JP2016082470A - サーバ装置、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】予め定められた通信装置へのアクセスを阻害するリダイレクトの有無を判定しリダイレクトがあった場合には自動的に通信を開始する端末装置と当該通信の開始を検知したことを契機としてリダイレクトを解除するサーバ装置とを含む通信システムにおいて、端末装置のユーザが上記通信を一旦終了させた場合であっても、ユーザに煩雑な操作を行わせることなくその通信を再開できるようにする。【解決手段】上記サーバ装置に、リダイレクトの解除された端末装置による上記通信よりも下位のプロトコル階層の通信の再開を検知させ、当該下位のプロトコル階層の通信の再開を検知したことを契機として、上記端末装置についてのリダイレクトを復活させるリダイレクト復活手段を設ける。【選択図】図5

Description

この発明は、端末装置のユーザにWebアプリケーションを提供する技術に関する。
スマートフォンなどのWebブラウザを備えた端末装置の普及に伴い、各種のWebサービスがこれら端末装置向けに提供されている。端末装置にWebサービスを提供するための通信システムのなかには、どのサイトに対するアクセスであっても必ず特定のポータルサイトにアクセス先を変更(以下、リダイレクト)するシステムがある。このようなポータルサイトは「Captive Portal」と呼ばれ、アクセス元の端末装置の認証に利用されることが多い。このような認証用のポータルサイトのWebページには、ユーザ名やパスワードなどのアカウント情報をユーザに入力させる入力欄が設けられていることが多く、上記Webページを介して入力されたアカウント情報が予め登録されたものと一致すればリダイレクトを解除して自由なアクセスを許可する、といった具合である。このようにWebページを介してアカウント情報を入力させる認証方法は「Web認証」と呼ばれる。また、リダイレクトを解除するとは、強制的なアクセス先の変更を行わないようにすることをいう。
端末装置のなかには、Web認証の際にWebブラウザを手動で起動する手間を省くことができるように、CPD(Captive Portal Detection)と呼ばれる機能を有しているものがある。CPDを備えた端末装置は、自装置のネットワークへの接続等の検知を契機として、リダイレクトの有無を次のようにチェックする。上記端末装置は、バックグラウンドで所定のWebページ(例えば、当該端末装置の製造元により運営され、インターネット上で開設されているサイトのWebページ)へのアクセスを試みる。上記端末装置は、当該Webページにアクセスできた場合にはリダイレクト無と判定し、当該Webページ以外のWebページ(具体的には、上記Captive PortalのWebページ)を表すデータが返信されてきた場合にはリダイレクト有と判定する。そして、リダイレクト有と判定した場合には、上記端末装置は、Webブラウザを起動し、Captive PortalのWebページを表示する。これにより、ブラウザの起動とWeb認証用にURI(Uniform Resource Identifier)の入力といった2つの操作を省略することができる。
CPDは、Web認証の際にブラウザを起動する手間を省くための機能であるが、Webアプリケーションを自動的に起動する手段としても利用することができる。Webアプリケーションとは、ブラウザ上で動作するアプリケーションプログラムにより提供される各種機能やサービスのことをいう。例えば、Captive PortalのWebページに上記アプリケーションプログラムを埋め込んでおけば、端末装置をネットワークに接続等するだけでWebアプリケーションを利用することができる。前述したように、CPDがなければ、ブラウザの起動とURIの入力といった操作が必要になるので、これら2つの操作を省略できるメリットは大きい。
特開2000−231524号公報
Captive PortalはWeb認証のために利用されることが多く、一度認証に成功してしまえば、早々にリダイレクトを復活させる必要はない。このため、Captive Portalを有する従来の通信システムでは、リダイレクトを解除した時点から所定のタイムアウト期間が経過したときにリダイレクトを復活させることが多い。しかし、このような態様では、リダイレクトの解除後、何らかの理由でユーザがブラウザを閉じてWebページの閲覧等を一旦中止し、その後、上記タイムアウト期間が経過する前にWebアクセスを再開するような場合に、ブラウザの起動やURIの入力などの煩雑な操作をユーザが行うことが必要になる、という問題があった。Webアクセスの再開時点ではリダイレクトが解除されているため、CPDが機能しないからである。このような問題は、CPDを利用したブラウザの自動起動には限定されず、予め定められた通信装置へのアクセスを阻害するリダイレクトの有無を判定しリダイレクトがあった場合には自動的にアプリケーション層の通信を開始する端末装置と当該通信の開始を検知したことを契機としてリダイレクトを解除するサーバ装置とを含む通信システムであれば同様に発生する。
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、予め定められた通信装置へのアクセスを阻害するリダイレクトの有無を判定しリダイレクトがあった場合には自動的に通信を開始する端末装置と当該通信の開始を検知したことを契機としてリダイレクトを解除するサーバ装置とを含む通信システムにおいて、上記通信が一旦終了された場合であっても、ユーザに煩雑な操作を行わせることなくその通信を再開させることを可能にする技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、予め定められた第1の通信装置へのアクセス不能であった端末装置から所定の宛先へ宛てて送信されたアクセス要求の受信を検知したことを契機として、予め定められた第2の通信装置へのアクセスを促すデータをそのアクセス要求の送信元へ返信するリダイレクト実行手段と、前記アクセス要求の送信元の端末装置についての前記リダイレクト実行手段によるリダイレクトを解除するリダイレクト解除手段と、前記リダイレクトを解除された端末装置による通信の再開に先立って当該端末装置についての前記リダイレクトを復活させるリダイレクト復活手段と、を有することを特徴とするサーバ装置、を提供する。
ここで、リダイレクト復活手段によるリダイレクトの復活態様の具体例としては、上記通信よりも下位のプロトコル階層(上記通信がWebブラウザアクセスであれば、OSI参照モデルにおけるアプリケーション層より下位のプロトコル階層(具体的にはネットワーク層或いはデータリンク層))の通信を端末装置が開始したことの検知を契機としてリダイレクトを復活させる態様が挙げられる。なお、上記下位のプロトコル階層の通信が開始されたことについては、例えば端末装置に対してIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられたことやIPアドレスの割り当てを受けるためフレームの受信により検知すれば良い。また、リダイレクト復活手段によるリダイレクトの復活態様の他の具体例としては、上記通信の再開指示が前記端末装置に与えられたことの検知を契機として復活させる態様が挙げられる。例えば、上記端末装置に振動センサを設けておくとともに、上記端末装置を振る操作を上記通信の再開を指示する操作として定めておき、上記通信よりも下位のプロトコル階層の通信が可能な状態で上記再開を指示する操作が為された場合には上記下位のプロトコル階層の通信で当該操作が為されたことを端末装置から上記サーバ装置に通知させるようにすれば良い。
このようなサーバ装置によれば、端末装置についての上記リダイレクトが解除されても、当該端末装置による通信の再開に先立って当該リダイレクトが復活する。ここで、上記端末装置がCPD機能を備えた装置であり、上記第1の通信装置が当該端末装置の製造元等により運営されている所定のサイトの装置であった場合、上記端末装置の通信再開時点では当該第1の通信装置にアクセスすることはできず、CPD機能によって、ブラウザの起動やURIの入力といった操作を行うことなく第2の通信装置へのアクセスが再開される。上記第2の通信装置は、Web認証のための認証装置であっても良く、何らかのWebアプリケーションの提供のためのアプリケーションサーバであっても良い。また、上記第2の通信装置は上記サーバ装置と別個の装置であっても良いし、上記サーバ装置と同一の装置(例えば、上記サーバ装置に設けられた認証モジュールが上記第2の通信装置である場合など)であっても良い。上記第2の通信装置が認証装置である場合には、上記サーバ装置には、当該第2の通信装置により認証されたことを条件にリダイレクトを解除させるようにすれば良い。
特許文献1には、ブラウザ機能を備える端末からダイヤルアップ接続を介してWWWサーバにアクセスする際、再接続時に以前アクセスしたページを復元する技術が開示されている。しかし、特許文献1に開示の技術は、CPDを利用してブラウザを自動的に起動する技術ではなく、本願発明とは全く異なる技術である。
上記端末装置は、上記ネットワークに有線接続される端末装置であっても良く、また、無線接続される無線端末装置であっても良い。上記端末装置が信号線等を介して上記ネットワークに有線接続される場合には、上記信号線の着脱(或いはハブ等において当該信号線の接続されるポートの開閉)に応じて上記端末装置の通信の終了、再開を検出するようにすれば良い。また、上記端末装置が無線端末装置である場合には、上記ネットワークに無線アクセスポイント装置を含ませておけば良い。この場合、リダイレクト実行手段に送信させるデータに上記サーバ装置からのポーリングに応答する処理をその送信先の端末装置に実行させるプログラムを埋め込んでおき、上記サーバ装置には、ポーリングにより端末装置におけるブラウザの終了を検知し、当該端末装置についての無線接続の切断を無線アクセスポイント装置に指示させるようにすれば良い。このような態様によれば、何らかの理由でブラウザの実行を一旦終了する場合には、その終了を検知したことを契機として端末装置と無線アクセスポイント装置との間の無線接続が切断される(すなわち、Webアクセスよりも下位のプロトコル階層の通信が終了する)。このため、上記第2のWebページへのアクセスを再開する際には、端末装置を無線アクセスポイント装置に再接続する必要があり、その再接続(上記下位のプロトコル階層の通信の再開)を検知したことを契機としてリダイレクトが復活する。このような態様によれば、CPDを備えた無線端末装置において第2の通信装置へのアクセス中にブラウザを終了させた場合であっても、ブラウザの再起動やURIの入力といった操作をユーザに行わせることなく、かつ確実に当該第2の通信装置へのWebアクセスを再開させることが可能になる。
また、上記課題を解決するために本発明は、予め定められた第1の通信装置へのアクセスの可否を判定し、アクセス不能であった場合に所定の宛先へ宛ててアクセス要求を送信する1または複数の端末装置と、前記アクセス要求の受信を検知したことを契機として、予め定められた第2の通信装置へのアクセスを促すデータをそのアクセス要求の送信元へ返信する第1のリダイレクトを実行するリダイレクト実行手段と、当該送信元についての当該第1のリダイレクトを解除するリダイレクト解除手段と、を有するサーバ装置と、前記1または複数の端末装置の各々から送信されるアクセス要求が常に前記サーバ装置へ転送されるように第2のリダイレクトを実行する第2のリダイレクト実行手段と、を有する通信システムにおいて、前記サーバ装置は、前記第1のリダイレクトを解除された端末装置による通信の再開を検知したことを契機として当該端末装置についての前記第1のリダイレクトを復活させるリダイレクト復活手段を有することを特徴とする通信システム、を提供する。
このような態様によっても、上記課題を解決することができる。また、従来のCPS(Captive Portal System)サーバ装置(リダイレクトの解除後、所定のタイムアウト期間の経過を検知したことを契機としてリダイレクトを復活させるCPSサーバ装置)を含む通信システムにおける当該CPSサーバ装置を本発明のサーバ装置に置き換えることで、当該既存の通信システムを本発明の通信システムとして機能させることができる。なお、上記第2のリダイレクト実行手段の具体例としては、全ての問い合わせに対してCPSサーバ装置のIPアドレスを返信するように設定されたDNS(Domain Name System)サーバ装置が挙げられる。
上記通信システムでは、端末装置から送信されたアクセス要求は上記第2のリダイレクトにより常にCPSサーバ装置に転送される。このため、上記第1の通信装置が上記サーバ装置以外の装置である場合には、上記第1のリダイレクトの有無を問わずに、上記端末装置は上記第1の通信装置にアクセスすることができず、常にリダイレクト有と誤判定されてしまう。そこで、上記第1の通信装置へのアクセスの可否に応じてリダイレクトの有無を判定し、リダイレクトが無い場合の所定の処理を端末装置に実行させる必要がある場合には、リダイレクトを解除した端末装置から第1の通信装置へのアクセスがあった場合に当該第1の通信装置の代わりに代理応答する代理応答手段を上記サーバ装置に設け、上記端末装置には当該代理応答があった場合にリダイレクトなしと判定させるようにすれば良い。
なお、本発明の別の態様としては、CPU(Central Processing Unit)などのコンピュータを、上記リダイレクト実行手段、リダイレクト解除手段およびリダイレクト復活手段として機能させることを特徴とするプログラム、を提供する態様も考えられる。このようなプログラムにしたがってコンピュータを作動させることで、当該コンピュータを本発明のサーバ装置として機能させることができる。例えば、従来のCPSサーバ装置に当該プログラムをインストールし、その制御部を当該プログラムにしたがって作動させることで当該CPSサーバ装置を本発明のサーバ装置として機能させることが可能になる。なお、このようなプログラムの具体的な提供態様としては、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)やDVD(Digital
Versatile Disc)、SDメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に書き込んで配布する態様や、インターネットなどの電気通信回線経由のダウンロードにより配布する態様が考えられる。
本発明の一実施形態の通信システム1の構成例を示すブロック図である。 同通信システム1に含まれるCPSサーバ装置10の構成例を示すブロック図である。 同CPSサーバ装置10の揮発性記憶部142に格納されていている端末管理テーブル142aの格納内容の一例を示す図である。 本実施形態の動作例を示すシーケンス図である。 本実施形態の動作例を示すシーケンス図である。 変形例(3)の通信システムを示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
(A:構成)
図1は、本発明の一実施形態の通信システム1の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように通信システム1は、LAN(Local Area Network)50に各々接続されたCPSサーバ装置10、DNSサーバ装置20、DHCP(Dynamic Host Configuration
Protocol)サーバ装置30および無線アクセスポイント(以下、「AP」と略記する)装置40と、無線AP装置40に無線接続する無線端末装置である端末装置60とを含んでいる。図1では、端末装置60が1台だけ図示されているが、複数の端末装置60が無線AP装置40に無線接続されても良い。また、図1では、無線AP装置40が1台だけ図示されているが、複数の無線AP装置40がLAN50に接続されても良い。
DNSサーバ装置20は一般的なDNSサーバ装置と特段に変わるところは無い。ただし、本実施形態では、アドレス解決(ドメイン名に対応するIPアドレスの特定)のための全ての問い合わせに対してCPSサーバ装置10のIPアドレスを返信するようにDNSサーバ装置20に設定されている。DHCPサーバ装置30も一般的なDHCPサーバ装置と特段に変わるところはなく、無線AP装置40に無線接続された端末装置60に対してIPアドレスを動的に割り当てる装置である。ただし、DHCPサーバ装置30については、IPアドレスの割り当てを行う毎にその割り当て結果を示すログ(例えば、割り当てたIPアドレスとその割り当て先のMAC(Media Access Control)アドレスとを含むデータ:以下、Syslog)をCPSサーバ装置10へ送信する設定が予め為されている。IPアドレスとはOSI参照モデルの第3層(ネットワーク層)において各装置を一意に識別する通信アドレスであり、MACアドレスとは同第2層(データリンク層)において各装置を一意に識別する通信アドレスである。MACアドレスは各装置の工場出荷時点で装置毎に一意の値となるように定められている。
端末装置60は、例えばスマートフォンである。端末装置60は、移動電話網(図示略)を介して通話の発着信を行う通話機能、無線AP装置40との間で無線通信リンクを確立する機能、およびプログラム実行機能を備えている。端末装置60は、無線AP装置40との間に無線通信リンクを確立することで無線AP装置40への無線接続を実現する。端末装置60には、メーラやブラウザなどの各種プログラムが予めインストールされており、端末装置60は、これらプログラムを上記プログラム実行機能を利用して実行することができる。
端末装置60は、前述したCPD機能を備えている。端末装置60は、無線AP装置40のSSIDを指定する操作が為されたことの検知を契機として、前述した無線通信機能により無線AP装置40への無線接続を試みる。そして、無線AP装置40への無線接続に成功すると、端末装置60はDHCPサーバ装置30にアクセスしてIPアドレスの割り当てを受け、前述したCPD機能により、リダイレクトの有無を判定する。具体的には、端末装置60は、所定のWebページへのアクセスの可否を判定し、アクセス不能である場合にブラウザを起動して所定のアクセス要求を送信する。なお、このアクセス要求におけるアクセス先のURI等については任意の値に適宜定めておけば良い。上記アクセス要求の送信に先立って端末装置60は当該アクセス要求によるアクセス先についてのIPアドレスの解決をDNSサーバ装置20に問い合わせる。前述したように、DNSサーバ装置20については、全ての問い合わせに対してCPSサーバ装置10のIPアドレスを返信するように設定されているため、端末装置60のブラウザからのアクセス要求は、全てCPSサーバ装置10にリダイレクトされる。
CPSサーバ装置10は、Webサーバ機能を有しており、アクセス要求を受信したことの検知を契機として、当該アクセス要求のアクセス先のURIを差し替えて予め定められたWebページを表すデータをそのアクセス要求の送信元へ返信する。つまり、図1に示す通信システム1では、端末装置60から送信されるアクセス要求にはDNSサーバ装置20とCPSサーバ装置10とによって2段階のリダイレクトが施される。以下では、CPSサーバ装置10によるリダイレクトのことを「第1のリダイレクト」と呼び、DNSサーバ装置20によるリダイレクトのことを「第2のリダイレクト」と呼ぶ。
上記第1のリダイレクトによってCPSサーバ装置10から端末装置60へ送信されるデータの表すWebページの一例としては、前述したWeb認証のためのWebページ(以下、認証用ページ)が挙げられる。CPSサーバ装置10は、この認証用ページを介して入力されたアカウント情報に基づいてWeb認証を行う。CPSサーバ装置10は、端末装置60(或いはそのユーザ)についての認証に成功すると、端末装置60についての上記第1のリダイレクトを解除するとともに、所定のWebアプリケーションの埋め込まれたWebページ(以下、メインページ)のデータを端末装置60へ送信し、端末装置60のユーザに当該Webアプリケーションを利用させる。
本実施形態では、LAN50は例えば花火大会を展望可能なレストランに敷設されており、上記Webアプリケーションは上記花火大会において花火の打ち上げに合わせて奏でられる音楽を端末装置60に再生させる音楽アプリケーションである。この音楽アプリケーションを実現するアプリケーションプログラムには、上記花火大会のプログラム進行に即して再生するべき複数の音楽の各々の波形データと各波形データの再生開始時刻を示すタイムチャートとが含まれている。上記レストランの来客には上記Web認証のためのアカウント情報が配布され、各来客は各自のスマートフォンを用いて上記Webアプリケーションを利用することができる。すなわち、音楽アプリケーションにしたがって再生される音楽を聴きながら花火を鑑賞できる。
上記の要領で音楽を聴きながら花火を見ている状況下でブラウザの実行を一旦中断させた場合(例えば、花火を撮影するためにスマートフォンのカメラを起動させるためにブラウザの実行を終了させた場合や花火の感想を知人に伝えるメールを送信するためにブラウザの実行を終了させた場合など)、CPSを有する従来のシステムでは、音楽アプリケーションの利用を再開するには、ユーザはブラウザの再起動や上記音楽アプリケーションのURI(すなわち、前述したメインページのURI)の入力といった操作を行う必要があった。これに対して、本実施形態では、CPSサーバ装置10に本発明の特徴を顕著に示す処理を実行させることで、ブラウザの再起動や上記WebアプリケーションのURIの入力といった操作をユーザに行わせることなく、音楽アプリケーションの利用を再開させることが可能となっている。
以下、本実施形態の特徴を顕著に示すCPSサーバ装置10を中心に説明する。
図2は、CPSサーバ装置10の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、CPSサーバ装置10は、制御部110、通信インタフェース(以下、「I/F」)部120、タイマ130、記憶部140、およびこれら構成要素間のデータ授受を仲介するバス150を含んでいる。
制御部110は例えばCPUである。制御部110は記憶部140(より正確には不揮発性記憶部144)に記憶されているCPS制御プログラム144bを実行することにより、CPSサーバ装置10の制御中枢として機能する。制御部110がCPS制御プログラム144bにしたがって実現する機能の詳細については後に明らかにする。通信I/F部120は例えばNIC(Network Interface Card)であり、LAN50に接続されている。通信I/F部120はLAN50から送信されてくるデータを受信して制御部110に引き渡す一方、制御部110から引き渡されたデータをLAN50へと送出する。タイマ130は例えばリアルタイムクロックである。タイマ130は、制御部110からの要求に応じてその要求のあった時点の日時を示す日時データを制御部110に与える。
記憶部140は、図2に示すように揮発性記憶部142と不揮発性記憶部144を有している。揮発性記憶部142は、例えばRAM(Random Access Memory)である。揮発性記憶部142は、CPS制御プログラム144bを実行する際のワークエリアとして制御部110によって利用される。また、揮発性記憶部142には、端末管理テーブル142aが格納される。端末管理テーブル142aの格納内容は、CPS制御プログラム144bにしたがって作動している制御部110によって更新される。
図3は、端末管理テーブル142aの格納内容の一例を示す図である。端末管理テーブル142aには、無線AP装置40に無線接続している各端末装置を一意に示す端末識別子(本実施形態では、IPアドレス)に対応付けて、当該端末装置についての直近の認証成功日時を示す認証日時データと前述した第1のリダイレクトの有無を示すリダイレクト有無フラグが格納される。なお、認証日時データの値が初期値(本実施形態では、NULL、すなわち、0x00)であれば、当該認証日時データに対応する端末識別子の示す端末装置について認証済でないことを表す。また、リダイレクト有無フラグには、当該リダイレクト有無フラグに対応する端末識別子の示す端末装置について第1のリダイレクトが解除されていれば(すなわち、リダイレクト無しであれば)0がセットされ、第1のリダイレクトが解除されていなければ(すなわち、リダイレクト有りであれば)1がセットされる。
つまり、端末管理テーブル142aの格納内容は、無線AP装置40に無線接続している各端末装置について、認証済であるか否か、および第1のリダイレクトが解除されているか否かを表している。例えば、図3に示す例は、IPアドレスが“192.168.1.1”である端末装置については、認証済ではなく、かつ第1のリダイレクトが解除されていないことを、IPアドレスが“192.168.1.2”である端末装置については、YY年MM月DD1日に認証済であり、かつ第1のリダイレクトが解除されていないことを、IPアドレスが“192.168.1.3”である端末装置については、YY年MM月DD2日に認証済であり、かつ第1のリダイレクトが解除されていることを、表している。
不揮発性記憶部144は例えばフラッシュROM(Read Only Memory)やハードディスクである。不揮発性記憶部144には、前述したCPS制御プログラム144bの他に、CPSサーバ装置10に特有のデータが記憶されている。CPSサーバ装置10に特有のデータの具体例としては、前述した認証用ページやメインページ、後述する代理応答ページの各々の表すWebページデータ(例えば、HTMLデータ)よりなるWebページデータ144aが挙げられる。メインページのWebページデータには前述した音楽アプリケーションを実現するアプリケーションプログラムが埋め込まれている。このアプリケーションプログラムは、複数の音楽の各々を前述したタイムチャートにしたがって再生する処理と、CPSサーバ装置10からのポーリングに応答する処理と、を端末装置60に並列に実行させるプログラムである。
制御部110は、CPSサーバ装置10の電源(図2では図示略)の投入またはリセットの検知を契機としてCPS制御プログラム144bを不揮発性記憶部144から揮発性記憶部142に読み出し、その実行を開始する。CPS制御プログラム144bにしたがって作動している制御部110は、DHCPサーバ装置30から送信されてくるSyslogの受信により、無線AP装置40への端末装置の無線接続を検出し、当該接続が初回の接続であるかそれとも再接続であるかを判定する。具体的には、当該Syslogに含まれるIPアドレスが端末管理テーブル142aに未登録であれば、初回の接続であると判定する。そして、制御部110は、初回の接続であると判定した場合には、当該Syslogに含まれているIPアドレスを端末識別子とし、認証日時データにNULL(すなわち、0x00)をセットし、リダイレクト有無フラグに1をセットしたレコードを作成し、当該レコードを端末管理テーブル142aに追加登録する。逆に再接続であると判定した場合には、制御部110はリダイレクト復活手段(図1参照)として機能する。また、CPS制御プログラム144bにしたがって作動している制御部110は、図1に示すリダイレクト実行手段、リダイレクト解除手段、代理応答手段、および切断指示手段としても機能する。これら各手段の概略は以下の通りである。
CPS制御プログラム144bにしたがって作動している制御部110は、通信I/F部120を介してアクセス要求を受信したことの検知を契機として、そのアクセス要求の送信元に関して第1のリダイレクトを解除済であるか否かを端末管理テーブル142aの格納内容を参照して判定する。具体的には、制御部110は、上記アクセス要求の送信元を示す端末識別子に対応付けて端末管理テーブル142aに格納されているリダイレクト有無フラグの値が0であれば当該送信元について第1のリダイレクトを解除済であると判定し、リダイレクト有無フラグの値が1であれば第1のリダイレクトを解除済ではないと判定する。そして、制御部110は、上記アクセス要求の送信元について第1のリダイレクトを解除済ではなかった場合には、リダイレクト実行手段として機能し、逆に解除済であった場合には、代理応答手段として機能する。
リダイレクト実行手段は、上記アクセス要求の送信元について認証済みであるか否かを端末管理テーブル142aの格納内容を参照して判定する。ここで、認証済みとは、上記アクセス要求の送信元の端末識別子に対応付けて端末管理テーブル142aに格納されている認証日時データがNULLではなく、かつ上記アクセス要求を受信した日時(タイマ130により取得)が当該認証日時データの示す日時を起算点とする所定の認証タイムアウト期間内の日時である場合をいう。認証済でなかった場合には、リダイレクト実行手段は、上記アクセス要求により指定されたURIとは無関係に認証用ページのWebページデータをそのアクセス要求の送信元(本実施形態では、端末装置60)へ返信する第1のリダイレクトを実行する。そして、リダイレクト実行手段は、この認証ページを介した認証に成功すると、タイマ130にアクセスして日時データを取得し、上記送信元の端末識別子に対応付けて端末管理テーブル144aに格納されている認証日時データを上記の要領で取得した日時データで更新するとともに、メインページのWebデータを当該送信元へ送信する。これに対して認証済であった場合には、リダイレクト実行手段は、上記アクセス要求により指定されたURIとは無関係にメインページのWebページデータをそのアクセス要求の送信元へ返信する第1のリダイレクトを実行する。なお、上記認証ページを介した認証については、リダイレクト実行手段とは別個の認証モジュールに行わせ、リダイレクト実行手段には上記第1のリダイレクトのみを実行させるようにしても良い。
リダイレクト解除手段は、上記認証用ページを介した認証に成功したことの検知を契機として、端末管理テーブル142aの格納内容を更新し、上記アクセス要求の送信元についての第1のリダイレクトを解除する。具体的には、リダイレクト解除手段は、上記アクセス要求の送信元の端末識別子に対応付けて端末管理テーブル142aに格納されているリダイレクト有無フラグの値を1から0に更新する。
代理応答手段は、代理応答ページのWebページデータを不揮発性記憶部144から読み出し、上記アクセス要求の送信元へ返信する。本実施形態では、上記リダイレクト解除手段によって上記第1のリダイレクトを解除済の端末装置であってもDNSサーバ装置20による第2のリダイレクトが常に実行されるため、リダイレクトの有無を確かめるため当該端末装置から送信されたアクセス要求がその宛先へと到達することはなく、リダイレクトの有無に関して誤判定が為される虞がある。代理応答手段は、このような誤判定の発生を回避するために設けられている。
切断指示手段は、前述したポーリングを行い、当該ポーリングにより端末装置60におけるブラウザの終了を検知したこと(すなわち、ポーリングに対する応答が返信されてこなかったこと)を契機として、端末装置60についての無線接続の切断を無線AP装置40に指示するとともに、DHCPサーバ装置30に対して当該端末装置60に割り当てていたIPアドレスの解放を指示する。無線AP装置40は、上記指示に応じて端末装置60との間の無線通信リンクを切断し、DHCPサーバ装置30は上記指示に応じて該当IPアドレスの割り当てを解除する。このような切断指示手段をCPSサーバ装置10に設けたため、本実施形態では、上記音楽アプリケーションを利用中の端末装置60において何らかの理由でブラウザの実行を一旦終了させ、その後、その音楽アプリケーションの利用を再開する場合には、端末装置60のユーザは、端末装置60を無線AP装置40に再接続し、再度IPアドレスの割り当てを受ける(すなわち、アプリケーション層よりも下位のプロトコル階層の通信を再開させる)必要がある。
リダイレクト復活手段は、上記アクセス要求の送受信よりも下位のプロトコル階層(具体的には、OSI参照モデルにおける第3層(すなわち、ネットワーク層))の通信が第1のリダイレクトを解除された端末装置60により再開されたことの検知を契機として当該端末装置60についての第1のリダイレクトを復活させる。具体的には、リダイレクト復活手段は、当該端末装置60の端末識別子に対応付けて端末管理テーブル142aに格納されているリダイレクト有無フラグの値を0から1に更新して上記第1のリダイレクトを復活させる。本実施形態のリダイレクト復活手段は、上記アクセス要求の送受信よりも下位のプロトコル階層の通信の再開を、DHCPサーバ装置30によるIPアドレスの再割り当てにより検知するが、無線AP装置40への再接続(すなわち、OSI参照モデルにおける第2層(すなわち、データリンク層)の通信の再開)により検知しても良く、端末装置60から送信されたARPの受信により検知しても良い。
以上がCPSサーバ装置10の構成である。
(B:動作)
以下、図面を参照しつつ本実施形態の動作を説明する。以下では、通信システム1の敷設されたレストランに端末装置60のユーザが初めて来店し、上記音楽アプリケーションを利用する場合を例に取って各装置の動作を説明する。
図4は、無線AP装置40に対する初回接続時に各装置が実行する通信の流れを示すシーケンス図である。上記レストランに来店した端末装置60のユーザは、案内された席に座り、上記音楽アプリケーションを利用するために端末装置60に無線AP装置40のSSIDを入力する。このようにしてSSIDを入力された端末装置60は無線AP装置40に無線接続し(図4:S100)、無線接続に成功するとDHCPサーバ装置30と通信(図4:S102)してIPアドレスの割り当てを受ける。
DHCPサーバ装置30は、端末装置60に対するIPアドレスの割り当てを完了すると、当該IPアドレスを含むSyslogをCPSサーバ装置10に送信する(図4:S104)。CPSサーバ装置10の制御部110は、上記Syslogの受信を検知したことを契機として端末装置60のIPアドレスを端末識別子として含むレコードを端末管理テーブル142aに追加登録する。本動作例では、端末装置60は初めて無線AP装置40に無線接続されるため、上記追加登録の際には認証日時データには初期値(NULL)がセットされ、リダイレクト有無フラグには1がセットされる。
一方、端末装置60は、DHCPサーバ装置30によるIPアドレスの割り当てが完了すると、前述したCPDによりリダイレクトの有無をバックグラウンドで判定する。本動作例では、端末装置60から送信されるアクセス要求はDNSサーバ装置20による第2のリダイレクトとCPSサーバ装置10による第1のリダイレクトとを受けるため、端末装置60は、リダイレクト有と判定し、ブラウザを起動して所定のアクセス要求を送信する(図4:S106)。
CPSサーバ装置10は、上記アクセス要求を受信すると、当該アクセス要求の送信元についてはリダイレクトを解除されていないため、リダイレクト実行手段による処理を実行する。本動作例では、端末装置60については認証済ではないため、リダイレクト実行手段により、まず、Web認証のための通信が実行される(図4:S108)、より詳細に説明すると、リダイレクト実行手段は認証用ページのWebページデータを端末装置60へ返信する。端末装置60は、このWebページデータに応じて端末認証ページを表示する。端末装置60のユーザは、来店時に配布されたアカウント情報を端末認証ページの入力欄に入力する。リダイレクト実行手段は、このようにして入力されたアカウント情報を用いて認証を行う。
リダイレクト実行手段は、端末装置60の認証に成功すると、上記アクセス要求の送信元の端末識別子に対応付けて端末管理テーブル142aに格納されている認証日時データを更新するとともに、メインページのWebページデータを端末装置60に送信する(図4:S110)。また、上記認証の成功を検知したことを契機としてリダイレクト解除手段によって、端末装置60についての第1のリダイレクトが解除される。具体的には、リダイレクト解除手段は、当該端末装置60の端末識別子に対応付けて端末管理テーブル142aに登録されているリダイレクト有無フラグの値を0に更新する。一方、端末装置60は、上記メインページのWebページデータを受信すると、当該メインページに埋め込まれているアプリケーションプログラムの実行を開始し、音楽アプリケーションを実現する。以降、CPSサーバ装置10では、切断指示手段によるポーリング(図4:S112)が開始される。以上が、無線AP装置40に対する端末装置60の初回接続時に各装置が実行する通信の流れである。
次いで、上記の要領で音楽アプリケーションの利用を開始したユーザが、花火を撮像するためにブラウザを一旦終了させた場合を例にとって、各装置の動作を説明する。図5は、端末装置60にてブラウザの実行が終了された場合に各装置が実行する通信の流れを示すシーケンス図である。図5に示すにように、端末装置60におけるブラウザの実行が終了されると、CPSサーバ装置10からのポーリング(図5:S200)に対する応答が返信されなくなる。CPSサーバ装置10の切断指示手段は、上記ポーリングに対する応答の途絶の検知を契機として端末装置60におけるブラウザの終了を検知し、無線AP装置40に対して、上記ポーリングの相手装置(すなわち、端末装置60)との間の無線接続の切断を指示する(図5:S202)とともに、当該相手装置に割り当てられていたIPアドレスの解放をDHCPサーバ装置30に指示する。無線AP装置40は上記指示に応じて端末装置60との間の無線接続を切断し、DHCPサーバ装置30は上記指示に応じて端末装置60に割り当てていたIPアドレスを解放する。
端末装置60のユーザは、花火の撮像を完了すると、端末装置60の表示部等に表示されるメッセージによって無線AP装置40からの切断を把握する。このようにして無線AP装置40からの切断を把握したユーザは、再度、無線AP装置40のSSIDを端末装置60に入力し再接続を指示する。このようにして再接続を指示された端末装置60は無線AP装置40に無線接続し(図5:S204)、無線接続に成功するとDHCPサーバ装置30と通信し(図5:S206)、初回接続時に割り当てられていたIPアドレスを再度割り当てられる。DHCPサーバ装置30は、端末装置60に対するIPアドレスの割り当てを完了すると、当該IPアドレスを含むSyslogをCPSサーバ装置10に送信する(図5:S208)。
CPSサーバ装置10のリダイレクト復活手段は、上記Syslogの受信により端末装置60に対するIPアドレスの再割り当てを検知し、端末装置60についての第1のリダイレクトを復活させる。具体的には、制御部110は、上記Syslogに含まれているIPアドレスを端末識別子として含むレコードのリダイレクト有無フラグの値を1に更新する。
一方、端末装置60は、DHCPサーバ装置30によるIPアドレスの割り当てを完了すると、前述したCPDによりリダイレクトの有無をバックグラウンドで判定する。本動作例では、端末装置60に対する第1のリダイレクトが復活しているため、端末装置60は、リダイレクト有と判定し、ブラウザを起動して所定のアクセス要求を送信する(図5:S210)。CPSサーバ装置10は、上記アクセス要求を受信すると、当該アクセス要求の送信元についてはリダイレクトを解除されていないため、リダイレクト実行手段による第1のリダイレクトが実行される(図5:S212)。ここで、無線AP装置40に対する端末装置60の初回接続時点から上記アクセス要求の送信までに要した時間が充分に短く、認証タイムアウト期間を経過していなければ、リダイレクト実行手段はWeb認証をスキップしてメインページのWebページデータを送信する。端末装置60は、上記メインページのWebページデータを受信すると、当該メインページに埋め込まれているアプリケーションプログラムの実行を開始し、音楽アプリケーションを再開する。
以上説明したように本実施形態によれば、花火の撮像のために音楽アプリケーションの利用を一時中断し、撮像完了後に再開する場合であっても、ブラウザの起動や上記メインページのURIの入力などの操作を行わなくとも、CPDによりブラウザが自動的に起動され、音楽アプリケーションの実行が再開される。このように、本実施形態によれば、CPDを備えた端末装置において予め定められたWebページへのアクセスが中断された場合に、Webブラウザの起動とURIの入力といった操作をユーザに行わせることなくそのWebページへのアクセスを再開させることが可能になる。
(C:変形)
以上本発明の実施形態について説明したが、この実施形態に以下の変形を加えても勿論良い。
(1)上記実施形態では、端末装置60はスマートフォンであったが、LAN50に無線接続可能でブラウザ機能を備えた端末装置であれば、携帯型ゲーム機であっても良く、タブレット端末やノート型パーソナルコンピュータであっても良い。また、上記実施形態では、端末装置60がLAN50に無線接続される場合について説明したが、有線接続される態様であっても良く、LAN50に無線接続される端末装置60と有線接続される端末装置60とが混在する態様であっても良い。
(2)上記実施形態では、DNSサーバ装置20とDHCPサーバ装置30の各々をCPSサーバ装置10とは別個の装置としたが、DNSサーバ装置20とDHCPサーバ装置30の何れか一方(或いは両方)の機能をCPSサーバ装置10に兼ねさせても良い。また、上記実施形態では、CPSサーバ装置10がアクセス要求の送信元の認証を行ったが当該認証を行う認証装置をCPSサーバ装置10とは別個に設けても良く、この場合、CPSサーバ装置10には、上記認証用ページのWebページデータに代えて当該認証装置へのアクセスを促すデータ(例えば、当該認証装置のURIを表す文字列データ)を返信させるようにすれば良い。また、上記実施形態では、CPDを用いて(すなわち、バックグラウンドでブラウザを起動し、所定の宛先とのHTTP通信が可能であるか否かに応じて)リダイレクトの有無を判定する場合について説明したが、予め定められた通信装置とHTTP以外の通信プロトコルに準拠した通信が可能であるか否かに基づいてリダイレクトの有無を判定しても良い。つまり、CPS(或いはCPD)が本発明の前提となることはない。要は、予め定められた通信装置へのアクセスを阻害するリダイレクトの有無を判定しリダイレクトがあった場合には自動的にWebアクセス等の通信を開始する端末装置と、当該通信の開始を検知したこと契機としてリダイレクトを解除するサーバ装置とを含む通信システムであれば、本発明を適用すること(すなわち、リダイレクトを解除された端末装置による通信の再開に先立って(例えば、上記通信よりも下位のプロトコル階層の通信が開始されたことの検知を契機として)当該端末装置についてのリダイレクトを復活させるリダイレクト復活手段を上記サーバ装置に設けること)で、Webアクセス等の上位のプロトコル階層の通信が一旦終了された場合であっても、ユーザに煩雑な操作を行わせることなく当該通信を再開させることが可能になる。
(3)上記実施形態では、リダイレクト実行手段、リダイレクト解除手段、リダイレクト復活処理、切断指示手段および代理応答手段の各手段をソフトウェアモジュールで実現したが、これら各手段を電子回路などのハードウェアモジュールで実現し、これら各手段を組み合わせて本発明のサーバ装置を構成しても良い。また、代理応答手段は必ずしも必須ではなく、省略しても良い。さらに、端末装置60がLAN50に有線接続される態様であれば上記サーバ装置に切断指示手段を設ける必要はなく、端末装置60に固定のIPアドレスが割り当てられている態様であればDHCPサーバ装置30を省略可能であることは言うまでもない。
したがって、本発明の通信システム1の最小限の構成としては、図6に示すように、予め定められた第1の通信装置(例えば、前述した第1のWebページのデータを配信する装置)にアクセス不能であった場合に所定のアクセス要求を送信する端末装置60と、アクセス要求の受信を検知したことを契機として、予め定められた第2の通信装置(例えば、認証装置等)へのアクセスを促すデータをそのアクセス要求の送信元へ返信する第1のリダイレクトを実行するリダイレクト実行手段と、当該送信元についての当該第1のリダイレクトを解除するリダイレクト解除手段とを有するサーバ装置10´と、端末装置60から送信されるアクセス要求が常にサーバ装置10´へ転送されるように第2のリダイレクトを実行する第2のリダイレクト実行手段(DNSサーバ装置20)と、を有し、サーバ装置10´は、第1のリダイレクトを解除された端末装置60による通信の再開に先立って当該端末装置60についての第1のリダイレクトを復活させるリダイレクト復活手段をさらに有する構成、が挙げられる。
(4)上記実施形態では、端末管理テーブル142aに格納する端末識別子としてIPアドレスを用いたがMACアドレスを用いても勿論良い。一般に、無線AP装置40に対する端末装置60の無線接続を切断後、再接続する際には、その切断前と同じIPアドレスが割り当てられることが多いが、多数の端末装置60についての切断および再接続が短時間のうちに集中して発生すると、切断前と同じIPアドレスが各端末装置60に割り当てられるとは限らない。切断前とは異なるIPアドレスが各端末装置60に割り当てられた場合には、上記端末識別子としてIPアドレスを用いる態様では、端末管理テーブル142aの格納内容が現実に沿わなくなる虞がある。
そこで、このような事態の発生が想定される場合(例えば、大晦日から元日にかけて開催される花火大会用の音楽アプリケーションを提供する場合など:この場合は、メール送信などのために元日午前0時付近に無線接続を切断および再接続が集中すると考えられる)には、上記端末識別子としてMACアドレスを用いるようにすれば良い。また、端末識別子としてIPアドレスを用いるか、それともMACアドレスを用いるかを時間帯に応じて切り換えるようにしても良い。上記のように大晦日から元日にかけて開催される花火大会用の音楽アプリケーションを提供する場合には、元日午前0時の前後30分間については端末識別子としてMACアドレスを用い、その他の時間帯については端末識別子としてIPアドレスを用いるようにすれば良い。
(5)上記実施形態では、花火の打ち上げに同期して楽音を再生する音楽アプリケーションを提供する通信システムへの本発明の適用例を説明した。しかし、本発明の適用対象はこのような通信システムに限定されるものではなく、他のアプリケーションを提供する通信システムであっても良い。また、上記実施形態では、Web認証に先行した端末装置に対してのみメインページのWebページデータを送信したが、Web認証を省略しても良く、逆にWeb認証のみにCPSを利用する通信システムに本発明を適用しても良い。すなわち、CPSサーバ装置10がリダイレクトするWebページは、Web認証のためのWebページであっても良く、また、音楽アプリケーション以外のアプリケーションが埋め込まれたWebページであっても良い。また、上記実施形態ではポーリングによりブラウザの終了を検知する態様について説明したが、ブラウザ終了時にはその終了に先立って所定の終了メッセージを端末装置60からCPSサーバ装置10へ送信することでブラウザの終了を通知させるようにしても良い。
1…通信システム、10…CPSサーバ装置、10´…サーバ装置、110…制御部、120…通信I/F部、130…タイマ、140…記憶部、142…揮発性記憶部、142a…端末管理テーブル、144…不揮発性記憶部、144a…Webページデータ、144b…CPS制御プログラム、150…バス、20…DNSサーバ装置、30…DHCPサーバ装置、40…無線AP装置、50…LAN、60…端末装置。

Claims (9)

  1. 予め定められた第1の通信装置へのアクセス不能であった端末装置から所定の宛先へ宛てて送信されたアクセス要求を受信したことの検知を契機として、予め定められた第2の通信装置へのアクセスを促すデータをそのアクセス要求の送信元へ返信するリダイレクト実行手段と、
    前記アクセス要求の送信元の端末装置についての前記リダイレクト実行手段によるリダイレクトを解除するリダイレクト解除手段と、
    前記リダイレクトを解除された端末装置による通信の再開に先立って、当該端末装置についての前記リダイレクトを復活させるリダイレクト復活手段と、
    を有することを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記リダイレクト復活手段は、前記通信よりも下位のプロトコル階層の通信を前記端末装置が開始したことの検知を契機として前記リダイレクトを復活させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記リダイレクト復活手段は、前記通信の再開指示が前記端末装置に与えられたことの検知を契機として前記リダイレクトを復活させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
  4. 前記第2の通信装置は、アクセス元の認証を行う認証装置であり、
    前記リダイレクト解除手段は、前記認証装置により認証された端末装置について前記リダイレクトを解除する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のサーバ装置。
  5. 前記リダイレクトを解除済の端末装置からのアクセスがあった場合に前記第1の通信装置に代わって応答する代理応答手段を有する
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のサーバ装置。
  6. 前記端末装置は、無線アクセスポイント装置への無線接続を契機として前記第1の通信装置へのアクセスの可否を判定する無線端末装置であり、
    前記第2の通信装置へのアクセスを促すために前記リダイレクト実行手段が送信するデータには、本装置からのポーリングに応答する処理を当該データの送信先に実行させるアプリケーションプログラムが埋め込まれており、
    前記ポーリングにより前記無線端末装置による通信の終了を検知したことを契機として、当該無線端末装置についての無線接続の切断をその接続先の無線アクセスポイント装置に指示する切断指示手段を有する
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のサーバ装置。
  7. 予め定められた第1の通信装置へのアクセスの可否を判定し、アクセス不能であった場合に所定の宛先へ宛ててアクセス要求を送信する1または複数の端末装置と、
    前記アクセス要求を受信したことの検知を契機として、予め定められた第2の通信装置へのアクセスを促すデータをそのアクセス要求の送信元へ返信する第1のリダイレクトを実行するリダイレクト実行手段と、当該送信元についての当該第1のリダイレクトを解除するリダイレクト解除手段と、を有するサーバ装置と、
    前記1または複数の端末装置の各々から送信されるアクセス要求が常に前記サーバ装置へ転送されるように第2のリダイレクトを実行する第2のリダイレクト実行手段と、を有する通信システムにおいて、
    前記サーバ装置は、
    前記第1のリダイレクトを解除された端末装置による通信の再開に先立って当該端末装置についての前記第1のリダイレクトを復活させるリダイレクト復活手段を有する
    ことを特徴とする通信システム。
  8. 前記第1の通信装置はアクセス要求の送信元へ第1のWebページデータを送信する一方、前記第2の通信装置はアクセス要求の送信元へ第2のWebページデータを送信し、
    前記1または複数の端末装置の各々は前記第1の通信装置へアクセス不能であった場合にブラウザを起動し、
    前記サーバ装置はCPS(Captive Portal System)サーバ装置である
    ことを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
  9. コンピュータを、
    予め定められた第1の通信装置へのアクセス不能であった端末装置から所定の宛先へ宛てて送信されたアクセス要求を受信したことの検知を契機として、予め定められた第2の通信装置へのアクセスを促すデータをそのアクセス要求の送信元へ返信するリダイレクト実行手段と、
    前記アクセス要求の送信元の端末装置についての前記リダイレクト実行手段によるリダイレクトを解除するリダイレクト解除手段と、
    前記リダイレクトを解除された端末装置による通信の再開に先立って当該端末装置についての前記リダイレクトを復活させるリダイレクト復活手段と、
    して機能させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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