JP2016063724A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】高容量型の電池と高出力型の電池を有する電源システムを備えた車両において、高容量型の電池が劣化によって外部充電時に車両に蓄電される電力量の減少を緩和することができる車両を提供する。【解決手段】PHV電池BBの蓄電容量は、HV電池BA蓄電容量よりも大きく、HV電池BAの出力可能な最大電力は、PHV電池BBの出力可能な最大電力よりも大きい。充電器51は、PHV電池BBおよびHV電池BAを外部充電する。制御装置30は、PHV電池BBの電池容量が所定値を超えるときには、PHV電池BBのみを外部充電可能に設定し、PHV電池BBの電池容量が所定値以下のときには、PHV電池BBとHV電池BAを外部充電可能に設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に関し、特に複数の蓄電池を搭載する車両に関する。
たとえば、特許文献1(特開2009−044862号公報)には、複数の二次電池の劣化度合いを推定し、推定結果に基づいて、各二次電池への要求充放電電力の配分を変更して、電池の寿命を向上させる技術が開示されている。
特開2009−044862号公報
高容量型の電池と高出力型の電池を有する電源システムを備えた車両において、車両外部の電源を用いた充電(以下、「外部充電」という。)時に、従来は、高容量型の電池のみが充電されていた。
しかしながら、高容量型の電池が年月とともに劣化すると、高容量型の電池の容量が減少する。その結果、外部充電によって車両に蓄電される電力が減少し、外部充電を実行することによって車両全体で使用可能となる電力が低下することが問題となる。
それゆえに、本発明の目的は、高容量型の電池と高出力型の電池を有する電源システムを備えた車両において、外部充電実行後に車両全体で使用可能となる電力が、高容量型の電池の劣化によって減少するのを緩和することができる車両を提供することである。
本発明の車両は、負荷と接続される第1蓄電池および第2蓄電池と、第1蓄電池および第2蓄電池を外部充電するための充電装置と、第1蓄電池の電池容量が所定値を超えるときには、第1蓄電池のみを外部充電可能に設定し、第1蓄電池の電池容量が所定値以下のときには、第1蓄電池と第2蓄電池を外部充電可能に設定する制御装置とを備える。第1蓄電池の蓄電容量は、第2蓄電池の蓄電容量よりも大きく、第2蓄電池の出力可能な最大電力は、第1蓄電池の出力可能な最大電力よりも大きい。
この構成によって、第1蓄電池の劣化が進み電池容量が所定値以下となると、第1蓄電池と第2蓄電池の両方を外部充電可能に設定するので、外部充電実行後に車両全体で使用可能となる電力が低下するのを緩和できる。
好ましくは、制御装置は、第1蓄電池の電池容量が所定値を超えるときには、さらに、第1蓄電池の劣化による電池容量の減少に応じて、第1蓄電池の外部充電時の上限SOCを増加させる。
第1蓄電池の劣化によって、外部充電後の第1蓄電池の電池容量が減少するが、この構成により、第1蓄電池の上限SOCが増加することによって、外部充電後の第1蓄電池の蓄電量が減少しないようにできる。
好ましくは、制御装置は、第1蓄電池の電池容量が所定値以下のときには、さらに、第1蓄電池の劣化による電池容量の減少に応じて、第2蓄電池の外部充電時の上限SOCを増加させる。
この構成により、第2蓄電池の上限SOCが増加することによって、第2蓄電池の蓄電量を増加するので、第1蓄電池の劣化による外部充電後の車両全体の蓄電量の減少を緩和することができる。
好ましくは、制御装置は、第1蓄電池の電池容量が所定値以下のときには、さらに、第1蓄電池の劣化による電池容量の減少に応じて、第2蓄電池のSOC中心を減少させる。
この構成により、第2蓄電池のSOC中心が減少することによって、車両走行時の第2蓄電池の使用可能容量が増加するので、第1蓄電池の劣化による外部充電後の車両全体の使用可能な電力の低下を緩和することができる。
本発明の車両は、負荷と接続される第1蓄電池および第2蓄電池と、第1蓄電池および第2蓄電池を外部充電するための充電装置と、制御装置とを備える。制御装置は、第1蓄電池の電池容量が所定値を超えるときには、第1蓄電池のみを外部充電可能に設定するとともに、第1蓄電池の劣化による電池容量の減少に応じて第1蓄電池の外部充電時の上限SOCを増加させる。制御装置は、第1蓄電池の電池容量が所定値以下のときには、第1蓄電池と第2蓄電池を外部充電可能に設定するとともに、第1蓄電池の劣化による電池容量の減少に応じて第2蓄電池の外部充電時の上限SOCを増加させ、かつ前記第1蓄電池の外部充電時の上限SOCを固定する。
この構成により、第1蓄電池の劣化の進行に伴って、第1蓄電池の上限SOCを増加、第2蓄電池の上限SOCの増加を段階的に実行することによって、外部充電実行後に車両全体で使用可能となる電力が第1蓄電池の劣化によって変化しないようにすることができる。
本発明の車両によれば、第1蓄電池が劣化しても、外部充電実行後に車両全体で使用可能となる電力が低下するのを緩和できる。
本発明の実施の形態に係る車両の構成の一例を示す図である。 第1の実施形態におけるPHV電池BBの劣化と、外部充電の制御を説明するための図である。 第1の実施形態における外部充電の制御手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるPHV電池BBの劣化と、外部充電の制御を説明するための図である。 第2の実施形態における外部充電の制御手順を示すフローチャートである。 変形例の車両の構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る車両の構成の一例を示す図である。
図1を参照して、車両1は、HV電池BAと、PHV電池BBと、昇圧コンバータ12A,12Bと、平滑用コンデンサC1,C2,CHと、電圧センサ10A,10Bと、電流センサ11A,11Bと、インバータ14,22と、エンジン4と、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割機構3と、車輪2と、制御装置30とを含む。
HV電池BA、PHV電池BBは、充放電可能な蓄電池である。HV電池BA、PHV電池BBに蓄積された電力は、主として車両1の駆動力の発生に用いられる。HV電池BA、PHV電池BBとして、たとえば、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池、あるいは電気二重層コンデンサ等の大容量キャパシタなどを用いることができる。
HV電池BAは、高出力型電池であり、PHV電池BBは、高容量型電池である。高出力型電池であるHV電池BAの出力可能な最大電力は、高容量型電池であるPHV電池BBの出力可能な最大電力よりも大きい。高容量型電池であるPHV電池BBの蓄電容量は、高出力型電池であるHV電池BAの蓄電容量よりも大きい。
PHV電池BBは、たとえば、EV(Electric Vehicle)走行モードで車両を走行させるときに用いることができる。EV走行モードでは、主としてPHV電池BBの電力を用いて車両1が走行されるが、車両1の要求出力が大きい場合に、HV電池BAの電力を併用して車両を走行させることができる。
HV電池BAは、たとえば、HV(Hybrid Vehicle)走行モードで車両を走行させるときに用いることができる。HV走行モードでは、HV電池BAから出力された電気エネルギと、エンジン4で生成された運動エネルギとを用いながら、車両1を走行させるが、車両1の要求出力が大きい場合に、PHV電池BBの電力を併用して車両1を走行させることができる。
平滑用コンデンサC1は、電源ラインPL1Aと電源ラインSL2Aの間に接続される。昇圧コンバータ12Aは、平滑用コンデンサC1の両端間の電圧VLAを昇圧する。
平滑用コンデンサC2は、電源ラインPL1Bと電源ラインSL2Bの間に接続される。昇圧コンバータ12Bは、平滑用コンデンサC2の両端間の電圧VLBを昇圧する。
平滑用コンデンサCHは、昇圧コンバータ12A,12Bによって昇圧された電圧を平滑化する。
インバータ14は、昇圧コンバータ12Bまたは12Aから与えられる直流電圧を三相交流電圧に変換して、その三相交流電圧をたとえばエンジン4を始動させるために、モータジェネレータMG1に出力する。インバータ14は、エンジン4から伝達される動力によってモータジェネレータMG1で発電された電力を昇圧コンバータ12Aおよび12Bに戻す。このとき昇圧コンバータ12Aおよび12Bは、降圧回路として動作するように制御装置30によって制御され、モータジェネレータMG1で発電された電力が、回生電力として、HV電池BAに供給され、HV電池BAは、回生電力を蓄えることができる。
インバータ22は、昇圧コンバータ12Bまたは12Aから与えられる直流電圧を三相交流電圧に変換して、その三相交流電圧をたとえばエンジン4を始動させるために、モータジェネレータMG2に出力する。インバータ22は、エンジン4から伝達される動力によってモータジェネレータMG2で発電された電力を昇圧コンバータ12Aおよび12Bに戻す。このとき昇圧コンバータ12Aおよび12Bは、降圧回路として動作するように制御装置30によって制御され、モータジェネレータMG1で発電された電力が、回生電力として、HV電池BAに供給され、HV電池BAは、回生電力を蓄えることができる。
動力分割機構3は、エンジン4とモータジェネレータMG1,MG2に結合されてこれらの間で動力を分配する機構である。
車両1は、さらに、HV電池BAの正極側に設けられるシステムメインリレーSMRBと、HV電池BAの負極側に設けられるシステムメインリレーSMRGとを含む。
システムメインリレーSMRBは、HV電池BAの正極と電源ラインPL1との間に接続される。システムメインリレーSMRGは、HV電池BAの負極と電源ラインSL2Aとの間に接続される。システムメインリレーSMRB,SMRGは、制御装置30から与えられる制御信号にそれぞれ応じて導通/非導通状態が制御される。
電圧センサ10Aは、HV電池BAの端子間の電圧VBAを測定する。電流センサ11Aは、HV電池BAに流れる電流IBAを測定する。電圧センサ10Aおよび電流センサ11Aは、HV電池BAの充電状態(SOC:State Of Charge)を監視するために設けられる。
制御装置30は、走行時において、HV電池BAのSOCが、充電制御と放電制御の切替を定めるSOC中心よりも低いときには、運転者が要求する動力を出力した上で余裕がある場合に、HV電池BAを充電し、現在のHV電池BAのSOCがSOC中心よりも高いときには、HV電池BAを積極的に放電する。
車両1は、さらに、PHV電池BBの正極側に設けられるシステムメインリレーSM1Bと、PHV電池BBの負極側に設けられる接続部であるシステムメインリレーSRとを含む。
システムメインリレーSM1Bは、PHV電池BBの正極と電源ラインPL1Bとの間に接続される。システムメインリレーSRは、PHV電池BBの負極と電源ラインSL2Bとの間に接続される。システムメインリレーSM1B,SRは、制御装置30から与えられる制御信号にそれぞれ応じて導通/非導通状態が制御される。
電圧センサ10Bは、PHV電池BBの端子間の電圧VBBを測定する。電流センサ11Bは、PHV電池BBに流れる電流IBBを測定する。電圧センサ10Bおよび電流センサ11BはPHV電池BBの充電状態(SOC)を監視するために設けられる。
以下では充電状態(SOC)は、HV電池BAまたはPHV電池BBの「残存容量」を表わすものとする。たとえば、HV電池BAが満充電状態のときに、HV電池BAのSOCが100%と定義される。HV電池BAが完全に放電した状態のときにHV電池BAのSOCが0%と定義される。HV電池BAに蓄積された電力に応じて、HV電池BAのSOCが0%から100%までの間で変化する。
電源ラインSL2A,SL2Bは、昇圧コンバータ12A,12Bを経由して、インバータ14および22側に延びている。
制御装置30は、昇圧コンバータ12A,12Bに対して昇圧指示を行なう制御信号、降圧指示を行なう制御信号を出力する。
さらに、制御装置30は、インバータ14に対して昇圧コンバータ12A,12Bの出力である直流電圧を、モータジェネレータMG1を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示を行なうための制御信号を出力する。制御装置30は、モータジェネレータMG1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して、その直流電圧を昇圧コンバータ12A,12B側に戻す回生指示を行なうための制御信号を出力する。同様に、制御装置30は、インバータ22に対して昇圧コンバータ12A,12Bの出力である直流電圧をモータジェネレータMG2を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示を行なうための制御信号を出力する。制御装置30は、モータジェネレータMG2で発電された交流電圧を直流電圧に変換して、その直流電圧を昇圧コンバータ12A,12B側に戻す回生指示を行なうための制御信号を出力する。
なお、モータジェネレータMG1,MG2と、インバータ14,22と、昇圧コンバータ12A,12Bと、システムメインリレーSMRB、SMRG,SM1B、SRとは、HV電池BA、およびPHV電池BBに蓄積された電力により車両1の駆動力を発生させる負荷を構成する。
この車両1は、蓄電池(すなわちHV電池BA,PHV電池BB)を車両1の外部の電源から充電(外部充電)が可能に構成されている。このために、車両1は、さらに、電力入力インレット50と、充電器51と、充電器51の出力CH1,CH2が接続される電力入力チャネルとを含む。
電力入力インレット50は、車両の外部の商用電源90(たとえば交流100V)をこの車両1に接続するための端子である。そして、この車両1においては、電力入力インレット50に接続される車両1の外部の商用電源90からHV電池BAおよびPHV電池BBのうちの一方または両方を充電することができる。
充電器51は、車両1の外部から与えられる電力を受けて、HV電池BAおよびPHV電池BBに対してそれぞれ第1、第2の充電電力を同時に供給することが可能である。充電器51は、第1の充電電力をHV電池BAに出力する第1の出力CH1と、第2の充電電力をPHV電池BBに出力する第2の出力CH2とを含む。
第1の出力CH1は、HV電池BAと昇圧コンバータ12Aとの間のシステムメインリレーSMRB,SMRGとは別経路で、充電リレー91,92を介してHV電池BAに接続される。
第2の出力CH2は、PHV電池BBと昇圧コンバータ12Bとの間のシステムメインリレーSR1B,SRとは別経路で、充電リレー93,94を介してPHV電池BBに接続される。
充電リレー91,92,93,94のオン/オフは、制御装置30からの制御信号によって切り替えられる。充電リレー91,92がオン状態であるとき、HV電池BAの外部充電が可能となる。充電リレー91,92がオフ状態であるとき、HV電池BAの外部充電が不可能となる。充電リレー93,94がオン状態であるとき、PHV電池BBの外部充電が可能となる。充電リレー93,94がオフ状態であるとき、PHV電池BBの外部充電が不可能となる。
ここで、従来の問題点について説明する。従来は、制御装置30は、外部充電時には、蓄電容量が大きい高容量型のPHV電池BBのみが充電されるように制御していた。しかしながら、PHV電池BBが年月とともに劣化するとPHV電池BBの電池の容量が減少する。その結果、外部充電によって車両に蓄電される電力量が減少し、外部充電を実行することによって車両全体で使用可能となる電力量が低下するという問題が生じる。
そこで、本実施の形態では、制御装置30は、PHV電池BBの劣化が進むまでは、外部充電時にPHV電池BBのみを充電するように制御する。制御装置30は、PHV電池BBの劣化が進んだ後は、外部充電による蓄電量の減少を緩和するため、外部充電時にPHV電池BBとHV電池BAの両方を充電するように制御する。
外部充電時に、PHV電池BBのみを充電する場合には、制御装置30は、充電リレー91,92をオフ状態とし、充電リレー93,94をオン状態とするとともに、充電器51の第2の出力CH2から第2の充電電力を出力させる。この場合には、車両1の外部から与えられる電力のすべてが第2の充電電力となる。制御装置30は、PHV電池BBのSOCがPHV電池BBの上限SOCに達したら、充電器5からの第2の充電電力の出力を停止させる。
外部充電時に、HV電池BAとPHV電池BBの両方を充電する場合には、制御装置30は、まず、充電リレー91,92をオン状態とし、充電リレー93,94をオフ状態とするとともに、充電器51の第1の出力CH1から第1の充電電力を出力させる。この場合には、車両1の外部から与えられる電力のすべてが第1の充電電力となる。制御装置30は、HV電池BAのSOCがHV電池BAの上限SOCに達したら、充電器5からの第1の充電電力の出力を停止させる。HV電池BAの充電が終了後、制御装置30は、充電リレー93,94をオン状態とし、充電リレー91,92をオフ状態とするとともに、充電器51の第2の出力CH2から第2の充電電力を出力させる。この場合には、車両1の外部から与えられる電力のすべてが第2充電電力となる。制御装置30は、PHV電池BBのSOCがPHV電池BBの上限SOCに達したら、充電器5からの第2の充電電力の出力を停止させる。
なお、これに代えて、外部充電時に、HV電池BAとPHV電池BBの両方を充電する場合には、制御装置30は、充電リレー91,92、93、94をオン状態とし、充電器51の第1の出力CH1から第1の充電電力を出力させるとともに、充電器51の第2の出力CH2から第2の充電電力を出力させるものとしてもよい。この場合には、車両1の外部から与えられる電力が第1充電電力と第2充電電力とに分配される。
図2は、第1の実施形態におけるPHV電池BBの劣化と、外部充電の制御を説明するための図である。
図2に示すように、PHV電池BBの電池容量は年月とともに減少する。
PHV電池BBの電池容量がTH1(kWh)を超えている場合には、PHV電池BBの外部充電時の上限SOCは、固定値yb1(たとえば、80%)に維持される。つまり、PHV電池BBは、満充電状態のyb1まで充電される。このように固定値yb1に維持されるのは、この範囲では、PHV電池BBの劣化に伴うPHV電池BBの電池容量の低下量が少ないため、外部充電時の車両の蓄電量の低下量が無視できるほど少ないためである。
PHV電池BBの電池容量がTH1以下となったときには、PHV電池BBの蓄電量が減少しないように、PHV電池BBの電池容量の減少に応じた分だけ、PHV電池BBの外部充電時の上限SOCを増加させる。これにより、PHV電池BBが劣化しても、外部充電実行後のPHV電池BBの蓄電量、つまり使用可能な電力を一定に維持することができる。その結果、外部充電実行後の車両全体の使用可能な電力を一定に維持することができる。
PHV電池BBの外部充電時の上限SOCがyb2(たとえば、100%)となるときの、PHV電池BBの電池容量をTH2(kWh)とする。
PHV電池BBの蓄電量の減少を補うために、PHV電池BBの電池容量がTH2以下になると、HV電池BAを外部充電可能に設定する。
PHV電池BBの電池容量がTH2のときのHV電池BAの外部充電時の上限SOCをya1とする。PHV電池BBの電池容量がTH2から減少すると、PHV電池BBの蓄電量の減少を補うために、PHV電池BBの電池容量の減少に応じた分だけ、HV電池BAの外部充電時の上限SOCを増加させる。これによって、PHV電池BBが劣化しても、外部充電実行後のHV電池BAの蓄電量、つまり使用可能な電力が増加する。その結果、外部充電実行後の車両全体の使用可能な電力を一定に維持することができる。
PHV電池BBの電池容量がTH3(kWh)に達したときの、HV電池BAの外部充電時の上限SOCがya2(たとえば、100%)とする。
HV電池BAの上限SOCをya2より大きくすると、過充電によりHB電池BAの劣化が早くなるため、PHV電池BBの電池容量がTH3以下でのHV電池BAの外部充電時の上限SOCをya2に固定する。つまり、HV電池BAの保護が優先され、外部充電後の車両全体の使用可能な電力量の低下は許容される。
上記において、PHV電池BBの電池容量がTH2よりも大きい場合に、HV電池BAを外部充電不可能に設定するのは、PHV電池BBのみを外部充電するだけで、車両全体の使用可な電力(たとえば、所望の走行距離)を確保することができるためである。また、外部充電後の車両全体の使用可能な電力量を年月を通じてできるだけ一定に保ち、車両の性能を一定に保つのが好ましい場合があるためである。
図3は、第1の実施形態における外部充電の制御手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS100において、制御装置30は、PHV電池BBの電池容量を検出する。たとえば、PHV電池BBを一度充電率が0%になるまで放電した後に、満充電状態まで充電した際の充電電流積算値を用いて、PHV電池BBの電池容量を検出することができる。
PHV電池BBの容量が閾値TH1を超える場合(ステップS101:YES)には、処理がステップS102に進む。
ステップS102において、制御装置30は、PHV電池BBの外部充電時の上限SOCを固定値yb1に設定する。
ステップS103において、制御装置30は、PHV電池BBを外部充電可能に設定する。
ステップS104において、制御装置30は、HV電池BAを外部充電不可に設定する。
一方、PHV電池BBの容量が閾値TH2(PHV電池BBの上限SOCがyb2となるときのPHV電池BBの容量として予め求めた値)を超え、かつ閾値TH1以下の場合(ステップS101:NO、ステップS105:YES)には、処理がステップS106に進む。
ステップS106において、制御装置30は、PHV電池BBの容量の減少に応じて、PHV電池BBの外部充電時の上限SOCを増加させることによって、外部充電実行後のPHV電池BBの蓄電量、つまり使用可能な電力を一定に維持する。
具体的には、制御装置30は、PHV電池BBの容量がTH1のときのPHV電池BBの外部充電後の使用可能な電力P1と、PHV電池BBの容量がx(TH1≦x≦TH2)のときのPHV電池BBの外部充電後の使用可能な電力Pxとが同一となるように定めたマップ1を用いて、現在のPHV電池BBの容量に対するPHV電池BBの外部充電時の上限SOCを求める。
ステップS107において、制御装置30は、PHV電池BBを外部充電可能に設定する。
ステップS108において、制御装置30は、HV電池BAを外部充電不可に設定する。
一方、PHV電池BBの容量が閾値TH3(HV電池BAの上限SOCがya2となるときのPHV電池BBの容量として予め求めた値)を超え、かつ閾値TH2以下の場合(ステップS101:NO、ステップS105:NO、ステップS109:YES)には、処理がステップS110に進む。
ステップS110において、制御装置30は、PHV電池BBの外部充電時の上限SOCを上限限界値yb2(上述のマップ1を用いて求めることができる、PHV電池BBの容量がTH2のときのPHV電池BBの外部充電時の上限SOC)に設定する。
ステップS111において、制御装置30は、PHV電池BBを外部充電可能に設定する。
ステップS112において、制御装置30は、HV電池BAを外部充電可能に設定する。
ステップS113において、制御装置30は、PHV電池BBの容量の減少に応じて、HV電池BAの外部充電時の上限SOCを増加させる。
具体的には、制御装置30は、PHV電池BBの容量がx(TH2≦x≦TH3)のときのPHV電池BBの外部充電後の使用可能な電力とPHV電池BBの容量がTH2のときのPHV電池BBの外部充電後の使用可能な電力との差dbと、PHV電池BBの容量がxのときのHV電池BAの外部充電後の使用可能な電力PAとが同一となるように定めたマップ2を用いて、現在のPHV電池BBの容量に対するHV電池BAの外部充電時の上限SOCを求める。
PHV電池BBの容量が閾値TH3以下の場合(ステップS101:NO、ステップS105:NO、ステップS109:NO)には、処理がステップS114に進む。
ステップS114において、制御装置30は、PHV電池BBの外部充電時の上限SOCを上限限界値yb2に設定する。
ステップS115において、制御装置30は、PHV電池BBを外部充電可能に設定する。
ステップS116において、制御装置30は、HV電池BAを外部充電可能に設定する。
ステップS117において、制御装置30は、HV電池BAの外部充電時の上限SOCを上限限界値ya2(上述のマップ2を用いて求めることができる、PHV電池BBの容量がTH3のときのHV電池BAの外部充電時の上限SOC)に設定する。
ステップS118において、制御装置30は、充電器51を制御して外部充電を実行させる。制御装置30は、PHV電池BBのみが外部充電可能に設定されている場合には、充電リレー91,92をオフ状態とし、充電リレー93,94をオン状態とするとともに、充電器51の第2の出力CH2から第1の充電電力を出力させる。制御装置30は、PHV電池BBのSOCがPHV電池BBの上限SOCに達すると、外部充電を終了する。
制御装置30は、HV電池BAとPHV電池BBの両方が外部充電可能に設定されている場合には、充電リレー91,92をオン状態とし、充電リレー93,94をオフ状態とするとともに、充電器51の第1の出力CH1から第1の充電電力を出力させる。制御装置30は、HV電池BAのSOCがHV電池BAの上限SOCに達すると、HV電池BAへの外部充電を終了する。その後、制御装置30は、充電リレー93,94をオン状態とし、充電リレー91,92をオフ状態とするとともに、充電器51の第2の出力CH2から第2の充電電力を出力させる。制御装置30は、PHV電池BBのSOCがPHV電池BBの上限SOCに達すると、外部充電を終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、PHV電池の電池容量が所定値(TH2)を超えるときには、PHV電池のみを外部充電可能に設定するとともに、PHV電池の劣化による電池容量の減少に応じてPHV電池の外部充電時の上限SOCを増加させる。また、PHV電池の電池容量が所定値(TH2)以下のときには、PHV電池とHV電池を外部充電可能に設定するとともに、PHV電池の劣化による電池容量の減少に応じてHV電池の外部充電時の上限SOCを増加させる。これにより、外部充電実行後に車両全体で使用可能となる電力がPHV電池の劣化によって変化しないようにすることができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、外部充電実行後に車両全体で使用可能となる電力がPHV電池の劣化によって変化しないようにするために、PHV電池の容量がTH2以下のときに、PHV電池の容量の減少に応じて、HV電池BAの上限SOCを増加させる構成について説明した。これに対して、本実施の形態では、HV電池BAの上限SOCは一定値であるとし、代わりに、HV電池BAのSOC中心を減少させる構成について説明する。
図4は、第2の実施形態におけるPHV電池BBの劣化と、外部充電の制御を説明するための図である。
図4に示すように、PHV電池BBの電池容量は年月とともに減少する。
PHV電池BBの電池容量がTH1(kWh)を超えている場合には、PHV電池BBの外部充電時の上限SOCは、固定値yb1(たとえば、80%)に維持される。つまり、PHV電池BBは、満充電状態のyb1まで充電される。このように固定値yb1に維持されるのは、この範囲では、PHV電池BBの劣化に伴うPHV電池BBの電池容量の低下量が少ないため、外部充電時の車両の蓄電量の低下量が無視できるほど少ないためである。
PHV電池BBの電池容量がTH1以下となったときには、PHV電池BBの蓄電量が減少しないように、PHV電池BBの電池容量の減少に応じた分だけ、PHV電池BBの外部充電時の上限SOCを増加させる。これにより、PHV電池BBが劣化しても、外部充電実行後のPHV電池BBの蓄電量、つまり使用可能な電力を一定に維持することができる。その結果、外部充電実行後の車両全体の使用可能な電力を一定に維持することができる。
PHV電池BBの外部充電時の上限SOCがyb2(たとえば、100%)となるときの、PHV電池BBの電池容量をTH2(kWh)とする。
PHV電池BBの電池容量がTH2以下でのPHV電池BBの外部充電時の上限SOCをyb2に固定する。そして、PHV電池BBの蓄電量の減少を補うために、PHV電池BBの電池容量がTH2以下になると、HV電池BAを外部充電可能に設定する。
PHV電池BBの電池容量がTH2のときのHV電池BAのSOC中心をyc1とする。PHV電池BBの電池容量がTH2から減少すると、PHV電池BBの蓄電量の減少を補うために、PHV電池BBの電池容量の減少に応じた分だけ、HV電池BAのSOC中心を減少させる。これによって、PHV電池BBが劣化しても、外部充電実行後のHV電池BAの使用可能な電力が増加する。その結果、外部充電実行後の車両全体の使用可能な電力を一定に維持することができる。
PHV電池BBの電池容量がTH3(kWh)に達したときの、HV電池BAのSOC中心がyc2(たとえば、40%)とする。
HV電池BAのSOC中心をyc2よりも小さくすると、走行時に回生電力が蓄積しにくくなるので、PHV電池BBの電池容量がTH3以下でのHV電池BAのSOC中心をyc2に固定する。つまり、HV電池BAへの回生が優先され、外部充電後の車両全体の使用可能な電力量の低下は許容される。
図5は、第2の実施形態における外部充電の制御手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS200において、制御装置30は、PHV電池BBの電池容量を検出する。たとえば、PHV電池BBを一度充電率が0%になるまで放電した後に、満充電状態まで充電した際の充電電流積算値を用いて、PHV電池BBの電池容量を検出することができる。
PHV電池BBの容量が閾値TH1を超える場合(ステップS201:YES)には、処理がステップS202に進む。
ステップS202において、制御装置30は、PHV電池BBの外部充電時の上限SOCを固定値yb1に設定する。
ステップS203において、制御装置30は、PHV電池BBを外部充電可能に設定する。
ステップS204において、制御装置30は、HV電池BAを外部充電不可に設定する。
一方、PHV電池BBの容量が閾値TH2(PHV電池BBの上限SOCがyb2となるときのPHV電池BBの容量として予め求めた値)を超え、かつ閾値TH1以下の場合(ステップS201:NO、ステップS205:YES)には、処理がステップS206に進む。
ステップS206において、制御装置30は、PHV電池BBの容量の減少に応じて、PHV電池BBの外部充電時の上限SOCを増加させることによって、外部充電実行後のPHV電池BBの蓄電量、つまり使用可能な電力を一定に維持する。
具体的には、制御装置30は、PHV電池BBの容量がTH1のときのPHV電池BBの外部充電後の使用可能な電力P1と、PHV電池BBの容量がx(TH1≦x≦TH2)のときのPHV電池BBの外部充電後の使用可能な電力Pxとが同一となるように定めたマップ1を用いて、現在のPHV電池BBの容量に対するPHV電池BBの外部充電時の上限SOCを求める。
ステップS207において、制御装置30は、PHV電池BBを外部充電可能に設定する。
ステップS208において、制御装置30は、HV電池BAを外部充電不可に設定する。
一方、PHV電池BBの容量が閾値TH3(HV電池BAの上限SOCがyc2となるときのPHV電池BBの容量として予め求めた値)を超え、かつ閾値TH2以下の場合(ステップS201:NO、ステップS205:NO、ステップS209:YES)には、処理がステップS210に進む。
ステップS210において、制御装置30は、PHV電池BBの外部充電時の上限SOCを上限限界値yb2(上述のマップ1を用いて求めることができる、PHV電池BBの容量がTH2のときのPHV電池BBの外部充電時の上限SOC)に設定する。
ステップS211において、制御装置30は、PHV電池BBを外部充電可能に設定する。
ステップS212において、制御装置30は、HV電池BAを外部充電可能に設定する。
ステップS213において、制御装置30は、PHV電池BBの容量の減少に応じて、HV電池BAのSOC中心を減少させる。
具体的には、制御装置30は、PHV電池BBの容量がx(TH2≦x≦TH3)のときのPHV電池BBの外部充電後の使用可能な電力とPHV電池BBの容量がTH2のときのPHV電池BBの外部充電後の使用可能な電力との差dbと、PHV電池BBの容量がxのときのHV電池BAの外部充電後の使用可能な電力PAとが同一となるように定めたマップ2を用いて、現在のPHV電池BBの容量に対するHV電池BAのSOC中心を求める。
PHV電池BBの容量が閾値TH3以下の場合(ステップS201:NO、ステップS205:NO、ステップS209:NO)には、処理がステップS214に進む。
ステップS214において、制御装置30は、PHV電池BBの外部充電時の上限SOCを上限限界値yb2に設定する。
ステップS215において、制御装置30は、PHV電池BBを外部充電可能に設定する。
ステップS216において、制御装置30は、HV電池BAを外部充電可能に設定する。
ステップS217において、制御装置30は、HV電池BAのSOC中心を下限限界値yc2(上述のマップ2を用いて求めることができる、PHV電池BBの容量がTH3のときのHV電池BAのSOC中心)に設定する。
ステップS218において、制御装置30は、充電器51を制御して外部充電を実行させる。
制御装置30は、PHV電池BBのみが外部充電可能に設定されている場合には、充電リレー91,92をオフ状態とし、充電リレー93,94をオン状態とするとともに、充電器51の第2の出力CH2から第1の充電電力を出力させる。制御装置30は、PHV電池BBのSOCがPHV電池BBの上限SOCに達すると、外部充電を終了する。
制御装置30は、HV電池BAとPHV電池BBの両方が外部充電可能に設定されている場合には、充電リレー91,92をオン状態とし、充電リレー93,94をオフ状態とするとともに、充電器51の第1の出力CH1から第1の充電電力を出力させる。制御装置30は、HV電池BAのSOCがHV電池BAの上限SOCに達すると、HV電池BAへの外部充電を終了する。その後、制御装置30は、充電リレー93,94をオン状態とし、充電リレー91,92をオフ状態とするとともに、充電器51の第2の出力CH2から第2の充電電力を出力させる。制御装置30は、PHV電池BBのSOCがPHV電池BBの上限SOCに達すると、外部充電を終了する。
外部充電終了後、制御装置30は、走行時において、HV電池BAのSOCがSOC中心よりも低いときには、運転者が要求する動力を出力した上で余裕がある場合に、HV電池BAを充電し、現在のHV電池BAのSOCがSOC中心よりも高いときには、HV電池BAを積極的に放電する。ここで、図5のステップS213、S217において、PHV電池BBの電池容量がTH2以下のときには、HV電池のSOC中心が低く設定されるので、HV電池BAの放電量が多くなる、結果として、PHV電池BBの電池容量が閾値TH2以下に劣化することによって外部充電実行後の車両全体の使用可能な電力量が減少するのを緩和することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、PHV電池の電池容量が所定値(TH2)を超えるときには、PHV電池のみを外部充電可能に設定するとともに、PHV電池の劣化による電池容量の減少に応じてPHV電池の外部充電時の上限SOCを増加させる。また、PHV電池の電池容量が所定値(TH2)以下のときには、PHV電池とHV電池を外部充電可能に設定するとともに、PHV電池の劣化による電池容量の減少に応じてHV電池のSOC中心を減少させる。これにより、外部充電実行後に車両全体で使用可能となる電力がPHV電池の劣化によって変化しないようにすることができる。
なお、本発明の実施の形態では、図3のフローチャートのS105、図5のフローチャートS205の判断において、PHVの電池容量を用いた(TH1≧PHV電池容量>TH2)。これに代えて、PHV電池の上限SOCを用いてもよい。すなわち、TH1≧PHV電池容量>TH2の代わりに、yb1≦PHV電池の上限SOC<yb2を用いてもよい。
同様に、本発明の実施の形態では、図3のフローチャートのS109の判断において、PHVの電池容量を用いた(TH2≧PHV電池容量>TH3)。これに代えて、HV電池の上限SOCを用いてもよい。すなわち、TH2≧PHV電池容量>TH3の代わりに、ya1≦HV電池の上限SOC<ya2を用いてもよい。
同様に、本発明の実施の形態では、図5のフローチャートのS209の判断において、PHVの電池容量を用いた(TH2≧PHV電池容量>TH3)。これに代えて、HV電池のSOC中心を用いてもよい。すなわち、TH2≧PHV電池容量>TH3の代わりに、yc2<HVのSOC中心≦yc1を用いてもよい。
また、本発明の実施形態では、充電器からHV電池BAと、PHV電池BBの両方に電力が供給可能としたが、これに限定するものではない。
図6は、変形例の車両の構成を表わす図である。
図6に示すように、実施の形態と同様に、PHV電池BBを充電するときには、充電リレー93、94がオンとなり、充電器551からPHV電池BBへ電力が供給される。
一方、HV電池BAを充電するときには、充電リレー93、94、システムメインリレーSM1B,SR,SMRB,SMRGがオンとなり、充電器551から昇圧コンバータ12−Bおよび昇圧コンバータ12Aを順次介して、HV電池BAへ電力が流れるように昇圧コンバータ12A,12Bが動作する。
また、本実施の形態では、PHV電池BBの容量が閾値TH1以下の場合には、PHV電池BBの外部充電時の上限SOCを固定値yb1に設定されるものとしたが、これに限定するものではない。PHV電池BBの容量が閾値TH1以下の場合も、PHV電池BBの容量の減少に応じて、PHV電池BBの外部充電時の上限SOCを増加させることによって、外部充電実行後のPHV電池BBの蓄電量、つまり使用可能な電力を一定に維持するようにしてもよい。
今回開示された各実施の形態は、適宜組合わせて実施することも予定されている。そして、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、2 車輪、3 動力分割機構、4 エンジン、10A,10B 電圧センサ、11A,11B 電流センサ、12A,12B 昇圧コンバータ、14,22 インバータ、30 制御装置、50 電力入力インレット、51,551 充電器、91〜94 充電リレー、BA HV電池、BB PHV電池、C1,C2,CH 平滑用コンデンサ、MG1,MG2 モータジェネレータ、PL1A,PL1B,PL2 電源ライン、SL2A,SL2B 電源ライン、SMRB,SMRG,SM1B,SR システムメインリレー。

Claims (5)

  1. 負荷と接続される第1蓄電池および第2蓄電池と、
    前記第1蓄電池および前記第2蓄電池を外部充電するための充電装置と、
    前記第1蓄電池の電池容量が所定値を超えるときには、前記第1蓄電池のみを外部充電可能に設定し、前記第1蓄電池の電池容量が前記所定値以下のときには、前記第1蓄電池と前記第2蓄電池を外部充電可能に設定する制御装置とを備え、
    前記第1蓄電池の蓄電容量は、前記第2蓄電池の蓄電容量よりも大きく、前記第2蓄電池の出力可能な最大電力は、前記第1蓄電池の出力可能な最大電力よりも大きい、車両。
  2. 前記制御装置は、前記第1蓄電池の電池容量が前記所定値を超えるときには、さらに、前記第1蓄電池の劣化による電池容量の減少に応じて、前記第1蓄電池の外部充電時の上限SOCを増加させる、請求項1記載の車両。
  3. 前記制御装置は、前記第1蓄電池の電池容量が前記所定値以下のときには、さらに、前記第1蓄電池の劣化による電池容量の減少に応じて、前記第2蓄電池の外部充電時の上限SOCを増加させる、請求項1記載の車両。
  4. 前記制御装置は、前記第1蓄電池の電池容量が前記所定値以下のときには、さらに、前記第1蓄電池の劣化による電池容量の減少に応じて、前記第2蓄電池のSOC中心を減少させる、請求項1記載の車両。
  5. 負荷と接続される第1蓄電池および第2蓄電池と、
    前記第1蓄電池および前記第2蓄電池を外部充電するための充電装置と、
    制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記第1蓄電池の電池容量が所定値を超えるときには、前記第1蓄電池のみを外部充電可能に設定するとともに、前記第1蓄電池の劣化による電池容量の減少に応じて前記第1蓄電池の外部充電時の上限SOCを増加させ、前記第1蓄電池の電池容量が前記所定値以下のときには、前記第1蓄電池と前記第2蓄電池を外部充電可能に設定するとともに、前記第1蓄電池の劣化による電池容量の減少に応じて前記第2蓄電池の外部充電時の上限SOCを増加させ、かつ前記第1蓄電池の外部充電時の上限SOCを固定する、車両。
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