JP2016098699A - 扇風機用脱臭具 - Google Patents

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Abstract

【課題】扇風機を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができる扇風機用脱臭具を提供する。【解決手段】扇風機用脱臭具10Aは、空気に含まれる臭いを除去する所定面積の脱臭フィルタ13と、脱臭フィルタ13を支持する支持フレーム14とから形成されている。脱臭フィルタ13の第1側方エリア16と第2側方エリア17との間には、支持フレーム14の内側フレームに囲繞されてモーターケースが位置するスペース34が画成されている。脱臭フィルタ13の上方エリア15に延びる内側フレームには、モーターケースに着脱可能に固着されるメカニカルファスナが取り付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、扇風機から送風される空気に含まれる臭いを取り除く扇風機用脱臭具に関する。
扇風機の回転羽根をガードする後ガードの背面を外方から被覆可能な環状のフィルタ材と、そのフィルタ材を展開状態で保持する環状の枠形状を有したフレームと、そのフレームを羽根ガードに係止する係止部材とを備え、フィルタ材が周方向に向かって複数の部分フィルタ材に分割され、フレームが周方向に向かって複数の部分フレームに分割された扇風機用フィルタが開示されている(特許文献1参照)。この扇風機用フィルタは、扇風機に容易に着脱することができ、フィルタのうちの破損した部分フィルタ材や汚れた部分フィルタ材のみを交換することができる。
特開2005−240697号公報
前記特許文献1に開示の扇風機用フィルタは、扇風機を通過する空気に含まれる塵埃を取り除くことはできるが、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことはできない。なお、空気に含まれる臭気成分には、アンモニア、トリメチルアミンやトリエチルアミン、トリアルアミン等の窒素含有化合物を主成分とした塩基性臭気成分、硫化水素や硫化メチル、二硫化メチル、メチルメルカプタン等の硫黄含有化合物、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、プロピオンアルデヒド等のアルデヒド類を主成分とした中性臭気成分、ギ酸や酢酸、プロピオン酸、吉草酸等の低級脂肪酸類を主成分とした酸性臭気成分、トルエンやキシレン、ブタノール、メチルイソブチルケトンが含まれる。
本発明の目的は、扇風機を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができ、扇風機による送風と同時に扇風機を利用して清浄な空気を送気することができる扇風機用脱臭具を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、前面および後面を有して空気に含まれる臭いを除去する所定面積の脱臭フィルタと、脱臭フィルタを支持する支持フレームとから形成され、扇風機に取り付けられる扇風機用脱臭具である。
前記前提における本発明の特徴は、脱臭フィルタが、扇風機の後ガードの後方に位置するモーターケースの頂部を取り囲む上方エリアと、上方エリアから扇風機のベースに向かって下方へ延びていてモーターケースの一方の側部を取り囲む第1側方エリアと、上方エリアから扇風機のベースに向かって下方へ延びていてモーターケースの他方の側部を取り囲む第2側方エリアとを有し、支持フレームが、脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとの外周縁に延びる外側フレームと、外側フレームにつながって脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとの内周縁に延びる内側フレームとから形成され、内側フレームに囲繞されてモーターケースが位置するスペースが、第1側方エリアと第2側方エリアとの間に画成され、モーターケースに着脱可能に固着される固着手段が、脱臭フィルタの上方エリアに延びる内側フレームに形成されていることにある。
本発明の一例としては、扇風機用脱臭具が固着手段を介して後ガードの直後に位置するモーターケースの頂部に着脱可能に固着され、扇風機用脱臭具では、それが扇風機に取り付けられたときに、脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとが後ガードの直後に位置する。
本発明の他の一例としては、扇風機用脱臭具が固着手段を介して後ガードの直後に位置するモーターケースの頂部に形成された取っ手に着脱可能に固着され、扇風機用脱臭具では、それが扇風機に取り付けられたときに、脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとが後ガードの直後に位置する。
本発明の他の一例として、扇風機用脱臭具では、それが扇風機に取り付けられたときに、脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとの外周縁が扇風機の羽根の径方向先端部の近傍に位置する。
本発明の他の一例として、扇風機用脱臭具では、それが扇風機に取り付けられたときに、脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとの外周縁が後ガードの外周縁と扇風機の羽根の径方向先端部との間に位置する。
本発明の他の一例としては、支持フレームが外側フレームと内側フレームとに繋がって径方向へ延びる連結フレームを含む。
本発明の他の一例としては、脱臭フィルタが、前後面間に延びる複数の通気路を有する連続気泡の軟質ポリウレタンフォームと、軟質ポリウレタンフォームの壁面に所定のバインダーを介して固着された活性炭粉末と、軟質ポリウレタンフォームの全体を包被する通気性の包装シートとから形成されている。
本発明の他の一例としては、脱臭フィルタが、活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させて作られて前後面間に延びる複数の通気路を有する連続気泡の軟質ポリウレタンフォームと、軟質ポリウレタンフォームの全体を包被する通気性の包装シートとから形成されている。
本発明の他の一例としては、複数の通気路が、軟質ポリウレタンフォームの壁面に囲繞されて該ポリウレタンフォームの内部に画成され、前面と後面との間で軟質ポリウレタンフォームの厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、外周縁と内周縁との間でポリウレタンフォームの径方向へ不規則に曲折しながら延びている。
本発明の他の一例としては、径方向へ隣接して厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路が径方向において部分的に繋がり、厚み方向へ隣接して径方向へ曲折して延びるそれら通気路が厚み向において部分的に繋がっている。
本発明の他の一例として、軟質ポリウレタンフォームでは、それら通気路の開口面積が厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに径方向に向かって不規則に変化し、それら通気口の面積が相違している。
本発明の他の一例としては、軟質ポリウレタンフォームの厚み寸法が5〜20mmの範囲にあり、軟質ポリウレタンフォームの質量が40〜80gの範囲にある。
本発明の他の一例としては、軟質ポリウレタンフォームの面速が20〜40cm/secの範囲にある。
本発明の他の一例としては、包装シートが所定のメッシュ数を有するネットまたは微細な不純物の捕集機能を有するエアフィルタである。
本発明の他の一例としては、包装シートが、所定のメッシュ数を有して前面と後面とのうちのいずれか一方の面に位置するネットと、微細な不純物の捕集機能を有して前面と後面とのうちのいずれか他方の面に位置するエアフィルタとから作られている。
本発明にかかる扇風機用脱臭具によれば、それが空気に含まれる臭いを除去する脱臭フィルタを含むから、扇風機に流入する空気が脱臭フィルタを通過するときに、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭フィルタによって除去することができ、扇風機を通過する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができる。扇風機用脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭フィルタによって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に扇風機を利用して無臭かつ清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。扇風機用脱臭具は、後ガードから扇風機の羽根に流入する空気の流速が遅く、空気が脱臭フィルタをゆっくりと通過するから、空気の脱臭フィルタに対する接触時間を長くすることができ、空気に含まれる臭いを確実に除去することができる。扇風機用脱臭具は、室内の空気が扇風機の稼働中に脱臭フィルタを通過した後、再び脱臭フィルタを通過し、空気が脱臭フィルタを繰り返し通流(循環)するから、室内の空気が脱臭フィルタによって次第に浄化され、扇風機を長時間稼働させることでその脱臭機能を十分に発揮させることができる。
扇風機用脱臭具が固着手段を介して後ガードの直後に位置するモーターケースの頂部に着脱可能に固着され、扇風機用脱臭具が扇風機に取り付けられたときに、脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとが後ガードの直後に位置する扇風機用脱臭具は、脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとが後ガードの直後に位置することで、扇風機に流入する空気が脱臭フィルタを確実に通過するから、扇風機に流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭フィルタによって確実に取り除くことができ、扇風機を利用して無臭かつ清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。
扇風機用脱臭具が固着手段を介して後ガードの直後に位置するモーターケースの頂部に形成された取っ手に着脱可能に固着され、扇風機用脱臭具が扇風機に取り付けられたときに、脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとが後ガードの直後に位置する扇風機用脱臭具は、脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとが後ガードの直後に位置することで、扇風機に流入する空気が脱臭フィルタを確実に通過するから、扇風機に流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭フィルタによって確実に取り除くことができ、扇風機を利用して無臭かつ清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。
扇風機用脱臭具が扇風機に取り付けられたときに、脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとの外周縁が扇風機の羽根の径方向先端部の近傍に位置する扇風機用脱臭具は、扇風機の羽根の略全域に流入する空気のすべてを脱臭フィルタに通過させることができるとともに、扇風機から送風される空気の略すべてを浄化することができ、脱臭フィルタによって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。
扇風機用脱臭具が扇風機に取り付けられたときに、脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとの外周縁が後ガードの外周縁と扇風機の羽根の径方向先端部との間に位置する扇風機用脱臭具は、扇風機の後ガードの略全域から流入する空気のすべてを脱臭フィルタに通過させることができるとともに、扇風機から送風される空気の略すべてを浄化することができ、脱臭フィルタによって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。
支持フレームが外側フレームと内側フレームとに繋がって径方向へ延びる連結フレームを含む扇風機用脱臭具は、外側フレームや内側フレーム、連結フレームによって脱臭フィルタが支持され、それらフレームによって脱臭フィルタが確実に支持されるから後ガードから羽根に向かって進入する空気によって脱臭フィルタが変形することはなく、空気を脱臭フィルタ全体に満遍なく通流させることができ、扇風機を通流する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭フィルタによって確実に取り除くことができる。
脱臭フィルタが複数の通気路を有する連続気泡の軟質ポリウレタンフォームと軟質ポリウレタンフォームの壁面に固着された活性炭粉末と軟質ポリウレタンフォームの全体を包被する通気性の包装シートとから形成された扇風機用脱臭具は、扇風機の後ガードから羽根に向かって進入する空気が軟質ポリウレタンフォームに形成された複数の通気路を通流するときに、ポリウレタンフォームの壁面に塗布された活性炭に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭に吸着されるから、扇風機に流入する空気に含まれる臭いを脱臭フィルタによって確実に取り除くことができる。扇風機用脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が軟質ポリウレタンフォームの壁面に塗布された活性炭によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。扇風機用脱臭具は、後ガードから扇風機の羽根に進入する空気の流速が遅く、空気が軟質ポリウレタンフォームのそれら通気路をゆっくりと通流するから、空気の活性炭に対する接触時間を長くすることができ、空気に含まれる臭いを活性炭に確実に吸着させることができる。扇風機用脱臭具は、室内の空気が扇風機の稼働中に軟質ポリウレタンフォームの通気路を通流した後、ポリウレタンフォームの通気路を通流し、空気がポリウレタンフォームの通気路を繰り返し通流(循環)するから、室内の空気が脱臭フィルタによって次第に浄化され、扇風機を長時間稼働させることでその脱臭機能を十分に発揮させることができる。
脱臭フィルタが活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させて作られて複数の通気路を有する連続気泡の軟質ポリウレタンフォームと軟質ポリウレタンフォームの全体を包被する通気性の包装シートとから形成された扇風機用脱臭具は、扇風機の後ガードから羽根に向かって進入する空気が軟質ポリウレタンフォームに形成された複数の通気路を通流するときに、ポリウレタンフォームの壁面に塗布された活性炭に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭に吸着されるから、扇風機に流入する空気に含まれる臭いを脱臭フィルタによって確実に取り除くことができる。扇風機用脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が軟質ポリウレタンフォームの壁面に塗布された活性炭によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。扇風機用脱臭具は、後ガードから扇風機の羽根に進入する空気の流速が遅く、空気が軟質ポリウレタンフォームのそれら通気路をゆっくりと通流するから、空気の活性炭に対する接触時間を長くすることができ、空気に含まれる臭いを活性炭に確実に吸着させることができる。扇風機用脱臭具は、室内の空気が扇風機の稼働中に軟質ポリウレタンフォームの通気路を通流した後、ポリウレタンフォームの通気路を通流し、空気がポリウレタンフォームの通気路を繰り返し通流(循環)するから、室内の空気が脱臭フィルタによって次第に浄化され、扇風機を長時間稼働させることでその脱臭機能を十分に発揮させることができる。
それら通気路が軟質ポリウレタンフォームの壁面に囲繞されてポリウレタンフォームの内部に画成され、それら通気路が軟質ポリウレタンフォームの厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともにポリウレタンフォームの径方向へ不規則に曲折しながら延びている扇風機用脱臭具は、それら通気路が軟質ポリウレタンフォームの厚み方向や径方向へ直状に延びる場合と比較し、ポリウレタンフォームの内部における通気路の全長を長くなり、ポリウレタンフォームの壁面の比表面積を大きくなるから、活性炭に対する空気の接触時間を長くすることができるから、活性炭を塗布したポリウレタンフォームや活性炭を混入したポリウレタンフォームの臭気吸着機能を向上させることができ、扇風機に流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォームに塗布された活性炭やポリウレタンフォームに混入された活性炭に十分かつ確実に吸着させることができる。扇風機用脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がポリウレタンフォームに塗布された活性炭やポリウレタンフォームに混入された活性炭によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。
径方向へ隣接して厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路が径方向において部分的に繋がり、厚み方向へ隣接して径方向へ曲折して延びるそれら通気路が厚み向において部分的に繋がっている扇風機用脱臭具は、軟質ポリウレタンフォームの内部における通気路の全長が長くなり、空気が隣接する通気路に進入することで、活性炭に対する空気の接触時間を長くすることができるから、活性炭を塗布したポリウレタンフォームや活性炭を混入したポリウレタンフォームの臭気吸着機能を向上させることができ、扇風機に流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォームに塗布された活性炭やポリウレタンフォームに混入された活性炭に十分かつ確実に吸着させることができる。扇風機用脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がポリウレタンフォームに塗布された活性炭やポリウレタンフォームに混入された活性炭によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。
それら通気路の開口面積が厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに径方向に向かって不規則に変化し、それら通気口の面積が相違している扇風機用脱臭具は、通気路の開口面積が同一である場合と比較し、通気路を通過する空気が軟質ポリウレタンフォームの壁面に確実に衝突するから、活性炭を塗布したポリウレタンフォームや活性炭を混入したポリウレタンフォームの臭気吸着機能を向上させることができ、扇風機に流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォームに塗布された活性炭やポリウレタンフォームに混入された活性炭に十分かつ確実に吸着させることができる。扇風機用脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がポリウレタンフォームに塗布された活性炭やポリウレタンフォームに混入された活性炭によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。
軟質ポリウレタンフォームの厚み寸法が5〜20mmの範囲にあり、軟質ポリウレタンフォームの質量が40〜80gの範囲にある扇風機用脱臭具は、ポリウレタンフォームの厚み寸法を前記範囲にすることで、ポリウレタンフォームの壁面の比表面積を大きくすることができ、活性炭を塗布したポリウレタンフォームや活性炭を混入したポリウレタンフォームの臭気吸着機能を向上させることができ、扇風機に流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォームに塗布された活性炭やポリウレタンフォームに混入された活性炭に十分かつ確実に吸着させることができる。扇風機用脱臭具は、軟質ポリウレタンフォームの質量が前記範囲にあるから、脱臭フィルタが軽量になり、扇風機用脱臭具の扇風機への設置作業や交換作業を容易に行うことができるとともに、扇風機用脱臭具の扇風機からの不用意な脱落を防ぐことができる。
軟質ポリウレタンフォームの面速が20〜40cm/secの範囲にある扇風機用脱臭具は、軟質ポリウレタンフォームの面速が前記範囲にあるから、脱臭フィルタが扇風機に流入する空気の抵抗になることはなく、扇風機の羽根に空気をスムーズに流入させることができ、脱臭フィルタによって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な空気を扇風機の前方へ円滑に送風することができる。また、扇風機に流入する空気が軟質ポリウレタンフォームのそれら通気路を瞬時に通過することはなく、ポリウレタンフォームの通気路の壁面に空気を十分に接触させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォームに塗布された活性炭やポリウレタンフォームに混入された活性炭に十分かつ確実に吸着させることができる。
包装シートが所定のメッシュ数を有するネットまたは微細な不純物の捕集機能を有するエアフィルタである扇風機用脱臭具は、包装シートがネットから作られている場合、扇風機に流入する空気がネットを通過し、空気がネットに支持された軟質ポリウレタンフォームの通気路を通流するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォームに塗布された活性炭やポリウレタンフォームに混入された活性炭に確実に吸着させることができるのみならず、塵埃がネットに捕集されるから、空気に含まれる臭いとともに塵埃を除去した清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。包装シートがフィルタから作られている場合、空気がフィルタを通流するときに空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5、雑菌等の不純物がフィルタに捕集され、空気に含まれる臭気とともにそれらの不純物を除去した清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。さらに、不純物が軟質ポリウレタンフォームの通気路に付着することがないから、不純物がポリウレタンフォームの通気路に付着することによる脱臭機能の低下を防ぐことができる。
包装シートが所定のメッシュ数を有して前面と後面とのうちのいずれか一方の面に位置するネットと微細な不純物の捕集機能を有して前面と後面とのうちのいずれか他方の面に位置するエアフィルタとから作られている扇風機用脱臭具は、ネットが前面を位置しつつフィルタが後面を位置する場合、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5、雑菌等の不純物がフィルタに捕集され、空気に含まれる臭気とともにそれらの不純物を除去した清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができるとともに、それらの不純物が軟質ポリウレタンフォームの通気路に付着することによる脱臭機能の低下を防ぐことができ、ポリウレタンフォームに塗布された活性炭やポリウレタンフォームに混入された活性炭に確実に吸着させることができる。フィルタが前面に位置しつつネットが後面に位置する場合、扇風機に流入する空気がネットを通過し、空気がネットに支持された軟質ポリウレタンフォームの通気路を通流するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォームに塗布された活性炭やポリウレタンフォームに混入された活性炭に確実に吸着させることができるのみならず、塵埃がネットに捕集されるから、空気に含まれる臭いとともに塵埃を除去した清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。さらに、臭気が除去された空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5、雑菌等の不純物がフィルタに捕集され、空気に含まれる臭気とともにそれらの不純物を除去した清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。
一例として示す扇風機用脱臭具の斜視図。 扇風機用脱臭具の正面図。 扇風機用脱臭具の背面図。 図2のA−A線矢視断面図。 図2のB−B線端面図。 軟質ポリウレタンフォームの部分拡大斜視図。 扇風機に取り付けた状態で示す扇風機用脱臭の背面斜視図。 扇風機に取り付けた状態で示す扇風機用脱臭の背面図。 他の扇風機に取り付けた状態で示す扇風機用脱臭の背面斜視図。 他の扇風機に取り付けた状態で示す扇風機用脱臭の背面図。 他の一例として示す扇風機用脱臭具の正面図。 図11の扇風機用脱臭具の背面図。 図11のC−C線端面図。 他の一例として示す扇風機用脱臭具の正面図。 図14の扇風機用脱臭具の背面図。 他の一例として示す扇風機用脱臭具の正面図。 図16の扇風機用脱臭具の背面図。 扇風機の脱臭機能の測定手順を説明する図。 図18から続く扇風機の脱臭機能の測定手順を説明する図。 アンモニアに対する測定結果を示す図。 トリメチルアミンに対する測定結果を示す図。 メチルメルカプタンに対する測定結果を示す図。 硫化水素に対する測定結果を示す図。 酢酸に対する測定結果を示す図。 アセトアルデヒドに対する測定結果を示す図。
一例として示す扇風機用脱臭具10Aの斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本発明にかかる扇風機用脱臭具の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、扇風機用脱臭具10Aの正面図であり、図3は、扇風機用脱臭具10Aの背面図である。図4は、図2のA−A線矢視断面図であり、図5は、図2のB−B線端面図である。図6は、扇風機用脱臭具10Aを形成する軟質ポリウレタンフォーム20の部分拡大斜視図である。図2,3では、ネット22の一部を破断した状態で示す。図2では、径方向を矢印X、周り方向を矢印Yで示し、図4,5では、厚み方向を矢印Zで示するしをこうを。
扇風機用脱臭具10Aは、扇風機38A,38B(図7〜図11参照)の後ガード39の直後におけるモーターケース49に着脱可能に取り付けられ、扇風機38A,38Bに流入する空気に含まれる臭いの除去に好適に使用される。扇風機用脱臭具10Aは、前面11および後面12を有して空気に含まれる臭いを除去する所定面積の脱臭フィルタ13と、脱臭フィルタ13を支持する支持フレーム14とから形成されている。脱臭フィルタ13は、所定面積および所定厚みの上方エリア15と、上方エリア15のつながる所定面積および所定厚みの第1側方エリア16と、上方エリア15のつながる所定面積および所定厚みの第2側方エリア17とを有する。脱臭フィルタ13(上方エリア15や第1および第2側方エリア16,17)は、環状に延びる(円弧を画く)外周縁18と、外周縁18につながって外周縁18から径方向内方へ離間する内周縁19とを有する。
脱臭フィルタ13の一例としては、連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォーム20と、ポリウレタンフォーム20の壁面21に所定のバインダー(接着剤)を介して固着された活性炭粉末(図示せず)と、ポリウレタンフォーム20の全体を包被(被覆)する所定のメッシュ数の通気性ネット22(包装シート)とから形成されている。軟質ポリウレタンフォーム20は、所定の厚みを有するとともに可撓性を有し、弾性変形可能である。
軟質ポリウレタンフォーム20の壁面21に活性炭粉末を塗布するには、活性炭粉末とバインダーとの混合塗料をポリウレタンフォーム20に吹き付け塗装し、その混合塗料を乾燥させる場合、または、活性炭粉末とバインダーとの混合塗料にポリウレタンフォームをドブ付けし、その混合塗料を乾燥させる場合がある。活性炭粉末を塗布した軟質ポリウレタンフォーム20では、ポリウレタンフォーム20の壁面21に活性炭粉末が積層され、ポリウレタンフォーム20の壁面21に活性炭の被覆層が形成されている。
脱臭フィルタ13の他の一例としては、活性炭粉末を混入したフォーム原料を発泡させた連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォーム20と、ポリウレタンフォーム20の全体を包被する所定のメッシュ数の通気性ネット22(包装シート)とから形成されている。活性炭粉末を混入したフォーム原料を発泡させた軟質ポリウレタンフォーム20では、ポリウレタンフォーム20の壁面21に活性炭が露出している。活性炭粉末を混入した軟質ポリウレタンフォーム20は、所定の厚みを有するとともに可撓性を有し、弾性変形可能である。
活性炭粉末を混入した軟質ポリウレタンフォーム20には、トリレンジイソシアネートとポリエーテルポリオール等を原料とするポリエーテル系フォーム、または、トリレンジイソシアネートと分岐ポリエステルポリオール等を原料とするポリエステル系フォームが使用されている。ポリウレタンフォーム20は、フォーム原料に気泡径の調整等に使用する添加剤を加え、水と発泡助剤とによって発泡が行われる。
活性炭粉末は、約300〜5000m2/gの比表面積を有し、高い臭気吸着機能(ヨウ素やガス状セシウム等の放射性物質吸着機能を含む)を有する。活性炭粉末は、活性炭を微粉砕して作られており、その平均粒径が5〜10μmの範囲にある。活性炭粉末に加工する活性炭は、ヤシガラやおが屑、硬質の木材チップ、木炭、草炭等を原料として作られている。フォーム原料に対する活性炭粉末の混合割合は、フォーム原料100重量%に対して活性炭粉末80〜180重量%、好ましくは、フォーム原料100重量%に対して活性炭粉末100〜150重量%である。
軟質ポリウレタンフォーム20は、脱臭フィルタ13の前後面11,12間に存在する複数の通気路23と、通気路23につながって前後面11,12に開口する複数の通気口24とを有する(図6参照)。それら通気路23は、ポリウレタンフォーム20の壁面21に囲繞されてポリウレタンフォーム20の内部に画成されている。
それら通気路23は、脱臭フィルタ13の前面11と後面12との間においてポリウレタンフォーム20の厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、脱臭フィルタ13の外周縁18と内周縁19との間においてポリウレタンフォーム20の径方向へ不規則に曲折しながら延びている。径方向へ隣接して厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路23は径方向において部分的につながり、一方の通気路23と他方の通気路23とが互いに連通している。厚み方向へ隣接して径方向へ曲折して延びるそれら通気路23は厚み向において部分的につながり、一方の通気路23と他方の通気路23とが互いに連通している。
それら通気路23の開口面積は、厚み方向に向かって一様ではなく、厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに、径方向に向かって一様ではなく、径方向に向かって不規則に変化している。それら通気路23は、その開口面積が大きくなったり、小さくなったりしながら厚み方向と径方向とへ不規則に開口している。また、通気路23につながるそれら通気口24は、その面積が一様ではなく、その面積が相違している。
軟質ポリウレタンフォーム20は、その厚み寸法が5〜20mmの範囲、好ましくは、10〜15mmの範囲にある。ポリウレタンフォーム20の厚み寸法が5mm未満では、ポリウレタンフォーム20の壁面21の比表面積を大きくすることができず、活性炭粉末を塗布したポリウレタンフォーム20や活性炭粉末を混入したポリウレタンフォーム20の臭気吸着機能を向上させることができない。ポリウレタンフォーム20の厚み寸法が20mmを超過すると、ポリウレタンフォーム20の空気抵抗が大きく、脱臭フィルタ13が扇風機38A,38Bの羽根41に流入する空気の抵抗になり、扇風機38A,38Bの羽根41に空気をスムーズに流入させることができない。
軟質ポリウレタンフォーム20は、その厚み寸法が前記範囲にあるから、ポリウレタンフォーム20の壁面21の比表面積を大きくすることができ、活性炭粉末を塗布したポリウレタンフォーム20や活性炭粉末を混入したポリウレタンフォーム20の臭気吸着機能を向上させることができ、扇風機38A,38Bに流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォーム20に塗布された活性炭やポリウレタンフォーム20に混入された活性炭に十分に吸着させることができる。また、ポリウレタンフォーム20が扇風機38A,38Bの羽根41に流入する空気の抵抗になることはなく、扇風機38A,38Bの羽根41に空気をスムーズに流入させることができる。
軟質ポリウレタンフォーム20は、その質量が40〜80gの範囲にある。脱臭フィルタ13は、ポリウレタンフォーム20の質量が前記範囲にあり、脱臭フィルタ13を軽量にすることができるから、扇風機用脱臭具10Aを扇風機38A,38Bに容易に取り付けることができ、扇風機用脱臭具10Aを扇風機38A,38Bから容易に取り外すことができ、扇風機用脱臭具10Aの扇風機38A,38Bへの設置作業や交換作業を容易に行うことができるとともに、扇風機用脱臭具10Aの扇風機38A,38Bからの不用意な脱落を防ぐことができる。
軟質ポリウレタンフォーム20は、その面速が20〜40cm/secの範囲、好ましくは、25〜35cm/secの範囲にある。ポリウレタンフォーム20の面速が20cm/sec未満では、空気がポリウレタンフォーム20をスムーズに通流することができず、ポリウレタンフォーム20が扇風機38A,38Bに流入する空気の抵抗になり、扇風機38A,38Bの羽根41に空気をスムーズに流入させることができない。ポリウレタンフォーム20の面速が40cm/secを超過すると、扇風機38A,38Bに流入する空気がポリウレタンフォーム20の通気路23を素早く通過し、ポリウレタンフォーム20の壁面21に空気を十分に接触させることができず、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォーム20に塗布された活性炭やポリウレタンフォーム20に混入された活性炭に十分に吸着させることができない。
脱臭フィルタ13は、ポリウレタンフォーム20の面速が前記範囲にあるから、脱臭フィルタ13が扇風機38A,38Bに流入する空気の抵抗になることはなく、扇風機38A,38Bの羽根41に空気をスムーズに流入させることができ、脱臭フィルタ13によって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な空気を扇風機38A,38Bの前方へ円滑に送風することができる。また、扇風機38A,38Bに進入した空気がポリウレタンフォーム20の通気路24を素早く通過することはなく、ポリウレタンフォーム20の壁面21に空気を十分に接触させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォーム20に塗布された活性炭やポリウレタンフォーム20に混入された活性炭に十分かつ確実に吸着させることができる。
通気性ネット22は、所定のメッシュ数を有する。通気性ネット22には、たとえば、24メッシュや32メッシュ等を使用することができる。通気性ネット22は、脱臭フィルタ13の外周縁18から径方向外方へ延びる部分が縫製され、脱臭フィルタ13の内周縁19から径方向内方へ延びる部分が縫製されている。なお、それら部分が熱融着によって固着されていてもよい。
支持フレーム14は、プラスチック板や金属板から作られ、通気性ネット22の外側に位置している。支持フレーム14は、脱臭フィルタ13の上方エリア15と第1および第2側方エリア16,17との外周縁18に延びる外側フレーム25と、外側フレーム25につながって脱臭フィルタ13の上方エリア15と第1および第2側方エリア16,17との内周縁19に延びる内側フレーム26と、脱臭フィルタ13の前面11の側に位置し、外側フレーム25と内側フレーム26とに繋がって径方向へ直状に延びる連結フレーム27とから形成されている。
外側フレーム25は、脱臭フィルタ13の前面11において周り方向へ環状に延びる第1外周枠28と、第1外周枠28から脱臭フィルタ13の後面12の側に向かって折れ曲がり、前面11と後面12との間において周り方向へ環状に延びる第2外周枠29と、第2外周枠29から脱臭フィルタ13の後面12に向かって折れ曲がり、後面12において周り方向へ環状に延びる第3外周枠30とを有する。外側フレーム25(第1〜第3外周枠28〜30)は、脱臭フィルタ13(通気性ネット22を含むポリウレタンフォーム20)の外周縁18を前面11(一方の面)から後面12(他方の面)に向かって包み込むように延びている。
内側フレーム26は、脱臭フィルタ13の前面11に延びる第1内周枠31と、第1内周枠31から脱臭フィルタ13の後面12の側に向かって折れ曲がり、前面11と後面12との間に延びる第2内周枠32と、第2内周枠32から脱臭フィルタ13の後面12に向かって折れ曲がり、後面12に延びる第3内周枠33とを有する。内側フレーム26(第1〜第3内周枠31〜33)は、脱臭フィルタ13(通気性ネット22を含むポリウレタンフォーム20)の内周縁18を前面11(一方の面)から後面12(他方の面)に向かって包み込むように延びている。
脱臭フィルタ13の第1側方エリア16と第2側方エリア17との間には、内側フレーム26に囲繞されたスペース34が画成されている。スペース34の幅寸法は、扇風機38A,38Bのモーターケース40のそれよりもわずかに大きい。脱臭フィルタ13の上方エリア15に延びる内側フレーム26には、扇風機用脱臭具10Aをモーターケース40に着脱可能に固着するための固着手段35が形成されている。固着手段35は、フック部材36(雄部材)とループ部材37(雌部材)とから形成されたメカニカルファスナである。メカニカルファスナは、フック部材36が粘着剤(図示せず)を介して内側フレーム26の第2内周枠32に固着され、ループ部材37がフック部材36に係合している。ループ部材37の裏面には、粘着剤(図示せず)が塗布され、その粘着剤が剥離紙(図示せず)に被覆保護されている。なお、固着手段35が内側フレーム26の第2内周枠32に固着された両面テープであってもよい。
図7は、扇風機38Aに取り付けた状態で示す扇風機用脱臭10Aの背面斜視図であり、図8は、扇風機38Aに取り付けた状態で示す扇風機用脱臭10Aの背面図である。図9は、他の扇風機38Bに取り付けた状態で示す扇風機用脱臭10Aの背面斜視図であり、図10は、扇風機38Bに取り付けた状態で示す扇風機用脱臭10Aの背面図である。
扇風機用脱臭具10Aを扇風機38Aに取り付ける手順の一例は、以下のとおりである。内側フレーム26の第2内周枠32に固着されたメカニカルファスナ(固着手段35)のループ部材37から剥離紙を剥離して粘着剤を露出させ、脱臭フィルタ13の第1側方エリア16と第2側方エリア17とが扇風機38Aのモーターケース40に跨るように、モーターケース40をスペース34に位置させる。次に、後ガード39の直後に位置するモーターケース40の頂部42に形成された取っ手43(ハンドル)に粘着剤を介してメカニカルファスナを固着する。取っ手43にメカニカルファスナを固着すると、風機用脱臭具10Aが扇風機38Aに取り付けられる。
扇風機用脱臭具10Aを扇風機38Aに取り付けると、脱臭フィルタ13の上方エリア15と第1および第2側方エリア16,17とが後ガード39の直後に位置し、上方エリア15が扇風機38Aの後ガード39の直後に位置するモーターケース40の頂部42の直上に位置してモーターケース40の頂部42を取り囲む。第1側方エリア16が上方エリア15から扇風機38Aのベース44に向かって下方へ延び、モーターケース40の一方の側部45の側方に位置してモーターケース40の一方の側部45を取り囲む。第2側方エリア17が上方エリア15から扇風機38Aのベース44に向かって下方へ延び、モーターケース40の他方の側部46の側方に位置してモーターケース40の他方の側部46を取り囲む。
扇風機用脱臭具10Aでは、それが扇風機38Aに取り付けられたときに、脱臭フィルタ13の上方エリア15と第1および第2側方エリア16,17との外周縁18(外側フレーム25の第2外周枠28)が扇風機38Aの羽根41の径方向先端部47の近傍に位置する。扇風機用脱臭具10Aは、扇風機38Aの羽根41の略全域に流入する空気のすべてが脱臭フィルタ13を通過し、扇風機38Aから送風される空気の略すべてが浄化される。
扇風機用脱臭具10Aを扇風機38Bに取り付ける手順の一例は、以下のとおりである。内側フレーム26の第2内周枠32に固着されたメカニカルファスナ(固着手段35)のループ部材37から剥離紙を剥離して粘着剤を露出させ、脱臭フィルタ13の第1側方エリア16と第2側方エリア17とが扇風機38Bのモーターケース40に跨るように、モーターケース40をスペース34に位置させる。次に、後ガード39の直後に位置するモーターケース40の頂部42に粘着剤を介してメカニカルファスナを固着する。モーターケース40の頂部42にメカニカルファスナを固着すると、風機用脱臭具10Aが扇風機38Bに取り付けられる。
扇風機用脱臭具10Aを扇風機38Bに取り付けると、脱臭フィルタ13の上方エリア15と第1および第2側方エリア16,17とが後ガード39の直後に位置し、上方エリア15が扇風機38Aの後ガード39の直後に位置するモーターケース40の頂部42の直上に位置してモーターケース40の頂部42を取り囲む。第1側方エリア16が上方エリア15から扇風機38Bのベース44に向かって下方へ延び、モーターケース40の一方の側部45の側方に位置してモーターケース40の一方の側部45を取り囲む。第2側方エリア17が上方エリア15から扇風機38Bのベース44に向かって下方へ延び、モーターケース40の他方の側部46の側方に位置してモーターケース40の他方の側部46を取り囲む。
なお、扇風機38Bに取り付けられた扇風機用脱臭具10Aは、その大きさ(直径)が扇風機38Aに取り付けられた扇風機用脱臭具10Aよりも大きい。扇風機用脱臭具10Aでは、それが扇風機38Bに取り付けられたときに、脱臭フィルタ13の上方エリア15と第1および第2側方エリア16,17との外周縁18(外側フレーム25の第2外周枠28)が後ガード39の外周縁48(後ガード39の第2外周枠29)と扇風機38Bの羽根41の径方向先端部47との間に位置する。扇風機用脱臭具10Aは、扇風機38Bの後ガード39の略全域から流入する空気のすべてが脱臭フィルタ13を通過し、扇風機38Bから送風される空気の略すべてが浄化される。
扇風機38Aのモーターケース40の取っ手43に扇風機用脱臭具10Aを取り付けた後、または、扇風機38Bのモーターケース40の頂部42に扇風機用脱臭具10Aを取り付けた後、扇風機38A,38BのスイッチをONにすると、モーターによって羽根41が回転し、空気が後ガード39の後方から羽根41に流入する。このとき、空気が脱臭フィルタ13を通過する。空気は、通気ネット22を通過し、軟質ポリウレタンフォーム20の通気口24から通気路23に進入した後、通気路23を通ってポリウレタンフォーム20の通気口24から流出し、再び通気ネット22を通過して扇風機38A,38Bの羽根41に流入する。なお、ポリウレタンフォーム20の内部において通気路23が厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延びているから、通気路23を通る空気がポリウレタンフォーム20の壁面21に確実に接触(衝突)する。
空気が通気ネット22を通過するときに、空気に含まれる塵埃がネット22に捕集され、塵埃が除去された空気がポリウレタンフォーム20(脱臭フィルタ13)の通気路23に進入する。通気路23に進入した空気は、厚み方向や径方向に曲折しながら延びる通気路23を通流する過程でポリウレタンフォーム20の壁面21に接触(衝突)し、空気に含まれる臭気成分(アンモニア、トリメチルアミンやトリエチルアミン、トリアルアミン等の窒素含有化合物を主成分とした塩基性臭気成分、硫化水素や硫化メチル、二硫化メチル、メチルメルカプタン等の硫黄含有化合物、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、プロピオンアルデヒド等のアルデヒド類を主成分とした中性臭気成分、ギ酸や酢酸、プロピオン酸、吉草酸等の低級脂肪酸類を主成分とした酸性臭気成分、トルエンやキシレン、ブタノール、メチルイソブチルケトン)やたばこ臭、ノネナール臭が通気路23に形成された活性炭粉末の被覆層や通気路23に露出する活性炭粉末に吸着される。
扇風機用脱臭具10Aは、脱臭フィルタ13を形成する軟質ポリウレタンフォーム20の壁面21に活性炭粉末が塗布され、または、ポリウレタンフォーム20に活性炭粉末が混入されているから、扇風機38A,38Bの後ガード39から羽根41に向かって流入する空気がポリウレタンフォーム20に形成された複数の通気路23を通流するときに、空気がポリウレタンフォーム20の壁面21(活性炭)に接触(衝突)し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭に吸着されるから、扇風機38A,38Bに流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を確実に取り除くことができる。
扇風機用脱臭具10Aは、ポリウレタンフォーム20の全体が複数の網目を有する通気性ネット22に包被され、扇風機38A,38Bに流入する空気がネット22を通過するときに、空気に含まれる塵埃がネット22に捕集されるから、ポリウレタンフォーム20の通気路23への塵埃の付着を防ぐことができ、塵埃が通気路23に付着することによる活性炭の臭気吸着機能の低下を防ぐことができる。扇風機用脱臭具10Aは、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、扇風機38A,38Bによる送風と同時に無臭かつ清浄な空気を扇風機38A,38Bの前方へ送風することができる。
扇風機用脱臭具10Aは、ポリウレタンフォーム20の通気路23が厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延びるとともに、隣接する通気路23が厚み方向と径方向とにおいて部分的に繋がっているから、通気路19が前面14と後面15との間で直状に延びる場合と比較し、ポリウレタンフォーム20の内部における通気路23の全長を長くすることができるとともに、ポリウレタンフォーム20の壁面21の比表面積を大きくすることができ、活性炭粉末を塗布したポリウレタンフォーム20や活性炭粉末を混入したポリウレタンフォーム20の臭気吸着機能を向上させることができるとともに、扇風機38A,38Bに流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭に十分かつ確実に吸着させることができる。
扇風機用脱臭具10Aは、後ガード39から扇風機38A,38Bの羽根41に進入する空気の流速が遅く、空気がポリウレタンフォーム20の通気路23をゆっくりと通流するから、ポリウレタンフォーム20の壁面21(活性炭)に対する空気の接触時間を長くすることができ、空気に含まれる臭いを活性炭に確実に吸着させることができる。扇風機用脱臭具10Aは、室内の空気が扇風機24の稼働中にポリウレタンフォーム20の通気路23を通流した後、再びポリウレタンフォーム20の通気路23を通流し、空気がポリウレタンフォーム20の通気路23を繰り返し通流(循環)するから、室内の空気が脱臭フィルタ13によって次第に浄化され、扇風機38A,38Bを長時間稼働させることでその脱臭機能を十分に発揮させることができる。
図11は、他の一例として示す扇風機用脱臭具10Bの正面図であり、図12は、図11の扇風機用脱臭具10Bの背面図である。図13は、図11のC−C線端面図である。図11,12では、ネット22の一部を破断した状態で示す。図11では、径方向を矢印X、周り方向を矢印Yで示し、図13では、厚み方向を矢印Zで示するしをこうを。この扇風機用脱臭具10Bが図1のそれと異なるところは、軟質ポリウレタンフォーム20の全体が微細な不純物の捕集機能を有するフィルタ49(エアフィルタ)に包被(被覆)されている点にあり、その他の構成は図1の扇風機用脱臭具10Aのそれらと同一であるから、図1の扇風機用脱臭具10Aと同一の符号を付すとともに、図1の扇風機用脱臭具10Aの説明を援用することで、この扇風機用脱臭具10Bのその他の構成の詳細な説明は省略する。
扇風機用脱臭具10Bは、扇風機38A,38B(図7〜図10参照)の後ガード39の直後におけるモーターケース49に着脱可能に取り付けられ、扇風機38A,38Bに流入する空気に含まれる臭いの除去に好適に使用される。扇風機用脱臭具10Bは、前面11および後面12を有して空気に含まれる臭いを除去する所定面積の脱臭フィルタ13と、脱臭フィルタ13を支持する支持フレーム14とから形成されている。支持フレーム14は、図1の扇風機用脱臭具10Aのそれと同一である。
脱臭フィルタ13は、上方エリア15および第1および第2側方エリア16,17と、環状に延びる外周縁18と、外周縁18から径方向内方へ離間する内周縁19とを有する。脱臭フィルタ13の一例としては、連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォーム20と、ポリウレタンフォーム20の壁面21に所定のバインダーを介して固着された活性炭粉末と、ポリウレタンフォーム20の全体を包被するエアフィルタ49(包装シート)とから形成されている。脱臭フィルタ13の他の一例としては、活性炭粉末を混入したフォーム原料を発泡させた連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォーム20と、ポリウレタンフォーム20の全体を包被するエアフィルタ49とから形成されている。
ポリウレタンフォーム20は、扇風機用脱臭具10Aのそれと同一である。軟質ポリウレタンフォーム20の厚み寸法や質量、面速は、扇風機用脱臭具10Aのそれらと同一である。脱臭フィルタ13の第1側方エリア16と第2側方エリア17との間には、内側フレーム26に囲繞されたスペース34が画成されている。脱臭フィルタ13の上方エリア15に延びる内側フレーム26には、扇風機用脱臭具10Bをモーターケース40に着脱可能に固着するためのメカニカルファスナが取り付けられている。
エアフィルタ49には、25μm以上の粒子を捕集する中高性能フィルタ、0.3μm以上の粒子を捕集するHEPAフィルタのいずれかを使用することができる。フィルタ49は、脱臭フィルタ13の外周縁18から径方向外方へ延びる部分が縫製され、脱臭フィルタ13の内周縁19から径方向内方へ延びる部分が縫製されている。なお、それら部分が熱融着によって固着されていてもよい。
扇風機用脱臭具10Bは、扇風機用脱臭具10Aと同様の手順で扇風機38A,38Bに取り付けられる。扇風機用脱臭具10Bを扇風機38Aに取り付けると、脱臭フィルタ13の上方エリア15と第1および第2側方エリア16,17との外周縁18(外側フレーム25の第2外周枠28)が扇風機38Aの羽根41の径方向先端部47の近傍に位置する。扇風機38Bに取り付けられた扇風機用脱臭具10Bは、その大きさ(直径)が扇風機38Aに取り付けられた扇風機用脱臭具10Bよりも大きく、扇風機用脱臭具10Aを扇風機38Bに取り付けると、脱臭フィルタ13の上方エリア15と第1および第2側方エリア16,17との外周縁18(外側フレーム25の第2外周枠28)が後ガード39の外周縁48(後ガード39の第2外周枠29)と扇風機38Bの羽根41の径方向先端部47との間に位置する。
扇風機38Aのモーターケース40の取っ手43に扇風機用脱臭具10Bを取り付けた後、または、扇風機38Bのモーターケース40の頂部42に扇風機用脱臭具10Bを取り付けた後、扇風機38A,38BのスイッチをONにすると、羽根41が回転して空気が後ガード39の後方から羽根41に流入する。このとき、空気が脱臭フィルタ13を通過する。空気がフィルタ49を通過するときに空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5、雑菌等の不純物がフィルタ49に捕集される。それら不純物が除去された空気は、軟質ポリウレタンフォーム20の通気口24から通気路23に進入した後、通気路23を通ってポリウレタンフォーム20の通気口24から流出し、再びフィルタ49を通過して扇風機38A,38Bの羽根41に流入する。
軟質ポリウレタンフォーム20の通気路23に進入した空気は、厚み方向や径方向に曲折しながら延びる通気路23を通流する過程でポリウレタンフォーム20の壁面21に接触(衝突)し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が通気路23に形成された活性炭粉末の被覆層や通気路23に露出する活性炭粉末に吸着される。
扇風機用脱臭具10Bは、脱臭フィルタ13を形成する軟質ポリウレタンフォーム20の壁面21に活性炭粉末が塗布され、または、ポリウレタンフォーム20に活性炭粉末が混入されているから、扇風機38A,38Bの後ガード39から羽根41に向かって流入する空気がポリウレタンフォーム20に形成された複数の通気路23を通流するときに、空気がポリウレタンフォーム20の壁面21(活性炭)に接触(衝突)し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭に吸着されるから、扇風機38A,38Bに流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を確実に取り除くことができる。
扇風機用脱臭具10Bは、ポリウレタンフォーム20の全体が微細な不純物の捕集するエアフィルタ49に包被され、扇風機38A,38Bに流入する空気がフィルタ49を通過するときに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5、雑菌等の不純物がフィルタ49に捕集されるから、ポリウレタンフォーム20の通気路23への不純物の付着を防ぐことができ、不純物が通気路23に付着することによる活性炭の臭気吸着機能の低下を防ぐことができる。扇風機用脱臭具10Bは、空気に含まれるそれら不純物がフィルタ49によって除去されるとともに、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭によって除去されるから、それら不純物やそれら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、扇風機38A,38Bによる送風と同時に無臭かつ清浄な空気を扇風機38A,38Bの前方へ送風することができる。
扇風機用脱臭具10Bは、ポリウレタンフォーム20の通気路23が厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延びるとともに、隣接する通気路23が厚み方向と径方向とにおいて部分的に繋がっているから、通気路19が前面14と後面15との間で直状に延びる場合と比較し、ポリウレタンフォーム20の内部における通気路23の全長を長くすることができるとともに、ポリウレタンフォーム20の壁面21の比表面積を大きくすることができ、活性炭粉末を塗布したポリウレタンフォーム20や活性炭粉末を混入したポリウレタンフォーム20の臭気吸着機能を向上させることができるとともに、扇風機38A,38Bに流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭に十分かつ確実に吸着させることができる。
扇風機用脱臭具10Bは、後ガード39から扇風機38A,38Bの羽根41に進入する空気の流速が遅く、空気がポリウレタンフォーム20の通気路23をゆっくりと通流するから、ポリウレタンフォーム20の壁面21(活性炭)に対する空気の接触時間を長くすることができ、空気に含まれる臭いを活性炭に確実に吸着させることができる。扇風機用脱臭具10Bは、室内の空気が扇風機24の稼働中にポリウレタンフォーム20の通気路23を通流した後、再びポリウレタンフォーム20の通気路23を通流し、空気がポリウレタンフォーム20の通気路23を繰り返し通流(循環)するから、室内の空気が脱臭フィルタ13によって次第に浄化され、扇風機38A,38Bを長時間稼働させることでその脱臭機能を十分に発揮させることができる。
図14は、他の一例として示す扇風機用脱臭具10Cの正面図であり、図15は、図14の扇風機用脱臭具10Cの背面図である。図14,15では、ネット22およびフィルタ49の一部を破断した状態で示す。この扇風機用脱臭具10Cが図1や図11のそれと異なるところは、軟質ポリウレタンフォーム20の一方の面が微細な不純物の捕集機能を有するエアフィルタ49(包装シート)に包被(被覆)され、ポリウレタンフォーム20の他方の面が所定のメッシュ数を有する通気性ネット22(包装シート)に被覆されている点にあり、その他の構成は図1や図11の扇風機用脱臭具10A,10Bのそれらと同一であるから、図1や図11の扇風機用脱臭具10A,10Bと同一の符号を付すとともに、図1や図11の扇風機用脱臭具10A,10Bの説明を援用することで、この扇風機用脱臭具10Cのその他の構成の説明は省略する。
扇風機用脱臭具10Cは、扇風機38A,38B(図7〜図10参照)の後ガード39の直後におけるモーターケース49に着脱可能に取り付けられ、扇風機38A,38Bに流入する空気に含まれる臭いの除去に好適に使用される。なお、扇風機用脱臭具10Cは、扇風機用脱臭具10Aと同様の手順で扇風機38A,38Bに取り付けられる。扇風機用脱臭具10Cは、前面11および後面12を有して空気に含まれる臭いを除去する所定面積の脱臭フィルタ13と、脱臭フィルタ13を支持する支持フレーム14とから形成されている。脱臭フィルタ13や支持フレーム14は、図1の扇風機用脱臭具10Aや図11の扇風機用脱臭具10Bのそれらと同一である。
エアフィルタ49は、図11の扇風機用脱臭具10Bに使用されるそれと同一であり、脱臭フィルタ13の前面に位置している。通気性ネット22は、図1の扇風機用脱臭具10Aに使用されるそれと同一であり、脱臭フィルタ13の後面に位置している。フィルタ49とネット22とは、脱臭フィルタ13の外周縁18から径方向外方へ延びる部分が縫製され、脱臭フィルタ13の内周縁19から径方向内方へ延びる部分が縫製されている。なお、それら部分が熱融着によって固着されていてもよい。
扇風機用脱臭具10Cは、ポリウレタンフォーム20の一方の面(脱臭フィルタ13の前面)がエアフィルタ49に包被され、扇風機38A,38Bに流入する空気がフィルタ49を通過するときに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5、雑菌等の不純物がフィルタ49に捕集される。扇風機用脱臭具10Cは、空気に含まれるそれら不純物がフィルタ49によって除去されるとともに、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭によって除去されるから、それら不純物やそれら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、扇風機38A,38Bによる送風と同時に無臭かつ清浄な空気を扇風機38A,38Bの前方へ送風することができる。
図16は、他の一例として示す扇風機用脱臭具10Dの正面図であり、図17は、図16の扇風機用脱臭具10Dの背面図である。図16,17では、ネット22およびフィルタ49の一部を破断した状態で示す。この扇風機用脱臭具10Dが図1や図11のそれと異なるところは、軟質ポリウレタンフォーム20の一方の面が所定のメッシュ数を有する通気性ネット22(包装シート)に被覆され、ポリウレタンフォーム20の他方の面が微細な不純物の捕集機能を有するエアフィルタ49(包装シート)に包被(被覆)されている点にあり、その他の構成は図1や図11の扇風機用脱臭具10A,10Bのそれらと同一であるから、図1や図11の扇風機用脱臭具10A,10Bと同一の符号を付すとともに、図1や図11の扇風機用脱臭具10A,10Bの説明を援用することで、この扇風機用脱臭具10Dのその他の構成の説明は省略する。
扇風機用脱臭具10Dは、扇風機38A,38B(図7〜図11参照)の後ガード39の直後におけるモーターケース49に着脱可能に取り付けられ、扇風機38A,38Bに流入する空気に含まれる臭いの除去に好適に使用される。なお、扇風機用脱臭具10Dは、扇風機用脱臭具10Aと同様の手順で扇風機38A,38Bに取り付けられる。扇風機用脱臭具10Dは、前面11および後面12を有して空気に含まれる臭いを除去する所定面積の脱臭フィルタ13と、脱臭フィルタ13を支持する支持フレーム14とから形成されている。脱臭フィルタ13や支持フレーム14は、図1の扇風機用脱臭具10Aや図11の扇風機用脱臭具10Bのそれらと同一である。
通気性ネット22は、図1の扇風機用脱臭具10Aに使用されるそれと同一であり、脱臭フィルタ13の前面に位置している。エアフィルタ49は、図11の扇風機用脱臭具10Bに使用されるそれと同一であり、脱臭フィルタ13の後面に位置している。ネット22とフィルタ49とは、脱臭フィルタ13の外周縁18から径方向外方へ延びる部分が縫製され、脱臭フィルタ13の内周縁19から径方向内方へ延びる部分が縫製されている。なお、それら部分が熱融着によって固着されていてもよい。
扇風機用脱臭具10Dは、ポリウレタンフォーム20の他方の面(脱臭フィルタ13の後面)がエアフィルタ49に包被され、扇風機38A,38Bに流入する空気がフィルタ49を通過するときに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5、雑菌等の不純物がフィルタ49に捕集される。扇風機用脱臭具10Cは、空気に含まれるそれら不純物がフィルタ49によって除去されるとともに、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭によって除去されるから、それら不純物やそれら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、扇風機38A,38Bによる送風と同時に無臭かつ清浄な空気を扇風機38A,38Bの前方へ送風することができる。
図18は、扇風機用脱臭具10A〜10Dの脱臭機能の測定手順を説明する図であり、図19は、図18から続く扇風機用脱臭具10A〜10Dの脱臭機能の測定手順を説明する図である。扇風機38A,38Bに扇風機用脱臭具10A〜10Dを取り付け、それぞれに対して臭気ガスの脱臭機能(臭気吸着機能)の測定を行った。なお、扇風機用脱臭具10A〜10Dは、脱臭具10A→脱臭具10B→脱臭具10C→脱臭具10Dの順で扇風機38A,38Bに設置してそれらの脱臭機能を測定した(ガス検知管法)。
測定に使用した測定ボックス60は、透明なアクリルによって作られた6面体(立方体)であり、各辺の長さL1,L2,L3が1mであってその体積が1mである。第1測定として扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bを使用し、第2測定として扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置していない扇風機38A,38Bを使用した。さらに、第3測定として扇風機用脱臭具10A〜10Dや扇風機38A,38Bを使用しない空測定を行った。
ガス検知管法による第1測定では、各扇風機用脱臭具10A〜10Dを扇風機38A,38Bのモーターケース40(取っ手43または頂部42)に設置した後、扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bと攪拌ファン(図示せず)とを図19,20に示す測定ボックス60の内部に収容した。次に、攪拌ファンを稼働させ、設定したガス濃度となるように、測定ボックス60の内部にガス検知管61(株式会社ガステック製または光明理化学工業株式会社製)を使用して測定用臭気ガス(アンモニアガス、トリメチルアミンガス、メチルメルカプタンガス、硫化水素ガス、酢酸ガス、アセトアルデヒドガス)を注入した。扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bを稼働させ(風量:微風)、経過時間毎に測定ボックス60の内部のガス濃度をガス検知管61を使用して測定した。
ガス検知管法による第2測定では、扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置していない扇風機38A,38B(扇風機38A,38Bのみ)と攪拌ファン(図示せず)とを測定ボックス60の内部に収容した。次に、攪拌ファンを稼働させ、設定したガス濃度となるように、測定ボックス60の内部にガス検知管61を使用して測定用臭気ガス(アンモニアガス、トリメチルアミンガス、メチルメルカプタンガス、硫化水素ガス、酢酸ガス、アセトアルデヒドガス)を注入した。扇風機38A,38Bを稼働させ(風量:微風)、経過時間毎に測定ボックス60の内部のガス濃度をガス検知管61を使用して測定した。
ガス検知管法による第3測定では、扇風機用脱臭具10A〜10Dや扇風機38A,38Bを測定ボックス60の内部に収容せず(測定ボックス60の内部が空の状態)、攪拌ファン(図示せず)のみを測定ボックス60の内部に収容した。次に、攪拌ファンを稼働させ、設定したガス濃度となるように、測定ボックス60の内部にガス検知管61を使用して測定用臭気ガス(アンモニアガス、トリメチルアミンガス、メチルメルカプタンガス、硫化水素ガス、酢酸ガス、アセトアルデヒドガス)を注入した。経過時間毎に測定ボックス60の内部のガス濃度をガス検知管61を使用して測定した。
図20は、アンモニアに対する測定結果を示す図である。測定用のアンモニアガスには、アンモニア水(28%、特級)(小宗化学薬品株式会社)から発生させたアンモニアガスを使用した。アンモニアに対する測定条件は、アンモニア(初期ガス濃度:約30ppm)、温度条件(室温)、測定時間(0分、10分、30分、1時間、3時間、6時間、ただし、測定値が定量下限(1ppm)未満になった時点で終了)である。
図20に示すように、経過時間0分において第1〜第3測定ではアンモニアガスの濃度が30ppmであったが、1時間経過後において第1測定ではアンモニアガスの濃度が18ppmに低下し、3時間経過後において第1測定ではアンモニアガスの濃度が15ppmに低下し、6時間経過後において第1測定ではアンモニアガスの濃度が12ppmに低下した。第1測定では、6時間経過後にアンモニアガスの濃度が初期ガス濃度の約1/3に減少したのに比較し、第2および第3測定では、アンモニアガスの濃度の大きな低下は見られなかった。
図20から明らかなように、扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bでは、アンモニアガスの濃度を確実に低減させることができ、アンモニア臭(し尿臭やたばこ臭)を有効に除去する効果があることが分かった。したがって、扇風機用脱臭具10A〜10Dは、それらを扇風機38A,38Bに設置して使用することで、空気に含まれるし尿臭やたばこ臭を確実に除去することができる。また、扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bを所定時間稼働させることで、空気に含まれるし尿臭やたばこ臭を確実に除去することができる。
図21は、トリメチルアミンに対する測定結果を示す図である。測定用のトリメチルアミンガスには、トリメチルアミン水溶液(28%)(東京化成工業株式会社)から発生させたトリメチルアミンガスを使用した。トリメチルアミンに対する測定条件は、トリメチルアミン(初期ガス濃度:約20ppm)、温度条件(室温)、測定時間(0分、10分、30分、1時間、3時間、6時間、ただし、測定値が定量下限(1ppm)未満になった時点で終了)である。
図21に示すように、経過時間0分において、第1〜第3測定ではトリメチルアミンガスの濃度が20ppmであったが、30分経過後において第1測定ではトリメチルアミンガスの濃度が3ppmに低下し、1時間経過後において第1測定ではトリメチルアミンガスの濃度が2ppmに低下し、3時間経過後において第1測定ではトリメチルアミンガスの濃度が1ppmに低下した。第1測定では、3時間経過後にトリメチルアミンガスの濃度が初期ガス濃度の1/20に減少したのに比較し、第2および第3測定では、トリメチルアミンガスの濃度の大きな低下は見られなかった。
図21から明らかなように、扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bでは、トリメチルアミンガスの濃度を確実に低減させることができ、トリメチルアミンガス臭(魚の腐敗臭)を有効に除去する効果があることが分かった。したがって、扇風機用脱臭具10A〜10Dは、それらを扇風機38A,38Bに設置して使用することで、空気に含まれる魚の腐敗臭(生ゴミの腐敗臭)を確実に除去することができる。また、扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bを所定時間稼働させることで、空気に含まれる魚の腐敗臭(生ゴミの腐敗臭)を確実に除去することができる。
図22は、メチルメルカプタンに対する測定結果を示す図である。測定用のメチルメルカプタンガスには、メチルメルカプタンナトリウム水溶液(15%)(小宗化学薬品株式会社)から発生させたメチルメルカプタンガスを使用した。メチルメルカプタンに対する測定条件は、メチルメルカプタン(初期ガス濃度:約4.0ppm)、温度条件(室温)、測定時間(0分、10分、30分、1時間、3時間、6時間、ただし、測定値が定量下限(0.1ppm)未満になった時点で終了)である。
図22に示すように、経過時間0分において、第1〜第3測定ではメチルメルカプタンガスの濃度が4.0ppmであったが、10分経過後において第1測定ではメチルメルカプタンガスの濃度が<0.1ppmに低下した(測定値が定量下限未満になったので、測定をその時点で終了)。これに対し、第2および第3測定では、メチルメルカプタンガスの濃度の低下は見られなかった。
図22から明らかなように、扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bでは、メチルメルカプタンガスの濃度を短時間に確実に低減させることができ、メチルメルカプタンガス臭(タマネギの腐敗臭)を有効に除去する効果があることが分かった。したがって、扇風機用脱臭具10A〜10Dは、それらを扇風機38A,38Bに設置して使用することで、空気に含まれるタマネギの腐敗臭(生ゴミの腐敗臭)を確実に除去することができる。また、扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bを所定時間稼働させることで、空気に含まれるタマネギの腐敗臭(生ゴミの腐敗臭)を確実に除去することができる。
図23は、硫化水素に対する測定結果を示す図である。測定用の硫化水素ガスには、硫化鉄(II)(硫化水素発生用)(小宗化学薬品株式会社)に稀釈酸を加えて発生させた硫化水素ガスを使用した。硫化水素に対する測定条件は、硫化水素(初期ガス濃度:約4.0ppm)、温度条件(室温)、測定時間(0分、10分、30分、1時間、3時間、6時間、ただし、測定値が定量下限(0.1ppm)未満になった時点で終了)である。
図23に示すように、経過時間0分において、第1〜第3測定では硫化水素ガスの濃度が4.0ppmであったが、10分経過後において第1測定では硫化水素ガスの濃度が<0.1ppmに低下した(測定値が定量下限未満になったので、測定をその時点で終了)。これに対し、第2および第3測定では、硫化水素ガスの濃度の低下は見られなかった。
図23から明らかなように、扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bでは、硫化水素ガスの濃度を短時間に確実に低減させることができ、硫化水素ガス臭(卵の腐敗臭)を有効に除去する効果があることが分かった。したがって、扇風機用脱臭具10A〜10Dは、それらを扇風機38A,38Bに設置して使用することで、空気に含まれる卵の腐敗臭(生ゴミの腐敗臭)を確実に除去することができる。また、扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bを所定時間稼働させることで、空気に含まれる卵の腐敗臭(生ゴミの腐敗臭)を確実に除去することができる。
図24は、酢酸に対する測定結果を示す図である。測定用の酢酸ガスには、酢酸(特級)(小宗化学薬品株式会社)から発生させた酢酸ガスを使用した。酢酸に対する測定条件は、酢酸(初期ガス濃度:約50ppm)、温度条件(室温)、測定時間(0分、10分、30分、1時間、3時間、6時間、ただし、測定値が定量下限(1ppm)未満になった時点で終了)である。
図24に示すように、経過時間0分において、第1〜第3測定では硫化水素ガスの濃度が50ppmであったが、10分経過後において第1測定では硫化水素ガスの濃度が<1ppmに低下した(測定値が定量下限未満になったので、測定をその時点で終了)。これに対し、第2および第3測定では、硫化水素ガスの濃度の低下は見られなかった。
図24から明らかなように、扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bでは、酢酸ガスの濃度を短時間に確実に低減させることができ、酢酸ガス臭を有効に除去する効果があることが分かった。したがって、扇風機用脱臭具10A〜10Dは、それらを扇風機38A,38Bに設置して使用することで、空気に含まれる酢酸臭(生ゴミの腐敗臭)を確実に除去することができる。また、扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bを所定時間稼働させることで、空気に含まれる酢酸臭(生ゴミの腐敗臭)を確実に除去することができる。
図25は、アセトアルデヒドに対する測定結果を示す図である。測定用のアセトアルデヒドガスには、アセトアルデヒド(一級)(和光純薬工業株式会社)から発生させたアセトアルデヒドガスを使用した。アセトアルデヒドに対する測定条件は、アセトアルデヒド(初期ガス濃度:約20ppm)、温度条件(室温)、測定時間(0分、10分、30分、1時間、3時間、6時間、ただし、測定値が定量下限(1ppm)未満になった時点で終了)である。
図25に示すように、経過時間0分において第1〜第3測定ではアセトアルデヒドガスの濃度が20ppmであったが、1時間経過後において第1測定ではアセトアルデヒドガスの濃度が9ppmに低下し、3時間経過後において第1測定ではアセトアルデヒドガスの濃度が8ppmに低下し、6時間経過後において第1測定ではアセトアルデヒドガスの濃度が6ppmに低下した。第1測定では、6時間経過後にアンモニアガスの濃度が初期ガス濃度の約1/3に減少したのに比較し、第2および第3測定では、アンモニアガスの濃度の変化は見られなかった。
図25から明らかなように、扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bでは、アセトアルデヒドガスの濃度を確実に低減させることができ、アセトアルデヒド臭(刺激的な青ぐさい臭い)を有効に除去する効果があることが分かった。したがって、扇風機用脱臭具10A〜10Dは、それらを扇風機38A,38Bに設置して使用することで、空気に含まれるアセトアルデヒド臭を確実に除去することができる。また、扇風機用脱臭具10A〜10Dを設置した扇風機38A,38Bを所定時間稼働させることで、空気に含まれるアセトアルデヒド臭を確実に除去することができる。
10A 扇風機用脱臭具
10B 扇風機用脱臭具
10C 扇風機用脱臭具
10D 扇風機用脱臭具
11 前面
12 後面
13 脱臭フィルタ
14 支持フレーム
15 上方エリア
16 第1側方エリア
17 第2側方エリア
18 外周縁
19 内周縁
20 軟質ポリウレタンフォーム
21 壁面
22 通気性ネット
23 通気路
24 通気口
25 外側フレーム
26 内側フレーム
27 連結フレーム
28 第1外周枠
29 第2外周枠
30 第3外周枠
31 第1内周枠
32 第2内周枠
33 第3内周枠
34 スペース
35 固着手段
36 フック部材
37 ループ部材
38A 扇風機
38B 扇風機
39 後ガード
40 モーターケース
41 羽根
42 頂部
43 取っ手
44 ベース
45 側部
46 側部
47 径方向先端部
48 外周縁
49 エアフィルタ

Claims (15)

  1. 前面および後面を有して空気に含まれる臭いを除去する所定面積の脱臭フィルタと、前記脱臭フィルタを支持する支持フレームとから形成され、扇風機に取り付けられる扇風機用脱臭具において、
    前記脱臭フィルタが、前記扇風機の後ガードの後方に位置するモーターケースの頂部を取り囲む上方エリアと、前記上方エリアから前記扇風機のベースに向かって下方へ延びていて前記モーターケースの一方の側部を取り囲む第1側方エリアと、前記上方エリアから前記扇風機のベースに向かって下方へ延びていて前記モーターケースの他方の側部を取り囲む第2側方エリアとを有し、
    前記支持フレームが、前記脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとの外周縁に延びる外側フレームと、前記外側フレームにつながって前記脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとの内周縁に延びる内側フレームとから形成され、
    前記内側フレームに囲繞されて前記モーターケースが位置するスペースが、前記第1側方エリアと前記第2側方エリアとの間に画成され、前記モーターケースに着脱可能に固着される固着手段が、前記脱臭フィルタの上方エリアに延びる前記内側フレームに形成されていることを特徴とする扇風機用脱臭具。
  2. 前記扇風機用脱臭具が、前記固着手段を介して前記後ガードの直後に位置するモーターケースの頂部に着脱可能に固着され、前記扇風機用脱臭具では、それが前記扇風機に取り付けられたときに、前記脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとが前記後ガードの直後に位置する請求項1に記載の扇風機用脱臭具。
  3. 前記扇風機用脱臭具が、前記固着手段を介して前記後ガードの直後に位置するモーターケースの頂部に形成された取っ手に着脱可能に固着され、前記扇風機用脱臭具では、それが前記扇風機に取り付けられたときに、前記脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとが前記後ガードの直後に位置する請求項1に記載の扇風機用脱臭具。
  4. 前記扇風機用脱臭具では、それが前記扇風機に取り付けられたときに、前記脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとの外周縁が前記扇風機の羽根の径方向先端部の近傍に位置する請求項1ないし請求項3いずれかに記載の扇風機用脱臭具。
  5. 前記扇風機用脱臭具では、それが前記扇風機に取り付けられたときに、前記脱臭フィルタの上方エリアと第1および第2側方エリアとの外周縁が前記後ガードの外周縁と前記扇風機の羽根の径方向先端部との間に位置する請求項1ないし請求項3いずれかに記載の扇風機用脱臭具。
  6. 前記支持フレームが、前記外側フレームと前記内側フレームとに繋がって径方向へ延びる連結フレームを含む請求項1ないし請求項5いずれかに記載の扇風機用脱臭具。
  7. 前記脱臭フィルタが、前記前後面間に延びる複数の通気路を有する連続気泡の軟質ポリウレタンフォームと、前記軟質ポリウレタンフォームの壁面に所定のバインダーを介して固着された活性炭粉末と、前記軟質ポリウレタンフォームの全体を包被する通気性の包装シートとから形成されている請求項1ないし請求項6いずれかに記載の扇風機用脱臭具。
  8. 前記脱臭フィルタが、活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させて作られて前記前後面間に延びる複数の通気路を有する連続気泡の軟質ポリウレタンフォームと、前記軟質ポリウレタンフォームの全体を包被する通気性の包装シートとから形成されている請求項1ないし請求項6いずれかに記載の扇風機用脱臭具。
  9. 前記複数の通気路が、前記軟質ポリウレタンフォームの壁面に囲繞されて該ポリウレタンフォームの内部に画成され、前記前面と前記後面との間で前記軟質ポリウレタンフォームの厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、前記外周縁と前記内周縁との間で該ポリウレタンフォームの径方向へ不規則に曲折しながら延びている請求項7または請求項8に記載の扇風機用脱臭具。
  10. 前記径方向へ隣接して前記厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路が、前記径方向において部分的に繋がり、前記厚み方向へ隣接して前記径方向へ曲折して延びるそれら通気路が、前記厚み向において部分的に繋がっている請求項9に記載の扇風機用脱臭具。
  11. 前記軟質ポリウレタンフォームでは、それら通気路の開口面積が前記厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに前記径方向に向かって不規則に変化し、それら通気口の面積が相違している請求項9または請求項10に記載の扇風機用脱臭具。
  12. 前記軟質ポリウレタンフォームの厚み寸法が、5〜20mmの範囲にあり、前記軟質ポリウレタンフォームの質量が、40〜80gの範囲にある請求項9ないし請求項11いずれかに記載の扇風機用脱臭具。
  13. 前記軟質ポリウレタンフォームの面速が、20〜40cm/secの範囲にある請求項9ないし請求項12いずれかに記載の扇風機用脱臭具。
  14. 前記包装シートが、所定のメッシュ数を有するネットまたは微細な不純物の捕集機能を有するエアフィルタである請求項1ないし請求項13いずれかに記載の扇風機用脱臭具。
  15. 前記包装シートが、所定のメッシュ数を有して前記前面と前記後面とのうちのいずれか一方の面に位置するネットと、微細な不純物の捕集機能を有して前記前面と前記後面とのうちのいずれか他方の面に位置するエアフィルタとから作られている請求項1ないし請求項13いずれかに記載の扇風機用脱臭具。
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