JP2016059452A - 加熱調理器 - Google Patents

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Taku Kiriishi
卓 桐石
誠 澁谷
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誠 澁谷
河合 祐
Yu Kawai
祐 河合
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Abstract

【課題】圧力式の加熱調理器では、加熱手段及び圧力弁を制御して鍋内を大気圧以上に昇圧して炊飯すると共に、鍋内に大気圧以上の圧力がかかっている状態から圧力弁を開放し突沸現象を発生させ炊飯するため、ご飯が潰れかけている状態で、ご飯同士が擦れるため、必要以上におねばが溶出し、粘りが強いご飯が炊きあがるという課題を有していた。
【解決手段】制御手段43により、圧力調整手段39を作動させ、内鍋内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度になるよう加圧すると共に、本体の定格電力により加熱手段32で、温度検出手段41が内鍋内の水の温度を第1の所定温度未満の第2の所定温度を検出するまで加熱する工程を備えることにより、炊飯時の沸騰現象を抑えると共に、急激な圧力変化を生じないため突沸現象も抑えることができるため、お米同士の摩擦によるおねばの溶出を軽減できるため、炊飯後のご飯の粘りを低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は一般家庭やレストランなどの業務用などで使用する加熱調理器に関するものである。
従来、一般の加熱調理器として、お米を炊飯するための圧力式炊飯器である特許文献1が知られている。この特許文献1に示される圧力式炊飯器は、米と水とを含む炊飯物を入れる鍋と、前記鍋を収容して前記炊飯物を加熱調理する加熱手段を有する炊飯器本体と、前記炊飯器本体の開口を塞ぐ開閉自在な蓋体と、前記加熱手段を制御する制御装置とを備え、前記蓋体には、圧力弁と、前記圧力弁を動作制御する弁開放機構と、前記圧力弁の動作時に噴出するおねばを一時貯留すると共に蒸気を外部へ放出するおねば貯留タンクとを配設して、前記制御装置は、前記加熱手段及び圧力弁を制御して前記鍋内を大気圧以上に昇圧して、沸騰維持工程において、前記圧力弁を開放し、突沸現象を発生させ、炊飯物を前記鍋内で攪拌させて炊飯する構成を有している。この圧力式炊飯器において、炊飯中火力を最大限かけて炊飯をしても、おねばが吹き零れないように構成されており、また、蒸気とおねばが内鍋外へ同時に出てくるため、おねばと蒸気を分離し、蒸気は本体外へ、おねばはおねば貯留タンクに貯留し、全てのおねばを内鍋内に戻すため、粘りが強いご飯が炊きあがる。また、前記制御装置は、前記加熱手段及び圧力弁を制御して前記鍋内を大気圧以上に昇圧し、内鍋内の圧力による沸点と内鍋内の到達した所定温度が同じようになるよう設計されているため、沸騰維持工程では沸騰現象が起こり、激しく気泡が発生し、鍋内に対流が生じながら炊飯している。
特開2012−81304号公報
しかしながら、上記従来の構成では、圧力式炊飯器において、制御装置は、加熱手段及び圧力弁を制御して鍋内を大気圧以上に昇圧して炊飯し、対流現象を促進していると共に、鍋内に大気圧以上の圧力がかかっている状態から圧力弁を開放し突沸現象を発生させ炊飯するため、ご飯が潰れかけている状態で、ご飯同士が擦れるため、必要以上におねばが溶出し、そのおねばがお米表面に付着し、炊き上がるため、粘りが強いご飯が炊きあがるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、炊飯後のご飯の粘りを低減する加熱調理器を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、被調理物を収納する内鍋と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記内鍋が所定温度になったことを検出する温度検出手段と、前記内鍋内に圧力をかける圧力調整手段と、前記加熱手段と前記圧力調整手段を制御する制御手段とを備え、前記内鍋内に米と水を収納し、前記制御手段により、前記圧力調整手段を作動させ、前記内鍋内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度になるよう加圧すると共に、本体の定格電力により前記加熱手段で、前記温度検出手段が前記内鍋内の水の温度を前記第1の所定温度未満の第2の所定温度を検出するまで加熱する工程を備えたものである。
本発明にかかる加熱調理器によれば、炊飯時の沸騰現象を抑えると共に、急激な圧力変化を生じないため突沸現象も抑えることができ、内鍋内の水の対流も抑えることができるため、お米同士の摩擦によるおねばの溶出を軽減でき、炊飯後のご飯の粘りを低減することができる。
本発明の加熱調理器は、炊飯時の沸騰現象を抑えると共に、急激な圧力変化を生じないため突沸現象も抑えることができ、内鍋内の水の対流も抑えることができるため、お米同士の摩擦によるおねばの溶出を軽減でき、炊飯後のご飯の粘りを低減することができる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器としての炊飯器の構成を示す断面図 本発明の実施の形態1における加熱調理器としての炊飯器の炊飯工程を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における加熱調理器としての炊飯器の炊飯工程による温度特性図 本発明の実施の形態1における加熱調理器としての炊飯器の炊飯工程による温度特性図 本発明の実施の形態1における加熱調理器としての炊飯器の炊飯工程によらない温度特性図 本発明の実施の形態2における加熱調理器としての炊飯器の炊飯工程を示すフローチャート 本発明の実施の形態2における加熱調理器としての炊飯器の炊飯工程による温度特性図
第1の発明は、被調理物を収納する内鍋と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記内鍋が所定温度になったことを検出する温度検出手段と、前記内鍋内に圧力をかける圧力調整手段と、前記加熱手段と前記圧力調整手段を制御する制御手段とを備え、前記内鍋内に米と水を収納し、前記制御手段により、前記圧力調整手段を作動させ、前記内鍋内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度になるよう加圧すると共に、本体の定格電力により前記加熱手段で、前記温度検出手段が前記内鍋内の水の温度を前記第1の所定温度未満の第2の所定温度を検出するまで加熱する工程を備えたものである。
これによれば、前記圧力調整手段により前記内鍋内に圧力がかかるため、前記内鍋内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度になっている状態で、本体の定格電力により前記加熱手段で、前記温度検出手段が前記内鍋内の水の温度を前記第1の所定温度未満の第2の所定温度まで加熱をしても、沸騰現象は起きず、気泡は発生せず、前記内鍋内の対流は抑制することができるため、お米同士の摩擦も軽減され、前記内鍋内におねばが大量に溶出するのを軽減できるため、炊飯後のご飯の粘りを低減することができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記制御手段により、前記圧力調整手段を作動させ、前記内鍋内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度に加圧した状態で、本体の定格電力により前記加熱手段で、前記温度検出手段が前記内鍋内の水の温度を前記第1の所定温度未満の第2の所定温度を検出するまで加熱するものである。
これによれば、前記制御手段により、前記圧力調整手段を作動させ、前記内鍋内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度に加圧した状態から、前記加熱手段で、前記温度
検出手段が内鍋内の水の温度を前記第1の所定温度未満の第2の所定温度まで加熱することにより、水の沸点が1気圧下の100℃より高い第1の所定温度になっているため、局所加熱によって発生する急激な沸騰現象が起きるのを軽減することができるため、気泡は発生せず、前記内鍋内の対流は抑制することができるため、お米同士の摩擦も軽減され、前記内鍋内におねばが大量に溶出するのを軽減できるため、炊飯後のご飯の粘りを低減することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記圧力調整手段は内鍋内に空気を押し込み、内鍋内の圧力をあげることができるものである。
第4の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記圧力調整手段は内鍋と内蓋内の空間を縮小することで内鍋内の内圧を上げることができるものである。
第5の発明は、特に、第3の発明において、前記圧力調整手段は電動ポンプである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における加熱調理器としての炊飯器の構成を示す断面図である。本発明の実施の形態1を、加熱調理器として炊飯器を用いて以下に説明する。
図1において、炊飯器は、本体44内に着脱自在に配された内鍋31と、内鍋31を加熱する加熱手段32と、内鍋31内の圧力を調整する圧力調整手段39と、内鍋31が所定温度になったことを検出する温度検出手段41と、圧力調整手段39により内鍋31内の圧力を開放すると、内鍋31内から出てくる蒸気とおねばを分けて、蒸気は本体44外に出し、おねばを貯めることができるおねば貯蔵庫53と、おねば貯蔵庫53内のおねばの量を調整するおねば調整手段52と、加熱手段32と圧力調整手段39とおねば調整手段52を制御する制御手段43を備えている。さらに、炊飯器は、制御手段43により、圧力調整手段39により内鍋31内を外気と遮断すると共に、内鍋31を加熱手段32により温度検出手段41が糊化温度以上の第1の所定温度を検出するまで加熱する第一の工程S1と、温度検出手段41により、第1の所定温度を検出する及び、圧力調整手段39により第1の所定温度に相当する圧力を検出するうちの少なくとも一方を検出すると同時に、第1の所定温度から第2の所定温度まで、内鍋31の温度を下げるように、圧力調整手段39で内鍋31内と外気を連通させ、内鍋31内の蒸気と共におねばがおねば貯蔵庫53へ流入し、おねば貯蔵庫53内で蒸気とおねばは分離され、蒸気は本体44外へ放出され、おねばの一部はおねば調整手段52によって内鍋31内へ戻されると共に、残りのおねばは、おねば貯蔵庫53に貯蔵されるよう制御する第2の工程S2を備えた加熱調理器である。
なお、圧力調整手段39は、目的の内鍋31内の圧力を保つことができるおもりを使用してもよい。また、ポンプを用いて内鍋31内に空気を流入することで加圧を行ってもよい。
内鍋31に被調理物である米と水を入れ、制御手段43により加熱手段32を制御し、被調理物を調理する。また、加熱手段32は、ヒータ式、誘導加熱式、ガス式、マイクロ波など問わない。現在主流になっている加熱調理器では、加熱手段32として、誘導加熱式を使っており、コイルに25kHz付近の高周波電流を流して、それによって発生する磁力線が内鍋31の底を通過すると、そこにうず電流と呼ばれる電流が発生し、内鍋31を加熱する。そして、磁力線を効率よく内鍋31に供給するために、フェライトを用いて、磁力線が他に漏れるのを防いでいる。
内鍋31を収納し、内鍋31からの熱が外部に逃げないように断熱している保護枠51と、内鍋31内で発生した蒸気を排出するためおねば貯蔵庫53に形成された蒸気孔47を有している。おねば貯蔵庫53内は蒸気孔47によって、外気と連通している。おねば貯蔵庫53は、蓋34に配設されている。
温度検出手段41は内鍋31の底に当接するよう取り付けられており、炊飯工程における内鍋31の温度を検知し、炊飯中の内鍋31内の温度を判断し、制御手段43により、加熱手段32を調整することができる。
本体44には、内鍋31と、保護枠51と、加熱手段32と、温度検出手段41と、制御手段43とを備えている。蓋34には、入力手段33と、設定手段37と、おねば貯蔵庫53と、圧力調整手段39と、蒸気通路48と、おねば調整手段52と、内蓋36と、測定手段38とを備えている。蓋34は、本体44の上面開口部を覆うように配されている。内蓋36は、内鍋31の上面開口部を覆うように配されている。おねば貯蔵庫53は、蒸気通路48の一方の端部が接続されている。蒸気通路48の他方の端部は内蓋36を貫通し、本体44の上面開口部と連通している。蒸気通路48の途中の経路には、圧力調整手段39を有している。おねば貯蔵庫53には外気に開放された蒸気孔47が形成されている。
炊飯後のご飯の粘りを調整するために、おねばの量を設定する必要がある。そのために、以下の入力手段33、測定手段38による2パターンが考えられる。
第1のパターンは、炊飯したい量をユーザー自身が入力する際に押すボタンである入力手段33により、入力された炊飯量に対応したおねばの量を設定手段37にて設定する。また、第2のパターンは、おねば貯蔵庫53内に流入したおねばの量を測定手段38により測定し、測定手段38により測定されたおねばの量に対応したおねばの量を設定手段37にて設定する。
前記設定手段37により設定された量に対応したおねばを、おねば貯蔵庫53で貯蔵できるように、制御手段43によりおねば調整手段52を調整し、おねば貯蔵庫53で貯蔵するおねば量以上のおねばは、おねば返却孔55を通って、おねば返却通路54を流れ、内鍋31内へと戻る。
次に、炊飯工程の各工程について説明する。図2は、本発明の実施の形態1における加熱調理器としての炊飯器の炊飯工程を示すフローチャートを示している。
本発明の実施の形態1における炊飯器の炊飯工程は、図2に示すように第1の工程S1、第2の工程S2、第3の工程S3および第4の工程S4の順で構成される。
まず、米を洗い、内鍋31に米と適量の水を入れ、本体44にセットするS5。
次に第1の工程S1は、炊飯スタートS6する。そして、制御手段43により圧力調整手段39を作動させ、内鍋31内と外気とを遮断し、内鍋31内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度になるよう加圧S7すると共に、本体の定格電力により加熱手段32で、温度検出手段41が内鍋31内の水の温度を第1の所定温度未満の第2の所定温度を検出するまで加熱S8する。
第2工程S2では、内鍋31内の水の沸点が第1の所定温度になる圧力になったことを圧力調整手段39により検知S9し、温度検出手段41により、第2の所定温度を検知S
101する、又は圧力調整手段39により第2の所定温度に相当する圧力を検知S102すると第2の所定温度に達しているか判断するS103。このように、常に内鍋31内の水の沸点を内鍋31内の水の温度より高い温度に保つことで、沸騰現象を抑制することができる。そして、内鍋31底から発生する気泡も抑えることができる。
第3の工程S3では、第2の所定温度を維持S11し、お米の中心まで糊化する第1の所定時間まで加熱し、加熱を停止するS12。第1の所定時間は、お米の量に基づいて、決定される時間である。この第3の工程S3でも、制御手段43により加熱手段32を制御することにより、沸騰現象を抑制することができるため、内鍋31底から発生する気泡も抑えることができる。そのため、内鍋31内には対流が抑えられ内鍋31内にある被調理物は対流することなく、また、被調理物同士の摩擦を軽減することができるため、内鍋31内の水には被調理物から溶け出る成分を抑えることができる。なお、お米に関して述べると、内鍋31内の水に溶出する成分は澱粉(おねば)となっており、これが炊飯後のごはんの粘りに起因する。そのため、本実施の形態による上記フローチャートを実施することで、粘りを抑えて炊くことができ、粘りの少ないごはんが美味しく炊ける。
第4の工程S4では、保護枠51により断熱しているため内鍋31を高温に維持できるため、内鍋31内に蓄積された熱により、蒸らし工程としてお米を蒸らすS13ことで、お米表面の余分な水を蒸発させるとともに、お米全体の水分量を均一にする。その結果、お米はご飯となる。
以上の工程を経て、炊飯が終了S14する。
次に、本実施の形態による炊飯工程における温度検知手段による検知温度の温度変化について図3ないし図5を用いて説明する。図3および図4は、本発明の実施の形態1における加熱調理器としての炊飯器の炊飯工程による温度特性図である。図5は、本発明の実施の形態1における加熱調理器としての炊飯器の炊飯工程によらない温度特性図である。なお、図3ないし図5における実線は内鍋31内の圧力による沸点の変化を示すものであり、点線は内鍋31内の水温の変化を示すものである。
本実施の形態における図3に示す温度特性では、芯もなくなり、柔らかく美味しいご飯が炊ける。さらに、炊飯時間を高火力で炊飯することができるため、炊飯の時間も短縮することができる。
本実施の形態による炊飯工程における温度検知手段による検知温度の温度変化について図3を用いて説明する。第1の工程S1では、炊飯スタートし、制御手段43により圧力調整手段39を用いて、内鍋31内と外気とを遮断すると共に、加熱手段32により、内鍋31内の被調理物を加熱する。すると、内鍋31内にかかる圧力により、内鍋31内の水の沸点が上昇し、その結果、内鍋31内の水の沸点は、100℃を超え、第1の所定温度まで上昇する。それと共に、内鍋31内の水の温度も上昇し、その結果、内鍋31内の水の温度は、100℃を超え、第2の所定温度まで上昇する。
第2の工程S2では、内鍋31内の水の沸点が第1の所定温度になる圧力になったことを圧力調整手段39により検知S9し、温度検出手段41により、第2の所定温度を検知S101する、又は圧力調整手段39により第2の所定温度に相当する圧力を検知S102すると第2の所定温度に達しているか判断する。この時、内鍋31内の水の温度が第2の所定温度に達するまで、内鍋31内の水の沸点が第1の所定温度以上になってはいけない。
第3の工程S3では、制御手段43により加熱手段32を加熱コントロールし、内鍋31内の水の温度が第2の所定温度を維持すると共に、水の沸点である第1の所定温度以上
にならないようにする。常に内鍋31内の水の沸点を内鍋31内の水の温度より低い温度を保つことで、沸騰現象を抑制することができる。そして、内鍋31底から発生する気泡も抑えることができ、内鍋31内の水の対流も抑えることができるため、お米同士の摩擦によるおねばの溶出を軽減でき、炊飯後のご飯の粘りを低減することができる。
なお、図4の温度特性図に示すように、内鍋31内の水の温度と内鍋31内の沸点の温度が推移してもよい。ポイントは、内鍋31内の水の温度が内鍋31内の沸点の温度より低く推移することである。
そのため、図5の温度特性図に示すように、内鍋31内の水の温度が内鍋31内の沸点の温度より一時的であっても高くなることは不可となる。こうなると、沸騰現象が起こり、内鍋31内に対流が生じ、お米同士が摩擦し、粘りが増加し、美味しいごはんが炊けない。
以上のような、加熱調理器としての炊飯器により、圧力調整手段39により内鍋31内に圧力がかかるため、内鍋31内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度になっている状態で、本体の定格電力により加熱手段で、温度検出手段41が内鍋31内の水の温度を第1の所定温度未満の第2の所定温度まで加熱をしても、沸騰現象は起きず、気泡は発生せず、内鍋31内の対流は抑制することができるため、お米同士の摩擦も軽減され、内鍋31内におねばが大量に溶出するのを軽減できるため、炊飯後のご飯の粘りを低減することができる。
本実施の形態における圧力調整手段39は内鍋内に空気を押し込み、内鍋内の圧力をあげることができるものであってもよいし、または、圧力調整手段39は内鍋と内蓋内の空間を縮小することで内鍋内の内圧を上げることができるものであってもよいし、圧力調整手段39は電動ポンプで構成しても良い。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における加熱調理器としての炊飯器の炊飯工程を示すフローチャートを示している。以下に、本発明の実施の形態2における加熱調理器としての炊飯器について説明する。なお、実施の形態1と同一構成要素には同一符号を付与して説明を省略する。
本発明の実施の形態2における炊飯器の炊飯工程は、図6に示すように、第1の工程S21、第2の工程S22、第3の工程S23、第4の工程S24および第5の工程S25の順で構成される。
まず、米を洗い、内鍋31に米と適量の水を入れ、本体44にセットするS26。
次に第1の工程S21は、炊飯スタートS27する。そして、制御手段43により圧力調整手段39を作動させ、内鍋31内と外気とを遮断し、内鍋31内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度になるよう加圧S28する。そして、内鍋31内の水の沸点が第1の所定温度になったことを圧力調整手段39により検知S29する。
第2工程S22では、圧力調整手段39により内鍋31内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度になったことを検知後、本体の定格電力により加熱手段32で、温度検出手段41が内鍋31内の水の温度を第1の所定温度未満の第2の所定温度を検出するまで加熱S30する。このように、常に内鍋31内の水の沸点以下で内鍋31内の水の温度を保つことで、沸騰現象を抑制することができる。そして、内鍋31底から発生する気泡も抑えることができる。
第3工程S23では、温度検出手段41により、第2の所定温度を検知S311する、又は圧力調整手段39により第2の所定温度に相当する圧力を検知S312すると第2の所定温度に達しているかS313判断する。
第4の工程S24では、第2の所定温度を維持S32し、お米の中心まで糊化する第1の所定時間まで加熱し、加熱を停止するS33。第1の所定時間は、お米の量に基づいて、決定される時間である。この第4の工程S24でも、制御手段43により加熱手段32を制御することにより、沸騰現象を抑制することができるため、内鍋31底から発生する気泡も抑えることができる。そのため、内鍋31内には対流が抑えられ内鍋31内にある被調理物は対流することなく、また、被調理物同士の摩擦を軽減することができるため、内鍋31内の水には被調理物から溶け出る成分を抑えることができる。なお、お米に関して述べると、内鍋31内の水に溶出する成分は澱粉(おねば)となっており、これが炊飯後のごはんの粘りに起因する。そのため、本実施の形態による上記フローチャートを実施することで、粘りを抑えて炊くことができ、粘りの少ないごはんが美味しく炊ける。
第5の工程S25では、保護枠51により断熱しているため内鍋31を高温に維持できるため、内鍋31内に蓄積された熱により、蒸らし工程としてお米を蒸らすS34ことで、お米表面の余分な水を蒸発させるとともに、お米全体の水分量を均一にする。その結果、お米はご飯となる。
以上の工程を経て、炊飯が終了S35する。
次に、本実施の形態による炊飯工程における温度検知手段による検知温度の温度変化について図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態2における加熱調理器としての炊飯器の炊飯工程による温度特性図である。なお、図7における実線は内鍋31内の圧力による沸点の変化を示すものであり、点線は内鍋31内の水温の変化を示すものである。
本実施の形態における図7に示す温度特性では、芯もなくなり、柔らかく美味しいご飯が炊ける。さらに、炊飯時間を高火力で炊飯することができるため、炊飯の時間も短縮することができる。
本実施の形態による炊飯工程における温度検知手段による検知温度の温度変化について図7を用いて説明する。第1の工程S21は、炊飯スタートS27する。そして、制御手段43により圧力調整手段39を用いて、内鍋31内と外気とを遮断すると共に、内鍋31内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度になるよう加圧S28する。そして、内鍋31内の水の沸点が第1の所定温度になったことを圧力調整手段39により検知S29する。その間、内鍋31内の水温は一定である。
第2工程S22では、圧力調整手段39により内鍋31内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度になったことを検知後、本体の定格電力により加熱手段32で、温度検出手段41が内鍋31内の水の温度を前記第1の所定温度未満の第2の所定温度を検出するまで加熱S30する。そのため、内鍋31内の水の温度も上昇していく。このように、常に内鍋31内の水の沸点以下で内鍋31内の水の温度を保つことで、沸騰現象を抑制することができる。そして、内鍋31底から発生する気泡も抑えることができる。
第3工程S23では、温度検出手段41により、第2の所定温度を検知S311する、又は圧力調整手段39により第1の所定温度に相当する圧力を検知S312すると第2の所定温度に達しているかS313判断する。
第4の工程S24では、制御手段43により加熱手段32を加熱コントロールし、内鍋31内の水の温度が第2の所定温度を維持すると共に、水の沸点である第1の所定温度以上にならないようにする。常に内鍋31内の水の沸点を内鍋31内の水の温度より低い温度を保つことで、沸騰現象を抑制することができる。そして、内鍋31底から発生する気泡も抑えることができ、内鍋31内の水の対流も抑えることができるため、お米同士の摩擦によるおねばの溶出を軽減でき、炊飯後のご飯の粘りを低減することができる。
以上のような、加熱調理器としての炊飯器により、制御手段43により、圧力調整手段39を作動させ、内鍋31内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度に加圧した状態から、加熱手段32で、温度検出手段41が内鍋31内の水の温度を第1の所定温度未満の第2の所定温度まで加熱することにより、水の沸点が1気圧下の100℃より高い第1の所定温度になっているため、局所加熱によって発生する急激な沸騰現象が起きるのを軽減することができるため、気泡は発生せず、内鍋31内の対流は抑制することができるため、お米同士の摩擦も軽減され、内鍋31内におねばが大量に溶出するのを軽減できるため、炊飯後のご飯の粘りを低減することができる。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器としての炊飯器は、炊飯時の沸騰現象を抑えると共に、急激な圧力変化を生じないため突沸現象も抑えることができ、内鍋内の水の対流も抑えることができるため、お米同士の摩擦によるおねばの溶出を軽減でき、炊飯後のご飯の粘りを低減することができるため、家庭用または業務用の加熱調理器として有用である。
31 内鍋
32 加熱手段
39 圧力調整手段
41 温度検出手段
43 制御手段

Claims (5)

  1. 被調理物を収納する内鍋と、
    前記内鍋を加熱する加熱手段と、
    前記内鍋が所定温度になったことを検出する温度検出手段と、
    前記内鍋内に圧力をかける圧力調整手段と、
    前記加熱手段と前記圧力調整手段を制御する制御手段とを備え、
    前記内鍋内に米と水を収納し、前記制御手段により、前記圧力調整手段を作動させ、前記内鍋内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度になるよう加圧すると共に、本体の定格電力により前記加熱手段で、前記温度検出手段が前記内鍋内の水の温度を前記第1の所定温度未満の第2の所定温度を検出するまで加熱する工程を備えた加熱調理器。
  2. 前記制御手段により、前記圧力調整手段を作動させ、前記内鍋内の水の沸点が100℃より高い第1の所定温度に加圧した状態で、本体の定格電力により前記加熱手段で、前記温度検出手段が内鍋内の水の温度を前記第1の所定温度未満の第2の所定温度を検出するまで加熱する請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記圧力調整手段は内鍋内に空気を押し込み、内鍋内の圧力をあげることができる請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 前記圧力調整手段は内鍋と内蓋内の空間を縮小することで内鍋内の内圧を上げることができる請求項1または2に記載の加熱調理器。
  5. 前記圧力調整手段は電動ポンプである請求項3に記載の加熱調理器。
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