JP2016090058A - スペーサ装置、トロイダルころ軸受及び方法 - Google Patents

スペーサ装置、トロイダルころ軸受及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内側リングと外側リングとの間でアキシアル方向及び角変位を可能にし、ころ要素を効率的に離すことを可能にする、スペーサ装置を提供すること。
【解決手段】内側リング及び外側リングを有するトロイダルころ軸受が内側リングと外側リングとの間でのスペーサ装置18が、第1ころ要素接触面と、第1ころ要素接触面と反対側の第2ころ要素接触面と、を備え、第1ころ要素接触面及び第2ころ要素接触面の各々が、ころ要素16a,16b,16cのそれぞれの凸状接触面と一致するように構成された凹形状を有し、スペーサ装置が、第1ころ接触面及び第2ころ接触面から外側に延在する突出部を有し、突出部が、スペーサ装置が使用中であるときに、2つの隣り合うころ要素の端部を少なくとも部分的に越えて延在するように構成された、終端部材を備えている。
【選択図】図7

Description

本発明は、トロイダルころ軸受内のころ要素のためのスペーサ装置、及び当該スペーサ装置を備えるトロイダルころ軸受に関する。本発明は、当該スペーサ装置を備えるトロイダル装置を製造するための方法にも関する。
トロイダルころ軸受、例えばCARB(登録商標)トロイダルころ軸受は、通常、トロイダルころ軸受の外側リング及び内側リングに対するアキシアル方向及び角変位双方を可能にするそれらの能力のために使用される。これは、内側リング及び外側リングのレースウェイの湾曲構造によって可能とされ、これらのレースウェイは、例えば特許文献1に開示されるように、ころ要素の湾曲形状と一致するように構成されている。従って、トロイダルころ軸受は、自動調心機能及びアキシアル方向変位能力を組み合わせる。
トロイダルころ軸受内にころ要素を維持して支持するために、ケージを提供し、これによりトロイダルころ軸受の接線方向において隣り合うころ要素を互いから離すことが公知であり、これは、互いに関するころ要素の動きを制限し、且つころ要素の間のころところの接触を防止する。
特許文献2は、トロイダルころ軸受内のころ要素のためのスペーサ装置を開示している。スペーサ装置は、第1ころ接触面及び第2ころ接触面を備え、これら接触面は、トロイダルころ要素のそれぞれの凸状接触面と一致する凹形状と、トロイダル軸受の組み立てが容易になるように弾性変形可能な少なくとも1つのアキシアル方向終端部分と、を有している。
欧州特許第0175858号明細書 国際公開第2012/0044222号パンフレット
本発明の目的は、内側リング及び外側リングを有する例えばCARB(登録商標)トロイダルころ軸受などのトロイダルころ軸受内のころ要素のための改良されたスペーサ装置であって、トロイダルころ軸受が、内側リングと外側リングとの間でアキシアル方向及び角変位を可能にし、スペーサ装置がころ要素を効率的に離すことを可能にする、スペーサ装置を提供することである。
この目的は、第1ころ要素接触面と、第1ころ要素接触面と反対側の第2ころ要素接触面と、を備えるスペーサ装置であって、第1ころ要素接触面及び第2ころ要素接触面が、スペーサ装置が使用中であるときに、すなわちスペーサ装置がトロイダルころ軸受内に取り付けられているときに、トロイダルころ軸受の接線方向において2つの隣り合うころ要素を離すように構成されている、スペーサ装置によって達成される。第1ころ要素接触面及び第2ころ要素接触面の各々が、ころ要素のそれぞれの凸状接触面と一致するように構成された凹形状を有している。スペーサ装置が、第1ころ接触面及び第2ころ接触面から外側に延在する突出部を有する終端部材であって、突出部が、スペーサ装置が使用中であるときに2つの隣り合うころ要素の端部を少なくとも部分的に越えて延在するように構成された、終端部材を備え、それにより、ころ要素のアキシアル方向の移動を制限する。
本発明は、トロイダルころ軸受の外側リングレースウェイの形状が、ころが、過度にスキューすること、すなわち、レースウェイに対して垂直な軸周りのころ要素の回転軸を回転することを幾何学的に防止するという洞察に基づいている。トロイダルころ軸受におけるスキューの幾何学的な防止に起因して、トロイダルころ軸受内のスペーサ装置は、強度を優先して寸法を定められる必要がない。さらに、ころ要素の転動面と一致するように構成されたトロイダルころ軸受内のころ要素のためのスペーサ装置を提供することによって、ころ要素の数、結果として荷重支持性能が、転がり軸受において向上される一方で、改良され且つ効率的な組み立てを可能にする。言い換えると、スペーサ装置は、概して中間に配置されたスペーサ装置のためのより小さい利用可能な空間を残す、増加された複数のころ要素の組み立てを可能にするという点で有利である。従って、本発明によるスペーサ装置を備えるトロイダルころ軸受では、軸受の支持能力が、ころの数を増加することによって増大される。例えば、ころところの接触がないが、全搭載型トロイダルころ軸受と実質的に同じ支持能力が提供される。
トロイダルころ軸受の稼働中に、スペーサ装置は、ころ要素を支持して離し、それにより、隣り合うころ要素の間でのころところの摩耗を回避し、スペーサ装置ところ要素との間の接触は、潤滑油膜の形成をもたらす。油膜形成は、スペーサ装置のころ要素接触面と、ころ要素の関連する転動面と、の間の接触面において0でない実効速度によって作り出される。言い換えると、スペーサ装置ところ要素との間の油の一部での実効速度は、反対ではなく、ころところの接触の場合と等しくない。従って、スペーサ装置は、軸受内でころ要素の数を増やすことを容易にし、軸受は、油膜形成に起因する効率的且つ恒久的動作を提供するとともに、荷重支持特性を増大又は最大化させる。
本発明の一実施形態によれば、スペーサ装置は、いかなる適切な材料を含んでもよい。必ずしも弾性変形可能な材料を含まなくてもよく、代わりに非弾性変形可能な材料を含むことができる。
本発明の一実施形態によれば、スペーサ装置は、少なくとも1つの凹所を備えている。このような凹所は、スペーサ装置の材料及び重量を減少させ、且つ必要とされる場所に潤滑油をガイド又は維持するためにチャネルを提供する。
本発明の一実施形態によれば、スペーサ装置は、スペーサ装置が使用中であるときにトロイダルころ軸受の接線方向において、第1ころ要素接触面から第2ころ要素接触面へ延在する開口部を備え、開口部は、第1ころ要素接触面と第2ころ要素接触面との間の接線方向距離が最も小さいスペーサ装置の中心に位置付けられている。このように、接線方向におけるスペーサ装置の最も薄く且つ最も脆弱なセクションは、有利なことに回避され、それにより、スペーサ装置の耐久性及び安定性を向上させる。開口部は、互いの間の接線方向距離が最小化された状態でころ要素が配置されることを可能にし、ころ要素の接触面の一部分は、稼働中に開口部内に延在している。従って、ころ要素の接線方向における最も幅の広いセクションでの接触面の間の実質的に0の接線方向距離が、提供される。接線方向距離は、少なくとも実質的に減少される。あるいは、陥没部が、スペーサ装置のころ要素接触面の一方又は双方に設けられてもよい。
本発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載のスペーサ装置を少なくとも1つ備えているトロイダルころ軸受にも関する。トロイダルころ軸受は、シールされたトロイダルころ軸受であってもよい。トロイダルころ軸受は、自動車、風力、海洋、金属製品の用途及び任意の他の機械用途で使用されてもよい。例えば、トロイダルころ軸受は、抄紙機、連続鋳造機、ファン、ブロワ、粉砕機、研磨ミル、工業的トランスミッション、コンベア及び液圧式モータ及びポンプで使用されてもよい。
本発明は、少なくとも最後のころ要素又は最後のスペーサ装置を、内側リングと、外側リングと、ころ要素と、隣り合うころ要素の間に挿入された、本発明のいずれかの実施形態による複数のスペーサ装置と、を有するトロイダルころ軸受内に挿入するための方法であって、トロイダルころ軸受が、内側リングと外側リングとの間のアキシアル方向及び角変位を可能にする、方法にさらに関する。すなわち、スペーサ装置は、第1ころ要素接触面と、第1ころ要素接触面と反対側の第2ころ要素接触面と、を備え、第1ころ接触面及び第2ころ接触面が、トロイダルころ軸受の接線方向において2つの隣り合うころ要素を離すように構成され、第1ころ要素接触面及び第2ころ要素接触面の各々が、ころ要素のそれぞれの凸状接触面と一致するように構成された凹形状を有している。また、スペーサ装置は、第1ころ接触面及び第2ころ接触面から外側に延在する突出部を有する終端部材であって、突出部が、スペーサ装置が使用中であるときに、2つの隣り合うころ要素の端部を少なくとも部分的に越えて延在するように構成された、終端部材を備える。方法は、外側リングに対してトロイダルころ軸受の内側リングを傾け、それにより、転動要素の間の距離が増大されるステップと、2つのスペーサ装置の間にころ要素を挿入するステップ又は2つのころ要素の間にスペーサ装置を挿入するステップを備える。
このような方法は、本発明によるスペーサ装置が2つの近接して配置されたころ要素の間の制限された利用可能な空間に挿入されるように、トロイダルころ軸受の組み立てを容易にする。このような方法は、製造中に生じる損傷に関連する組立及び製造の留意事項を軽減させる点でも有利である。すなわち、スペーサ装置は、軸受のリング及びころ要素を損傷させることなくトロイダルころ軸受内に取り付けられることができる。
以下において、本発明は、添付の概略的な図面を参照して非限定的な例によりさらに説明される。
従来技術によるトロイダルころ軸受の斜視図を示す。 従来技術によるスペーサ装置を示す。 本発明の一実施形態によるスペーサ装置を示す。 上方から、トロイダルころ軸受のころ要素の間に設けられた本発明の一実施形態によるスペーサ装置を示す。 本発明の一実施形態による方法のステップを示す。 本発明の一実施形態による方法のステップを示す。 本発明の一実施形態による方法のステップを示す。
図面は縮尺通りに描かれておらず、所定の特徴の寸法は明瞭にするために誇張されていることに留意されたい。
図1は、従来技術によるトロイダルころ軸受10を示している。トロイダルころ軸受は、内側リング12及び外側リング14を備え、トロイダルころ軸受10は、内側リング12と外側リング14との間のアキシアル方向及び角変位を可能にする。複数のころ要素16が、内側リングレースウェイと外側リングレースウェイとの間に配置されている。
従来技術のトロイダルころ軸受10は、弾性変形可能な材料を含む複数のスペーサ装置18を備え、スペーサ装置18は、隣り合うころ要素16a,16bの間に挿入され、これにより、ころ要素の意図された互いに対する相対位置においてトロイダルころ軸受のころ要素を維持し、且つころ要素16の間のころところの接触を防止する。
図2は、従来技術によるスペーサ装置18のいくつかの例を示している。各スペーサ装置18は、第1ころ要素接触面20と、第1ころ要素接触面20と反対側の第2ころ要素接触面22と、を備えている。第1ころ要素接触面20及び第2ころ要素接触面22は、スペーサ装置18が使用中であるときに、トロイダルころ軸受10の接線方向において2つの隣り合うころ要素16a,16bを離すように構成されている。第1ころ要素接触面20及び第2ころ要素接触面22の各々は、ころ要素16のそれぞれの凸状接触面と一致するように構成された凹形状24を有している。
スペーサ装置18は、第1ころ要素接触面20から第2ころ要素接触面22へ延在する開口部26を備えることができ、開口部26は、スペーサ装置18の中心に位置付けられてもよい。
さらに又はあるいは、スペーサ装置18は、スペーサ装置18の任意の部分に位置づけられた少なくとも1つの凹所28を備えることができる。例えば、スペーサ装置のころ要素接触面20,22には、接続された且つ/又は接続されていない複数の凹所が設けられ、これにより、潤滑及び局所的な油膜形成を容易にしてもよい。
図3は、本発明によるスペーサ装置18を示している。本発明によるスペーサ装置18は、図2に示される形状のすべてを含む任意の適切な形状からなり、且つ油膜形成に適している任意の構造を有していることに留意されたい。本発明によるスペーサ装置18は、第1ころ接触面20及び第2ころ接触面22から外側に延在する突出部を有する終端部材30であって、突出部が、図4に示されるように、スペーサ装置が使用中であるときに、2つの隣り合うころ要素16a,16bの端部を少なくとも部分的に越えて延在するように構成された、終端部材30を備えている点で、従来技術によるスペーサ装置と異なっている。本発明によるスペーサ装置18は、トロイダルころ軸受10内でのスペーサ装置の取り付けを容易にするために弾性変形可能な材料から必ずしも作られる必要がない点で、従来技術によるスペーサ装置と異なっており、これは、本発明によるスペーサ装置18を、本発明による方法を用いてトロイダルころ軸受10内に取り付けることができるためである。
すなわち、本発明によるスペーサ装置18は、任意の適切な材料を含んでいる。例えば、スペーサ装置18は、以下のいずれかを含んでもよい:
(DIN)EN10111:1998による連続的に熱間圧延された低炭素シート鋼又はEN10088−1:1995によるステンレス鋼X5CrNi18−10から作られた、プレスされたシート鋼ケージ。
EN10 025:1990+A:1993によるタイプS355GT(St52)の非合金構造鋼から作られた、機械加工された鋼ケージ。機械加工された鋼ケージの表面が、スライド及び耐摩耗特性を向上させるために処理されてもよい。
EN 1652:1997に一致する真鍮を含むシート真鍮ケージ。
CW612N鋳造物又はEN 1652:1997による鍛造された真鍮から機械加工された、機械加工された真鍮ケージ。
ポリアミド66、ポリアミド4,6、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、フェノール樹脂を含む(ガラス繊維強化を有するか又は有しない)ポリマーケージ。
又は他のエンジニアリングポリマー材料、軽合金もしくは特別な鋳鉄。
スペーサ装置18の寸法及び幾何学的形状は、トロイダルころ軸受10及び利用可能な内部空間に適合することができる。トロイダルころ軸受10内において隣り合うころ要素16a,16bの間に位置決めされて隣り合うころ要素を離すスペーサ装置18のために利用可能な空間は、例えば、ころ要素16のアキシアル向長さ以下の長さ、ころ要素16の形状もしくはラジアル方向寸法以下のラジアル方向空間、及びころ要素16の数によって分けられる接線方向のころところの合計の遊び以下の接線方向空間、さらにその上、ころ要素が互いに接触しているときの2つのころ要素面の間の中心合わせされていない接線方向空間、すなわちスペーサ装置18のアキシアル方向終端部分を収容するよう意図された空間として規定される。スペーサ装置18の寸法を適合及び/又は制限することによって、トロイダルころ軸受配置の設計選択は増大する。本発明によるスペーサ装置18は、トロイダルころ軸受10の内側レースウェイ又は外側レースウェイとの接触を回避するように構成されるが、これは必須ではない。
図4は、上方から、2つの隣り合うころ要素16a,16bと、本発明の一実施形態による3つのスペーサ装置18と、を示している。各スペーサ装置18が、2つの隣り合うころ要素16a,16bの端部を少なくとも部分的に越えて延在する互いに反対側に向けられた突出部を有する終端部材30を備え、ころ要素16a,16bの間に各スペーサ装置18が挿入されていることが分かる。スペーサ装置18の終端部材30がころ要素16の端部に対して押圧する必要がないことに留意されたい。好ましくは、終端部材30ところ要素16の端部との間にはいくらかの遊び、すなわちアキシアル方向の間隙が設けられ、このため、ころ要素16は、トロイダルころ軸受10が使用中であるときに減速されない。
また、本発明は、トロイダルころ軸受10、例えば図1に示されるトロイダルころ軸受に関するが、トロイダルころ軸受は、本発明による少なくとも1つのスペーサ装置を備えている。本発明によるスペーサ装置18は、好ましくは、2つの隣り合うころ要素16a,16bの間ごとに設けられている。しかしながら、本発明によるトロイダルころ軸受10は、1つのみのスペーサ装置18を備えるか、又はトロイダルころ軸受10の周りに均一又は不均一に分配された複数のスペーサ装置18を備えてもよい。そして、トロイダルころ軸受10は、それらの第1ころ接触面20及び第2ころ接触面22から外側に延在する突出部を有する終端部材30であって、突出部が、隣り合うころ要素16a,16bの間で2つの隣り合うころ要素16a,16bの端部を少なくとも部分的に越えて延在するように構成された、終端部材30を備えない任意の他の適切な形態のスペーサ装置を備えてもよい。
本発明によるトロイダルころ軸受10は、サイズが10mmの直径から数メートルの直径までの範囲であり、且つ数十グラムから何千トンまでの負荷容量を有している。すなわち、本発明によるトロイダルころ軸受10は、任意のサイズからなり、且つ任意の負荷容量を有している。
トロイダルころ軸受10は、例えばCARB(登録商標)トロイダルころ軸受である。CARB(登録商標)トロイダルころ軸受は、球面ころ軸受のように自動調心し、且つ円筒又はニードルころ軸受のようにアキシアル方向で自由である。CARB(登録商標)トロイダルころ軸受は、事実上摩擦が増大しないで内部アキシアル方向荷重を誘導することがなく、軸受内でミスアライメント及びアキシアル方向変位を調整する。これは、緊密な嵌合及びアキシアル方向の自由の間での妥協する必要性を排除し、一般に従来の軸受装置で生じるクリープ及びフレッチング消耗を排除するために使用される緊密な嵌合を許容する。結果は、低い稼働温度と、減少された振動レベルと、信頼性、軸受及び潤滑剤寿命並びにエネルギー消費の向上と、である。
本発明によるトロイダルころ軸受10は、シールされたトロイダルころ軸受である。内側リング12と外側リング14との間の、トロイダルころ軸受10の2つのアキシアル方向端面上の開放範囲は、粉塵、ほこりなどが軸受に入ることを防止するためのシールを備えてもよい。また、シールは、潤滑剤、例えば油又はグリースを軸受内に保持することができる。シールは、例えばポリマー又は金属から作られる。本発明によるスペーサ装置を使用することは、ケージを有する従来のトロイダルころ軸受と比較してシールのために利用可能なより大きな空間があることをもたらす。
図5から図7は、少なくとも最後のころ要素16又は最後のスペーサ装置18を、内側リング12と、外側リング14と、ころ要素16と、隣り合うころ要素16a,16bの間に挿入された、本発明の一実施形態による複数のスペーサ装置18と、を有しているトロイダルころ軸受10内に挿入するための方法のステップを示している。
図5は、内側リング12が外側リング14の平面にあるトロイダルころ軸受10を示している。向かい合うころ要素16の中心の間の距離はAである。
トロイダルころ軸受10の組み立て時において、少なくとも最後のころ要素16をトロイダルころ軸受10内に挿入するために、トロイダルころ軸受10の内側リング12は、内側リング12が図6に示されるように外側リング14の平面にもはやないように、外側リング14に対して傾けられ、これにより、ころ要素16の間の距離は増大し、すなわち、図6の距離Bは図5における距離Aよりも大きい。それにより、追加的な空間がころ要素16の間に作り出されるので、結果として、ころ要素16は、2つのすでに挿入されたスペーサ装置18の間により容易に挿入されるか、又はスペーサ装置18は、2つのすでに挿入されたころ要素16の間により容易に挿入される。ころ要素16のすべてが、トロイダルころ軸受10の内側リング12と外側リング14との間に挿入されると、内側リング12は、外側リング14との整列に戻すように再び傾けられる。
図7は、すでに挿入されたころ要素16a及び16cを支持するスペーサ装置18が、スペーサ装置18の間により大きな空間を作り出すために離すように動かされ、これにより、少なくとも最後のころ要素16bの挿入を容易にすることを示している。
当然ながら、本発明による方法は、摩耗するか又は損傷したころ要素16又はスペーサ装置18の取り外し及び交換を容易にするために使用されてもよい。
トロイダルころ軸受10の特定のサイズに対するスペーサ装置18の終端部材30の最適な長さは、それらがトロイダルころ軸受10の組み立てを容易にすることと使用中にそれらのころ要素16を所定位置に保つこととの双方を保証するように、計算されるか又は経験的に決定される。
本発明の範囲内での本発明のさらなる修正は、当業者には明らかである。
10 トロイダルころ軸受、12 内側リング、14 外側リング、16,16a,16b,16c ころ要素、18 スペーサ装置、20 第1ころ要素接触面、22 第2ころ要素接触面、24 凹形状、26開口部、28 凹所、30 終端部材、A 距離

Claims (10)

  1. 内側リング(12)及び外側リング(14)を有するトロイダルころ軸受(10)のころ要素(16,16a,16b,16c)のためのスペーサ装置(18)であって、
    前記トロイダルころ軸受(10)が、前記内側リング(12)と前記外側リング(14)との間でのアキシアル方向及び角変位を可能にし、
    前記スペーサ装置(18)が、第1ころ要素接触面(20)と、前記第1ころ要素接触面(20)と反対側の第2ころ要素接触面(22)と、を備え、前記第1ころ要素接触面(20)及び前記第2ころ要素接触面(22)が、前記スペーサ装置(18)が使用中であるときに、前記トロイダルころ軸受(10)の接線方向において2つの隣り合うころ要素(16a,16b)を離すように構成され、
    前記第1ころ要素接触面(20)及び前記第2ころ要素接触面(22)の各々が、前記ころ要素(16,16a,16b,16c)のそれぞれの凸状接触面と一致するように構成された凹形状(24)を有する、スペーサ装置(18)において、
    前記スペーサ装置(18)が、第1ころ接触面(20)及び第2ころ接触面(22)から外側に延在する突出部を有する終端部材(30)であって、前記突出部が、前記スペーサ装置(18)が使用中であるときに、2つの隣り合うころ要素(16,16a,16b)の端部を少なくとも部分的に越えて延在するように構成された、終端部材(30)を備えていることを特徴とするスペーサ装置(18)。
  2. 非弾性変形可能な材料を含むことを特徴とする請求項1に記載のスペーサ装置(18)。
  3. 少なくとも1つの凹所(28)を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスペーサ装置(18)。
  4. 前記第1ころ要素接触面(20)から前記第2ころ要素接触面(22)へ延在する開口部(26)を備え、前記開口部(26)が、前記スペーサ装置(18)の中心に位置付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のスペーサ装置(18)。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の少なくとも1つのスペーサ装置(18)を備えているトロイダルころ軸受(10)。
  6. シールされたトロイダルころ軸受であることを特徴とする請求項5に記載のトロイダルころ軸受(10)。
  7. 少なくとも最後のころ要素(16b)又は最後のスペーサ装置(18)を、内側リング(12)と、外側リング(14)と、ころ要素(16,16a,16b,16c)と、隣り合うころ要素(16a,16b)の間に挿入された複数のスペーサ装置(18)と、を有するトロイダルころ軸受(10)内に挿入するための方法であって、
    前記トロイダルころ軸受(10)が、前記内側リング(12)と前記外側リング(14)との間のアキシアル方向及び角変位を可能にする、方法において、
    前記スペーサ装置(18)が、第1ころ要素接触面(20)と、前記第1ころ要素接触面(20)と反対側の第2ころ要素接触面(22)と、を備え、前記第1ころ要素接触面(20)及び前記第2ころ要素接触面(22)が、前記トロイダルころ軸受(10)の接線方向において2つの隣り合うころ要素(16a,16b)を離すように構成されており、
    前記第1ころ要素接触面(20)及び前記第2ころ要素接触面(22)の各々が、前記ころ要素(16,16a,16b,16c)のそれぞれの凸状接触面と一致するように構成された凹形状(24)を有しており、
    前記スペーサ装置(18)が、第1ころ接触面(20)及び第2ころ接触面(22)から外側に延在する突出部を有する終端部材(30)であって、前記突出部が、前記スペーサ装置(18)が使用中であるときに、2つの隣り合うころ要素(16a,16b)の端部を少なくとも部分的に越えて延在するように構成された、終端部材(30)も備え、
    前記方法が、前記外側リング(14)に対して前記トロイダルころ軸受(10)の前記内側リング(12)を傾け、それにより、転動要素(16)の間の距離(A)が増大されるステップと、2つのスペーサ装置(18)の間にころ要素(16)を挿入するステップ、又は2つのころ要素(16a,16b)の間にスペーサ装置(18)を挿入するステップと、を備えることを特徴とする方法。
  8. 前記スペーサ装置(18)が、非弾性変形可能な材料を含んでいることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記スペーサ装置(18)が、少なくとも1つの凹所(28)を備えていることを特徴とする請求項7又は8に記載の方法。
  10. 前記スペーサ装置(18)が、前記スペーサ装置(18)の中心において前記第1ころ要素接触面(20)から前記第2ころ要素接触面(22)へ延在する開口部(26)を備えていることを特徴とする請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
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