JP2016098783A - 水素ガスタービン用のエンクロージャ - Google Patents

水素ガスタービン用のエンクロージャ Download PDF

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【課題】水素ガスの漏洩時に、迅速に水素ガスの漏洩を検知することができる水素ガスタービン用のエンクロージャを提供する。【解決手段】水素ガスタービン用のエンクロージャは、水素ガスを燃料として又は燃料の一部として利用する水素ガスタービンを内部に収容するエンクロージャであって、水素ガスタービンは、水素ガス供給配管を介してエンクロージャの外部から水素ガスを供給され、水素ガスタービン及び水素ガス供給配管の上方に配置された捕集部であって、漏洩した水素ガスを捕集する捕集空間を有し、捕集空間の水平面における断面積が上方にいくにつれて小さくなる捕集部と、捕集部に捕集された水素ガスを検知するための水素ガス検知器と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、水素ガスを燃料として又は燃料の一部として利用する水素ガスタービン用のエンクロージャに関する。
従来より、ガスタービンの作動時の騒音を防止する目的でガスタービンの周囲を覆う、ガスタービン用のエンクロージャが知られている。特許文献1には、内部にガスタービンを収容したエンクロージャが開示されている。このエンクロージャは、建屋内に設けられており、エンクロージャに設けた吸気口から建屋内の空気を吸気する。吸気された空気は、ガスタービンの圧縮機で圧縮され、圧縮された空気が燃焼器で燃料と共に燃焼され、タービンで膨張された後に、エンクロージャ外に排出される。
特開2005−248706号公報
ところで、従来より陸上用ガスタービン燃料としては、天然ガスなどが多く使われているが、近年、低環境負荷やエネルギーセキュリティの観点から、水素ガスを燃料とした(例えば、天然ガスと水素の混合気体や水素ガスのみを燃料とした)ガスタービン(以下、「水素ガスタービン」という。)が注目されている。燃料としての水素ガスは、エンクロージャの外部から、水素ガス供給配管を介して、水素ガスタービンの燃焼器へと供給される。水素ガスは爆発限界範囲が広いため、エンクロージャ内で万一水素ガスが漏洩した場合に、迅速に水素ガスの漏洩を検知する必要がある。
そこで、本発明は、水素ガスの漏洩時に、迅速に水素ガスの漏洩を検知することができる水素ガスタービン用のエンクロージャを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の水素ガスタービン用のエンクロージャは、水素ガスを燃料として又は燃料の一部として利用する水素ガスタービンを内部に収容するエンクロージャであって、前記水素ガスタービンは、水素ガス供給配管を介して前記エンクロージャの外部から水素ガスを供給され、前記水素ガスタービン及び前記水素ガス供給配管の上方に配置された捕集部であって、漏洩した水素ガスを捕集する捕集空間を有し、前記捕集空間の水平面における断面積が上方にいくにつれて小さくなる捕集部と、前記捕集部に捕集された水素ガスを検知するための水素ガス検知器とを備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、エンクロージャの内部の水素ガスタービン又は水素ガス供給配管から水素ガスが万一漏洩した場合に、漏洩した水素ガスは空気より軽いために上方の捕集部の捕集空間へと移動する。捕集部は、水平面における断面積が上方にいくにつれて小さくなっている捕集空間を有しているため、例えば水素ガスが漏洩され始めた直後で漏洩された水素ガスが少量であっても、捕集部の上方に向かうにつれて水素濃度が大きくなり、水素ガス検知器で検知しやすい。このため、水素ガスの漏洩時に、迅速に水素ガスの漏洩を検知することができる。
上記の水素ガスタービン用のエンクロージャにおいて、前記捕集部は、前記エンクロージャの天井壁を構成する少なくとも一つの傾斜壁を含んでもよい。この構成によれば、エンクロージャの形状により水素ガスを捕集することができる。
上記の水素ガスタービン用のエンクロージャにおいて、前記捕集部は、前記捕集空間を形成する、前記エンクロージャの天井壁又は側壁に支持されたドーム状又は錐台状の部材を含んでもよい。この構成によれば、どのような形状のエンクロージャにも適用することができる。また、水素ガスが漏洩しやすそうな箇所に捕集部を配置させて、局所的に水素ガスの漏洩を迅速に検知させることが可能である。
上記の水素ガスタービン用のエンクロージャは、前記捕集部で捕集された水素ガスを前記エンクロージャの外部に排気するための水素ガス排出配管を更に備えてもよい。この構成によれば、漏洩した水素ガスをエンクロージャの外部に排気することができる。
上記の水素ガスタービン用のエンクロージャにおいて、前記エンクロージャの内部から外部へと送風するための送風機であって、前記水素ガス検知器により水素ガスが検知された場合に送風量を増加するように制御される送風機を更に備えてもよい。この構成によれば、送風機の送風量が増加することにより、漏洩した水素ガスをエンクロージャの外部に迅速に排気することができる。
上記の水素ガスタービン用のエンクロージャは、前記水素ガス排出配管に不活性ガスを導く不活性ガス導入配管を更に備えてもよい。この構成によれば、水素ガス排出配管を介して水素ガスを排気する際に、不活性ガスを水素ガスに混合して排気するため、水素ガス排出配管から排気されるガスの爆発を防ぐことができる。
上記の水素ガスタービン用のエンクロージャは、前記不活性ガス導入配管に設けられた、前記不活性ガス導入配管を開閉するための不活性ガス用開閉機構を更に備え、前記不活性ガス用開閉機構は、前記水素ガス検知器により水素ガスが検知された場合に前記不活性ガス供給配管を開くように制御されてもよい。
本発明によれば、水素ガスの漏洩時に、迅速に水素ガスの漏洩を検知することができる水素ガスタービン用のエンクロージャを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るエンクロージャの模式的な側面断面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンクロージャの模式的な上面断面図である。 本発明の第2実施形態に係るエンクロージャの模式的な側面断面図である。 本発明の第2実施形態に係るエンクロージャの模式的な上面断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1及び図2を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る水素ガスタービン用のエンクロージャ10を説明する。
エンクロージャ10は、建屋(図示せず)内に設けられており、水素ガスタービン20を内部に収容する。エンクロージャ10は、水素ガスタービン20に空気を取り入れるための吸気ダクト31と、水素ガスタービン20から排気されたガスをエンクロージャ10の外部に排出するための排気ダクト32を有する。また、エンクロージャ10は、エンクロージャ10の外部に設けられた水素ガス供給システム(図示せず)から水素ガスタービン20へ、燃料としての水素ガスを導く水素ガス供給配管24を有する。
水素ガスタービン20は、吸気ダクト31を介して取り入れた空気を圧縮するための圧縮機21と、圧縮された空気を燃料である水素ガスと共に燃焼させる燃焼器22と、燃焼器22から出た高温高圧ガスを膨張させてトルクを得るタービン23とを含む。燃焼器22は、水素ガス供給配管24に接続されている。タービン23で得られたトルクは、例えば、エンクロージャ10内に配置された発電機(図示せず)の駆動に利用される。水素ガスタービン20は、水素ガスのみを燃料として利用するものであってもよく、また、例えば天然ガスと水素の混合気体などを燃料とする、燃料の一部として水素ガスを利用するものであってもよい。
エンクロージャ10は、平面視方形状の底部16を含み、水素ガスタービン20は、圧縮機21、燃焼器22及びタービン23が、底部16の長手方向に沿って配置されるように底部16に載置される。また、エンクロージャ10は、底部16のまわりに立設された、水素ガスタービン20の圧縮機21側に位置する前壁11、水素ガスタービン20のタービン23側に位置する後壁12、前壁11及び後壁12のそれぞれの端部と接続された側壁13,14を含む。また、エンクロージャ10は、前壁11、後壁12、側壁13,14のそれぞれの上側端部と接続された天井壁15とを含む。底部16、前壁11、後壁12、側壁13,14及び天井壁15は、エンクロージャ10における水素ガスタービン20を収容する空間を構成する。
吸気ダクト31は、天井壁15を貫通しており、水素ガスタービン20を収容する空間の外部に、すなわちこの実施形態ではエンクロージャ10の外部に、吸気口31aを有する。吸気口31aは、吸気消音器、吸気冷却器、吸気フィルタなど(何れも図示せず)に接続されていてもよい。
また、排気ダクト32は、後壁12を貫通しており、エンクロージャ10の外部に排気口32aを有する。排気ダクト32は、タービン23から出た排ガスを建屋外に排気されるように、建屋外まで延びていてもよい。
例えば、エンクロージャ10の前壁11には、換気口11aが設けられる。換気口11aは、後壁12、側壁13,14及び天井壁15のいずれに設けられていてもよい。
さらに、エンクロージャ10は、水素ガスタービン20又は水素ガス供給配管24から水素ガスが万一漏洩した場合に、漏洩した水素ガスを捕集するための捕集部40を備える。また、エンクロージャ10は、捕集部40に捕集された水素ガスを検知するための水素ガス検知器51を備える。
捕集部40は、水素ガスタービン20及び水素ガス供給配管24の上方に配置される。水素ガスは漏洩すると、空気より軽いために、上方へと移動する。捕集部40は、上方へと移動してきた水素ガスを捕集する捕集空間Saを有する。この実施形態では、捕集部40は、天井壁15と、後壁12の上部と、天井壁15及び後壁12の上部で形成された略角錐台形状の捕集空間Saを有する。すなわち、捕集空間Saは、エンクロージャ10における水素ガスタービン20が収容された空間の上部である。
捕集部40を構成する天井壁15は、水素ガスを捕集する捕集空間Saの水平面における断面積が、上方にいくにつれて小さくなるように傾斜している。また、水素ガス検知器51は、捕集空間Saの上部付近に配置される。
捕集空間Saの水平面における断面積が上方にいくにつれて小さいため、捕集空間Saの水素ガスが捕集される領域が上方にいくにつれて小さくなる。このため、捕集空間Saの上部付近に配置された水素ガス検知器51により、水素ガスが漏洩され始めた直後で漏洩された水素ガスが少量であっても、迅速に水素ガスを検知することができる。
この実施形態では、天井壁15は、水平面に対して傾斜の度合いが異なる第1テーパー部18と第2テーパー部19で構成される。第1テーパー部18は、方形状である前壁11及び側壁13,14の上端部とそれぞれ接続された、連続する3つの台形状の傾斜壁18aから構成される。第2テーパー部19は、第1テーパー部18の3つの傾斜壁18aそれぞれの上端部とそれぞれ接続された、連続する3つの台形状の傾斜壁19aから構成される。第1テーパー部18のそれぞれの傾斜壁18aは、互いに隣接する第2テーパー部19のそれぞれの傾斜壁19aに比べて水平面に対して緩やかな角度で傾斜するように延びる。第2テーパー部19の傾斜壁19aは、後述する水素ガス排出配管61と接続する。
天井壁15が上述のような構造であることにより、エンクロージャ10の大型化を回避でき、スペースを有効に利用することができる。例えば、水平面に対してより緩やかに傾斜した傾斜壁18aを有する第1テーパー部18の上方に、例えば吸気消音器、吸気冷却器、吸気フィルタなどを配置することができる。また、捕集空間Saの上端付近を構成する第2テーパー部19は水平面に対してより急な傾斜面を有するため、水素ガスが捕集空間Saの上端付近に移動しやすくなる。このため、捕集空間Saの上端付近で水素ガスを検知しやすくなる。
エンクロージャ10は、捕集部40で捕集された水素ガスをエンクロージャ10の外部に排出するための水素ガス排出配管61と、水素ガス排出配管61に設けられた、エンクロージャ10の内部から外部へと送風するための送風機65を更に備える。また、エンクロージャ10は、水素ガス検知器51からの検知信号に応じて送風機65の送風量を制御する制御装置52を更に備える。
水素ガス排出配管61は、捕集空間Saの上端の上方に配置され、水素ガス排出配管61の下端は、天井壁15に連結されている。水素ガス排出配管61は、建屋外まで延びており、天井壁15に連結された端部とは反対側の端部に排出口を有する。
送風機65は、通常、エンクロージャ10の内部空間の熱を排出するために、所定の送風量でエンクロージャ10の内部の空気を外部へ排気するように作動している。送風機65は、水素ガス検知器により水素ガスが検知された場合には、通常作動時よりも送風量を増加させるように制御される。具体的には、水素ガス検知器51で水素ガスが検知されると、水素ガス検知器51から制御装置52に検知信号が送られる。検知信号が送られた制御装置52は、送風機65の羽根車の回転数が通常作動時の回転数よりも増加するように送風機65を制御する。送風機65の送風量が増加することにより、漏洩した水素ガスをエンクロージャ10の外部に迅速に排気することができる。
また、制御装置52は、水素ガス検知器51で水素ガスが検知されると、水素ガス供給配管24の上流側にある水素ガス供給システムの水素ガスの吐出を停止させ、且つ、水素ガスタービン20の稼働を停止させる。
エンクロージャ10は、水素ガス排出配管61に不活性ガスである窒素ガスを導く不活性ガス導入配管63と、不活性ガス導入配管63に設けられた、不活性ガス導入配管63を開閉するための不活性ガス用開閉機構64とを更に備える。不活性ガスは、窒素ガスに限定されず、例えばアルゴンなどでもよい。
不活性ガス導入配管63は、その一方端が水素ガス排出配管61に連結されており、その他方端は、窒素ガス供給システム(図示せず)に接続されている。
不活性ガス用開閉機構64は、例えば開閉用ダンパである。不活性ガス用開閉機構64は、シャッターでもよい。
不活性ガス用開閉機構64は、水素ガス検知器51により水素ガスが検知された場合に不活性ガス導入配管63を開くように制御される。具体的には、水素ガス検知器51で水素ガスが検知されると、水素ガス検知器51から制御装置52に検知信号が送られる。制御装置52は、不活性ガス導入配管63を開くように指示する開信号を不活性ガス用開閉機構64に送り、不活性ガス用開閉機構64が開状態となる。不活性ガス用開閉機構64が開状態となることで、不活性ガス導入配管63を介して、水素ガス排出配管61に窒素ガスが導入される。水素ガス排出配管61を介して水素ガスを排気する際に、窒素ガスを水素ガスに混合して排気するため、水素ガス排出配管61から排気されるガスの爆発を防ぐことができる。
ただし、エンクロージャ10は、不活性ガス用開閉機構64を備えていなくてもよい。例えば、水素ガス検知器51で水素ガスが検知されたときに、制御装置52は、窒素ガス供給システムが窒素ガスを吐出し始めるように、窒素ガス供給システムに信号を出力するように構成されていてもよい。
以上説明したように、この実施形態に係るエンクロージャ10では、エンクロージャ10の内部の水素ガスタービン20又は水素ガス供給配管24から水素ガスが万一漏洩した場合に、漏洩した水素ガスは空気より軽いために上方の捕集部40の捕集空間Saへと移動する。捕集部40は、水素ガスを捕集する捕集空間Saの水平面における断面積が上方にいくにつれて小さくなっているため、例えば水素ガスが漏洩され始めた直後で漏洩された水素ガスが少量であっても、捕集部40の上方に向かうにつれて水素濃度が大きくなり、水素ガス検知器51で検知しやすい。このため、水素ガスの漏洩時に、迅速に水素ガスの漏洩を検知することができる。
また、この実施形態に係るエンクロージャ10では、捕集部40が、水平面に対して傾斜した傾斜壁18a,19aで構成された天井壁15を含み、この天井壁15と後壁12により水平面における断面積が上方にいくにつれて小さくなる捕集空間Saが形成される。このため、エンクロージャ10の形状により水素ガスを捕集することができる。
この実施形態では、天井壁15は、水平面に対して傾斜の度合いが異なるテーパー部を2つ有し、各テーパー部は3つの傾斜壁部を有していたが、これらの個数に限定されず、捕集部40は、エンクロージャ10の天井壁15を構成する少なくとも一つの傾斜壁を含んでいればよい。例えば、天井壁15の全体が後壁12から前壁11に向かって下り勾配の傾斜壁であり、その傾斜壁と側壁13,14及び後壁12の上部で捕集空間Saが形成されていてもよい。あるいは、水素ガス排出配管61の下端がエンクロージャ10を平面視して中央付近に配置され、水素ガス排出配管61の下端から前壁11、後壁12、側壁13,14へとそれぞれ延びる下り勾配の4つの傾斜壁で捕集空間Saが形成されていてもよい。傾斜壁は、平面を有する壁部である必要はなく、例えば曲面を有してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るエンクロージャついて、図3及び図4を参照しながら説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と同一構成要素には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
この実施形態では、捕集部40は、エンクロージャ10の天井壁15に支持された円錐台状の部材42を含む。ただし、部材42の形状はこれに限定されず、ドーム状又は角錐台状であってもよい。また、部材42は、前壁11、後壁12、側壁13,14のいずれに支持されていてもよい。この部材42により、漏洩して上方へと移動してきた水素ガスを捕集する捕集空間Saが形成される。この実施形態では、捕集部40は、部材42と、部材42により形成された略円錐台形状の捕集空間Saを有する。
この実施形態でも、捕集部40は、水素ガスタービン20及び水素ガス供給配管24の上方に配置されるが、特に、例えば水素ガスが漏洩しやすそうな箇所(例えば燃焼器22と水素ガス供給配管24の接続箇所)の上方に配置される。
水素ガス排出配管61は、天井壁15を貫通しており、捕集空間Saの上端の上方に配置される。水素ガス排出配管61の下端は、部材42に連結されている。
本実施形態でも、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、この実施形態に係るエンクロージャ10では、どのような形状のエンクロージャにも適用することができる。また、水素ガスが漏洩しやすそうな箇所に捕集部40を配置させて、局所的に水素ガスの漏洩を迅速に検知させることが可能である。
なお、この実施形態では、図3に示すように、天井壁15は水平面に対して平行であるが、これに限定されず、傾斜壁を有していてもよい。また、第2実施形態と第1実施形態とを組み合わせてもよく、この場合、第2実施形態の捕集部で捕集することができなかった水素ガスを、第1実施形態の捕集部で捕集して、エンクロージャの外部へと排気することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
上記実施形態に係るエンクロージャ10は、水素ガスタービン20を収容する空間のみを有する構造であったが、これに限定されず、エンクロージャ10は、別の空間を有するような構造であってもよい。例えば、天井壁15の上方に別の空間を有するような構造であって、この空間に吸気ダクト31の吸気口31aや吸気消音器、吸気冷却器、吸気フィルタなどが配置されていてもよい。また、エンクロージャ10の天井壁15の形状や水素ガス排出配管61の配置は、上記実施形態に限定されない。エンクロージャ10は、不活性ガス導入配管63を備えていなくてもよく、また、水素ガス排出配管61を備えていなくてもよい。上記実施形態では、送風機65は水素ガス排出配管61に設けられていたが、これに限定されず、エンクロージャ10の前壁、側壁、後壁、天井壁のいずれに設けられていてもよい。あるいは、他の換気手段がある場合には、送風機65は設けられていなくてもよい。
10 エンクロージャ
15 天井壁
20 ガスタービン
24 水素ガス供給配管
40 捕集部
51 水素ガス検知器
61 水素ガス排出配管
63 不活性ガス導入配管
64 不活性ガス用開閉機構
65 送風機

Claims (7)

  1. 水素ガスを燃料として又は燃料の一部として利用する水素ガスタービンを内部に収容するエンクロージャであって、
    前記水素ガスタービンは、水素ガス供給配管を介して前記エンクロージャの外部から水素ガスを供給され、
    前記水素ガスタービン及び前記水素ガス供給配管の上方に配置された捕集部であって、漏洩した水素ガスを捕集する捕集空間を有し、前記捕集空間の水平面における断面積が上方にいくにつれて小さくなる捕集部と、
    前記捕集部に捕集された水素ガスを検知するための水素ガス検知器と、
    を備える、水素ガスタービン用のエンクロージャ。
  2. 前記捕集部は、前記エンクロージャの天井壁を構成する少なくとも一つの傾斜壁を含む、請求項1に記載の水素ガスタービン用のエンクロージャ。
  3. 前記捕集部は、前記捕集空間を形成する、前記エンクロージャの天井壁又は側壁に支持されたドーム状又は錐台状の部材を含む、請求項1に記載の水素ガスタービン用のエンクロージャ。
  4. 前記捕集部で捕集された水素ガスを前記エンクロージャの外部に排気するための水素ガス排出配管を更に備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水素ガスタービン用のエンクロージャ。
  5. 前記エンクロージャの内部から外部へと送風するための送風機であって、前記水素ガス検知器により水素ガスが検知された場合に送風量を増加するように制御される送風機を更に備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の水素ガスタービン用のエンクロージャ。
  6. 前記水素ガス排出配管に不活性ガスを導く不活性ガス導入配管を更に備える、請求項4又は5に記載の水素ガスタービン用のエンクロージャ。
  7. 前記不活性ガス導入配管に設けられた、前記不活性ガス導入配管を開閉するための不活性ガス用開閉機構を更に備え、
    前記不活性ガス用開閉機構は、前記水素ガス検知器により水素ガスが検知された場合に前記不活性ガス供給配管を開くように制御される、請求項6に記載の水素ガスタービン用のエンクロージャ。


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