについては、プルダウンメニュー等を用いた選択式を採用してもよい。
続くS120では、取得した診断レポートに「参照マニュアル情報」が記されているか否かを判断する。「参照マニュアル情報」が記されていれば(S120:YES)、S130に進み、その参照マニュアル情報に従って、参照マニュアルを設定してS160に進む。
一方、「参照マニュアル情報」が示されていなければ(S120:NO)、S140に進み、診断レポートに示された「製品名」に従って、該当する製品および類似製品を対象製品として、全ての対象製品のマニュアルをマニュアルDB22から抽出し、その抽出マニュアルのそれぞれについて、診断レポートとの類似度を算出する。具体的には、「故障名」や「症状」を比較することによって診断レポートと各マニュアルとの類似度を求める。
続くS150では、求めた類似度が最大となるマニュアルを、参照マニュアルに設定して、S160に進む。
S160では、診断レポートに対応付ける効率性スコアEの値を0に初期化する。
S160では、診断レポートに対応付ける効率性スコアEの値を0に初期化する。
S170では、診断レポートに示された実施手順の各ステップi(i=1,2,…I)について、S180〜S220の処理を繰り返す。なお、Iは、実施手順を構成するステップの総数であり、1以上の整数で表される。
S180では、(故障Xに関する)参照マニュアルに示された標準手順の各ステップj(j=1,2,…J)について、S190〜S210の処理を繰り返す。Jは、標準手順を構成するステップ数の総数であり、1以上の整数で表される。
S190では、実施手順のステップiと標準手順のステップjとの類似度を算出する。類似度は、文章の比較で使用される周知の手法を用い求めることができ、例えば、形態素解析とBag of Wordsとによって得られるコサイン類似度などを用いることができる。
S200では、S190で算出された類似度が予め設定された閾値以上であるか否かを判断する。類似度が閾値以上であれば(S200:YES)、実施手順のステップiは、標準手順のステップjに該当するものとし(図4参照)、S210にて、効率性スコアEに標準手順のステップjのコストcostX(j) を加算することで効率性スコアEを更新して、S220に進む。一方、類似度が閾値より小さければ(S200:NO)、実施手順のステップiは、標準手順のステップjには該当しないものとし、S210をスキップしてS220に進む。
S220では、標準手順の全てのステップ1〜JについてS190〜S210の処理が終了するとS230に進む。
S230では、実施手順の全てのステップ1〜IについてS180〜S220の処理が終了するとS240に進む。
S230では、実施手順の全てのステップ1〜IについてS180〜S220の処理が終了するとS240に進む。
S240では、効率性スコアEを、診断レポートと対応付けて診断レポートDB23に登録(記憶)して、本処理を終了する。
つまり、診断レポート登録処理では、図5に示すように、診断レポートに示された実施手順の効率性を、マニュアルDB22から抽出した参照マニュアルの標準手順を用いて評価し、その評価結果である効率性スコアEを診断レポートに付加して診断レポートDB23に登録する。但し、実施手順の全てのステップが、標準手順のいずれのステップとも類似度が閾値以上とならない場合、効率性スコアEは0となる。つまり、E=0の診断レポートは、いわゆる未知故障に関するものであることを意味する。
つまり、診断レポート登録処理では、図5に示すように、診断レポートに示された実施手順の効率性を、マニュアルDB22から抽出した参照マニュアルの標準手順を用いて評価し、その評価結果である効率性スコアEを診断レポートに付加して診断レポートDB23に登録する。但し、実施手順の全てのステップが、標準手順のいずれのステップとも類似度が閾値以上とならない場合、効率性スコアEは0となる。つまり、E=0の診断レポートは、いわゆる未知故障に関するものであることを意味する。
[検索処理]
検索処理は、端末装置10から検索の対象となる製品名、故障名、症状等からなる検索対象データの入力が通知される毎に起動する。
検索処理は、端末装置10から検索の対象となる製品名、故障名、症状等からなる検索対象データの入力が通知される毎に起動する。
検索処理では、図6に示すように、類似性スコア算出処理、提示優先順位算出処理、クラスタリング/出力処理を順番に実行する。
まず、類似性スコア算出処理が起動すると、CPU211は、図7に示すように、S310にて、端末装置10から入力された検索対象データを取得する。なお、端末装置10では、例えば、図10に示す検索入力画面を用いて検索対象データが入力される。
まず、類似性スコア算出処理が起動すると、CPU211は、図7に示すように、S310にて、端末装置10から入力された検索対象データを取得する。なお、端末装置10では、例えば、図10に示す検索入力画面を用いて検索対象データが入力される。
S320では、検索対象データに示された「製品名」に基づき、診断レポートDB23から、同一製品および類似製品に関する診断レポートを抽出する。以下、抽出された診断レポートを抽出レポートという。
S330では、S320で抽出された各抽出レポートk(k=1,2,…K)について、S340の処理を繰り返す。なお、Kは、抽出レポートの総数であり、1以上の整数で表される。
S340では、抽出レポートkについての類似性スコアSを算出する。具体的には、「故障名」や「症状」についてのキーワードマッチングを行い、マッチした場合にS=1、マッチしなかった場合にS=0としてもよいし、最少編集距離などのような文字列比較手法や協調フィルタリングなどを利用して、類似の度合いに応じた類似性スコアSを算出するようにしてもよい。
S350では、全ての抽出レポート1〜Kについて、S340の処理が実行されたことを確認すると、本処理を終了する。
次に、類似性スコア算出処理の後に実行される提示優先順位算出処理について説明する。
次に、類似性スコア算出処理の後に実行される提示優先順位算出処理について説明する。
本処理が起動すると、CPU211は、図8に示すように、S410にて、抽出レポートの中から、算出された類似性スコアSが予め設定された閾値以上のものを、類似レポートとして抽出する。
S420では、S410にて抽出された各類似レポートm(m=1,2,…M)について、S430の処理を繰り返す。なお、Mは、類似レポートの総数である。
S430では、類似レポートmについて算出された類似性スコアSと効率性スコアEとに基づき、提示優先スコアPを算出する。具体的には、ユーザ情報DB24に格納された加重値をa,bとする重み付け加算を、(1)に従って実行する。 但し、a,bは、0≦a≦1、かつ、0≦b≦1、かつ、a+b=1を満たすように設定される。
S430では、類似レポートmについて算出された類似性スコアSと効率性スコアEとに基づき、提示優先スコアPを算出する。具体的には、ユーザ情報DB24に格納された加重値をa,bとする重み付け加算を、(1)に従って実行する。 但し、a,bは、0≦a≦1、かつ、0≦b≦1、かつ、a+b=1を満たすように設定される。
P=a×S−b×E (1)
つまり、a,bは、類似性と効率性のうちどちらどの程度重視するかを表す。
S440では、全ての類似レポート1〜Mについて、S430の処理が実行されたことを確認すると、S450に進む。
つまり、a,bは、類似性と効率性のうちどちらどの程度重視するかを表す。
S440では、全ての類似レポート1〜Mについて、S430の処理が実行されたことを確認すると、S450に進む。
S450では、類似レポート1〜Mのそれぞれに対して、S430にて算出された提示優先スコアPが高い順に提示優先順位を付与して、本処理を終了する。
次に、提示優先順位算出処理の後に実行されるクラスタリング/出力処理について説明する。
次に、提示優先順位算出処理の後に実行されるクラスタリング/出力処理について説明する。
本処理が起動すると、CPU211は、図9に示すように、S510にて、ユーザ情報DB24に格納されたクラスタリング要否情報に従って、クラスタリングを実行するか否かを判断する。クラスタリングを実行しない設定である場合(S510:NO)、S520にて、類似レポートを提示優先順位でソートした結果を端末装置10に出力して、本処理を終了する。
一方、クラスタリングを実行する設定である場合(S510:YES)、S530にて、ユーザ情報DB24に格納されたクラスタリング基準に従って、類似レポートをクラスタリングする。
S540では、S530で生成されたクラスタn(n=1,2,…N)について、S550の処理を繰り返す。なお、Nは、クラスタの総数である。
S550では、クラスタnに属する類似レポートを提示優先順位でソートした結果の一覧を表示用のタブ内に出力する。
S550では、クラスタnに属する類似レポートを提示優先順位でソートした結果の一覧を表示用のタブ内に出力する。
S560では、全てのクラスタ1〜Nについて、S550の処理が実行されたことを確認すると、本処理を終了する。
これにより端末装置10では、類似事例の検索結果が、図11に示す検索結果画面により、類似事例の検索結果が表示される。但し、図11(a)は、クラスタリングを実行しない設定の場合、図11(b)は、クラスタリングを実行する設定の場合を示す。
これにより端末装置10では、類似事例の検索結果が、図11に示す検索結果画面により、類似事例の検索結果が表示される。但し、図11(a)は、クラスタリングを実行しない設定の場合、図11(b)は、クラスタリングを実行する設定の場合を示す。
なお、クラスタリング基準には、故障名、症状、効率性スコアの有(E≠0)/無(E=0)等を用いることが考えられる。また、同じ類似レポートが複数のクラスタに含まれていてもよい。
[効果]
以上説明したように、事例登録/検索システム1によれば、手順の類似性および効率性を判断基準として検索が行われ、しかも、検索結果として、標準化されていない実際に実施された手順が記された複数の診断レポートが提示される。従って、検索結果には、事例数が少ないベテラン整備士の対処法や、レアケースに対する対処法等の情報も提示されることになる。その結果、修理作業者等は、その提示された情報に基づいて的確で効率的な作業を実施することができる。
以上説明したように、事例登録/検索システム1によれば、手順の類似性および効率性を判断基準として検索が行われ、しかも、検索結果として、標準化されていない実際に実施された手順が記された複数の診断レポートが提示される。従って、検索結果には、事例数が少ないベテラン整備士の対処法や、レアケースに対する対処法等の情報も提示されることになる。その結果、修理作業者等は、その提示された情報に基づいて的確で効率的な作業を実施することができる。
事例登録/検索システム1では、検索結果である類似レポートをクラスタ化して、クラスタ毎に提示優先順位に従って提示するため、システムの利用者は、必要な情報を効率良く得ることができる。
特に、クラスタの一つとして、効率性スコアの無い類似レポートの提示が可能であるため、検索対象が未知の故障であったとしても、参考になりそうな複数の診断レポート(実施手順)を提示することができる。このため、無理矢理一つの手順が選択される従来技術と比較して、有用な情報を提供することができる。
更に、事例登録/検索システム1では、提示優先スコアの算出に使用する加重値を適宜変更することによって、検索結果が提示される順位を変化させることができるため、例えば、作業者のスキルレベルに応じて、レポートを抽出する観点(効率性および類似性の重視度)を任意に変更することができる。即ち、効率性スコアの低い実施手順は、要するに簡便な手順であると言えるため、優先順位スコアを求める際に、例えば、効率性スコアの低い実施手順が重視されるように加重値a,bを設定すれば、ベテラン整備士による効率的な手順を提示させることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
(1)上記実施形態では、ユーザ情報を任意に設定できるようにしているが、予め設定された情報を用いるように構成してもよい。また、ユーザ情報は、検索を実行する毎に、利用者に入力させるように構成したり、前回検索時の設定値を次回検索時のデフォルト値として使用するように構成したりしてもよい。
(2)上記実施形態における一つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分散させたり、複数の構成要素が有する機能を一つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
(3)本発明は、上述した診断・修理事例検索装置、この診断・修理事例検索装置を構成要素とするシステム、当該診断・修理事例検索装置を構成する各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、診断・修理事例検索方法、診断レポートデータベースの生成装置および生成方法など、種々の形態で実現することもできる。
1…事例登録/検索システム 10…端末装置 20…診断・修理事例検索装置 21…情報処理部 22…マニュアルDB 23…診断レポートDB 24…ユーザ情報DB
Claims (9)
- 修理対象となった機種、修理作業時に作業者が実施した診断や修理の手順である実施手順、故障に付与された故障名、および該故障の症状を記録した診断レポートが、前記実施手順の効率性を表す効率性スコアと対応付けて記憶されている診断レポート記憶部(23)と、
外部から、機種、故障名、および症状を含んだ検索対象データを取得する検索対象データ取得部(21:S310)と、
前記検索対象データと前記診断レポート記憶部に記憶された各診断レポートとの類似度を算出する類似度算出部(21:S320〜S350)と、
前記類似度算出部により算出された類似度と前記診断レポートに対応付けられた前記効率性スコアとを用いて、前記診断レポートの優先順位を設定する優先順位設定部(21:S410〜S450)と、
前記優先順位設定部により設定された優先順位に従って前記診断レポートを提示する情報提示部(21:S510〜S560)と、
を備えることを特徴とする診断・修理事例検索装置。 - 前記優先順位設定部は、
前記類似度と効率性スコアとを重み付け加算した結果に従って前記優先順位を設定することを特徴とする請求項1に記載の診断・修理事例検索装置。 - 前記優先順位設定部において重み付け加算を実施する際に使用する加重値を設定する加重値設定部を備えることを特徴とする請求項2に記載の診断・修理事例検索装置。
- 前記優先順位設定部は、前記類似度算出部にて算出された類似度が予め設定された閾値以上の診断レポートを、処理対象とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の診断・修理事例検索装置。
- 前記情報提示部は、前記優先順位設定部にて優先順位が設定された診断レポートを、予め設定されたクラスタリング基準に従って複数のクラスタに分類し、該クラスタ毎に前記診断レポートを提示することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の診断・修理事例検索装置。
- 予め設定された標準的な診断や修理の手順である標準手順を記憶する標準手順記憶部(22)と、
外部から前記診断レポートを取得する診断レポート取得部(21:S110)と、
前記診断レポート取得部にて取得された診断レポートである取得レポート中の実施手順と、前記標準手順記憶部に記憶された標準手順とを比較することで、前記実施手順の実施に要するコストを求め、該コストが高いほど低い値となる効率性スコアを算出するスコア算出部(21:S160〜S230)と、
前記取得レポートに、前記スコア算出部で算出された効率性スコアを対応付けて前記診断レポート記憶部に記憶させるデータ蓄積処理部(21:S240)と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の診断・修理事例検索装置。 - 前記スコア算出部は、前記実施手順を構成する各ステップとの類似度が予め設定された閾値以上となる前記標準手順中のステップを抽出し、抽出された各ステップに関する情報から前記コストを求めることを特徴とする請求項6に記載の診断・修理事例検索装置。
- 前記スコア算出部は、前記各ステップに関する情報として、該ステップについて予め設定された標準作業時間を利用し、該標準作業時間が長いほど前記コストが高いものとして前記効率性スコアを求めることを特徴とする請求項7に記載の診断・修理事例検索装置。
- 作業時間や費用に関わるものとして予め定義された語句を定義語句として、
前記スコア算出部は、前記各ステップに関する情報として、該ステップから抽出される前記定義語句の数が多いほど、および該定義語句の重要度が高いほど前記コストが高いものとして前記効率性スコアを求めることを特徴とする請求項7に記載の診断・修理事例検索装置。
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