JP2016056991A - 高温熱風乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱風を用いた乾燥に適する高温の空気を安定的に発生させることに加えて、1台の装置で加熱機能と冷却機能を同時に作用させ、少ない電力で運転できる高温乾燥装置を提供する。
【解決手段】圧縮機21と空気対空気熱交換器30と膨張機22から構成される空気サイクル式冷却装置を用いる。圧縮機21の入口側に混合器50を設ける。熱交換器30は、高圧放熱側通路31と、低圧吸熱側通路32とを有し、低圧吸熱側通路32につながる第2出口通路42に分流弁44を設け、低圧吸熱側通路32からの高温空気を分流弁44にて、混合器50に供給する空気と、排気とする空気とに分ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気サイクル式冷却を用いた高温熱風乾燥装置に関する。特に、熱風を用いて乾燥した直後に冷却する必要がある食品、医薬品、海産物等を乾燥するのに適する。
食品や医薬品、海産物等を乾燥する際には、熱風を用いて乾燥し変質防止のため直後に冷却するのが望ましいことは知られており、それらを行うためには、乾燥のための熱風発生装置と、冷却のための冷却装置とが必要とされている。
そのような乾燥のための熱風を発生するためには、空気を加熱する必要があり、空気の加熱源としては電気ヒーターやスチームヒーター等が用いられている。
また、前記電気ヒーターやスチームヒーター等を用いずに、代替フロンやCO2を冷媒としたヒートポンプサイクルを構成した熱源を利用して熱風を発生する装置も公知である。
また、空気サイクルによる冷却と排熱を熱源に利用した空気調和装置も提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−304449号公報
CO2ヒートポンプサイクルを構成した熱源を利用して熱風を発生する装置では120℃以上の高温熱風を得ることはできないし、高温熱風を、従来の電気ヒーターで得る装置では電力消費量が多くなる。そして、特許文献1記載の技術では、前記熱風を用いた乾燥には温度が低く不適である。また、熱風乾燥には、例えば外気温度などに影響されず、高温の空気を安定的に発生させる必要もある。
本発明は、熱風を用いた乾燥に適する高温の空気を安定的に発生させることに加えて、1台の装置で加熱機能と冷却機能を同時に作用させ、少ない電力で運転できる高温乾燥装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、圧縮機と、膨張機と、前記圧縮機と前記膨張機との間に設けられ前記圧縮機の出口部からの空気を前記膨張機の入口部に第1空気として流す第1空気通路部及び外気を第2空気として流す第2空気通路部を有する空気対空気熱交換器とから構成される空気サイクル式冷却装置を有し、前記第2空気を被乾燥室に導き乾燥に利用する高温熱風乾燥装置であって、前記圧縮機の第1入口部に接続され前記圧縮機に外気を導く第1入口通路と、前記膨張機の出口部に接続され前記膨張機の出口部からの空気を排気する第1出口通路と、前記第2空気通路部の上流端に接続され前記第2空気通路部に外気を導入する第2入口通路と、前記第2空気通路の下流端に接続され前記第2空気を前記被乾燥室に導く第2出口通路と、前記第1入口通路に設けられた混合手段と、前記第2出口通路に設けられた分流手段と、前記分流手段と前記混合手段とを接続する分流通路とを備え、前記分流手段によって前記第2出口通路を流れる空気の一部を、前記分流通路を通じて前記混合手段に供給して前記混合手段において外気と混合し、加温空気として前記圧縮機に供給する構成とされていることを特徴とする。
この構成によれば、空気対空気熱交換器の第2空気通路部において吸熱して高温となった第2空気の一部が、混合手段に供給されて外気と混合され、外気より高い温度の加温空気となって圧縮機に供給され、圧縮により昇温されたより高温の空気が前記空気対空気熱交換器の第1空気通路部に送られる。よって、第1空気通路部の第1空気と熱交換された第2空気通路部の第2空気は熱風乾燥に適する高温となり、被乾燥室に送られ、乾燥用として有効に利用される。
このとき、分流手段を制御して、分流通路を通じて混合手段に送られる高温の第2空気の混合量を調節することができるので、外気温度が変化しても、混合手段において一定温度の加温空気とすることが行える。よって、圧縮機から吐出される空気温度も一定となり、乾燥に用いる高温の第2空気の温度を一定温度に制御できるので、熱風を用いた乾燥に適する高温の空気を安定的に発生させることが可能となり、安定した熱風乾燥を実現することができる。
このように空気サイクル式冷却装置を用いることで圧縮機が消費した駆動力を膨張機で回収することができるため、少ない電力で運転することができる。また、同時発生の冷風で乾燥直後の冷却が可能となるので、そのような冷却に利用すれば、さらにシステム効率を向上させることが可能となる。1台の装置で加熱機能と冷却機能を同時に作用させることができるので、少ない電力で運転することができる。
この場合、請求項2に記載のように、前記第1入口通路であって前記混合手段の上流側に設けられる入口ダンパーと、前記第1入口通路であって前記混合手段の下流側に設けられる圧縮機入口温度センサと、前記圧縮機入口温度センサ及び前記入口ダンパーに連係される第1外気流入量制御手段とをさらに備え、前記第1外気流入量制御手段は、前記圧縮機入口温度センサによって検知した温度が、設定温度より小さい場合には前記入口ダンパーの開度が小さくなる方向に、前記設定温度より大きい場合には前記入口ダンパーの開度が大きくなる方向にそれぞれ前記入口ダンパーを制御するものである、構成とすることが望ましい。ここで、「設定温度」は、被乾燥室の要求内容に応じて、予め設定される一定の温度である。
このようにすれば、圧縮機入口温度センサによって検知した圧縮機入口温度に応じて入口ダンパーの開度が制御され、圧縮機入口温度が設定温度に維持される方向に入口ダンパーの開度が制御される。これにより、圧縮機入口温度が設定温度を維持するように、混合手段での、外気の混合割合が制御される。
請求項3に記載のように、前記第1入口通路であって前記混合手段の下流側に設けられる圧縮機入口圧力センサをさらに備え、前記第1外気流入量制御手段は、前記圧縮機入口圧力センサにも連係され、前記圧縮機入口圧力センサによって検知した圧力が、設定圧より大きい場合には前記入口ダンパーの開度が大きくなる方向に、前記設定圧より小さい場合には前記入口ダンパーの開度が小さくなる方向にそれぞれ前記入口ダンパーを制御するものである、ことが望ましい。
このようにすれば、入口ダンパーの開度を制御して、圧縮機にかかる、余分な負荷を抑制することができる。
請求項4に記載のように、前記圧縮機入口温度センサ及び前記分流手段に連係される第2外気流入量制御手段をさらに備え、前記第2外気流入量制御手段は、前記圧縮機入口温度センサによって検知された温度が前記設定温度より低い場合は前記分流流路を流れる第2空気の流量を増やす方向に、前記設定温度より高い場合は、前記分流流路を流れる第2空気の流量を減らす方向に前記分流手段を制御するものである、構成とすることが望ましい。
このようにすれば、圧縮機入口温度に応じて、分流手段を制御することで混合手段での第2空気の混合量が制御され、圧縮機入口温度が設定温度を維持する方向に制御される。
請求項5に記載のように、前記第2外気流入量制御手段は、前記圧縮機入口圧力センサにも連係され、前記圧縮機入口圧力センサによって検知した圧力が前記設定圧より大きい場合には、前記分流流路を流れる第2空気の流量を増やす方向に前記分流手段を制御するものである、構成とすることが望ましい。
このようにすれば、分流手段を制御して、圧縮機にかかる、余分な負荷を抑制することができる。
請求項6に記載のように、前記空気対空気熱交換器の第1空気通路部と前記膨張機の入口部との間に、第1空気対水熱交換器の空気通路部を配置している、構成とすることもできる。
このようにすれば、第1空気対水熱交換器による冷却水を利用して、より低温の空気を得ることができる。
請求項7に記載のように、前記第2出口通路の、前記分流手段の下流に第2空気対水熱交喚器の空気通路部を配置している、構成とすることができる。
このようにすれば、高温の第2空気を用いて第2空気対水熱交喚器による供給水を加熱し、温水として利用することができる。
請求項7に記載のように、前記被乾燥室からの排気ダクトに排気熱回収熱交換器の第1通路部を配置し、前記排気熱回収熱交換器の第2通路部を前記第1入口通路に配置している、構成とすることができる。
このようにすれば、排気熱回収熱交換器を利用して排気熱を第1入口通路から導入する外気に回収できるので、外気の温度を効率よく高めることができる。
この発明は、分流手段を制御して、分流通路を通じて混合手段に送る高温の第2空気の混合量を調節し、外気温度が変化しても、混合手段において一定温度の空気とすることができるので、圧縮機から吐出される空気温度も一定に維持することができ、被乾燥室に送り乾燥に用いる高温の第2空気の温度を一定温度に制御することも容易に行え、安定した高温熱風乾燥を実現できる。
また、高温の空気を安定して発生させるとともに、空気サイクル式冷却装置が本来持っている冷風を発生させる機能も利用することで、1台の装置で加熱機能と冷却機能とを同時に作用させるので、少ない電力で運転することが可能となり、省エネを図ることができる。
本発明の実施形態1である空気サイクル式冷却を利用した高温熱風乾燥装置の概略構成を示す図である。 前記実施形態1の高温熱風乾燥装置の制御系を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る高温熱風乾燥装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態3に係る高温熱風乾燥装置の概略構成を示す図である。 前記高温熱風乾燥装置を利用した応用例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態である空気サイクル式冷却を利用した高温乾燥装置の機器配置例を示したものである。
高温乾燥装置は、空気サイクル冷却回路である第1系統S1と、熱風発生回路である第2系統S2とを有する。
第1系統S1は、圧縮機21と、空気対空気熱交換器30と、膨張機22とを順に接続してなり、空気冷却サイクル動作を行う空気冷却サイクル回路を構成している。
この第1系統S1は、圧縮機21に空気(外気)を取入れる第1入口通路23と、膨張機22から空気を排出する第1出口通路24とを有し、第1入口通路23の途中に混合器50(混合手段)が、第1出口通路24の途中に除湿器55がそれぞれ配置されている。
一方、第2系統S2は、外気を第2空気として空気対空気熱交換器30へ送風する送風機45と、熱交換器30からの高温の第2空気を分流する分流弁22(分流手段)とを有する。そして、送風機45が途中に設けられた第2入口通路23が熱交換器30の第2空気入口側に、分流弁44が途中に設けられた第2出口通路24が熱交換器30の第2空気出口側にそれぞれ接続されている。
分流弁44は、熱交換器30からの高温の第2空気の一部を、分流通路43を通じて混合器50に供給する。混合器50は、外気と高温の第2空気とを混合して、圧縮機21に供給される空気温度を高める役割をなしている。一方、高温の第2空気の残部を、第2出口通路42を通じて図示しない被乾燥室(被加熱室)へ導く構成とされている。そして、前記被乾燥室では、高温の空気を利用した熱風乾燥が行われる。
圧縮機21には、高速モーター28が連結され、膨張機22とも連結されている。そして、圧縮機21は、高速モーター28の駆動力と、膨張機22で空気が膨張する際の膨張仕事とによって駆動される。
空気対空気熱交換器30には、第1空気通路部31(第1系統S1の高圧放熱側通路)と第2空気通路部32(第2系統S2の低圧吸熱側通路)とが区画形成されている。第1空気通路部31の一端が圧縮機21に、他端が膨張機22にそれぞれ接続され、内部を第1空気が流れる。第2空気通路部32の一端に、途中に送風機45を有する第2入口通路41が、他端に、途中に分流弁44を有する第2出口通路42がそれぞれ接続され、内部を第2空気が流れる。そして、この空気対空気熱交換器30は、第1空気通路部31の第1空気と第2空気通路部32の第2空気とを熱交換させ、これによって第2空気を加熱するように構成されている。よって、送風機45によって第2入口通路41を通じて外気を取入れ、熱交換器30の第2空気通路部32へ送風することにより、高温空気の第2空気を得ることができる。
除湿器55は、膨張機22からの低温の第1空気中に含まれる水分などを除去する役割をなし、除湿器55に接続された第1出口通路24を通じて低温の第1空気を、例えば被冷却室へ導き、冷却に利用することができる。
第1入口通路23は、混合器50の上流側に入口ダンパー25が設けられ、この第1ダンパー25の上流側に第1外気温度センサ1が設けられている。また、混合器50の下流側には、圧縮機入口温度センサ2と圧縮機入口圧力センサ3とが順に設けられている。そして、第1出口通路24は、除湿器55の下流側に冷却風温度センサ4が設けられている。
送風機45の上流側に第2外気温度センサ5が設けられ、第2出口通路42は、分流弁44の上流側に高温空気温度センサ6が設けられている。
次に、前記装置の制御系による制御を、図2に沿って詳細に説明する。
高速モーター28は高速モーター回転数選択手段10によって駆動制御され、また、送風機45は送風機回転数選択手段11によって駆動制御される。高速モーター回転数選択手段10や送風機回転数選択手段11は、第1及び第2外気温度センサ1,5によって検知した温度と、被乾燥室及び/又は被冷却室で要求される条件とに応じて、予め設定されている回転数が選択され、その回転数でもって高速モーター28や送風機45が回転される。つまり、外気温度や被乾燥室及び/又は被冷却室で要求される条件に応じて、高速モーター28や送風機45の回転数がマップ上に予め設定されており、要求とセンサ等の条件に対応した回転数をマップから選択して行うようにしているが、手動で行ってもよい。
圧縮機入口温度センサ2及び入口ダンパー25は第1外気流入量制御手段12に連係され、この第1外気流入量制御手段12によって、圧縮機入口温度センサ2によって検知される圧縮機入口温度に応じて第1ダンパー25の開度が調整される。つまり、圧縮機入口温度センサ2によって検知した圧縮機入口温度が設定温度(被乾燥室の要求内容に応じて、予め設定される一定の温度)より小さい場合には、入口ダンパー25の開度が小さくなる方向に入口ダンパー25が制御され、第1入口通路23が絞られ、外気流入量が少なくなるようにされる。これにより、混合器50での、温度が低い外気の混合割合が少なくされ、圧縮機入口温度が高くなるように制御される。一方、前記圧縮機入口温度が前記設定温度より大きい場合には入口ダンパー25の開度が大きくなる方向に入口ダンパー25が制御され、第1入口通路23が広げられ、外気流入量が大きくなるようにされる。これにより、混合器50での、温度が低い外気の混合割合が多くされ、圧縮機入口温度が低くなるようにに制御される。
圧縮機入口温度センサ3及び分流弁44には第2外気流入量制御手段13が連係され、圧縮機入口温度センサ3によって検知された圧縮機入口温度が前記設定温度より低い場合は、分流流路43を流れる高温第2空気の流量を増やす方向に分流弁44が制御される一方、前記圧縮機入口温度が前記設定温度より高い場合は、分流流路43を流れる高温第2空気の流量を減らす方向に分流弁44が制御される。
このように、第1外気流入量制御手段12及び第2外気流入量制御手段13によって、入口ダンパー25の開度及び分流流路43を流れる高温第2空気の流量が圧縮機21の入口温度が前記設定温度に維持されるように制御されるので、圧縮機21の入口温度が前記設定温度を含む一定温度範囲内に維持され、その結果圧縮機21の出口温度も一定温度範囲内に維持される。
また、第1外気流入量制御手段12や第2外気流入量制御手段13は、圧縮機入口圧力センサ3にも連係され、圧縮機入口圧力センサ3によって検知した圧縮機入口圧力が、設定圧(圧縮機性能によって許容されている設定値)より大きい場合には、入口ダンパー25の開度が大きくなる方向に入口ダンパ−25が制御され、また、分流流路43を流れる第2空気の流量を増やすように分流弁44が制御される。これにより、第2空気が多く混合器50に流れ、圧縮機入口圧力が設定圧力に近づく方向に制御され、圧縮機21の吸い込み抵抗が少なくされる。ここで、圧縮機21の吸込量は回転数で決まってしまうので、それ以上の第2空気は送風機45により加圧されているから、開いている入口ダンパー25より外気側へ逃げていくことになる。 このままでは、前記設定温度より高くなるので、分流弁44を制御して、分流流路43を流れる第2空気の流量を減らし、圧縮機入口圧力が設定圧力に近づけることになる。
なお、第1及び第2外気温度センサ1,5は、いずれも外気の温度を検知するものであるが、圧縮機入口温度が上昇し第1入口通路23において入口ダンパー25より第2空気が逆流したとき、第1外気温度センサ1による検知温度が、第2外気温度センサ5の検知温度よりも高くなる。それが長く続く場合には、制御不良か圧縮機の停止が原因となっていると考えられるので、高速モーター28や送風機45を停止させるなどのシステム保護が図られる。
上記装置によれば、第1系統S1では、第1入口通路23から外気が混合器50に入り、混合器50に取入れられた第2系統S2からの高温の第2空気と混合された加温空気を第1空気として、圧縮機21に供給される。圧縮機21では混合加温された第1空気が圧縮され、温度及び圧力が上昇して空気対空気熱交換器30に入って高圧放熱側通路31を流れ、低圧吸熱側通路32の第2空気と熱交換して冷却される。冷却された第1空気は膨張機22で膨張し、第1空気の温度及び圧力が低下する。そして低温となった第1空気は除湿器55で水分を除去後、第1出口通路24を通って被冷却室に供給される。また、空気の膨張を利用することにより、膨張機22にて高速モーター28の駆動力の回収を行うことができる。
第2系統S2では、第2入口通路23から外気が第2空気として取入れられ、送風機45から熱交換器30へ供給され低圧吸熱側通路32を流れ、高圧放熱側通路31の第1空気と熱交換を行う。この熱交換によって第2空気は温度が上昇し高温となり、分流弁44によって第2出口通路24と分流通路43とに分流される。分流通路43へ分流された高温の第2空気は混合器50へ供給され、第1空気の加温のために用いられ、第2出口通路24へ分流された高温の第2空気は、被乾燥室へ供給され、被乾燥室での乾燥に用いられる。
分流弁44は、熱交換器30からの高温の第2空気を、混合器50への流れと、第2出口通路24を通じての流れとに分流するので、混合器50へ導く量と、第2出口通路24から被乾燥室へ導く流量を、第2外気流入量制御手段13により調節することができる。これらの量は外気温度が変化しても圧縮機21の入口温度が一定温度になるように自動制御され、調節される。その結果、圧縮機21の出口温度は一定温度に維持される。
また、外気を取入れる第1入口通路23の途中に、第1外気流入量制御手段12にて開度が制御される入口ダンパー25を配置しているので、混合器50への、外気の取入れ量を調節することができる。また、空気対空気熱交換器30によって加熱された第2空気が、分流通路43を通じて混合器50に取り入れられる。そして、2カ所から導入される空気を効率よく混合させる装置を備えた混合器50内で外気と第2空気の高温空気とを混合して外気温度より高い温度の余熱空気を接続により圧縮機21に取入れることができる。
このように前記装置によれば、第1系統S1の低温冷風の供給と同時に第2系統S2から高温の熱風を利用することにより、1台の装置で加熱機能と冷却機能を同時に作用させることができるので、少ない電力で運転することができる。
(実施形態2)
図3に示すように、図1に示す装置(基本システム)において、空気対空気熱交換器30の第1空気通路部31と膨張機22の入口部との間に、第1空気対水熱交換器35の空気通路部を配置して、より低温の空気を得ることができる。
図1での空気対空気熱交換器30では外気の第2空気によって冷却される第1空気の温度が外気温度以下にはならないので、膨張機22によって低下する温度に限界がある。そこで空気対水熱交換器31の空気通路部を、空気対空気熱交換器30の第1空気通路部31と膨張機22の入口部との間に配置して膨張機22に入る第1空気の温度を冷却水36によって下げる。これにより、膨張機22の出口温度よりも低くすることができる。また、この冷却水温度(流量)を調節することにより、圧縮機21の出口温度を一定に保ちながら(すなわち第2系統S2の熱風温度一定に保ちながら)、膨張機22からの低温冷風温度を調節することができるので、各種用途(冷房、冷蔵、冷凍等)に利用することが可能である。
(実施形態3)
図4の実施形態3は、図3に示す装置の変形例で、さらに、第2系統S2の第2出口通路42の、分流手段44の下流に第2空気対水熱交喚器60の空気通路部を配置しているもので、高温の第2空気を用いて供給水65を加熱し、温水として利用するものである。
尚、供給水65と第2空気の熱交換量によって、第2出口通路42からの第2空気に保有する温熱風も利用することも可能である。
(実施形態4)
図5は、図3に示す装置の応用例を示すものである。第1空気の低温冷風と同時発生した第2空気の高温熱風の供給先を横型連続流動層乾燥装置70(被乾燥室)とし、空気の高温熱風を乾燥用としたものである。横型連続流動層乾燥装置70からの排気ダクト71に排気熱回収熱交換器80の第1通路部を配置し、排気熱回収熱交換器80の第2通路部を第1入口通路23に配置している。なお、第1空気の低温冷風の供給先は、横型連続流動層冷却装置75(被冷却室)とされている。
排気熱回収熱交換器80を利用して排気熱を第1入口通路23から導入する外気に回収できるので、外気の温度を効率よく高めることができる。
従来の場合は、乾燥用に高温熱風を発生させる熱風発生装置(ヒーター等)と、冷却用に低温冷風を発生させる冷却装置が必要であるが、本発明の装置では1台の装置で、乾燥用の空気と冷却用の空気とを発生させることができるので、省スペース効果と省エネルギー効果を併せて得ることができる。
S1 第1系統(空気サイクル冷却回路)
S2 第2系統(熱風発生回路)
1 第1外気温度センサ
2 圧縮機入口温度センサ
3 圧縮機入口圧力センサ
4 冷却風温度センサ
5 第2外気温度センサ
6 第2高温空気温度センサ
10 高速モーター回転数選択手段
11 送風機回転数選択手段
12 第1外気流入量制御手段
13 第2外気流入量制御手段
21 圧縮機
22 膨張機
23 第1入口通路
24 第1出口通路
25 入口ダンパー
28 高速モーター
30 空気対空気熱交換器
31 高圧放熱側通路
32 低圧吸熱側通路
35 第1空気対水熱交換器
36 冷却水
41 第2入口通路
42 第2出口通路
43 分流通路
44 分流弁(分流手段)
45 送風機
50 混合器(混合手段)
55 除湿器
60 第2空気対水熱交換器
65 供給水
70 横型連続流動層乾燥装置
71 排気ダクト
75 横型連続流動層冷却装置
80 排気熱回収熱交換器

Claims (8)

  1. 圧縮機と、膨張機と、前記圧縮機と前記膨張機との間に設けられ前記圧縮機の出口部からの空気を前記膨張機の入口部に第1空気として流す第1空気通路部及び外気を第2空気として流す第2空気通路部を有する空気対空気熱交換器とから構成される空気サイクル式冷却装置を有し、前記第2空気を被乾燥室に導き乾燥に利用する高温熱風乾燥装置であって、
    前記圧縮機の第1入口部に接続され前記圧縮機に外気を導く第1入口通路と、
    前記膨張機の出口部に接続され前記膨張機の出口部からの空気を排気する第1出口通路と、
    前記第2空気通路部の上流端に接続され前記第2空気通路部に外気を導入する第2入口通路と、
    前記第2空気通路の下流端に接続され前記第2空気を前記被乾燥室に導く第2出口通路と、
    前記第1入口通路に設けられた混合手段と、
    前記第2出口通路に設けられた分流手段と、
    前記分流手段と前記混合手段とを接続する分流通路とを備え、
    前記分流手段によって前記第2出口通路を流れる空気の一部を、前記分流通路を通じて前記混合手段に供給して前記混合手段において外気と混合し、加温空気として前記圧縮機に供給する構成とされていることを特徴とする高温熱風乾燥装置。
  2. 前記第1入口通路であって前記混合手段の上流側に設けられる入口ダンパーと、
    前記第1入口通路であって前記混合手段の下流側に設けられる圧縮機入口温度センサと、
    前記圧縮機入口温度センサ及び前記入口ダンパーに連係される第1外気流入量制御手段とをさらに備え、
    前記第1外気流入量制御手段は、前記圧縮機入口温度センサによって検知した温度が、設定温度より小さい場合には前記入口ダンパーの開度が小さくなる方向に、前記設定温度より大きい場合には前記入口ダンパーの開度が大きくなる方向にそれぞれ前記入口ダンパーを制御するものである、請求項1記載の高温熱風乾燥装置。
  3. 前記第1入口通路であって前記混合手段の下流側に設けられる圧縮機入口圧力センサをさらに備え、
    前記第1外気流入量制御手段は、前記圧縮機入口圧力センサにも連係され、前記圧縮機入口圧力センサによって検知した圧力が、設定圧より大きい場合には前記入口ダンパーの開度が大きくなる方向に、前記設定圧より小さい場合には前記入口ダンパーの開度が小さくなる方向にそれぞれ前記入口ダンパーを制御するものである、請求項2記載の高温熱風乾燥装置。
  4. 前記圧縮機入口温度センサ及び前記分流手段に連係される第2外気流入量制御手段をさらに備え、
    前記第2外気流入量制御手段は、前記圧縮機入口温度センサによって検知された温度が前記設定温度より低い場合は前記分流流路を流れる第2空気の流量を増やす方向に、前記設定温度より高い場合は、前記分流流路を流れる第2空気の流量を減らす方向に前記分流手段を制御するものである、請求項2又は3記載の高温熱風乾燥装置。
  5. 前記第2外気流入量制御手段は、前記圧縮機入口圧力センサにも連係され、前記圧縮機入口圧力センサによって検知した圧力が前記設定圧より大きい場合には、前記分流流路を流れる第2空気の流量を増やす方向に前記分流手段を制御するものである、請求項4記載の高温熱風乾燥装置。
  6. 前記空気対空気熱交換器の第1空気通路部と前記膨張機の入口部との間に、第1空気対水熱交換器の空気通路部を配置している、請求項1〜5のいずれか1つに記載の高温熱風乾燥装置。
  7. 前記第2出口通路の、前記分流手段の下流に第2空気対水熱交喚器の空気通路部を配置している、請求項1〜6のいずれか1つに記載の高温熱風乾燥装置。
  8. 前記被乾燥室からの排気ダクトに排気熱回収熱交換器の第1通路部を配置し、前記排気熱回収熱交換器の第2通路部を前記第1入口通路に配置している、請求項1〜6のいずれか1つに記載の高温熱風乾燥装置。
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