JP2016080111A - 遮音カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】施工性に優れた遮音カバーを実現する。
【解決手段】主流入管接続口(55)と主流出管接続口(56)と枝管接続口(57)とを有する管本体部(51)を備える集合管(5)を被覆する遮音カバー(1)は、定形性を有する成形品で構成され、管本体部(51)に装着用開口部(16)を通じて装着される筒状のカバー本体部(10)と、カバー本体部(10)に対して管本体部(51)側に設けられ、繊維材料を用いて構成される吸音材(20)とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、内部を流体が通過する流体管を被覆する遮音カバーに関する。
例えば集合住宅等の建築物に組み込まれる排水システム等においては、一般に、排水管等の流体管で発生し得る通過流体の通過音等に起因する騒音を低減するため、流体管を遮音カバーで被覆する措置が採られる。特に、複数の流体管が合流する合流部に設けられる集合管に関しては、通過流体の合流によって騒音が大きくなりがちであるため、遮音カバーを設置する必要性が高い。そのような遮音カバーの一例が、例えば特開2010−236688号公報(特許文献1)によって公知となっている。
特許文献1の遮音カバーは、グラスウールフェルトからなる吸音層と、無機質混入ゴムアスファルトからなる遮音層と、合成樹脂製の不織布からなる保護層とを積層したシート状物で構成されている。この遮音カバーを集合管に被覆するには、遮音カバーに設けられる挿通口に枝管を通過させながら集合管の周囲に巻き付け、端部を接着テープで貼着して固定するものとされている。しかし、このような施工方法では、保形性に乏しいシート状の遮音カバーを集合管に巻き付けて接着テープで固定する際、片手で押さえながら作業を行うことが必要であった。また、巻き付けた遮音カバーが、自身の弾性復元力によって開こうとして接着テープが剥がれる可能性があるため、例えばインシュロック等で囲い込み拘束して補強する必要があった。このように、特許文献1の遮音カバーには、施工性の点で改善の余地が残されていた。
特開2010−236688号公報
そこで、流体管に対する施工性に優れた遮音カバーの実現が望まれる。
本発明に係る遮音カバーは、
互いに連通する主流入管接続口と主流出管接続口と少なくとも1つの枝管接続口とを有する管本体部を備える集合管を被覆する遮音カバーであって、
定形性を有する成形品で構成され、前記管本体部に装着用開口部を通じて装着される筒状のカバー本体部と、
前記カバー本体部に対して前記管本体部側に設けられ、繊維材料を用いて構成される吸音材と、
を備える。
この構成によれば、カバー本体部と管本体部との間に吸音材が設けられるため、管本体部の内部を流体が通過する際に発生し得る騒音を効果的に減衰させて騒音低減を図ることができる。つまり、集合管に対して、従来からある遮音カバーと少なくとも同程度の騒音低減効果を得ることができる。
また、カバー本体部が成形品で構成されて定形性を有するため、集合管の管本体部に遮音カバーが装着された状態で、遮音カバーの装着状態が自立的に維持される。このため、装着用開口部を固定部材で固定する場合であっても、遮音カバーを押さえることなく両手で固定作業(その準備作業を含む)を行うことができる。また、カバー本体部が定形性を有することで、装着用開口部が開こうとすることが少なく固定部材にほとんど負荷がかからないため、遮音カバーを囲い込み拘束して補強する必要もない。よって、集合管に対する施工性に優れた遮音カバーを実現することができる。
また、上記の構成によれば、カバー本体部と管本体部との間に設けられる吸音材が繊維材料を用いて構成されるため、当該繊維材料の柔軟性で集合管の外面の凹凸を吸収することができる。特に、例えば製造者毎に集合管の外形形状(凹凸やサイズを含む)に多少の差異が存在したとしても、その差異を繊維材料の柔軟性で吸収することができる。よって、各種の外形形状を有する集合管に対して、共通仕様の遮音カバーを適用することができるので、この点からも、集合管に対する施工性を向上させることができる。
また、本発明に係る遮音カバーは、
内部を流体が通過する流体管を被覆する遮音カバーであって、
定形性を有する成形品で構成され、前記流体管のうち前記流体の通過時に生じる騒音を伝導する騒音伝導部に装着用開口部を通じて装着される筒状のカバー本体部と、
前記カバー本体部に対して前記騒音伝導部側に設けられ、繊維材料を用いて構成される吸音材と、
を備える。
この構成によれば、カバー本体部と騒音伝導部との間に吸音材が設けられるため、騒音伝導部に伝わってくる騒音を効果的に減衰させて騒音低減を図ることができる。つまり、流体管に対して、従来からある遮音カバーと少なくとも同程度の騒音低減効果を得ることができる。
また、カバー本体部が成形品で構成されて定形性を有するため、流体管の騒音伝導部に遮音カバーが装着された状態で、遮音カバーの装着状態が自立的に維持される。このため、装着用開口部を固定部材で固定する場合であっても、遮音カバーを押さえることなく両手で固定作業(その準備作業を含む)を行うことができる。また、カバー本体部が定形性を有することで、装着用開口部が開こうとすることが少なく固定部材にほとんど負荷がかからないため、遮音カバーを囲い込み拘束して補強する必要もない。よって、流体管に対する施工性に優れた遮音カバーを実現することができる。
また、上記の構成によれば、カバー本体部と騒音伝導部との間に設けられる吸音材が繊維材料を用いて構成されるため、流体管のサイズが異なったとしても、繊維材料の柔軟性で流体管のサイズの差異を吸収することができる。また、流体管の外面に凹凸が存在する場合であっても、繊維材料の柔軟性で流体管の凹凸を吸収することができる。よって、各種の外形形状を有する流体管に対して、共通仕様の遮音カバーを適用することができるので、この点からも、流体管に対する施工性を向上させることができる。
以下、本発明の好適な態様について説明する。但し、以下に記載する好適な態様例によって、本発明の範囲が限定される訳ではない。
1つの態様として、前記カバー本体部が、圧縮された繊維材料で構成されていると好適である。
この構成によれば、繊維材料を圧縮して成形することでカバー本体部に定形性を適切に付与することができる。また、吸音材から漏れ出る騒音があったとしても、それを圧縮繊維で構成されたカバー本体部によってさらに減衰させて、より確実に騒音低減を図ることができる。また、カバー本体部が比較的軽量となって遮音カバーの取扱いが容易となるとともに、カバー本体部の一部を切断する等の後加工も容易となるので、これらの点からも施工性を向上させることができる。
1つの態様として、前記カバー本体部が、圧縮された無機繊維材料で構成されていると好適である。
この構成によれば、材料を適切に選択することで、カバー本体部に、定形性に加えて不燃性をも付与することができる。
1つの態様として、前記カバー本体部の表面に設けられた表皮層をさらに備えると好適である。
この構成によれば、カバー本体部の表面の保護を図ることができる。また、カバー本体部を構成する材料によらずに、その表面に固定部材を設置しやすくすることができる。
1つの態様として、前記カバー本体部が、周方向に分割形成された複数の分割カバー体を有すると好適である。
この構成によれば、集合管(又は流体管)に対して他の配管が接続された状態で、それらを取り外すことなく、複数の分割カバー体を外側から組み合わせて、カバー本体部を容易に管本体部(又は騒音伝導部)に装着させることができる。
1つの態様として、前記複数の分割カバー体のそれぞれの一端どうしを、前記カバー本体部が開き姿勢と閉じ姿勢とに姿勢変更可能となるように相対変位可能に連結する連結部材を備えると好適である。
この構成によれば、互いに連結される複数の分割カバー体を一括的に取り扱うことができる。また、集合管(又は流体管)に対して開き姿勢のカバー本体部を外挿して、その後に閉じ姿勢とすることで、カバー本体部をより一層容易に管本体部(又は騒音伝導部)に装着させることができる。よって、この点からも施工性を向上させることができる。
1つの態様として、前記カバー本体部が、周方向に分割形成された複数の分割カバー体を有し、前記複数の分割カバー体のそれぞれの一端どうしを、前記カバー本体部が開き姿勢と閉じ姿勢とに姿勢変更可能となるように相対変位可能に連結する連結部材を備え、前記複数の分割カバー体のそれぞれの連結端とは反対側の揺動端どうしの間に、前記装着用開口部が形成されるとともに、前記枝管接続口又はこれに接続される枝管が挿通可能な挿通部が設けられると好適である。
この構成によれば、互いに連結される複数の分割カバー体を一括的に取り扱うことができる。また、集合管に対して開き姿勢のカバー本体部を外挿して、その後に閉じ姿勢とすることで、集合管に対して主流入管及び主流出管が接続された状態で、それらを取り外すことなく、カバー本体部を容易に管本体部に装着させることができる。
また、この構成によれば、カバー本体部の姿勢変更によって装着用開口部が拡大及び縮小可能であるので、集合管に対するカバー本体部の装着操作や装着用開口部に対する固定部材による固定操作を容易に行うことができる。また、集合管に対して外挿したカバー本体部を閉じ姿勢とするのに伴って、それと同時に枝管接続口又は枝管が挿通部を挿通する状態を実現できる。つまり、少なくとも1つの枝管接続口及びそれに接続される枝管との関係では、集合管に対してカバー本体部を外挿させつつ姿勢変更させるというワンアクションで、枝管接続口及び枝管との干渉を適切に回避しながらカバー本体部の装着操作を容易に行うことができる。
第1の実施形態の排水システムにおける排水合流部を示す斜視図 閉じ姿勢の上部カバーの斜視図 開き姿勢の上部カバーの斜視図 図2のIV−IV断面図 図4のV−V断面図 配管用カバーの斜視図 遮音カバーの施工方法を示す説明図 遮音カバーの施工方法を示す説明図 第2の実施形態の遮音カバーの施工方法を示す説明図
〔第1の実施形態〕
本発明に係る遮音カバーの第1の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、集合住宅等の多層階建築物に組み込まれる排水システムに用いられる集合管5を被覆する遮音カバー1を例として説明する。この遮音カバー1は、定形性を有する成形品で構成され、集合管5の管本体部51に装着用開口部16を通じて装着される筒状のカバー本体部10と、カバー本体部10に対して管本体部51側に設けられ、繊維材料を用いて構成される吸音材20とを備える点に特徴を有する。これにより、集合管5に対する遮音カバー1の施工性を向上させることができる。以下、本実施形態に係る遮音カバー1について、詳細に説明する。
なお、以下の説明では、特に明記して区別しない限り、組み合わせて用いられる集合管5及び遮音カバー1の各方向に関して、集合管5の長手方向を「軸方向」と定義し、集合管5の長手方向に直交する方向を「径方向」と定義し、集合管5の周囲を周回する方向を「周方向」と定義する。遮音カバー1の各部の説明における方向についての言及は、遮音カバー1が集合管5等に装着された状態での方向を意図しているものとする。また、以下の説明で参照する図面においては、図示の容易化や理解の容易化等の観点から、縮尺や上下左右の寸法比率等が実際の製品とは異なる場合がある。
図1に示すように、集合管5は、建築物の区画体91に設けられた貫通孔92を上下方向に貫通する状態で設置されている。区画体91は、水平方向に沿って設けられて2つの空間(これらは連通していても良い)を区画する構造体である。このような区画体91としては、例えば多層階建築物の各階層を区画する床スラブが例示される。なお、貫通孔92の内面と集合管5の外面との間には、モルタル等の充填材が充填されている。
集合管5は、管本体部51を主体として構成される流体管の一種であり、図7に示すように、互いに連通する主流入管接続口55と主流出管接続口56と少なくとも1つの枝管接続口57とを有する。「流体管」は、その内部を流体(本例では排水)が通過する管状部材である。管本体部51は、その外径に比べて有意に長い軸方向長さを有する縦長の管状に形成されており、区画体91の上方及び下方にそれぞれ突出している。管本体部51の軸方向一方側(本例では上端側)に主流入管接続口55が設けられ、軸方向他方側(本例では下端側)に主流出管接続口56が設けられている。また、管本体部51のうち、区画体91よりも上方に突出する上方突出部51Aに、本実施形態では1つの枝管接続口57が設けられている。主流入管接続口55及び主流出管接続口56は軸方向(上下方向)に沿って開口し、枝管接続口57は径方向(水平方向)に沿って開口している。なお、集合管5は、例えば金属製又は樹脂製等であり、例えば鋳造又は射出成形等によって一体的に形成されている。
管本体部51は、主管路52と枝管路53とを含む。主管路52は、主流入管接続口55と主流出管接続口56とを結ぶ管路(流体流通路)であり、軸方向(上下方向)に沿って延びている。枝管路53は、枝管接続口57と主管路52とを結ぶ管路(流体流通路)であり、径方向(水平方向)に沿って延びている。主流入管接続口55と主流出管接続口56とを結ぶ主管路52に対して、枝管接続口57から延びる枝管路53が接続されている。
集合管5の主流入管接続口55には、軸方向(上下方向)に沿って配置された主流入管6が接続されている。主流出管接続口56には、軸方向(上下方向)に沿って配置された主流出管7が接続されている。枝管接続口57には、建築物の区画体91よりも上方において、径方向(水平方向)に対して僅かに上下方向に傾斜して配置された枝管8が接続されている。主流入管6、主流出管7、及び枝管8も、その内部を流体(本例では排水)が通過する管状部材であり、「流体管」の一種である。なお、主流入管6、主流出管7、及び枝管8は、必要に応じて、その内部で生じ得る流体通過音等の漏洩を抑止するための遮音補助カバー(図示省略)で被覆されている。
主流入管6、主流出管7、及び枝管8がそれぞれ遮音補助カバーで被覆されていても、これらの合流部となる集合管5においては、排水の合流によって騒音が大きくなりがちである。このため、遮音補助カバーとは別に、図1に示すように、少なくとも集合管5の管本体部51を被覆するように遮音カバー1が設けられている。また、主流入管6、主流出管7、及び枝管8のそれぞれの集合管5側の端部(接続端部6a,7a,8a;図7を参照)においては、集合管5の内部での排水の合流によって生じる騒音が伝導される可能性がある。このため、遮音カバー1は、集合管5の管本体部51だけでなく、主流入管6の接続端部6a、主流出管7の接続端部7a、及び枝管8の接続端部8aをも被覆するように設けられている。本実施形態では、これらの接続端部6a,7a,8aが「騒音伝導部」に相当する。
図1及び図8に示すように、本実施形態では、遮音カバー1は、上部カバー1A、下部カバー1B、及び配管用カバー1Cの3種を含む。上部カバー1Aは、管本体部51のうち区画体91よりも上方に突出する上方突出部51Aと、集合管5と主流入管6との接続部(主流入管6の接続端部6a)とを被覆する。上部カバー1Aは、カバー本体部10が、区画体91の上面91aに載置されている。下部カバー1Bは、管本体部51のうち区画体91よりも下方に突出する下方突出部51Bと、集合管5と主流出管7との接続部(主流出管7の接続端部7a)とを被覆する。配管用カバー1Cは、集合管5と枝管8との接続部(枝管8の接続端部8a)を被覆する。
上部カバー1Aは、集合管5の管本体部51(上方突出部51A)及び主流入管6の接続端部6aの全周を取り囲むように筒状に形成されている。上部カバー1Aは、可撓性を有するシート状物を管本体部51の周囲に巻回してなる従来仕様のものとは異なり、それ自体、定形性を有している。本実施形態では、上部カバー1Aは、略矩形筒状に形成されている。「略矩形筒状」とは、矩形筒状又は全体として矩形筒状と考えることができる形状を意味する(以下、「略」を用いて表現する他の形状・状態等に関しても同様である)。本実施形態では、上部カバー1Aは、R付き正方形状の筒状部分と、その上方側に位置する略四角錘台状の筒状部分とを有する。上部カバー1Aは、開き姿勢(図3を参照)と閉じ姿勢(図2を参照)とに姿勢変更可能に構成されている。
図4に示すように、上部カバー1Aは、カバー本体部10と、吸音材20とを備えている。また、上部カバー1Aは、表皮層30をさらに備えている。吸音材20、カバー本体部10、及び表皮層30は、管本体部51側から径方向外側に向かって記載の順に配置されている。カバー本体部10の厚みは吸音材20の厚みよりも小さい。カバー本体部10の厚みは、吸音材20の厚みに対して例えば1/2〜1/15であって良い。表皮層30の厚みは、カバー本体部10の厚みよりもさらに小さく、カバー本体部10及び吸音材20の厚みに比べて無視できる程度であって良い。
カバー本体部10は、定形性を有する成形品で構成され、筒状に形成されている。「定形性」とは、自立した状態で一定の形状を保持することができる性質を意味する。また、「成形品」とは、素材に一定の形付けを行うことによって形成された物品を意味する。従って、自立した状態で一定の形状を保持できるように形付けられた物品である限り、例えば大きな外力の作用を受けたときに変形するようなものも、ここで言う「定形性を有する成形品」の範疇に含まれる。図2に示すように、カバー本体部10は、上部カバー1Aの外形形状に対応する略矩形筒状に形成されている。カバー本体部10は、少なくとも周方向の1箇所で不連続となるように形成されており、当該不連続部分により、軸方向に延びるスリット状の装着用開口部16が構成されている。カバー本体部10は、この装着用開口部16を通じて、集合管5の管本体部51に装着される。
本実施形態では、カバー本体部10は、圧縮された繊維材料で構成されている。繊維材料としては、有機繊維材料及び無機繊維材料のいずれを用いても良い。有機繊維としては、綿,麻等の天然繊維や、アラミド繊維,ポリエステル繊維,ポリエチレン繊維等の合成繊維等が例示される。無機繊維としては、グラスウール等のガラス繊維、ロックウール等の鉱物性繊維、シリカウール,アルミナウール等のセラミックス繊維、炭素繊維(カーボンファイバー)、及び金属繊維等が例示される。これらの有機繊維材料又は無機繊維材料を圧縮成形することによってカバー本体部10が構成される。カバー本体部10の素材は、これらの中では無機繊維材料であることが好ましく、カバー本体部10は、圧縮された無機繊維材料で構成されていることが好ましい。無機繊維材料の中では、遮音カバー1(上部カバー1A)への不燃性付与や市場での入手可能性等の観点から、グラスウール等のガラス繊維やロックウール等の鉱物性繊維を特に好ましく用いることができる。
カバー本体部10は、例えば上記の無機繊維材料とバインダー樹脂との混合物を、成形型内で熱圧縮成形することによって形成することができる。バインダー樹脂としては、例えばメラミン樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、アルキッド樹脂等の熱硬化性樹脂を好ましく用いることができる。無機繊維材料とバインダー樹脂との組成比は、特に限定されないが、重量基準で例えば無機繊維材料:バインダー樹脂=50:50〜100:0とすることができる。また、圧縮成形品としてのカバー本体部10を構成する無機繊維材料の密度は、例えば30kg/m〜200kg/mであって良く、その厚みは例えば2mm〜20mmであって良い。
カバー本体部10は、周方向に分割形成された複数(本例では2つ)の分割カバー体11を有する。カバー本体部10は、周方向に均等に2つに分割形成されており、一対の分割カバー体11は互いに面対称形状を有するように形成されている。一対の分割カバー体11のそれぞれの一端は、相互に連結される連結端11cとなっている(図3及び図5を参照)。一対の分割カバー体11のそれぞれの連結端11cは、例えばアルミテープやジョイントテープ等の接着テープで構成される可撓性の連結部材12によって連結されている。また、一対の分割カバー体11のそれぞれの他端は、連結端11cを回動中心として揺動する揺動端11sとなっている。このように一対の分割カバー体11が相対変位可能に連結されることで、カバー本体部10は、及び開き姿勢(図5の二点鎖線及び図3を参照)と閉じ姿勢(図5の実線及び図2を参照)とに姿勢変更可能に構成されている。
図2〜図4に示すように、カバー本体部10は、軸方向に沿って延びる側壁部13と、この側壁部13に対して交差する方向に沿って延びる天井壁部14とを有する。なお、図2及び図3では、便宜上、図2の拡大表示部分を除いて、表皮層30を省略して描いている。本実施形態では、側壁部13が、集合管5の管本体部51の周囲を四方から取り囲むように配置されている。側壁部13は、分割カバー体11の揺動端11s側の平面状の壁部を構成する前方平面壁部13Aと、連結端11c側の平面状の壁部を構成する後方平面壁部13Bと、前方平面壁部13Aと後方平面壁部13Bとの間に設けられる側方平面壁部13Cとを含む。また、側壁部13は、側方平面壁部13Cと前方平面壁部13A及び後方平面壁部13Bのそれぞれとの間に設けられる曲面壁部13Dをさらに含む。
前方平面壁部13Aと後方平面壁部13Bとは互いに平行に配置されているとともに、これらは、その延在方向が側方平面壁部13Cの延在方向に対して直交する状態に配置されている。それぞれの分割カバー体11における前方平面壁部13A及び後方平面壁部13Bの幅(周方向の幅)は、側方平面壁部13Cの幅のおよそ1/2となっている。これにより、側壁部13は、全体として、平面視(上下方向となる軸方向から見た状態)でR付き正方形状を呈する筒状に形成されている。
天井壁部14は、全体として筒状に形成される側壁部13の上方を覆うように、側壁部13の上端部から径方向内側に向かって延出するように配置されている。天井壁部14は、上下方向に対して傾斜状に形成された傾斜壁部14Aと、この傾斜壁部14Aの径方向内側の端部から上方に向かって突出する円筒状の円筒状部14Bとを含む。傾斜壁部14Aは、上方となる(側壁部13から離間する)に従って径方向内側に向かうように形成されている。傾斜壁部14Aは、R付き正方形を底面形状とするとともに円形を上面形状とする変形四角錘台状面を有する筒状に形成されている。
カバー本体部10は、複数の開口部(後に各種の配管等が挿通されるものを含む)を有する。本実施形態では、カバー本体部10は、天井壁部14に設けられる主流入管挿通部15と、側壁部13に設けられる装着用開口部16及び下方開口部18とを有する。主流入管挿通部15は、主流入管接続口55又はこれに接続される主流入管6が挿通可能な開口部である。装着用開口部16は、集合管5の管本体部51に対してカバー本体部10を装着する際に管本体部51を通過させるための開口部である。下方開口部18は、全体として略筒状のカバー本体部10における下方側の開口部である。
本実施形態では、主流入管挿通部15は、天井壁部14を構成する円筒状部14Bの内周側空間として形成されている。装着用開口部16は、一対の分割カバー体11のそれぞれの揺動端11s(前方平面壁部13Aの突き合わせ端部)どうしの間に形成されている。これにより、装着用開口部16は、カバー本体部10の姿勢変更に応じて拡大及び縮小することが可能となっている。つまり、装着用開口部16は、カバー本体部10が閉じ姿勢から開き姿勢となるに従って次第に拡大し(図3を参照)、一方、開き姿勢から閉じ姿勢となるに従って次第に縮小する(図2を参照)。カバー本体部10の閉じ姿勢では、装着用開口部16はスリット状の実質的には閉じた開口部となる。つまり、装着用開口部16は、管本体部51へのカバー本体部10の装着後に実質的に解消可能に構成されている。スリット状となった装着用開口部16を覆うように、一対の分割カバー体11のそれぞれの揺動端11s(前方平面壁部13A)に亘って固定部材40が設けられる。これにより、管本体部51に対する上部カバー1Aの装着後に、その閉じ姿勢を保持させることができ、上部カバー1Aの装着状態を適切かつ継続的に保持させることができる。なお、固定部材40は、例えばアルミテープやジョイントテープ等の接着テープで構成することができる。
本実施形態では、管本体部51に対してカバー本体部10を装着する際に、施工者によってカバー本体部10に枝管挿通部17が形成される。枝管挿通部17は、枝管接続口57又はこれに接続される枝管8が挿通可能な開口部である。本実施形態では、枝管挿通部17が「挿通部」に相当する。このような枝管挿通部17も、一対の分割カバー体11のそれぞれの揺動端11sどうしの間に設けられる。本実施形態では、枝管挿通部17は、一対の分割カバー体11のそれぞれの前方平面壁部13Aにおいて、枝管接続口57又は枝管8に対応する位置に放射状に形成される切れ込み17A(図7を参照)を利用して形成される。つまり、切れ込み17Aによって区画される舌片13Gの基端部を繋ぎ合わせてなる環状の開口として、枝管挿通部17が形成される(図8を参照)。
枝管挿通部17を構成する環状の開口は、枝管接続口57又はこれに接続される枝管8の外形形状に対応する形状を呈する。なお、本実施形態では、一対の分割カバー体11のそれぞれの前方平面壁部13Aは、枝管挿通部17の内縁の下方側に回り込む回り込み片13Fを有する(図2を参照)。この一対の回り込み片13Fにより、枝管接続口57又はこれに接続される枝管8の下方側が覆われる。下方開口部18は、側壁部13の下端部によって囲まれた空間として形成されている。なお、本実施形態では、カバー本体部10が、区画体91の上面91aに載置された状態で設けられており、下方開口部18は区画体91によって覆われている。
図4に示すように、吸音材20は、カバー本体部10の内面側(カバー本体部10に対して管本体部51側)に設けられている。本実施形態では、吸音材20は、エアゾール接着剤等からなる接着層を介してカバー本体部10の内面に貼着されている。吸音材20は、繊維材料を用いて構成されている。吸音材20は、管本体部51の内部を排水が通過する際に発生し得る騒音を吸収する(或いは、減衰させる)ことにより、当該騒音の漏洩を抑止する。繊維材料としては、吸音効果を発揮できるものであれば有機繊維材料及び無機繊維材料のいずれを用いても良く、カバー本体部10の構成材料に関して説明した各種の材料を用いることができる。吸音材20に関しても、無機繊維材料であることが好ましく、その中でもグラスウール等のガラス繊維やロックウール等の鉱物性繊維を特に好ましく用いることができる。
本実施形態では、吸音材20は、カバー本体部10とは異なり、圧縮されていない繊維材料を用いて構成されている。吸音材20を構成する非圧縮の無機繊維材料の密度は、例えば16kg/m〜96kg/mであって良く、その厚みは例えば5mm〜50mmであって良い。カバー本体部10と吸音材20とはいずれも無機繊維材料を用いて構成されている一方で、カバー本体部10は吸音材20に比べて肉薄・高密度に形成され、吸音材20はカバー本体部10に比べて全体として肉厚・低密度に形成されているという差異が存在する。
図4に示すように、表皮層30は、カバー本体部10の表面(カバー本体部10に対して吸音材20とは反対側の面)に設けられている。本実施形態では、表皮層30は、エアゾール接着剤等からなる接着層を介してカバー本体部10の表面に貼着されている。図2の拡大図に示すように、表皮層30は、ベース層としての支持層(図示せず)上に貼り合わされた金属薄膜31と、支持層と金属薄膜31との間に介装された補強用繊維32とを有する。なお、支持層と金属薄膜31とが同一材料で構成され、2枚の金属薄膜31とその間の補強用繊維32とで表皮層30が構成されても良い。金属薄膜31は、例えばアルミ箔、銅箔、ステンレス箔等の金属箔によって構成される。金属薄膜31は、カバー本体部10の装着用開口部16を覆うように設けられる固定部材40に対する親和性の高い材質で構成されることが好ましい。
補強用繊維32は、例えばガラス繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維等の無機繊維によって構成される。補強用繊維32は、その配置形態に応じて、表皮層30の表面に所定パターンの凸条を形成する。この場合のパターン形状は、例えば矩形状(正方形状・長方形状)、菱形状、三角形状、波形状等、各種の形状であって良い。
図1及び図8に示すように、下部カバー1Bは、集合管5の管本体部51(下方突出部51B)及び主流出管7の接続端部7aの全周を取り囲むように筒状に形成されている。配管用カバー1Cは、枝管8の接続端部8aの全周を取り囲むように筒状に形成されている。図6に、これらのうち配管用カバー1Cのみを図示して詳細な説明は省略するが、これらの下部カバー1B及び配管用カバー1Cも、上部カバー1Aと同様の基本構成を備えている。
すなわち、配管用カバー1Cは、定形性を有する成形品で構成され、枝管8の接続端部8aに装着用開口部116を通じて装着される筒状のカバー本体部110と、カバー本体部110に対して接続端部8a側に設けられ、繊維材料を用いて構成される吸音材120と、を備えている。また、配管用カバー1Cは、カバー本体部110の表面に設けられた表皮層130をさらに備えている。配管用カバー1Cのカバー本体部110の構成は、その外形形状に関する点、及び、分割構造を有さずに全体が一体的に構成されている点を除き、上部カバー1Aのカバー本体部10の構成と同じである。また、図示は省略しているが、下部カバー1Bに関しても同様である。
集合管5並びにこれに接続される主流入管6、主流出管7、及び枝管8に対して遮音カバー1を施工するには、例えば以下のようにすれば良い。なお、主流入管6、主流出管7、及び枝管8に対しては、既に遮音補助カバーが被覆されているものとする。
まず、図7に示すように、カッターやハサミ等の切断手段を用いて、上部カバー1Aの前方平面壁部13Aにおける枝管接続口57に対応する位置に、放射状の切れ込み17Aを形成する。その後、集合管5の上方突出部51Aに対して上部カバー1Aを装着する。その際、上部カバー1Aを開き姿勢として装着用開口部16を拡大させ、その拡大した装着用開口部16を上方突出部51Aが通過するように上部カバー1Aを移動させて、上方突出部51Aに上部カバー1Aを装着する。なお、集合管5から枝管8が延びる方向とは反対方向側(反延出方向側)から、上部カバー1Aを装着する。また、区画体91に載置される状態となるように、上部カバー1Aを配置する。
その後、上部カバー1Aを開き姿勢から閉じ姿勢に姿勢変更させる。この姿勢変更操作により、装着用開口部16を縮小させて実質的に閉じさせるとともに、一対の分割カバー体11のそれぞれの前方平面壁部13Aどうしの間に切れ込み17Aを利用して形成される枝管挿通部17で、枝管接続口57の外周を包囲する(図8を参照)。その際、同様にして、天井壁部14に形成される円筒状部14Bで、主流入管接続口55に接続される主流入管6の外周を包囲する。そして、図8に示すように、実質的に閉じた状態の装着用開口部16を覆うように、固定部材40の一例としての接着テープを貼着する。こうして上部カバー1Aを閉じ姿勢に維持させて、上方突出部51Aに対する上部カバー1Aの装着状態を継続的に保持させる。なお、枝管接続口57及びそれに接続される枝管8の外周を部分的に被覆する舌片13Gは、そのままの状態としても良いし、接着テープ等の固定手段や、インシュロック等の拘束部材で、囲い込んで固定ないし拘束しても良い。
その後、露出したまま残っている枝管8の接続端部8a(枝管接続口57が露出している場合には、その枝管接続口57も含めて)に、配管用カバー1Cを装着する。その際、配管用カバー1Cの軸方向を枝管8の軸方向に沿わせた状態で、枝管8を装着用開口部116が通過するように移動させて、枝管8の接続端部8aに配管用カバー1Cを装着する。そして、装着用開口部116を覆うように、固定部材40の一例としての接着テープを貼着する。また、同様にして、露出したまま残っている主流出管7の接続端部7a(主流出管接続口56が露出している場合には、その主流出管接続口56も含めて)に、下部カバー1Bを装着する。
本実施形態に係る上部カバー1Aは、成形品で構成されて定形性を有するカバー本体部10を備えるので、集合管5の管本体部51に上部カバー1Aが装着された状態で、その装着状態が自立的に維持される。このため、装着後に装着用開口部16を接着テープ等の固定部材40で固定する場合であっても、上部カバー1Aを片手で押さえることなく両手で固定作業(その準備作業を含む)を行うことができる。また、カバー本体部10が定形性を有することで、その後も装着用開口部16が開こうとすることが少なく固定部材40にほとんど負荷がかからないため、上部カバー1Aを例えばインシュロック等の拘束部材で囲い込み拘束して補強する必要もない。よって、集合管5に対する施工性に優れた上部カバー1Aを実現することができる。
また、カバー本体部10と管本体部51との間に設けられる吸音材20が繊維材料を用いて構成されるとともに全体として肉厚・低密度に形成されるため、当該吸音材20を構成する繊維材料の柔軟性で集合管5の外面の凹凸を吸収することができる。特に、例えば製造者毎に集合管5の外形形状(凹凸やサイズを含む)に多少の差異が存在したとしても、その差異を繊維材料の柔軟性で吸収することができる。よって、各種の外形形状を有する集合管5に対して、共通仕様の上部カバー1Aを適用することができるので、この点からも、集合管5に対する施工性を向上させることができる。
また、カバー本体部10及び吸音材20がいずれも無機繊維材料で構成されるので、管本体部51の内部を排水が通過又は合流する際に発生する騒音を、2層の吸音層で効果的に減衰させて騒音低減を図ることができる。また、上部カバー1Aに不燃性を付与することができるので、例えば耐火性が要求される防火区画等への適用も可能となる。カバー本体部10は、その無機繊維材料を用いてバインダー樹脂とともに熱圧縮することで、定形性を有する成形品として容易に作製することができる。カバー本体部10に、枝管接続口57又はこれに接続される枝管8を挿通可能とするための切れ込み17Aを入れるための加工も容易である。
また、カバー本体部10の表面に表皮層30がさらに設けられているので、カバー本体部10の表面の保護を図ることができるとともに、カバー本体部10が無機繊維材料で構成される場合であっても、その表面に固定部材40を設置しやすくすることができる。また、補強用繊維32を含む表皮層30を用いることで、カバー本体部10の保形性をさらに高めることができる。さらに、遮音効果のさらなる向上や、上部カバー1A全体としての強度の向上に寄与することができる。
また、カバー本体部10が開き姿勢と閉じ姿勢とに姿勢変更可能に構成され、一対の分割カバー体11のそれぞれの揺動端11sどうしの間に、装着用開口部16が形成されるとともに枝管挿通部17が設けられる。このため、互いに連結される複数の分割カバー体11を一括的に取り扱うことができるとともに、集合管5に対して主流入管6及び主流出管7が接続された状態で、それらを取り外すことなく上部カバー1Aを管本体部51に装着することができる。よって、上部カバー1Aを容易に装着することができる。さらに、集合管5に対して開き姿勢で外挿したカバー本体部10を閉じ姿勢とするのに伴って、それと同時に枝管接続口57又は枝管8が枝管挿通部17を挿通する状態を実現できる。つまり、集合管5に対してカバー本体部10を外挿させつつ姿勢変更させるというワンアクションで、枝管接続口57及び枝管8との干渉を適切に回避しながら、管本体部51に対する上部カバー1Aの装着操作を容易に行うことができる。
また、遮音カバー1が、上部カバー1Aと同様の基本構成を備える下部カバー1B及び配管用カバー1Cを含むことで、集合管5の管本体部51で発生する騒音だけでなく、管本体部51から伝播する騒音の漏洩をも抑止して騒音低減を図ることができる。しかも、主流出管7や枝管8等に対する施工性を向上させることができる。なお、下部カバー1Bや配管用カバー1Cも肉厚・低密度の吸音材120を備えているので、例えば管本体部51の下方突出部51Bがテーパー状に形成されたり、各配管とその接続口との間に段差が存在したりする場合にも、それらを吸収することができる。
以上説明したように、本実施形態の遮音カバー1によれば、集合管5及びこれに接続される各配管に対する施工性を向上させながら、特段の対策をしない場合には騒音漏れが大きくなりがちな集合管5の近傍において、効果的に騒音低減を図ることができる。
〔第2の実施形態〕
本発明に係る遮音カバーの第2の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、遮音カバー1の適用対象の集合管5の具体的構成が第1の実施形態とは異なっている。また、それに伴い、上部カバー1Aの具体的構成も第1の実施形態とは一部異なっている。以下、本実施形態に係る遮音カバー1について、主に第1の実施形態との相違点について説明する。なお、特に明記しない点に関しては、第1の実施形態と同様であり、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態では、集合管5は、互いに連通する主流入管接続口55と主流出管接続口56と3つの枝管接続口57とを有している(図9を参照)。集合管5の管本体部51のうち、区画体91よりも上方に突出する上方突出部51Aに、本実施形態では3つの枝管接続口57が設けられている。集合管5には、軸方向(上下方向)に沿って主流入管6及び主流出管7が一直線状に接続されるとともに、3本の枝管8が径方向(水平方向)に対して僅かに上下方向に傾斜する状態で平面視でT字状を呈するように接続されている。
このような接続構造中に備えられる集合管5への適用を可能とするため、図9に示すように、本実施形態に係る上部カバー1Aには、3つの枝管挿通部17が設けられる。本実施形態では、一対の分割カバー体11のそれぞれの側方平面壁部13Cに1つずつ枝管挿通部17が設けられるとともに、一対の分割カバー体11のそれぞれの前方平面壁部13Aに亘る状態で枝管挿通部17が設けられる。枝管挿通部17は、第1の実施形態のように放射状の切れ込み17Aを利用して形成しても良いが、本実施形態では、側壁部13を略円弧状に切り欠いて形成された切欠状凹部17Bによって形成している。
集合管5並びにこれに接続される主流入管6、主流出管7、及び3本の枝管8に対して遮音カバー1を施工するには、例えば以下のようにすれば良い。
まず、カッターやハサミ等の切断手段を用いて、上部カバー1Aの前方平面壁部13A及び2つの側方平面壁部13Cのそれぞれの一部を切断し、3つの枝管挿通部17を現出させる。なお、後方平面壁部13Bは切断することなく、後方平面壁部13Bをそのまま維持させる。3本の枝管8の位置関係と、上部カバー1Aにおける計3つの枝管挿通部17の位置関係とを整合させた状態で、集合管5及びこれに接続される各配管に上部カバー1Aを装着する。
その際、T字状に配置された3本の枝管8のうち、中央に位置する枝管8が集合管5から延びる方向とは反対方向側(特定反延出方向側)から、上部カバー1Aを装着する。上部カバー1Aを開き姿勢として装着用開口部16を拡大させ、その拡大した装着用開口部16を、上方突出部51Aのうち枝管8よりもさらに上方に位置する部分が通過するように上部カバー1Aを移動させる。そして、枝管8よりも上方の位置で上部カバー1Aを開き姿勢から閉じ姿勢に姿勢変更させ、その閉じ姿勢の上部カバー1Aを下方に押し付けて枝管挿通部17に枝管接続口57又は枝管8をそれぞれ通過させる。上部カバー1Aの水平移動を伴う姿勢変更操作と、下方への押し付け操作というツーアクションで、集合管5及びこれに接続される各配管に対して、上部カバー1Aを容易に装着することができる。固定部材40による固定や、下部カバー1B及び配管用カバー1Cの装着に関しては、第1の実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。
本実施形態の遮音カバー1も、第1の実施形態と同様に、集合管5及びこれに接続される各配管に対する施工性を向上させながら、集合管5の近傍において、効果的に騒音低減を図ることができる。
〔その他の実施形態〕
最後に、遮音カバーのその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の各実施形態では、上部カバー1Aを構成するカバー本体部10が分割構造を有するとともに、配管用カバー1Cを構成するカバー本体部110が一体構造を有する(下部カバー1Bも同様)構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば上部カバー1Aを構成するカバー本体部10が一体構造を有するように形成されても良いし、又は、配管用カバー1Cを構成するカバー本体部110が分割構造を有する(下部カバー1Bも同様)ように形成されても良い。或いは、カバー本体部10,110の少なくとも一方が、分離姿勢と合体姿勢とに切替可能な分離構造を有するように形成されても良い。下部カバー1Bに関しても同様である。分離構造が採られる場合には、分離姿勢にある複数の分割カバー体11どうしの間に介在する空間が、装着用開口部16となる。
(2)上記の各実施形態では、カバー本体部10が無機繊維材料とバインダー樹脂との混合物の熱圧縮成形によって形成される例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えばカバー本体部10は、バインダー樹脂を含むことなく有機繊維材料又は無機繊維材料のみを圧縮成形することによって形成されても良い。また、カバー本体部10は、上記混合物を用いて、例えば押出成形、射出成形、真空成形、圧延成形等のうちの適用可能な方法によって形成されても良い。
(3)上記の各実施形態では、カバー本体部10が繊維材料で構成されている例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば不燃性が要求されないような場合には、カバー本体部10が樹脂材料で構成されても良い。この場合、一般的な射出成形技術を利用して、定形性を有するカバー本体部10を容易に作製することができる。
(4)上記の各実施形態では、全ての枝管挿通部17が施工時に施工者によって形成される要時現出型の構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、一対の分割カバー体11のそれぞれの前方平面壁部13Aに第2の実施形態のような切欠状凹部17Bを当初から形成し、1つの枝管挿通部17が当初から設けられても良い。少なくとも1つの枝管接続口57を有する集合管5を被覆対象とする場合には、1つの枝管挿通部17は必須となるので、1つの枝管挿通部17を当初から設けておくことで、施工現場での作業性を向上させることができる。そのような構成は、第1の実施形態のように枝管接続口57を1つだけ有する集合管5を被覆対象とする場合には、施工現場での枝管挿通部17の形成作業が不要となるので特に適したものとなる。
(5)上記の各実施形態では、カバー本体部10と吸音材20とが互いに接着されている構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。カバー本体部10と吸音材20とが非接着状態とされていても良い。例えば、集合管5等への装着時に一括的に取り扱える程度の拘束力で、カバー本体部10と吸音材20とが仮着されただけの構成であっても良い。一旦、遮音カバー1が集合管5に装着されてしまえば、通常、吸音材20がカバー本体部10から外れることはないので、施工段階で両者が完全には接着されていなくても特に問題はない。
(6)上記の各実施形態では、表皮層30が金属薄膜31と補強用繊維32とを有する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば表皮層30が、補強用繊維32を有することなく金属薄膜31だけで構成されても良い。また、表皮層30が、織布や不織布等の繊維シートで構成されても良い。或いは、カバー本体部10の構成材料次第では、表皮層30が設けられなくても良い。
(7)上記の各実施形態では、固定部材40がアルミテープやジョイントテープ等の接着テープで構成される例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。一対の分割カバー体11のそれぞれの揺動端11sどうしを互いに固定して位置拘束できるのであれば、固定部材40としてはいかなる構造のものを用いても良い。
(8)上記の各実施形態では、主流入管6の接続端部6aが上部カバー1Aで被覆され、主流出管7の接続端部7aが下部カバー1Bで被覆され、枝管8の接続端部8aが配管用カバー1Cで被覆される構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。各配管の接続端部の被覆主体は適宜変更されても良く、例えば主流入管6の接続端部6a及び主流出管7の接続端部7aの少なくとも一方が配管用カバー1Cで被覆されても良いし、又は、枝管8の接続端部8aが上部カバー1Aで被覆されても良い。枝管8の接続端部8aが上部カバー1Aで被覆される場合、枝管挿通部17は枝管8の外周を包囲することになる。
(9)上記の各実施形態では、遮音カバー1を用いて、1本又は3本の枝管8が接続された集合管5を被覆する例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。もちろん、2本又は4本の枝管8が接続された集合管5を被覆するために遮音カバー1を用いることもできる。集合管5に2本の枝管8が接続される場合には、2本の枝管8が平面視でI字状又はL字状を呈するように接続される。この場合、2本の枝管8の接続態様に応じて、いずれか2つの側壁部13を部分的に切断して、2つの枝管挿通部17を現出させれば良い。集合管5に4本の枝管8が接続される場合には、全ての側壁部13を部分的に切断して、4つの枝管挿通部17を全て現出させれば良い。
(10)上記の各実施形態では、遮音カバー1が、上部カバー1A、下部カバー1B、及び配管用カバー1Cの3種を含んで構成される例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。上部カバー1A、下部カバー1B、及び配管用カバー1Cは、それぞれ単独でも遮音カバー1となり得るし、或いは、これらのうちのいずれか2種のみを含んで遮音カバー1が構成されても良い。
(11)上記の各実施形態では、集合管5と、これに接続される主流入管6、主流出管7、及び枝管8とを、「流体管」として遮音カバー1による被覆対象とする例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。少なくとも内部を流体が通過して、その通過流体によって騒音が発生し又はその発生騒音が伝導されるものであれば、例えばエルボ管やチーズ管等の管継手も、「流体管」として遮音カバー1による被覆対象となり得る。
(12)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の範囲はそれらによって限定されることはないと理解されるべきである。当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜改変が可能であることを容易に理解できるであろう。従って、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変された別の実施形態も、当然、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、内部を流体が通過する流体管を被覆する遮音カバーに利用することができる。
1 遮音カバー
1A 上部カバー
1B 下部カバー
1C 配管用カバー
5 集合管(流体管)
6 主流入管(流体管)
6a 接続端部(騒音伝導部)
7 主流出管(流体管)
7a 接続端部(騒音伝導部)
8 枝管(流体管)
8a 接続端部(騒音伝導部)
10 カバー本体部
11 分割カバー体
11c 連結端
11s 揺動端
12 連結部材
16 装着用開口部
17 枝管挿通部(挿通部)
17B 切断位置指示印
20 吸音材
30 表皮層
51 管本体部
51A 上方突出部
55 主流入管接続口
56 主流出管接続口
57 枝管接続口
110 カバー本体部
116 装着用開口部
120 吸音材
130 表皮層

Claims (8)

  1. 互いに連通する主流入管接続口と主流出管接続口と少なくとも1つの枝管接続口とを有する管本体部を備える集合管を被覆する遮音カバーであって、
    定形性を有する成形品で構成され、前記管本体部に装着用開口部を通じて装着される筒状のカバー本体部と、
    前記カバー本体部に対して前記管本体部側に設けられ、繊維材料を用いて構成される吸音材と、
    を備える遮音カバー。
  2. 内部を流体が通過する流体管を被覆する遮音カバーであって、
    定形性を有する成形品で構成され、前記流体管のうち前記流体の通過時に生じる騒音を伝導する騒音伝導部に装着用開口部を通じて装着される筒状のカバー本体部と、
    前記カバー本体部に対して前記騒音伝導部側に設けられ、繊維材料を用いて構成される吸音材と、
    を備える遮音カバー。
  3. 前記カバー本体部が、圧縮された繊維材料で構成されている請求項1又は2に記載の遮音カバー。
  4. 前記カバー本体部が、圧縮された無機繊維材料で構成されている請求項3に記載の遮音カバー。
  5. 前記カバー本体部の表面に設けられた表皮層をさらに備える請求項1から4のいずれか一項に記載の遮音カバー。
  6. 前記カバー本体部が、周方向に分割形成された複数の分割カバー体を有する請求項1から5のいずれか一項に記載の遮音カバー。
  7. 前記複数の分割カバー体のそれぞれの一端どうしを、前記カバー本体部が開き姿勢と閉じ姿勢とに姿勢変更可能となるように相対変位可能に連結する連結部材を備える請求項6に記載の遮音カバー。
  8. 前記カバー本体部が、周方向に分割形成された複数の分割カバー体を有し、
    前記複数の分割カバー体のそれぞれの一端どうしを、前記カバー本体部が開き姿勢と閉じ姿勢とに姿勢変更可能となるように相対変位可能に連結する連結部材を備え、
    前記複数の分割カバー体のそれぞれの連結端とは反対側の揺動端どうしの間に、前記装着用開口部が形成されるとともに、前記枝管接続口又はこれに接続される枝管が挿通可能な挿通部が設けられる請求項1に記載の遮音カバー。
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