JP2016082449A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ファンの作動に伴って発生する音により音声が聞こえ難くなるのを防止できる通信装置を提供する。【解決手段】 テレビ会議装置は、マイク20aと、該マイク20aで入力された音を通信網(例えばインターネット)を介して送信する制御装置24と、該制御装置24を冷却するためのファン21cと、マイク20a、制御装置24及びファン21cが設けられた筐体25と、を備え、制御装置24は、マイク20aでの音の入力状況に基づいてファン21cの回転数を制御する回転数制御部を含む。この場合、ファンの作動に伴って発生する音により音声が聞こえ難くなるのを防止できる。【選択図】図2

Description

本発明は、通信装置に係り、更に詳しくは、音声通信が可能な通信装置に関する。
従来、通信網を介した少なくとも音声の送受信による会議に用いられる会議装置(通信装置)が知られている(例えば特許文献1参照)。
この会議装置では、マイク、スピーカ、音声の送受信を行う制御装置及び冷却用のファンが同一の筐体に設けられている。
特許文献1に開示されている会議装置では、ファンの作動に伴って発生する音により音声が聞こえ難くなるおそれがあった。
本発明は、マイクと、前記マイクで入力された音を通信網を介して送信する制御装置と、前記制御装置を冷却するためのファンと、前記マイク、前記制御装置及び前記ファンが設けられた筐体と、を備え、前記制御装置は、前記マイクでの音の入力状況に基づいて前記ファンの回転数を制御する回転数制御部を含む通信装置である。
これによれば、ファンの作動に伴って発生する音により音声が聞こえ難くなるのを防止できる。
図1は、一実施形態に係るテレビ会議装置の内部透視図である。 テレビ会議装置の制御の構成を示すブロック図である。 画像入力ユニットの動作を説明するための図(その1)である。 画像入力ユニットの動作を説明するための図(その2)である。 複数のテレビ会議装置を含む会議システムの概略構成を示す図である。 テレビ会議装置を用いるテレビ会議の態様を説明するための図である。 コントローラによる制御を説明するためのフローチャートである。 変形例1におけるコントローラによる制御を説明するためのフローチャートである。 変形例2におけるコントローラによる制御を説明するためのフローチャートである。 変形例3におけるコントローラによる制御を説明するためのフローチャートである。 変形例4におけるコントローラによる制御を説明するためのフローチャートである。 変形例5におけるコントローラによる制御を説明するためのフローチャートである。 変形例6におけるコントローラによる制御を説明するためのフローチャートである。 変形例7におけるコントローラによる制御を説明するためのフローチャートである。
以下、一実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1には、それぞれ、一実施形態に係る通信装置としてのテレビ会議装置の不使用状態における上面図(内部透視図)が示されている。テレビ会議装置10は、不使用状態において、全体として、薄い略直方体形状(略平板状)の外形を有している。図1では、テレビ会議装置10は、例えば机、テーブルなどの上面(載置面)上に水平面に平行に載置されている。以下、テレビ会議装置10の長手方向をX軸方向、水平面内でX軸方向に直交する方向をY軸方向、X軸及びY軸方向に直交する方向(鉛直方向)をZ軸方向として説明する。
テレビ会議装置10は、一例として、図1及び図2に示されるように、筐体25、制御装置24、カメラ16を含む画像入力ユニット19、スピーカ18aを含む音声出力装置18、マイク20aを含む音声入力装置20、ファン21cを含む冷却系21などを備えている。
筐体25は、一例として、薄型の箱形中空部材(略直方体形状の部材)から成る。筐体25は、図1に示されるように、平面視で、例えばほぼA4版サイズの矩形の外形を有し、その厚さが、概ね一定(例えば15mm〜45mm)となっている。
また、一例として、筐体25の上壁の−Y側の端部近傍には、X軸方向のほぼ全域に亘って延び、X軸方向を長手方向とする平面視矩形の+Z側及び−X側に開口する凹部31が形成されている。
また、一例として、筐体25の上壁は、凹部31の+Y側に、複数の操作部材が設けられた操作パネル部25aを有する。操作パネル部25a及び複数の操作部材については、後述する。
また、一例として、筐体25の+Y側の側壁(前壁)のX軸方向中間部には、後述するメインボード12に実装される、例えばUSBフラッシュメモリ等の記録メディアMや外部機器との間の入出力用の2つのUSB端子49、及び通信用のLAN端子51が嵌め込まれている(図3参照)。
また、一例として、筐体25の−Y側の側壁(後壁)には、後述するメインボード12に実装される画像出力端子、通信用のLAN端子などが嵌め込まれている。また、筐体25の−X側の側壁には、電源ジャック60が嵌め込まれている(図3参照)。
図1に戻り、操作パネル部25aには、そのX軸方向中央に、−Y側から+Y側にかけて、上述した複数の操作部材としての電源ボタン35、回線ボタン37及び決定ボタン39が、この順に、一列に並べて配置されている。
電源ボタン35は、テレビ会議装置10に対する電源のON/OFFを切り換えるために用いられる操作部材である。
また、操作パネル部25aにおける電源ボタン35に隣接する箇所(電源ボタン35の−X側近傍)には、電源のON/OFFに応じて点灯/消灯する小型の確認用ランプ42が取り付けられている。
回線ボタン37は、インターネットを介して双方向通信中の相手側とのインターネット回線を切断するために用いられる操作部材である。
決定ボタン39は、例えばプロジェクタP(図6参照)によりスクリーンS上に表示されるメニュー画面内においてカーソル40が操作されることにより選択された項目を決定するための操作部材である。決定ボタン39の詳細は、後述する。なお、カーソル40は、決定ボタン39の周囲に配置されている。
また、操作パネル部25aにおけるカーソル40の+X側には、操作部材としてのメニューボタン45が配置されている。メニューボタン45は、例えばスクリーンS上にメニュー画面を呼び出すために用いられる操作部材である。
また、操作パネル部25aにおけるカーソル40の−X側には、一対のボリュームボタン62a、62bが配置されている。
一対のボリュームボタン62a、62bは、スピーカ18aの音量を調整するための操作部材である。一対のボリュームボタン62a、62bのうち、+X側のボリュームボタン62bを押圧することで、上記音量を下げることができ、−X側のボリュームボタン62aを押圧することで、上記音量を上げることができる。
また、操作パネル部25aにおけるカーソル40の+X側には、マイクミュートボタン64が配置されている。
マイクミュートボタン64は、マイク20aのON/OFFを切り替えるための操作部材である。なお、マイク20aがONとは、マイク20aにより音声が入力される状態を意味し、マイク20aがOFFとは、マイク20aにより音声が入力されない状態を意味する。
また、操作パネル部25aにおけるマイクミュートボタン64の+X側近傍には、マイク20aのON/OFF状態に応じて点灯/消灯が切り替わる小型の確認用ランプ65が設けられている。
制御装置24は、筐体25内における操作パネル部25aの−Z側に配置され、音声データ及び画像データをエンコード処理またはデコード処理をして、通信網(例えばインターネット)を介した音声及び画像の双方向通信を制御する。なお、上記画像データは、動画または間欠画像(一定時間間隔の静止画像)のデータである。
制御装置24は、一例として、図2に示されるように、制御用基板としてのメインボード12、音声処理用及び操作用基板としてのサブボード13などを含む。
メインボード12には、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)104、HDD(Hard Disk Drive)106、データ入出力I/F108、ネットワークI/F(Interface)110、画像入力I/F112、画像出力I/F114、コントローラ115(マイコン)の各構成要素が、アドレスバス、データバス等のバスライン116を介して、双方向通信可能に接続された状態で実装されている。
CPU101は、所定のプログラム(テレビ会議装置用プログラム)に基づいてテレビ会議装置10全体の動作を制御する。なお、テレビ会議装置用プログラムに従ったCPU101の命令による、インターネットを介した音声及び画像の双方向通信にかかる一連の動作は後述する。
ROM102には、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムが記憶されている。
RAM104は、CPU101のワークエリアとして使用される。
HDD106は、上記テレビ会議装置用プログラム、画像データ、音声データ等の各種データが記憶される。なお、HDDに限らず、例えばSSD(Solid State Drive)等を用いてもよい。上記テレビ会議装置用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、例えば記録メディア等の、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、上記テレビ会議装置用プログラムは、HDD106ではなく、ROM102に記憶されるようにしてもよい。HDD106は、CPU101の制御にしたがってHDD106に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
データ入出力I/F108は、前述したUSB端子49を含み、例えばUSBフラッシュメモリ等の記録メディアMに対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。記録メディアMは、USB端子49に着脱自在となっている。また、記録メディアMは、CPU101の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行う不揮発性メモリであれば、フラッシュメモリに限らず、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等を用いてもよい。
ネットワークI/F110は、LAN端子51(例えばイーサネット(登録商標)端子)を含み、ネットワーク例えば、インターネットに接続され、該インターネットを介した他のテレビ会議装置との間のデータ(画像データ及び音声データ)の入出力を行う。上記イーサネット(登録商標)端子の規格としては、例えば10Base−T、100BaseTX、1000BaseTが挙げられる。なお、制御装置24は、ネットワークI/F110に加えて、無線LANのインターフェースを有していても良い。
画像入力I/F112は、カメラ16から出力される画像信号を所定の画像データとして取り込む。なお、カメラ16を含む画像入力ユニット19の詳細は後述する。
画像出力I/F114は、前述した画像出力端子を含み、テレビ会議を行う相手方の会議装置の宛先や画質調整、出力信号の選択などの操作用アイコン等のメニュー画面、通信網(例えばインターネット)を介してネットワークI/F110で受信されたデータのうちエンコードされた画像データ、及びカメラ16により入力された画像データを、画像出力端子に接続される例えばモニタ装置、テレビ、プロジェクタP(図6参照)などの表示装置が受け入れ可能な所定のアナログまたはデジタルの画像信号に変換して出力するようになっている。なお、エンコードされた画像データを所定のコーデックを用いてデコードするのはCPU101による。この所定の画像信号としては、アナログRGB信号(VGA)、コンポーネントビデオ信号、HDMI(登録商標)(High―Definition Multimedia Interface)信号、DVI(Digital Video Interactive)信号が挙げられる。
コントローラ115は、CPU101からの指示により、ファン21cを制御する。コントローラ115については、後に詳述する。
サブボード13には、一例として、複数の操作部材それぞれに個別に対応する複数の操作端子、音声入出力I/F120、音声制御部123の各構成要素が実装されている。上記複数の操作端子、音声制御部123は、バスライン116を介して、互いに双方向通信可能に接続され、かつメインボード12に実装された上記各構成要素と双方向通信可能に接続されている。
音声入出力I/F120は、マイク20aにより入力された音声を音声データとして取り込んで音声制御部123に送るとともに、ネットワークI/F110で受信され音声制御部123を介した他の拠点の音声データをスピーカ18aで再生可能な音声信号に変換する。
音声制御部123は、他のテレビ会議装置との双方向通信時に、スピーカ18aから出力された音がマイク20aで入力され、該他のテレビ会議装置との間で音波のループを形成して発生するエコー、ハウリングを抑制するエコーキャンセラと、例えばファン21cの作動に伴って発生する音などのマイク20aで入力されたノイズを低減させるノイズキャンセラ、マイク20aで入力された音声(音声信号)の周波数特性を調整するイコライザ等を有する。
ここでは、音声制御部123では、ノイズキャンセラ、イコライザのノイズ除去設定が比較的弱めに設定されている。
また、音声制御部123は、一対のボリュームボタン62a、62bが操作されるのに伴いスピーカ18aから出力される音の音量を調整し、後述するマイクミュートボタン64が押し下げられる(ON/OFFされる)のに伴いマイク20aによる音の入力/非入力を切り替える。
また、音声制御部123は、マイク20aにより入力され音声処理を施した音声をネットワークI/F110及びコントローラ115に送る。
コントローラ115は、自拠点における発話の有無を判定する自拠点発話有無判定部と、該自拠点発話有無判定部での判定結果に基づいてファン21cの回転数を制御する回転数制御部、各構成部を統括制御する主制御部とを含む。ここでは、自拠点発話有無判定部は、マイク20aでの音声入力の有無により自拠点における発話の有無を判定する。具体的には、自拠点発話有無判定部は、マイク20aでの音声入力が「有り」のとき「発話有り」と判定し、マイク20aでの音声入力が「無し」のとき「発話無し」と判定する。
詳述すると、自拠点発話有無判定部は、マイク20aでの音声入力の有無を、マイク20aで入力された音の音量レベルが基準値以上のときに「有り」、該基準値未満のときに「無し」と判定する。この基準値は、発話による音声以外の音(例えばファン21cの作動に伴って発生する音、周囲の環境音等)の音量レベルを超える値である。なお、マイク20aに入力される音のうち発話による音声はそれ以外の音に比べて、音量レベルが高いと考えて差し支えない。
なお、自拠点発話有無判定部は、要は、自拠点での発話の有無を判定できれば良く、例えば、カメラ16で入力され画像入力I/F112を介した画像データを取得し、該画像データから自拠点の会議参加者の口の動きを解析し、自拠点での発話の有無を判定しても良い。
画像入力ユニット19は、図3及び図4から分かるように、カメラ16に加えて、カメラ16が収容されるカメラハウジング63と、該カメラハウジング63を二軸のトルクヒンジを介して一端部に保持する細長い扁平の中空部材から成るアーム34を有している。アーム34の他端部は、該アーム34の短手方向(Y軸方向)を軸方向とする一軸のトルクヒンジを介して筐体25に接続されている。
以上のように構成される画像入力ユニット19は、筐体25の−Y側の端部に形成された凹部31内に収容される収容位置(図1参照)と、凹部31内から突出する突出位置(図3及び図4参照)との間で筐体25に対してY軸周りに回動可能となっている。なお、一軸のトルクヒンジには、画像入力ユニット19を収容位置から突出位置に向けて付勢する弾性部材(例えばねじりコイルばね)が設けられている。
ここで、操作パネル部25aの−Y側の端部のX軸方向中央には、画像入力ユニット19を筐体25に係止するための、係止解除ボタン32aを含む係止装置が設けられている(図3参照)。
すなわち、画像入力ユニット19は、収容位置に位置するとき、上記係止装置によって筐体25に機械的に係止されている。このとき、係止解除ボタン32aが押し下げられると、画像入力ユニット19の筐体25に対する係止が解除され、上記弾性部材の作用により、画像入力ユニット19がポップアップする(図3参照)。そこで、画像入力ユニット19を掴んでY軸周りに所望の角度回動させることができる。回動された画像入力ユニット19から手を離すと、一軸のトルクヒンジの作用により、画像入力ユニット19は、その位置でホールドされる。
また、画像入力ユニット19では、カメラハウジング63は、二軸のトルクヒンジの作用により、アーム34に対して該アーム34の長手方向に平行な軸周り及び該軸に直交する軸周りに独立に回動可能となっている。回動されたカメラハウジング63から手を離すと、二軸のトルクヒンジの作用により、カメラハウジング63は、その位置でホールドされる。
カメラ16は、撮影レンズ16aを介して被写体としての対象物(例えばユーザ、書画等)の画像を取り込み、取り込まれた画像を画像信号(電気信号)に変換して画像入力I/F112に出力する(図2参照)。カメラ16の撮像素子としては、例えばCCD、CMOSなどが用いられている。
撮影レンズ16aとしては、一例として、水平な一軸方向の視野角が例えば120°で、該一軸方向に直交する方向の視野角が例えば100°の広角レンズが用いられている。なお、撮影レンズ16aの視野角は、適宜変更可能である。
冷却系21は、以下の構成により、制御装置24のメインボード12に実装された例えばCPU101などの発熱部が発する熱を筐体25外に放出することにより、その発熱部を冷却する。
冷却系21は、一例として、ヒートパイプ21a、ヒートシンク21b、ファン21cなどを含み、筐体25に収容されている。
ここで、図1に示されるように、筐体25の+X側の側壁の+Y側の部分には、Z軸方向に延び、Y軸方向に並んだ複数のスリット状の貫通孔から成る排気口53が形成されている。また、筐体25の下壁(−Z側の壁)の+X側かつ+Y側の角部には、複数の貫通孔から成る吸気口が形成されている。
ヒートパイプ21aは、その一端部が制御装置24の発熱部(例えばCPU101等)に接続され、その中間部がXY平面に平行に延び、その他端部がヒートシンク21bに接続されている。ヒートシンク21bは、例えばY軸方向に所定間隔で並ぶ複数の金属製のフィンを含む放熱部材から成り、筐体25内における排気口53に隣接する位置に配置されている。そこで、例えばCPU101などの発熱部から発生した熱は、ヒートパイプ21a、ヒートシンク21bに順次伝わり、排気口53を介して筐体25外に放出される。
ファン21cは、整流機能を有し、筐体25内における上記吸気口の直上であって、ヒートシンク21bの−X側近傍に、その吸気方向が概ね+Z方向となるように、かつその排気方向が概ね+X方向となるように配置されている。ファン21cは、後に詳述するように、コントローラ115により制御される。
そこで、上記吸気口を介してファン21cにより吸引されたエアは、ヒートシンク21bを経由(通過)して、排気口53から筐体25外に排出される。これにより、ヒートシンク21bからの熱の放出(拡散)効果がより一層高められる。なお、冷却系の構成は上述したものに限らず、適宜変更可能である。
音声出力装置18は、図1に示されるように、スピーカ18aに加えて、例えば箱形の中空部材から成るスピーカボックス18bなどを含み、筐体25に収容されている。
スピーカ18aとしては、例えばフルレンジタイプの丸型スピーカが採用されている。スピーカ18aは、音声入出力I/F120(図2参照)に結線されており、該音声入出力I/F120から送信される音声信号を音声に変換して出力する。
スピーカ18aは、音声出力方向が概ね上向き(+Z方向)となるように、スピーカボックス18bの天板部に嵌め込まれている。
ここで、図1に示されるように、操作パネル部25aの+X側の端における凹部31に隣接する部分には、スピーカ18aから出る音を外部に放出するための複数の貫通孔から成る音声放出口43が形成されている。
スピーカボックス18bは、図1に示されるように、筐体25内における+X側の端であって、凹部31に隣接する箇所に、スピーカ18aが音声放出口43の直下に位置するように配置されている。そこで、スピーカ18aから出力された音は、音声放出口43を介してスムーズに(こもることなく)筐体25外に放出される。
スピーカボックス18bは、シリコンゴム、ウレタンゴム等の弾性部材から成る緩衝部材を介して筐体25に固定されている。これにより、スピーカ18aから出る音が筐体25に伝わることが防止されるため、筐体25にビビリ音が発生することが抑制されるとともに、スピーカ18aから出る音が筐体25を介してマイク20aにより入力されることが抑制される。
音声入力装置20は、図1に示されるように、マイク20aに加えて、マイク20aを筐体25に保持させるための保持部材20bなどを含み、筐体25に収容されている。ここでは、保持部材20bの材料として、例えばプラスチックなどの硬質樹脂が用いられているが、これに特に限定されない。
マイク20aとしては、例えば無指向性の小型のマイクが採用されている。マイク20aは、音声入出力I/F120(図2参照)に結線されており、入力した音声を音声信号に変換して音声入出力I/F120に送信する。
マイク20aは、例えば薄い(高さの低い)円柱状の部材から成り、その軸線が実質的にY軸に平行になるように、すなわちその音声入力方向が概ね−Y方向となるように筐体25の+Y側の側壁の内壁面の−X側の端部に設けられている。
すなわち、マイク20aは、筐体25内においてファン21cから比較的離れた位置に配置されており、ファン21cの作動に伴う騒音を大音量で拾い難くなっている。
また、マイク20aの音声入力方向は、スピーカ18aの音声出力方向と概ね直交するため、スピーカ18aから出力された音声がマイク20aにより入力され難く、エコー、ハウリングを効果的に抑制できる。
なお、マイク20aとして、例えば概ね−Y方向を音声入力方向とする単一指向性のマイクを採用しても良い。
筐体25の+Y側の側壁におけるマイク20aに対応する箇所には、図3に示されるように、X軸方向に所定間隔で形成された複数(例えば3つ)の貫通孔から成る音声取込口77が形成されている。そこで、筐体25外で発生する音(特にテレビ会議装置10の+Y側に位置する人の音声)が音声取込口77を介してスムーズにマイク20aに入力される。
ところで、本実施形態のテレビ会議装置10のようなポータブル型のテレビ会議装置では、持ち運び易さを確保するために装置の小型化が求められ、A4ノートパソコンサイズ程度の筐体内にテレビ会議に必要な諸機能(CPU/スピーカ/マイクなど)を搭載する必要がある。
このため、騒音源である冷却用のファンと収音用のマイクとの距離を十分に確保できず、一拠点においてファンの作動に伴う騒音(ファンの羽根の回転に伴って発生する音)がマイクで収音(入力)され、テレビ会議の相手側である他拠点に聞こえてしまうおそれがあった。この場合、他拠点では、一拠点からの音声(言葉)が聞き取り難くなり、テレビ会議に支障が出てしまう。この問題は、ファンの回転数が高いほど、筐体が小型であるほど、ファンが大型(大容量)であるほど、深刻となる。
このような冷却用のファンの回転に伴う騒音に対処する方法としては、例えばノイズキャンセラによる騒音成分低減処理(ノイズリダクション)、イコライザによるイコライジング(周波数特性の調整)、騒音成分が含まれる周波数帯域にフィルタをかけるフィルタリング等の音響処理が一般的に知られているが、これらの処理で上記騒音を完全に除去しようとすると、副作用として音声品質が劣化してしまう。
詳述すると、ノイズリダクションは、マイクで収音した音から音声成分のみを抽出する音響処理であるが、騒音成分を除去する際に音声成分も少なからず除去されてしまうため、明瞭度(クリアさ)が損なわれ、篭った音質になる。
また、イコライジングによって、騒音成分が含まれる周波数帯域のゲインを減衰させることにより、騒音成分を目立たなくすることができるが、騒音成分が可聴帯域の場合は、騒音と同時に音声も減衰されてしまうため特定の音声のみ聴き取りにくい、あるいは音質が不自然に聴こえるといった弊害が生じる。さらに、騒音成分が複数存在する場合は、より顕著な弊害となる。また、フィルタリングによっても同様の弊害が生じる。
そこで、本実施形態では、後に詳細に説明するように、テレビ会議中の自拠点での発話状況(具体的には、自拠点での発話の有無)に基づいてファン21cの回転数を制御することで、ファン21cの作動に伴って発生する音の音量レベルを調整する。
なお、本実施形態のテレビ会議装置10では、マイク20aとファン21cとが小型の同一の筐体25内に配置されるため、筐体25内においてマイク20aとファン21cとの距離を長くしても、ファン21cの作動に伴う騒音がマイク20aに到達するときの音量レベルが幾分小さくなるに留まり、マイク20aでの上記騒音の入力を完全に阻止することは困難である。
以下に、複数のテレビ会議装置10を含む会議システム100について説明する。この会議システム100は、図5に示されるように、インターネットに接続された末端の複数(例えば2つ)のルータR1と、該複数のルータR1それぞれに接続された複数のルータR2とを有する通信網としてのLAN(Local Area Network)と、複数のルータR2それぞれに接続された複数(例えば3つ)のテレビ会議装置10及び中継装置4と、インターネットに接続された通信管理装置5と、各テレビ会議装置10に接続されたプロジェクタPとを含む。
中継装置4は、所定の制御プログラムに従って、各種機能を実現させるコンピュータであり、通信網の品質(伝送速度)を常時モニタし、その伝送速度に適した解像度の画像データを設定するようになっている。すなわち、この中継装置4は、通信網の状態、テレビ会議装置10の処理状況などの影響により、双方向通信時のテレビ会議装置10同士において、画像データと音声データとにずれ(遅延)が生じていないかを常時検知し、音声データと画像データとにずれが生じている場合、高解像度の画像データ、中解像度の画像データ、低解像度の画像データの中から、そのずれが生じているテレビ会議装置10に対し、最も適した解像度を選択し、相手側のテレビ会議装置10に送信するようになっている。これにより、通信網の品質が悪化した場合でも、途切れずに動画像の通信が可能になっている。
また、この中継装置4は、画像データと音声データとのずれを解消するために、上述した解像度の変更の他、フレームレートの変更、両者のバランスを重視した解像度及びフレームレートの変更が可能になっている。このように中継装置4は、通信網の品質(伝送速度)を常時モニタし、ずれ検知、解像度の指定など、動画像および音声の転送にかかわる管理を行なっている。
通信管理装置5は、所定の制御プログラムに従って、全てのテレビ会議装置10を管理するコンピュータであり、全てのテレビ会議装置10の現在の動作状況(双方向通信中、通信待機中、非通電状態など)の把握、テレビ会議装置10のデバイス認証、デバイス認証されたテレビ会議装置10への宛先リストの付与、中継装置4の選定、テレビ会議装置10同士の双方向通信に対する課金など、テレビ会議装置10と中継装置4とを一元的に管理する。
以上のように構成される会議システム100を用いるテレビ会議の一例を、以下に説明する。このテレビ会議は、例えば12拠点間で、各拠点に配置されたテレビ会議装置10を用いて行われる(図6参照)。各拠点のユーザ(会議参加者)の人数は、例えば3人とされている。
各拠点の3人のユーザは、図6に示されるように、例えば一室内に配置されたテーブルTの+X側、+Y側、−X側にそれぞれテーブルT側を向いた状態で着座する。テーブルTの上面における−Y側の端部には、テレビ会議装置10が、当初、画像入力ユニット19が収容位置に位置した状態で載置されている。また、テーブルTの−Y側には、短焦点型のプロジェクタPが設置され、プロジェクタPの−Y側かつ+Z側の斜め上方にはスクリーンSが張設されている。なお、テレビ会議装置10に対する電気及び通信に関する配線の接続(例えば、ネットワークI/F110とルータR2に有線接続される端子との接続、プロジェクタPと画像出力端子との接続、電源ジャック60と外部電源との接続など)は、予め行われている。
先ず、ユーザは、係止解除ボタン32aを押して、画像入力ユニット19をポップアップさせ、該画像入力ユニット19を手動でY軸周りに例えば90°回動させるとともに、カメラハウジング63をアーム34に対してZ軸周りに例えば90°回動させる。この結果、撮影レンズ16aの撮影視野内に、着座した3人のユーザが入る(図6参照)。
次いで、ユーザは、電源ボタン35を押してテレビ会議装置10を起動させる。テレビ会議装置10が起動されると、CPU101は、コントローラ115を介してファン21cを標準回転数N1で駆動するとともにコントローラ115にファン21cの制御開始信号を出力する。標準回転数N1は、テレビ会議装置10を使用温度範囲の上限環境(例えば40℃の環境)で使用しても、CPU101の温度が該CPU101の許容温度範囲の上限を下回るような値に設定されている。このため、テレビ会議装置10を常温環境下(例えば15°〜25°)で使用する場合は、標準回転数N1は、CPU101の許容温度範囲の上限に対して、かなり余裕があることになる。
また、テレビ会議装置10が起動されると、プロジェクタPによってスクリーンSにメニュー画面が表示される。このメニュー画面は、各種調整、会議の開始(双方向通信の開始)等の各項目がアイコンと文字情報で表示される。そこで、ユーザは、カーソル40を操作して、上記メニュー画面上の会議の開始に関する項目を選択し、決定ボタン39を押して、会議の開始を決定する。
会議の開始が決定されると、一のテレビ会議装置10は、その旨の信号を、通信網(LAN、インターネット)介して、通信管理装置5に送信する。このとき、通信管理装置5は、一のテレビ会議装置10に対しデバイス認証を行い、その認証後、一のテレビ会議装置10に、該一のテレビ会議装置10以外の他のテレビ会議装置10(通信管理装置5に登録されているテレビ会議装置10)の現在の動作状況を示した宛先リストを送信する。このとき、一のテレビ会議装置10は、この宛先リストを、プロジェクタPを介してスクリーンS上に表示させる。この宛先リストは、直感的な操作が可能なアイコン表示と文字情報とからなり、適宜、更新される。
ここで、ユーザは、カーソル40を操作して、上記宛先リストからテレビ会議(双方向通信)を行いたい他の拠点のテレビ会議装置10を選択して、決定ボタン39を押して決定する。
このようにして、宛先リスト中の非通電状態でない複数の他のテレビ会議装置10の中から、双方向通信を行ないたい他の拠点のテレビ会議装置10が選択、決定されると、通信管理装置5は、複数の中継装置4の中から最適な中継装置4を選択する。通常は、一のテレビ会議装置10と物理的に近い中継装置4が選択されるが、その中継装置4に何らかの不具合がある場合、他の中継装置4が選択される。例えば、図5に示されるように、一のテレビ会議装置10のIPアドレスが(1.2.1.5)の場合、IPアドレスが(1.2.1.2)の中継装置4が選択されるが、その中継装置4がダウンしているときは、IPアドレスが(1.2.2.2)の中継装置4が選択される。なお、IPアドレスは、説明の便宜上、個々のテレビ会議装置10に割り振られた固有のIPアドレスである(図5では、IPアドレスが括弧内の4つの数字で表されている。例えば通信管理装置5は(1.1.1.2))。
通信管理装置5により中継装置4が選択されると、即座に、その中継装置4を介して、IPアドレスに基づいて他のテレビ会議装置10へ双方向通信の要求が送信される。他のテレビ会議装置10では、その双方向通信の要求が着信すると、その要求の容認及び拒否それぞれに関する項目を、プロジェクタPを介してスクリーンS上に映し出されたメニュー画面上に表示する。
そこで、他の拠点のユーザは、他のテレビ会議装置10のカーソル40及び決定ボタン39を操作することにより、上記容認及び拒否それぞれに関する項目のうちのいずれかを選択、決定する。そして、容認に関する項目が選択・決定されると、一及び他のテレビ会議装置10間の双方向通信が開始される。
このとき、中継装置4は、上述したように、通信網の品質(伝送速度)を常時モニタしており、通信網の品質が悪化した場合、現在の解像度より一段下げた解像度の画像データに切り替えた中継、または、フレームレートを下げた中継、または、両者を下げた中継を行なう。通信管理装置5は、テレビ会議装置10同士の双方向通信の開始と共に、そのテレビ会議装置10同士の特定、通信時間の計測など、本実施の形態にかかる会議システム100の使用に対する課金のための処理が実行される。
複数の拠点のテレビ会議装置10間で双方向通信が開始されると、一拠点のテレビ会議装置10のカメラ16で取り込まれた該拠点の3人のユーザの画像がインターネットを介して他拠点のテレビ会議装置10に送信され、該テレビ会議装置10に接続されたプロジェクタPによってスクリーンSに表示される。
また、一拠点のテレビ会議装置10のマイク20aにより入力された一拠点のユーザの音声が、インターネットを介して他拠点のテレビ会議装置10に送信され、該テレビ会議装置10のスピーカ18aから出力される。
このようにして、複数の拠点間での画像データ及び音声データの双方向通信(送受信)によるテレビ会議が行われる。
ここで、テレビ会議中に、ファン21cが標準回転数N1で駆動されていると、一拠点での発話による音声のみならず、ファン21cの吸排気音、吸排口や排気口における風切り音等のファン21cの作動に伴って発生する音がマイク20aで入力され他拠点に送信され該他拠点のスピーカ18aから出力されるため、他拠点では一拠点での発話による音声が聞き取り難くなり、会議に支障を来たしてしまう。
以下に、コントローラ115によるファン21cの制御について、図7を参照して説明する。図7のフローチャートは、コントローラ115の主制御部によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。ここでの制御は、CPU101からコントローラ115に制御開始信号が出力されたときに開始される。制御開始時、ファン21cは、標準回転数N1で駆動されている。
最初のステップS1では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS1での判断が肯定されると、ステップS2に移行する。一方、ステップS1での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、通信接続待ちの状態となる。
ステップS2では、自拠点で発話有りか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点発話有無判定部で発話有りの判定結果が得られたときに肯定され、発話無しの判定結果が得られたときに否定される。ステップS2での判断が肯定されると、ステップS3に移行する。一方、ステップS2での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、発話待ちの状態となる。
ステップS3では、ファン21cの回転数を標準回転数N1から回転数N2(<N1)に下げる。回転数N2は、テレビ会議装置10が常温環境下(例えば15℃〜25℃)で使用されるときに、CPU101の温度が許容温度範囲の上限を下回るような値に設定されることが好ましい。この場合、発熱部であるCPU101を十分に冷却しつつファン21cの作動に伴う騒音による弊害を防止することができる。
次のステップS4では、所定時間(例えば10秒〜60秒)が経過したか否かを判断する。この判断は、コントローラ115が有するタイマを用いて行う。ステップS4は、ある程度の発話時間を考慮した処理である。ステップS4での判断が肯定されると、ステップS5に移行する。一方、ステップS4での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。
ステップS5では、自拠点で発話有りか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点発話有無判定部で発話有りの判定結果が得られたときに肯定され、発話無しの判定結果が得られたときに否定される。ステップS5での判断が肯定されると、ステップS4に戻る。一方、ステップS5での判断が否定されると、ステップS6に移行する。
ステップS6では、ファン21cの回転数をN2からN1に上げる。
次のステップS7では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS7での判断が肯定されると、ステップS2に戻る。一方、ステップS7での判断が否定されると、フローは、終了する。
以上の説明から分かるように、通信中、自拠点で発話が無いときにファン21cの回転数が標準回転数N1にされ、自拠点で発話が有るときにファン21cの回転数が標準回転数N1よりも低い回転数N2にされる。
以上説明した本実施形態のテレビ会議装置10は、第1の観点からすると、マイク20aと、該マイク20aで入力された音を通信網(例えばインターネット)を介して送信する制御装置24と、該制御装置24を冷却するためのファン21cと、マイク20a、制御装置24及びファン21cが設けられた筐体25と、を備え、制御装置24は、マイク20aでの音の入力状況に基づいてファン21cの回転数を制御する回転数制御部を含む通信装置である。
また、本実施形態のテレビ会議装置10は、第2の観点からすると、複数の拠点間でのテレビ会議(情報共有)を行うために任意の一拠点(自拠点)で用いられる通信装置であって、マイク20aと、該マイク20aで入力された音をインターネット(通信網)を介して他拠点に送信する制御装置24と、該制御装置24を冷却するためのファン21cと、マイク20a、制御装置24及びファン21cが設けられた筐体25と、を備え、制御装置24は、一拠点での発話の有無を判定する判定部と、該判定部での判定結果に基づいてファン21cの回転数を制御する回転数制御部とを含む通信装置である。
また、本実施形態のテレビ会議装置10を用いる通信方法は、制御装置24と該制御装置24を冷却するためのファン21cとマイク20aとが筐体25に設けられた通信装置を用いる通信方法であって、マイク20aでの音の入力状況に基づいてファン21cの回転数を制御する工程と、マイク20aで入力された音を通信網(例えばインターネット)を介して送信する工程とを含む。
本実施形態のテレビ会議装置10及び該テレビ会議装置10を用いる通信方法では、マイク20aでの音の入力状況や自拠点での発話の有無に基づいてファン21cの回転数が制御され、自拠点での発話による音声と共に回転数が制御されたファン21cからの音が、マイク20aで入力され他拠点に送信される。
この結果、ファン21cの作動に伴って発生する音により自拠点での発話による音声が他拠点で聞こえ難くなるのを防止できる。
結果として、テレビ会議装置10及び該テレビ会議装置10を用いる通信方法では、マイク20aでの音の入力状況に基づいてファン21cの作動に伴う騒音の音量レベルが制御されるため、該騒音をノイズリダクション、イコライジング、フィルタリング等の音響処理により除去しきらなくても、他拠点での音声の聞き取りに支障がないようにすることができる。すなわち、上記音響処理のみに依存しなくても良いため、音声品質を極力劣化させることなく、ファン21cを作動させた状態で(制御装置24の発熱部を冷却しつつ)自拠点での発話による音声が他拠点で聞こえ難くなるのを防止できる。
また、コントローラ115は、マイク20aでの音の入力状況(例えば音声入力の有無)に基づいて一拠点における発話の有無を判定し、発話有りの判定結果が得られた場合にファン21cの回転数を制御する。
この場合、自拠点での発話が有るときにのみファン21の回転数が制御(低下)されるため、自拠点での発話がないときにはファン21cの回転数を、発熱部を冷却するのに十分以上の回転数(例えば標準回転数N1)にすることができ、発熱部の冷却性の低下を抑制できる。
なお、上記実施形態では、発話の有無に応じてファン21cの回転数を制御しているが、以下に説明する変形例1のように、マイク20aで入力された音声の音量レベルに応じてファン21cの回転数を制御しても良い。すなわち、変形例1では、コントローラ115は、自拠点発話有無判定部に代えて、マイク20aで入力された音の音量レベルを取得するマイク音量レベル取得部を有している。
以下に、変形例1におけるファン21cの制御について図8を参照して説明する。図8のフローチャートは、コントローラ115の主制御部によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。ここでの制御は、CPU101からコントローラ115に制御開始信号が出力されたときに開始される。制御開始時、ファン21cは、標準回転数N1で駆動されている。
最初のステップS11では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS11での判断が肯定されると、ステップS12に移行する。一方、ステップS11での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、通信接続待ちの状態となる。
ステップS12では、マイク20aで音声が入力されたか否かを判断する。ここでの判断は、マイク20aで入力された音の音量レベルが上記基準値以上の場合に肯定され、上記基準値未満の場合に否定される。ステップS12での判断が肯定されると、ステップS13に移行する。一方、ステップS12での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、音声入力待ちの状態となる。
ステップS13では、マイク20aで入力された音声の音量レベルが閾値未満か否かを判断する。このステップS13は、マイク20aで入力された音声の音量レベルが充分に大きく、ファン21cの作動に伴う騒音による影響が小さい場合にファン21cの回転数を標準回転数N1に維持する趣旨である。すなわち、ここでの閾値は、ファン21cが標準回転数N1で回転されても他拠点で音声が聞き取り難くならない最低限の値以上に設定される。ステップS13での判断が肯定されると、ステップS14に移行する。一方、ステップS13での判断が否定されると、ステップS19に移行する。
ステップS14では、ファン21cの回転数を標準回転数N1から回転数N2(<N1)に下げる。回転数N2は、テレビ会議装置10が常温環境下で使用されるときに、例えばCPU101の温度が許容温度範囲の上限を下回るような値に設定されることが好ましい。この場合、発熱部であるCPU101を十分に冷却しつつファン21cの作動に伴う騒音による弊害(音声が聞き取り難くなること)を防止することができる。
次のステップS15では、所定時間(例えば10秒〜60秒)が経過したか否かを判断する。この判断は、コントローラ115が有するタイマを用いて行う。ステップS15は、ある程度の発話時間を考慮した処理である。ステップS15での判断が肯定されると、ステップS16に移行する。一方、ステップS15での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。
ステップS16では、マイク20aで音声が入力されたか否かを判断する。ここでの判断は、マイク20aで入力された音の音量レベルが上記基準値以上の場合に肯定され、上記基準値未満の場合に否定される。ステップS16での判断が肯定されると、ステップS17に移行する。一方、ステップS16での判断が否定されると、ステップS18に移行する。
ステップS17では、マイク20aで入力された音声の音量レベルが閾値未満か否かを判断する。このステップS17の趣旨は、ステップS13と同様である。ステップS17での判断が肯定されると、ステップS15に戻る。一方、ステップS17での判断が否定されると、ステップS18に移行する。
ステップS18では、ファン21cの回転数をN2からN1に上げる。
次のステップS19では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS19での判断が肯定されると、ステップS12に戻る。一方、ステップS19での判断が否定されると、フローは、終了する。
以上の説明から分かるように、変形例1では、通信中、自拠点での発話による音声の音量レベルが閾値以上のとき、すなわちファン21cからの騒音による影響が小さいときにファン21cの回転数が標準回転数N1にされ、自拠点での発話による音声の音量レベルが閾値未満のとき、すなわちファン21cからの騒音による影響が大きいときにファン21cの回転数が標準回転数N1よりも小さい回転数N2にされる。
変形例1によれば、上記実施形態と同様の効果が得られるとともに、自拠点で発話が有るときでも、他拠点での音声の聞き取りに支障がない場合には、ファン21cの回転数が標準回転数N1にされるため、発熱部の冷却性の低下を更に抑制できる。
ここで、自拠点において、ファン21cの作動に伴う騒音(直接音)により、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声を聞き取り難くなり、テレビ会議に支障を来たすおそれがある。
そこで、以下に説明する変形例2では、他拠点での発話状況(例えば、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声の音量レベル)に基づいて、自拠点におけるファン21cの制御を行うこととしている。
変形例2では、コントローラ115は、他拠点における発話の有無を判定する他拠点発話有無判定部と、該他拠点発話有無判定部での判定結果に基づいてファン21cの回転数を制御する回転数制御部、各構成部を統括制御する主制御部とを含む。ここでは、他拠点発話有無判定部は、ネットワークI/F110を介した音声受信の有無により他拠点における発話の有無を判定する。具体的には、音声受信が有る場合に「発話有り」と判定し、音声受信が無い場合に「発話なし」と判定する。
詳述すると、他拠点発話有無判定部は、ネットワークI/F110を介した音声受信の有無を、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音の音量レベルが所定値以上のときに「有り」、該所定値未満のときに「無し」と判定する。発話による音声よりも音量レベルが低い音(例えば、ファンの作動に伴って発生する音、環境音等)が他拠点から送信される場合にも「有り」の判定結果が得られてしまい実効が上がらないからである。なお、「他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声の音量レベル」は、他拠点から送信される音声信号の信号レベル、スピーカ18aの出力音圧レベル(能率)、ボリュームボタン62a、62bによる音量調整レベルに基づいて算出される。
また、他拠点発話有無判定部は、要は、他拠点での発話の有無を判定できれば良く、例えば、他拠点から送信されネットワークI/F110を介して受信される画像データを取得し、該画像データから他拠点の会議参加者の口の動きを解析し、他拠点での発話の有無を判定しても良い。
以下に、変形例2のファン21cの回転制御について、図9のフローチャートを参照して説明する。図9のフローチャートは、コントローラ115の主制御部によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。ここでの制御は、CPU101からコントローラ115に制御開始信号が出力されたときに開始される。制御開始時、ファン21cは、標準回転数N1で駆動されている。
最初のステップS21では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS21での判断が肯定されると、ステップS22に移行する。一方、ステップS21での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、通信接続待ちの状態となる。
ステップS22では、他拠点で発話有りか否かを判断する。ここでの判断は、他拠点発話有無判定部で発話有りの判定結果が得られたときに肯定され、発話無しの判定結果が得られたときに否定される。ステップS22での判断が肯定されると、ステップS23に移行する。一方、ステップS22での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、発話待ちの状態となる。
ステップS23では、ファン21cの回転数を標準回転数N1から回転数N2(<N1)に下げる。回転数N2は、テレビ会議装置10が常温環境下で使用されるときに、CPU101の温度が許容温度範囲の上限を下回るような値に設定されることが好ましい。この場合、発熱部であるCPU101を十分に冷却しつつファン21cの作動に伴う騒音による弊害を防止することができる。
次のステップS24では、所定時間(例えば10秒〜60秒)が経過したか否かを判断する。この判断は、コントローラ115が有するタイマを用いて行う。ステップS24は、ある程度の発話時間を考慮した処理である。ステップS24での判断が肯定されると、ステップS25に移行する。一方、ステップS24での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。
ステップS25では、他拠点で発話有りか否かを判断する。ここでの判断は、他拠点発話有無判定部で発話有りの判定結果が得られたときに肯定され、発話無しの判定結果が得られたときに否定される。ステップS25での判断が肯定されると、ステップS24に戻る。一方、ステップS25での判断が否定されると、ステップS26に移行する。
ステップS26では、ファン21cの回転数をN2からN1に上げる。
次のステップS27では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS27での判断が肯定されると、ステップS22に戻る。一方、ステップS27での判断が否定されると、フローは、終了する
以上の説明から分かるように、変形例2では、通信中、他拠点で発話が無いときに自拠点のファン21cの回転数が標準回転数N1にされ、他拠点で発話が有るときに自拠点のファン21cの回転数が標準回転数N1よりも低い回転数N2にされる。
以上説明した変形例2のテレビ会議装置は、第1の観点からすると、通信網(例えばインターネット)を介して音声を受信する制御装置24と、該制御装置24で受信された音声を出力するスピーカ18aと、制御装置24を冷却するためのファン21cと、制御装置24、スピーカ18a及びファン21cが設けられた筐体25と、を備え、制御装置24は、スピーカ18aからの音声の出力状況に基づいてファン21cの回転数を制御する回転数制御部を含む通信装置である。
また、変形例2のテレビ会議装置は、第2の観点からすると、複数の拠点間でのテレビ会議(情報共有)を行うために任意の一拠点で用いられる通信装置であって、他拠点からインターネット(通信網)を介して送信される音声を受信する制御装置24と、該制御装置24で受信された音声を出力するスピーカ18aと、制御装置24を冷却するためのファン21cと、制御装置24、スピーカ18a及びファン21cが設けられた筐体25と、を備え、制御装置24は、他拠点での発話の有無を判定する判定部と、該判定部での判定結果に基づいてファン21cの回転数を制御する回転数制御部とを含む通信装置である。
また、変形例2のテレビ会議装置を用いる通信方法は、制御装置24と該制御装置24を冷却するためのファン21cとスピーカ18aとが筐体25に設けられた通信装置を用いる通信方法であって、通信網(例えばインターネット)を介して音声を受信し、該音声を前記スピーカ18aから出力する工程と、スピーカ18aからの音声の出力状況に基づいてファン21cの回転数を制御する工程とを含む。
変形例2のテレビ会議装置及び該テレビ会議装置を用いる通信方法では、スピーカ18aからの音声の出力状況や他拠点での発話の有無に基づいてファン21cの回転数が制御され、一拠点において、他拠点での発話による音声がスピーカ18aから出力されるとともに回転数が制御されたファン21cから音(直接音)が出る。
この結果、ファン21cの作動に伴って発生する音により他拠点での発話による音声が自拠点で聞こえ難くなるのを防止できる。
結果として、変形例2のテレビ会議装置及び該テレビ会議装置を用いる通信方法では、スピーカ18aからの音声の出力状況に基づいてファン21cの作動に伴う騒音の音量レベルが制御されるため、該騒音をノイズリダクション、イコライジング、フィルタリング等の音響処理により除去しきらなくても、自拠点での音声の聞き取りに支障がないようにすることができる。すなわち、上記音響処理のみに依存しなくても良いため、音声品質を極力劣化させることなく、ファン21cを作動させた状態で(発熱部を冷却しつつ)他拠点での発話による音声が自拠点で聞こえ難くなるのを防止できる。
また、変形例2のテレビ会議装置及び該テレビ会議装置を用いる通信方法では、他拠点での発話が有るときにのみファン21の回転数が制御されるため、他拠点での発話がないときにはファン21cの回転数を、発熱部を冷却するのに十分以上の回転数(例えば標準回転数N1)にすることができ、発熱部の冷却性の低下を抑制できる。
なお、上記変形例2では、他拠点での発話の有無に応じてファン21cの回転数を制御しているが、以下に説明する変形例3のように、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声の音量レベルに応じてファン21cの回転数を制御しても良い。すなわち、変形例3では、コントローラ115は、他拠点発話有無判定部に代えて、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声の音量レベルを取得するスピーカ音量レベル取得部を有している。このスピーカ音量レベル取得部は、他拠点から送信される音声信号の信号レベル、スピーカ18aの出力音圧レベル(能率)、ボリュームボタン62a、62bによる音量調整レベルに基づいて、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声の音量レベルを算出し取得する。
以下に、変形例3におけるファン21cの制御について、図10を参照して説明する。図10のフローチャートは、コントローラ115の主制御部によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。ここでの制御は、CPU101からコントローラ115に制御開始信号が出力されたときに開始される。制御開始時、ファン21cは、標準回転数N1で駆動されている。
最初のステップS31では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS31での判断が肯定されると、ステップS32に移行する。一方、ステップS31での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、通信接続待ちの状態となる。
ステップS32では、他拠点からの音声を受信したか否かを判断する。ここでの判断は、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音の音量レベルが上記所定値以上の場合に肯定され、上記所定値未満の場合に否定される。ステップS32での判断が肯定されると、ステップS33に移行する。一方、ステップS32での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、音声受信待ちの状態となる。
ステップS33では、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声の音量レベルが閾値未満か否かを判断する。このステップS33は、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声の音量レベルが充分に大きく、ファン21cの作動に伴う騒音による影響が小さい場合に、ファン21cの回転数を標準回転数N1に維持する趣旨である。すなわち、ここでの閾値は、ファン21cが標準回転数N1で回転されても自拠点で音声が聞き取り難くならない最低限の値以上に設定される。ステップS33での判断が肯定されると、ステップS34に移行する。一方、ステップS33での判断が否定されると、ステップS39に移行する。
ステップS34では、ファン21cの回転数を標準回転数N1から回転数N2(<N1)に下げる。回転数N2は、テレビ会議装置10が常温環境下で使用されるときに、例えばCPU101の温度が許容温度範囲の上限を下回るような値に設定されることが好ましい。この場合、発熱部であるCPU101を十分に冷却しつつファン21cからの騒音による弊害(音声が聞き取り難くなること)を防止することができる。
次のステップS35では、所定時間(例えば10秒〜60秒)が経過したか否かを判断する。この判断は、コントローラが有するタイマを用いて行う。ステップS35は、ある程度の発話時間を考慮した処理である。ステップS35での判断が肯定されると、ステップS36に移行する。一方、ステップS35での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。
ステップS36では、他拠点からの音声を受信したか否かを判断する。ここでの判断は、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音の音量レベルが上記所定値以上の場合に肯定され、上記所定値未満の場合に否定される。ステップS36での判断が肯定されると、ステップS37に移行する。一方、ステップS36での判断が否定されると、ステップS38に移行する。
ステップS37では、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声の音量レベルが閾値未満か否かを判断する。このステップS37の趣旨は、ステップS33と同様である。ステップS37での判断が肯定されると、ステップS35に戻る。一方、ステップS37での判断が否定されると、ステップS38に移行する。
ステップS38では、ファン21cの回転数をN2からN1に上げる。
次のステップS39では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS39での判断が肯定されると、ステップS32に戻る。一方、ステップS39での判断が否定されると、フローは、終了する。
以上の説明から分かるように、変形例3では、通信中、ファン21cからの騒音による影響が小さいときにファン21cの回転数が標準回転数N1にされ、ファン21cからの騒音による影響が大きいときにファン21cの回転数が標準回転数N1よりも小さい回転数N2にされる。
変形例3によれば、上記変形例2と同様の効果が得られるとともに、他拠点で発話が有る場合でも、他拠点での発話による音声を自拠点で聞き取るのに支障がない場合には、ファン21cの回転数が標準回転数N1に維持されるため、発熱部の冷却性の低下を更に抑制できる。
ところで、CPU101の温度は、環境温度だけでなく、CPU101に掛かる負荷にも依存する。従って、テレビ会議装置が常温環境下で使用されている場合であっても、CPU101に高負荷が掛かかると、ファン21cの回転数によっては、CPU101の温度が許容温度範囲の上限を超えるおそれがある。
そこで、以下に説明する変形例4のように、自拠点での発話の有無に加えて、CPU101の温度を考慮して、ファン21cの回転数を制御しても良い。
変形例4のテレビ会議装置は、CPU101の温度を計測し、その計測結果をコントローラに出力する温度センサを例えば筐体25内に備えている。この温度センサは、接触式及び非接触式のいずれでも良い。変形例4では、コントローラ115は、自拠点発話有無判定部を有している。
以下に、変形例4におけるファン21cの制御について、図11を参照して説明する。図11のフローチャートは、コントローラ115の主制御部によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。ここでの制御は、CPU101からコントローラ115に制御開始信号が出力されたときに開始される。
最初のステップS41では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS41での判断が肯定されると、ステップS42に移行する。一方、ステップS41での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、通信接続待ちの状態となる。
ステップS42では、自拠点で発話有りか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点発話有無判定部で発話有りの判定結果が得られたときに肯定され、発話無しの判定結果が得られたときに否定される。ステップS42での判断が肯定されると、ステップS43に移行する。一方、ステップS42での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、発話待ちの状態となる。
ステップS43では、ファン21cの回転数を標準回転数N1から回転数N2(<N1)に下げる。回転数N2は、テレビ会議装置10が常温環境下で使用され、通常の負荷が掛かっているときのCPU101の温度が許容温度範囲の上限を下回るような値に設定されることが好ましい。この場合、発熱部であるCPU101等を冷却しつつファン21cからの騒音による弊害を防止することができる。
次のステップS44では、所定時間(例えば5秒〜30秒)が経過したか否かを判断する。この判断は、コントローラ115が有するタイマを用いて行う。ステップS44は、ファン21cの制御によるCPU101の温度変化の経過を考慮した処理である。ステップS44での判断が肯定されると、ステップS45に移行する。一方、ステップS44での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。
ステップS45では、CPU101の温度が閾値未満であるか否かを判断する。ここでの閾値は、CPU101の許容温度範囲の上限以下の値(好ましくは上限よりも僅かに小さい値)に設定されることが好ましい。ステップS45での判断が肯定されると、ステップS46に移行する。一方、ステップS45での判断が否定されると、ステップS48に移行する。
ステップS46では、ファン21cの回転数をN2からN3(N2<N3<N1)に上げる。回転数N3は、常温環境下でCPU101に高負荷が掛かっているときのCPU101の温度が許容温度範囲の上限を超えない値に設定されることが好ましい。この場合、発熱部であるCPU101を十分に冷却しつつファン21cの作動に伴う騒音による弊害を防止することができる。
次のステップS47では、所定時間(例えば5秒〜30秒)が経過したか否かを判断する。この判断は、コントローラ115が有するタイマを用いて行う。ステップS47は、ある程度の発話時間を考慮した処理である。ステップS47での判断が肯定されると、ステップS48に移行する。一方、ステップS47での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。
ステップS48では、自拠点で発話有りか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点発話有無判定部で発話有りの判定結果が得られたときに肯定され、発話無しの判定結果が得られたときに否定される。ステップS48での判断が肯定されると、ステップS47に戻る。一方、ステップS48での判断が否定されると、ステップS49に移行する。
ステップS49では、ファン21cの回転数をN1に上げる。
次のステップS50では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS50での判断が肯定されると、ステップS42に戻る。一方、ステップS50での判断が否定されると、フローは、終了する。
変形例4によれば、自拠点での発話の有無及びCPU101の温度に応じてファン21cの回転数を制御するため、CPU101の温度を許容温度範囲内に保ちつつ自拠点での発話による音声を他拠点で聞き取り難くなるのを防止できる。
なお、上記変形例4では、自拠点での発話の有無及びCPU101の温度に応じてファン21cの回転数を制御しているが、以下に説明する変形例5のように、マイク20aで入力された音声の音量レベル及びCPU101の温度に応じてファン21cの回転数を制御しても良い。変形例5では、コントローラ115は、自拠点発話有無判定部に代えて、マイク音量レベル取得部を有している。
以下に、変形例5におけるファン21cの制御について図12を参照して説明する。図12のフローチャートは、コントローラ115の主制御部によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。ここでの制御は、CPU101からコントローラ115に制御開始信号が出力されたときに開始される。制御開始時、ファン21cは、標準回転数N1で駆動されている。
最初のステップS51では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS51での判断が肯定されると、ステップS52に移行する。一方、ステップS51での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、通信接続待ちの状態となる。
ステップS52では、マイク20aで音声が入力されたか否かを判断する。ここでの判断は、マイク20aで入力された音の音量レベルが上記基準値以上の場合に肯定され、上記基準値未満の場合に否定される。ステップS52での判断が肯定されると、ステップS53に移行する。一方、ステップS52での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、音声入力待ちの状態となる。
ステップS53では、マイク20aで入力された音声の音量レベルが閾値未満か否かを判断する。このステップS53は、マイク20aで入力された音声の音量レベルが充分に大きく、ファン21cからの騒音による影響が小さい場合にファン21cの回転数を標準回転数N1に維持する趣旨である。すなわち、ここでの閾値は、ファン21cが標準回転数N1で回転されても他拠点で音声が聞き取り難くならない最低限の値以上に設定される。ステップS53での判断が肯定されると、ステップS54に移行する。一方、ステップS53での判断が否定されると、ステップS62に移行する。
ステップS54では、ファン21cの回転数を標準回転数N1から回転数N2(<N1)に下げる。回転数N2は、常温環境下でCPU101に通常の負荷が掛かっているときのCPU101の温度が許容温度範囲の上限を下回るような値に設定されることが好ましい。この場合、発熱部であるCPU101を冷却しつつファン21cの作動に伴う騒音による弊害(音声が聞き取り難くなること)を防止することができる。
次のステップS55では、所定時間(例えば5秒〜30秒)が経過したか否かを判断する。この判断は、コントローラ115が有するタイマを用いて行う。ステップS55は、ファン21cの制御によるCPU101の温度変化の経過を考慮した処理である。ステップS55での判断が肯定されると、ステップS56に移行する。一方、ステップS55での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。
次のステップS56では、CPU101の温度が閾値未満であるか否かを判断する。ここでの閾値は、CPU101の許容温度範囲の上限以下の値(好ましくは上限よりも僅かに小さい値)に設定されることが好ましい。ステップS56での判断が肯定されると、ステップS59に移行する。一方、ステップS56での判断が否定されると、ステップS57に移行する。
ステップS57では、ファン21cの回転数をN2からN3(N2<N3<N1)に上げる。回転数N3は、常温環境下でCPU101に高負荷が掛かっているときのCPU101の温度が許容温度範囲の上限を超えない値に設定されることが好ましい。この場合、発熱部であるCPU101を十分に冷却しつつファン21cからの騒音による弊害(音声が聞き取り難くなること)を防止することができる。
次のステップS58では、所定時間(例えば5秒〜30秒)が経過したか否かを判断する。この判断は、コントローラ115が有するタイマを用いて行う。ステップS58は、ある程度の発話時間を考慮した処理である。ステップS58での判断が肯定されると、ステップS59に移行する。一方、ステップS58での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。
ステップS59では、マイク20aで音声が入力されたか否かを判断する。ここでの判断は、マイク20aで入力された音の音量レベルが上記基準値以上の場合に肯定され、上記基準値未満の場合に否定される。ステップS59での判断が肯定されると、ステップS60に移行する。一方、ステップS59での判断が否定されると、ステップS61に移行する。
ステップS60では、マイク20aで入力された音声の音量レベルが閾値未満か否かを判断する。このステップS60の趣旨は、ステップS53と同じである。ステップS60での判断が肯定されると、ステップS59に戻る。一方、ステップS60での判断が否定されると、ステップS61に移行する。
ステップS61では、ファン21cの回転数をN1に上げる。
次のステップS62では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS62での判断が肯定されると、ステップS52に戻る。一方、ステップS62での判断が否定されると、フローは、終了する。
変形例5によれば、マイク20aでの音の入力状況及びCPU101の温度に応じてファン21cの回転数を制御するため、CPU101の温度を許容温度範囲内に保ちつつ自拠点での発話による音声を他拠点で聞き取り難くなるのを防止できる。また、変形例5によれば、自拠点で発話が有る場合でも、音声の聞き取りに支障がない場合には、ファン21cの回転数が標準回転数N1にされるため、CPU101の冷却性の低下を更に抑制できる。
なお、上記変形例4では、自拠点での発話の有無及びCPU101の温度に応じてファン21cの回転数を制御しているが、以下に説明する変形例6のように、他拠点での発話の有無及びCPU101の温度に応じてファン21cの回転数を制御しても良い。変形例6では、コントローラ115は、他拠点発話有無判定部を有している。
以下に、変形例6におけるファン21cの制御について、図13を参照して説明する。図13のフローチャートは、コントローラ115の主制御部によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。ここでの制御は、CPU101からコントローラ115に制御開始信号が出力されたときに開始される。
最初のステップS71では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS71での判断が肯定されると、ステップS72に移行する。一方、ステップS71での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、通信接続待ちの状態となる。
ステップS72では、他拠点で発話有りか否かを判断する。ここでの判断は、他拠点発話有無判定部で発話有りの判定結果が得られたときに肯定され、発話無しの判定結果が得られたときに否定される。ステップS72での判断が肯定されると、ステップS73に移行する。一方、ステップS72での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、発話待ちの状態となる。
ステップS73では、ファン21cの回転数を標準回転数N1から回転数N2(<N1)に下げる。回転数N2は、テレビ会議装置10が常温環境下で使用され、通常の負荷が掛かっているときのCPU101の温度が許容温度範囲の上限を下回るような値に設定されることが好ましい。この場合、発熱部であるCPU101を冷却しつつファン21cの作動に伴う騒音による弊害を防止することができる。
次のステップS74では、所定時間(例えば5秒〜30秒)が経過したか否かを判断する。この判断は、コントローラ115が有するタイマを用いて行う。ステップS74は、ファン21cの制御によるCPU101の温度変化の経過を考慮した処理である。ステップS74での判断が肯定されると、ステップS75に移行する。一方、ステップS74での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。
ステップS75では、CPU101の温度が閾値未満であるか否かを判断する。ここでの閾値は、CPU101の許容温度範囲の上限以下の値(好ましくは上限よりも僅かに小さい値)に設定されることが好ましい。ステップS75での判断が肯定されると、ステップS78に移行する。一方、ステップS75での判断が否定されると、ステップS76に移行する。
ステップS76では、ファン21cの回転数をN2からN3(N2<N3<N1)に上げる。回転数N3は、常温環境下でCPU101に高負荷が掛かっているときのCPU101の温度が許容温度範囲の上限を超えない値に設定されることが好ましい。この場合、発熱部であるCPU101を十分に冷却しつつファン21cからの騒音による弊害を防止することができる。
ステップS77では、所定時間(例えば5秒〜30秒)が経過したか否かを判断する。この判断は、コントローラ115が有するタイマを用いて行う。ステップS77は、ある程度の発話時間を考慮した処理である。ステップS77での判断が肯定されると、ステップS78に移行する。一方、ステップS77での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。
ステップS78では、他拠点で発話有りか否かを判断する。ここでの判断は、他拠点発話有無判定部で発話有りの判定結果が得られたときに肯定され、発話無しの判定結果が得られたときに否定される。ステップS78での判断が肯定されると、ステップS77に戻る。一方、ステップS78での判断が否定されると、ステップS79に移行する。
ステップS79では、ファン21cの回転数をN1に上げる。
次のステップS80では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS80での判断が肯定されると、ステップS72に戻る。一方、ステップS80での判断が否定されると、フローは、終了する。
以上説明した変形例6によれば、他拠点での発話の有無及びCPU101の温度に応じてファン21cの回転数を制御するため、CPU101の温度を許容温度範囲内に保ちつつ他拠点での発話による音声を自拠点で聞き取り難くなるのを防止できる。
なお、上記変形例6では、他拠点での発話の有無及びCPU101の温度に応じてファン21cの回転数を制御しているが、以下に説明する変形例7のように、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声の音量レベル及びCPU101の温度に応じてファン21cの回転数を制御しても良い。変形例7では、コントローラ115は、スピーカ音量レベル取得部を有している。
以下に、変形例7におけるファン21cの制御について図14を参照して説明する。図14のフローチャートは、コントローラ115の主制御部によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。ここでの制御は、CPU101からコントローラ115に制御開始信号が出力されたときに開始される。
最初のステップS91では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS91での判断が肯定されると、ステップS92に移行する。一方、ステップS91での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、通信接続待ちの状態となる。
ステップS92では、他拠点からの音声を受信しているか否かを判断する。ここでの判断は、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音の音量レベルが上記所定値以上の場合に肯定され、上記所定値未満の場合に否定される。ステップS92での判断が肯定されると、ステップS93に移行する。一方、ステップS92での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。すなわち、音声入力待ちの状態となる。
ステップS93では、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声の音量レベルが閾値未満か否かを判断する。このステップS93は、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声の音量レベルが充分に大きく、ファン21cの作動に伴う騒音による影響が小さい場合にファン21cの回転数を標準回転数N1に維持する趣旨である。すなわち、ここでの閾値は、ファン21cが標準回転数N1で回転されても自拠点で音声が聞き取り難くならない最低限の値以上に設定される。ステップS93での判断が肯定されると、ステップS94に移行する。一方、ステップS93での判断が否定されると、ステップS102に移行する。
ステップS94では、ファン21cの回転数を標準回転数N1から回転数N2(<N1)に下げる。回転数N2は、テレビ会議装置10が常温環境下で使用され、通常の負荷が掛かっているときのCPU101の温度が許容温度範囲の上限を下回るような値に設定されることが好ましい。この場合、発熱部であるCPU101を冷却しつつファン21cからの騒音による弊害(音声が聞き取り難くなること)を防止することができる。
次のステップS95では、所定時間(例えば5秒〜30秒)が経過したか否かを判断する。この判断は、コントローラ115が有するタイマを用いて行う。ステップS95は、ファン21cの制御によるCPU101の温度変化の経過を考慮した処理である。ステップS95での判断が肯定されると、ステップS96に移行する。一方、ステップS95での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。
ステップS96では、CPU101の温度が閾値未満であるか否かを判断する。ここでの閾値は、CPU101の許容温度範囲の上限以下の値(好ましくは上限よりも僅かに小さい値)に設定されることが好ましい。ステップS96での判断が肯定されると、ステップS99に移行する。一方、ステップS96での判断が否定されると、ステップS97に移行する。
ステップS97では、ファン21cの回転数をN2からN3(N2<N3<N1)に上げる。回転数N3は、常温環境下でCPU101に高負荷が掛かっているときのCPU101の温度が許容温度範囲の上限を超えない値に設定されることが好ましい。
ステップS98では、所定時間(例えば5秒〜30秒)が経過したか否かを判断する。この判断は、コントローラ115が有するタイマを用いて行う。ステップS98は、ある程度の発話時間を考慮した処理である。ステップS98での判断が肯定されると、ステップS99に移行する。一方、ステップS98での判断が否定されると、同じ判断を再び行う。
ステップS99では、他拠点からの音声を受信しているか否かを判断する。ここでの判断は、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音の音量レベルが上記所定値以上の場合に肯定され、上記所定値未満の場合に否定される。ステップS99での判断が肯定されると、ステップS100に移行する。一方、ステップS99での判断が否定されると、ステップS101に移行する。
ステップS100では、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声の音量レベルが閾値未満か否かを判断する。このステップS100の趣旨は、ステップS93と同じである。ステップS100での判断が肯定されると、ステップS98に戻る。一方、ステップS100での判断が否定されると、ステップS101に移行する。
ステップS101では、ファン21cの回転数をN1に上げる。
次のステップS102では、通信中であるか否かを判断する。ここでの判断は、自拠点のテレビ会議装置10と他拠点のテレビ会議装置10とがインターネット回線で接続されているときに肯定され、接続されていないときに否定される。ステップS102での判断が肯定されると、ステップS92に戻る。一方、ステップS102での判断が否定されると、フローは、終了する。
以上説明した変形例7によれば、他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声の音量レベル及びCPU101の温度に応じてファン21cの回転数を制御するため、CPU101の温度を許容温度範囲内に保ちつつ他拠点での発話による音声を自拠点で聞き取り難くなるのを防止できる。
なお、CPU101の温度を計測する温度センサを用いた制御は、変形例5〜7以外の方法で行っても良い。例えばコントローラ115が、温度センサの計測値をリアルタイムで取得し、取得した計測値の変化にファン21cの回転数を追従させても良い。
具体的には、例えば回転数N2〜標準回転数N1の範囲を高回転範囲(例えば回転数N3〜標準回転数N1)と低回転範囲(例えば回転数N2〜回転数N3)に分割し、発話が有るときや音量レベルが閾値未満ときにはファン21cの回転数を低回転範囲において温度センサの計測値に追従させ、発話が無いときや音量レベルが閾値以上のときにはファン21cの回転数を高回転範囲において温度センサの計測値に追従させても良い。なお、「ファンの回転数を温度センサの計測値の変化に追従させる」とは、温度センサの計測値が上昇したときにファンの回転数を上昇させ、温度センサの計測値が下降したときにファンの回転数を下降させることを意味する。
また、マイク20aで入力される音量レベルやスピーカ18aから出力される音量レベルに基づいた制御は、上記実施形態や変形例で説明したものに限られない。例えば、ファン21cの回転数をマイク20aで入力される音の音量レベルの変化に追従させても良いし、ファン21cの回転数を他拠点から送信されスピーカ18aから出力される音声の音量レベルの変化に追従させても良い。
この場合、ファン21cの作動に伴って発生する音の音量レベルを、自拠点又は他拠点での発話による音声の音量レベルに応じた音量レベル(音声の聞き取りに影響しない程度の音量レベル)に調整することができるため、発熱部(例えばCPU101)の冷却性と発話による音声の聞き取り性とを高次元で両立させることができる。なお、「ファンの回転数を音量レベルの変化に追従させる」とは、音量レベルが上昇したときにファンの回転数を上昇させ、音量レベルが下降したときにファンの回転数を下降させることを意味する。
また、上記実施形態及び各変形例では、マイク20a及びスピーカ18aが、制御装置24及びファン21cが収容された筐体25に一体的に設けられているが、マイク20a及びスピーカ18aの一方は、筐体25と別体であっても良い。
また、上記実施形態及び各変形例では、通信装置として、音声の送受信(双方向通信)が可能なテレビ会議装置10について説明したが、これに限らず、音声の送信及び受信の一方のみが可能な装置であっても良い。音声の送信のみが可能な装置の場合には送信すべき音声を入力するマイクを有していることが好ましく、音声の受信のみが可能な装置の場合には受信される音声を出力するスピーカを有していることが好ましい。
また、上記実施形態及び各変形例では、一例としてCPU101を発熱部と呼んでいるが、制御装置24の他の構成要素(例えばチップセット等)を発熱部と呼んでも良い。
また、自拠点での発話による音声を他拠点に送信するときに行われる制御(図7、図8、図11、図12のいずれかの制御)と、他拠点での発話による音声を受信して自拠点で聞くときに行われる制御(図9、図10、図13、図14のいずれかの制御)の双方を、制御装置24のコントローラ又はCPUが行うようにしても良い。
また、上記実施形態及び各変形例のテレビ会議装置に用いる会議装置用プログラムを、パソコンを利用したソフトウェアベースのものと同等とすることで、中継装置4や通信管理装置5の不要な会議システムが構築可能(LANやWANのみを用いた会議システムも構築可能)となる。このように本実施の形態にかかるテレビ会議装置10は、上述した会議システム100の構築に用いることに限定されない。
また、上記実施形態及び各変形例では、テレビ会議装置10が、例えば一室内で用いられているが、これに限定されない。テレビ会議装置10は、上述の如く、小型かつ薄型のポータブルタイプであり、携帯性に優れるため、特定の場所に据え置かれる必要はなく、自由に持ち運びし、様々な場所で用いられることが期待できる。すなわち、テレビ会議装置10は、非常にユーティリティーに富む。
また、上記実施形態及び各変形例では、本発明は、いわゆるポータブルタイプ(可搬型)のテレビ会議装置10に適用されたが、本発明は、いわゆる据え置き型のテレビ会議装置にも適用できる。
また、上記実施形態及び各変形例では、テレビ会議(情報共有)は、12拠点間で行われているが、これに限らず、要は、複数の拠点間で行われれば良い。この場合も、各拠点にテレビ会議装置10を配置することが好ましい。
また、上記実施形態及び各変形例のテレビ会議装置(通信装置ともいう)で実施されるフローを実行するプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、上記実施形態及び各変形例のテレビ会議装置(通信装置ともいう)で実施されるフローを実行するプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のテレビ会議装置(通信装置ともいう)で実施されるフローを実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、上記実施形態及び各変形例のテレビ会議装置(通信装置ともいう)で実施されるフローを実行するためのプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成しても良い。
また、上記実施形態及び各変形例では、本発明をテレビ会議の専用装置に適用した例を挙げて説明したが、例えばパーソナルコンピュータ、通信網としての電話回線を介して音声の送受信を行う電話会議装置などのマイク及びスピーカの少なくとも一方が、発熱源を冷却するためのファンが収容された筐体に設けられた機器全般に適用することができる。
18a…スピーカ、20a…マイク、21c…ファン、24…制御装置、25…筐体、10…テレビ会議装置(通信装置)。
特願2012−235264号公報

Claims (9)

  1. マイクと、
    前記マイクで入力された音を通信網を介して送信する制御装置と、
    前記制御装置を冷却するためのファンと、
    前記マイク、前記制御装置及び前記ファンが設けられた筐体と、を備え、
    前記制御装置は、前記マイクでの音の入力状況に基づいて前記ファンの回転数を制御する回転数制御部を含む通信装置。
  2. 前記回転数制御部は、前記マイクで入力される音の音量レベルに基づいて前記回転数を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記回転数制御部は、前記回転数を前記音量レベルの変化に追従させることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 通信網を介して音声を受信する制御装置と、
    前記制御装置で受信された音声を出力するスピーカと、
    前記制御装置を冷却するためのファンと、
    前記制御装置、前記スピーカ及び前記ファンが設けられた筐体と、を備え、
    前記制御装置は、前記スピーカからの音声の出力状況に基づいて前記ファンの回転数を制御する回転数制御部を含む通信装置。
  5. 前記回転数制御部は、前記スピーカから出力される音声の音量レベルに基づいて前記回転数を制御することを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記回転数制御部は、前記回転数を前記音量レベルの変化に追従させることを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記制御装置の温度を計測する温度センサを更に備え、
    前記回転数制御部は、前記温度センサでの計測結果に基づいて前記回転数を制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の通信装置。
  8. 複数の拠点間での情報共有を行うために任意の一拠点で用いられる通信装置であって、
    マイクと、
    前記マイクで入力された音を通信網を介して他拠点に送信する制御装置と、
    前記制御装置を冷却するためのファンと、
    前記マイク、前記制御装置及び前記ファンが設けられた筐体と、を備え、
    前記制御装置は、前記一拠点での発話の有無を判定する判定部と、該判定部での判定結果に基づいて前記ファンの回転数を制御する回転数制御部とを含む通信装置。
  9. 複数の拠点間での情報共有を行うために任意の一拠点で用いられる通信装置であって、
    他拠点から通信網を介して送信される音声を受信する制御装置と、
    前記制御装置で受信された音声を出力するスピーカと、
    前記制御装置を冷却するためのファンと、
    前記制御装置、前記スピーカ及び前記ファンが設けられた筐体と、を備え、
    前記制御装置は、前記他拠点での発話の有無を判定する判定部と、該判定部での判定結果に基づいて前記ファンの回転数を制御する回転数制御部とを含む通信装置。

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