JP2016082541A - 受信機およびプログラム - Google Patents

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彰 花田
Akira Hanada
彰 花田
秀一 青木
Shuichi Aoki
秀一 青木
洋一 所
Yoichi Tokoro
洋一 所
俊二 砂崎
Shunji Sunazaki
俊二 砂崎
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Abstract

【課題】利用者の視聴状況に応じてL字型等による情報提示を、適切に、表示したり非表示としたり制御することのできる受信機を提供する。【解決手段】受信機において、モード識別部は、コンテンツ信号が受信中のものであるかコンテンツ信号を予め記録した記録装置による再生中のものであるかを識別し、受信中である場合には受信時を表すモード識別信号を、再生中である場合には記録再生中を表すモード識別信号を、出力する。レイアウト制御部は、映像のレイアウトを制御するためのレイアウト制御情報を受け取るとともに、モード識別部からモード識別信号を受け取り、レイアウト制御情報に含まれるレイアウト設定テーブル内の表示モードの指示にしたがって、且つモード識別信号が受信時または記録再生時のいずれを示しているかに基づいて、映像合成部が映像を合成する際に特定のアセットを表示させるか否かを制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、受信機に関する。特に、本発明は、テレビ放送等の映像コンテンツを受信する受信機に関する。
テレビ放送において緊急速報的な情報を伝達する場合や、元々予定されていた番組編成以外の情報を伝達する場合に、所定の時間、映像の画面を縮小して映像画面の外側に文字等の情報を表示する手法が存在する。この手法による画面表示は、その形状にしたがって、「L字型」、「逆L字型」、「コの字型」等と称せられる。つまり、長方形のテレビの映像において、例えば、隣接する2辺ないしは3辺の内側の所定幅の領域に文字等の情報を表示し、縮小された映像の領域に本来の番組である映像コンテンツを表示する手法である。具体例としては、公職選挙の結果に関する情報や、自然災害(台風、地震、水害等)に関する情報や、交通情報等が発生したときにこの手法を用いた表示が行われる。
また、同様の手法により、画面に、番組内容にかかわる字幕を表示することも考えられる。
これらの手法が用いられる理由は、文字等による情報と放送番組の映像とが干渉しあわないようにして、必要な情報を確実に視聴者に届けるためである。
例えば、非特許文献1の表7−12(p.50)には、MMT伝送方式における、画面のレイアウトを制御するための情報を格納するレイアウト設定テーブルの構成が記載されている。また、非特許文献1のp.52には、「(2)重ならない3領域」として、画面全体を3つの領域に分割したレイアウトの割当例が示されている。
「ARIB STD−B60 1.0版 標準規格 デジタル放送におけるMMTによるメディアトランスポート方式」,一般社団法人電波産業会,2014年7月31日策定,p.49−54,「7.3.3.3 レイアウト設定テーブル(LCT)」
しかしながら、視聴者は録画装置で録画記録した放送番組を、後で再生して視聴する場合がある。従来の技術では、このように録画記録された内容を再生した場合にも、同じようにL字型等の手法を用いた画面で表示されてしまう。このため、視聴者が本来意図して録画した番組が縮小されて表示されてしまうこととなる。また、既に過去のものとなってしまった自然災害などの情報が表示されて邪魔に感じられる場合もある。
災害等に関する情報は重要であり、必要な情報が確実に視聴者に届くようにすることが求められる一方で、例えば、録画再生時や、災害との関連が比較的薄い地域等においては、L字型等の表示を抑止したり、視聴者がL字型等の表示をするか否かを選択したりできるようにすることが望ましい。
本発明は、上記のような事情を考慮して為されたものであり、利用者の視聴状況に応じてL字型等による情報提示を、適切に、表示したり非表示としたり制御することのできる受信機およびプログラムを提供する。
[1]上記の課題を解決するため、本発明の一態様による受信機は、メディアに対応した複数のアセットおよび制御情報が多重化されたコンテンツ信号を受け取り、前記コンテンツ信号を前記アセットごとに分離するとともに制御情報を抽出するマルチメディアデコーダー部と、前記マルチメディアデコーダー部によって分離された前記アセットのうちの、映像アセットに基づく映像を、少なくとも字幕アセットまたは文字スーパーアセットのいずれか一方に基づく映像と合成する映像合成部と、前記コンテンツ信号が受信中のものであるか前記コンテンツ信号を予め記録した記録装置による再生中のものであるかを識別し、前記受信中である場合には受信時を表すモード識別信号を、前記再生中である場合には記録再生中を表すモード識別信号を、出力するモード識別部と、前記マルチメディアデコーダー部から前記制御情報に含まれており映像のレイアウトを制御するためのレイアウト制御情報を受け取るとともに、前記モード識別部から前記モード識別信号を受け取り、前記レイアウト制御情報に含まれるレイアウト設定テーブル内の表示モードの指示にしたがって、且つ前記モード識別信号が受信時または記録再生時のいずれを示しているかに基づいて、前記映像合成部が映像を合成する際に特定の前記アセットを表示させるか否かを制御するレイアウト制御部と、前記レイアウト制御部による制御にしたがって前記映像合成部が合成した結果得られた映像を出力する映像出力部と、を具備することを特徴とする。
[2]また、本発明の一態様は、上記の受信機において、前記レイアウト設定テーブル内の前記表示モードは、前記レイアウト設定テーブル内で定義されるレイアウトごとに、前記受信時および前記記録再生時のそれぞれについて、自動表示と自動非表示と選択表示とのいずれかを指示するものであり、前記選択表示は、入力される選択指示に基づいて前記レイアウトを表示するか非表示とするかを決定すべきものであることを表す、ことを特徴とする。
[3]また、本発明の一態様は、上記の受信機において、前記レイアウト制御部は、前記レイアウト設定テーブル内の前記表示モードによる指示の結果として前記字幕アセットおよび前記文字スーパーアセットに基づく映像を表示しない場合には、前記映像アセットに基づく映像を表示する領域を画面全体にするよう制御する、ことを特徴とする。
[4]また、本発明の一態様は、上記の受信機において、前記表示モードは、前記レイアウト設定テーブル内の、レイアウト番号およびデバイスIDの組み合わせごとのループの中に設けられる、ことを特徴とする。
[5]また、本発明の一態様は、上記の受信機において、前記表示モードは、前記ループの中の記述子領域に含まれる表示モード記述子内に設けられる、ことを特徴とする。
[6]また、本発明の一態様は、コンピューターを、上記のいずれかに記載の受信機として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、特定のレイアウトを、自動表示させたり、自動非表示としたり、選択表示させたりといった制御を、受信時あるいは記録再生時それぞれの状況に応じて行うことができる。
その一例として、効果は本例に限られないが、受信時には表示されるべき字幕や文字スーパーを記録再生時には非表示とすることができる。
本発明の第1実施形態による受信機の概略機能構成を示すブロック図である。 同実施形態による受信機が映像コンテンツの制御信号の一部として受信するレイアウト設定テーブルのデータ構成を示す概略図である。 同実施形態によるレイアウト設定テーブル内の表示モード記述子のデータ構成を示す概略図である。 同実施形態によるレイアウト設定テーブル内の表示モード(DMF)の値と意味の対応付けを示す対応図である。 同実施形態において、レイアウトを制御する情報に基づき、受信機側で行う画面提示の具体例を示す概略図である。 同実施形態による上記画面提示を実現するためのプレーンの構成を示す概略図である。 同実施形態によるレイアウト設定テーブルの具体例(具体的な値の例を含む)を示す概略図である。 同実施形態において伝送されるMPテーブルのアセットループ内における、MPU提示領域指定記述子の例を示す概略図である。 同実施形態によるレイアウト制御部によって制御された画面の構成および配置を示す概略図である。 第2実施形態による受信機が受信するレイアウト設定テーブルのデータ構成を示す概略図である。表示モードを指示するデータが記述子領域ではない位置に設けられている点が、第1実施形態との相違点である。
[第1実施形態]
次に、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、同実施形態による受信機の概略機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、受信機1は、チューナー部11と、IP通信部12と、記録再生部14と、MMTデコーダー部15(マルチメディアデコーダー部)と、音声デコーダー部21と、映像デコーダー部22と、字幕取得部23と、文字スーパー取得部24と、映像合成部25と、音声出力部26と、映像出力部27と、モード識別部30と、レイアウト制御部31と、を含んで構成される。この受信機1の一形態は、テレビ受像機である。受信機1は、液晶やエレクトロルミネッセンスによる表示装置を備えていても良いし、外部の表示装置に対して映像信号を出力するようにしても良い。また、受信機1は、音声を出力するためのスピーカーを備えていても良いし、外部のスピーカー等に対して音声信号を出力するようにしても良い。また、受信機1は、受信したテレビ番組等の映像コンテンツを記録し再生するための録画機能を備えていても良いし、外部の録画装置(ハードディスクレコーダー、DVDレコーダー、ブルーレイディスクレコーダー等)から録画再生された映像コンテンツの信号を入力するようにしても良い。
いわゆるテレビ放送は、放送波(電波)やケーブルテレビ信号を用いて伝送されるものであるが、MMT(MPEG media transport)による伝送は、物理的な伝送媒体に依存しないため、受信機1は、テレビ放送と同様の映像コンテンツを、インターネット等の通信を経由して受信することもできる。また、テレビ放送そのものを、インターネット経由で配信するようにしてもよい。
チューナー部11は、外部からの放送信号を受信し、所望の周波数(チャンネル)の信号を選択し取得する。放送信号は、例えば、電波として伝送され、またはケーブルテレビ用のケーブルを介して伝送され、受信機1によって受信されるものである。
IP通信部12は、インターネットプロトコル(IP,Internet Protocol)を用いて、外部の装置等との間で通信を行う。この通信は、有線信号(光ケーブルや金属ケーブル等)または無線信号(通信事業者が提供する通信サービスや、無線LAN等)の手段を用いて行われる。この通信は、例えば、インターネット(the Internet)を経由して行われる。IP通信部12は、例えば、映像コンテンツ配信事業者のサーバー装置から、映像コンテンツの信号等をIPプロトコルで受信したりする。
記録再生部14は、記録された映像コンテンツを再生し、その信号をMMTデコーダー部15に供給する機能を有する。記録再生部14は、いわゆるハードディスクレコーダー、DVDレコーダー、ブルーレイレコーダー等の、録画再生装置の機能を有する。図示する例では記録再生部14が受信機1の内部に存在する形態を示している。なお、記録再生部14自体が受信機1の外部に存在していても良く、その場合には、再生したコンテンツの信号が外部から、ケーブルの端子等を介してMMTデコーダー部15に供給される。
MMTデコーダー部15は、チューナー部11で受信した映像コンテンツの信号や、IP通信部12で受信した映像コンテンツの信号や、記録再生部14から供給される映像コンテンツの信号を受け取り、デコードする。MMTデコーダー部15が受け取る信号は、MMTの方式で多重化されており、映像アセットや、音声アセットや、データアセットや、字幕アセットや、文字スーパーアセット等を含む。また、MMTデコーダー部15が受け取る信号は、制御情報を含んでいる。この制御情報には、レイアウト設定テーブルや、MPテーブルや、その他のテーブルが含まれる。そして、MMTデコーダー部15は、抽出された音声アセットのデータを音声デコーダー部21に供給し、映像アセットのデータを映像デコーダー部22に供給し、字幕アセットのデータを字幕取得部23に供給し、文字スーパーアセットのデータを文字スーパー取得部24に供給する。また、MMTデコーダー部15は、供給された信号から抽出した制御情報のうち、レイアウト制御に関する情報を、レイアウト制御部31に供給する。
つまり、MMTデコーダー部15は、メディアに対応した複数のアセットおよび制御情報が多重化されたコンテンツ信号を受け取り、受け取ったコンテンツ信号をアセットごとに分離するとともに制御情報を抽出する。
音声デコーダー部21は、MMTデコーダー部15から供給された音声のデータをデコードし音声出力部26に供給する。
映像デコーダー部22は、MMTデコーダー部15から供給された映像のデータをデコードし、所定画素数、且つ所定フレームレートの映像として、映像合成部25に供給する。
字幕取得部23は、MMTデコーダー部15から供給された字幕のデータを取得し、映像合成部25に提供する。なお、字幕のデータは、TTML(タイムドテキストマークアップ言語,Timed Text Markup Language)で記述されており、字幕として表示すべきテキストそのもののほかに、提示時刻の情報や、表示属性(文字サイズ、文字の表示色等)の情報を含んでいる。
文字スーパー取得部24は、MMTデコーダー部15から供給された文字スーパーのデータを取得し、映像合成部25に提供する。なお、文字スーパーのデータもまた、TTMLで記述されており、文字スーパーとして表示すべきテキストそのもののほかに、提示時刻の情報や、表示属性の情報を含んでいる。
映像合成部25は、映像デコーダー部22と字幕取得部23と文字スーパー取得部24とから供給されるデータに基づき、またレイアウト制御部31からのレイアウトに関する制御情報にしたがって、映像を合成する。映像合成部25は、合成して得られた映像を、映像出力部27に供給する。なおこのとき、映像合成部25は、映像デコーダー部22から供給される映像と、字幕取得部23から供給される字幕と、文字スーパー取得部24から供給される文字スーパーとの提示タイミングを、規定されたプレゼンテーション時刻によって合わせる。
つまり、映像合成部25は、MMTデコーダー部15によって分離されたアセットのうちの、映像アセットに基づく映像を、少なくとも字幕アセットまたは文字スーパーアセットのいずれか一方に基づく映像と合成するものである。
映像合成部25が、映像と字幕と文字スーパーを合成する際の、レイアウト制御の詳細については、後で記述する。
音声出力部26は、音声デコーダー部21から供給される音声を、出力する。音声を出力するためのスピーカーは、受信機1の内部に備えていても良く、また受信機1の外部に存在していても良い。
映像出力部27は、映像合成部25によって合成された映像の信号を受け、その映像を出力する。映像を出力するためのディスプレイデバイスは、受信機1の内部に備えていても良く、また受信機1の外部に存在していても良い。
つまり、映像出力部27は、レイアウト制御部31による制御にしたがって映像合成部25が合成した結果得られた映像を出力する。
モード識別部30は、MMTデコーダー部15においてデコードしているコンテンツの信号が、外部から受信しているものであるか、一旦記録された媒体から読み出されて再生している(以後、「記録再生」と呼ぶ場合がある。)ものであるかを識別する。モード識別部30は、受信機1内の各部からの制御信号や、外部から入力される信号に基づいて、受信中であるか記録再生中のものであるかを判別する。一例としては、モード識別部30は、チューナー部11やIP通信部12のいずれかが外部から映像コンテンツ信号(テレビ放送等)を受信しているかどうかにより、上記の判別を行う。モード識別部30は、判別結果にしたがって、「受信時」あるいは「記録再生時」のいずれかを表すモード識別信号を、レイアウト制御部31に供給する。
つまり、モード識別部30は、受信機1がデコードして提示しようとするコンテンツ信号が受信中のものであるか、予め記録した記録装置による再生中のものであるかを識別し、受信中である場合には「受信時」を表すモード識別信号を、そして再生中である場合には「記録再生中」を表すモード識別信号を、出力するものである。
なお、ここで「受信中」とは、チューナー部11が放送信号を受信したり、IP通信部12がWAN(広域ネットワーク)を介して遠隔地(少なくとも利用者の宅外、あるいは受信機1が設置されている建物の外など)から受信したりすることを言う。
レイアウト制御部31は、MMTデコーダー部15から供給されるレイアウト制御情報に基づき、映像合成部25において合成される映像のレイアウトを制御する。なお、レイアウト制御部31は、合成される映像のレイアウトを制御する際に、モード識別部30から供給される、「受信時」あるいは「記録再生時」のいずれかを表す情報を利用する。
つまり、レイアウト制御部31は、MMTデコーダー部15から制御情報に含まれており映像のレイアウトを制御するためのレイアウト制御情報を受け取る。そして、レイアウト制御部31は、モード識別部30からモード識別信号(「受信時」か「記録再生時」かを示す)を受け取り、レイアウト制御情報に含まれるレイアウト設定テーブル内の表示モードの指示にしたがって、且つモード識別信号が「受信時」または「記録再生時」のいずれを示しているかに基づいて、映像合成部25が映像を合成する際に特定のアセットを表示させるか否かを制御する。また、レイアウト制御部31は、レイアウト設定テーブル内の表示モードによる指示の結果として字幕アセットおよび文字スーパーアセットに基づく映像を表示しない場合には、映像アセットに基づく映像を表示する領域を画面全体にするよう制御する。
なお、受信機1が、アプリケーション(アプリ)を実行するためのアプリケーション実行環境や、アプリケーションの実行を制御するためのアプリケーション制御機能を備えていても良い。また、受信機1が、放送信号に含まれるデータ放送のアセットを、他のアセットと同様にデコードし、映像に合成する機能を備えていても良い。また、受信機1が、いわゆる録画機能を備えていても良い。この録画機能は、受信した映像コンテンツの信号を、記録媒体に記録し、必要時に再生することができるものである。ここに列挙した機能については、本実施形態についての以下での説明に直接関係しないため、詳細な説明を省略する。
次に、映像のレイアウトを制御するための各種情報について説明する。
図2は、受信機1が、映像コンテンツの制御信号の一部として受信するレイアウト設定テーブル(Layout Configuration Table,LCT)のデータ構成を示す概略図である。同図において、データ構造は、ブロック構造を有する言語によって表されている。また、ビット数は、上記のデータ構造に含まれる各項目のデータのサイズを表すものである。また、データ表記は、各項目のデータの型を表す。データ表記における「uimsbf」は、「unsigned integer most significant bit first」(符号なし整数、最上位ビットが最初)の略である。
本実施形態で使用するレイアウト設定テーブルの構成における特徴は、レイアウトのループ内において、レイアウトとデバイスの組み合わせの各々に記述子領域を設けた点である。このレイアウト設定テーブルは、第1のレベルとしてレイアウトとデバイスの組み合わせについてのループを有し、第2のレベルとして領域についてのループを有する。各データ項目について下に説明する。
(1)table_id(テーブルID)は、テーブルの種類を識別する情報である。
(2)version(バージョン)は、テーブルのバージョンを表す情報である。
(3)length(長さ)は、テーブルのサイズを表す情報である。2進数で表現される。
(4)number_of_loop(レイアウト・デバイス数)は、このテーブルで設定するレイアウトとデバイスの組み合わせの総数を示す。
以下の(5)から(14)までのデータ項目は、レイアウトとデバイスの組み合わせごとにN回繰り返される。ここで、Nは、上記のnumber_of_loopで示される整数である。
(5)layout_number(レイアウト番号)は、各レイアウトの番号を示す。レイアウト番号「0」はデフォルトのレイアウト設定に対応する。一つのレイアウトが複数のデバイスから構成されることも可能である。
(6)device_id(デバイスID)は、クライアント端末の番号を示す。デバイスID「0」は、メインデバイスに対応する。
(7)number_of_region(領域数)は、当該レイアウトの当該デバイスにおける領域数を示す。
以下の(8)から(13)までのデータ項目は、当該レイアウトの当該デバイスにおける領域ごとにM回繰り返される。ここで、Mは、上記のnumber_of_regionで示される整数である。
(8)region_number(領域番号)は、各領域の番号を示す。領域番号「0」は、デフォルトの領域番号である。なお、同一レイアウトの異なるデバイスには、異なる領域番号を割り当てる。
(9)left_top_pos_x(左上水平位置)は、当該領域の左上の水平位置を、水平方向の全画素数に対する割合(百分率)で示す。全画面表示の左側を0とし、全画面表示の右側を100とする。
(10)left_top_pos_y(左上垂直位置)は、当該領域の左上の垂直位置を、垂直方向の全画素数に対する割合(百分率)で示す。全画面表示の上側を0とし、全画面表示の下側を100とする。
(11)right_down_pos_x(右下水平位置)は、当該領域の右下の水平位置を、水平方向の全画素数に対する割合で示す。
(12)right_down_pos_y(右下垂直位置)は、領域の右下の垂直位置を、垂直方向の全画素数に対する割合で示す。
(13)layer_order(レイヤー順序)は、当該領域の奥行き方向の相対位置を示す。レイヤー順序「0」は最後列に提示する領域を示し、レイヤー順序の数字が大きくなるほど、より前面の提示とする。
(14)前記第1のレベルのループの中に属するdescriptor(記述子領域)は、当該レイアウトおよび当該デバイスの組み合わせに関する、より詳細な情報を示す記述子のための領域である。前述のとおり、この記述理領域を設けている点が、本実施形態の特徴の一つである。当該記述子領域内に設ける表示モード記述子については、次の図3を参照しながら説明する。
そして、(15)前記第1のレベルのループの外に属するdescriptor(記述子領域)は、当該レイアウト設定テーブルの全体に関する、より詳細な情報を示す記述子のための領域である。
図3は、レイアウト設定テーブル内の表示モード記述子(Display Mode Descriptor)のデータ構成を示す概略図である。同図内のデータ表記における「bslbf」は、「bit string, left bit first」(ビット列表記、左側ビットが最初)の略である。この表示モード記述子は、前述の通り、レイアウト設定テーブル内の第1のレベルのループの中に属する記述子領域に設けられる。つまり、ある表示モード記述子は、レイアウトごと(デバイスが複数の場合には、レイアウトおよびデバイスの組み合わせごと)に存在する。
表示モード記述子内の各データ項目について下に説明する。
(1)descriptor_tag(記述子タグ)は、記述子の種別を示すタグ情報である。表示モード記述子用のタグ情報の値としては、16桁の符号なし2進数で表現される整数の一つが具体的に割り当てられ、格納される。
(2)descriptor_length(記述子長)は、当該記述子の長さ(ビット数)を表すものである。
(3)DMF(表示モード)は、対応する映像コンテンツの、受信時および記録再生時それぞれの提示動作を示す、計4ビットのデータである。表示モードの具体的な値については、次の図4を参照しながら説明する。
(4)reserved(未使用領域)は、現時点では使用されないデータ領域である。なお、将来においてこの領域が使用される可能性がある。
図4は、上述した表示モード(DMF)の値と意味の対応付けを示す対応図である。前述の通り、表示モードは4ビット(b4〜b1)で構成されるデータであり、b1が最上位ビット、b4が再下位ビットである。これらのうち、ビットb4およびb3は、映像コンテンツの受信時(放送波や、IPによる通信での外部(放送局等)からの受信)の、当該レイアウトの提示動作を表す。また、残りのビットb2およびb1は、その映像コンテンツの記録再生時(レコーダー等に記録(録画)された映像コンテンツを再生するとき)の、当該レイアウトの提示動作を表す。
表示モードは、各レイアウトについて、「自動表示」、「自動非表示」、「選択表示」の3種類のうちのいずれかの提示方法を指示する。「自動表示」とは、そのレイアウトが表示されることを意味する。「自動非表示」とは、そのレイアウトが表示されないことを意味する。「選択表示」とは、そのレイアウトを表示するか非表示とするかを、受信機の利用者が操作等によって選択できることを意味する。つまり、利用者の選択に基づいて、表示か非表示かを決定すべきものである。
具体的には、利用者がリモコン装置のボタンを押下するなどの操作によって、表示するか非表示とするかを選択することができるようにする。なお、「自動表示」または「自動非表示」の場合には、受信機の利用者からの操作等によって、表示/非表示の選択をすることはできない。
つまり、表示モードは、レイアウト設定テーブル内の、レイアウト番号およびデバイスIDの組み合わせごとのループの中に設けられる。また、表示モードは、前記ループの中の記述子領域に含まれる表示モード記述子内に設けられる。
[受信時の提示動作]
表示モードのビットb4およびb3の組み合わせの値が「00」のときには、「受信時の自動表示」を意味する。
表示モードのビットb4およびb3の組み合わせの値が「01」のときには、「受信時の自動非表示」を意味する。
表示モードのビットb4およびb3の組み合わせの値が「10」のときには、「受信時の選択表示」を示す。
表示モードのビットb4およびb3の組み合わせの値「11」は、将来使用のためにリザーブされており、現時点では使用されない。
[記録再生時の提示動作]
表示モードのビットb2およびb1の組み合わせの値が「00」のときには、「記録再生時の自動表示」を意味する。
表示モードのビットb2およびb1の組み合わせの値が「01」のときには、「記録再生時の自動非表示」を意味する。
表示モードのビットb2およびb1の組み合わせの値が「10」のときには、「記録再生時の選択表示」を示す。
表示モードのビットb2およびb1の組み合わせの値「11」は、将来使用のためにリザーブされており、現時点では使用されない。
上記のように、表示モードのデータを用いることにより、受信時の提示動作と記録再生時の提示動作とを、互いに独立に制御することができる。
図5は、レイアウトを制御する情報に基づき、受信機1側で行う画面提示の具体例を示す概略図である。同図に示す例では、受信機1は、レイアウト制御がオン(on)のときとオフ(off)のときとで、それぞれ異なる画面表示を行う。実用化が予定されているスーパーハイビジョン放送では、MMTによる多重化伝送方式が採用される。MMTによる多重化方式により、放送局から受信機に対して映像・音声、データ放送、字幕放送、文字スーパー放送のデータを別々に多重して放送し、MMT制御情報のレイアウト設定テーブルとMPU提示領域指定記述子で、受信機1側で強制的にL字型にすることができる。同図に示す表示の例において、受信機1は、放送映像と、データ放送のコンテンツと、文字スーパーと、字幕放送とを合成して、合成後の映像を出力する。レイアウト制御のオン/オフは、双方向に切り替えられる。
レイアウト制御がオフのとき、放送映像およびデータ放送のコンテンツの表示は、常に画面全体で行われる。したがって、放送映像等と文字スーパーや字幕の、両方を表示するために、受信機1は、それらを重ねて表示する。
一方で、レイアウト制御がオンのとき、文字スーパーや字幕を表示するために、放送映像等は縮小される。同図に示す例では、放送映像等は左下に少し縮小して表示され、空いた領域(同図に示す例では、上辺に沿った領域と、右辺に沿った領域)に、それぞれ文字スーパーと字幕とが表示される。
図6は、図5に示した画面表示を実現するためのプレーンの構成を示す概略図である。同図に示すように、受信機1は、背景プレーンと、マルチメディアプレーンと、字幕プレーンと、文字スーパープレーンの、4つのプレーンを、重ねて表示するよう制御する。このうちのマルチメディアプレーンが、図2のレイアウト設定テーブルにおけるレイアウトに相当する。
(1)背景プレーンは、横7680画素×縦4320画素の配列で構成され、各画素がRGB(赤・緑・青)それぞれ8ビットの画素値を有するプレーンである。背景プレーンの色は、LCT内の背景色指定記述子において指定される。
(2)マルチメディアプレーンは、横7680画素×縦4320画素の配列で構成され、各画素がRGB(赤・緑・青)それぞれ8ビットまたは10ビットの画素値を有するプレーンである。このマルチメディアプレーンには、放送映像やデータ放送のコンテンツが配置される。このマルチメディアプレーン内のグラフィクス要素は、256段階のアルファブレンディングにより合成される。
(3)字幕プレーンは、横7680画素×縦4320画素の配列で構成され、各画素がRGB(赤・緑・青)それぞれ8ビットの画素値を有するプレーンである。この字幕プレーンには、字幕のテキストが表示される。字幕のテキストはMMTにより字幕アセットそして伝送されるものである。この字幕プレーン内の要素は、256段階のアルファブレンディングにより合成される。
(4)文字スーパープレーンは、横7680画素×縦4320画素の配列で構成され、各画素がRGB(赤・緑・青)それぞれ8ビットの画素値を有するプレーンである。この文字スーパープレーンには、文字スーパーのテキストが表示される。文字スーパーのテキストはMMTにより文字スーパーアセットそして伝送されるものである。この文字スーパープレーン内の要素は、256段階のアルファブレンディングにより合成される。
図7は、レイアウト設定テーブルの具体例を示す概略図である。同図に示すレイアウト設定テーブルは、図2で説明したテーブルの書式にしたがうものである。以下、レイアウト設定テーブルに含まれる各データ項目について説明する。
(1)number_of_loop(レイアウト・デバイス数)は、2である。各ループに対応して、layout_number(レイアウト番号)の値として「0」および「1」が存在する。
(1−1)第1のレイアウトのループにおいて、layout_number(レイアウト番号)は「0」である。
(1−2)また同ループにおいて、device_id(デバイスID)は「0」である。
(1−3)当該レイアウトにおいて、number_of_region(領域数)は「1」である。
(1−4)領域のループ内において、region_number(領域番号)は「0」である。
(1−5)当該領域のleft_top_pos_x(左上水平位置)は「0」である。
(1−6)当該領域のleft_top_pos_y(左上垂直位置)は「0」である。
(1−7)当該領域のright_down_pos_x(右下水平位置)は「100」である。
(1−8)当該領域のright_down_pos_y(右下垂直位置)は「100」である。つまり、当該領域は、画面全体を占める。
(1−9)当該領域のlayer_order(レイヤー順序)は「0」(最後列)である。
(1−10)当該領域についての記述子領域には、表示モード記述子のみが存在する。表示モード記述子のdescriptor_tag(記述子タグ)とdescriptor_length(記述子長)は、適宜設定されるが、ここではその値については説明を省略する。そして、当該レイアウトにおける表示モード(DMF)の値は、ビット列表記で「0000」である。つまり、図4で説明した通り、当該レイアウトは、受信時にも自動表示され、記録再生時にも自動表示される。
(2−1)第2のレイアウトのループにおいて、layout_number(レイアウト番号)は「1」である。
(2−2)また同ループにおいて、device_id(デバイスID)は「0」である。
(2−3)当該レイアウトにおいて、number_of_region(領域数)は「1」である。
(2−4)領域のループ内において、region_number(領域番号)は「0」である。
(2−5)当該領域のleft_top_pos_x(左上水平位置)は「0」である。
(2−6)当該領域のleft_top_pos_y(左上垂直位置)は「20」である。
(2−7)当該領域のright_down_pos_x(右下水平位置)は「80」である。
(2−8)当該領域のright_down_pos_y(右下垂直位置)は「100」である。つまり、当該領域は、画面全体のうち、水平方向には左側のほぼ80%、且つ垂直方向には下側のほぼ80%を占める。
(2−9)当該領域のlayer_order(レイヤー順序)は「0」(最後列)である。
(2−10)当該領域についての記述子領域には、表示モード記述子のみが存在する。表示モード記述子のdescriptor_tag(記述子タグ)とdescriptor_length(記述子長)は、適宜設定されるが、ここではその値については説明を省略する。そして、当該レイアウトにおける表示モード(DMF)の値は、ビット列表記で「0010」である。つまり、図4で説明した通り、当該レイアウトは、受信時には自動表示され、記録再生時には選択表示される。
つまり、図7に示したレイアウト設定テーブルは、次の通りの設定を示している。即ち、layout_number=0であるレイアウトは、受信時に自動表示され、記録再生時に自動表示される。また、layout_number=1であるレイアウトは、受信時に自動表示され、記録再生時に選択表示される。
図8は、伝送されるMP(MMT Package)テーブルのアセットループ内における、MPU提示領域指定記述子の例を示す概略図である。なお、MPUは、Media Processing Unitの略である。同図における(A)レイアウト制御OFF中と(B)レイアウト制御ON中は、それぞれ、図5に示したレイアウト制御OFFとONに対応する。
図8に示す例は、映像アセットのMPU提示領域指定記述子である。
同図(A)において、descriptor_tag(記述子タグ)の値「0x8003」は、この記述子がMPU提示領域指定記述子であることを表す。また、descriptor_length(記述子長)は、当該記述子のサイズを表し、適切な値が設定される。また、同図(A)に示す例は、1個のループを含み、当該ループ内に設定されているmpu_sequence_number(MPUシーケンス番号)はXXであり、layout_number(レイアウト番号)は「0」であり、region_number(領域番号)は「0」である。
同図(B)において、descriptor_tag(記述子タグ)およびdescriptor_length(記述子長)は、上記の同図(A)と同様である。また、同図(B)に示す例は、1個のループを含み、当該ループ内に設定されているmpu_sequence_number(MPUシーケンス番号)はYYであり、layout_number(レイアウト番号)は「1」であり、region_number(領域番号)は「0」である。
なお、上のXXおよびYYは、それぞれ設定される適切な値を表す。
つまり、図8に示すMPU提示領域指定記述子では、MPUシーケンス番号XXにおいてレイアウト制御OFFとなり、即ち、レイアウト番号「0」が指定される。また、MPUシーケンス番号YYにおいてレイアウト制御ONとなり、即ち、レイアウト番号「1」が指定される。
図7および図8に例示したレイアウト制御に基づく、レイアウト制御部31の動作は、次の通りである。
即ち、レイアウト制御部31は、まず、モード識別部30から、現在出力しようとしている映像が、受信中のものであるか、記録再生中のものであるかを識別するためのモード識別情報を受け取る。また、レイアウト制御部31は、MMTデコーダー部15から、レイアウト設定テーブルおよびMPテーブルに含まれる情報のうち、必要な情報を、レイアウト制御情報として受け取る。
そして、レイアウト制御部31は、モード識別部30から受け取ったモード識別情報に基づいて、表示モード記述子(図3)内の表示モード(図3,図4のDMF)内のどのビットを参照すべきであるかを決定する。モード識別情報が「受信時」であることを示す場合、レイアウト制御部31は、表示モード内の受信時用のビット(図4に示すビットb4およびb3)を参照することとする。モード識別情報が「記録再生時」であることを示す場合、レイアウト制御部31は、表示モード内の記録再生時用のビット(図4に示すビットb2およびb1)を参照することとする。
そして、レイアウト制御部31は、MPテーブル中のMPU提示領域指定記述子を参照し、提示しようとするアセットの該当するMPUについて、レイアウト番号および領域番号を取得する。そして、レイアウト制御部31は、該当するレイアウトナンバーと領域番号の組み合わせについて、レイアウト設定テーブル内の表示モード記述子に含まれる表示モードを取得する。そして、レイアウト制御部31は、取得した表示モードのうち、取得済みのモード識別情報に対応した2ビットの値を取得する。この2ビットの値(図4で説明)にしたがって、そのレイアウトを、自動表示とするか、自動非表示とするか、選択表示とするかを決定する。
自動表示の場合には、利用者による選択操作の有無およびその選択結果にかかわらず、レイアウト制御部31は、そのレイアウトを表示する。
自動非表示の場合には、利用者による選択操作の有無およびその選択結果にかかわらず、レイアウト制御部31は、そのレイアウトを表示しない。
選択表示の場合には、レイアウト制御部31は、利用者による選択に基づいて入力される選択指示の結果(あらかじめ選択されていた場合の結果を含む)にしたがって、そのレイアウトを表示するか否かを決定する。
レイアウト制御部31は、上記の、レイアウトごとに決定した表示/非表示の制御情報を、映像合成部25に供給する。これを受けて、映像合成部25は、映像デコーダー部22からわたされる映像と、字幕取得部23から渡される字幕のテキストと、文字スーパー取得部24から渡される文字スーパーのテキストとを、適宜レイアウトして合成する。
なお、レイアウト制御部31は、あるレイアウトについて非表示とするときには、他のレイアウトの表示サイズを適宜調整する。
つまり、映像を表示するレイアウトと字幕を表示するレイアウトとが存在する場合であって、受信時または記録再生時に、レイアウト制御部31は、レイアウトを非表示とする場合には、映像を縮小せずに全画面で表示するよう制御する。つまり、L字型等の領域に字幕を表示することになっているコンテンツにおいて、例えば、レイアウトを非表示とする場合に、レイアウト制御部31は、映像をL字型に縮小せずに全画面で表示する。
また、映像を表示するレイアウトと文字スーパーを表示するレイアウトとが存在する場合も同様であり、受信時または記録再生時に、レイアウト制御部31は、レイアウトを非表示とする場合には、映像を縮小せずに全画面で表示するよう制御する。つまり、L字型等の領域に文字スーパーを表示することになっているコンテンツにおいて、例えば、レイアウトを非表示とする場合に、レイアウト制御部31は、映像をL字型に縮小せずに全画面で表示する。
一例として、図7に示したレイアウト番号1における表示モードが「0010」(ビット表現)であるため、記録再生時に利用者がこのレイアウトを表示しないことを選択したとき、レイアウト制御部31は、レイアウト番号1によらずに、レイアウト番号0による表示を行うように制御しても良い。
つまり、L字型等の画面が表示されないようにするため、利用者は、望まない情報を除去した画面を視聴することができる。また、画面内のより広い範囲で映像コンテンツを視ることができる。
このように、MMT制御信号のレイアウト設定テーブルに表示モード記述子を追加することで、受信時または記録再生時に、視聴者の選択等によってL字型等の画面を表示したり非表示にしたりするといった制御が可能となる。
図9は、レイアウト制御部31によって制御された画面の構成を示す概略図である。同図(A)は、画面の左下側に映像表示領域を設け、画面の上辺に沿った領域および右辺に沿った領域を文字スーパー表示領域とした構成である。同図(A)は、逆L字型の領域に文字スーパーを表示している。また、映像表示領域は、画面全体よりは縮小された領域である。例えばテレビ放送において、この文字スーパー表示領域には、地震や台風やその他の災害等の速報の応報が表示される。同図(B)は、文字スーパーを非表示とした状態での画面構成を示す。例えば、放送の受信時には付加されていた逆L字型に縮小された映像を、記録再生時には「選択表示」とするように表示モード記述子内の表示モードで指定することにより、利用者が、映像を画面全体に表示させるよう選択することができる。選択表示の場合、利用者のリモコン等での選択操作により、映像を画面全体に表示させたり縮小表示としたりという切り替えを行うことができる。
以上説明したように、本実施形態では、デジタル放送の多重化方式MMTの制御情報に含まれるレイアウト設定テーブルに「表示モード記述子」を追加して、放送受信時と記録再生時のそれぞれに応じて、レイアウトを制御することができる。例えば、放送受信時にはL字型等による表示を強制表示させて、記録再生時には視聴者が自由に選択してL字型等による表示を消すこともできるようにする。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、前述の実施形態と同様の事項については説明を省略し、本実施形態に特有の事項を中心に、以下に説明する。
図10は、本実施形態による受信機が受信するレイアウト設定テーブルのデータ構成を示す概略図である。同図において、データ構造は、ブロック構造を有する言語によって表されている。また、ビット数は、上記のデータ構造に含まれる各項目のデータのサイズを表すものである。また、データ表記は、各項目のデータの型を表す。
第1実施形態で用いたレイアウト設定テーブルではDMF(表示モード)のデータを、表示モード記述子内部に持たせていた。そして、表示モード記述子をレイアウト(およびデバイスとの組み合わせ)に対応して設けるための、記述子領域をレイアウト設定テーブル内に確保していた。それに対して、本実施形態で用いるレイアウト設定テーブルの構成上の特徴は、レイアウト(およびデバイスとの組み合わせ)に関するループ内に、DMF(表示モード)というデータ項目を直接設けた点である。つまり、本実施形態においては、表示モードを指示するデータは、記述子領域ではない位置に設けられている。具体的には、図中の、device_id(デバイスID)の次に、DMF(表示モード)の項目を設けている。つまり、本実施形態では、表示モード記述子を用いない。これにより、本実施形態では、第1実施形態で設けていた、レイアウト(およびデバイスとの組み合わせ)に関する記述子領域を設ける必要がない。一方で、本実施形態では、そのような記述子領域を持たないため、今後あらたな情報をレイアウト設定テーブル内に追加する場合には新たな記述子領域を追加しなければならない可能性もある。
なお、上述した通り、本実施形態においても、表示モードは、レイアウト設定テーブル内の、レイアウト番号およびデバイスIDの組み合わせごとのループの中に設けられる。
なお、DMF(表示モード)のデータサイズは4ビットであり、第1実施形態におけるそれと同じである。また、DMF(表示モード)の意味や使用方法等は、第1実施形態と同様である。
この第2実施形態による受信機においても、レイアウト設定テーブル内で表示モードを格納する位置が異なるのみで、得られる作用、効果等は、第1実施形態によるそれらと同様である。
なお、上述した各実施形態における受信機の一部または全部の機能をコンピューターで実現するようにしても良い。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、複数の実施形態を説明したが、本発明はさらに次のような例でも実施することが可能である。
受信機の構成としては上述した実施形態と同じであるが、例えば、地域ごと(放送局ごとなど)に、表示モードの自動表示/選択表示/自動非表示の指示が異なるようにして、もよい。これにより、例えば、字幕あるいは文字スーパー等の内容に関係の深い地域においてのみ必要な情報を強制的に表示(表示モードが「自動表示」)されるようにし、その他の地域では表示モードが「選択表示」または「自動非表示」とすることができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、テレビ放送やコンテンツ配信サービスによるコンテンツ配信を受信するための受信機に利用することができる。
1 受信機
11 チューナー部
12 IP通信部
14 記録再生部
15 MMTデコーダー部(マルチメディアデコーダー部)
21 音声デコーダー部
22 映像デコーダー部
23 字幕取得部
24 文字スーパー取得部
25 映像合成部
26 音声出力部
27 映像出力部
30 モード識別部
31 レイアウト制御部

Claims (6)

  1. メディアに対応した複数のアセットおよび制御情報が多重化されたコンテンツ信号を受け取り、前記コンテンツ信号を前記アセットごとに分離するとともに制御情報を抽出するマルチメディアデコーダー部と、
    前記マルチメディアデコーダー部によって分離された前記アセットのうちの、映像アセットに基づく映像を、少なくとも字幕アセットまたは文字スーパーアセットのいずれか一方に基づく映像と合成する映像合成部と、
    前記コンテンツ信号が受信中のものであるか前記コンテンツ信号を予め記録した記録装置による再生中のものであるかを識別し、前記受信中である場合には受信時を表すモード識別信号を、前記再生中である場合には記録再生中を表すモード識別信号を、出力するモード識別部と、
    前記マルチメディアデコーダー部から前記制御情報に含まれており映像のレイアウトを制御するためのレイアウト制御情報を受け取るとともに、前記モード識別部から前記モード識別信号を受け取り、前記レイアウト制御情報に含まれるレイアウト設定テーブル内の表示モードの指示にしたがって、且つ前記モード識別信号が受信時または記録再生時のいずれを示しているかに基づいて、前記映像合成部が映像を合成する際に特定の前記アセットを表示させるか否かを制御するレイアウト制御部と、
    前記レイアウト制御部による制御にしたがって前記映像合成部が合成した結果得られた映像を出力する映像出力部と、
    を具備することを特徴とする受信機。
  2. 前記レイアウト設定テーブル内の前記表示モードは、前記レイアウト設定テーブル内で定義されるレイアウトごとに、前記受信時および前記記録再生時のそれぞれについて、自動表示と自動非表示と選択表示とのいずれかを指示するものであり、
    前記選択表示は、入力される選択指示に基づいて前記レイアウトを表示するか非表示とするかを決定すべきものであることを表す、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。
  3. 前記レイアウト制御部は、前記レイアウト設定テーブル内の前記表示モードによる指示の結果として前記字幕アセットおよび前記文字スーパーアセットに基づく映像を表示しない場合には、前記映像アセットに基づく映像を表示する領域を画面全体にするよう制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信機。
  4. 前記表示モードは、前記レイアウト設定テーブル内の、レイアウト番号およびデバイスIDの組み合わせごとのループの中に設けられる、
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の受信機。
  5. 前記表示モードは、前記ループの中の記述子領域に含まれる表示モード記述子内に設けられる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の受信機。
  6. コンピューターを、請求項1から5までのいずれか一項に記載の受信機として機能させるためのプログラム。
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