JP2016106460A - 通信制御方法、ユーザ端末、及び基地局 - Google Patents

通信制御方法、ユーザ端末、及び基地局 Download PDF

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Abstract

【課題】プリコーダ行列を用いて、基地局が複数のユーザ端末に対して適切にビーム/ヌルを向けることができる移動通信システムに適用される通信制御方法、ユーザ端末、及び基地局を提供する。【解決手段】プリコーディングした下りリンク信号を複数のアンテナポートを介して送信する基地局と、下りリンクで用いるのに好ましいプリコーダ行列を示すプリコーダ行列情報を前記基地局に対してフィードバックするユーザ端末とで構成され、前記プリコーダ行列情報を前記基地局に対してフィードバックする際に、前記基地局からの送信時に貢献度の低いアンテナポートを示すアンテナポート情報を、前記ユーザ端末から前記基地局へ通知するステップを有する。【選択図】図8

Description

本発明は、プリコーダ行列情報を取り扱う通信制御方法、ユーザ端末、及び基地局に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)は、基地局が、特定のユーザ端末に対してビームを向けつつ、他のユーザ端末に対してヌルを向けるマルチアンテナ伝送技術をサポートする(例えば、非特許文献1参照。)。
このようなマルチアンテナ伝送技術をFDD方式で実現するために、複数のユーザ端末それぞれは、下りリンクで用いるのに好ましいプリコーダ行列を示すプリコーダ行列情報を基地局に対してフィードバックする。
基地局は、ユーザ端末毎にフィードバックされるプリコーダ行列情報に基づくプリコーダ行列を用いて、下りリンク信号をプリコーディングする。そして、基地局は、当該プリコーディングした下りリンク信号を、複数のアンテナポート(複数の給電点)を介して送信する。プリコーダ行列は、複数のアンテナポートに対応する複数のプリコーダ行列要素(複数のウェイト)からなる。
3GPP技術仕様 「TS 36.300 V11.0.0」 (2011−12)
しかしながら、基地局は、複数のユーザ端末毎にフィードバックされた複数のプリコーダ行列情報を受信する場合に、何れかのユーザ端末に対応するプリコーダ行列情報を採用すると、当該ユーザ端末以外のユーザ端末に対して適切にビーム/ヌルを向けることが難しいという問題がある。
そこで、本発明は、基地局が複数のユーザ端末に対して適切にビーム/ヌルを向けることができる通信制御方法、ユーザ端末、及び基地局を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。
本発明の通信制御方法は、プリコーダ行列を用いてプリコーディングした下りリンク信号を複数のアンテナポートを介して送信する基地局と、下りリンクで用いるのに好ましいプリコーダ行列を示すプリコーダ行列情報を前記基地局に対してフィードバックするユーザ端末と、を有する移動通信システムに適用される通信制御方法であって、前記プリコーダ行列情報を前記基地局に対してフィードバックする際に、前記基地局からの送信時に貢献度の低いアンテナポートを示すアンテナポート情報を、前記ユーザ端末から前記基地局へ通知するステップAを有することを特徴とする。
前記通信制御方法は、前記アンテナポート情報を通知するよう前記基地局から指示するステップBをさらに有し、前記ステップAにおいて、前記ユーザ端末は、前記ステップBにおける前記基地局からの指示に応じて、前記アンテナポート情報を前記基地局へ通知してもよい。
前記貢献度の低いアンテナポートとして選択できるアンテナポートの数は、前記基地局のアンテナポートの数に応じて定められてもよい。
前記貢献度の低いアンテナポートは、前記複数のアンテナポート毎に前記基地局から前記ユーザ端末が受信する下りリンク参照信号それぞれの受信電力に応じて定められてもよい。
前記通信制御方法は、下りリンクで用いるのに好ましい変調方式・符号化速度を示すチャネル品質情報を前記ユーザ端末から前記基地局に対してフィードバックするステップCをさらに有し、前記ステップCは、前記ステップAで前記アンテナポート情報を前記ユーザ端末から前記基地局に対して通知する場合に、前記基地局に対してフィードバックすべき前記チャネル品質情報を補正するステップを含んでもよい。
前記通信制御方法は、前記基地局が下りリンク信号の送信に用いたプリコーダ行列を示す送信プリコーダ行列情報を、前記基地局から前記ユーザ端末に対して通知するステップDをさらに有し、前記ステップDは、前記基地局が前記ユーザ端末から受信した前記プリコーダ行列情報に基づいて、前記ユーザ端末に送信すべき前記送信プリコーダ行列情報を決定してもよい。
前記プリコーダ行列情報は、前記ユーザ端末に対してビームが向くプリコーダ行列を示してもよい。
前記プリコーダ行列情報は、前記ユーザ端末に対してヌルが向くプリコーダ行列を示してもよい。
本発明のユーザ端末は、プリコーダ行列を用いてプリコーディングした下りリンク信号を複数のアンテナポートを介して送信する基地局に対し、下りリンクで用いるのに好ましいプリコーダ行列を示すプリコーダ行列情報をフィードバックするユーザ端末であって、前記プリコーダ行列情報を前記基地局に対してフィードバックする際に、前記基地局からの送信時に貢献度の低いアンテナポートを示すアンテナポート情報を、前記基地局に対して通知する通知部を有することを特徴とする。
本発明の基地局は、プリコーダ行列を用いてプリコーディングした下りリンク信号を複数のアンテナポートを介して送信する基地局であって、前記ユーザ端末からフィードバックされるプリコーダ行列情報を受信する受信部を有し、前記受信部は、前記プリコーダ行列情報を受信する際に、前記ユーザ端末から通知されるアンテナポート情報を受信し、前記プリコーダ行列情報は、下りリンクで用いるのに好ましいプリコーダ行列を示し、前記アンテナポート情報は、前記基地局からの送信時に貢献度の低いアンテナポートを示すことを特徴とする。
本発明の移動通信システムは、下りリンクの送信指向性を定めるプリコーダ行列を適用して下りリンク送信を行う基地局と、1つの周波数帯域に対応する複数のプリコーダ行列情報を前記基地局にフィードバックするユーザ端末と、を有することを特徴とする。
前記複数のプリコーダ行列情報のそれぞれは、前記ユーザ端末への下りリンク送信に適用される前記プリコーダ行列を決定するために使用され、且つ、前記ユーザ端末にとって好ましい前記プリコーダ行列を示す情報であってもよい。ここで、前記ユーザ端末にとって好ましい前記プリコーダ行列とは、前記ユーザ端末にビームが向く前記プリコーダ行列であってもよい。
前記複数のプリコーダ行列情報は、好ましい方からn個(n≧2)のプリコーダ行列情報であってもよい。ここで、前記nの値を前記基地局から指示してもよい。
前記ユーザ端末は、さらに、下りリンクで用いるのに好ましい変調方式・符号化速度を示すチャネル品質情報を前記基地局に対してフィードバックしており、前記ユーザ端末は、前記複数のプリコーダ行列情報に応じた複数のチャネル品質情報を前記基地局に対してフィードバックしてもよい。
前記ユーザ端末は、さらに、下りリンクで用いるのに好ましい変調方式・符号化速度を示すチャネル品質情報を前記基地局に対してフィードバックしており、前記ユーザ端末は、前記1つの周波数帯域について前記複数のプリコーダ行列情報をフィードバックする場合であっても、1つのチャネル品質情報を前記基地局に対してフィードバックしてもよい。ここで、前記1つのチャネル品質情報は、前記複数のプリコーダ行列情報のうち最も好ましくないプリコーダ行列情報に応じて定められてもよい。
前記複数のプリコーダ行列情報のそれぞれは、前記ユーザ端末以外のユーザ端末への下りリンク送信に適用される前記プリコーダ行列を決定するために使用され、且つ、前記ユーザ端末にとって好ましい前記プリコーダ行列を示す情報であってもよい。ここで、前記ユーザ端末にとって好ましい前記プリコーダ行列とは、前記ユーザ端末にヌルが向く前記プリコーダ行列であってもよい。
前記複数のプリコーダ行列情報は、好ましい方からn個(n≧2)のプリコーダ行列情報であってもよい。ここで、前記nの値を前記基地局から指示してもよい。
前記複数のプリコーダ行列情報のそれぞれは、前記ユーザ端末以外のユーザ端末への下りリンク送信に適用される前記プリコーダ行列を決定するために使用され、且つ、前記ユーザ端末にとって好ましくない前記プリコーダ行列を示す情報であってもよい。ここで、前記ユーザ端末にとって好ましくない前記プリコーダ行列とは、前記ユーザ端末にビームが向く前記プリコーダ行列であってもよい。
前記複数のプリコーダ行列情報は、好ましくない方からn個(n≧2)のプリコーダ行列情報であってもよい。ここで、前記nの値を前記基地局から指示してもよい。
前記基地局は、前記ユーザ端末のサービングセル、又は前記サービングセルに隣接するセルを構成してもよい。
本発明のユーザ端末は、移動通信システムにおけるユーザ端末であって、下りリンクの送信指向性を定めるプリコーダ行列を適用して下りリンク送信を行う基地局に対して、1つの周波数帯域に対応する複数のプリコーダ行列情報をフィードバックする制御部を有することを特徴とする。
本発明の基地局は、移動通信システムにおいて、下りリンクの送信指向性を定めるプリコーダ行列を適用して下りリンク送信を行う基地局であって、ユーザ端末からフィードバックされ、1つの周波数帯域に対応する複数のプリコーダ行列情報を受信する受信部を有することを特徴とする。
第1実施形態から第4実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 第1実施形態から第4実施形態に係るLTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 第1実施形態から第4実施形態に係るeNBのブロック図である。 第1実施形態から第4実施形態に係る無線通信部のブロック図である。 第1実施形態から第4実施形態に係るUEのブロック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るeNB及びUEの動作環境を示す図である(その1)。 第1実施形態及び第2実施形態に係るeNB及びUEの動作環境を示す図である(その2)。 第1実施形態に係るeNB及びUEの動作の具体例を説明するための図である。 第1実施形態に係るeNB及びUEの動作シーケンスの具体例を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係るeNB及びUEの動作の具体例を説明するための図である。 第2実施形態に係るeNB及びUEの動作シーケンスの具体例を示すシーケンス図である。 第3実施形態及び第4実施形態に係るeNB及びUEの動作環境を示す図である(その1)。 第3実施形態及び第4実施形態に係るeNB及びUEの動作環境を示す図である(その2)。 第3実施形態に係るeNB及びUEの動作の具体例を説明するための図である。 第3実施形態に係るeNB及びUEの動作シーケンスの具体例を示すシーケンス図である。 第4実施形態に係るeNB及びUEの動作の具体例を説明するための図である。 第4実施形態に係るeNB及びUEの動作シーケンスの具体例を示すシーケンス図である。
図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態に係る図面において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付す。
[実施形態の概要]
実施形態に係る通信制御方法は、プリコーダ行列を用いてプリコーディングした下りリンク信号を複数のアンテナポートを介して送信する基地局と、下りリンクで用いるのに好ましいプリコーダ行列を示すプリコーダ行列情報を前記基地局に対してフィードバックするユーザ端末と、を有する移動通信システムに適用される。通信制御方法は、前記プリコーダ行列情報を前記基地局に対してフィードバックする際に、前記基地局からの送信時に貢献度の低いアンテナポートを示すアンテナポート情報を、前記ユーザ端末から前記基地局へ通知するステップを有する。これにより、基地局は、当該ユーザ端末への送信時に貢献度の低いアンテナポートを把握することができる。よって、基地局は、例えば、当該ユーザ端末への下りリンク信号の送信に用いるプリコーダ行列のうち、当該貢献度の低いアンテナポートに対応するプリコーダ行列要素(ウェイト)を、他のユーザ端末のために変更することができる。したがって、当該他のユーザ端末に対して適切にビーム/ヌルを向けることができる。
或いは、実施形態に係る移動通信システムは、下りリンクの送信指向性を定めるプリコーダ行列を適用して下りリンク送信を行う基地局と、1つの周波数帯域に対応する複数のプリコーダ行列情報を前記基地局にフィードバックするユーザ端末と、を有する。
前記複数のプリコーダ行列情報のそれぞれは、前記ユーザ端末への下りリンク送信に適用される前記プリコーダ行列を決定するために使用され、且つ、前記ユーザ端末にとって好ましい前記プリコーダ行列を示す情報である。このようなプリコーダ行列情報は、「PMI」と称される。これにより、基地局は、当該ユーザ端末への下りリンク送信に用いることができる複数のプリコーダ行列情報を把握することができるため、他のユーザ端末を考慮しつつ、当該ユーザ端末に対して適切にビームを向けることができる。
或いは、前記複数のプリコーダ行列情報のそれぞれは、前記ユーザ端末以外のユーザ端末(他のユーザ端末)への下りリンク送信に適用される前記プリコーダ行列を決定するために使用され、且つ、前記ユーザ端末にとって好ましい前記プリコーダ行列を示す情報である。ここで、前記ユーザ端末にとって好ましい前記プリコーダ行列とは、前記ユーザ端末にヌルが向く前記プリコーダ行列である。このようなプリコーダ行列情報は、「Best Companion PMI(BC−PMI)」と称される。
例えば、基地局は、当該ユーザ端末からのBC−PMIと一致するPMIを当該他のユーザ端末がフィードバックしている場合に、当該他のユーザ端末に対して当該ユーザ端末と同一の無線リソースを割り当てて、当該BC−PMIと一致するPMIを当該他のユーザ端末への下りリンク送信に適用する。ここで、BC−PMIを複数フィードバックすることで、干渉抑圧効果を大きく保ったままスケジューリングに対する制約を緩めることができる。
或いは、前記複数のプリコーダ行列情報のそれぞれは、前記ユーザ端末以外のユーザ端末(他のユーザ端末)への下りリンク送信に適用される前記プリコーダ行列を決定するために使用され、且つ、前記ユーザ端末にとって好ましくない前記プリコーダ行列を示す情報である。ここで、前記ユーザ端末にとって好ましくない前記プリコーダ行列とは、前記ユーザ端末にビームが向く前記プリコーダ行列である。このようなプリコーダ行列情報は、「Worst Companion PMI(WC−PMI)」と称される。
例えば、基地局は、当該ユーザ端末からのWC−PMIと一致しないPMIを当該他のユーザ端末がフィードバックしている場合に、当該他のユーザ端末に対して当該ユーザ端末と同一の無線リソースを割り当てて、当該WC−PMIと一致しないPMIを当該他のユーザ端末への下りリンク送信に適用する。ここで、WC−PMIを複数フィードバックすることで、スケジューリングに対する制約は殆ど変わらずに干渉抑圧効果を改善することができる。
[第1実施形態]
以下、第1実施形態について説明する。第1実施形態は、本発明をLTEシステムにおけるMU(Multi User)−MIMO(Multiple Input Multiple Output)に適用する実施形態である。
(LTEシステムの概要)
まず、LTEシステムの概要を説明する。図1は、LTEシステムの構成図である。
図1に示すように、LTEシステム1は、UE(User Equipment)と、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)と、EPC(Evolved Packet Core)と、を有する。
UEは、移動型の無線通信装置であり、ユーザ端末に相当する。UEは、移動型の無線通信装置であり、接続中の状態に相当するコネクティッド状態において、接続を確立したセル(「サービングセル」と称される)との無線通信を行う。
E−UTRANは、複数のeNB(evolved Node−B)からなる。eNBは、UEとの無線通信を行う固定型の無線通信装置であり、基地局に相当する。eNBのそれぞれは、1又は複数のセルを構成する。eNBは、例えば、無線リソース管理(RRM)機能と、ユーザデータのルーティング機能と、モビリティ制御及びスケジューリングのための測定制御機能と、を有する。
EPCは、MME(Mobility Management Entity)及びS−GW(Serving−Gateway)を含む。EPCは、コアネットワークに相当する。MMEは、UEに対する各種モビリティ制御などを行うネットワークエンティティであり、制御局に相当する。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行うネットワークエンティティであり、交換局に相当する。
eNBは、X2インターフェイスを介して相互に連結される。また、eNBは、S1インターフェイスを介してMME及びS−GWと連結される。
図2は、LTEシステム1で使用される無線フレームの構成図である。LTEシステム1は、下りリンク(DL)にはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンク(UL)にはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)を採用する。
図2に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成され、各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数のシンボルを含む。リソースブロックは、連続する12個のサブキャリアからなり、UEへの周波数・時間リソースを割当てる際の1単位を構成する。各シンボルの先頭には、サイクリックプレフィックス(CP)と呼ばれるガード区間が設けられる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームの残りの区間は、主に物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用されるデータ領域である。
PDCCHは、制御信号を搬送する。制御信号は、例えば、上りリンクSI(Scheduling Information)、下りリンクSI、TPCビットである。上りリンクSIは上りリンクの周波数・時間リソースの割当てを示し、下りリンクSIは、下りリンクの周波数・時間リソースの割当てを示す。TPCビットは、上りリンクの送信電力の増減を指示する信号である。
PDSCHは、制御信号及び/又はユーザデータを搬送する。例えば、下りリンクのデータ領域は、ユーザデータにのみ割当てられてもよく、ユーザデータ及び制御信号が多重されるように割当てられてもよい。
また、物理HARQ通知チャネル(PHICH)を介して、確認応答(ACK)/否定確認応答(NACK)が搬送される。ACK/NACKは、上りリンクの物理チャネル(例えば、PUSCH)を介して送信される信号のデコードに成功したか否かを示す。
上りリンク(UL)において、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームにおける周波数方向の中央部は、主に物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用されるデータ領域である。
PUCCHは、制御信号を搬送する。制御信号は、例えば、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)、SR(Scheduling Request)、ACK/NACKなどである。
CQIは、下りリンクのチャネル品質に基づく、下りリンクで用いるのに好ましい変調方式及び符号化速度(MCS)を示す。本実施形態において、CQIは、チャネル品質情報に相当する。
PMIは、下りリンクで用いるのに好ましいプリコーダ行列(PM)を示す。詳細には、PMIは、当該PMIの送信元のUEに対してビームが向くプリコーダ行列を示す。本実施形態において、PMIは、プリコーダ行列情報に相当する。
RIは、下りリンクで用いるのに好ましいレイヤ数(ストリーム数)を示す。
SRは、上りリンクの周波数・時間リソース(リソースブロック)の割当てを要求する信号である。
ACK/NACKは、下りリンクの物理チャネル(例えば、PDSCH)を介して送信される信号のデコードに成功したか否かを示す。
PUSCHは、制御信号及び/又はユーザデータを搬送する物理チャネルである。例えば、上りリンクのデータ領域は、ユーザデータにのみ割当てられてもよく、ユーザデータ及び制御信号が多重されるように割当てられてもよい。
(eNB及びUEの構成)
図3は、eNBのブロック図である。
図3に示すように、eNBは、複数のアンテナ素子101#0〜101#3と、無線通信部110と、ネットワーク通信部120と、記憶部130と、制御部140と、を含む。
アンテナ素子101#0〜101#3は、アンテナポートAP#0〜AP#3にそれぞれ接続される。なお、本実施形態では、アンテナポートAPは4つであるが、2つであってもよく、8つであってもよい。また、1つのアンテナポートAPに1つのアンテナ素子101が接続されているが、1つのアンテナポートAPに2以上のアンテナ素子101が接続されていてもよい。
無線通信部110は、複数のアンテナポートAP(複数のアンテナ素子101)を介して無線通信を行う。送信時には、無線通信部110は、ベースバンド信号を信号処理した後、アップコンバート及び増幅などを行って無線信号を送信する。受信時には、無線通信部110は、受信信号の増幅及びダウンコンバートなどを行った後、ベースバンド信号を信号処理して制御部140に出力する。
無線通信部110は、UEにおける測定及び復調などに用いられるセル固有参照信号及び/又はCSI参照信号(以下、これらを単に「参照信号(RS)」と称する)をアンテナポートAP毎に送信する。アンテナポートAP毎に送信される参照信号は異なるものであるため、UEはアンテナポートAP毎に測定などを行うことができる。
無線通信部110は、プリコーダ行列を用いてプリコーディングした下りリンク信号(制御信号及び/又はユーザデータ)を複数のアンテナポートAPを介して送信することで、指向性パターンの制御、例えば、ビームを形成したり、ヌルを形成したりすることができる。
無線通信部110は、UEからフィードバックされるPMI及びRIに基づいて、複数のデータストリーム(レイヤ)を同一の周波数・時間リソース(リソースブロック)で並列伝送する閉ループ空間多重をサポートする。閉ループ空間多重には、単一ユーザ(SU)のためのSU−MIMO、及び複数ユーザ(MU)のためのMU−MIMOがあるが、本実施形態は主としてMU−MIMOを対象とする。
図4は、空間多重を実施するための無線通信部110のブロック図である。各ブロックの詳細は3GPP TS 36.211に記載されているが、ここではその概要を説明する。図4に示すように、物理チャネル上で送信すべき1つ又は2つのコードワードは、スクランブルされ、かつ変調シンボルに変調された後、レイヤマッパ111によって複数のレイヤにマッピングされる。コードワードは、誤り訂正のデータ単位である。レイヤ数は、UEからフィードバックされるRIに基づいて定められる。
プリコーダ112は、プリコーダ行列を用いて、各レイヤの変調シンボルをプリコーディングする。プリコーダ行列は、UEからフィードバックされるPMIに基づいて定められる。プリコーディングされた変調シンボルは、リソースエレメントにマッピングされ、かつ時間領域のOFDM信号に変換されて、各アンテナポートAPに出力される。なお、リソースエレメントとは、1つのサブキャリア及び1つのシンボルからなるリソース単位である。
図3に戻り、ネットワーク通信部120は、S1インターフェイスを用いて、EPCとの通信を行う。また、ネットワーク通信部120は、X2インターフェイスを用いて、隣接するeNBとの通信(基地局間通信)を行う。
記憶部130は、メモリなどを用いて構成され、制御部140による制御などに用いられる各種の情報を記憶する。制御部140は、プロセッサなどを用いて構成され、eNBの各種の機能を制御する。
図5は、UEのブロック図である。
図5に示すように、UEは、複数のアンテナ素子201#1〜201#nと、無線通信部210と、記憶部220と、制御部230と、を含む。UEは、ユーザインターフェイス部やバッテリなどを含んでもよい。
アンテナ素子201は、例えば2つ又は4つ設けられる。無線通信部210は、複数のアンテナ素子201を介して無線通信を行う。送信時には、無線通信部210は、ベースバンド信号を信号処理した後、アップコンバート及び増幅などを行って無線信号を送信する。受信時には、無線通信部210は、受信信号の増幅及びダウンコンバートなどを行った後、ベースバンド信号を信号処理して制御部230に出力する。
閉ループ空間多重が行われる場合において、無線通信部210は、eNBから受信する参照信号に基づいてチャネル状態情報(CSI)を生成し、当該チャネル状態情報をeNBに対してフィードバックする。チャネル状態情報は、CQI、PMI、及びRIを含む。
無線通信部210は、所定の規範に従って、予め定められたプリコーダ行列の候補(コードブック)の中から適切なプリコーダ行列を選択し、選択したプリコーダ行列のインデックスをPMIとしてフィードバックする。
無線通信部210は、eNBから受信する参照信号、又はeNBから通知されるTPMIに基づいて、eNBから受信した下りリンク信号のデコード(MIMOデコード)などを行う。TPMIは、eNBが下りリンク信号の送信に用いたプリコーダ行列を示す情報であり、送信プリコーダ行列情報に相当する。
記憶部220は、メモリなどを用いて構成され、制御部230による制御などに用いられる各種の情報を記憶する。制御部230は、プロセッサなどを用いて構成され、UEの各種の機能を制御する。
(eNB及びUEの動作)
次に、本実施形態に係るeNB及びUEの動作について説明する。図6及び図7は、本実施形態に係るeNB及びUEの動作環境を示す図である。
図6及び図7に示すように、eNBは、2つのUE(UE#1及びUE#2)との閉ループ空間多重通信を行っている。すなわち、eNBは、同一の周波数・時間リソース(リソースブロック)をUE#1及びUE#2に割り当てて、MU−MIMOを実施している。
図6に示すように、UE#1は、eNBから受信する参照信号に基づいて、UE#1にビームが向くプリコーダ行列を示すPMIをeNBに対してフィードバックする。
UE#2は、eNBから受信する参照信号に基づいて、UE#2にビームが向くプリコーダ行列を示すPMIをeNBに対してフィードバックする。
図7に示すように、eNBは、UE#1からフィードバックされたPMIが示すプリコーダ行列を用いてプリコーディングを行うことで、UE#1にビームが向く指向性パターンでUE#1への下りリンク信号を送信する。
また、eNBは、UE#2からフィードバックされたPMIが示すプリコーダ行列を用いてプリコーディングを行うことで、UE#2にビームが向く指向性パターンでUE#2への下りリンク信号を送信する。
しかしながら、各UEは、自身と多重される他のUEを把握していないため、自身にとって好ましいPMIをフィードバックするだけである。このため、eNBは、UE(例えばUE#1)からフィードバックされたPMIが示すプリコーダ行列により、他のUE(例えばUE#2)に対して適切にヌルが向けられるとは限らない。他のUEに対してヌルが向けられなければ、空間多重(MU−MIMO)を適切に実施することができない。
このような問題を回避するためには、eNBが、フィードバックされたPMIが示すプリコーダ行列に代えて、適切なヌルステアリングを行うことができるプリコーダ行列を適用することが考えられる。しかしながら、そのようなプリコーダ行列を適用すると、本来ビームを向けるべきUE(例えばUE#1)のチャネル品質が劣化する可能性がある。
そこで、本実施形態では、以下のようにして、良好なビームフォーミングと良好なヌルステアリングとを両立させる。
第1に、各UEは、eNBのアンテナポートAP毎に送信された参照信号の受信電力(RSRP)を測定し、eNBからの送信時に貢献度の低いアンテナポートAPを選択する。例えば、あるアンテナポートAPから送信される参照信号の受信電力が閾値を下回る場合に、当該アンテナポートAPを貢献度の低いアンテナポートAPとして選択してもよい。或いは、eNBのアンテナポートAP毎に測定したRSRPを相互に比較し、RSRPが低い方からk個(k≧1)のアンテナポートAPを貢献度の低いアンテナポートAPとして選択してもよい。なお、貢献度の低いアンテナポートAPとして選択できるアンテナポートAPの数は、eNBのアンテナポートAPの数未満である。
第2に、各UEは、PMIをeNBに対してフィードバックする際に、貢献度の低いアンテナポートAPを示すNAPI(Negligible Antenna Port Index)をeNBへ通知する。本実施形態において、NAPIは、アンテナポート情報に相当する。なお、NAPIは、空間多重(MU−MIMO)を実施しない場合には、通知を行わないとしてもよい。例えば、空間多重を実施する場合において、eNBは、NAPIの通知を行うように、空間多重の対象となる各UEに対して指示してもよい。
第3に、eNBは、一のUE(例えばUE#1)からフィードバックされたPMIが示すプリコーダ行列において、当該一のUEから通知されたNAPIが示すアンテナポートAPに対応するプリコーダ行列要素(以下、「ウェイト」と称する)を特定する。また、eNBは、他のUE(例えばUE#2)にヌルが向くように、当該特定したウェイトを変更する。そして、eNBは、変更後のウェイトを含むプリコーダ行列を当該一のUEへの送信に適用する。
このような方法によれば、当該一のUEへの送信時に貢献度の低いアンテナポートAPに対応するウェイトのみを変更しているため、当該一のUEに対するビームフォーミングに与える悪影響を最小化しつつ、他のUEへのヌルステアリングを図ることができる。
ただし、当該一のUEに対する送信については、当該悪影響を考慮して、本来適用されるべき変調方式・符号化速度(MCS)に比べて誤り耐性の高いMCSを適用することが好ましい。よって、本実施形態では、各UEは、NAPIをeNBに対して通知する場合において、貢献度の低いアンテナポートAPに対応するウェイトをeNBが変更することによる品質劣化を見込んで、eNBに対してフィードバックすべきCQIを補正する。
また、eNBは、データデコードにセル固有参照信号を用いる送信モードの場合には、eNBが送信に使用したプリコーダ行列に対応するPMIをTPMIとしてUEに通知しなければならない。CRSにはプリコーディングが施されていないため、UEはCRSに基づいてプリコーディングの状態(プリコーダ行列)を特定できず、プリコーディングが施されたデータをデコードできないからである。
したがって、eNBは、貢献度の低いアンテナポートAPに対応するウェイトを変更した場合において、UEに通知するTPMIについては、変更後のプリコーダ行列に対応するPMIが定義されていなければ変更前のプリコーダ行列に対応するPMIをTPMIとして選択し、変更後のプリコーダ行列に対応するPMIが定義されていればそのPMIをTPMIとして選択する。
これに対し、データデコードにDMRS(DeModulation Reference Signal/ UE specific Reference Signal)を用いる送信モードの場合には、TPMIを通知する必要がない。DMRSにはデータと同様にプリコーディングが施されているため、UEは実際に使用されたプリコーダ行列を考慮せずにデータのデコードができるからである。
図8は、本実施形態に係るeNB及びUEの動作の具体例を説明するための図である。
図8に示すように、UE#1は、PMI“1”をeNBに対してフィードバックする。ここで、PMI“1”が示すプリコーダ行列は、eNBのアンテナポートAP#0に対応するウェイトが“1/2”であり、アンテナポートAP#1に対応するウェイトが“j/2”であり、アンテナポートAP#2に対応するウェイトが“−1/2”であり、アンテナポートAP#3に対応するウェイトが“−j/2”である。
UE#1は、PMIをeNBに対してフィードバックする際に、貢献度の低いアンテナポートAPを示すNAPIをeNBへ通知する。図8の例では、NAPIは、アンテナポートAP#1の貢献度が低い(不要である)ということを示している。
さらに、UE#1は、アンテナポートAP#1に対応するウェイトを変更した際の劣化分を見込んだ最悪値に相当するCQIをeNBに対してフィードバックする。
一方、UE#2については、アンテナポートAP#0に対応するウェイトが“1/2”、アンテナポートAP#1に対応するウェイトが“−j/2”、アンテナポートAP#2に対応するウェイトが“−1/2”、アンテナポートAP#3に対応するウェイトが“−j/2”であるプリコーダ行列(PM)を用いれば、UE#2にヌルを向けることが可能であると仮定する。UE#2にヌルが向くことに関する情報は、例えばUE#2からのBest Companion PMI(詳細については後述)に基づいて取得できる。或いは、UE#2にヌルが向くことに関する情報は、実際に割り当てた際に、UE#2からのCQIフィードバックがあまり劣化しなかったという事実を以って、学習的に検出することができる。
或いは、PMI“1”が示すプリコーダ行列のうち、アンテナポートAP#1に対応するウェイトが“j/2”であるプリコーダ行列を用いると、UE#2にビームが向いてしまうと仮定する。UE#2にビームが向くことに関する情報は、例えばUE#2からのPMIに基づいて取得できる。或いは、UE#2にビームが向くことに関する情報は、実際に割り当てた際に、UE#2からのCQIフィードバックが大きく劣化したという事実を以って、学習的に検出することができる。
eNBは、UE#1からフィードバックされたPMIが示すプリコーダ行列において、UE#1から通知されたNAPIが示すアンテナポートAP#1に対応するウェイトを特定する。また、eNBは、UE#2にヌルが向くように、或いはUE#2にビームが向かないように、当該特定したウェイトを変更する。図8の例では、アンテナポートAP#1に対応するウェイトを“j/2”から“−j/2”に変更している。そして、eNBは、変更後のウェイトを含むプリコーダ行列(PM)をUE#1への送信に適用すると決定する。
なお、プリコーダ行列は、アンテナポートAP#0に対応するウェイトが固定で設計されているので、AP#0が不要とされた場合には、アンテナポートAP#0に対応するウェイト以外のウェイトを均等に回転させることになる。
また、eNBは、UE#1からフィードバックされたCQIに応じて、UE#1への送信に適用するMCSを決定する。さらに、eNBは、変更後のプリコーダ行列に対応するPMIが定義されていなければ変更前のプリコーダ行列に対応するPMIをTPMIとして選択し、変更後のプリコーダ行列に対応するPMIが定義されていればそのPMIをTPMIとして選択する。図8の例では、eNBは、変更前のプリコーダ行列に対応するPMI”1”をTPMIとして選択している。そして、eNBは、決定した(変更後の)プリコーダ行列と決定したMCSとを用いて下りリンク信号をUE#1へ送信するとともに、選択したTPMIをUE#1に通知する。
図9は、本実施形態に係るeNB及びUE#1の動作シーケンスの具体例を示すシーケンス図である。
図9に示すように、ステップS101において、eNBは、MU−MIMOを開始することに応じて、NAPIの通知を開始するようUE#1に指示する。
ステップS102において、UE#1は、eNBに対してフィードバックすべきPMIを決定する。
ステップS103において、UE#1は、eNBからの送信時に貢献度の低いアンテナポートAPを選択して、eNBに対して通知すべきNAPIを決定する。
ステップS104において、UE#1は、eNBからの送信時に貢献度の低いアンテナポートAPに対応するウェイトを変更した際の劣化分を見込んだ最悪値に相当するCQIを、eNBに対してフィードバックすべきCQIとして決定する。
ステップS105において、UE#1は、決定したPMI及びCQIをeNBに対してフィードバックするとともに、決定したNAPIをeNBに対して通知する。
ステップS106において、eNBは、UE#1からのPMI及びNAPIに応じて、UE#1への送信に適用すべきプリコーダ行列(PM)を決定する。
ステップS107において、eNBは、UE#1への送信に適用すべきプリコーダ行列(PM)に応じて、UE#1に通知すべきTPMIを決定する。
ステップS108において、eNBは、UE#1からのCQIに応じて、UE#1への送信に適用すべきMCSを決定する。
ステップS109において、eNBは、決定したTPMIをUE#1に対して通知するとともに、決定したプリコーダ行列(PM)及びMCSを用いて下りリンク信号を送信する。
(まとめ)
以上説明したように、UE#1は、UE#1に対してビームが向くプリコーダ行列を示すPMIをeNB(サービングセル)に対してフィードバックする際に、eNBからの送信時に貢献度の低いアンテナポートAPを示すNAPIをeNBへ通知する。これにより、eNBは、送信時に貢献度の低いアンテナポートAPを把握することができる。よって、eNBは、UE#1への下りリンク信号の送信に用いるプリコーダ行列のうち、当該貢献度の低いアンテナポートAPに対応するウェイトを、UE#2のために変更することができる。したがって、eNBは、UE#1に対して適切にビームを向けつつ、UE#2に対して適切にヌルを向けることができる。
本実施形態では、eNBは、MU−MIMOを行う場合に、NAPIを通知するようUE#1に対して指示する。これにより、NAPIの通知が必要なケースにおいてはNAPIが通知されるものの、NAPIの通知が不要なケースにおいてはNAPIが通知されないため、オーバーヘッドの増大を抑制できる。
本実施形態では、UE#1は、eNBのアンテナポートAP毎にUE#1が受信する参照信号それぞれのRSRPに応じて、貢献度の低いアンテナポートAPを選択する。これにより、eNBのアンテナポートAPのうち、送信時に貢献度の低いアンテナポートAPを適切に選択することができる。
本実施形態では、UE#1は、NAPIをeNBに対して通知する場合に、eNBに対してフィードバックすべきCQIを補正する。これにより、貢献度の低いアンテナポートAPに対応するウェイトをeNBが変更する場合であっても、それによる品質劣化を見込んだCQIをeNBにフィードバックすることができる。
本実施形態では、eNBは、UE#1から受信したPMIに基づいて、UE#1に送信すべきTPMIを決定する。これにより、貢献度の低いアンテナポートAPに対応するウェイトをeNBが変更する場合であっても、TPMIをUE#1に対して適切に通知することができる。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態について説明する。
上述した第1実施形態では、MU−MIMOにおいて、UE#1は、UE#1に対してビームが向くプリコーダ行列を示すプリコーダ行列情報(PMI)をeNB(サービングセル)に対してフィードバックする際に、eNBからの送信時に貢献度の低いアンテナポートAPを示すNAPIをeNBへ通知していた。
これに対し、本実施形態では、MU−MIMOにおいて、UE#1は、eNBからの送信に用いられる1つの周波数帯域について、複数のプリコーダ行列情報(複数のPMI)をeNB(サービングセル)に対してフィードバックする。具体的には、UE#1は、下りリンクで用いるのに好ましい方からn個(n≧2)のPMIをeNBに対してフィードバックする。
本実施形態は、eNB及びUEの動作環境については図6及び図7と同様であるが、以下の動作により、MU−MIMOにおいて良好なビームフォーミングと良好なヌルステアリングとを両立させる。
(eNB及びUEの動作)
第1に、各UEは、eNBからの送信に用いられる1つの周波数帯域について、下りリンクで用いるのに好ましい方からn個(n≧2)のPMIをeNBに対してフィードバックする。以下において、「1つの周波数帯域」とは、少なくとも1つのPMIを決定すべき周波数単位である。例えば、サブバンド毎のPMIフィードバックをeNBが指定する場合には、1つのサブバンドが当該1つの周波数帯域に相当する。サブバンドとは、複数のリソースブロックからなる周波数単位である。或いは、下りリンク周波数帯全体でのPMIフィードバックがeNBから指定される場合には、下りリンク周波数帯が当該1つの周波数帯域に相当する。
なお、空間多重(MU−MIMO)を実施しない場合には、各UEは、1つの周波数帯域について、n個のPMIをフィードバックせずに、1つのPMIをフィードバックする。例えば、空間多重を実施する場合において、eNBは、1つの周波数帯域についてn個のPMIをフィードバックするように、空間多重の対象となる各UEに対して指示してもよい。
第2に、eNBは、一のUE(例えばUE#1)からフィードバックされたn個のPMIの中から、他のUE(例えばUE#2)にヌルが向くように、1つのPMIを選択する。そして、eNBは、当該選択したPMIが示すプリコーダ行列を当該一のUEへの送信に適用する。
このような方法によれば、下りリンクで用いるのに好ましい方からn個のPMIの中から、他のUEを考慮しつつ、1つのPMIを選択しているため、当該一のUEに対するビームフォーミングに与える悪影響を最小化しつつ、他のUEへのヌルステアリングを図ることができる。
ただし、当該一のUEに対する送信については、当該悪影響を考慮して、本来適用されるべき最も好ましいPMIに対応する変調方式・符号化速度(MCS)に比べて、誤り耐性の高いMCSを適用することが好ましい。
よって、本実施形態では、各UEは、1つの周波数帯域についてn個のPMIをeNBに対してフィードバックする場合に、PMIの数に応じた数のCQIをeNBに対してフィードバックする。この場合、eNBは、n個のPMIの中から選択したPMIに対応するCQIに応じてMCSを選択する。
或いは、各UEは、1つの周波数帯域についてn個のPMIをフィードバックする場合であっても、1つのCQIをeNBに対してフィードバックしてもよい。当該1つのCQIは、当該n個のPMIのうち最も好ましくないPMIに応じて定められる。
図10は、本実施形態に係るeNB及びUEの動作の具体例を説明するための図である。
図10に示すように、UE#1は、好ましい方から3個のPMIをeNBに対してフィードバックする。例えば、当該3個のPMIは、好ましい方から順に、PMI“1”、PMI“4”、PMI“9”である。
また、UE#1は、当該3個のPMIに対応する3個のCQIをeNBに対してフィードバックする。詳細には、UE#1は、PMI“1”に対応するCQIと、PMI“4”に対応するCQIと、PMI“9”に対応するCQIと、をeNBに対してフィードバックする。
或いは、UE#1は、当該3個のPMIのうち、最も好ましくないPMI(例えば、PMI“9”)に対応する1つのCQIをeNBに対してフィードバックする。
一方、UE#2については、PMI“9”を用いれば、UE#2にヌルを向けることが可能であると仮定する。或いは、PMI“1”又はPMI“4”が示すプリコーダ行列を用いると、UE#2にビームが向いてしまうと仮定する。
eNBは、UE#1からフィードバックされた3個のPMIの中から、UE#2にヌルが向くように、或いはUE#2にビームが向かないように、1つのPMIを選択する。図10の例では、PMI“9”を選択している。そして、eNBは、選択したPMI“9”が示すプリコーダ行列(PM)をUE#1への送信に適用すると決定する。
また、eNBは、UE#1からフィードバックされたn個又は1個のCQIに応じて、UE#1への送信に適用するMCSを決定する。n個のCQIがフィードバックされる場合には、eNBは、選択したPMI“9”に対応するCQIに応じてMCSを決定する。これに対し、1個のCQIがフィードバックされる場合には、eNBは、当該1個のCQIに応じてMCSを決定する。
そして、eNBは、決定したプリコーダ行列と決定したMCSとを用いて下りリンク信号をUE#1へ送信するとともに、選択したPMI“9”に対応するTPMIをUE#1に通知する。
図11は、本実施形態に係るeNB及びUE#1の動作シーケンスの具体例を示すシーケンス図である。
図11に示すように、ステップS151において、eNBは、1つの周波数帯域について好ましい方からn個のPMIのフィードバックを開始するようUE#1に指示する。
ステップS152において、UE#1は、eNBに対してフィードバックすべき、好ましい方からn個のPMIを決定する。
ステップS153において、UE#1は、決定したn個のPMIに対応するn個のCQI、又は、当該n個のPMIのうち最も好ましくないPMIに対応するCQIを、eNBに対してフィードバックすべきCQIとして決定する。
ステップS154において、UE#1は、決定したn個のPMI、及び、決定したn個又は1個のCQIを、eNBに対してフィードバックする。
ステップS155において、eNBは、UE#1からのn個のPMIに応じて、UE#2にヌルが向くように、或いはUE#2にビームが向かないように、UE#1への送信に適用すべきプリコーダ行列(PM)を決定する。
ステップS156において、eNBは、UE#1への送信に適用すべきプリコーダ行列(PM)に応じて、UE#1に通知すべきTPMIを決定する。
ステップS157において、eNBは、UE#1からのn個又は1個のCQIに応じて、UE#1への送信に適用すべきMCSを決定する。
ステップS158において、eNBは、決定したTPMIをUE#1に対して通知するとともに、決定したプリコーダ行列(PM)及びMCSを用いて下りリンク信号を送信する。
(まとめ)
以上説明したように、UE#1は、eNBからの送信に用いられる1つの周波数帯域について、複数のPMIをeNBに対してフィードバックする。これにより、eNBは、下りリンク信号の送信に用いることができる複数のPMIを把握することができる。よって、eNBは、UE#2を考慮しつつ、当該複数のPMIのうち何れかを選択することができる。したがって、eNBは、UE#1に対して適切にビームを向けつつ、UE#2に対して適切にヌルを向けることができる。
本実施形態では、当該複数のPMIは、下りリンクで用いるのに好ましい方からn個(n≧2)のPMIである。これにより、eNBは、UE#1に対して適切にビームを向けることができる。
本実施形態では、eNBは、MU−MIMOを行う場合に、nの値をUE#1へ指示する。これにより、n個のPMIの通知が必要なケースにおいてはn個のPMIが通知されるものの、n個のPMIの通知が不要なケースにおいてはn個のPMIが通知されないため、オーバーヘッドの増大を抑制できる。
本実施形態では、UE#1は、1つの周波数帯域について複数のPMIをフィードバックする場合に、当該複数のPMIに対応する複数のCQIをeNBに対してフィードバックする。これにより、eNBは、選択したPMIに対応するCQIをUE#1への送信に適用できる。
或いは、本実施形態では、UE#1は、1つの周波数帯域について複数のPMIをフィードバックする場合であっても、1つのCQIをeNBに対してフィードバックする。当該1つのCQIは、複数のPMIのうち最も好ましくないPMIに応じて定められる。これにより、複数のPMIのうち最も好ましくないPMIをeNBが選択する場合であっても、それによる品質劣化を見込んだCQIをeNBにフィードバックすることができる。
[第2実施形態の第1変更例]
上述した第2実施形態では、UE#1は、n個(n≧2)のPMIをeNBに対してフィードバックしていた。
これに対し、本変更例では、UE#1は、n個(n≧2)のBC−PMIをeNBに対してフィードバックする。すなわち、UE#1は、予め規定された複数のPMIのうちeNBからUE#1に対して与える干渉の影響が小さいものからn個をフィードバックする。eNBは、フィードバックされるn個のBC−PMIを、UE#1と空間多重される他のUEを選択する際に参考情報として用いる。
本変更例は、eNB及びUEの動作環境については図6及び図7と同様であるが、以下の動作により、MU−MIMOにおいて良好なビームフォーミングと良好なヌルステアリングとを両立させる。
第1に、UE#1は、eNBからの送信に用いられる1つの周波数帯域(例えば、各サブバンド)について、n個(n≧2)のBC−PMIを選択し、n個のBC−PMIをeNBに対してフィードバックする。また、UE#1は、PMI(通常のPMI)をeNBに対して1つ又は複数フィードバックする。
なお、空間多重(MU−MIMO)を実施しない場合には、UE#1は、BC−PMIをフィードバックしなくてもよい。例えば、空間多重を実施する場合において、eNBは、1つの周波数帯域についてn個のBC−PMIをフィードバックするように、空間多重の対象となる各UEに対して指示してもよい。
第2に、eNBは、UE#1からフィードバックされたn個のBC−PMIの何れかと一致するPMI(一致PMI)をフィードバックする他のUE(例えばUE#2)を特定する。また、eNBは、当該他のUEに対してUE#1と同一の無線リソース(時間・周波数リソース)を割り当てる。そして、eNBは、当該一致PMIが示すプリコーダ行列を、当該他のUEへの送信に適用する。なお、eNBは、UE#1への送信については、UE#1からのPMI(通常のPMI)を適用する。
このような方法によれば、UE#2への送信時に、UE#2にビームを向けつつ、UE#1にヌルを向けることができる。また、BC−PMIを複数フィードバックすることで、一致するPMIをフィードバックする他のUEが存在する可能性を高くすることができるため、スケジューリングに対する制約を緩めることができる。
なお、本変更例では、UE#1は、予め規定されている複数のPMIのうち、n個のBC−PMIを除いた各PMIの中で、最も好ましくないPMIに対応する1つのCQIをフィードバックしてもよい。
[第2実施形態の第2変更例]
上述した第2実施形態では、UE#1は、n個(n≧2)のPMIをeNBに対してフィードバックしていた。
これに対し、本変更例では、UE#1は、n個(n≧2)のWC−PMIをeNBに対してフィードバックする。すなわち、UE#1は、予め規定された複数のPMIのうちeNBからUE#1に対して与える干渉の影響が大きいものからn個をフィードバックする。eNBは、フィードバックされるn個のWC−PMIを、UE#1と空間多重される他のUEを選択する際に参考情報として用いる。
本変更例は、eNB及びUEの動作環境については図6及び図7と同様であるが、以下の動作により、MU−MIMOにおいて良好なビームフォーミングと良好なヌルステアリングとを両立させる。
第1に、UE#1は、eNBからの送信に用いられる1つの周波数帯域(例えば、各サブバンド)について、n個(n≧2)のWC−PMIを選択し、n個のWC−PMIをeNBに対してフィードバックする。また、UE#1は、PMI(通常のPMI)をeNBに対して1つ又は複数フィードバックする。
なお、空間多重(MU−MIMO)を実施しない場合には、UE#1は、WC−PMIをフィードバックしなくてもよい。例えば、空間多重を実施する場合において、eNBは、1つの周波数帯域についてn個のWC−PMIをフィードバックするように、空間多重の対象となる各UEに対して指示してもよい。
第2に、eNBは、UE#1からフィードバックされたn個のWC−PMIの何れとも一致しないPMI(不一致PMI)をフィードバックする他のUE(例えばUE#2)を特定する。また、eNBは、当該他のUEに対してUE#1と同一の無線リソース(時間・周波数リソース)を割り当てる。そして、eNBは、当該不一致PMIが示すプリコーダ行列を、当該他のUEへの送信に適用する。なお、eNBは、UE#1への送信については、UE#1からのPMI(通常のPMI)を適用する。
このような方法によれば、UE#2への送信時に、UE#1にビームが向くことを避けながら、UE#2にビームを向けることができる。また、WC−PMIを複数フィードバックすることで、UE#1にビームが向く可能性を低くすることができるため、干渉抑圧効果を改善することができる。
[第3実施形態]
以下、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、本発明をLTEシステムにおけるCB(Coordinated Beamforming)−CoMP(Coordinated Multi−Point)に適用する実施形態である。以下においては、第1実施形態との相違点を主として説明し、第1の実施形態と重複する説明は適宜省略する。
CoMPは、同じ場所にあるアンテナ群を1つの「ポイント」と位置付け、複数のポイントが協調してUEとの通信を行うものである。UEとの協調通信を行うポイント群は、CoMP協働セットと称される。CB−CoMPは、下りリンクについて、一つのポイントのみがデータを保有し、複数ポイント間で協調してビームフォーミングを行う方式である。本実施形態では、複数のeNBによってCoMP協働セットが構成される。
(eNB及びUEの動作)
図12及び図13は、本実施形態に係るeNB及びUEの動作環境を示す図である。図12及び図13において、eNB#1及びeNB#2は、互いに隣接するセルを構成する。
図12及び図13に示すように、UE#1は、eNB#1をサービングセルとして通信を行っており、UE#2は、eNB#2をサービングセルとして通信を行っている。eNB#1及びeNB#2は、UE#1とのCB−CoMPを行っている。詳細には、eNB#1は、自身の配下のUE#1に対してビームを向ける。eNB#2は、自身の配下のUE#2に対してビームを向けつつ、eNB#1の配下のUE#1に対してヌルを向ける。
図12に示すように、UE#1は、eNB#1から受信する参照信号に基づいて、UE#1にビームが向くプリコーダ行列を示すPMIをeNB#1に対してフィードバックする。
また、UE#1は、eNB#2から受信する参照信号に基づいて、UE#1にヌルが向くプリコーダ行列を示すBest Companion PMI(BC−PMI)をeNB#2に対してフィードバックする。BC−PMIは、UE#1からeNB#2へ直接的にフィードバックされてもよい。あるいは、BC−PMIは、UE#1からeNB#1を経由してeNB#2へ間接的にフィードバックされてもよい。
UE#2は、eNB#2から受信する参照信号に基づいて、UE#2にビームが向くプリコーダ行列を示すPMIをeNB#2に対してフィードバックする。
図13に示すように、eNB#1は、UE#1からフィードバックされたPMIが示すプリコーダ行列を用いてプリコーディングを行うことで、UE#1にビームが向く指向性パターンでUE#1への下りリンク信号を送信する。
eNB#2は、UE#1からフィードバックされたBC−PMIが示すプリコーダ行列を用いてプリコーディングを行うことで、UE#1にヌルが向く指向性パターンでUE#2への下りリンク信号を送信する。
しかしながら、UE#1は、UE#2を把握していないため、自身にとって好ましいBC−PMIをフィードバックするだけである。このため、eNB#2は、UE#1からフィードバックされたBC−PMIが示すプリコーダ行列により、UE#2に対して適切にビームが向けられるとは限らない。
このような問題を回避するためには、eNB#2が、UE#2からフィードバックされたPMIが示すプリコーダ行列を用いてプリコーディングを行うことで、UE#2にビームが向く指向性パターンでUE#2への下りリンク信号を送信することが考えられる。しかしながら、そのようなプリコーダ行列を適用すると、本来ヌルを向けるべきUE#1のチャネル品質が劣化する可能性がある。
そこで、本実施形態では、以下のようにして、良好なビームフォーミングと良好なヌルステアリングとを両立させる。
第1に、UE#1は、eNB#2のアンテナポートAP毎に送信された参照信号の受信電力(RSRP)を測定し、eNB#2からの送信時に貢献度の低いアンテナポートAPを選択する。例えば、あるアンテナポートAPから送信される参照信号の受信電力が閾値を下回る場合に、当該アンテナポートAPを貢献度の低いアンテナポートAPとして選択してもよい。或いは、eNB#2のアンテナポートAP毎に測定したRSRPを相互に比較し、RSRPが低い方からk個(k≧1)のアンテナポートAPを貢献度の低いアンテナポートAPとして選択してもよい。なお、貢献度の低いアンテナポートAPとして選択できるアンテナポートAPの数は、eNB#2のアンテナポートAPの数未満である。
第2に、UE#1は、BC−PMIをeNB#2に対してフィードバックする際に、貢献度の低いアンテナポートAPを示すNAPIをeNB#2へ通知する。なお、BC−PMIの付加情報としてのNAPIは、CB−CoMPを実施しない場合には、通知を行わないとしてもよい。例えば、CB−CoMPを実施する場合において、eNB#2(又はeNB#1)は、NAPIの通知を行うようにUE#1に対して指示してもよい。
第3に、eNB#2は、UE#1からフィードバックされたBC−PMIが示すプリコーダ行列において、UE#1から通知されたNAPIが示すアンテナポートAPに対応するウェイトを特定する。また、eNB#2は、UE#2にビームが向くように、当該特定したウェイトを変更する。そして、eNB#2は、変更後のウェイトを含むプリコーダ行列をUE#2への送信に適用する。
このような方法によれば、貢献度の低いアンテナポートAPに対応するウェイトのみを変更しているため、UE#1に対するヌルステアリングに与える悪影響を最小化しつつ、UE#2へのビームフォーミングを図ることができる。
図14は、本実施形態に係るUE#1、UE#2、及びeNB#2の動作の具体例を説明するための図である。
図14に示すように、UE#1は、BC−PMI“1”をeNB#2に対してフィードバックする。ここで、BC−PMI“1”が示すプリコーダ行列は、eNB#2のアンテナポートAP#0に対応するウェイトが“1/2”であり、アンテナポートAP#1に対応するウェイトが“j/2”であり、アンテナポートAP#2に対応するウェイトが“−1/2”であり、アンテナポートAP#3に対応するウェイトが“−j/2”である。
UE#1は、BC−PMIをeNB#2に対してフィードバックする際に、貢献度の低いアンテナポートAPを示すNAPIをeNB#2へ通知する。図14の例では、NAPIは、アンテナポートAP#2及びAP#3の貢献度が低い(不要である)ということを示している。
一方、UE#2については、アンテナポートAP#0に対応するウェイトが“1/2”、アンテナポートAP#1に対応するウェイトが“j/2”、アンテナポートAP#2に対応するウェイトが“1/2”、アンテナポートAP#3に対応するウェイトが“j/2”であるプリコーダ行列(PM)を用いれば、UE#2にビームを向けることが可能であると仮定する。
eNB#2は、UE#1からフィードバックされたBC−PMIが示すプリコーダ行列において、UE#1から通知されたNAPIが示すアンテナポートAP#1に対応するウェイトを特定する。また、eNB#2は、UE#2からフィードバックされたPMIに応じて、UE#1にビームが向くように、或いはUE#1にヌルが向かないように、当該特定したウェイトを変更する。図14の例では、アンテナポートAP#2に対応するウェイトを“−1/2”から“1/2”に変更するとともに、アンテナポートAP#3に対応するウェイトを“−j/2”から“j/2”に変更している。そして、eNB#2は、変更後のウェイトを含むプリコーダ行列(PM)をUE#2への下りリンク信号の送信に適用すると決定する。
本実施形態では、変更後のプリコーダ行列に対応するPMIが定義されていることが望ましい。図14の例では、eNB#2は、変更前のプリコーダ行列に対応するPMI”9”を、UE#2へ通知すべきTPMIとして選択している。そして、eNB#2は、決定した(変更後の)プリコーダ行列を用いて下りリンク信号をUE#2へ送信するとともに、選択したTPMIをUE#2に通知する。
図15は、本実施形態に係るUE#1、UE#2、及びeNB#2の動作シーケンスの具体例を示すシーケンス図である。
図15に示すように、ステップS201において、eNB#2(又はeNB#1)は、CB−CoMPを開始することに応じて、NAPIの通知を開始するようUE#1に指示する。
ステップS202において、UE#2は、eNB#2に対してフィードバックすべきPMIを決定する。
ステップS203において、UE#2は、決定したPMIをeNB#2に対してフィードバックする。
一方、ステップS204において、UE#1は、eNB#2に対してフィードバックすべきBC−PMIを決定する。
ステップS205において、UE#1は、eNB#2からの送信時に貢献度の低いアンテナポートAPを選択して、eNB#2に対して通知すべきNAPIを決定する。
ステップS206において、UE#1は、決定したBC−PMIをeNB#2に対してフィードバックするとともに、決定したNAPIをeNB#2に対して通知する。BC−PMI及びNAPIは、UE#1からeNB#2へ直接的にフィードバックされてもよく、UE#1からeNB#1を経由してeNB#2へ間接的にフィードバックされてもよい。
ステップS207において、eNB#2は、UE#1からのBC−PMI及びNAPIと、UE#2からのPMIとに応じて、UE#2への下りリンク信号の送信に適用すべきプリコーダ行列(PM)を決定する。
ステップS208において、eNB#2は、UE#2への送信に適用すべきプリコーダ行列(PM)に応じて、UE#2に通知すべきTPMIを決定する。
ステップS209において、eNB#2は、決定したTPMIをUE#2に対して通知するとともに、決定したプリコーダ行列(PM)を用いて下りリンク信号を送信する。
(まとめ)
以上説明したように、UE#1は、UE#1に対してヌルが向くプリコーダ行列を示すBC−PMIをeNB#2(隣接セル)に対してフィードバックする際に、eNB#2からの送信時に貢献度の低いアンテナポートAPを示すNAPIをeNB#2へ通知する。これにより、eNB#2は、送信時に貢献度の低いアンテナポートAPを把握することができる。よって、eNB#2は、下りリンク信号の送信に用いるプリコーダ行列のうち、当該貢献度の低いアンテナポートAPに対応するウェイトを、UE#2のために変更することができる。したがって、eNB#2は、UE#1に対して適切にヌルを向けつつ、UE#2に対して適切にビームを向けることができる。
本実施形態では、eNB#2(又はeNB#1)は、CB−CoMPを行う場合に、NAPIを通知するよう指示する。これにより、NAPIの通知が必要なケースにおいてはNAPIが通知されるものの、NAPIの通知が不要なケースにおいてはNAPIが通知されないため、オーバーヘッドの増大を抑制できる。
本実施形態では、UE#1は、eNB#2のアンテナポートAP毎にUE#1が受信する参照信号それぞれのRSRPに応じて、貢献度の低いアンテナポートAPを選択する。これにより、eNB#2のAPのうち、送信時に貢献度の低いアンテナポートAPを適切に選択することができる。
[第4実施形態]
以下、第4実施形態について説明する。
上述した第3実施形態では、CB−CoMPにおいて、UE#1は、UE#1に対してヌルが向くプリコーダ行列を示すプリコーダ行列情報をeNB#2(隣接セル)に対してフィードバックする際に、eNB#2からの送信時に貢献度の低いアンテナポートAPを示すNAPIをeNB#2へ通知していた。
これに対し、本実施形態では、CB−CoMPにおいて、UE#1は、eNB#2からの送信に用いられる1つの周波数帯域について、複数のプリコーダ行列情報をeNB#2(隣接セル)に対してフィードバックする。具体的には、UE#1は、下りリンクで用いるのに好ましい方からn個(n≧2)のプリコーダ行列情報(BC−PMI)をeNB#2に対してフィードバックする。
本実施形態は、eNB及びUEの動作環境については図12及び図13と同様であるが、以下の動作により、CB−CoMPにおいて良好なビームフォーミングと良好なヌルステアリングとを両立させる。
(eNB及びUEの動作)
第1に、UE#1は、下りリンク信号の送信に用いられる1つの周波数帯域について、下りリンクで用いるのに好ましい方からn個(n≧2)のBC−PMIをeNB#2に対してフィードバックする。すなわち、UE#1は、予め規定された複数のPMIのうちeNBからUE#1に対して与える干渉の影響が小さいものからn個をフィードバックする。
なお、CB−CoMPを実施しない場合には、UE#1は、BC−PMIをフィードバックしない。例えば、CB−CoMPを実施する場合において、eNB#2(又はeNB#1)は、1つの周波数帯域についてn個のBC−PMIをフィードバックするように、CB−CoMPの対象となるUE#1に対して指示してもよい。
第2に、eNB#2は、UE#2からフィードバックされるPMIに応じて、UE#1からフィードバックされたn個のBC−PMIの中から、UE#2にビームが向く1つのBC−PMIを選択する。すなわち、eNB#2は、UE#1からフィードバックされたn個のBC−PMIの何れかと一致するPMIをフィードバックする他のUE(ここではUE#2)を特定し、UE#2をUE#1と同一の無線リソース(時間・周波数リソース)に割り当てる。なお、eNB#2は、UE#1のスケジューリング情報を動的又は準静的にeNB#1と共有していることを前提としている。
そして、eNB#2は、当該選択したBC−PMIが示すプリコーダ行列をUE#2への下りリンク信号の送信に適用する。なお、UE#2からフィードバックされるPMIは、1つであってもよく、複数であってもよい。
このような方法によれば、下りリンクで用いるのに好ましい方からn個のBC−PMIの中から、UE#2を考慮しつつ、1つのBC−PMIを選択しているため、UE#1に対するヌルステアリングに与える悪影響を最小化しつつ、UE#2へのビームフォーミングを図ることができる。
図16は、本実施形態に係るUE#1、UE#2、及びeNB#2の動作の具体例を説明するための図である。
図16に示すように、UE#1は、好ましい方から3個のBC−PMIをeNB#2に対してフィードバックする。例えば、当該3個のBC−PMIは、好ましい方から順に、BC−PMI“1”、BC−PMI“4”、BC−PMI“9”である。
一方、UE#2は、好ましい方から3個のPMIをeNB#2に対してフィードバックする。例えば、当該3個のPMIは、好ましい方から順に、BC−PMI“0”、BC−PMI“3”、BC−PMI“9”である。或いは、UE#2は、最も好ましい1個のPMIをeNB#2に対してフィードバックしてもよい。
eNB#2は、UE#2からフィードバックされた1個又は3個のBC−PMIに応じて、UE#1からフィードバックされた3個のBC−PMIの中から、UE#2にビームが向くように、或いはUE#2にヌルが向かないように、1つのPMI(BC−PMI)を選択する。図16の例では、PMI(BC−PMI)“9”を選択している。そして、eNB#2は、選択したPMI(BC−PMI)“9”が示すプリコーダ行列(PM)をUE#2への下りリンク信号の送信に適用すると決定する。
そして、eNB#2は、決定したプリコーダ行列を用いて下りリンク信号をUE#2へ送信するとともに、選択したPMI(BC−PMI)“9”に対応するTPMIをUE#2に通知する。
図17は、本実施形態に係るUE#1、UE#2、及びeNB#2の動作シーケンスの具体例を示すシーケンス図である。
図17に示すように、ステップS251において、eNB#2(又はeNB#1)は、1つの周波数帯域について好ましい方からn個のBC−PMIのフィードバックを開始するようUE#1に指示する。また、eNB#2は、1つの周波数帯域について好ましい方からn個のPMIのフィードバックを開始するようUE#2に指示してもよい。
ステップS252において、UE#2は、eNB#2に対してフィードバックすべきPMI(1個又はn個)を決定する。
ステップS253において、UE#2は、決定したPMIをeNB#2に対してフィードバックする。
一方、ステップS254において、UE#1は、eNB#2に対してフィードバックすべき、好ましい方からn個のBC−PMIを決定する。
ステップS255において、UE#1は、決定したn個のBC−PMIをeNB#2に対してフィードバックする。n個のBC−PMIは、UE#1からeNB#2へ直接的にフィードバックされてもよく、UE#1からeNB#1を経由してeNB#2へ間接的にフィードバックされてもよい。
ステップS256において、eNB#2は、UE#2からのPMIに応じて、UE#1からのn個のBC−PMIの中から、UE#2にビームが向くように、或いはUE#2にヌルが向かないように、UE#2への送信に適用すべきプリコーダ行列(PM)を決定する。
ステップS257において、eNB#2は、UE#2への送信に適用すべきプリコーダ行列(PM)に応じて、UE#2に通知すべきTPMIを決定する。
ステップS258において、eNB#2は、決定したTPMIをUE#2に対して通知するとともに、決定したプリコーダ行列(PM)を用いて下りリンク信号を送信する。
(まとめ)
以上説明したように、UE#1は、eNB#2からの送信に用いられる1つの周波数帯域について、複数のBC−PMIをeNB#2に対してフィードバックする。これにより、eNB#2は、下りリンク信号の送信に用いることができる複数のBC−PMIを把握することができる。よって、eNB#2は、UE#2を考慮しつつ、当該複数のBC−PMIのうち何れかを選択することができる。したがって、eNB#2は、UE#1に対して適切にヌルを向けつつ、UE#2に対して適切にビームを向けることができる。
本実施形態では、当該複数のBC−PMIは、下りリンクで用いるのに好ましい方からn個(n≧2)のBC−PMIである。これにより、eNB#2は、UE#1に対して適切にヌルを向けることができる。
本実施形態では、eNB#2は、CB−CoMPを行う場合に、nの値を指示する。これにより、n個のBC−PMIの通知が必要なケースにおいてはn個のBC−PMIが通知されるものの、n個のBC−PMIの通知が不要なケースにおいてはn個のBC−PMIが通知されないため、オーバーヘッドの増大を抑制できる。
[第4実施形態の変更例]
上述した第4実施形態では、UE#1は、n個(n≧2)のBC−PMIをeNB#2(隣接セル)に対してフィードバックしていた。
これに対し、本変更例では、UE#1は、n個(n≧2)のWC−PMIをeNB#2(隣接セル)に対してフィードバックする。すなわち、UE#1は、予め規定された複数のPMIのうちeNBからUE#1に対して与える干渉の影響が大きいものからn個をフィードバックする。
eNB#2は、フィードバックされるn個のWC−PMIを、UE#1と空間多重される自セル内のUEを選択する際に参考情報として用いる。
本変更例は、eNB及びUEの動作環境については図12及び図13と同様であるが、以下の動作により、CB−CoMPにおいて良好なビームフォーミングと良好なヌルステアリングとを両立させる。
第1に、UE#1は、eNB#2からの送信に用いられる1つの周波数帯域(例えば、各サブバンド)について、n個(n≧2)のWC−PMIを選択し、n個のWC−PMIをeNB#2に対してフィードバックする。
なお、空間多重(CB−CoMP)を実施しない場合には、UE#1は、WC−PMIをフィードバックしなくてもよい。例えば、空間多重を実施する場合において、eNB#2(又はeNB#1)は、1つの周波数帯域についてn個のWC−PMIをフィードバックするように、空間多重の対象となる各UEに対して指示してもよい。
第2に、eNB#2は、UE#1からフィードバックされたn個のWC−PMIの何れとも一致しないPMI(不一致PMI)をフィードバックする他のUE(例えばUE#2)を特定する。また、eNB#2は、当該他のUEに対してUE#1と同一の無線リソース(時間・周波数リソース)を割り当てる。そして、eNB#2は、当該不一致PMIが示すプリコーダ行列を、当該他のUEへの送信に適用する。
このような方法によれば、UE#1については、好ましくないPMI(WC−PMI)が適用されないため、UE#1にビームが向くことを防止できる。また、nの値を大きく設定することで、不一致PMIをフィードバックする他のUEが存在する可能性は低くなるものの、UE#1にヌルが向く可能性を高めることができる。一方、他のUE(例えばUE#2)については、好ましいPMIが適用されるため、当該他のUEにビームを向けることができる。
[その他の実施形態]
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、上述した第1実施形態から第4実施形態は、別個独立に実施する場合に限らず、互いに組み合わせて実施することができる。例えば、MU−MIMOとCB−CoMPとを併用するような動作環境に対して本発明を適用することができる。
なお、米国仮出願第61/604673号(2012年2月29日出願)及び米国仮出願第61/713783号(2012年10月15日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
以上のように、本発明は、移動通信分野において有用である。

Claims (26)

  1. プリコーダ行列を用いてプリコーディングした下りリンク信号を複数のアンテナポートを介して送信する基地局と、
    下りリンクで用いるのに好ましいプリコーダ行列を示す第1のプリコーダ行列情報を前記基地局に対してフィードバックする第1のユーザ端末と、
    下りリンクで用いるのに好ましいプリコーダ行列を示す第2のプリコーダ行列情報を前記基地局に対してフィードバックする第2のユーザ端末と、
    を有する移動通信システムに適用される通信制御方法であって、
    前記第1のプリコーダ行列情報を前記基地局に対してフィードバックする際に、前記基地局からの送信時に貢献度の低いアンテナポートを示すアンテナポート情報を、前記第1のユーザ端末から前記基地局へ通知するステップと、
    前記基地局は、前記第1のプリコーダ行列情報と、前記第2のプリコーダ行列情報と、前記アンテナポート情報と、に基づいて、前記第1のユーザ端末と前記第2のユーザ端末とのうちの一方のユーザ端末に対してビームを向け、他方のユーザ端末に対してヌルを向けるようビームの指向性を制御するステップとを有することを特徴とする通信制御方法。
  2. 前記アンテナポート情報を通知するよう前記基地局から指示するステップをさらに有し、
    前記第1のユーザ端末は、前記基地局からの前記指示に応じて、前記アンテナポート情報を前記基地局へ通知することを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 前記貢献度の低いアンテナポートとして選択できるアンテナポートの数は、前記基地局のアンテナポートの数に応じて定められることを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  4. 前記貢献度の低いアンテナポートは、前記複数のアンテナポート毎に前記基地局から前記第1のユーザ端末が受信する下りリンク参照信号それぞれの受信電力に応じて定められることを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  5. 前記ビームの指向性を制御するステップにおいて決定したプリコーダ行列を示す送信プリコーダ行列情報を、前記基地局から前記第1又は第2のユーザ端末に対して通知するステップをさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  6. 前記第1のプリコーダ行列情報は、前記第1のユーザ端末に対してビームが向くプリコーダ行列を示すことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  7. 前記第2のプリコーダ行列情報は、前記第2のユーザ端末に対してヌルが向くプリコーダ行列を示すことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  8. プリコーダ行列を用いてプリコーディングした下りリンク信号を複数のアンテナポートを介して送信する基地局であって、
    第1のユーザ端末からフィードバックされる第1のプリコーダ行列情報と、第2のユーザ端末からフィードバックされる第2のプリコーダ行列情報とを受信する受信部を有し、
    前記受信部は、前記第1のプリコーダ行列情報を受信する際に、前記第1のユーザ端末から通知されるアンテナポート情報を受信し、
    前記第1のプリコーダ行列情報は、下りリンクで用いるのに好ましいプリコーダ行列を示し、
    前記第2のプリコーダ行列情報は、下りリンクで用いるのに好ましいプリコーダ行列を示し、
    前記アンテナポート情報は、前記基地局からの送信時に貢献度の低いアンテナポートを示し、
    前記第1のプリコーダ行列情報と、前記第2のプリコーダ行列情報と、前記アンテナポート情報と、に基づいて、前記第1のユーザ端末と前記第2のユーザ端末とのうちの一方のユーザ端末に対してビームを向け、他方のユーザ端末に対してヌルを向けるようビームの指向性を制御することを特徴とする基地局。
  9. 下りリンクの送信指向性を定めるプリコーダ行列を適用して下りリンク送信を行う基地局と、
    1つの周波数帯域に対応する複数の第1のプリコーダ行列情報を前記基地局にフィードバックする第1のユーザ端末と、
    下りリンクで用いるのに好ましいプリコーダ行列を示す第2のプリコーダ行列情報を前記基地局に対してフィードバックする第2のユーザ端末と、を有し、
    前記基地局は、前記複数の第1のプリコーダ行列情報と、前記第2のプリコーダ行列情報と、に基づいて、前記第1のユーザ端末と前記第2のユーザ端末とのうちの一方のユーザ端末に対してビームを向け、他方のユーザ端末に対してヌルを向けるようビームの指向性を制御することを特徴とする移動通信システム。
  10. 前記複数の第1のプリコーダ行列情報のそれぞれは、前記第1のユーザ端末への下りリンク送信に適用される前記プリコーダ行列を決定するために使用され、且つ、前記第1のユーザ端末にとって好ましい前記プリコーダ行列を示す情報であることを特徴とする請求項9に記載の移動通信システム。
  11. 前記第1のユーザ端末にとって好ましい前記プリコーダ行列とは、前記第1のユーザ端末にビームが向く前記プリコーダ行列であることを特徴とする請求項10に記載の移動通信システム。
  12. 前記複数のプリコーダ行列情報は、好ましい方からn個(n≧2)のプリコーダ行列情報であることを特徴とする請求項10に記載の移動通信システム。
  13. 前記nの値を前記基地局から指示することを特徴とする請求項12に記載の移動通信システム。
  14. 前記第1のユーザ端末は、さらに、下りリンクで用いるのに好ましい変調方式・符号化速度を示すチャネル品質情報を前記基地局に対してフィードバックしており、
    前記第1のユーザ端末は、前記複数の第1のプリコーダ行列情報に応じた複数のチャネル品質情報を前記基地局に対してフィードバックすることを特徴とする請求項10に記載の移動通信システム。
  15. 前記第1のユーザ端末は、さらに、下りリンクで用いるのに好ましい変調方式・符号化速度を示すチャネル品質情報を前記基地局に対してフィードバックしており、
    前記第1のユーザ端末は、前記1つの周波数帯域について前記複数の第1のプリコーダ行列情報をフィードバックする場合であっても、1つのチャネル品質情報を前記基地局に対してフィードバックすることを特徴とする請求項10に記載の移動通信システム。
  16. 前記1つのチャネル品質情報は、前記複数の第1のプリコーダ行列情報のうち最も好ましくないプリコーダ行列情報に応じて定められることを特徴とする請求項15に記載の移動通信システム。
  17. 前記複数の第1のプリコーダ行列情報のそれぞれは、前記第1のユーザ端末以外のユーザ端末への下りリンク送信に適用される前記プリコーダ行列を決定するために使用され、且つ、前記第1のユーザ端末にとって好ましい前記プリコーダ行列を示す情報であることを特徴とする請求項9に記載の移動通信システム。
  18. 前記第1のユーザ端末にとって好ましい前記プリコーダ行列とは、前記第1のユーザ端末にヌルが向く前記プリコーダ行列であることを特徴とする請求項17に記載の移動通信システム。
  19. 前記複数の第1のプリコーダ行列情報は、好ましい方からn個(n≧2)のプリコーダ行列情報であることを特徴とする請求項17に記載の移動通信システム。
  20. 前記nの値を前記基地局から指示することを特徴とする請求項19に記載の移動通信システム。
  21. 前記複数の第1のプリコーダ行列情報のそれぞれは、前記第1のユーザ端末以外のユーザ端末への下りリンク送信に適用される前記プリコーダ行列を決定するために使用され、且つ、前記第1のユーザ端末にとって好ましくない前記プリコーダ行列を示す情報であることを特徴とする請求項9に記載の移動通信システム。
  22. 前記第1のユーザ端末にとって好ましくない前記プリコーダ行列とは、前記第1のユーザ端末にビームが向く前記プリコーダ行列であることを特徴とする請求項21に記載の移動通信システム。
  23. 前記複数の第1のプリコーダ行列情報は、好ましくない方からn個(n≧2)のプリコーダ行列情報であることを特徴とする請求項22に記載の移動通信システム。
  24. 前記nの値を前記基地局から指示することを特徴とする請求項23に記載の移動通信システム。
  25. 前記基地局は、前記第1のユーザ端末のサービングセル、又は前記サービングセルに隣接するセルを構成することを特徴とする請求項9に記載の移動通信システム。
  26. 移動通信システムにおいて、下りリンクの送信指向性を定めるプリコーダ行列を適用して下りリンク送信を行う基地局であって、
    第1のユーザ端末からフィードバックされ、1つの周波数帯域に対応する複数の第1のプリコーダ行列情報と、第2のユーザ端末からフィードバックされ、下りリンクで用いるのに好ましいプリコーダ行列を示す第2のプリコーダ行列情報と、に基づいて、前記第1のユーザ端末と前記第2のユーザ端末のうちの一方のユーザ端末に対してビームを向け、他方のユーザ端末に対してヌルを向けるようビームの指向性を制御することを特徴とする基地局。
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