JP2016072755A - 高周波整流器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】高調波短絡手段13により形成される短絡点14とダイオード24との間の電気長が被整流波の基本波の周波数f1で90度になっており、出力フィルタ30の入力インピーダンスが、被整流波の基本波(周波数f1)、偶数次高調波(周波数f2,f4,・・・)及び奇数次高調波(周波数f3,f5,・・・)において開放になっているように構成する。
【選択図】図1
Description
シングルシャント型整流器は、例えば、アノードが接地(または、基準電位に接続)されているショットキーダイオードと、そのショットキーダイオードのカソードと信号源(または、受信アンテナ)との間に接続されている入力フィルタと、そのショットキーダイオードのカソードと負荷抵抗との間に接続されている出力フィルタとから構成されている。 この構成では、信号源から出力された高周波(RF)が入力フィルタを介してショットキーダイオードに入力されると、そのショットキーダイオードの非線形性によって高調波が生成される。
ショットキーダイオードの非線形性によって生成された高調波のうち、偶数次の電流が出力フィルタを構成しているキャパシタにより平滑化され、直流(DC)に変換される。
また、出力フィルタの入力インピーダンスを偶数次高調波で短絡とし、ショットキーダイオードの端面で偶数次高調波を短絡とすると、出力フィルタの入力端子において、偶数次高調波に近接した周波数で開放点が生じてしまう。そのため、僅かなずれで偶数次高調波で不要な並列共振が生じてしまい、所望の高調波処理が得られなくなる問題があった。
図1はこの発明の実施の形態1による高周波整流器を示す構成図である。
図1において、高周波整流器1は入力端子2から入力された被整流波を高効率に直流に変換して、その直流を負荷抵抗3に供給する整流器である。
入力フィルタ11は伝送線路12と高調波短絡手段13から構成されており、入力端子2から入力された被整流波の基本波を通過させ、その被整流波の高調波の通過を阻止するフィルタである。
高調波短絡手段13は入力端子2から入力された被整流波の高調波の通過を阻止するために、被整流波の偶数次高調波に対する短絡点と、被整流波の奇数次高調波に対する短絡点を同一の点(以下、この点を「短絡点14」と称する)に形成している。
整流手段21は直列インダクタ22、並列キャパシタ23及びダイオード24から構成されているシングルシャント型整流器であり、ダイオード24は接合容量25と接合抵抗26から構成されている。
整流手段21の直列インダクタ22は一端が整流手段21の入力端子20と接続されている。
並列キャパシタ23は一端が直列インダクタ22の他端と接続されて、他端が接地されている。
この実施の形態1では、伝送線路12による位相特性と、直列インダクタ22及び並列キャパシタ23による位相特性とによって、短絡点14とダイオード24との間の電気長が被整流波の基本波の周波数f1で90度になっている。
この実施の形態1では、出力フィルタ30の入力インピーダンスが、被整流波の基本波(周波数f1)、偶数次高調波(周波数f2,f4,・・・)及び奇数次高調波(周波数f3,f5,・・・)において開放になっている。
入力端子2から入力された所望の被整流波は、入力フィルタ11を介して整流手段21に伝達され、整流手段21に備えられたダイオード24に入力される。
出力フィルタ30は、その整流波形を平滑化して、直流成分を負荷抵抗3に供給する。
なお、出力フィルタ30の入力インピーダンスが、被整流波の基本波(周波数f1)、偶数次高調波(周波数f2,f4,・・・)及び奇数次高調波(周波数f3,f5,・・・)に対して開放であるため、被整流波の基本波(周波数f1)、偶数次高調波(周波数f2,f4,・・・)及び奇数次高調波(周波数f3,f5,・・・)は、出力フィルタ30に入力されず、負荷抵抗3に供給されない。
また、入力フィルタ11の高調波短絡手段13が、被整流波の高調波(偶数次高調波、奇数次高調波)に対する短絡点14を形成しているため、ダイオード24のスイッチング動作により生じた高調波(偶数次高調波、奇数次高調波)は入力端子2へ通過できず、再放射しない。
この実施の形態1では、入力フィルタ11の高調波短絡手段13が、被整流波の高調波(偶数次高調波、奇数次高調波)に対する短絡点14を形成し、被整流波の基本波の周波数f1での電気長が90度より短い伝送線路12による位相特性と、直列インダクタ22及び並列キャパシタ23による位相特性とによって、短絡点14からダイオード24のカソードまでの電気長が被整流波の基本波の周波数f1で90度である。
このため、ダイオード24のカソードにおいて、偶数次高調波に対しては短絡となり、かつ、奇数次高調波に対しては開放となるインピーダンス条件が得られるので、被整流波から高効率に直流に変換することができる。
また、出力フィルタ30の入力インピーダンスが偶数次高調波(周波数f2,f4,・・・)に対して開放であるため、偶数次高調波の近接周波数における短絡点によって生じる不要共振が抑圧される。
なお、直列インダクタ22と並列キャパシタ23は、集中定数として取り扱えるので、小型化を図ることができる。
また、並列キャパシタ23は、ダイオード24の接合容量25の一部もしくは全てで代用しても良い。
また、入力端子2に被整流波の基本波に対して整合回路を備えても良いことは、当業者であれば自明のことである。
上記実施の形態1では、入力インピーダンスが、被整流波の基本波(周波数f1)、偶数次高調波(周波数f2,f4,・・・)及び奇数次高調波(周波数f3,f5,・・・)に対して開放である出力フィルタ30を示したが、そのような出力フィルタ30は、被整流波の基本波の周波数f1で電気長が4分の1波長となる伝送線路(1次伝送線路)と、被整流波の基本波の周波数f1で電気長が4分の1波長(または、90度)となるオープンスタブ(1次オープンスタブ)と、被整流波の2n次(n=1,2,・・・,N)の高調波の周波数で電気長が4分の1波長となるN個の伝送線路(2n次伝送線路)と、被整流波の2n次(n=1,2,・・・,N)の高調波の周波数で電気長が4分の1波長となるN個のオープンスタブ(2n次オープンスタブ)とから構成することができる。
図2において、伝送線路31は一端が整流手段21のインダクタの一端と接続され、被整流波の基本波の周波数f1で電気長が4分の1波長となる1次伝送線路である。
伝送線路32は一端が伝送線路31の他端と接続され、被整流波の2次高調波の周波数f2で電気長が4分の1波長となる2次伝送線路である。
伝送線路33は一端が伝送線路32の他端と接続され、被整流波の4次高調波の周波数f4で電気長が4分の1波長となる4次伝送線路である。
伝送線路34は一端が伝送線路33の他端と接続され、被整流波の8次高調波の周波数f8で電気長が4分の1波長となる8次伝送線路である。
図2の例では、N=3個の伝送線路(2n次伝送線路)は、nの値が小さい順に縦続に接続されており、nの値が1である伝送線路32(2次伝送線路)の一端が伝送線路31の他端と接続され、nの値が3である伝送線路34(8次伝送線路)の他端が負荷抵抗3と接続されている。
オープンスタブ36は伝送線路32の他端と接続され、被整流波の2次高調波の周波数f2で電気長が4分の1波長となる2次オープンスタブである。
オープンスタブ37は伝送線路33の他端と接続され、被整流波の4次高調波の周波数f4で電気長が4分の1波長となる4次オープンスタブである。
オープンスタブ38は伝送線路34の他端と接続され、被整流波の8次高調波の周波数f8で電気長が4分の1波長となる8次オープンスタブである。
図2の例では、N=3個のオープンスタブ(2n次オープンスタブ)は、nの値が同じ2n次伝送線路の他端と接続されている。
出力フィルタ30は、オープンスタブ35を備えているため、被整流波の基本波及び奇数次高調波に対しては、伝送線路31と伝送線路32の接続点で短絡となる。このため、伝送線路32より負荷抵抗3側の回路は等価的に見えておらず、伝送線路31によってインピーダンスが反転して、その入力インピーダンスが開放となる。
一方、偶数次高調波である2次高調波、4次高調波及び8次高調波に対しては、2次高調波、4次高調波及び8次高調波に対応するオープンスタブ36,37,38を備えているため、オープンスタブ36,37,38の接続点で短絡となる。このため、2次高調波は、伝送線路33より負荷抵抗3側の回路が等価的に見えず、4次高調波は、伝送線路34より負荷抵抗3側の回路が等価的に見えず、8次高調波は、オープンスタブ38の接続点より負荷抵抗3側の回路が等価的に見えない。
また、2次高調波においてはオープンスタブ35が開放となり、4次高調波においてはオープンスタブ35,36が開放となり、8次高調波においてはオープンスタブ35,36,37が開放となるため等価的に見えず、出力フィルタ30の入力インピーダンスは、2次高調波、4次高調波及び8次高調波において開放となる。
上述から分かるように、出力フィルタ30の入力インピーダンスが高調波において開放になることは、(2n−1)次の高調波まで同様に成立する。
したがって、図2の出力フィルタ30は、15次高調波までの偶数次開放手段が備えられ、低次の偶数次開放手段は、高次の偶数次開放手段に影響を与えずに構成され、容易に15次高調波までの入力インピーダンスを開放とすることができる。
また、オープンスタブ38と平滑コンデンサ39との間に任意の伝送線路が接続されていてもよい。
この場合、入力フィルタ11の高調波短絡手段13は、図5に示すように、被整流波の2次高調波の周波数f2で電気長が4分の1波長となるオープンスタブ41(第1のオープンスタブ)と、被整流波の3次高調波の周波数f3で電気長が4分の1波長となるオープンスタブ42(第2のオープンスタブ)とから構成されてもよい。
ただし、この場合、ダイオード24のカソードで、2次高調波は短絡となり、かつ、3次高調波は開放となるが、4次以上の高調波は不定である。よって、高調波短絡手段13によって、高次までの短絡点を形成する場合には、例えば、該当周波数で4分の1波長となるオープンスタブをオープンスタブ41,42と並列に接続するようにすればよい。
また、上記実施の形態1,2で記述している全ての伝送線路(伝送線路12,31〜34)及び全てのオープンスタブ(オープンスタブ35〜38,41,42)は、高周波を伝搬するものであればよく、例えば、マイクロストリップ線路、ストリップ線路、コプレナー線路、導波管などで構成される。あるいは、これらの組み合わせで構成される。
また、特性インピーダンスを調整することや、線路形状をステップ型として小型化することなどは設計事項であり、本発明に含まれる。
図6はこの発明の実施の形態3による高周波整流器を示す構成図であり、図6において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
入力フィルタ50は伝送線路12と高調波短絡手段51から構成されており、入力端子2から入力された被整流波の基本波を通過させ、その被整流波の高調波の通過を阻止するフィルタである。
入力フィルタ50の高調波短絡手段51は入力端子2から入力された被整流波の高調波の通過を阻止するため、図1の高調波短絡手段13と同様に、被整流波の偶数次高調波に対する短絡点と、被整流波の奇数次高調波に対する短絡点を同一の点(短絡点14)に形成している。
ただし、高調波短絡手段51の一端は入力端子2と接続され、他端は負荷抵抗3と接続され、短絡点14からみた高調波短絡手段51の入力インピーダンスは、被整流波の基本波の周波数f1に対して開放である。
入力端子2から入力された所望の被整流波は、入力フィルタ50を介して整流手段21に伝達され、整流手段21に備えられたダイオード24に入力される。
入力フィルタ50の高調波短絡手段51は、その整流波形を平滑化して、直流成分を負荷抵抗3に供給する。
なお、入力フィルタ50の高調波短絡手段51が、被整流波の高調波(偶数次高調波、奇数次高調波)に対する短絡点14を形成しているため、ダイオード24のスイッチング動作により生じた高調波(偶数次高調波、奇数次高調波)は入力端子2へ通過できず、再放射しない。
また、実施の形態1または2に示した出力フィルタ30を備えていないため、不要な共振はさらに生じにくくなる。
この実施の形態3では、入力フィルタ50の高調波短絡手段51が、被整流波の高調波(偶数次高調波、奇数次高調波)に対する短絡点14を形成し、被整流波の基本波の周波数f1での電気長が90度より短い伝送線路12による位相特性と、直列インダクタ22及び並列キャパシタ23による位相特性とによって、短絡点14からダイオード24のカソードまでの電気長が被整流波の基本波の周波数f1で90度である。
このため、ダイオード24のカソードにおいて、偶数次高調波に対しては短絡となり、かつ、奇数次高調波に対しては開放となるインピーダンス条件が得られるので、被整流波から高効率に直流に変換することができる。
また、直列インダクタ22と並列キャパシタ23は、集中定数として取り扱えるので、小型化を図ることができる。
また、並列キャパシタ23は、ダイオード24の接合容量25の一部もしくは全てで代用しても良い。
また、入力端子2に被整流波の基本波に対して整合回路を備えても良いことは、当業者であれば自明のことである。
出力フィルタ30を備えていないため、近接周波数における短絡点によって生じる不要共振の問題が解消される効果を奏する。また、高調波短絡手段51の入力インピーダンスが被整流波の基本波の周波数f1に対して開放であるため、高調波短絡手段51による整流器の入力インピーダンスへの影響が小さく、入力された被整流波がダイオード24に効率よく伝達される効果や簡易に整合がとれる効果を奏する。
上記実施の形態3では、入力フィルタ50の高調波短絡手段51が、被整流波の高調波(偶数次高調波、奇数次高調波)に対する短絡点14を形成して、その被整流波の高調波の通過を阻止しているものを示したが、高効率を得るために最も重要な高調波は2次高調波と3次高調波であるため、入力フィルタ50の高調波短絡手段51が、被整流波の2次高調波と3次高調波の通過を阻止するようにしてもよい。
図7において、オープンスタブ61は入力端子2と接続され、被整流波の3次高調波の周波数f3で電気長が4分の1波長(または、90度)となる第1のオープンスタブである。
伝送線路62は一端が入力端子2と接続され、被整流波の3次高調波の周波数f3で電気長が2分の1波長となる第1の伝送線路である。
伝送線路63は一端が伝送線路62の他端と接続され、他端が負荷抵抗3と接続されており、被整流波の3次高調波の周波数f3で電気長が4分の1波長となる第2の伝送線路である。
オープンスタブ64は伝送線路62の他端と接続され、被整流波の基本波の周波数f1で電気長が4分の1波長となる第2のオープンスタブである。
キャパシタ65は一端が伝送線路63の他端と接続され、他端が接地されている。
高調波短絡手段51は、オープンスタブ64を備えているため、伝送線路62の他端が基本波及び奇数次高調波で短絡であり、オープンスタブ61と伝送線路62で形成される回路が、被整流波の基本波及び奇数次高調波(3次高調波を除く)で並列共振する。
したがって、被整流波の基本波及び奇数次高調波(3次高調波を除く)に対する高調波短絡手段51の入力インピーダンスが開放となる。
3次高調波においては、オープンスタブ61のために高調波短絡手段51の入力インピーダンスが短絡となる。
よって、図7に示す高調波短絡手段51の入力インピーダンスは、被整流波の基本波で開放となり、3次高調波及び偶数次高調波で短絡となり、4次高調波まで考慮された高調波短絡手段51が構成される。
また、図9に示すように、キャパシタ65を残して、平滑コンデンサとして利用するようにしてもよい。その際、伝送線路63とキャパシタ65の間に任意の伝送線路68を接続するようにしてもよい。
オープンスタブ69とショートスタブ71による並列回路と、オープンスタブ70とショートスタブ72による並列回路は、それぞれ基本波で並列共振するため、基本波のインピーダンスに影響を与えず、5次高調波及び7次高調波に関しては高調波短絡点において短絡となる。
また、上記実施の形態3,4で記述している全ての伝送線路及び全てのオープンスタブは、高周波を伝搬するものであればよく、例えば、マイクロストリップ線路、ストリップ線路、コプレナー線路、導波管などで構成される。あるいは、これらの組み合わせで構成される。
また、特性インピーダンスを調整することや、線路形状をステップ型として小型化することなどは設計事項であり、本発明に含まれる。
Claims (8)
- 一端が入力端子と接続されている伝送線路と、前記入力端子から入力された被整流波の高調波に対する短絡点を前記入力端子と前記伝送線路との間に形成して、前記高調波の通過を阻止する高調波短絡手段とからなる入力フィルタと、
一端が前記伝送線路の他端と接続されているインダクタと、一端が前記インダクタの他端と接続され、他端が接地されているキャパシタと、一端が前記インダクタの他端と接続され、他端が接地又は高周波的に短絡されており、前記伝送線路を通過してきた被整流波の電力に応じて直流成分と高調波成分を生成する整流素子とからなる整流手段と、
一端が前記インダクタの一端と接続され、他端が負荷と接続されており、前記整流素子により生成された直流成分を前記負荷に供給する出力フィルタとを備え、
前記短絡点と前記整流素子との間の電気長が前記被整流波の基本波の周波数で90度になっており、前記出力フィルタの入力インピーダンスが、前記被整流波の基本波、偶数次高調波及び奇数次高調波において開放になっていることを特徴とする高周波整流器。 - 前記被整流波の基本波の周波数での前記伝送線路の電気長が90度より短く、
前記伝送線路による位相特性と、前記インダクタ及び前記キャパシタによる位相特性とによって、前記短絡点と前記整流素子との間の電気長が前記被整流波の基本波の周波数で90度になっていることを特徴とする請求項1記載の高周波整流器。 - 前記出力フィルタは、
一端が前記インダクタの一端と接続され、前記被整流波の基本波の周波数で電気長が4分の1波長となる1次伝送線路と、
前記1次伝送線路の他端と接続され、前記被整流波の基本波の周波数で電気長が4分の1波長となる1次オープンスタブと、
前記被整流波の2n次(n=1,2,・・・,N)の高調波の周波数で電気長が4分の1波長となるN個の2n次伝送線路と、
前記被整流波の2n次(n=1,2,・・・,N)の高調波の周波数で電気長が4分の1波長となるN個の2n次オープンスタブとを備え、
前記N個の2n次伝送線路は、nの値が小さい順に縦続に接続されており、nの値が1である2n次伝送線路の一端が前記1次伝送線路の他端と接続され、nの値がNである2n次伝送線路の他端が前記負荷と接続されており、
前記N個の2n次オープンスタブは、nの値が同じ前記2n次伝送線路の他端と接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の高周波整流器。 - 前記高調波短絡手段は、前記入力端子と接続され、前記被整流波の2次高調波の周波数で電気長が4分の1波長となる第1のオープンスタブと、前記入力端子と接続され、前記被整流波の3次高調波の周波数で電気長が4分の1波長となる第2のオープンスタブとを備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の高周波整流器。
- 一端が入力端子と接続されている伝送線路と、前記入力端子から入力された被整流波の高調波に対する短絡点を前記入力端子と前記伝送線路との間に形成して、前記高調波の通過を阻止する高調波短絡手段とからなる入力フィルタと、
一端が前記伝送線路の他端と接続されているインダクタと、一端が前記インダクタの他端と接続され、他端が接地されているキャパシタと、一端が前記インダクタの他端と接続され、他端が接地又は高周波的に短絡されており、前記伝送線路を通過してきた被整流波の電力に応じて直流成分と高調波成分を生成する整流素子とからなる整流手段とを備え、
前記短絡点と前記整流素子との間の電気長が前記被整流波の基本波の周波数で90度になっており、前記高調波短絡手段の入力インピーダンスが、前記被整流波の基本波において開放になっており、前記整流素子により生成された直流成分が前記高調波短絡手段を介して負荷に供給されることを特徴とする高周波整流器。 - 前記被整流波の基本波の周波数での前記伝送線路の電気長が90度より短く、
前記伝送線路による位相特性と、前記インダクタ及び前記キャパシタによる位相特性とによって、前記短絡点と前記整流素子との間の電気長が前記被整流波の基本波の周波数で90度になっていることを特徴とする請求項5記載の高周波整流器。 - 前記高調波短絡手段は、前記被整流波の高調波のうち、少なくとも2次高調波と3次高調波に対する短絡点を形成していることを特徴とする請求項5または請求項6記載の高周波整流器。
- 前記高調波短絡手段は、
前記入力端子と接続され、前記被整流波の3次高調波の周波数で電気長が4分の1波長となる第1のオープンスタブと、
一端が前記入力端子と接続され、前記被整流波の3次高調波の周波数で電気長が2分の1波長となる第1の伝送線路と、
一端が前記第1の伝送線路の他端と接続され、前記被整流波の3次高調波の周波数で電気長が4分の1波長となる第2の伝送線路と、
前記第1の伝送線路の他端と接続され、前記被整流波の基本波の周波数で電気長が4分の1波長となる第2のオープンスタブとを備え、
前記第2の伝送線路の他端が少なくとも2次高調波で短絡され、かつ、前記高調波短絡手段の出力端子が前記負荷と接続されていることを特徴とする請求項7記載の高周波整流器。
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