JP2016066905A - 音響信号処理装置 - Google Patents

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光太郎 寺田
神谷 俊一
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Abstract

【課題】 音響信号処理装置において、入力ポートに接続する機器を変更した場合の、設定変更の手間を軽減する。【解決手段】 外部から音響信号を入力する入力ポートと、その入力ポートから入力される音響信号を処理する信号処理チャンネルとを備える音響信号処理装置において、入力ポートに接続する機器を特定し、その特定した機器と対応づけて所定の記憶手段にプリセットとして記憶されているパラメータの値を、上記入力ポートが備える信号処理手段における信号処理に使用するパラメータの値として設定するようにした(S25,S27)。【選択図】 図8

Description

この発明は、入力ポートから入力される音響信号を処理する信号処理チャンネルを備える音響信号処理装置に関する。
従来から、外部から音響信号を入力する入力ポートと、その入力ポートから入力される音響信号を処理する信号処理チャンネルとを備えるデジタルミキサ等の音響信号処理装置が知られている。
このような音響信号処理装置については、例えば非特許文献1に記載されている。
「DIGITAL MIXING CONSOLE CL5 CL3 CL1 取扱説明書」,ヤマハ株式会社,2012年
ところで、デジタルミキサにおいては、入力ポートにマイク等の音響信号の供給源となる機器を接続して音響信号を入力し、入力パッチによってその入力ポートに接続された1又は複数の入力チャンネル(ch)に、その入力ポートから入力される音響信号を供給して処理させることがしばしば行われる。
この場合において、従来のデジタルミキサでは、入力する音響信号の特性調整は、実質的に全て入力chで行っていた。そして、ユーザは、入力chが備える信号処理部のパラメータを適当な値に設定することにより、入力する音響信号の周波数特性やレベル等を楽音のジャンルや用途等に応じて調整した、所望の特性の音響信号を得るようにしていた。
このため、一旦所望の特性の音響信号を得られるように入力chが備える信号処理部のパラメータを設定しても、その後音響信号の入力に使用する機器を変更すると、変更後の機器の特性を加味して再度パラメータを設定し直さなければならず、手間がかかるという問題があった。
このような問題は、デジタルミキサ以外の音響信号処理装置においても同様に発生し得るものである。
この発明は、このような問題を解決し、入力ポートから入力される音響信号を処理する信号処理チャンネルを備える音響信号処理装置において、入力ポートに接続する機器を変更した場合の、設定変更の手間を軽減することを目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するため、外部から音響信号を入力する入力ポートと、上記入力ポートから入力される音響信号を処理する信号処理チャンネルとを備える音響信号処理装置において、上記入力ポートに接続される機器を特定する特定手段と、上記特定手段が特定した機器と対応づけて所定の記憶手段に記憶されているパラメータの値を、上記入力ポートが備える信号処理手段における信号処理に使用するパラメータの値として設定するパラメータ設定手段とを設けたものである。
このような音響信号処理装置において、上記入力ポートと、その入力ポートに接続する機器との対応関係を示す回線表のデータの入力を受け付ける受付手段を設け、上記特定手段が、上記受付手段が入力を受け付けた回線表のデータに基づき、上記入力ポートに接続する機器を特定し、上記パラメータ設定手段が、上記受付手段が上記回線表のデータの入力を受け付けた場合に、自動的に、上記設定を実行するようにするとよい。
また、この発明は、上記のように装置として実施する他、システム、方法、プログラム、記録媒体等、任意の態様で実施することができる。
以上のような構成によれば、入力ポートから入力される音響信号を処理する信号処理チャンネルを備える音響信号処理装置において、入力ポートに接続する機器を変更した場合の、設定変更の手間を軽減することができる。
この発明の音響信号処理装置の実施形態であるデジタルミキサのハードウェア構成を示す図である。 図1に示したデジタルミキサの波形I/Oにおける音響信号の入出力及びDSPで実行される信号処理の機能構成を示す図である。 入力ポート及び入力chのより詳細な構成を示す図である。 デジタルミキサが記憶するプリセットの例を示す図である。 プリセット設定画面の例を示す図である。 プリセット設定画面においてOKボタンが押下された場合に図1に示したデジタルミキサのCPUが実行する処理のフローチャートである。 回線表のデータ例を示す図である。 記憶している回線表のデータが更新された場合に図1に示したデジタルミキサのCPUが実行する処理のフローチャートである。 入力ポートに接続する機器を指定するための画面の例を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1に、この発明の音響信号処理装置の実施形態であるデジタルミキサのハードウェア構成を示す。
図1に示すように、デジタルミキサ10は、CPU11、メモリ12、通信I/F(インタフェース)13、表示器14、操作子15、波形I/O16、DSP(信号処理部)17を備え、これらがシステムバス18により接続されている。
このうち、CPU11は、デジタルミキサ10の動作を統括制御する制御手段であり、メモリ12に記憶された所要の制御プログラムを実行することにより、後述するパラメータの設定機能をはじめとする種々の制御機能を実現する。
メモリ12は、CPU11が実行する制御プログラムを始め、電源を切っても残しておくべきデータを記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段と、CPU11のワークメモリとして使用する記憶領域とを備える記憶手段である。
通信I/F13は、他の装置と通信するためのインタフェースである。通信は、ネットワーク経由でも、直接接続によって行ってもよい。また、有線無線を問わず、任意の通信経路を採用可能である。
表示器14は、デジタルミキサ10が使用するパラメータの値をはじめ、デジタルミキサ10の設定状態や動作状態を示す画面を表示する表示手段である。この画面は、ユーザが操作可能なGUI(グラフィカルユーザインタフェース)を含み、その表示内容は、CPU11により制御可能である。
操作子15は、デジタルミキサ10に対する操作を受け付けるためのものであり、種々のキー、ボタン、ロータリーエンコーダ、ノブ、スライダ等によって構成することができる。また、タッチディスプレイ等を用いて表示器14と操作子15とを一体に構成してもよい。
波形I/O16は、デジタルミキサ10の外部との間で音響信号を入出力するためのインタフェースである。
DSP17は、波形I/O16から入力される音響信号に対し、複数の信号処理chでミキシングやイコライジングを始めとする種々の処理を行い、その結果を波形I/O16に供給して外部へ出力させる、音響信号処理手段である。
以上のデジタルミキサ10において特徴的な点は、入力ポートが備える信号処理部が信号処理に用いるパラメータの値の設定に関する点である。以下、この点について説明する。
まず、図2に、波形I/O16における音響信号の入出力及びDSP17で実行される信号処理の機能構成をより詳細に示す。図2に示す各部の機能のうち、端子と対応する部分以外は、ソフトウェアを用いて実現しても、ハードウェアを用いて実現しても、それらの組み合わせでもよい。
図2に示す構成のうち、入力ポート110及び出力ポート170の機能が、波形I/O16における音響信号の入出力機能と対応し、入力ポート110の一部、入力パッチ120、入力ch130、ミキシングバス140、出力ch150及び出力パッチ160の機能が、DSP17における信号処理機能と対応する。
これらのうち入力ポート110は、波形I/O16の所定の入力端子(又は入出力端子)に接続された外部装置から音響信号を入力する機能を備える。外部装置から供給される音響信号がアナログ信号である場合、これをアナログデジタル(AD)変換して、デジタル波形データとして入力するする機能も備える。デジタルミキサ10は、入力ポート110を複数(例えば48個)備える。
なお、1つの端子から複数系統の音響信号を入力可能であれば、複数の入力ポート110と1つの入力端子とが対応する場合がある。また、1つの端子から音響信号の入出力が可能であれば、入力ポート110及び出力ポート170の双方と、1つの入出力端子とが対応する場合がある。
また、図3を用いて後述するように、各入力ポート110は、入力ポート110から入力する音響信号を処理する信号処理手段として、DSP17により実現される信号処理手段も備える。
入力パッチ120は、入力ポート110のそれぞれと、0を含む任意の数の入力ch130とを結線し、各入力ポート110から入力される音響信号を、結線先の入力ch130における信号処理に供する機能を備える。複数の入力ポート110を1つの入力ch130に結線することはできない。
入力ch130は、入力パッチ120により結線された入力ポート110から入力する音響信号に対し、イコライジングやレベル調整等の信号処理を行い、処理後の音響信号をミキシングバス140に対して出力する機能を備える信号処理chである。ミキシングバス140の各系統への出力オンオフは系統毎に任意に切り替えることができる。デジタルミキサ10は、入力ch130を複数(例えば48個)備える。
ミキシングバス140は、複数系統(例えば24系統)のバスを備え、各系統毎に、各入力ch130から入力する音響信号をミキシングして、対応する出力ch150における信号処理に供する機能を備える。
出力ch150は、ミキシングバス140のうち対応する系統のバスから供給される音響信号に対し、イコライジングやレベル調整等の信号処理を行って出力する機能を備える。デジタルミキサ10は、出力ch150を、ミキシングバス140の系統数と同じだけ備える。
出力パッチ160は、出力ch150のそれぞれと、0を含む任意の数の出力ポート170とを結線し、各出力ch150における処理結果の音響信号を、結線先の出力ポート170に供給して出力させる機能を備える。複数の出力ch150を1つの出力ポート170に結線することはできない。
出力ポート170は、波形I/O16の所定の出力端子(又は入出力端子)に接続された外部装置へ音響信号を出力する機能を備える。このとき、デジタル波形データをデジタルアナログ(DA)変換して、アナログ音響信号として出力することができるようにしてもよい。デジタルミキサ10は、出力ポート170を複数(例えば48個)備える。
以上の各部における信号処理及び結線は、デジタルミキサ10の動作に反映させるものとしてメモリ12に記憶された所定のパラメータの値に従って実行されるものである。
次に、図3に、入力ポート110及び入力ch130のより詳細な構成を示す。図3には、各1つの入力ポート110及び入力ch130が備える信号処理機能の構成を示している。
図3に示すように、入力ポート110は、入力ポート110に入力する音響信号を処理する信号処理手段としてヘッドアンプ111とイコライザ112を備えている。
これらのうち、ヘッドアンプ111は、設定されているゲインに従って音響信号のレベルを調整する機能を備える。
イコライザ112は、音響信号の周波数特性を調整する機能を備える。このイコライザ112は、ユーザが複数の周波数バンドについてゲインを直接操作可能なグラフィックイコライザとして構成したり、ユーザがQ値、中心周波数及びゲインのパラメータを設定して、そのパラメータに基づき音響信号を加工するパラメトリックイコライザとして構成したりすることができる。
入力ポート110は、これら以外に、AD変換前のアナログ音響信号の特性を調整するための信号処理手段を備えていてもよい。いずれにせよ、入力ポート110が備える信号処理手段は、入力ポート110に接続され入力音響信号を供給する機器(マイクや音響信号再生装置等)の特性に依存する音響信号の特性を補正して、機器に依存しない共通の特性を持つ入力音響信号を生成するために用いることが想定される。しかし、他の目的で使用してもよい。また、機器は、実際には入力ポート110と対応する端子に接続されるが、説明を簡単にするため、入力ポート110に接続される、ということにする。以下も同様である。
また、入力ch130は、入力パッチ120により結線された入力ポート110から供給される音響信号を処理する信号処理手段として、イコライザ131、コンプレッサ132及びレベル調整部133を備えている。レベル調整部133の出力は、各系統のミキシングバス140へ、系統毎のオンオフ制御部を介して供給される。
イコライザ131は、イコライザ112と同様、音響信号の周波数特性を調整する機能を備える。ただし、調整可能なパラメータの数や構成がイコライザ112と同じである必要はない。
コンプレッサ132は、入力する音響信号のレベルに応じて動的にレベル調整を行うことにより音響信号のダイナミックレンジを調整するレベル調整機能を備える。入力音響信号のレベルと、ゲインとの関係をパラメータとして設定可能である。
レベル調整部133は、設定されているゲインに従って音響信号のレベル調整を行うレベル調整機能を備える。
これらの、入力ch130が備える信号処理手段は、入力ポート110において特性が調整された、入力音響信号を供給する機器に依存しない共通の特性を持つ音響信号に対し、その音響信号の用途に合った特性を付与するために用いることが想定される。しかし、他の目的で使用してもよい。なお、用途とは、例えば音楽のジャンルや、楽器(ボーカルも含む)の種類等である。
以上の各部の信号処理機能は、DSP17が、デジタルミキサ10の動作に反映させるものとしてメモリ12に記憶された所定のパラメータの値を読み出し、その値に従って動作することにより実現される。
このパラメータの値は、基本的にはユーザの操作に従ってCPU11が設定するものである。
しかし、デジタルミキサ10においては、これと別に、1つの入力ポート110の信号処理手段が使用するパラメータの値のセットを、入力ポート110に接続される機器と対応づけたプリセットとして予め用意しておき、そのプリセットを用いて一括設定できるようにしている。
図4に、デジタルミキサ10が記憶するプリセットの例を示す。
図4に示すのは、プリセットの情報を格納するプリセットテーブルであり、このテーブルはメモリ12に記憶される。
テーブル中、「No.」はプリセットを識別するための識別情報であるプリセット番号を示す。
「機器」は、入力ポート110に接続される機器の機種を示す。
「ジャンル」は、入力ポート110から入力する音響信号に係る音楽のジャンルを示す。同じ機器から入力する信号でも、ジャンルに応じて目標とする「共通の特性」が異なることも考えられるため、ジャンルにも対応づけてプリセットを用意するようにしたものである。しかし、「ジャンル」の項目を設けることは必須ではない。
「プリセット名」は、プリセットの名称であり、ユーザがプリセットを識別できるようにするためのものである。
「パラメータ」は、入力ポート110の信号処理手段が使用するパラメータのセットである。
以上のプリセットテーブルにおいて、1行分のデータが、1つのプリセットのデータである。
デジタルミキサ10は、デジタルミキサ10のメーカーや入力ポート110に接続される機器のメーカー等が提供するプリセットのデータを、記録媒体から読み出したりネットワーク経由でダウンロードしたりして取得し、プリセットテーブルに登録することができる。
また、ある時点である入力ポートの動作に反映させるものとして設定されているパラメータの値のセットを、ユーザの指示に従ってプリセットとして登録することもできる。この場合、「プリセット名」はユーザが任意に指定する。「機器」及び「用途」は、登録時点でデジタルミキサ10に設定されている、接続先機器やデジタルミキサ10の用途等から自動的に取得できる場合には、自動的に設定するとよい。そうでない場合は、これらの項目もユーザの内容もユーザが指定する。
次に、デジタルミキサ10において、プリセットを用いた入力ポート110のパラメータの設定は、ユーザが直接プリセットを指定して行うことができる。
図5に、この指定を行うためのプリセット設定画面の例を示す。
図5に示すプリセット設定画面200は、ユーザの指示に従ってCPU11が表示器14に表示させるGUIであり、プリセット指定部210、OKボタン221及びキャンセルボタン222を備える。
これらのうちプリセット指定部210は、各入力ポート110について、その入力ポート110の信号処理手段のパラメータの設定に用いるプリセットの指定を受け付けるための領域である。プリセット指定部210は、入力ポート毎にプリセットを選択するためのプルダウンメニューを備え、ユーザは、図4に示したプリセットテーブルに登録されたプリセットのいずれかを、該当する入力ポートにおけるパラメータの設定に用いるプリセットとして指定することができる。このとき、プリセットの選択肢は、プリセットテーブルに登録されたプリセット名により表示する。
プリセット指定部210におけるプリセットの指定は、指定したプリセットと対応する機器を入力ポート110に接続する旨の設定であると捉えることもできる。
また、このプリセット指定部210は適宜スクロール可能である。また、3番目の入力ポートについて示したように、プリセットを使用しない旨の指定も可能である。各入力ポートについてのプルダウンメニューの初期値は、プリセットを使用しない旨の指定であるとよい。
OKボタン221は、プリセット指定部210における指定を確定させてプリセット設定画面200を閉じるためのボタン、キャンセルボタン222は、プリセット指定部210における指定を廃棄してプリセット設定画面200を閉じるためのボタンである。
次に、図6に、プリセット設定画面200においてOKボタン221が押下された場合にCPU11が実行する処理のフローチャートを示す。
CPU11は、プリセット設定画面200においてOKボタン221が押下されたことを検出すると、図6に示す処理を開始し、1番目から順に全ての入力ポート110を処理対象としつつ、ステップS12及びS13の処理を繰り返す(S11,S14,S15)。すなわち、処理対象の入力ポート110についてプリセット指定部210においていずれかのプリセットが指定されていれば(S12のYes)、処理対象の入力ポート110が備える信号処理手段のパラメータの値を、その指定されたプリセットに含まれるパラメータセットに従って設定する(S13)。いすれのプリセットも指定されていない場合(S12のNo)、処理対象の入力ポート110のパラメータの値は変更しない。
以上の処理により、ユーザは、入力ポート110が備える信号処理手段のパラメータの値を、予め登録したプリセットを用いて設定することができる。このとき、プリセット名を参照して、入力ポート110に接続した機器と対応するプリセットを指定することにより、入力ポート110における処理結果の音響信号を、接続した機器の特性によらないものとすることができる。従って、入力ポート110に接続した機器を変更した場合にでも、それに合わせて使用するプリセットを変更するだけで、入力ch130における信号処理のパラメータの値を変更しなくても、機器の変更前と同様な処理結果を得ることができる。
なお、図6の処理に設定したパラメータの値は、その後、ユーザの別途の指示に従って個別に編集可能である。
デジタルミキサ10は、以上の他、入力ポート110に接続される機器を特定した場合に、プリセットを自動で適用する機能も備えている。この特定は、たとえば、回線表に基づき行うことができる。
回線表とは、各入力ポート110について、その入力ポート110に接続される機器の機種と、その用途等を規定する情報である。これらの情報は、ユーザがデジタルミキサ10に接続される機器の情報を総合的に把握するために用いるものであるが、これを電子データとして作成し、デジタルミキサ10に読み込ませて記憶させ、機器名の表示等に用いることができる。また、読み込ませた後でユーザが編集することもできる。
図7に、回線表のデータ例を示す。
図7に示す回線表は、「入力ポート」、「機器」、「用途」をはじめとする種々の情報を含む。
これらのうち、「入力ポート」は、入力ポート110の番号を示す。
「機器」は、該当の入力ポート110に接続される機器の機種を示す。この機種は、プリセットテーブルにおける「機種」の情報を用いて記載することが望ましい。
「用途」は、該当の入力ポート110から入力される音響信号の用途を示す。この用途は、プリセットテーブルにおける「ジャンル」を用いて記載しても、そうでなくてもよい。
なお、回線表のデータには、全ての入力ポート110に関する情報が含まれている必要はないし、任意の項目が空欄(情報なし)であってもよい。
次に、図8に、回線表のデータが更新された場合にCPU11が実行する処理のフローチャートを示す。なお、この処理は、プリセットを用いたパラメータの設定に関する処理のみを示したものであり、この他にも、更新したデータを活用するための処理を同時に又は連続して行って差し支えない。
CPU11は、記憶している回線表のデータが更新されたことを検出すると、図8に示す処理を開始する。ユーザの指示に従い又は自動的に、新たな回線表のデータを読み込んだり既に記憶している回線表のデータを編集したりした場合に、この更新が行われたことになる。また、これらの読み込みや編集を行う場合に、CPU11は回線表のデータの入力を受け付ける受付手段として機能する。
図8の処理において、CPU11は、1番目から順に全ての入力ポート110を処理対象としつつ、ステップS22乃至S27の処理を繰り返す(S21,S28,S29)。
すなわち、処理対象の入力ポートについて、更新後の回線表に「機器」の指定がある場合(S22のYes)、その機器と対応するプリセットがプリセットテーブルに登録されているか否か判断する(S23)。
そして、登録があって(S23でYes)、1つのみ(S24でYes)であれば、処理対象の入力ポート110が備える信号処理手段のパラメータの値を、該当のプリセットに含まれるパラメータセットに従って設定する(S25)。
登録が複数あれば(S24でNo)、その中から適当な手法で1つのプリセットを選択し(S26)、その選択したプリセットに従って同様にパラメータの値の設定を行う(S27)。例えば、図4のプリセットテーブルがあって、「SM58」の機器が設定された場合等である。選択の手法としては、ユーザに候補を提示して選択させる、「用途」も考慮して選択する、番号の小さい方を優先する、等、任意の手法を採用すればよい。
また、ステップS23で登録がない場合、処理対象の入力ポート110について、パラメータの値の設定は行わない。
以上の処理により、デジタルミキサ10は、特定手段として機能して入力ポート110に接続される機器を回線表のデータに基づき特定すると共に、パラメータ設定手段として機能して、入力ポート110が備える信号処理手段のパラメータの値を、入力ポート110に接続する機器と対応した値に、自動的に設定することができる。従って、ユーザは、入力ポート110に接続する機器の機種に応じて入力ch130における信号処理のパラメータの値を変更しなくても、機種によらず同様な処理結果を得ることができる。
なお、ユーザが手動で入力ポート110に接続する機器の指定を変更した場合にも、図8のステップS23乃至S27と同様な処理を行うとよい。この場合、指定の変更に係る入力ポート110が、処理対象の入力ポートである。また、CPU11は、ユーザの指定に基づき、入力ポート110に接続される機器を特定する。
この場合の機器の指定は、例えば図9に示すような機器指定画面300において、機器指定部310に、各入力ポート110に接続される機器の機種名の入力することにより行うことができる。
これらの他、デジタルミキサ10が、入力ポート110に接続された機器の機種を自動検出可能である場合、機種の検出に応じて、図8のステップS23乃至S27と同様な処理により、検出した機種と対応するプリセットを用いて自動的に入力ポート110が備える信号処理手段のパラメータの値を設定してもよい。この場合、CPU11は、自動検出の結果に基づき、入力ポート110に接続される機器を特定する。
以上で実施形態の説明を終了するが、装置の構成、画面の具体的な構成、信号処理手段の構成、データの構成、具体的な処理の手順、操作方法、プリセットを用いて設定可能なパラメータの種類などが、上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、入力ポート110のイコライザ112と入力ch130のイコライザ131について、個別に周波数特性調整の処理を行うことは必須ではない。例えば、ある入力ポート110のイコライザ112のパラメータから定まる調整量と、その入力ポート110の結線先である入力ch130のイコライザ131のパラメータから定まる調整量とを合成した調整量に係る周波数特性調整処理を、入力ch130のイコライザ131において行うようにしてもよい。バンド数等の関係で合成した調整量に係る処理をそのまま行うことが難しい場合、適宜近似を行ってもよい。
このようにしても、パラメータを入力ポート110側と入力ch130側で個別に設定できれば、最終的に得られる処理結果は、イコライザ112とイコライザ131とで個別に処理を行う場合と概ね同様である。また、設定作業負荷の軽減の効果も、同様に得られる。一方、周波数特性調整処理の処理負荷は、個別に処理を行う場合に比べて軽減できる。したがって、このような構成は、DSP17の処理能力が低い場合に有用である。
また、入力ポート110や入力ch130に設ける信号処理手段は、図4に示したものに限られない。
さらに、プリセットを用いて設定するパラメータは、入力ポート110が備える信号処理手段の一部についてのみでよい。例えばイコライザ112のパラメータのみとしてもよい。接続される機器の種類に依存しない特性に関する調整や、機器の種類以外に基づき定める方が望ましい特性に関する調整についてのパラメータは、むしろ、上述した実施形態の趣旨での、プリセットを用いた設定の対象としないことが望ましい。
また、上述した実施形態においては、入力ポート110に接続される機器の機種と対応づけてプリセットを用意した。しかし、機器の個体毎の特性差が無視できない場合、機器の個体と対応づけてプリセットを用意してもよい。この場合、入力ポート110に接続される機器の特定も、個体単位で行い、その個体と対応するプリセットを用いてパラメータの設定を行う。
また、この発明は、マルチトラックレコーダやサンプリング機能付きシンセサイザ等、デジタルミキサ以外の音響信号処理装置に適用することも可能である。
また、以上説明してきたプリセットを用いたパラメータの設定に係る機能は、そのパラメータの値を使用して動作する装置(上述した実施形態ではデジタルミキサ10)以外の装置に設けることができる。例えば、デジタルミキサ10等のリモートコントローラに設けることができる。この場合、リモートコントローラは、専用のハードウェアを有していてもよいし、スマートフォン、タブレットコンピュータ、PC(パーソナルコンピュータ)等の汎用コンピュータであってもよい。また、複数の装置を協働させてプリセットを用いたパラメータの設定に係る機能を実現させてもよい。
また、以上述べてきた構成及び変形例は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて適用することも可能である。
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、入力ポートから入力される音響信号を処理する信号処理チャンネルを備える音響信号処理装置において、入力ポートに接続する機器を変更した場合の、設定変更の手間を軽減することができる。
従って、この発明を適用することにより、パラメータ設定の操作性を向上させることができる。
10…デジタルミキサ、11…CPU、12…メモリ、13…通信I/F、14…表示器、15…操作子、16…波形I/O、17…DSP、18…システムバス、110…入力ポート、111…ヘッドアンプ、112…イコライザ、120…入力パッチ、130…入力ch、131…イコライザ、132…コンプレッサ、133…レベル調整部、140…ミキシングバス、150…出力ch、160…出力パッチ、170…出力ポート、200…プリセット設定画面、210…プリセット指定部、221…OKボタン、222…キャンセルボタン

Claims (2)

  1. 外部から音響信号を入力する入力ポートと、前記入力ポートから入力される音響信号を処理する信号処理チャンネルとを備える音響信号処理装置であって、
    前記入力ポートに接続される機器を特定する特定手段と、
    前記特定手段が特定した機器と対応づけて所定の記憶手段に記憶されているパラメータの値を、前記入力ポートが備える信号処理手段における信号処理に使用するパラメータの値として設定するパラメータ設定手段とを備えることを特徴とする音響信号処理装置。
  2. 請求項1に記載の音響信号処理装置であって、
    前記入力ポートと、該入力ポートに接続する機器との対応関係を示す回線表のデータの入力を受け付ける受付手段を備え、
    前記特定手段は、前記受付手段が入力を受け付けた回線表のデータに基づき、前記入力ポートに接続する機器を特定し、
    前記パラメータ設定手段は、前記受付手段が前記回線表のデータの入力を受け付けた場合に、自動的に、前記設定を実行することを特徴とする音響信号処理装置。
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