JP2016095431A - 光コネクタ結合システム - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性が改善された光コネクタ結合システムを提供する。【解決手段】光コネクタ結合システム1は、第1光ファイバ52と、第1光コネクタ10と、第2光ファイバ152と、第2光コネクタ100と、スペーサ部60と、アダプタ2とを備える。第1光コネクタ10は、第1光インターフェース部IF−1を有する第1フェルール40と、第1ハウジング30とを備える。第2光コネクタ100は、第2光インターフェース部IF−2を有する第2フェルール140と、第2ハウジング130とを備える。スペーサ部60は、第1光フェルール40上に配置される。第1フェルール40と第2フェルール140が互いに位置決めされた状態で、第1光ファイバ52は、第1光インターフェース部IF−1及び第2光インターフェース部IF−2を介して、第2光ファイバ152に光学的に結合される。【選択図】図8

Description

本発明は、光コネクタ結合システムに関する。
特許文献1には、複数の光ファイバを保持する2つのフェルールと、2つのフェルールを対向配置した状態で収容するアダプタとを備えたフェルールアセンブリが開示されている。各フェルールに取付けられたラッチ部材がアダプタと係合することで、各フェルールは互いに位置決めされている。
国際公開第2012/174227号
しかしながら、特許文献1に開示されたフェルールアセンブリでは、各フェルールの側面は、アダプタと係合するラッチ部材と一体形成されたアームと広範囲に亘り接触している。このため、アダプタに外力が加わった場合、外力はラッチ部材を介してアームに伝わり、アームから各フェルールに作用する。この結果、一方のフェルールに保持された光ファイバと他方のフェルールに保持された光ファイバとの間の光結合に悪影響を及ぼす虞がある。
本発明は、上記点に鑑み、信頼性が改善された光コネクタ結合システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様の光コネクタ結合システムは、
第1光ファイバと、
前記第1光ファイバの端部を保持する第1保持部と、
前記第1光ファイバと光学的に結合され、前記第1光ファイバから出射された光ビームを拡大して出射する第1光インターフェース部と、を備える第1フェルールと、
前記第1フェルールを収容する第1ハウジングと、
を備えた第1光コネクタと、
第2光ファイバと、
前記第2光ファイバの端部を保持する第2保持部と、
前記第2光ファイバと光学的に結合され、前記第1光インターフェース部から出射された光ビームを前記第2光ファイバに集光するように構成された第2光インターフェース部と、を備える第2フェルールと、
前記第2フェルールを収容する第2ハウジングと、
を備えた第2光コネクタと、
前記第1光インターフェース部及び前記第2光インターフェース部を互いに離間させるように、前記第1フェルール及び前記第2フェルールのうち一方のフェルールに配置されたスペーサ部と、
前記第1光コネクタ及び前記第2光コネクタが互いに対向するように、前記第1光コネクタ及び前記第2光コネクタを収容し、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングと係合するアダプタと、
を備え、
前記第1フェルールと前記第2フェルールが互いに位置決めされた状態で、前記第1光ファイバは、前記第1光インターフェース部及び前記第2光インターフェース部を介して、前記第2光ファイバに光学的に結合される。
本発明によれば、信頼性が改善された光コネクタ結合システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る光コネクタ結合システムを示す分解斜視図である。 第1光コネクタを示す分解斜視図である。 図2に示された第1フェルール及びその近傍を示す拡大斜視図である。 第1レンズアレイを第1フェルールの第1本体部に固定する工程を説明するための斜視図である。 図2に示したスペーサ部を示す拡大斜視図である。 スペーサ部を第1フェルールに取付ける前の状態を示す斜視図である。 第1フェルールと第2フェルールが互いに位置決めされる前の状態を示す第1実施形態に係る光コネクタ結合システムの断面図である。 第1フェルールと第2フェルールが互いに位置決めされた後の状態を示す第1実施形態に係る光コネクタ結合システムの断面図である。 図8に示した第1光ファイバと第2光ファイバとの間の光結合を説明するための模式図である。 第1実施形態に係る光コネクタ結合システムの第1変形例を説明するための第1フェルール及びその近傍を示す斜視図である。 図10に示したスペーサ部及び第1レンズアレイのY軸方向に直交する断面図である。 第1実施形態に係る光コネクタ結合システムの第2変形例を説明するための第1フェルール及びスペーサ部を示す斜視図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)第1光ファイバと、
前記第1光ファイバの端部を保持する第1保持部と、
前記第1光ファイバと光学的に結合され、前記第1光ファイバから出射された光ビームを拡大して出射する第1光インターフェース部と、を備える第1フェルールと、
前記第1フェルールを収容する第1ハウジングと、
を備えた第1光コネクタと、
第2光ファイバと、
前記第2光ファイバの端部を保持する第2保持部と、
前記第2光ファイバと光学的に結合され、前記第1光インターフェース部から出射された光ビームを前記第2光ファイバに集光するように構成された第2光インターフェース部と、を備える第2フェルールと、
前記第2フェルールを収容する第2ハウジングと、
を備えた第2光コネクタと、
前記第1光インターフェース部及び前記第2光インターフェース部を互いに離間させるように、前記第1フェルール及び前記第2フェルールのうち一方のフェルールに配置されたスペーサ部と、
前記第1光コネクタ及び前記第2光コネクタが互いに対向するように、前記第1光コネクタ及び前記第2光コネクタを収容し、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングと係合するアダプタと、
を備え、
前記第1フェルールと前記第2フェルールが互いに位置決めされた状態で、前記第1光ファイバは、前記第1光インターフェース部及び前記第2光インターフェース部を介して、前記第2光ファイバに光学的に結合される光コネクタ結合システム。
上記構成によれば、信頼性が改善された光コネクタ結合システムを提供することができる。
(2)前記第1フェルールと前記第2フェルールが互いに位置決めされた状態で、前記第1フェルールは、前記第1ハウジングに対して相対移動可能となるように前記第1ハウジングに収容されていると共に、前記第2フェルールは、前記第2ハウジングに対して相対移動可能となるように前記第2ハウジングに収容されている項目(1)に記載の光コネクタ結合システム。
上記構成によれば、信頼性が改善された光コネクタ結合システムを提供することができる。
(3)前記スペーサ部は、前記拡大された光ビームを透過させる透光部と、ベース部とを有し、前記ベース部は、前記一方のフェルールに対して着脱可能である項目(1)又は項目(2)に記載の光コネクタ結合システム。
上記構成によれば、メンテナンスが比較的容易な光コネクタ結合システムを提供することができる。
(4)前記スペーサ部は、第1ガイド部を有し、
前記第1フェルール及び前記第2フェルールのうち他方のフェルールは、第2ガイド部を有し、
前記第1フェルールと前記第2フェルールは、前記第1ガイド部と前記第2ガイド部によって互いに位置決めされ、
前記第1ガイド部は、前記ベース部上に設けられた一対のガイドピンであり、
前記第2ガイド部は、前記他方のフェルールに形成された一対のガイド穴である、項目(3)に記載の光コネクタ結合システム。
上記構成によれば、製造コストを低減できる光コネクタ結合システムを提供することができる。
(5)前記スペーサ部は、前記第1フェルール及び前記第2フェルールのうち何れか一方と係合するように構成された係合ラッチをさらに有する項目(4)に記載の光コネクタ結合システム。
上記構成によれば、取扱いが容易な光コネクタ結合システムを提供することができる。
(6)前記スペーサ部は、前記一方のフェルールと一体的に形成されており、
前記第1光インターフェース部及び前記第2光インターフェース部は、レンズを含む項目(1)又は項目(2)に記載の光コネクタ結合システム。
上記構成によれば、製造コストを低減できる光コネクタ結合システムを提供することができる。
(7)前記スペーサ部は、前記第1光インタフェース部及び前記第2光インターフェース部のうち一方の光インターフェース部を露出させる開口部と、ベース部とを有し、
前記開口部の開口面積は、前記一方の光インターフェース部側から、他方の光インターフェース部側に向けて徐々に大きくなる項目(6)に記載の光コネクタ結合システム。
上記構成によれば、メンテナンスが比較的容易な光コネクタ結合システムを提供することができる
(8)前記開口部を規定する内壁面は、前記一方の光インターフェース部側がラウンド形状に形成されている項目(7)に記載の光コネクタ結合システム。
上記構成によれば、メンテナンスが比較的容易な光コネクタ結合システムを提供することができる。
(9)前記ベース部は、前記一方の光インターフェース部を挟んで互いに対向する側面を備え、
前記開口部は、前記ベース部の一方の側面から他方の側面まで延びる項目(7)に記載の光コネクタ結合システム。
上記構成によれば、メンテナンスが比較的容易な光コネクタ結合システムを提供することができる。
(10)前記第1光ファイバ及び前記第2光ファイバは、シングルモード光ファイバであり、
前記第1フェルール及び前記第2フェルールのうち少なくとも一方には、ガイド穴が形成されており、
前記第1フェルールと前記第2フェルールは、マルチモード光ファイバ用のガイドピンが前記ガイド穴に挿入されることで互いに位置決めされる項目(1)から項目(9)のうちいずれか一に記載の光コネクタ結合システム。
上記構成によれば、製造コストを低減できる光コネクタ結合システムを提供することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態の説明において既に説明された部材と同一の参照番号を有する部材については、説明の便宜上、その説明は省略する。また、本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。
また、本実施形態の説明では、本実施形態の理解を容易にするために、適宜、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向について言及する。尚、これらの方向は、図1に示された光コネクタ結合システム1に設定された相対的な方向である。従って、図1に示された光コネクタ結合システム1が所定方向に回転した場合には、それに従って、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向のうち少なくとも一つの軸方向が変化することに留意が必要である。
ここで、X軸方向は、+X方向(+方向をベクトルの向きとする)及び−X方向を含む方向である。同様に、Y軸方向は、+Y向及び−Y方向を含む方向であって、Z軸方向は、+Z方向及び−Z方向を含む方向である。尚、特定の方向(ベクトル)を説明する場合には、適宜、+X方向、−Y方向等として明示する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光コネクタ結合システム1を示す分解斜視図である。図1に示すように、光コネクタ結合システム1は、光ケーブル50と、光ケーブル150と、第1光コネクタ10と、第2光コネクタ100と、アダプタ2とを備える。
第1光コネクタ10は、第1フェルール40と、第1フェルール40の端部に取り付けられたスペーサ部60と、第1フェルール40を収容する第1ハウジング30と、第1ハウジング30の後端に取り付けられたブーツ20とを備える。第2光コネクタ100は、第2フェルール140と、第2フェルール140を収容する第2ハウジング130と、第2ハウジング130の後端に取り付けられたブーツ120とを備える。第2光コネクタ100は、スペーサ部60が設けられていない点を除いて、第1光コネクタ10と同一の構成を有する。尚、第2光コネクタ100にスペーサ部60を設けてもよい。
アダプタ2は、第1光コネクタ10及び第2光コネクタ100を、互いに対向するように収容する。第1光コネクタ10及び第2光コネクタ100がアダプタ2に収容された状態で、第1ハウジング30と第2ハウジング130はアダプタ2に係合される。
図2は、第1光コネクタ10を示す分解斜視図である。図2に示すように、第1ハウジング30及びブーツ20内に、第1フェルール40と、スペーサ部60と、バネ70と、ラッチ90とが収容されている。
ラッチ90は、ブーツ20と接続されており、第1ハウジング30と係合するように構成されている。バネ70は、第1フェルール40に弾性力を+Z方向に付与するように構成されている。第1ハウジング30がラッチ90と係合することで、第1ハウジング30は、スペーサ部60、第1フェルール40及びバネ70を収容する。
次に、図3及び図4を参照して、第1フェルール40について説明する。図3は、図2に示された第1フェルール40及びその近傍を示す拡大斜視図である。図4は、第1レンズアレイ80を第1本体部45に固定する工程を説明するための斜視図である。
光ケーブル50は、X軸方向に平行に配列された複数の第1光ファイバ52と、複数の第1光ファイバ52を一体的に被覆する被覆53とを備えている。本実施形態では、光ケーブル50は、Y軸方向において2段に積み重ねられた状態で第1フェルール40によって保持されている。尚、以下の説明では、説明の便宜上、2段に積み重ねられた光ケーブル50は、特に区別することなく、単に光ケーブル50として説明する。
光ケーブル50の端部では、複数の第1光ファイバ52は、被覆53から露出している。第1光ファイバ52は、光が伝搬するコア層と、コア層を覆うクラッド層から構成される。本実施形態では、第1光ファイバ52はシングルモード光ファイバであるが、マルチモード光ファイバを適用しても良い。
第1フェルール40は、第1光ファイバ52の端部を保持する第1本体部45と、第1レンズアレイ80とを備える。第1本体部45は、窓部41と、X軸方向に平行に配列した複数の光ファイバ保持孔42と、一対の凹部46と、一対のガイドピン挿入穴44と、後端部47とを有する。図3に示された第1本体部45は、MT型フェルールであるが、第1本体部45の形状はこれには限定されない。後端部47は、略直方体形状に形成されており、光ケーブル50が挿入される挿入口(図示せず)が光ファイバ保持孔42と連通するように設けられている。
図4に示すように、各光ファイバ保持孔42及び一対のガイドピン挿入穴44は、Z軸方向に延びるように本体部45に形成されている。被覆53から露出し単芯分離した各第1光ファイバ52は、対応する光ファイバ保持孔42に挿通されることで、第1本体部45の前面48に向けてガイドされる。各第1光ファイバ52は、窓部41から供給された接着剤によって第1フェルール40に固定される。このように、各第1光ファイバ52は、対応する光ファイバ保持孔42によって保持される。
また、前面48が例えば研磨処理されることにより、各第1光ファイバ52の端面が第1フェルール40の前面48と面一とされる。
第1レンズアレイ80は、第1光ファイバ52から出射された光ビームを拡大して出射する第1光インターフェース部IF−1と、一対のガイド穴84とを有する。第1光インターフェース部IF−1は、X軸方向に平行に配列した複数のGRIN(Gradient−Index)レンズ82を有する。また、第1レンズアレイ80は、前面88aと、前面88aと反対側に位置する後面88bとを有する。GRINレンズ82は、Z軸方向において前面88aから後面88bまで延びるように第1レンズアレイ80内に保持されている。前面88aと後面88bは、研磨等の平滑化処理がなされている。
第1レンズアレイ80は、後面88bが第1本体部45の前面48と接触するように、第1本体部45上に配置される。第1レンズアレイ80が前面48上に配置された状態では、各GRINレンズ82は、対応する光ファイバ保持孔42に収容された第1光ファイバ52の端面に対して位置決めされている。
GRINレンズ82は、その中心部分から外周に向かって徐々に屈折率が変化するように構成されている。また、GRINレンズ82は、第1光ファイバ52から出射された光ビームを拡大するように構成されている。例えば、GRINレンズ82は、第1光ファイバ52から出射された発散光をコリメートし、平行光を+Z方向に向けて出射するように構成されている。さらに、GRINレンズ82は、第2光インターフェース部IF−2から第1光インターフェース部IF−1のGRINレンズ82に入射した平行光である光ビームを集光し、第1光ファイバ52に結合させるように構成されている。
次に、図4を参照して、第1レンズアレイ80を第1本体部45の前面48上に配置する工程を説明する。一対の治具ガイドピン12の各々を、対応するガイドピン挿入穴44とガイド穴84に挿入した状態で、第1レンズアレイ80を前面48上に仮置きする。この状態で、各GRINレンズ82は、対応する第1光ファイバ52の端面と位置決めされている。その後、第1レンズアレイ80の後面88bと第1本体部45の前面48との間に接着剤を供給することで、接着剤を介して第1レンズアレイ80を第1本体部45に固定する。最後に、一対の治具ガイドピン12の各々を、対応するガイドピン挿入穴44とガイド穴84から取り出す。
このように、各GRINレンズ82は、対応する第1光ファイバ52の端面に対して位置決めされるので、各GRINレンズ82は、対応する第1光ファイバ52と光学的に結合される。さらに、各ガイド穴84は、対応するガイドピン挿入穴44に対して位置決めされるので、各ガイド穴84は、対応するガイドピン挿入穴44と連通する。
第1光ファイバ52とGRINレンズ82との間の軸ずれは、GRINレンズ82から出射する光ビーム若しくはGRINレンズ82から第1光ファイバ52に入射する光ビームの角度ずれを引き起こすので、光学特性への影響が大きい。従って、治具ガイドピン12としては、シングルモード光ファイバ用のガイドピンが使用されることが好ましい。
シングルモード光ファイバ用のガイドピンは、ガイドピンの軸方向の各位置における外径の所定の設計値に対する誤差が±0.5μm以下となるような精度で製造されている。治具ガイドピン12の直径は、軸方向において外径変動が生じた場合には軸方向の外径の平均値を指す。このように、シングルモード光ファイバ用のガイドピンを用いることで、第1光ファイバ52の端面とGRINレンズ82との間の位置ずれを±0.5μm以内に抑えることができる。このとき、治具ガイドピン12の直径とガイドピン挿入穴44及びガイド穴84の内径との差は、例えば1μm以下とすることができる。これにより、第1本体部45のガイドピン挿入穴44と第1レンズアレイ80のガイドピン挿入穴44の中心位置のずれを例えば1μm以下とし、第1本体部45と第1レンズアレイ80とを精度良く位置決めできる。また、このように高精度な治具ガイドピン12であっても、第1フェルール40を製造した後に、別の第1フェルール40の製造に再使用できるので、製造コストの低減が可能である。
次に、図5を参照して、スペーサ部60について説明する。図5は、図2に示したスペーサ部60を示す拡大斜視図である。図5に示すように、スペーサ部60は、ベース部63と、開口部62(透光部)と、一対の第1ガイドピン64(第1ガイド部)と、一対の第2ガイドピン68と、一対の係合ラッチ65とを備えている。ベース部63は、前面63aと、前面63aとは反対側に位置する後面63bとを有する。ベース部63は、Z軸方向において前面63aから後面63bまで延びる開口部62を規定する。一対の第1ガイドピン64は、ベース部63の前面63aから+Z方向に突出する。一対の第2ガイドピン68は、ベース部63の後面63bから−Z方向に突出する。
一対の係合ラッチ65は、第1フェルール40の凹部46と係合するように構成されている。各係合ラッチ65は、−Z方向に延びるアーム65bと、アーム65bの端部に形成された係合片65aとを有する。
次に、図6を参照して、スペーサ部60を第1フェルール40に取付ける工程について簡単に説明する。図6は、スペーサ部60を第1フェルール40に取付ける前の状態を示している。各第2ガイドピン68が対応するガイド穴84及びガイド穴84に連通したガイドピン挿入穴44(図4参照)に挿入されると共に、ベース部63の後面63bと第1レンズアレイ80の前面88aが対向した状態で、スペーサ部60が第1レンズアレイ80上に配置される。このとき、各係合ラッチ65の係合片65aは、対応する第1フェルール40の凹部46に嵌め込まれることで、スペーサ部60は、第1レンズアレイ80に取付けられる。
また、スペーサ部60が第1レンズアレイ80上に配置された状態で、第1インターフェース部IF−1は、開口部62から外部に露出している。このため、開口部62は、第1インターフェース部IF−1に入出射する拡大光ビームを透過させる透光部として機能する。透光部は開口部62に限定されず、第1インターフェース部IF−1に入出射する光ビームを透過させる機能があれば、他の透明媒質が充填された構成等を採用することができる。
第1ガイドピン64及び第2ガイドピン68は、ベース部63と一体的に形成されていても良いし、別体として形成されてもよい。第1ガイドピン64と第2ガイドピン68は、マルチモード光ファイバ用のガイドピンであって、ガイドピンの軸方向の各位置における外径の所定の設計値に対する誤差が±1.0μm以下となるような精度で製造されている。マルチモード光ファイバ用のガイドピンを用いる利点については後述する。
スペーサ部60は、各係合ラッチ65と対応する凹部46との係合を解除することで、第1フェルール40から取り外すことができる。このように、スペーサ部60は、第1フェルール40に対して着脱可能となっている。従って、第1光インターフェース部IF−1の表面を清掃した後、スペーサ部60を第1フェルール40に取り付けることで、第1フェルール40と第2フェルール140とを結合させることができる。
次に、図7及び図8を参照して、第1光コネクタ10の第1フェルール40と第2光コネクタ100の第2フェルール140が互いに位置決めされる前後の状態について説明する。図7は、光コネクタ結合システム1のY軸方向に垂直な断面図であって、第1フェルール40と第2フェルール140が互いに位置決めされる前の状態を示している。図8は、光コネクタ結合システム1のY軸方向に垂直な断面図であって、第1フェルール40と第2フェルール140が互いに位置決めされた後の状態を示している。
図7に示された光コネクタ結合システム1では、第1光コネクタ10及び第2光コネクタ100は、第1フェルール40と第2フェルール140が互いに対向するように、アダプタ2のキャビティ23内に収容されている。
第1光コネクタ10では、スペーサ部60が第1フェルール40に取付けられている。第2光コネクタ100は、スペーサ部60が設けられていない点を除いて、第1光コネクタ10と同一の構成を有する。
第2光コネクタ100は、第2フェルール140と、第2ハウジング130と、バネ170とを備える。第2フェルール140は、第2本体部145と、第2レンズアレイ180とを備える。第2ハウジング130は、第2フェルール140及びバネ170を収容する。
光ケーブル150は、X軸方向に平行に配列された複数の第2光ファイバ152と、複数の第2光ファイバ152を一体的に被覆する被覆153とを有する。第2フェルール140は、第2光ファイバ152の端部を保持する光ファイバ保持孔(図示せず)を有する第2本体部145を備える。第2本体部145は、前端に一対のガイドピン挿入穴144を有する。第2レンズアレイ180は、Z軸方向において第2本体部145上に配置されており、第2光ファイバ152から出射された光ビームを拡大して出射する第2光インターフェース部IF−2(図9を参照)と、一対のガイド穴184(第2ガイド部)とを有する。第2光インターフェース部IF−2は、GRINレンズ182(図9を参照)を有する。各ガイド穴184は、Z軸方向において第2レンズアレイ180を貫通し、対応するガイドピン挿入穴144に対して位置決めされて連通している。
図7に示す状態から、第1光コネクタ10を+Z方向に移動させると共に、第2光コネクタ100を−Z方向に移動させ、スペーサ部60の各第1ガイドピン64(第1ガイド部)を対応する第2フェルール140のガイド穴184(第2ガイド部)及びガイドピン挿入穴144に挿入させる。図8に示すように、第1フェルール40と第2フェルール140は、第1ガイドピン64とガイド穴184によって互いに位置決めされる。さらに、この状態で、第1光ファイバ52と第2光ファイバ152は、第1光インターフェース部IF−1及び第2光インターフェース部IF−2を介して、光学的に結合される。
また、図7及び図8に示すように、第1光インターフェース部IF−1は、+Z方向において第1ハウジング30から突出していると共に、第2光インターフェース部IF−2は、−Z方向において第2ハウジング130から突出しているので、スペーサ部60を介して第1光コネクタ10と第2光コネクタ100とを互いに確実に位置決めすることが可能となる。
また、図7に示す状態では、バネ70が第1フェルール40に与える弾性力とバネ170が第2フェルール140に与える弾性力は略等しくなるように設定されている。この状態では、バネ70が第1フェルール40を+Z方向に押圧するが、第1フェルール40の後端部47が第1ハウジング30の内壁面36に当接しているため、第1フェルール40とハウジング30の相対位置が固定されている。同様に、バネ170が第2フェルール140を−Z方向に押圧するが、第2フェルール140の後端部147が第2ハウジング130の内壁面136に当接しているため、第2フェルール140と第1ハウジング30の相対位置が固定されている。
一方、図8に示す状態では、第1光コネクタ10と第2光コネクタ100がスペーサ部60を介して互いに位置決めされる。バネ70が第1フェルール40に与える弾性力とバネ170が第2フェルール140に与える弾性力は略等しくなるように設定されているため、第1フェルール40は僅かに−Z方向に後退すると共に、第2フェルール140は僅かに+Z方向に後退する。
このとき、Z軸方向において、スペーサ部60のベース部63の中心位置は、アダプタ2のキャビティ23の中心部分の位置と略一致する。このように、第1光コネクタ10と第2光コネクタ100は、ベース部63を中心として左右対称にキャビティ23内に配置されるので、第1光コネクタ10と第2光コネクタ100との結合状態が安定する。
また、図8に示すように、第1ハウジング30の係合部34は、アダプタ2の第1係合部24aと互いに係合すると共に、第2ハウジング130の係合部134は、アダプタ2の第2係合部24bと互いに係合する。これにより、第1光コネクタ10及び第2光コネクタ100がアダプタ2から脱落しないように保持される。
この状態で、アダプタ2に外力が加わった場合、外力は、アダプタ2から第1ハウジング30を介して第1光ファイバ52を保持する第1フェルール40に伝わると共に、アダプタ2から第2ハウジング130を介して第2光ファイバの端部を保持する第2フェルール140に伝わる。従って、アダプタ2に加わった外力は、第1ハウジング30及び第2ハウジング130によって緩和することができる。
また、第1フェルール40が僅かに−Z方向に後退したとき、第1フェルール40の後端部47は、ハウジング30の内壁面36から僅かに離間する。同様に、第2フェルール140は僅かに+Z方向に後退したとき、第2フェルール140の後端部147は、第2ハウジング130の内壁面136から僅かに離間する。
このように、第1フェルール40と第2フェルール140が互いに位置決めされた状態で、第1フェルール40は、第1ハウジング30に対して相対移動可能となるように第1ハウジング30に収容されている。一方、第2フェルール140は、第2ハウジング130に対して相対移動可能となるように第2ハウジング130に収容されている。このように、互いに結合された第1フェルール40及び第2フェルール140は、第1ハウジング30および第2ハウジング130に対して浮動する状態でハウジングに収容されている。
このため、互いに結合された第1光コネクタ10及び第2光コネクタ100に外力が加わった場合でも、外力が第1ハウジング30及び第2ハウジング130から第1フェルール40及び第2フェルール140に直接伝わらない。このため、第1光ファイバ52と第2光ファイバ152との間の光結合は、外力による悪影響を受けにくくなる。従って、信頼性が改善された光コネクタ結合システム1を提供することができる。
また、本実施形態に係る光コネクタ結合システム1によれば、第1レンズアレイ80又は第2レンズアレイ180に一対のガイドピンを設ける必要がなく、スペーサ部60に一対の第1ガイドピン64を設ければよい。
つまり、スペーサ部60を第1レンズアレイ80に取付けることで、第1光コネクタ10を雄型コネクタとして使用できる。一方、スペーサ部60を第2レンズアレイ180に取付けることで、第2光コネクタ100を雄型コネクタとして用いることができる。このように、スペーサ部60が取り付けられた光コネクタを雄型コネクタとして使用できる。これにより、ガイドピンが一体的に形成された雄型コネクタを予め用意する必要がない。従って、製造コストを低減できる光コネクタ結合システム1を提供することができる。
また、本実施形態に係る光コネクタ結合システム1によれば、スペーサ部60は、第1フェルール40と係合する係合ラッチ65を有する。これにより、互いに結合された第1フェルール40と第2フェルール140を取り外すときに、スペーサ部60が、不意に第1レンズアレイ80から取り外される状況を防ぐことができる。従って、取扱いが容易な光コネクタ結合システム1を提供することができる。
(第1光ファイバ52と第2光ファイバ152との間の光結合)
次に、図9を参照して、第1光ファイバ52と第2光ファイバ152との間の光結合について以下に説明する。図9は、図8に示した第1光ファイバ52と第2光ファイバ152との間の光結合を説明するための模式図である。
尚、第1フェルール40に保持される複数の第1光ファイバ52のうち、受信側光ファイバを第1光ファイバ52aと称し、送信側光ファイバを第1光ファイバ52bと称する。同様に、第2フェルール140に保持される複数の第2光ファイバ152のうち、送信側光ファイバを第2光ファイバ152aと称し、受信側光ファイバを第2光ファイバ152bと称する。
さらに、第1レンズアレイ80は、複数のGRINレンズ82を有し、第1光インターフェース部IF−1を構成する。複数のGRINレンズ82のうち、第1光ファイバ52aと光学的に接続されたGRINレンズをGRINレンズ82aと称し、第1光ファイバ52bと光学的に接続されたGRINレンズをGRINレンズ82bと称する。
同様に、第2レンズアレイ180は、複数のGRINレンズ182を有し、第2光インターフェース部IF−2を構成する。複数のGRINレンズ182のうち、第2光ファイバ152aと光学的に接続されたGRINレンズをGRINレンズ182aと称し、第2光ファイバ152bと光学的に接続されたGRINレンズをGRINレンズ182bと称する。
第1光ファイバ52bと第2光ファイバ152bとの間の光結合について以下に説明する。第1光ファイバ52b内を+Z方向に伝搬し、GRINレンズ82bに入射した光ビームは、GRINレンズ82bによって拡大されて、開口部62に向けて出射される。GRINレンズ82bは、第1光ファイバ52bからされた発散光をコリメートし、発散光を略平行な光ビームに変換する。
GRINレンズ82bによって拡大された光ビームは、開口部62内を+Z方向に伝搬し、GRINレンズ182bに入射すると、GRINレンズ182bによって第2光ファイバ152bの端面に集光され、第2光ファイバ152b内を+Z方向に伝搬する。このように、第1光ファイバ52bと第2光ファイバ152bは、第1光インターフェース部IF−1と第2光インターフェース部IF−2を介して、互いに光学的に結合される。
同様に、第2光ファイバ152a内を−Z方向に伝搬し、GRINレンズ182aに入射した光ビームは、GRINレンズ182aによって拡大されて、開口部62に向けて出射される。
GRINレンズ182aによって拡大された光ビームは開口部62内を−Z方向に伝搬し、GRINレンズ82aに入射すると、GRINレンズ82aによって第1光ファイバ52aの端面に集光され、第1光ファイバ52a内を−Z方向に伝搬する。このように、第2光ファイバ152aと第1光ファイバ52aは、第1光インターフェース部IF−1と第2光インターフェース部IF−2を介して、互いに光学的に結合される。
本実施形態に係る光コネクタ結合システム1によれば、第1光インターフェース部IF−1と第2光インターフェース部IF−2との間では、光ビームは拡大されている。このように、本実施形態の光コネクタ結合システム1によれば、拡大光ビームの態様にて光の授受を行うことにより、光結合方向(Z軸方向)と直交する面内(XY面内)における第1光コネクタ10と第2光コネクタ100との間の軸ずれによって生じる接続損失を抑えることができる。従って、軸ずれによる光学特性の低下が小さい(トレランスが大きい)光結合構造が提供される。また、これにより第1光コネクタ10と第2光コネクタ100との間を位置決めするガイドピンに高い加工精度が要求されないので、光学特性の良い光コネクタ結合システム1を低コストにて提供できる。本実施形態の一例では、第1ガイドピン64及び第2ガイドピン68の加工精度を、マルチモード光ファイバ同士を光結合するための光コネクタに通常用いられるガイドピンと同様の加工精度にできる。この場合、第1ガイドピン64の直径と一対のガイド穴184の内径との差、及び、第2ガイドピン68の直径と一対のガイド穴84の内径との差は、例えば2μm以下である。
通常、シングルモード光ファイバ同士は、前述のシングルモード光ファイバ用のガイドピンを用いて光結合される。この場合には、ガイドピンの直径とガイド穴の内径との差は1μm以下とされる。一方、本実施形態の光コネクタ結合システム1によれば、第1ガイドピン64の直径と一対のガイド穴184の内径との差、及び、第2ガイドピン68の直径と一対のガイド穴84の内径との差が1μmより大きく2μm以下である場合でも、第2光ファイバ152aと第1光ファイバ52aとの間の光学特性の低下が小さい。このように、光コネクタ結合システム1の製造コストを低減できる。
(第1変形例)
次に、図10及び図11を参照して、第1実施形態に係る光コネクタ結合システム1の第1変形例について説明する。図10は、第1フェルール40及びその近傍を示す斜視図である。図11は、図10に示したスペーサ部160及び第1レンズアレイ80のY軸方向に直交する断面図を示している。
第1変形例に係る光コネクタ結合システムは、スペーサ部160が第1レンズアレイ80と一体形成されている点で、第1実施形態に係る光コネクタ結合システム1と主に異なる。従って、以下の説明では、スペーサ部160の構成についてのみ言及する。尚、第1実施形態で説明した部材と同一の参照番号を有する部材は同一の構成を有するので、その説明は省略する。
図10及び図11に示すように、スペーサ部160は、第1フェルール40の第1レンズアレイ80と一体的に形成されている。スペーサ部160は、ベース部163と、一対のガイドピン164(第1ガイド部)とを備えている。ベース部163は、第1面161aと、第2面161bと、第3面167aと、第4面167bとを有する。前面88aは、第1光インターフェース部IF−1を含む。第2面161bは、第1面161aよりZ軸方向において第2光インターフェース部IF−2側に(+Z方向に突出して)配置される。図10に示すように、第3面167aは、Z軸方向において第1面161aと第2面161bとの間に配置され、第1面161aに連続するように設けられる。第4面167bは、第3面167aと反対側に位置し、第2面161bに連続するように設けられる。第3面167aと第4面167bは、第1光インターフェース部IF−1を挟んで互いに対向している。
第1変形例に係る光コネクタ結合システムにおいては、スペーサ部160の第2面161bが第2フェルール140の端部に当接することによって、第1光インターフェース部IF−1と第2光インターフェース部IF−2とが離間した状態で対向する。
スペーサ部160は、GRINレンズ82から出射された拡大された光ビームを透過させるように構成された開口部162(透光部)をさらに有する。開口部162は、Z軸方向において、第1面161aから第2面161bに延びるように形成されており、第1光インターフェース部IF−1を露出させている。さらに、開口部162は、Y軸方向において、第3面167aから第4面167bに延びるように形成されている。このように、開口部162はベース部163によって規定される。
また、開口部162の開口面積は、第1光インターフェース部IF−1側から、第2光インターフェース部IF−2側(図示せず)に向けて(+Z方向に向けて)徐々に大きくなっている。これにより、第1光インターフェース部IF−1の清掃を容易に行うことができる。
また、開口部162を規定する内壁面169のうち、第1光インターフェース部IF−1側の根本部169aは、滑らかな曲線を有するラウンド形状に形成されている。これにより、綿棒やエアーブローにより、第1面161aと内壁面169との境界部分に溜まるゴミを容易に除去することができる。
第1変形例に係る光コネクタ結合システムによれば、スペーサ部160を第1フェルール40と一体的に形成することができる。このように、スペーサ部160として機能する構成要素を別途用意する必要がないので、製造コストを低減できる光コネクタ結合システムを提供することができる。
さらに、図10に示すように、開口部162は、第3面167aから第4面167bに延びるように形成されている。これにより、綿棒やエアーブローによって第1光インターフェース部IF−1に付着したゴミを容易に除去することができる。
このように、メンテナンスが比較的容易な光コネクタ結合システムを提供することができる。また、第1変形例の説明では、スペーサ部160を、第1フェルール40に設けているが、第2フェルール140に設けてもよい。また、スペーサ部160を第1フェルール40と第2フェルール140の双方に設けても良い。
(第2変形例)
次に、図12を参照して、第1実施形態に係る光コネクタ結合システム1の第2変形例を説明する。図12は、第1フェルール40−2とスペーサ部260を示す斜視図である。
第2変形例に係る光コネクタ結合システムは、スペーサ部260が、第1フェルール40−2と一体形成されている点で、第1実施形態及び第1変形例に係る光コネクタ結合システムと相違する。
図12に示すように、第1フェルール40−2は、第1光ファイバの端部を保持する第1本体部245と、第1光インターフェース部IF−1とを備える。第1光インターフェース部IF−1は、複数の凸レンズ282を備える。
スペーサ部260は、ベース部263と、ガイドピン264と、ガイド穴268とを備える。ガイドピン264は、ベース部263の第2面261bから+Z方向に突出し、ガイド穴268は、ベース部263の第2面261bから−Z方向に延びる。
ベース部263には、複数の凸レンズ282を外部に露出させる開口部262が形成されている。開口部262は、凸レンズ282に入出射する光ビームを透過させる透光部として機能する。
複数の凸レンズ282は、X軸方向に平行に配列している。各凸レンズ282は、第1フェルール40−2によって保持される対応する光ファイバ(図示せず)と光学的に結合されている。さらに、各凸レンズ282は、対応する光ファイバから出射された光ビームを拡大して出射する。また、各凸レンズ282は、図示しない第2フェルール140−2の第2インターフェース部IF−2から出射された光ビームを対応する光ファイバに集光するように構成されている。
スペーサ部260が一体形成された第1フェルール40−2(スペーサ付き第1フェルールと称する)と、スペーサ付き第1フェルールと同様の構成を有するスペーサ部260が一体形成された第2フェルール140−2(スペーサ付き第2フェルールと称する)を用意し、一方のガイドピン264と他方のガイド穴268を互いに結合させる。この状態で、スペーサ付き第1フェルールとスペーサ付き第2フェルールの前面260aを互いに当接させることにより、第1光インターフェース部IF−1と第2光インターフェース部IF−2を、間隔をあけて対向させる。このように、第2変形例に係る光コネクタ結合システムにおいては、スペーサ部260を介して、第1フェルール40−2と第2フェルール140−2同士が互いに位置決めされて結合される。
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
例えば、第1実施形態では、第1光インターフェース部IF−1及び第2光インターフェース部IF−2はGRINレンズ含むが、GRINレンズの代わりに、第2変形例で説明した凸レンズ282を用いることができる。
1:光コネクタ結合システム
2:アダプタ
10:第1光コネクタ
12:治具ガイドピン
20:ブーツ
23:キャビティ
24a:係合部
24b:係合部
30:第1ハウジング
34:係合部
36:内壁面
40:第1フェルール
40−2:第1フェルール
41:窓部
42:光ファイバ保持孔
44:ガイドピン挿入穴
45:第1本体部
46:凹部
47:後端部
48:前面
50:光ケーブル
52:第1光ファイバ
52a:第1光ファイバ
52b:第1光ファイバ
53:被覆
60:スペーサ部
62:開口部(透光部)
63:ベース部
63a:前面
63b:後面
64:第1ガイドピン(第1ガイド部)
65:係合ラッチ
65a:係合片
65b:アーム
68:第2ガイドピン
70:バネ
80:第1光インターフェース部
82:GRINレンズ
82a:GRINレンズ
82b:GRINレンズ
84:ガイド穴(第2ガイド部)
88a:前面
88b:後面
90:ラッチ
100:第2光コネクタ
120:ブーツ
130:第2ハウジング
134:係合部
136:内壁面
140:第2フェルール
140−2:第2フェルール
144:ガイドピン挿入穴
145:第2本体部
147:後端部
150:光ケーブル
152:第2光ファイバ
152a:第2光ファイバ
152b:第2光ファイバ
153:被覆
160:スペーサ部
161a:第1面
161b:第2面
162:開口部(透光部)
163:ベース部
164:ガイドピン(第1ガイド部)
167a:第3面
167b:第4面
169:内壁面
169a:根本部
170:バネ
180:第2光インターフェース部
182:GRINレンズ
182a:GRINレンズ
182b:GRINレンズ
184:ガイド穴(第2ガイド部)
245:第1本体部
260:スペーサ部
261b:第2面
262:開口部(透光部)
263:ベース部
264:ガイドピン
268:ガイド穴
282:凸レンズ
IF−1:第1光インターフェース部
IF−2:第2光インターフェース部

Claims (10)

  1. 第1光ファイバと、
    前記第1光ファイバの端部を保持する第1保持部と、
    前記第1光ファイバと光学的に結合され、前記第1光ファイバから出射された光ビームを拡大して出射する第1光インターフェース部と、を備える第1フェルールと、
    前記第1フェルールを収容する第1ハウジングと、
    を備えた第1光コネクタと、
    第2光ファイバと、
    前記第2光ファイバの端部を保持する第2保持部と、
    前記第2光ファイバと光学的に結合され、前記第1光インターフェース部から出射された光ビームを前記第2光ファイバに集光するように構成された第2光インターフェース部と、を備える第2フェルールと、
    前記第2フェルールを収容する第2ハウジングと、
    を備えた第2光コネクタと、
    前記第1光インターフェース部及び前記第2光インターフェース部を互いに離間させるように、前記第1フェルール及び前記第2フェルールのうち一方のフェルールに配置されたスペーサ部と、
    前記第1光コネクタ及び前記第2光コネクタが互いに対向するように、前記第1光コネクタ及び前記第2光コネクタを収容し、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングと係合するアダプタと、
    を備え、
    前記第1フェルールと前記第2フェルールが互いに位置決めされた状態で、前記第1光ファイバは、前記第1光インターフェース部及び前記第2光インターフェース部を介して、前記第2光ファイバに光学的に結合される光コネクタ結合システム。
  2. 前記第1フェルールと前記第2フェルールが互いに位置決めされた状態で、前記第1フェルールは、前記第1ハウジングに対して相対移動可能となるように前記第1ハウジングに収容されていると共に、前記第2フェルールは、前記第2ハウジングに対して相対移動可能となるように前記第2ハウジングに収容されている請求項1に記載の光コネクタ結合システム。
  3. 前記スペーサ部は、前記拡大された光ビームを透過させる透光部と、ベース部とを有し、
    前記ベース部は、前記一方のフェルールに対して着脱可能である請求項1又は請求項2に記載の光コネクタ結合システム。
  4. 前記スペーサ部は、第1ガイド部を有し、
    前記第1フェルール及び前記第2フェルールのうち他方のフェルールは、第2ガイド部を有し、
    前記第1フェルールと前記第2フェルールは、前記第1ガイド部と前記第2ガイド部によって互いに位置決めされ、
    前記第1ガイド部は、前記ベース部上に設けられた一対のガイドピンであり、
    前記第2ガイド部は、前記他方のフェルールに形成された一対のガイド穴である、請求項3に記載の光コネクタ結合システム。
  5. 前記スペーサ部は、前記第1フェルール及び前記第2フェルールのうち何れか一方と係合するように構成された係合ラッチをさらに有する請求項4に記載の光コネクタ結合システム。
  6. 前記スペーサ部は、前記一方のフェルールと一体的に形成されており、
    前記第1光インターフェース部及び前記第2光インターフェース部は、レンズを含む請求項1又は請求項2に記載の光コネクタ結合システム。
  7. 前記スペーサ部は、前記第1光インターフェース部及び前記第2光インターフェース部のうち一方の光インターフェース部を露出させる開口部を規定するベース部を有し、
    前記開口部の開口面積は、前記一方の光インターフェース部側から、他方の光インターフェース部側に向けて徐々に大きくなる請求項6に記載の光コネクタ結合システム。
  8. 前記開口部を規定する内壁面は、前記一方の光インターフェース部側がラウンド形状に形成されている請求項7に記載の光コネクタ結合システム。
  9. 前記ベース部は、前記一方の光インターフェース部を挟んで互いに対向する側面を備え、
    前記開口部は、前記ベース部の一方の側面から他方の側面まで延びる請求項7に記載の光コネクタ結合システム。
  10. 前記第1光ファイバ及び前記第2光ファイバは、シングルモード光ファイバであり、
    前記第1フェルール及び前記第2フェルールのうち少なくとも一方には、ガイド穴が形成されており、
    前記第1フェルールと前記第2フェルールは、マルチモード光ファイバ用のガイドピンが前記ガイド穴に挿入されることで互いに位置決めされる請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載の光コネクタ結合システム。
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