JP2016070711A - 検電器 - Google Patents

検電器 Download PDF

Info

Publication number
JP2016070711A
JP2016070711A JP2014197726A JP2014197726A JP2016070711A JP 2016070711 A JP2016070711 A JP 2016070711A JP 2014197726 A JP2014197726 A JP 2014197726A JP 2014197726 A JP2014197726 A JP 2014197726A JP 2016070711 A JP2016070711 A JP 2016070711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
unit
voltage detector
current
live state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014197726A
Other languages
English (en)
Inventor
中村 哲也
Tetsuya Nakamura
哲也 中村
憲 今泉
Ken Imaizumi
憲 今泉
貴志 平尾
Takashi Hirao
貴志 平尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2014197726A priority Critical patent/JP2016070711A/ja
Publication of JP2016070711A publication Critical patent/JP2016070711A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)

Abstract

【課題】直流電圧が供給されている検査対象の活電状態を、保持していない状態で検出する。【解決手段】導線100の活電状態を検査可能に構成され、導線100に直流電流Idが流れているときに生じる被検出量を非接触で検出する第1センサ11a,11bと、第1センサ11a,11bによって検出された被検出量に基づいて導線100に流れる直流電流Idの電流値Imを測定すると共に電流値Imが予め規定された規定値以上のときに導線100が活電状態としての第1活電状態であることを発光部34および音声出力部35に報知させる処理部33とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、検査対象の活電状態を検査する検電器に関するものである。
この種の検電器として、下記特許文献1において出願人が開示した検電器が知られている。この検電器は、検査対象体の活電状態(所定電圧値以上の交流電圧が供給されているか否か)を検査可能に構成されている。この検電器を用いて検査対象体としての電線の活電状態を検査する際には、電線に対して検電器を押し当てる。この際に、電線に交流電圧が供給されているときには、電線に近接させられたセンサがセンサ信号を出力し、検出回路がセンサ信号に基づいて交流電圧を検出する。この場合、検出回路によって検出された検出値が設定値以上のときには、ブザーがブザー音を出力し、LEDが発光する。一方、検出値が設定値未満のときには、ブザーからのブザー音の出力、およびLEDの発光が停止した状態に維持される。これにより、電線の活電状態が報知される。
特開2008−185434号公報(第4−6頁、第2図)
ところが、上記の検電器には、改善すべき以下の課題がある。すなわち、この検電器は、所定電圧値以上の交流電圧が検査対象体に供給されている状態を活電状態として、この活電状態を検出可能に構成されている。この場合、この種の検電器では、検査対象体と大地との間の静電容量に起因して、検電器を保持している検査者を介して検査対象体と大地との間に流れる電流を検出して、その電流値に基づいて交流電圧を検出している。このため、この検電器では、検査対象体に直流電圧が供給されていたとしても、検査対象体と大地との間に電流が流れないため、その直流電圧を検出することができない。したがって、この検電器には、直流電圧が供給されている検査対象体の活電状態を検査することができないという課題が存在する。また、この検電器では、検電器を保持している検査者を介して検査対象体と大地との間に流れる交流電流の電流値に基づいて検出した交流電圧から活電状態を検査している。このため、この検電器には、検電器を保持していない状態での活電状態の検査を行うことが困難であるという課題も存在する。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、直流電圧が供給されている検査対象の活電状態を、保持していない状態で検出し得る検電器を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の検電器は、検査対象の活電状態を検査する検電器であって、前記検査対象に直流電流が流れているときに生じる被検出量を非接触で検出する第1検出部と、当該第1検出部によって検出された前記被検出量に基づいて前記検査対象に流れる前記直流電流の電流値を測定すると共に当該電流値が予め規定された規定値以上のときに当該検査対象が前記活電状態としての第1活電状態であることを第1報知部に報知させる処理部とを備えている。
また、請求項2記載の検電器は、請求項1記載の検電器において、前記処理部は、前記測定した電流値を表示部に表示させる。
また、請求項3記載の検電器は、請求項1または2記載の検電器において、前記第1検出部は、前記検査対象をクランプ可能なクランプ型に構成されている。
また、請求項4記載の検電器は、請求項1から3のいずれかに記載の検電器において、前記検査対象に交流電圧が供給されているときに生じる被検出量を非接触で検出する第2検出部を備え、前記処理部は、前記第2検出部によって検出された前記被検出量に基づいて前記検査対象に供給されている前記交流電圧の電圧値を測定すると共に当該電圧値が予め規定された規定値以上のときに当該検査対象が前記活電状態としての第2活電状態であることを第2報知部に報知させる。
また、請求項5記載の検電器は、請求項4記載の検電器において、前記処理部は、前記検査対象が前記第1活電状態であることを第1報知部に報知させる報知形態と、前記検査対象が前記第2活電状態であることを第2報知部に報知させる報知形態とを互いに異ならせる。
請求項1記載の検電器では、検査対象に直流電流が流れているときに生じる被検出量を非接触で検出する第1検出部と、第1検出部によって検出された被検出量に基づいて検査対象に流れる直流電流の電流値を測定すると共に電流値が予め規定された規定値以上のときに検査対象が第1活電状態であることを第1報知部に報知させる処理部とを備えている。このため、この検電器によれば、交流電圧Vaが供給されているときにのみ活電状態を検査可能な従来の検電器とは異なり、検査対象に直流電圧が供給されて検査対象に直流電流が流れているときの第1活電状態も確実に検査することができる。また、この検電器によれば、検査対象と大地との間の静電容量に起因して流れる電流を検出して検査対象の活電状態を検査する従来の検電器とは異なり、使用者が検電器を保持していない状態においても、検査対象の第1活電状態を検査することができる。このため、この検電器によれば、検電器を保持しない状態で他の作業を行いつつ検査対象の第1活電状態を検査するような、従来の検電器では困難な様々な用途に検電器を用いることができる。
また、請求項2記載の検電器によれば、処理部が、測定した電流値を表示部に表示させる。したがって、この検電器によれば、第1活電状態を検査する検電機能に加えて、検査対象に流れる直流電流の電流値を知ることができるため、利便性を十分に高めることができる。
また、請求項3記載の検電器によれば、検査対象をクランプ可能なクランプ型に第1検出部を構成したことにより、例えば、2点間に架け渡された導線の第1活電状態を検査する際に、第1検出部で導線をクランプして検電器を導線に吊した状態で作業を行うような形態での使用をすることができるため、利便性をさらに高めることができる。
また、請求項4記載の検電器では、検査対象に交流電圧が供給されているときに生じる被検出量としての交流電流を非接触で検出する第2検出部を備え、処理部が、第2検出部によって検出された被検出量に基づいて検査対象に供給されている交流電圧の電圧値を測定すると共に電圧値が予め規定された規定値以上のときに検査対象が第2活電状態であることを第2報知部に報知させる。このため、この検電器によれば、コンセントのようにクランプすることが困難で、電流が流れることによって生じる被検出量の測定が困難な検査対象であっても、第2検出部を近接させるだけで交流電圧が供給されている第2活電状態を検査することができる。したがって、この検電器によれば、第1検出部を用いた第1活電状態の検出機能と、第2検出部を用いた第2活電状態の検出機能とを、検査対象の形状や配置位置に応じて使い分けることができる。
また、請求項5記載の検電器によれば、処理部が、検査対象が第1活電状態であることを報知させる報知形態と、検査対象が第2活電状態であることを報知させる報知形態とを互いに異ならせることにより、検査対象が第1活電状態であるか、第2活電状態であるかを明確に区別して把握することができる。
検電器1の正面図である。 検電器1の構成を示す構成図である。 検電器1の使用方法を説明する第1の説明図である。 検電器1の使用方法を説明する第2の説明図である。 検電器1の使用方法を説明する第3の説明図である。
以下、検電器の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、検電器1の構成について説明する。図1に示す検電器1は、検査対象(例えば、図2,3に示す導線100や、図5に示すコンセント200)の第1活電状態(活線状態)および第2活電状態(活線状態)を非接触で検査可能に構成されている。この場合、第1活電状態とは、検査対象に規定値以上の電流(直流電流Idまたは交流電流Ia:図2,3参照)が流れている状態をいい、第2活電状態とは、検査対象に規定値以上の電圧(交流電圧Va:図5参照)が供給されている状態をいうものとする。なお、以下の説明において、第1活電状態と第2活電状態とを区別しないときには、単に「活電状態」ともいう。
また、検電器1では、検査対象に流れる電流(交流電流および直流電流)の電流値を非接触で測定することが可能となっている。具体的には、検電器1は、図1,2に示すように、センサ部2および本体部3を備えて構成されている。
センサ部2は、図1,2に示すように、センサ11a,11b(以下、区別しないときには「第1センサ11」ともいう)、および第2センサ12を備えて構成されている。
各第1センサ11は、第1検出部に相当し、検査対象(例えば、図2,3に示す導線100)に電流(直流電流Idまたは交流電流Ia)が流れているときに生じる磁気(被検出量の一例)を非接触で検出可能に構成されている。この場合、各第1センサ11は、検査対象としての導線100をクランプ可能なクランプ型に構成されている。具体的には、この検電器1では、図1,3に示すように、第1センサ11aが支点Pを回動中心として回動可能に構成され、第1センサ11bが回動しない状態で本体部3のケース30に固定されている。また、この検電器1では、ケース30に配設されているレバー30aに対する操作に応じて第1センサ11aが回動するように構成されている。
また、各第1センサ11は、図1に示すように、磁性コア21、磁気検出素子22、シールド(図示せず)、並びに、磁性コア21、磁気検出素子22およびシールドを覆う(収容する)カバー23をそれぞれ備えて平面視が略弧状(略円弧状)に構成されている。
この検電器1では、使用時において、図4に示すように、各第1センサ11における各磁性コア21の先端部同士および基端部同士が互いに接合して、各第1センサ11によって環状体が構成される。
磁気検出素子22は、一例として、ホール素子や、フラックスゲート型の磁気検出素子で構成されている。この場合、この検電器1では、図1に示すように、一方の第1センサ11(例えば、第1センサ11b)の磁性コア21における基端部および先端部にそれぞれ設けられている窪み21a,21bに磁気検出素子22がそれぞれ配設されている。つまり、一方の磁性コア21の基端部および先端部に磁気検出素子22が1つずつ(合計2つ)配設されている。また、この検電器1では、各第1センサ11(各第1センサ11で構成される環状体)によって検査対象としての導線100を取り囲んだ状態において、導線100に電流(直流電流Idまたは交流電流Ia)が流れているときには、その電流によって各第1センサ11の磁性コア21に生じる磁気を磁気検出素子22が検出して検出信号S1を出力する。
この場合、この検電器1では、一例として、各磁性コア21の一方にのみ2つの磁気検出素子22が配設されているが、一方の磁性コア21に磁気検出素子22を1つのみ配設する構成や、2つの磁性コア21に磁気検出素子22をそれぞれ1つまたは複数配設する構成を採用することもできる。
第2センサ12は、第2検出部に相当し、図1に示すように、第1センサ11bにおけるカバー23内部の先端部に収容された検出用電極12aと、図外の検出回路とを備えて構成されている。この第2センサ12は、検査対象(例えば、図5に示すコンセント200)に交流電圧Vaが供給されているときに検査対象と大地との間に流れる電流(被検出量の一例)を非接触で検出して、検出信号S2を出力する。
本体部3は、図1,2に示すように、表示部31、操作部32、処理部33、発光部34、音声出力部35、およびこれらの各構成要素が収容または配設されるケース30を備えて構成されている。この場合、発光部34および音声出力部35は、第1報知部および第2報知部の双方として機能する。
表示部31は、例えば液晶パネルで構成されて、図1に示すように、ケース30の正面パネルに配設されている。また、表示部31は、処理部33の制御に従って電流(直流電流Idまたは交流電流Ia)の電流値Im(測定値)等を表示する。この場合、表示部31にはバックライトが配設されており、このバックライトが、発光部34として機能する。つまり、この検電器1では、1つの発光部34が、第1報知部および第2報知部として機能すると共に、表示部31のバックライトとしても機能するように構成されている。操作部32は、ケース30の正面パネルに配設された各種のスイッチ32aやダイヤル32b等を備えて構成され、これらの操作に応じた操作信号を出力する。
処理部33は、操作部32から出力される操作信号に従って本体部3を構成する各部を制御する。また、処理部33は、第1センサ11から出力される検出信号S1に基づいて検査対象に流れる直流電流Idまたは交流電流Iaの電流値Imを測定すると共に、測定した電流値Imが予め決められた規定値以上のときに、発光部34を発光させると共に、音声出力部35に警告音を出力させることにより、検査対象が第1活電状態であることを報知させる。
また、処理部33は、第1センサ11から出力される検出信号S1に基づいて測定した電流値Imを表示部31に表示させる。
さらに、処理部33は、第2センサ12から出力される検出信号S2に基づいて検査対象に供給されている交流電圧Vaの電圧値を測定すると共に、測定した電圧値が予め決められた規定値以上のときに、発光部34を発光させると共に、音声出力部35に警告音を出力させることにより、検査対象が第2活電状態であることを報知させる。
この場合、処理部33は、検査対象が第1活電状態であることを報知させるときの報知形態(以下、「第1報知形態」ともいう)と、検査対象が第2活電状態であることを報知させるときの報知形態(以下、「第2報知形態」ともいう)とを互いに異ならせる。具体的には、処理部33は、例えば、第1報知形態として、高音の警告音を音声出力部35に出力させ、第2報知形態として、低音の警告音を音声出力部35に出力させる。また、処理部33は、例えば、第1報知形態として、発光部34を点滅するように発光させ、第2報知形態として、発光部34を継続的に発光させる(つまり、発光パターンを異ならせる)。
次に、検電器1の使用法について、図面を参照して説明する。
例えば、図3に示す導線100の活電状態を検査する際には、本体部3の操作部32における電源用のスイッチ32aを操作して電源を投入し、次いで、センサ部2(各第1センサ11)で導線100をクランプする。具体的には、まず、本体部3のケース30に配設されているレバー30aを押し込む。この際に、同図に示すように、第1センサ11aが支点Pを回動中心として回動して、第1センサ11aの先端部が第1センサ11bの先端部から離反する。
次いで、各第1センサ11の各先端部の間の隙間に導線100を通し、続いて、レバー30aの押し込みを解除することによって各第1センサ11の各先端部同士を当接させる。この際に、図4に示すように、各第1センサ11における各磁性コア21の先端部同士および基端部同士が互いに接合して、各第1センサ11(各第1センサ11で構成される環状体)によって導線100が取り囲まれる(クランプされる)。
ここで、導線100に直流電流Idまたは交流電流Iaが流れているときには、その電流によって各第1センサ11(各第1センサ11の各磁性コア21)に生じる磁気を磁気検出素子22が検出して検出信号S1を出力する。また、この際には、処理部33が、磁気検出素子22(第1センサ11)から出力される検出信号S1に基づいて導線100に流れる直流電流Idまたは交流電流Iaの電流値Imを測定すると共に、測定した電流値Imが規定値以上か否かを判別する。この際に、電流値Imが規定値以上と判別したとき、つまり、導線100が第1活電状態であると判別したときには、処理部33は、発光部34を発光させると共に、音声出力部35に警告音を出力させる。この場合、処理部33は、検査対象が第1活電状態であると判別したときには、高音の警告音を音声出力部35に出力させ、発光部34を点滅するように発光させる。これにより、導線100が第1活電状態であることが報知される。
また、処理部33は、第1センサ11から出力される検出信号S1に基づいて測定した直流電流Idまたは交流電流Iaの電流値Imを表示部31に表示させる。
この場合、この検電器1では、直流電流Idおよび交流電流Iaのいずれの電流が導線100に流れている場合においても、その電流によって各第1センサ11(各第1センサ11の各磁性コア21)に生じる磁気を磁気検出素子22が検出して検出信号S1を出力する。このため、この検電器1では、検査対象に直流電圧が供給されているときにおいても、検査対象の活電状態を確実に検査することが可能となっている。
また、この検電器1では、検査対象と大地との間の静電容量に起因して流れる電流を検出して検査対象の活電状態を検査する従来の検電器とは異なり、使用者が検電器1を保持していない状態においても、検査対象の活電状態を検査することが可能となっている。このため、従来の検電器では困難な様々な用途に検電器1を用いることができる。
例えば、分電盤におけるブレーカの動作検査や、導線100と負荷(給電対象)との接続検査を行う際に、ブレーカをオフ状態として検電器1のセンサ部2で導線100をクランプし、その状態で検査者が検電器1から離れてブレーカをオン状態とすることで、ブレーカが正常に機能し、かつ導線100と負荷とが正しく接続されているときには、検電器1によって導線100の活電状態が報知(発光部34の発光、および音声出力部35からの警告音の出力)され、これによってブレーカの動作検査や導線100と負荷との接続検査を容易に行うことが可能となっている。
また、この検電器1では、第1センサ11が検査対象としての導線100をクランプ可能なクランプ型に構成されている。このため、例えば、2点間に架け渡された導線100の活電状態を検査する際に、第1センサ11で導線100をクランプして検電器1を導線100に吊した状態で作業を行うような形態での使用をすることが可能となっている。
また、処理部33は、第1センサ11から出力される検出信号S1に基づいて測定した直流電流Idまたは交流電流Iaの電流値Imを表示部31に表示させる。つまり、この検電器1では、活電状態を検査する検電機能に加えて、検査対象に流れる電流値Imを把握することが可能なため、利便性が十分に高められている。
次に、例えば、図5に示すコンセント200の活電状態を検査する際には、検電器1を保持した状態で、同図に示すように、センサ部2(第1センサ11a)の先端部を、コンセント200に近接させる。
ここで、コンセント200に交流電圧Vaが供給されているときには、第1センサ11bの先端部に収容されている第2センサ12が、コンセント200と大地との間に流れる電流を検出して、検出信号S2を出力する。また、この際には、処理部33が、第2センサ12から出力される検出信号S2に基づいてコンセント200に供給されている交流電圧Vaの電圧値を測定すると共に、測定した電圧値が規定値以上か否かを判別する。この場合、電圧値が規定値以上と判別したとき、つまり、コンセント200が第2活電状態であると判別したときには、処理部33は、発光部34を発光させると共に、音声出力部35に警告音を出力させる。この場合、処理部33は、検査対象が第2活電状態であると判別したときには、低音の警告音を音声出力部35に出力させ、発光部34を継続的に(点滅させることなく)発光させる。これにより、コンセント200が第2活電状態であることが報知される。
この場合、この検電器1では、検査対象に近接させることで、その検査対象に交流電圧Vaが供給されているときに検出信号S2を出力する第2センサ12を備えたことで、コンセント200のようにクランプすることが困難で、電流が流れることによって生じる被検出量(磁気)の測定が困難な検査対象であっても、第2センサ12(第1センサ11bの先端部)を近接させるだけで交流電圧Vaが供給されている第2活電状態を検査することが可能となっている。このため、この検電器1では、第1センサ11を用いた第1活電状態の検出機能と、第2センサ12を用いた第2活電状態の検出機能とを、検査対象の形状や配置位置に応じて使い分けることが可能となっている。
このように、この検電器1では、検査対象(導線100)に直流電流Idが流れているときに生じる被検出量(磁気)を非接触で検出する第1センサ11と、第1センサ11によって検出された被検出量に基づいて検査対象に流れる直流電流Idの電流値Imを測定すると共に電流値Imが予め規定された規定値以上のときに検査対象が第1活電状態であることを第1報知部(発光部34および音声出力部35)に報知させる処理部33とを備えている。このため、この検電器1によれば、交流電圧Vaが供給されているときにのみ活電状態(第2活電状態)を検査可能な従来の検電器とは異なり、検査対象に直流電圧が供給されて検査対象に直流電流Idが流れているときの第1活電状態も確実に検査することができる。また、この検電器1によれば、検査対象と大地との間の静電容量に起因して流れる電流を検出して検査対象の活電状態(第2活電状態)を検査する従来の検電器とは異なり、使用者が検電器1を保持していない状態においても、検査対象の第1活電状態を検査することができる。このため、この検電器1によれば、検電器1を保持しない状態で他の作業を行いつつ検査対象の第1活電状態を検査するような、従来の検電器では困難な様々な用途に検電器1を用いることができる。
また、この検電器1によれば、処理部33が、測定した電流値Imを表示部31に表示させる。したがって、この検電器1によれば、第1活電状態を検査する検電機能に加えて、検査対象に流れる直流電流Idの電流値Imを知ることができるため、利便性を十分に高めることができる。
また、この検電器1によれば、検査対象をクランプ可能なクランプ型に第1センサ11a,11bを構成したことにより、例えば、2点間に架け渡された導線100の第1活電状態を検査する際に、第1センサ11で導線100をクランプして検電器1を導線100に吊した状態で作業を行うような形態での使用をすることができるため、利便性をさらに高めることができる。
また、この検電器1では、検査対象に交流電圧Vaが供給されているときに生じる被検出量としての交流電流を非接触で検出する第2センサ12を備え、処理部33が、第2センサ12によって検出された被検出量(第2センサ12から出力された検出信号S2)に基づいて検査対象に供給されている交流電圧Vaの電圧値を測定すると共に電圧値が予め規定された規定値以上のときに検査対象が第2活電状態であることを第2報知部(発光部34および音声出力部35)に報知させる。このため、この検電器1によれば、コンセント200のようにクランプすることが困難で、電流が流れることによって生じる被検出量(磁気)の測定が困難な検査対象であっても、第2センサ12を近接させるだけで交流電圧Vaが供給されている第2活電状態を検査することができる。したがって、この検電器1によれば、第1センサ11を用いた第1活電状態の検出機能と、第2センサ12を用いた第2活電状態の検出機能とを、検査対象の形状や配置位置に応じて使い分けることができる。
また、この検電器1によれば、処理部33が、検査対象が第1活電状態であることを報知させる報知形態と、検査対象が第2活電状態であることを報知させる報知形態とを互いに異ならせることにより、検査対象が第1活電状態であるか、第2活電状態であるかを明確に区別して把握することができる。
なお、検電器の構成は、上記の構成に限定されない。例えば、第1センサ11aが回動可能で、第1センサ11bが回動しない状態で固定されている構成例について上記したが、第1センサ11a,11bの双方を回動可能とした構成を採用することもできる。
また、2つの第1センサ11の先端部同士が開閉するクランプ型の第1検出部に代えて、環状の1つの磁性コアと磁気検出素子とで構成した開閉しないタイプの(クランプ型に構成されていない)第1検出部を採用することもできる。また、磁性コアを備えずに磁気検出素子(例えば、ホール素子や、フラックスゲート型の磁気検出素子)だけで構成した第1検出部を採用することができる。
また、処理部33が電流(直流電流Idまたは交流電流Ia)の電流値Imを表示部31に表示させる例について上記したが、電流値Imを表示させる機能を有していない構成を採用することもできる。
また、検査対象に交流電圧Vaが供給されているときに生じる被検出量を非接触で検出する第2センサ12を備えた例について上記したが、第2センサ12を備えていない構成を採用することもできる。
また、発光部34および音声出力部35の双方を第1報知部および第2報知部としての機能させる例について上記したが、発光部34および音声出力部35のいずれか一方のみを第1報知部および第2報知部として機能させる構成を採用することもできる。また、上記の例では、発光部34および音声出力部35が第1報知部および第2報知部の双方として機能(第1報知部と第2報知部とを兼用)させているが、第1報知部と第2報知部とを別々に備えた構成を採用することもできる。
また、処理部33が、第1報知形態および第2報知形態を互いに異ならせる(音声出力部35に出力させる警告音を異ならせたり、発光部34の発光パターンを異ならせたりする)例について上記したが、第1報知形態および第2報知形態を同じ形態とする構成を採用することもできる。
また、表示部31のバックライトを発光部34として機能させる(発光部34が第1報知部および第2報知部として機能すると共にバックライトとしても機能する)例について上記したが、第1報知部および第2報知部として機能する専用の発光部をバックライトとは別体に(バックライトとは異なる位置に)配設する構成を採用することもできる。
1 検電器
11a,11b 第1センサ
12 第2センサ
31 表示部
33 処理部
34 発光部
35 音声出力部
100 導線
200 コンセント
Ia 交流電流
Id 直流電流
Im 電流値
S1 検出信号
Va 交流電圧

Claims (5)

  1. 検査対象の活電状態を検査する検電器であって、
    前記検査対象に直流電流が流れているときに生じる被検出量を非接触で検出する第1検出部と、当該第1検出部によって検出された前記被検出量に基づいて前記検査対象に流れる前記直流電流の電流値を測定すると共に当該電流値が予め規定された規定値以上のときに当該検査対象が前記活電状態としての第1活電状態であることを第1報知部に報知させる処理部とを備えている検電器。
  2. 前記処理部は、前記測定した電流値を表示部に表示させる請求項1記載の検電器。
  3. 前記第1検出部は、前記検査対象をクランプ可能なクランプ型に構成されている請求項1または2記載の検電器。
  4. 前記検査対象に交流電圧が供給されているときに生じる被検出量を非接触で検出する第2検出部を備え、
    前記処理部は、前記第2検出部によって検出された前記被検出量に基づいて前記検査対象に供給されている前記交流電圧の電圧値を測定すると共に当該電圧値が予め規定された規定値以上のときに当該検査対象が前記活電状態としての第2活電状態であることを第2報知部に報知させる請求項1から3のいずれかに記載の検電器。
  5. 前記処理部は、前記検査対象が前記第1活電状態であることを第1報知部に報知させる報知形態と、前記検査対象が前記第2活電状態であることを第2報知部に報知させる報知形態とを互いに異ならせる請求項4記載の検電器。
JP2014197726A 2014-09-29 2014-09-29 検電器 Pending JP2016070711A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014197726A JP2016070711A (ja) 2014-09-29 2014-09-29 検電器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014197726A JP2016070711A (ja) 2014-09-29 2014-09-29 検電器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016070711A true JP2016070711A (ja) 2016-05-09

Family

ID=55864476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014197726A Pending JP2016070711A (ja) 2014-09-29 2014-09-29 検電器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016070711A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6449948B1 (ja) * 2017-08-02 2019-01-09 東日本電信電話株式会社 判定装置
JP2021026011A (ja) * 2019-08-08 2021-02-22 フルークコーポレイションFluke Corporation クランプジョーアセンブリを有する、非接触電気的パラメータ測定装置
KR20210042599A (ko) * 2019-10-10 2021-04-20 한국전력공사 활선 표시 장치 및 그 제어방법
KR20220001944A (ko) * 2020-06-30 2022-01-06 한국전력공사 활선경보용 부싱커버
KR20230000432U (ko) * 2021-08-20 2023-02-28 안진성 행거식 초고압 몰드식 섬광표시기

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0628745U (ja) * 1992-08-31 1994-04-15 株式会社西澤電機計器製作所 比較機能を有するクランプ電流計
JP2002311064A (ja) * 2001-04-19 2002-10-23 Daito Communication Apparatus Co Ltd 通電検出方法およびその装置
JP2007147334A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Jimbo Electric Co Ltd デジタル表示電流監視ユニット
JP2007256141A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Hioki Ee Corp 電圧検出装置および初期化方法
JP2008107289A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Hioki Ee Corp 検電器
JP2009092538A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Kaise Corp クランプテスタ
JP2012137496A (ja) * 2012-03-05 2012-07-19 Hioki Ee Corp クランプ式センサ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0628745U (ja) * 1992-08-31 1994-04-15 株式会社西澤電機計器製作所 比較機能を有するクランプ電流計
JP2002311064A (ja) * 2001-04-19 2002-10-23 Daito Communication Apparatus Co Ltd 通電検出方法およびその装置
JP2007147334A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Jimbo Electric Co Ltd デジタル表示電流監視ユニット
JP2007256141A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Hioki Ee Corp 電圧検出装置および初期化方法
JP2008107289A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Hioki Ee Corp 検電器
JP2009092538A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Kaise Corp クランプテスタ
JP2012137496A (ja) * 2012-03-05 2012-07-19 Hioki Ee Corp クランプ式センサ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6449948B1 (ja) * 2017-08-02 2019-01-09 東日本電信電話株式会社 判定装置
JP2019030185A (ja) * 2017-08-02 2019-02-21 東日本電信電話株式会社 判定装置
JP2021026011A (ja) * 2019-08-08 2021-02-22 フルークコーポレイションFluke Corporation クランプジョーアセンブリを有する、非接触電気的パラメータ測定装置
KR20210042599A (ko) * 2019-10-10 2021-04-20 한국전력공사 활선 표시 장치 및 그 제어방법
KR102247153B1 (ko) * 2019-10-10 2021-05-04 한국전력공사 활선 표시 장치 및 그 제어방법
KR20220001944A (ko) * 2020-06-30 2022-01-06 한국전력공사 활선경보용 부싱커버
KR102370103B1 (ko) * 2020-06-30 2022-03-07 한국전력공사 활선경보용 부싱커버
KR20230000432U (ko) * 2021-08-20 2023-02-28 안진성 행거식 초고압 몰드식 섬광표시기
KR200497902Y1 (ko) 2021-08-20 2024-03-28 안진성 행거식 초고압 몰드식 섬광표시기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016070711A (ja) 検電器
JP6341824B2 (ja) 測定装置
JP2021026011A (ja) クランプジョーアセンブリを有する、非接触電気的パラメータ測定装置
JP2009162538A5 (ja)
CN203241477U (zh) 测试电路及测试装置
BR102016001181B1 (pt) Sistema configurado para medir uma quantidade de eletricidade
TW201350876A (zh) 熱電偶焊接檢測裝置
JP2017032287A (ja) クランプ式センサおよび測定装置
JP2014209058A (ja) 直流パルスを利用した敷設検査器
TW201633850A (zh) 故障檢測設備及方法
KR20160095224A (ko) 자계와 전계의 상태변화정보를 활용한 전류방향 측정교구
US10416332B2 (en) Conductor tracing instruments
EP2838172A3 (de) Vorrichtung und Verfahren zur Detektion von Störlichtbögen
JP2009244131A (ja) 線間電圧測定装置
JP2009069089A (ja) 電流測定装置
JP2013217809A (ja) ハンディ型配線チェッカーおよび配線導通確認方法
TW201516418A (zh) 電壓檢測方法及使用該方法的電壓檢測裝置
JP2017133914A (ja) 測定装置
JP2002311064A (ja) 通電検出方法およびその装置
JP2007218643A (ja) 配電線事故点検査装置
JP2008008659A (ja) 計測器のための検電装置
JP5820625B2 (ja) 電気測定器
JP2010281571A (ja) 測定装置
CN217084176U (zh) 一种线下电磁阀试验装置
JP5986549B2 (ja) 電流検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180515

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181113