JP2016063702A - 交流電動機駆動システム - Google Patents

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Abstract

【課題】充電専用の回路部品が不要であって小型化が可能な交流電動機駆動システムを提供する。【解決手段】巻線を有する交流電動機11と、巻線の一端と接続される第1のスイッチG11〜G16を有する第1のインバータ12と、巻線の他端と接続される第2のスイッチG21〜G26を有する第2のインバータ13と、第1のスイッチと接続される第1のバッテリ14と、第2のスイッチと接続される第2のバッテリ15と、第1のバッテリの負極端子および第2のバッテリの負極端子と単相交流電源17とを接続するコネクタ16と、第1のスイッチ、および第2のスイッチを制御する制御部31と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、交流電動機を用いてバッテリを充電するシステムに関するものである。
例えば電気自動車やプラグインハイブリッド自動車等の車両では、電動機(モータ)によって生成される駆動力が車軸に伝達される。このような車両において、電動機としては一般にトルクや回転数等を細かく制御可能な交流電動機が用いられる。そして、交流電動機を駆動する交流電動機駆動システムの中には、専用の充電器を用いることなくバッテリ等への充電を可能にするものがある。
特許文献1は、中性点を有する交流電動機を駆動する交流電動機駆動システムにおいてバッテリへ充電する技術を開示する。特許文献1の交流電動機駆動システムは、バッテリの充電時にオンとなり中性点と接続されるスイッチ等を付加することによって、専用の充電器を用いずに、例えば単相のAC100V等の交流電源(商用電源)からバッテリへの充電を可能にする。
特開2012−135141号公報
しかし、特許文献1の交流電動機駆動システムは、中性点を有する交流電動機にしか適用できないとの制限がある。また、特許文献1の交流電動機駆動システムは、中性点と接続されるスイッチをはじめとして、バッテリの充電のための専用の回路部品を多く必要とし、システムの規模が大きくなる可能性がある。そのため、専用の充電器が不要であって、できるだけ充電専用の回路部品を必要としない交流電動機駆動システムが求められている。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、充電専用の回路部品が不要であって小型化が可能な交流電動機駆動システムを提供することにある。
前記課題を解決するために本発明に係る交流電動機駆動システムは、巻線を有する交流電動機と、前記巻線の一端と接続される第1のスイッチを有する第1のインバータと、前記巻線の他端と接続される第2のスイッチを有する第2のインバータと、前記第1のスイッチと接続される第1のバッテリと、前記第2のスイッチと接続される第2のバッテリと、前記第1のバッテリの負極端子および前記第2のバッテリの負極端子と単相交流電源とを接続するコネクタと、前記第1のスイッチ、および前記第2のスイッチを制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
また、前記課題を解決するために本発明に係る交流電動機駆動システムは、巻線を有する交流電動機と、前記巻線の一端と接続される第1のスイッチを有する第1のインバータと、前記巻線の他端と接続される第2のスイッチを有する第2のインバータと、前記第1のスイッチ、および前記第2のスイッチと接続される第1のバッテリと、前記巻線の一端とカソードが接続される第1のダイオードと、前記巻線の他端とカソードが接続される第2のダイオードと、前記第1のダイオードのアノードと、第1のノードにおいてカソードが接続される第3のダイオードと、前記第2のダイオードのアノードと、第2のノードにおいてカソードが接続される第4のダイオードと、前記第1のノードおよび前記第2のノードと単相交流電源とを接続するコネクタと、前記第1のスイッチ、および前記第2のスイッチを制御する制御部と、を備え、前記第3のダイオードのアノードと、前記第4のダイオードのアノードと、が前記第1のバッテリの負極端子と接続されることを特徴とする。
また、好ましくは、前記制御部は、前記コネクタによって前記単相交流電源と接続されている場合に、前記単相交流電源からの交流電圧の向きに応じて、前記第1のスイッチまたは前記第2のスイッチの一方をオフとし、他方について部分的にオンとすることによって、少なくとも前記第1のバッテリを充電する。
また、好ましくは、前記交流電動機は、互いに電気的に分離された複数の前記巻線を有し、前記制御部は、前記コネクタによって前記単相交流電源と接続されている場合に、複数の前記巻線を流れる電流の位相および電流値が同じになるように、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチを制御する。
本発明に係る交流電動機駆動システムによれば、充電専用の回路部品が不要であって小型化が可能である。
第1の実施形態に係る交流電動機駆動システムの概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る交流電動機駆動システムにおける第2のバッテリの充電について説明する図である。 第1の実施形態に係る交流電動機駆動システムにおける第1のバッテリの充電について説明する図である。 図4(a)〜図4(d)はバッテリを充電する際の電圧、電流を示す図である。 第2の実施形態に係る交流電動機駆動システムの概略構成を示す図である。 比較例の交流電動機駆動システムの構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る交流電動機駆動システム1の概略構成を示す図である。本実施形態に係る交流電動機駆動システム1は、交流電動機11と、第1のインバータ12と、第2のインバータ13と、第1のバッテリ14と、第2のバッテリ15と、コネクタ16と、制御部31と、を備える。
交流電動機11は巻線(コイル)を有するモータである。本実施形態において、交流電動機11は、互いに電気的に分離された複数の巻線を有するモータ、すなわち中性点が分離された多相のオープン巻線モータである。図1の例では、交流電動機11は3つの巻線を有する3相のモータであるが、3相に限られるものではなく、例えば5相であってもよい。
第1のインバータ12は、巻線の一端と接続される複数の第1のスイッチG11〜G16と、コンデンサC1と、を有する。本実施形態において、第1のスイッチG11〜G16はIGBT(insulated gate bipolar transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であるが、IGBTに限られるものではなく、例えば単体のスイッチング素子とダイオードとを組み合わせた回路で構成されてもよい。コンデンサC1は平滑コンデンサであって、第1のバッテリ14と並列に設けられている。本実施形態において、コンデンサC1は電解コンデンサであるが、他の種類のコンデンサであってもよい。また、本実施形態において、第1のインバータ12(および第2のインバータ13)は電圧型PWMインバータであるが、これに限定されるものではない。
図1に示されるように、第1のスイッチG11〜G16のうち、第1のスイッチG11,G13,G15が第1のバッテリ14の正極端子側(高電位側)のノードに接続される。以下、第1のスイッチG11,G13,G15を「正極側の第1のスイッチ」とも呼ぶ。また、第1のスイッチG11〜G16のうち、第1のスイッチG12,G14,G16が第1のバッテリ14の負極端子側(低電位側)のノードに接続される。以下、第1のスイッチG12,G14,G16を「負極側の第1のスイッチ」とも呼ぶ。そして、図1に示されるように、正極側の第1のスイッチG11,G13,G15は、それぞれ負極側の第1のスイッチG12,G14,G16と、それぞれノードu1,v1,w1で直列に接続される。また、ノードu1,v1,w1は、図1に示されるように、それぞれ交流電動機11の3つの巻線の一端と接続される。なお、本実施形態の交流電動機駆動システム1は、ノードu1,v1,w1のそれぞれの電流iu,iv,iwを検出して、検出値を制御部31に出力する電流センサ32を備える。
第2のインバータ13は、第1のインバータ12と同じ構成要素を有し、交流電動機11を挟んで第1のインバータ12と対称的に設けられている。第2のインバータ13は、複数の第2のスイッチG21〜G26と、コンデンサC2と、を有する。第2のスイッチG21〜G26は、交流電動機11の複数の巻線の他端(第1のスイッチG11〜G16と接続されていない側)と接続される。図1に示されるように、第2のスイッチG21〜G26はそれぞれ第1のスイッチG11〜G16に対応し、コンデンサC2はコンデンサC1に対応するので、これらの詳細な説明は省略する。
図1に示されるように、第2のスイッチG21〜G26のうち、第2のスイッチG21,G23,G25が第2のバッテリ15の正極端子側のノードに接続される。以下、第2のスイッチG21,G23,G25を「正極側の第2のスイッチ」とも呼ぶ。また、第2のスイッチG21〜G26のうち、第2のスイッチG22,G24,G26が第2のバッテリ15の負極端子側のノードに接続される。以下、第2のスイッチG22,G24,G26を「負極側の第2のスイッチ」とも呼ぶ。そして、図1に示されるように、正極側の第2のスイッチG21,G23,G25は、それぞれ負極側の第2のスイッチG22,G24,G26と、それぞれノードu2,v2,w2で直列に接続される。また、ノードu2,v2,w2は、図1に示されるように、それぞれ交流電動機11の3つの巻線の他端と接続される。なお、電流iu,iv,iwを検出して、検出値を制御部31に出力する電流センサ32は、ノードu1,v1,w1に代えてノードu2,v2,w2に設けられていてもよい。
第1のバッテリ14は二次電池であり、例えば鉛蓄電池、リチウムイオン電池等であってもよい。第1のバッテリ14は複数の第1のスイッチG11〜G16と接続される。上記のように、第1のバッテリ14の正極端子は、正極側の第1のスイッチG11,G13,G15およびコンデンサC1の一端と接続される。また、第1のバッテリ14の負極端子は、負極側の第1のスイッチG12,G14,G16およびコンデンサC1の他端と接続される。
第2のバッテリ15は二次電池である。本実施形態において、第2のバッテリ15の種類や容量は第1のバッテリ14と同じであるが、異なっていてもよい。第2のバッテリ15は、複数の第2のスイッチG21〜G26と接続される。上記のように、第2のバッテリ15の正極端子は、正極側の第2のスイッチG21,G23,G25およびコンデンサC2の一端と接続される。また、第2のバッテリ15の負極端子は、負極側の第2のスイッチG22,G24,G26およびコンデンサC2の他端と接続される。
単相交流電源17は第1のバッテリ14および第2のバッテリ15の充電に用いられる単相の交流電源である。単相交流電源17は、本実施形態ではAC100Vの商用電源であるが、これに限定されず、例えば200Vの交流電源等であってもよい。単相交流電源17は、第1のバッテリ14の負極端子および第2のバッテリ15の負極端子にコネクタ16を介して接続される。コネクタ16は、単相交流電源17と第1のバッテリ14の負極端子および第2のバッテリ15の負極端子との電気的な切断または接続を行う。本実施形態に係る交流電動機駆動システム1において、単相交流電源17は、第1のバッテリ14および第2のバッテリ15を充電する場合に、第1のバッテリ14の負極端子および第2のバッテリ15の負極端子と電気的に接続されるが、それ以外の場合(すなわち、交流電動機11を駆動する場合)は、コネクタ16によって電気的に切断される。ここで、コネクタ16は、例えばプラグのように物理的に単相交流電源17との接続を行うものであってもよいし、例えば制御部31からの指示に従って単相交流電源17の電気的な切断または接続を行うものであってもよい。
なお、本実施形態の交流電動機駆動システム1は、単相交流電源17からの交流電圧Vsを検出して、検出値を制御部31に出力する電圧センサ33を備える。
制御部31は、第1のスイッチG11〜G16および第2のスイッチG21〜G26を制御して、それぞれをオンまたはオフにする。制御部31は、コネクタ16によって単相交流電源17と接続されている場合に、第1のスイッチG11〜G16または第2のスイッチG21〜G26の一方について、全てのスイッチをオフにする。ここで、コネクタ16によって単相交流電源17と接続されている場合とは、第1のバッテリ14および第2のバッテリ15を充電する場合である。また、第1のスイッチG11〜G16、第2のスイッチG21〜G26のどちらをオフにするかは、単相交流電源17からの交流電圧Vsの向きに応じて決定される。第1のスイッチG11〜G16および第2のスイッチG21〜G26のうち、全てのスイッチがオフとされなかった方は、制御部31によって部分的にオンとされる。なお、第1のバッテリ14、第2のバッテリ15の充電についての詳細な説明は後述する。
制御部31は、コネクタ16によって単相交流電源17と接続されている場合(すなわち、第1のバッテリ14および第2のバッテリ15を充電する場合)に、交流電動機11の3つ巻線を流れる電流iu,iv,iwの位相および電流値が同じになるように制御する。本実施形態において、制御部31は、電流センサ32からの検出値と電圧センサ33からの検出値とに基づいて、電流iu,iv,iwの波形が交流電圧Vsと同相の正弦波となるようにし、電流iu,iv,iwの電流値が同じになるように制御する。制御部31が電流iu,iv,iwの位相および電流値を揃えるように制御することで、交流電動機駆動システム1は、第1のバッテリ14および第2のバッテリ15の充電時に、交流電動機11にトルクが発生しないようにできる。
図2は、本実施形態に係る交流電動機駆動システム1で第2のバッテリ15の充電について説明する図である。図2では交流電動機駆動システム1の構成を簡略化しており、図1の3相の交流電動機11の1相分を抜き出した交流電動機11Aが示されている。第1のインバータ12は、1相分として、正極側の第1のスイッチG1Uと負極側の第1のスイッチG1Lとを備える。また、第2のインバータ13も、1相分として、正極側の第2のスイッチG2Uと負極側の第2のスイッチG2Lとを備える。図2に示されるように、正極側の第1のスイッチG1Uと負極側の第1のスイッチG1Lとが接続されているノードにおいて、交流電動機11Aの巻線の一端も接続されている。また、正極側の第2のスイッチG2Uと負極側の第2のスイッチG2Lとが接続されているノードにおいて、交流電動機11Aの巻線の他端も接続されている。なお、図2において、コネクタ16、制御部31の図示は省略している。また、図2では、図1と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。
図2において、単相交流電源17は、コネクタ16によって電気的に接続されており、交流電圧Vsが正の向き(図1の交流電圧Vsの矢印の向きに電流が流れる状態を指す)である。このとき、制御部31は、第1のインバータ12の第1のスイッチG1U,G1Lをともにオフにし、第2のインバータ13の第2のスイッチG2U,G2Lをオンまたはオフにすることで、第2のバッテリ15への充電を行う。
まず、制御部31が負極側の第2のスイッチG2Lをオンにすると、図2の経路R1で示す向きに電流が流れる。すなわち、単相交流電源17から、負極側の第1のスイッチG1L、交流電動機11A、負極側の第2のスイッチG2Lを通って、単相交流電源17に戻るように電流が流れる。このとき、交流電動機11Aの巻線にエネルギーが蓄えられる。なお、図2の経路R1で示す向きに電流が流れるとき、制御部31は正極側の第2のスイッチG2Uをオフにする。
次に、制御部31が負極側の第2のスイッチG2Lをオフにすると、図2の経路R2で示す向きに電流が流れる。すなわち、単相交流電源17から、負極側の第1のスイッチG1L、交流電動機11A、正極側の第2のスイッチG2U、第2のバッテリ15を通って、単相交流電源17に戻るように電流が流れる。このとき、交流電動機11Aの巻線に蓄えられたエネルギーが第2のバッテリ15に供給されて、第2のバッテリ15が充電される。なお、図2の経路R2で示す向きに電流が流れるとき、制御部31は正極側の第2のスイッチG2Uをオンまたはオフにする。
図3は、本実施形態に係る交流電動機駆動システム1で第1のバッテリ14の充電について説明する図である。なお、図2と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。
図3において、単相交流電源17は、コネクタ16によって電気的に接続されており、交流電圧Vsが負の向き(図1の交流電圧Vsの矢印の反対の向きに電流が流れる状態を指す)である。このとき、制御部31は、第2のインバータ13の第2のスイッチG2U,G2Lをともにオフにし、第1のインバータ12の第1のスイッチG1U,G1Lをオンまたはオフにすることで、第1のバッテリ14への充電を行う。
まず、制御部31が負極側の第1のスイッチG1Lをオンにすると、図3の経路R3で示す向きに電流が流れる。すなわち、単相交流電源17から、負極側の第2のスイッチG2L、交流電動機11A、負極側の第1のスイッチG1Lを通って、単相交流電源17に戻るように電流が流れる。このとき、交流電動機11Aの巻線にエネルギーが蓄えられる。なお、図3の経路R3で示す向きに電流が流れるとき、制御部31は正極側の第1のスイッチG1Uをオフにする。
次に、制御部31が負極側の第1のスイッチG1Lをオフにすると、図3の経路R4で示す向きに電流が流れる。すなわち、単相交流電源17から、負極側の第2のスイッチG2L、交流電動機11A、正極側の第1のスイッチG1U、第1のバッテリ14を通って、単相交流電源17に戻るように電流が流れる。このとき、交流電動機11Aの巻線に蓄えられたエネルギーが第1のバッテリ14に供給されて、第1のバッテリ14が充電される。なお、図3の経路R4で示す向きに電流が流れるとき、制御部31は正極側の第1のスイッチG1Uをオンまたはオフにする。
図2および図3では1相分について説明したが、3相の交流電動機11(図1参照)の場合にも複数に展開されるだけであり、制御部31の制御は同じである。例えば、制御部31が図2の負極側の第2のスイッチG2Lをオフにすることは、図1において制御部31が負極側の第2のスイッチG22,G24,G26の全てをオフにすることに対応する。また、例えば、制御部31が図3の負極側の第1のスイッチG1Lをオンにすることは、図1において制御部31が負極側の第1のスイッチG12,G14,G16の全てをオンにすることに対応する。つまり、本実施形態に係る交流電動機駆動システム1において、制御部31は、コネクタ16によって単相交流電源17と接続されている場合(すなわち、第1のバッテリ14および第2のバッテリ15を充電する場合)に、単相交流電源17からの交流電圧の向きに応じて、複数の第1のスイッチG11〜G16または複数の第2のスイッチG21〜G26の一方をオフにし、他方について部分的に(つまり、正極側または負極側を)オンにする。
図4(a)〜図4(d)は第1のバッテリ14および第2のバッテリ15を充電する際の電圧、電流を示す図である。図4(a)は単相交流電源17の交流電圧Vsの変化を示す。図4(a)に示されるように、交流電圧Vsは正弦波である。図4(b)は電流iu,iv,iwの和である電流izの変化を示す。本実施形態において、制御部31は電流izの波形が交流電圧Vsと同相の正弦波となるように制御する。そのため、図4(b)に示される電流izの波形は、図4(a)に示される交流電圧Vsの波形と同じ形状になる。図4(c)の電流idc11,idc22は、それぞれコンデンサC1,C2で平滑化される前の充電電流を示す。そして、図4(d)はそれぞれコンデンサC1,C2で平滑化された充電電流である電流idc1,idc2を示し、図1に示される矢印の方向が正であるとする。
ここで、図4(b)〜図4(d)に示されるような電流iz、電流idc11,idc22、電流idc1,idc2を得るために、制御部31が行う制御について詳細に説明する。上述のように、制御部31は、3相の交流電動機11の巻線に流れる電流iu,iv,iwの検出値(例えば波形や電流値を示す値)を電流センサ32から取得し、単相交流電源17の交流電圧Vsの検出値(例えば波形や電圧値を示す値)を電圧センサ33から取得する。
制御部31は、第1のバッテリ14を充電するための充電電流指令ic1と、第2のバッテリ15を充電するための充電電流指令ic2と、を生成する。そして、制御部31は、充電電流指令ic1と正規化した単相交流電源17の交流電圧Vsの積から負の成分のみを抽出した負の交流電動機巻線電流指令imr1と、充電電流指令ic2と正規化した単相交流電源17の交流電圧Vsの積から、正の成分のみを抽出した正の交流電動機巻線電流指令imr2と、を計算する。そして、負の交流電動機巻線電流指令imr1と正の交流電動機巻線電流指令imr2との和を3分の1にしたものを3相の交流電動機11の巻線電流指令imrとする。
制御部31は、3相の交流電動機11の巻線に流れる各相の電流iu,iv,iwが、それぞれ巻線電流指令imrに一致するような、第2のインバータ13の出力からみた、第1のインバータ12の出力の相対的な電圧指令である各相巻線印加電圧指令vmur,vmvr,vmwrを求める。そして、制御部31は、各相巻線の電圧が、各相巻線印加電圧指令vmur,vmvr,vmwrに従うように、第1のインバータ12、第2のインバータ13のスイッチを制御する。
制御部31は、以上に説明した制御によって、例えば図4(d)に示されるような電流
であるidc1,idc2によって、第1のバッテリ14および第2のバッテリ15への充電を行う。
ここで、図6を参照して、比較例の交流電動機駆動システム1Aを示しながら、本実施形態の交流電動機駆動システム1の効果について説明する。なお、図6において図1と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略し、以下では異なる要素についてのみ説明する。
図6は、比較例の交流電動機駆動システム1Aの構成を示す図である。比較例の交流電動機駆動システム1Aも、専用の充電器を用いることなく第1のバッテリ14への充電を可能にするものである。比較例の交流電動機駆動システム1Aでは、単相交流電源17に接続された整流ダイオード22と、電圧クランプ用のスイッチ23と、電圧クランプ用のダイオード24と、3相の交流電動機11の中性点と接続されるスイッチ25と、を備える。整流ダイオード22のカソード側は、電圧クランプ用のスイッチ23を介して、第1のバッテリ14の正極端子側(高電位側)のノードに接続される。また、整流ダイオード22のアノード側は、スイッチ25を介して、交流電動機11の中性点と接続される。また、ダイオード24のアノードは整流ダイオード22のアノード側と接続され、ダイオード24のカソードは第1のバッテリ14の正極端子側(高電位側)のノードに接続される。
制御部39は、交流電動機11の駆動時にはスイッチ25をオフにするが、第1のバッテリ14への充電時にはオンにする。また、制御部39は、第1のバッテリ14への充電時に、第1のインバータ12の正極側の第1のスイッチG11,G13,G15、およびスイッチ23のオン、オフを連動させて切り替える。なお、制御部39は、第1のバッテリ14への充電時に、第1のインバータ12の負極側の第1のスイッチG12,G14,G16の全てをオフにする。
第1のバッテリ14は以下のように充電される。まず、制御部39によって、スイッチ25がオンとなる。そして、第1のスイッチG11,G13,G15、およびスイッチ23がオンとなると、単相交流電源17の整流電流が、スイッチ23から正極側の第1のスイッチG11,G13,G15、交流電動機11の巻線、スイッチ25を流れて単相交流電源17に戻る。そのため、交流電動機11の巻線に整流電圧が印加されてリアクトル電流が増加する。その後、正極側の第1のスイッチG11,G13,G15、およびスイッチ23がオフとなると、電圧クランプ用のダイオード24、第1のバッテリ14、負極側の第1のスイッチG12,G14,G16、交流電動機11、スイッチ25を通る電流の経路ができる。そして、交流電動機11の巻線に蓄積されたエネルギーが第1のバッテリ14に供給されて、第1のバッテリ14が充電される。
しかし、比較例の交流電動機駆動システム1Aは、第1のバッテリ14の充電のために、整流ダイオード22と、電圧クランプ用のスイッチ23と、電圧クランプ用のダイオード24と、3相の交流電動機11の中性点と接続されるスイッチ25と、を備える必要がある。そのため、これらの回路部品が更なる小型化を妨げとなる可能性がある。また、比較例の交流電動機駆動システム1Aは、中性点を有する交流電動機にしか適用できないとの制限がある。
一方、本実施形態に係る交流電動機駆動システム1は、第1のバッテリ14の充電のための専用の回路部品を有しない。そのため、本実施形態に係る交流電動機駆動システム1は小型化が可能である。また、本実施形態に係る交流電動機駆動システム1は、上述のように、中性点が分離された多相のオープン巻線モータである交流電動機11を備える。そして、本実施形態に係る交流電動機駆動システム1は、専用の充電器を用いることなく、商用電源である単相交流電源17から第1のバッテリ14および第2のバッテリ15への充電が可能である。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る交流電動機駆動システム1の概略構成を示すブロック図である。なお、図1と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。
本実施形態に係る交流電動機駆動システム1は、第1の実施形態とは異なり、ダイオード18,19,20,21を備える。また、本実施形態に係る交流電動機駆動システム1は、第1の実施形態とは異なり、第2のバッテリ15を備えない。
ダイオード18(本発明の第1のダイオードに対応)は複数であって、3相の交流電動機11の巻線(本発明の巻線に対応)の一端と複数の第1のスイッチG11〜G16とが接続されるノードのそれぞれにカソードが接続される。そして、ダイオード18の全てのアノードは第1のノードN1で接続される。また、ダイオード19(本発明の第2のダイオードに対応)は複数であって、3相の交流電動機11の巻線の他端と複数の第2のスイッチG21〜G26とが接続されるノードのそれぞれにカソードが接続される。そして、ダイオード19の全てのアノードは第2のノードN2で接続される。
ダイオード20(本発明の第3のダイオードに対応)は、カソードが第1のノードN1と接続される。また、ダイオード21(本発明の第4のダイオードに対応)は、カソードが第2のノードN2と接続される。そして、ダイオード20のアノードと、ダイオード21のアノードと、負極側の第1のスイッチG12,G14,G16と、負極側の第2のスイッチG22,G24,G26と、が第1のバッテリ14の負極端子と接続される。また、正極側の第1のスイッチG11,G13,G15と、正極側の第2のスイッチG21,G23,G25と、が第1のバッテリ14の正極端子と接続される。
本実施形態に係る交流電動機駆動システム1において、単相交流電源17は、コネクタ16によって、第1のノードN1および第2のノードN2と接続される。
本実施形態に係る交流電動機駆動システム1では、以下のような電流経路が生じることによって、第1のバッテリ14を充電できる。まず、交流電圧Vsが正の向き(図1の交流電圧Vsの矢印の向きに電流が流れる状態を指す)の場合に、単相交流電源17からの充電電流が、ダイオード18、交流電動機11、第2のインバータ13の正極側の第2のスイッチG21,G23,G25を通って第1のバッテリ14に供給されて、ダイオード21を通って単相交流電源17に戻る。また、交流電圧Vsが負の向き(図1の交流電圧Vsの矢印の反対の向きに電流が流れる状態を指す)の場合に、単相交流電源17からの充電電流が、ダイオード19、交流電動機11、第1のインバータ12の正極側の第1のスイッチG11,G13,G15を通って第1のバッテリ14に供給されて、ダイオード20を通って単相交流電源17に戻る。よって、交流電圧Vsの向きがどちらであっても、第1のバッテリ14を充電することが可能である。これらの経路は、制御部31が第1のスイッチG11〜G16、第2のスイッチG21〜G26を制御することにより生じる。なお、その他の制御部31による制御については第1実施形態と同じであり説明を省略する。
本実施形態に係る交流電動機駆動システム1は、第1実施形態の第2のバッテリ15が第1のバッテリ14と一体化しているので、さらに充電効率を高めることができる。本実施形態に係る交流電動機駆動システム1は、第1の実施形態と比較してダイオード18,19,20,21の分だけ回路部品が増加するが、充電専用の回路部品であるスイッチ23等を備える比較例の交流電動機駆動システム1Aと比べると回路規模の増加が抑えられるため、小型化が可能である。また、本実施形態に係る交流電動機駆動システム1は、中性点が分離された多相のオープン巻線モータである交流電動機11を備え、専用の充電器を用いることなく第1のバッテリ14への充電が可能である。
本発明を図面および実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形または修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各ブロック、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数のブロックまたは複数のステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、本発明は電気自動車への適用に限定されるものではないが、例えば第1の実施形態に係る交流電動機駆動システム1を2つのバッテリを搭載した電気自動車に適応する場合、最高速度を高めることができるとともに、専用の充電器を用いずに商用電源による充電が可能になる。また、上記の実施形態において、制御部31が電流iu,iv,iwを、単相交流電源17の交流電圧Vsと同相の正弦波とすることは、単相交流電源17の高調波抑制の効果も生じ得る。
1 交流電動機駆動システム
1A 交流電動機駆動システム
11 交流電動機
11A 交流電動機
12 第1のインバータ
13 第2のインバータ
14 第1のバッテリ
15 第2のバッテリ
16 コネクタ
17 単相交流電源
18 ダイオード
19 ダイオード
20 ダイオード
21 ダイオード
22 整流ダイオード
23 スイッチ
24 ダイオード
25 スイッチ
31 制御部
32 電流センサ
33 電圧センサ
39 制御部

Claims (4)

  1. 巻線を有する交流電動機と、
    前記巻線の一端と接続される第1のスイッチを有する第1のインバータと、
    前記巻線の他端と接続される第2のスイッチを有する第2のインバータと、
    前記第1のスイッチと接続される第1のバッテリと、
    前記第2のスイッチと接続される第2のバッテリと、
    前記第1のバッテリの負極端子および前記第2のバッテリの負極端子と単相交流電源とを接続するコネクタと、
    前記第1のスイッチ、および前記第2のスイッチを制御する制御部と、を備えることを特徴とする、交流電動機駆動システム。
  2. 巻線を有する交流電動機と、
    前記巻線の一端と接続される第1のスイッチを有する第1のインバータと、
    前記巻線の他端と接続される第2のスイッチを有する第2のインバータと、
    前記第1のスイッチ、および前記第2のスイッチと接続される第1のバッテリと、
    前記巻線の一端とカソードが接続される第1のダイオードと、
    前記巻線の他端とカソードが接続される第2のダイオードと、
    前記第1のダイオードのアノードと、第1のノードにおいてカソードが接続される第3のダイオードと、
    前記第2のダイオードのアノードと、第2のノードにおいてカソードが接続される第4のダイオードと、
    前記第1のノードおよび前記第2のノードと単相交流電源とを接続するコネクタと、
    前記第1のスイッチ、および前記第2のスイッチを制御する制御部と、を備え、
    前記第3のダイオードのアノードと、前記第4のダイオードのアノードと、が前記第1のバッテリの負極端子と接続されることを特徴とする、交流電動機駆動システム。
  3. 前記制御部は、前記コネクタによって前記単相交流電源と接続されている場合に、前記単相交流電源からの交流電圧の向きに応じて、前記第1のスイッチまたは前記第2のスイッチの一方をオフとし、他方について部分的にオンとすることによって、少なくとも前記第1のバッテリを充電する、請求項1または2に記載の交流電動機駆動システム。
  4. 前記交流電動機は、互いに電気的に分離された複数の前記巻線を有し、
    前記制御部は、前記コネクタによって前記単相交流電源と接続されている場合に、複数の前記巻線を流れる電流の位相および電流値が同じになるように、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチを制御する、請求項1から3のいずれか一項に記載の交流電動機駆動システム。
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