JP2016087116A - 生体インタフェース及びパッチ型電極 - Google Patents

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奈保子 河西
信吾 塚田
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信吾 塚田
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Koji Sumitomo
弘二 住友
隆子 石原
Takako Ishihara
隆子 石原
龍介 川野
Ryusuke Kawano
龍介 川野
一善 小野
Kazuyoshi Ono
一善 小野
和彦 高河原
Kazuhiko Takagahara
和彦 高河原
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Abstract

【課題】快適性を保ち、電極を被験者の体表面に容易に設置可能とする生体インタフェースを提供する。
【解決手段】導電性高分子と繊維とを複合化した素材からなるパッチ型電極2がドレッシング材からなる固定材3を備えて構成されている。パッチ型電極2と固定材3との間に形状記憶性を有するレイヤー部7が設けられていることが好ましい。レイヤー部7はパッチ型電極2の内部に埋め込まれて構成されていてもよく、導電性を有していてもよい。
【選択図】図9

Description

本発明は、生体インタフェース及びパッチ型電極に関する。
従来、生体情報を得る目的で、ベルト型の生体電極インタフェースが使用されていた。特に、心拍情報を得る目的で、着脱が容易で、且つ、身体との一体性が高いベルト型の生体電極インタフェースが多用されていた(例えば、非特許文献1〜非特許文献3参照)。最近では人口の高齢化に伴い、長時間の心拍・心電計測の重要性が高まっており、このような計測を可能とする生体電極インタフェースを含むウェアラブル機器が種々提案されている。また、これらのウェアラブル機器による日常的な身体管理が可能になっている。例えば、24時間等の長時間の計測が可能なホルター心電計測を用い、継続的に心拍情報を取得することで日常生活において心機能の異常を発見し易くなってきている。
上述のように、ウェアラブル機器に関する関心や技術レベルの向上に伴い、様々な形状のウェアラブル機器が開発されている。一例として、快適な長時間計測が可能なシャツ型ウェアラブル電極も開発されている(例えば、非特許文献4参照)。このシャツ型ウェアラブル電極においては、導電性高分子と繊維との複合素材により電極部(インタフェース部)が構成されていることで導電性ペーストを必要とせず、長時間の心拍・心電計測が可能とされている。また、前記シャツ型ウェアラブル電極では、特に導電性高分子としてポリアニリン、ポリアセチレン、ポリピロール及び(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホン酸)(以下、PEDOT−PSSと記載する)が用いられていることで生体親和性が高められ、PEDOT−PSSが親水性であるために皮膚とのなじみが良く、快適な長時間計測が可能とされている。さらに、シャツ型ウェアラブル電極においては、生体信号測定装置兼無線端末(以下、単に端末と記載する)と接続するためのコネクタがウェアのポケット内に縫い付けられており、端末を収容可能とされている。そして、端末をウェアのポケット内に固定することで重量のある端末と電極部との距離を確保することができるため、体動により端末が振動した際に振動がバンドから電極部に伝わることによる雑音の発生を防止可能とされている。
http://www.polar.com/ja/products/maximize_performance/cycling/CS600X http://asics−watch.com/products/ah01.html http://www.focal.co.jp/products/detail.php?product_id=805 http://www.ntt.co.jp/news2014/1401/140130a.html
上記非特許文献4に開示されているシャツ型ウェアラブル電極では、シャツを構成する布帛を引き締め、張力を与えて電極部を被験者の体表面に密着させて固定する。そのため、肥満や羸痩等の被験者の体型によっては被験者に息苦しさ等の不快感を与える場合がある。また、布帛や電極部が被験者の体に密着することで体表面付近の湿度が上がるため、被験者に不快感を与え、ムレやかゆみを生じさせることもある。また、体に密着したウェアの縫い目や配線によるかゆみが生じる可能性もある。さらに、肥満体型の被験者においては、腹部の膨隆によってシャツのずり上がりが生じ易く、電極の固定が困難である。
加えて、シャツ型ウェアラブル電極の場合、例えば、鳩尾や背部棘突起両側、漏斗胸の胸骨周囲等の被験者の胸部の陥凹部において電極が浮き上がり易く、安定した測定が困難であることが多い。また、被験者の体型により適切な電極の設置位置が異なるものの、シャツ型ウェアラブル電極では電極の設置位置の調整が困難であり、正確な測定ができない場合もあった。
一方、夏季や運動時或いは運動後等の大量に発汗があった場合にはウェアを洗濯機で洗濯し、日干しにより屋外で乾燥させたいという要望があるものの、シャツ型ウェアラブル電極の電極部は手洗い及び陰干しが必要とされ、前記要望に応えられない点も課題であった。
さらに、シャツ等のウェアは非着用時に運搬するには比較的大きく、高齢者にとっては運搬し難く、病院等での貸出、洗濯が困難になる場合がある。一方、運動時、特にスポーツクラブでの活動時或いはレース時等に常時使用せず、必要に応じてのみ使用する場合にもサイズの観点からシャツ等のウェアが煩わしい場合がある。これらの場合には、日常の継続的な心拍・心電計測及び心拍情報の取得が困難になり、被験者がリアルタイムで自身の身体情報や心機能の状態、変化を取得することも難しいと考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、快適性を保ち、電極を体表面に簡便且つ容易に設置可能とする生体インタフェース及びパッチ型電極を提供することを目的とする。
本発明の生体インタフェースでは、導電性高分子と繊維とを複合化した素材からなるパッチ型電極がドレッシング材からなる固定材を備えて構成されていることを特徴とする。
また、本発明の生体インタフェースでは、前記パッチ型電極と前記固定材との間に形状記憶性を有するレイヤー部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の生体インタフェースでは、導電性高分子と繊維とを複合化した素材からなるパッチ型電極が形状記憶性を有するレイヤー部を備えて構成されていることを特徴とする。
また、本発明の生体インタフェースでは、前記レイヤー部が前記パッチ型電極の内部に埋め込まれて構成されていることを特徴とする。
本発明のパッチ型電極では、導電性高分子と繊維とを複合化した素材からなり、形状記憶性を有するレイヤー部を備えて構成されていることを特徴とする。
また、本発明のパッチ型電極では、前記レイヤー部が内部に埋め込まれて構成されていることを特徴とする。
本発明の生体インタフェース及びパッチ型電極によれば、快適性が保たれた状態でパッチ型電極を体表面に簡便且つ容易に設置可能とされる。また、例えば体表面或いは衣類との着脱が容易になると共に、皮膚と電極との密着度が高まる。従って、長時間にわたる安定した生体信号の取得と被験者の好みに合った任意のウェア着用の両立が可能となる。
本発明の第一実施形態の生体インタフェースを示す断面図及び平面図である。 本発明の第一実施形態の生体インタフェースの変形例を示す断面図である。 本発明の第一実施形態の生体インタフェースの別の変形例を示す断面図である。 本発明の第二実施形態の生体インタフェースを示す断面図及び平面図である。 本発明の第二実施形態の生体インタフェースの変形例を示す断面図である。 本発明の第二実施形態の生体インタフェースの別の変形例を示す断面図である。 本発明の第二実施形態の生体インタフェースのさらに別の変形例を示す断面図である。 本発明の第三実施形態の生体インタフェースを示す断面図である。 本発明の第三実施形態の生体インタフェースの変形例を示す断面図である。 本発明の第三実施形態の生体インタフェースの別の変形例を示す断面図である。 実施例における被験者の心拍数の経時変化を示すグラフである。 実施例における被験者の心電の経時変化を示すグラフである。 比較例における被験者の心拍数の経時変化を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。各実施形態は、可能な限り組み合わせることができる。
なお、本明細書及び図面において、同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の説明で用いる図面は模式的なものであり、長さ、幅、及び厚みの寸法及び比率等は実際のものと同一とは限らない。
(第一実施形態)
先ず、本発明の第一実施形態(以下、単に本実施形態という)の生体インタフェース1A,1A´,1Bについて図1〜図3を参照し、説明する。図1は本実施形態の生体インタフェース1Aの断面図及び平面図である。
図1に示すように、生体インタフェース1Aは導電性高分子と繊維とを複合化した素材からなるパッチ型電極2がドレッシング材からなる固定材3を備えて構成されている。
パッチ型電極2は被験者の生体情報を取得するために体表面Sの適切な位置に密着して設置可能とされている。従って、パッチ型電極2を構成する素材は凹凸や曲面の輪郭を持つ体表面Sに密着すると共に被験者の動きに伴う体表面Sの輪郭の変化に追従可能な伸縮性及び親水性を有する導電性高分子複合繊維である。導電性高分子複合繊維の導電性高分子としては、例えばピロール系、チオフェン系、イソチアナフテン系、フェニレン系、アセチレン系、アニリン系の各導電性高分子やこれらの共重合体等が挙げられる。また、これらの導電性高分子のドーパントには、例えばハロゲン化物イオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロ硼酸イオン、六フッ化ヒ酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、チオシアン酸イオン、燐酸系イオン、トリフルオロ酢酸イオン、トシレートイオン、アルキルスルホン酸イオン、ポリアクリル酸イオン等の高分子イオンのうち、少なくとも一種のイオンが用いられている。
パッチ型電極2の装着時には、皮膚の乾燥により電極との間の合成抵抗値が高くなり、生体信号を取得するのが困難になる。このことをふまえ、心電図等の生体信号の長期記録時に皮膚と電極との間の合成抵抗を下げる目的で、導電性高分子複合繊維にはグリセロール、電解質溶液、イオン液体のいずれか、もしくは二種以上が含浸されていることが好ましい。これにより、皮膚から得られる生体信号が安定する。
パッチ型電極2を構成する素材の繊維としては、例えばポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、シルク、レーヨン、木綿等の織物、編物及び不織布が挙げられる。
パッチ型電極2の大きさや形状はウェア(図示略)等に取り付けられる程度の大きさ及び形状とされ、平面視において例えば図1に例示するような円形でもよく、正方形であってもよいが、特に限定されない。パッチ型電極2の形状が平面視で円形又は正方形である場合、円の直径や正方形の一辺の長さは数cm程度とされればよいが、特に限定されない。
固定材3はパッチ型電極2を被験者の体表面Sに設置した際の露出面2eを覆うと共にパッチ型電極2の周囲において体表面Sに密着して設置可能とされている。本実施形態の固定材3はドレッシング材(即ち、創傷被覆材)から構成され、パッチ型電極2と同様に凹凸や曲面の輪郭を持つ体表面Sに密着すると共に被験者の動きに伴う体表面Sの輪郭の変化に追従可能な伸縮性を有する。固定材3の素材であるドレッシング材は例えばテープ型、フィルム型、これら以外の形態等のいずれの形態であってもよく、特に限定されない。また、前記ドレッシング材は例えばポリウレタンで作られたもの、親水性のコロイドと薄いポリウレタンフィルムとの二層構造のもの等が挙げられるが、上述した特性を有するものであれば特に限定されない。
図2は本実施形態の変形例の生体インタフェース1A´の断面図である。パッチ型電極2を用いて体表面Sから安定した生体信号を得る目的から、図2に示すように、パッチ型電極2にスナップ6が付設された被覆線5が接続されていてもよい。被覆線5には、例えば被覆線等の一般的に市販されている工業用の配線材や、Agコート糸、SUS糸等、衣料用或いは手芸用に使用されている配線材が用いられる。なお、被覆線5は平面視でパッチ型電極2の露出面2e上で蛇行させて或いは渦巻き状に配置されていてもよい。
図3は本実施形態の別の変形例の生体インタフェース1Bの断面図である。被覆線5は例えば縫付によりパッチ型電極2に接続されていてもよい。別の接続方法として、図3に示すようにパッチ型電極2と固定材3との間に銀(Ag)等の導電性を有する金属でコーティングされた布帛8が設けられ、布帛8を介してパッチ型電極2と被覆線5が電気的に接続されていてもよい。
以上説明した本実施形態の生体インタフェース1A,1A´,1Bは導電性高分子複合素材からなるパッチ型電極2がドレッシング材からなる固定材3を備えていることで構成されている。このような構成によれば、皮膚に直接触れる面積が比較的大きい固定材3が伸縮性及び親水性を有するドレッシング材から構成されていることで固定材3が被験者に不快感を与えることなく被験者の体型及びその変化、動き等に追従する。また、従前のように体表面Sに密着したウェアの縫い目や配線によるかゆみが生じる可能性も抑えられる。さらに、肥満体型の被験者であっても、パッチ型電極2や固定材3が皮膚に密着するため、腹部の膨隆によってシャツのずり上がりが生じ難く、パッチ型電極2の体表面Sへの固定が極めて容易である。また、生体インタフェース1A,1A´,1Bは体表面Sへの着脱が極めて容易であり、パッチ型電極2の設置位置の調整もし易く、被験者の体型によらず正確な生体測定が行われる。
上述のように、生体インタフェース1A,1A´,1Bによれば、体表面Sとの着脱が容易になると共に、皮膚とパッチ型電極2との密着度が高まり、快適性が保たれた状態でパッチ型電極2を輪郭形状によらず体表面Sに設置可能とされる。従って、長時間にわたる安定した生体信号の取得と被験者の好みに合った任意のウェア着用の両立が可能となる。
(第二実施形態)
次いで、本発明の第二実施形態(以下、単に本実施形態という)の生体インタフェース1C,1C´について図4〜図7を参照し、説明する。なお、図4〜図7に示す生体インタフェース1C,1C´の構成要素のうち図1〜図3に示す第一実施形態の生体インタフェース1A,1A´,1Bと同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態の生体インタフェース1C,1C´により得られる作用効果について、第一実施形態の生体インタフェース1A,1A´,1Bと同様の作用効果についてはその説明を省略する。
図4は本実施形態の生体インタフェース1Cの断面図及び平面図である。図4に示すように、生体インタフェース1Cではパッチ型電極2と固定材3との間に形状記憶性を有するレイヤー部7が設けられている。パッチ型電極2と固定材との間にレイヤー部7が設けられていることで、パッチ型電極2が体表面Sの凹部にも密着する。具体的には、パッドやスポンジ等の弾力性のある素材で突出部を設ける、或いはパッチ型電極2そのものにフレームを形成する又は組み込むことで得られた三次元形状を被験者の体表面Sの設置場所の形状に合わせて凸型に成型することで、パッチ型電極2がより体表面Sに密着し易くなる。この場合、レイヤー部7には前述のように形状記憶素材を使用することも有効である。形状記憶素材としては、例えばポリノルボルネン系、ポリウレタン系、トランスポリイソプレン系、スチレンーブタジエン系のポリマーが挙げられる。また、成型・加工方法により布帛に形状記憶機能を付与することで部分的に布帛を立体化することも考えられる。いずれの手段でもパッチ型電極2に立体的な形状を持たせることで体表面Sとの密着が増大する。その場合、上記のフィルム型あるいはテープ型のドレッシング材はパッチ型電極2の露出面2eの全面を覆う必要はなく、パッチ型電極2の周囲と皮膚とを接着可能であればよい。
また、本実施形態の生体インタフェース1Cにおいては、パッチ型電極2の露出面2e上の固定材3に開口3hが形成されている。開口3hの内部にはレイヤー部7が露出している。このように固定材3に開口3hが形成されていることで、被験者の体型やその変化、凹凸の有無等によりパッチ型電極2及びレイヤー部7が比較的大きく弾性変形した場合であっても、固定材3がパッチ型電極2及びレイヤー部7により確実に追従し、生体インタフェース1Cと体表面Sとの密着性が保持される。加えて、レイヤー部7の中央部分が固定材3に覆われていないため、通気性が向上し、固定材3に由来する肌のムレ、該ムレによるかゆみや肌への障害の発生が回避される。
図5及び図6は本実施形態の変形例である生体インタフェース1Cの断面図である。パッチ型電極2を用いて体表面Sから安定した生体信号を得る目的から、図5及び図6に示すように生体インタフェース1Cのパッチ型電極2にスナップ6が付設された被覆線5が接続されていてもよい。このような本実施形態の生体インタフェース1Cでは、例えばパッチ型電極2とレイヤー部7との間に被覆線5が接続されている。スナップ6が連結されている被覆線5の端部は、図5に示すようにパッチ型電極2の周囲で体表面Sと固定材3との間に延在して固定材3の外周縁からスナップ6と共に開放されていてもよく、図6に示すようにレイヤー部7の側面を辿って固定材3の開口3hの外周縁からスナップ6と共に開口3hに開放されていてもよい。
図7は本実施形態の別の変形例である生体インタフェース1C´の断面図である。図7に示す本実施形態の変形例の生体インタフェース1C´のように固定材3に開口3hが形成されず、スナップ6がレイヤー部7の上部の固定材3の上に設置され、被覆線5によりレイヤー部7を貫通してパッチ型電極2とスナップ6が連結されていてもよい。この場合は、レイヤー部7に導電性が付与されていることが好ましい。レイヤー部7に導電性を付与するためには、例えば金(Au)、チタン(Ti)、ステンレス鋼材(SUS)、ニッケル(Ni)等の導電性を有する金属でレイヤー部7をコーティングすればよいが、レイヤー部7に導電性を付与する方法は特に限定されない。本配置構成ではパッチ型電極2からの生体信号を引き出すための被覆線5を配設することが容易にできるようになると同時に被覆線5の長さが短くなるため、生体信号のノイズが低減される。
上述のように、被覆線5及びスナップ6の配置は本発明を適用した生体インタフェースの構成や形状に合わせて適宜変更可能とされている。
以上説明した本実施形態の生体インタフェース1C,1C´では、パッチ型電極2と固定材3との間に形状記憶性を有するレイヤー部7が設けられている。レイヤー部7には導電性が付与されていてもよい。このような構成によれば、レイヤー部7が被験者に不快感を与えることなく、被験者の体型及びその変化、動き等に追従する。従って、パッチ型電極2や固定材3が皮膚により確実に密着するため、被験者の体型によらず快適性を保ちながら正確な生体測定が行われる。また、固定材3に開口3hが形成されていることで、通気性が向上し、固定材3に由来する肌のムレ、該ムレによるかゆみや被験者の肌への障害の発生を防止可能となる。
(第三実施形態)
次いで、本発明の第三実施形態(以下、単に本実施形態という)のパッチ型電極10及び生体インタフェース1Eについて図8〜図10を参照し、説明する。なお、図8〜図10に示すパッチ型電極10及び生体インタフェース1Eの構成要素のうち図1〜図7に示す第一実施形態及び第二実施形態の生体インタフェース1A,1A´1B,1C,1C´と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態のパッチ型電極10及び1Eにより得られる作用効果について、第一実施形態及び第二実施形態の生体インタフェース1A,1A´1B,1C,1C´と同様の作用効果についてはその説明を省略する。
図8は本実施形態のパッチ型電極10の断面図である。パッチ型電極10においては、レイヤー部7が導電性高分子と繊維とを複合化した素材の内部に組み込まれている。パッチ型電極2の内部にレイヤー部7を組み込む方法としては、例えば袋状に縫製したパッチ型電極2にレイヤー部7を詰める方法が最も容易であり、本手法はパッチ型電極2の片側にレイヤー部7を接着させることが困難な場合に有効である。
図8〜図10では楕円球状に形成されたレイヤー部7、及び中央部分が楕円球状で端部が平板状に形成されたパッチ型電極2を例示しているが、本実施形態におけるパッチ型電極2及びレイヤー部7の形状は特に限定されない。このようにパッチ型電極2の三次元形状を体表面Sの設置位置の形状に合わせて凸型等に成型することで、パッチ型電極2をより体表面Sに密着させることが容易になる。また、レイヤー部7が内部に組み込まれることでパッチ型電極10の機械的強度度が向上する。このような構成により、パッチ型電極10は汎用性のある携帯可能な生体信号取得手段としても機能し得る。
図9は本実施形態の生体インタフェース1Eの断面図である。生体インタフェース1Eにおいて、パッチ型電極10が固定材3を具備して構成されている。パッチ型電極2の内部にレイヤー部7を組み込まれていることでパッチ型電極2の上部にレイヤー部7を設置不要となり、生体インタフェース1Eの体表面Sへの設置が容易になると共に、生体インタフェース1Eの厚みの増大が抑えられる。
図10は本実施形態の別の生体インタフェース1Eの断面図である。パッチ型電極2を用いて体表面Sから安定した生体信号を得る目的から、図10に示すようにパッチ型電極10にスナップ6が付設された被覆線5が接続されていてもよい。本実施形態の生体インタフェース1Eでは、例えばパッチ型電極2と固定材3との間に被覆線5が接続されている。スナップ6が連結されている被覆線5の端部は、図10に示すようにパッチ型電極10の周囲で体表面Sと固定材3との間に延在して固定材3の外周縁からスナップ6と共に開放されていてもよいが、被覆線5及びスナップ6の配置は特に限定されない。
以上説明した本実施形態のパッチ型電極10、生体インタフェース1Eでは、パッチ型電極2の内部にレイヤー部7が埋め込まれている。このような構成によれば、パッチ型電極2の上にレイヤー部7を設置不要となり、パッチ型電極2の体表面Sへの設置が容易になる。また、パッチ型電極10及び生体インタフェース1Eの機械的強度が向上する。結果として、パッチ型電極2や固定材3が皮膚により確実に密着するため、被験者の体型によらず快適性を保ちながら正確な生体測定が行われる。
以上説明した実施形態は、本発明を適用した一実施形態を示したものであって、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を備え、目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれている。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。本発明は前記した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形や改良は、本発明に含まれるものである。
次いで、上述した本発明を適用した生体インタフェースの効果を裏付けるために行った実施例及び比較例について説明する。なお、本発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。
図2に示す生体インタフェース1A´を試作した。ドレッシング材にはQuickNurse(販売元:新タック化成株式会社)を用いた。パッチ型電極2からの生体信号の取り出し用の被覆線5には極細撚り線(販売元:サンコー電商有限会社)を用いた。極細撚り線の一端部の被覆を剥がし、パッチ型電極2の表面(即ち、体表面Sには接触しない面)に固定した。極細撚り線の他端部は半田によりスナップ(14mm、凹型)と接続した。試作した生体インタフェース1A´を被験者の胸部の心臓の心室筋に相当する高さの、第五肋骨と鎖骨中線と前腋窩線との交点付近に設置した。なお、被験者の生体信号の測定前に、パッチ型電極2にはグリセロールを保湿剤として滴下し、指で充分に伸展させた。測定端末としては、スナップ6に心拍計RS800CX(販売元:Polar Japan)を用い、携帯型心電計HCG−801(販売元:オムロン株式会社)の端子を併用し、これらを接続した。
図11に生体インタフェース1A´及び心拍計RS800CXにより測定した被験者の心拍数の経時変化を示す。また、図12に携帯型心電計HCG−801で測定した被験者の心電の時間変化を示す。なお、図12は携帯型心電計HCG−801を腕で保持して1分間の計測を行った心電波形の一部である。図11及び図12に示す測定結果により、試作した生体インタフェース1A´を用いて被験者の心拍数や心電が良好に測定されていることを確認した。
(比較例)
市販の心拍計RS800CXのみを用いて被験者の心拍数を測定した。
図13に心拍計RS800CXにより測定した被験者の心拍数の経時変化を示す。図13に示すように、試作した生体インタフェース1A´を用いた場合と同様に、被験者の心拍数が測定されていることを確認した。
以上の実施例及び比較例等により、本発明を適用した生体インタフェースでは、従来のシャツ型ウェアラブル機器のメリットであった通気性と柔軟性による良好な装着感、長期間の連続装用が可能であり、より小型で簡便に心電計測が可能になることを確認した。また、本発明を適用した生体インタフェースでは、従来のシャツ型ウェアラブル機器でみられた、シャツやウェアを着ることによる息苦しさなどの不快感や、縫い目等によるかゆみを避け、ウェアがずり上がってしまうことを避けることができる。さらに、レイヤー部7として形状記憶素材を用いてパッチ型電極2を凸型に成型することで胸部の陥凹部のある体型でもフィットさせることが可能であって、パッチ型電極2の位置を任意に変えることができるので、より正確で個々の被験者に適した心拍・心電計測ができる。そして、使用したウェアとパッチ型電極2を別々に洗濯することが可能になるため、パッチ型電極2のみを手洗いし、ウェアは洗濯機使用ができるようになり、生体インタフェースのメンテナンスが容易になる。加えて、被験者は好みのウェアや下着を着用しつつ、自身の生体信号計測を実施することができる。
1A,1A´,1B,1C,1C´,1E…生体インタフェース
2,10…パッチ型電極
3…固定材
7…レイヤー部

Claims (6)

  1. 導電性高分子と繊維とを複合化した素材からなるパッチ型電極がドレッシング材からなる固定材を備えて構成されていることを特徴とする生体インタフェース。
  2. 前記パッチ型電極と前記固定材との間に形状記憶性を有するレイヤー部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の生体インタフェース。
  3. 導電性高分子と繊維とを複合化した素材からなるパッチ型電極が形状記憶性を有するレイヤー部を備えて構成されていることを特徴とする生体インタフェース。
  4. 前記レイヤー部が前記パッチ型電極の内部に埋め込まれて構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の生体インタフェース。
  5. 導電性高分子と繊維とを複合化した素材からなり、形状記憶性を有するレイヤー部を備えて構成されていることを特徴とするパッチ型電極。
  6. 前記レイヤー部が前記素材の内部に埋め込まれて構成されていることを特徴とする請求項5に記載のパッチ型電極。
JP2014225583A 2014-11-05 2014-11-05 生体インタフェース及びパッチ型電極 Pending JP2016087116A (ja)

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