JP2016064585A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】媒体搬送路への送風によって液体が付着した媒体を効果的に乾燥させることができる記録装置を提供する。
【解決手段】用紙Pにインクを吐出して記録を行う記録部14と、記録部により記録された用紙が搬送される分岐搬送路24と、送風口82を有し、当該送風口から空気を送風することによって、分岐搬送路の少なくとも一部に対して、当該分岐搬送路を搬送される用紙の搬送方向Yとは反対向きの向かい風を送風する送風部70と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】用紙Pにインクを吐出して記録を行う記録部14と、記録部により記録された用紙が搬送される分岐搬送路24と、送風口82を有し、当該送風口から空気を送風することによって、分岐搬送路の少なくとも一部に対して、当該分岐搬送路を搬送される用紙の搬送方向Yとは反対向きの向かい風を送風する送風部70と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、媒体に記録を行う記録部を備える記録装置に関する。
従来から、記録装置の一種として、媒体の一例である用紙に記録を行う記録部を備え、搬送される用紙に対して液体(記録液)の一例であるインクを記録部から吐出することにより、用紙の記録領域へ画像等の印刷(記録)を行うインクジェット式のプリンターが知られている。
このようなプリンターにおいては、用紙に吐出されて付着した液体(インク)によって、液体の付着面側が膨張して用紙がカールする現象が発生する場合がある。このような場合、例えば、カールした用紙が、記録部から媒体搬送路に沿って搬送される際に、媒体搬送路を円滑に搬送されずにジャム状態となる虞がある。
これを回避する方法として、例えば記録部(記録ヘッド)から搬送される用紙(記録用紙)に対して空気(排気流)を送風して、インクを乾燥させる記録装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の記録装置では、記録部によって記録が行われた後に搬送される用紙に対して、その搬送方向と同じ方向に空気を送風する構成とされていた。このため、空気は、用紙と空気との相対速度、つまり用紙の搬送速度と送風される空気の流速との差分の速度で、用紙に対して吹き付けられることになる。この結果、例えば、用紙と空気との相対速度が小さい場合は、用紙を効果的に乾燥させることができないという課題がある。
なお、こうした実情は、媒体に液体を吐出して記録を行う記録部と、記録部により記録された媒体が搬送される媒体搬送路と、送風口を有する送風部と、を備える記録装置においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、媒体搬送路への送風によって液体が付着した媒体を効果的に乾燥させることができる記録装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する記録装置は、媒体に液体を吐出して記録を行う記録部と、前記記録部により記録された前記媒体が搬送される媒体搬送路と、送風口を有し、当該送風口から空気を送風することによって、前記媒体搬送路の少なくとも一部に対して、当該媒体搬送路を搬送される前記媒体の搬送方向とは反対向きの向かい風を送風する送風部と、を備える。
上記課題を解決する記録装置は、媒体に液体を吐出して記録を行う記録部と、前記記録部により記録された前記媒体が搬送される媒体搬送路と、送風口を有し、当該送風口から空気を送風することによって、前記媒体搬送路の少なくとも一部に対して、当該媒体搬送路を搬送される前記媒体の搬送方向とは反対向きの向かい風を送風する送風部と、を備える。
この構成によれば、媒体搬送路の少なくとも一部において、媒体の搬送方向とは反対向きの向かい風を送風するので、この媒体搬送路への送風によって、液体が付着した媒体を効果的に乾燥させることができる。
上記の記録装置において、前記媒体搬送路は複数設けられ、前記送風部は、前記送風口から空気を送風することにより、前記複数の媒体搬送路のうちの第1の媒体搬送路に対して前記向かい風を送風するとともに、前記第1の媒体搬送路を介して、当該第1の媒体搬送路とは異なる第2の媒体搬送路に対して、前記媒体の搬送方向とは反対向きの向かい風を送風することが好ましい。
この構成によれば、1つの送風口からの空気の送風によって、複数(2つ)の媒体搬送路においてそれぞれ搬送される媒体に向かい風を送風できるので、媒体搬送路の数に応じて送風口の数を増やすことなく媒体を効果的に乾燥させることができる。
上記の記録装置において、前記第1の媒体搬送路には、搬送される前記媒体を支持する複数の支持部が設けられるとともに、当該複数の支持部における隣り合う支持部間に、空気が通過可能な開口部分が設けられ、前記送風口から送風された空気は、前記第1の媒体搬送路の前記開口部分を通過して前記第2の媒体搬送路へ送風されることによって、前記第1の媒体搬送路を介して、当該第1の媒体搬送路とは異なる前記第2の媒体搬送路に対して送風されることが好ましい。
この構成によれば、1つの媒体搬送路において支持部によって媒体を搬送しつつ、1つの媒体搬送路に送風された空気を、その1つの媒体搬送路の開口部分を介して他の媒体搬送路へ送風することによって、送風口から送風された空気を、第1の媒体搬送路を介して第2の媒体搬送路に送風することができる。
上記の記録装置において、前記第1の媒体搬送路は、前記記録部により記録された前記媒体が前記搬送方向へ順搬送された後、前記搬送方向とは反対方向へ逆搬送されるスイッチバック搬送路であり、前記送風部は、前記第1の媒体搬送路において前記順搬送される前記媒体に対して前記向かい風を送風することが好ましい。
この構成によれば、順搬送によってスイッチバック搬送路に進入する媒体に対して向かい風を送風するので、液体が付着した媒体を効果的に乾燥させることができる。
上記の記録装置において、前記第1の媒体搬送路から逆搬送される前記媒体を前記記録部へ搬送する第3の媒体搬送路が設けられ、前記送風部は、前記第1の媒体搬送路に対して送風する前記送風口を第1の送風口としたとき、前記第3の媒体搬送路に前記向かい風を送風する第2の送風口を有することが好ましい。
上記の記録装置において、前記第1の媒体搬送路から逆搬送される前記媒体を前記記録部へ搬送する第3の媒体搬送路が設けられ、前記送風部は、前記第1の媒体搬送路に対して送風する前記送風口を第1の送風口としたとき、前記第3の媒体搬送路に前記向かい風を送風する第2の送風口を有することが好ましい。
この構成によれば、第1の媒体搬送路に対して順搬送される媒体に対して向かい風を送風するとともに、その媒体が第1の媒体搬送路に対して逆搬送されることによって第3の媒体搬送路を搬送される際においても、その搬送方向に対して逆方向となる向かい風を送風することができる。
以下、記録装置の一実施形態として、液体の一例であるインクを吐出する記録部を備え、媒体の一例である用紙にインクを吐出して文字や図形などを含む画像を印刷(記録)するインクジェット式のプリンターについて、図を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の記録装置の一例としてのプリンター11は、装置本体としての筐体12内に、用紙Pを鉛直方向の重力方向−Z側から支持する支持台13と、用紙Pにインクを吐出する記録部14とを備えている。そして、プリンター11には、筐体12内に、印刷(記録)された用紙Pが搬送される媒体搬送路を複数有する搬送経路20が設けられている。さらに、駆動ローラーと従動ローラーのローラー対などを含む複数のローラーを有して構成され、用紙Pを搬送経路20に沿って搬送する搬送部29が備えられている。
プリンター11は、図1における紙面表裏方向を用紙Pの幅方向X(図2参照)とし、この幅方向Xと交差する方向を搬送方向Yとして用紙Pを支持台13上および搬送経路20に沿って搬送する。記録部14は、用紙Pの搬送方向Yと交差する幅方向Xの略全域に渡ってインクを同時に吐出可能なラインヘッドを液体吐出ヘッドとしてその重力方向−Z側となる下部に備え、支持台13上を搬送される用紙Pに対して鉛直方向の反重力方向+Z側からインクを吐出し、用紙Pにインクを付着させて画像を印刷する。印刷された用紙Pは、搬送部29を構成するローラーとしての排紙ローラー18や他の複数の送りローラー19などによって、記録部14から搬送経路20が有する媒体搬送路に沿って搬送される。
本実施形態では、搬送経路20は、用紙Pを記録部14からその搬送路の端部に設けられた媒体排出口26まで搬送する媒体排出路25と、用紙Pを記録部14に供給する媒体供給路とを有している。媒体供給路は、第1媒体供給路21と第2媒体供給路22と第3媒体供給路23とによって構成されている。
媒体排出路25には、搬送部29を構成するローラー対である送りローラー19が複数(本実施形態では5つ)備えられている。印刷された用紙Pは、備えられたこれらの送りローラー19によって媒体排出路25に沿って記録部14側から媒体排出口26側へ向かって搬送される。したがって、媒体排出路25は媒体搬送路の一つである。
この媒体排出路25には、記録部14により印刷された用紙Pが媒体排出口26まで搬送される間において、記録部14により印刷された用紙Pの印刷面を内側にして湾曲する湾曲路と、この湾曲路から媒体排出口26へ向かって用紙Pが一方向に搬送される直線路とが設けられている。用紙Pは、この湾曲路および直線路を搬送されることによって、その印刷面が鉛直方向において反重力方向+Z側に向く状態から重力方向−Z側に向く状態に反転する。この結果、用紙Pは、媒体排出路25を通ることによって、その印刷面が載置台60の載置面61と対峙する状態となって、媒体排出口26から、反重力方向+Z側に向かう先上がりの排出方向を有して媒体排出路25(搬送経路20)外へ排出される。媒体排出口26から排出された用紙Pは重力方向−Zへ移動(落下)して、図1において二点鎖線で示すように積層状態で載置台60に載置される。
第1媒体供給路21では、筐体12の一側面に備えられたカバー12Fを開けることによって露出する挿入口12aが設けられ、この挿入口12aから挿入される用紙Pが記録部14へ搬送される。すなわち、挿入口12aへ挿入された用紙Pは、ホッパー12bによって第1駆動ローラー41aに押し付けられ、第1駆動ローラー41aの回転駆動によって搬送されて第1駆動ローラー41aと第1従動ローラー41bとの間に挟まれた後、第1駆動ローラー41aの回転駆動によって記録部14へ向かって搬送される。
第2媒体供給路22では、筐体12の重力方向−Z側となる底部に挿抜可能に備えられた用紙カセット12cに積層可能に載置される用紙Pが記録部14へ搬送される。すなわち、用紙カセット12cに積層状態で載置された用紙Pは、最上位の用紙Pがピックアップローラー16aで送り出され、分離ローラー16bで一枚ずつに分離された後、第2駆動ローラー42aと第2従動ローラー42bとの間に挟まれ、第2駆動ローラー42aの回転駆動によって記録部14へ向かって搬送される。
第3媒体供給路23では、用紙Pに対して両側の紙面に印刷する両面印刷を行う場合に、記録部14によって片側の紙面が印刷済みとされた用紙Pが、送りローラー19によって再び記録部14へ搬送される。したがって、第3媒体供給路23は媒体搬送路の一つである。
第3媒体供給路23は、用紙Pの搬送方向Yの下流側が湾曲路とされ、この湾曲路には第3駆動ローラー43aと第3従動ローラー43bが設けられている。用紙Pは、第3駆動ローラー43aと第3従動ローラー43bとの間に挟まれ、第3駆動ローラー43aの回転駆動によってこの湾曲路を搬送されることによって用紙Pの印刷されている紙面を外側にして湾曲し、印刷されていない紙面が記録部14と対向するように反転して記録部14へ向かって搬送される。
この第3媒体供給路23に対して、その第3媒体供給路23における用紙Pの搬送方向Yの上流側には、分岐機構27の動作によって媒体排出路25に接続され、媒体排出路25の途中から分岐する分岐搬送路24が、媒体搬送路の1つとして設けられている。分岐搬送路24には、正転と逆転の双方の回転が可能な駆動ローラーと従動ローラーのローラー対で構成された搬送部29を構成する分岐搬送路ローラー44が分岐機構27に対して記録部14から離れる搬送方向Yの下流側に設けられている。
したがって、排紙ローラー18によって記録部14側から媒体排出路25へ向かって搬送される片側の紙面が印刷された用紙Pは、分岐機構27の動作によって媒体排出路25に接続された分岐搬送路24へ進入する。そして、進入した用紙Pは、正転する分岐搬送路ローラー44によって、分岐搬送路24に沿って載置台60側に向かって搬送される。このとき載置台60側に向かって分岐搬送路24を搬送される用紙Pの搬送方向Yの先端部Peが、分岐搬送路24の端部に位置する媒体排出口26から飛び出しても、載置台60に積層状態で載置された用紙Pとは接触しないようにその飛び出し位置が設定されている。
その後、正転する分岐搬送路ローラー44によって分岐搬送路24を載置台60に向かって搬送された用紙Pは、今度は逆転する分岐搬送路ローラー44によって分岐搬送路24を載置台60側から記録部14側へ向かって逆搬送される。したがって、分岐搬送路24は、記録部14により印刷(記録)された用紙Pが搬送方向Yへ順搬送されて進入した後、搬送方向Yとは反対方向へ逆搬送されるスイッチバック搬送路である。そして、用紙Pが逆搬送されるとき分岐機構27はその動作が解除され、逆搬送される用紙Pは、媒体排出路25へは戻らず、第3媒体供給路23へ搬送され、第3媒体供給路23に設けられた送りローラー19によって記録部14に向かって搬送される。
さて、それぞれの媒体供給路を記録部14へ向かって搬送される用紙Pは、記録部14の搬送方向Y上流側に配設されたローラー対で構成された整列ローラー15まで搬送されたのち、回転が停止した整列ローラー15にその先端が突き当たる。そして、用紙Pは、このような整列ローラー15へ突き当たった状態によって搬送方向Yに対する傾きが補正(スキュー取り)される。そして傾きが補正された用紙Pは、その後の整列ローラー15の回転駆動によって、整列状態となって記録部14側へ搬送される。
整列ローラー15によって記録部14側に搬送された用紙Pは、記録部14に対して用紙Pの搬送方向Yの上流側に配設された紙送りローラー17や搬送方向Yの下流側に配設された排紙ローラー18などによって、記録部14に対向しながら搬送される。この搬送される用紙Pに対して、対向する記録部14からインクが吐出されて、その紙面(印刷されていない面)に吐出されたインクが付着して印刷が行われる。
なお、図1に示すように、プリンター11には、筐体12内に空間12Sが設けられ、この空間12Sに、記録部14に供給するインクを貯留する液体貯留部30が備えられている。すなわち液体貯留部30は、チューブなどによって構成される図示しないインク供給路を介して、貯留したインクを記録部14に供給し、記録部14は供給されたインクを吐出する。
液体貯留部30は、複数種類(本実施形態では4つの色)のインクを夫々貯留する液体貯留体としてのインクカートリッジ31,32,33,34と、各インクカートリッジ31,32,33,34が装着される枠体35を含んで構成されている。各インクカートリッジ31,32,33,34は幅方向Xを長手方向とする略直方体形状を有し、一面が開口する箱形状とされた枠体35に対して、その開口を介し、長手方向を挿抜方向として挿抜可能に装着される。
さて、図1に示すように、プリンター11は、インクの付着によって発生する用紙Pのカールを矯正するため、用紙Pに風(空気)を吹き付けることによって、付着したインクを乾燥させる送風部70を備えている。送風部70は、送風ファン71と、この送風ファン71の動作によって生ずる空気の流れ方向において、送風ファン71よりも上流側となる吸気側の空気流路を形成するダクトと、その下流側となる排気側の空気流路を形成するダクトとを備えている。
吸気側のダクトには、空気の流れ方向の最も上流となるダクト端に、空気が流入する吸気口81が設けられている。そして、本実施形態では、この吸気口81は、記録部14の近傍に位置するように配設され、記録部14において発生するインクミストを空気とともに吸引することによって、インクミストによる印刷品質の低下を抑制する。このため、吸引されたインクミストが送風ファン71に付着して送風ファン71を汚したり、あるいは送風ファン71を通過して排気側のダクトへ流れたりしないように、吸気側のダクトには、吸気口81から送風ファン71までの間の空気流路においてフィルター72が配設されている。
一方、排気側のダクトには、空気の流れ方向の最も下流となるダクト端に、空気が風となって送り出される送風口82が設けられている。そして、本実施形態では、送風部70は、この送風口82から、媒体搬送路である分岐搬送路24の少なくとも一部に対して、その一部の搬送路の延在方向と鋭角をなす方向に空気が風となって送り出される、すなわち送風されるように構成されている。
次に、図2および図3を参照して、送風部70の構成について詳しく説明する。なお、図2および図3は、図1に示すプリンター11において筐体12が取り外されたプリンター11の内部構造の一部を示す斜視図であり、図2および図3において図1に示す部材と同じ部材には同じ符号が付されている。
図2および図3に示すように、送風部70は、送風ファン71として例えばシロッコファンを有し、その吸気側のダクトとして、第1吸気ダクト73と第2吸気ダクト74とを備えている。第1吸気ダクト73は、一部が面取りされた略直方体形状を有し送風ファン71と連通している。送風ファン71と第1吸気ダクト73は幅方向Xにおいて各媒体搬送路(例えば分岐搬送路24)の外側に位置している。
第1吸気ダクト73には、幅方向Xを長手方向とし、記録部14の近傍であって記録部14に沿って延在する第2吸気ダクト74が第1吸気ダクト73と連通するように接続されている。そして、第2吸気ダクト74における記録部14と対向する面側の少なくとも一部が幅方向Xに長手方向を有して開口されている。この開口がインクミストを吸引可能な吸気口81として機能する。
また、第1吸気ダクト73には、吸気口81から空気とともに吸引されたインクミストが送風ファン71側へ流れないように抑制するフィルター72が備えられている。フィルター72には幅方向Xにおける両側面のうちの一方の側面に把持部72aが設けられ、この把持部72aを把持してフィルター72が幅方向Xに沿って第1吸気ダクト73に対して挿抜可能とされ、フィルター72あるいはフィルター72が有するフィルター部材の交換が可能とされている。
一方、送風部70は、送風ファン71に対する排気側のダクトとして、第1排気ダクト75と第2排気ダクト76とを備えている。第1排気ダクト75は送風ファン71に連結され、さらにこの第1排気ダクト75に対して、幅方向Xを長手方向とし、分岐搬送路24の幅方向Xの略全域に渡って延在する第2排気ダクト76が連結されている。第2排気ダクト76は、その下面側に開口を有し、送風ファン71から第1排気ダクト75を経由して第2排気ダクト76へ排出された空気は、この開口から分岐搬送路24に向けて送風される。すなわち、この第2排気ダクト76の開口は分岐搬送路24に対して空気を送風する送風口82である。
本実施形態では、第2排気ダクト76は、媒体搬送路の1つであってスイッチバック搬送路である分岐搬送路24の一部において、分岐搬送路24の上側を構成する上搬送路部材24A(図4参照)と、図示しない接着剤や固定ねじなどの固定部材を用いて接続されている。そして、分岐搬送路24の上搬送路部材24Aには、送風口82と重なる位置に、幅方向Xに長手方向を有する開口24H(図4参照)が形成されている。
また、第2排気ダクト76は、その端部が送風口82の長辺を形成する一対の壁であって、接続された分岐搬送路24の一部に対して、その一部の分岐搬送路24の延在方向と鋭角をなす内壁面を有する一対の傾斜壁76Aを有している。本実施形態では、この傾斜壁76Aは、その内壁面が記録部14側へ向かって先下がりの傾斜方向を有する傾斜面とされている(図4参照)。
さらに、本実施形態では、分岐搬送路24を第1の媒体搬送路としたとき、この第1の媒体搬送路を介して、当該第1の媒体搬送路とは異なる第2の媒体搬送路の一例としての媒体排出路25に対して、送風部70が送風した空気が送られる構成とされている。すなわち、分岐搬送路24には、送風口82から送風される空気の一部を通過させる通過構造が形成されている。そして送風口82から送風された空気は、その一部が、形成された通過構造によって分岐搬送路24を通過したのち媒体排出路25に対して送風される送風構造とされている。
図4を参照して、本実施形態での分岐搬送路24に形成された空気の通過構造、および媒体排出路25への空気の送風構造について説明する。なお、図4は、分岐搬送路24、媒体排出路25、および第2排気ダクト76の一部を拡大および切断した状態であって、斜め上方から見た状態を模式的に示した図である。
図4に示すように、第2排気ダクト76の一対の傾斜壁76Aが分岐搬送路24の上側を構成する上搬送路部材24Aと接続され、一対の傾斜壁76Aの端部の送風口82と重なるように分岐搬送路24の上側に開口24Hが形成されている。そして、分岐搬送路24の下側を構成する下搬送路部材24Bには、この送風口82と傾斜壁76Aの傾斜方向において対峙する位置に、搬送方向Yに長手方向を有する長円形状の孔であって空気が通過可能な開口部分24Kが、幅方向Xに複数並んで形成されている。この複数の開口部分24Kにおける隣り合う開口部分24K間にはそれぞれリブ24Rが形成されている。したがって、送風口82から分岐搬送路24に送風された空気はこの開口部分24Kを通過するとともに、分岐搬送路24を搬送される用紙Pはリブ24Rによって支持される。すなわち、この開口部分24Kが空気の通過構造であり、リブ24Rが用紙Pを支持する支持部である。
さらに、この開口部分24Kが形成された分岐搬送路24の下搬送路部材24Bと、この分岐搬送路24と重なるようにその下方に位置する媒体排出路25の上側を構成する上排出路部材25Aと、の間を接続する接続ダクト90が設けられている。接続ダクト90は、幅方向Xの両端において図示しない立壁を有するとともに、搬送方向Yにおいて所定の間隔をあけて設けられた一対の接続壁90Aを有している。一対の接続壁90Aは、幅方向Xに長手方向を有するとともに、その内壁面が、第2排気ダクト76の一対の傾斜壁76Aの内壁面と同一の面、もしくは平行な面とされている。換言すれば、接続壁90Aの内壁面の傾斜方向は、傾斜壁76Aの内壁面の傾斜方向と同じ方向、すなわち、記録部14側に向かって先下がりの方向とされている。
なお、本実施形態では、接続ダクト90は、分岐搬送路24の下搬送路部材24B、および媒体排出路25の上排出路部材25Aの双方に対して、図示しない接着剤や固定ねじなどの固定部材を用いて接続されている。もとより、接続ダクト90は、分岐搬送路24の下搬送路部材24B、および媒体排出路25の上排出路部材25Aのうちいずれか一方に接続される構成であってもよい。
媒体排出路25の上排出路部材25Aには、接続ダクト90が接続された部分において、一対の接続壁90A間に開口25Hが形成されている。したがって、分岐搬送路24と媒体排出路25とは、分岐搬送路24の下搬送路部材24Bに形成された開口部分24Kと、一対の接続壁90Aと、媒体排出路25の上排出路部材25Aに形成された開口25Hと、によって互いの間で空気が流通可能な連通状態で接続された構成とされている。
次に、送風部70を備えるプリンター11における作用を説明する。
図1および図4に示すように、プリンター11において、送風ファン71が動作(回転駆動)すると、吸気口81から空気が吸引される。そして、吸気口81から吸引された空気は第2排気ダクト76の送風口82から排気されることによって送風される。この送風口82から送風された空気は、上搬送路部材24Aに形成された開口24Hを通過して分岐搬送路24内へ風となって送られる。このとき、分岐搬送路24内へ風となって送られる空気は、その送風方向が第2排気ダクト76の一対の傾斜壁76Aの内壁面の傾斜方向となる。したがって、分岐搬送路24内へ風となって送られた空気のうち一部の空気は、下搬送路部材24Bに形成されたリブ24Rに吹き当たることによって、図4において白抜きの実線矢印で示すように、分岐搬送路24内を順搬送されて進入する用紙Pの搬送方向Yとは反対向きの向かい風F1となって送風される。
図1および図4に示すように、プリンター11において、送風ファン71が動作(回転駆動)すると、吸気口81から空気が吸引される。そして、吸気口81から吸引された空気は第2排気ダクト76の送風口82から排気されることによって送風される。この送風口82から送風された空気は、上搬送路部材24Aに形成された開口24Hを通過して分岐搬送路24内へ風となって送られる。このとき、分岐搬送路24内へ風となって送られる空気は、その送風方向が第2排気ダクト76の一対の傾斜壁76Aの内壁面の傾斜方向となる。したがって、分岐搬送路24内へ風となって送られた空気のうち一部の空気は、下搬送路部材24Bに形成されたリブ24Rに吹き当たることによって、図4において白抜きの実線矢印で示すように、分岐搬送路24内を順搬送されて進入する用紙Pの搬送方向Yとは反対向きの向かい風F1となって送風される。
なお、分岐搬送路24内を順搬送される用紙Pは、上搬送路部材24Aに形成された開口24Hを通過する際に、開口24Hにおいて斜め上方から送風される空気によって下搬送路部材24B側に押さえ付けられるので、その搬送方向Yの先端が開口24Hに入り込むことが抑制される。また、下搬送路部材24Bに押さえ付けらえる用紙Pは、リブ24Rによって支持され、円滑に搬送される。
一方、分岐搬送路24内へ風となって送られた空気のうちの一部は、分岐搬送路24の下搬送路部材24Bに形成された開口部分24Kを通過することにより接続ダクト90に流入する。接続ダクト90に流入した空気は、上排出路部材25Aに形成された開口25Hから媒体排出路25内へ送られる。すなわち、送風口82から送風された空気は、分岐搬送路24を介して媒体排出路25へ風となって送られる。
このとき、媒体排出路25内へ風となって送られる空気は、その送風方向が接続ダクト90の一対の接続壁90Aの内壁面の傾斜方向となる。したがって、媒体排出路25内へ風となって送られた空気は、媒体排出路25の下排出路部材25Bに吹き当たることによって、図4において白抜きの破線矢印で示すように、媒体排出路25内を媒体排出口26へ向かって搬送される用紙Pの搬送方向Yとは反対向きの向かい風F2となって送風される。
なお、媒体排出路25内を搬送される用紙Pは、上排出路部材25Aに形成された開口25Hを通過する際には、開口25Hにおいて斜め上方から送風される空気によって下排出路部材25B側に押さえ付けられるので、その搬送方向Yの先端が開口25Hに入り込むことが抑制される。
上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)分岐搬送路24(媒体搬送路)の少なくとも一部において、用紙Pの搬送方向Yとは反対向きの向かい風F1を送風するので、この分岐搬送路24(媒体搬送路)への送風によって、インクが付着した用紙Pを効果的に乾燥させることができる。
(1)分岐搬送路24(媒体搬送路)の少なくとも一部において、用紙Pの搬送方向Yとは反対向きの向かい風F1を送風するので、この分岐搬送路24(媒体搬送路)への送風によって、インクが付着した用紙Pを効果的に乾燥させることができる。
(2)1つの送風口82からの空気の送風によって、分岐搬送路24と媒体排出路25の複数(2つ)の媒体搬送路においてそれぞれ搬送される用紙Pに向かい風F1と向かい風F2とを送風できるので、媒体搬送路の数に応じて送風口の数を増やすことなく用紙Pを効果的に乾燥させることができる。
(3)分岐搬送路24においてリブ24Rによって用紙Pを搬送しつつ、分岐搬送路24に送風された空気を、その分岐搬送路24の開口部分24Kを介して媒体排出路25へ送風することによって、送風口82から送風された空気を、分岐搬送路24を介して媒体排出路25に送風することができる。
(4)順搬送によってスイッチバック搬送路である分岐搬送路24に進入する用紙Pに対して向かい風F1を送風するので、インクが付着した用紙Pを効果的に乾燥させることができる。
なお、上記実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、分岐搬送路24に対して送風する送風口82を第1の送風口としたとき、送風部70は、分岐搬送路24から逆搬送される用紙Pを再び記録部14へ搬送する第3の媒体搬送路としての第3媒体供給路23に向かい風を送風する第2の送風口を有することとしてもよい。本変形例について、図を参照して説明する。
・上記実施形態において、分岐搬送路24に対して送風する送風口82を第1の送風口としたとき、送風部70は、分岐搬送路24から逆搬送される用紙Pを再び記録部14へ搬送する第3の媒体搬送路としての第3媒体供給路23に向かい風を送風する第2の送風口を有することとしてもよい。本変形例について、図を参照して説明する。
図5に示すように、本変形例では、送風ファン71の排気側に連結された第1排気ダクト75は、第2排気ダクト76との連結部分とは異なる部分からダクトが延長された延長ダクト75Aを有している。そして、この延長ダクト75Aの延長端において、第2排気ダクト76と同様に、幅方向Xを長手方向とし第3媒体供給路23の幅方向Xの略全域に渡って延在する第3排気ダクト77が連結されている。
第3排気ダクト77は、その下面側に開口を有し、送風ファン71から第1排気ダクト75および延長ダクト75Aを経由して第3排気ダクト77へ排出された空気は、この開口から第3媒体供給路23に向けて送風される。すなわち、この開口は第3媒体供給路23に対して空気を送風する第2の送風口である送風口83として機能する。
本変形例では、第3排気ダクト77は、搬送経路20の1つであってスイッチバック搬送路である分岐搬送路24を逆搬送される用紙Pが、両面印刷時に搬送される第3の媒体搬送路としての第3媒体供給路23に接続される。そして、送風口83と重なるように、第3媒体供給路23を構成する供給路部材において幅方向Xに長手方向を有する図示しない開口を形成する。
また、第3排気ダクト77は、その端部が送風口83の長辺を形成する一対の壁であって、接続された第3媒体供給路23の一部に対して、その一部の第3媒体供給路23の延在方向と鋭角をなす内壁面を有する一対の傾斜壁77Aを有している。本実施形態では、この傾斜壁77Aは、図5に示すように、その内壁面が分岐搬送路24側へ向かって先下がりの傾斜方向を有する傾斜面とされている。
次に、本変形例における作用を説明する。
図5に示すように、送風部70において送風ファン71が動作(回転駆動)すると、吸気口81から空気が吸引され、吸引された空気は第1排気ダクト75に送風される。第1排気ダクト75に送風された空気は、その一部が第2排気ダクト76へ流れて第1の送風口である送風口82から送風される。
図5に示すように、送風部70において送風ファン71が動作(回転駆動)すると、吸気口81から空気が吸引され、吸引された空気は第1排気ダクト75に送風される。第1排気ダクト75に送風された空気は、その一部が第2排気ダクト76へ流れて第1の送風口である送風口82から送風される。
一方、第1排気ダクト75から延長ダクト75Aへ流れた空気は、第3媒体供給路23の供給路部材に形成された開口を介して、第2の送風口である送風口83から第3媒体供給路23内へ送風される。このとき、第3媒体供給路23内へ送風される空気は、その送風方向が第3排気ダクト77の一対の傾斜壁77Aの内壁面の傾斜方向となり、第3媒体供給路23の供給路部材に吹き当たることによって、第3媒体供給路23内において、記録部14へ向かって搬送される用紙Pの搬送方向Yとは反対向きの向かい風となって送風される。
この変形例によれば、上記実施形態での効果(1)〜(4)に加えて次の効果を得る。
(5)第1の媒体搬送路である分岐搬送路24に対して順搬送される用紙Pに対して向かい風を送風するとともに、その用紙Pが分岐搬送路24に対して逆搬送されることによって第3の媒体搬送路である第3媒体供給路23を搬送される際においても、その搬送方向Yに対して逆方向となる向かい風を送風することができる。
(5)第1の媒体搬送路である分岐搬送路24に対して順搬送される用紙Pに対して向かい風を送風するとともに、その用紙Pが分岐搬送路24に対して逆搬送されることによって第3の媒体搬送路である第3媒体供給路23を搬送される際においても、その搬送方向Yに対して逆方向となる向かい風を送風することができる。
・上記実施形態において、送風部70は、必ずしも分岐搬送路24に対して空気を送風することにより、分岐搬送路24を介して、当該分岐搬送路24とは異なる媒体排出路25(第2の媒体搬送路)に対して空気を送風するようにしなくてもよい。この変形例について図を参照して説明する。
図6に示すように、本変形例では、図5に示す変形例と同様に、第1排気ダクト75から延長された延長ダクト75Aの延長端において連結された第3排気ダクト77を備える。そして、さらに、本変形例では、第2排気ダクト76と同様に、幅方向Xを長手方向とし、媒体排出路25の幅方向Xの略全域に渡って延在する第4排気ダクト78が第1排気ダクト75に対して連通状態で連結されている。
この第4排気ダクト78は、上記実施形態における接続ダクト90と同機能を有し、媒体排出路25内へ、その上排出路部材25Aに形成された開口25Hから空気(排気)を送風する。すなわち、第1排気ダクト75に排出された空気は第4排気ダクト78に送られ、そのダクト端部において形成された幅方向Xを長手方向とする開口を送風口84として、媒体排出路25を搬送される用紙Pの搬送方向Yとは反対方向の風を送風口84から送風する。
このように、図6に示す変形例によれば、複数の媒体搬送路に対して、1つの吸気口81から吸引した空気をそれぞれの媒体搬送路に対応して設けられた送風口から送ることによって、それぞれの媒体搬送路を搬送される用紙Pの搬送方向Yとは反対方向の向かい風を送風することができる。
なお、図6に示す変形例において、搬送経路20が有する複数の媒体搬送路のうちの1つの媒体搬送路に対して向かい風を送風する場合は、送風対象となるその媒体搬送路に対して配設された排気ダクトの送風口から送風するようにしてもよい。この場合は、例えば、第1排気ダクト75内に空気流路を切り換える図示しない弁機構を設け、送風部70は、その弁機構の切り替えによって、送風ファン71から排出される空気を、第2排気ダクト76、第3排気ダクト77、および第4排気ダクト78のうちの何れかに向かって送風するようにすればよい。
・上記実施形態において、分岐搬送路24に設けられた空気の通過構造としての開口部分24Kは、必ずしもその形状が搬送方向Yを長手方向とし、幅方向に複数並んだ長円形状の孔でなくてもよい。ここでは図示による説明は省略するが、例えば、開口部分24Kは、搬送方向Yおよび幅方向において等間隔で並んだ複数の円形孔であってもよい。また、リブ24Rの形状も平板状ではなく、媒体搬送路の内側に向かって凸状態とされた形状であってもよい。
・上記実施形態において、1つの送風口から3つ以上の媒体搬送路に対して空気が送風されるようにしてもよい。例えば、上記実施形態において、媒体排出路25の下方に重なるように他の媒体搬送路が設けられている場合は、送風口82から送風される空気が、分岐搬送路24と媒体排出路25と他の媒体搬送路との3つの媒体搬送路に送風されるようにしてもよい。なお、この場合は、媒体排出路25と他の媒体搬送路との間において、分岐搬送路24に形成された空気の通過構造、および媒体排出路25への空気の送風構造と同様な構造を形成すればよい。
・上記実施形態において、送風部70は、用紙Pが分岐搬送路24を逆搬送される際に、第2排気ダクト76の送風口82から空気を送風してもよいし、空気の送風を停止するようにしてもよい。なお、空気の送風を停止する場合は、第2排気ダクト76に空気の流れを遮る弁などの遮断機構を備え、その遮断機構を用紙Pが分岐搬送路24を逆搬送される際に動作させて送風を遮断するようにすればよい。
・上記実施形態において、送風部70は、媒体搬送路の全体に渡って、用紙Pの搬送方向Yとは反対向きの向かい風を送風するようにしてもよい。例えば媒体搬送路としての媒体排出路25において、その媒体排出路25の全体に渡って送風するようにしてもよい。すなわち、ここでは図示を省略するが、第2排気ダクト76を、送風口82が媒体排出口26と対峙するように配設し、送風口82から送風される空気が、媒体排出口26から媒体排出路25の全体を流れるようにすればよい。
・上記実施形態において、送風部70は、複数の媒体搬送路のうちの分岐搬送路24に対して送風口82から空気を送風することにより、分岐搬送路24を介することなく、媒体排出路25に対して空気を送風するようにしてもよい。例えば、図1において、送風口82を媒体排出口26と対向する位置に配設し、送風口82から送風される空気が、媒体排出路25と分岐搬送路24の双方に流入するようにしてもよい。こうすれば、分岐搬送路24に対して向かい風F1を、また媒体排出路25に対して向かい風F2を、ほぼ同時に送風することができる。
・上記実施形態において、記録部14は、用紙Pの幅方向Xの略全域に渡ってインクを吐出可能な液体吐出ヘッドを備える所謂ラインヘッドの構成に限らない。例えば、記録部14は、用紙Pの搬送方向Yと交差する方向に往復移動するキャリッジにインクを吐出する液体吐出ヘッドを備える所謂シリアルヘッドの構成であってもよい。
・上記実施形態において、記録部14から吐出する記録液であるインクの供給元は、例えばプリンター11の筐体12の外部に設けられる所謂外付けタイプのインク収容体であってもよい。外付けタイプのインク収容体の場合はインクの容量を大きくできるので、記録部14からより多くのインクの吐出を行うことが可能である。
・上記実施形態において、記録装置としてのプリンター11は、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して吐出できる固体を含む)を噴射したり吐出したりして記録を行う流体吐出装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を吐出して印刷を行う液状体吐出装置であってもよい。また、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を吐出する流状体吐出装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を吐出する粉粒体吐出装置(例えばトナージェット式印刷装置)であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体吐出装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
11…プリンター(記録装置の一例)、12…筐体、14…記録部、20…搬送経路、23…媒体供給路(第3の媒体搬送路)、24…分岐搬送路(第1の媒体搬送路)、25…媒体排出路(第2の媒体搬送路)、24K…開口部分、24R…リブ(支持部)、70…送風部、82,83,84…送風口、Y…搬送方向、F1,F2…向かい風、P…用紙(媒体の一例)。
Claims (5)
- 媒体に液体を吐出して記録を行う記録部と、
前記記録部により記録された前記媒体が搬送される媒体搬送路と、
送風口を有し、当該送風口から空気を送風することによって、前記媒体搬送路の少なくとも一部に対して、当該媒体搬送路を搬送される前記媒体の搬送方向とは反対向きの向かい風を送風する送風部と、
を備える記録装置。 - 前記媒体搬送路は複数設けられ、
前記送風部は、前記送風口から空気を送風することにより、前記複数の媒体搬送路のうちの第1の媒体搬送路に対して前記向かい風を送風するとともに、前記第1の媒体搬送路を介して、当該第1の媒体搬送路とは異なる第2の媒体搬送路に対して、前記媒体の搬送方向とは反対向きの向かい風を送風する請求項1に記載の記録装置。 - 前記第1の媒体搬送路には、搬送される前記媒体を支持する複数の支持部が設けられるとともに、当該複数の支持部における隣り合う支持部間に、空気が通過可能な開口部分が設けられ、
前記送風口から送風された空気は、前記第1の媒体搬送路の前記開口部分を通過して前記第2の媒体搬送路へ送風されることによって、前記第1の媒体搬送路を介して、当該第1の媒体搬送路とは異なる前記第2の媒体搬送路に対して送風される請求項2に記載の記録装置。 - 前記第1の媒体搬送路は、前記記録部により記録された前記媒体が前記搬送方向へ順搬送された後、前記搬送方向とは反対方向へ逆搬送されるスイッチバック搬送路であり、
前記送風部は、前記第1の媒体搬送路において前記順搬送される前記媒体に対して前記向かい風を送風する請求項2または3に記載の記録装置。 - 前記第1の媒体搬送路から逆搬送される前記媒体を前記記録部へ搬送する第3の媒体搬送路が設けられ、
前記送風部は、前記第1の媒体搬送路に対して前記向かい風を送風する前記送風口を第1の送風口としたとき、前記第3の媒体搬送路に前記向かい風を送風する第2の送風口を有する請求項4に記載の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014194908A JP2016064585A (ja) | 2014-09-25 | 2014-09-25 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014194908A JP2016064585A (ja) | 2014-09-25 | 2014-09-25 | 記録装置 |
Publications (1)
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JP2016064585A true JP2016064585A (ja) | 2016-04-28 |
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ID=55803875
Family Applications (1)
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JP2014194908A Pending JP2016064585A (ja) | 2014-09-25 | 2014-09-25 | 記録装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2016064585A (ja) |
-
2014
- 2014-09-25 JP JP2014194908A patent/JP2016064585A/ja active Pending
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