JP2016058788A - 高周波集積回路およびそれを用いた装置 - Google Patents

高周波集積回路およびそれを用いた装置 Download PDF

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Abstract

【課題】通常動作状態における電力損失が小さく良好な雑音性能を確保しつつ、送信機IC、受信機ICの両者に搭載可能な、高周波特性モニタ用の試験用発振器付き増幅器を提供することである。【解決手段】負荷インダクタを具備し増幅器と、試験用発振器が同一チップ内に配置された高周波ICにおいて、前記試験用発振器は前記増幅器の負荷インダクタを共用し、前記増幅器は動作状態を活性/非活性と切り替えるためのバイアス電圧端子を有し、前記発振器は動作状態を活性/非活性と切り替えるためのバイアス電圧端子を有し、試験動作モード時は前記増幅器を非活性状態かつ前記試験用発振器を活性化し、通常動作モード時は前記増幅器を活性状態かつ前記試験発振器を非活性とすることを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、ミリ波レーダシステム用における送信機IC、受信機IC、送受信機IC、およびその出荷時検査における試験回路あるいは試験方法に関するものである。
欧州、米国、日本において、車両事故の発生件数および致死率を軽減する取り組みとして、交通事故を未然に防ぐ予防安全システムの車両搭載が進められている。その中でも、特にプリクラッシュセーフティシステムやブラインドスポット検知システム等、周辺を検知して運転者などに危険を知らせるシステムが注目されている。これらのシステムを実現するには、車両周辺の物体を検知するデバイスが必須であり、ステレオカメラモジュールやミリ波レーダモジュールなどが用いられている。前者は比較的低コストで実現できるものの、夜間時に検知感度が低下する問題がある。一方、後者では、その問題は生じないもののコストの面から大衆車への普及が進んでおらず、コストの低減が課題となっている。
ミリ波レーダモジュールのコストを高めている要因の一つに、その検査コストの高さが挙げられる。
図1はミリ波レーダモジュール内のIC(Integrated Circuit:集積回路)の一構成例を示したものである。この構成例において、ICはミリ波帯の信号を生成する信号生成器IC1、ミリ波信号を送信する送信機IC2、ミリ波信号を受信する受信機IC3〜6、受信機ICで受信した信号を、信号処理するためのBBIC(Base Band Integrated Circuit:ベースバンド)7の7つのICから構成されている。この例では、送信機IC2は、可変利得増幅器(PGA)と電力増幅器(PA)を含み、各受信機IC3〜6は、ローノイズアンプ(LNA)、周波数変換機(Mixer)、アンプ(AMP)を含む。
ミリ波レーダモジュールの動作を簡単に説明すると、信号生成器IC1で生成したミリ波帯周波数信号を、送信機IC2において信号電力を増幅し、送信アンテナ8において信号を電波として空間に放射する。目標物から反射してきた信号を受信アンテナ9で電気信号として受信し、受信機IC3〜6で受信した信号を増幅したあと、BBIC7において信号処理を行って目標物の情報を検知する。受信機IC3〜6が4つ存在するのは、レーダの角度検出性能向上のために受信チャンネル数を増加させているためである。
上記のように、複数のICを用いてモジュールを構成している理由は、ミリ波レーダモジュールの設計者が、任意の送信機IC、受信機ICを組み合わせて、システムを設計するための汎用性向上のためである。このため、ミリ波レーダモジュール内には、複数の高周波ICが実装される。ミリ波レーダシステムは、24GHz、77GHz、79GHzという非常に高い周波数帯で動作する。このため、ミリ波帯を扱える試験環境の構築、高周波プローブもしくは高周波ソケットを使用することによる試験精度、試験時間等の制約からIC出荷時の検査コストが課題となっている。特に送信機ICと受信機ICは、IC内部にミリ波帯の信号源が組み込まれていないため、測定器からミリ波帯信号を供給する必要があり、さらなる試験コストがかかる。
高周波帯で動作するICにおいて、出荷時検査の試験コストを低減する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1では、インダクタを有する入力整合回路と、入力整合回路を通過した入力信号を増幅するトランジスタと、入力整合回路内にスイッチでON/OFF可能な、負性抵抗用トランジスタを有し、試験モードの際は、上記負性抵抗をONとして試験用高周波発振器が構成され、通常動作モード時はOFFとして発振器の動作を止める。これにより、試験用の高周波信号を内蔵することで、直流特性をモニタするのみで、ICの高周波特性を保証することが可能となる。
特開2011−205280号公報
黒田監訳(2002) 「RFマイクロエレクトロニクス」 丸善出版 47−52pp.
しかしながら、特許文献1の回路構成では、試験用発振器が電力増幅器の前段に位置しており、動作切り替え用のスイッチトランジスタ等が入力整合回路部にあるため、通常動作状態における電力損失が大きくなる。特にミリ波帯の周波数では、トランジスタがOFF状態であっても、トランジスタの寄生容量を介して損失の大きいシリコン基板と結合するため電力損失はさらに増大する。増幅器における整合入力部の電力損失は、非特許文献1の 47ページに記載されるように雑音性能であるSNR(Signal to Noise Ratio:信号雑音比)を低下させ信号の品質を劣化させる。特に、特許文献1の技術を受信機に組み込んだ場合は影響が顕著となるという問題がある。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、その代表的な目的は、通常動作状態における電力損失が小さく良好な雑音性能を確保しつつ、送信機IC、受信機ICの両者に搭載可能な、高周波特性モニタ用の試験用発振器付き増幅器を提供することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
負荷インダクタを具備した増幅器と、試験用発振器が同一チップ内に配置された高周波ICにおいて、前記試験用発振器は前記増幅器の負荷インダクタを共用し、前記増幅器は動作状態を活性/非活性と切り替えるためのバイアス電圧端子を有し、前記発振器は動作状態を活性/非活性と切り替えるためのバイアス電圧端子を有し、試験動作モード時は前記増幅器を非活性状態かつ前記試験用発振器を活性化し、通常動作モード時は前記増幅器を活性状態かつ前記試験発振器を非活性とすることを特徴とする。
本発明の他の側面は、少なくとも負荷インダクタと、増幅器と、発振器を有する高周波ICまたは回路構成であって、増幅器と発振器は、負荷インダクタを共用する。増幅器は増幅器の動作状態を活性/非活性と切り替えるための第1のバイアス電圧端子を有し、発振器は発振器の動作状態を活性/非活性と切り替えるための第2のバイアス電圧端子をする。第1のモード時は増幅器を非活性状態かつ前記発振器を活性化し、第2のモード時は前記増幅器を活性状態かつ前記発振器を非活性とするように制御することができる。これにより、出荷時等のテストにおいては、第1のモードにより製品動作のテストを行うことができる。
本発明の他の側面は、負荷インダクタと、増幅器と、発振器と、パワーセンサを有する高周波ICまたは回路構成である。増幅器の出力端子にパワーセンサが接続され、増幅器の負荷側に前記負荷インダクタが接続され、発振器の出力側に負荷インダクタが接続される。増幅器は増幅器の動作状態を活性/非活性と切り替えるための第1のバイアス電圧端子を有し、発振器は発振器の動作状態を活性/非活性と切り替えるための第2のバイアス電圧端子を有する。試験動作モード時は増幅器を非活性状態かつ前記発振器を活性化して試験を行い、通常動作モード時は増幅器を活性状態かつ発振器を非活性とするよう制御することができる。
本発明のさらに他の側面は、高周波ICまたは回路を搭載する無線通信用モジュールであって、高周波ICは、負荷インダクタと、増幅器と、試験用発振器を有し、増幅器と試験用発振器は、増幅器と試験用発振器の出力側に接続されている負荷インダクタを共用する。増幅器と試験用発振器は、モード切り替え信号により通常動作中には増幅器が動作し、試験中には試験用発信器が動作するように制御することができる。
また本発明の他の側面は、上記した高周波IC、回路構成、あるいは無線通信用モジュールを用い、試験動作時は増幅器を非活性状態かつ発振器を活性化して試験を行う試験方法である。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、代表的な効果は、送信機、受信機の通常動作モード時におけて良好な雑音特性を確保しつつ、試験コストの低減が可能となる。
一般的な多チャンネル構成のミリ波レーダモジュールの構成例を示すブロック図である。 本発明の基本的な構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1による高周波ICの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1による試験用発振器と増幅器のトランジスタ素子配置の一例を示した平面図である。 本発明の実施の形態2による高周波ICの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態3による高周波ICの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態4による高周波ICの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態5による高周波ICの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態5による高周波ICを構成する可変容量の構成を示した回路図である。 本発明の実施の形態6による高周波ICの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態7による高周波ICの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態8による送信機ICの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態9による送信機ICの回路レイアウト上のブロック配置を示す平面図である。 本発明の実施の形態10による送信機ICの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態11による送信機ICの回路レイアウト上のブロック配置を示す平面図である。 本発明の実施の形態12による送受信機ICの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態13によるミリ波レーダモジュールの構成を示すブロック図である。
以下の実施の形態においては、便宜上その必要があるときは、複数の実施の形態またはセクションに分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
実施の形態については、図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、重複する説明は省略することがある。
本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」などの表記は、構成要素を識別するために付するものであり、必ずしも、数または順序を限定するものではない。また、構成要素の識別のための番号は文脈毎に用いられ、一つの文脈で用いた番号が、他の文脈で必ずしも同一の構成を示すとは限らない。また、ある番号で識別された構成要素が、他の番号で識別された構成要素の機能を兼ねることを妨げるものではない。
図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面等に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
図2〜図4に基づいて実施例1による高周波ICについて、説明する。
図2に示されるように、実施例1における高周波ICは、負荷インダクタ113を有する差動増幅器111と、試験用発振器112を持つ高周波ICにおいて、試験用発振器112は増幅器111の負荷インダクタ113を共用する。接続関係としては、負荷インダクタ113の両端が、差動増幅器111の出力に接続されるとともに、試験用発信機112の出力に接続される。
差動増幅器111は動作状態を活性/非活性と切り替えるためのバイアス電圧端子VBIAS1を有し、発振器112は動作状態を活性/非活性と切り替えるためのバイアス電圧端子VBIAS2を有する。上記、高周波ICにおいて、試験動作モード時は増幅器111を非活性状態かつ試験用発振器112を活性化し、通常動作モード時は増幅器111を活性状態かつ試験発振器112を非活性とする。
差動増幅器111に接続される負荷インダクタ113は、図2に示すように、差動増幅器111の入力と反対側に接続されている。負荷インダクタ113は、出力信号のフィルタリング、電源からの雑音の減衰、出力インピーダンスマッチング、高い帯域内インピーダンスの提供、利得向上など、様々な目的のために使用することができる。本実施例では、この負荷インダクタ113を、試験用発信機112の動作にも利用するので、発信機用のインダクタを個別に設けるコストや面積増大を回避することができる。
図3を用いて、本実施例1の高周波ICを構成する差動増幅器111と、試験用発振器112の詳細について説明を行う。尚、図3中のトランジスタは便宜的に全てバイポーラトランジスタで構成されているが、MOSFET等他のトランジスタについても同様の効果を持つ。
差動増幅器111は、トランジスタ1111、1112と抵抗素子1113、1114、1115から構成され、トランジスタ1111のベース端子は高周波ICの入力端子INPおよび抵抗1114に接続され、トランジスタ1112のベース端子は高周波ICの入力端子INNおよび抵抗1115に接続される。トランジスタの1112および1113のエミッタ端子は抵抗1113を介してGNDに接続される。トランジスタ1111のコレクタ端子はインダクタ113の端子1131と容量114および出力端子OUTPに接続され、トランジスタ1112のコレクタ端子はインダクタ113の端子1132と容量115および出力端子OUTNに接続される。バイアス電圧端子VBIAS1は、高周波特性に影響を与えないため抵抗1114および1115を介してトランジスタ1111および1112のベース端子に接続されている。
一方、試験用発振器112は、トランジスタ1121、1122と容量1124、1125と、抵抗1123、1126、1127から構成される。トランジスタ1121のコレクタ端子は容量1124を介してトランジスタ1122のベース端子に接続され、同時にトランジスタ1122のコレクタ端子は容量1125を介してトランジスタ1121のベース端子に接続されることで正帰還ループを形成している。
また、トランジスタ1121のコレクタ端子は、インダクタ113の端子1131と容量114および出力端子OUTPに接続され、トランジスタ1122のコレクタ端子はインダクタ113の端子1132と容量115および出力端子OUTNに接続される。トランジスタの1112および1113のエミッタ端子は抵抗1113を介してGNDに接続される。バイアス電圧端子VBIAS1は、高周波特性に影響を与えないため抵抗1114および1115を介してトランジスタ1111および1112のベース端子に接続される。インダクタ113の中点1133は電源端子VCCに接続され、差動増幅器111および試験用発振器112に電源を供給している。
このように、図3の例では、差動増幅器111を構成するトランジスタ111,112のコレクタがインダクタ113の端子と接続され、インダクタ113の端子とトランジスタのコレクタの間に、試験用発信機112の出力が接続される構成になる。
次に実施例1における回路動作について説明する。本実施例の高周波ICは少なくとも二つの動作モードを持つ。一つ目の動作モードは、本高周波ICの外部から入力された高周波信号を増幅した後、外部へ出力する通常動作モードである。二つ目の動作モードは、本高周波ICの出荷試験時において、本発明の高周波IC内部に実装された試験用発振器から高周波信号を生成し、生成した信号の信号レベルおよび周波数を確認することで回路が正常動作しているかを確認するための試験動作モードである。
一つ目の通常動作モード時は、バイアス電圧端子VBIAS2のバイアス電圧をGNDレベルに落とし試験用発振器をOFF状態とし、一方、バイアス電圧端子VBIAS1のバイアス電圧は、差動増幅器112が正常動作する直流電圧値を印加しON状態とする。これにより高周波ICは前述の外部入力信号を増幅し、外部へ出力することが可能となる。
二つ目の試験動作モード時は、前記バイアス電圧端子VBIAS1のバイアス電圧をGNDレベルに落とし差動増幅器をOFF状態とし、一方、バイアス電圧端子VBIAS2のバイアス電圧は、試験用発振器112が正常動作する直流電圧値を印加しON状態とする。これにより、試験用発振器はインダクタ113と容量114、115、トランジスタ等の寄生容量で決定する共振周波数にて発振信号を出力する。
図2、図3の回路構成では、試験用発振器112を差動増幅器111の後段に配置しており、差動増幅器111の前段に配置した場合に比べ電力損失や雑音特性上の利点を活用することができる。
図4は、実施例1における差動増幅器111を構成するトランジスタ1111、1112と、試験用発振器112を構成するトランジスタ1121、1122のチップレイアウトにおける配置について模式的に表している。本実施例の高周波ICにおいて、差動増幅器111のトランジスタ1111、1112と、試験用発振器112のトランジスタ1121、1122のトランジスタは同等の電流駆動能力を持つことが望ましい。そのため、図4のようにコモンセントロイドでトランジスタ1111、1112、1121、1122を配置することで、トランジスタ同士の特性をほぼ一致させることができる。
本実施例によれば、高周波ICにおいて試験用発振器112を差動増幅器111の負荷側に配置することが可能となり、特許文献1のように差動増幅器の前段に発振器が配置される場合と比較して、差動増幅器111に入力される電力損失を抑えられ、通常動作モード時において良好な雑音性能を確保でき、かつ試験用の高周波信号源を内蔵することで、外付けの高価な高周波信号源が不要となることで、IC出荷時の試験コストを抑えることが可能となる。また図4のようなトランジスタの配置とすることで、差動増幅器111と試験用発振器112のトランジスタ1111、1112、1121、1122は、ほぼ同等性能を持つため、試験モード時における試験用発振器112の出力信号の信号レベルをモニタすれば、差動増幅器111の性能を見ていることと等価となる。
以上のように、本実施例では、送信機、受信機の通常動作モード時におけて良好な雑音特性を確保しつつ、直流動作試験のみを実施することにより高周波ICの高周波特性を保証することで、高周波ICの出荷可能となることで試験コスト低減が可能となる。
図5に基づいて、実施例2による高周波ICについて、説明する。
実施例2は実施例1の高周波ICの変形例であり、インダクタ113をトランスフォーマ構成としている。トランスフォーマの1次側が差動増幅器111と試験用発振器112に接続され、2次側が高周波ICの出力端子OUTP、OUTNに接続されている。その他の回路構成、および回路動作、トランジスタのコモンセントロイド配置については実施例1と同様のため、繰り返しの説明については省略する。
本実施例によれば、実施例1と同様の良好な雑音性能の確保、IC出荷時における試験コストの低減を実現しつつ、トランスフォーマ出力を取ることで、後段に配置される増幅器とのインピーダンス整合を取りやすくする効果がある。
図6に基づいて実施例3による高周波ICについて、説明する。
実施例3は、実施例1の高周波ICの変形例であり、差動増幅器111がカスコード型となっているのが特徴である。以下、差動増幅器111の回路構成について説明する。
差動増幅器111は、トランジスタ1111、1112、1116、1117と抵抗素子1113、1114、1115から構成され、トランジスタ1111のベース端子は高周波ICの入力端子INPおよび抵抗1114に接続され、トランジスタ1112のベース端子は高周波ICの入力端子INNおよび抵抗1115に接続される。トランジスタの1112および1113のエミッタ端子は抵抗1113を介してGNDに接続され、トランジスタ1111のコレクタ端子はトランジスタ1116のエミッタ端子に接続され、トランジスタ1112のコレクタ端子は、トランジスタ1117のエミッタ端子に接続される。トランジスタ1116とトランジスタ1117のベース端子は、電源端子に接続される。トランジスタ1116のコレクタ端子は、インダクタ113の端子1131と容量114および出力端子OUTPに接続され、トランジスタ1117のコレクタ端子はインダクタ113の端子1132と容量115および出力端子OUTNに接続される。バイアス電圧端子VBIAS1は、高周波特性に影響を与えないため抵抗1114および1115を介してトランジスタ1111および1112のベース端子に接続されている。一方、試験用発振器112およびインダクタ113については、実施例1と同様の回路構成であるため説明は省略する。また、二つの動作モードおよび、その動作原理についても同様のため繰り返しの説明は省略する。
本実施例によれば、実施例1と同様の良好な雑音性能の確保、IC出荷時における試験コストの低減を実現しつつ、かつカスコード型の構成のため、入出力間のアイソレーション特性を確保するとともにミラー効果による影響を低減できるため、動作周波数帯域の拡大が可能となる。
図7に基づいて実施例4による高周波ICについて、説明する。
実施例4は、実施例2で示したトランスフォーマ113を用いた出力部の構成と、実施例3で示したカスコード型の構成の両者を合成した高周波ICである。回路構成および動作原理については、実施例1〜3で示した通りであるため繰り返しの説明は省略する。
本実施例によれば、実施例1と同様の良好な雑音性能の確保、IC出荷時における試験コストの低減を実現しつつ、トランスフォーマ出力を取ることで、後段に配置される増幅器とのインピーダンス整合を取りやすい効果があり、かつカスコード型の構成のため、入出力間のアイソレーション特性を確保するとともにミラー効果による影響を低減できるため、動作周波数帯域の拡大が可能となる。
図8に基づいて実施例5による高周波ICについて、説明する。
実施例5は、実施例4の高周波ICにおいて、容量114、115が可変容量となっていることを特徴としている。可変容量114、115は制御電圧VFINEによって、容量値を可変とすることができる容量である。
図9は可変容量の一構成例を示した図であり、可変容量114、115は、容量1141と可変容量ダイオード、抵抗1143から構成されている。容量1141は、可変容量ダイオードのアノード端子の直流電圧と差動増幅器111および試験用発振器の直流電圧とを分離するために挿入されており、抵抗1143は高周波信号を分離しつつ可変容量ダイオード1142のアノードをGND電位に固定するために挿入されている。ここで可変容量ダイオード1142のカソードに接続された制御電圧端子VFINEの電圧値を上昇されると、可変容量ダイオードのPNジャンクションの空乏層が広がるため容量値が減少する。すなわち図8の回路構成によって、制御電圧VFINEによって容量114、115の容量を可変とすることが可能となる。その他の差動増幅器111および試験用発振器の回路構成および動作原理については、実施例1〜4で示した通りであるため繰り返しの説明は省略する。
本実施例によれば、試験動作モード時の試験用発振器の発振周波数を可変とすることが可能となるため、例えば後述する実施例8における送信機ICにおいて、送信機チェーンの出力電力の周波数依存性などの試験を低コストで実施することが可能となる。
図10に基づいて実施例6による高周波ICについて、説明する。
実施例6は、実施例5の高周波ICにおいて、差動増幅器111がインダクタ2117を用いたエミッタ縮退型となっていることを特徴としている。以下、本実施例における差動増幅器111の回路構成について説明する。差動増幅器111は、トランジスタ1111、1112、1116、1117と抵抗素子1113、1114、1115、インダクタ2218、2117から構成され、トランジスタ1111のベース端子は高周波ICの入力端子INPおよび抵抗1114に接続され、トランジスタ1112のベース端子は高周波ICの入力端子INNおよび抵抗1115に接続される。トランジスタ1112のエミッタ端子はインダクタ2117と抵抗1113を介してGNDに接続され、トランジスタ1113はインダクタ2118と抵抗1113を介してGNDに接続される。トランジスタ1111のコレクタ端子はトランジスタ1116のエミッタ端子に接続され、トランジスタ1112のコレクタ端子は、トランジスタ1117のエミッタ端子に接続される。トランジスタ1116とトランジスタ1117のベース端子は、電源端子に接続される。トランジスタ1116のコレクタ端子は、インダクタ113の端子1131と容量114および出力端子OUTPに接続され、トランジスタ1117のコレクタ端子はインダクタ113の端子1132と容量115および出力端子OUTNに接続される。バイアス電圧端子VBIAS1は、高周波特性に影響を与えないため抵抗1114および1115を介してトランジスタ1111および1112のベース端子に接続されている。一方、試験用発振器112およびインダクタ113については、実施例5と同様の回路構成であるため説明は省略する。
本実施例によれば、インダクタを差動増幅器111のエミッタ端子に接続しているため、電力整合とともに雑音整合も同時に取ることが可能となるため、実施例1〜5の高周波ICと比較して雑音性能を向上させることが可能となる。本実施例は、後述する実施例9の受信機ICに用いると特に高い効果が得られる。
図11に基づいて実施例7による高周波ICについて、説明する。
実施例7は、実施例1〜6の高周波ICにおいて出力端子OUTP、OUTNにパワーセンサ140を具備していることを特徴としている。パワーセンサ140は、差動増幅器111および試験用発振器112から出力される高周波信号を検波することで、その出力信号レベルに比例した直流電圧もしくは直流電流を出力する回路ブロックである。以下で、実施例7の詳細動作について説明する。
実施例7における高周波ICは、少なくとも図11に示されるように負荷インダクタ113を有する差動増幅器111と、試験用発振器112とパワーセンサ140を持つ高周波ICにおいて、試験用発振器112は増幅器111の負荷インダクタ113を共用し、増幅器111は動作状態を活性/非活性と切り替えるためのバイアス電圧端子VBIAS1を有し、発振器112は動作状態を活性/非活性と切り替えるためのバイアス電圧端子VBIAS2を有する。
上記、高周波ICにおいて、試験動作モード時は増幅器111を非活性状態かつ試験用発振器112を活性化し、通常動作モード時は増幅器111を活性状態かつ試験発振器112を非活性とする。
本実施例の高周波ICは少なくとも二つの動作モードを持つ。一つ目の動作モードは、本高周波ICの外部から入力された高周波信号を増幅した後、外部へ出力する通常動作モードである。二つ目の動作モードは、本高周波ICの出荷試験時において、本実施例の高周波IC内部に実装された試験用発振器から高周波信号を生成し、生成した高周波信号をパワーセンサ140によって、高周波信号の信号レベルに応じた直流電圧もしくは直流電圧に変換し、その直流電圧値をモニタすることで、回路が正常動作しているかを確認するための試験動作モードである。
一つ目の通常動作モード時は、バイアス電圧端子VBIAS2のバイアス電圧をGNDレベルに落とし試験用発振器をOFF状態とし、一方、バイアス電圧端子VBIAS1のバイアス電圧は、差動増幅器112が正常動作する直流電圧値を印加しON状態とする。これにより高周波ICは前述の外部入力信号を増幅し、外部へ出力することが可能となる。
二つ目の試験動作モード時は、バイアス電圧端子VBIAS1のバイアス電圧をGNDレベルに落とし差動増幅器をOFF状態とし、一方、前記バイアス電圧端子VBIAS2のバイアス電圧は、試験用発振器112が正常動作する直流電圧値を印加しON状態とする。これにより、試験用発振器112はインダクタ113と容量114、115、トランジスタ等の寄生容量で決定する共振周波数にて発振信号を出力する。試験用発振器112で生成された高周波信号はパワーセンサ140に入力されて前記高周波信号の信号レベルに応じた直流電圧もしくは直流電流に変換し、その直流電圧値もしくは直流電流値をモニタする。
本実施例によれば、IC出荷時の試験動作モード時において、試験用発振器112で生成した高周波信号の信号レベルをパワーセンサ140にて直流電圧に変換できる。そのため、試験環境から完全に高周波測定器を廃することができるため、実施例1〜6と比較してさらなる試験コストの低減が可能となる。
図12、13に基づいて実施例8による送信機ICについて、説明する。
図12は、実施例8の送信機IC100の回路構成図である。実施例8は、実施例1〜6で示した高周波ICの後段に、PGA120(Plogramable Gain Amplifier:可変利得増幅器)と、PA130(Power Amplifier:電力増幅器)およびパワーセンサ140が接続されることを特徴とする。ここで本実施例では、実施例1〜6で示した高周波ICは、IC内の一ブロックとなるため、本実施例以降では試験用発振器付き差動増幅器110として定義する。
実施例8における送信機ICは、少なくとも実施例1〜6で示した試験用発振器付き差動増幅器110と、回路利得を任意に制御可能なPGA120と、IC外部の送信アンテナを駆動するための電力を出力するPA130と、PA130の高周波出力信号をその出力信号レベルに比例した直流電圧もしくは直流電流を出力するパワーセンサ140から構成されている。送信機ICの入力端子INP、INNは、試験用発振器付き差動増幅器110に接続され、試験用発振器付き差動増幅器110の出力はPGA120に接続され、PGA120から出力はPA130に接続され、PA130の出力はパワーセンサ140と送信機ICの出力端子OUTP、OUTNに接続される。
次に実施例8における回路動作について説明する。本実施例の送信機IC100は実施例1〜7と同様に少なくとも二つの動作モードを持つ。一つ目の動作モードは、本送信機IC100の外部から入力された高周波信号を増幅した後、外部へ出力する通常動作モードである。二つ目の動作モードは、本送信機IC100の出荷試験時において、本発明の送信機IC100の内部に実装された試験用発振器付き差動増幅器110内の試験用発振器112から高周波信号を生成し、生成した信号の信号レベルおよび周波数を確認することで回路が正常動作しているかを確認するための試験動作モードである。
一つ目の通常動作モード時は、実施例1内で記述したバイアス電圧端子VBIAS2のバイアス電圧をGNDレベルに落とし試験用発振器112をOFF状態とし、一方、同様に実施例1内で記述したバイアス電圧端子VBIAS1のバイアス電圧は、差動増幅器111が正常動作する直流電圧値を印加しON状態とする。これにより送信機ICは、差動増幅器111とPGA120とPA130と接続される送信チェーンを通過することで外部入力信号を増幅し、送信機IC100外部へ出力することが可能となる。
二つ目の試験動作モード時は、バイアス電圧端子VBIAS1のバイアス電圧をGNDレベルに落とし差動増幅器111をOFF状態とし、一方、バイアス電圧端子VBIAS2のバイアス電圧は、試験用発振器112が正常動作する直流電圧値を印加しON状態とする。これにより、試験用発振器112はインダクタ113と容量114、115、トランジスタ等の寄生容量で決定する共振周波数にて発振信号を出力する。試験用発振器112で生成された高周波信号は、PGA120とPA130にて増幅された後、パワーセンサ140に入力され、高周波信号の信号レベルに応じた直流電圧もしくは直流電流に変換し、その直流電圧値もしくは直流電流値をモニタする。
なお、図12では試験用発振器付き差動増幅器110、PGA120、PA130、パワーセンサ140は一系統の構成だが、これを複数セット備え多チャンネル化することもできる。複数のセットは、同一チップ上に配置してもよいし、別チップでもよい。
図13は、実施例8における送信機IC100のチップレイアウト上における各ブロックの配置を模式的に示した図である。実施例1で説明したとおり、試験用発振器付き差動増幅器110内の差動増幅器111と試験用発振器112のトランジスタは、同等の電流駆動能力を持つことがIC出荷試験時の精度を確保する上でも望ましい。そのため、差動増幅器111と試験用発振器112のレイアウト配置は図13に示すとおり近接することが望ましい。また、差動増幅器111と試験用発振器112のトランジスタ配置は、図4で示したようなコモンセントロイドとすると、さらに試験の精度を高めることが可能となる。
本実施例によれば、送信機IC100において、通常動作モード時において良好な雑音性能を確保でき、かつ試験用の高周波信号源を内蔵することで、外付けの高価な高周波信号源が不要となることで、IC出荷時の試験コストを抑えることが可能となる。なお、本実施例8において、実施例7に記載の試験用発振器付き差動増幅器110を用いることで、IC出荷時試験において、前述のVFINE電圧を振ることで送信機IC100が出力する出力電力の周波数依存性の試験も可能となり、送信機ICの出荷歩留まりを向上することでさらなる低コスト化が可能となる。
図14、15に基づいて実施例9による受信機ICについて、説明する。
図14は、実施例9の受信機IC200の回路構成図である。実施例9は、実施例1〜6で示した試験用発振器付き差動増幅器110の後段に、MIX220(Mixer:周波数変換機)と、IFA230(Intermediate Frequency Amplifier:中間周波数増幅器)が接続されることを特徴とする受信機IC200である。
実施例9における受信機ICは、少なくとも実施例1〜6で示した試験用発振器付き差動増幅器110と、試験用発振器付き差動増幅器110の出力信号と、受信機IC外部から供給される高周波のローカル信号をミキシングして周波数変換し中間周波数信号を生成するMIX220と、MIX220で生成した中間周波数信号を適切な信号レベルまで増幅するIFA230から構成されている。受信機IC200の入力端子INP、INNは、試験用発振器付き差動増幅器110に接続され、前記試験用発振器付き差動増幅器110の出力と受信機ICのローカル信号端子LOはMIX220に接続され、MIX220からの出力はIFA230に接続され、IFA230の出力は受信機IC200の出力端子OUTP、OUTNへ接続される。
次に実施例9における回路動作について説明する。本実施例の受信機IC200は実施例1〜8と同様に少なくとも二つの動作モードを持つ。一つ目の動作モードは、本受信機IC200の外部から入力された高周波信号を増幅した後、MIX200にて前記高周波信号を中間周波数へダウンコンバードし、IFA230で増幅した中間周波数帯信号を外部へ出力する通常動作モードである。二つ目の動作モードは、本受信機IC200の出荷試験時において、本発明の受信機IC200の内部に実装された試験用発振器付き差動増幅器110内の試験用発振器112から高周波信号を生成し、MIX220で中間周波数帯へダウンコンバートした中間周波数帯信号の信号レベルを確認することで回路が正常動作しているかを確認するための試験動作モードである。
一つ目の通常動作モード時は、実施例1内で記述したバイアス電圧端子VBIAS2のバイアス電圧をGNDレベルに落とし試験用発振器112をOFF状態とし、一方、同様に実施例1内で記述したバイアス電圧端子VBIAS1のバイアス電圧は、差動増幅器111が正常動作する直流電圧値を印加しON状態とする。これにより受信機IC200は、差動増幅器111とMIX220とIFA230と接続される受信チェーンを通過することで外部入力信号を増幅し、受信機IC200外部へ出力することが可能となる。
二つ目の試験動作モード時は、前記バイアス電圧端子VBIAS1のバイアス電圧をGNDレベルに落とし差動増幅器111をOFF状態とし、一方、前記バイアス電圧端子VBIAS2のバイアス電圧は、試験用発振器112が正常動作する直流電圧値を印加しON状態とする。これにより、試験用発振器112はインダクタ113と容量114、115、トランジスタ等の寄生容量で決定する共振周波数にて発振信号を出力する。試験用発振器112で生成された高周波信号は、MIX220にて中間周波数帯信号にダウンコンバートされ、IFA230にて増幅された後、受信機IC200の出力端子OUTP、OUTNにおける中間周波数帯信号の信号レベルをモニタする。上記中間周波数帯信号は、上記の試験用発振器112で生成した高周波信号の周波数と比較すると十分に低いため高価な測定器を必要とせずに、その信号レベルを測定することができる。
なお、図14では試験用発振器付き差動増幅器110、MIX220、IFA230は一系統の構成だが、これを複数セット備え多チャンネル化することもできる。複数のセットは、同一チップ上に配置してもよいし、別チップでもよい。
図15は、実施例9における受信機IC200のチップレイアウト上における各ブロックの配置を模式的に示した図である。実施例1で説明したとおり、試験用発振器付き差動増幅器110内の差動増幅器111と試験用発振器112のトランジスタは、同等の電流駆動能力を持つことがIC出荷試験時の精度を確保する上でも望ましい。そのため、差動増幅器111と試験用発振器112のレイアウト配置は図15に示すとおり近接することが望ましい。また、差動増幅器111と試験用発振器112のトランジスタ配置は、図4で示したようなコモンセントロイド構造とすると、さらに試験の精度を高めることが可能となる。
本実施例によれば、受信機IC200において、通常動作モード時において良好な雑音性能を確保でき、かつ試験用の高周波信号源を内蔵することで、外付けの高価な高周波信号源が不要となることで、IC出荷時の試験コストを抑えることが可能となる。なお、本実施例9において、実施例7に記載の試験用発振器付き差動増幅器110を用いることで、
入力段の電力整合と雑音整合を同時に取ることが可能となるため、実施例1〜5の試験用発振器付き差動増幅器110と比較して雑音性能を向上させることが可能となる。
図16に基づいて実施例10による送受信機ICについて、説明する。
実施例10における送受信機IC10は、送信ブロック100、受信ブロック200、SYNTH310から構成されている。
受信ブロック200は、少なくとも実施例1〜6で示した試験用発振器付き差動増幅器110と、試験用発振器付き差動増幅器110の出力信号と、送受信機IC300内部のSYNTH310から供給される高周波のローカル信号をミキシングして周波数変換し中間周波数信号を生成するMIX220と、MIX220で生成した中間周波数信号を適切な信号レベルまで増幅するIFA230から構成される。
送信ブロック100は、入力差動増幅器150と、回路利得を任意に制御可能なPGA120と、IC外部の送信アンテナを駆動するための電力を出力するPA130と、PA120の高周波出力信号をその出力信号レベルに比例した直流電圧もしくは直流電流を出力するパワーセンサ140から構成される。
SYNTH310(周波数シンセサイザ)は、通常動作モード時に送信ブロックと受信ブロック内のMIX220に高周波信号を供給する。
送受信機IC10内のSYNTH310の出力は、送信ブロック100の入力差動増幅器150と、受信ブロックのMIX220に接続される。送信ブロック100において、入力差動増幅器150の出力はPGA120に接続され、PGA120から出力はPA130に接続され、PA130の出力はパワーセンサ140と送受信機IC10の送信出力端子TXOUTP、TXOUTNに接続される。一方、受信ブロック200においては、送受信機IC10の入力端子RXINP、RXINNは、試験用発振器付き差動増幅器110に接続され、前記試験用発振器付き差動増幅器110の出力とSYNTH310のローカル信号はMIX220に接続され、MIX220からの出力はIFA230に接続され、IFA230の出力は送受信機IC10の出力端子IFOUTP、IFOUTNへ接続される。
次に実施例10における回路動作について説明する。本実施例の送受信機IC10は実施例1〜9と同様に少なくとも二つの動作モードを持つ。一つ目の動作モードは、送信ブロック100においては、SYNTH310から生成された高周波信号を増幅した後、外部へ出力し、受信ブロック200においては本送受信機IC10の外部から入力された高周波信号を増幅した後、MIX220にて高周波信号を中間周波数へダウンコンバードし、IFA230で増幅した中間周波数帯信号を外部へ出力する通常動作モードである。
二つ目の動作モードは、本送受信機IC10の出荷試験時において、送信ブロック100では、SYNTH310から生成された高周波信号を送信チェーンで増幅し、その増幅した高周波信号の信号レベルを確認することで回路が正常動作しているかを確認し、受信ブロックにおいては、送受信機IC10の内部に実装された試験用発振器付き差動増幅器110内の試験用発振器112から高周波信号を生成し、MIX220で中間周波数帯へダウンコンバートした中間周波数帯信号の信号レベルを確認することで回路が正常動作しているかを確認するための試験動作モードである。
一つ目の通常動作モード時は、送信ブロック100においては、SYNTH310により供給された高周波信号を入力差動増幅器150とPGA120とPA130と接続される送信チェーンを通過することで高周波信号を増幅し、送受信機IC10外部へ出力する。受信ブロック200においては、実施例1内で記述したバイアス電圧端子VBIAS2のバイアス電圧をGNDレベルに落とし試験用発振器112をOFF状態とし、一方、同様に実施例1内で記述したバイアス電圧端子VBIAS1のバイアス電圧は、差動増幅器111が正常動作する直流電圧値を印加しON状態とする。これにより送受信機IC10は、差動増幅器111とMIX220とIFA230と接続される受信チェーンを通過することで外部入力信号を増幅し、送受信機IC10外部へ出力することが可能となる
二つ目の試験動作モード時は、送信ブロック100においてはSYNTH310により供給された高周波信号を入力差動増幅回路150とPGA120とPA130にて増幅された後、パワーセンサ140に入力され、高周波信号の信号レベルに応じた直流電圧もしくは直流電流に変換し、その直流電圧値もしくは直流電流値をモニタする。一方の受信ブロック200においては実施例9と同様に、前記バイアス電圧端子VBIAS1のバイアス電圧をGNDレベルに落とし差動増幅器111をOFF状態とし、一方、前記バイアス電圧端子VBIAS2のバイアス電圧は、試験用発振器112が正常動作する直流電圧値を印加しON状態とする。これにより、試験用発振器112はインダクタ113と容量114、115、トランジスタ等の寄生容量で決定する共振周波数にて発振信号を出力する。試験用発振器112で生成された高周波信号は、MIX220にて中間周波数帯信号にダウンコンバートされ、IFA230にて増幅された後、送受信機IC10の出力端子OUTP、OUTNにおける中間周波数帯信号の 信号レベルをモニタする。上記中間周波数帯信号は、上記の試験用発振器112で生成した高周波信号の周波数と比較すると十分に低いため高価な測定器を必要とせずに、その信号レベルを測定することができる。
本実施例によれば、送受信機IC10において、通常動作モード時において良好な雑音性能を確保でき、かつ試験用の高周波信号源を内蔵することで、外付けの高価な高周波信号源が不要となることで、IC出荷時の試験コストを抑えることが可能となる。なお、本実施例10において、実施例7に記載の試験用発振器付き差動増幅器110を用いることで、入力段の電力整合と雑音整合を同時に取ることが可能となるため、実施例1〜5の試験用発振器付き差動増幅器110と比較して雑音性能を向上させることが可能となる。
図17に基づいて実施例11によるミリ波レーダモジュールについて、説明する。
実施例11におけるミリ波レーダモジュール1は、少なくとも実施例1〜10で示した高周波IC110、送信機IC100、受信機IC200、送受信機IC10のいずれか一つもしくは複数と、BBIC400と、送信アンテナTXANT500と、受信アンテナRXANT600から構成されている。本実施例では、送受信機IC10と、BBIC400と、送信アンテナTXANT500と、受信アンテナRXANT600から構成されるミリ波レーダモジュール1について説明を行う。
実施例10のミリ波レーダモジュール1は、BBIC400からの制御信号によって、送受信機IC10内のSYNTH310から出力される高周波信号の変調動作を制御し、前記SYNTH310の出力は送信ブロック100に接続され、送信ブロック100は入力された高周波信号の電力増幅を行い、送信アンテナ500に接続し、送信アンテナ500は入力された高周波信号を空間に放射する。受信アンテナ600によって受信した高周波信号は送受信機IC10内の受信ブロック200に入力され、受信ブロック200は受信した高周波信号の増幅およびダウンコンバートを行い、ダウンコンバートした中間周波数帯信号をBBIC400へ出力する。BBIC400では入力された中間周波数帯信号の信号処理を行い対象物の検知を行う。
本実施例によれば、実施例1〜10で示した低コストの高周波IC110、送信機IC100、受信機IC200、送受信機IC10を用いてミリ波レーダモジュール1を実現できるため、ミリ波レーダモジュールのコスト削減が可能となる。
本明細書において単数形で表される構成要素は、特段文脈で明らかに示されない限り、複数形を含むものとする。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることが可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の実施例の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…ミリ波レーダモジュール
10…送受信機IC
100…送信機IC
110…試験用発振器付き差動増幅器
111…差動増幅器
1111、1112、1116、1117…バイポーラトランジスタ
1113、1114、1115…抵抗
112…試験用発振器
1121、1122…バイポーラトランジスタ
1123、1126、1127…抵抗
1124、1125…容量
113…インダクタもしくはトランスフォーマ
1131、1132…インダクタの入力端子
1133…インダクタの中点
1134、1135…トランスフォーマの2次側出力端子
114、115…容量もしくは可変容量
1141…容量
1142…可変容量ダイオード
1143…抵抗
120…PGA
130…PA
140…パワーセンサ
150…入力差動増幅器
200…受信機IC
2117、2118…インダクタ
220…Mixer
230…IFA
310…SYNTH

Claims (15)

  1. 少なくとも負荷インダクタと、増幅器と、発振器を有し、
    前記増幅器と前記発振器は、前記負荷インダクタを共用し、
    前記増幅器は前記増幅器の動作状態を活性/非活性と切り替えるための第1のバイアス電圧端子を有し、
    前記発振器は前記発振器の動作状態を活性/非活性と切り替えるための第2のバイアス電圧端子を有することを特徴とする高周波IC。
  2. 請求項1に記載の高周波ICにおいて、
    前記負荷インダクタは、第1と第2と第3の端子を具備し、前記第1と第2の端子によって高周波ICの出力端子対が構成されており、前記第3の端子は電源端子と接続され、
    前記増幅器は、第1のトランジスタ、第2のトランジスタを具備し、
    前記第1のトランジスタのベース端子と前記第2トランジスタのベース端子が高周波ICの入力対となっており、
    前記第1のトランジスタのエミッタ端子と前記第2のエミッタ端子同士が接続され交流接地となっており、
    前記第1のトランジスタのコレクタ端子は前記負荷インダクタの第1の端子と接続され、
    前記第2のトランジスタのコレクタ端子は前記負荷インダクタの第2の端子と接続され、
    前記第1のトランジスタのベース端子と前記第2のトランジスタのベース端子には、前記第1のバイアス電圧端子が接続され、
    前記発振器は、第3と第4のトランジスタと、第1と第2の容量素子を具備し、
    前記第3のトランジスタと前記第4のトランジスタのエミッタ端子同士が接続され高周波接地となっており、
    前記第3のトランジスタのコレクタ端子は前記負荷インダクタの第1の端子と前記第1の容量素子を介して第4のトランジスタのベース端子に接続され、
    前記第4のトランジスタのコレクタ端子は前記負荷インダクタの第2の端子と第3のトランジスタのベース端子に接続されることで正帰還ループを形成し、
    前記第1のトランジスタのベース端子と前記第2のトランジスタのベース端子には、前記第2バイアス電圧端子が接続されていることを特徴とする高周波IC。
  3. 請求項2に記載の高周波ICにおいて、
    前記負荷インダクタは、第1と第2と第3の第4と第5の端子を持つトランスフォーマであり、
    前記第1の端子と前記第2の端子間で1次側のインダクタを形成し、
    前記第4の端子と前記第5の端子間で2次側のインダクタを形成し、
    前記第3の端子は電源端子と接続され、
    前記第4の端子と前記第5の端子によって高周波ICの出力端子対が構成されることを特徴とする高周波IC。
  4. 請求項2に記載の高周波ICにおいて、
    前記増幅器は、さらに第5のトランジスタ、第6のトランジスタを具備し、
    前記第1のトランジスタのベース端子と前記第2トランジスタのベース端子が高周波ICの入力対となっており、
    前記第1のトランジスタのエミッタ端子と前記第2のエミッタ端子同士が接続され交流接地となっており、
    第1のトランジスタのコレクタ端子は前記第5のトランジスタのエミッタ端子に接続し、
    前記第2のトランジスタのコレクタ端子は前記第6のトランジスタのエミッタ端子に接続し、
    前記第5と第6のトランジスタのベース端子は電源端子と接続され、
    前記第5のトランジスタのコレクタ端子は前記負荷インダクタの第1の端子と接続され、
    第6のトランジスタのコレクタ端子は前記負荷インダクタの第2の端子と接続され、
    前記第1のトランジスタのベース端子と前記第2のトランジスタのベース端子には、前記第1のバイアス電圧端子が接続されることを特徴とする高周波IC。
  5. 請求項4に記載の高周波ICにおいて、
    前記負荷インダクタは、第1と第2と第3の第4と第5の端子を持つトランスフォーマであり、
    前記第1の端子と第2の端子間で1次側のインダクタを形成し、
    前記第4と第5の端子間で2次側のインダクタを形成し、
    前記第3の端子は電源端子と接続され、
    前記第4と前記第5の端子によって高周波ICの出力端子対が構成されることを特徴とする高周波IC。
  6. 請求項1に記載の高周波ICにおいて、
    第1と第2の可変容量を具備し、
    前記第1と第2の可変容量はそれぞれ第1と第2の端子を有し、
    前記第1の可変容量の第1の端子は前記負荷インダクタの第1の端子に接続し、
    前記第2の可変容量の第1の端子は前記負荷インダクタの第2の端子に接続し、
    前記第1と第2の可変容量のそれぞれの第2の端子に周波数制御用電源端子に接続されることを特徴とする高周波IC。
  7. 請求項1に記載の高周波ICにおいて、
    第2のインダクタと第3のインダクタを有し、
    前記増幅器の第1のトランジスタのエミッタ端子と第2のトランジスタのエミッタ端子はそれぞれ第2のインダクタと第3のインダクタを介して接続され交流接地となることを特徴とする高周波IC。
  8. 負荷インダクタと、増幅器と、発振器と、パワーセンサを有し、
    前記増幅器の出力端子に前記パワーセンサが接続され、
    前記増幅器の負荷側に前記負荷インダクタが接続され、
    前記発振器の出力側に前記負荷インダクタが接続され、
    前記増幅器は前記増幅器の動作状態を活性/非活性と切り替えるための第1のバイアス電圧端子を有し、
    前記発振器は前記発振器の動作状態を活性/非活性と切り替えるための第2のバイアス電圧端子を有し、
    試験動作モード時は前記増幅器を非活性状態かつ前記発振器を活性化し、
    通常動作モード時は前記増幅器を活性状態かつ前記発振器を非活性とするように制御可能なことを特徴とする高周波IC。
  9. 請求項8に記載の高周波ICにおいて、
    さらに可変利得増幅器と、電力増幅器と、を備え、
    前記高周波ICの入力端子は前記増幅器に接続され、
    前記増幅器の出力端子は前記可変利得増幅器に接続され、
    前記可変利得増幅器の出力端子は前記電力増幅器に接続され、
    前記電力増幅器の出力端子は前記送信機ICの出力端子となるとともに前記パワーセンサに接続され、送信装置の少なくとも一部を構成することを特徴とする高周波IC。
  10. 請求項8に記載の高周波ICにおいて、
    さらに周波数変換器と、中間周波数増幅器と、を備え、
    前記高周波ICの入力端子は前記増幅器に接続され、
    前記増幅器の出力端子は前記周波数変換器に接続され、
    前記周波数変換器によって周波数変換された後に前記中間周波数増幅器に接続され、
    前記中間周波数増幅器によって増幅された信号は前記高周波ICの出力端子に接続され、受信装置の少なくとも一部を構成することを特徴とする高周波IC。
  11. 請求項8記載の高周波ICにおいて、
    周波数生成を行う周波数生成ブロックと、
    前記発振器と、前記増幅器と、周波数変換器と、中間周波数増幅器を有する受信ブロックと、
    入力増幅器と、可変利得増幅器と、電力増幅器と、パワーセンサを有する送信ブロックを具備し、
    前記周波数生成ブロックで生成された高周波信号は、前記送信ブロックの入力増幅器と、前記受信ブロックの周波数変換器のLO端子に接続され、
    前記送信ブロックでは、
    前記周波数生成ブロックから入力された高周波信号を、前記入力増幅器で増幅した後に前記可変利得増幅器に入力し、
    前記可変利得増幅器の出力端子は前記電力増幅器に接続され、
    前記電力増幅器の出力端子は前記送信ブロックの出力端子となるとともに前記パワーセンサに接続され、
    前記受信ブロックでは、
    前記受信ブロックの入力端子は、前記増幅器に接続され、
    前記増幅器の出力端子は前記周波数変換器に接続され、
    前記周波数変換器によって周波数変換された信号は前記中間周波数増幅器に入力され、
    前記中間周波数増幅器によって増幅された信号を前記受信機ブロックの出力端子に接続し、送受信装置の少なくとも一部を構成することを特徴とする高周波IC。
  12. 高周波ICを搭載する無線通信用モジュールであって、
    前記高周波ICは、
    負荷インダクタと、増幅器と、試験用発振器を有し、
    前記増幅器と前記試験用発振器は、前記増幅器と前記試験用発振器の出力側に接続されている前記負荷インダクタを共用し、
    前記増幅器と前記試験用発振器は、モード切り替え信号により通常動作中には前記増幅器が動作し、試験中には前記試験用発信器が動作するように制御されることを特徴とする無線通信用モジュール。
  13. 請求項12記載の無線通信用モジュールにおいて、
    前記高周波ICは、
    さらに可変利得増幅器と、電力増幅器と、を備え、
    前記高周波ICの入力端子は前記増幅器に接続され、
    前記増幅器の出力端子は前記可変利得増幅器に接続され、
    前記可変利得増幅器の出力端子は前記電力増幅器に接続され、
    前記電力増幅器の出力端子は前記送信機ICの出力端子となるとともに前記パワーセンサに接続された送信用ICであるか、
    あるいは、
    さらに周波数変換器と、中間周波数増幅器と、を備え、
    前記高周波ICの入力端子は前記増幅器に接続され、
    前記増幅器の出力端子は前記周波数変換器に接続され、
    前記周波数変換器によって周波数変換された後に前記中間周波数増幅器に接続され、
    前記中間周波数増幅器によって増幅された信号は前記高周波ICの出力端子に接続された受信用ICであり、
    前記無線通信用モジュールは、
    前記送信用ICと受信用ICのうちの一方を搭載するか、
    あるいは、前記送信用ICと受信用ICの両方を搭載するか、
    あるいは、前記送信用ICと受信用ICを一体化した送受信用ICを搭載する、無線通信用モジュール。
  14. 請求項12記載の無線通信用モジュールにおいて、
    前記負荷インダクタは、第1と第2と第3の端子を具備し、前記第1と第2の端子によって高周波ICの出力端子対が構成されており、前記第3の端子は電源端子と接続され、
    前記増幅器は、第1のトランジスタ、第2のトランジスタを具備し、
    前記第1のトランジスタのベース端子と前記第2トランジスタのベース端子が高周波ICの入力対となっており、
    前記第1のトランジスタのエミッタ端子と前記第2のエミッタ端子同士が接続され交流接地となっており、
    前記第1のトランジスタのコレクタ端子は前記負荷インダクタの第1の端子と接続され、
    前記第2のトランジスタのコレクタ端子は前記負荷インダクタの第2の端子と接続され、
    前記第1のトランジスタのベース端子と前記第2のトランジスタのベース端子には、前記第1のバイアス電圧端子が接続され、
    前記試験用発振器は、第3と第4のトランジスタと、第1と第2の容量素子を具備し、
    前記第3のトランジスタと前記第4のトランジスタのエミッタ端子同士が接続され高周波接地となっており、
    前記第3のトランジスタのコレクタ端子は前記負荷インダクタの第1の端子と前記第1の容量素子を介して第4のトランジスタのベース端子に接続され、
    前記第4のトランジスタのコレクタ端子は前記負荷インダクタの第2の端子と第3のトランジスタのベース端子に接続されることで正帰還ループを形成し、
    前記第1のトランジスタのベース端子と前記第2のトランジスタのベース端子には、前記第2バイアス電圧端子が接続されていることを特徴とする無線通信用モジュール。
  15. 請求項12記載の無線通信用モジュールにおいて、
    前記高周波ICはさらにパワーセンサを有し、
    前記試験中には、前記試験用発信器から生成された高周波信号を前記パワーセンサにより、前記高周波信号の信号レベルに応じた直流電圧もしくは直流電圧に変換することを特徴とする無線通信用モジュール。
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