JP2016098989A - モータ一体型減速機の組み付け方法及びモータ一体型減速機 - Google Patents

モータ一体型減速機の組み付け方法及びモータ一体型減速機 Download PDF

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Abstract

【課題】減速機構とモータとを組み付ける時に、治具を要することなくロータを傾けないように組み付けできるモータ一体型減速機の組み付け方法及びモータ一体型減速機を提供する。
【解決手段】ロータアッシーAを、ステータアッシーBの上方に配置する。この場合、ロータ24の各抜き孔30が減速機構部50の各突出部71とそれぞれ相対するように配置する。相対する抜き孔30に各突出部71がガイドされることにより、各突出部71の軸心とそれぞれ対応する抜き孔30の中心が同軸上となるように正確に配置される。ロータアッシーAの回転軸22と、減速機構部50のセンタシャフト68とは、同軸上に配置される。この状態で、ロータアッシーAを下方へ移動させて、各突出部71を各抜き孔30に挿入しながら、回転軸22をセンタシャフト68内に圧入する。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータ一体型減速機の組み付け方法及びモータ一体型減速機に関する。
モータ一体型減速機は、特許文献1及び特許文献2が公知である。
特許文献1では、遊星減速機の遊星歯車を偏心回転させるキャリアと、モータのロータとを連結部材を介して連結し、前記遊星減速機の出力軸に一体連結した軸受ロッドに対して前記ロータを回転自在に環装保持するようにしている。
特許文献2では、モータのロータとインボリュート減速機の入力部材とが一体に連結されており、モータが回転すると、入力部材の第1偏心部と第2偏心部が回転する。第1偏心部と第2偏心部のそれぞれの内周側に支持された第1揺動部材と第2揺動部材は、入力部材の回転に伴い、入力部材の回転数でモータのロータの回転軸線の周りで公転するようにされている。第1、第2揺動部材は、その各内歯歯車の一部が固定太陽歯車の外歯と噛合しているため、公転しながら該内歯歯車と固定太陽歯車の外歯の歯数差に基づく回転数で第1、第2揺動部材の前記ロータの回転軸線から偏心している偏心軸線の周りで自転する。また、第1、第2揺動部材に設けられた各挿入孔にはピンが挿通されており、前記ピンの両端は、前記ロータの回転軸線の周りで回転自在に支持された出力部材とピン支持部材に連結されている。前記第1、第2揺動部材の自転は、前記ピンの外周に外挿された転がり軸受が前記各挿入孔と当接することにより、前記出力部材に伝達されるようにされている。
特開2000−120810号公報 特開2012−206609号公報
特許文献1では、減速機とモータの組み付け方法の具体的な開示はないが、組み付ける方法は下記の2つの方法が考えられる。
1つは、モータに対して減速機を組み付ける方法であり、他の1つは減速機に対してモータを組み付ける方法である。
モータに対して減速機を組み付ける場合、組み付け前では、ロータの軸受ロッドはステータが組み付けられたモータ側ハウジングの片側の軸受でしか保持されていない。このため、ロータの保持が不十分であるとロータが傾くことにより、組み付け時にロータとステータが接触する可能性がある。そこで、ロータとステータとの接触を回避するためには、減速機が組み付けられるまではロータの軸受ロッドを前記軸受から外部へ延長させて、延長させた部位を治具で保持してロータが傾かないようにする必要がある。
減速機に対してモータ(すなわち、ステータが組み付けられたモータ側ハウジング)を組み付ける場合、減速機の出力軸を予め前記軸受ロッドと一体に連結しておき、前記軸受ロッドにはロータを予め組み付けておく。
この場合、減速機に対してモータ(モータ側ハウジング)を組み付ける前までは、前記出力軸(軸受ロッド)が減速機側ハウジングの軸受でしか保持されていないため、この保持が不十分であるとロータが傾く可能性がある。そこで、組み付け時にロータとステータとの接触を回避するためには、モータ側ハウジングに設けられた貫通孔に対して外部から治具を挿通しておき、該治具により軸受ロッドを保持してロータが傾かないようにする必要がある。
なお、特許文献2では、ハウジングに対してロータを軸受を介して支持する構成が必要ではあるが、前記軸受の位置を特定して明示されていない。このため、特許文献2ではモータと、減速機との組み付け方法は不明なものとなっている。
本発明の目的は、減速機構とモータとを組み付ける時に、治具を要することなくロータを傾けないように組み付けできるモータ一体型減速機の組み付け方法及びモータ一体型減速機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明のモータ一体型減速機の組み付け方法は、モータの回転軸と、減速機構の入力軸とが同軸上に配置され、前記回転軸には抜き孔を有するロータを有し、前記減速機構は、前記入力軸と同軸上に配置された第1太陽歯車及び第2太陽歯車と、前記第1太陽歯車と噛合する第1遊星歯車と、前記第1遊星歯車と一体に回転し、かつ前記第2太陽歯車と噛合する第2遊星歯車と、を有する複数の遊星歯車セットと、前記複数の遊星歯車セットを回転自在に支持するキャリアと、を含み、前記減速機構と、前記モータとが一体となったモータ一体型減速機の組み付け方法において、前記ロータの抜き孔に対して、前記キャリアから延出された連結部をガイドとして挿入して一体に組み付けて、前記回転軸と前記入力軸とを同軸上に配置するものである。
上記構成により、ロータの抜き孔に対して、キャリアから延出された連結部をガイドとして挿入することにより、ロータが傾くことがない。この結果、モータとロータの組み付け時にロータの傾き防止のための治具を要することがない。
また、前記連結部が前記ロータの抜き孔に挿入した後、前記回転軸と前記入力軸とは、相互に圧入して連結してもよい。
上記の構成によれば、回転軸と入力軸とが相互に嵌合したモータ一体型減速機の組み付け方法において、上記の作用を実現できる。
また、前記モータ一体型減速機の組み付け方法では、前記第1遊星歯車と前記第2遊星歯車とは前記キャリアに設けられた固定軸の周りに回転自在に支持されるものであり、前記連結部を、前記固定軸から延出された突出部としてもよい。
上記の構成によれば、固定軸と連結部とが一体化されているため、固定軸と連結部とをそれぞれ別部材で構成する場合に比して部品点数が増加することはない。
また、前記モータ一体型減速機の組み付け方法では、前記連結部を、前記キャリアに対して一体に連結された連結部材としてもよい。
上記の構成によれば、連結部を、前記キャリアに対して一体に連結された連結部材としたモータ一体型減速機の組み付け方法において、本発明の作用を実現できる。
モータ一体型減速機は、モータの回転軸と、減速機構の入力軸とが同軸上に配置され、前記回転軸には抜き孔を有するロータを有し、前記減速機構は、前記入力軸と同軸上に配置された第1太陽歯車及び第2太陽歯車と、前記第1太陽歯車と噛合する第1遊星歯車と、前記第1遊星歯車と一体に回転し、かつ前記第2太陽歯車と噛合する第2遊星歯車と、を有する複数の遊星歯車セットと、前記複数の遊星歯車セットを回転自在に支持するキャリアと、を含み、前記ロータの抜き孔に対して、前記キャリアから延出された連結部が挿入連結されて、前記回転軸と前記入力軸とが同軸上に配置されているものである。
上記モータ一体型減速機によれば、減速機構とモータとを組み付ける時に、治具を要することなくロータを傾けないように組み付けできる方法を採用できる。
本発明のモータ一体型減速機の組み付け方法及びモータ一体型減速機によれば、減速機構とモータとを組み付ける時に、治具を要することなくロータを傾けないように組み付けできる。
第1実施形態のモータ一体型減速機の断面図。 第1実施形態のモータ一体型減速機の組み付け方法の説明図。 ロータの平面図。 図1の4−4線断面図。 図1の5−5線断面図。 第2実施形態のモータ一体型減速機の断面図。 第2実施形態のモータ一体型減速機の組み付け方法の説明図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態のモータ一体型減速機及びその組み付け方法を図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、モータ一体型減速機は、モータとしてのモータ部10と、減速機構としての減速機構部50とが一体に連結されたものである。
(モータ部10)
モータ部10は、筒状のモータハウジング本体14と、モータハウジング本体14の一端側の開口部を閉塞する蓋体16とから構成されたモータハウジング12を有している。また、モータ部10は、モータハウジング本体14内に固設されたステータ18と、蓋体16に軸受20を介して回転自在に支持された回転軸22と、回転軸22に対して、これと同軸をなして外嵌固定されたロータ24とを備える。前記軸受20は蓋体16の開口部に内嵌されている。
前記ステータ18は、モータハウジング12の内周壁に嵌合固定されている。また、ステータ18の内周には、複数のコアが回転軸22を挟んで互いに向かい合うように周方向に等配されており、夫々のコアには導線が巻回されて図示しないコイルが設けられ、磁極が形成されている。
前記ロータ24は、回転軸22に圧入固定された円筒形の部材であって、図3に示すようにその外周には、極性が周方向に交互になるように複数の永久磁石26が固設されている。
図1に示すように、ロータ24の回転軸22は、後述する減速機構部50の入力軸としてのセンタシャフト68に内嵌されて一体に連結されており、前記ステータ18とは、径方向にわずかなエアギャップを隔てて対向して配置されている。
モータ部10は、ステータ18の向かい合う2つの磁極が一組で界磁を生成し、この各磁極のコイルに流す電流を順次切り替えることで各組の磁極により生成した界磁を一方向に回転させることにより界磁から永久磁石26が回転力を受けたロータ24が回転する。上記のようにして、モータ部10は、ブラシレスDCモータとして構成されている。
図1、図3に示すように、ロータ24には、軸長方向に貫通した断面円形を有する抜き孔30が所定ピッチで回転軸22の周囲に位置するように複数個(図3においては10個)設けられている。なお、抜き孔30は、ブラシレスDCモータでは、回転軸22に取付けられる図示しない回転角センサと永久磁石26の位相合わせのために設けられている。この位相合わせの方法は公知であり、本願発明とは関係しないため、説明を省略する。
なお、図3においては、10個の抜き孔30を設けてあるが、抜き孔30の形状及び数はこの実施形態に限定されず、ロータ24が必要とされる強度を満足し、回転バランスを保持し得るという条件の下で適宜の形状及び数とすることができる。
(減速機構部50)
図1に示すように減速機構部50は、円筒状をなすとともに軸長方向の両端が開口した減速機ハウジング52と、減速機ハウジング52のモータ部10側の開口内の雌ネジに螺合された取付リング部材54とを備えている。
取付リング部材54は、前記雌ネジに螺合したリング本体56とリング本体56から減速機ハウジング52の端部よりも外部へ突出した取付フランジ58を有する。減速機ハウジング52は、モータハウジング12のモータハウジング本体14の端面に対して取付フランジ58を介して取付ボルト60により締結されている。
取付リング部材54のリング本体56には、キャリア62が軸受61を介して取付けられている。キャリア62は、第1キャリア体64と、第2キャリア体66とからなる。
第1キャリア体64及び第2キャリア体66は、円盤状にそれぞれ形成されていて、互いに相対する面には、複数の連結突部64a、66aが突出されている。そして、両連結突部64a、66aの先端面が互いに当接された状態で第2キャリア体66の反モータ部10側の側面から両連結突部64a、66aに挿入及び螺合した連結ボルト67により、第1キャリア体64及び第2キャリア体66は一体に連結されている。
そして、キャリア62は、第1キャリア体64の外周部が軸受61を介して取付リング部材54に対して取付けられていることにより減速機ハウジング52に対して回動自在となっている。また、第1キャリア体64及び第2キャリア体66の各中央部には、センタシャフト68が貫通して固定されている。センタシャフト68は、全体が管状に形成されていて、モータ部10側の回転軸22と同軸上に配置されるとともに、該回転軸22が圧入されて連結されている。
図1に示すように、第1キャリア体64及び第2キャリア体66間には、断面円形をなす複数の固定軸70が、架設するように挿入固定されている。また、固定軸70の一端は、モータ部10側に突出する突出部71が固定軸70と同軸及び同径となるように設けられてモータ部10のロータ24の抜き孔30に挿入されている。また、固定軸70は、その軸心が抜き孔30の中心と同心となるように配置されている。突出部71は、連結部の一例である。
なお、本実施形態では、突出部71及び固定軸70の外径は、抜き孔30の内径と同径としているが、突出部71の外径と抜き孔30の内径が同一であれば、固定軸70の外径は、突出部71の外径と同一としなくてもよい。例えば、突出部71の外径を固定軸70の外径よりも小径にしてもよい。
本実施形態では、突出部71が抜き孔30に対して挿入されることにより、ロータ24と一体に連結されている。これにより、ロータ24とキャリア62とは一体に回転可能である。
なお、突出部71は、前記回転軸22がセンタシャフト68に圧入される以前に、ロータ24の抜き孔30に対して挿入が開始されるように、第1キャリア体64からの突出する長さ(すなわち、突出長さ)が設定されている。
本実施形態では、固定軸70は、その数が10個としており、各固定軸70はロータ24の抜き孔30と同ピッチで配置されている。また、固定軸70はセンタシャフト68と平行に配置されている。前記突出部71の先端は先端に行くほど小径となるテーパー面71aが形成されていて、テーパー面71aは抜き孔30に挿入する際のガイドとして機能する。
図1に示すように、第1キャリア体64及び第2キャリア体66間において、固定軸70には、複数の第1遊星歯車(外歯)72と、複数の第2遊星歯車(外歯)74とが並設して回動自在に支持されている。第2遊星歯車74は、第2キャリア体66側に配置されてギヤ歯を有する大径部75と、第1キャリア体64側に配置されて、歯が形成されていない小径部76とを有する。各第1遊星歯車72は、前記小径部76に外嵌固定されて第2遊星歯車74とそれぞれ一体に固定軸70の周りでニードルベアリング77を介して回動可能にされている。第1遊星歯車72と該第1遊星歯車72と一体に回転する第2遊星歯車74とにより、遊星歯車セットが構成されている。
図1に示すように第1キャリア体64は、リング本体56に対してボルト82により締結固定されたリング状の固定内歯車80に噛合されている。また、第2キャリア体66は、減速機ハウジング52内周面に対して軸受84、85を介して取付けられたリンク状の内歯車86に噛合されている。固定内歯車80及び内歯車86は、センタシャフト68と同軸上に配置されている。固定内歯車80は第1太陽歯車に相当し、内歯車86は第2太陽歯車に相当する。本実施形態では、太陽歯車としての固定内歯車80及び内歯車86は、各第1遊星歯車72及び第2遊星歯車74に対してそれぞれ外接している。
内歯車86の反モータ部10側の端面には、円盤状の出力部材90がボルト88により締結固定されている。また、出力部材90の中央部は、軸受92を介して、センタシャフト68を回動自在に保持している。
従って、センタシャフト68及び回転軸22は、蓋体16に対し軸受20を介して回転自在に支持されるとともに、出力部材90に対して軸受92を介して回転自在に支持されている。
本実施形態の減速機構部50は、上記のようにして、キャリア入力型の遊星歯車機構で構成されている。
次に、上記のように構成されたモータ一体型減速機の動作について説明する。
モータ部10のロータ24が回転すると、センタシャフト68と回転軸22、並びに、ロータ24とキャリア62とがそれぞれ一体に連結固定されているため、回転軸22及びキャリア62が回転する。キャリア62の回転により、固定内歯車80と噛合している第1遊星歯車72が固定軸70の周りで回転する。すなわち、第1遊星歯車72が公転及び自転する。この第1遊星歯車72の自転により、第1遊星歯車72に対して固定された第2遊星歯車74が回転する。この第2遊星歯車74の回転により、第2遊星歯車74と噛合している内歯車86が回転し、内歯車86に固定された出力部材90が内歯車86と同方向に回転する。
ここで、固定内歯車80の歯数をZ1、第1遊星歯車72の歯数をZ2、第2遊星歯車74の歯数をZ3、内歯車86の歯数をZ4とすると、本実施形態の減速機構部50の減速比は下記の通りである。
減速比=Z1/(Z1・Z2−Z3・Z4)
(モータ一体型減速機の組み付け方法)
次に、本実施形態のモータ一体型減速機の組み付け方法を図2を参照して説明する。
なお、説明の便宜上、減速機構部50は、図2に示すように予め組み付けられているものとする。また、図2に示すように、蓋体16に対してロータ24の回転軸22が軸受20を介して予め組み付けられものをロータアッシーAとする。また、モータハウジング本体14に対してステータ18が予め組み付けられたものをステータアッシーBとする。このようにして、ロータアッシーAを組み付ける以前に、減速機構部50に対してモータのステータアッシーBとを一体に組み付けておく。
まず、減速機構部50に対して、ステータアッシーBを取付ボルト60にて組み付ける。次に、ロータアッシーAを、ステータアッシーBの上方に配置する。この場合、ロータ24の各抜き孔30が減速機構部50の各突出部71とそれぞれ相対するように配置する。この相対配置は正確に行う必要はなく、大まかでよい。この状態で、ロータアッシーAを下方へ移動させる。
すると、まず、相対する抜き孔30の開口周縁に各突出部71のテーパー面71aが当接されてロータアッシーAはガイドされることにより、各突出部71の軸心とそれぞれ対応する抜き孔30の中心が同軸上となるように正確に配置される。
また、ロータアッシーAの回転軸22と、減速機構部50のセンタシャフト68とは、未だ離間している状態ではあるが、同軸上に配置される。この結果、ロータ24と、ステータ18との間隔は、前記エアギャップを確保できる状態となる。
この状態で、さらにロータアッシーAを下方へ移動させて、各突出部71を各抜き孔30に挿入しながら、回転軸22をセンタシャフト68内に圧入する。すなわち、ロータアッシーAは突出部71によるガイドを受けながら下方へ移動することになる。
回転軸22のセンタシャフト68に対する圧入を完了した後、ロータアッシーAの蓋体16をモータハウジング本体14に対して図示しないボルトに締結固定して、組み付けを終了する。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態のモータ一体型減速機の組み付け方法では、ロータ24の抜き孔30に対して、キャリア62から延出された突出部71(連結部)をガイドとして挿入して一体に組み付けて、回転軸22とセンタシャフト68(入力軸)とを同軸上に配置する。この結果、減速機構部とモータ部とを組み付ける時に、治具を要することなくロータを傾けないように組み付けできる。
また、減速機構部とモータ部と連結する場合に、カップリングを必要としないで、両者を連結することができる。従って、モータ一体型減速機の全長を短縮することができる。
また、モータハウジング本体14の減速機ハウジング52側には減速機ハウジング52を仕切るための底壁を必要としていないため、計量化することができるとともに、前記底壁を加工するための処理を必要とすることがない。
(2)本実施形態のモータ一体型減速機の組み付け方法では、キャリア62から延出された突出部71(連結部)がロータ24の抜き孔30に挿入された後、回転軸22とセンタシャフト68(入力軸)とが相互に圧入されて連結される。この結果、本実施形態によれば、回転軸と入力軸とが相互に嵌合するモータ一体型減速機の組み付け方法において、上記の(1)の効果を容易に実現できる。
また、モータ部の回転軸22と、減速機構部のセンタシャフト68(入力軸)の軸受20、92を共用できるため、回転軸22と、減速機構部のセンタシャフト68(入力軸)を個別に軸受を設ける場合に比して、部品点数を削減できる。
(3)本実施形態のモータ一体型減速機の組み付け方法では、第1遊星歯車72と第2遊星歯車74とはキャリア62に設けられた固定軸70の周りに回転自在に支持されるものである。また、キャリア62から延出された突出部71(連結部)は、固定軸から延出されたものである。この結果、固定軸70と突出部71(連結部)とが一体化されているため、固定軸と連結部とをそれぞれ別部材で構成する場合に比して部品点数が増加することはない。
(4)本実施形態のモータ一体型減速機は、モータ部10の回転軸22と、減速機構部50のセンタシャフト68(入力軸)とが同軸上に配置され、回転軸22には抜き孔30を有するロータ24を有する。また、減速機構部50は、センタシャフト68(入力軸)と同軸上に配置された固定内歯車80(第1太陽歯車)及び内歯車86(第2太陽歯車)とを有する。また、減速機構部50は、固定内歯車80(第1太陽歯車)と噛合する第1遊星歯車72と、第1遊星歯車72と一体に回転し、かつ内歯車86(第2太陽歯車)と噛合する第2遊星歯車74と、を有する複数の遊星歯車セットを有する。また、減速機構部50は、複数の遊星歯車セットを回転自在に支持するキャリア62を有する。そして、モータ一体型減速機は、ロータ24の抜き孔に対して、キャリア62から延出された突出部71(連結部)が挿入連結されて、回転軸22とセンタシャフト68(入力軸)とが同軸上に配置されている。
この結果、本実施形態のモータ一体型減速機では、減速機構部50とモータ部10とを組み付ける時に、治具を要することなくロータを傾けないように組み付けできる方法を採用できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のモータ一体型減速機及びその組み付け方法を図6及び図7を参照して説明する。なお、第2実施形態のモータ一体型減速機は、第1実施形態のモータ一体型減速機とは一部の構成が異なるだけであるため、異なる構成を中心に説明し、同一構成または、相当する構成については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、図2に示すように、固定軸70の連結部としての突出部71が省略されている代わりに、第1キャリア体64の取付け孔98に対して複数の連結ピン94が、該連結ピン94の基端外周に設けられた係止フランジ96に係止されるまで圧入固定されている。なお、図6、図7では、1つの連結ピン94のみが図示されている。連結ピン94は連結部の一例である。また、連結ピン94は、連結部材に相当する。
複数の連結ピン94は、断面円形を有しているとともに、ロータ24の抜き孔30に相対するように配置されて、抜き孔30に挿入されている。すなわち、連結ピン94は、その軸心が抜き孔30の中心と相対するように配置されている。
本実施形態の連結ピン94の個数は、抜き孔30の数の半分としており、ロータ24の回転バランスがとれるように、回転方向において、1個置きの抜き孔30に対して連結ピン94が挿入されている。なお、連結ピン94の個数は、ロータ24の抜き孔30の全数と同じ個数でもよい。また、連結ピン94の個数及び配置は、当該個数の連結ピン94が抜き孔30に対して挿入された際、ロータ24の回転バランスがとれる個数及び配置であればよい。
本実施形態では、連結ピン94が抜き孔30に対して挿入されることにより、ロータ24と一体に連結されている。これにより、ロータ24とキャリア62とは一体に回転可能である。
また、連結ピン94は、回転軸22がセンタシャフト68に圧入される以前に、ロータ24の抜き孔30に対して挿入が開始されるように、第1キャリア体64からの突出する長さ(すなわち、突出長さ)が設定されている。
また、前記連結ピン94の先端は先端に行くほど小径となるテーパー面94aが形成されていて、テーパー面94aは抜き孔30に挿入する際のガイドとして機能する。
(モータ一体型減速機の組み付け方法)
次に、本実施形態のモータ一体型減速機の組み付け方法を図7を参照して説明する。
なお、説明の便宜上、減速機構部50は、図7に示すように、予め組み付けられているものとする。
図7に示すように、まず、減速機構部50に対して、ステータアッシーBを取付ボルト60にて組み付ける。次に、ロータアッシーAを、ステータアッシーBの上方に配置する。この配置は、ロータ24の各抜き孔30が、減速機構部50の各連結ピン94とそれぞれ相対するように配置する。この相対配置は、正確に行う必要はなく、大まかでよい。この状態で、ロータアッシーAを下方へ移動させる。
すると、まず、相対する抜き孔30の開口周縁に各連結ピン94のテーパー面94aが当接されてロータアッシーAはガイドされることにより、各連結ピン94の軸心とそれぞれ対応する抜き孔30の中心が同軸となるように正確に配置される。
また、ロータアッシーAの回転軸22と、減速機構部50のセンタシャフト68とは、未だ離間している状態ではあるが、同軸に配置される。この結果、ロータ24と、ステータ18との間隔は、第1実施形態と同様に前記エアギャップを確保できる状態となる。
この状態で、さらにロータアッシーAを下方へ移動させて、各連結ピン94を各抜き孔30に挿入しながら、回転軸22をセンタシャフト68内に圧入する。すなわち、ロータアッシーAは連結ピン94によるガイドを受けながら、下方へ移動することになる。
回転軸22のセンタシャフト68に対する圧入が完了した後、ロータアッシーAの蓋体16をモータハウジング本体14に対して図示しないボルトに締結固定して、組み付けを終了する。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態のモータ一体型減速機及びその組み付け方法では、連結部は、キャリア62に対して一体に連結された連結ピン94(連結部材)としていることから、第1実施形態の(1)で説明した効果を同様に実現できる。
なお、本発明の実施形態は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更しても良い。
・第1実施形態及び第2実施形態では、モータ部10をブラシレスDCモータとして構成したが、ブラシ付モータとしてもよい。
・第1実施形態及び第2実施形態以外の他のキャリア入力型の遊星歯車機構に変更してもよい。
例えば、下記のようにしてもよい。すなわち、太陽歯車としての固定内歯車80及び内歯車86をともに省略する代わりに、各第1遊星歯車72及び第2遊星歯車74に対してそれぞれ内接する太陽歯車をセンタシャフト68の周りで回動自在に設けてもよい。
或いは、第1、第2実施形態の固定内歯車80をそのまま残して、かつ、内歯車86を省略し、内歯車86の代わりに、第2遊星歯車74に対して内接する太陽歯車をセンタシャフト68の周りで回動自在に設けてもよい。
・減速機構部50のセンタシャフト68を充実体とし、モータ部10の回転軸22を筒状にして、センタシャフト68を、回転軸22内に圧入して嵌合することにより連結してもよい。
・また、センタシャフト68を充実体とした場合、モータ部10の回転軸22全体を筒状にする必要はなく、回転軸22の端部のみにセンタシャフト68が圧入可能な筒部を設けて、残りの部位を充実体としてもよい。
・第1実施形態及び第2実施形態では、減速機構部50のセンタシャフト68と回転軸22とを圧入により連結したが、センタシャフト68と回転軸22とを一体に連結する必要はない。例えば、センタシャフト68と回転軸22とを、離間して同軸に配置してもよい。
・第1実施形態では、ロータ24の抜き孔30の全てに突出部71をそれぞれ挿入したが、ロータ24の全ての抜き孔30に突出部71を挿入する必要はなく、幾つかの抜き孔30に対して突出部71を挿入してもよい。なお、この場合、ロータ24の回転バランスが崩れないように、突出部71を配置するものとする。
例えば、抜き孔30が、回転軸22をはさんで180°反対の位置に配置されていて、2個の突出部71を使用する場合は、回転軸をはさんで180°反対の位置に位置する抜き孔30に対して突出部71を挿入する。3個以上を使用する場合も、同様にロータの回転バランスが崩れないように突出部71を配置するものとする。
・前記実施形態では、第1実施形態の固定軸70の突出部71、及び第2実施形態の連結ピン94を連結部としたが、連結部をキャリア62と一体に形成してもよい。
・第1実施形態の突出部71のテーパー面71a、及び第2実施形態の連結ピン94のテーパー面94aを省略してもよい。この場合において、相対する抜き孔30に各突出部71がガイドされることにより、各突出部71の軸心とそれぞれ対応する抜き孔30の中心が同軸上となるように正確に配置することができる。
10…モータ部(モータ)、12…モータハウジング、
14…モータハウジング本体、16…蓋体、18…ステータ、
20…軸受、22…回転軸、24…ロータ、26…永久磁石、
30…抜き孔、50…減速機構部(減速機構)、52…減速機ハウジング、
54…取付リング部材、56…リング本体、58…取付フランジ、
60…取付ボルト、61…軸受、62…キャリア、
64…第1キャリア体、64a…連結突部、66…第2キャリア体、
66a…連結突部、67…連結ボルト、68…センタシャフト(入力軸)、
70…固定軸、71…突出部(連結部)、71a…テーパー面、
72…第1遊星歯車、74…第2遊星歯車、75…大径部、76…小径部、
77…ニードルベアリング、80…固定内歯車(第1太陽歯車)、
82…ボルト、84…軸受、85…軸受、86…内歯車(第2太陽歯車)、
88…ボルト、90…出力部材、92…軸受、
94…連結ピン(連結部材、連結部)、94a…テーパー面、
96…係止フランジ。

Claims (5)

  1. モータの回転軸と、減速機構の入力軸とが同軸上に配置され、
    前記回転軸には抜き孔を有するロータを有し、
    前記減速機構は、
    前記入力軸と同軸上に配置された第1太陽歯車及び第2太陽歯車と、
    前記第1太陽歯車と噛合する第1遊星歯車と、
    前記第1遊星歯車と一体に回転し、かつ前記第2太陽歯車と噛合する第2遊星歯車と、を有する複数の遊星歯車セットと、
    前記複数の遊星歯車セットを回転自在に支持するキャリアと、を含み、
    前記減速機構と、前記モータとが一体となったモータ一体型減速機の組み付け方法において、
    前記ロータの抜き孔に対して、前記キャリアから延出された連結部をガイドとして挿入して一体に組み付けて、前記回転軸と前記入力軸とを同軸上に配置するモータ一体型減速機の組み付け方法。
  2. 前記連結部が前記ロータの抜き孔に挿入した後、前記回転軸と前記入力軸とは、相互に圧入して連結する請求項1に記載のモータ一体型減速機の組み付け方法。
  3. 前記第1遊星歯車と前記第2遊星歯車とは前記キャリアに設けられた固定軸の周りに回転自在に支持されるものであり、
    前記連結部は、前記固定軸から延出された突出部である請求項1または請求項2に記載のモータ一体型減速機の組み付け方法。
  4. 前記連結部は、前記キャリアに対して一体に連結された連結部材である請求項1または請求項2に記載のモータ一体型減速機の組み付け方法。
  5. モータの回転軸と、減速機構の入力軸とが同軸上に配置され、
    前記回転軸には抜き孔を有するロータを有し、
    前記減速機構は、
    前記入力軸と同軸上に配置された第1太陽歯車及び第2太陽歯車と、
    前記第1太陽歯車と噛合する第1遊星歯車と、
    前記第1遊星歯車と一体に回転し、かつ前記第2太陽歯車と噛合する第2遊星歯車と、を有する複数の遊星歯車セットと、
    前記複数の遊星歯車セットを回転自在に支持するキャリアと、を含み、
    前記ロータの抜き孔に対して、前記キャリアから延出された連結部が挿入連結されて、前記回転軸と前記入力軸とが同軸上に配置されたモータ一体型減速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102304099B1 (ko) * 2021-05-13 2021-09-23 주식회사 이플로우 모터·감속기 일체형 액츄에이터

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