JP2016091670A - 円筒形二次電池 - Google Patents

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匡 内藤
洋昭 増田
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洋昭 増田
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Abstract

【課題】リード板に対向する蓋と集電体に絶縁層することで電流の分流あるいは接触点への電流集中による電池内部抵抗の上昇を防ぐ二次電池の提供。【解決手段】正極電極と負極電極とをセパレータを介して軸芯に捲回した電極群10と、電極群10を収納し、開口を有する電池容器2と、電池容器2の開口を塞ぐ蓋3と、蓋3と電気的に接続される接続板35と、金属箔で形成され、一端が接続板35と固定されたリード板41と、リード板41の他端が接続され、電極群10と電気的に接続される集電部材(正極集電部材25)と、を有し、リード板41は、接続板35に接続される固定部41b1、及び固定部41b1につながる非固定部、及び非固定部につながり集電部材に接続される固定部41c1を有し、接続板に接続される固定部上には絶縁部材41dが設けられ、接続板及び集電部材の一部又は全部には絶縁部材25f、35cが設けられる円筒形二次電池1。【選択図】図8

Description

本発明は例えば円筒形の二次電池に関する。
リチウム二次電池等に代表される円筒形二次電池においては、正極合剤が形成された正極電極と負極合剤が形成された負極電極とをセパレータを介して軸芯の周囲に捲回して電極群を構成する。電極群の上部側には、正極集電部材が配置され、この正極集電部材に、正極電極に形成された、通常、タブと言われる複数の正極リードが接合される。正極集電部材の上部側には、蓋が配置され、正極集電部材と蓋とはフレキシブルなリード板(導電リード)で接続される。蓋は、電極群および正極集電部材等が収容され、電解液が注入された電池容器に絶縁材を介してかしめられ外部から密封される。
リード板は、正極集電部材または接続板に溶接された他端部および一端部以外の部分は、溶接されず浮いているため、振動等により正極集電部材または接続板に接触したり離間したりする。リード板の溶接された以外の部分が正極集電部材または接続板に接触すると、電流の分流あるいは接触点への電流集中による電池内部抵抗の上昇が発生し、電池機能が低下する。
これを防ぐために、リード板には、一端部および他端部以外の部分の表面に粘着フィルムを巻き付ける、あるいは絶縁塗料を塗布するなどの方法で絶縁部材を形成しておくことが望ましい。絶縁部材の形成は、リード板を正極集電部材および接続板に接合する工程の前に行う(例えば、特許文献1参照)。
特許5470142号
特許文献1に記載された二次電池はリード板に絶縁層を形成することで電流の分流あるいは接触点への電流集中による電池内部抵抗の上昇を防ぐことが可能な構造を有している。しかし、リード板の溶接部以外の部分にまで絶縁層を設けた場合、電池が振動の影響を受けたときに絶縁層が破壊され、絶縁性が低下する恐れがある。
本発明は、絶縁層の破壊による絶縁性低下の可能性を低減させた円筒形二次電池を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の円筒形二次電池は、正極電極と負極電極とをセパレータを介して軸芯に捲回した電極群と、電極群を収納し、開口を有する電池容器と、電池容器の開口を塞ぐ蓋と、蓋と電気的に接続される接続板と、金属箔で形成され、一端が接続板と固定されたリード板と、リード板の他端が接続され、電極群と電気的に接続される集電部材(正極集電部材)と、を有し、リード板は、接続板に接続される固定部、及び固定部につながる非固定部、及び非固定部につながり集電部材に接続される固定部を有し、接続板に接続される固定部上には絶縁部材が設けられ、接続板及び集電部材の一部又は全部には絶縁部材が設けられることを特徴とする。
本発明の円筒形二次電池を用いることにより、リード板の柔軟性を確保しつつも、リード板の絶縁性を確保した円筒形二次電池を提供することが可能となる。
この発明の二次電池の第一の実施形態としての円筒形二次電池の断面図。 図1に示された円筒形二次電池の分解斜視図。 図1の電極群の詳細を示すための一部を切断した状態の斜視図。 本発明の中心面を説明するための円筒形二次電池の上面図。 図1に図示された二次電池の製造方法の工程を説明するための要部の断面図。 図5に図示された次の工程を説明するための要部の断面図。 図6に図示された次の工程を説明するための要部の断面図。 図7に図示された次の工程を説明するための要部の断面図。 この発明の二次電池の第一の実施形態を説明するための要部の詳細図。 この発明の二次電池の第二の実施形態を説明するための要部の詳細図。
(第一の実施形態)
−円筒形二次電池の構造−
以下、この発明の二次電池を、リチウムイオン円筒形二次電池に適用した一実施形態を図面と共に説明する。
図1は、この発明の円筒形二次電池の一実施形態を示す断面図であり、図2は、図1に示された円筒形二次電池の分解斜視図である。
円筒形二次電池1は、例えば、外形40mmφ、高さ100mmの寸法を有する。この円筒形二次電池1は、有底円筒形の電池容器2およびハット形の蓋3の内部に、以下に説明する発電用の各構成部材を収容している。有底円筒形の電池容器2には、その開放側である上端部側に電池容器2の内側に突き出した溝2aが形成されている。10は、電極群であり、中央部に軸芯15を有し、軸芯15の周囲に正極電極および負極電極が捲回されている。図3は、電極群10の構造の詳細を示し、一部を切断した状態の斜視図である。図3に図示されるように、電極群10は、軸芯15の周囲に、正極電極11、負極電極12、および第1、第2のセパレータ13、14が捲回された構成を有する。
軸芯15は、中空円筒状を有し、軸芯15には、負極電極12、第1のセパレータ13、正極電極11および第2のセパレータ14が、この順に積層され、捲回されている。最内周の負極電極12の内側には第1のセパレータ13および第2のセパレータ14が数周(図3では、1周)捲回されている。また、最外周は負極電極12およびその外周に捲回された第1のセパレータ13となっている。最外周の第1のセパレータ13が接着テープ19で止められる(図2参照)。
正極電極11は、アルミニウム箔により形成され長尺な形状を有し、正極シート11aと、この正極シート11aの両面に正極合剤11bが塗布された正極処理部を有する。正極シート11aの長手方向に沿う上方側の一側縁は、正極合剤11bが塗布されずアルミニウム箔が表出した正極合剤未処理部11cとなっている。この正極合剤未処理部11cには、軸芯15と平行に上方に突き出す多数の正極リード16が等間隔に一体的に形成されている。
正極合剤11bは正極活物質と、正極導電材と、正極バインダとからなる。正極活物質はリチウム酸化物が好ましい。例として、コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウム、リチウム複合酸化物(コバルト、ニッケル、マンガンから選ばれる2種類以上を含むリチウム酸化物)などが挙げられる。正極導電材は、正極合剤中におけるリチウムの吸蔵放出反応で生じた電子の正極電極への伝達を補助できるものであれば制限は無い。正極導電材の例として、黒鉛やアセチレンブラックなどが挙げられる。
正極バインダは、正極活物質と正極導電材を結着させ、また正極合剤と正極集電体を結着させることが可能であり、非水電解液との接触により、大幅に劣化しなければ特に制限はない。正極バインダの例としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)やフッ素ゴムなどが挙げられる。正極合剤層の形成方法は、正極電極上に正極合剤が形成される方法であれば制限はない。正極合剤11bの形成方法の例として、正極合剤11bの構成物質の分散溶液を正極シート11a上に塗布する方法が挙げられる。
正極合剤11bを正極シート11aに塗布する方法の例として、ロール塗工法、スリットダイ塗工法、などが挙げられる。正極合剤11bに分散溶液の溶媒例として、N−メチルピロリドン(NMP)や水等を添加し、混練したスラリを、厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に均一に塗布し、乾燥させた後、裁断する。正極合剤11bの塗布厚さの一例としては片側約40μmである。正極シート11aを裁断する際、正極リード16を一体的に形成する。すべての正極リード16の長さは、ほぼ同じである。
負極電極12は、銅箔により形成され長尺な形状を有し、負極シート12aと、この負極シート12aの両面に負極合剤12bが塗布された負極処理部を有する。負極シート12aの長手方向に沿う下方側の側縁は、負極合剤12bが塗布されず銅箔が表出した負極合剤未処理部12cとなっている。この負極合剤未処理部12cには、正極リード16とは反対方向に延出された、多数の負極リード17が等間隔に一体的に形成されている。
負極合剤12bは、負極活物質と、負極バインダと、増粘剤とからなる。負極合剤12bは、アセチレンブラックなどの負極導電材を有しても良い。負極活物質としては、黒鉛炭素を用いることが好ましい。黒鉛炭素を用いることにより、大容量が要求されるプラグインハイブリッド自動車や電気自動車向けのリチウムイオン二次電池が作製できる。負極合剤12bの形成方法は、負極シート12a上に負極合剤12bが形成される方法であれば制限はない。負極合剤12bを負極シート12aに塗布する方法の例として、負極合剤12bの構成物質の分散溶液を負極シート12a上に塗布する方法が挙げられる。塗布方法の例として、ロール塗工法、スリットダイ塗工法などが挙げられる。
負極合剤12bを負極シート12aに塗布する方法の例として、負極合剤12bに分散溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンや水を添加し、混練したスラリを、厚さ10μmの圧延銅箔の両面に均一に塗布し、乾燥させた後、裁断する。負極合剤12bの塗布厚さの一例としては片側約40μmである。負極シート12aを裁断する際、負極リード17を一体的に形成する。すべての負極リード17の長さは、ほぼ同じである。
第1のセパレータ13および第2のセパレータ14の幅をWS、負極シート12aに形成される負極合剤12bの幅をWC、正極シート11aに形成される正極合剤11bの幅をWAとした場合、下記の式を満足するように形成される。
WS>WC>WA(図3参照)
すなわち、正極合剤11bの幅WAよりも、常に、負極合剤12bの幅WCが大きい。これは、リチウムイオン二次電池の場合、正極活物質であるリチウムがイオン化してセパレータを浸透するが、負極側に負極活物質が形成されておらず負極シート12aが露出していると負極シート12aにリチウムが析出し、内部短絡を発生する原因となるからである。セパレータ13、14は、例えば、厚さ40μmのポリエチレン製多孔部材で形成されている。
図1および図3において、中空な円筒形状の軸芯15は軸方向(図面の上下方向)の上端部の内面に径大の溝15aが形成され、この溝15aに正極集電部材(電極集電部材)25が圧入されている。正極集電部材25は、例えば、アルミニウムにより形成され、円盤状の基部25a、この基部25aの内周部において軸芯15側に向かって突出し、軸芯15の内面に圧入される下部筒部25b、および外周縁において蓋3側に突き出す上部筒部25cを有する。正極集電部材25の基部25aには、電池内部で発生するガスを放出するための開口部25d(図2参照)が形成されている。また、正極集電部材25には開口部25e(図2参照)が形成されているが、開口部25eの機能については後述する。
正極シート11aの正極リード16は、すべて、正極集電部材25の上部筒部25cに溶接される。この場合、図2に図示されるように、正極リード16は、正極集電部材25の上部筒部25c上に重なり合って接合される。各正極リード16は大変薄いため、1つでは大電流を取りだすことができない。このため、軸芯15への巻き始めから巻き終わりまでの全長に亘り、多数の正極リード16が所定間隔に形成されている。
正極集電部材25は、電解液によって酸化されるので、アルミニウムで形成することにより信頼性を向上することができる。アルミニウムは、なんらかの加工により表面が表出すると、直ちに、表面に酸化アルミウム皮部材が形成され、この酸化アルミニウム皮部材により、電解液による酸化を防止することができる。また、正極集電部材25をアルミニウムで形成することにより、正極シート11aの正極リード16を超音波溶接またはスポット溶接等により溶接することが可能となる。
軸芯15の下端部の外周には、外径が径小とされた段部15bが形成され、この段部15bに負極集電部材(電極集電部材)21が圧入されて固定されている。負極集電部材21は、例えば、銅により形成され、円盤状の基部21aに軸芯15の段部15bに圧入される開口部21bが形成され、外周縁に、電池容器2の底部側に向かって突き出す外周筒部21cが形成されている。
負極シート12aの負極リード17は、すべて、負極集電部材21の外周筒部21cに超音波溶接等により溶接される。各負極リード17は大変薄いため、大電流を取りだすために、軸芯15への巻き始めから巻き終わりまで全長にわたり、所定間隔で多数形成されている。
負極集電部材21の外周筒部21cの外周には、負極シート12aの負極リード17およびリング状の押え部材22が溶接されている。多数の負極リード17は、負極集電部材21の外周筒部21cの外周に密着させておき、負極リード17の外周に押え部材22を巻き付けて仮固定し、この状態で溶接される。
負極集電部材21の下面には、銅製の負極通電リード23が溶接されている。
負極通電リード23は、電池容器2の底部において、電池容器2に溶接されている。電池容器2は、例えば、0.5mmの厚さの炭素鋼で形成され、表面にニッケルメッキが施されている。このような材料を用いることにより、負極通電リード23は、電池容器2に抵抗溶接等により溶接することができる。
ここで、正極集電部材25に形成された開口部25eは、負極通電リード23を電池容器2に溶接するための電極棒(図示せず)を挿通するためのものである。より詳細には、電極棒を正極集電部材25に形成された開口部25eから軸芯15の中空部に差し込み、その先端部で負極通電リード23を電池容器2の底部内面に押し付けて抵抗溶接を行う。 正極集電部材25の上部筒部25cの外周には、正極シート11aの正極リード16およびリング状の押え部材26が溶接されている。多数の正極リード16は、正極集電部材25の上部筒部25cの外周に密着させておき、正極リード16の外周に押え部材26を巻き付けて仮固定し、この状態で溶接される。
多数の正極リード16が正極集電部材25に溶接され、多数の負極リード17が負極集電部材21に溶接されることにより、正極集電部材25、負極集電部材21および電極群10が一体的にユニット化された発電ユニット20が構成される(図2参照)。但し、図2においては、図示の都合上、負極集電部材21、押え部材22および負極通電リード23は発電ユニット20から分離して図示されている。
また、正極集電部材25の基部25aの上面には、複数のアルミニウム箔が積層されて構成されたフレキシブルなリード板(導電リード)41が、その一端をレーザ溶接により接合されている。リード板41は、複数枚のアルミニウム箔を積層して一体化することにより、大電流を流すことが可能とされ、且つ、フレキシブル性を付与されている。つまり、大電流を流すには接続部材の厚さを大きくする必要があるが、1枚の金属板で形成する
と剛性が大きくなり、フレキシブル性が損なわれる。そこで、板厚の小さな多数のアルミニウム箔を積層してフレキシブル性を持たせている。リード板41の厚さは、例えば、0.5mm程度であり、厚さ0.1mmのアルミニウム箔を5枚積層して形成される。なお、本実施形態では5枚のアルミニウム箔を積層させているが、枚数については特に限定は無く2枚の金属箔でリード板41を形成しても良いし、5枚以上の金属箔を積層させてリード板41を形成させても良い。
正極集電部材25の上部筒部25c上には、蓋ユニット30が配置されている。蓋ユニット30は、リング形状をした絶縁板36、絶縁板36に設けられた開口部36aに嵌入された接続板35、接続板35に溶接されたダイアフラム37およびダイアフラム37に、かしめにより固定された蓋3により構成される。
絶縁板36は、円形の開口部36aを有する絶縁性樹脂材料からなるリング形状を有し、正極集電部材25の上部筒部25c上に載置されている。
絶縁板36は、開口部36a(図2参照)と下方に突出す側部36bを有している。絶縁材36の開口部36a内には接続板35が嵌合されている。接続板35の下面には、フレキシブルなリード板41の一端が、接続板35にレーザ溶接により接合されている。
リード板41は、上述した如く、他端が正極集電部材25の基部25aの上面に接合され、軸芯15に対して反対側に延出されている。そして、折返し部41aでU字形状に180°折り返され、他端とは中心面に対し反対面側の位置で接続板35に接合されている。
図4は、中心面を説明するための円筒形二次電池の上面図である。中心面とは、軸芯15の中心軸Oを通り、一端部41bと軸芯15の中心軸Oを結ぶ面S―Oに垂直な面C−Cである。ここで、面S−Oおよび面C−Cは、軸芯15の中心軸Oと平行に、図の垂直方向に延出される面である。すなわち、リード板41の一端部41bと他端部41cとは、相互に、中心面C−Cに対して反対面側の位置で、それぞれ、正極集電部材25および接続板35に接合されている。
接続板35は、アルミニウム合金で形成され、中央部を除くほぼ全体が均一でかつ、中央側が少々低い位置に撓んだ、ほぼ皿形状を有している。接続板35の厚さは、例えば、1mm程度である。接続板35の中心には、薄肉でドーム形状に形成された突起部35aが形成されており、突起部35aの周囲には、複数の開口部35b(図2参照))が形成されている。開口部35bは、電池内部に発生するガスを放出する機能も有している。
接続板35の突起部35aはダイアフラム37の中央部の底面に抵抗溶接または摩擦拡散接合により接合されている。ダイアフラム37はアルミニウム合金で形成され、ダイアフラム37の中心部を中心とする円形の切込み37aを有する。切込み37aはプレスにより上面側をV字形状に押し潰して、残部を薄肉にしたものである。ダイアフラム37は、電池の安全性確保のために設けられており、電池の内圧が上昇すると、第1段階として、上方に反り、接続板35の突起部35aとの接合を剥離して接続板35から離間し、接続板35との導通を絶つ。第2段階として、それでも内圧が上昇する場合は切込み37aにおいて開裂し、内部のガスを放出する機能を有する。
ダイアフラム37は周縁部において蓋3の周縁部を固定している。ダイアフラム37は図2に図示されるように、当初、周縁部に蓋3側に向かって垂直に起立する側部37bを有している。この側部37b内に蓋3を収容し、かしめ加工により、側部37bを蓋3の上面側に屈曲して固定する。
蓋3は、炭素鋼等の鉄で形成してニッケルめっきが施されており、ダイアフラム37に接触する円盤状の周縁部3aとこの周縁部3aから上方に突出す有頭無底の筒部3bを有するハット形を有する。筒部3bには複数の開口部3cが形成されている。この開口部3cは、電池内部に発生するガス圧によりダイアフラム37が開裂した際、ガスを電池外部に放出するためのものである。
なお、蓋3が鉄で形成されている場合には、別の円筒形二次電池と直列に接合する際、鉄で形成された別の円筒形二次電池とスポット溶接により接合することが可能である。
ダイアフラム37の側部37bと周縁部を覆ってガスケット43が設けられている。ガスケット43は、当初、図2に図示されるように、リング状の基部43aの周側縁に、上部方向に向けてほぼ垂直に起立して形成された外周壁部43bと、内周側に、基部43aから下方に向けてほぼ垂直に垂下して形成された筒部43cとを有する形状を有している。 そして、プレス等により、電池容器2と共にガスケット43の外周壁部43bを折曲して基部43aと外周壁部43bにより、ダイアフラム37と蓋3を軸方向に圧接するようにかしめ加工される。これにより、蓋3とダイアフラム37とがガスケット43を介して電池容器2に固定される。このような構造にすることによって、接続板35、ダイアフラム37、及び蓋3が電気的に接続されることとなる。
電池容器2の内部には、非水電解液が所定量注入されている。非水電解液の一例としては、リチウム塩がカーボネート系溶媒に溶解した溶液を用いることが好ましい。リチウム塩の例として、フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、などが挙げられる。また、カーボネート系溶媒の例として、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、プロピレンカーボネート(PC)、メチルエチルカーボネート(MEC)、或いは上記溶媒の1種類以上から選ばれる溶媒を混合したもの、が挙げられる。
図5〜図8は、リード板41により正極集電部材25と蓋ユニット30とを電気的に接続する方法を説明するための要部の断面である。
リード板41の他端側仮止め部(以下「他端部」という)41cを電池容器2に収容された正極集電部材25の基部25aの上面に超音波溶接等により接合し、正極集電部材25側の固定部41c1を作成する。この場合、他端部41cの接合は、図5に図示されるように、一端側仮止め部(以下「一端部」という)41bを軸芯15の反対側に配置した状態、換言すれば、一端部41bが中心面に対して反対側に位置する状態で行う。この状態では、リード板41の折返し部41aおよび一端部41bは、電池容器2内に収容された正極集電部材41の上部筒部25c内に位置している。
次に、図6に図示されるように、リード板41の他端部41cの根元を軸として、図6において時計方向に、一端部41bが軸芯15の中心軸を越えて電池容器2の外部に達するまで回動する。この状態では、リード板41の一端部41bと固定部41c1とは、中心面に対して同一側の位置となっている。また、リード板41の一端部41bは、電池容器2の上端よりも高い位置であり、且つ、電池容器2の側面よりも外側の位置に引き出されている。
このような状態のリード板41の一端部41bに、上述した蓋ユニット30を接合する。
蓋ユニット30の接続板35を、図示はしない保持具により、リード板41の一端部41bに接触させた状態に保持し、実線で示す矢印方向からレーザを照射してレーザ溶接する。溶接条件は、一例として、2000W、1秒程度である。このようにして接続板35側の固定部41b1が形成される。
この実施形態においては、レーザ溶接は、リード板41の一端部41bが電池容器2の側面の外部に引き出された位置で行われるため、溶接時に発生する微細金属異物が電池容器2内に入ることを防止することができる。レーザ溶接の際に、電池容器2の上部側開口部を閉塞部材で覆っておけば、溶接時に発生する微細金属異物が電池容器2内に入ることを、さらに、確実に防止することが可能となる。
なお、図6においては、蓋ユニット30の接続板35が電池容器2の側面とほぼ垂直な状態で、リード板41の一端部41bをレーザ溶接するように図示されている。しかし、蓋ユニット30は、接続板35が、例えば、同図に点線で示すように、ほぼ垂直な状態から反時計方向に回転した状態でも、レーザは、二点鎖線の矢印で示すように、リード板41の一端部41bに照射することが可能である。要は、リード板41の一端部41bおよび蓋ユニット30の接続板35を電池容器2の外部からレーザ照射が可能な方向に向けて行えばよい。
このレーザ溶接後に、正極集電部材25側の絶縁部材25f、接続板側の絶縁部材35c、及び固定部41b1側の絶縁部材41dを形成する。
なお、後述する絶縁部材25f及び35cは、それぞれ予め正極集電部材25および接続板35に設けられた状態で形成されており、リード板41は絶縁部材25fが形成された正極集電部材25及び絶縁部材35cが形成された接続板35にそれぞれ溶接されるようになっている。
次に、図7に図示されるように、リード板41の一端部41bが接合された蓋ユニット30を、リード板41の他端の固定部41c1の根元を軸に、リード板41と共に、図7において反時計方向に、軸芯15の中心軸を越える位置まで回動する。この場合、リード板41が損傷したり、リード板41の他端の固定部41c1および一端部の固定部41b1が剥離したりすることがないように、引張力が、例えば、1N以下になるように制御しながら回動する。そして、図7の状態からは、リード板41の一端部41bの根元を軸に、蓋ユニット30を同図において時計方向に、つまり、蓋3の上面が水平になるように回動する。
そして、蓋ユニット30の蓋3の上面がほぼ水平になった状態で、図8に図示されるように、蓋ユニット30のダイアフラム37の周縁部をガスケット43上に載置する。このように、リード板41は一旦部41bが蓋ユニット30と共に、図7に図示されるように中心面に対して反対側に回動された後、図8に図示されるように、蓋ユニット30が水平となるように回動される。このため、リード板41の一端部41bの根元に、図8に図示されるような折返し部41aが形成される。
上記の状態において、次に、電池容器2の溝2aと上端面の間の部分をプレスにより圧縮する、いわゆる、かしめ加工により、ガスケット43と共にダイアフラム37を電池容器2に固定する。
これにより、蓋ユニット30がガスケット43を介して電池容器2に固定され、また、正極集電部材25と蓋3がリード板41を介して導電接続され、図1に図示された円筒形二次電池1が作製される。
続いて、本発明の特徴となる絶縁部材25f、35cについて説明する。リード板41は、正極集電部材25に接続された固定部41b1、及び接続板35に溶接された固定部41c1以外の部分は、溶接されず浮いている。そのため、振動等によりリード板41の非固定部41e(図7に示す固定部41b1及び41c1以外の部分)が正極集電部材25または接続板35に接触したり離間したりする。リード板41の非固定部41eが正極集電部材25または接続板35に接触すると、電流の分流あるいは接触点への電流集中による電池内部抵抗の上昇が発生し、電池機能が低下する。また、本実施形態のように複数枚の金属箔を用いてリード板41が形成される場合、折れ曲がり部41aが設けられると、リード板41を構成する内周側の金属箔と、外周側の金属箔とで周長差が発生する。そのため、内周側の金属箔が接続板35側の固定部41b1とも接触しやすくなり、接触点への電流集中による電池内部抵抗の上昇が発生し、電池機能が低下する恐れがある。
これを防ぐために、リード板41に対向する正極集電部材25と接続板35の表面、及び折り曲げ部41aを設けた場合にリード板41と対向することになる固定部41b1に絶縁塗料などの方法で、正極集電部材25側の絶縁部材25f、接続板側の絶縁部材35c、及び固定部41b1側の絶縁部材41dを形成させる。
図9は第一の実施形態における正極集電部材25側の絶縁部材25fと接続板35側の絶縁部材35cの領域を示した図である。正極集電部材25側の絶縁部材25fを形成する領域は、リード板41が接続される部分25g、及び軸芯15の穴と繋がる開口部25eを除く領域である。接続板35側の絶縁部材35cを形成する領域は、リード板41が接続される部分35d、接続板35の突起部35a、及び開口部35bを除く領域である。なお、このリード板41が接続される部分25gはリード板41の固定部41c1と同じ大きさで形成しても良いが、図9に示すようにリード板41の固定部41c1よりも多少大きく形成されている方が円筒形二次電池を作成しやすくなるため好ましい。リード板41が接続される部分35dについても同様で、リード板41の固定部41b1よりも多少大きく形成されている方が好ましい。
さらに、図9中には図示していないが、リード板41が折り返されることによってリード板41の非固定部41eと対向することになる固定部41b1上にも絶縁部材41dが配置されることになる。従って、リード板41が導体と対向するほぼ全ての領域で、リード板41と導体(正極集電部材25、接続部材35、及びリード板41)との間に絶縁部材(絶縁部材25f、35c、41d)が配置され、さらにリード板41の非固定部41eには直接絶縁層が設けられない構造となる。
以上、簡単に本実施形態についてまとめる。本実施形態では、動きやすいリード板41の非固定部41eに直接絶縁部材が設けられていないため、振動等による絶縁層破壊の恐れが低下する。また、上述したようにリード板41が導体と対向するほぼ全ての領域で、リード板41と導体との間に絶縁部材が配置される構造となっている。そのため、電池に振動が加えられてリード板41の非固定部41eが上下に動いたとしても、正極集電部材25や接続板35と接触する恐れがないため、確実に絶縁性が確保される。
また、本実施形態では、正極集電部材25の基部25a上でリード板41が接続される部分25g以外の領域が絶縁部材25fで、接続板35の平面部上でリード板41が接続される部分35d、接続板35の突起部35a、及び開口部35b以外の領域が絶縁部材35cで覆われている。そのため、電池に振動が加えられてリード板41の非固定部41eが左右に動いたとしても、正極集電部材25や接続板35と接触する恐れがないため、確実に絶縁性が確保される。
また、本実施形態では、絶縁部材25f、絶縁部材35c、及び絶縁部材41dがリード板41の非固定部41eよりも放熱性及び熱容量が高い部分に配置される構造となっている。そのため、発熱によってそれぞれの絶縁部材25f、35c、41dが溶融する恐れが低くなる。従って、リード板41の非固定部41eが他の部分と接触して短絡する恐れが低くなり、絶縁信頼性の高い円筒形二次電池を提供することが可能となる。
また、本実施形態では当然のことながらリード板41の折り返し部41aにも直接絶縁部材が配置されない構造となっている。このリード板41の折り返し部41aは、折り返されているため他の部分より高温に恐れがある。本実施例ではリード板41の折り返し部41aにも直接絶縁部材が設けられない構造となっている。そのため、発熱によって絶縁部材が溶ける恐れが低くなり、絶縁部材が破壊されることによるリード板41の短絡の恐れが無くなる。従って、絶縁信頼性が高い円筒形二次電池を提供することが可能となる。
(第二の実施形態)
続いて、第二の実施形態について説明する。本実施例が第一の実施形態と異なる点は、正極集電部材25の基部25a上の一部、及び接続板35の平面部上の一部に絶縁部材を設けた点である。なお、第一の実施形態と同様の構成については第一の実施形態で用いた図図面番号と同様の図面番号を用いている。
図10は第二の実施形態における正極集電部材側の絶縁部材250fと接続板側の絶縁部材350cを設けた領域を示した図である。第一の実施形態では正極集電部材25の基部25a上のほぼ全ての領域に絶縁部材25fを設け、接続板35の平面部上のほぼ全ての領域で絶縁部材35cが設けられる構成となっていた。しかし本実施形態では、正極集電部材25の基部25aの一部、特にリード板41と対向する部分(リード板41の幅と対応する領域)、及び接続板35の平面部上の一部、特にリード板41と対向する部分(リード板41の幅と対応する領域)に絶縁部材を設けた。
具体的には図10に示すように、接続板35の上でリード板41と対向する領域には絶縁部材350cが設けられ、正極集電部材25の基部25a上でリード板41と対向する領域には絶縁部材250fが形成される。なお、本図では図示していないが、第一の実施形態と同様、リード板41の固定部41b1上には絶縁部材41dが設けられている。
このような構成とすることによって、電池に振動が加えられてリード板41の非固定部41eが上下に動いたとしても、絶縁部材250f、及び絶縁部材350cの使用量を最低限に抑えつつ、正極集電部材25や接続板35と接触する可能性を低下させることが出来るため、絶縁性が確保される。
なお、単純に絶縁部材250f、及び絶縁部材350cの使用量を最低限に抑える場合には、リード板41と対向する部分のみに絶縁部材250f、及び絶縁部材350cを設ければよい。しかし、本実施形態ではさらにリード板41の横方向の動きに対応するために図10に示すようにリード板41の幅よりも広い幅で絶縁部材250f、及び絶縁部材350cを設ける構造としている。
具体的には、正極集電部材25側の絶縁部材250fが形成される領域の幅WFは、リード板41の幅をWDとした場合にはWF>WDとなり、接続板35側の絶縁部材350cが形成される領域の幅WEは、WE>WDとなる。
すなわち、リード板41の幅WDは常に、絶縁部材の幅WE、及びWFよりも小さい構成となる。このような構造にすることによって、電池に振動が加えられてリード板41の非固定部41eが上下だけでなく左右に動いたとしても、絶縁部材250f、及び絶縁部材350cの使用量を抑えつつ、正極集電部材25や接続板35と接触する可能性を低下させることが出来るため、絶縁性が確保される。
また、第一の実施形態では電池容器2内で発生したガスは、軸芯15に設けられた穴、及び接続板35の開口部35bを介して排出されていた。しかし、本実施形態では図10に示すように、接続板35上に設けられた開口部35b及び正極集電部材25の基部25a上に設けられた開口部25dがそれぞれ絶縁部材から露出した構造となっている。そのため、第一の実施形態よりもガス排出がスムーズにできる構造となっている。
以上、簡単に本実施例をまとめる。本実施形態では、絶縁部材250f、350cを正極集電部材25及び接続板35の一部に設け、かつリード板41と対応する領域に絶縁部材250f、350cを設ける構造とした。このような構成にすることによって、絶縁部材の使用量を抑えつつも、リード板41の非固定部41eが正極集電部材25及び接続板35への接触を防ぐことが出来る。そのため、電池生産のコストを抑えつつも、絶縁信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態では、絶縁部材250f、350cの幅をリード板41の幅よりも大きくする構造とした。このような構成にすることによって、リード板41の非固定部41eが左右に動いたとしても、正極集電部材25及び接続板35への接触を防ぐことが出来る。従って、電池生産のコストを抑えつつも、より絶縁信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態では、正極集電部材25の開口部25d、及び接続板35の開口部35bを、それぞれ絶縁部材250f、350cから露出させる構造とした。このような構造にすることによって、第一の実施形態よりもガス排出をスムーズに行うことが出来る。
最後に本発明をまとめる。本発明に記載の円筒形二次電池1は、正極電極11と負極電極12とをセパレータ13、14を介して軸芯15に捲回した電極群10と、電極群10を収納し、開口を有する電池容器2と、電池容器2の開口を塞ぐ蓋3と、蓋3と電気的に接続される接続板35と、金属箔で形成され、一端が接続板35と固定されたリード板41と、リード板41の他端が接続され、電極群10と電気的に接続される集電部材(正極集電部材25)と、を有し、リード板41は、接続板35に接続される固定部41b1、及び固定部41b1につながる非固定部41e、及び非固定部41eにつながり集電部材に接続される固定部41c1を有し、接続板35に接続される固定部41b1上には絶縁部材41dが設けられ、接続板35及び集電部材の一部又は全部には絶縁部材25f、35cが設けられることを特徴とする。このような構造にすることによって、動きやすいリード板41の非固定部41eに直接絶縁部材が設けられていないため、振動等による絶縁層破壊の恐れが低下し、絶縁信頼性が向上する。
また、本発明に記載の円筒形二次電池1は、接続板35が、蓋3と電気的に接続される突起部35a、及び開口部35bを有し、集電部材は軸芯15に設けられた穴と繋がる開口部25eを有し、接続板35には、接続板35に接続される固定部41b1、突起部35a、及び接続板35に設けられた開口部35bを露出させるように絶縁部材35cが設けられ、集電部材は集電部材に接続される固定部41c1、及び集電部材に設けられた開口部25eを露出させるように絶縁部材25fが設けられることを特徴とする。このような構造にすることによって、他の部材との接続やガス排出に必要な機能を十分に確保しつつも、絶縁信頼性を向上させることが出来る。
また、本発明に記載の円筒形二次電池1は、接続板35にはリード板41に対向する位置に接続板35に設けられた絶縁部材350cが配置され、集電部材にはリード板41に対向する位置に集電部材に設けられた絶縁部材250fが配置されることを特徴とする。このような構造にすることによって、絶縁部材250f、及び絶縁部材350cの使用量を最低限に抑えつつ、集電部材や接続板35と接触する可能性を低下させることが出来る。
また、本発明に記載の円筒形二次電池1は、接続板35に設けられた絶縁部材350cの幅WEは、リード板41の幅WDよりも大きく、集電部材に設けられた絶縁部材の幅WFは、リード板41の幅WDよりも大きいことを特徴とする。このような構成にすることによって、リード板41の非固定部41eが左右に動いたとしても、集電部材及び接続板35への接触を防ぐことが出来る。従って、電池生産のコストを抑えつつも、より絶縁信頼性を向上させることができる。
また、本発明に記載の円筒形二次電池1において、集電部材は、軸芯15とつながる開口部25eとは異なる開口部25dを有し、軸芯15とつながる開口部25eとは異なる開口部25dは、集電部材に設けられた絶縁部材250fから露出していることを特徴とする。このような構成にすることによって、ガス排出に開口部25dを使用することができ、ガス排出をよりスムーズに行うことが出来る。
上記各実施形態では、円筒型二次電池としてリチウムイオン二次電池を例として説明したが、この、この発明は、リチウム電池に限られるものではなく、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池など、他の二次電池にも適用をすることができる。
また、本発明と正負極を逆にする構成とすることも出来る。
また、本発明では、図8に示すように折り返し部41aから固定部41b1までの長さの方が、折り返し部41aから固定部41c1までの長さよりも短くなるような構成を開示しているが、当然折り返し部41aから固定部41c1までの長さの方が、折り返し部41aから固定部41b1までの長さよりも短くなる構成としても良い。なお、その場合には絶縁部材41dは固定部41c1上に設けられることとなる。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 円筒形二次電池
2 電池容器
2a 溝
3 蓋
10 電極群
15 軸芯
16 正極リード
25 正極集電部材
25a 基部
25f 絶縁部材
30 蓋ユニット
35 接続板
35c 絶縁部材
36 絶縁板
37 ダイアフラム
41 リード板
41a 折返し部
41b1 固定部
41c1 固定部
41d 絶縁部材
43 ガスケット

Claims (6)

  1. 正極電極と負極電極とをセパレータを介して軸芯に捲回した電極群と、
    前記電極群を収納し、開口を有する電池容器と、
    前記電池容器の開口を塞ぐ蓋と、
    前記蓋と電気的に接続される接続板と、
    金属箔で形成され、一端が前記接続板と固定されたリード板と、
    前記リード板の他端が接続され、前記電極群と電気的に接続される集電部材と、を有する円筒形二次電池において、
    前記リード板は、前記接続板に接続される固定部、及び当該固定部につながる非固定部、及び当該非固定部につながり前記集電部材に接続される固定部を有し、
    前記接続板に接続される固定部上には絶縁部材が設けられ、
    前記接続板及び前記集電部材の一部又は全部には絶縁部材が設けられることを特徴とする円筒形二次電池。
  2. 請求項1に記載の円筒形二次電池において、
    前記接続板は、前記蓋と電気的に接続される突起部、及び開口部を有し、
    前記集電部材は、前記軸芯に設けられた穴と繋がる開口部を有し、
    前記接続板には、前記接続板に接続される固定部、前記突起部、及び前記接続板に設けられた開口部を露出させるように絶縁部材が設けられ、
    前記集電部材は、前記集電部材に接続される固定部、及び前記集電部材に設けられた開口部を露出させるように絶縁部材が設けられることを特徴とする円筒形二次電池。
  3. 請求項2に記載の円筒形二次電池において、
    前記接続板には、前記リード板に対向する位置に前記接続板に設けられた絶縁部材が配置され、
    前記集電部材には、前記リード板に対向する位置に前記集電部材に設けられた絶縁部材が配置されることを特徴とする円筒形二次電池。
  4. 請求項3に記載の円筒形二次電池において、
    前記接続板に設けられた絶縁部材の幅は、前記リード板の幅よりも大きく、
    前記集電部材に設けられた絶縁部材の幅は、前記リード板の幅よりも大きいことを特徴とする円筒形二次電池。
  5. 請求項4に記載の円筒形二次電池において、
    前記集電部材は、前記軸芯とつながる開口部とは異なる開口部を有し、
    前記軸芯とつながる開口部とは異なる開口部は、前記集電部材に設けられた絶縁部材から露出していることを特徴とする円筒形二次電池。
  6. 請求項5に記載の円筒形二次電池において、
    前記リード板は、複数枚の金属箔から構成されることを特徴とする円筒形二次電池。
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