JP2016055734A - 車両用液圧マスタシリンダ - Google Patents

車両用液圧マスタシリンダ Download PDF

Info

Publication number
JP2016055734A
JP2016055734A JP2014182914A JP2014182914A JP2016055734A JP 2016055734 A JP2016055734 A JP 2016055734A JP 2014182914 A JP2014182914 A JP 2014182914A JP 2014182914 A JP2014182914 A JP 2014182914A JP 2016055734 A JP2016055734 A JP 2016055734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder hole
cylinder
outer peripheral
seal groove
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014182914A
Other languages
English (en)
Inventor
和真 上原
Kazuma Uehara
和真 上原
酒井 剛
Takeshi Sakai
剛 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
Priority to JP2014182914A priority Critical patent/JP2016055734A/ja
Publication of JP2016055734A publication Critical patent/JP2016055734A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

【課題】ブレーキ操作の初期段階の操作フィーリングを良好に保ちながら、ブレーキ操作の初期段階から液圧を速やかに上昇させることができる車両用液圧マスタシリンダを提供する。【解決手段】第1シール溝14bは、シリンダ軸に交差する平面で形成されたシリンダ孔開口側面14gとシリンダ孔底部側面14eと、シリンダ軸に平行なシール溝底面14hとを有する。プライマリカップ16は、基部16aと内周リップ部16bと外周リップ部16cとを備え、外周リップ部16cは、先端側外周面に、頂部がシリンダ孔内周面に当接する環状の***部16eを備える。組み付け時に、***部16eの基部側の端部16fから基部16aまでの外周面16gは、漸次大径となる傾斜面となると共に、シリンダ孔内周面11dとピストン14の外周面との間のクリアランスE1は、基部16aの外周面とシリンダ孔内周面11dとの間のクリアランスE2よりも小さくなる。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用液圧マスタシリンダに関し、詳しくは、シリンダ孔内にカップシールを介してピストンを移動可能に内挿した車両用液圧マスタシリンダに関する。
従来、車両用液圧マスタシリンダでは、ピストンに形成したシール溝にカップシールを嵌着し、該カップシールを介してピストンをシリンダ孔に移動可能に内挿したものがあり、シール溝にカップシールの弾性変形を許容する逃げ部を形成したり、カップシールに傾斜面を設けたりすることにより、操作フィーリングの向上を図ったものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−6159号公報
しかし、上述の特許文献1のものでは、ブレーキ操作開始時に、カップシールとシリンダ孔との接触面の摩擦力により摺動抵抗が大きくなることから、ブレーキ操作開始時の操作フィーリングが良くなかった。また、ブレーキ操作時に、カップシールがリザーバと液圧室とに連通するリリーフポートを通過し、該リリーフポートを遮断した後には、カップシールの外周リップ部がシール溝に形成した逃げ部側に弾性変形しながら液圧を上昇させることから、液圧の上昇が緩やかになり、穏やかな操作フィーリングとなっていた。このため、このような液圧マスタシリンダは、ブレーキ操作子の操作に応じて、ブレーキ操作の開始時から液圧を速やかに上昇させることが望まれた車種には適さなかった。
そこで本発明は、ブレーキ操作の初期段階の操作フィーリングを良好に保ちながら、ブレーキ操作の初期段階から液圧を速やかに上昇させることができる車両用液圧マスタシリンダを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の車両用液圧マスタシリンダは、シリンダ孔に内挿されるピストンにシール溝を形成し、該シール溝に前記シリンダ孔に摺接するカップシールを嵌着した液圧マスタシリンダにおいて、前記シール溝は、シリンダ軸に交差するシリンダ孔底部側面と、シリンダ軸に交差する平面状のシリンダ孔開口側面と、該シリンダ孔底部側面と前記シリンダ孔開口側面との間に形成されるシリンダ軸に平行なシール溝底面とを有し、前記カップシールは、前記シール溝のシリンダ孔開口側面に沿って配置される基部と、前記シール溝底面に沿って配置される内周リップ部と、前記基部の外周側から前記シリンダ孔の内周面に沿って延出する外周リップ部とを備え、該外周リップ部は、先端側外周面に、頂部が前記シリンダ孔内周面に当接する環状の***部を備え、前記カップシールを前記シール溝に組み付けた際に、前記***部の前記基部側の端部から前記基部までの外周面は、漸次大径となる傾斜面となると共に、前記シリンダ孔の内周面と前記ピストンの外周面との間に形成されるクリアランスは、前記基部の外周面と前記シリンダ孔の内周面との間に形成されるクリアランスよりも小さくなることを特徴としている。
また、前記カップシールの前記基部のシリンダ孔底部側面を、内周側が外周側よりもシリンダ孔底部側に突出する段付き形状とすると共に、前記内周リップ部を前記外周リップ部よりも肉厚に形成すると好ましい。
さらに、前記カップシールの前記内周リップ部は、先端部に突部を備え、該突部が前記シール溝の前記シリンダ孔底部側面に当接すると好適である。
本発明の車両用液圧マスタシリンダによれば、ブレーキ操作開始時に、カップシールは、外周リップ部に形成された***部の頂部とシリンダ孔の内周面とが当接した状態で摺動することから、カップシールとシリンダ孔の内周面との接触面積を小さくして摺動抵抗を低くすることができ、ブレーキ操作子の操作フィーリングを良好に保つことができる。また、カップシールは、***部の基部側の基端部から基部までの外周面が、漸次大径となる傾斜面となっていることにより、ブレーキ操作時に、カップシールの***部の頂部がリザーバと液圧室とに連通するリリーフポートを通過し、液圧室に液圧が発生すると、外周リップ部が外周側に弾性変形し、基部側から***部側に向けて、順次、カップシールの外周面とシリンダ孔の内周面とが接触していくことから、液圧室の液圧を良好に上昇させることができる。さらに、シール溝のシリンダ孔開口側面が、シリンダ軸に交差する平面で形成されていると共に、シリンダ孔の内周面とピストンの外周面との間に形成されるクリアランスが、基部の外周面とシリンダ孔の内周面との間に形成されるクリアランスよりも小さく設定されていることから、カップシールが液圧を受けても、基部や外周リップ部がピストンの外周面とシリンダ孔の内周面との間に逃げることがなく、液圧室の液圧を速やかに上昇させることができる。
また、ブレーキ操作を解除すると、外周リップ部が内周側に撓むと共にカップシール全体がシリンダ孔底部側に向けて拝んだ状態となって、外周リップ部の外周面とシリンダ孔内周面との間を通って、作動液が液圧室に戻るが、カップシールの基部のシリンダ孔底部側面を、内周側が外周側よりもシリンダ孔底部側に突出する段付き形状とすると共に、内周リップ部を外周リップ部よりも肉厚に形成したことにより、作動液が液圧室に戻る際に、カップシールがシリンダ孔底部側に向けて拝んだ状態となることを極力抑制し、カップシールを速やかに初期状態に戻して次のブレーキ操作時に備えることができる。
さらに、内周リップ部の先端部に突部を備え、突部をシール溝のシリンダ孔底部側面に当接させることにより、カップシールが位置決めされ、ピストンの後退時など、液圧室が負圧気味になることがあっても、カップシールが液圧室側に引き込まれることを防止することができる。
本発明の一形態例を示す車両用液圧マスタシリンダの要部拡大断面図である。 同じくブレーキ操作開始時からブレーキ操作解除時までのカップシールの状態を示した説明図である。 同じく車両用液圧マスタシリンダの断面図である。 従来の液圧マスタシリンダのストローク液圧特性と本形態例の液圧マスタシリンダのストローク液圧特性との比較図である。
図1乃至図4は本発明の車両用液圧マスタシリンダの一形態例を示す図で、本形態例の液圧マスタシリンダ11は、図3に示されるように自動二輪車のブレーキ用の液圧マスタシリンダ装置1に適用される。液圧マスタシリンダ装置1は、車体前部で図示しない前輪を操向するハンドルバー2に取り付けられる前記液圧マスタシリンダ11と、該液圧マスタシリンダ11に付設される操作レバー3(本発明のブレーキ操作子)と、これらの間に介装されるプッシュロッド4とを備えている。
液圧マスタシリンダ11は、周知の縦置き型のマスタシリンダで、シリンダボディ11aは有底のシリンダ孔11bを備え、シリンダボディ11aと一体のブラケット半体11cと、別途の半割体ブラケット12とでハンドルバー2の端部を包持し、これらをボルト13,13で締結することによって、ハンドルバー2に取り付けられている。また、シリンダボディ11aのシリンダ孔開口部側には、前記操作レバー3が回動可能に軸着され、該操作レバー3とシリンダ孔11bに内挿されるピストン14との間には、前記プッシュロッド4が介装されている。プッシュロッド4は、軸部の先端に球状部4aを有し、該球状部4aがピストン14の後端に形成された球状係合孔14aに回動可能に連結されると共に、基端部が駒部材15を介して操作レバー3に回動可能に連結される。
ピストン14は、シリンダ孔底部側の外周に第1シール溝14b(本発明のシール溝)が、シリンダ孔開口部側の外周に第2シール溝14cがそれぞれ形成され、第1シール溝14bにプライマリカップ16(本発明のカップシール)が、第2シール溝14cにセカンダリカップ17がそれぞれ嵌着され、プライマリカップ16とシリンダ孔底部との間に液圧室18が画成される。ピストン14とシリンダ孔底部との間にはリターンスプリング19が縮設され、該リターンスプリング19の弾発力によって、ピストン14がシリンダ孔開口部側に付勢され、プッシュロッド4との当接により後退限が規制され、シリンダ孔11bの開口部にはピストン抜止め用のリング20が装着されている。また、シリンダボディ11aの周壁には、リリーフポート21とサプライポート22とがシリンダ孔11bに連通して設けられている。両ポート21,22は、連通部23からホースを介してリザーバ(図示せず)に接続されており、シリンダ孔11bとリザーバとの間に作動液が流通するようになっている。
第1シール溝14bは、ピストン14の先端に設けられた小径軸部14dに形成されたシリンダ孔底部側面14eと、小径軸部14dよりもシリンダ孔開口部側に設けられた大径フランジ部14fに形成されたシリンダ孔開口側面14gと、シリンダ孔開口側面14gとシリンダ孔底部側面14eとの間に形成されたシール溝底面14hとで形成されている。シリンダ孔底部側面14eは、外周側端部と内周側端部とに傾斜面をそれぞれ備え、シリンダ孔開口側面14gは、シリンダ軸CL1に直交する平面状に、シール溝底面14hは、シリンダ軸CL1に平行なリング状にそれぞれ形成されている。
プライマリカップ16は、第1シール溝14bのシリンダ孔開口側面14gに沿って配置される基部16aと、シール溝底面14hに沿って配置される内周リップ部16bと、基部16aからシリンダ孔内周面11dに沿って延出する外周リップ部16cとを備えた環状に形成され、基部16aをシリンダ孔開口側面14gに、内周リップ部16bをシール溝底面14hにそれぞれ圧着させて、第1シール溝14bに組み付けられる。
外周リップ部16cは、先端側外周面に、頂部16dがシリンダ孔内周面に当接する環状の***部16eを備え、プライマリカップ16を第1シール溝14bに組み付けた際に、***部16eの頂部16dがシリンダ孔内周面11dに当接すると共に、***部16eの基部側の基端部16fから基部16aまでの外周面16gが、漸次大径となる傾斜面となる。さらに、シリンダ孔内周面11dと大径フランジ部14fの外周面との間に形成されるクリアランスE1は、基部16aの外周面16gとシリンダ孔内周面11dとの間に形成されるクリアランスE2よりも小さくなっている。また、基部16aのシリンダ孔底部側面16hは、内周側が外周側よりもシリンダ孔底部側に突出する段付き形状となっている。内周リップ部16bは、外周リップ部よりも肉厚に形成され先端部外周側に突部16iが設けられ、第1シール溝14bに組み付けた際に、突部16iが第1シール溝14bのシリンダ孔底部側面14eに当接する。
なお、第2シール溝14c及びセカンダリカップ17は、周知のカップシール及びシール溝であり、その詳細な説明は省略する。
上述のように形成された液圧マスタシリンダ11は、非作動時では、ピストン14は、リターンスプリング19の弾発力によって、図3に示される位置に配置され、リリーフポート21とサプライポート22とを介して液圧室18とリザーバとが連通している。この状態では、プライマリカップ16は、基部16aと内周リップ部16bとが、第1シール溝14bのシリンダ孔開口側面14gとシール溝底面14hとにそれぞれ圧着し、***部16eの頂部16dがシリンダ孔内周面11dに当接し、***部16eの基部側の基端部16fから基部16aまでの外周面16gとシリンダ孔内周面11dとの間には、クリアランスE2が設けられている。また、内周リップ部16bは、突部16iが第1シール溝14bのシリンダ孔底部側面14eに当接している。
ブレーキ操作が開始されると、プッシュロッド4の球状部4aがピストン14の球状係合孔14aをシリンダ孔底部側へ押圧して、ピストン14をシリンダ孔底部側へ移動させ、プライマリカップ16がリリーフポート21を通過すると液圧室18の液圧が昇圧し始める。このブレーキ操作開始段階では、プライマリカップ16の外周リップ部16cは、***部16eの頂部16dとシリンダ孔内周面11dとが当接した状態で摺動することから、プライマリカップ16とシリンダ孔内周面11dとの接触面積を小さくして摺動抵抗を低くすることができ、操作レバー3の操作フィーリングを良好に保つことができる。
液圧室18の液圧が上昇し始めると、プライマリカップ16は液圧を受けて弾性変形するが、図2(A)に示されるように、***部16eの基部側の基端部16fから基部16aまでの外周面16gが漸次大径となる傾斜面となっていることにより、外周面16gが基部側から***部側に向けて、順次、シリンダ孔内周面11dと接触してクリアランスE2を埋めて行くことにより、液圧室18の液圧を良好に上昇させることができる。さらに、第1シール溝14bのシリンダ孔開口側面14gが平面で形成されていると共に、シリンダ孔内周面11dと大径フランジ部14fの外周面との間に形成されるクリアランスE1が、基部16aの外周面16gとシリンダ孔内周面11dとの間に形成されるクリアランスE2よりも小さく設定されていることから、プライマリカップ16が液圧を受けて弾性変形しても、大径フランジ部14fの外周面とシリンダ孔内周面11dとの間に逃げることがなく、液圧室18の液圧を速やかに上昇させることができる。
また、ブレーキ操作が解除され、ピストン14が後退し始めると、図2(B)に示されるように、作動液がリリーフポート21及びサプライポート22を介して液圧室18に戻されるが、サプライポート22から液圧室18に導入される作動液は、サプライポート22から、シリンダ孔内周面11dとピストン14の外周面との間を通り、プライマリカップ16の外周リップ部16cを内周側に撓ませると共に、プライマリカップ全体をシリンダ孔底部側に向けて拝んだ状態とさせながら液圧室18に戻る。このとき、プライマリカップ16の基部16aのシリンダ孔底部側面16hが、外周側よりも内周側がシリンダ孔底部側に突出した段付き形状に形成されていると共に、内周リップ部16bが外周リップ部16cよりも肉厚に形成されていることから、作動液が液圧室18に戻る際に、プライマリカップ16がシリンダ孔底部側に向けて拝んだ状態となることを極力抑制しながら作動液を液圧室18に戻し、図2(C)に示されるように、プライマリカップ16を速やかに初期状態に戻し、次のブレーキ操作に備えることができる。
さらに、内周リップ部16bの先端部に設けた突部16iが、第1シール溝14bのシリンダ孔底部側面14eに当接していることにより、プライマリカップ16が位置決めされ、ピストン14の後退時など、液圧室18が負圧気味になることがあっても、プライマリカップ16が液圧室側に引き込まれることを防止できる。
上述のように形成された液圧マスタシリンダ11のレバー入力点ストローク(mm)に対する発生液圧(Mpa)の関係を図4のグラフBに示し、従来の液圧マスタシリンダのレバー入力点ストローク(mm)に対する発生液圧(Mpa)の関係を図4のグラフAに示した。図4により、本形態例の液圧マスタシリンダ11は、従来のものに比べて、レバー入力点ストロークに対して、速やかに液圧を上げることができることが分かる。これにより、レバー入力点ストロークに応じてブレーキが速やかに反応するブレーキ操作フィーリングを得ることが出来る。
なお、本発明の液圧マスタシリンダは、上述の形態例のように縦型の液圧マスタシリンダに用いられるものに限らず、横型の液圧マスタシリンダに用いることもでき、自動車のブレーキ等各種の液圧マスタシリンダに適用できるもので、タンデムタイプの液圧マスタシリンダにも用いることができる。また、シール溝のシリンダ孔開口側面は、シリンダ軸に直交する平面に限らず、シリンダ軸に対して角度を有した平面であってもよい。
1…液圧マスタシリンダ装置、2…ハンドルバー、3…操作レバー、4…プッシュロッド、4a…球状部、11…液圧マスタシリンダ、11a…シリンダボディ、11b…シリンダ孔、11c…ブラケット半体、11d…シリンダ孔内周面、12…半割体ブラケット、13…ボルト、14…ピストン、14a…球状係合孔、14b…第1シール溝、14c…第2シール溝、14d…小径軸部、14e…シリンダ孔底部側面、14f…大径フランジ部、14g…シリンダ孔開口側面、14h…シール溝底面、15…駒部材、16…プライマリカップ、16a…基部、16b…内周リップ部、16c…外周リップ部、16d…頂部、16e…***部、16f…基端部、16g…外周面、16h…シリンダ孔底部側面、16i…突部、17…セカンダリカップ、18…液圧室、19…リターンスプリング、20…リング、21…リリーフポート、22…サプライポート

Claims (3)

  1. シリンダ孔に内挿されるピストンにシール溝を形成し、該シール溝に前記シリンダ孔に摺接するカップシールを嵌着した液圧マスタシリンダにおいて、
    前記シール溝は、シリンダ軸に交差するシリンダ孔底部側面と、シリンダ軸に交差する平面状のシリンダ孔開口側面と、該シリンダ孔底部側面と前記シリンダ孔開口側面との間に形成されるシリンダ軸に平行なシール溝底面とを有し、
    前記カップシールは、前記シール溝のシリンダ孔開口側面に沿って配置される基部と、前記シール溝底面に沿って配置される内周リップ部と、前記基部の外周側から前記シリンダ孔の内周面に沿って延出する外周リップ部とを備え、
    該外周リップ部は、先端側外周面に、頂部が前記シリンダ孔内周面に当接する環状の***部を備え、
    前記カップシールを前記シール溝に組み付けた際に、前記***部の前記基部側の端部から前記基部までの外周面は、漸次大径となる傾斜面となると共に、前記シリンダ孔の内周面と前記ピストンの外周面との間に形成されるクリアランスは、前記基部の外周面と前記シリンダ孔の内周面との間に形成されるクリアランスよりも小さくなることを特徴とする車両用液圧マスタシリンダ。
  2. 前記カップシールの前記基部のシリンダ孔底部側面を、内周側が外周側よりもシリンダ孔底部側に突出する段付き形状とすると共に、前記内周リップ部を前記外周リップ部よりも肉厚に形成することを特徴とする請求項1記載の車両用液圧マスタシリンダ。
  3. 前記カップシールの前記内周リップ部は、先端部に突部を備え、該突部が前記シール溝の前記シリンダ孔底部側面に当接することを特徴とする請求項1又は2記載の車両用液圧マスタシリンダ。
JP2014182914A 2014-09-09 2014-09-09 車両用液圧マスタシリンダ Pending JP2016055734A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014182914A JP2016055734A (ja) 2014-09-09 2014-09-09 車両用液圧マスタシリンダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014182914A JP2016055734A (ja) 2014-09-09 2014-09-09 車両用液圧マスタシリンダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016055734A true JP2016055734A (ja) 2016-04-21

Family

ID=55757142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014182914A Pending JP2016055734A (ja) 2014-09-09 2014-09-09 車両用液圧マスタシリンダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016055734A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018066238A1 (ja) * 2016-10-04 2018-04-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 マスタシリンダ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018066238A1 (ja) * 2016-10-04 2018-04-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 マスタシリンダ
JPWO2018066238A1 (ja) * 2016-10-04 2019-04-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 マスタシリンダ
US11148649B2 (en) 2016-10-04 2021-10-19 Hitachi Astemo, Ltd. Master cylinder

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102138417B1 (ko) 마스터 실린더 유닛
JP5738256B2 (ja) 負圧ブースタ
JP2016055734A (ja) 車両用液圧マスタシリンダ
KR102116171B1 (ko) 마스터 실린더 유닛
KR101418326B1 (ko) 브레이크 시스템용 마스터실린더
JP6329816B2 (ja) 車両用液圧マスタシリンダ
JP2008284932A (ja) シリンダ装置
JP6247053B2 (ja) 車両用アクチュエータ
JP5793110B2 (ja) シリンダ装置
JP2012166692A (ja) マスタシリンダ
JP6248022B2 (ja) バーハンドル車両用液圧マスタシリンダ
JP2012166728A (ja) 車両用液圧マスタシリンダ
JP2012076550A (ja) プランジャ型マスタシリンダ
JP2015047976A (ja) 車両用アクチュエータ
KR20200045849A (ko) 마찰부재 및 이를 포함하는 마스터실린더
JP6470577B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP6190199B2 (ja) シリンダ装置
JP2007015548A (ja) 車両用液圧マスタシリンダ
JP4854575B2 (ja) 車両用液圧マスタシリンダ
JP2010006159A (ja) 車両用液圧マスタシリンダ
JP2017178073A (ja) シリンダ装置
EP3672852B1 (en) Brake master cylinder with curved lands
JP6100549B2 (ja) 車両用液圧マスタシリンダ
JP3159840U (ja) 車両用液圧マスタシリンダ
JP2016199121A (ja) 車両用液圧マスタシリンダ