JP2016085393A - ハモリ歌唱の採点を行うカラオケ採点装置 - Google Patents

ハモリ歌唱の採点を行うカラオケ採点装置 Download PDF

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【課題】従来技術と同等のリソースやリファレンスデータを用いて、コーラスパートの歌唱者の歌唱力、すなわちハモリの巧拙を適切に評価する。【解決手段】メロディパートの歌唱を評価するためのメロディパートリファレンスデータと、コーラスパートの歌唱を評価するためのコーラスパートリファレンスデータとを記憶する記憶手段(記憶部23)と、メロディパートの歌唱音声信号とコーラスパートの歌唱音声信号から、それぞれ独立に歌唱音高を抽出する抽出手段(制御部21)と、コーラスパートの歌唱音高とメロディパートの歌唱音高との音高差である歌唱ハモリ音程を算出し、コーラスパートリファレンスデータの音高とメロディパートリファレンスデータの音高との音高差であるリファレンスハモリ音程を算出し、歌唱ハモリ音程とリファレンスハモリ音程との一致度により、コーラスパートの歌唱を採点するコーラスパート採点手段(制御部21)とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、歌唱者によるカラオケ歌唱の巧拙を採点するカラオケ採点装置に関する。
カラオケルームなどに設置される業務用通信カラオケシステムにおいて、歌唱者はカラオケ歌唱だけでなく、コンテンツと呼ばれる様々なサービスを楽しむことができる。歌唱採点もその一つであり、シンプルな採点から全国ランキングを競うものまで、種々のサービスが提供されている。一方、デュエットやコーラス(ハモリ)など複数の歌唱者で歌唱を楽しむためのサービスも普及しており、そういった歌唱を採点するための技術が知られている。
例えば、特許文献1には、2本のマイクロホンから入力される音声信号からそれぞれの音高や音量を独立して抽出し、異なる歌唱パートのリファレンスデータの音高や音量と比較評価することで、歌唱者毎にあるいは総合的に採点する技術が開示されている。
また、特許文献2には、2本のマイクロホンから入力される音声信号とメロディ(主となる歌唱旋律)のリファレンスデータとを比較し、より似ている方のマイクロホン入力をメロディパートの歌唱音声、他をコーラスパートの歌唱音声として識別する技術が開示されている。この技術を用いれば、2人の歌唱者がどちらのマイクロホンで歌唱しても、適切に採点処理ができるとしている。
また、特許文献3には、2本のマイクロホンから入力される音声信号の音量推移や音高推移を比較して相似性を抽出することにより、ユニゾン歌唱や掛け合い歌唱での2人の歌唱者の相性を判定する技術が開示されている。この技術を用いれば、リファレンスデータに基づく採点結果が良くなくても、つまり楽曲の模範的な歌唱から外れていても、2人の歌唱者が同じように外れているのであれば、相性が良いと評価できるとしている。
特開平10−74093号公報 特開平10−161672号公報 特開2006−259237号公報
複数の歌唱者によるメロディ歌唱及びコーラス歌唱をそれぞれ独立して採点しようとする場合、例えば、特許文献2に記載の技術により、メロディパートの歌唱音声信号とコーラスパートの歌唱音声信号を識別し、予め用意されたメロディパートリファレンスデータとコーラスパートリファレンスデータを用いて、特許文献1に記載の技術により、それぞれの歌唱を採点すればよい。
しかしながら、コーラスパートの歌唱者は、実際にメロディパートの歌唱者が歌唱する音高から所定の音程をとってコーラス歌唱しよう、すなわち上手くハモろうとするため、メロディパートの歌唱音高がメロディパート用リファレンスデータの音高から外れると、コーラスパートの歌唱音高もコーラスパート用リファレンスデータの音高から外れることになる。つまり、コーラスパートの歌唱者は、メロディパートの歌唱音高から所定の音程をとって歌唱している(上手くハモっている)にも関わらず、従来技術においては不当に減点されてしまうという問題があった。
ここで、前述の特許文献3には、リファレンスデータに関係なく複数の歌唱者による歌唱を評価する技術が開示されているが、これはあくまでも相似性により相性を評価するものであるため、正しい音程でハモっているかどうかというコーラス歌唱の巧拙を評価することについては、開示も示唆もされていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来技術と同等のリソースやリファレンスデータを用いて、コーラスパートの歌唱者の歌唱力、すなわちハモリの巧拙を適切に評価することにある。
前述の目的を達成するため、本発明は、楽曲のカラオケ演奏に合わせて、一のメロディパートの歌唱者と一または複数のコーラスパートの歌唱者が歌唱するカラオケ歌唱を採点するカラオケ採点装置であって、少なくとも音高の情報を含む、前記メロディパートの歌唱を評価するためのメロディパートリファレンスデータと、前記コーラスパートの歌唱を評価するためのデータであって、前記コーラスパートに対応したコーラスパートリファレンスデータと、を記憶する記憶手段と、前記メロディパートの歌唱音声信号と前記コーラスパートの歌唱音声信号から、それぞれ独立に歌唱音高を抽出する抽出手段と、前記メロディパートの歌唱音高と前記メロディパートリファレンスデータの音高との一致度により、前記メロディパートの歌唱を採点するメロディパート採点手段と、前記コーラスパートについて、前記コーラスパートの歌唱音高と前記メロディパートの歌唱音高との音高差である歌唱ハモリ音程を算出し、前記コーラスパートリファレンスデータの音高と前記メロディパートリファレンスデータの音高との音高差であるリファレンスハモリ音程を算出し、前記歌唱ハモリ音程と前記リファレンスハモリ音程との一致度により、前記コーラスパートの歌唱を採点するコーラスパート採点手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のカラオケ採点装置によれば、コーラスパート採点手段は、抽出されたメロディパートの歌唱音高とコーラスパートの歌唱音高との音高差を歌唱ハモリ音程として算出し、記憶手段から読み出したメロディパートリファレンスデータの音高とコーラスパートリファレンスデータの音高との音高差をリファレンスハモリ音程として算出する。そして、コーラスパート採点手段は、歌唱ハモリ音程とリファレンスハモリ音程との一致度により、実際のメロディパートの歌唱音高に対して、コーラスパートの歌唱者が正しい音程でハモっているかどうかを評価及び採点している。その結果、コーラスパートの歌唱者の歌唱力、すなわちハモリの巧拙を適切に評価できる。
前述のカラオケ採点装置において、前記抽出手段は、前記メロディパートの歌唱音高と前記コーラスパートの歌唱音高を微小区間に分けて抽出し、前記コーラスパート採点手段は、前記歌唱ハモリ音程を前記微小区間毎に算出し、前記リファレンスハモリ音程との差が合格範囲内である前記微小区間の、採点区間における全微小区間に対する比率を、前記一致度とすることが好ましい。このカラオケ採点装置では、歌唱ハモリ音程を微小区間毎に算出し、合格判定された微小区間の全微小区間に対する比率に基づいて採点がなされるので、歌唱音高のふるえが生じたりしても適切な採点結果が得られる。
前述のカラオケ採点装置において、前記メロディパートリファレンスデータ及び前記コーラスパートリファレンスデータは、歌唱旋律における各音符の区切りを示す情報を含み、前記コーラスパート採点手段は、前記メロディパートリファレンスデータ及び前記コーラスパートリファレンスデータの何れか一方の音符の区切り毎に、前記コーラスパートの歌唱を採点することが好ましい。このカラオケ採点装置では、コーラスパートの歌唱採点を、メロディパート及びコーラスパートの歌唱旋律における音符単位で行える。これにより、メロディパートの歌唱音高とコーラスパートの歌唱音高が所定の音程をとりながら同タイミングで変化する場合だけでなく、コーラスパートの歌唱音高が一定でメロディパートの歌唱音高だけが変化する場合や、その逆の場合において、両者の音程が変わるたびに採点が行なわれるので、より精密にハモリの巧拙を評価できる。
前述のカラオケ採点装置において、前記楽曲のカラオケ演奏に合わせて、ハモリ歌唱区間であるか否かを示す情報を設定する設定手段をさらに備え、前記コーラスパート採点手段は、前記設定手段が設定した情報が前記ハモリ歌唱区間を示す場合に、前記コーラスパートの歌唱を採点することが好ましい。このカラオケ採点装置では、ハモリ歌唱区間であるか否かを示す情報を用いているので、ハモリ歌唱区間の認識処理を簡素化できる。
本発明によれば、従来技術と同等のリソースやリファレンスデータを用いて、コーラスパートの歌唱者の歌唱力、すなわちハモリの巧拙を適切に評価ができる。
カラオケ装置の構成を説明するブロック図である。 (a)は、カラオケ本体の構成を説明するブロック図である。(b)は、制御部が有するメモリの一部領域を説明する図である。 メロディパート音高群、コーラスパート1音高群、コーラスパート2音高群、メロディパートリファレンス音高、コーラスパート1リファレンス音高、及び、コーラスパート2リファレンス音高等を説明する図である。 合否判定及び採点処理を説明するフローチャート(その1)である。 合否判定及び採点処理を説明するフローチャート(その2)である。 合否判定及び採点処理を説明するフローチャート(その3)である。 メロディパートの合否判定を説明する図である。 コーラスパート1の合否判定を説明する図である。 コーラスパート2の合否判定を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。まず、図1を参照し、カラオケ装置1の構成について説明する。このカラオケ装置1は、歌唱者によるカラオケ歌唱の巧拙を採点するカラオケ採点機能を有している。このため、本実施形態のカラオケ装置1は、本発明に係るカラオケ採点装置に相当する。
図1に示すように、カラオケ装置1は、カラオケ本体11と、スピーカ12と、モニタ13と、歌唱マイク14(14A〜14C)と、リモコン装置15とを有している。
カラオケ本体11は、歌唱者によって指定されたカラオケ楽曲の演奏制御、歌詞及び背景映像の表示制御、歌唱マイク14で生成されたマイク信号の処理、カラオケ歌唱の採点等、カラオケ歌唱に関する各種の制御を行う部分である。そして、スピーカ12、モニタ13、歌唱マイク14、及びリモコン装置15は、有線或いは無線でカラオケ本体11に接続されている。またカラオケ本体11は、ルーター装置RTを介して伝送路2に接続されている。この伝送路2を通じてカラオケ本体11は、ホスト装置(図示せず)と通信することができる。ホスト装置との通信によってカラオケ本体11は、例えば楽曲データのダウンロードを行うことができる。なお、このカラオケ本体11については、後で詳しく説明する。
スピーカ12は、カラオケ本体11から出力される放音信号に基づいて音を出力する。例えば、歌唱音声とカラオケ演奏音が混合された混合音を出力する。モニタ13は、カラオケ本体11からの映像信号に基づいて映像を画面に表示する。例えば、歌唱しているカラオケ楽曲の歌詞テロップや背景映像を表示する。
歌唱マイク14は、歌唱者の歌唱音声を集音し、アナログのマイク信号に変換してカラオケ本体11に入力させる。そして、歌唱マイク14とカラオケ本体11の組は、歌唱者の歌唱音声を入力する歌唱音声入力手段に相当する。本実施形態では、3本の歌唱マイク14A〜14Cが用いられている。これらの歌唱マイク14A〜14Cは同等なものであるが、説明の便宜上、歌唱マイク14Aは楽曲のメロディパートを歌唱する歌唱者に使用され、歌唱マイク14Bは楽曲のコーラスパート1を歌唱する歌唱者に使用され、歌唱マイク14Cは楽曲のコーラスパート2を歌唱する歌唱者に使用されているものとする。これにより、歌唱マイク14Aからはメロディパートのマイク信号が出力され、歌唱マイク14Bからはコーラスパート1のマイク信号が出力され、歌唱マイク14Cからはコーラスパート2のマイク信号が出力される。なお、カラオケ本体11に接続される歌唱マイク14の本数は3本に限られず、2本以上であればよい。
リモコン装置15は、カラオケ本体11との間で情報を送受信するための双方向通信可能な短距離無線通信部を備えており、例えばカラオケ楽曲の予約時に操作される。カラオケ楽曲の予約時において、リモコン装置15からは、演奏対象の楽曲を識別するための楽曲IDを含んだ操作信号が送信される。そして、カラオケ本体11は、選択されたカラオケ楽曲を待ち行列で管理する。また、リモコン装置15は、ルーター装置RTとも通信可能に構成されており、歌唱者のログイン時にも操作される。
次に、カラオケ本体11について詳細に説明する。図2(a)に示すように、カラオケ本体11は、制御部21と、通信部22と、記憶部23と、音源部24と、音響処理部25と、表示処理部26と、操作部27とを有している。
制御部21は、カラオケ本体11における制御の中心となる部分である。通信部22は、ルーター装置RTを介してカラオケ本体11を伝送路2に接続するためのインタフェースを提供する部分である。記憶部23は、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置であり、ハードディスクドライブ等によって構成されている。音源部24は、カラオケ演奏音信号の基となる楽音信号を生成する部分である。音響処理部25は、カラオケ演奏音や歌唱音声に関する処理を行う部分である。この音響処理部25には、歌唱マイク14(14A〜14C)が接続されており、各歌唱マイク14A〜14Cから出力されたアナログのマイク信号が個別に入力され、デジタル変換される。その結果、後述するように、音響処理部25では微小区間毎の歌唱音声信号が3種類生成される。表示処理部26は、カラオケ演奏時における背景映像等の表示制御を行う部分である。操作部27は、パネルスイッチやリモコン装置15の操作に応じた操作信号を出力する部分である。そして、これらの各部がバスBSを介して通信可能な状態に接続されている。
次に、制御部21について詳しく説明する。制御部21は、CPU21aとメモリ21bを有している。CPU21aは、メモリ21bに記憶された動作プログラムに従って各種の制御を行う。例えば、操作部27からの操作を受け付ける操作入力処理やシーケンサとして動作するシーケンサ処理を行う。また、制御部21は、記憶部23に記憶された採点用プログラムを読み込んで実行することで採点処理を行う。本実施形態では、メロディパートに対する採点処理と、コーラスパートに対する採点処理が行われる。従って、制御部21は、メロディパートの歌唱を採点するメロディパート採点手段として機能するとともに、コーラスパートの歌唱を採点するコーラスパート採点手段としても機能する。なお、採点処理については、後で詳しく説明する。
制御部21が有するメモリ21bは、CPU21aに実行されるプログラムを記憶したり、プログラムの実行時に各種情報を一時的に記憶したりする記憶素子である。このメモリ21bは、リモコン装置15で演奏予約された楽曲を、待ち行列で記憶することも行う。また、メモリ21bの一部領域はワークエリアとして用いられる他、図2(b)に示すように、ハモリフラグ記憶領域21c、リファレンス音高記憶領域21d、歌唱音高記憶領域21f、メロディパート判定結果記憶領域21h、メロディパート採点結果記憶領域21i、コーラスパート判定結果記憶領域21j、及びコーラスパート採点結果記憶領域21kとして用いられている。便宜上、これらの領域に記憶される情報については、後で説明する。なお、図2(b)からも判るように、図示の都合上、メロディパートやコーラスパートにおける「パート」の部分を、図面では「P」と省略することがある。
次に、記憶部23について詳しく説明する。記憶部23には、前述した採点用プログラムが記憶される採点用プログラム記憶領域23bに加え、楽曲データ記憶領域23aが設けられている。この楽曲データ記憶領域23aには、カラオケ楽曲を演奏するための楽曲データが記憶される。楽曲データには、MIDIデータとリファレンスデータと歌詞データが含まれる。
MIDIデータは、電子楽器の音源を自動演奏させるためのデータ、すなわちカラオケ用の演奏データであり、デルタ時間で規定される時系列のMIDIイベントによって構成される。MIDIイベントには、例えば発音の開始を示すノートオンや発音の終了を示すノートオフがある。これらのノートオンやノートオフには、音の高さを表す音高番号や音の強さを表すベロシティが含まれている。制御部21は、このMIDIデータを記憶部23の楽曲データ記憶領域23aから読み出して蓄積し、デルタ時間で規定されるタイミングでMIDIイベントを音源部24に送信する。
音源部24は、受信したMIDIイベントに基づいて楽音信号を生成する。この音源部24には、対象楽器が奏でた様々な音の波形データが読み出し可能に記憶されている。制御部21は、シーケンサ処理として、楽曲データ記憶領域23aからMIDIデータを取得し、MIDIデータに含まれるMIDIイベントのそれぞれを所定のタイミングで音源部24に送信する。そして、音源部24は、受信したMIDIイベントに応じて波形データを加工し、デジタルの楽音信号を生成する。生成された楽音信号は音響処理部25へ出力される。
リファレンスデータは、歌唱者によるカラオケ歌唱を採点する際に用いられるものであり、歌唱旋律における各音符の音高を時系列で表す情報である。このリファレンスデータもMIDI形式のデータとなっている。すなわち、デルタ時間で規定される時系列のMIDIイベントによって構成されている。従って、リファレンスデータを構成するノートオン及びノートオフは、歌唱旋律における各音符の区切りを示す情報に相当する。また、音高番号は、歌唱旋律における各音符の音高の情報に相当する。制御部21は、このリファレンスデータをデルタ時間で規定されるタイミングで記憶部23の楽曲データ記憶領域23aから読み出し、音高番号に基づくリファレンス音高をメモリ21bのリファレンス音高記憶領域21dに記憶する。
前述した様に、本実施形態のカラオケ装置1では、メロディパート、コーラスパート1、及びコーラスパート2のそれぞれを採点対象にしている。これに対応して、楽曲データ記憶領域23aにはリファレンスデータとして、メロディパートを採点するためのメロディパートリファレンスデータと、コーラスパート1を採点するためのコーラスパート1リファレンスデータと、コーラスパート2を採点するためのコーラスパート2リファレンスデータが記憶されている。従って、記憶部23(楽曲データ記憶領域23a)は、メロディパートリファレンスデータ及びコーラスパートリファレンスデータを記憶する記憶手段に相当する。
図3に示すように、メロディパートリファレンスデータにはリファレンス音高Pmrが含まれている。同様に、コーラスパート1リファレンスデータにはリファレンス音高Pc1rが含まれ、コーラスパート2リファレンスデータにはリファレンス音高Pc2rが含まれている。そして、コーラスパートの採点時には、制御部21によって、リファレンス音高Pc1rとリファレンス音高Pmrの差がリファレンスハモリ音程Dc1rとして算出され、メロディパートとコーラスパート1の歌唱音声のハモリ音程と比較される。同様に、制御部21によって、リファレンス音高Pc2rとリファレンス音高Pmrの差もリファレンスハモリ音程Dc2rとして算出され、メロディパートとコーラスパート2の歌唱音声のハモリ音程と比較される。すなわち、リファレンスハモリ音程Dc1rはコーラスパート1の採点に使用され、リファレンスハモリ音程Dc2rはコーラスパート2の採点に使用される。
図2(a)に戻り、歌詞データは、演奏中の楽曲における歌詞テロップをモニタ13で表示させるための文字列データである。この歌詞データは、制御部21のシーケンサ処理により、楽曲データ記憶領域23aから表示処理部26へ送信される。表示処理部26は、受信した歌詞データに基づき、歌詞テロップをモニタ13に表示させる。また、表示処理部26は、制御部21のシーケンサ処理で出力される色換え命令に従って、歌詞テロップの表示色を変更させる。その結果、モニタ13では、楽曲の演奏に同期して歌詞テロップの表示色が変更される。
次に、音響処理部25について詳しく説明する。この音響処理部25では、楽音信号の処理やマイク信号の処理が行われる。例えば、楽曲の演奏制御において、音響処理部25は、音源部24から出力された楽音信号をアナログ変換し、カラオケ演奏音信号を生成する。また、各歌唱マイク14A〜14Cからのマイク信号が入力されると、音響処理部25は各マイク信号を分岐し、分岐された一方の各マイク信号をカラオケ演奏音信号とミキシングする。ミキシング後の信号は、放音信号としてスピーカ12に出力される。これにより、スピーカ12からは、各歌唱者による歌唱音声とカラオケ演奏音が混合された混合音が出力される。そして、制御部21、記憶部23、音源部24、音響処理部25、及びスピーカ12の組は、楽曲のカラオケ演奏を行う演奏手段に相当する。
分岐された他方の各マイク信号は、音響処理部25の内部で独立してデジタル変換され、歌唱音声信号が個別に生成される。各歌唱音声信号は、例えば10〜30msの微小区間を単位に、音響処理部25が各マイク信号を繰り返しサンプリングすることで生成される。生成された各歌唱音声信号は、微小区間毎の音量と微小区間毎の音高を含んでいる。音響処理部25は、生成した各歌唱音声信号を制御部21に出力する。そして、制御部21は、抽出手段として機能し、各歌唱音声信号を取り込んで音高を抽出する。抽出された音高は、メモリ21bの歌唱音高記憶領域21fに記憶される。
図3に示す具体例で説明する。この具体例では、メロディパートの歌唱音声信号から、メロディパート音高群SP0が抽出される。このメロディパート音高群SP0は、時系列のサンプル音高sp0(t)を含む。これらのサンプル音高sp0(t)は、歌唱音高と発音タイミングが組になったデータである。すなわち、これらのサンプル音高sp0(t)には歌唱音高Pmk(t)が含まれる。また、コーラスパート1の歌唱音声信号から、コーラスパート1音高群SP1が抽出される。このコーラスパート1音高群SP1は、時系列のサンプル音高sp1(t)を含む。これらのサンプル音高sp1(t)は、歌唱音高Pc1k(t)と発音タイミングが組になったデータである。同様に、コーラスパート2の歌唱音声信号から、コーラスパート2音高群SP2が抽出される。このコーラスパート2音高群SP2は、時系列のサンプル音高sp2(t)を含む。これらのサンプル音高sp2(t)は、歌唱音高Pc2k(t)と発音タイミングが組になったデータである。
コーラスパートの採点時には、制御部21によって、歌唱音高Pc1k(t)と歌唱音高Pmk(t)の差である歌唱ハモリ音程Dc1k(t)がコーラスパート1の採点に使用される。同様に、制御部21によって、歌唱音高Pc2k(t)と歌唱音高Pmk(t)の差である歌唱ハモリ音程Dc2k(t)がコーラスパート2の採点に使用される。
次に、このカラオケ装置1によってなされる採点処理について説明する。この採点処理は、採点用プログラムを制御部21が実行することで行われる。
図4Aに示すように制御部21は、最初にハモリフラグ1とハモリフラグ2の初期化を行い、ともに「0」に設定する。ハモリフラグ1が「1」に設定されている場合、当該区間はメロディパート歌唱とコーラスパート1歌唱によるハモリ歌唱区間である。同様にハモリフラグ2が「1」に設定されている場合、当該区間はメロディパート歌唱とコーラスパート2歌唱によるハモリ歌唱区間である。なお、ハモリ歌唱区間ではない場合には、ハモリフラグ1、ハモリフラグ2はそれぞれ「0」に設定される。tは、楽曲中の微小区間(例えば長さが20msとする)が先頭の微小区間から何番目かを表す変数であり、最初にt=0で初期化され、以後楽曲が終了するまで順次インクリメントされる。リファレンスデータのノートオンあるいはノートオフのタイミングは、それぞれの微小区間内で0個または1個検出される。
次に制御部21のシーケンサ処理により、各リファレンスデータを取得し、ハモリフラグ1、ハモリフラグ2を設定する(S11)。すなわち制御部21は、各リファレンスデータがノートオンのタイミングであれば、記憶部23の楽曲データ記憶領域23aから、メロディパートリファレンスデータ、コーラスパート1リファレンスデータ、及びコーラスパート2リファレンスデータを取得する。そして、制御部21は、取得したメロディパートリファレンスデータ、コーラスパート1リファレンスデータ、及び、コーラスパート2リファレンスデータのそれぞれからリファレンス音高Pmr,Pc1r,Pc2rを取得し、メモリ21bのリファレンス音高記憶領域21dに記憶する。つまり、リファレンス音高記憶領域21dに記憶されたPmr,Pc1r,Pc2rは常に最新の値に更新されている。
さらに、制御部21は、メロディパートリファレンスデータがノートオンの状態であり、かつコーラスパート1リファレンスデータがノートオンの状態であれば、ハモリフラグ1を「1」に設定する。つまり当該区間はメロディパートの歌唱者が歌唱すべき区間であり、かつコーラスパート1の歌唱者が歌唱すべき区間であるので、当該区間はコーラスパート1のハモリ歌唱区間であるとみなされる。同様に、メロディパートリファレンスデータがノートオンの状態であり、かつコーラスパート2リファレンスデータがノートオンの状態であれば、ハモリフラグ2を「1」に設定する。つまり当該区間はメロディパートの歌唱者が歌唱すべき区間であり、かつコーラスパート2の歌唱者が歌唱すべき区間であるので、当該区間はコーラスパート2のハモリ歌唱区間であるとみなされる。ハモリフラグ1、ハモリフラグ2の設定は、ハモリフラグ記憶領域21cに記憶される。ぞれぞれの区間において各リファレンスデータがノートオン中か否かは、フラグ管理により判定できるものとする(詳細は割愛する)。
なお、リファレンス音高Pmr,Pc1r,Pc2rに関し、音高を認識できるのであればどのような形式であってもよい。本実施形態では、リファレンス音高Pmr,Pc1r,Pc2r、並びに、他の種類の音高に関して、セント値で取得するものとする。
図4Bに示すように、制御部21は、音響処理部25からの出力を監視しており、歌唱音声信号の入力があった場合には、入力された歌唱音声信号を取り込み、区間におけるメロディパート、コーラスパート1、コーラスパート2の各歌唱の合否判定を行う(S12)。便宜上、歌唱マイク14Aからのマイク信号に基づくメロディパートの歌唱音声信号を歌唱音声信号0という。同様に、歌唱マイク14Bからのマイク信号に基づくコーラスパート1の歌唱音声信号を歌唱音声信号1といい、歌唱マイク14Cからのマイク信号に基づくコーラスパート2の歌唱音声信号を歌唱音声信号2という。まず、制御部21は、歌唱音声信号0に含まれるメロディパート音高Pmk(t)を抽出し、メモリ21bの歌唱音高記憶領域21fにPmkとして記憶する。同様に、制御部21は、歌唱音声信号1に含まれるコーラスパート1音高Pc1k(t)と歌唱音声信号2に含まれるコーラスパート2音高Pc2k(t)を抽出し、それぞれメモリ21bの歌唱音高記憶領域21fにPc1kとPc2kとして記憶する。つまり、歌唱音高記憶領域21fに記憶されたPmk,Pc1k,Pc2kは常に最新の値に更新されている。
次に、メロディパートの合否判定処理について説明する。この合否判定処理で制御部21は、歌唱音高記憶領域21fのPmkを更新した後、メロディパートリファレンスデータがノートオン中か否かを判定する。ここで、ノートオン中であると判定した場合、メロディパートが歌唱されるべき区間であることから、制御部21は、当該区間におけるメロディパート歌唱の合否判定を行う。
この合否判定処理において制御部21は、リファレンス音高記憶領域21dからリファレンス音高Pmrを読み出すとともに歌唱音高記憶領域21fから歌唱音高Pmkを読出し、歌唱音高Pmkからリファレンス音高Pmrを減算することで乖離値を求める。そして、制御部21は、乖離値の大きさからその微小区間の合否を判定し、合否判定結果を当該微小区間を示すtの値と紐付けてメモリ21bのメロディパート判定結果記憶領域21hに記憶する。
図5の例では、時間taにおいて制御部21は、歌唱音高Pmk(ta)−リファレンス音高Pmrの演算を行い、得られた乖離値が−α1以上β1以下の範囲に入っているか否かを判定する。本実施形態において、閾値−α1及びβ1はセント値である。この場合、乖離値は0よりは小さいものの−α1よりも大きいので、当該微小区間は合格と判定される。同様に、時間tbにおいて制御部21は、歌唱音高Pmk(tb)−リファレンス音高Pmrの演算を行う。この場合も、乖離値は0よりは小さいものの−α1よりも大きいので、当該微小区間は合格と判定される。
なお、本実施形態では、リファレンスデータがノートオンの間に規定値以上の音量で歌唱音声信号が出力されずPmk(t)を取得できなかったり、リファレンスデータがノートオフ中に規定値以上の音量で歌唱音声信号が出力されてPmk(t)が取得されたりした場合には、リズム(溜め、前ノリなど)の問題であるので判定対象から除外している。この点に関しては、後述する各コーラスパートの採点処理においても同様である。
図4Bに戻り、コーラスパート1の合否判定処理について説明する。この合否判定処理で制御部21は、歌唱音高記憶領域21fのPc1kを更新した後、ハモリ歌唱区間か否かを判定する。本実施形態において、この判定処理は、設定手段としての制御部21によって、メモリ21bのハモリフラグ記憶領域21cに設定されたハモリフラグ1に基づいて行われる。前述したように、このハモリフラグ1は、ハモリ歌唱区間である場合に「1」が設定され、ハモリ歌唱区間でない場合に「0」が設定される。
ハモリフラグ1=1(当該区間がコーラスパート1のハモリ歌唱区間)であると判定された場合、制御部21は、コーラスパート1リファレンスデータのリファレンス音高Pc1rとメロディパートリファレンスデータのリファレンス音高Pmrとをリファレンス音高記憶領域21dから読み出し、Pc1rからPmrを減算することでリファレンスハモリ音程Dc1rを取得する。
また、制御部21は、コーラスパート1の歌唱音高Pc1kとメロディパートの歌唱音高Pmkを歌唱音高記憶領域21fから読み出し、Pc1kからPmkを減算することで歌唱ハモリ音程Dc1kを取得する。
次に、制御部21は、コーラスパート1に対する合否判定、すなわちその微小区間について合否の判定を行う。この合否判定処理において制御部21は、歌唱ハモリ音程Dc1kからリファレンスハモリ音程Dc1rを減算することで乖離値を求める。そして、制御部21は、乖離値の大きさからその微小区間の合否を判定し、合否判定結果を当該微小区間を示すtの値及び歌唱パートの識別子と紐付けてメモリ21bのコーラスパート判定結果記憶領域21jに記憶させる。
図6の例では、時間tcにおいて制御部21は、歌唱ハモリ音程Dc1k(tc)−リファレンスハモリ音程Dc1rの演算を行い、得られた乖離値が−α2以上β2以下の範囲に入っているか否かを判定する。本実施形態において、閾値−α2及びβ2はセント値である。この場合、乖離値は0よりは大きいもののβ2よりも小さいので、当該微小区間は合格と判定される。同様に、時間tdにおいて制御部21は、歌唱ハモリ音程Dc1k(td)−リファレンスハモリ音程Dc1rの演算を行う。この場合、乖離値は0よりは小さいものの−α2よりも大きいので、当該微小区間も合格と判定される。
図4Bに戻り、コーラスパート2の合否判定処理について説明する。この合否判定処理でも制御部21は、歌唱音高記憶領域21fのPc2kを更新した後、ハモリ歌唱区間か否かを判定する。この判定は、コーラスパート1の合否判定処理と同じであるが、ハモリフラグ2に基づいて行われる。
ハモリフラグ2=1(当該区間がコーラスパート2のハモリ歌唱区間)であると判定された場合、制御部21は、コーラスパート2リファレンスデータのリファレンス音高Pc2rとメロディパートリファレンスデータのリファレンス音高Pmrとをリファレンス音高記憶領域21dから読み出し、Pc2rからPmrを減算することでリファレンスハモリ音程Dc2rを取得する。
また、制御部21は、コーラスパート2の歌唱音高Pc2kとメロディパートの歌唱音高Pmkを歌唱音高記憶領域21fから読み出し、Pc2kからPmkを減算することで歌唱ハモリ音程Dc2kを取得する。
次に、制御部21は、コーラスパート2に対する合否判定、すなわちその微小区間について合否の判定を行う。この合否判定処理において制御部21は、歌唱ハモリ音程Dc2kからリファレンスハモリ音程Dc2rを減算することで乖離値を求める。そして、制御部21は、乖離値の大きさからその微小区間の合否を判定し、合否判定結果を当該微小区間を示すtの値及び歌唱パートの識別子と紐付けてメモリ21bのコーラスパート判定結果記憶領域21jに記憶させる。
図7の例では、時間teにおいて制御部21は、歌唱ハモリ音程Dc2k(te)−リファレンスハモリ音程Dc2rの演算を行い、得られた乖離値が−α3以上β3以下の範囲に入っているか否かを判定する。本実施形態において、閾値−α3及びβ3はセント値である。この場合、乖離値は0よりは小さいものの−α3よりも十分に大きいので、当該微小区間は合格と判定される。同様に、時間tfにおいて制御部21は、歌唱ハモリ音程Dc2k(tf)−リファレンスハモリ音程Dc2rの演算を行う。この場合、乖離値は0よりは大きいもののβ3よりも小さいので、当該微小区間も合格と判定される。
次に、図4Cに示すように、制御部21は、メロディパート及び各コーラスパートの採点処理を行う(S13)。そして、これらのS11〜S13の処理を、楽曲の演奏が終了するまでtをインクリメントしながら繰り返し行う(S14でN)。
S13の採点処理は、メロディパートの採点処理と、コーラスパート1の採点処理と、コーラスパート2の採点処理を含んでいる。以下、それぞれの採点処理について説明する。
制御部21は、メロディパートリファレンスデータがノートオフタイミングか否かを判定する。ここで、ノートオフタイミングであると判定された場合、メロディパートの歌唱旋律を構成する或る音符の発音が終了されるべきタイミングであることから、制御部21は、メロディパートにおける対応する音符についての採点処理を行う。例えば制御部21は、メモリ21bのメロディパート判定結果記憶領域21hから採点対象となる音符の期間に含まれる全ての微小区間の合否判定結果を読み出して、合格数と不合格数の比率を算出し、合格数の比率を点数とする。具体的には、合格と判定された微小区間の比率が90%、不合格と判定された微小区間の比率が10%ならば、その音符に対する採点結果は90点となる。そして、制御部21は、その音符についての採点結果を、音符の識別子と紐付けてメモリ21bのメロディパート採点結果記憶領域21iに記憶させる。
またこの時、ハモリフラグ1=1すなわちコーラスパート1がハモリ歌唱区間であるなら、メロディパートの当該音符の発音終了はコーラスパート1の当該ハモリ歌唱区間の終了を意味するので、制御部21は、コーラスパート1における対応する音符についての採点処理を行うとともにハモリフラグ1を「0」に設定する。同様に、ハモリフラグ2=1すなわちコーラスパート2がハモリ歌唱区間であるなら、メロディパートの当該音符の発音終了はコーラスパート2の当該ハモリ歌唱区間の終了を意味するので、制御部21は、コーラスパート2における対応する音符についての採点処理を行うとともにハモリフラグ2を「0」に設定する。コーラスパート1、コーラスパート2の採点処理については後述する。
次に、制御部21は、コーラスパート1リファレンスデータがノートオフタイミングであって、かつハモリフラグ1=1であるか否かを判定する。ここで、ノートオフタイミングであって、かつハモリフラグ1=1であると判定された場合、コーラスパート1の歌唱旋律を構成する或る音符の発音を終了すべきタイミングであることから、制御部21は、コーラスパート1における対応する音符についての採点処理を行うとともにハモリフラグ1を「0」に設定する。例えば制御部21は、コーラスパート判定結果記憶領域から採点対象となる音符の期間に含まれる全ての微小区間の合否判定結果を読み出して、合格数と不合格数の比率を算出し、合格数の比率を点数とする。具体的には、合格と判定された微小区間の比率が80%、不合格と判定された微小区間の比率が20%ならば、その音符に対する採点結果は80点となる。そして、制御部21は、その音符についての採点結果を、音符の識別子及びコーラスパート1の識別子と紐付けてメモリ21bのコーラスパート採点結果記憶領域21kに記憶させる。
また、制御部21は、コーラスパート2リファレンスデータがノートオフタイミングであって、かつハモリフラグ2=1であるか否かを判定する。ここで、ノートオフタイミングであって、かつハモリフラグ2=1であると判定された場合、コーラスパート2の歌唱旋律を構成する或る音符の発音を終了すべきタイミングであることから、制御部21は、コーラスパート2における対応する音符についての採点処理を行うとともにハモリフラグ2を「0」に設定する。例えば制御部21は、コーラスパート判定結果記憶領域から採点対象となる音符の期間に含まれる全ての微小区間の合否判定結果を読み出して、合格数と不合格数の比率を算出し、合格数の比率を点数とする。具体的には、合格と判定された微小区間の比率が75%、不合格と判定された微小区間の比率が25%ならば、その音符に対する採点結果は75点となる。そして、制御部21は、その音符についての採点結果を、音符の識別子及びコーラスパート2の識別子と紐付けてメモリ21bのコーラスパート採点結果記憶領域21kに記憶させる。
前述のS11〜S13の処理を楽曲の演奏が終了するまで行ったならば(S14でY)、制御部21は、採点結果の報知を行う(S15)。例えば、制御部21は、カラオケ楽曲の歌唱旋律における全ての音符の採点結果を集計してメロディパート、コーラスパート1、及びコーラスパート2のそれぞれについて得点を算出し、算出した得点をモニタ13に表示させる。また、制御部21は、通信部22やルーター装置RTを制御し、伝送路2を通じて採点結果をホスト装置(図示せず)へ送信する。ホスト装置では、受信した採点結果を当該歌唱者の歌唱履歴に追記する。
このように、本実施形態のカラオケ装置1によれば、制御部21(コーラスパート採点手段)は、抽出されたメロディパートの歌唱音高Pmk(t)と各コーラスパートの歌唱音高Pc1k(t),Pc2k(t)との音高差を歌唱ハモリ音程Dc1k(t),Dc2k(t)として算出し、記憶部23(記憶手段)から読み出したメロディパートリファレンスデータのリファレンス音高Pmrと各コーラスパートリファレンスデータのリファレンス音高Pc1r,Pc2rとの音高差をリファレンスハモリ音程Dc1r,Dc2rとして算出する。そして、制御部21は、歌唱ハモリ音程Dc1k(t),Dc2k(t)とリファレンスハモリ音程Dc1r,Dc2rとの一致度により、実際のメロディパートの歌唱音高に対して、コーラスパートの歌唱者が正しい音程でハモっているかどうかを評価及び採点している。その結果、コーラスパートの歌唱者の歌唱力、すなわちハモリの巧拙を適切に評価できる。
このカラオケ装置1において、制御部21(抽出手段)は、メロディパートの歌唱音高Pmk(t)と各コーラスパートの歌唱音高Pc1k(t),Pc2k(t)を微小区間に分けて抽出している。そして、制御部21(コーラスパート採点手段)は、歌唱ハモリ音程Dc1k(t),Dc2k(t)を微小区間毎に算出し、リファレンスハモリ音程Dc1r,Dc2rとの差が合格範囲内である微小区間の、音符期間(採点区間)における全微小区間に対する比率に基づいて一致度を判定している。このように、歌唱ハモリ音程Dc1k(t),Dc2k(t)を微小区間毎に算出し、合格判定された微小区間の全微小区間に対する比率に基づいて採点がなされるので、歌唱音高のふるえが生じたりしても適切な採点結果が得られる。
また、メロディパートリファレンスデータ及び各コーラスパートリファレンスデータは、歌唱旋律における各音符の区切りを示すノートオフを含み、制御部21(コーラスパート採点手段)は、メロディパートリファレンスデータ及び各コーラスパートリファレンスデータの何れか一方の音符の区切り毎に、各コーラスパートの歌唱を採点しているので、各コーラスパートの歌唱採点を、メロディパート及びコーラスパートの歌唱旋律における音符単位で行える。これにより、メロディパートの歌唱音高とコーラスパートの歌唱音高が所定の音程をとりながら同タイミングで変化する場合だけでなく、コーラスパートの歌唱音高が一定でメロディパートの歌唱音高だけが変化する場合や、その逆の場合において、両者の音程が変わるたびに採点が行われるので、より精密にハモリの巧拙を評価できる。
また、制御部21(設定手段)は、楽曲のカラオケ演奏に合わせて、ハモリ歌唱区間であるか否かを示すハモリフラグ1、ハモリフラグ2を設定している。そして、制御部21(コーラスパート採点手段)は、設定したハモリフラグ1またはハモリフラグ2がハモリ歌唱区間を示す場合に、各コーラスパートの歌唱を採点している。このように、ハモリ歌唱区間であるか否かを示すハモリフラグ1、ハモリフラグ2を用いているので、ハモリ歌唱区間の認識処理を簡素化できる。
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。例えば、次のように構成してもよい。
まず、前述の実施形態では、予め各歌唱者の歌唱パートと各歌唱マイク14A〜14Cとの対応付けがなされているが、各歌唱者の歌唱音声をメロディのリファレンスデータと比較し、より似ている歌唱者の歌唱音声をメロディパートの歌唱音声、他をコーラスパートの歌唱音声として識別するようにしてもよい。
各コーラスパートに関し、メロディパートの歌唱音高にリファレンスハモリ音程を加味した音高と、コーラスパートの歌唱音高との一致度により評価、採点してもよい。また、予めリファレンスハモリ音程を算出しておき、メロディパートリファレンスデータとリファレンスハモリ音程のみを記憶部23に記憶させておいてもよい。
また、コーラスパートの歌唱音高とコーラスパートリファレンスデータのリファレンス音高との一致度による採点結果を併用し、総合的に評価をしてもよい。あるいは、併用するのではなく、いずれか点数の高い若しくは低い方を採点結果として採用してもよい。
前述の実施形態では、コーラスパートのない歌唱区間については特に言及しなかったが、例えば次の処理を行うことができる。まず、コーラスパートの歌唱者がメロディパートの歌唱音高と同じ音高で歌唱することが考えられる。この場合、リファレンスハモリ音程はゼロとなることから、メロディパートの歌唱音高とコーラスパートの歌唱音高との一致度による評価、採点となる。同様に、コーラスパートの歌唱者がメロディパートの歌唱音高と同じ音高で歌唱する場合であっても、メロディパート用リファレンスデータの音高とコーラスパートの歌唱音高との一致度による評価、採点としてもよい。つまり従来技術と同じ考え方である。また、コーラスパートの歌唱者は歌唱しないことも考えられる
前述の実施形態では、コーラスパート1,2としたが、コーラスパートは3つ以上あってもよい。この場合、各コーラスパートとメロディパートとの間で歌唱ハモリ音程とリファレンスハモリ音程を算出すればよい。
前述の実施形態では、複数のコーラスパートがある場合に、各コーラスパートとメロディパートの間で歌唱ハモリ音程とリファレンスハモリ音程を算出したが、異なるコーラスパートの間で歌唱ハモリ音程とリファレンスハモリ音程を算出してもよい。例えば3つのコーラスパートの場合、コーラスパート1とメロディパートの間で歌唱ハモリ音程とリファレンスハモリ音程を算出する。また、コーラスパート2とコーラスパート1の間で歌唱ハモリ音程とリファレンスハモリ音程を算出し、コーラスパート3とコーラスパート2の間で歌唱ハモリ音程とリファレンスハモリ音程を算出してもよい。
また、1つのコーラスパートを2人以上の歌唱者で歌唱する場合であっても、人数分の歌唱マイク14により各歌唱者の歌唱音声を入力し、独立して評価、採点することもできる。
閾値−α(−α1〜−α3)及びβ(−β1〜−β3)に関し、各歌唱パートの難易度(歌唱音域、音符密度、テンポ、リズムなど)に応じて決定してもよい。また、歌唱者の属性情報(年齢、性別、歌唱履歴など)や、楽曲の属性情報(音楽ジャンル、原曲歌手など)に応じて補正してもよい。
アップロード及び公開された歌唱動画をダウンロードして再生しながら新たな歌唱動画を録画し、それぞれの映像と歌唱音声を合成して再度アップロード、公開するいわゆるコラボレーション動画において本実施形態の採点処理を行い、所定の歌唱者が歌唱したメロディパートとコラボレーションするコーラスパートの歌唱者の採点結果を競うようなコンテンツを提供してもよい。
1…カラオケ装置,2…伝送路,11…カラオケ本体,12…スピーカ,13…モニタ,14(14A〜14C)…歌唱マイク,15…リモコン装置,21…制御部,21a…CPU,21b…メモリ,21c…ハモリフラグ記憶領域,21d…リファレンス音高記憶領域,21f…歌唱音高記憶領域,21h…メロディパート判定結果記憶領域,21i…メロディパート採点結果記憶領域,21j…コーラスパート判定結果記憶領域,21k…コーラスパート採点結果記憶領域,22…通信部,23…記憶部,23a…楽曲データ記憶領域,23b…採点用プログラム記憶領域,24…音源部,25…音響処理部,26…表示処理部,27…操作部,RT…ルーター装置,BS…バス,Pmr…リファレンス音高,Pc1r…リファレンス音高,Pc2r…リファレンス音高,SP0…メロディパート音高群,sp0(t)…サンプル音高,Pmk(t)…歌唱音高,SP1…コーラスパート1音高群,sp1(t)…サンプル音高,Pc1k(t)…歌唱音高,SP2…コーラスパート2音高群,sp2(t)…サンプル音高,Pc2k(t)…歌唱音高,Dc1r…リファレンスハモリ音程,Dc2r…リファレンスハモリ音程,Dc1k(t)…歌唱ハモリ音程,Dc2k(t)…歌唱ハモリ音程

Claims (4)

  1. 楽曲のカラオケ演奏に合わせて、一のメロディパートの歌唱者と一または複数のコーラスパートの歌唱者が歌唱するカラオケ歌唱を採点するカラオケ採点装置であって、
    少なくとも音高の情報を含む、前記メロディパートの歌唱を評価するためのメロディパートリファレンスデータと、前記コーラスパートの歌唱を評価するためのデータであって、前記コーラスパートに対応したコーラスパートリファレンスデータと、を記憶する記憶手段と、
    前記メロディパートの歌唱音声信号と前記コーラスパートの歌唱音声信号から、それぞれ独立に歌唱音高を抽出する抽出手段と、
    前記メロディパートの歌唱音高と前記メロディパートリファレンスデータの音高との一致度により、前記メロディパートの歌唱を採点するメロディパート採点手段と、
    前記コーラスパートについて、前記コーラスパートの歌唱音高と前記メロディパートの歌唱音高との音高差である歌唱ハモリ音程を算出し、前記コーラスパートリファレンスデータの音高と前記メロディパートリファレンスデータの音高との音高差であるリファレンスハモリ音程を算出し、前記歌唱ハモリ音程と前記リファレンスハモリ音程との一致度により、前記コーラスパートの歌唱を採点するコーラスパート採点手段と、
    を備えることを特徴とするカラオケ採点装置。
  2. 前記抽出手段は、前記メロディパートの歌唱音高と前記コーラスパートの歌唱音高を微小区間に分けて抽出し、
    前記コーラスパート採点手段は、前記歌唱ハモリ音程を前記微小区間毎に算出し、前記リファレンスハモリ音程との差が合格範囲内である前記微小区間の、採点区間における全微小区間に対する比率を、前記一致度とすることを特徴とする請求項1に記載のカラオケ採点装置。
  3. 前記メロディパートリファレンスデータ及び前記コーラスパートリファレンスデータは、歌唱旋律における各音符の区切りを示す情報を含み、
    前記コーラスパート採点手段は、前記メロディパートリファレンスデータ及び前記コーラスパートリファレンスデータの何れか一方の音符の区切り毎に、前記コーラスパートの歌唱を採点することを特徴とする請求項1又は2に記載のカラオケ採点装置。
  4. 前記楽曲のカラオケ演奏に合わせて、ハモリ歌唱区間であるか否かを示す情報を設定する設定手段をさらに備え、
    前記コーラスパート採点手段は、前記設定手段が設定した情報が前記ハモリ歌唱区間を示す場合に、前記コーラスパートの歌唱を採点することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のカラオケ採点装置。
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