JP2016072763A - 網点フィルタ生成装置、画像記録装置、補正情報取得方法、網点フィルタ生成方法および試験チャート - Google Patents

網点フィルタ生成装置、画像記録装置、補正情報取得方法、網点フィルタ生成方法および試験チャート Download PDF

Info

Publication number
JP2016072763A
JP2016072763A JP2014199118A JP2014199118A JP2016072763A JP 2016072763 A JP2016072763 A JP 2016072763A JP 2014199118 A JP2014199118 A JP 2014199118A JP 2014199118 A JP2014199118 A JP 2014199118A JP 2016072763 A JP2016072763 A JP 2016072763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dot
halftone
filter
size
temporary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014199118A
Other languages
English (en)
Inventor
市岡 義和
Yoshikazu Ichioka
義和 市岡
郁彦 ▲高▼濱
郁彦 ▲高▼濱
Ikuhiko Takahama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2014199118A priority Critical patent/JP2016072763A/ja
Publication of JP2016072763A publication Critical patent/JP2016072763A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】網点フィルタの高精度な補正に利用される補正情報を取得する。
【解決手段】網点フィルタ生成装置43では、複数のドットサイズのそれぞれの記録率に基づいてドットサイズ毎に得られる複数の仮閾値マトリクスが記憶される。続いて、仮網掛け処理部432により、複数の仮閾値マトリクスを利用して試験画像の網掛け処理を行って仮ハーフトーン画像データが生成される。次に、複数のドットサイズが混在する仮ハーフトーン画像データに基づいて記録媒体上に試験チャートが記録される際に、一のドットサイズのドットのみが記録される。そして、補正情報取得部433により、選択された一のドットサイズに対応するフィルタ補正情報が取得される。これにより、当該一のドットサイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、閾値マトリクスの高精度な補正に利用されるフィルタ補正情報を取得することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像記録装置における画像の濃度補正に利用される補正情報を取得する技術、および、網掛け処理の際に利用される網点フィルタを当該補正情報を利用して生成する技術に関する。
従来より、複数の吐出口からインクの微小液滴を吐出する吐出部を記録媒体に対して相対的に移動することにより、記録媒体にインクジェット方式にて画像を記録する画像記録装置が用いられている。画像記録装置では、網掛け処理により生成されたハーフトーン画像データに基づいて、記録媒体上の各画素位置にインクのドットが形成されることにより画像が記録される。
特許文献1のラインプリンタでは、幅方向に配列される複数の小ヘッドの特性差に起因する印刷画質の劣化を抑制するために、ディザマスクの幅を、各小ヘッドにて使用される吐出口群の配置幅の1/N(Nは1以上の整数)とし、隣接する小ヘッド間の境界をディザマスクが跨がないようにしている。
特許文献2の印刷装置では、記録媒体上に形成されるインクのドットサイズが、Sサイズ、MサイズおよびLサイズの間で切り替え可能である。当該印刷装置では、複数の吐出口からの吐出による幅方向の印刷濃度のばらつきに基づいて基礎ディザマトリクスの要素値が修正され、修正後のディザマトリクスを用いて印刷が行われることにより、複数の吐出口からの微小液滴の吐出量のばらつき等に起因する画像のムラが抑制される。修正ディザマトリクスは、基礎ディザマトリクスの各要素値が、対応する補正係数にて除されることにより生成される。修正ディザマトリクスは、Sサイズ用のサブ修正マトリクス、Mサイズ用のサブ修正マトリクス、および、Lサイズ用のサブ修正マトリクスの集合である。
特開2009−18480号公報 特開2007−196472号公報
ところで、特許文献1のような装置では、小ヘッドの取付位置の調整等のために、一部の小ヘッドを幅方向にずらすことがある。この場合、各ヘッドで使用される吐出口の数が異なるため、ディザマススクの幅が、各小ヘッドにて使用される吐出口群の配置幅の1/N(Nは1以上の整数)と異なってしまう。
特許文献2の印刷装置では、Sサイズ用、Mサイズ用およびLサイズ用のサブ修正マトリクスの互いに対応する要素値が、1つの補正係数による除算により求められるため、印刷濃度のばらつきの傾向がドットサイズによって異なる場合、適切な濃度補正が行われない可能性がある。例えば、1つの小ヘッドにおいてSサイズのドットを形成する液滴が仕様値よりも大きく吐出され、Lサイズのドットを形成する液滴が仕様値よりも小さく吐出される場合がある。この場合、上記補正係数が液滴を小さくするものであれば、Sサイズのドットが多いハイライト側では他の小ヘッドとの濃度差は小さくなるが、Lサイズのドットが多いシャドウ側では、逆に他の小ヘッドとの濃淡差が大きくなり、小ヘッド毎の濃淡ムラ(すなわち、バンディングムラ)等が生じて印刷品質が低下する可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ドットのサイズが切り替え可能な画像記録装置において、網点フィルタの高精度な補正に利用される補正情報を取得することを目的としている。また、当該補正情報に基づいて補正された網点フィルタを提供することも目的としている。
請求項1に記載の発明は、記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構とを備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタを生成する網点フィルタ生成装置であって、前記複数のドットサイズのそれぞれの記録率に基づいてドットサイズ毎に得られ、画像の網掛け処理に利用される複数の仮網点フィルタを記憶する仮網点フィルタ記憶部と、前記複数の仮網点フィルタを利用して試験画像の網掛け処理を行い、ハーフトーン画像領域においてマトリクス状に配列された複数の画素位置にそれぞれ形成される複数のドットのサイズを示す仮ハーフトーン画像データを生成する仮網掛け処理部と、前記複数のドットサイズが混在する前記仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に試験チャートが記録される際に、前記仮ハーフトーン画像データのうち前記複数のドットサイズから選択された一のドットサイズのドットのみが前記試験チャートの対象領域に記録され、前記対象領域から前記一のドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得する補正情報取得部と、前記フィルタ補正情報を利用して前記複数の仮網点フィルタのうち、前記一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記一のドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する網点フィルタ補正部とを備える。
請求項2に記載の発明は、記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構とを備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタを生成する網点フィルタ生成装置であって、前記複数のドットサイズのそれぞれの記録率に基づいてドットサイズ毎に得られ、画像の網掛け処理に利用される複数の仮網点フィルタを記憶する仮網点フィルタ記憶部と、前記複数の仮網点フィルタを利用して試験画像の網掛け処理を行い、ハーフトーン画像領域においてマトリクス状に配列された複数の画素位置にそれぞれ形成される複数のドットのサイズを示す仮ハーフトーン画像データを生成する仮網掛け処理部と、前記複数のドットサイズが混在する前記仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に試験チャートが記録される際に、前記仮ハーフトーン画像データの前記複数のドットサイズの全ドットが一のドットサイズのドットに変換された上で前記試験チャートの対象領域に記録され、前記対象領域から前記一のドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得する補正情報取得部と、前記フィルタ補正情報を利用して前記複数の仮網点フィルタのうち、前記一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記一のドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する網点フィルタ補正部とを備える。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の網点フィルタ生成装置であって、前記補正情報取得部および前記網点フィルタ補正部を制御し、前記一のドットサイズを変更しつつ、前記フィルタ補正情報の取得および前記補正済網点フィルタの生成を繰り返すことにより、前記複数のドットサイズにそれぞれ対応する複数のフィルタ補正情報を取得して複数の補正済網点フィルタを生成する繰り返し制御部をさらに備える。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の網点フィルタ生成装置であって、前記仮網掛け処理部が、前記一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを前記補正済網点フィルタに変更して前記試験画像の網掛け処理を行い、新たな仮ハーフトーン画像データを生成し、前記新たな仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に試験チャートが記録される際に、前記新たな仮ハーフトーン画像データのうち前記一のドットサイズおよび新たな一のドットサイズのドットのみが前記試験チャートの対象領域に記録され、前記補正情報取得部が、前記対象領域から前記新たな一のドットサイズに対応する新たなフィルタ補正情報を取得し、前記網点フィルタ補正部が、前記新たなフィルタ補正情報を利用して前記新たな一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記新たな一のドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の網点フィルタ生成装置であって、前記新たな一のドットサイズが前記一のドットサイズよりも大きい。
請求項6に記載の発明は、記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構とを備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタを生成する網点フィルタ生成装置であって、前記複数のドットサイズのそれぞれの記録率に基づいてドットサイズ毎に得られ、画像の網掛け処理に利用される複数の仮網点フィルタを記憶する仮網点フィルタ記憶部と、前記複数の仮網点フィルタのうち最大ドットサイズに対応する仮網点フィルタを利用して試験画像の網掛け処理を行い、ハーフトーン画像領域においてマトリクス状に配列された複数の画素位置に形成される前記最大ドットサイズのドットの配置を示す仮ハーフトーン画像データを生成する仮網掛け処理部と、前記仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に記録された試験チャートの対象領域から前記最大ドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得する補正情報取得部と、前記フィルタ補正情報を利用して前記最大ドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記最大ドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する網点フィルタ補正部とを備え、前記仮網掛け処理部が、前記最大ドットサイズに対応する前記補正済網点フィルタおよび前記複数のドットサイズのうち2番目に大きいドットサイズに対応する仮網点フィルタを利用して前記試験画像の網掛け処理を行い、前記ハーフトーン画像領域における前記最大ドットサイズおよび前記2番目に大きいドットサイズのドットの配置を示す新たな仮ハーフトーン画像データを生成し、前記補正情報取得部が、前記新たな仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に記録された新たな試験チャートの対象領域から前記2番目に大きいドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得し、前記網点フィルタ補正部が、前記2番目に大きいドットサイズに対応する前記フィルタ補正情報を利用して前記2番目に大きいドットサイズに対応する前記仮網点フィルタを補正し、前記2番目に大きいドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の網点フィルタ生成装置であって、前記試験画像が、複数の指定階調値にそれぞれ対応する複数の試験単位領域を含み、前記試験チャートにおける前記対象領域が、前記複数の試験単位領域に対応してそれぞれ記録された複数のチャート単位領域を含み、前記補正情報取得部が、前記複数のチャート単位領域のそれぞれにおける濃度に基づいて、前記一のドットサイズに対応する前記フィルタ補正情報を取得する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の網点フィルタ生成装置であって、前記複数のチャート単位領域が前記移動方向に配列され、前記複数のチャート単位領域がそれぞれ、前記幅方向に沿って配列される複数の分割領域を含み、前記複数のチャート単位領域において前記移動方向に配列される分割領域の集合を分割領域群として、前記一のドットサイズに対応する前記フィルタ補正情報が、前記幅方向に沿って配列される複数の分割領域群に対応する複数の分割フィルタ補正情報を含み、前記補正情報取得部が、各分割領域群における前記複数のチャート単位領域の濃度に基づいて、前記各分割領域群に対応する分割フィルタ補正情報を取得する。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の網点フィルタ生成装置であって、前記ドット出力部が、前記幅方向に沿って配列されるとともに前記複数の分割領域群にそれぞれ対応する複数の分割出力部を備える。
請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の網点フィルタ生成装置であって、前記補正情報取得部が、前記各分割領域群における各チャート単位領域の濃度と前記各チャート単位領域に対応する各指定階調値に係る目標濃度との関係に基づいて、前記各分割領域群に対応する分割フィルタ補正情報を取得し、前記目標濃度が、前記幅方向に隣接する2以上の分割領域群における前記各チャート単位領域の平均濃度である。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載の網点フィルタ生成装置であって、前記網点フィルタ補正部による前記仮網点フィルタの補正により、前記記録媒体上の単位領域において記録可能と定義されている画素位置の全数に対する前記一のドットサイズのドット数の割合を示す記録率と、階調値との関係を示す階調値−記録率情報が補正される。
請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれかに記載の網点フィルタ生成装置であって、前記補正済網点フィルタが閾値マトリクスである。
請求項13に記載の発明は、記録媒体に画像を記録する画像記録装置であって、請求項1ないし12のいずれかに記載の網点フィルタ生成装置と、前記網点フィルタ生成装置により生成された前記補正済網点フィルタを利用して元画像の網掛け処理を行い、ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理部と、記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置の前記記録媒体に対する相対移動に並行して、前記ハーフトーン画像データに基づいて前記ドット出力部の制御を行う出力制御部とを備える。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の画像記録装置であって、前記ドット出力部が、前記出力制御部により前記ハーフトーン画像データに基づいて制御され、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置にインクの微小液滴を吐出してドットを記録する吐出部を備える。
請求項15に記載の発明は、記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構とを備える画像記録装置において画像の濃度補正に利用される補正情報を取得する補正情報取得方法であって、a)複数のドットサイズのそれぞれの記録率に基づいてドットサイズ毎に得られ、多階調の元画像から前記複数のドットサイズが混在するハーフトーン画像データを生成する網掛け処理に利用される複数の仮網点フィルタを準備する工程と、b)前記複数の仮網点フィルタを利用して試験画像の網掛け処理を行い、ハーフトーン画像領域においてマトリクス状に配列された複数の画素位置にそれぞれ形成される複数のドットのサイズを示す仮ハーフトーン画像データを生成する工程と、c)前記複数のドットサイズが混在する前記仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に試験チャートが記録される際に、前記仮ハーフトーン画像データのうち前記複数のドットサイズから選択された一のドットサイズのドットのみが前記試験チャートの対象領域に記録され、前記対象領域から前記一のドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得する工程とを備える。
請求項16に記載の発明は、記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構とを備える画像記録装置において画像の濃度補正に利用される補正情報を取得する補正情報取得方法であって、a)複数のドットサイズのそれぞれの記録率に基づいてドットサイズ毎に得られ、多階調の元画像から前記複数のドットサイズが混在するハーフトーン画像データを生成する網掛け処理に利用される複数の仮網点フィルタを準備する工程と、b)前記複数の仮網点フィルタを利用して試験画像の網掛け処理を行い、ハーフトーン画像領域においてマトリクス状に配列された複数の画素位置にそれぞれ形成される複数のドットのサイズを示す仮ハーフトーン画像データを生成する工程と、c)前記複数のドットサイズが混在する前記仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に試験チャートが記録される際に、前記仮ハーフトーン画像データの前記複数のドットサイズの全ドットが一のドットサイズのドットに変換された上で前記試験チャートの対象領域に記録され、前記対象領域から前記一のドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得する工程とを備える。
請求項17に記載の発明は、請求項15または16に記載の補正情報取得方法であって、前記一のドットサイズを変更しつつ、前記c)工程を繰り返すことにより、前記複数のドットサイズにそれぞれ対応する複数のフィルタ補正情報が取得される。
請求項18に記載の発明は、記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構とを備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタを生成する網点フィルタ生成方法であって、請求項15ないし17のいずれかに記載の網点フィルタ生成方法の前記a)工程ないし前記c)工程と、d)前記c)工程よりも後に、前記フィルタ補正情報を利用して前記複数の仮網点フィルタのうち、前記一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記一のドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する工程とを備える。
請求項19に記載の発明は、記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構とを備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタを生成する網点フィルタ生成方法であって、請求項15に記載の網点フィルタ生成方法の前記a)工程ないし前記c)工程と、d)前記c)工程よりも後に、前記フィルタ補正情報を利用して前記一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記一のドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する工程と、e)前記一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを前記補正済網点フィルタに変更して前記試験画像の網掛け処理を行い、新たな仮ハーフトーン画像データを生成する工程と、f)前記新たな仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に試験チャートが記録される際に、前記新たな仮ハーフトーン画像データのうち前記一のドットサイズおよび新たな一のドットサイズのドットのみが前記試験チャートの対象領域に記録され、前記対象領域から前記新たな一のドットサイズに対応する新たなフィルタ補正情報を取得する工程と、g)前記新たなフィルタ補正情報を利用して前記新たな一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記新たな一のドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する工程とを備える。
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の網点フィルタ生成方法であって、前記新たな一のドットサイズが前記一のドットサイズよりも大きい。
請求項21に記載の発明は、記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構とを備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタを生成する網点フィルタ生成方法であって、a)複数のドットサイズのそれぞれの記録率に基づいてドットサイズ毎に得られ、多階調の元画像から前記複数のドットサイズが混在するハーフトーン画像データを生成する網掛け処理に利用される複数の仮網点フィルタを準備する工程と、b)前記複数の仮網点フィルタのうち最大ドットサイズに対応する仮網点フィルタを利用して試験画像の網掛け処理を行い、ハーフトーン画像領域においてマトリクス状に配列された複数の画素位置に形成される前記最大ドットサイズのドットの配置を示す仮ハーフトーン画像データを生成する工程と、c)前記仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に記録された試験チャートの対象領域から前記最大ドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得する工程と、d)前記フィルタ補正情報を利用して前記最大ドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記最大ドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する工程と、e)前記最大ドットサイズに対応する前記補正済網点フィルタおよび前記複数の仮網点フィルタのうち2番目に大きいドットサイズに対応する仮網点フィルタを利用して前記試験画像の網掛け処理を行い、前記ハーフトーン画像領域における前記最大ドットサイズおよび前記2番目に大きいドットサイズのドットの配置を示す新たな仮ハーフトーン画像データを生成する工程と、f)前記新たな仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に記録された新たな試験チャートの対象領域から前記2番目に大きいドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得する工程と、g)前記f)工程にて取得された前記フィルタ補正情報を利用して前記2番目に大きいドットサイズに対応する前記仮網点フィルタを補正し、前記2番目に大きいドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する工程とを備える。
請求項22に記載の発明は、請求項18ないし21のいずれかに記載の網点フィルタ生成方法であって、前記試験画像が、複数の指定階調値にそれぞれ対応する複数の試験単位領域を含み、前記試験チャートにおける前記対象領域が、前記複数の試験単位領域に対応してそれぞれ記録された複数のチャート単位領域を含み、前記c)工程において、前記複数のチャート単位領域のそれぞれにおける濃度に基づいて、前記一のドットサイズに対応する前記フィルタ補正情報が取得される。
請求項23に記載の発明は、請求項22に記載の網点フィルタ生成方法であって、前記複数のチャート単位領域が前記移動方向に配列され、前記複数のチャート単位領域がそれぞれ、前記幅方向に沿って配列される複数の分割領域を含み、前記複数のチャート単位領域において前記移動方向に配列される分割領域の集合を分割領域群として、前記一のドットサイズに対応する前記フィルタ補正情報が、前記幅方向に沿って配列される複数の分割領域群に対応する複数の分割フィルタ補正情報を含み、前記c)工程において、各分割領域群における前記複数のチャート単位領域の濃度に基づいて、前記各分割領域群に対応する分割フィルタ補正情報が取得される。
請求項24に記載の発明は、請求項23に記載の網点フィルタ生成方法であって、前記ドット出力部が、前記幅方向に沿って配列されるとともに前記複数の分割領域群にそれぞれ対応する複数の分割出力部を備える。
請求項25に記載の発明は、請求項23または24に記載の網点フィルタ生成方法であって、前記c)工程において、前記各分割領域群における各チャート単位領域の濃度と前記各チャート単位領域に対応する各指定階調値に係る目標濃度との関係に基づいて、前記各分割領域群に対応する分割フィルタ補正情報が取得され、前記目標濃度が、前記幅方向に隣接する2以上の分割領域群における前記各チャート単位領域の平均濃度である。
請求項26に記載の発明は、請求項18ないし25のいずれかに記載の網点フィルタ生成方法であって、前記d)工程における前記仮網点フィルタの補正により、前記記録媒体上の単位領域において記録可能と定義されている画素位置の全数に対する前記一のドットサイズのドット数の割合を示す記録率と、階調値との関係を示す階調値−記録率情報が補正される。
請求項27に記載の発明は、請求項18ないし26のいずれかに記載の網点フィルタ生成方法であって、前記補正済網点フィルタが閾値マトリクスである。
請求項28に記載の発明は、記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構とを備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタの生成に利用される試験チャートであって、複数の指定階調値にそれぞれ対応する複数のチャート単位領域を含み、各チャート単位領域では、各指定階調値に対応して記録される予定の前記複数のドットサイズから選択された一のドットサイズのドットのみが記録される。
請求項29に記載の発明は、記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構とを備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタの生成に利用される試験チャートであって、複数の指定階調値にそれぞれ対応する複数のチャート単位領域を含み、各チャート単位領域では、各指定階調値に対応して記録される予定の前記複数のドットサイズの全ドットが一のドットサイズのドットに変換された上で記録される。
本発明では、網点フィルタの高精度な補正に利用される補正情報を取得することができる。また、当該補正情報に基づいて補正された網点フィルタを提供することもできる。
一の実施の形態に係る画像記録装置の構成を示す図である。 吐出ユニットを示す底面図である。 制御ユニットの構成を示す図である。 制御ユニットの機能を示すブロック図である。 階調値−記録率情報を示す図である。 マトリクスセットの生成の流れを示す図である。 試験画像を示す図である。 試験画像および仮閾値マトリクスを示す図である。 第1の試験チャートの対象領域を示す図である。 第1の試験チャートの対象領域を示す図である。 第1の試験チャートの対象領域を示す図である。 第1の試験チャートの対象領域を示す図である。 第2の試験チャートの対象領域を示す図である。 第2の試験チャートの対象領域を示す図である。 第2の試験チャートの対象領域を示す図である。 第3の試験チャートの対象領域を示す図である。 マトリクスセットの生成の流れを示す図である。 マトリクスセットの生成の流れを示す図である。 第3の試験チャートの対象領域を示す図である。 第3の試験チャートの対象領域を示す図である。 マトリクスセットの生成の流れを示す図である。 マトリクスセットの生成の流れを示す図である。 第3の試験チャートの対象領域を示す図である。 第3の試験チャートの対象領域を示す図である。 第3の試験チャートの対象領域を示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る画像記録装置1の構成を示す図である。画像記録装置1は、記録媒体9上にインクの微小液滴を吐出することにより、複数の記録媒体9上にカラー画像を順次記録する枚葉式の印刷装置(いわゆる、インクジェットプリンタ)である。記録媒体9は、例えば、印刷用紙である。
図1では、互いに垂直な2つの水平方向をX方向およびY方向として示し、X方向およびY方向に垂直な上下方向をZ方向として示している。図1中のX方向およびY方向は必ずしも水平方向である必要はなく、同様に、Z方向も必ずしも上下方向である必要はない。すなわち、図1中の上側および下側は、必ずしも、重力方向の上側および下側に一致する必要はない。
図1に示すように、画像記録装置1は、移動機構2と、吐出ユニット3と、供給部51と、排出部52と、制御ユニット4とを備える。移動機構2は、複数の記録媒体9を図1中の(+Y)方向である移動方向に移動する。吐出ユニット3は、移動機構2の上方((+Z)側)に配置され、図示省略のフレームに固定される。吐出ユニット3は、移動機構2による搬送途上の記録媒体9に向けてインクの微小液滴を吐出するドット出力部である。供給部51は、移動機構2に記録媒体9を供給する。排出部52は、印刷終了後の記録媒体9を移動機構2から受け取る。制御ユニット4は、移動機構2、吐出ユニット3、供給部51および排出部52等の機構を制御する。
移動機構2は、複数のステージ21と、環状のガイド22と、ベルト駆動機構23とを備える。複数のステージ21は、それぞれが1枚のシート状の記録媒体9を吸着保持する。ガイド22は、複数のステージ21が接続されたベルトを内部に備え、複数のステージ21を案内する。ベルト駆動機構23は、ガイド22内のベルトを図1中における反時計回りに移動させることにより、記録媒体9を保持するステージ21を吐出ユニット3の下方(すなわち、(−Z)側)において(+Y)方向に移動する。
図2は、吐出ユニット3を示す底面図である。吐出ユニット3は、同様の構造を有する複数のヘッドアッセンブリ31を備える。複数のヘッドアッセンブリ31はそれぞれ、互いに異なる色のインクの微小液滴を記録媒体9に向けて吐出する。複数のヘッドアッセンブリ31は、Y方向(すなわち、移動方向)に配列されて吐出ユニット3の取付部30に取り付けられる。図2に示す例では、4つのヘッドアッセンブリ31が吐出ユニット3に設けられる。
図2中の最も(−Y)側のヘッドアッセンブリ31は、ブラック(K)の色のインクを吐出する。ブラックのヘッドアッセンブリ31の(+Y)側のヘッドアッセンブリ31は、シアン(C)の色のインクを吐出する。シアンのヘッドアッセンブリ31の(+Y)側のヘッドアッセンブリ31は、マゼンタ(M)の色のインクを吐出する。最も(+Y)側のヘッドアッセンブリ31は、イエロー(Y)の色のインクを吐出する。
各ヘッドアッセンブリ31は、複数の吐出ヘッド32を備える。複数の吐出ヘッド32は、上記移動方向と交差する所定の方向に沿って千鳥状に配列される。図2に示す例では、各ヘッドアッセンブリ31において、4つの吐出ヘッド32が、移動方向に垂直な幅方向(すなわち、X方向)に沿って配列される。各吐出ヘッド32には、幅方向に沿って配列される複数の吐出口が設けられる。なお、複数の吐出口は、必ずしも幅方向に沿って配列される必要はなく、移動方向に対して交差する方向に沿って配列されていればよい。
図1に示す画像記録装置1では、X方向に関し、各ヘッドアッセンブリ31が記録媒体9上の記録領域の全体に亘って(例えば、記録媒体9のX方向の全体に亘って)設けられる。また、各ヘッドアッセンブリ31の複数の吐出口も、X方向において当該記録領域の全幅に亘って設けられる。
各ヘッドアッセンブリ31の各吐出口から吐出されるインクの微小液滴のサイズは切り替え可能である。すなわち、各ヘッドアッセンブリ31では、各吐出口から異なる量のインクの微小液滴が吐出可能である。インクの微小液滴のサイズが切り替えられ、当該微小液滴が記録媒体9上に着弾することにより、記録媒体9上に形成されるドットのサイズも切り替えられる。すなわち、画像記録装置1では、吐出ユニット3により、サイズが切り替え可能なドットが記録媒体9上に記録される。
図1に示す画像記録装置1では、各ヘッドアッセンブリ31から吐出されるインクの微小液滴のサイズが、「小サイズ」、小サイズよりも大きい「中サイズ」、および、中サイズよりも大きい「大サイズ」の3つの間で切り替え可能である。小サイズの微小液滴は、各ヘッドアッセンブリ31から吐出されるインクの微小液滴のサイズのうち最小のサイズである。また、大サイズの微小液滴は、各ヘッドアッセンブリ31から吐出されるインクの微小液滴のサイズのうち最大のサイズである。インクの微小液滴のサイズが切り替えられることにより、記録媒体9上に形成されるインクのドットサイズが、「小サイズ」、「中サイズ」、「大サイズ」の間で切り替えられる。以下の説明では、小サイズ、中サイズおよび大サイズのドットをそれぞれ、「小ドット」、「中ドット」および「大ドット」とも呼ぶ。小ドットは、画像記録装置1において切り替え可能な複数のドットサイズのうち最小ドットサイズのドットであり、大ドットは、画像記録装置1において切り替え可能な複数のドットサイズのうち最大ドットサイズのドットである。また、中ドットは、当該複数のドットサイズのうち、最大ドットサイズの次に大きい(すなわち、2番目に大きい)ドットサイズのドットである。
画像記録装置1では、制御ユニット4の出力制御部41(図4参照)により吐出ユニット3と移動機構2とが制御され、記録媒体9が、吐出ユニット3の複数のヘッドアッセンブリ31に対向する位置を(+Y)方向に1回のみ通過することにより、記録媒体9上にブラック、シアン、マゼンタ、イエローのインクが順に吐出されて記録媒体9への画像の記録が完了する。
換言すれば、画像記録装置1では、記録媒体9上においておよそ全幅に亘って幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置に、吐出部であるヘッドアッセンブリ31(図2参照)の複数の吐出口からインクの微小液滴が吐出されてドットが記録される。そして、記録媒体9上の当該複数のドット記録位置を、移動機構2により幅方向に垂直な移動方向に記録媒体9に対して相対的に1回だけ移動させることにより、記録媒体9に対するシングルパス印刷が行われる。なお、上述のように、複数のドット記録位置が配列される方向は、必ずしも移動方向と垂直である必要はなく、移動方向と交差する方向であればよい。
図3は、制御ユニット4の構成を示す図である。制御ユニット4は、各種演算処理を行うCPU401と、基本プログラムを記憶するROM402と、各種情報を記憶するRAM403とを含む一般的なコンピュータシステムの構成となっている。制御ユニット4は、情報記憶を行う固定ディスク404と、画像等の各種情報の表示を行うディスプレイ405と、操作者からの入力を受け付けるキーボード406aおよびマウス406bと、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体48から情報の読み取りおよび書き込みを行う読取/書込装置407と、画像記録装置1の他の構成等との間で信号を送受信する通信部408とをさらに含む。
制御ユニット4では、事前に読取/書込装置407を介して記憶媒体48からプログラム480が読み出されて固定ディスク404に記憶されている。CPU401は、プログラム480に従ってRAM403や固定ディスク404を利用しつつ演算処理を実行する。制御ユニット4の機能は専用の電気的回路により実現されてもよく、部分的に専用の電気的回路が用いられてもよい。
図4は、制御ユニット4の機能を示すブロック図である。図4では、制御ユニット4に接続される画像記録装置1の構成の一部を併せて示す。制御ユニット4は、上述の出力制御部41と、網掛け処理部42と、網点フィルタ生成装置43とを備える。
出力制御部41は、吐出制御部411と、移動制御部412とを備える。移動制御部412は、移動機構2による記録媒体9の吐出ユニット3に対する相対移動を制御する。吐出制御部411は、記録媒体9の相対移動に同期して吐出ユニット3の各ヘッドアッセンブリ31(図2参照)の複数の吐出口からのインクの吐出を制御する。
網点フィルタ生成装置43は、元画像の網掛け処理の際に利用される網点フィルタを生成する。網掛け処理部42は、網点フィルタ生成装置43により生成された網点フィルタ(後述する補正済網点フィルタ)を利用して元画像の網掛け処理を行い、多階調の元画像から、複数のドットサイズ(すなわち、小サイズ、中サイズおよび大サイズのドット)が混在するハーフトーン画像データを生成する。出力制御部41は、記録媒体9上の複数のドット記録位置の記録媒体9に対する相対移動に並行して、当該ハーフトーン画像データに基づいてドット出力部である吐出ユニット3の出力制御を行う。これにより、画像記録装置1では、当該ハーフトーン画像データを利用した画像の記録が行われる。図4に示す例では、網点フィルタとして閾値マトリクスが利用される。
網掛け処理部42は、画像メモリ421と、複数のマトリクス記憶部422(SPM(Screen Pattern Memory)とも呼ばれる。)と、画像データ生成部423(ハーフトーン化回路)と、色成分画像生成部424とを備える。
色成分画像生成部424は、外部から入力される多階調のカラー画像にグレイ置換(GCR(Gray Component Replacement))を行いつつ分版処理を施す。グレイ置換とは、各画素においてシアン、マゼンタおよびイエローのドットを重ねて表現されるグレイの部分を、ブラックのインクの濃淡で表現することにより、グレイの部分に付与されるシアン、マゼンタおよびイエローのインク量を低減する処理のことである。
色成分画像生成部424による分版処理により、当該カラー画像に含まれる複数の色成分(すなわち、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエロー)の階調画像である色成分画像が生成される。ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの各色成分の階調画像のデータ(以下、「色成分画像データ」という。)は、画像メモリ421に記憶される。各色成分の階調画像を示す色成分画像データは、各色成分の元画像を示す元画像データである。なお、色成分画像生成部424における分版処理では、グレイ置換は行われなくてもよい。
複数のマトリクス記憶部422は、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの各色成分に対応する閾値マトリクスがそれぞれ記憶されるメモリである。当該閾値マトリクスは、上述の網点フィルタ生成装置43により予め生成されたものである。網点フィルタ生成装置43による閾値マトリクスの生成については後述する。
各マトリクス記憶部422には、小ドット用の閾値マトリクスである小ドット用マトリクス811と、中ドット用の閾値マトリクスである中ドット用マトリクス812と、大ドット用の閾値マトリクスである大ドット用マトリクス813とが記憶される。小ドット用マトリクス811、中ドット用マトリクス812および大ドット用マトリクス813はそれぞれ、不規則に配置されるドットの個数を変更することにより階調を表現するFM(Frequency Modulated)スクリーニングに用いられる閾値マトリクスである。
図4では1つのマトリクス記憶部422に記憶される小ドット用マトリクス811、中ドット用マトリクス812および大ドット用マトリクス813を図示しているが、他の色成分のマトリクス記憶部422にもそれぞれ、小ドット用マトリクス811、中ドット用マトリクス812および大ドット用マトリクス813が記憶される。以下の説明では、小ドット用マトリクス811、中ドット用マトリクス812および大ドット用マトリクス813の3つの閾値マトリクスをまとめて「マトリクスセット」とも呼ぶ。当該3つの閾値マトリクスの同じ位置では、小ドット用マトリクス811の閾値が最も小さく、大ドット用マトリクス813の閾値が最も大きい。また、中ドット用マトリクス812の閾値は、小ドット用マトリクス811および大ドット用マトリクス813の両閾値の間の値である。
画像データ生成部423は、色成分画像データと閾値マトリクスとを色成分毎に比較してハーフトーン画像データを生成する比較部である。換言すれば、画像データ生成部423は、上述の多階調のカラー画像に網掛け処理を行って、画像記録装置1において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データを、上記複数の色成分について生成する画像データ生成装置である。なお、画像データ生成部423はソフトウェアにて実現されてもよい。
網点フィルタ生成装置43は、複数の仮マトリクス記憶部431と、仮網掛け処理部432(ハーフトーン化回路)と、補正情報取得部433と、マトリクス補正部434と、繰り返し制御部435とを備える。仮マトリクス記憶部431は仮網点フィルタ記憶部であり、マトリクス補正部434は網点フィルタ補正部である。
複数の仮マトリクス記憶部431は、上述の複数の色成分にそれぞれ対応する。各仮マトリクス記憶部431は、対応する色成分の画像の網掛け処理に利用される複数の仮網点フィルタを記憶する。図4に示す例では、複数の仮網点フィルタは、小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833である。以下の説明では、小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833の3つの仮閾値マトリクス(すなわち、仮網点フィルタ)をまとめて「仮マトリクスセット」とも呼ぶ。
小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833は、複数のドットサイズのドット(すなわち、小ドット、中ドットおよび大ドット)のそれぞれの記録率に基づいて、ドットサイズ毎に得られる。記録率とは、記録媒体9上の単位領域に対して一のヘッドアッセンブリ31により実際に記録されるドット数の基準個数に対する割合を示す値である。基準個数とは、当該単位領域において、インクのドットが記録可能と定義されている画素位置の全数である。記録率は、階調値が255(すなわち、記録媒体9上に表現可能な最大階調値)である場合には通常100%となり、階調値が0(すなわち、記録媒体9上に表現可能な最小階調値)である場合には0%となる。詳細には、仮マトリクスセットは、一様な階調の画像を画像記録装置1にて記録する場合の画像の階調値と記録率との関係を示す階調値−記録率情報に基づいて得られる。
図5は、階調値−記録率情報の一例を示す図である。図5では、小サイズ、中サイズおよび大サイズのインクの微小液滴の記録率をそれぞれ、符号A1,A2,A3を付す実線にて示す。以下の説明では、小サイズ、中サイズおよび大サイズのインクの微小液滴の記録率をそれぞれ、「小サイズ記録率」、「中サイズ記録率」および「大サイズ記録率」という。線A1は、小サイズ記録率と階調値との関係を示す小サイズ記録率特性を示す。線A2は、中サイズ記録率と階調値との関係を示す中サイズ記録率特性を示す。線A3は、大サイズ記録率と階調値との関係を示す大サイズ記録率特性を示す。
図5に示す例では、小ドット用仮マトリクス831の閾値の範囲は0から170である。また、中ドット用仮マトリクス832の閾値の範囲は85から255である。大ドット用仮マトリクス833の閾値の範囲は170から255である。大ドット用仮マトリクス833の閾値の範囲では、階調値の増加に従って大サイズ記録率は単調増加する。マトリクスセットと同様に、仮マトリクスセットの3つの仮閾値マトリクスにおいて互いに対応する位置では、小ドット用仮マトリクス831の閾値よりも中ドット用仮マトリクス832の閾値の方が大きく、中ドット用仮マトリクス832の閾値よりも大ドット用仮マトリクス833の閾値の方が大きい。そして、1つの位置に大ドットが形成されると、小ドットおよび中ドットは入力画素値が閾値を上回っても描画されず、1つの位置に中ドットが形成されると、小ドットは入力画素値が閾値を上回っても描画されない。
図5に示すように、画像の階調値が0以上85以下の範囲では、階調値の増加に従って、小サイズ記録率が線形に増加する。また、中ドット記録率および大サイズ記録率は0%である。階調値が0以上85以下の範囲では、画像は小ドットのみにより記録され、中ドットおよび大ドットは、画像の記録には利用されない。
画像の階調値が85以上170以下の範囲では、階調値の増加に従って、小サイズ記録率が線形に減少し、中サイズ記録率が線形に増加する。また、大サイズ記録率は0%である。階調値が85以上170以下の範囲では、画像は小ドットおよび中ドットにより記録され、大ドットは、画像の記録には利用されない。
画像の階調値が170以上255以下の範囲では、階調値の増加に従って、中サイズ記録率が線形に減少し、大サイズ記録率が線形に増加する。また、小ドット記録率は0%である。階調値が170以上255以下の範囲では、画像は中ドットおよび大ドットにより記録され、小ドットは、画像の記録には利用されない。
図5に例示する小サイズ記録率特性、中サイズ記録率特性および大サイズ記録率特性は適宜変更されてよく、例えば、ある階調値範囲において、小ドット、中ドットおよび大ドットが画像の記録に利用されてもよい。
仮マトリクスセットの各ドットサイズに対応する仮閾値マトリクスが生成される際には、例えば、特開2008−199154号公報に開示された方法にて元となる元閾値マトリクスが作成される。そして、元閾値マトリクスの閾値の範囲が、必要に応じて狭められるとともに、最小閾値がそのサイズのドットの出現階調値に合うように各閾値にオフセット値が加えられて、小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833が得られる。
次に、図6を参照しつつ、網点フィルタ生成装置43によるマトリクスセットの生成の流れについて説明する。以下の説明では、一の色成分のマトリクスセットの生成について説明する。網点フィルタ生成装置43では、他の色成分のマトリクスセットも同様に生成される。
網点フィルタ生成装置43では、まず、上述のように求められた小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833(すなわち、複数の仮閾値マトリクス)が、仮マトリクス記憶部431に記憶されることにより準備される(ステップS11)。
続いて、ハーフトーン化回路である仮網掛け処理部432により、小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833を利用して、図7に示す試験画像94の網掛け処理が行われ、仮ハーフトーン画像データが生成される(ステップS12)。仮ハーフトーン画像データは、ハーフトーン画像領域においてマトリクス状に配列された複数の画素位置にそれぞれ形成される複数のドットのサイズを示す。すなわち、仮ハーフトーン画像データでは、複数のドットサイズのドットが混在する。
試験画像94は、網点フィルタ生成装置43において閾値マトリクスの補正に利用される補正用パターンである。試験画像94は、複数の指定階調値にそれぞれ対応する複数の試験単位領域941を含む。複数の試験単位領域941はそれぞれ、対応する指定階調値の略矩形のチント画像である。図7に示す例では、複数の試験単位領域941の指定階調値は、(+Y)側から順に255(100%),204(80%),153(60%),102(40%),51(20%),26(10%)である。指定階調値に付された()内の数値は、最大階調値である255に対する割合を示す(以下においても同様)。試験画像94では、図7における例示よりも多くの指定階調値に対応する多くの試験単位領域941を含んでいてもよい。あるいは、試験単位領域941の数は、図7における例示よりも少なくてもよい。また、上述の指定階調値は適宜変更されてよい。試験画像94は、複数の試験単位領域941以外の領域を含んでいてもよい。
ステップS12における仮ハーフトーン画像データの生成は、仮マトリクス記憶部431の仮マトリクスセットを利用して、網掛け処理部42のハーフトーン化回路である画像データ生成部423により行われてもよい。換言すれば、1つのハーフトーン化回路が、仮網掛け処理部432および画像データ生成部423として網点フィルタ生成装置43および網掛け処理部42に共有されてもよい。
ここで、試験画像94の網掛け処理(すなわち、試験画像94のハーフトーン化)について説明する。図8は、試験画像94および仮閾値マトリクスを抽象的に示す図である。図8では仮マトリクスセットをまとめて1つの仮閾値マトリクスとして符号83にて示している。仮閾値マトリクス83では、記録媒体9の幅方向に対応する行方向(図8中にてx方向として示す。)、および、移動方向に対応する列方向(図8中にてy方向として示す。)に複数の要素がマトリクス状に配列されており、試験画像94においても行方向および列方向に複数の画素がマトリクス状に配列されている。
試験画像94のハーフトーン化の際には、試験画像94を、図8に示すように、同一の大きさの多数の領域に分割してハーフトーン化の単位となる繰り返し領域71が設定される。図4に示す仮マトリクス記憶部431は1つの繰り返し領域71に相当する記憶領域を有し、この記憶領域の各アドレス(座標)に閾値が設定されることにより仮閾値マトリクス83を記憶している。そして、概念的には試験画像94の各繰り返し領域71と仮閾値マトリクス83とを重ね合わせ、繰り返し領域71の各画素の画素値と仮閾値マトリクス83の対応する閾値とが比較される。画素値と閾値との比較は、3種類のドットサイズに対応する3つの仮閾値マトリクス(すなわち、小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833)に対して行われ、これにより記録媒体9上のその画素の位置に描画を行うか否か、および、描画されるドットのサイズが決定される。
実際の動作では、図4の仮網掛け処理部432が有するアドレス発生器からのアドレス信号に基づいて試験画像94の1つの画素の画素値が読み出される。一方、アドレス発生器では当該画素に対応する繰り返し領域71中の位置を示すアドレス信号も生成され、小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833の3つの閾値が特定されて仮マトリクス記憶部431から読み出される。そして、上記画素値と3つの閾値とが仮網掛け処理部432にて比較されることにより、出力画像の領域であるハーフトーン画像領域においてマトリクス状に配列された複数の画素位置(すなわち、複数の描画位置)にそれぞれ形成される複数のドットのサイズが順次決定される。
具体的には、試験画像94の各画素の画素値(以下、「入力画素値」という。)と、ハーフトーン画像領域の各画素に対応する画素位置における大ドット用仮マトリクス833の閾値とが比較され、入力画素値が閾値よりも大きい場合には、当該画素位置に値「3」が付与される。以下、ハーフトーン画像領域における値を「ハーフトーン画素値」という。入力画素値が大ドット用仮マトリクス833の閾値よりも小さい場合には、入力画素値と中ドット用仮マトリクス832の閾値とが比較される。入力画素値が中ドット用仮マトリクス832の閾値よりも大きい場合には、上記画素位置にハーフトーン画素値「2」が付与される。入力画素値が中ドット用仮マトリクス832の閾値よりも小さい場合には、入力画素値と小ドット用仮マトリクス831の閾値とが比較される。入力画素値が小ドット用仮マトリクス831の閾値よりも大きい場合には、上記画素位置にハーフトーン画素値「1」が付与され、閾値以下の場合にはハーフトーン画素値「0」が付与される。
ハーフトーン画素値が「3」であるハーフトーン画像領域の画素位置(すなわち、記録媒体9上の記録画素)には、大サイズのインクの微小液滴が吐出されて大ドットが形成される。また、ハーフトーン画素値が「2」である画素位置には、中サイズのインクの微小液滴が吐出されて中ドットが形成され、ハーフトーン画素値が「1」である画素位置には、小サイズのインクの微小液滴が吐出されて小ドットが形成される。ハーフトーン画素値が「0」である画素位置には、ドットは形成されない。
試験画像94の網掛け処理が終了すると、出力制御部41により、試験画像94の仮ハーフトーン画像データに基づいて移動機構2および吐出ユニット3が制御されることにより、図9に示す試験チャート95が記録媒体9上に記録される(ステップS13)。図9では、試験チャート95の一部の領域(以下、「対象領域950」という。)を示す。図9に示す対象領域950は、小サイズのドットに対応する領域である。試験チャート95は、中サイズおよび大サイズのドットにそれぞれ対応する対象領域950も含む。対象領域950は、複数の試験単位領域941(図7参照)に対応してそれぞれ記録された複数のチャート単位領域951を含む。複数のチャート単位領域951は、上述の移動方向に配列される。各チャート単位領域951は、およそ一様な濃度の略矩形のチント画像である。
対象領域950の複数のチャート単位領域951には、上記仮ハーフトーン画像データのうち複数のドットサイズから選択された一のドットサイズのドットのみが記録される。換言すれば、仮ハーフトーン画像データにおいて各チャート単位領域951に記録されることになっている(すなわち、記録される予定の)小ドット、中ドットおよび大ドットのうち、一のドットサイズのドットのみが各チャート単位領域951に記録される。図9に示す例では、各チャート単位領域951に小ドットのみが記録される。すなわち、仮ハーフトーン画像データにおいて、ハーフトーン画素値が「1」である画素位置のみにドットが形成され、ハーフトーン画素値が「0」、「2」、「3」である画素位置にはドットは形成されない。
例えば、対応する試験単位領域941の指定階調値が26(10%)である最も(−Y)側のチャート単位領域951では、図5に示すように、仮ハーフトーン画像データが小ドットのみで構成されるため、仮ハーフトーン画像データ通りの画像が記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に対して設定された理想的な濃度である仕様濃度におよそ等しい。対応する試験単位領域941の指定階調値が51(20%)である(−Y)側から2番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が102(40%)である(−Y)側から3番目のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが小ドットおよび中ドットで構成されるため、仮ハーフトーン画像データを構成する全ドットのうち小ドットのみの画像が記録媒体9に記録される。また、仮ハーフトーン画像データにおいて中ドットが記録されることになっている画素位置には、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低くなる。対応する試験単位領域941の指定階調値が153(60%)である(−Y)側から4番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が204(80%)である(−Y)側から5番目のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが中ドットおよび大ドットで構成され、小ドットは含まれていないため、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、当然、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低い。
対応する試験単位領域941の指定階調値が255(100%)である最も(+Y)側のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが大ドットのみで構成され、小ドットは含まれていないため、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、当然、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低い。
試験チャート95の記録が終了すると、補正情報取得部433(図4参照)により、上述の一のドットサイズである小サイズに対応するフィルタ補正情報(すなわち、対象領域950に唯一記録されたドットのドットサイズに対応するフィルタ補正情報)が、上記対象領域950の複数のチャート単位領域951のそれぞれにおける濃度に基づいて取得される(ステップS14)。
具体的には、例えば、一のチャート単位領域951において、各吐出口に対応する画素位置の濃度の移動方向の平均値(以下、「移動方向平均濃度」という。)が求められ、移動方向平均濃度とチャート単位領域951の指定階調値に係る記録媒体9上における目標濃度とが比較される。そして、移動方向平均濃度が目標濃度よりも高い場合は、当該吐出口からの小ドットの吐出頻度を減少させるために、小ドット用仮マトリクス831の当該吐出口に対応する閾値を大きくする補正係数が取得される。一方、移動方向平均濃度が目標濃度よりも低い場合は、当該吐出口からの小ドットの吐出頻度を増加させるために、小ドット用仮マトリクス831の当該吐出口に対応する閾値を小さくする補正係数が取得される。目標濃度は、例えば、目標濃度に対応する一のチャート単位領域951全体の濃度の平均値である。あるいは、チャート単位領域951に対応する指定階調値に対して記録媒体9上にて設定された理想的な濃度である仕様濃度が目標濃度とされてもよい。
上記補正係数の取得では、例えば、各吐出口について、複数のチャート単位領域951のそれぞれにおける移動方向平均濃度と、複数のチャート単位領域951に対応する複数の指定階調値との関係を示す階調値−移動方向平均濃度情報が求められる。続いて、階調値−移動方向平均濃度情報と目標濃度とに基づいて、各所定階調値において目標濃度を実現するように、階調値−記録率情報(図5参照)の各指定階調値における記録率に対して記録率補正係数が乗算される。各指定階調値における記録率補正係数は、例えば、目標濃度を移動方向平均濃度で除算した値であってもよい。あるいは、階調値−移動方向平均濃度情報に基づいて、移動方向平均濃度が目標濃度と等しくなる階調値が求められ、当該階調値を目標濃度に対応する指定階調値で除算した値が、各指定階調値における記録率補正係数とされてもよい。そして、記録率補正係数により補正された記録率を実現するための閾値マトリクスと、仮閾値マトリクスとの関係に基づいて、上記補正係数が求められる。
補正情報取得部433では、上記複数のチャート単位領域951について(すなわち、上述の複数の指定階調値について)取得された各吐出口に係る補正係数の集合が、小サイズに対応するフィルタ補正情報である。
続いて、マトリクス補正部434(図4参照)により、ステップS14にて取得された小サイズに対応するフィルタ補正情報を利用して、上述の複数の仮閾値マトリクス(すなわち、小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833)のうち、上記一のドットサイズである小サイズに対応する小ドット用仮マトリクス831が補正される。これにより、小サイズに対応する補正済網点フィルタである小ドット用マトリクス811が生成される(ステップS15)。具体的には、図8に例示するようにx方向に配列された複数の繰り返し領域71にそれぞれ小ドット用仮マトリクス831が配置され、当該小ドット用仮マトリクス831の集合において、各吐出口に対応する閾値が、上述の各吐出口に係る補正係数に基づいて補正されることにより小ドット用マトリクス811が生成される。
ステップS15が終了すると、一のドットサイズが次のドットサイズである中サイズに変更され(ステップS16,S17)、ステップS14に戻る。そして、繰り返し制御部435(図4参照)により補正情報取得部433およびマトリクス補正部434が制御されることにより、中サイズに対応するフィルタ補正情報が取得され、補正済網点フィルタである中ドット用マトリクス812が生成される(ステップS14,S15)。ステップS14では、試験チャート95において、図10に示す中サイズのドットに対応する他の対象領域950が利用される。図10に示す対象領域950では、上述の仮ハーフトーン画像データのうち中サイズのドットのみが記録される。具体的には、仮ハーフトーン画像データにおいて、ハーフトーン画素値が「2」である画素位置のみにドットが形成され、ハーフトーン画素値が「0」、「1」、「3」である画素位置にはドットは形成されない。
例えば、対応する試験単位領域941の指定階調値が26(10%)である最も(−Y)側のチャート単位領域951では、図5に示すように、仮ハーフトーン画像データが小ドットのみで構成され、中ドットは含まれていないため、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、当然、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低い。対応する試験単位領域941の指定階調値が51(20%)である(−Y)側から2番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が102(40%)である(−Y)側から3番目のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが小ドットおよび中ドットで構成されるため、仮ハーフトーン画像データを構成する全ドットのうち中ドットのみの画像が記録媒体9に記録される。また、仮ハーフトーン画像データにおいて小ドットが記録されることになっている画素位置には、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低くなる。対応する試験単位領域941の指定階調値が153(60%)である(−Y)側から4番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が204(80%)である(−Y)側から5番目のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが中ドットおよび大ドットで構成されるため、仮ハーフトーン画像データを構成する全ドットのうち中ドットのみの画像が記録媒体9に記録される。また、仮ハーフトーン画像データにおいて大ドットが記録されることになっている画素位置には、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低い。
対応する試験単位領域941の指定階調値が255(100%)である最も(+Y)側のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが大ドットのみで構成され、中ドットは含まれていないため、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、当然、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低い。
中ドット用マトリクス812が生成されると、一のドットサイズが大サイズに変更され(ステップS16,S17)、大サイズに対応するフィルタ補正情報が取得される(ステップS14)。そして、補正済網点フィルタである大ドット用マトリクス813が生成され、網点フィルタ生成装置43におけるマトリクスセットの生成が終了する(ステップS15,S16)。ステップS14では、試験チャート95において、図11に示す大サイズのドットに対応する他の対象領域950が利用される。図11に示す対象領域950では、上述の仮ハーフトーン画像データのうち大サイズのドットのみが記録される。具体的には、仮ハーフトーン画像データにおいて、ハーフトーン画素値が「3」である画素位置のみにドットが形成され、ハーフトーン画素値が「0」、「1」、「2」である画素位置にはドットは形成されない。
例えば、対応する試験単位領域941の指定階調値が26(10%)である最も(−Y)側のチャート単位領域951では、図5に示すように、仮ハーフトーン画像データが小ドットのみで構成され、大ドットは含まれていないため、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、当然、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低い。対応する試験単位領域941の指定階調値が51(20%)である(−Y)側から2番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が102(40%)である(−Y)側から3番目のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが小ドットおよび中ドットで構成され、大ドットは含まれていないため、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、当然、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低い。対応する試験単位領域941の指定階調値が153(60%)である(−Y)側から4番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が204(80%)である(−Y)側から5番目のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが中ドットおよび大ドットで構成されるため、仮ハーフトーン画像データを構成する全ドットのうち大ドットのみの画像が記録媒体9に記録される。また、仮ハーフトーン画像データにおいて中ドットが記録されることになっている画素位置には、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低い。
対応する試験単位領域941の指定階調値が255(100%)である最も(+Y)側のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが大ドットのみで構成されるため、仮ハーフトーン画像データ通りの画像が記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に対して設定された理想的な濃度である仕様濃度におよそ等しい。
このように、網点フィルタ生成装置43では、繰り返し制御部435により補正情報取得部433およびマトリクス補正部434が制御され、一のドットサイズが変更されつつ、フィルタ補正情報の取得および補正済網点フィルタである閾値マトリクスの生成が繰り返される。これにより、上述の複数のドットサイズにそれぞれ対応する複数のフィルタ補正情報が取得され、複数の補正済網点フィルタである小ドット用マトリクス811、中ドット用マトリクス812および大ドット用マトリクス813(すなわわち、マトリクスセット)が生成される。
網点フィルタ生成装置43によるマトリクスセットの生成では、マトリクス補正部434による小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833の補正により、図5に示す階調値−記録率情報が補正され、小ドット用マトリクス811、中ドット用マトリクス812および大ドット用マトリクス813に対応する新たな階調値−記録率情報が生成される、と捉えることもできる。なお、階調値−記録率情報の上記補正により、小ドット、中ドットおよび大ドットの合計記録率が100%を超える場合、合計記録率の最大値が100%になるように各ドットの階調値−記録率情報が補正される。
網点フィルタ生成装置43では、小サイズ、中サイズおよび大サイズのドットについて実質的にステップS14,S15が繰り返されるのであれば、例えば、補正済網点フィルタの生成よりも前に、試験チャート95の小サイズ、中サイズおよび大サイズにそれぞれ対応する複数の対象領域950から、小サイズ、中サイズおよび大サイズにそれぞれ対応する複数のフィルタ補正情報が並行してあるいは順次取得されてもよい。その後、小サイズ、中サイズおよび大サイズにそれぞれ対応する複数のフィルタ補正情報を利用して、小ドット用マトリクス811、中ドット用マトリクス812および大ドット用マトリクス813が並行してあるいは順次生成されてもよい。
網点フィルタ生成装置43では、上述の複数の色成分のそれぞれについて、小ドット用マトリクス811、中ドット用マトリクス812および大ドット用マトリクス813が生成される。そして、網点フィルタ生成装置43から、各色成分の小ドット用マトリクス811、中ドット用マトリクス812および大ドット用マトリクス813(すなわち、マトリクスセット)が網掛け処理部42に送られ、各色成分に対応するマトリクス記憶部422に記憶される。
網掛け処理部42では、上述のように、画像メモリ421に記憶された各色成分の元画像データに対して、マトリクス記憶部422に記憶された各色成分のマトリクスセット(すなわち、網点フィルタ生成装置43により生成されたマトリクスセット)を利用して、画像データ生成部423による網掛け処理が行われる。これにより、各色成分のハーフトーン画像データが生成される。画像記録装置1では、網掛け処理部42にて生成された各色成分のハーフトーン画像データに基づいて、出力制御部41により移動機構2と吐出ユニット3とが制御されることにより、記録媒体9上に各色成分のインクが吐出されて画像の記録が完了する。
以上に説明したように、画像記録装置1の網点フィルタ生成装置43では、ステップS11において、仮マトリクス記憶部431により、複数のドットサイズのそれぞれの記録率に基づいてドットサイズ毎に得られる複数の仮閾値マトリクス(すなわち、仮網点フィルタ)が記憶される。続いて、ステップS12において、仮網掛け処理部432により、複数の仮閾値マトリクスを利用して試験画像94の網掛け処理を行って仮ハーフトーン画像データが生成される。次に、ステップS13において、複数のドットサイズが混在する仮ハーフトーン画像データに基づいて記録媒体9上に試験チャート95が記録される際に、仮ハーフトーン画像データのうち当該複数のドットサイズから選択された一のドットサイズのドットのみが対象領域950に記録される。そして、ステップS14において、補正情報取得部433により、選択された一のドットサイズに対応するフィルタ補正情報が対象領域950から取得される。これにより、当該一のドットサイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、閾値マトリクスの高精度な補正に利用されるフィルタ補正情報を取得することができる。
上述のように、網点フィルタ生成装置43においてフィルタ補正情報の取得に利用される試験画像94は、複数の指定階調値にそれぞれ対応する複数の試験単位領域941を含み、試験チャート95における対象領域950は、複数の試験単位領域941に対応してそれぞれ記録される複数のチャート単位領域951を含む。そして、補正情報取得部433により、複数のチャート単位領域951のそれぞれにおける濃度に基づいて、上記一のドットサイズに対応するフィルタ補正情報が取得される。これにより、広い階調範囲に亘るフィルタ補正情報を取得することができる。
網点フィルタ生成装置43では、さらに、ステップS15において、マトリクス補正部434により、選択された一のドットサイズに対応する仮閾値マトリクスが上記フィルタ補正情報を利用して補正され、当該一のドットサイズに対応する閾値マトリクス(すなわち、補正済網点フィルタ)が生成される。これにより、上記一のドットサイズについて、上記フィルタ補正情報に基づいて高精度に補正された閾値マトリクスを提供することができる。
画像記録装置1では、上記一のドットサイズについて、網点フィルタ生成装置43にて高精度に補正された閾値マトリクスを利用して網掛け処理が行われ、記録媒体9に対するドットの記録が行われる。これにより、当該一のドットサイズについて、他のドットサイズの影響を受けることなく、高精度な濃度補正を行うことができる。その結果、当該一のドットサイズのドットが画像記録に利用される階調値の範囲において、画像の濃度を所望の濃度に近づけることができる。
網点フィルタ生成装置43では、繰り返し制御部435によりステップS14,S15が繰り返されることにより、上述の複数のドットサイズにそれぞれ対応する複数のフィルタ補正情報が取得される。これにより、当該複数のドットサイズのそれぞれについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、閾値マトリクスの高精度な補正に利用されるフィルタ補正情報を取得することができる。また、当該複数のドットサイズのそれぞれについて、上記フィルタ補正情報を利用して閾値マトリクスが生成されることにより、高精度に補正された閾値マトリクスを提供することができる。
画像記録装置1では、当該複数のドットサイズについて、網点フィルタ生成装置43にて高精度に補正された閾値マトリクスを利用して網掛け処理が行われ、記録媒体9に対するドットの記録が行われる。これにより、当該複数のドットサイズについて、他のドットサイズの影響を受けることなく、高精度な濃度補正を行うことができる。すなわち、記録媒体9に記録される画像の濃度補正の分解能を向上することができる。その結果、階調値の広い範囲に亘って、画像の濃度を所望の濃度に近づけることができる。
上記説明では、網点フィルタ生成装置43により仮閾値マトリクスが補正されて閾値マトリクスが生成されることにより、ヘッドアッセンブリ31の各吐出口に対応する画素位置における濃度が個別に補正される。一方、上述のように、吐出ユニット3との各ヘッドアッセンブリ31は、幅方向に沿って配列される複数の分割出力部である複数の吐出ヘッド32を備える(図2参照)。このような複数の吐出ヘッド32を備えるヘッドアッセンブリ31では、一の吐出ヘッド32から吐出された小ドットが、他の吐出ヘッド32から吐出された小ドットに比べて小さく、当該一の吐出ヘッド32から吐出された大ドットが、他の吐出ヘッド32から吐出された大ドットに比べて大きい等のように、吐出ヘッド32単位で濃度差が生じることがある。この場合、吐出口毎の個別補正を行うことなく、仮閾値マトリクスに対する補正が吐出ヘッド32単位で行われて閾値マトリクスが生成されてもよい。以下、吐出ヘッド32単位の補正について説明する。
吐出ヘッド32単位の補正では、図6に示すステップS11〜S13と同様の処理が行われ試験チャート95が取得される。図12に示す試験チャート95の対象領域950は、図9と同様に、一のドットサイズである小サイズのドットに対応する領域である。対象領域950は、複数の吐出ヘッド32にそれぞれ対応する複数の分割領域群952に分割される。図12では、幅方向に沿って配列される4つの分割領域群952の境界を二点鎖線にて示す。各分割領域群952は、対応する吐出ヘッド32により記録される。各分割領域群952は、複数のチャート単位領域951において、対応する吐出ヘッド32により記録される移動方向に配列された複数(図12の例では6つ)の分割領域953の集合である。複数のチャート単位領域951はそれぞれ、幅方向に沿って配列される複数(図12の例では4つ)の分割領域953を含む。
ステップS14では、補正情報取得部433により、一のドットサイズである小サイズに対応するフィルタ補正情報が、対象領域950の複数のチャート単位領域951のそれぞれにおける濃度に基づいて取得される。詳細には、各分割領域群952における複数のチャート単位領域951の濃度(すなわち、各分割領域群952に含まれる複数の分割領域953の濃度)に基づいて、各分割領域群952に対応する分割フィルタ補正情報が補正情報取得部433により取得される。
このとき、各分割領域群952に対応する分割フィルタ補正情報は、各分割領域群952における各チャート単位領域951の濃度(すなわち、各分割領域953の濃度)と、各チャート単位領域951に対応する各指定階調値に係る目標濃度との関係に基づいて取得される。各指定階調値に係る目標濃度は、例えば、幅方向に隣接する2以上の分割領域群952における各指定階調値に対応する各チャート単位領域951の平均濃度である。当該2以上の分割領域群952は、上述の複数の分割領域群952の全てであってもよい。あるいは、上述の複数の分割領域群952のうち一部の分割領域群952が、当該2以上の分割領域群952であってもよい。この場合、分割フィルタ補正情報が取得される分割領域群952は、好ましくは当該2以上の分割領域群952に含まれる。
補正情報取得部433では、複数の分割領域群952にそれぞれ対応する複数の分割フィルタ補正情報の集合が、小サイズに対応するフィルタ補正情報として取得される。換言すれば、小サイズに対応するフィルタ補正情報は、複数の分割領域群952にそれぞれ対応する複数の分割フィルタ補正情報を含む。
そして、ステップS15において、上記と同様に、小サイズに対応するフィルタ補正情報を利用してマトリクス補正部434により小ドット用仮マトリクス831が補正されることにより、小ドット用マトリクス811が生成される。さらに、中サイズおよび大サイズについて、上述のステップS14における吐出ヘッド32毎の分割フィルタ補正情報の取得、および、ステップS15が繰り返され、中ドット用マトリクス812および大ドット用マトリクス813が生成される。
網点フィルタ生成装置43では、吐出ヘッド32毎の補正が行われる場合も、上記と同様に、複数のドットサイズのそれぞれについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、閾値マトリクスの高精度な補正に利用されるフィルタ補正情報を取得することができる。また、当該複数のドットサイズのそれぞれについて、上記フィルタ補正情報を利用して閾値マトリクスが生成されることにより、高精度に補正された閾値マトリクスを提供することができる。
特に、網点フィルタ生成装置43により吐出ヘッド32毎に分割フィルタ補正情報の取得が行われることにより、画像記録装置1による画像の記録において、吐出ヘッド32間のバンディングムラを抑制することができる。また、分割フィルタ補正情報の取得の際に、幅方向に隣接する2以上の分割領域群952における各チャート単位領域951の平均濃度が、目標濃度として利用されることにより、各チャート単位領域951に対応する指定階調値に対して仕様濃度(すなわち、記録媒体9上の理想的な濃度)が設定されていない記録媒体9が使用される場合であっても、吐出ヘッド32間のバンディングムラを抑制することができる。
なお、対象領域950の濃度を読み取るラインセンサが幅方向の感度誤差を有している場合(例えば、幅方向の端部における感度が中央部における感度よりも低い場合)等においては、目標濃度は、分割フィルタ補正情報が取得される分割領域群952を含む一部の分割領域群952における各チャート単位領域951の平均濃度であることが好ましい。これにより、隣接する2つの吐出ヘッド32間の濃度差を抑制することが可能な分割フィルタ補正情報を高精度に取得することができる。また、各指定階調値に対する仕様濃度が設定されている記録媒体9が使用される場合、目標濃度は仕様濃度に等しくされてもよい。
吐出ヘッド32毎に分割フィルタ補正情報の取得が行われる場合、隣接する2つの吐出ヘッド32に跨る仮閾値マトリクスの領域では、2つの吐出ヘッド32の境界の両側において、分割フィルタ補正情報が互いに異なるため、マトリクス補正部434による補正の態様も異なる。
試験チャート95では、対象領域950の複数の分割領域群952は、必ずしも、複数の吐出ヘッド32に対応して設定される必要はなく、ヘッドアッセンブリ31が複数の吐出ヘッド32を有さない構造である場合等であっても、複数の分割領域群952が対象領域950に設定されてよい。この場合、記録媒体9上の幅方向において、複数の分割領域群952に対応する複数の領域間のバンディングムラを抑制することができる。
次に、上述の試験チャート95(図9ないし図11参照)とは異なる試験チャートを利用したフィルタ補正情報の取得について説明する。図13は、第2の試験チャート95aの一部を示す図である。図13では、第2の試験チャート95aの小サイズのドットに対応する対象領域950aを示す。第2の試験チャート95aは、図9ないし図11に示す試験チャート95と同様に、中サイズおよび大サイズのドットにそれぞれ対応する対象領域950aも含む。なお、以下の説明では、図9の試験チャート95を「第1の試験チャート95」ともいう。
第2の試験チャート95aを利用するフィルタ補正情報の取得、および、マトリクスセットの生成の流れについては、上述のステップS11〜S17(図6参照)とほぼ同様である。まず、第1の試験チャート95を利用する場合と同様に、小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833が準備され(ステップS11)、仮網掛け処理部432により試験画像94の網掛け処理が行われて仮ハーフトーン画像データが生成される(ステップS12)。
続いて、出力制御部41により、試験画像94の仮ハーフトーン画像データに基づいて移動機構2および吐出ユニット3が制御されることにより、図13に一部を示す第2の試験チャート95aが記録媒体9上に記録される(ステップS13)。図13に示す対象領域950aは、上述の移動方向に配列される複数のチャート単位領域951を含む。各チャート単位領域951は、およそ一様な濃度の略矩形のチント画像である。
対象領域950aの複数のチャート単位領域951には、上記仮ハーフトーン画像データの複数のドットサイズの全ドットが一のドットサイズのドットに変換された上で記録される。換言すれば、仮ハーフトーン画像データにおいて各チャート単位領域951に記録されることになっている(すなわち、記録される予定の)小ドット、中ドットおよび大ドットが全て、一のドットサイズのドットに変換された上で各チャート単位領域951に記録される。図13に示す例では、各チャート単位領域951に記録される予定の全てのサイズのドットが小ドットに変換され、各チャート単位領域951には小ドットのみが記録される。すなわち、仮ハーフトーン画像データにおいて、ハーフトーン画素値が「1」、「2」、「3」である画素位置の全てに小ドットが形成され、ハーフトーン画素値が「0」である画素位置にはドットは形成されない。
例えば、対応する試験単位領域941の指定階調値が26(10%)である最も(−Y)側のチャート単位領域951では、図5に示すように、仮ハーフトーン画像データが小ドットのみで構成されるため、仮ハーフトーン画像データ通りの画像が記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に対して設定された理想的な濃度である仕様濃度におよそ等しい。対応する試験単位領域941の指定階調値が51(20%)である(−Y)側から2番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が102(40%)である(−Y)側から3番目のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが小ドットおよび中ドットで構成されるため、小ドットはそのまま記録媒体9に記録され、中ドットは小ドットに変換された上で記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低くなる。対応する試験単位領域941の指定階調値が153(60%)である(−Y)側から4番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が204(80%)である(−Y)側から5番目のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが中ドットおよび大ドットで構成されるため、中ドットおよび大ドットが共に小ドットに変換された上で記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低くなる。
対応する試験単位領域941の指定階調値が255(100%)である最も(+Y)側のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが大ドットのみで構成されるため、大ドットが小ドットに変換された上で記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低くなる。
第2の試験チャート95aの記録が終了すると、補正情報取得部433により、上述の一のドットサイズである小サイズに対応するフィルタ補正情報(すなわち、対象領域950aに唯一記録されたドットのドットサイズに対応するフィルタ補正情報)が、上記対象領域950aの複数のチャート単位領域951のそれぞれにおける濃度に基づいて取得される(ステップS14)。フィルタ補正情報の具体的な取得方法は、例えば、第1の試験チャート95を利用する場合とおよそ同様である。
続いて、マトリクス補正部434により、ステップS14にて取得された小サイズに対応するフィルタ補正情報を利用して、小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833のうち、上記一のドットサイズである小サイズに対応する小ドット用仮マトリクス831が補正される。これにより、小サイズに対応する補正済網点フィルタである小ドット用マトリクス811が生成される(ステップS15)。
ステップS15が終了すると、一のドットサイズが次のドットサイズである中サイズに変更され(ステップS16,S17)、ステップS14に戻る。そして、中サイズに対応するフィルタ補正情報が取得され、補正済網点フィルタである中ドット用マトリクス812が生成される(ステップS14,S15)。ステップS14では、第2の試験チャート95aにおいて、図14に示す中サイズのドットに対応する他の対象領域950aが利用される。図14に示す対象領域950aでは、上述の仮ハーフトーン画像データの複数のドットサイズの全ドットが中ドットに変換された上で、各チャート単位領域951に中ドットのみが記録される。具体的には、仮ハーフトーン画像データにおいて、ハーフトーン画素値が「1」、「2」、「3」である画素位置の全てに中ドットが形成され、ハーフトーン画素値が「0」である画素位置にはドットは形成されない。
例えば、対応する試験単位領域941の指定階調値が26(10%)である最も(−Y)側のチャート単位領域951では、図5に示すように、仮ハーフトーン画像データが小ドットのみで構成されるため、小ドットが中ドットに変換された上で記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも高くなる。対応する試験単位領域941の指定階調値が51(20%)である(−Y)側から2番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が102(40%)である(−Y)側から3番目のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが小ドットおよび中ドットで構成されるため、中ドットはそのまま記録媒体9に記録され、小ドットは中ドットに変換された上で記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも高くなる。対応する試験単位領域941の指定階調値が153(60%)である(−Y)側から4番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が204(80%)である(−Y)側から5番目のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが中ドットおよび大ドットで構成されるため、中ドットはそのまま記録媒体9に記録され、大ドットは中ドットに変換された上で記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低くなる。
対応する試験単位領域941の指定階調値が255(100%)である最も(+Y)側のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが大ドットのみで構成されるため、大ドットが中ドットに変換された上で記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低くなる。
中ドット用マトリクス812が生成されると、一のドットサイズが大サイズに変更され(ステップS16,S17)、大サイズに対応するフィルタ補正情報が取得され、補正済網点フィルタである大ドット用マトリクス813が生成される(ステップS14,S15)。ステップS14では、第2の試験チャート95aにおいて、図15に示す大サイズのドットに対応する他の対象領域950aが利用される。図15に示す対象領域950aでは、上述の仮ハーフトーン画像データの複数のドットサイズの全ドットが大ドットに変換された上で、各チャート単位領域951に大ドットのみが記録される。具体的には、仮ハーフトーン画像データにおいて、ハーフトーン画素値が「1」、「2」、「3」である画素位置の全てに大ドットが形成され、ハーフトーン画素値が「0」である画素位置にはドットは形成されない。
例えば、対応する試験単位領域941の指定階調値が26(10%)である最も(−Y)側のチャート単位領域951では、図5に示すように、仮ハーフトーン画像データが小ドットのみで構成されるため、小ドットが大ドットに変換された上で記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも高くなる。対応する試験単位領域941の指定階調値が51(20%)である(−Y)側から2番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が102(40%)である(−Y)側から3番目のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが小ドットおよび中ドットで構成されるため、小ドットおよび中ドットが共に大ドットに変換された上で記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも高くなる。対応する試験単位領域941の指定階調値が153(60%)である(−Y)側から4番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が204(80%)である(−Y)側から5番目のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが中ドットおよび大ドットで構成されるため、大ドットはそのまま記録媒体9に記録され、中ドットは大ドットに変換された上で記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも高くなる。
対応する試験単位領域941の指定階調値が255(100%)である最も(+Y)側のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが大ドットのみで構成されるため、仮ハーフトーン画像データ通りの画像が記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に対して設定された理想的な濃度である仕様濃度におよそ等しい。
このように、網点フィルタ生成装置43では、繰り返し制御部435により補正情報取得部433およびマトリクス補正部434が制御され、一のドットサイズが変更されつつ、フィルタ補正情報の取得および補正済網点フィルタである閾値マトリクスの生成が繰り返される。これにより、上述の複数のドットサイズにそれぞれ対応する複数のフィルタ補正情報が取得され、複数の補正済網点フィルタである小ドット用マトリクス811、中ドット用マトリクス812および大ドット用マトリクス813(すなわち、マトリクスセット)が生成される。網点フィルタ生成装置43では、マトリクス補正部434による小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833の補正により、図5に示す階調値−記録率情報が補正され、小ドット用マトリクス811、中ドット用マトリクス812および大ドット用マトリクス813に対応する新たな階調値−記録率情報が生成される、と捉えることもできる。
網点フィルタ生成装置43では、小サイズ、中サイズおよび大サイズのドットについて実質的にステップS14,S15が繰り返されるのであれば、例えば、補正済網点フィルタの生成よりも前に、第2の試験チャート95aの小サイズ、中サイズおよび大サイズにそれぞれ対応する複数の対象領域950aから、小サイズ、中サイズおよび大サイズにそれぞれ対応する複数のフィルタ補正情報が並行してあるいは順次取得されてもよい。その後、小サイズ、中サイズおよび大サイズにそれぞれ対応する複数のフィルタ補正情報を利用して、小ドット用マトリクス811、中ドット用マトリクス812および大ドット用マトリクス813が並行してあるいは順次生成されてもよい。
以上に説明したように、第2の試験チャート95aを利用して、選択された一のドットサイズに対応するフィルタ補正情報を対象領域950aから取得することにより、第1の試験チャート95を利用する場合と同様に、当該一のドットサイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、閾値マトリクスの高精度な補正に利用されるフィルタ補正情報を取得することができる。また、第2の試験チャート95aが、第1の試験チャート95と同様に、複数のチャート単位領域951を含むため、広い階調範囲に亘るフィルタ補正情報を取得することができる。さらに、当該一のドットサイズに対応する仮閾値マトリクスを上記フィルタ補正情報を利用して補正することにより、当該一のドットサイズについて、高精度に補正された閾値マトリクスを提供することができる。その結果、画像記録装置1において、当該一のドットサイズについて、他のドットサイズの影響を受けることなく、高精度な濃度補正を行うことができる。
第2の試験チャート95aを利用する場合も、第1の試験チャート95を利用する場合と同様に、ステップS14,S15が繰り返されて複数のドットサイズにそれぞれ対応する複数のフィルタ補正情報が取得されることにより、当該複数のドットサイズのそれぞれについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、閾値マトリクスの高精度な補正に利用されるフィルタ補正情報を取得することができる。また、複数のドットサイズのそれぞれについて、高精度に補正された閾値マトリクスを提供することができる。その結果、画像記録装置1において、複数のドットサイズについて、他のドットサイズの影響を受けることなく、高精度な濃度補正を行うことができる。すなわち、記録媒体9に記録される画像の濃度補正の分解能を向上することができる。
第2の試験チャート95aでも、第1の試験チャート95と同様に、対象領域950aに複数の分割領域群952(図12参照)が設定され、補正情報取得部433により、各分割領域群952に対応する分割フィルタ補正情報が取得されてもよい。これにより、記録媒体9上の幅方向において、複数の分割領域群952に対応する複数の領域間のバンディングムラを抑制することができる。また、複数の分割領域群952がヘッドアッセンブリ31の複数の吐出ヘッド32に対応する場合、複数の吐出ヘッド32間のバンディングムラを抑制することができる。
次に、上述の第1の試験チャート95および第2の試験チャート95aとは異なる試験チャートを利用したフィルタ補正情報の取得について説明する。図16は、第3の試験チャート95bを示す図である。図16では、第3の試験チャート95bの小サイズのドットに対応する対象領域950bを示す。第3の試験チャート95bでは、第1の試験チャート95および第2の試験チャート95aと異なり、中サイズおよび大サイズのドットに対応する対象領域950bは含まれない。
第3の試験チャート95bを利用するフィルタ補正情報の取得、および、マトリクスセットの生成の流れは、図17Aおよび図17Bに示すように、図6に示すものとは一部異なる。第3の試験チャート95bを利用する場合、まず、第1の試験チャート95を利用する場合と同様に、小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833が準備され(ステップS21)、仮網掛け処理部432により試験画像94の網掛け処理が行われて仮ハーフトーン画像データが生成される(ステップS22)。
続いて、フィルタ補正情報を取得する一のドットサイズが選択される(ステップS23)。以下、ステップS23にて選択された一のドットサイズを「選択ドットサイズ」という。以下では、最初の選択ドットサイズが小サイズであるものとして説明する。
選択ドットサイズが選択されると、出力制御部41により、試験画像94の仮ハーフトーン画像データに基づいて移動機構2および吐出ユニット3が制御されることにより、選択ドットサイズに係る第3の試験チャート95b(図16参照)が記録媒体9上に記録される(ステップS24)。図16に示す対象領域950bは、上述の移動方向に配列される複数のチャート単位領域951を含む。各チャート単位領域951は、およそ一様な濃度の略矩形のチント画像である。
最初に記録される第3の試験チャート95bの対象領域950bでは、複数のチャート単位領域951に、上記仮ハーフトーン画像データのうち複数のドットサイズから選択された一のドットサイズ(すなわち、選択ドットサイズ)のドットのみが記録される。この場合、仮ハーフトーン画像データにおいて各チャート単位領域951に記録されることになっている小ドット、中ドットおよび大ドットのうち、小ドットのみが各チャート単位領域951に記録される。すなわち、仮ハーフトーン画像データにおいて、ハーフトーン画素値が「1」である画素位置のみにドットが形成され、ハーフトーン画素値が「0」、「2」、「3」である画素位置にはドットは形成されない。したがって、図16に示す最初に記録される対象領域950bは、図9に示す対象領域950と同じ画像である。なお、最初の選択ドットサイズとして中サイズまたは大サイズが選択されてもよく、この場合、最初に記録される対象領域950bは、図9に示す対象領域950とは異なる画像となる。
最初の第3の試験チャート95bの記録が終了すると、補正情報取得部433により、選択ドットサイズである小サイズに対応するフィルタ補正情報が、対象領域950bの複数のチャート単位領域951のそれぞれにおける濃度に基づいて取得される(ステップS25)。フィルタ補正情報の具体的な取得方法は、例えば、第1の試験チャート95を利用する場合とおよそ同様である。これにより、選択ドットサイズである小サイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、閾値マトリクスの高精度な補正に利用されるフィルタ補正情報を取得することができる。
ステップS25が終了すると、マトリクス補正部434により、ステップS25にて取得された小サイズに対応するフィルタ補正情報を利用して、複数の仮閾値マトリクス(すなわち、小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833)のうち、選択ドットサイズである小サイズに対応する小ドット用仮マトリクス831が補正される。これにより、小サイズに対応する補正済網点フィルタである小ドット用マトリクス811が生成される(ステップS26)。その結果、選択ドットサイズである小サイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、高精度に補正された閾値マトリクスを提供することができる。
続いて、仮網掛け処理部432において、上記複数の仮閾値マトリクスのうち選択ドットサイズに対応する小ドット用仮マトリクス831が小ドット用マトリクス811に変更され、小ドット用マトリクス811、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833を利用して試験画像94の網掛け処理が行われる。これにより、新たな仮ハーフトーン画像データが生成される(ステップS27)。
次に、選択ドットサイズが、小サイズから新たな一のドットサイズである中サイズに変更される(ステップS28)。換言すれば、新たな選択ドットサイズとして中サイズが選択される。また、既にフィルタ補正情報が取得された小サイズは、情報取得済ドットサイズとなる。
新たな選択ドットサイズが選択されると、出力制御部41により、ステップS27にて生成された新たな仮ハーフトーン画像データに基づいて移動機構2および吐出ユニット3が制御されることにより、図18に示すように、新たな選択ドットサイズに係る新たな第3の試験チャート95bが記録媒体9上に記録される(ステップS29)。図18に示す第3の試験チャート95bの対象領域950bも、図16に示す対象領域950bと同様に、上述の移動方向に配列される複数のチャート単位領域951を含む。
図18に示す第3の試験チャート95bの対象領域950bでは、複数のチャート単位領域951に、ステップS27にて生成された仮ハーフトーン画像データのうち、情報取得済ドットサイズである小サイズ、および、新たな選択ドットサイズである中サイズのドットのみが記録される。具体的には、仮ハーフトーン画像データにおいて、ハーフトーン画素値が「1」である画素位置に小ドットが形成され、ハーフトーン画素値が「2」である画素位置に中ドットが形成される。また、ハーフトーン画素値が「0」、「3」である画素位置にはドットは形成されない。
例えば、対応する試験単位領域941の指定階調値が26(10%)である最も(−Y)側のチャート単位領域951では、図5に示すように、仮ハーフトーン画像データが小ドットのみで構成されるため、仮ハーフトーン画像データ通りの画像が記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に対して設定された理想的な濃度である仕様濃度におよそ等しい。対応する試験単位領域941の指定階調値が51(20%)である(−Y)側から2番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が102(40%)である(−Y)側から4番目のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが小ドットおよび中ドットで構成されるため、仮ハーフトーン画像データ通りの画像が記録媒体9に記録される。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に対して設定された理想的な濃度である仕様濃度におよそ等しい。 対応する試験単位領域941の指定階調値が153(60%)である(−Y)側から4番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が204(80%)である(−Y)側から5番目のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが中ドットおよび大ドットで構成されるため、仮ハーフトーン画像データを構成する全ドットのうち中ドットのみの画像が記録媒体9に記録される。また、仮ハーフトーン画像データにおいて大ドットが記録されることになっている画素位置には、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低くなる。
対応する試験単位領域941の指定階調値が255(100%)である最も(+Y)側のチャート単位領域951では、仮ハーフトーン画像データが大ドットのみで構成され、小ドットおよび中ドットは含まれていないため、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、当然、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低い。
2回目の第3の試験チャート95bの記録が終了すると、補正情報取得部433により、選択ドットサイズである中サイズに対応するフィルタ補正情報が、対象領域950bの複数のチャート単位領域951のそれぞれにおける濃度に基づいて取得される(ステップS30)。フィルタ補正情報の具体的な取得方法は、例えば、第1の試験チャート95を利用する場合とおよそ同様である。この場合、対象領域950bには中ドット以外に小ドットも含まれているが、小ドットによる濃度はステップS25にて取得されたフィルタ補正情報に基づいて補正済みであるため、選択ドットサイズである中サイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、閾値マトリクスの高精度な補正に利用されるフィルタ補正情報を取得することができる。
ステップS30が終了すると、マトリクス補正部434により、ステップS30にて取得された中サイズに対応するフィルタ補正情報を利用して、選択ドットサイズである中サイズに対応する中ドット用仮マトリクス832が補正される。これにより、中サイズに対応する補正済網点フィルタである中ドット用マトリクス812が生成される(ステップS31)。その結果、選択ドットサイズである中サイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、高精度に補正された閾値マトリクスを提供することができる。
ステップS31が終了すると、仮網掛け処理部432において、選択ドットサイズに対応する中ドット用仮マトリクス832が中ドット用マトリクス812に変更され、小ドット用マトリクス811、中ドット用マトリクス812および大ドット用仮マトリクス833を利用して試験画像94の網掛け処理が行われる。これにより、新たな仮ハーフトーン画像データが生成され(ステップS32,S33)、ステップS28に戻る。
次に、選択ドットサイズが、中サイズから新たな一のドットサイズである大サイズに変更される(ステップS28)。換言すれば、新たな選択ドットサイズとして大サイズが選択される。また、既にフィルタ補正情報が取得された中サイズは、小サイズと同様に、情報取得済ドットサイズとなる。
新たな選択ドットサイズが選択されると、出力制御部41により、ステップS33にて生成された新たな仮ハーフトーン画像データに基づいて移動機構2および吐出ユニット3が制御されることにより、図19に示すように、新たな選択ドットサイズに係る第3の試験チャート95bが記録媒体9上に記録される(ステップS29)。図19に示す第3の試験チャート95bの対象領域950bも、図16に示す対象領域950bと同様に、上述の移動方向に配列される複数のチャート単位領域951を含む。
図19に示す第3の試験チャート95bの対象領域950bでは、複数のチャート単位領域951に、ステップS33にて生成された仮ハーフトーン画像データのうち、情報取得済ドットサイズである小サイズおよび中サイズ、並びに、新たな選択ドットサイズである大サイズのドットが記録される。具体的には、仮ハーフトーン画像データにおいて、ハーフトーン画素値が「1」である画素位置に小ドットが形成され、ハーフトーン画素値が「2」である画素位置に中ドットが形成される。また、ハーフトーン画素値が「3」である画素位置に大ドットが形成され、ハーフトーン画素値が「0」である画素位置にはドットは形成されない。したがって、図19に示す3回目の第3の試験チャート95bの対象領域950bでは、各チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に対して設定された理想的な濃度である仕様濃度におよそ等しい。
3回目の第3の試験チャート95bの記録が終了すると、補正情報取得部433により、選択ドットサイズである大サイズに対応するフィルタ補正情報が、対象領域950bの複数のチャート単位領域951のそれぞれにおける濃度に基づいて取得される(ステップS30)。フィルタ補正情報の具体的な取得方法は、例えば、第1の試験チャート95を利用する場合とおよそ同様である。この場合、対象領域950bには大ドット以外に小ドットおよび中ドットも含まれているが、小ドットおよび中ドットによる濃度はステップS25および1回目のステップS30にて取得されたフィルタ補正情報に基づいて補正済みであるため、選択ドットサイズである大サイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、閾値マトリクスの高精度な補正に利用されるフィルタ補正情報を取得することができる。
ステップS30が終了すると、マトリクス補正部434により、ステップS30にて取得された大サイズに対応するフィルタ補正情報を利用して、選択ドットサイズである大サイズに対応する大ドット用仮マトリクス833が補正される。これにより、大サイズに対応する補正済網点フィルタである大ドット用マトリクス813が生成され、網点フィルタ生成装置43におけるマトリクスセットの生成が終了する(ステップS31,S32)。その結果、選択ドットサイズである大サイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、高精度に補正された閾値マトリクスを提供することができる。
第3の試験チャート95bを利用する場合も、第1の試験チャート95および第2の試験チャート95aを利用する場合と同様に、画像記録装置1において、複数のドットサイズについて、他のドットサイズの影響を受けることなく、高精度な濃度補正を行うことができる。すなわち、記録媒体9に記録される画像の濃度補正の分解能を向上することができる。
上述の例では、ステップS23にて小サイズが選択ドットサイズとして選択され、1回目のステップS28にて中サイズが新たな選択ドットサイズとして選択される。換言すれば、ステップS23における一のドットサイズよりも、ステップS28における新たな一のドットサイズの方が大きい。これにより、中サイズ用のフィルタ補正情報を、小ドットに係る濃度補正の結果を考慮した上で、より精度良く取得することができる。その結果、中ドットの記録率が比較的高い中間階調範囲(すなわち、ハイライト側とシャドウ側との間の階調範囲)における濃度補正を、さらに高精度に行うことができる。一般的には、ハイライト側の階調範囲よりも中間階調範囲の方がムラが目立ち易いため、中間階調範囲における濃度補正の精度を向上することは好ましい。
また、上述の例では、2回目のステップS28にて大サイズが新たな選択ドットサイズとして選択される。換言すれば、1回目のステップS28における新たな一のドットサイズよりも、2回目のステップS28における新たな一のドットサイズの方が大きい。さらに換言すれば、複数のドットサイズが小さい順に選択ドットサイズとして選択される。これにより、大サイズ用のフィルタ補正情報を、小ドットおよび中ドットに係る濃度補正の結果を考慮した上で、より精度良く取得することができる。その結果、大ドットの記録率が比較的高いシャドウ側の階調範囲における濃度補正を、さらに高精度に行うことができる。一般的には、ハイライト側の階調範囲および中間階調範囲よりもシャドウ側の階調範囲の方がムラが目立ち易いため、シャドウ側の階調範囲における濃度補正の精度を向上することはさらに好ましい。
第3の試験チャート95bでも、第1の試験チャート95と同様に、対象領域950bに複数の分割領域群952(図12参照)が設定され、補正情報取得部433により、各分割領域群952に対応する分割フィルタ補正情報が取得されてもよい。これにより、記録媒体9上の幅方向において、複数の分割領域群952に対応する複数の領域間のバンディングムラを抑制することができる。また、複数の分割領域群952がヘッドアッセンブリ31の複数の吐出ヘッド32に対応する場合、複数の吐出ヘッド32間のバンディングムラを抑制することができる。
画像記録装置1では、第3の試験チャート95bを利用して、上述の方法とは異なる他の生成方法にてマトリクスセットの生成が行われてもよい。当該他の生成方法による処理の流れは、図20Aおよび図20Bに示すように、図17Aおよび図17Bに示すものとは一部異なる。図20Aおよび図20Bに示す処理では、複数のドットサイズが大きい順に選択ドットサイズとして選択され、選択ドットサイズに対応する補正済網点フィルタである閾値マトリクスが順次生成される。
画像記録装置1では、まず、ステップS21と同様に、複数の仮閾値マトリクス(すなわち、複数の仮網点フィルタ)である小ドット用仮マトリクス831、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833が準備される(ステップS41)。続いて、複数の仮閾値マトリクスのうち最大ドットサイズである大サイズが選択ドットサイズとして選択される(ステップS42)。そして、大サイズに対応する大ドット用仮マトリクス833を利用して試験画像94の網掛け処理が行われ、上記ハーフトーン画像領域の複数の画素位置に形成される最大ドットサイズのドットである大ドットの配置を示す仮ハーフトーン画像データが生成される(ステップS43)。仮ハーフトーン画像データは、大ドットのみで構成される。具体的には、仮ハーフトーン画像データの各画素位置には、ハーフトーン画素値として「3」または「0」が付与され、「2」および「1」は付与されない。
次に、出力制御部41により、試験画像94の仮ハーフトーン画像データに基づいて移動機構2および吐出ユニット3が制御されることにより、大ドットサイズに係る第3の試験チャート95b(図21参照)が記録媒体9上に記録される(ステップS44)。図21に示す対象領域950bは、上述の移動方向に配列される複数のチャート単位領域951を含む。各チャート単位領域951は、およそ一様な濃度の略矩形のチント画像である。
上述のように、仮ハーフトーン画像データは大ドットのみで構成されるため、最初に記録される第3の試験チャート95bの対象領域950bでは、複数のチャート単位領域951に、大ドットのみが記録される。具体的には、仮ハーフトーン画像データにおいて、ハーフトーン画素値が「3」である画素位置に大ドットが形成され、ハーフトーン画素値が「0」である画素位置にはドットは形成されない。
例えば、対応する試験単位領域941の指定階調値が26(10%)である最も(−Y)側のチャート単位領域951では、図5に示すように、元々、小ドットのみで画像が記録される領域であるため、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、当然、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低い。対応する試験単位領域941の指定階調値が51(20%)である(−Y)側から2番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が102(40%)である(−Y)側から3番目のチャート単位領域951では、元々、小ドットおよび中ドットのみで画像が記録される領域であるため、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、当然、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低くなる。対応する試験単位領域941の指定階調値が153(60%)である(−Y)側から4番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が204(80%)である(−Y)側から5番目のチャート単位領域951では、元々、中ドットおよび大ドットで画像が記録される領域であるため、大ドットは記録媒体9に記録され、中ドットは記録媒体9に記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低くなる。
対応する試験単位領域941の指定階調値が255(100%)である最も(+Y)側のチャート単位領域951では、元々、大ドットのみで画像が記録される領域である。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に対して設定された理想的な濃度である仕様濃度におよそ等しい。
最初の第3の試験チャート95bの記録が終了すると、補正情報取得部433により、選択ドットサイズである大サイズに対応するフィルタ補正情報が、対象領域950bの複数のチャート単位領域951のそれぞれにおける濃度に基づいて取得される(ステップS45)。フィルタ補正情報の具体的な取得方法は、例えば、第1の試験チャート95を利用する場合とおよそ同様である。これにより、選択ドットサイズである大サイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、閾値マトリクスの高精度な補正に利用されるフィルタ補正情報を取得することができる。
ステップS45が終了すると、マトリクス補正部434により、ステップS45にて取得された大サイズに対応するフィルタ補正情報を利用して、選択ドットサイズである大サイズに対応する大ドット用仮マトリクス833が補正される。これにより、大サイズに対応する補正済網点フィルタである大ドット用マトリクス813が生成される(ステップS46)。その結果、選択ドットサイズである大サイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、高精度に補正された閾値マトリクスを提供することができる。
続いて、選択ドットサイズが、最大ドットサイズである大サイズから、2番目に大きいドットサイズである中サイズに変更される(ステップS47)。換言すれば、新たな選択ドットサイズとして中サイズが選択される。また、既にフィルタ補正情報が取得された大サイズは、情報取得済ドットサイズとなる。
次に、仮網掛け処理部432において、情報取得済ドットサイズである大サイズに対応する大ドット用マトリクス813(すなわち、補正済網点フィルタ)、および、上記複数の仮閾値マトリクスのうち選択ドットサイズに対応する中ドット用仮マトリクス832を利用して試験画像94の網掛け処理が行われる。これにより、上記ハーフトーン画像領域における大ドットおよび中ドットの配置を示す新たな仮ハーフトーン画像データが生成される(ステップS48)。仮ハーフトーン画像データは、大ドットおよび中ドットのみで構成される。具体的には、仮ハーフトーン画像データの各画素位置には、ハーフトーン画素値として「3」、「2」または「0」が付与され、「1」は付与されない。
ステップS48が終了すると、出力制御部41により、ステップS48にて生成された新たな仮ハーフトーン画像データに基づいて移動機構2および吐出ユニット3が制御されることにより、図22に示すように、新たな選択ドットサイズである中サイズに係る新たな第3の試験チャート95bが記録媒体9上に記録される(ステップS49)。図22に示す第3の試験チャート95bの対象領域950bも、図21に示す対象領域950bと同様に、上述の移動方向に配列される複数のチャート単位領域951を含む。
上述のように、仮ハーフトーン画像データは大ドットおよび中ドットのみで構成されるため、2回目に記録される第3の試験チャート95bの対象領域950bでは、複数のチャート単位領域951に、大ドットおよび中ドットのみが記録される。具体的には、仮ハーフトーン画像データにおいて、ハーフトーン画素値が「3」である画素位置に大ドットが形成され、ハーフトーン画素値が「2」である画素位置に中ドットが形成される。また、ハーフトーン画素値が「0」である画素位置にはドットは形成されない。
例えば、対応する試験単位領域941の指定階調値が26(10%)である最も(−Y)側のチャート単位領域951では、図5に示すように、元々、小ドットのみで画像が記録される領域であるため、ドットは記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、当然、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低い。対応する試験単位領域941の指定階調値が51(20%)である(−Y)側から2番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が102(40%)である(−Y)側から3番目のチャート単位領域951では、元々、小ドットおよび中ドットのみで画像が記録される領域であるため、中ドットは記録媒体9に記録され、小ドットは記録媒体9に記録されない。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に係る仕様濃度よりも低くなる。対応する試験単位領域941の指定階調値が153(60%)である(−Y)側から4番目のチャート単位領域951においても同様である。
対応する試験単位領域941の指定階調値が204(80%)である(−Y)側から5番目のチャート単位領域951では、元々、中ドットおよび大ドットで画像が記録される領域である。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に対して設定された理想的な濃度である仕様濃度におよそ等しい。
対応する試験単位領域941の指定階調値が255(100%)である最も(+Y)側のチャート単位領域951では、元々、大ドットのみで画像が記録される領域である。したがって、当該チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に対して設定された理想的な濃度である仕様濃度におよそ等しい。
2回目の第3の試験チャート95bの記録が終了すると、補正情報取得部433により、選択ドットサイズである中サイズに対応するフィルタ補正情報が、対象領域950bの複数のチャート単位領域951のそれぞれにおける濃度に基づいて取得される(ステップS50)。フィルタ補正情報の具体的な取得方法は、例えば、第1の試験チャート95を利用する場合とおよそ同様である。この場合、対象領域950bには中ドット以外に大ドットも含まれているが、大ドットによる濃度はステップS45にて取得されたフィルタ補正情報に基づいて補正済みであるため、選択ドットサイズである中サイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、閾値マトリクスの高精度な補正に利用されるフィルタ補正情報を取得することができる。
ステップS50が終了すると、マトリクス補正部434により、ステップS50にて取得された中サイズに対応するフィルタ補正情報を利用して、選択ドットサイズである中サイズに対応する中ドット用仮マトリクス832が補正される。これにより、中サイズに対応する補正済網点フィルタである中ドット用マトリクス812が生成される(ステップS51)。その結果、選択ドットサイズである中サイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、高精度に補正された閾値マトリクスを提供することができる。
続いて、ステップS47に戻り(ステップS52)、選択ドットサイズが、2番目に大きいドットサイズである中サイズから、3番目に大きいドットサイズである小サイズ(最小ドットサイズでもある。)に変更される(ステップS47)。換言すれば、新たな選択ドットサイズとして小サイズが選択される。また、既にフィルタ補正情報が取得された中サイズは、大サイズと共に情報取得済ドットサイズとなる。
次に、仮網掛け処理部432において、情報取得済ドットサイズである大サイズおよび中サイズに対応する大ドット用マトリクス813および中ドット用マトリクス812(すなわち、補正済網点フィルタ)、および、上記複数の仮閾値マトリクスのうち選択ドットサイズに対応する小ドット用仮マトリクス831を利用して試験画像94の網掛け処理が行われる。これにより、上記ハーフトーン画像領域における大ドット、中ドットおよび小ドットの配置を示す新たな仮ハーフトーン画像データが生成される(ステップS48)。仮ハーフトーン画像データは、大ドット、中ドットおよび小ドット(すなわち、上記複数のドットサイズの全てのドット)で構成される。具体的には、仮ハーフトーン画像データの各画素位置には、ハーフトーン画素値として「3」、「2」、「1」または「0」が付与される。
ステップS48が終了すると、出力制御部41により、ステップS48にて生成された新たな仮ハーフトーン画像データに基づいて移動機構2および吐出ユニット3が制御されることにより、図23に示すように、新たな選択ドットサイズである小サイズに係る新たな第3の試験チャート95bが記録媒体9上に記録される(ステップS49)。図23に示す第3の試験チャート95bの対象領域950bも、図21に示す対象領域950bと同様に、上述の移動方向に配列される複数のチャート単位領域951を含む。
上述のように、仮ハーフトーン画像データは大ドット、中ドットおよび小ドットで構成されるため、3回目に記録される第3の試験チャート95bの対象領域950bでは、複数のチャート単位領域951に、大ドット、中ドットおよび小ドットが記録される。具体的には、仮ハーフトーン画像データにおいて、ハーフトーン画素値が「3」である画素位置に大ドットが形成され、ハーフトーン画素値が「2」である画素位置に中ドットが形成される。また、ハーフトーン画素値が「1」である画素位置に小ドットが形成され、ハーフトーン画素値が「0」である画素位置にはドットは形成されない。したがって、図23に示す3回目の第3の試験チャート95bの対象領域950bでは、各チャート単位領域951の濃度は、対応する指定階調値に対して設定された理想的な濃度である仕様濃度におよそ等しい。
3回目の第3の試験チャート95bの記録が終了すると、補正情報取得部433により、選択ドットサイズである小サイズに対応するフィルタ補正情報が、対象領域950bの複数のチャート単位領域951のそれぞれにおける濃度に基づいて取得される(ステップS50)。フィルタ補正情報の具体的な取得方法は、例えば、第1の試験チャート95を利用する場合とおよそ同様である。この場合、対象領域950bには小ドット以外に大ドットおよび中ドットも含まれているが、大ドットおよび中ドットによる濃度はステップS45および1回目のステップS50にて取得されたフィルタ補正情報に基づいて補正済みであるため、選択ドットサイズである小サイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、閾値マトリクスの高精度な補正に利用されるフィルタ補正情報を取得することができる。
ステップS50が終了すると、マトリクス補正部434により、ステップS50にて取得された小サイズに対応するフィルタ補正情報を利用して、選択ドットサイズである小サイズに対応する小ドット用仮マトリクス831が補正される。これにより、小サイズに対応する補正済網点フィルタである小ドット用マトリクス811が生成され、網点フィルタ生成装置43におけるマトリクスセットの生成が終了する(ステップS51,S52)。その結果、選択ドットサイズである小サイズについて、他のドットサイズにおけるドットの大きさ等のばらつきの影響を受けることなく、高精度に補正された閾値マトリクスを提供することができる。
図20Aおよび図20Bに示す方法にて第3の試験チャート95bを利用する場合も、図17Aおよび図17Bに示す方法にて第3の試験チャート95bを利用する場合と同様に、画像記録装置1において、複数のドットサイズについて、他のドットサイズの影響を受けることなく、高精度な濃度補正を行うことができる。すなわち、記録媒体9に記録される画像の濃度補正の分解能を向上することができる。
図20Aおよび図20Bに示す方法にて第3の試験チャート95bを利用する場合、ステップS43および1回目のステップS48において、一部のドットサイズについて、仮閾値マトリクスまたは閾値マトリクスと試験画像94との比較(すなわち、網掛け処理)を行う必要がない。このため、マトリクスセットの生成を簡素化することができ、マトリクスセットの生成に要する時間を短くすることができる。
上記網点フィルタ生成装置43および画像記録装置1では、様々な変更が可能である。
上述のように、図7に例示する試験画像94では、複数の試験単位領域941の指定階調値は、最大階調値から最小階調値の近傍に亘って分布しているが、必ずしもその必要はない。例えば、仮閾値マトリクスの補正が必要とされる階調値範囲が最小階調値と最大階調値との間の一部の階調範囲である場合等、複数の試験単位領域941の指定階調値は、当該一部の階調範囲内で決定されてもよい。
網点フィルタ生成装置43では、必ずしも、複数のドットサイズ(すなわち、小サイズ、中サイズおよび大サイズ)の全てについて仮閾値マトリクスが補正されて閾値マトリクスが生成される必要はない。例えば、複数のドットサイズのうち、一部のドットサイズにおいてドットの大きさ等にばらつきが生じており、他のドットサイズではばらつきが生じていない場合、当該一部のドットサイズについては、仮閾値マトリクスが上述のように補正されて閾値マトリクスが生成され、他のドットサイズについては仮閾値マトリクスが補正されることなく閾値マトリクスとして網掛け処理部42へと送られてもよい。
例えば、記録媒体9上で小ドットのみにドットの大きさ等にばらつきが生じており、中ドットおよび大ドットではばらつきが生じていない場合、ステップS14,S15は1回のみ行われ、小ドット用仮マトリクス831が補正されて小ドット用マトリクス811が生成される。この場合、第1の試験チャート95および第2の試験チャート95aでは、小サイズに対応する対象領域950,950aのみが記録されていればよい。また、中ドット用仮マトリクス832および大ドット用仮マトリクス833は補正されることなく、中ドット用マトリクス812および大ドット用マトリクス813として網掛け処理部42へと送られる。
図1に例示する画像記録装置1では、各色のインクのドットサイズは、必ずしも、小サイズ、中サイズ、大サイズの3種類である必要はなく、2種類または4種類以上であってもよい。画像記録装置1では、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエロー以外の他の色成分のインクがドットの記録に利用されてもよい。また、上述の網点フィルタ生成装置43は、1色のみのインクで画像の記録を行う画像記録装置に適用されてもよい。
網点フィルタ生成装置43により生成される閾値マトリクスは、規則的に配列されたドットの集合であるクラスタの大きさを変えることにより階調を表現するAM(Amplitude Modulated)スクリーニングに用いられるものであってもよい。網点フィルタ生成装置43では、閾値マトリクス以外の補正済網点フィルタが生成されてもよい。例えば、誤差拡散法による網掛け処理に利用される仮網点フィルタが補正されて補正済網点フィルタが生成されてもよい。
画像記録装置1では、記録媒体9が吐出ユニット3に対してY方向に相対的に移動するのであれば、例えば、停止している記録媒体9の上方にて、吐出ユニット3が移動機構2によりY方向に移動してもよい。画像記録装置1の構造は、例えば、インターレス印刷を行う画像記録装置に適用されてもよく、また、長尺状のロール紙に画像を記録する画像記録装置に適用されてもよい。記録媒体9は、印刷用紙以外にフィルムや金属薄板等であってもよい。
網点フィルタ生成装置43は、インクジェットプリンタ以外の画像記録装置にて利用されてもよい。例えば、電子写真方式の画像記録装置に網点フィルタ生成装置43が利用されてもよい。この場合、感光ドラムに光を照射して潜像を形成する光出射部、および、感光ドラムを回転させる回転機構がそれぞれ、ドット出力部、および、ドット記録位置を相対移動させる移動機構となる。
網点フィルタ生成装置43は、例えば、光源部から出射された光ビームを、記録媒体である刷版上にてポリゴンミラー等を介して走査することにより、刷版上に画像を記録する画像記録装置にて利用されてもよい。この場合、光ビームを出射する光源部がドット出力部となり、ポリゴンミラー等が、刷版上のドット記録位置を刷版に対して相対的に移動させる移動機構となる。
網点フィルタ生成装置43は、画像記録装置から独立して、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在するハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタを生成する装置として利用されてよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 画像記録装置
2 移動機構
3 吐出ユニット
9 記録媒体
31 ヘッドアッセンブリ
32 吐出ヘッド
41 出力制御部
42 網掛け処理部
43 網点フィルタ生成装置
83 仮閾値マトリクス
94 試験画像
95,95a,95b 試験チャート
431 仮マトリクス記憶部
432 網掛け処理部
433 補正情報取得部
434 マトリクス補正部
435 繰り返し制御部
811 小ドット用マトリクス
812 中ドット用マトリクス
813 大ドット用マトリクス
831 小ドット用仮マトリクス
832 中ドット用仮マトリクス
833 大ドット用仮マトリクス
941 試験単位領域
950,950a,950b 対象領域
951 チャート単位領域
952 分割領域群
953 分割領域
S11〜S17,S21〜S33 ステップ

Claims (29)

  1. 記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構と、を備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタを生成する網点フィルタ生成装置であって、
    前記複数のドットサイズのそれぞれの記録率に基づいてドットサイズ毎に得られ、画像の網掛け処理に利用される複数の仮網点フィルタを記憶する仮網点フィルタ記憶部と、
    前記複数の仮網点フィルタを利用して試験画像の網掛け処理を行い、ハーフトーン画像領域においてマトリクス状に配列された複数の画素位置にそれぞれ形成される複数のドットのサイズを示す仮ハーフトーン画像データを生成する仮網掛け処理部と、
    前記複数のドットサイズが混在する前記仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に試験チャートが記録される際に、前記仮ハーフトーン画像データのうち前記複数のドットサイズから選択された一のドットサイズのドットのみが前記試験チャートの対象領域に記録され、前記対象領域から前記一のドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得する補正情報取得部と、
    前記フィルタ補正情報を利用して前記複数の仮網点フィルタのうち、前記一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記一のドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する網点フィルタ補正部と、
    を備えることを特徴とする網点フィルタ生成装置。
  2. 記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構と、を備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタを生成する網点フィルタ生成装置であって、
    前記複数のドットサイズのそれぞれの記録率に基づいてドットサイズ毎に得られ、画像の網掛け処理に利用される複数の仮網点フィルタを記憶する仮網点フィルタ記憶部と、
    前記複数の仮網点フィルタを利用して試験画像の網掛け処理を行い、ハーフトーン画像領域においてマトリクス状に配列された複数の画素位置にそれぞれ形成される複数のドットのサイズを示す仮ハーフトーン画像データを生成する仮網掛け処理部と、
    前記複数のドットサイズが混在する前記仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に試験チャートが記録される際に、前記仮ハーフトーン画像データの前記複数のドットサイズの全ドットが一のドットサイズのドットに変換された上で前記試験チャートの対象領域に記録され、前記対象領域から前記一のドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得する補正情報取得部と、
    前記フィルタ補正情報を利用して前記複数の仮網点フィルタのうち、前記一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記一のドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する網点フィルタ補正部と、
    を備えることを特徴とする網点フィルタ生成装置。
  3. 請求項1または2に記載の網点フィルタ生成装置であって、
    前記補正情報取得部および前記網点フィルタ補正部を制御し、前記一のドットサイズを変更しつつ、前記フィルタ補正情報の取得および前記補正済網点フィルタの生成を繰り返すことにより、前記複数のドットサイズにそれぞれ対応する複数のフィルタ補正情報を取得して複数の補正済網点フィルタを生成する繰り返し制御部をさらに備えることを特徴とする網点フィルタ生成装置。
  4. 請求項1に記載の網点フィルタ生成装置であって、
    前記仮網掛け処理部が、前記一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを前記補正済網点フィルタに変更して前記試験画像の網掛け処理を行い、新たな仮ハーフトーン画像データを生成し、
    前記新たな仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に試験チャートが記録される際に、前記新たな仮ハーフトーン画像データのうち前記一のドットサイズおよび新たな一のドットサイズのドットのみが前記試験チャートの対象領域に記録され、
    前記補正情報取得部が、前記対象領域から前記新たな一のドットサイズに対応する新たなフィルタ補正情報を取得し、
    前記網点フィルタ補正部が、前記新たなフィルタ補正情報を利用して前記新たな一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記新たな一のドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成することを特徴とする網点フィルタ生成装置。
  5. 請求項4に記載の網点フィルタ生成装置であって、
    前記新たな一のドットサイズが前記一のドットサイズよりも大きいことを特徴とする網点フィルタ生成装置。
  6. 記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構と、を備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタを生成する網点フィルタ生成装置であって、
    前記複数のドットサイズのそれぞれの記録率に基づいてドットサイズ毎に得られ、画像の網掛け処理に利用される複数の仮網点フィルタを記憶する仮網点フィルタ記憶部と、
    前記複数の仮網点フィルタのうち最大ドットサイズに対応する仮網点フィルタを利用して試験画像の網掛け処理を行い、ハーフトーン画像領域においてマトリクス状に配列された複数の画素位置に形成される前記最大ドットサイズのドットの配置を示す仮ハーフトーン画像データを生成する仮網掛け処理部と、
    前記仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に記録された試験チャートの対象領域から前記最大ドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得する補正情報取得部と、
    前記フィルタ補正情報を利用して前記最大ドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記最大ドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する網点フィルタ補正部と、
    を備え、
    前記仮網掛け処理部が、前記最大ドットサイズに対応する前記補正済網点フィルタおよび前記複数のドットサイズのうち2番目に大きいドットサイズに対応する仮網点フィルタを利用して前記試験画像の網掛け処理を行い、前記ハーフトーン画像領域における前記最大ドットサイズおよび前記2番目に大きいドットサイズのドットの配置を示す新たな仮ハーフトーン画像データを生成し、
    前記補正情報取得部が、前記新たな仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に記録された新たな試験チャートの対象領域から前記2番目に大きいドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得し、
    前記網点フィルタ補正部が、前記2番目に大きいドットサイズに対応する前記フィルタ補正情報を利用して前記2番目に大きいドットサイズに対応する前記仮網点フィルタを補正し、前記2番目に大きいドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成することを特徴とする網点フィルタ生成装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の網点フィルタ生成装置であって、
    前記試験画像が、複数の指定階調値にそれぞれ対応する複数の試験単位領域を含み、
    前記試験チャートにおける前記対象領域が、前記複数の試験単位領域に対応してそれぞれ記録された複数のチャート単位領域を含み、
    前記補正情報取得部が、前記複数のチャート単位領域のそれぞれにおける濃度に基づいて、前記一のドットサイズに対応する前記フィルタ補正情報を取得することを特徴とする網点フィルタ生成装置。
  8. 請求項7に記載の網点フィルタ生成装置であって、
    前記複数のチャート単位領域が前記移動方向に配列され、
    前記複数のチャート単位領域がそれぞれ、前記幅方向に沿って配列される複数の分割領域を含み、
    前記複数のチャート単位領域において前記移動方向に配列される分割領域の集合を分割領域群として、
    前記一のドットサイズに対応する前記フィルタ補正情報が、前記幅方向に沿って配列される複数の分割領域群に対応する複数の分割フィルタ補正情報を含み、
    前記補正情報取得部が、各分割領域群における前記複数のチャート単位領域の濃度に基づいて、前記各分割領域群に対応する分割フィルタ補正情報を取得することを特徴とする網点フィルタ生成装置。
  9. 請求項8に記載の網点フィルタ生成装置であって、
    前記ドット出力部が、前記幅方向に沿って配列されるとともに前記複数の分割領域群にそれぞれ対応する複数の分割出力部を備えることを特徴とする網点フィルタ生成装置。
  10. 請求項8または9に記載の網点フィルタ生成装置であって、
    前記補正情報取得部が、前記各分割領域群における各チャート単位領域の濃度と前記各チャート単位領域に対応する各指定階調値に係る目標濃度との関係に基づいて、前記各分割領域群に対応する分割フィルタ補正情報を取得し、
    前記目標濃度が、前記幅方向に隣接する2以上の分割領域群における前記各チャート単位領域の平均濃度であることを特徴とする網点フィルタ生成装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の網点フィルタ生成装置であって、
    前記網点フィルタ補正部による前記仮網点フィルタの補正により、前記記録媒体上の単位領域において記録可能と定義されている画素位置の全数に対する前記一のドットサイズのドット数の割合を示す記録率と、階調値との関係を示す階調値−記録率情報が補正されることを特徴とする網点フィルタ生成装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の網点フィルタ生成装置であって、
    前記補正済網点フィルタが閾値マトリクスであることを特徴とする網点フィルタ生成装置。
  13. 記録媒体に画像を記録する画像記録装置であって、
    請求項1ないし12のいずれかに記載の網点フィルタ生成装置と、
    前記網点フィルタ生成装置により生成された前記補正済網点フィルタを利用して元画像の網掛け処理を行い、ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理部と、
    記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、
    前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構と、
    前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置の前記記録媒体に対する相対移動に並行して、前記ハーフトーン画像データに基づいて前記ドット出力部の制御を行う出力制御部と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  14. 請求項13に記載の画像記録装置であって、
    前記ドット出力部が、前記出力制御部により前記ハーフトーン画像データに基づいて制御され、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置にインクの微小液滴を吐出してドットを記録する吐出部を備えることを特徴とする画像記録装置。
  15. 記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構と、を備える画像記録装置において画像の濃度補正に利用される補正情報を取得する補正情報取得方法であって、
    a)複数のドットサイズのそれぞれの記録率に基づいてドットサイズ毎に得られ、多階調の元画像から前記複数のドットサイズが混在するハーフトーン画像データを生成する網掛け処理に利用される複数の仮網点フィルタを準備する工程と、
    b)前記複数の仮網点フィルタを利用して試験画像の網掛け処理を行い、ハーフトーン画像領域においてマトリクス状に配列された複数の画素位置にそれぞれ形成される複数のドットのサイズを示す仮ハーフトーン画像データを生成する工程と、
    c)前記複数のドットサイズが混在する前記仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に試験チャートが記録される際に、前記仮ハーフトーン画像データのうち前記複数のドットサイズから選択された一のドットサイズのドットのみが前記試験チャートの対象領域に記録され、前記対象領域から前記一のドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得する工程と、
    を備えることを特徴とする補正情報取得方法。
  16. 記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構と、を備える画像記録装置において画像の濃度補正に利用される補正情報を取得する補正情報取得方法であって、
    a)複数のドットサイズのそれぞれの記録率に基づいてドットサイズ毎に得られ、多階調の元画像から前記複数のドットサイズが混在するハーフトーン画像データを生成する網掛け処理に利用される複数の仮網点フィルタを準備する工程と、
    b)前記複数の仮網点フィルタを利用して試験画像の網掛け処理を行い、ハーフトーン画像領域においてマトリクス状に配列された複数の画素位置にそれぞれ形成される複数のドットのサイズを示す仮ハーフトーン画像データを生成する工程と、
    c)前記複数のドットサイズが混在する前記仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に試験チャートが記録される際に、前記仮ハーフトーン画像データの前記複数のドットサイズの全ドットが一のドットサイズのドットに変換された上で前記試験チャートの対象領域に記録され、前記対象領域から前記一のドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得する工程と、
    を備えることを特徴とする補正情報取得方法。
  17. 請求項15または16に記載の補正情報取得方法であって、
    前記一のドットサイズを変更しつつ、前記c)工程を繰り返すことにより、前記複数のドットサイズにそれぞれ対応する複数のフィルタ補正情報が取得されることを特徴とする補正情報取得方法。
  18. 記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構と、を備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタを生成する網点フィルタ生成方法であって、
    請求項15ないし17のいずれかに記載の網点フィルタ生成方法の前記a)工程ないし前記c)工程と、
    d)前記c)工程よりも後に、前記フィルタ補正情報を利用して前記複数の仮網点フィルタのうち、前記一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記一のドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する工程と、
    を備えることを特徴とする網点フィルタ生成方法。
  19. 記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構と、を備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタを生成する網点フィルタ生成方法であって、
    請求項15に記載の網点フィルタ生成方法の前記a)工程ないし前記c)工程と、
    d)前記c)工程よりも後に、前記フィルタ補正情報を利用して前記一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記一のドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する工程と、
    e)前記一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを前記補正済網点フィルタに変更して前記試験画像の網掛け処理を行い、新たな仮ハーフトーン画像データを生成する工程と、
    f)前記新たな仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に試験チャートが記録される際に、前記新たな仮ハーフトーン画像データのうち前記一のドットサイズおよび新たな一のドットサイズのドットのみが前記試験チャートの対象領域に記録され、前記対象領域から前記新たな一のドットサイズに対応する新たなフィルタ補正情報を取得する工程と、
    g)前記新たなフィルタ補正情報を利用して前記新たな一のドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記新たな一のドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する工程と、
    を備えることを特徴とする網点フィルタ生成方法。
  20. 請求項19に記載の網点フィルタ生成方法であって、
    前記新たな一のドットサイズが前記一のドットサイズよりも大きいことを特徴とする網点フィルタ生成方法。
  21. 記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構と、を備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタを生成する網点フィルタ生成方法であって、
    a)複数のドットサイズのそれぞれの記録率に基づいてドットサイズ毎に得られ、多階調の元画像から前記複数のドットサイズが混在するハーフトーン画像データを生成する網掛け処理に利用される複数の仮網点フィルタを準備する工程と、
    b)前記複数の仮網点フィルタのうち最大ドットサイズに対応する仮網点フィルタを利用して試験画像の網掛け処理を行い、ハーフトーン画像領域においてマトリクス状に配列された複数の画素位置に形成される前記最大ドットサイズのドットの配置を示す仮ハーフトーン画像データを生成する工程と、
    c)前記仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に記録された試験チャートの対象領域から前記最大ドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得する工程と、
    d)前記フィルタ補正情報を利用して前記最大ドットサイズに対応する仮網点フィルタを補正し、前記最大ドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する工程と、
    e)前記最大ドットサイズに対応する前記補正済網点フィルタおよび前記複数の仮網点フィルタのうち2番目に大きいドットサイズに対応する仮網点フィルタを利用して前記試験画像の網掛け処理を行い、前記ハーフトーン画像領域における前記最大ドットサイズおよび前記2番目に大きいドットサイズのドットの配置を示す新たな仮ハーフトーン画像データを生成する工程と、
    f)前記新たな仮ハーフトーン画像データに基づいて前記記録媒体上に記録された新たな試験チャートの対象領域から前記2番目に大きいドットサイズに対応するフィルタ補正情報を取得する工程と、
    g)前記f)工程にて取得された前記フィルタ補正情報を利用して前記2番目に大きいドットサイズに対応する前記仮網点フィルタを補正し、前記2番目に大きいドットサイズに対応する補正済網点フィルタを生成する工程と、
    を備えることを特徴とする網点フィルタ生成方法。
  22. 請求項18ないし21のいずれかに記載の網点フィルタ生成方法であって、
    前記試験画像が、複数の指定階調値にそれぞれ対応する複数の試験単位領域を含み、
    前記試験チャートにおける前記対象領域が、前記複数の試験単位領域に対応してそれぞれ記録された複数のチャート単位領域を含み、
    前記c)工程において、前記複数のチャート単位領域のそれぞれにおける濃度に基づいて、前記一のドットサイズに対応する前記フィルタ補正情報が取得されることを特徴とする網点フィルタ生成方法。
  23. 請求項22に記載の網点フィルタ生成方法であって、
    前記複数のチャート単位領域が前記移動方向に配列され、
    前記複数のチャート単位領域がそれぞれ、前記幅方向に沿って配列される複数の分割領域を含み、
    前記複数のチャート単位領域において前記移動方向に配列される分割領域の集合を分割領域群として、
    前記一のドットサイズに対応する前記フィルタ補正情報が、前記幅方向に沿って配列される複数の分割領域群に対応する複数の分割フィルタ補正情報を含み、
    前記c)工程において、各分割領域群における前記複数のチャート単位領域の濃度に基づいて、前記各分割領域群に対応する分割フィルタ補正情報が取得されることを特徴とする網点フィルタ生成方法。
  24. 請求項23に記載の網点フィルタ生成方法であって、
    前記ドット出力部が、前記幅方向に沿って配列されるとともに前記複数の分割領域群にそれぞれ対応する複数の分割出力部を備えることを特徴とする網点フィルタ生成方法。
  25. 請求項23または24に記載の網点フィルタ生成方法であって、
    前記c)工程において、前記各分割領域群における各チャート単位領域の濃度と前記各チャート単位領域に対応する各指定階調値に係る目標濃度との関係に基づいて、前記各分割領域群に対応する分割フィルタ補正情報が取得され、
    前記目標濃度が、前記幅方向に隣接する2以上の分割領域群における前記各チャート単位領域の平均濃度であることを特徴とする網点フィルタ生成方法。
  26. 請求項18ないし25のいずれかに記載の網点フィルタ生成方法であって、
    前記d)工程における前記仮網点フィルタの補正により、前記記録媒体上の単位領域において記録可能と定義されている画素位置の全数に対する前記一のドットサイズのドット数の割合を示す記録率と、階調値との関係を示す階調値−記録率情報が補正されることを特徴とする網点フィルタ生成方法。
  27. 請求項18ないし26のいずれかに記載の網点フィルタ生成方法であって、
    前記補正済網点フィルタが閾値マトリクスであることを特徴とする網点フィルタ生成方法。
  28. 記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構と、を備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタの生成に利用される試験チャートであって、
    複数の指定階調値にそれぞれ対応する複数のチャート単位領域を含み、
    各チャート単位領域では、各指定階調値に対応して記録される予定の前記複数のドットサイズから選択された一のドットサイズのドットのみが記録されることを特徴とする試験チャート。
  29. 記録媒体上において幅方向に沿って配列された複数のドット記録位置にサイズが切り替え可能なドットを記録するドット出力部と、前記記録媒体上の前記複数のドット記録位置を前記幅方向と交差する移動方向に前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動機構と、を備える画像記録装置において画像の記録に利用されるハーフトーン画像データに関し、多階調の元画像から複数のドットサイズが混在する前記ハーフトーン画像データを生成する網掛け処理の際に利用される網点フィルタの生成に利用される試験チャートであって、
    複数の指定階調値にそれぞれ対応する複数のチャート単位領域を含み、
    各チャート単位領域では、各指定階調値に対応して記録される予定の前記複数のドットサイズの全ドットが一のドットサイズのドットに変換された上で記録されることを特徴とする試験チャート。
JP2014199118A 2014-09-29 2014-09-29 網点フィルタ生成装置、画像記録装置、補正情報取得方法、網点フィルタ生成方法および試験チャート Pending JP2016072763A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014199118A JP2016072763A (ja) 2014-09-29 2014-09-29 網点フィルタ生成装置、画像記録装置、補正情報取得方法、網点フィルタ生成方法および試験チャート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014199118A JP2016072763A (ja) 2014-09-29 2014-09-29 網点フィルタ生成装置、画像記録装置、補正情報取得方法、網点フィルタ生成方法および試験チャート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016072763A true JP2016072763A (ja) 2016-05-09

Family

ID=55867446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014199118A Pending JP2016072763A (ja) 2014-09-29 2014-09-29 網点フィルタ生成装置、画像記録装置、補正情報取得方法、網点フィルタ生成方法および試験チャート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016072763A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11917115B1 (en) 2023-03-10 2024-02-27 Ricoh Company, Ltd. Shift compensation mechanism

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11917115B1 (en) 2023-03-10 2024-02-27 Ricoh Company, Ltd. Shift compensation mechanism

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10880453B2 (en) Image processing device and method, program, recording medium, and inkjet printing system
JP6985017B2 (ja) 密度補償のためのインク滴の大きさの整合
US20070046706A1 (en) Printing device, printing program, printing method and image processing device, image processing program, image processing method, and recording medium on which program is recorded
US8848246B2 (en) Image data generation method, image recording method, image data generation apparatus, and image recording apparatus
US8031367B2 (en) Ejection device and ejection method with uneven liquid ejection control effect
US11102377B2 (en) Recording device for recording recording image by nozzle set reciprocating relative to recording medium, image processing device for generating recording data for recording recording image by nozzle set reciprocating relative to recording medium and recording method for recording recording image by nozzle set reciprocating relative to recording medium
JP4975663B2 (ja) 閾値マトリクス生成方法、網点画像生成方法および網点画像生成装置
JP2010094875A (ja) 補正方法
US8848253B2 (en) Threshold matrix generation method, image data generation method, image data generation apparatus, image recording apparatus, and threshold matrix
US7328964B2 (en) Image processor, image processing method, printer, printing method, program, and recording medium
CN110315846B (zh) 记录装置以及记录方法
JP5330972B2 (ja) 画像記録装置、ハーフトーン画像データ生成装置および閾値マトリクス
JP5871686B2 (ja) 画像記録装置および画像記録方法
JP2016072763A (ja) 網点フィルタ生成装置、画像記録装置、補正情報取得方法、網点フィルタ生成方法および試験チャート
JP2010081180A (ja) 画像生成装置および印刷システム
JP6322505B2 (ja) 画像データ生成装置、画像記録装置、画像データ生成方法およびプログラム
US20140152732A1 (en) Image recording apparatus, and recording density correction method and ejection timing correction method
JP2006212907A (ja) 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体
US8967770B2 (en) Inkjet printer and printing method
JP5738253B2 (ja) 画像形成装置
JP2018065302A (ja) 画像処理装置、印刷システム、画像処理方法、プログラム
CN110709252B (zh) 图像记录装置、图像记录方法以及修正信息获取方法
JP2017065051A (ja) 補正情報生成装置、画像記録装置、補正情報生成方法および試験チャート
US9007651B2 (en) Threshold matrix generation method, image data generation method, image data generation apparatus, image recording apparatus, and recording medium
JP2005246861A (ja) 吐出制御装置、吐出制御方法、印刷装置、画像信号処理装置、プログラム及び記録媒体