JP2016094976A - 船舶用油圧ホース - Google Patents
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Abstract
【課題】耐炎性を有するとともに、各部材が一体化し、かつ所定の可撓性を有する船舶用油圧ホースを提供すること。【解決手段】船舶用油圧ホース10は、両端に継手14が結合された油圧ゴムホース12と、油圧ゴムホース12および継手14の油圧ゴムホース12との結合部13を覆う金属製の可動可能なブレード層16と、ブレード層16の長手方向の両端を結合部13に締め付ける固定バンド15とを備える。また、少なくとも継手14の結合部13とブレード層16との間に、帯状の耐炎材182が結合部13にハーフラップ巻きされブレード層16と共に固定バンド15で締め付けられる耐炎層18が設けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、船舶用油圧ホースに関する。
従来、船舶で使用される油圧ホース(船舶用油圧ホース)には、高い耐炎性能が要求されており、所定の認定試験に適合したもののみが、船舶上での使用を認められている。
例えば下記特許文献1では、可撓性に富むホースと、このホースの外周に配設され耐熱性および可撓性を有する第1保護部材と、この第1保護部材の外周に配設され耐熱性および可撓性を有する第2保護部材とで構成された耐熱ホースが開示されている。
例えば下記特許文献1では、可撓性に富むホースと、このホースの外周に配設され耐熱性および可撓性を有する第1保護部材と、この第1保護部材の外周に配設され耐熱性および可撓性を有する第2保護部材とで構成された耐熱ホースが開示されている。
一般に、ホースに耐炎性を持たせる方法として、上述した従来技術のようにホースの表面に耐炎性を有する部材を配置する方法が採られている。
一方で、船舶上で使用されるホースは、上記認定試験に適合する他、ホースと外装、またホースと継手とが一体化し、取り付け時や使用中にこれらが外れない必要がある。また、船舶上での取り回しを容易にするために一定の可撓性を有する必要がある。
よって、単純にホースの表面に耐炎性部材を配置するのみでは、ホースと耐炎性部材との間に隙間が空いたり、耐炎性部材が剥がれたり、ホースを曲げることが困難となる可能性がある。
一方で、船舶上で使用されるホースは、上記認定試験に適合する他、ホースと外装、またホースと継手とが一体化し、取り付け時や使用中にこれらが外れない必要がある。また、船舶上での取り回しを容易にするために一定の可撓性を有する必要がある。
よって、単純にホースの表面に耐炎性部材を配置するのみでは、ホースと耐炎性部材との間に隙間が空いたり、耐炎性部材が剥がれたり、ホースを曲げることが困難となる可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、耐炎性を有するとともに、各部材が一体化し、かつ所定の可撓性を有する船舶用油圧ホースを提供することにある。
上述の目的を達成するため、請求項1の発明にかかる船舶用油圧ホースは、両端に継手が結合された油圧ゴムホースと、前記油圧ゴムホースおよび前記両端の前記継手の前記油圧ゴムホースとの結合部を覆う金属製の可撓性を有するブレード層と、前記ブレード層の長手方向の両端を前記結合部に締め付ける固定バンドと、を備える船舶用油圧ホースであって、少なくとも前記継手の前記結合部と前記ブレード層との間に、帯状の耐炎材が前記結合部にハーフラップ巻きされ前記ブレード層と共に前記固定バンドで締め付けられる耐炎層が設けられている、ことを特徴とする。
請求項2の発明にかかる船舶用油圧ホースは、前記耐炎層は、前記両端の前記継手の前記結合部および前記結合部から露出する前記油圧ゴムホースの全長に亘って設けられている、ことを特徴とする。
請求項3の発明にかかる船舶用油圧ホースは、前記耐炎層は、前記耐炎材が前記油圧ゴムホースの長手方向に対して45°以上65°以下の傾きを有して巻きつけられて構成されている、ことを特徴とする。
請求項4の発明にかかる船舶用油圧ホースは、前記耐炎材の厚みが2.5mm以上4.0mm以下である、ことを特徴とする。
請求項2の発明にかかる船舶用油圧ホースは、前記耐炎層は、前記両端の前記継手の前記結合部および前記結合部から露出する前記油圧ゴムホースの全長に亘って設けられている、ことを特徴とする。
請求項3の発明にかかる船舶用油圧ホースは、前記耐炎層は、前記耐炎材が前記油圧ゴムホースの長手方向に対して45°以上65°以下の傾きを有して巻きつけられて構成されている、ことを特徴とする。
請求項4の発明にかかる船舶用油圧ホースは、前記耐炎材の厚みが2.5mm以上4.0mm以下である、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、継手周辺に耐炎層を有しているため、固定バンドによってブレード層が径方向に圧縮され、他の箇所よりも熱伝導率が高い継手の箇所においても他の箇所と同様の耐炎性能を維持することができる。また、耐炎層は耐炎材がハーフラップ巻きされているため、耐炎材の厚みが2倍となり耐炎層の耐炎性能を向上させることができるとともに、耐炎層全体の厚みを均一にすることができる。また、油圧ゴムホースと、継手と、耐炎層とが、ブレード層によって一体化されているので、配管への取り付け時や使用中にこれらが分離することなく使用時の安全性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、継手間全域に亘って耐炎層を設けているので、船舶用油圧ホースの耐炎性を更に向上させることができる。また、油圧ゴムホースの耐炎性能が低い場合であっても、船舶用油圧ホース全体で船舶上での使用に耐えうる耐炎性能を確保することができ、油圧ゴムホースの選択肢を広げることができる。
請求項3の発明によれば、耐炎層は耐炎材が油圧ゴムホースの長手方向に対して45°以上65°以下の傾きを有して巻きつけられているので、耐炎層が油圧ゴムホースの曲げに追従して曲りやすくなり、船舶用油圧ホースの操作性を向上させることができる。
請求項4の発明によれば、耐炎材の厚みが2.5mm以上4.0mm以下であるので、十分な耐炎性能を維持するとともに、耐炎層が油圧ゴムホースの曲げに追従して曲りやすくなり、船舶用油圧ホースの操作性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、継手間全域に亘って耐炎層を設けているので、船舶用油圧ホースの耐炎性を更に向上させることができる。また、油圧ゴムホースの耐炎性能が低い場合であっても、船舶用油圧ホース全体で船舶上での使用に耐えうる耐炎性能を確保することができ、油圧ゴムホースの選択肢を広げることができる。
請求項3の発明によれば、耐炎層は耐炎材が油圧ゴムホースの長手方向に対して45°以上65°以下の傾きを有して巻きつけられているので、耐炎層が油圧ゴムホースの曲げに追従して曲りやすくなり、船舶用油圧ホースの操作性を向上させることができる。
請求項4の発明によれば、耐炎材の厚みが2.5mm以上4.0mm以下であるので、十分な耐炎性能を維持するとともに、耐炎層が油圧ゴムホースの曲げに追従して曲りやすくなり、船舶用油圧ホースの操作性を向上させることができる。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる船舶用油圧ホースの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる船舶用油圧ホース10の構成を示す説明図である。
図1の下半分は船舶用油圧ホース10の外装を示しており、図1の上半分はブレード層16および耐炎層18を長手方向に切断した状態を図示している。
船舶用油圧ホース10は、油圧ゴムホース12と、継手14と、ブレード層16と、固定バンド15と、耐炎層18とを含んで構成されている。
図1は、実施の形態1にかかる船舶用油圧ホース10の構成を示す説明図である。
図1の下半分は船舶用油圧ホース10の外装を示しており、図1の上半分はブレード層16および耐炎層18を長手方向に切断した状態を図示している。
船舶用油圧ホース10は、油圧ゴムホース12と、継手14と、ブレード層16と、固定バンド15と、耐炎層18とを含んで構成されている。
油圧ゴムホース12は、ワイヤーや繊維などで補強されたゴムホースであり、所定の耐炎性を有している。油圧ゴムホース12の内部には、油圧機器駆動用の流体(オイル)や船舶の燃料が流れる。
継手14は、油圧ゴムホース12の長手方向の両端に結合されている。継手14は、ニップル142およびソケット144によって構成されている。例えば、油圧ゴムホース12の端部がニップル142の筒部に嵌合され、その上から被せられたソケット144が加締め装置により加締められ、継手14と油圧ゴムホース12とが結合されている。
図1において、符号1440は、ニップル142の筒部に被せられた油圧ゴムホース12の端部上においてソケット144が加締め装置により加締められた箇所を示しており、この加締められた箇所1440の部分が継手14の油圧ゴムホース12との結合部13である。
ニップル142およびソケット144は、例えばステンレスなどの耐炎性能に優れた従来公知の様々な金属材料が使用可能である。
継手14は、流体の供給口および排出口に接続される。
図1において、符号1440は、ニップル142の筒部に被せられた油圧ゴムホース12の端部上においてソケット144が加締め装置により加締められた箇所を示しており、この加締められた箇所1440の部分が継手14の油圧ゴムホース12との結合部13である。
ニップル142およびソケット144は、例えばステンレスなどの耐炎性能に優れた従来公知の様々な金属材料が使用可能である。
継手14は、流体の供給口および排出口に接続される。
ブレード層16は、継手14の結合部13および結合部13から露出する油圧ゴムホース12の全長を覆うように設けられている。ブレード層16は、伸縮性、可撓性を有している。ブレード層16は、ステンレスや軟線等の金属線をブレーダー(編組機)によって交互に交差させたブレード162によって構成されている。
耐炎層18は、少なくともブレード層16の半径方向内側で、継手14の結合部13の外周面との間に設けられている。本実施の形態では、耐炎層18は、ブレード層16の半径方向内側で、継手14の結合部13および結合部13から露出する油圧ゴムホース12の一部との間に設けられている。耐炎層18は、帯状の耐炎材182がハーフラップ巻きされることで構成されている。
耐炎層18を構成する耐炎材182は、例えば800℃以上の耐炎性能を有する素材で形成され、例えば酸化鉄を含んだシリコーンラバー等のシリコーン系素材、グラスウール等の従来公知の様々な耐炎性素材を使用可能である。
なお、耐炎材182の油圧ゴムホース12との接触面には図示しない接着層を設け、この接着層によって後述の油圧ゴムホース12の製造の際に、耐炎材182を油圧ゴムホース12に接着してもよい。
耐炎層18を構成する耐炎材182は、例えば800℃以上の耐炎性能を有する素材で形成され、例えば酸化鉄を含んだシリコーンラバー等のシリコーン系素材、グラスウール等の従来公知の様々な耐炎性素材を使用可能である。
なお、耐炎材182の油圧ゴムホース12との接触面には図示しない接着層を設け、この接着層によって後述の油圧ゴムホース12の製造の際に、耐炎材182を油圧ゴムホース12に接着してもよい。
ブレード層16の両端および耐炎層18のニップル142側の端部は、固定バンド15によってソケット144上に締め付けられ、固定されている。固定バンド15は金属製である。
図2を参照して実施の形態1にかかる船舶用油圧ホース10の製造方法について説明する。
まず、図2Aのように油圧ゴムホース12の両端に継手14を結合する。なお、予め両端に継手14が結合された油圧ゴムホース12を使用してもよい。
つぎに、図2Bのように継手14周辺に耐炎材182をハーフラップ巻きして耐炎層18を形成する。
実施の形態1では、継手14の結合部13および結合部13から露出する油圧ゴムホース12の一部にのみ耐炎材182がハーフラップ巻きされている。
このように継手14の周辺にのみ耐炎材182を巻きつけるのは、継手14周辺にブレード層16の端部を固定する固定バンド15が位置しているためである。より詳細には、継手14周辺は、固定バンド15によって油圧ゴムホース12の径方向に圧縮されているため、他の箇所よりも熱伝導率が高く、火災時等に油圧ゴムホース12が破損しやすい。このため、継手14周辺に耐炎層18を配置して油圧ゴムホース12を保護している。
まず、図2Aのように油圧ゴムホース12の両端に継手14を結合する。なお、予め両端に継手14が結合された油圧ゴムホース12を使用してもよい。
つぎに、図2Bのように継手14周辺に耐炎材182をハーフラップ巻きして耐炎層18を形成する。
実施の形態1では、継手14の結合部13および結合部13から露出する油圧ゴムホース12の一部にのみ耐炎材182がハーフラップ巻きされている。
このように継手14の周辺にのみ耐炎材182を巻きつけるのは、継手14周辺にブレード層16の端部を固定する固定バンド15が位置しているためである。より詳細には、継手14周辺は、固定バンド15によって油圧ゴムホース12の径方向に圧縮されているため、他の箇所よりも熱伝導率が高く、火災時等に油圧ゴムホース12が破損しやすい。このため、継手14周辺に耐炎層18を配置して油圧ゴムホース12を保護している。
また、ハーフラップ巻きとは、図2Bに示すように、帯状部材(耐炎材182)を筒状部材(油圧ゴムホース12)の長手方向に巻き付ける際に、下層に位置する帯状部材の幅半分を覆うように上層を巻き付けていく巻き付け方法である。
耐炎材182をハーフラップ巻きすることによって、耐炎材182の厚みが2倍となり耐炎層18の耐炎性能を向上させることができるとともに、耐炎層18全体の厚みを均一にすることができる。
耐炎材182をハーフラップ巻きすることによって、耐炎材182の厚みが2倍となり耐炎層18の耐炎性能を向上させることができるとともに、耐炎層18全体の厚みを均一にすることができる。
また、耐炎材182は、油圧ゴムホース12の長手方向に対して45°以上65°以下の傾きを有して巻きつける。すなわち、図2Bにおける耐炎材182の巻き付け角度θは45°以上65°以下とする。
これは、耐炎材182の巻き付け角度θが45°未満であると、耐炎材182の延在方向が油圧ゴムホース12の延在方向に近くなり、また耐炎材182の巻き付け角度θが65°を超えると耐炎材182の延在方向と油圧ゴムホース12の延在方向とが垂直に近くなるので、いずれの場合も耐炎層18が油圧ゴムホース12の曲げに追従しにくくなるためである。
これは、耐炎材182の巻き付け角度θが45°未満であると、耐炎材182の延在方向が油圧ゴムホース12の延在方向に近くなり、また耐炎材182の巻き付け角度θが65°を超えると耐炎材182の延在方向と油圧ゴムホース12の延在方向とが垂直に近くなるので、いずれの場合も耐炎層18が油圧ゴムホース12の曲げに追従しにくくなるためである。
また、耐炎材182の厚みは、2.5mm以上4.0mm以下が好ましい。これは、耐炎材182の厚みが2.5mm未満であると耐炎性能が不十分となる場合があり、また4.0mmを超えると耐炎層18の剛性が高くなり船舶用油圧ホース10が曲がりにくくなる場合があるためである。
そして、図2Cのように両端の継手14の結合部13および両端の継手14の結合部13の間で露出する油圧ゴムホース12の全長部分をブレード162によって被覆し、ブレード層16の長手方向の両端を固定バンド15で結合部13に締め付けることによって船舶用油圧ホース10が完成する。
ブレード162は伸縮性を有するため、ブレード162によって油圧ゴムホース12の径方向に張力がかかり、耐炎材182の固定状態を保持する。
そして、図2Cのように両端の継手14の結合部13および両端の継手14の結合部13の間で露出する油圧ゴムホース12の全長部分をブレード162によって被覆し、ブレード層16の長手方向の両端を固定バンド15で結合部13に締め付けることによって船舶用油圧ホース10が完成する。
ブレード162は伸縮性を有するため、ブレード162によって油圧ゴムホース12の径方向に張力がかかり、耐炎材182の固定状態を保持する。
船舶用油圧ホース10の作用効果について説明する。
固定バンド15によってブレード層16が径方向に圧縮された継手14の箇所は、継手14の他の箇所よりも熱伝導率が高い。しかしながら、本実施の形態では、継手14周辺に耐炎層18を有しているため、固定バンド15によってブレード層16が径方向に圧縮された継手14の箇所においても他の箇所と同様の耐炎性能を維持することができる。
また、耐炎層18は耐炎材182がハーフラップ巻きされているため、耐炎材182の厚みが2倍となり耐炎層18の耐炎性能を向上させることができるとともに、耐炎層18全体の厚みを均一にすることができる。
また、耐炎層18は耐炎材182が油圧ゴムホース12の長手方向に対して45°以上65°以下の傾きを有して巻きつけられているので、耐炎層18が油圧ゴムホース12の曲げに追従して曲りやすくなり、船舶用油圧ホース10の操作性を向上させることができる。
また、耐炎材182の厚みが2.5mm以上4.0mm以下であるので、十分な耐炎性能を維持するとともに、耐炎層18が油圧ゴムホース12の曲げに追従して曲りやすくなり、船舶用油圧ホース10の操作性を向上させることができる。
また、船舶用油圧ホース10は、油圧ゴムホース12と、継手14と、耐炎層18とが、ブレード層16によって一体化されているので、配管への取り付け時や使用中にこれらが分離することなく使用時の安全性を向上させることができる。
固定バンド15によってブレード層16が径方向に圧縮された継手14の箇所は、継手14の他の箇所よりも熱伝導率が高い。しかしながら、本実施の形態では、継手14周辺に耐炎層18を有しているため、固定バンド15によってブレード層16が径方向に圧縮された継手14の箇所においても他の箇所と同様の耐炎性能を維持することができる。
また、耐炎層18は耐炎材182がハーフラップ巻きされているため、耐炎材182の厚みが2倍となり耐炎層18の耐炎性能を向上させることができるとともに、耐炎層18全体の厚みを均一にすることができる。
また、耐炎層18は耐炎材182が油圧ゴムホース12の長手方向に対して45°以上65°以下の傾きを有して巻きつけられているので、耐炎層18が油圧ゴムホース12の曲げに追従して曲りやすくなり、船舶用油圧ホース10の操作性を向上させることができる。
また、耐炎材182の厚みが2.5mm以上4.0mm以下であるので、十分な耐炎性能を維持するとともに、耐炎層18が油圧ゴムホース12の曲げに追従して曲りやすくなり、船舶用油圧ホース10の操作性を向上させることができる。
また、船舶用油圧ホース10は、油圧ゴムホース12と、継手14と、耐炎層18とが、ブレード層16によって一体化されているので、配管への取り付け時や使用中にこれらが分離することなく使用時の安全性を向上させることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2において実施の形態1と同様の箇所については同じ符号を付し、詳細な説明を省略し、実施の形態1と異なる箇所を重点的に説明する。
実施の形態2では、図3に示すように、耐炎層18が、ブレード層16の半径方向内側で、両端の継手14の結合部13および結合部13から露出する油圧ゴムホース12の全長に亘って設けられている点が実施の形態1と異なっている。
船舶用油圧ホース30の製造方法は、まず、図4Aに示すように油圧ゴムホース12の両端に継手14を結合した後、図4Bに示すように両端の継手14の結合部13および結合部13から露出する油圧ゴムホース12の全長に亘って耐炎材182をハーフラップ巻きする。
このとき、耐炎材182の巻き付け角度θや耐炎材182の厚みは、実施の形態1と同様にするのが好ましい。
そして、図4Cのように両端の継手14の結合部13間で露出する耐炎層18の全長部分をブレード162によって被覆することによって船舶用油圧ホース30が完成する。
ブレード層16の両端および耐炎層18のニップル142側の端部は、固定バンド15によってソケット144上に締め付け、固定する。
実施の形態2において実施の形態1と同様の箇所については同じ符号を付し、詳細な説明を省略し、実施の形態1と異なる箇所を重点的に説明する。
実施の形態2では、図3に示すように、耐炎層18が、ブレード層16の半径方向内側で、両端の継手14の結合部13および結合部13から露出する油圧ゴムホース12の全長に亘って設けられている点が実施の形態1と異なっている。
船舶用油圧ホース30の製造方法は、まず、図4Aに示すように油圧ゴムホース12の両端に継手14を結合した後、図4Bに示すように両端の継手14の結合部13および結合部13から露出する油圧ゴムホース12の全長に亘って耐炎材182をハーフラップ巻きする。
このとき、耐炎材182の巻き付け角度θや耐炎材182の厚みは、実施の形態1と同様にするのが好ましい。
そして、図4Cのように両端の継手14の結合部13間で露出する耐炎層18の全長部分をブレード162によって被覆することによって船舶用油圧ホース30が完成する。
ブレード層16の両端および耐炎層18のニップル142側の端部は、固定バンド15によってソケット144上に締め付け、固定する。
実施の形態2にかかる船舶用油圧ホース30によれば、継手14間全域に亘って耐炎層18を設けているので、船舶用油圧ホース30の耐炎性を更に向上させることができる。
また、油圧ゴムホース12の耐炎性能が低い場合であっても、船舶用油圧ホース30全体で船舶上での使用に耐えうる耐炎性能を確保することができ、油圧ゴムホース12の選択肢を広げることができる。
また、油圧ゴムホース12の耐炎性能が低い場合であっても、船舶用油圧ホース30全体で船舶上での使用に耐えうる耐炎性能を確保することができ、油圧ゴムホース12の選択肢を広げることができる。
10,30……船舶用油圧ホース、12……油圧ゴムホース、13……結合部、14……継手、142……ニップル、144……ソケット、15……固定バンド、16……ブレード層、162……ブレード、18……耐炎層、182……耐炎材。
Claims (4)
- 両端に継手が結合された油圧ゴムホースと、
前記油圧ゴムホースおよび前記両端の前記継手の前記油圧ゴムホースとの結合部を覆う金属製の可撓性を有するブレード層と、
前記ブレード層の長手方向の両端を前記結合部に締め付ける固定バンドと、
を備える船舶用油圧ホースであって、
少なくとも前記継手の前記結合部と前記ブレード層との間に、帯状の耐炎材が前記結合部にハーフラップ巻きされ前記ブレード層と共に前記固定バンドで締め付けられる耐炎層が設けられている、
ことを特徴とする船舶用油圧ホース。 - 前記耐炎層は、前記両端の前記継手の前記結合部および前記結合部から露出する前記油圧ゴムホースの全長に亘って設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の船舶用油圧ホース。 - 前記耐炎層は、前記耐炎材が前記油圧ゴムホースの長手方向に対して45°以上65°以下の傾きを有して巻きつけられて構成されている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の船舶用油圧ホース。 - 前記耐炎材の厚みが2.5mm以上4.0mm以下である、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の船舶用油圧ホース。
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---|---|---|---|
JP2014230564A JP2016094976A (ja) | 2014-11-13 | 2014-11-13 | 船舶用油圧ホース |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112161124A (zh) * | 2020-09-01 | 2021-01-01 | 徐州工业职业技术学院 | 一种抗溶胀性好的汽车耐油胶管 |
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2014
- 2014-11-13 JP JP2014230564A patent/JP2016094976A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112161124A (zh) * | 2020-09-01 | 2021-01-01 | 徐州工业职业技术学院 | 一种抗溶胀性好的汽车耐油胶管 |
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