JP2016053086A - 眼科用組成物 - Google Patents

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剛典 松本
Takenori Matsumoto
剛典 松本
千草 中塚
Chigusa NAKATSUKA
千草 中塚
史恵 弘津
Fumie Hirotsu
史恵 弘津
千夏 古宮
Chinatsu Komiya
千夏 古宮
温子 中田
Atsuko Nakada
温子 中田
泰子 松村
Yasuko Matsumura
泰子 松村
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Abstract

【課題】ポリソルベート80によって引き起こされるソフトコンタクトレンズの変形を抑制することが可能な眼科用組成物の提供。【解決手段】ポリソルベート80と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオールからなる群から選択される少なくとも1種の清涼化剤とを含有する眼科用組成物であって、眼科用組成物のpHが4.0〜9.5であり、眼科用組成物中のポリソルベート80の多分散度が1.00〜1.28である、眼科用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、清涼化剤とポリソルベート80とを含有し、ソフトコンタクトレンズへ適用
する眼科用組成物に関する。また本発明は、ポリソルベート80によって生じるソフトコ
ンタクトレンズの変形を抑制する方法に関する。また本発明は、清涼化剤とポリソルベー
ト80とを含有する組成物によってソフトコンタクトレンズを装用中の目のかすみを抑制
する方法に関する。
コンタクトレンズは視力の補正、眼病の治療、検査、ファッション等のいずれの使用目
的においても、生体適合に優れることが求められている。コンタクトレンズの生体適合で
は安全性と装用感の悪さが問題となっている。例えば、眼の細胞への酸素供給量が低下す
ると角膜上皮細胞の増殖抑制や角膜の肥厚が起こる。そのため、コンタクトレンズとのフ
ィッティングの悪化等で眼障害が生じる等、安全性に問題が発生すると考えられるが、そ
の原因は解明されていない。その他にも、コンタクトレンズを装用した場合の不具合は多
数指摘されているが、因果関係が複雑であると考えられ、メカニズムは明らかにされてい
ない。
そのため、コンタクトレンズの改良が続けられてきたが、十分ではない。
そこでコンタクトレンズ装用の不具合を軽減し、使用者の安全性と装用感を高めるよう
に眼科用組成物が種々開発されてきた。例えば、清涼化剤及び界面活性剤を含有し、界面
活性剤の配合量が清涼化剤に対して、10〜100倍であることを特徴とするソフトコン
タクトレンズ用点眼剤(特許文献1)が知られている。また、トラニラスト又はその薬理
学的に許容される塩、ポリビニルピロリドン、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類か
ら選択される非イオン性界面活性剤を含有する、コンタクトレンズ装着時に適用可能な点
眼剤(特許文献2)が知られている。さらに、HLBが11以上である非イオン性界面活
性剤と、酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を
含有する、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物(特許文献3)が知られている。
しかしながら、コンタクトレンズ装用者の安全性と装用感は十分とは言えず、さらなる
改善が求められている。
特開2005−036011号公報 特開2011−225626号公報 特開2014−015453号公報
本発明者等は、ポリソルベート80(モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソル
ビタン)を含有する組成物について種々の検討を行っていたところ、ソフトコンタクトレ
ンズの変形に係る作用機序は、ポリソルベート80の特定の性質によって異なるという全
く新しい知見を得た。従来、非イオン性界面活性剤がソフトコンタクトレンズのサイズを
変化させることは知られていた(特許文献2、特許文献3)。しかし、ポリソルベート8
0がSCLのサイズに及ぼす影響のメカニズムが、ポリソルベート80の特性によって異
なることはこれまで知られておらず、本発明者等がはじめて見出した。
また、コンタクトレンズの形状の変化は、該コンタクトレンズの視力矯正力にも悪影響
を及ぼすことが懸念される。さらには、様々な眼の症状や装用感の悪化を生じさせる原因
となり得る。
本発明の一側面は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ポリソルベート80によっ
て引き起こされるソフトコンタクトレンズの変形を抑制することが可能な眼科用組成物の
提供を目的とする。本発明の他の側面は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ソフト
コンタクトレンズを装用中の目のかすみを抑制することが可能な眼科用組成物の提供を目
的とする。
眼科用組成物の態様において、清涼化剤はコンタクトレンズの物理化学的パラメーターを
変化させるものであると知られていたが(特許文献1)、本発明者らは、上記課題を解決
するため鋭意検討した結果、眼科用組成物中に含まれるポリソルベート80の多分散度が
ある特定の数値範囲である場合、さらにメントール等の特定の清涼化剤を組成物に含有さ
せることで、レンズの変形が抑制されることを見出した。
ポリソルベート類は、乳化、分散、湿潤等の作用を期待して、親水性及び親油性のバラ
ンスを示すHLB(Hydrophile−Lipophile Balance)を指
標として、選択され、使用することが一般的である。重量平均分子量と数平均分子量との
比で算出される多分散度は、高分子化合物等の分子量分布を示す指標として知られている
が、ポリソルベート80の指標としてはあまり使われていない。ポリソルベート80の多
分散度とレンズのサイズ変化(変形)との相関性に着目したのは、本発明者らがはじめて
である。
これらの知見に基づいて更に検討を重ねた結果、本願発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、下記の態様の眼科用組成物を提供するものである。ポリソルベー
ト80の多分散度を下記範囲にすることによる、ソフトコンタクトレンズの変形を抑制す
るメカニズムの詳細は明らかにされていないが、多分散度の違いによってポリソルベート
80と清涼化剤とのミセル構造がわずかに異なり、含水した一種のゲルであるソフトコン
タクトレンズのマトリクスへの相互作用に影響することも一因として考えられる。
項1−1.ポリソルベート80と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオー
ルからなる群から選択される少なくとも1種の清涼化剤とを含有する眼科用組成物であっ
て、前記眼科用組成物のpHが4.0〜9.5であり、前記眼科用組成物中の前記ポリソ
ルベート80の多分散度が1.00〜1.28である、眼科用組成物。
項1−2.前記眼科用組成物中の前記ポリソルベート80の多分散度が1.00〜1.2
6である、項1−1に記載の眼科用組成物。
項1−3.前記眼科用組成物中の前記ポリソルベート80の含有量が、清涼化剤1重量部
に対して0.5〜100重量部である、項1−1又は1−2のいずれかに記載の眼科用組
成物。
項1−4.前記眼科用組成物中の清涼化剤の含有量が、0.0001〜0.5w/v%で
ある、項1−1〜1−3のいずれかに記載の眼科用組成物。
項1−5.前記眼科用組成物中の前記ポリソルベート80の多分散度が、清涼化剤1重量
部に対して15〜2000である、項1−1〜1−4のいずれかに記載の眼科用組成物。
項1−6.シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用である、項1−1〜1−5のいず
れかに記載の眼科用組成物。
また、本発明は、下記に掲げる態様の、眼科用組成物にソフトコンタクトレンズの変形
抑制作用を付与する方法を提供する。
項2−1.ポリソルベート80と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオー
ルからなる群から選択される少なくとも1種の清涼化剤とを配合する工程を含む、前記ポ
リソルベート80を前記ソフトコンタクトレンズに接触させることにより生じるソフトコ
ンタクトレンズの変形抑制作用を眼科用組成物に付与する方法であって、前記眼科用組成
物のpHが4.0〜9.5であり、前記眼科用組成物中の前記ポリソルベート80の多分
散度が1.00〜1.28である、方法。
項2−2.ソフトコンタクトレンズがシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズである、
項2−1に記載の方法。
また、本発明は、下記に掲げる態様の、眼科用組成物の製造方法を提供する。
項3−1.水を含む担体に、ポリソルベート80と、メントール、カンフル、ボルネオー
ル及びゲラニオールからなる群から選択される少なくとも1種の清涼化剤とを添加するこ
とを含む、眼科用組成物の製造方法であって、前記眼科用組成物のpHが4.0〜9.5
であり、前記眼科用組成物中の前記ポリソルベート80の多分散度が1.00〜1.28
である、眼科用組成物の製造方法。
項3−2.ソフトコンタクトレンズがシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズである、
項3−1に記載の製造方法。
また、本発明は、下記に掲げる態様の、眼科用組成物にソフトコンタクトレンズ装用中
の目のかすみ抑制作用を付与する方法を提供する。
項4−1.ポリソルベート80と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオー
ルからなる群から選択される少なくとも1種の清涼化剤とを配合する工程を含む、前記ポ
リソルベート80を前記ソフトコンタクトレンズに接触させることにより生じるソフトコ
ンタクトレンズ装用中の目のかすみ抑制作用を眼科用組成物に付与する方法であって、前
記眼科用組成物のpHが4.0〜9.5であり、前記眼科用組成物中の前記ポリソルベー
ト80の多分散度が1.00〜1.28である、方法。
項4−2.ソフトコンタクトレンズがシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズである、
項4−1に記載の方法。
また、本発明は、下記に掲げる態様のソフトコンタクトレンズへのレンズ変形抑制剤を
提供する。
項5−1.ポリソルベート80と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオー
ルからなる群から選択される少なくとも1種の清涼化剤とを含有する、ソフトコンタクト
レンズのレンズ変形抑制剤であって、前記レンズ変形抑制剤のpHが4.0〜9.5であ
り、前記レンズ変形抑制剤中の前記ポリソルベート80の多分散度が1.00〜1.28
である、レンズ変形抑制剤。
項5−2.ソフトコンタクトレンズがシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズである、
項5−1に記載のレンズ変形抑制剤。
また、本発明は、下記に掲げる態様のソフトコンタクトレンズに適用される目のかすみ
抑制剤を提供する。
項6−1.ポリソルベート80と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオー
ルからなる群から選択される少なくとも1種の清涼化剤とを含有する、ソフトコンタクト
レンズに適用される目のかすみ抑制剤であって、前記目のかすみ抑制剤のpHが4.0〜
9.5であり、前記目のかすみ抑制剤中の前記ポリソルベート80の多分散度が1.00
〜1.28である、目のかすみ抑制剤。
項6−2.ソフトコンタクトレンズがシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズである、
項6−1に記載の目のかすみ抑制剤。
また、本発明は、下記に掲げる態様のコンタクトレンズ装用中の目の不快感抑制剤を提
供する。
項7−1.ポリソルベート80と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオー
ルからなる群から選択される少なくとも1種の清涼化剤とを含有する、コンタクトレンズ
装用中の目の不快感抑制剤であって、前記目の不快感抑制剤のpHが4.0〜9.5であ
り、前記目の不快感抑制剤中の前記ポリソルベート80の多分散度が1.00〜1.28
である、目の不快感抑制剤。
項7−2.コンタクトレンズがソフトコンタクトレンズである、項7−1に記載の目の不
快感抑制剤。
本発明の一側面によれば、ポリソルベート80によって引き起こされるソフトコンタク
トレンズの変形を抑制することが可能な眼科用組成物の提供が可能になる。本発明の他の
側面によれば、ソフトコンタクトレンズを装用中の目のかすみを抑制することが可能な眼
科用組成物の提供が可能になる。
ポリソルベート80の多分散度と、清涼化剤を配合することによるレンズのサイズ変化抑制率と、の相関を示すグラフである。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施
形態に限定されるものではない。本明細書において、含有成分の含有割合の単位「w/v
%」は、g/100mLを意味する。
1.眼科用組成物
本実施形態に係る眼科用組成物(以下、単に「組成物」という場合がある。)は、ポリ
ソルベート80と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオールからなる群か
ら選択される少なくとも1種の清涼化剤とを含有する。上記眼科用組成物中の上記ポリソ
ルベート80の多分散度は1.00〜1.28である。ここで、「1.00〜1.28」
は、1.00以上1.28以下であることを意味する。
本実施形態に係るポリソルベート80は、多分散度が1.00〜1.28であれば特に
制限されない。多分散度が1.00〜1.28であるポリソルベート80は、市販品とし
て得たポリソルベート80を後述する多分散度測定方法にて測定し、多分散度が1.00
〜1.28であるポリソルベート80を選択することで入手できる。
または、市販品として得たポリソルベート80を、公知の方法で更に分画又は精製する
ことによって、多分散度が1.00〜1.28であるポリソルベート80を入手できる。
上記ポリソルベート80の分画又は精製方法は特に制限されないが、イオン交換樹脂、活
性炭若しくは吸着剤を使用した精製処理、水蒸気脱臭処理、脱色処理、脱水脱溶剤、フィ
ルター濾過、ケーク濾過、遠心分離、沈降除去等の方法、又は、これらを2種以上組み合
わせた方法を用いることができる。これらの分画又は精製方法は、多分散度の測定誤差等
への悪影響を除く必要があれば行うことができる。上記ポリソルベート80のその他の分
画方法としては、例えば、膜ろ過法、蒸留による手法、有機溶剤による抽出法若しくは洗
浄、再沈澱法、液/液分離法等の手法、又は、これらを2種以上組み合わせた方法が挙げ
られる。具体例としては以下の膜ろ過法が挙げられる。市販品として得たポリソルベート
80の分子量及び多分散度を後述するサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)法で測定
し、阻止率90%に近く且つ透過流束が得られる適切な限外ろ過膜を選択する。ろ過膜は
市販のものが使用できる(例えばUFディスク PLBC ウルトラセル RC 3K
NMWL (分子量カットオフ3KDa、セルロース膜)(ミリポア(株)社製))。ろ
過膜の限度圧に従い、0.5〜200Paの圧をかける。多分散度を構成する数平均分子
量は変化しないため、重量平均分子量に基づいて分画して多分散度1.00〜1.28で
あるポリソルベート80を入手することができる。
上記ポリソルベート80のその他の精製方法としては、例えば、晶析や樹脂クロマト、
反応液をそのままスプレードライヤーで乾燥し粉末化する方法、水蒸気蒸留を行って除去
する方法、有機溶媒と水とを用いた液液抽出法などが挙げられる。上記精製方法の具体例
としては、例えば、以下の方法が挙げられる。まず、ポリソルベート80をメタノールに
溶解して光散乱法によって臨界ミセル濃度における分子量を測定し、限外ろ過膜の分画分
子量を決定する。次に、膜ろ過は0.5〜10ml/分の流速、0.1〜20barの圧
力の条件で行う。
または、上記ポリソルベート80の製造方法は特に制限されないが、以下の方法で多分
散度が1.00〜1.28であるポリソルベート80を入手できる。主としてオレイン酸
からなる脂肪酸でソルビトール及び/又は無水ソルビトールを部分エステル化した混合物
に、エチレンオキシドを付加させて製造する。エステル反応は、ソルビタンと脂肪酸とを
、塩基性触媒下、不活性ガス気流下、常圧又は減圧下、通常150〜280℃の温度で行
うことができる。反応後、塩基性触媒を失活させるために十分な少量の酸を加えて中和を
行う。原料のソルビトールは、グルコースを高圧水素還元することによって得ることがで
きるし、市販のものを使用してもよい(例えば、ソルビットD−70(東和化成工業(株
)社製)、ソルビトールS(日研化学(株)社製)などが挙げられる。)。ソルビタンは
、ソルビトールを脱水環化することによって得ることができるし、市販のものを使用して
もよい(例えば当栄ケミカル(株)社製等が挙げられる。)。あるいは、市販品のソルビ
タンオレイン酸エステルを用いることもできる。ソルビタン脂肪酸エステルにエチレンオ
キシドを付加させる工程は、アルカリ金属触媒及び脂肪酸石鹸類等の触媒を使用する。製
造したポリソルベート80は、ろ過を行うことができる。なお、エステル反応における塩
基性触媒は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び水酸化リチウム等のアルカリ金属水
酸化物、炭酸ナトリウム及び炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水
素塩、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ土類金属水
酸化物、その他の金属、その酸化物、並びに、これらの混合物等のアルカリ性化合物と、
亜リン酸(塩)及び/又は次亜リン酸(塩)との併用である。また、使用される不活性ガ
スは、例えば、窒素又はアルゴンを用いることができる。エステル反応後の生成物にエチ
レンオキシドを付加させる金属触媒は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、ナトリウム
メチラート等が挙げられる。このようにして得られたポリソルベート80を公知の方法で
更に分画又は精製することによって、多分散度が1.00〜1.28であるポリソルベー
ト80を入手できる。
さらに、多分散度が異なる2種以上のポリソルベート80を混合することによって、多
分散度が1.00〜1.28であるポリソルベート80を調製することもできる。
本実施形態に係る眼科用組成物は、市販品として得た多分散度が1.00〜1.28の
ポリソルベート80、市販品を上記の精製方法で精製して得た多分散度が1.00〜1.
28のポリソルベート80、又は上記の製造方法で製造した多分散度が1.00〜1.2
8であるポリソルベート80と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオール
からなる群から選択される少なくとも1種の清涼化剤とを配合する工程を含む方法によっ
て製造してもよい。また、異なる方法によって入手した2種以上のポリソルベート80と
、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオールからなる群から選択される少な
くとも1種の清涼化剤とを配合する工程を含む方法によって製造してもよい。このような
方法で製造することによって、上記眼科用組成物中のポリソルベート80の多分散度を1
.00〜1.28にできる。
ポリソルベート80の多分散度として、1.00〜1.28であることが好ましく、1
.00〜1.26であることがより好ましく、1.00〜1.24であることがさらに好
ましく、1.00〜1.22であることがさらにより好ましく、1.00〜1.20であ
ることが特に好ましい。上記多分散度は、1.10〜1.26であってもよい。上記多分
散度をこのような範囲にすることで、ソフトコンタクトレンズの変形を抑制する効果、か
すみ目改善効果等の本発明の効果をより顕著に発揮できる。
また、ポリソルベート80の重量平均分子量は特に制限されないが、好ましくは約12
00〜約3200、より好ましくは約1300〜約3000の範囲である。また、ポリソ
ルベート80の数平均分子量は好ましくは約700〜約3000、より好ましくは約80
0〜約2000の範囲である。
ポリソルベート80の重量平均分子量、数平均分子量を上述のような範囲にすることで
、ソフトコンタクトレンズの変形を抑制する効果、かすみ目改善効果等の本発明の効果を
より顕著に発揮できる。
なお、重量平均分子量、数平均分子量及び多分散度の測定方法及び算出方法は、後述の
通りである。
組成物中における、上記ポリソルベート80の含有量は、組成物の用途、製剤形態等に
応じて適宜設定されるが、上記組成物の総量に対して、ポリソルベート80の総量として
通常0.0001〜8w/v%であり、0.001w/v%〜4w/v%であることが好
ましく、0.002w/v%〜2w/v%であることがより好ましい。
ポリソルベート80の含有量を上述のような範囲にすることで、ソフトコンタクトレン
ズの変形を抑制する効果、かすみ目改善効果等の本発明の効果をより顕著に発揮できる。
本実施形態に係る清涼化剤は、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオール
からなる群から選択される少なくとも1種であり、これらはd体、l体及びdl体のいず
れであってもよい。好ましくは、l−メントール、d−カンフル、dl−カンフル、d−
ボルネオールである。また、精油成分の一部として含有されていてもよい。上記清涼化剤
は、1種を単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
組成物中における、上記清涼化剤の含有量は、組成物の用途、製剤形態等に応じて適宜
設定されるが、通常上記組成物の総量に対して、0.0001w/v%〜0.5w/v%
であることが好ましく、0.001w/v%〜0.1w/v%であることがより好ましい

清涼化剤の含有量を上述のような範囲にすることで、ソフトコンタクトレンズの変形を
抑制する効果、かすみ目改善効果等の本発明の効果をより顕著に発揮できる。
清涼化剤とポリソルベート80との含有比率は、特に限定されないが、清涼化剤1重量
部に対してポリソルベート80を0.5〜100重量部含有することが好ましく、清涼化
剤1重量部に対してポリソルベート80を1〜100重量部含有することがより好ましく
、清涼化剤1重量部に対してポリソルベート80を2〜50重量部含有することがさらに
好ましい。
清涼化剤の含有量とポリソルベート80の多分散度の値との比率は特に限定されないが
、清涼化剤1重量部に対してポリソルベート80の多分散度は15〜2000が好ましく
、清涼化剤1重量部に対してポリソルベート80の多分散度は20〜1900がさらに好
ましい。
清涼化剤に対するポリソルベート80の含有比率、清涼化剤の含有量に対するポリソル
ベート80の多分散度の値の比率を上述のような範囲にすることで、清涼化剤のSCLへ
の吸着、目に対する刺激等の悪影響を抑制し、ソフトコンタクトレンズの変形を抑制する
効果、かすみ目改善効果等の本発明の効果をより顕著に発揮できる。
上記組成物は、公知のソフトコンタクトレンズであればどのようなソフトコンタクトレ
ンズであっても適用可能である。本明細書が示す「ソフトコンタクトレンズ」(SCL)
とは、触感が硬いハードコンタクトレンズに対し、柔らかいコンタクトレンズのことであ
る。ソフトコンタクトレンズを分類する方法として、ISO18369−1:2006及
びISO18369−1:AMENDMENT1に記載のソフトコンタクトレンズの分類
方法がある。例えば、グループIに属するSCLは、含水率が50%未満であり、原材料
ポリマーの構成モノマーのうち陰イオンを有するモノマーのモル%が1%未満であること
を共通の性質として有する。
また、シリコーンを含有する素材(例えばシリコーンとアクリレートの重合体であるT
RIS又はTRIS誘導体等)に親水性モノマー(例えばヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ジメチルアクリルアミド等)を共重合させたシリコーンハイドロゲルコンタクトレン
ズが知られている。シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズのUSAN(United
State Adopted Name)に基づく素材の名称としては、例えばLot
rafilconA、LotrafilconB、BalafilconA、Galyf
ilconA、SenofilconA、NarafilconA、Comfilcon
Aなどが挙げられる。
本実施形態に係る眼科用組成物は、ソフトコンタクトレンズに対して好適であり、特に
シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ(SHCL)に対して好適である。中でも、含
水率が75%未満のSHCLに対して好適であり、別の観点から酸素透過性が40Dk以
上のSHCLに対してより好適であり、酸素透過性が50Dk以上のSHCLに対して特
に好適である。中でもGalyfilconAを材料として含有するSHCLに対して好
適である。
ポリソルベート80の多分散度はM/Mとして定義される。Mは重量平均分子量
を示し、Mは数平均分子量を示す。
分子量の測定方法は、液体クロマトグラフィー、超遠心法、光散乱法及び極限粘度法な
ど多種の分子量測定方法が知られている。測定方法の違いによって、重量平均分子量、数
平均分子量等の得られる平均分子量の種類や、測定可能な分子量範囲が異なる。本願発明
の定義する重量平均分子量、数平均分子量及び多分散度は、サイズ排除クロマトグラフィ
ー(SEC)法によって測定したものである。SEC法は重量平均分子量、数平均分子量
、多分散度を測定することができ、操作が容易であるため、高分子化合物やオリゴマー等
の測定に最も広く利用される。SEC法は細孔があるゲルを充てん剤としたカラムを使用
し、試料溶液中の分子サイズによってカラム中の移動距離に差が生ずることで溶出する時
間が異なることにより分離する機構をもつ。M及びM等の平均分子量は、分子量既知
の標準物質によって作成した検量線に基づいて計算される。このようにSEC法で得られ
る多分散度は、標準物質を用いて分子量較正を行うことによる相対値であることから、同
一の条件で実施することでのみ得られる値である。そこで、本願発明のSEC法は、後述
の通り、標準物質としてポリエチレンオキシド及びポリエチレングリコールを用いるもの
と定義する。また相対値であるため、被検成分の分離及び検量線の作成における条件設定
もまた重要である。本発明者らは、これらのSEC法の特性を鑑みて、ポリソルベート8
0の重量平均分子量、数平均分子量及び多分散度算出の精度を高めるべく、SEC法の測
定条件を鋭意検討した。
本実施形態において、眼科用組成物中のポリソルベート80の重量平均分子量、数平均
分子量及び多分散度は、以下の様にして測定される。
(検量線溶液の調製)
1.分子量数十万から数百のポリエチレンオキシド(東ソー株式会社)及びポリエチレン
グリコール(和光純薬株式会社)を標準物質とする。標準物質としてのポリエチレンオキ
シドとポリエチレングリコールは、分子量が数十万であるものを3種、分子量が数万であ
るものを2種、分子量が数千であるものを2種、分子量が数百であるものを1種、使用す
ることが好ましい。さらに好ましくは、分子量580000、255000、146000、44900、27000の
ポリエチレンオキシド及び分子量8000、1000、600のポリエチレングリコールを使用し、
分子量580000、146000、27000、1000及び分子量255000、44900、8000、600に分け、溶出
位置が重複しないように組み合わせる。
2.標準物質の濃度が0.1w/v%となる水溶液を調製し、標準液とする。標準物質の濃
度を0.1w/v%とすることは、多分散度の相対標準偏差を抑制するために非常に重要
である。
3.標準液1.0mLを正確に取り、メタノール4.0mLを正確に加えた液を検量線溶液
とする。
(試料溶液の調製)
4.試験液1.0mLを正確に取り、メタノール4.0mLを正確に加えた液を試料溶液と
する。
(液体クロマトグラフによる測定)
5.各検量線溶液及び試料溶液を液体クロマトグラフ(Agilent 1200シリーズ、Agilent
Technologies製)により測定する。
6.カラムは東ソー株式会社製であり、親水性ビニルポリマーを充てんしたTSK-Gelα-40
00(排除限界分子量約40万)及びTSK-Gelα-2500(排除限界分子量約5000)(両カラムと
もに内径7.8mm、長さ300mm)をこの順番に1本ずつ連結して設置する。カラム温度は
40.0℃とする。40.0℃を一定に保つことは、重量平均分子量、数平均分子量及び
多分散度の相対標準偏差を抑制するために非常に重要である。
7.溶離液は、0.10mol/L塩化ナトリウム試液に対してメタノールの体積が4.0倍
となる混合液を測定毎に調製して使用する。試料分子間あるいは試料分子と充てん剤との
相互作用を抑制するため溶離液に塩化ナトリウムを含むことは、多分散度の相対標準偏差
を抑制するために非常に重要である。
8.流量は0.5mL/minである。
9.注入量は50μLである。注入の前に0.45μmのフィルターによりろ過する。
10.検量線溶液、試料溶液の順番に測定し、分析周期は検量線溶液が60分間で、試料
溶液は90分間である。測定を中断せずに検量線溶液と試料溶液を連続して測定すること
は、重量平均分子量、数平均分子量及び多分散度の相対標準偏差を抑制するために非常に
重要である。
11.検出器は示差屈折率検出器で検出器温度は35.0℃である。
(多分散度の算出)
12.得られたクロマトグラムをSEC解析装置で解析処理を行い、クロマトグラム曲線
とベースラインに挟まれた範囲を対象として重量平均分子量及び数平均分子量を計算する
。検量線溶液から各ピークの溶出時間及び分子量値をプロットし、1次式による近似を行
い検量線とし、相関係数は0.99以上とする。さらに、クロマトグラムの解析処理上の
誤差を軽減するために、得られたピークを0.1分以上0.001分未満の間隔で垂直分割し平均
分子量の計算を行う。
13.M/Mの式より多分散度を算出する。上記4.で示される工程の試料溶液を3
回測定し、それぞれで求められた多分散度の平均値を本願の多分散度として採用する。
一般に知られているSEC法での平均分子量の相対標準偏差は下記式A及び式Bで計算
され、約4〜5%である。前記のSEC測定条件では多分散度の相対標準偏差が5%未満
であることから、妥当な測定条件と言える。本願における多分散度は、相対標準偏差が5
%未満となるように測定し、算出するものとする。上述した試薬、カラム、液体クロマト
グラフ等が入手できない場合、これらと同等の代替品を用いて測定を行うことができる。
ただし、多分散度の相対標準偏差が5%未満となるように測定する必要がある。5%以上
の相対標準偏差となる場合は、通常実施する測定条件の検討範囲で相対標準偏差を抑制す
る必要がある。本発明者らの検討において相対標準偏差を抑制するために、標準物質の濃
度、カラム温度、溶離液の組成及び検量線溶液と試料溶液の分析周期について、上述の条
件を満たすことが重要であった。
Figure 2016053086

本実施形態に係る眼科用組成物は、本発明の効果を妨げない限り、上記成分の他に、種
々の薬理活性成分や生理活性成分を組み合わせて適当量含有してもよい。かかる成分は特
に制限されず、例えば、一般用医薬品製造(輸入)承認基準2000年版(薬事審査研究
会監修)に記載された眼科用薬における有効成分が例示できる。具体的には、眼科用薬に
おいて用いられる成分としては、次のような成分が挙げられる。
抗ヒスタミン剤:塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン等。
充血除去剤:塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、硝酸ナファゾリン、エピネフ
リン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェドリン、塩酸フェニレフリン、塩酸メチルエフェド
リン等。
ビタミン類:フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバラミン、酢酸レチ
ノール、パルミチン酸レチノール、塩酸ピリドキシン、パンテノール、パントテン酸カル
シウム、パントテン酸ナトリウム、酢酸トコフェロール等。
アミノ酸類:アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アミノエチルスル
ホン酸等。
消炎剤:グリチルリチン酸二カリウム、アラントイン、ε−アミノカプロン酸、塩化ベル
ベリン、硫酸ベルベリン、塩化リゾチーム、アズレンスルホン酸ナトリウム等。
収斂剤:亜鉛華、乳酸亜鉛、硫酸亜鉛等。
その他:ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、スルファメトキサゾ
ール、スルファメトキサゾールナトリウム、スルフイソキサゾール、スルフイソミジンナ
トリウム、メチル硫酸ネオスチグミン、アルギン酸等。
本実施形態に係る眼科用組成物には、発明の効果を損なわない範囲であれば、その用途
や形態に応じて、常法に従い、様々な添加物を適宜選択し、1種又はそれ以上を併用して
適当量含有させてもよい。それらの添加物として、例えば、医薬品添加物事典2007(
日本医薬品添加剤協会編集)に記載された各種添加物が例示できる。代表的な成分として
次の添加物が挙げられる。
担体:水、含水エタノール等の水性担体。
増粘剤:ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアル
コール、カルボキシビニルポリマー、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒドロキシエチル
セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等。
糖類:グルコース、シクロデキストリン等。
糖アルコール類:キシリトール、ソルビトール、マンニトール、グリセリンなど。これら
はd体、l体又はdl体のいずれでもよい。
防腐剤、殺菌剤又は抗菌剤:塩酸アルキルポリアミノエチルグリシン、安息香酸ナトリウ
ム、エタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロロブタノール、ソル
ビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パ
ラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、フ
ェネチルアルコール、ベンジルアルコール、ポリヘキサメチレンビグアニド、グルコン酸
クロルヘキシジン等。
緩衝剤:ホウ酸、アミノエチルスルホン酸、イプシロン−アミノカプロン酸、クエン酸ナ
トリウム、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、亜硫酸水素ナトリウム、亜
硫酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、
リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム等。
pH調節剤:塩酸、ホウ酸、クエン酸、酢酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ砂、ト
リエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等。
安定化剤:ジブチルヒドロキシトルエン、トロメタモール、ナトリウムホルムアルデヒド
スルホキシレート(ロンガリット)、トコフェロール、ピロ亜硫酸ナトリウム、モノエタ
ノールアミン、モノステアリン酸アルミニウム、モノステアリン酸グリセリン等。
キレート剤:アスコルビン酸、エデト酸四ナトリウム、エデト酸ナトリウム、クエン酸等

香料又は、上記以外の清涼化剤:アネトール、オイゲノール、シネオール、リモネン、リ
ュウノウ等。これらは、d体、l体又はdl体のいずれでもよく、また精油(ハッカ油、
クールミント油、スペアミント油、ペパーミント油、ウイキョウ油、ケイヒ油、ベルガモ
ット油、ユーカリ油、ローズ油等)として配合してもよい。
本実施形態に係る眼科用組成物は、目的に応じて種々の製剤形態をとることができる。
例えば、上記眼科用組成物の形態として、液剤、ゲル剤等が挙げられる。好ましくは液剤
であり、より好ましくは水性液剤である。ここで水性液剤とは、水を含有する液剤を意味
し、通常は、組成物中に水を75重量%以上、好ましくは80重量%以上、より好ましく
は85重量%以上、更に好ましくは90重量%以上含有するものを意味する。水性液剤に
含有される水は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば
よい。例えば、蒸留水、常水、精製水、滅菌精製水、注射用水、注射用蒸留水等を使用で
きる。これらの定義は第十六改正日本薬局方に基づく。
本実施形態に係る眼科用組成物のpHについては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は
生理学的に許容される範囲であれば特に限定されない。眼科用組成物のpHとしては、例
えば、4.0〜9.5であることが好ましく、5.0〜9.0であることがより好ましく
、5.5〜8.5であることが更に好ましい。
本実施形態に係る眼科用組成物の浸透圧については、生体に許容される範囲であれば特
に限定されない。眼科用組成物の浸透圧比としては、例えば、0.5〜5.0であること
が好ましく、0.6〜3.0であることがより好ましく、0.7〜2.0であることが更
に好ましい。
本実施形態に係る眼科用組成物の粘度については、生体に許容される範囲であれば特に
限定されない。回転粘度計(RE550型粘度計、東機産業社製、ローター:1°34‘
x24)で測定した20℃における粘度が、例えば、0.01〜10000mPa・sで
あることが好ましく、0.05〜8000mPa・sであることがより好ましく、0.1
〜6000mPa・sであることが更に好ましい。
本実施形態に係る眼科用組成物は、上記ポリソルベート80及び清涼化剤並びに必要に
応じて他の含有成分を所望の濃度になるように担体に添加することにより調製される。例
えば、ポリソルベート80と清涼化剤を合わせて攪拌を行った後、精製水を加えて乳化又
は溶解させ、所定のpH及び浸透圧に調整し、濾過滅菌等により滅菌処理することで調製
できる。
本実施形態に係る眼科用組成物を収容するものとしては、金属製、ガラス製又はプラス
チック製容器がある。プラスチック製容器の材質としては、ポリエチレンテレフタレート
(PET)製、ポリエチレンナフタレート(PEN)製、ポリプロピレン(PP)製、ポ
リアリレート(PAR)製、ポリブチレンテレフタレート(PBT)製及びポリカーボネ
ート(PC)製からなる群より選択されるいずれかの容器に収容される。好ましくは、P
ET製、PEN製、PP製、PAR製、PC製又はガラス製であり、さらに好ましくは、
PET製、PP製又はガラス製である。容器が合成樹脂の場合、容器は単一の合成樹脂の
みから成形されていてもよく、複数の合成樹脂を組み合わせて成形されていてもよい。
本実施形態に係る眼科用組成物は、眼科分野で用いられるものであってソフトコンタク
トレンズに接触するように使用されるものであれば、その形態や用途については制限され
ない。例えば、ソフトコンタクトレンズ用点眼剤(ソフトコンタクトレンズを装着したま
ま使用可能な点眼剤)、ソフトコンタクトレンズ用洗眼剤(ソフトコンタクトレンズを装
着したまま使用可能な洗眼剤)、ソフトコンタクトレンズ装着液、ソフトコンタクトレン
ズケア用液剤(ソフトコンタクトレンズ消毒液、ソフトコンタクトレンズ保存液、ソフト
コンタクトレンズ洗浄液、及びソフトコンタクトレンズ洗浄保存液等)等を挙げることが
できる。
上記眼科用組成物は、ソフトコンタクトレンズと接触させることによって、ソフトコン
タクトレンズの変形を抑制することが可能である。
2.ソフトコンタクトレンズの変形抑制方法
本実施形態に係るソフトコンタクトレンズの変形を抑制する方法は、ポリソルベート8
0と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオールからなる群から選択される
少なくとも1種の清涼化剤とを含有する眼科用組成物を、ソフトコンタクトレンズと接触
させる工程を含む、ソフトコンタクトレンズの変形を抑制する方法であって、上記眼科用
組成物中の上記ポリソルベート80の多分散度が1.00〜1.28である。上記ソフト
コンタクトレンズの変形抑制方法に用いる成分、含有量、多分散度等の測定方法、その他
の条件等は、1.眼科用組成物と同様である。
3.眼科用組成物の製造方法
本実施形態に係る眼科用組成物の製造方法は、多分散度が1.00〜1.28であるポ
リソルベート80と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオールからなる群
から選択される少なくとも1種の清涼化剤とを配合する工程を含む。上記眼科用組成物の
製造方法に用いる成分、含有量、多分散度等の測定方法、その他の条件等は、1.眼科用
組成物と同様である。
4.ソフトコンタクトレンズ装用中の目のかすみを抑制する方法
本実施形態に係るソフトコンタクトレンズ装用中の目のかすみを抑制する方法は、ポリ
ソルベート80と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオールからなる群か
ら選択される少なくとも1種の清涼化剤とを含有する眼科用組成物をソフトコンタクトレ
ンズと接触させる工程を含む方法であって、上記眼科用組成物中の上記ポリソルベート8
0の多分散度が1.00〜1.28である。上記方法で用いられる眼科用組成物における
成分、含有量、多分散度等の測定方法、その他の条件等は、1.眼科用組成物と同様であ
る。
5.ソフトコンタクトレンズのレンズ変形抑制剤
本実施形態に係るレンズ変形抑制剤は、ポリソルベート80と、メントール、カンフル
、ボルネオール及びゲラニオールからなる群から選択される少なくとも1種の清涼化剤と
を含有する。上記レンズ変形抑制剤中の上記ポリソルベート80の多分散度は1.00〜
1.28である。上記レンズ変形抑制剤における成分、含有量、多分散度等の測定方法、
その他の条件等は、1.眼科用組成物と同様である。
6.ソフトコンタクトレンズに適用される目のかすみ抑制剤
本実施形態に係るソフトコンタクトレンズに適用される目のかすみ抑制剤は、ポリソル
ベート80と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオールからなる群から選
択される少なくとも1種の清涼化剤とを含有する。上記目のかすみ抑制剤中の上記ポリソ
ルベート80の多分散度は1.00〜1.28である。上記目のかすみ抑制剤における成
分、含有量、多分散度等の測定方法、その他の条件等は、1.眼科用組成物と同様である
7.眼科用組成物にソフトコンタクトレンズの変形抑制作用を付与する方法
本実施形態に係る眼科用組成物にソフトコンタクトレンズの変形抑制作用を付与する方
法は、ポリソルベート80と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオールか
らなる群から選択される少なくとも1種の清涼化剤とを配合する工程を含む、眼科用組成
物にソフトコンタクトレンズの変形抑制作用を付与する方法であって、上記眼科用組成物
中の上記ポリソルベート80の多分散度が1.00〜1.28である。上記方法で用いら
れる眼科用組成物における成分、含有量、多分散度等の測定方法、その他の条件等は、1
.眼科用組成物と同様である。
8.眼科用組成物にソフトコンタクトレンズ装用中の目のかすみ抑制作用を付与する方法
本実施形態に係る眼科用組成物にソフトコンタクトレンズ装用中の目のかすみ抑制作用
を付与する方法は、ポリソルベート80と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲ
ラニオールからなる群から選択される少なくとも1種の清涼化剤とを配合する工程を含む
、眼科用組成物にソフトコンタクトレンズ装用中の目のかすみ抑制作用を付与する方法で
あって、上記眼科用組成物中の上記ポリソルベート80の多分散度が1.00〜1.28
である。上記方法で用いられる眼科用組成物における成分、含有量、多分散度等の測定方
法、その他の条件等は、1.眼科用組成物と同様である。
9.コンタクトレンズ装用中の目の不快感抑制剤
本実施形態に係るコンタクトレンズ装用中の目の不快感抑制剤は、ポリソルベート80
と、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオールからなる群から選択される少
なくとも1種の清涼化剤とを含有する。上記目の不快感抑制剤中の上記ポリソルベート8
0の多分散度は1.00〜1.28である。上記目の不快感抑制剤における成分、含有量
、多分散度等の測定方法、その他の条件等は、1.眼科用組成物と同様である。
本発明によれば、ポリソルベート80によって引き起こされるソフトコンタクトレンズ
の変形を抑制することで、コンタクトレンズと眼のフィッティングの悪化を軽減して角膜
上皮障害を抑制する眼科用組成物の提供が可能になる。
さらに本発明によれば、ソフトコンタクトレンズ装用中の目のかすみを抑制することで
、視力補正力を維持することができる眼科用組成物の提供が可能になる。
さらに本発明によれば、コンタクトレンズの変形及び/又は目のかすみを抑制すること
等により、コンタクトレンズ装用中の目の不快感を抑制できる眼科用組成物の提供が可能
になる。
以下に、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に
よって限定されるものではない。
試験例1−1.ソフトコンタクトレンズのサイズ変化に関する試験
(1)ソフトコンタクトレンズ用組成物(眼科用組成物)の調製
以下の方法によって、実施例1〜4及び比較例1〜3に係るソフトコンタクトレンズ用
組成物を調製した。
表1に記載の多分散度の異なるポリソルベート80を使用して、表2に記載の試験液を
調製した。試験液名にaを含むものはl−メントール等の清涼化剤を含有する試験液を示
し、試験液名にbを含むものはl−メントール等の清涼化剤を含有しない試験液を示す。
それぞれについて後述する方法でレンズサイズ変化を算出し、それらの値を用いてサイズ
変化の抑制率を算出した。例えば、比較例1aと比較例1bのレンズサイズ変化を用いて
、比較例1のサイズ変化の抑制率を算出した。全ての試験液中のポリソルベート80を前
述のSEC測定方法で測定し、多分散度を算出して表2に示した。表2中、各成分の量は
、w/v%で示してある。
Figure 2016053086

Figure 2016053086

(2)ソフトコンタクトレンズのサイズ変化の評価
生理食塩液10mL中にソフトコンタクトレンズ(USAN名 :Galyfilco
nA;含水率47.0%、非イオン性、POWER−3.00、B.C.8.7、DIA
14.0mm)各1枚を浸漬し、4時間以上34℃で静置した。水浴器を用いて34℃一
定に温度管理したガラス製バイアル瓶から生理食塩液とソフトコンタクトレンズをセルに
移し、該セルを生理食塩液で満たした状態で万能投影機(製品名:PROFILE PR
OTECTOR V−128、Nikon製)にセットしてソフトコンタクトレンズのサ
イズ(直径)を測定した(スタート値)。なお、ソフトコンタクトレンズの温度を変化さ
せないために、水浴器から取り出して測定するまでの時間を約20秒以内に短くし、且つ
取り出しから測定後までの時間がサンプル間で同程度になるように測定した。次いで、表
2に従って作製した各試験液10mLにスタート値を測定したソフトコンタクトレンズを
浸漬し、34℃で24時間静置した。24時間後、セル内部を別途準備した34℃の試験
液で共洗いし、バイアル瓶中の試験液とソフトコンタクトレンズをセルに移し、該セルを
上記と同様の方法でレンズサイズを測定した(処理後値)。処理後値からスタート値を差
し引くことによって、ソフトコンタクトレンズのサイズ変化量を算出した(式1)。更に
下記(式2)を用いて、l−メントール(清涼化剤)を含有しない試験液に対するl−メ
ントール(清涼化剤)を含有する試験液のソフトコンタクトレンズのサイズ変化の抑制率
を算出した。
レンズサイズ変化(mm)=処理後値−スタート値(式1)
サイズ変化の抑制率(%)=(清涼化剤を含有しない試験液のレンズサイズ変化(mm)
−清涼化剤を含有する試験液のレンズサイズ変化(mm))/(清涼化剤を含有しない試
験液のレンズサイズ変化)×100 (式2)
図1に試験液中のポリソルベート80の多分散度とレンズのサイズ変化の抑制率との相
関図を示す(図1中の菱形印)。試験液中のポリソルベート80の多分散度が1.29以
上である比較例1〜3では抑制率が負の値を示しているのに対して、上記多分散度が1.
26以下である実施例1〜4では、抑制率が正の値を示していることが分かった。
においても、レンズのサイズ変化の抑制率との相関関係があるかどうか検討したが
、有意な相関関係は見いだせなかった。
試験例1−2.ソフトコンタクトレンズのサイズ変化に関する試験
(1)ソフトコンタクトレンズ用組成物の調製
表1に記載の多分散度の異なるポリソルベート80を使用して、表3に記載の試験液を
調製した。表3中、各成分の量は、w/v%で示してある。
Figure 2016053086

(2)ソフトコンタクトレンズのサイズ変化の評価
試験例1−1と同様の方法でレンズサイズの変化を評価し、清涼化剤によるソフトコン
タクトレンズのサイズ変化の抑制率を算出した。
図1に試験液中のポリソルベート80の多分散度とd−カンフルによるレンズのサイズ
変化の抑制率との相関図を示す(図1中の四角印)。試験液中のポリソルベート80の多
分散度が1.29である比較例4では抑制率が負の値を示しているのに対して、上記多分
散度が1.26以下である実施例5〜6では、抑制率が正の値を示していることが分かっ
た。すなわち、組み合わせる清涼化剤がd−カンフルであっても、メントールと同様の挙
動を示した。
試験例1−3.ソフトコンタクトレンズのサイズ変化に関する試験
(1)ソフトコンタクトレンズ用組成物の調製
表1に記載の多分散度の異なるポリソルベート80を使用して、表4に記載の試験液を調
製した。表4中、各成分の量は、w/v%で示してある。
Figure 2016053086

(2)ソフトコンタクトレンズのサイズ変化の評価
試験例1−1と同様の方法でレンズサイズの変化を評価し、清涼化剤によるソフトコン
タクトレンズのサイズ変化の抑制率を算出した。
図1に試験液中のポリソルベート80の多分散度とd−ボルネオールによるレンズのサ
イズ変化の抑制率との相関図を示す(図1中の三角印)。試験液中のポリソルベート80
の多分散度が1.29である比較例5では抑制率が負の値を示しているのに対して、上記
多分散度が1.26以下である実施例7〜8では、抑制率が正の値を示していることが分
かった。すなわち、組み合わせる清涼化剤がd−ボルネオールであっても、メントールや
d−カンフルと同様の挙動を示した。
試験例2.ソフトコンタクトレンズを装用中の目のかすみの評価
ソフトコンタクトレンズ(ISO18369−1:2006及びISO18369−1
:AMENDMENT1に記載のソフトコンタクトレンズの分類方法における、グループ
I、IV、Vのいずれか1種)を装用している5名が、表5に示す処方液を1日5回、1
回1〜2滴点眼し、表6に示す0から100の目盛りを付した10cmの直線を用い、V
AS法(Visual Analog Scale)で目のかすみを評価した。表5中、
各成分の量は、w/v%で示してある。1日5回の点眼は、1回の点眼後に十分な時間を
あけて次の点眼を行った。5名の目のかすみ評価の平均点を表5に示す。
Figure 2016053086

Figure 2016053086

表5に目のかすみ評価結果を示す。試験液中のポリソルベート80の多分散度が1.2
9以上である比較例6、7では不快と感じる目のかすみが生じているのに対し、上記多分
散度が1.26以下である実施例9、10ではかすみを生じなかったことが分かった。

Claims (1)

  1. ポリソルベート80と、
    メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオールからなる群から選択される少な
    くとも1種の清涼化剤と、
    を含有する眼科用組成物であって、
    前記眼科用組成物のpHが4.0〜9.5であり、
    前記眼科用組成物中の前記ポリソルベート80の多分散度が1.00〜1.28である
    、眼科用組成物。
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