JP2016103095A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】誤補間の発生を抑制し、かつ、画像データ中のジャギーをより好適な態様で低減する。【解決手段】入力画像データ中の各画素を注目画素として、所定のエッジ方向の候補ごとに、注目画素を含む第1のブロック中の画素と、第1のブロックに対して当該候補に基づく方向に位置する複数の第2のブロック中の画素との間の相関値に基づき、エッジ方向を判定し、当該エッジ方向の信頼度を算出するエッジ方向判定部と、注目画素に対応するエッジ方向及び信頼度と、当該注目画素を基準として当該エッジ方向に位置する複数のタップ画素それぞれに対応するエッジ方向及び信頼度とに基づき、当該注目画素に対応するフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出部と、注目画素ごとに算出されたフィルタ係数に基づき、入力画像データに対して、フィルタ処理を施すことで、出力画像データを生成するフィルタ処理部と、を備えたことを特徴とする、画像処理装置。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
近年、表示装置に対する高解像度化(即ち、高精細化)の要求はより高くなる傾向にあり、近年では、FHD:Full High Definition(1920×1080)よりもさらに高解像度のUHD:Ultra High Definition(3840×2160)の画像の表示を実現可能な表示装置も開発されている。
また、表示装置の高解像度化に伴い、既存の低解像度の画像を、当該高解像度の表示装置に表示させるために、低解像度の画像に対して拡大処理を施すことで、より解像度の高い画像に変換する画像処理装置(所謂、アップスケーラ)も検討されている。
特開2005−332130号公報
一方で、低解像度の画像に対して、単純な拡大処理を施すと、斜め方向に向けたエッジにおける所謂ジャギー(即ち、低解像度の画像では表現が困難であった部分)が単純に拡大され、拡大後の画像中に顕在化する場合がある。そのため、低解像度の画像を高解像度の画像に拡大する場合には、単純な拡大処理のみに限らず、例えば、対象となる画像に対して平滑化処理等の画像処理(補間処理)が施される場合がある。
例えば、特許文献1には、対象となる画像に対して画像処理を施すことで、所謂ジャギーを低減する(抑制する)技術が開示されている。特許文献1に係る技術では、画像中の輝度勾配からエッジの方向を検出し、検出されたエッジ方向に沿ってフィルタ処理を施すことで、ジャギーを低減している。
しかしながら、対象となる画像に対して画像処理を施す場合には、当該画像処理において誤補間が発生し、画像処理前の画像中には存在しない虚像(アーティファクト)が、画像処理後の画像中に顕在化する場合がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、誤補間の発生を抑制し、かつ、画像データ中のジャギーをより好適な態様で低減することが可能な画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、入力画像データ中の各画素を注目画素として、あらかじめ決められたエッジ方向の候補ごとに、前記注目画素を含む第1のブロック中の画素と、前記第1のブロックに対して当該候補に基づく方向に位置する複数の第2のブロック中の画素との間の相関値に基づき、前記エッジ方向を判定し、当該エッジ方向の信頼度を算出するエッジ方向判定部と、前記注目画素に対応する前記エッジ方向及び前記信頼度と、当該注目画素を基準として当該エッジ方向に位置する複数のタップ画素それぞれに対応する前記エッジ方向及び前記信頼度とに基づき、当該注目画素に対応するフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出部と、前記注目画素ごとに算出された前記フィルタ係数に基づき、前記入力画像データに対して、フィルタ処理を施すことで、出力画像データを生成するフィルタ処理部と、を備えたことを特徴とする、画像処理装置が提供される。
前記第1のブロック及び前記第2のブロックは、複数の画素を含むように、前記候補ごとにあらかじめ設定され、前記エッジ方向判定部は、前記第1のブロックと、複数の前記第2のブロックそれぞれとの間で、当該第1のブロック中の画素と、当該画素にあらかじめ関連付けられた前記第2のブロック中の画素との間の画素値の差分を算出し、算出された前記差分に基づき、前記相関値を算出してもよい。
前記エッジ方向判定部は、前記第1のブロックと、複数の前記第2のブロックそれぞれとの間で算出された前記差分の平均に基づき、前記相関値を算出してもよい。
前記エッジ方向判定部は、算出された前記相関値が最小となる前記候補を、前記エッジ方向として判定してもよい。
前記エッジ方向判定部は、前記エッジ方向として判定した前記候補に対応する前記相関値に基づき、前記信頼度を算出してもよい。
前記エッジ方向判定部は、前記注目画素に対応する前記エッジ方向と、当該注目画素を基準とした所定の範囲内に含まれる周辺画素に対応する前記エッジ方向とに応じた第1の重みと、当該注目画素と当該周辺画素との間の距離に応じた第2の重みとに基づき、当該注目画素に対応する前記信頼度を補正してもよい。
前記フィルタ係数算出部は、前記注目画素に対応する前記エッジ方向と、前記タップ画素に対応する前記エッジ方向とに基づき第3の重みを算出し、算出した第3の重みと、当該注目画素に対応する前記信頼度と、当該タップ画素に対応する前記信頼度とに基づき、前記フィルタ係数を算出してもよい。
前記フィルタ係数算出部は、前記注目画素を基準として、互いに異なる方向に位置する第1のタップ画素及び第2のタップ画素それぞれについて、前記第3の重みを算出し、前記第1のタップ画素及び前記第2のタップ画素それぞれに対応する前記第3の重み及び前記信頼度と、前記注目画素に対応する前記信頼度とに基づき、前記フィルタ係数を算出してもよい。
前記フィルタ係数算出部は、前記注目画素に対応する前記信頼度をrelT、前記第1のタップ画素に対応する対応する前記信頼度及び前記第3の重みをrelL及びweiL、前記第2のタップ画素に対応する対応する前記信頼度及び前記第3の重みをrelR及びweiRとした場合に、前記フィルタ係数として、第1のフィルタ係数bT、第2のフィルタ係数bL、及び第3のフィルタ係数bRを、以下に示す計算式に基づき算出してもよい。
Figure 2016103095
前記フィルタ処理部は、前記注目画素の画素値YTと、前記第1のタップ画素の画素値YLと、前記第2のタップ画素の画素値YRと、前記第1のフィルタ係数bTと、前記第2のフィルタ係数bLと、前記第3のフィルタ係数bRとに基づき、前記注目画素に対応する出力画像データ中の出力画素の画素値Youtを、以下に示す計算式に基づき算出してもよい。
Figure 2016103095
前記エッジ方向判定部は、前記第1のブロック中の画素の輝度成分と、前記第2のブロック中の画素の輝度成分との間の前記相関値に基づき、前記エッジ方向を判定し、当該エッジ方向の信頼度を算出し、前記フィルタ処理部は、前記注目画素ごとに算出された前記フィルタ係数に基づき、前記入力画像データの輝度成分に対して、前記フィルタ処理を施してもよい。
前記入力画像データに対して、エッジを強調するためのエッジ強調処理を施す、エッジ強調処理部を備えてもよい。
前記フィルタ処理部は、前記エッジ強調処理部により前記エッジ強調処理が施された前記入力画像データに対して、前記フィルタ処理を施してもよい。
前記エッジ強調処理部は、前記フィルタ処理部により前記フィルタ処理が施された前記入力画像データに対して、前記エッジ強調処理を施してもよい。
前記エッジ強調処理部は、前記入力画像データの輝度成分に対して、前記エッジ強調処理を施してもよい。
第1の解像度の第1の画像データに所定の拡大処理を施すことで、前記第1の解像度よりも高い第2の解像度の第2の画像データに変換し、当該第2の画像データを前記入力画像データとして出力する拡大処理部を備えてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、入力画像データ中の各画素を注目画素として、あらかじめ決められたエッジ方向の候補ごとに、前記注目画素を含む第1のブロック中の画素と、前記第1のブロックに対して当該候補に基づく方向に位置する複数の第2のブロック中の画素との間の相関値に基づき、前記エッジ方向を判定し、当該エッジ方向の信頼度を算出することと、前記注目画素に対応する前記エッジ方向及び前記信頼度と、当該注目画素を基準として当該エッジ方向に位置する複数のタップ画素それぞれに対応する前記エッジ方向及び前記信頼度とに基づき、当該注目画素に対応するフィルタ係数を算出することと、前記注目画素ごとに算出された前記フィルタ係数に基づき、前記入力画像データに対して、フィルタ処理を施すことで、出力画像データを生成することと、を含むことを特徴とする、画像処理方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータに、入力画像データ中の各画素を注目画素として、あらかじめ決められたエッジ方向の候補ごとに、前記注目画素を含む第1のブロック中の画素と、前記第1のブロックに対して当該候補に基づく方向に位置する複数の第2のブロック中の画素との間の相関値に基づき、前記エッジ方向を判定し、当該エッジ方向の信頼度を算出することと、前記注目画素に対応する前記エッジ方向及び前記信頼度と、当該注目画素を基準として当該エッジ方向に位置する複数のタップ画素それぞれに対応する前記エッジ方向及び前記信頼度とに基づき、当該注目画素に対応するフィルタ係数を算出することと、前記注目画素ごとに算出された前記フィルタ係数に基づき、前記入力画像データに対して、フィルタ処理を施すことで、出力画像データを生成することと、を実行させることを特徴とする、プログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、誤補間の発生を抑制し、かつ、画像データ中のジャギーをより好適な態様で低減することが可能な画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムが提供される。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置の概要について説明するための説明図である。 ジャギーを低減するための画像処理の一例について説明するための説明図である。 ジャギーを低減するための画像処理の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る画像処理装置の機能構成の一例を示したブロック図である。 入力画像データに対する拡大処理の一例について説明するための説明図である。 エッジ方向判定部の機能構成の一例を示したブロック図である。 エッジ方向の候補の一例を示している。 エッジ方向の判定と、エッジ方向の信頼度の算出とに係る処理の詳細について説明するための説明図である。 エッジ方向の候補ごとの注目ブロック及び参照ブロックの設定の一例を示した図である。 注目画素に対応するエッジ方向の信頼度を補正する処理の詳細について説明するための説明図である。 エッジ方向信頼度フィルタの処理に基づく、エッジ方向の差分と、エッジ方向の差分に基づく重みの間の関係の一例を示している。 フィルタ係数を算出するための処理の一例について説明するための説明図である。 フィルタ係数算出部の処理に基づく、エッジ方向の差分と、エッジ方向の差分に基づく重みの間の関係の一例を示している。 エッジ方向の候補ごとのタップ画素の設定の一例を示した図である。 変形例1に係る画像処理装置の機能構成の一例を示したブロック図である。 変形例2に係る画像処理装置の機能構成の一例を示したブロック図である。 変形例2に係る画像処理装置の機能構成の他の一例について示したブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.概要>
まず、本開示の一実施形態に係る画像処理装置の特徴をよりわかりやすくするために、図1〜図3を参照して、本実施形態に係る画像処理装置の課題について整理する。
例えば、図1は、本実施形態に係る画像処理装置の概要について説明するための説明図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像処理装置10は、例えば、FHDの入力画像データを受けて、当該入力画像データに対して拡大処理を施すことで、UHDの出力画像データを生成して出力する。このとき、画像処理装置10は、入力画像データに対して、所謂バイリニア(Bilinear)法や、バイキュービック(Bicubic)法等の補間処理に基づく拡大処理を施すとともに、所謂ジャギーを低減するための画像処理を施すことで画質を向上させる。
例えば、図2は、ジャギーを低減するための画像処理の一例について説明するための説明図である。図2に示す例では、画像を形成する画素が配列された方向に対して、斜め方向に向けて延伸するようにエッジが表示されている。図2において、入力画像データは、拡大処理が施される前の画像データを示している。また、拡大画像データは、入力画像データに対して、拡大処理が施された後の画像データを示している。また、フィルタ処理後の画像データは、拡大画像データに対して、ジャギーを低減するための画像処理が施された後の画像データを示している。
図2に示すように、入力画像データに対して所謂拡大処理を施すのみでは、斜め方向に向けたエッジにおけるジャギーが単純に拡大され、拡大画像データ中に顕在化する場合がある。そのため、図2に示す例においては、画像処理装置10は、例えば、参照符号v11で示したエッジ方向を検出し、検出されたエッジ方向v11に向けて平滑化処理が施されるように、2次元フィルタの係数を調整することで、ジャギーを低減する補間処理を施している。
一方で、ジャギーを低減するための画像処理(例えば、フィルタ処理)が施されることで、画像処理前の画像データ中には存在しない虚像(アーティファクト)が、画像処理後の画像データ中に顕在化する場合がある。
例えば、図3は、ジャギーを低減するための画像処理の一例について説明するための説明図であり、当該画像処理により、画像処理後の画像データ中にアーティファクトが顕在化した場合の一例を示している。図3に示す例では、画像を形成する画素が配列された方向に対して、斜め方向に向けて、互いに異なる方向に延伸するよう2つのエッジが表示されており、当該2つのエッジは交差している。なお、図3における、入力画像データ、拡大画像データ、及びフィルタ処理後の画像データは、図2に示す例と同様である。
図3に示す例においては、画像処理装置10は、例えば、参照符号v21及びv23で示したエッジ方向をそれぞれ検出する。そして、画像処理装置10は、検出されたエッジ方向v21及びv23それぞれについて、当該エッジ方向に向けて平滑化処理が施されるように、2次元フィルタの係数を調整することで、ジャギーを低減する補間処理を施している。
このとき、図3に示す例では、複数のエッジが交差する箇所v13において誤補間が生じ、エッジ方向v23に向けて延伸するエッジが途切れている。このようなアーティファクトは、周辺画素との間の輝度差がより高い、エッジ方向v21に向けたエッジに対するフィルタ処理が、エッジ方向v23に向けたエッジに対するフィルタ処理よりも、より強く作用することで生じている。
本実施形態に係る画像処理装置10は、上記問題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数のエッジが交差する箇所における誤補間の発生を抑制し、ジャギーを低減するための画像処理を施すことが可能な仕組みを提供することにある。そこで、以降では、本実施形態に係る画像処理装置10について、さらに詳しく説明する。
<2.機能構成>
まず、図4を参照して、本実施形態に係る画像処理装置10の機能構成の一例について説明する。図4は、本実施形態に係る画像処理装置10の機能構成の一例を示したブロック図である。
図4に示すように、本実施形態に係る画像処理装置10は、拡大処理部110と、エッジ方向判定部120と、フィルタ係数算出部130と、フィルタ処理部140とを含む。
(拡大処理部110)
拡大処理部110は、入力画像データに対して、所謂バイリニア(Bilinear)法や、バイキュービック(Bicubic)法等の補間処理に基づく拡大処理を施すことで、当該入力画像データを、より解像度の高い拡大画像データに変換する。
ここで、図5を参照しながら、バイリニア法に基づき入力画像データを拡大する場合における、拡大後の画素値の算出方法の一例について説明する。図5は、拡大処理部110による、入力画像データに対する拡大処理の一例について説明するための説明図であり、入力画像データを、4倍の解像度の画像データに拡大する場合の一例について示している。図5において、入力画像データ中における参照符号Eで示された画素は、処理対象となる注目画素に相当する。また、入力画像データ中における参照符号A〜D、F〜Iで示された画素は、周辺画素に相当し、注目画素に対して補間処理を施す際に画素値が参照される。また、拡大画像データ中における参照符号E1〜E4で示された画素は、入力画像データ中の注目画素Eに対して拡大処理を施した後の画素に相当する。
バイリニア法に基づき入力画像データを拡大する場合には、拡大画像データ中の画素E1〜E4それぞれの画素値IE1〜IE4は、入力画像データ中の画素A〜Iそれぞれの画素値I〜Iと、以下に(式1)として示した計算式とに基づき算出される。
Figure 2016103095
なお、上記に示す例では、入力画像データを4倍の解像度の拡大画像データに拡大する場合を例に説明したが、拡大時の倍率は、4倍には限られないことを言うまでもない。また、入力画像データの解像度を拡大できれば、その方法は、上記に説明した、バイリニア法や、バイキュービック法等の補間処理に基づく拡大処理には限定されない。
以上のようにして、拡大処理部110は、入力画像データよりも解像度の高い拡大画像データを生成し、生成した拡大画像データをエッジ方向判定部120及びフィルタ処理部140に出力する。
(エッジ方向判定部120)
次に、エッジ方向判定部120について説明する。例えば、図6は、エッジ方向判定部120の機能構成の一例を示したブロック図である。図6に示すように、エッジ方向判定部120は、エッジ方向信頼度算出部121と、エッジ方向信頼度フィルタ123とを含む。
(エッジ方向信頼度算出部121)
エッジ方向信頼度算出部121は、入力として拡大画像データを拡大処理部110から取得する。エッジ方向信頼度算出部121は、取得した拡大画像データの各画素を逐次注目画素として、注目画素の画素値と、当該注目画素の周辺に位置する周辺画素の画素値とに基づき、当該注目画素を含むエッジのエッジ方向を判定し、当該エッジ方向の信頼度を算出する。以下に、エッジ方向信頼度算出部121による処理の内容について、具体的な例を挙げてより詳細に説明する。
エッジ方向信頼度算出部121は、あらかじめ決められたエッジ方向の候補の中から、対象となる注目画素を含むエッジのエッジ方向を特定する。例えば、図7は、エッジ方向の候補の一例を示している。図7に示すように、本実施形態に係る画像処理装置10では、エッジ方向の候補として、90度〜−72度の間で12方向の候補が設定されている。なお、図7に示すエッジ方向の候補はあくまで一例であり、各候補の設定や、当該候補の数が、必ずしも図7に示す例には限定されないことは言うまでもない。
次に、図8及び図9を参照して、エッジ方向信頼度算出部121が、対象となる注目画素を含むエッジ方向を判定し、当該エッジ方向の信頼度を算出する処理の詳細について説明する。図8及び図9は、エッジ方向信頼度算出部121による、エッジ方向の判定と、当該エッジ方向の信頼度の算出とに係る処理の詳細について説明するための説明図である。
エッジ方向信頼度算出部121は、図7に示したエッジ方向の候補それぞれについて、注目画素と、当該候補ごとにあらかじめ決められた周辺画素との、各画素間における画素値の相関値を算出する。例えば、図8は、エッジ方向信頼度算出部121が、エッジ方向の候補ごとに当該相関値を算出するための処理の一例について説明するための説明図であり、各候補のうち、63度の方向を示す候補について相関値を算出する場合の一例について示している。なお、以降の説明では、エッジ方向信頼度算出部121による処理の内容をわかりやすくするために、注目画素の座標を(0,0)とし、周辺画素の座標を注目画素に対する相対位置に基づき規定するものとする。また、座標(i,j)の画素の画素値(輝度)を、Y(i,j)と記載する場合がある。具体的な一例として、注目画素(0,0)の画素値は、Y(0,0)となる。
本実施形態に係る画像処理装置10では、エッジ方向の候補ごとに、注目画素を含む1以上の画素により構成される注目ブロックと、当該注目ブロックの周辺に位置する複数の参照ブロックとがあらかじめ設定されている。図8に示す例では、参照符号b10が、注目ブロックに相当し、参照符号b11a、b11b、b12a、及びb12bが、参照ブロックに相当する。
なお、注目ブロック及び参照ブロックは、注目画素を基準として、対象となる候補が示すエッジ方向に延伸するエッジ上に位置する画素を含むように、当該候補ごとにあらかじめ設定されている。
例えば、図8に示す例では、注目画素を(0,0)とした場合に、当該注目画素(0,0)を基準として、63度の方向に延伸するエッジ上に位置する画素を含むように、注目ブロックb10と、参照ブロックb11a、b11b、b12a、及びb12bとが設定されている。
具体的には、図8に示す例の場合には、参照符号(1,0)、(2,0)で示された周辺画素は、注目画素(0,0)に対して、63度の方向に位置している。このとき、参照ブロックb11aは、当該周辺画素(1、0)を含むように設定されている。同様に、参照ブロックb12aは、当該周辺画素(2、0)を含むように設定されている。
また、参照符号(−1,0)、(−2,0)で示された周辺画素は、注目画素(0,0)を基準として、周辺画素(1,0)、(2,0)とは逆側に位置している。このとき、参照ブロックb11bは、当該周辺画素(−1、0)を含むように設定されている。同様に、参照ブロックb12bは、当該周辺画素(−2、0)を含むように設定されている。
また、図8に示す例では、注目ブロックb10は、注目画素(0,0)を基準として、上下方向に1画素分ずつ延伸するように設定されている。即ち、注目ブロックb10は、注目画素(0,0)と、当該注目画素(0,0)の上下に隣接する周辺画素(0,1)及び(0,−1)を含む。同様に、参照ブロックb11a及びb12aは、それぞれ周辺画素(1,0)、(2,0)を基準として、上下方向に1画素分ずつ延伸するように設定されている。また、参照ブロックb11b及びb12bは、それぞれ周辺画素(−1,0)、(−2,0)を基準として、上下方向に1画素分ずつ延伸するように設定されている。
なお、以降の説明では、注目ブロックb10を基準として、対象となる候補が示すエッジ方向に沿って一方側に設定された参照ブロックの数を、「ブロック数」と称する場合がある。具体的な一例として、図8に示す例では、注目ブロックb10を基準として、右上方向に参照ブロックb11a及びb12aが存在する。そのため、図8に示す例では、ブロック数=2となる。
また、注目ブロック及び参照ブロックそれぞれの画素のうち、候補となるエッジ方向に延伸するエッジ上に位置する画素を基準として、上下方向または左右方向に延伸する画素数を、「ブロック長」と称する場合がある。具体的な一例として、図8に示す例では、注目ブロックb10は、注目画素(0,0)を基準として、上下方向に1画素分ずつ延伸するように設定されている。同様に、参照ブロックb11aは、周辺画素(1,0)を基準として、上下方向に1画素分ずつ延伸するように設定されている。そのため、図8に示す例では、ブロック長=1となる。
エッジ方向信頼度算出部121は、エッジ方向の候補ごとにあらかじめ設定された注目ブロック中の画素と、当該注目ブロック中の画素にあらかじめ関連付けられた各参照ブロック中の画素との間の相関値を算出する。ここで、画素(i,j)における画素値(輝度)をY(i,j)、ブロック数をw、ブロック長をldとした場合に、エッジ方向の候補ごと(即ち、角度ごと)の相関値cor(d)は、以下に示す(式2)に基づき算出される。
Figure 2016103095
…(式2)
このように、エッジ方向信頼度算出部121は、注目ブロック中の画素と、当該注目ブロック中の画素にあらかじめ関連付けられた各参照ブロック中の画素との間の差分を算出し、算出された当該差分の平均値に基づき相関値cor(d)を算出する。
なお、図9に、エッジ方向の候補ごと(即ち、角度ごと)の、注目ブロックと、各参照ブロックとの設定の一例を示す。図9には、ブロック数w=2、ブロック長ld=1の場合における、エッジ方向の候補ごとの、注目ブロックと、各参照ブロックとの設定の一例が示されている。
なお、図9に示す例では、エッジ方向の各候補のうち、45度及び−45度の方向を示す候補については、注目ブロックと、各参照ブロックとの設定として、2通りの設定が示されている。このように、注目ブロックと、各参照ブロックとの設定として、複数通りの設定が可能な候補については、エッジ方向信頼度算出部121は、例えば、各設定について相関値cor(d)を算出し、算出された相関値cor(d)のうち、より値の小さいものを採用してもよい。
また、図9を参照するとわかるように、エッジ方向の各候補のうち、0度及び90度の方向を示す候補については、他の候補に比べて、参照ブロックが注目ブロックのより近傍に位置することになり、相関値cor(d)がより小さくなりやすい傾向にある。そのため、エッジ方向信頼度算出部121は、エッジ方向の候補ごとに算出された相関値cor(d)に対して、当該候補ごとの注目ブロックと参照ブロックとの間の位置関係(例えば、距離)に応じて、重み付けを行ってもよい。
また、図8及び図9に示した、注目ブロック及び参照ブロックのブロック形状はあくまで一例であり、必ずしも、同形状に限定するものではない。また、ブロック数及びブロック長の設定についても、図8及び図9に示す例には限定されず、運用に応じて適宜変更されてもよい。また、エッジ方向の候補ごとに、ブロック数及びブロック長として異なる値が設定されてもよい。
以上のようにして、エッジ方向信頼度算出部121は、エッジ方向の候補ごと(即ち、角度ごと)に相関値cor(d)を算出し、算出された相関値cor(d)が最小となるエッジ方向の候補(即ち、角度)を特定する。即ち、相関値cor(d)が最小となるエッジ方向の候補dirは、以下に示す(式3)で表される。
Figure 2016103095
…(式3)
また、相関値cor(d)の最小値(以降では、「最小相関値」と称する場合がある)をcorMinとした場合に、最小相関値corMinは、以下に示す(式4)で表される。
Figure 2016103095
…(式4)
そして、エッジ方向信頼度算出部121は、算出した最小相関値corMinに基づき、相関値cor(d)が最小となるエッジ方向の候補dirを、注目画素(0,0)に対応するエッジ方向とした場合における、当該エッジ方向の信頼度relを算出する。エッジ方向の信頼度relは、以下に(式5)として示された計算式に基づき算出される。
Figure 2016103095
…(式5)
以上のようにして、エッジ方向信頼度算出部121は、取得した拡大画像データの各画素を逐次注目画素として、当該注目画素ごとに、エッジ方向を判定し、当該エッジ方向の信頼度を算出する。そして、エッジ方向信頼度算出部121は、拡大画像データ中の画素ごとに、判定したエッジ方向と算出した当該エッジ方向の信頼度とを、後段に位置するエッジ方向信頼度フィルタ123に出力する。
(エッジ方向信頼度フィルタ123)
エッジ方向信頼度フィルタ123は、拡大画像データ中の画素ごとに、判定されたエッジ方向と算出された当該エッジ方向の信頼度とを、エッジ方向信頼度算出部121から取得する。エッジ方向信頼度フィルタ123は、当該拡大画像データの各画素を逐次注目画素として、注目画素と、当該注目画素の周辺画素とのそれぞれに対応するエッジ方向と、注目画素と周辺画素との間の位置関係とに基づき、当該注目画素に対応するエッジ方向の信頼度を補正する。以下に、エッジ方向信頼度フィルタ123による処理の内容について、具体的な例を挙げてより詳細に説明する。
例えば、図10は、注目画素に対応するエッジ方向の信頼度を補正する処理の詳細について説明するための説明図であり、注目画素及び周辺画素それぞれに対応するエッジ方向及び当該エッジ方向の信頼度の一例を示している。図10に示す例では、注目画素を基準として、5×5のウィンドウに基づき、周辺画素を規定した場合における、注目画素及び周辺画素それぞれに対応するエッジ方向及び当該エッジ方向の信頼度の一例を示している。なお、以降の説明では、エッジ方向信頼度フィルタ123による処理の内容をわかりやすくするために、注目画素の座標を(0,0)とし、周辺画素の座標を注目画素に対する相対位置に基づき規定するものとする。また、座標(i,j)の画素に対応するエッジ方向をdir(i,j)と記載し、当該エッジ方向の信頼度をrel(i,j)と記載する場合がある。具体的な一例として、注目画素(0,0)に対応するエッジ方向は、dir(0,0)となり、エッジ方向dir(0,0)の信頼度は、rel(0,0)となる。
エッジ方向信頼度フィルタ123は、注目画素に対応するエッジ方向と、周辺画素に対応するエッジ方向との間の差分を、周辺画素ごとに算出する。ここで、注目画素(0,0)に対応するエッジ方向をdir(0,0)、周辺画素(x,y)に対応するエッジ方向をdir(x,y)とした場合に、周辺画素(x,y)に対応するエッジ方向の差分deltaDir(x,y)は、以下に示す(式6)に基づき算出される。
Figure 2016103095
…(式6)
そして、エッジ方向信頼度フィルタ123は、周辺画素(x,y)について算出したエッジ方向の差分deltaDir(x,y)に基づき、当該周辺画素(x,y)に対応する、エッジ方向の差分に基づく重みweiD(x,y)を算出する。エッジ方向の差分に基づく重みweiD(x,y)は、以下に示す(式7)に基づき算出される。なお、(式7)において、alphaDは、あらかじめ設定された係数を示している。
Figure 2016103095
…(式7)
なお、以降の説明では、エッジ方向の差分deltaDir(x,y)を、全周辺画素に対して一般化する場合には、単に「deltaDir」と記載する場合がある。同様に、エッジ方向の差分に基づく重みweiD(x,y)を、全周辺画素に対して一般化する場合には、単に「weiD」と記載する場合がある。
図11に、上記に示した(式7)に基づく、エッジ方向の差分deltaDirと、当該エッジ方向の差分に基づく重みweiDとの間の関係の一例を示す。図11において、横軸は、エッジ方向の差分deltaDirを示している。また、縦軸は、エッジ方向の差分に基づく重みweiDを示している。
また、エッジ方向信頼度フィルタ123は、注目画素と周辺画素との間の距離に応じた重みを、周辺画素ごとに算出する。ここで、周辺画素(x,y)に対応する、注目画素(0,0)と当該周辺画素(x,y)との間の距離に応じた重みweiD(x,y)は、以下に示す(式8)に基づき算出される。なお、(式8)において、sigmaGは、あらかじめ設定された係数を示している。
Figure 2016103095
…(式8)
以上のようにして、エッジ方向信頼度フィルタ123は、周辺画素ごとに、重みweiD(x,y)及びweiG(x,y)を算出する。そして、エッジ方向信頼度フィルタ123は、周辺画素ごとに算出した重みweiD(x,y)及びweiG(x,y)に基づき、注目画素(0,0)に対応するエッジ方向の信頼度rel(0,0)を補正する。ここで、注目画素(0,0)に対応する補正後の信頼度relFlt(0,0)は、以下に示す(式9)に基づき算出される。
Figure 2016103095
…(式9)
以上のようにして、エッジ方向信頼度フィルタ123は、拡大画像データ中の各画素を逐次注目画素として、注目画素ごとに、エッジ方向の信頼度を補正する。そして、エッジ方向信頼度フィルタ123は、拡大画像データ中の画素ごとに、当該画素に対応するエッジ方向と、補正後の当該エッジ方向の信頼度とを、後段に位置するフィルタ係数算出部130に出力する。
(フィルタ係数算出部130)
次に、図4に示すフィルタ係数算出部130について説明する。フィルタ係数算出部130は、拡大画像データ中の画素ごとに、判別された当該画素に対応するエッジ方向と、補正後の当該エッジ方向の信頼度とを、エッジ方向信頼度フィルタ123から取得する。そして、フィルタ係数算出部130は、取得した画素ごとのエッジ方向及び当該エッジ方向の信頼度に基づき、フィルタ係数を当該画素ごとに算出する。以下に、フィルタ係数算出部130による、フィルタ係数の算出に係る処理の詳細について説明する。
フィルタ係数算出部130は、拡大画像データ中の各画素を逐次注目画素として、当該注目画素に対応するエッジ方向に基づき、当該注目画素と、当該注目画素の周辺画素とから複数のタップ画素を特定する。
本実施形態に係る画像処理装置10では、エッジ方向の候補ごとに、注目画素を基準として、複数のタップ画素の相対的な位置関係があらかじめ決められている。例えば、図12は、フィルタ係数算出部130が、フィルタ係数を算出するための処理の一例について説明するための説明図であり、エッジ方向の各候補のうち、63度の方向を示す候補についてフィルタ係数を算出する場合の一例について示している。
例えば、図12に示す例では、参照符号p10で示された注目画素が、複数のタップ画素のうちの一部に相当する。なお、以降の説明では、当該タップ画素p10を「タップT」と称する場合がある。また、参照符号p11a及びp11bで示された周辺画素が、複数のタップ画素のうちの一部に相当する。なお、以降の説明では、タップ画素p11aを「タップL」と称し、タップ画素p11bを「タップR」と称する場合がある。
例えば、図12に示す例では、注目画素p10を基準として、63度の方向に延伸するエッジ上に位置するタップ画素p11a及びP11bが、タップL及びタップRとして設定されている。
なお、タップT、タップL、及びタップRそれぞれに対応するタップ画素は、注目画素を基準として、対象となる候補が示すエッジ方向に延伸するエッジ上に位置するように、当該候補ごとにあらかじめ設定されている。なお、図12に示す例では、タップL及びタップRとして、タップT(即ち、注目画素p10)に対して、エッジ方向に位置する画素のうち、当該タップTの最も近くに位置する画素が設定されている。また、図12に示すように、タップR(タップ画素p11a)及びタップL(タップ画素p11b)は、タップT(注目画素p10)を基準として、互いに異なる方向に位置するように設定されている。
以上のようにして、フィルタ係数算出部130は、注目画素に対応する複数のタップ画素を特定したら、当該複数のタップ画素(即ち、タップT、タップL、及びタップR)それぞれに対応するエッジ方向及び当該エッジ方向の信頼度に基づき、当該注目画素に対応するフィルタ係数を算出する。
具体的には、まず、フィルタ係数算出部130は、タップTに対応するエッジ方向と、タップL及びタップRそれぞれに対応するエッジ方向との間の差分を算出する。例えば、タップTに対応するエッジ方向をdirT、タップLに対応するエッジ方向をdirLとした場合に、タップTとタップLとの間におけるエッジ方向の差分deltaDirLは、以下に示す(式10a)で表される。
Figure 2016103095
…(式10a)
同様に、タップTに対応するエッジ方向をdirT、タップRに対応するエッジ方向をdirRとした場合に、タップTとタップRとの間におけるエッジ方向の差分deltaDirRは、以下に示す(式10b)で表される。
Figure 2016103095
…(式10b)
次いで、フィルタ係数算出部130は、算出したタップTとタップLとの間におけるエッジ方向の差分deltaDirLに基づき、重みweiLを、以下に示す(式11a)に基づき算出する。なお、(式11a)において、alphaは、あらかじめ設定された係数を示している。
Figure 2016103095
…(式11a)
同様に、フィルタ係数算出部130は、算出したタップTとタップRとの間におけるエッジ方向の差分deltaDirRに基づき、重みweiRを、以下に示す(式11b)に基づき算出する。なお、(式11b)における、係数alphaは、(式11a)における係数alphaと同様である。
Figure 2016103095
…(式11b)
図13に、上記に示した(式11a)及び(式11b)に基づく、エッジ方向の差分deltaDirLと、当該エッジ方向の差分に基づく重みweiLとの間の関係や、エッジ方向の差分deltaDirRと、当該エッジ方向の差分に基づく重みweiRとの間の関係の一例を示す。図13において、横軸は、エッジ方向の差分deltaDir*を示している。また、縦軸は、エッジ方向の差分に基づく重みwei*を示している。なお、図13中におけるエッジ方向の差分deltaDir*は、deltaDirL及びdeltaDirRに相当し、重みwei*は、weiL及びweiRに相当する。即ち、図13に示すグラフでは、横軸がdeltaDirLの場合には、縦軸はweiLとなる。同様に、横軸がdeltaDirRの場合には、縦軸はweiRとなる。
そして、フィルタ係数算出部130は、タップT、タップL、及びタップRそれぞれに対応するエッジ方向の信頼度と、タップL及びタップRに対応して算出した重みweiL及びweiRとに基づき、フィルタ係数bT、bL、及びbRを算出する。ここで、タップT、タップL、及びタップRに対応するエッジ方向の信頼度を、それぞれ、relT、relL、及びrelRとすると、フィルタ係数bT、bL、及びbRは、以下に示す(式12)に基づき算出される。
Figure 2016103095
…(式12)
なお、図14に、エッジ方向の候補ごと(即ち、角度ごと)の、タップT、タップL、及びタップRの設定の一例を示す。図14には、タップ数を3とした場合における、タップT、タップL、及びタップRの設定の一例が示されている。
なお、エッジ候補のうち、0度及び90度を示す候補については、ジャギーが発生しないため、フィルタ係数bL=0,bR=0とすることで、後段のフィルタ処理部140によるフィルタ処理を抑制してもよい。また、エッジ候補のうち、45度及び−45度を示す候補については、ジャギーが発生しにくい傾向にある。そのため、45度及び−45度を示す候補についても、0度及び90度を示す候補と同様に、フィルタ係数bL=0,bR=0とすることで、後段のフィルタ処理部140によるフィルタ処理を抑制してもよい。
また、上記では、タップ数を3とした場合を例に説明したが、タップ数が3以上の奇数値となれば、必ずしもタップ数は3には限定されない。
以上のようにして、フィルタ係数算出部130は、拡大画像データ中の画素ごとに、フィルタ係数bT、bL、及びbRを算出する。そして、フィルタ係数算出部130は、拡大画像データ中の画素ごとに、算出したフィルタ係数bT、bL、及びbRを、後段に位置するフィルタ処理部140に出力する。また、このとき、フィルタ係数算出部130は、拡大画像データ中の画素ごとに、当該画素に対応するエッジ方向に基づき特定した複数のタップ画素(特に、タップL及びタップR)を示す情報を、フィルタ処理部140に通知するとよい。これにより、フィルタ処理部140は、拡大画像データ中の画素ごとに、特定されたタップ画素の位置を認識することが可能となる。
(フィルタ処理部140)
フィルタ処理部140は、拡大処理部110から出力された拡大画像データに対して、ジャギーを低減するためのフィルタ処理を施すための構成である。
フィルタ処理部140は、拡大処理部110から拡大画像データを取得する。また、フィルタ処理部140は、フィルタ係数算出部130から、当該拡大画像データの画素ごとに算出されたフィルタ係数bT、bL、及びbRを取得する。また、フィルタ処理部140は、拡大画像データ中の画素ごとに、当該画素に対応するエッジ方向に基づき特定された複数のタップ画素を示す情報を取得してもよい。
フィルタ処理部140は、取得した拡大画像データ中の各画素に対して、当該画素に対応するフィルタ係数bT、bL、及びbRに基づき、フィルタ処理を施す。ここで、処理対象となる画素の画素値(輝度)をYT、当該画素のエッジ方向に基づくタップL及びタップRそれぞれの画素値(輝度)をYL及びYRとすると、取得したフィルタ係数bT、bL、及びbRに基づき、フィルタ処理後の画素値Youtは、以下に示す(式13)で表される。
Figure 2016103095
…(式13)
以上のようにして、フィルタ処理部140は、拡大画像データの各画素に対してフィルタ処理を施すことで、出力画像データを生成して出力する。
なお、上記に説明した例では、拡大処理部110の後段に、エッジ方向判定部120、フィルタ係数算出部130、及びフィルタ処理部140を設ける例について説明したが、必ずしも同構成に限定するものではない。具体的な一例として、拡大処理部110の前段に、エッジ方向判定部120、フィルタ係数算出部130、及びフィルタ処理部140を設けてもよい。
以上、図4〜図14を参照して、本実施形態に係る画像処理装置10の機能構成の一例について説明した。
なお、上述した一連の動作は、画像処理装置10の各構成を動作させる装置のCPUを機能させるためのプログラムによって構成することができる。このプログラムは、その装置にインストールされたOS(Operating System)を介して実行されるように構成してもよい。また、このプログラムは、上述した処理を実行する構成が含まれる装置が読み出し可能であれば、記憶される位置は限定されない。例えば、装置の外部から接続される記録媒体にプログラムが格納されていてもよい。この場合には、プログラムが格納された記録媒体を装置に接続することによって、その装置のCPUに当該プログラムを実行させるように構成するとよい。
<3.変形例>
次に、本実施形態に係る画像処理装置10の変形例について説明する。
[3.1.変形例1]
まず、図15を参照して、変形例1に係る画像処理装置について説明する。図15は、変形例1に係る画像処理装置の機能構成の一例を示したブロック図である。なお、以降の説明では、変形例1に係る画像処理装置を、前述した実施形態に係る画像処理装置10と区別するために、「画像処理装置20」と称する場合がある。また、本説明では、変形例1に係る画像処理装置20について、前述した実施形態に係る画像処理装置10と異なる部分に着目して説明し、当該画像処理装置10と同様の部分については、詳細な説明は省略する。
図15に示すように、変形例1に係る画像処理装置20は、RGB−YCbCr変換部150と、YCbCr−RGB変換部160とを含む点で、前述した実施形態に係る画像処理装置10と異なる。
RGB−YCbCr変換部150は、画像データ中の各画素のRGB成分を、輝度成分Yと、色差成分Cb及びCrとに変換するための構成である。RGB−YCbCr変換部150は、拡大処理部110から拡大画像データを取得し、当該拡大画像データ中の各画素のRGB成分を、輝度成分Yと、色差成分Cb及びCrとに変換する。そして、RGB−YCbCr変換部150は、画素ごとの輝度成分Yと色差成分Cb及びCrとのうち、輝度成分Yを、エッジ方向判定部120及びフィルタ処理部140に出力し、色差成分Cb及びCrについては、YCbCr−RGB変換部160に出力する。
変形例1に係る画像処理装置20では、拡大画像データ中の各画素の輝度成分Yを対象として、エッジ方向判定部120が、エッジ方向の判定及び当該エッジ方向の信頼度の算出し、フィルタ係数算出部130が、当該エッジ方向及び当該信頼度に基づきフィルタ係数を算出する。
また、フィルタ処理部140は、フィルタ係数算出部130から拡大画像データ中の画素ごとに出力されるフィルタ係数に基づき、拡大画像データ中の各画素の輝度成分Yに対して、ジャギーを低減するためのフィルタ処理を施す。そして、フィルタ処理部140は、フィルタ処理が施された輝度成分Yを、YCbCr−RGB変換部160に出力する。
YCbCr−RGB変換部160は、拡大画像データ中の画素ごとの色差成分Cb及びCrを、RGB−YCbCr変換部150から取得する。また、YCbCr−RGB変換部160は、フィルタ処理部140から、ジャギーを低減するためのフィルタ処理が施された、拡大画像データ中の画素ごとの輝度成分Yを取得する。YCbCr−RGB変換部160は、拡大画像データ中の画素ごとに取得した、色差成分Cb及びCrと、フィルタ処理が施された輝度成分Yとを、RGB成分に変換することで、出力画像データを生成して出力する。
以上、図15を参照して変形例1に係る画像処理装置20について説明した。以上、変形例1として説明したように、本実施形態に係る画像処理装置は、輝度成分Yのみを対象として、エッジ方向の判定及び当該エッジ方向の信頼度の算出と、フィルタ係数の算出と、当該フィルタ係数に基づくフィルタ処理とを実行するように構成されていてもよい。
[3.2.変形例2]
次に、変形例2に係る画像処理装置について説明する。本実施形態に係る画像処理装置10は、フィルタ処理部140によるフィルタ処理により、拡大画像データ中のジャギーが低減される。その一方で、フィルタ処理部140によるフィルタ処理により、エッジ近傍における画素間の画素値の変化が小さくなり、当該エッジがなまる傾向にある。そこで、変形例2として、拡大画像データ中のエッジを強調する処理を追加した場合の、画像処理装置の構成の一例について説明する。
例えば、図16は、変形例2に係る画像処理装置の機能構成の一例を示したブロック図である。なお、以降の説明では、図16に示す画像処理装置を、前述した実施形態に係る画像処理装置10と区別するために、「画像処理装置30」と称する場合がある。
図16に示すように、画像処理装置30は、前述した変形例1に係る画像処理装置20と同様に、輝度成分Yのみを対象として、エッジ方向の判定及び当該エッジ方向の信頼度の算出と、フィルタ係数の算出と、当該フィルタ係数に基づくフィルタ処理とを実行するように構成されている。一方で、画像処理装置30は、エッジ強調処理部170を備える点で、前述した変形例1に係る画像処理装置20と異なる。そのため、本説明では、図16に示した変形例2に係る画像処理装置30について、前述した変形例1に係る画像処理装置20と異なる部分に着目して説明し、当該画像処理装置20と同様の部分については、詳細な説明は省略する。
エッジ強調処理部170は、入力された画像データに対して、例えば、ラプラシアンフィルタ等のようにエッジを強調するためのフィルタ処理を施し、フィルタ処理後の画像データを出力するように構成されている。なお、エッジ強調処理部170による処理の内容は、入力された画像データ中のエッジが強調される処理であれば、必ずしもラプラシアンフィルタ等のフィルタ処理には限定されないことは言うまでもない。
図16に示す例では、エッジ強調処理部170は、フィルタ処理部140により、ジャギーを低減するためのフィルタ処理が施された、拡大画像データの輝度成分Yに対して、エッジを強調するためのフィルタ処理を施している。
このような構成により、画像処理装置30は、フィルタ処理部140によるフィルタ処理により、なまったエッジを、エッジ強調処理部170によるフィルタ処理により強調し、結果として、エッジが鮮明に表現された出力画像データを出力することが可能となる。
なお、一般的には、画像データに対してエッジを強調するためのフィルタ処理が施されると、当該画像データ中のアーティファクトもより強調されることとなる。しかしながら、本実施形態の変形例2に係る画像処理装置30では、エッジが交差する箇所における誤補間を抑制することが可能なため、当該誤補間に伴う、エッジが途切れるといったアーティファクトの発生が抑制される。そのため、変形例2に係る画像処理装置30に依れば、画像データに対してエッジを強調するためのフィルタ処理を施したとしても、アーティファクトがより強調されるといった事態の発生を抑制することが可能となる。
次に、図17を参照して、変形例2に係る画像処理装置の他の一態様について説明する。図17は、変形例2に係る画像処理装置の機能構成の他の一例について示したブロック図である。なお、以降の説明では、図17に示す画像処理装置を、図16に示した画像処理装置30と区別するために、「画像処理装置40」と称する場合がある。
図16に示す画像処理装置30では、フィルタ処理部140の後段にエッジ強調処理部170が設けられていた。これに対して、図17に示す画像処理装置40では、フィルタ処理部140の前段にエッジ強調処理部170が設けられている。
即ち、図17に示す画像処理装置40においては、エッジ強調処理部170は、RGB−YCbCr変換部150から出力される拡大画像データの輝度成分Yに対して、エッジを強調するためのフィルタ処理を施す。そして、エッジ強調処理部170は、エッジを強調するためのフィルタ処理が施された、拡大画像データの輝度成分Yを、フィルタ処理部140に出力する。
また、図17に示す例では、フィルタ処理部140は、エッジ強調処理部170により、エッジを強調するためのフィルタ処理を施された、拡大画像データの輝度成分Yに対して、ジャギーを低減するためのフィルタ処理を施す。
このような構成により、画像処理装置40は、エッジ強調処理部170により拡大画像データ中のエッジが事前に強調されるため、フィルタ処理部140によるフィルタ処理が施されたとしても、鮮明なエッジを維持された出力画像データを出力することが可能となる。
また、図17に示す画像処理装置40では、エッジ強調処理部170によりエッジが強調された後に、フィルタ処理部140によるフィルタ処理が施されるため、エッジが交差する箇所におけるアーティファクトの発生をより低減することが可能となる。
なお、上記説明では、図15に示した変形例1に係る画像処理装置20に対して、エッジ強調処理部170を追加する例について説明したが、必ずしも同構成に限定されるものではない。具体的には、図4に示した画像処理装置10に対して、エッジ強調処理部170を追加する構成としてもよい。なお、この場合についても同様に、フィルタ処理部140の前段もしくは後段に、エッジ強調処理部170を設ける構成とすればよい。
以上、図16及び図17を参照して、変形例2に係る画像処理装置30及び40について説明した。以上、変形例2として説明したように、本実施形態に係る画像処理装置は、拡大画像データに対してエッジを強調するためのフィルタ処理を施すための構成(即ち、エッジ強調処理部170)が設けられていてもよい。
<4.まとめ>
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理装置10は、拡大画像データの各画素を逐次注目画素として、注目画素と当該注目画素の周辺画素とのそれぞれの画素値(輝度)に基づき、当該注目画素に対応するエッジ方向と当該エッジ方向の信頼度とを算出する。そして、画像処理装置10は、拡大画像データの画素ごとに算出されたエッジ方向及び信頼度に基づき、当該画素ごとにフィルタ係数を算出し、当該フィルタ係数に基づき、拡大画像データに対してフィルタ処理を施す。
特に、本実施形態に係る画像処理装置10は、図10を参照して説明したように、注目画素に対応するエッジ方向と、周辺画素に対応するエッジ方向とに基づき、当該注目画素に対応するエッジ方向の信頼度を補正する。
このような構成により、図3に示すように、互いに異なる方向に延伸するエッジが交差する箇所の画素においては、図2に示すようにいずれか一方のみに向けてエッジが延伸する箇所の画素に比べて、エッジ方向の信頼度が低くなり、フィルタ係数が小さくなる。即ち、本実施形態に係る画像処理装置10では、エッジが交差する箇所の画素では、いずれか一方のみに向けてエッジが延伸する箇所の画素に比べて、フィルタ処理の影響が弱くなる。
そのため、本実施形態に係る画像処理装置10に依れば、図3に示すような、複数のエッジが交差する箇所v13における誤補間が抑制され、当該誤補間に伴う、エッジが途切れるといったアーティファクトの発生を抑制することが可能となる。即ち、本実施形態に係る画像処理装置10に依れば、複数のエッジが交差する箇所v13における誤補間の発生を抑制し、かつ、画像データ中のジャギーをより好適な態様で低減することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10、20、30、40 画像処理装置
110 拡大処理部
120 エッジ方向判定部
121 エッジ方向信頼度算出部
123 エッジ方向信頼度フィルタ
130 フィルタ係数算出部
140 フィルタ処理部
150 RGB−YCbCr変換部
160 YCbCr−RGB変換部

Claims (18)

  1. 入力画像データ中の各画素を注目画素として、あらかじめ決められたエッジ方向の候補ごとに、前記注目画素を含む第1のブロック中の画素と、前記第1のブロックに対して当該候補に基づく方向に位置する複数の第2のブロック中の画素との間の相関値に基づき、前記エッジ方向を判定し、当該エッジ方向の信頼度を算出するエッジ方向判定部と、
    前記注目画素に対応する前記エッジ方向及び前記信頼度と、当該注目画素を基準として当該エッジ方向に位置する複数のタップ画素それぞれに対応する前記エッジ方向及び前記信頼度とに基づき、当該注目画素に対応するフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出部と、
    前記注目画素ごとに算出された前記フィルタ係数に基づき、前記入力画像データに対して、フィルタ処理を施すことで、出力画像データを生成するフィルタ処理部と、
    を備えたことを特徴とする、画像処理装置。
  2. 前記第1のブロック及び前記第2のブロックは、複数の画素を含むように、前記候補ごとにあらかじめ設定され、
    前記エッジ方向判定部は、前記第1のブロックと、複数の前記第2のブロックそれぞれとの間で、当該第1のブロック中の画素と、当該画素にあらかじめ関連付けられた前記第2のブロック中の画素との間の画素値の差分を算出し、算出された前記差分に基づき、前記相関値を算出することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記エッジ方向判定部は、前記第1のブロックと、複数の前記第2のブロックそれぞれとの間で算出された前記差分の平均に基づき、前記相関値を算出する、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記エッジ方向判定部は、算出された前記相関値が最小となる前記候補を、前記エッジ方向として判定することを特徴とする、請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記エッジ方向判定部は、前記エッジ方向として判定した前記候補に対応する前記相関値に基づき、前記信頼度を算出することを特徴とする、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記エッジ方向判定部は、前記注目画素に対応する前記エッジ方向と、当該注目画素を基準とした所定の範囲内に含まれる周辺画素に対応する前記エッジ方向とに応じた第1の重みと、当該注目画素と当該周辺画素との間の距離に応じた第2の重みとに基づき、当該注目画素に対応する前記信頼度を補正することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記フィルタ係数算出部は、
    前記注目画素に対応する前記エッジ方向と、前記タップ画素に対応する前記エッジ方向とに基づき第3の重みを算出し、
    算出した第3の重みと、当該注目画素に対応する前記信頼度と、当該タップ画素に対応する前記信頼度とに基づき、前記フィルタ係数を算出することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記フィルタ係数算出部は、
    前記注目画素を基準として、互いに異なる方向に位置する第1のタップ画素及び第2のタップ画素それぞれについて、前記第3の重みを算出し、
    前記第1のタップ画素及び前記第2のタップ画素それぞれに対応する前記第3の重み及び前記信頼度と、前記注目画素に対応する前記信頼度とに基づき、前記フィルタ係数を算出することを特徴とする、請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記フィルタ係数算出部は、前記注目画素に対応する前記信頼度をrelT、前記第1のタップ画素に対応する対応する前記信頼度及び前記第3の重みをrelL及びweiL、前記第2のタップ画素に対応する対応する前記信頼度及び前記第3の重みをrelR及びweiRとした場合に、前記フィルタ係数として、第1のフィルタ係数bT、第2のフィルタ係数bL、及び第3のフィルタ係数bRを、以下に示す計算式に基づき算出することを特徴とする、請求項8に記載の画像処理装置。
    Figure 2016103095
  10. 前記フィルタ処理部は、前記注目画素の画素値YTと、前記第1のタップ画素の画素値YLと、前記第2のタップ画素の画素値YRと、前記第1のフィルタ係数bTと、前記第2のフィルタ係数bLと、前記第3のフィルタ係数bRとに基づき、前記注目画素に対応する出力画像データ中の出力画素の画素値Youtを、以下に示す計算式に基づき算出することを特徴とする、請求項9に記載の画像処理装置。
    Figure 2016103095
  11. 前記エッジ方向判定部は、前記第1のブロック中の画素の輝度成分と、前記第2のブロック中の画素の輝度成分との間の前記相関値に基づき、前記エッジ方向を判定し、当該エッジ方向の信頼度を算出し、
    前記フィルタ処理部は、前記注目画素ごとに算出された前記フィルタ係数に基づき、前記入力画像データの輝度成分に対して、前記フィルタ処理を施すことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  12. 前記入力画像データに対して、エッジを強調するためのエッジ強調処理を施す、エッジ強調処理部を備えることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  13. 前記フィルタ処理部は、前記エッジ強調処理部により前記エッジ強調処理が施された前記入力画像データに対して、前記フィルタ処理を施すことを特徴とする、請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 前記エッジ強調処理部は、前記フィルタ処理部により前記フィルタ処理が施された前記入力画像データに対して、前記エッジ強調処理を施すことを特徴とする、請求項12に記載の画像処理装置。
  15. 前記エッジ強調処理部は、前記入力画像データの輝度成分に対して、前記エッジ強調処理を施すことを特徴とする、請求項12〜14のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  16. 第1の解像度の第1の画像データに所定の拡大処理を施すことで、前記第1の解像度よりも高い第2の解像度の第2の画像データに変換し、当該第2の画像データを前記入力画像データとして出力する拡大処理部を備えることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  17. 入力画像データ中の各画素を注目画素として、あらかじめ決められたエッジ方向の候補ごとに、前記注目画素を含む第1のブロック中の画素と、前記第1のブロックに対して当該候補に基づく方向に位置する複数の第2のブロック中の画素との間の相関値に基づき、前記エッジ方向を判定し、当該エッジ方向の信頼度を算出することと、
    前記注目画素に対応する前記エッジ方向及び前記信頼度と、当該注目画素を基準として当該エッジ方向に位置する複数のタップ画素それぞれに対応する前記エッジ方向及び前記信頼度とに基づき、当該注目画素に対応するフィルタ係数を算出することと、
    前記注目画素ごとに算出された前記フィルタ係数に基づき、前記入力画像データに対して、フィルタ処理を施すことで、出力画像データを生成することと、
    を含むことを特徴とする、画像処理方法。
  18. コンピュータに、
    入力画像データ中の各画素を注目画素として、あらかじめ決められたエッジ方向の候補ごとに、前記注目画素を含む第1のブロック中の画素と、前記第1のブロックに対して当該候補に基づく方向に位置する複数の第2のブロック中の画素との間の相関値に基づき、前記エッジ方向を判定し、当該エッジ方向の信頼度を算出することと、
    前記注目画素に対応する前記エッジ方向及び前記信頼度と、当該注目画素を基準として当該エッジ方向に位置する複数のタップ画素それぞれに対応する前記エッジ方向及び前記信頼度とに基づき、当該注目画素に対応するフィルタ係数を算出することと、
    前記注目画素ごとに算出された前記フィルタ係数に基づき、前記入力画像データに対して、フィルタ処理を施すことで、出力画像データを生成することと、
    を実行させることを特徴とする、プログラム。

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