JP2016062062A - 音声出力装置、音声出力プログラムおよび音声出力方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本発明の主な目的は、従来に比べて発声練習の学習効率を向上させることができる音声出力装置、音声出力プログラムおよび音声出力方法を提供することにある。
表示手段と、
音声出力手段と、
複数の単語の各模範音声を予め記憶した模範音声記憶手段と、
ユーザ音声を録音する録音手段と、
前記音声出力手段による前記模範音声の出力処理、前記録音手段に録音されたユーザ音声の出力処理、及び前記録音手段によるユーザ音声の録音処理のうち、少なくとも何れかの処理が行われた単語の履歴を記憶する履歴記憶手段と、
綴り又は発音記号毎に、当該綴り又は発音記号が前記履歴記憶手段に記憶されている単語に含まれている頻度を識別可能に、前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
始めに、本実施形態における電子辞書1の外観構成について説明する。
図1は、電子辞書1の概略構成を示す平面図である。
この図に示すとおり、電子辞書1は、主にディスプレイ2、キー群6、スピーカー7、マイク8などを備えている。
ディスプレイ2は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescence Display)などによって構成されている。
ディスプレイ2は、タッチパネル22(図2参照)と一体的に形成されており、手書き入力などの操作を受け付け可能となっている。
キー群6は、文字キー6a、カーソルキー6b、訳/決定キー6cなどを有している。
カーソルキー6bは、画面内の反転表示位置、つまりカーソル位置の移動などに使用されるキーであり、上下左右の方向を指定可能となっている。
訳/決定キー6cは、検索の実行や見出し語の決定などに使用されるキーである。
マイク8は、外部から音声を取り込む部分である。
続いて、電子辞書1の内部構成について説明する。
図2は、電子辞書1の制御回路を概略的に示すブロック図である。
この図に示すとおり、電子辞書1は、主に表示部10、入力部20、音声入出力部30、CPU(Central Processing Unit)40、フラッシュROM(Read Only Memory)50、RAM(Random Access Memory)60などを備え、各部がバス80で相互にデータ通信可能に接続されている。
表示部10は、CPU40から入力される表示信号に基づき、各種情報をディスプレイ2に表示するようになっている。
入力部20は、押下されたキーやタッチパネル22の位置に対応する信号をCPU40に出力するようになっている。
音声入出力部30は、CPU40から入力される音声出力信号に基づいてスピーカー7に音声出力を行わせたり、CPU40から入力される録音信号に基づいてマイク8にユーザが発声した音声の録音を行わせたりするようになっている。
具体的には、CPU40は、入力部20から入力される操作信号などに応じてフラッシュROM50に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU40は、処理結果をRAM60に保存するとともに、当該処理結果を表示部10に適宜出力させる。
本実施形態では、フラッシュROM50は、音声出力プログラム52、辞書データベース群54、単語音声データ群56、学習履歴データ58などを記憶している。
本実施形態では、辞書データベース群54は、「英和辞典」の辞書データベース55aや「国語辞典」の辞書データベース55bなどを有している。
これら辞書データベース55には、単語(見出し語)とその単語の意味内容を含む説明情報とが対応付けされて複数格納されている。
本実施形態では、単語音声データ群56は、「英和辞典」の辞書データベース55aに対応する英単語の模範音声データ57aを有している。
なお、この単語音声データ群56は、同一の単語について複数の模範音声データ57を有していても良い。
また、学習履歴データ58は、当該少なくとも何れかの処理が行われた単語(すなわち、ユーザが発声練習を行った単語)の数を、この単語に含まれる綴り(又は発音記号)毎に集計しつつ蓄積記憶する。
続いて、音声出力処理を実行する際の電子辞書1の動作について説明する。
図3は、音声出力処理の流れを示すフローチャートである。
具体的に、この学習履歴リストは、綴り(又は発音記号)毎に、当該綴り(又は発音記号)を含んだ単語が学習履歴データ58に記憶されている数を識別可能に表示したものである。
但し、学習履歴リストは、綴り(又は発音記号)毎に、当該綴り(又は発音記号)が学習履歴データ58に記憶されている単語に含まれている頻度を、識別可能に表示したものであればよい。
なお、学習履歴リストは、当該頻度を綴り(又は発音記号)毎に容易に識別可能なように、当該頻度が一覧表示されていたり、色分けされていたりすることが好ましい。
このとき、学習対象として表示される1つの単語(以下、「学習単語」という。)は、選択された綴り(又は発音記号)を含む複数の単語からランダムに選出されることとしてもよいし、例えば辞書データベース55に予め登録された順番に沿って選出されることとしてもよい。また、これらのランダムな選出と登録順に沿った選出とを、ユーザが切り替えられるようになっていてもよい。
またこのとき、CPU40は、学習単語の説明情報を辞書データベース55から読み出して、当該学習単語とともにディスプレイ2に表示させる。
そして、当該処理が選択されたと判定した場合には(ステップS10;Yes)、CPU40は、現状の学習単語の次の単語を、ステップS2で選択された綴り(又は発音記号)を含む複数の単語のなかから上述のステップS3と同様に選出してその説明情報とともに表示させた後(ステップS11)、上述のステップS4へ移行する。
続いて、上述した電子辞書1の動作について、具体例を示して説明する。
図4及び図5は、音声出力処理を実行する際の電子辞書1の動作例を説明するための図である。
本動作例の学習履歴リストLでは、ユーザにより発声練習された単語の数が、当該単語に含まれる綴り毎に4段階(30語未満、30語〜59語、60語〜99語、100語以上)に色分けされて表示される。
これらの音声が再生され終わると、図5(b)に示すとおり、ディスプレイ2の処理選択エリア21内に、「やり直し」ボタンB1、「もう一度聞く」ボタンB2、「次の語へ」ボタンB3及び「終了」ボタンB3が表示される。
これにより、ユーザは、綴り又は発音記号毎の発声練習の偏りといった自己の学習傾向を認識することができ、ひいては、従来に比べて発声練習の学習効率を向上させることができる。
さらに、この頻度は学習履歴リストLとして一覧表示されるので、ユーザは学習履歴リストLを見るだけで自己の学習傾向を容易に認識することができる。
さらに、この頻度は学習履歴リストL内で色分けして表示されるので、ユーザは学習履歴リストLを一目見るだけで自己の学習傾向をより容易に認識することができる。
これにより、ユーザは、例えば日本人が苦手としている綴り「R」や「TH」の発音など、特定の発音を含む複数の単語を繰り返し聞き比べすることができる。したがって、ユーザが選択した1つの単語だけの聞き比べしかできなかった従来に比べ、発声練習の学習効率を向上させることができる。
本発明にかかる音声出力プログラムも、電子辞書1を含むこれら電子機器に対して着脱可能なメモリカード、CDなどに記憶されることとしてもよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲のとおりである。
〔付記〕
[請求項1]
表示手段と、
音声出力手段と、
複数の単語の各模範音声を予め記憶した模範音声記憶手段と、
ユーザ音声を録音する録音手段と、
前記音声出力手段による前記模範音声の出力処理、前記録音手段に録音されたユーザ音声の出力処理、及び前記録音手段によるユーザ音声の録音処理のうち、少なくとも何れかの処理が行われた単語の履歴を記憶する履歴記憶手段と、
綴り又は発音記号毎に、当該綴り又は発音記号が前記履歴記憶手段に記憶されている単語に含まれている頻度を識別可能に、前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする音声出力装置。
[請求項2]
請求項1に記載の音声出力装置において、
前記履歴記憶手段は、前記音声出力手段による前記模範音声の出力処理と、前記録音手段によるユーザ音声の録音処理と、前記音声出力手段による前記模範音声の再出力処理と、前記音声出力手段による前記録音手段に録音されたユーザ音声の出力処理とが、一の単語について連続して行われた場合に、この連続した処理が行われた旨の付加情報を当該一の単語に対応付けて記憶することを特徴とする音声出力装置。
[請求項3]
請求項1又は2に記載の音声出力装置において、
前記表示制御手段は、
前記綴り又は前記発音記号毎に、当該綴り又は発音記号を含んだ単語が前記履歴記憶手段に記憶されている数を前記頻度として識別可能に前記表示手段に表示させることを特徴とする音声出力装置。
[請求項4]
請求項1〜3のいずれか一項に記載の音声出力装置において、
前記表示制御手段は、前記綴り又は前記発音記号毎に、当該綴り又は発音記号が前記履歴記憶手段に記憶されている単語に含まれている頻度を識別可能に、前記表示手段に一覧表示させることを特徴とする音声出力装置。
[請求項5]
請求項4に記載の音声出力装置において、
前記表示制御手段は、前記綴り又は前記発音記号毎に、当該綴り又は発音記号が前記履歴記憶手段に記憶されている単語に含まれている頻度を色で識別可能に、色分けして前記表示手段に表示させることを特徴とする音声出力装置。
[請求項6]
請求項1〜5のいずれか一項に記載の音声出力装置において、
ユーザが前記表示手段に表示された前記綴り又は前記発音記号から1つを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記綴り又は前記発音記号を含む単語について、前記音声出力手段による当該単語の前記模範音声の出力処理と、前記録音手段によるユーザ音声の録音処理と、前記音声出力手段による前記模範音声の再出力処理と、当該録音されたユーザ音声の出力処理と、を連続して行うように前記音声出力手段及び前記録音手段を制御する制御手段と、
を更に備えることを特徴とする音声出力装置。
[請求項7]
表示手段と、音声出力手段と、複数の単語の模範音声を予め記憶した模範音声記憶手段と、ユーザ音声を録音する録音手段とを備えるコンピュータに、
前記音声出力手段による前記模範音声の出力処理、前記音声出力手段による前記録音されたユーザ音声の出力処理、及び前記録音手段による前記ユーザ音声の録音処理のうち、少なくとも何れかの処理が行われた単語の履歴を記憶する履歴記憶機能と、
綴り又は発音記号毎に、当該綴り又は発音記号が前記履歴記憶機能により記憶されている単語に含まれている頻度を識別可能に、前記表示手段に表示させる表示制御機能と、
を実現させることを特徴とする音声出力プログラム。
[請求項8]
表示手段と、音声出力手段と、複数の単語の模範音声を予め記憶した模範音声記憶手段と、ユーザ音声を録音する録音手段とを備えるコンピュータを用いた音声出力方法であって、
前記音声出力手段による前記模範音声の出力処理、前記音声出力手段による前記録音されたユーザ音声の出力処理、及び前記録音手段による前記ユーザ音声の録音処理のうち、少なくとも何れかの処理が行われた単語の履歴を記憶する履歴記憶ステップと、
綴り又は発音記号毎に、当該綴り又は発音記号が前記履歴記憶ステップにより記憶されている単語に含まれている頻度を識別可能に、前記表示手段に表示させる表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする音声出力方法。
2 ディスプレイ
7 スピーカー
8 マイク
50 フラッシュROM
52 音声出力プログラム
57 模範音声データ
58 学習履歴データ
60 RAM
L 学習履歴リスト
Claims (8)
- 表示手段と、
音声出力手段と、
複数の単語の各模範音声を予め記憶した模範音声記憶手段と、
ユーザ音声を録音する録音手段と、
前記音声出力手段による前記模範音声の出力処理、前記録音手段に録音されたユーザ音声の出力処理、及び前記録音手段によるユーザ音声の録音処理のうち、少なくとも何れかの処理が行われた単語の履歴を記憶する履歴記憶手段と、
綴り又は発音記号毎に、当該綴り又は発音記号が前記履歴記憶手段に記憶されている単語に含まれている頻度を識別可能に、前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする音声出力装置。 - 請求項1に記載の音声出力装置において、
前記履歴記憶手段は、前記音声出力手段による前記模範音声の出力処理と、前記録音手段によるユーザ音声の録音処理と、前記音声出力手段による前記模範音声の再出力処理と、前記音声出力手段による前記録音手段に録音されたユーザ音声の出力処理とが、一の単語について連続して行われた場合に、この連続した処理が行われた旨の付加情報を当該一の単語に対応付けて記憶することを特徴とする音声出力装置。 - 請求項1又は2に記載の音声出力装置において、
前記表示制御手段は、
前記綴り又は前記発音記号毎に、当該綴り又は発音記号を含んだ単語が前記履歴記憶手段に記憶されている数を前記頻度として識別可能に前記表示手段に表示させることを特徴とする音声出力装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の音声出力装置において、
前記表示制御手段は、前記綴り又は前記発音記号毎に、当該綴り又は発音記号が前記履歴記憶手段に記憶されている単語に含まれている頻度を識別可能に、前記表示手段に一覧表示させることを特徴とする音声出力装置。 - 請求項4に記載の音声出力装置において、
前記表示制御手段は、前記綴り又は前記発音記号毎に、当該綴り又は発音記号が前記履歴記憶手段に記憶されている単語に含まれている頻度を色で識別可能に、色分けして前記表示手段に表示させることを特徴とする音声出力装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の音声出力装置において、
ユーザが前記表示手段に表示された前記綴り又は前記発音記号から1つを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記綴り又は前記発音記号を含む単語について、前記音声出力手段による当該単語の前記模範音声の出力処理と、前記録音手段によるユーザ音声の録音処理と、前記音声出力手段による前記模範音声の再出力処理と、当該録音されたユーザ音声の出力処理と、を連続して行うように前記音声出力手段及び前記録音手段を制御する制御手段と、
を更に備えることを特徴とする音声出力装置。 - 表示手段と、音声出力手段と、複数の単語の模範音声を予め記憶した模範音声記憶手段と、ユーザ音声を録音する録音手段とを備えるコンピュータに、
前記音声出力手段による前記模範音声の出力処理、前記音声出力手段による前記録音されたユーザ音声の出力処理、及び前記録音手段による前記ユーザ音声の録音処理のうち、少なくとも何れかの処理が行われた単語の履歴を記憶する履歴記憶機能と、
綴り又は発音記号毎に、当該綴り又は発音記号が前記履歴記憶機能により記憶されている単語に含まれている頻度を識別可能に、前記表示手段に表示させる表示制御機能と、
を実現させることを特徴とする音声出力プログラム。 - 表示手段と、音声出力手段と、複数の単語の模範音声を予め記憶した模範音声記憶手段と、ユーザ音声を録音する録音手段とを備えるコンピュータを用いた音声出力方法であって、
前記音声出力手段による前記模範音声の出力処理、前記音声出力手段による前記録音されたユーザ音声の出力処理、及び前記録音手段による前記ユーザ音声の録音処理のうち、少なくとも何れかの処理が行われた単語の履歴を記憶する履歴記憶ステップと、
綴り又は発音記号毎に、当該綴り又は発音記号が前記履歴記憶ステップにより記憶されている単語に含まれている頻度を識別可能に、前記表示手段に表示させる表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする音声出力方法。
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