JP2016080179A - 空気調和機 - Google Patents

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伊藤 浩二
Koji Ito
浩二 伊藤
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耕士 樋口
Koji Higuchi
耕士 樋口
篤貴 青柳
Atsutaka Aoyanagi
篤貴 青柳
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Fumihiko Sugiyama
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Abstract

【課題】効率が良い運転が行える複数の冷凍サイクルを有する安価な空気調和機を提供する。【解決手段】本発明の空気調和機は、圧縮機1a、四方弁2a、排熱側熱交換器3a、膨張装置4aおよび利用側熱交換器5aが冷媒配管h4で接続される上流側冷凍装置R1と、圧縮機1b、四方弁2b、排熱側熱交換器3b、膨張装置4bおよび利用側熱交換器5bが冷媒配管h5で接続される下流側冷凍装置R2とを備え、利用側熱交換器5a、5bの熱負荷媒体の流路h1が上流側冷凍装置R1と下流側冷凍装置R2の順に直列に接続され、上流側冷凍装置R1の排熱側熱交換器3aと下流側冷凍装置R2の排熱側熱交換器3bとは同等のまたは同等に近い熱交換容量を有し、下流側の圧縮機1bの運転容量は、上流側の圧縮機1aの運転容量より大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機に関する。
従来、冷暖房を行う空気調和機は特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載の空気調和機は2個の冷凍サイクルの熱負荷媒体を各々の利用側熱交換器を直列に接続する。そして、熱負荷媒体の上流側の圧縮機の運転容量を下流側の圧縮機の運転容量より大きくすることで効率の高い運転を達成できると記載されている。
特許第4999529号公報
ところで、従来の特許文献1の空気調和機は、熱負荷媒体の上流側冷凍サイクルの圧縮機の運転容量を大きくすることで上流側の効率の良い運転比率を大きくすることで熱源機全体(空気調和機全体)の効率を向上するとしている。
冷却運転の場合、上流側冷凍サイクルは蒸発温度が高い運転を行うため、上流側冷媒循環量が増加し、高圧圧力が上昇するため、排熱側の熱交換器の容量を大きくする必要がある。そのため、熱交換器の容量の増大によりを伝熱面積が増加して熱交換器が大型化し、熱源機の製品寸法が大きくなるという課題がある。排熱側の熱交換器の容量が大きくできない場合、高圧圧力が上昇して圧縮機が高速運転となり、消費電力の増大により効率(COP:Coefficient Of Performance)が低下するという課題がある。
加熱運転の場合は、上流側冷凍サイクルの凝縮温度が低いため、蒸発側の熱交換器の熱交換量が増加する。そのため、排熱側の熱交換器の容量を大きくする必要があり、冷却運転と同様に、熱交換器の伝熱面積が増加して熱交換器が大型化し、熱源機の製品寸法が大きくなる課題がある。排熱側の熱交換器の容量が大きくできない場合、低圧圧力が低下し、圧縮機が高速運転となり消費電力の増大による効率低下という課題がある。
本発明は上記実状に鑑み、効率が良い運転が行える複数の冷凍サイクルを有する安価な空気調和機の提供を目的とする。
前記課題を解決するため、第1の本発明の空気調和機は、圧縮機、四方弁、排熱側熱交換器、膨張装置および利用側熱交換器が冷媒配管で接続される上流側冷凍装置と、圧縮機、四方弁、排熱側熱交換器、膨張装置および利用側熱交換器が冷媒配管で接続される下流側冷凍装置とを備え、前記利用側熱交換器の熱負荷媒体の流路が前記上流側冷凍装置と前記下流側冷凍装置の順に直列に接続され、前記上流側冷凍装置の排熱側熱交換器と前記下流側冷凍装置の排熱側熱交換器とは同等のまたは同等に近い熱交換容量を有し、 下流側の前記圧縮機の運転容量は、上流側の前記圧縮機の運転容量より大きい。
第2の本発明の空気調和機は、圧縮機、四方弁、排熱側熱交換器、膨張装置および利用側熱交換器が冷媒配管で接続される上流側冷凍装置と、圧縮機、四方弁、排熱側熱交換器、膨張装置および利用側熱交換器が冷媒配管で接続される下流側冷凍装置とを備え、前記利用側熱交換器の熱負荷媒体の流路が前記上流側冷凍装置と前記下流側冷凍装置の順に直列に接続され、前記上流側冷凍装置の排熱側熱交換器と前記下流側冷凍装置の排熱側熱交換器とは同等のまたは同等に近い熱交換容量を有し、前記下流側の利用側熱交換器の出口の熱負荷媒体の温度と、前記下流側の利用側熱交換器と前記上流側の利用側熱交換器の間の熱負荷媒体の温度である中間温度との差は、前記中間温度と前記上流側の利用側熱交換器の入口の熱負荷媒体の温度との差とほぼ同じである。
第3の本発明の空気調和機は、圧縮機、四方弁、排熱側熱交換器、膨張装置および利用側熱交換器が冷媒配管で接続される冷凍装置を複数備え、前記各冷凍装置の前記利用側熱交換器の熱負荷媒体の流路が、順番に直列に接続され、前記各冷凍装置の前記排熱側熱交換器は、同等のまたは同等に近い熱交換容量を有し、前記各冷凍装置の前記圧縮機の運転容量が上流側から下流側になるに従って大きくなる。
本発明によれば、効率が良い運転が行える複数の冷凍サイクルを有する安価な空気調和機を実現できる。
本発明に係る空気調和機のサイクル系統図。 (a)は冷却運転での利用側熱交換器の上流側、下流側の熱負荷媒体と冷媒温度の関係図、 (b)は加熱運転での利用側熱交換器の上流側、下流側の熱負荷媒体と冷媒温度の関係図。 本発明の実施形態2に係る空気調和機の冷凍サイクル系統図。 本発明の実施形態3に係る空気調和機の冷凍サイクル系統図。 実施形態3に係る一例の空気調和機の冷凍サイクル系統図。 本発明の実施形態4に係る空気調和機の冷凍サイクル系統図。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
<<実施形態1>>
本発明の空気調和機の実施形態1を図1、図2により説明する。
図1に、本発明に係る空気調和機のサイクル系統図を示す。
実施形態1の空気調和機Cは、複数の冷凍サイクルで構成される冷暖房を行う空気調和機である。
空気調和機Cは、上流側冷凍サイクルR1と下流側冷凍サイクルR2との2つの冷凍サイクルで構成される。
上流側冷凍サイクルR1は、圧縮機1a、四方弁2a、排熱側熱交換器3a、膨張装置4a、利用側熱交換器5a、およびアキュムレータ6aが、配管h4を介して接続されている。
下流側冷凍サイクルR2は、上流側冷凍サイクルR1と同様、圧縮機1b、四方弁2b、排熱側熱交換器3b、膨張装置4b、利用側熱交換器5b、およびアキュムレータ6bが、配管h5を介して接続されている。
図1中、四方弁2a、2bの実線は、冷却運転時の冷媒の流れを示し、点線は、加熱運転時の冷媒の流れを示す。
また、図1中の配管h4、h5に付加される実線矢印は冷却運転時の冷媒の流れを示し、点線矢印は加熱運転時の冷媒流れを示す。
上流側冷凍サイクルR1の利用側熱交換器5aの熱負荷媒体流路と、下流側冷凍サイクルR2の利用側熱交換器5bの熱負荷媒体流路とは、直列に配管h3を介して、接続されている。熱負荷媒体は、配管h1を通過して、上流側の利用側熱交換器5aから下流側の利用側熱交換器5bへ流れる構成である。なお、熱負荷媒体とは、空気調和機Cの冷房や暖房を担う熱媒体である。
圧縮機1a,1bは、それぞれスクロール圧縮機、ロータリー圧縮機、スクリュー圧縮機等で運転容量が可変である圧縮機、運転容量が固定の圧縮機等で構成されている。
利用側熱交換器5a,5bは、積層プレート式熱交換器、シェルアンドチューブ式熱交換器、二重管熱交換器等で構成されている。
上流側冷凍サイクルR1の利用側熱交換器5aの入口の配管h2には熱負荷媒体の温度を測定するサーミスタなどの温度センサs1が設置されている。
上流側冷凍サイクルR1と下流側冷凍サイクルR2との間の配管h1には、サーミスタなどの温度センサs2が設置されている。
下流側冷凍サイクルR2の利用側熱交換器5bの出口の配管h3には熱負荷媒体の温度を測定するサーミスタなどの温度センサs3が設置されている。
そして、上流側の圧縮機1aの出口側には圧力センサs4が設けられ、下流側の圧縮機1bの出口側には圧力センサs5が設けられている。
上流側の排熱側熱交換器3aと下流側の排熱側熱交換器3bとは、同等または同等に近い熱交換容量をもつ熱交換器が用いられる。従って、排熱側熱交換器3a、3bは同じ熱交換器を使用できるというメリットがある。
なお、空気調和機Cは、不図示のコントローラなどの制御装置によって制御される。
具体的には、制御装置には、温度センサs1、s2、s3、圧力センサs4、s5などの検出信号が入力される。また、制御装置から、圧縮機1a、1b、四方弁2a、2b、膨張装置4a、4bなどを制御する制御信号が各機器にそれぞれ出力される。
<冷却運転>
図1の実線矢印などで示す冷却運転の場合、上流側冷凍サイクルR1においては、圧縮機1aで圧縮された高温高圧のガス冷媒は四方弁2aの流路(実線で示す)を通り排熱側熱交換器3aにより放熱して凝縮され常温高圧の液冷媒となる。そして、常温高圧の液冷媒は、膨張装置4aにより減圧されて低温低圧の液冷媒となり、利用側熱交換器5aにおいて、配管h2から送られる熱負荷媒体と熱交換して蒸発され低温低圧のガス冷媒となり圧縮機1aに戻る。利用側熱交換器5aでは、低温低圧の液冷媒は、蒸発潜熱により熱負荷媒体から吸熱して熱負荷媒体を冷却する。
熱負荷媒体は、仮に水とすると、上流側冷凍サイクルR1の利用側熱交換器5aでの熱交換により冷却され冷水が生成される。そして、配管h1を通って下流側冷凍サイクルR2の利用側熱交換器5bに流入する。
下流側冷凍サイクルR2においては、冷却運転の場合、図1の実線矢印で示すように、圧縮機1bで圧縮された高温高圧のガス冷媒は四方弁2bの実線で示す流路を通り、排熱側熱交換器3bにより放熱して凝縮され常温高圧の液冷媒となる。
そして、常温高圧の液冷媒は膨張装置4bにより減圧されて低温低圧の液冷媒となり、利用側熱交換器5bにおいて、配管h1から送られる熱負荷媒体と熱交換して蒸発され低温低圧のガス冷媒となり圧縮機1bに戻る。
低温低圧の液冷媒は、利用側熱交換器5bで蒸発潜熱により、上流側の利用側熱交換器5aで冷却された熱負荷媒体からさらに吸熱して熱負荷媒体を冷却する。
このように、熱負荷媒体の水は、上流側冷凍サイクルR1で生成された冷水が、下流側冷凍サイクルR2に流入してさらに冷却され、所望の設定温度の冷水が生成される。
<加熱運転>
図1の破線矢印等で示す加熱運転の場合、上流側冷凍サイクルR1においては、圧縮機1aで圧縮された高温高圧のガス冷媒は四方弁2aの点線で示す流路を通り、利用側熱交換器5aにより熱負荷媒体と熱交換して放熱して凝縮され、常温高圧の液冷媒となる。常温高圧の液冷媒は、膨張装置4aにより減圧されて低温低圧の液冷媒となる。低温低圧の液冷媒は、排熱側熱交換器3aにより蒸発され低温低圧のガス冷媒となり、圧縮機1aに戻る。
熱負荷媒体は、仮に水とした場合、上流側冷凍サイクルR1の利用側熱交換器5aでの熱交換で加熱され温水が生成される。該温水は配管h1を通って下流側冷凍サイクルR2の利用側熱交換器5bに流入する。
下流側冷凍サイクルR2においては、加熱運転の場合、破線矢印で示すように、圧縮機1bで圧縮された高温高圧のガス冷媒は四方弁2bの点線で示す流路を通り、利用側熱交換器5bにより熱負荷媒体と熱交換して放熱して凝縮され、常温高圧の液冷媒となる。常温高圧の液冷媒は、膨張装置4bにより減圧されて低温低圧の液冷媒となる。低温低圧の液冷媒は、排熱側熱交換器3bにより蒸発され低温低圧のガス冷媒となり、圧縮機1bに戻る。
下流側冷凍サイクルR2において、下流側の利用側熱交換器5bに配管h1を通って流入する温水は、利用側熱交換器5bでの熱交換で加熱され、さらに温度が上昇し、所望の設定温度の温水が生成される。
<冷却運転の利用側熱交換器5a、5bの上流・下流側の熱負荷媒体と冷媒温度の関係>
図2(a)に、冷却運転での利用側熱交換器の上流側、下流側の熱負荷媒体と冷媒温度の関係図を示し、図2(b)に、加熱運転での利用側熱交換器の上流側、下流側の熱負荷媒体と冷媒温度の関係図を示す。なお、図2において、実線矢印は利用側熱交換器5a、5bでの冷媒の温度を示し、破線矢印は利用側熱交換器5a、5bでの熱負荷媒体の温度を示す。
図2(a)に示す冷却運転の場合、上流側冷凍サイクルR1の利用側熱交換器5aは冷水温度が高いため、冷媒の蒸発温度は高い。一方、下流側冷凍サイクルR2の利用側熱交換器5bは上流側の利用側熱交換器5aより冷水温度が低いため、冷媒の蒸発温度が低くなる。
従って、上流側、下流側の圧縮機6a、6bの運転容量が同一の場合、上流側冷凍サイクルR1の方が下流側冷凍サイクルR2より蒸発温度が高いため、圧縮機1aの吸入部の比容積(単位質量が占める容積)が小さくなり、冷媒循環量が増加して冷却能力は大きくなる。また、蒸発温度が高いと圧縮機1aの吸入圧力が上昇し、冷媒の高圧と低圧との圧力差が小さくなる。そのため、圧縮機1aの運転が比較的低速運転で済み、消費電力は低減できる。この際、上流側の排熱側熱交換器3aは下流側冷凍サイクルR2の排熱側熱交換器3bに対して、冷媒循環量の増加により熱交換量が増加する。
例えば、熱交換器での 熱交換量Qは次式で表わされる。
熱交換量Q=K・A・ΔT (1)
ここで、Kは熱交換器での熱貫流率、Aは熱交換器での伝熱面積、ΔTは冷凍サイクルR1、R2を流れる水(熱媒体)と冷媒との温度差を表わす。
上流側冷凍サイクルR1の利用側熱交換器5aにおいての水と冷媒との温度差ΔT1と、下流側冷凍サイクルR2の利用側熱交換器5bにおいての水と冷媒との温度差ΔT2とは以下の関係になる。
上流側冷凍サイクルR1の冷媒の温度と下流側冷凍サイクルR2の冷媒の温度とは等しいとすると、上流側冷凍サイクルR1の利用側熱交換器5a入口での水の温度は、下流側冷凍サイクルR2の利用側熱交換器5bへの入口での水の温度より高いので、 ΔT1>ΔT2 の関係となる。
従って、式(1)より、熱交換量Qは、上流側冷凍サイクルR1の熱交換量Q1が下流側冷凍サイクルR2の熱交換量Q2より大きくなる。
そのため、上流側冷凍サイクルR1の排熱側熱交換器3aが排熱する熱量が大きく充分に排熱できないことが起こり、圧縮機1aの高圧側が高圧となる。そのため、圧縮機1aが高速回転となり、消費電力が増加する。この際、上流側の排熱側熱交換器3aの熱交換性能と下流側の排熱側熱交換器3bの熱交換性能とが等しいため、下流側の排熱側熱交換器3bの熱交換量は余力がある状態にあると考えられる。そのため、上流側の排熱側熱交換器3aでの排熱を充分行うためには、容量を大きくする必要がある。
そこで、本実施形態では、下流側冷凍サイクルR2の圧縮機6bの運転容量を上流側冷凍サイクルR1の圧縮機6aの運転容量より大きくし、上流側と下流側との熱交換容量をバランスさせる(同等または同等に近くする)。
上流側と下流側とで同一の冷却能力を出す場合、上流側、下流側の圧縮機6a、6bの運転容量を同一とした場合と比較すると、上流側の圧縮機6aの運転容量を減少させ、下流側の圧縮機6bの運転容量を増加させることとなる。
上流側冷凍サイクルR1は圧縮機1aの運転容量(冷媒の吐出容量)を減少させたため冷媒の高圧圧力は低下し、下流側冷凍サイクルR2は圧縮機1bの運転容量を増加させたため、高圧圧力は上昇する。そのため、上流側の排熱側熱交換器3aの熱交換量は減少し、下流側の排熱側熱交換器3bの熱交換量は増加するため、上・下流側の排熱側熱交換器3a、3bの容量を効率よく使うことができる。
詳述すると、下流側冷凍サイクルR2の圧縮機1bの運転容量を増加させることで、上流側冷凍サイクルR1と下流側冷凍サイクルR2との間の配管h1における熱負荷媒体の中間温度は上昇する。そのため、下流側冷凍サイクルR2の蒸発温度は上昇し、下流側の圧縮機1bの吸入部の比容積が小さくなり、冷媒循環量が増加して冷却能力は大きくなり、効率が向上する。
一方、上流側冷凍サイクルR1では、利用側熱交換器5aの出側の熱負荷媒体の中間温度が上昇することから、上流側の排熱熱交換器3aの熱交換量が減少し、上流側の排熱熱交換器3aの熱交換容量内に納めることが可能になる。そのため、上流側冷凍サイクルR1の冷媒の高圧圧力が高くなることが抑えられ、上流側の圧縮機6aが高速運転になることを回避できる。
結果として、熱源機(空気調和機C)全体の効率は、効率が低い下流側の利用側熱交換器5bの運転容量を増加させても、上流側冷凍サイクルR1、下流側冷凍サイクルR2が効率よく働くため、熱源機全体の効率は上昇することとなる。
ここで、図2(a)において、冷媒が上流側、下流側の利用側熱交換器5a、5bでの出口付近で立ち上がっているのは、液状の冷媒が圧縮機6a、6bに入った場合、損壊のおそれがある。そこで、膨張装置4a、4bで調整して冷媒を加熱し、低圧のガス冷媒にして圧縮機6aに入れるためである。
<冷却運転の実例>
図2(a)に示す冷却運転の一例を説明する。
熱負荷媒体の水は、上流側冷凍サイクルR1の利用側熱交換器5aへの入口での温度が14℃であり、下流側冷凍サイクルR2の利用側熱交換器5bへの出口での温度が7℃になるように制御する場合を考える。つまり、冷凍サイクルR1、R2で生成する冷却水の温度を7℃とする。
そこで、上流側冷凍サイクルR1の利用側熱交換器5aと下流側冷凍サイクルR2の利用側熱交換器5bとで同じ冷却性能を得るという前提では、上流側冷凍サイクルR1の利用側熱交換器5aの出口での生成水の温度は、10.5℃(=(14−7)/2)である。
上流側冷凍サイクルR1の圧縮機1aの冷媒の吐出量と下流側冷凍サイクルR2の圧縮機1bの冷媒の吐出量とを等しく制御すると、上流側冷凍サイクルR1と下流側冷凍サイクルR2との中間温度は、前記したように、上流側冷媒の蒸発温度が下流側冷媒の蒸発温度より高いことから、上流側の効率が下流側より高い。
そのため、熱負荷媒体である水の上流側の利用側熱交換器5aで冷却された出口での生成された冷水の温度は、中間の温度が10.5℃のところ10.2〜10.3℃に下がることとなる。
そこで、下流側冷凍サイクルR2の出口の冷水の温度が7℃になるように、温度センサs1で測定される上流側冷凍サイクルR1と下流側冷凍サイクルR2との中間温度が、ほぼ中間温度である約10.5℃になるように、上流側冷凍サイクルR1の圧縮機1aと下流側冷凍サイクルR2の圧縮機1bとの各周波数(回転速度)を決定する。なお、圧縮機1a、1bは固定容量の圧縮機でもよいし、可変容量の圧縮機でもよい。
つまり、下流側冷凍サイクルR2の出口の冷水の温度が所望の設定温度になるように、上流側冷凍サイクルR1と下流側冷凍サイクルR2と間の熱媒体の温度が、上流側冷凍サイクルR1の入口の熱負荷媒体の温度と下流側冷凍サイクルR2の出口の熱負荷媒体の設定温度とのほぼ中間の温度になるように、上流側冷凍サイクルR1の圧縮機1aと下流側冷凍サイクルR2の圧縮機1bとの各周波数(回転速度)を決定する。
<加熱運転の利用側熱交換器5a、5bの上流・下流側の熱負荷媒体と冷媒温度の関係>
次に、図2(b)に示す加熱運転の場合の上流側、下流側の熱負荷媒体と冷媒温度の関係を説明する。前記したように、図2(b)において、実線矢印は利用側熱交換器5a、5bでの冷媒の温度を示し、破線矢印は利用側熱交換器5a、5bでの熱負荷媒体の温度を示す。
加熱運転の場合、上流側冷凍サイクルR1の利用側熱交換器5aは温水温度が低いため、冷媒の凝縮温度は低い。一方、下流側冷凍サイクルR2の利用側熱交換器5bは上流側の利用側熱交換器5aより温水温度が高いため、冷媒の凝縮温度が高くなる。
従って、上流側、下流側の圧縮機6a、6bの運転容量が同一の場合、上流側冷凍サイクルR1の方が下流側冷凍サイクルR2より凝縮温度が低いため、高圧圧力は低下して圧縮機1aの消費電力が小さくなる。一方、下流側冷凍サイクルR2は凝縮温度が高いため、高圧圧力が上昇し、圧縮機1bの消費電力が大きくなる。この際、排熱側熱交換器3a、3bは蒸発側のエンタルピ差が蒸発能力と比例するため、下流側冷凍サイクルR2の排熱側熱交換器3bに対し上流側冷凍サイクルR1の排熱熱交換器3aは容量が必要となる。
本実施形態では、下流側冷凍サイクルR2の圧縮機1bの運転容量を、上流側冷凍サイクルR1の圧縮機1bの運転容量よりも大きくする。
つまり、上流側冷凍サイクルR1と下流側冷凍サイクルR2とで同一加熱能力を出す場合で、上流側、下流側の圧縮機1a、1bの各運転容量を同一とした場合と比較すると、上流側の圧縮機1aの運転容量を減少させ、下流側の圧縮機1bの運転容量を増加させることとなる。
上流側冷凍サイクルR1は圧縮機1aの運転容量を減少させるため、排熱側熱交換器3aの容量に余裕ができ、低圧圧力は上昇する。一方、下流側冷凍サイクルR2は圧縮機1bの運転容量を増加させるため、低圧圧力は低下して下流側の排熱側熱交換器3bは、熱交換容量が大きくなる。
また、下流側冷凍サイクルR2の圧縮機1bの運転容量を増加させることで、上流側冷凍サイクルR1と下流側冷凍サイクルR2との間の熱負荷媒体の中間温度は低下する。そのため、上流側冷凍サイクルR1の凝縮温度は低下し、効率が向上することとなる。
結果として、上流側、下流側の排熱側熱交換器3a、3bの熱交換容量を効率よく使うことができる。
そのため、熱源機(空気調和機C)全体の効率は、効率が低い下流側の圧縮機1bの運転容量を増加させても、上流側冷凍サイクルR1の効率が上昇し、熱源機全体の効率は上昇することとなる。
ここで、制御装置は、下流側冷凍サイクルR2の出口の冷水の温度が所望の設定温度になるように、上流側冷凍サイクルR1と下流側冷凍サイクルR2と間の熱媒体の温度が、上流側冷凍サイクルR1の入口の熱負荷媒体の温度と下流側冷凍サイクルR2の出口の熱負荷媒体の設定温度とのほぼ中間の温度になるように、上流側冷凍サイクルR1の圧縮機1aと下流側冷凍サイクルR2の圧縮機1bとの各周波数(回転速度)を制御する。
図2(b)の加熱運転においては、上流側の利用側熱交換5aと下流側の利用側熱交換5bとは、それぞれ冷凍サイクルR1、R2を相変化して循環する冷媒の凝縮器として働く。そのため、熱負荷媒体は、上流側の利用側熱交換5aを通過することで冷媒の凝縮熱で加熱され、温度が上昇する。さらに、配管h1を通過した熱負荷媒体は、下流側の利用側熱交換5bを通過することで冷媒の凝縮熱で加熱され、温度が上昇し、設定された温度の熱負荷媒体になるように制御される。
図2(b)において、上流側の冷媒は、上流側の利用側熱交換5aを出る付近では、膨張装置4aを調整して温度を低下させて、液化を促進する。同様に、下流側冷媒は、下流側の利用側熱交換5bを出る付近では、膨張装置4bを調整して温度を低下させて、液化を促進している。
前記した冷却運転または加熱運転は、上流側の排熱側熱交換器3aと、下流側の排熱側熱交換器3bとが、同等または同等に近い熱交換容量で熱交換が行われるように制御している。
なお、上流側の排熱側熱交換器3aと、下流側の排熱側熱交換器3bとが、同等または同等に近い熱交換容量で熱交換が行われることは、上流側の圧縮機1aの出口側に設けた圧力センサs4で検出される高圧側の圧力値と、下流側の圧縮機1bの出口側に設けた圧力センサs5で検出される高圧側の圧力値とが同等または同等に近いことから明らかになる(検出される)。
上記構成によれば、下流側冷凍サイクルR2の圧縮機1bの運転容量を上流側冷凍サイクルR1の圧縮機1aの運転容量より大きくすることで、冷却運転時、加熱運転時とも熱源機(空気調和機C)全体の効率が向上できる。
また、下流側の利用側熱交換器3bの出口の熱負荷媒体の温度と、下流側の利用側熱交換器3bと上流側の利用側熱交換器3aの間の熱負荷媒体の温度である中間温度との差は、当該中間温度と上流側の利用側熱交換器3aの入口の熱負荷媒体の温度との差とほぼ同じとなるようにするので、熱源機全体の効率が向上できる。
また、上流側・下流側冷凍サイクルR1、R2の排熱側熱交換器3a、3bは同等のまたは同等に近い熱交換を行うので、熱源機全体の効率が向上できる。
また、上流側・下流側冷凍サイクルR1、R2の排熱側熱交換器3a、3bは同等のまたは同等に近い熱交換を行うので、上流側・下流側冷凍サイクルR1、R2の排熱側熱交換器3a、3bの容量をそれぞれバランスよく使い切ることができる。そのため、排熱側熱交換器3a、3bを必要な熱交換容量をもつ最も小型の熱交換器を選択することができる。また、上流側、下流側冷凍サイクルR1、R2の排熱側熱交換器3a、3bを同容量のものとでき、同じ熱交換器を使用できる。
そのため、排熱側熱交換器3a、3bを同容量の熱交換器を用いる量産効果による生産コスト削減が行える。加えて、排熱側熱交換器3a、3bを同じ熱交換器を使用できるので、レイアウト性がよい。
また、空気調和機Cの製品寸法のコンパクト化が図れる。
また、排熱側熱交換器3a、3bの最適容量化による原価低減が可能である。排熱側熱交換器3a、3bを同一部品を採用することにより、管理費を低減できる。
<<実施形態2>>
図3は、本発明の実施形態2に係る空気調和機の冷凍サイクル系統図である。
実施形態2の空気調和機2Cは、図1の実施形態1の下流側冷凍サイクルR2の圧縮機1bを、2つの圧縮機1d、1eを並列に接続したマルチサイクルの構成に変えたものである。
その他の構成要素ついては実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には、同一符号を付してその説明を省略する。
実施形態2の空気調和機2Cにおいては、上流側冷凍サイクルR21の圧縮機1aの運転容量を、下流側冷凍サイクルR22の圧縮機1d、1eの合計の運転容量より大きくする。
空気調和機2Cの冷却運転および加熱運転時の上流側・下流側冷凍サイクルR21、R22の状態は実施形態1の記載と同様である。
具体的には、空気調和機2Cでは、冷却運転時、制御装置により、下流側冷凍サイクルR22の利用側熱交換5bの出口の熱負荷媒体の温度が所望の設定温度になるように、上流側冷凍サイクルR21と下流側冷凍サイクルR22との間の熱負荷媒体の温度が、上流側冷凍サイクルR21の利用側熱交換5aの入口の熱負荷媒体の温度と下流側冷凍サイクルR22の利用側熱交換5bの出口の熱負荷媒体の設定温度とのほぼ中間の温度になるように、上流側の圧縮機1aと下流側の圧縮機1bとの各周波数(回転速度)を制御する。換言すれば、冷却運転時、下流側冷凍サイクルR22の圧縮機1bの運転容量は、上流側冷凍サイクルR21の圧縮機1aの運転容量より大きくなる。
一方、暖房運転時には、制御装置により、下流側冷凍サイクルR22の利用側熱交換5bの出口の熱負荷媒体の温度が所望の設定温度になるように、上流側冷凍サイクルR21と下流側冷凍サイクルR22との間の熱負荷媒体の温度が、上流側冷凍サイクルR21の利用側熱交換5aの入口の熱負荷媒体の温度と下流側冷凍サイクルR22の利用側熱交換5bの出口の熱負荷媒体の設定温度とのほぼ中間の温度になるように、上流側の圧縮機1aと下流側の圧縮機1bとの各周波数(回転速度)を制御する。換言すれば、暖房運転時、下流側冷凍サイクルR22の圧縮機1bの運転容量は、上流側冷凍サイクルR21の圧縮機1aの運転容量より大きくなる。
または、冷却運転または加熱運転において、上流側の排熱側熱交換器3aと、下流側の排熱側熱交換器3bとが、同等または同等に近い熱交換容量で熱交換が行われるように制御される。上流側の排熱側熱交換器3aと、下流側の排熱側熱交換器3bとが、同等または同等に近い熱交換容量で熱交換が行われることは、上流側の圧縮機1aの出口側の圧力センサs4で測定される高圧圧力値と、下流側の圧縮機1d、1eの出口側の圧力センサs5で測定される高圧圧力値とが同等または同等に近い値になることで明らかになる(検出される)。
上記構成によれば、下流側冷凍サイクルR22の圧縮機1d、1eの合計の運転容量を、上流側冷凍サイクルR21の圧縮機1aの運転容量をより大きくするので、熱源機の空気調和機3C全体の効率が向上する。
また、冷却運転時、暖房運転時に、上流側冷凍サイクルR21と下流側冷凍サイクルR22との間の熱負荷媒体の温度が、上流側冷凍サイクルR21の入口の熱負荷媒体の温度と下流側冷凍サイクルR22の出口の熱負荷媒体の設定温度とのほぼ中間の温度になるように制御するので、熱源機の空気調和機3C全体の効率が向上する。
また、上流側、下流側の排熱側熱交換器3a、3bの熱交換容量を同等または同等に近くにすることで、上流側、下流側の排熱側熱交換器3a、3bの熱交換容量をバランスよく使い切ることができる。そのため、上流側、下流側の排熱側熱交換器3a、3bを同等のまたは同等に近い熱交換容量とでき、同じ熱交換器を使用できる。
そのため、排熱側熱交換器3a、3bの最適容量化による小型化、および空気調和機2Cの製品寸法のコンパクト化が図れる。また、排熱側熱交換器3a、3bの最適容量化による原価低減が可能である。
さらに、排熱側熱交換器3a、3bを、同一部品を採用することにより、管理費を低減できる。加えて、排熱側熱交換器3a、3bを同じ熱交換器を使用できるので、レイアウト性がよい。
なお、上流側の圧縮機1を運転容量を可変できる圧縮機とし、下流側の圧縮機1d、1eの一方を運転容量を可変できる圧縮機とし、他方を運転容量が固定の圧縮機とするとよい。これにより、種々の条件化で下流側の圧縮機1d、1eの運転容量を上流側の圧縮機1の運転容量より大きくすることが容易に行える。また、下流側の圧縮機1d、1eの一つが固定の圧縮機であるので、コスト削減が可能である。
<<実施形態3>>
図4は、本発明の実施形態3に係る空気調和機の冷凍サイクル系統図である。
実施形態3の空気調和機3Cは、図1の実施形態1における空気調和機Cの利用側熱交換器5a、5bについて、熱負荷媒体に対して冷媒の熱交換流路を2冷凍サイクル有する利用側熱交換器5d、5eに変更したものである。
つまり、空気調和機3Cは、上流側冷凍サイクルR31を2つの冷凍サイクルR31A、R31Bとして上流側の利用側熱交換器5dの冷媒の熱交換流路を2流路とする。同時に、下流側冷凍サイクルR32を2つの冷凍サイクルR32A、R32Bとして下流側の利用側熱交換器5eの冷媒の熱交換流路を2流路としている。
各冷凍サイクルR31A、R31B、R32A、R32Bの構成ついては実施形態1と同様であり、同様な構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
実施形態3の空気調和機3Cにおいて、上流側の利用側熱交換器5dに接続した上流側の2個の冷凍サイクルR31A、R31Bは、各圧縮機1aを同一容量で運転する。また、下流側の利用側熱交換器5eに接続した下流側の2個の冷凍サイクルR32A、R32Bも、各圧縮機1bを同一容量で運転する。
そして、下流側の2個の冷凍サイクルR32A、R32Bの圧縮機1bの運転容量を、上流側の2個の冷凍サイクルR31A、R31Bの圧縮機1aの運転容量より大きくする。
冷却運転時および加熱運転時の上流側・下流側の冷凍サイクルR31、R32の状態は、実施形態1に記載の冷凍サイクルR1、R2と同様である。
具体的には、空気調和機3Cでは、冷却運転時、制御装置により、下流側冷凍サイクルR32の利用側熱交換器5eの出口の熱負荷媒体の温度が所望の設定温度になるように、上流側冷凍サイクルR31と下流側冷凍サイクルR32との間の熱負荷媒体の温度が、上流側冷凍サイクルR31の入口の熱負荷媒体の温度と下流側冷凍サイクルR32の出口の熱負荷媒体の設定温度とのほぼ中間の温度になるべく、上流側冷凍サイクルR31の圧縮機1aと下流側冷凍サイクルR2の圧縮機1bとの各周波数(回転速度)を制御する。
一方、暖房運転時には、制御装置により、下流側冷凍サイクルR32の利用側熱交換器5eの出口の熱負荷媒体の温度が所望の設定温度になるように、上流側冷凍サイクルR31と下流側冷凍サイクルR32との間の熱負荷媒体の温度が、上流側冷凍サイクルR31の入口の熱負荷媒体の温度と下流側冷凍サイクルR32の出口の熱負荷媒体の設定温度とのほぼ中間の温度になるべく、上流側の圧縮機1aと下流側の圧縮機1bとの各周波数(回転速度)を制御する。
或いは、冷却運転または加熱運転において、上流側の排熱側熱交換器3aと、下流側の排熱側熱交換器3bとが、同等または同等に近い熱交換容量で熱交換が行われるように制御される。これは、上流側の圧縮機1aの出側の圧力値の合計値(上流側の高圧圧力)と、下流側の圧縮機1bの出側の圧力値の合計値(下流側の高圧圧力)とが、同等または同等に近くなることで明らかになる(検出される)。
上記構成によれば、下流側の圧縮機1bの合計の運転容量は、上流側の圧縮機1aの合計の運転容量より大きいので、熱源機である空気調和機3C全体の効率が向上できる。
また、排熱側熱交換器容量3a、3bが同等または同等に近い熱交換容量で熱交換が行われるので、排熱側熱交換器容量3a、3bをバランスよく使い切れる。これにより、上流側、下流側冷凍サイクルR31、R32の排熱側熱交換器3a、3bを同容量または同容量に近いものとでき、排熱側熱交換器3a、3bを同じ熱交換器を使用できる。
そのため、空気調和機3Cの製品寸法のコンパクト化が図れる。
そして、排熱側熱交換器3a、3bの最適容量化による原価低減が図れる。また、排熱側熱交換器3a、3bを、同一部品を採用することによる管理費を低減できる。加えて、排熱側熱交換器3a、3bを同じ熱交換器を使用できるので、レイアウト性がよい。
なお、本実施形態3では、各冷凍サイクルR31A、R31B、R32A、R32Bの圧縮機1a、1bの数量を1個としたが、実施形態2のように各冷凍サイクルR31A、R31B、R32A、R32Bの何れかの圧縮機1a、1bの数量を複数個としてもよい。
なお、実施形態3では、上流側の利用側熱交換器5dと下流側の利用側熱交換器5eとが、それぞれ2つの冷凍サイクルR31A、R31Bと、2つの冷凍サイクルR32A、R32Bとで熱交換される場合を示したが、3つ以上の冷凍サイクルで熱交換する構成としてもよい。
或いは、図5に示す空気調和機3C1のように、下流側冷凍サイクルR32A、R32Bは、それぞれ2台の圧縮機1d、1eを有する構成としてもよい。これにより、下流側の圧縮機の容量を、上流側の圧縮機の容量よりも容易に大きく制御できる。なお、図5は実施形態3に係る一例の空気調和機の冷凍サイクル系統図である。
<<実施形態4>>
図6は、本発明の実施形態4に係る空気調和機の冷凍サイクル系統図である。
実施形態4の空気調和機4Cは、図1に示す実施形態1に対し、上流側冷凍サイクルR41、中流側冷凍サイクルR42、下流側冷凍サイクルR43と3つの冷凍サイクルの熱負荷媒体の流路を、配管h41a、h41bにより直列に接続したものである。
上流側冷凍サイクルR41、下流側冷凍サイクルR43の構成ついては、実施形態1と同様であり、同様な構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
中流側冷凍サイクルR42は、圧縮機1c、四方弁2c、排熱側熱交換器3c、膨張装置4c、利用側熱交換器5c、およびアキュムレータ6cを配管h46で接続している。中流側冷凍サイクルR42の動作は上流側および下流側冷凍サイクルR41、R43と同一である。中流側の圧縮機1cの出口側に圧力センサs6が設けられ、中流側冷凍サイクルR42の高圧圧力が測定される。
中流側の排熱側熱交換器3cと、上流側の排熱側熱交換器3aと、下流側の排熱側熱交換器3bとは、同等または同等に近い熱交換容量をもつ熱交換器が用いられる。
上流・中流・下流の冷凍サイクルR41、R42、R43の各排熱側熱交換器3a、3c、3bは、同等のまたは同等に近い熱交換容量を有している。
そして、下流側冷凍サイクルR43の圧縮機1bの運転容量を、中流側冷凍サイクルR42の圧縮機1cの運転容量より大きくする。また、中流側冷凍サイクルR42の圧縮機1cの運転容量を、上流側冷凍サイクルR41の圧縮機1aの運転容量より大きくする。
冷却運転および加熱運転時の冷凍サイクルR41、R42、R43の状態は実施形態1に記載の冷凍サイクルR1、R2と同様である。
具体的には、空気調和機4Cでは、冷却運転時、加熱運転時に、制御装置により、下流側冷凍サイクルR43の利用側熱交換器5bの出口の熱負荷媒体の温度が所望の設定温度になるように制御が行われる。
熱負荷媒体の温度を測定する温度センサs41、s42、s43、s44が、配管h42、h41a、h41b、h43にそれぞれ設けられている。
冷却運転時、加熱運転時に、下流側冷凍サイクルR43の圧縮機1bの運転容量が、中流側冷凍サイクルR42の圧縮機1cの運転容量より大きくなり、中流側冷凍サイクルR42の圧縮機1cの運転容量が、上流側冷凍サイクルR41の圧縮機1aの運転容量より大きくなる。
或いは、冷却運転時、加熱運転時に、上流側冷凍サイクルR41の利用側熱交換器5bの入口と出口の熱負荷媒体の温度の差分と、中流側冷凍サイクルR42の利用側熱交換器5bの入口と出口の熱負荷媒体の温度の差分と、下流側冷凍サイクルR43の利用側熱交換器5bの入口と出口の熱負荷媒体の温度の差分とがほぼ同じになるように、圧縮機1a、1b、1cが制御される。
或いは、冷却運転または加熱運転において、上流側の排熱側熱交換器3aと、中流側の排熱側熱交換器3cと、下流側の排熱側熱交換器3bとが、同等または同等に近い熱交換容量で熱交換が行われるように制御される。これは、上流側の圧力センサs4の検出圧力値(上流側の高圧圧力)と、下流側の圧力センサs5の検出圧力値(下流側の高圧圧力)と、中流側の圧力センサs6の検出圧力値(中流側の高圧圧力)とが、同等または同等に近い値であることで明らかにされる(検出される)。
上記構成によれば、圧縮機1a、1c、1bの運転容量が上流側冷凍サイクルR41から下流側冷凍サイクルR43になるに従って大きくなるので、熱源機の空気調和機4C全体の効率が向上できる。
また、上流側の排熱側熱交換器3aと、中流側の排熱側熱交換器3cと、下流側の排熱側熱交換器3bとが、同等または同等に近い熱交換容量で熱交換が行われるので、上流側、中流側、下流側の排熱側熱交換器の3a、3c、3bの熱交換容量をバランスよく使い切れる。そのため、上流側、中流側、下流側冷凍サイクルR41、R42,R43の排熱側熱交換器3a、3b、3cを同じ熱交換容量または同等に近い熱交換容量とできる。そのため、排熱側熱交換器の3a、3c、3bを、同じ熱交換器を使用できる。
そのため、空気調和機4Cの製品寸法のコンパクト化が図れる。
また、排熱側熱交換器3a、3b、3cの最適容量化による原価低減が図れる。また、排熱側熱交換器3a、3b、3cが、同一部品を採用できるので管理費を低減できる。加えて、排熱側熱交換器3a、3b、3cを同じ熱交換器を使用できるので、レイアウト性がよい。
なお、本実施形態4では各冷凍サイクルR41、R42、R43の圧縮機1a、1c、1bの数量を1個としたが、実施形態2のように各冷凍サイクルR41、R42、R43の圧縮機1a、1c、1bの少なくとも何れかを複数個としてもよい。また、熱負荷媒体の流路を、3つの冷凍サイクルR41、R42、R43で直列に接続したが、4つ以上の冷凍サイクルを直列に接続してもよい。
<<その他の実施形態>>
1.なお、特許請求の範囲に記載した同等または同等に近い熱交換容量をもつ排熱側熱交換器とは、同じ排熱側熱交換器のパスを1〜数本無くした熱交換器が含まれるものとする。
2.様々な構成を説明したが、これらの構成を適宜選択して組み合わせて構成してもよい。
3.本発明は前記した実施形態に限定されるものでなく、様々な実施形態が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分り易く説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、説明した構成の一部を含むものであってもよい。
4.また、本発明は、特許請求の範囲に記載した範囲内で、前記した実施形態以外の様々な具体的形態が含まれることは勿論である。
1a、1b,1c,1d,1e 圧縮機
2a,2b,2c 四方弁
3a,3b,3c 排熱側熱交換器
4a,4b,4c 膨張装置
5a,5b,5c,5d,5e 利用側熱交換器
C、2C、3C、3C1、4C 空気調和機
h4、h5 配管(冷媒配管)
R1、R21、R31、R31A、R31B、R41 上流側冷凍サイクル(上流側冷凍装置)
R2、R22、R32、R32A、R32B、R43 下流側冷凍サイクル(下流側冷凍装置)
R42 冷凍サイクル(中流側冷凍装置)

Claims (11)

  1. 圧縮機、四方弁、排熱側熱交換器、膨張装置および利用側熱交換器が冷媒配管で接続される上流側冷凍装置と、
    圧縮機、四方弁、排熱側熱交換器、膨張装置および利用側熱交換器が冷媒配管で接続される下流側冷凍装置とを備え、
    前記利用側熱交換器の熱負荷媒体の流路が前記上流側冷凍装置と前記下流側冷凍装置の順に直列に接続され、
    前記上流側冷凍装置の排熱側熱交換器と前記下流側冷凍装置の排熱側熱交換器とは同等のまたは同等に近い熱交換容量を有し、
    下流側の前記圧縮機の運転容量は、上流側の前記圧縮機の運転容量より大きい
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 圧縮機、四方弁、排熱側熱交換器、膨張装置および利用側熱交換器が冷媒配管で接続される上流側冷凍装置と、
    圧縮機、四方弁、排熱側熱交換器、膨張装置および利用側熱交換器が冷媒配管で接続される下流側冷凍装置とを備え、
    前記利用側熱交換器の熱負荷媒体の流路が前記上流側冷凍装置と前記下流側冷凍装置の順に直列に接続され、
    前記上流側冷凍装置の排熱側熱交換器と前記下流側冷凍装置の排熱側熱交換器とは同等のまたは同等に近い熱交換容量を有し、
    前記下流側の利用側熱交換器の出口の熱負荷媒体の温度と、前記下流側の利用側熱交換器と前記上流側の利用側熱交換器の間の熱負荷媒体の温度である中間温度との差は、前記中間温度と前記上流側の利用側熱交換器の入口の熱負荷媒体の温度との差とほぼ同じである
    ことを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の空気調和機において、
    前記上流側冷凍装置の排熱側熱交換器と前記下流側冷凍装置の排熱側熱交換器とは同等のまたは同等に近い熱交換が行われる
    ことを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項1または請求項2に記載の空気調和機において、
    前記下流側冷凍装置の圧縮機は、複数の圧縮機である
    ことを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項1または請求項2に記載の空気調和機において、
    前記下流側冷凍装置の圧縮機は、複数の圧縮機であり、
    前記上流側冷凍装置の前記圧縮機は、運転容量を可変できる圧縮機であり、
    前記下流側冷凍装置の前記複数の圧縮機は、運転容量を可変できる圧縮機と運転容量が固定の圧縮機である
    ことを特徴とする空気調和機。
  6. 請求項1に記載の空気調和機において、
    上流側の前記利用側熱交換器と、下流側の前記利用側熱交換器とは、それぞれ前記熱負荷媒体と複数の冷凍サイクルと熱交換できる熱交換器であり、
    下流側の前記圧縮機の合計の運転容量は、上流側の前記圧縮機の合計の運転容量より大きい
    ことを特徴とする空気調和機。
  7. 圧縮機、四方弁、排熱側熱交換器、膨張装置および利用側熱交換器が冷媒配管で接続される冷凍装置を複数備え、
    前記各冷凍装置の前記利用側熱交換器の熱負荷媒体の流路が、順番に直列に接続され、
    前記各冷凍装置の前記排熱側熱交換器は、同等のまたは同等に近い熱交換容量を有し、
    前記各冷凍装置の前記圧縮機の運転容量が上流側から下流側になるに従って大きくなる
    ことを特徴とする空気調和機。
  8. 請求項7に記載の空気調和機において、
    前記各利用側熱交換器の入口と出口での前記熱負荷媒体の温度の差分はほぼ同じである
    ことを特徴とする空気調和機。
  9. 請求項7に記載の空気調和機において、
    前記複数の冷凍装置の前記各排熱側熱交換器は同等のまたは同等に近い熱交換が行われる
    ことを特徴とする空気調和機。
  10. 請求項1または請求項2または請求項7に記載の空気調和機において、
    前記利用側熱交換器は、同じ熱交換器が用いられる
    ことを特徴とする空気調和機。
  11. 請求項1または請求項2または請求項7に記載の空気調和機において、
    前記各冷凍装置の高圧圧力はほぼ同じ圧力値である
    ことを特徴とする空気調和機。
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