JP2016080848A - 表示体及び表示体付き物品 - Google Patents
表示体及び表示体付き物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016080848A JP2016080848A JP2014211519A JP2014211519A JP2016080848A JP 2016080848 A JP2016080848 A JP 2016080848A JP 2014211519 A JP2014211519 A JP 2014211519A JP 2014211519 A JP2014211519 A JP 2014211519A JP 2016080848 A JP2016080848 A JP 2016080848A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- display body
- light
- concavo
- light transmission
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
- Holo Graphy (AREA)
Abstract
【解決手段】光透過層11の一方の主面上に、光透過層11に平行な平行部と光透過層11と90°以下の角度をなす斜面部とからなる複数の凹凸構造領域12が形成され、その上面に反射層13と接着層15がこの順に積層された表示体であって、凹凸構造領域12のピッチが人間の目の分解能以下で、回折光が認知できないことを特徴とする表示体であって、前記光透過層の垂直方向から見た凹凸構造12の平行部と斜面部の面積比率が、凹凸構造領域12ごとに異なることを特徴とする表示体である
【選択図】 図2
Description
そこで、本発明は、それを観察した際に、観察方向によって色が変化する画像表示体の提供を目的とした。
この表示体の凹凸構造は、光透過層と平行な平行部と光透過層と角度を有する斜面部で構成されている。よって、光透過層に対して垂線方向から光を入射させ同じ方向から観察すると、平行部と斜面部への光の入射角が異なるため、薄膜干渉により平行部と斜面部では異なる色が表示される。また、斜面部の角度を変化させることで斜面部に異なる色を表示させることができる。さらに、凹凸構造の中心間距離が人間の目の分解能以下であるため、平行部と斜面部で表示される色は、並置加法混色により混色が知覚される。また、斜面部に光透過層に対して垂線方向から光を入射させ斜面部方向から表示体を観察した場合には、斜面部からの干渉光のみ観察されるため色が変化する。
この表示体の凹凸構造は、光透過層と平行な平行部と光透過層と角度を有する斜面部及び光透過層と垂線方向の垂線部で構成されている。よって、斜面部に光透過層に対して垂線方向から光を入射させ、表示体を回転させた場合に、垂線部では反射光が確認できないのに対して、斜面部では反射光を確認できる。よって、異なる色を表現することができる。つまり、表示体を回転することで画像の切り替えを行うことが可能となる。
凹凸構造領域毎に凹凸構造の平行部、斜面部を光透過層の垂線方向から観察した際に面積比率が異なる。この面積比率によって色を制御することが可能である。
面積比率を予め用意した画像の濃淡に対応させて作成することで、デザイン性を向上することが可能である。
前記凹凸構造の凸部又は凹部が光透過層と平行な面と4つの面で構成されている。これにより、斜面部又は垂線部の数が限定されるため、表示体を回転させたときの画像切り替わ
りの判断を容易にすることが可能となる。
凹凸構造に設けられている反射層の膜厚が、凹凸構造領域毎に異なっている。これにより、干渉色が異なる。よって、表現できる干渉色を増やすことができる。
凹凸構造に設けられている反射層の屈折率が、凹凸構造領域毎に異なっている。これにより、干渉色が異なる。よって、表現できる干渉色を増やすことができる。
表示体を基材に接着層を介して貼付することにより、容易にセキュリティ性を向上させた物品の提供が可能である。
以下、本発明の表示体について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の表示体の1実施例を示す上面視の平面図である。図2は、図1のI−I線に沿った断面図である。表示体10は、少なくとも光透過層11及び反射層13、接着層15を含んでいる。図2に示す例では、光透過層11側を前面側(観察者側)とし、接着層15側を背面側としている。
る。また、接着層15は、反射層13上に形成されている。
図8は第2凹凸構造領域12bに、光透過層の垂線方向から光を入射させた場合の光の挙動を示している。上面部14a又は下面部14bでは、入射光が反射の法則にしたがって反射する。斜面部14cは、入射角45度で光が入射、反射し、さらに、隣接する斜面部に入射して反射する。図9は斜面部14cに入射して対向する斜面14cで再反射しない光の軌跡を示している。
この等式(1)において、dは回折格子の格子定数を表し、λは入射光及び回折光の波長を表している。また、αは、0次回折光、すなわち、透過光又は正反射光の射出角を表している。換言すれば、αの絶対値は、照明光の入射角と等しく、入射角とはZ軸に対して対称な関係である(反射型回折格子の場合)。なお、α、βは、Z軸から時計回りの方向を正方向とする。
等式(2)から明らかなように、観察者に特定の色を知覚させるには、その色に対応した波長λと照明光の入射角|αN|と格子定数dとを、それらが等式(2)に示す関係を満足するように設定すればよい。例えば、波長が400nm乃至700nmの範囲内にある全ての光成分を含んだ白色光を照明光として使用し、照明光の入射角|αN|を45°とし、さらに、空間周波数(格子定数の逆数)が1000本/mm乃至1800本/mmの範囲内で分布している回折格子を使用するとする。この場合、回折格子をその法線方向から観察すると、空間周波数が約1600本/mmの部分は青く見え、空間周波数が約11
00本/mmの部分は赤く見える。
ここで、mは次数であり、TOは光学的距離である。TOは、物理的な距離に加え、光が伝搬する媒質の屈折率が考慮される。光学薄膜30の膜厚をD、屈折率をnとするとTO=nDが成り立つ。このとき、他の波長では打ち消し合う干渉が起こるため、特定の波長以外は認識できなくなる。これは、薄膜の光学的距離を制御することで光源側の面に反射する光の波長を制御することが可能となることを意味している。
また、図9の斜面部14cに光が入射した場合、つまり入射角45度の場合を考える。すると式(3)は式(5)のように強め合う干渉式を導ける。
上記に示したように入射角が変わると強め合う波長が変わる。このことは、凹凸構造の傾斜を変化させることによって、反射する波長を制御できることを意味する。
意した画像の濃淡に対応している。濃淡を256階調のグレースケールで表現し、凹凸構造領域の上面部と下面部の面積比率を1〜100%する。階調に面積比率が対応するように、階調数を画像上に配置することでデザインを行う。つまり、画像で階調数が1の場合には、上面部と下面部の面積比率が1%であり、階調数が50の場合には、上面部と下面部の面積割合が50%である。
は、表面保護層兼剥離層42及び光透過エンボス層49、反射層48、接着層45、プラスチック基材44が積層されてなる積層体である。図17に示す例では、表面保護層兼剥離層42側を前面側とし且つプラスチック基材44側を背面側としている。光透過エンボス層49と反射層48との界面は、前記凹凸構造領域46bと平坦領域46cとを含んでいる。反射層は、ZnSで膜厚が50nmで凹凸構造に均一に設けられている。
11…光透過層
12…凹凸構造領域
13…反射層
15…接着層
41…印刷部
14…凹凸構造部
30…光学薄膜
302…光源
303…観察者
304…入射光
305…反射光
306…透過光
Claims (8)
- 光透過層の一方の主面上に、光透過層に平行な平行部と光透過層と90°以下の角度をなす斜面部とからなる複数の凹凸構造領域が形成され、その上面に反射層と接着層がこの順に積層された表示体であって、凹凸構造領域のピッチが人間の目の分解能以下で、回折光が認知できないことを特徴とする表示体。
- 光透過層の一方の主面上に、光透過層に平行な平行部と光透過層と90°以下の角度をなす斜面部と光透過層と直交する斜面部とからなる複数の凹凸構造領域が形成され、その上面に反射層と接着層がこの順に積層された表示体であって、凹凸構造領域のピッチが人間の目の分解能以下で、回折光が認知できないことを特徴とする表示体。
- 前記光透過層の垂直方向から見た凹凸構造の平行部と斜面部の面積比率が、凹凸構造領域ごとに異なることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示体。
- 前記面積比率は、予め用意した画像の濃淡に対応して設定することを特徴とする請求項3に記載の表示体。
- 前記凹凸構造の凸部又は凹部が光透過層と平行な面と4つの面で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の表示体。
- 前記反射層の膜厚が凹凸構造領域ごとに異なることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の表示体。
- 前記凹凸構造領域ごとに反射層の屈折率が異なることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の表示体。
- 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の表示体が貼付されていることを特徴とする表示体付き物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014211519A JP2016080848A (ja) | 2014-10-16 | 2014-10-16 | 表示体及び表示体付き物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014211519A JP2016080848A (ja) | 2014-10-16 | 2014-10-16 | 表示体及び表示体付き物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016080848A true JP2016080848A (ja) | 2016-05-16 |
Family
ID=55958545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014211519A Pending JP2016080848A (ja) | 2014-10-16 | 2014-10-16 | 表示体及び表示体付き物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016080848A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018032015A (ja) * | 2016-08-23 | 2018-03-01 | 凸版印刷株式会社 | 表示体、及び、物品 |
CN112823315A (zh) * | 2018-10-16 | 2021-05-18 | 凸版印刷株式会社 | 一体化3维显示体以及识别信息记录方法 |
JP2022525371A (ja) * | 2019-03-29 | 2022-05-12 | 中▲鈔▼特▲種▼防▲偽▼科技有限公司 | 光学偽造防止素子及びその製造方法 |
JP7494591B2 (ja) | 2020-06-16 | 2024-06-04 | Toppanホールディングス株式会社 | 表示体 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008107472A (ja) * | 2006-10-24 | 2008-05-08 | Toppan Printing Co Ltd | 表示体および印刷物 |
JP2008275740A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Toppan Printing Co Ltd | 表示体及び積層体 |
US20080286501A1 (en) * | 2007-05-07 | 2008-11-20 | Jds Uniphase Corporation | Structured surfaces that exhibit color by rotation |
WO2013084960A1 (ja) * | 2011-12-07 | 2013-06-13 | 凸版印刷株式会社 | 表示体、転写箔、及び表示体付き物品 |
JP2013233733A (ja) * | 2012-05-09 | 2013-11-21 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止媒体、偽造防止ステッカー、偽造防止転写箔及び検証方法 |
-
2014
- 2014-10-16 JP JP2014211519A patent/JP2016080848A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008107472A (ja) * | 2006-10-24 | 2008-05-08 | Toppan Printing Co Ltd | 表示体および印刷物 |
JP2008275740A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Toppan Printing Co Ltd | 表示体及び積層体 |
US20080286501A1 (en) * | 2007-05-07 | 2008-11-20 | Jds Uniphase Corporation | Structured surfaces that exhibit color by rotation |
WO2013084960A1 (ja) * | 2011-12-07 | 2013-06-13 | 凸版印刷株式会社 | 表示体、転写箔、及び表示体付き物品 |
JP2013233733A (ja) * | 2012-05-09 | 2013-11-21 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止媒体、偽造防止ステッカー、偽造防止転写箔及び検証方法 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018032015A (ja) * | 2016-08-23 | 2018-03-01 | 凸版印刷株式会社 | 表示体、及び、物品 |
JP7027716B2 (ja) | 2016-08-23 | 2022-03-02 | 凸版印刷株式会社 | 表示体、及び、物品 |
CN112823315A (zh) * | 2018-10-16 | 2021-05-18 | 凸版印刷株式会社 | 一体化3维显示体以及识别信息记录方法 |
JP2022525371A (ja) * | 2019-03-29 | 2022-05-12 | 中▲鈔▼特▲種▼防▲偽▼科技有限公司 | 光学偽造防止素子及びその製造方法 |
JP7417625B2 (ja) | 2019-03-29 | 2024-01-18 | 中▲鈔▼特▲種▼防▲偽▼科技有限公司 | 光学偽造防止素子及びその製造方法 |
JP7494591B2 (ja) | 2020-06-16 | 2024-06-04 | Toppanホールディングス株式会社 | 表示体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4961944B2 (ja) | 表示体及び印刷物 | |
JP6237759B2 (ja) | 表示体およびラベル付き物品 | |
JP5434144B2 (ja) | 表示体及びラベル付き物品 | |
JP5303879B2 (ja) | 表示体及びラベル付き物品 | |
JP5272434B2 (ja) | 表示体 | |
TW202142905A (zh) | 光開關裝置 | |
JP2008275740A (ja) | 表示体及び積層体 | |
JP5266770B2 (ja) | レリーフ構造形成層からなる表示体及びラベル付き物品 | |
JP5741125B2 (ja) | 表示体及びラベル付き物品 | |
KR20090130329A (ko) | 표시체 및 정보 인쇄물 | |
JP2014191337A (ja) | 画像表示体および物品 | |
JP7334414B2 (ja) | 光学素子、転写箔、および、認証体 | |
CN105319628B (zh) | 一种光学防伪元件 | |
JP5082378B2 (ja) | 表示体及び印刷物 | |
JP6349834B2 (ja) | 表示体、表示体の製造方法、ラベル付き物品 | |
JP5515244B2 (ja) | 表示体及びラベル付き物品 | |
JP2012123102A (ja) | 表示体及びラベル付き物品 | |
JP5504732B2 (ja) | 表示体及びラベル付き物品 | |
JP2015068849A (ja) | 表示体及びラベル付き物品 | |
JP2016080848A (ja) | 表示体及び表示体付き物品 | |
JP5272438B2 (ja) | 表示体及びラベル付き物品 | |
WO2019182050A1 (ja) | 光学素子、転写箔、認証体、および、認証体の検証方法 | |
JP5349772B2 (ja) | 表示体及びラベル付き物品 | |
JP2018081248A (ja) | 表示体及び物品 | |
JP6379547B2 (ja) | 画像表示体および情報媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170922 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180620 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180626 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180823 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190129 |