JP2016087568A - 気液分離器、及び、研磨処理装置 - Google Patents

気液分離器、及び、研磨処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】排気ラインに液体が流入するのを抑制できる気液分離器を提供する。【解決手段】気液分離器は、気液2相流を本体に導入する導入口と、分離された液相を排出する液相排出口と、分離された気相を排出する気相排出口とを備える。また、気液分離器は、気液2相流が接触する部位であって親水化処理が施された親水部を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、気液分離器、及び、研磨処理装置に関する。
近年、半導体ウェハなどの基板に対して各種処理を行うために基板処理装置が用いられている。基板処理装置の一例としては、基板の研磨処理を行うためのCMP(Chemical Mechanical Polishing)装置が挙げられる。
CMP装置は、基板の研磨処理を行うための研磨ユニット、基板の洗浄処理及び乾燥処理を行うための洗浄ユニット、研磨ユニットへ基板を受け渡すとともに洗浄ユニットによって洗浄処理及び乾燥処理された基板を受け取るロード/アンロードユニットなどを備える。
ところで、研磨ユニットは、研磨テーブルに貼り付けられた研磨パッドに研磨砥液を供給しながら基板を研磨する。また、研磨ユニットにおいては、研磨パッドに堆積又は目詰まりした研磨粒子などを洗浄するために、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素)の混合流体を研磨パッドにスプレー噴射(アトマイザ洗浄)することもある。このため、研磨ユニットにおいては、研磨砥液又は純水などの液体と窒素などの気体との気液2相流が発生する。このため、CMP装置は、研磨ユニットなどで発生した気液2相流を気相と液相に分離して排出するための気液分離器を備える場合がある。
特開2013−188686号公報 特開2014−121682号公報
気液分離器では、比較的多量の気液2相流を処理する場合などに、本体内部に多量のミストが発生することがある。また、特に研磨ユニットにおいて分散剤などの発泡性の添加剤を含む研磨砥液が使用される場合には、本体内部に多量の泡が発生するおそれがある。気液分離器の本体内部に多量のミスト又は泡が発生すると、気体を排出するための排気ラインに液体が流入して詰まり等の原因となるおそれがある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の第1の観点に係る気液分離器は、気液2相流を気相と液相に分離するための気液分離器であって、気液2相流を導入するための導入口と、分離した液相を排出するための液相排出口と、分離した気相を排出するための気相排出口と、気液2相流が接触する親水化処理が施された親水部と、を備える。
この気液分離器によれば、親水部との接触によって本体内部に生じる泡およびミストを消失させることができ、気相排出部に液相が到達するのを抑制することができる。
また、親水部は、気液2相流の流路を画定する本体の内面に親水化処理が施されて形成されてもよい。また、気液2相流が通過するための複数の孔が形成された網状部を有し、
親水部は、網状部に親水化処理が施されて形成されてもよい。また、気液2相流を案内する案内部を有し、親水部は、案内部に親水化処理が施されて形成されてもよい。また、気液2相流を導入するために導入口に接続される導入部を更に備え、親水部は、導入部の内面に親水化処理が施されて形成されてもよい。また、親水部は、水に対する接触角が10度以下であることが好ましい。
本発明の第2の観点に係る気液分離器は、気液2相流を気相と液相に分離するための気液分離器であって、気液2相流が内部に導入される本体を備え、本体内部の気液2相流が接触する部位の少なくとも一部は、本体の外面よりも親水性が高い。
この気液分離器によれば、第1の観点に係る気液分離器と同様の効果を奏することができる。
本発明の第3の観点に係る基板処理装置は、基板を研磨するための研磨パッドが貼り付けられた研磨テーブルと、研磨テーブルを回転駆動する駆動部と、研磨テーブルから流出する気液2相流を回収する回収部と、回収部から搬送される気液2相流を気相と液相に分離する、本発明の第1または第2の観点に係る気液分離器と、を備える。
この基板処理装置によれば、第1または第2の観点に係る気液分離器と同様の効果を奏することができる。
本発明の一実施形態に係る研磨ユニットの全体構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る基板処理装置の気液分離器周辺を示す概略側面図である。 図2の気液分離器を拡大して示す図である。 親水性被膜の厚さと形成状態との関係を示す図である。 気液分離器の変形例1を示す図である。 気液分離器の変形例2を示す図である。 気液分離器の変形例3を示す図である。
以下、本願発明の一実施形態に係る基板処理装置を図面に基づいて説明する。以下の実施形態は、一例として、CMP(Chemical Mechanical Polishing)研磨ユニットを備える基板処理装置を説明するが、これには限られない。
まず、研磨ユニットについて説明する。図1は、研磨ユニットの全体構成を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、研磨ユニット100は、半導体ウェハなどの基板102を研磨するための研磨パッド108を上面に取付け可能な研磨テーブル110と、研磨テーブル110を回転駆動する第1の電動モータ(駆動部)112とを備える。また、研磨ユニット100は、基板102の研磨時に基板102を加圧して研磨パッド108に押圧するとともに、基板102の引き上げ時に基板102を吸着して引き上げるトップリング(基板保持部)116と、内部にトップリング116を昇降・回転する駆動機構を備えるトップリングユニット118と、を備える。
また、研磨ユニット100は、研磨パッド108の上面に研磨材を含む研磨砥液を供給可能なスラリーライン(砥液供給部)120と、研磨パッド108のコンディショニング(目立て)を行うドレッサーディスク122を備えるドレッサーユニット124と、を備える。また、研磨ユニット100は、研磨後のスプレー洗浄(アトマイザ洗浄)を行うために洗浄液を噴射するDIW(De−Ionized Water)ライン(洗浄液供給
部)125を備える。DIWライン125は、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素ガス)の混合流体または液体(例えば純水)を霧状にして研磨面(研磨パッド108の上面)に噴射する。
基板102を研磨するときは、研磨材を含む研磨砥液をスラリーライン120から研磨パッド108の上面に供給し、第1の電動モータ112によって研磨テーブル110を回転駆動する。続いて、トップリング116を、研磨テーブル110の回転軸とは偏心した位置で、回転させた状態で、トップリング116に保持された基板102を研磨パッド108に押圧する。これにより、基板102は研磨パッド108によって研磨され、平坦化される。
次に、本実施形態に係る気液分離器について説明する。気液分離器は、研磨ユニット100において発生した気液2相流を気体と液体に分離するために、研磨ユニット100に取り付けられている。図2は、基板処理装置10の気液分離器周辺を示す概略側面図であり、図3は、図2中の気液分離器を拡大して示す図である。なお、図2では、装置の断面にハッチングを付しており、図3では、後述する親水部240にハッチングを付している。
図2及び図3に示すように、気液分離器200は、研磨ユニット100の研磨テーブル110の周囲に設けられたドレンレシーバ37(研磨テーブルから流出する気液2相流を回収する回収部)に接続される。気液分離器200は、気液2相流が通るための流路が内部に形成された矩形状の本体210を備える。本体210は、内部に導入された気液2相流を気相と液相とに分離してそれぞれに排出するよう構成されている。本体210には、導入口211と、液相排出口214と、気相排出口218とが形成されている。また、本体210は、遮蔽板220と、網状部230を内部に備える。
導入口211は、本体210の天面に形成され、ドレンレシーバ37から搬送される気液2相流を本体210へ導入する。導入口211は、導入配管312に接続され、この導入配管312及びダクト38を介してドレンレシーバ37に接続される。研磨テーブル110の回転遠心力によってドレンレシーバ37へ流れた気液2相流は、ドレンレシーバ37からダクト38及び導入口211を介して本体210内へ流れ込む。
液相排出口214は、本体210内部で気液2相流から分離した液相を排出するため、本体210の底面及び側面の一部に跨って形成される。液相排出口214には、基板102の一部など固形物質が液相排出口214に流れてしまうのを防ぐため、ストレーナ215が設けられている。ストレーナ215は、例えば複数の孔が形成された網状のものを用いることができる。液相排出口214には、液相排出配管310が接続される。なお、本体210の底面は、液相排出口214に向かって低くなるように傾斜して形成されることが好ましい。
気相排出口218は、本体210内部で気液2相流から分離した気相を排出するため、本体210の側面に形成される。気相排出口218には、気相排出配管320が接続される。気相排出配管320は、気相排出口218から上方に傾斜して接続されることが好ましい。こうすれば、もし気相排出口218に液体が入った場合に、気相排出配管320を伝って液体を本体210内に戻すことができる。気相排出配管320は、図示していない吸引器に接続される。気相排出配管320には、気相排出配管320内の液体を検出する水滴センサを設けることができる。また、本体210内には、本体210内部の気液2相流又は液相が本体210内部の所定の高さまで到達したことを検出する水位検出器を設けることができる。また、本体210には、本体210内部に不活性ガスを注入するためパージ開口を形成することもできる。
遮蔽板220は、本体210内部に設けられる。遮蔽板220は、気相排出口218に対向する対向面を有する板状に形成され、本体210の天面から底面へ向かって延在する。つまり、遮蔽板220は、導入口211から気相排出口218までの流路が遮蔽板220の下側を通るように形成される。遮蔽板220を設けることによって、導入口211から本体210内へ導入された気液2相流が分離される前に気相排出口218から排出されることを抑制することができる。
網状部230は、板状の部材に複数の孔が形成された網状に構成され、本体210内部に設けられる。網状部230は、複数の孔が形成されており、本体210内部に導入された気液2相流が網状部230の複数の孔を通過するように、導入口211の下方に配設される。なお、網状部230は、格子状に複数の孔が形成されたものを用いてもよいし、多孔質材料などで複数の孔が形成されているものを用いてもよい。また、網状部230は、本体210内に1段だけ設けてもよいし、複数段設けてもよい。
気液分離器200は、本体210内部に親水処理が施された親水部240を有する。この実施形態では、本体210の内面、ストレーナ215、遮蔽板220、網状部230のそれぞれが親水処理を施されており、これらが親水部240に相当する。図3では、一点鎖線で囲むとともにハッチングを付して親水部240を示している。この実施形態では、図3に示すように、本体210の内面は、網状部230よりも低い部位に親水処理が施されており、網状部230よりも高い側壁面および天面には親水処理が施されていない。ただし、これに限らず、本体210の内面について、網状部230よりも高い部位にも親水処理が施されてもよく、また、網状部230にかかわらず特定の部位にだけ親水処理が施されてもよい。親水部240は、水との接触角度が好ましくは60度以下となるように形成され、更に好ましくは30度以下、20度以下、または10度以下となるように形成される。
この実施形態では、本体210、ストレーナ215、遮蔽板220、網状部230のそれぞれは、PVC(ポリ塩化ビニル)を素材として形成されている。なお、これらの素材は、PVCに限られるものではなく、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PA(ポリアミド)、PP(ポリプロピレン)またはPE(ポリエチレン)等の合成樹脂を使用しても良く、また、アルミニウム等の金属を使用してもよい。
本体210の内面、ストレーナ215、遮蔽板220、網状部230(以下、「処理部」という)に施す親水処理は、粗面化処理と親水被膜形成処理を含む。粗面化処理は、例えばJIS R6010:2000(研磨布紙用研磨材の粒度)で規定するP100程度のSiC(炭化珪素)細粒を使用したサンドブラスト処理である。この粗面化処理により、処理部の中心線平均粗さが、例えば0.5〜5μm(マイクロメートル)の範囲に入るようにする。これにより、親水部240の親水性が向上するとともに、親水被膜形成処理によって形成する親水性被膜との密着性を向上させることができる。ただし、処理部の中心線平均粗さは、0.5〜5μmに限定されるものではなく、ブラスト処理時間とSiC細粒の粒径を調整することにより、処理部を所望範囲の粗度とすればよい。粗面化処理を行った後は、サンドブラストで使用したSiC細粒等が残留しないように、ドライアイスブラスト等の方法によって処理部を清浄化することが望ましい。
そして、粗面化処理を行った後の処理部には、親水性被膜処理によって、例えば膜厚が0.5〜2.0μm、または純水との接触角が60度以下の親水性皮膜が形成される。親水性皮膜は、例えば親水性樹脂組成物、SiOまたは半導体層間絶縁膜材料から構成されることが好ましい。親水性樹脂組成物としては、水酸基含有樹脂、アミノ基含有樹脂など親水性を示す官能基を分子中に含んだ樹脂を用いることができる。半導体層間絶縁膜材料としては、SOG(塗布ガラス:Spin on Glass)等が挙げられる。具体的な親水性
被膜処理としては、パーヒドロポリシラザン(PHPS)系コーティング剤のスプレーコーティングを行って乾燥させることで、処理部に親水性皮膜が形成される。PHPS系コーティング剤としては、例えばNAX120−20(AZ Electronic Materials社製)が好適に使用される。パーヒドロポリシラザン(PHPS)系コーティング剤は、大気中の水分と反応してSiOへの転化が進むので、吹き付けガスとして、窒素ガス等の不活性ガスが好適に使用される。またこのコーティング液は、過度に濃いと塗布むらを生じやすいので、適当な溶剤で希釈して(例えば1:1の比率で)使用することが好ましい。親水性皮膜の膜厚は、スプレーコーティング回数などを調整することによって調整することができる。
図4は、親水性被膜の厚さと形成状態との関係を示す図であり、(a)は親水性被膜が厚いとき、(b)は親水性被膜の厚さが適切であるとき、(c)は親水性被膜が薄いときを示す。一例として、処理部の中心線平均粗さを0.5〜5μmとした場合について説明する。この場合、図4(a)に示すように、処理部に形成される親水性皮膜240aの膜厚が2μm以上であると、親水性皮膜240aにクラックCが発生する。また、図4(c)に示すように、処理部に形成される親水性皮膜240aの膜厚が0.5μm以下であると、処理部の特に凸部が親水性皮膜240aに覆われることなく、露出してしまう。これに対して、親水性皮膜53の膜厚が0.5〜2μmの範囲にあれば、このような弊害がなく、好ましい親水性が得られる。
以上説明した研磨処理装置では、研磨ユニット100で発生した気液2相流は、研磨テーブル110の周りのドレンレシーバ37、ダクト38、及び導入口211を介して気液分離器200の本体210内へ流れ込む。本体210内へ流れ込んだ気液2相流は、本体210の内面、遮蔽板220及び網状部230に形成された親水部240に接触しながら本体210底部へ流れる。
これに対して、気相排出配管320には図示していない吸引器が接続されており、本体210内部の空間が吸引される。これによって、本体210内へ流れ込んだ気液2相流は、気相と液相へ分離される。分離された気相は、気相排出口218および気相排出配管320を介して本体210の外部へ排出される。一方、分離された液相は、液相排出口214および液相排出配管310を介して本体210の外部へ排出される。
そして、気液2相流が接触する親水部240に親水処理が施されているので、本体210内に生じる泡およびミストが親水部240に吸着されて又は引っ張られて消失される。これにより、本体210内部で多量の泡またはミストが生じて気相排出口218および気相排出配管320に液体が侵入してしまうのを抑制することができる。
以上、本実施形態の気液分離器200によれば、気液2相流が接触する本体210の内面、ストレーナ215、遮蔽板220及び網状部230に親水処理が施されている。これにより、本体210内部で生じる泡またはミストを消失させることができ、気相排出口218および気相排出管320に液体が侵入してしまうのを抑制することができる。また、本実施形態の気液分離器200では、消泡剤または本体210内部での散水などを用いることなく、泡またはミストを消失させることができるので、ランニングコストを少なくすることもできる。ただし、気液分離器200は、消泡剤または散水を用いないものに限定されるものではなく、これらを用いれば、より効果的に泡またはミストを消失させることができる。
図5は、気液分離器200の変形例1を示す図である。なお、図5以下では、図3と同様に親水処理を施している部分を一点鎖線で囲むとともにハッチングを付して示している。図5に示すように、気液分離器1200は、網状部230に代えて、本体210内部に
気液2相流を案内する案内板1230が設けられ、この案内板1230が親水処理を施されて親水部1240を形成する。案内板1230は、本体210の内壁面または遮蔽板220に一端が接続され、この一端から下方に傾斜するように本体210内部に延在する。この変形例では、案内板1230は4つ設けられている。なお、案内板1230は、この例に限定されず、例えば本体210の底面と略水平となるように設けられてもよい。また、案内板1230は、気液2相流に旋回運動を起こさせるように構成されてもよく、例えばらせん状に構成されてもよい。また、案内板1230は、4つを設けるものに限らず、1〜3つ、又は5つ以上を設けてもよい。
変形例1の気液分離器1200では、導入口211から本体210内部に導入された気液2相流は、直接に本体210の底面に落下することなく、案内板1230に案内されて滑らかに本体210の底面に達する。これにより、気液2相流が直接に本体210の底面に落下するものに比して、本体210内部で泡およびミストが生じるのを抑制することができる。しかも、変形例の気液分離器1200では、案内板1230に親水処理が施されているので、案内板1230に接触する気液2相流の泡およびミストを消失させることができ、気相排出口218に液体が侵入してしまうのをより効果的に抑制することができる。なお、案内板1230は、図5に示すように上面のみに親水化処理が施されてもよいし、上面に限らず全体に親水化処理が施されてもよい。
図6は、気液分離器200の変形例2を示す図である。図6に示すように、気液分離器2200では、遮蔽板2220の下端が気相排出口218から離れる方向に傾斜して形成されている。また、遮蔽板2220は、手動または自動で伸縮自在になっている。この遮蔽板2220が親水処理を施されて親水部2240を形成する。この変形例2の気液分離器2200においても、導入口211から本体210内部に導入された気液2相流は、直接に本体210の底面に落下することなく、遮蔽板2220に案内されて滑らかに本体210の底面に達する。これにより、変形例1と同様に、本体210内部で泡およびミストが生じるのを抑制することができるとともに、遮蔽板2220に接触する気液2相流の泡およびミストを消失させることができる。
図7は、気液分離器200の変形例3を示す図である。図7に示すように、気液分離器3200は、ドレンレシーバ37から水平方向に離れて設けられている。そして、ドレンレシーバ37から本体210内部へ気液2相流を導くダクト3038および導入配管3312に親水処理が施されている(図7中、ハッチングを付した部分参照)。このように、ダクト3038及び導入配管3312に親水処理を施すことにより、ダクト3038及び導入配管3312を通過する気液2相流の泡およびミストを低減することができる。特に図7に示すようにドレンレシーバ37と気液分離器3200とが離れているときには、効果的に気液2相流の泡およびミストを低減して、気相排出口218に液体が流入してしまうのを抑制することができる。
上記の実施形態では、気液分離器200の本体210の内面、ストレーナ215、遮蔽板220、網状部230に親水処理が施されて親水部240が構成されるものとした。しかし、親水部240は、気液2相流が通過する部位の少なくとも一部に親水処理を施して形成されればよく、上記の例に限定されるものではない。例えば、本体210の内面、ストレーナ215、遮蔽板220、網状部230の一部のみに親水処理が施されてもよい。また、本体210の内面の一部、ストレーナ215の一部、遮蔽板220の一部、網状部230の一部に親水処理が施されてもよい。
また、上記の実施形態では、親水部240は、処理部に粗面化処理と親水被膜処理を施して形成されるものとしたが、粗面化処理と親水被膜処理の一方だけが施されてもよい。
また、上記の実施形態では、本体210の天面に導入口211が形成され、本体210の底面と側面に跨る位置に液相排出口214が形成され、本体210の側面に気相排出口218が形成されるものとしたが、導入口211、液相排出口214、及び気相排出口218は任意の位置に形成されればよい。例えば、液相排出口214と気相排出口218が本体210の対向する側面に形成されてもよい。なお、気相排出口218が液相排出口214よりも高い位置に形成されることが好ましい。また、導入口211、液相排出口214、及び気相排出口218のそれぞれには、導入配管312、液相排出配管310、気相排出配管320が接続されるものとしたが、導入配管312、液相排出配管310、気相排出配管320のそれぞれは、本体210と一体に形成されてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、実施形態および変形例の任意の組み合わせが可能であり、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
10 基板処理装置
37 ドレンレシーバ
38 ダクト
100 研磨ユニット
102 基板
108 研磨パッド
110 研磨テーブル
112 第1の電動モータ
116 トップリング
118 トップリングユニット
120 スラリーライン
122 ドレッサーディスク
124 ドレッサーユニット
125 DIWライン
200、1200、2200、3200 気液分離器
210 本体
211 導入口
214 液相排出口
218 気相排出口
220、2220 遮蔽板
230 網状部
240、1240、2240 親水部
312、3312 導入配管
38、3038 ダクト

Claims (8)

  1. 気液2相流を気相と液相に分離するための気液分離器であって、
    気液2相流を導入するための導入口と、
    分離した液相を排出するための液相排出口と、
    分離した気相を排出するための気相排出口と、
    気液2相流が接触する親水化処理が施された親水部と、
    を備える気液分離器。
  2. 請求項1に記載の気液分離器であって、
    前記親水部は、気液2相流の流路を画定する本体の内面に親水化処理が施されて形成される、
    気液分離器。
  3. 請求項1又は2に記載の気液分離器であって、
    前記気液2相流が通過するための複数の孔が形成された網状部を有し、
    前記親水部は、前記網状部に親水化処理が施されて形成される、
    気液分離器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の気液分離器であって、
    気液2相流を案内する案内部を有し、
    前記親水部は、前記案内部に親水化処理が施されて形成される、
    気液分離器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の気液分離器であって、
    気液2相流を導入するために前記導入口に接続される導入部を更に備え、
    前記親水部は、前記導入部の内面に親水化処理が施されて形成される、
    気液分離装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の気液分離器であって、
    前記親水部は、水に対する接触角が10度以下である、
    気液分離器。
  7. 気液2相流を気相と液相に分離するための気液分離器であって、
    気液2相流が内部に導入される本体を備え、
    前記本体内部の気液2相流が接触する部位の少なくとも一部は、当該本体の外面よりも親水性が高い、
    気液分離器。
  8. 基板を研磨するための研磨パッドが貼り付けられた研磨テーブルと、
    前記研磨テーブルを回転駆動する駆動部と、
    前記研磨テーブルから流出する気液2相流を回収する回収部と、
    前記回収部から搬送される気液2相流を気相と液相に分離する、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の気液分離器と、
    を備える基板処理装置。
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