JP2016073906A - 洗浄器 - Google Patents

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崇文 山崎
Takafumi Yamazaki
崇文 山崎
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Abstract

【課題】被洗浄物の濯ぎが確実に行われたことを監視できる洗浄器を提供する。
【解決手段】洗浄槽2からの排水または洗浄槽2内の循環水の電気伝導度を計測する第一電気伝導度センサ48を備えると共に、好ましくはさらに、洗浄槽2への給水の電気伝導度を計測する第二電気伝導度センサ49を備える。洗浄液を用いて被洗浄物を洗浄する洗浄工程と、洗浄槽2内からの排水工程と、濯ぎ水を用いて被洗浄物を濯ぎする濯ぎ工程とを順次に実行する。濯ぎ工程において、第一電気伝導度センサ48による電気伝導度を監視する。好ましくは、濯ぎ工程において、第一電気伝導度センサ48による電気伝導度と第二電気伝導度センサ49による電気伝導度との差が設定値以下になるまで、濯ぎを実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被洗浄物を洗浄する洗浄器に関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されるように、チャンバ(3)内にスプレー・アーム(8)を回転自在に設け、そのスプレー・アーム(8)のノズルから被洗浄物に液体を噴射して、被洗浄物の洗浄や消毒を図る洗浄器が知られている。この装置では、スプレー・アーム(8)から噴射された液体は、チャンバ(3)下部の収集スペース(10)に集められ、循環ポンプ(12)により循環パイプ(16)を介してスプレー・アーム(8)へ循環供給される。
特許第4886847号公報
洗浄液を用いて被洗浄物を洗浄後、洗浄槽内から洗浄液を排水し、その後、新たに給水した水を濯ぎ水として被洗浄物を濯ぎする。ところが、濯ぎ不足が生じると、被洗浄物の変色や孔食の他、中毒性前眼部症候群の原因にもなり得る。一方、無駄に濯ぎを多く実施することは、水や電気の使用量を増し、ランニングコストを増加させる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、濯ぎが確実に行われたことを監視できる洗浄器を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、被洗浄物が収容される洗浄槽と、この洗浄槽内の被洗浄物へ液体を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄槽内の下部に連接された液貯留部と、この液貯留部への給水手段と、前記液貯留部からの排水手段と、前記液貯留部への洗剤供給手段と、前記液貯留部の液体を前記洗浄ノズルへ循環供給する循環手段と、前記排水手段による排水または前記循環手段による循環水の電気伝導度を計測する第一電気伝導度センサと、前記各手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記給水手段による水に前記洗剤供給手段による洗剤を混入した洗浄液を前記循環手段により循環させて前記被洗浄物を洗浄する洗浄工程と、前記循環手段を停止した状態で前記排水手段により前記液貯留部から洗浄液を排水する排水工程と、前記給水手段による水を濯ぎ水として前記循環手段により循環させて前記被洗浄物を濯ぎする濯ぎ工程とを順次に実行し、前記制御手段は、前記濯ぎ工程において、前記第一電気伝導度センサによる電気伝導度を監視することを特徴とする洗浄器である。
請求項1に記載の発明によれば、洗浄工程後の濯ぎ工程において、濯ぎ水またはその排水の電気伝導度を監視することで、濯ぎが確実になされたか否かを監視することができる。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記濯ぎ工程において、前記給水手段による給水と、前記循環手段による循環と、前記排水手段による排水とのセットを設定回数繰り返すか、前記給水手段による給水と前記排水手段による排水とによる給排水により水を入れ替えつつ前記循環手段による循環を行い、前記制御手段は、前記濯ぎ工程において、前記第一電気伝導度センサにより検出した電気伝導度に基づき、前記設定回数を変更するか、前記給排水しつつの循環時間を変更することを特徴とする請求項1に記載の洗浄器である。
請求項2に記載の発明によれば、濯ぎ工程において、給水、循環および排水のセットを設定回数繰り返すか、給排水により水を入れ替えつつ水を循環するが、濯ぎ水またはその排水の電気伝導度に基づき、設定回数を変更するか、循環時間を変更して、被洗浄物の濯ぎを確実に図ることができる。
請求項3に記載の発明は、前記給水手段による給水の電気伝導度を計測する第二電気伝導度センサをさらに備え、前記制御手段は、前記濯ぎ工程において、前記第一電気伝導度センサによる電気伝導度と前記第二電気伝導度センサによる電気伝導度との差が設定値以下になるまで、前記セットを繰り返すか、前記給排水しつつの循環を実行することを特徴とする請求項2に記載の洗浄器である。
請求項3に記載の発明によれば、たとえば、濯ぎ水として水道水とRO水(逆浸透膜ろ過水)とを切り替えて使用する場合など、給水の電気伝導度が変化しても、それを考慮して濯ぎの監視を行うことができる。しかも、濯ぎ水またはその排水の電気伝導度と、給水の電気伝導度との差が設定値以下になるまで、水の入れ替えを伴う濯ぎを行うので、被洗浄物の濯ぎを確実に図ることができる。
請求項4に記載の発明は、前記制御手段は、運転ごとに、運転日時および運転内容と対応づけて、前記電気伝導度センサにより検出した電気伝導度を、情報記憶手段に保存することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄器である。
請求項4に記載の発明によれば、運転記録データとして電気伝導度も保存して、洗浄管理を行うことができる。
さらに、請求項5に記載の発明は、被洗浄物が収容される洗浄槽と、この洗浄槽内への給水手段と、前記洗浄槽内からの排水手段と、前記洗浄槽内への洗剤供給手段と、前記洗浄槽内の貯留水もしくは循環水または前記洗浄槽内からの排水の電気伝導度を計測する第一電気伝導度センサと、前記洗浄槽内への給水の電気伝導度を計測する第二電気伝導度センサと、前記各手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記給水手段による水に前記洗剤供給手段による洗剤を混入した洗浄液により前記被洗浄物を洗浄する洗浄工程と、前記排水手段により前記洗浄槽内から洗浄液を排水する排水工程と、前記給水手段による水を濯ぎ水としてこれを用いて前記被洗浄物を濯ぎする濯ぎ工程とを順次に実行し、前記制御手段は、前記濯ぎ工程において、前記第一電気伝導度センサによる電気伝導度と前記第二電気伝導度センサによる電気伝導度との差が設定値以下になるまで、前記濯ぎ工程における水の入れ替えを伴う濯ぎ回数または濯ぎ時間を増加させることを特徴とする洗浄器である。
請求項5に記載の発明によれば、洗浄工程後の濯ぎ工程において、濯ぎ水またはその排水の電気伝導度を監視することで、濯ぎが確実になされたか否かを監視することができる。また、たとえば、濯ぎ水として水道水とRO水(逆浸透膜ろ過水)とを切り替えて使用する場合など、給水の電気伝導度が変化しても、それを考慮して濯ぎの監視を行うことができる。しかも、濯ぎ水またはその排水の電気伝導度と、給水の電気伝導度との差が設定値以下になるまで、水の入れ替えを伴う濯ぎを行うので、被洗浄物の濯ぎを確実に図ることができる。
本発明の洗浄器によれば、濯ぎが確実に行われたことを監視することができる。
本発明の一実施例の洗浄器を示す概略図であり、一部を断面にして示している。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例の洗浄器1を示す概略図であり、一部を断面にして示している。本実施例の洗浄器1は、ウォッシャーディスインフェクターとして利用できるものである。
本実施例の洗浄器1は、被洗浄物を収容する洗浄槽2と、この洗浄槽2内の被洗浄物へ液体を噴射する洗浄ノズル3と、洗浄槽2内の下部に連接された液貯留部4と、この液貯留部4への給水手段5と、液貯留部4からの排水手段6と、液貯留部4への薬液供給手段7と、液貯留部4内の液体を洗浄ノズル3へ循環供給する循環手段8とを備える。さらに、洗浄器1は、液貯留部4内の液体を加熱する第一ヒータ9と、洗浄槽2内へ空気を送り込む送風機10と、この送風機10から洗浄槽2内への空気を加熱する第二ヒータ11とを備えるのが好ましい。
被洗浄物は、特に問わないが、たとえば鉗子などの医療器具である。洗浄槽2内には、上下複数段に洗浄ノズル3が設けられるが、被洗浄物は上下の洗浄ノズル3間に配置される。この際、洗浄槽2内に上下複数段に設けられる網棚(図示省略)に、被洗浄物が載せられる。また、被洗浄物は、所望によりバスケットなどに収容されてもよい。
洗浄槽2は、被洗浄物が収容される中空容器である。洗浄槽2は、本実施例では略矩形の中空ボックス状である。洗浄槽2は、扉(図示省略)により開閉可能とされる。扉を開けることで、洗浄槽2に対し被洗浄物を出し入れすることができる。扉は、洗浄槽2の正面に設けられるが、洗浄槽2の正面および背面の双方に設けられてもよい。
洗浄槽2は、少なくとも左右の側壁に、洗浄槽2内の下方へ開口する空洞部としてのジャケット12を備えるのがよい。本実施例では、洗浄槽2の上壁と左右側壁とに、連続的にジャケット12が形成されている。具体的には、洗浄槽2の上壁および左右側壁は、内壁と外壁との二重構造とされており、内壁と外壁との間に隙間を開けてジャケット12が構成される。その際、ジャケット12は、洗浄槽2の前後においては閉じられており、左右側壁において下方へ開口している。このように、左右のジャケット12は、洗浄槽2内の下端部において開口している。なお、洗浄槽2が背面に扉を備えない場合、洗浄槽2の背面にもジャケット12を設けてもよい。
洗浄ノズル3は、洗浄槽2内に、上下複数段に設けられる。本実施例では、洗浄槽2の一側部に、上下複数段にアーム状の支持部材13の基端部が保持され、各支持部材13は、洗浄槽2の一側部から左右方向中央部へ向けて延出する。そして、その延出先端部に、洗浄ノズル3の長手方向中央部が垂直軸まわりに回転自在に保持される。洗浄ノズル3は、支持部材13内を介して供給される流体(液体や空気)を噴射させるノズル孔(図示省略)を複数形成されている。支持部材13を介して洗浄ノズル3内に流体が供給されると、その流体は洗浄ノズル3のノズル孔から噴射される。この噴流により、洗浄ノズル3は、支持部材13の端部の軸受部まわりに回転する。なお、洗浄槽2内の上端部に設けられる洗浄ノズル3は、下方へのみ流体を噴射し、洗浄槽2内の下端部に設けられる洗浄ノズル3は、上方へのみ流体を噴射し、上下両端部以外の洗浄ノズル3は、上下両方へ流体を噴射する。
液貯留部4は、洗浄槽2内の下部に連接される。言い換えれば、洗浄槽2は、下部に液貯留部4を備える。本実施例では、液貯留部4は、洗浄槽2の左右方向中央部の下部に、前後方向へ延出して設けられる。具体的には、洗浄槽2の下壁は、左右両端部が左右方向内側へ行くに従って下方へ傾斜する傾斜面2aに形成されており、左右方向中央部は下方へ略矩形状に凹んで形成されている。そして、その下方への凹部が液貯留部4とされる。洗浄ノズル3から洗浄槽2内へ噴射された液体は、洗浄槽2内の下方へ落下し、傾斜面2aにより液貯留部4に集められる。
給水手段5は、洗浄槽2下部の液貯留部4に、給水路14を介して給水する。本実施例では、給水路14からの給水は、洗浄槽2を介して液貯留部4に送られる。給水路14には、洗浄槽2へ向けて、逆止弁15と給水弁16とが設けられる。給水路14を介した洗浄槽2内への給水は、洗浄槽2の上部からジャケット12内へ行われる。従って、給水路14からの水は、左右のジャケット12を介して、洗浄槽2内下部へ排出され、液貯留部4へ供給される。
図示例では、給水路14を一本のみ示しているが、所望により常温水と温水の各給水路14を並列に設けてもよい。その際、常温水と温水の各給水路14を途中で合流させて、所望温度として洗浄槽2内へ給水可能としてもよい。さらに、水道水の他、軟水またはRO水など、異なる種類の液体から選択したものを洗浄槽2内へ給水可能に、給水路14を並列に設けてもよい。
液貯留部4付きの洗浄槽2には、液位検出器(図示省略)が設けられる。液位検出器は、その構成を特に問わないが、たとえば、液貯留部4の底部に設置した圧力センサから構成される。この場合、液貯留部4(および洗浄槽2)内の液位に応じて、水圧が変わることを利用して液位を把握する。なお、洗浄槽2には、所定以上の液体を外部へ排出するオーバーフロー路17が設けられる。
排水手段6は、洗浄槽2下部の液貯留部4から、排水路18を介して排水する。排水路18には、排水弁19が設けられている。排水弁19を開くことで、液貯留部4内の貯留水を外部へ排水することができる。
薬液供給手段7は、液貯留部4内の貯留水に、給液路20を介して薬液を供給する。具体的には、薬液が貯留された薬液タンク21が、給液路20を介して洗浄槽2と接続され、給液路20には薬液ポンプ22が設けられている。薬液ポンプ22の作動を制御することで、薬液タンク21から洗浄槽2内への薬液の供給量を調整することができる。なお、薬液タンク21および給液路20のセットを並列に複数設けておき、薬液の種類を変更可能としてもよい。たとえば、アルカリ性洗剤、酵素配合洗剤、潤滑防錆剤、乾燥促進剤など、所望の薬液を貯留した薬液タンク21を複数備え、被洗浄物や工程に応じて、使用する薬液を変更してもよい。薬液が洗剤の薬液供給手段7を、特に洗剤供給手段ということがある。
循環手段8は、液貯留部4内の貯留液を、洗浄ノズル3へ循環供給する。具体的には、循環手段8は、循環ポンプ23と循環配管24とを備える。循環ポンプ23は、液貯留部4の下方側部に設けられる。排水路18には、排水弁19より上流において、分岐路25が分岐して設けられており、その分岐路25が、循環ポンプ23の吸入口に接続される。一方、循環ポンプ23の吐出口は、適宜の循環配管24を介して、洗浄ノズル3の支持部材13に接続される。従って、循環ポンプ23を作動させると、液貯留部4内の液体を、循環配管24および支持部材13を介して洗浄ノズル3へ供給することができ、洗浄ノズル3から噴射された液体は、液貯留部4に戻される。
第一ヒータ9は、液貯留部4内の液体を加熱する。第一ヒータ9は、電気ヒータであってもよいが、図示例では蒸気ヒータである。蒸気ヒータは、液貯留部4内に配置される蒸気管を備え、この蒸気管内には給蒸路26を介して蒸気が供給される。給蒸路26に設けた給蒸弁27の開閉または開度を制御することで、液貯留部4内の液体の温度を調整することができる。蒸気ヒータへ供給された蒸気の凝縮水は、ドレン排出路28を介して排出される。蒸気ヒータからのドレン排出路28には、蒸気トラップ29と逆止弁30とが設けられている。
洗浄槽2の上部には、送風機10からの給気路31が接続される。送風機10からの給気路31は、第二ヒータ11より下流において分岐され、第一給気路31aが給気弁32を介して前記循環配管24に接続され、第二給気路31bが洗浄槽2上部のジャケット12に接続される。送風機10からの空気は、第二ヒータ11で加熱された後、第一給気路31a、循環配管24および支持部材13を介して、洗浄ノズル3から噴射される一方、第二給気路31bおよびジャケット12を介して、左右のジャケット12の下端部から洗浄槽2内へ供給される。
洗浄槽2の上部には、外部への排気路33が接続される。排気路33からの排気は、一部が外部へ排気されつつ、残部が循環路34を介して送風機10の吸込口へ戻される。この戻し量を所望に保つために、排気路33にはオリフィス35が設けられる。従って、送風機10には、洗浄槽2からの排気と、フィルタ36を介した新規空気(外気)とが供給される。言い換えれば、空気を一部入れ替えながら、送風機10により、洗浄槽2との間で空気を循環させることができる。
洗浄器1は、さらに加熱タンク37を備えてもよい。加熱タンク37は、後の工程で用いる液体を予め加熱するのに用いられる。本実施例では、加熱タンク37は、設置スペースの関係上、洗浄槽2の上部(真上)に設けられる。
加熱タンク37には、タンク給水路38を介して水が供給される。タンク給水路38にはタンク給水弁39が設けられており、タンク給水弁39の開閉を制御することで、加熱タンク37への給水を制御することができる。本実施例では、加熱タンク37には、水位検出器(図示省略)が設けられており、少なくとも満水状態(設定水位までの給水状態)と空水状態とが検知可能とされる。水位検出器の検出信号に基づきタンク給水弁39を制御して、加熱タンク37に設定水位まで給水することができる。なお、加熱タンク37には、所定以上の水を溢れされるオーバーフロー路40が設けられている。
加熱タンク37には、第三ヒータ41が設けられる。第三ヒータ41は、図示例では電気ヒータとされるが、場合により第一ヒータ9と同様の蒸気ヒータであってもよい。第三ヒータ41により、加熱タンク37内の液体を設定温度まで加熱することができる。典型的には、後述する除染工程で使用する熱水を製造することができる。
加熱タンク37と洗浄槽2とは、熱水路42により接続されており、熱水路42には熱水弁43が設けられている。熱水路42は、下流(洗浄槽2側)において、給水路14と共通管路とされている。熱水弁43を開くことで、加熱タンク37から洗浄槽2内へ熱水を供給することができる。
洗浄槽2には、さらに、超音波振動子44を設けてもよい。本実施例では、洗浄槽2の下壁の左右の傾斜面2aに、それぞれ超音波振動子44が設けられている。
液貯留部4には、第一温度センサ45が設けられる。第一温度センサ45の検出温度に基づき第一ヒータ9を制御(本実施例では給蒸弁27を制御)することで、液貯留部4内の貯留水、ひいては洗浄ノズル3から噴射する液体の温度を調整することができる。
送風機10から洗浄槽2への給気路31には、第二ヒータ11の設置位置よりも下流側に、第二温度センサ46が設けられる。第二温度センサ46の検出温度に基づき第二ヒータ11を制御することで、洗浄槽2内への給気温度を調整することができる。
加熱タンク37には、第三温度センサ47が設けられる。第三温度センサ47の検出温度に基づき第三ヒータ41を制御することで、加熱タンク37内の貯留水を所望温度に調整することができる。
洗浄器1には、第一電気伝導度センサ48が設けられると共に、好ましくはさらに、第二電気伝導度センサ49も設けられる。第一電気伝導度センサ48は、排水手段6による排水または循環手段8による循環水の電気伝導度を計測可能な位置に設けられる。本実施例では、排水路18と分岐路25との分岐部に設けられるが、所望により、循環配管24や液貯留部4などに設けてもよい。第二電気伝導度センサ49は、給水手段5による給水の電気伝導度を計測可能な位置に設けられる。本実施例では、給水路14の内、給水弁16より下流(熱水路42との合流後)に設けられる。
洗浄器1は、さらに制御手段としての制御器(図示省略)を備える。具体的には、給水弁16、排水弁19、給気弁32、タンク給水弁39、熱水弁43、循環ポンプ23、薬液ポンプ22、第一ヒータ9(給蒸弁27)、第二ヒータ11、第三ヒータ41、送風機10、超音波振動子44、液貯留部4の液位検出器、加熱タンク37の水位検出器、第一温度センサ45、第二温度センサ46、第三温度センサ47、第一電気伝導度センサ48および第二電気伝導度センサ49などは、制御器に接続されている。そして、制御器は、以下に述べるように、所定の手順(プログラム)に従い、洗浄槽2内の被洗浄物の洗浄や濯ぎなどを図る。
以下、本実施例の洗浄器1の運転について具体的に説明する。初期状態において、各弁16,19,32,39,43は閉じられ、各ポンプ23,22、各ヒータ9,11,41、送風機10および超音波振動子44は停止している。この状態で、洗浄槽2内には、被洗浄物が収容され、洗浄槽2の扉は気密に閉じられる。
本実施例の洗浄器1は、予洗工程、洗浄工程、超音波洗浄工程、濯ぎ工程、除染工程および乾燥工程の内、選択された工程を実行する。どの工程をどのような順序で行うかは、運転開始に先立ち、ユーザにより制御器に設定される。典型的には、少なくとも洗浄工程と濯ぎ工程とを順次に含んだ内容で設定される。そして、所定の運転開始ボタンにより運転開始が指示されると、制御器は、選択された工程を順次に実行する。以下、各工程の具体的内容を説明する。
≪予洗工程≫
予洗工程は、薬液を投入しない水で、被洗浄物を洗浄する工程である。具体的には、まず、給水弁16を開けて、液貯留部4に給水する。液貯留部4に設定水位(たとえば図1の液位X)まで水が貯留されると、液位検出器によりそれを検知して給水弁16を閉じる。その後、循環ポンプ23を作動させて、液貯留部4からの水を、循環配管24および支持部材13を介して洗浄ノズル3へ供給し、洗浄ノズル3を回転させながら、洗浄ノズル3のノズル孔から被洗浄物に噴射する。これにより、被洗浄物は、上下の洗浄ノズル3から噴射される水で洗浄される。各洗浄ノズル3から噴射された水は、洗浄槽2下部の液貯留部4へ戻される。設定時間だけ水を循環させた後、循環ポンプ23を停止する。そして、排水弁19を開けて液貯留部4から排水し、排水完了後には排水弁19を閉じる。なお、予洗工程では、本実施例では常温水を循環させるが、場合により第一ヒータ9などにより所定温度に加熱した温水を循環させてもよい。
≪洗浄工程≫
洗浄工程は、薬液(洗剤)を投入した水(洗浄液)で、被洗浄物を洗浄する工程である。洗浄工程は、基本的には予洗工程と同様である。そこで、ここでは、洗浄工程が予洗工程と異なる点について説明する。洗浄工程では、液貯留部4に設定水位まで水を貯留後、薬液ポンプ22を作動させて、液貯留部4内の貯留水に洗剤を投入する。さらに、第一ヒータ9を作動させて、液貯留部4内の貯留水を設定温度(たとえば40℃)まで加熱する。但し、循環ポンプ23を作動させながら、液貯留部4内の貯留水を設定温度まで加熱してもよい。また、給水路14または熱水路42により、設定温度の温水を給水できる場合には、その温水を利用してもよい。いずれにしても、液貯留部4内に洗浄液を準備した後、循環ポンプ23を作動させて、被洗浄物を洗浄液により洗浄する。洗浄液の循環中、第一温度センサ45の検出温度に基づき第一ヒータ9を制御して、洗浄液の温度を設定温度に維持する。設定時間だけ洗浄液を循環させた後、循環ポンプ23を停止する。そして、排水弁19を開けて液貯留部4から排水し、排水完了後には排水弁19を閉じる。
なお、このような洗浄工程について、循環ポンプ23を停止後の排水操作のみを特に排水工程とよび、それ以前の洗浄工程(洗浄工程本体)と分けて説明する場合がある。同様に、次に述べる超音波洗浄工程についても、超音波振動子を停止後の排水操作のみを特に排水工程とよび、それ以前の洗浄工程(超音波洗浄工程本体)と分けて説明する場合がある。
≪超音波洗浄工程≫
超音波洗浄工程は、被洗浄物を超音波洗浄する工程である。具体的には、まず、給水弁16を開けて、洗浄槽2内に給水する。この際、洗浄槽2内の被洗浄物が水没するまで、洗浄槽2内に給水する。洗浄槽2内の被洗浄物が水没するのであれば、必ずしも洗浄槽2内の上部まで給水する必要はない。洗浄槽2内に所望水位まで水が貯留されると、液位検出器によりそれを検知して給水弁16を閉じる。その後、超音波振動子44を作動させることで、被洗浄物を超音波洗浄する。この際、循環ポンプ23を作動させて、洗浄ノズル3からの水の噴射を併用してもよい。洗浄槽2内の上方に配置された被洗浄物は、場合により超音波が当たり難く洗浄効果が薄れる場合があるが、洗浄ノズル3からのジェット洗浄を併用することで、洗浄ノズル3からの液体の噴射とそれによる貯留水の流動とにより、すべての被洗浄物を効果的に洗浄することができる。なお、超音波洗浄工程では、洗浄工程と同様に、貯留液に薬液を混入してもよいし、第一ヒータ9により貯留液を所望温度に加熱してもよい。設定時間だけ超音波洗浄を行った後、超音波振動子44や循環ポンプ23を停止する。そして、排水弁19を開けて洗浄槽2および液貯留部4から排水し、排水完了後には排水弁19を閉じる。
≪濯ぎ工程≫
濯ぎ工程は、予洗工程と同様の工程であり、液貯留部4に水を貯留した後、循環ポンプ23を作動させて、洗浄ノズル3から水を噴射して、被洗浄物を濯ぐ工程である。この際、第一ヒータ9により貯留水を設定温度まで加熱してもよい。設定時間だけ水を循環させた後、循環ポンプ23を停止する。そして、排水弁19を開けて液貯留部4から排水し、排水完了後には排水弁19を閉じる。
前述したとおり、典型的には、濯ぎ工程前には、給水手段5による水に薬液供給手段7による洗剤を混入した洗浄液を用いて被洗浄物を洗浄する洗浄工程(超音波洗浄工程でもよい)と、排水手段6により液貯留部4から洗浄液を排水する排水工程とが順に実行される。その後、給水手段5による水を濯ぎ水として循環手段8により循環させて被洗浄物を濯ぎする濯ぎ工程が実行される。この濯ぎ工程において、第一電気伝導度センサ48による電気伝導度を監視して、所望に濯ぎがなされたか否かを判定するのが望ましい。
本実施例では、濯ぎ工程を設定回数(少なくとも1回)繰り返す。具体的には、給水手段5による給水と、循環手段8による設定時間の循環と、排水手段6による排水とのセットを設定回数(たとえば2回)繰り返す。そして、制御器は、各回の濯ぎ工程(つまり各セット)または少なくとも最終回の濯ぎ工程において、第一電気伝導度センサ48により検出した電気伝導度に基づき、前記設定回数を変更する。
たとえば、給水−循環−排水のセットを設定回数繰り返して濯ぎを実施する際、少なくとも最終回において、第一電気伝導度センサ48により検出した電気伝導度が設定値以下であれば、その回で被洗浄物の濯ぎを終了するが、設定値を超えていれば、濯ぎ工程の回数を一つ増加させる。つまり、実行中の最終セットを終了後、再度、もう一セットを追加で実行する。そして、その追加されたセットを実行中、やはり第一電気伝導度センサ48により検出した電気伝導度が設定値を超えていれば、もう一回、濯ぎ工程を追加する一方、設定値以下であれば、濯ぎ工程を終了する。そして、このような処理を、第一電気伝導度センサ48により検出した電気伝導度が設定値以下になるまで繰り返すのがよい。
ここで、第一電気伝導度センサ48による電気伝導度と第二電気伝導度センサ49による電気伝導度との差が設定値以下になるまで、前記セットを繰り繰り返してもよい。つまり、給水−循環−排水のセットを設定回数繰り返して濯ぎを実施する際、少なくとも最終回において、第一電気伝導度センサ48による電気伝導度Aと第二電気伝導度センサ49による電気伝導度Bとの差(A−B)が設定値α以下であるかを確認し、設定値α以下であれば、その回で被洗浄物の濯ぎを終了するが、設定値αを超えていれば、濯ぎ工程の回数を一つ増加させる。つまり、実行中の最終セットを終了後、再度、もう一セットを追加で実行する。そして、その追加されたセットを実行中、やはり両電気伝導度センサ48,49による検出値に基づき、その差(A−B)が設定値αを超えていれば、もう一回、濯ぎ工程を追加する一方、設定値α以下であれば、濯ぎ工程を終了する。そして、このような処理を、両電気伝導度センサ48,49による検出値の差(A−B)が設定値α以下になるまで繰り返すのがよい。
いずれにしても、各回における第一電気伝導度センサ48による電気伝導度の計測は、循環終了後の排水時に行う(つまり排水に対して行う)のが好ましいが、場合により循環中に行ってもよい(つまり循環水や貯留水に対して行ってもよい)。一方、第二電気伝導度センサ49による電気伝導度の計測は、液貯留部4への給水時に行えばよい。その際、濯ぎ工程ごとに水の種類を変更しない限り、一回だけ計測してその値をその後の回でも共通的に用いてもよいし、各回の給水時において計測し直してもよい。
なお、ここでは、予め設定された設定回数は、必ず濯ぎ工程を実施し、その最終回において、検出電気伝導度に基づき、濯ぎ回数を増加させるか、濯ぎを終了させるかを切り替えたが、これに代えて(つまり設定回数は最小限の1回としておき)、各回において、電気伝導度を確認し、その値(または各電気伝導度の差)が設定値を超えていれば、濯ぎ工程を繰り返し、設定値以下になれば、濯ぎ工程を終了するようにしてもよい。
また、ここでは、給水−循環−排水のセットを繰り返したが、これに代えて、排水手段6により断続的または連続的に排水しつつ、給水手段5により断続的または連続的に給水して、液貯留部4内の水(つまり循環水)を徐々に入れ替えつつ、循環手段8による循環を継続してもよい。つまり、液貯留部4に設定液位まで水を貯留後、循環ポンプ23を作動させ、循環中に給排水により水を入れ替えつつ、被洗浄物の濯ぎを図ってもよい。その場合、制御器は、濯ぎ工程において、第一電気伝導度センサ48により検出した電気伝導度に基づき、給排水しつつの循環時間を変更するのがよい。典型的には、第一電気伝導度センサ48の検出値が設定値以下になるまで、給排水しつつの循環を実行すればよい。あるいは、第一電気伝導度センサ48による電気伝導度Aと第二電気伝導度センサ49による電気伝導度Bとの差(A−B)が設定値α以下になるまで、給排水しつつの循環を実行すればよい。
≪除染工程≫
除染工程も、基本的には予洗工程と同様であるが、水温が異なる。除染工程では、循環水は、熱水(80℃以上100℃未満の高温水)とされる。第一ヒータ9で熱水まで加熱してもよいが、予め加熱タンク37において熱水を用意しておき、給水路14からの給水の代わりに、加熱タンク37から熱水を給水すれば、運転時間の短縮を図ることができる。除染工程では、被洗浄物に噴射される液体の温度を確実に消毒温度に維持できるように、循環ポンプ23の出口側にも第一温度センサ45を設けておき、その温度に基づき第一ヒータ9を制御するようにしてもよい。なお、除染工程においても、所望により、前記濯ぎ工程と同様に、排水などの電気伝導度を監視して、さらなる濯ぎの確認を行ってもよい。また、除染工程後、所望により、仕上げ工程を行ってもよい。仕上げ工程は、前記洗浄工程と同様であるが、洗剤の代わりに潤滑防錆剤および/または乾燥促進剤を用いる点が異なる。
≪乾燥工程≫
乾燥工程は、被洗浄物を熱風により乾燥させる工程である。具体的には、送風機10を作動させると共に給気弁32を開放すればよい。また、第二ヒータ11を作動させることで、洗浄槽2内へ熱風を送り込むことができる。この際、第二温度センサ46の検出温度に基づき第二ヒータ11を制御することで、熱風の温度を所定温度に維持することができる。送風機10からの熱風は、第一給気路31a、循環配管24および支持部材13を介して、洗浄ノズル3を回転させながら、洗浄ノズル3のノズル孔から噴射される。また、これと並行して、送風機10からの熱風は、第二給気路31bおよびジャケット12を介して、洗浄槽2内の底部へ供給される。これら熱風は、洗浄槽2の上部の排気路33から導出され、前述したように一部を入れ替えながら送風機10により循環される。
つまり、送風機10および第二ヒータ11の作動により、洗浄槽2内に熱風を循環させることができ、その際、オリフィス35を介して循環空気の一部を外部へ排出する一方、フィルタ36を介して送風機に新規空気を取り込むことで、循環空気の一部の入れ替えが徐々になされる。水分を含んだ空気の外部への排出と、その排出分を補うための新規空気の取り込みにより、洗浄槽2内を乾燥に適した相対湿度に保つことができる。
本実施例の洗浄器1によれば、洗浄工程後の濯ぎ工程において、濯ぎ水またはその排水の電気伝導度を監視することで、濯ぎが確実になされたか否かを監視することができる。具体的には、濯ぎ工程において、給水、循環および排水のセットを設定回数繰り返すか、給排水により水を入れ替えつつ循環するが、濯ぎ水またはその排水の電気伝導度に基づき、設定回数を変更するか、循環時間を変更して、被洗浄物の濯ぎを確実に図ることができる。
あるいは、洗浄工程後の濯ぎ工程において、給水の電気伝導度と排水の電気伝導度との差に基づき、給水、循環および排水のセットの回数を変更するか、給排水により水を入れ替えつつ循環させる時間を変更する。これにより、たとえば、濯ぎ水として水道水とRO水(逆浸透膜ろ過水)とを切り替えて使用する場合など、給水の電気伝導度が変化しても、それを考慮して濯ぎの監視を行うことができる。しかも、排水または循環水の電気伝導度と、給水の電気伝導度との差が設定値以下になるまで、水の入れ替えを伴う濯ぎを行うので、被洗浄物の濯ぎを確実に図ることができる。
いずれにしても、確実な濯ぎの実施により、被洗浄物の変色や孔食の他、中毒性前眼部症候群の原因を取り除くことができる。
本発明の洗浄器1は、前記実施例の構成に限らず適宜変更可能である。特に、洗浄液により被洗浄物を洗浄後、洗浄槽2内から排水し、その後、給水手段5による水を濯ぎ水として被洗浄物を濯ぎするに際し、排水または循環水(貯留水)の電気伝導度に基づき、濯ぎの確認が可能で、好ましくは濯ぎが確認されるまで、濯ぎ回数を増加させるか、濯ぎ時間を延長させることが可能であれば、その他の構成および制御は、適宜に変更可能である。
たとえば、前記実施例では、ウォッシャーディスインフェクターに適用した例を説明したが、被洗浄物を、洗浄液を用いて洗浄後に濯ぎ水を用いて濯ぎするのであれば、たとえば超音波洗浄器など、各種の洗浄器にも同様に適用可能である。この場合、洗浄器1は、被洗浄物が収容される洗浄槽2と、この洗浄槽内への給水手段5と、洗浄槽内からの排水手段6と、洗浄槽内への洗剤供給手段7と、洗浄槽内の貯留水もしくは循環水または洗浄槽内からの排水の電気伝導度を計測する第一電気伝導度センサ48の他、好ましくはさらに、洗浄槽内への給水の電気伝導度を計測する第二電気伝導度センサ49を備える。これら各構成は、前記実施例と同様であり、洗浄ノズル3や液貯留部4や循環手段8は必ずしも必要ではない。そして、制御手段としての制御器は、給水手段5による水に洗剤供給手段7による洗剤を混入した洗浄液により被洗浄物を洗浄(たとえば被洗浄物を洗浄液に浸漬して洗浄)する洗浄工程と、排水手段6により洗浄槽2内から洗浄液を排水する排水工程と、給水手段5による水を濯ぎ水として被洗浄物を濯ぎする濯ぎ工程とを順次に実行する。これら各工程は、超音波洗浄器の場合、前記実施例における超音波洗浄工程と濯ぎ工程と同様である。そして、制御器は、濯ぎ工程において、第一電気伝導度センサ48による電気伝導度と、所望によりさらに第二電気伝導度センサ49による電気伝導度を監視し、前記実施例と同様にして、濯ぎ工程における水の入れ替えを伴う濯ぎ回数または濯ぎ時間を増加させればよい。
また、前記実施例およびその変形例において、制御手段は、運転ごとに、運転日時および運転内容と対応づけて、各電気伝導度センサ48,49により検出した電気伝導度を、情報記憶手段に保存してもよい。運転内容とは、たとえば、各工程の順序、回数、温度(水温)、時間、薬液の種類と投入量の他、除染工程でのA0値が含まれる。運転記録データとして電気伝導度も保存して、洗浄管理を行うことができる。たとえば、ユーザにより指定された運転について、制御手段は、その運転日時、運転内容、電気伝導度を情報記憶手段から取得して、出力手段(ディスプレイやプリンタなど)に出力可能とするのがよい。
その他、前記実施例において、加熱タンク37および超音波振動子44は、場合により省略可能である。
さらに、前記実施例では、被洗浄物は、洗浄槽2内の網棚に対し出し入れされたが、洗浄槽2内に洗浄ラックを出し入れ可能とし、その洗浄ラックの網棚に被洗浄物を収容可能としてもよい。その場合、上下複数段に設けられる洗浄ノズル(特に最上部および/または最下部の洗浄ノズル以外の洗浄ノズル)3は、洗浄ラックに設けられる。洗浄ラックには、前記実施例と同様に、一側部に、上下複数段にアーム状の支持部材13が設けられ、各支持部材13に洗浄ノズル3が回転可能に保持される。そして、洗浄槽2に洗浄ラックを収容した状態で、循環ポンプ23からの液体(または送風機10からの空気)を洗浄ラックの洗浄ノズル3へ供給可能に、洗浄ラック側の支持部材13への流体供給口と、洗浄槽2側の循環ポンプ23からの配管の流体吐出口とが、着脱可能に接続される。なお、洗浄ラックは、下端部にキャスターが設けられたワゴン状とされてもよい。また、前記実施例において洗浄槽2内の上下両端部に設けられた洗浄ノズル3の内、一方または双方は、洗浄ラックに設けるのではなく、洗浄槽2の側に設けられてもよい。
1 洗浄器
2 洗浄槽
3 洗浄ノズル
4 液貯留部
5 給水手段
6 排水手段
7 薬液供給手段(洗剤供給手段)
8 循環手段
48 第一電気伝導度センサ
49 第二電気伝導度センサ

Claims (5)

  1. 被洗浄物が収容される洗浄槽と、この洗浄槽内の被洗浄物へ液体を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄槽内の下部に連接された液貯留部と、この液貯留部への給水手段と、前記液貯留部からの排水手段と、前記液貯留部への洗剤供給手段と、前記液貯留部の液体を前記洗浄ノズルへ循環供給する循環手段と、前記排水手段による排水または前記循環手段による循環水の電気伝導度を計測する第一電気伝導度センサと、前記各手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記給水手段による水に前記洗剤供給手段による洗剤を混入した洗浄液を前記循環手段により循環させて前記被洗浄物を洗浄する洗浄工程と、前記循環手段を停止した状態で前記排水手段により前記液貯留部から洗浄液を排水する排水工程と、前記給水手段による水を濯ぎ水として前記循環手段により循環させて前記被洗浄物を濯ぎする濯ぎ工程とを順次に実行し、
    前記制御手段は、前記濯ぎ工程において、前記第一電気伝導度センサによる電気伝導度を監視する
    ことを特徴とする洗浄器。
  2. 前記制御手段は、前記濯ぎ工程において、前記給水手段による給水と、前記循環手段による循環と、前記排水手段による排水とのセットを設定回数繰り返すか、前記給水手段による給水と前記排水手段による排水とによる給排水により水を入れ替えつつ前記循環手段による循環を行い、
    前記制御手段は、前記濯ぎ工程において、前記第一電気伝導度センサにより検出した電気伝導度に基づき、前記設定回数を変更するか、前記給排水しつつの循環時間を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄器。
  3. 前記給水手段による給水の電気伝導度を計測する第二電気伝導度センサをさらに備え、
    前記制御手段は、前記濯ぎ工程において、前記第一電気伝導度センサによる電気伝導度と前記第二電気伝導度センサによる電気伝導度との差が設定値以下になるまで、前記セットを繰り返すか、前記給排水しつつの循環を実行する
    ことを特徴とする請求項2に記載の洗浄器。
  4. 前記制御手段は、運転ごとに、運転日時および運転内容と対応づけて、前記電気伝導度センサにより検出した電気伝導度を、情報記憶手段に保存する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄器。
  5. 被洗浄物が収容される洗浄槽と、この洗浄槽内への給水手段と、前記洗浄槽内からの排水手段と、前記洗浄槽内への洗剤供給手段と、前記洗浄槽内の貯留水もしくは循環水または前記洗浄槽内からの排水の電気伝導度を計測する第一電気伝導度センサと、前記洗浄槽内への給水の電気伝導度を計測する第二電気伝導度センサと、前記各手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記給水手段による水に前記洗剤供給手段による洗剤を混入した洗浄液により前記被洗浄物を洗浄する洗浄工程と、前記排水手段により前記洗浄槽内から洗浄液を排水する排水工程と、前記給水手段による水を濯ぎ水としてこれを用いて前記被洗浄物を濯ぎする濯ぎ工程とを順次に実行し、
    前記制御手段は、前記濯ぎ工程において、前記第一電気伝導度センサによる電気伝導度と前記第二電気伝導度センサによる電気伝導度との差が設定値以下になるまで、前記濯ぎ工程における水の入れ替えを伴う濯ぎ回数または濯ぎ時間を増加させる
    ことを特徴とする洗浄器。
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