JP2016092849A - 電力供給システム、起動制御装置及び電力供給システムの制御方法 - Google Patents

電力供給システム、起動制御装置及び電力供給システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】停電時において、蓄電池の充電率に余裕がない場合であっても、燃料電池を起動させる。
【解決手段】本発明に係る電力供給システムは、系統に連系され、蓄電池12を制御する電力供給機器20と、負荷32に電力を供給する分電盤31と、分電盤31と通信可能で、電力供給機器20の起動制御を行なう起動制御装置50とを備える電力供給システムであって、起動制御装置50は、電力供給機器20が運転中に停止した際に、蓄電池12の蓄電量が電力供給機器20の動作に必要な電力に不足する場合、分電盤31に接続されている負荷32の少なくとも一部を解列させる指示を、分電盤31に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力供給システム、起動制御装置及び電力供給システムの制御方法に関するものである。
近年、石油に依存しないエネルギー安全保障(セキュリティ)の向上、及び排出ガスに窒素酸化物を含まないクリーンエネルギー化等の観点から、ガスの電気化学反応により電気を発生させる燃料電池による発電システムへの期待が高まっている。そして、燃料電池を利用した数々の燃料電池給電システムが提案されている。例えば、特許文献1には、停電時に燃料電池の自立運転を支援する自立運転支援装置が開示されている。
特開2013−51879号公報
ところで、燃料電池に合わせて蓄電池も一元的に管理・運用されている電力システムにおいては、系統の停電により燃料電池の動作が停止しても、蓄電池の充電率(SOC:State of Charge)に余裕があれば、蓄電池を放電させて燃料電池に電力を供給することにより、燃料電池を起動させることが可能である。
しかしながら、停電時において、自立運転の発電電力により電力を供給する対象である負荷の消費電力が大きい場合などは、蓄電池の充電率によっては、蓄電池が、パワーコンディショナ及び燃料電池を起動するだけの電力を供給できないおそれがあった。
かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、停電時において、蓄電池の充電率に余裕がない場合であっても、燃料電池を起動させることができる電力供給システム、起動制御装置及び電力供給システムの制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る電力供給システムは、系統に連系され、蓄電池を制御する電力供給機器と、負荷に電力を供給する分電盤と、該分電盤と通信可能で、前記電力供給機器の起動制御を行なう起動制御装置とを備える電力供給システムであって、前記起動制御装置は、前記電力供給機器が運転中に停止した際に、前記蓄電池の蓄電量が該電力供給機器の動作に必要な電力に不足する場合、前記分電盤に接続されている前記負荷の少なくとも一部を解列させる指示を、前記分電盤に送信するものである。
また、本発明に係る電力供給システムにおいて、前記起動制御装置は、前記系統の通常動作時に、前記負荷の消費電力の情報を前記分電盤から取得し、前記起動制御装置は、前記系統に停電が発生した際に、前記消費電力の情報に基づいて、前記負荷のうちのどの負荷を前記分電盤から解列させるかを決定することが好ましい。
また、本発明に係る電力供給システムにおいて、前記電力供給機器が制御を行なう発電装置を、さらに含み、前記起動制御装置は、前記負荷の一部を解列させたことにより前記電力供給機器の動作が可能となり、前記発電装置が運転を再開すると、前記発電装置の発電電力により前記蓄電池を充電することが好ましい。
また、本発明に係る電力供給システムにおいて、前記起動制御装置は、前記負荷の一部を解列させたことにより前記電力供給機器の動作が可能となり、前記発電装置が運転を再開すると、前記分電盤から解列させた前記負荷の一部を前記分電盤に再接続させることが好ましい。
また、本発明に係る電力供給システムにおいて、前記起動制御装置が備える制御部の消費電力は、前記電力供給機器が備える制御部の消費電力よりも小さいことが好ましい。
また、本発明に係る電力供給システムにおいて、前記発電装置は燃料電池であることが好ましい。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る起動制御装置は、系統に連系され、蓄電池及び発電装置を制御する電力供給機器と、負荷に電力を供給する分電盤とを備える電力供給システムにおいて、前記分電盤と通信を行う通信部と、前記電力供給機器の起動制御を行なう制御部とを備え、前記制御部は、前記電力供給機器が運転中に停止した際に、前記蓄電池の蓄電量が該電力供給機器の動作に必要な電力に不足する場合、前記分電盤に接続されている前記負荷の少なくとも一部を解列させる指示を前記分電盤に対し前記通信部に送信させるものである。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る電力供給システムの制御方法は、系統に連系され、蓄電池及び発電装置を制御する電力供給機器と、負荷に電力を供給する分電盤と、該分電盤と通信可能で、前記電力供給機器の起動制御を行なう起動制御装置とを備える電力供給システムの制御方法であって、前記起動制御装置が、前記電力供給機器が運転中に停止した際に、前記蓄電池の蓄電量が該電力供給機器の動作に必要な電力に不足する場合、前記分電盤に接続されている前記負荷の少なくとも一部を解列させる指示を、前記分電盤に送信する送信ステップを含むものである。
本発明に係る電力供給システム、起動制御装置及び電力供給システムの制御方法によれば、停電時において、蓄電池の充電率に余裕がない場合であっても、燃料電池を起動させることができる。
本発明の一実施形態に係る電力供給システムのブロック図である。 電力供給システムから負荷を解列させる様子を示す図である。 電力供給システムにおいて発電装置の運転が再開する様子を示す図である。 運転を再開した発電装置により蓄電池を充電する様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電力供給システムの動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電力供給システムの概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係る電力供給システムは、太陽電池11と、蓄電池12と、パワーコンディショナ(電力供給機器)20と、分電盤31と、負荷32と、発電装置33と、電流センサ40と、起動制御装置50とを備える。電力供給システムは、通常は系統との連系運転を行い、系統から供給される電力と、各分散電源(太陽電池11、蓄電池12、発電装置33)からの電力とを負荷32に供給する。また、電力供給システムは、停電時など系統からの電力供給がない場合は自立運転を行い、各分散電源(太陽電池11、蓄電池12、発電装置33)からの電力を負荷32に供給する。また、蓄電池12の充電率が所定の閾値以下である場合は、太陽電池11及び/又は発電装置33の発電電力により蓄電池12を充電する。なお、電力供給システムが自立運転を行う場合には、各分散電源(太陽電池11、蓄電池12、発電装置33)は系統から解列した状態であり、電力供給システムが連系運転を行う場合には、各分散電源(太陽電池11、蓄電池12、発電装置33)は系統と並列した状態となる。図1において、実線は電力の流れを表し、破線は制御信号又は通信される情報の流れを表す。なお、制御部25と、その他の構成要素とを接続する破線は、図面の可読性の観点から省略している(例えば、制御部25と連系リレー22とを接続する破線は省略している)。
太陽電池11は、太陽光のエネルギーを直流の電力に変換するものである。太陽電池11は、例えば光電変換セルを有する発電部がマトリクス状に接続され、所定の直流電流(たとえば10A)を出力するように構成される。太陽電池11は、シリコン系多結晶太陽電池、シリコン系単結晶太陽電池、又はCIGS等薄膜系太陽電池等、光電変換可能なものであればその種類は制限されない。
蓄電池12は、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等の蓄電池から構成される。蓄電池12は、充電された電力を放電することにより、電力を供給可能である。また、蓄電池12は、系統、太陽電池11から供給される電力に加え、後述の通り、発電装置33から供給される電力を充電可能である。
パワーコンディショナ(電力供給機器)20は、系統に連系され、太陽電池11、蓄電池12及び発電装置33を制御する。パワーコンディショナ20は、太陽電池11、蓄電池12から供給される直流の電力と、系統及び発電装置33から供給される交流の電力との変換を行うとともに、連系運転及び自立運転の切り替え制御を行うものである。パワーコンディショナ20は、第1インバータ21と、連系リレー22と、バイパスリレー23と、自立リレー24と、制御部25と、第2インバータ26と、DC/DCコンバータ27〜28とを備える。なお、バイパスリレー23は、パワーコンディショナ20の外に出すよう構成してもよい。
第1インバータ21は、双方向インバータであって、太陽電池11、蓄電池12及び発電装置33から、それぞれ、DC/DCコンバータ27、DC/DCコンバータ28及び第2インバータ26を介して供給される直流の電力を交流の電力に変換し、また、系統から供給される交流の電力を直流の電力に変換する。
連系リレー22は、制御部25からの制御信号に基づきオン/オフ状態の切り替えを行うように構成される。連系リレー22は、第1インバータ21と系統との間の接続のオン/オフを切り替える。連系リレー22は、系統停電時においてはオフしてパワーコンディショナ20を系統から解列させるように制御され、系統連系時にはオンするように制御される。
バイパスリレー23は、制御部25からの制御信号に基づきオン/オフ状態の切り替えを行うように構成される。バイパスリレー23は、系統と分電盤31との間の接続のオン/オフを切り替える。すなわち、バイパスリレー23は、系統と発電装置33との間の接続のオン/オフを切り替える。バイパスリレー23は、系統停電時においてはオフするように制御され、系統連系時にはオンするように制御される。
自立リレー24は、制御部25からの制御信号に基づきオン/オフ状態の切り替えを行うように構成される。自立リレー24は、第1インバータ21と分電盤31との間の接続のオン/オフを切り替える。すなわち、自立リレー24は、第1インバータ21と発電装置33との間の接続のオン/オフを切り替える。自立リレー24は、系統停電時においてはオンするように制御され、系統連系時にはオフするように制御される。
制御部25は、例えばマイクロコンピュータで構成され、系統の状態等に基づいて、第1インバータ21、連系リレー22、バイパスリレー23、自立リレー24、第2インバータ26、DC/DCコンバータ27〜28等の各部の動作を制御する。制御部25による制御の詳細については後述する。
第2インバータ26は、双方向インバータである。第2インバータ26は、発電装置33の発電による交流電力を直流電力に変換し、第1インバータ21に直流電力を供給する。また、第2インバータ26は、発電装置33の発電による交流電力を直流電力に変換し、DC/DCコンバータ28を介して、蓄電池12に直流電力を供給する。また、第2インバータ26は、蓄電池12からDC/DCコンバータ28を介して供給される直流の電力を交流の電力に変換し、分電盤31に供給する。
なお、第2インバータ26は、パワーコンディショナ20の外部に備えることも可能である。この場合、第2インバータ26は、外部の第2インバータから直流電力の入力を受ける入力端子を備える構成となる。
DC/DCコンバータ27〜28は、入力された直流電圧を所定の直流電圧にDC/DC変換する。
DC/DCコンバータ27は、太陽電池11からの直流電圧を一定の電圧まで昇圧又は降圧して第1インバータ21に供給する。
DC/DCコンバータ28は、蓄電池12からの直流電圧を一定の電圧まで昇圧又は降圧して第1インバータ21に供給する。また、DC/DCコンバータ28は双方向のDC/DCコンバータであり、第1インバータ21、DC/DCコンバータ27又は第2インバータ26からの直流電圧を、一定の電圧まで昇圧又は降圧して蓄電池12に供給する。
分電盤31は、連系運転時に系統から供給される電力を複数の支幹に分岐させて負荷32に分配し、負荷32に電力を供給する。また、分電盤31は、分散電源(太陽電池11、蓄電池12、発電装置33)から供給される電力を、複数の支幹に分岐させて負荷32に分配し、負荷32に電力を供給する。
分電盤31は、支幹ごとに負荷32との間の接続を解列させることができるリレーを有し、起動制御装置50から送信される指示に応じて、指定された負荷32を解列させる。
分電盤31は、支幹ごとに負荷32の消費電力を所定のタイミングで検出する。所定のタイミングは、定期的なタイミングであってもよいし、不定期のタイミングであってもよい。分電盤31が検出した支幹ごとの負荷32の消費電力の情報は、起動制御装置50によって取得される。
負荷32は、家庭で使用される単相交流100V又は200Vで動作する負荷である。分電盤31から解列された負荷32には電力が供給されなくなり、動作を停止する。負荷32の例としては、冷蔵庫、非常用電灯、給湯システム又は家庭用ネットワークサーバなどの停電を極力回避すべき電気製品の他、ドライヤー、家庭用ゲーム機又は音楽鑑賞用オーディオシステムなどの家庭用一般負荷などが挙げられる。なお、負荷32の台数は任意である。
発電装置33は、例えば、燃料電池により構成される。燃料電池は、水素を用いて空気中の酸素との化学反応により直流の電力を発電するセルと、発電された直流電力を100Vあるいは200Vの交流電力に変換するインバータと、その他補機類とを備える。ここで、発電装置33としての燃料電池は、パワーコンディショナ20を介さずとも負荷32に対する交流電力の供給を可能とするシステムであり、必ずしもパワーコンディショナ20との接続を想定して設計されたものではなく、汎用性を有するシステムであってよい。
発電装置33は、対応する電流センサ40が順潮流(買電方向の電流)を検出する間発電を行うものであり、発電時には負荷32の消費電力に追従する負荷追従運転又は所定の定格電力値による定格運転を行う。負荷追従運転時の追従範囲は、例えば200〜700Wであり、定格運転時の定格電力値は、例えば700Wである。なお、発電装置33は、連系運転時は負荷32の消費電力に追従する負荷追従運転(例えば200〜700W)を行い、自立運転時に、負荷追従運転又は定格電力値による定格運転を行うものとしてもよい。
電流センサ40は、分電盤31に流れ込む電流を検出する。電流センサ40は、例えばCT(Current Transformer)として構成される。発電装置33は、電流センサ40によって順潮流を検出すると動作を開始する。また、発電装置33は、電流センサ40において、順潮流を検出できない場合は動作を停止する。
起動制御装置50は、蓄電池12から充電状態の情報、パワーコンディショナ20からパワーコンディショナ20の起動に必要な電力の情報を取得し、蓄電池12、パワーコンディショナ20及び分電盤31を制御する。起動制御装置50は、自立運転時に、蓄電池12からの直流電圧を一定の電圧まで昇圧又は降圧して分電盤31に供給する。起動制御装置50は、分電盤31と通信可能である。起動制御装置50と分電盤31との間の通信は、有線通信としてもよいし、無線通信としてもよい。起動制御装置50は、DC/DCコンバータ51と、制御部52とを備える。
DC/DCコンバータ51は、系統停電時に、蓄電池12からの直流電圧を一定の電圧まで昇圧又は降圧して分電盤31に供給する。なお、本実施形態においては、起動制御装置50がDC/DCコンバータ51を備える構成を示しているが、起動制御装置50は、DC/DCコンバータ51の代わりに、DC/ACコンバータを備える構成であってもよい。この場合、起動制御装置50は、分電盤31に交流電力を供給する。DC/DCコンバータとDC/ACコンバータのどちらを採用するかは、分電盤31の仕様に応じて決定すればよい。
制御部52は、例えばマイクロコンピュータで構成される。制御部52は、パワーコンディショナ20の制御部25よりも消費電力が小さい構成であることが好ましい。
制御部52は、系統が停電していない通常運転時において、支幹ごとの負荷32の消費電力の情報を分電盤31から取得する。
制御部52は、系統停電時において、蓄電池12の充電率(蓄電量)が、パワーコンディショナ20を動作させて発電装置33に電力を供給するために必要な値以下である場合、負荷32のうち、どの負荷32への電力供給を停止すれば、蓄電池12によってパワーコンディショナ20を動作させることが可能であるかを判定する。この際、制御部52は、通常運転時に取得していた分電盤31の支幹ごとの負荷32の消費電力の情報を利用する。
制御部52は、どの負荷32を分電盤31から解列させればよいかを決定すると、分電盤31に解列すべき支幹の情報を送信し、解列させると決定した負荷32を分電盤31から解列させる。
制御部52は、例えば、あと100W負荷に供給する電力が減ればパワーコンディショナ20を起動させることができると判定すると、少なくとも消費電力を100W減らすことのできる負荷32を解列させる負荷として決定し、分電盤31に当該負荷を解列させる指示を送信する。
続いて、図2〜図4を参照して、系統停電時において、起動制御装置50による制御により、発電装置33の運転を再開させる動作について説明する。例えば、夜間に系統が停電した場合などは、太陽電池11から発電装置33に電力を供給することができない。また、蓄電池12の充電率も不足していてパワーコンディショナ20が起動できないと、蓄電池12から発電装置33に電力を供給することもできない。図2〜図4に示す動作は、このような場合でも発電装置33を起動させることを可能とする制御を説明するものである。
図2は、起動制御装置50の制御により、分電盤31が一部の負荷32を解列させ、一部の負荷32への電力供給を停止した様子を示す。
図2に示すように、系統停電時において、蓄電池12の充電率が十分でなく、現在接続されている全ての負荷32に電力を供給する構成では、パワーコンディショナ20を起動させることができないと判定した場合、制御部52は、通常運転時に取得していた分電盤31の支幹ごとの負荷32の消費電力の情報に基づいて、どの負荷32を解列させれば、パワーコンディショナ20を起動させることができるかを判定し、選択した負荷32を解列させるための指示を分電盤31に送信する。
図3は、負荷32の一部を解列させたことにより、蓄電池12によってパワーコンディショナ20を動作させることが可能になったため、起動制御装置50が蓄電池12の放電を開始し、パワーコンディショナ20が起動した状態を示す。図3に示す太線矢印は、電力供給を示す。
図3に示すように、パワーコンディショナ20が起動すると、蓄電池12の放電電力がパワーコンディショナ20によって分電盤31に供給される。この際、電流センサ40は、順潮流を検出するため、発電装置33は運転を再開する。
図4は、発電装置33が運転を再開し、自立運転が可能となった状態を示す。発電装置33が運転を再開すると、発電装置33の発電電力は、第2インバータ26及び第1インバータ21を経由して分電盤31から発電装置33に供給される。このように、発電装置33は、一旦運転を再開すると、自身の発電電力によって、電流センサ40に順潮流を流し、自立運転をすることができる。また、発電装置33の発電電力により負荷32に電力を供給してもまだ余裕がある場合、図4に示すように、発電装置33の発電電力により蓄電池12を充電することができる。また、発電装置33の発電電力に余裕があれば、起動制御装置50は、解列させていた負荷32を、分電盤31に再接続させてもよい。
続いて、図5に示すフローチャートを参照しながら、本発明の一実施形態に係る電力供給システムの動作について説明する。なお、図5に示すフローチャートは、系統が停電した状態から開始するものとする。
パワーコンディショナ20の制御部25は、系統が停電すると、第1インバータ21を停止する(ステップS101)。第1インバータ21が停止すると、電流センサ40が順潮流を検出しなくなるため、発電装置33は運転を停止する(ステップS102)。
起動制御装置50の制御部52は、蓄電池12の充電率が、第1インバータ21の起動に必要な電力より大きいか否かを判定する(ステップS103)。
ステップS103にて、蓄電池12の充電率が、第1インバータ21の起動に必要な電力より大きいと判定した場合(ステップS103のYes)、制御部52は、蓄電池12にパワーコンディショナ20への電力供給を継続させる(ステップS104)。
ステップS103にて、蓄電池12の充電率が、第1インバータ21の起動に必要な電力以下であると判定した場合(ステップS103のNo)、制御部52は、蓄電池12からパワーコンディショナ20への直流電力の供給を停止させる(ステップS105)。
制御部52は、第1インバータ21を起動するために不足している電力量を算出する(ステップS106)。制御部52は、不足している電力を解消するために、どの負荷32を解列させればよいかを判定し、解列させることを決定した負荷32を解列させる指示を分電盤31に送信して、選択した負荷32を分電盤31から解列させる(ステップS107)。
制御部52は、蓄電池12が放電を開始するように制御し、蓄電池12からパワーコンディショナ20への電力の供給を再開させる(ステップS108)。
ステップS104によるパワーコンディショナ20への電力供給の継続、又は、ステップS108によるパワーコンディショナ20への電力供給の再開により、パワーコンディショナ20は運転を再開する(ステップS109)。
パワーコンディショナ20が起動すると、電流センサ40に順潮流が流れ、発電装置33は運転を再開する。発電装置33が運転を再開すると、発電装置33の発電電力を、第2インバータ26、第1インバータ21及び分電盤31を介して発電装置33自身に供給できるようになる。すなわち、発電装置33が自立運転できるようになる(ステップS110)。
制御部52は、負荷32の消費電力が、発電装置33の発電電力より小さいか否かを判定する(ステップS111)。
ステップS111にて、負荷32の消費電力が、発電装置33の発電電力以上であると判定した場合(ステップS111のNo)、制御部52は、蓄電池12の放電を継続させる(ステップS112)。
ステップS111にて、負荷32の消費電力が、発電装置33の発電電力より小さいと判定した場合(ステップS111のYes)、発電装置33の発電電力に余裕があるため、制御部52は、蓄電池12の放電を停止し、発電装置33の発電電力によって蓄電池12を充電させる(ステップS113)。
このように、本実施形態によれば、系統が停電した際において、蓄電池12の充電率がパワーコンディショナ20の起動に必要な値以下である場合、起動制御装置50は、分電盤31から負荷32の一部を解列させる指示を、分電盤31に送信する。これにより、系統停電時において、蓄電池12の充電率に余裕がない場合であっても、発電装置33(燃料電池)を起動させることができる。この結果、蓄電池12の充電率が低い場合であっても、停電時に発電装置33の運転を再開させることができるため、蓄電池12の放電範囲の下限を下げることが可能となり、蓄電池12を有効利用することができるようになる。
また、本実施形態によれば、起動制御装置50は、系統の通常動作時に、負荷32の消費電力の情報を分電盤31から取得し、消費電力の情報に基づいて、系統が停電した際において、蓄電池12の充電率がパワーコンディショナ20の動作に必要な値以下である場合に、負荷32のうちのどの負荷を分電盤31から解列させるかを決定する。これにより、起動制御装置50は、パワーコンディショナ20を起動させるために必要十分な負荷32を解列させることができる。
また、本実施形態によれば、起動制御装置50は、負荷32の一部を解列させたことによりパワーコンディショナ20の動作が可能となり、発電装置33が運転を再開すると、発電装置33の発電電力により蓄電池12を充電することができる。これにより、発電装置33の運転の再開のために放電させた蓄電池12の電力を充電により回復することができる。
また、本実施形態によれば、起動制御装置50は、負荷32の一部を解列させたことによりパワーコンディショナ20の動作が可能となり、発電装置33が運転を再開すると、分電盤31から解列させていた負荷32の一部を分電盤31に再接続させることができる。これにより、系統が停電する前に使用していた負荷32を再び使用することができる。
また、本実施形態によれば、起動制御装置50が備える制御部52の消費電力は、パワーコンディショナ20が備える制御部25の消費電力よりも小さい。これにより、蓄電池12の蓄電率が小さい場合であっても、起動制御装置50は、少ない消費電力で分電盤31を制御することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
また、本実施形態では、起動制御装置50が蓄電池12から独立した構成として説明したが、起動制御装置50が蓄電池12の内部に含まれる構成であってもよい。
また、本実施形態では、分散電源として、太陽電池11、蓄電池12及び発電装置33が系統に連系している例を示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、太陽電池11が系統に連系していない構成であってもよい。
また、本実施形態では、起動制御装置50は、分電盤31に指示を送信して、負荷32を分電盤31から解列させていたが、その代わりに、起動制御装置50と負荷32とが有線又は無線によって直接通信を行い、起動制御装置50が負荷32の動作を停止させるか、又は、消費電力の小さいモードに移行させてもよい。
11 太陽電池
12 蓄電池
20 パワーコンディショナ(電力供給機器)
21 第1インバータ
22 連系リレー
23 バイパスリレー
24 自立リレー
25 制御部
26 第2インバータ
27、28 DC/DCコンバータ
31 分電盤
32 負荷
33 発電装置
40 電流センサ
50 起動制御装置
51 DC/DCコンバータ
52 制御部

Claims (8)

  1. 系統に連系され、蓄電池を制御する電力供給機器と、
    負荷に電力を供給する分電盤と、
    該分電盤と通信可能で、前記電力供給機器の起動制御を行なう起動制御装置とを備える電力供給システムであって、
    前記起動制御装置は、前記電力供給機器が運転中に停止した際に、前記蓄電池の蓄電量が該電力供給機器の動作に必要な電力に不足する場合、前記分電盤に接続されている前記負荷の少なくとも一部を解列させる指示を、前記分電盤に送信することを特徴とする電力供給システム。
  2. 請求項1に記載の電力供給システムにおいて、
    前記起動制御装置は、前記系統の通常動作時に、前記負荷の消費電力の情報を前記分電盤から取得し、
    前記起動制御装置は、前記系統に停電が発生した際に、前記消費電力の情報に基づいて、前記負荷のうちのどの負荷を前記分電盤から解列させるかを決定することを特徴とする電力供給システム。
  3. 請求項1又は2に記載の電力供給システムにおいて、
    前記電力供給機器が制御を行なう発電装置を、さらに含み、
    前記起動制御装置は、前記負荷の一部を解列させたことにより前記電力供給機器の動作が可能となり、前記発電装置が運転を再開すると、前記発電装置の発電電力により前記蓄電池を充電することを特徴とする電力供給システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の電力供給システムにおいて、前記起動制御装置は、前記負荷の一部を解列させたことにより前記電力供給機器の動作が可能となり、前記発電装置が運転を再開すると、前記分電盤から解列させた前記負荷の一部を前記分電盤に再接続させることを特徴とする電力供給システム。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の電力供給システムにおいて、前記起動制御装置が備える制御部の消費電力は、前記電力供給機器が備える制御部の消費電力よりも小さいことを特徴とする電力供給システム。
  6. 請求項3又は4に記載の電力供給システムにおいて、前記発電装置は燃料電池であることを特徴とする電力供給システム。
  7. 系統に連系され、蓄電池及び発電装置を制御する電力供給機器と、負荷に電力を供給する分電盤とを備える電力供給システムにおいて、
    前記分電盤と通信を行う通信部と、
    前記電力供給機器の起動制御を行なう制御部とを備え、
    前記制御部は、前記電力供給機器が運転中に停止した際に、前記蓄電池の蓄電量が該電力供給機器の動作に必要な電力に不足する場合、前記分電盤に接続されている前記負荷の少なくとも一部を解列させる指示を前記分電盤に対し前記通信部に送信させることを特徴とする起動制御装置。
  8. 系統に連系され、蓄電池及び発電装置を制御する電力供給機器と、負荷に電力を供給する分電盤と、該分電盤と通信可能で、前記電力供給機器の起動制御を行なう起動制御装置とを備える電力供給システムの制御方法であって、
    前記起動制御装置が、前記電力供給機器が運転中に停止した際に、前記蓄電池の蓄電量が該電力供給機器の動作に必要な電力に不足する場合、前記分電盤に接続されている前記負荷の少なくとも一部を解列させる指示を、前記分電盤に送信する送信ステップを含む制御方法。
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