JP2016049225A - トイレットロール及びトイレットペーパーの型押し一体化方法 - Google Patents

トイレットロール及びトイレットペーパーの型押し一体化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プライ剥離防止性、エッジエンボス付与時のバウンシングや片当たりの防止性、エッジエンボスロールの耐摩耗性に優れ、さらに、ロール状にした際のリブ状部分の形成防止性に優れ、さらにメインエンボスとの調和性に優れるトイレットロールを提供することにある。
【解決手段】
トイレットペーパーの連続方向に直行する幅方向に平行な辺を有する形状の単位凹エンボスが前記連続方向に3.9〜5.5mmのピッチで配列された単位凹エンボス列を、前記幅方向の3.9〜6.1mmの範囲内に複数列有し、前記連続方向の各位置で幅方向に単位凹エンボスが位置するエッジエンボスが、その各単位凹エンボスが、幅方向においてメインエンボスを構成する各単位メインエンボス凹部の範囲内に位置しているとともに、連続方向において各単位凹エンボスの連続方向の長さの30%以上の範囲がメインエンボスの各単位メインエンボス凹部に重なっているようにして配されている
トイレットロールにより解決される。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数枚の帯状のトイレットペーパー原紙が連続方向に沿って施された型押しによって積層一体化されたトイレットペーパーをロール状に巻いたトイレットロール及び、複数枚の帯状のトイレットペーパー原紙同士のプライ剥離を防止するための型押し一体化方法に関する。
帯状のトイレットペーパー原紙をロール状に巻いたトイレットロールは、良く知られるところであるが、このトイレットロールにおいては、そのトイレットペーパーが、複数のトイレットペーパー原紙を積層一体化した複数プライのものと、トイレットペーパー原紙をその一枚のままとしたシングルのものがある。
このうち複数プライのものは、製造するにあたって、積層された各原紙のプライ剥離を型押し一体化(エッジエンボス、コンタクトエンボスなどとも呼ばれる。以下、この型押し一体化を本発明及び明細書においては主にエッジエンボスという。)により防止することが行なわれる。
このエッジエンボスは、一般的に、重ね合わせた原紙を、複数の単位凸エンボスが所定のエンボスパターンで付与された比較的幅の狭いエッジエンボスロールと、このエッジエンボスロールを受ける金属製又はゴム製の受けロールとの間を通して、所定のエンボスパターンを型押しして施される。
そして、エッジエンボスは、トイレットペーパーのデザイン性、滑らかさや嵩高さを向上させるべく紙面の広範な範囲に幾何学的又はランダムパターンで配されるエンボス(このようなエンボスは、メインエンボス、デザインエンボス、マイクロエンボス、マクロエンボスなどとも称される。本発明及び明細書においてはメインエンボスともいう。)とは異なる効果が求められる。
すなわち、第一にプライ剥離が防止できる程度に強固に各トイレットペーパー原紙を圧着できるとともに、そのような強い圧着性を確保しつつもエッジエンボスロールの耐摩耗性が考慮されなければならない。また、エッジエンボスの付与によって製品の形状などに影響を与えないようにしなければならない。
圧着性については、単位凸エンボスに係る圧力を高めればよいが、単にそのように圧力を高めると耐摩耗性が低下したりトイレットペーパーに孔があいてしまったりする問題が生ずる。さらに、エッジエンボスロールに形成する単位凸エンボスの頂部面積を広くしたり、単位凸エンボスを密に配列したりすれば、耐摩耗性は向上するが、単にこのようにすると、トイレットペーパーをロール状に加工した際に圧着部分が帯状に浮き上がって、ロール周面にリブが形成されたようになってしまい見栄えが損なわれる。
また、単位凸エンボスの頂部面積を小さくするとトイレットペーパーをロール状に加工した際に圧着部分が帯状に浮き上がる現象は発現しがたくなるが、耐摩耗性を確保することが難しくなるとともに、付与時にエッジエンボスロールが振動によって飛び跳ねたりがたついたりするバウンシングや、エッジエンボスロールが、紙面に面接触せずに傾いて接してしまう片当たりの現象が生じやすくなり、これに起因してエッジエンボスが付与されない部分があったり、過度の加圧によってエンボスが付与されてエンボス凹部となる部分に孔があいてしまうことがあり、見栄えの悪い製品となることがある。
そして、第二に、エッジエンボスは、特に上記のデザイン性や嵩高さ等を向上させるためのメインエンボスを有するトイレットロールにおいては、メインエンボスによるデザイン性や嵩高さの効果を維持しつつ、各原紙同士をしっかりと圧着することが求められる。特に、エッジエンボスは、各原紙を圧着するようにしっかりと施されているにもかかわらず、嵩高さやデザイン性のために付与されるメインエンボスに比して目立たたないようにすることが求められる。
特許第5399727号 特許第4627892号 特許第4450421号 特許第5331530号 特許第5005085号
そこで、本発明の主たる課題は、上記エッジエンボスに関する問題を解決した、プライ剥離の防止性、バウンシングや片当たりの防止性、ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性、エッジエンボスロールの耐摩耗性に優れ、さらに、エッジエンボスが目立たないトイレットロール及びトイレットロールの型押し一体化方法を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
複数枚の帯状のトイレットペーパー原紙が連続方向に沿って施された型押しによって積層一体化されてなる複数プライのトイレットペーパーをロール状に巻いたトイレットロールであって、
前記トイレットペーパーがメインエンボスを有し、
前記型押しが;
トイレットペーパーの連続方向に直行する幅方向に平行な辺を有する形状の単位凹エンボスが前記連続方向に3.9〜5.5mmのピッチで配列された単位凹エンボス列を、前記幅方向の3.9〜6.1mmの範囲内に複数列有し、
前記連続方向の各位置で幅方向に単位凹エンボスが位置し、
かつ、各単位凹エンボスが、幅方向において前記メインエンボスを構成する各単位メインエンボス凹部の範囲内に位置しているとともに、連続方向において各単位凹エンボスの連続方向の長さの30%以上の範囲がメインエンボスの各単位メインエンボス凹部に重なっている、
ことを特徴とするトイレットロール。
<請求項2記載の発明>
前記メインエンボスが、紙面全体に、底面が1.0〜1.5×1.0〜1.5mmの四角形であり、中心間隔が4.5〜5.5mmである各単位メインエンボス凹部が、幅方向に対しての配列角度45°で格子状に配列されたものである請求項1記載のトイレットロール。
<請求項3記載の発明>
複数枚のトイレットペーパー原紙を重ねた状態で、周面に多数の凸エンボスを有するエッジエンボスロールとこれを受ける受けロールとの間を通して、前記複数枚のトイレットペーパー原紙同士を積層一体化するトイレットペーパーの型押し一体化方法であって、
複数のトイレットペーパー原紙がメインエンボスが付与されたものであり、
前記エッジエンボスロール周面の凸エンボスのパターンが;
前記エッジエンボスロールの回転軸方向に沿う幅方向に平行な辺を有する形状の単位凸エンボスが、エッジエンボスロール回転時におけるその周面の移動方向に沿って3.9〜5.5mmのピッチで配列された単位凸エンボス列を、前記幅方向の3.9〜6.1mmの範囲内に複数列有し、かつ、前記連続方向の各位置で幅方向に単位凸エンボスが位置するものであり、
このエッジエンボスロールを用いて、前記トイレットペーパー原紙に対し、各単位凸エンボスが、幅方向において前記メインエンボスを構成する各単位メインエンボス凹部の範囲内に位置し、かつ、連続方向において各単位凸エンボスの連続方向の長さの30%以上の範囲がメインエンボスの各単位メインエンボス凹部に重なるようにして、型押し一体化することを特徴とするトイレットペーパーの型押し一体化方法。
<請求項4記載の発明>
前記メインエンボスが、紙面全体に、底面が1.0〜1.5×1.0〜1.5mmの四角形であり、中心間隔が4.5〜5.5mmである各単位メインエンボス凹部が、幅方向に対しての配列角度45°で格子状に配列されたものである請求項3記載のトイレットペーパーの型押し一体化方法。
以上の本発明によれば、プライ剥離の防止性、バウンシングや片当たりの防止性、ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性、エッジエンボスロールの耐摩耗性に優れ、さらに、エッジエンボスが目立たないトイレットロール及びトイレットロールの型押し一体化方法が提供される。
本発明に係るトイレットロールの概略斜視図である。 本発明に係るエッジエンボスを説明するための図である。 本発明に係る別の形態のエッジエンボスを説明するための図である。 本発明に係るエッジエンボスの付与態様を説明するための図である。 本発明に係る凸エンボスロールを説明するための図である。 本発明に係る凸エンボスロールにおけるエンボスパターンを説明するための図である。 本発明に係るメインエンボスが付与されたトイレットペーパーの平面図である。 本発明に係るメインエンボスが付与されたトイレットペーパーの断面を示す図であり、特に図7におけるA−A断面、B−B断面、C−C断面を示す図である。 比較例1〜4及び従来例のエッジエンボスのパターンを説明するための図である。 プライ剥離防止性の試験方法を説明するための図である。
次いで、本発明の実施の形態を図1〜7を参照しながら詳述する。なお、説明は、トイレットロールの説明を主にしつつ、そのなかでトイレットペーパーの型押し一体化方法ついても説明する。
本実施形態に係るトイレットロール1を図1に示す(なお、図1中においてはメインエンボスは省略されている)。このトイレットロール1は、複数枚の帯状のトイレットペーパー原紙11,11がその幅方向の縁部において連続方向に沿って施された型押し(以下、エッジエンボスともいう)2によって積層一体化されてなる複数プライのトイレットペーパー10が紙管3にロール状に巻かれたものである。なお、エッジエンボス2が配される位置としては、トイレットペーパー10の幅方向両縁部、より具体的には両縁から50mm以内の範囲の縁部にそれぞれにあるのが好ましいが、必ずしもこの位置に限定されない。また、片側縁部のみに配されていてもよい。プライ数については、2プライから3プライであるのが望ましく、特に、2プライであるのが望ましい。また、トイレットペーパー10の紙厚は、100〜350μm、また、1プライ当りの米坪は、11.0〜25.0g/m2であるのが望ましい。このプライ数、紙厚及び米坪の範囲にあると使用時の柔らかさや吸水性を確保でき、また特に、後述の本発明に係る構成のエッジエンボス2による効果がより顕著となる。
なお、本実施形態に係る米坪とは、JIS P 8124(1998)の米坪測定方法によるものであり、紙厚とは、JIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いてトイレットペーパー10の異なる任意の五箇所を測定し、この五箇所の測定値の平均値をいう。
トイレットロール1の大きさ等は、限定されないが、一般的には、幅L1が100〜120mm、直径L2が100〜120mm、巻き長さ(トイレットペーパーの全長)が18〜70m、紙管外径L3が35〜50mmであり、本発明に係るトイレットロール1もこの範囲のものとすることができる。
他方、本実施形態に係るトイレットペーパー10には、デザイン性、滑らかさや嵩高さを向上させるべく紙面の広範な範囲に幾何学的な配列のメインエンボス4が付与されている。メインエンボス4を構成する各単位メインエンボス凹部40の形状や配列は、下記の本発明に係るエッジエンボス2のパターンとの関係を達成しうる範囲で適宜設計可能である。なお、図2、図3においてはメインエンボス4を点線、エッジエンボス2を実線で表している。
他方、本実施形態に係るトイレットペーパー10に施されるエッジエンボス2は、以下のとおり特徴的なパターンとなっている。すなわち、本実施形態に係るエッジエンボス2は、トイレットペーパー10の連続方向に直行する幅方向に平行な辺E1,E2を有する形状の単位凹エンボス20が前記連続方向に3.9〜5.5mmのピッチL7で配列された単位凹エンボス列20Lを、前記幅方向の3.9〜6.1mmの範囲L8内に複数列有し、また、前記連続方向の各位置で幅方向に単位凹エンボス20が位置するパターンとなっている。換言すれば連続方向の各位置で幅方向に単位凹エンボス20が一つ以上存在している。
このエッジエンボス2のパターンは、比較的狭い幅方向の範囲L8内に、所定ピッチL7で単位凹エンボス20,20が配列された単位凹エンボス列20Lが形成されているため、プライ剥離を十分に防止できるプライ剥離強度を確保することができる。
また、このエッジエンボス2のパターンは、付与時における利点をも有する。すなわち、エッジエンボス2の付与は、図4に示すように、トイレットペーパー原紙11,11を重ね合わせた状態とした後(図中この重ね合わせた状態のシートを符号11Aで示す)、トイレットペーパー原紙11の特に製品時における適宜の位置となる部分を、複数の単位凸エンボス20xが上述の付与されるべきエッジエンボス2のパターンで形成された比較的幅の狭いエッジエンボスロール5と、このエッジエンボスロール5を受ける金属製又はゴム製の受けロール6との間を通して型押しするエッジエンボス付与手段56により施される。なお、図示例では、エッジエンボスロールが上方、受けロール6が下方位置となっているがこれらロールの位置関係は、これに限られない。エッジエンボスロール5と受けロール6の配置は、図4の位置と上下逆転しても良い。
したがって、本実施形態のエッジエンボス2のパターンを付与するエッジエンボスロール5の単位凸エンボス20xの配列パターンも対応した配列パターンとなる。つまり、図6に示すように、本実施形態に係るエッジエンボスロール5におけるエンボスパターンは、係るエッジエンボス2のパターンに対応するように、エッジエンボスロール5の回転軸方向に沿う幅方向に平行な辺e1,e2を有する形状の単位凸エンボス20xが、エッジエンボスロール5の回転方向、すなわち回転時におけるその周面の移動方向に沿って3.9〜5.5mmのピッチL12で配列された単位凸エンボス列20lを、前記幅方向の3.9〜6.1mmの範囲L13内に複数列有し、かつ、前記連続方向の各位置で幅方向に単位凸エンボス20x,20xが位置するものとなる。
そして、特に、トイレットペーパー10の連続方向に直行する幅方向に平行な辺E1,E2を有する形状の単位凹エンボス20に対応すべく、エッジエンボスロール5の単位凸エンボス20xが、前記エッジエンボスロール5の回転軸方向に沿う幅方向に平行な辺e1,e2を有する形状の単位凸エンボス20xとなるために、紙面に対して単位凸エンボス20xが押し付けられる際に、常にその平行な辺e1から紙面に接することになる。単位凸エンボス20xが、菱形や三角形の頂点から接するパターンや円形の頂面を有するパターン、換言すれば、エッジエンボス2の単位凹エンボス20が、トイレットペーパーの連続方向に頂点を有するような菱形や三角形のパターンであったり、円形のパターンであったりすると、その単位凸エンボス20xが紙面に接し始める際に頂点や円形の一点に過度に力が加わりやすく、エッジエンボスロール5の特に単位凸エンボスの摩耗が生じやすくなる。本実施形態に係るエッジエンボス2のパターンは、付与時に単位凸エンボス20xが常に辺e1から紙面に接するようになるため、一点に過度の力が加わることがなく、もってその摩耗が低減される。
さらに、前記連続方向の各位置で幅方向に単位凹エンボス20,20が位置するエッジエンボス2に対応すべく、エッジエンボスロール5のパターンが、連続方向の各位置で幅方向に単位凸エンボス20x,20xが位置するものとなることから、エッジエンボスロール5が紙面に対して常に何れかの単位凸エンボス20xが接していることになり、紙面に対してエッジエンボスロール5が安定的に接するようになり、特にエッジエンボスロール5が跳ねるバウンシングや、紙面に対して傾いて接する片当たりの現象が発現し難くなる。また、それゆえエンボスがしっかりと付与されプライ剥離も効果的に防止される。
ここで、連続方向の各位置で幅方向に単位凹エンボス20(単位凸エンボス20x)が位置するとは、図2に示すように、幅方向で二つの単位凹エンボス20,20が一部重なるもの(図中、重なり部分を符号Dで示す)はもちろん、図3に示すように、単位凹エンボス20,20の辺が一致している場合も含む(図中、辺の一致部分を符号dで示す)。一致していれば、エッジエンボス2を付与する際に紙面に対していずれかの単位凸エンボス20xが常に接していることが確保される。また、各列間の単位凹エンボス間における重なり幅は、異なっていてもよいが、一定であるほうが安定するためより効果的にバウンシング、片当たりの防止効果が高まる。
ここで単位凹エンボス20の形状としては、好ましくは、トイレットペーパー10の連続方向に直行する幅方向に平行な辺E1,E2を有する形状であり、より好ましくは、トイレットロールの芯側及び先端側の双方の辺E1,E2が、トイレットペーパー10の連続方向に直行する幅方向に平行な辺E1,E2を有する形状、なかでも四角形である。なお、図示例では、長方形が例示されているが、平行四辺形や台形であってもよい。但し、本発明に係る単位凹エンボス20は、四角形に限られるものではない。
また、単位凹エンボス列20Lの数は、図示例では三列となっているが必ずしも三列に限定されるものではない。但し、エッジエンボス2を付与するためのエッジエンボスロール5の設計上、上記幅の範囲内において実質的に配設できるのは1〜11列である。また、好ましくは、3〜5列である。3〜5列であることにより、エッジエンボスロール5の紙面に対する安定性がより高まり、バウンシングや片当たりの現象がより発現し難くなる。
他方で、本実施形態に係るエッジエンボス2は、上記パターンであるとともに,メインエンボス4との関係において、各単位凹エンボス20,20…が、幅方向において前記メインエンボス4を構成する各単位メインエンボス凹部40,40…の範囲内に位置しているとともに、連続方向において各単位凹エンボス20,20…の連続方向の長さL4の30%以上の範囲がメインエンボス4の各単位メインエンボス凹部40,40…に重なっている。なお、本実施形態に係るメインエンボス4の付与態様は、トイレットペーパーの10一方面の凹部が他方面で凸部となる所謂シングルエンボスの付与態様のみならず、複数プライの場合にそのプライを構成するトイレットペーパー原紙毎或いはその一部のみにエンボスが付与されている所謂ダブルエンボスの付与態様も含まれる。但し、ダブルエンボスの場合における本発明のエッジエンボス2とメインエンボス4との関係は、プライを構成するトイレットペーパー原紙のうちのトイレットロール1の最外周面側に位置するプライに付与されたメインエンボスとの関係を言う。換言すれば、本発明に係るメインエンボス4は、トイレットロール1を構成するトイレットペーパー10の外周面側に現れるものである。
トイレットロール1は、図1にも示されるようにトイレットペーパー10が帯状に連続性があるものである上、使用態様がトイレットロールホルダーから連続的に引きだして使用するものであるため、トイレットペーパー10のエンボスパターンや模様等は、連続方向において若干のずれがあっても使用者はさほど気にならないが、幅方向でのずれは違和感を強く感じる。本実施形態のエッジエンボス2のパターンでは、特に各単位凹エンボス20,20…が、幅方向において前記メインエンボス4を構成する各単位メインエンボス凹部40,40…の範囲内に位置させることで、違和感を強く感ずる幅方向における単位凹エンボス20と単位メインエンボス凹部40とのずれをなくし、さらに連続方向においては30%以上の重なりを有するようにして、連続方向へのずれの違和感をも低減している。この見た目の意匠性に係る効果は、特に単位メインエンボス凹部の面積よりも単位凹エンボスの面積が小さい場合により、顕著となり、特には、単位凹エンボスの面積が、単位メインエンボス凹部の面積の40%以下になると顕著となる。
より好適には、連続方向における重なりの範囲は、単位凹エンボス20の連続方向の長さL4の30〜90%である。100%重なる態様、換言すればメインエンボス4の単位メインエンボス凹部40内に、単位凹エンボス20が包含される態様では、見た目の意匠性の観点からは好ましいが、プライ剥離の防止性がやや弱まる。すなわち、単位メインエンボス凹部40は、メインエンボス4の付与時にトイレットペーパー原紙11が一度押されて繊維が圧密化されているため、それに重ねて凸エンボスで押してもトイレットペーパー原紙11同士の圧着性が弱まる傾向にある。したがって、上記の通り重なりの範囲を30〜90%とするとメインエンボス4の付与時に圧密化されていない部分を含んでエッジエンボスロール5による圧着が行なわれることになるため、このようにするのがより望ましいのである。
また、本実施形態に係るエッジエンボス2のパターンは、ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性にも優れる。リブ状部分の形成原因の一つは、単位凹エンボス20の反対面が凸となるために、ロール状にした際に、単位凹エンボス20が重なり積層されることによってリブ状部分が形成されると考えられている。上記のとおり本実施形態に係るエッジエンボス2のパターンは、単位凹エンボス20の一部がメインエンボス4の単位メインエンボス凹部40内に位置している。その一部は、圧着性はやや低下するものの既にメインエンボス4の付与により圧密化されている部分であるがゆえ、単位凹エンボス20の付与にともなうトイレットペーパーの厚み増加が緩和され、又はむしろメインエンボス4による凹凸が相殺され、それゆえロール状にした際には単位凹エンボス20が重なり積層されてもリブ状部分が形成され難い。
ここで、各単位凹エンボス20が、幅方向において前記メインエンボス4を構成する各単位メインエンボス凹部40の範囲内に位置しているとともに、連続方向において各単位凹エンボス20の連続方向の長さの30%以上の範囲がメインエンボス4の各単位メインエンボス凹部40に重なるようにするには、エッジエンボスロール5に形成する単位凸エンボス20xの大きさとメインエンボス4の構成を適宜に設計するとともに、メインエンボス4が形成されたトイレットペーパー原紙11,11に対して、本実施形態に係るエッジエンボス2のパターンに対応するパターンの凸エンボス群を有するエッジエンボスロール5を接触させてエッジエンボス2を付与する際に、エッジエンボスロール5とトイレットペーパー原紙11,11との接触開始位置や原紙搬送速度、エッジエンボスロール5や受けロール6の回転速度等を適宜に調整すればよい。
ここで、本実施形態に係るエッジエンボス2における単位凹エンボス20のエンボス深さとしては、0.1〜1.2mmとするのが望ましい。型押しの条件でいえば、単位凸エンボス20xのエンボス高さを0.4〜1.2mmとするのが望ましい。この範囲であれば、プライ剥離を防止できる程度にしっかりとしたエッジエンボス2を付与でき、また、トイレットペーパー10に孔があいたり、過度にエッジエンボス2が目立つことが効果的に防止される。なお、このエンボス深さとすることの効果は、上述のトイレットペーパー10の米坪や紙厚において特に顕著となる。
他方、本実施形態に係るメインエンボス4としては、好適な例は、特に、図7及び図8に示す紙面全体に、底面が1.0〜1.5×1.0〜1.5mmの四角形であり、中心間隔L9が4.5〜5.5mmである凹部50,50…が、幅方向に対しての配列角度45°(配列角度は図7中において符号∠Bで示す)で格子状に配列されたメインエンボス4である。さらに、このメインエンボス4は、図示例の如く、ある単位メインエンボス凹部40における四角形底面の各頂点から隣接する単位メインエンボス凹部40の四角形底面の頂点に対して谷線41で連続するように連なるものであるのが望ましい。係るメインエンボス4は、四角形底面から連続する斜め45度に延在する谷線41の存在によって、看者の意識が連続方向、幅方向といった二方向のみの意識から斜め方向への意識も強まることにより、メインエンボス4と単位凹エンボス20のずれの意識が埋没しやすく、エッジエンボス2による見た目の違和感が極めて小さくなる。
他方、本実施形態に係るトイレットロール1を製造するにあたっては、本発明に係るエッジエンボス2の付与以外に関しては、既知の製造手順に準じて製造することができ、例えば、長尺の紙管を製造する工程と、その長尺の紙管に対して幅広のトイレットペーパーを用いてログを製造するログ製造工程と、ログを裁断して個々のトイレットロール1にする裁断工程と、順に経て製造する手順である。
そして、本実施形態に係るトイレットロール1は、そのログ製造工程において、図4に示すように、予めログ90の幅に対応する幅広のトイレットペーパー原紙11,11を巻きとった複数の原反ロール80,80から、それぞれ幅広のトイレットペーパー原紙11,11を繰出し、重ね合わせた後、紙管に巻き付けるまでの間に、エッジエンボスロール5及びこれを受ける受けロール6との間に通して、エッジエンボス2を付与して積層一体化すればよい。エッジエンボス以外のメインエンボス4の付与は、図示はしないが、各原反ロールから繰出した各トイレットペーパー原紙を重ね合わせた後に、エッジエンボス2の付与前にメインエンボス4を付与すればよい。予め複数枚のトイレットペーパー原紙11Aを積層した状態で巻き取った原反ロールから積層状態のトイレットペーパー原紙を繰出して、エッジエンボス2を付与することもできる。
なお、エッジエンボス2やメインエンボス4を付与する際のエンボス圧については、紙の厚みや密度などによって既知の範囲で適宜調整すればよい。
本発明に係る実施例1及び2のエッジエンボス、比較例1〜4のエッジエンボス、従来例のエッジエンボスに関し、見た目の意匠性、プライ剥離性、ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性、そのエッジエンボスを付与するためのエッジエンボスロールの耐摩耗性、及びエンボスの入り具合について評価を行なったのでその結果を下記の表1に示す。
型押しに用いたトイレットペーパーは、米坪が16.5g/m2のトイレットペーパー原紙を2枚重ねにした2プライ構造のものであり、紙厚は210μm(2プライ)のものとした。また、トイレットペーパーは、図7及び図8に示すメインエンボスをシングルエンボスの付与態様で形成したものとした。なお、メインエンボスは、底面が1.1×1.1mmの四角形であり、中心間隔が5.0mmである単位メインエンボス凹部が、幅方向に対する配列角度45°で配置され、各四角形の頂点から谷線をもって連なるようにしたパターンとした。
また、連続方向の各位置で幅方向に単位凹エンボスが位置するに関し、各例における単位凹エンボス列について紙面左側からa〜e列として、各列の単位凹エンボスの各列間の重なりを表1及び図面に示している。
実施例1に係るエッジエンボスは、図2に示すパターンであり、単位凹エンボスの形状は、連続方向に2.77mm,幅方向の辺の長さが0.14mmの長方形である。各列の単位凹エンボスの位置が、各列間において重なり(符号Dで示す部分)を有し、連続方向の各位置で幅方向に単位凹エンボスが位置するものとなっている。また、各単位凹エンボスの面積は単位メインエンボス凹部の面積の31%であり、全ての各単位凹エンボスは、連続方向において単位メインエンボス凹部と39%以上の重なりを有し、幅方向においては単位メインエンボス凹部の範囲内に入る配列となっている。
実施例2に係るエッジエンボスは、図3に示すパターンであり、単位凹エンボスの形状は、連続方向に1.67mm,幅方向の辺の長さが0.23mmの長方形である。各列の単位凹エンボスの位置が、各列間において一致(符号dで示す部分)しており、連続方向の各位置で幅方向に単位凹エンボスが位置するものとなっている。また、各単位凹エンボスの面積は単位メインエンボス凹部の面積の31%であり、全ての各単位凹エンボスは、連続方向において単位メインエンボス凹部と32%以上の重なりを有し、幅方向においては単位メインエンボス凹部の範囲内に入る配列となっている。
比較例1に係るエッジエンボスは、図9(A)に示すパターンであり、短辺が連続方向に沿う平行四辺形が一列配列されているものである。単位凹エンボスの形状は、短辺0.5mm、長辺7.07mmの平行四辺形である。各単位エンボス凹部は、単位メインエンボス凹部と、連続方向において20%の重なりしか有さず、また、トイレットペーパーの連続方向3箇所の単位メインエンボス凹部にまたがる配列となっている。
比較例2に係るエッジエンボスは、図9(B)に示すパターンであり、単位凹エンボスの形状は、一辺0.5mmの正方形であり、各辺はそれぞれ連続方向、幅方向に沿っている。また、c列における単位凹エンボスとa列における単位凹エンボスとの間に一致する部分(符号d’部分)があるものの、a列における単位凹エンボスとb列における単位凹エンボス、b列における単位凹エンボスとc列における単位凹エンボスとが、連続方向で離間しており、連続方向のある位置で幅方向に単位凹エンボスがない部分がある。(離間部分は図9中、符号Wで示している。他の比較例及び従来例においても同様。)また、各単位凹エンボスは、各単位メインエンボス凹部に包含された配列となっている。
比較例3に係るエッジエンボスは、図9(C)に示すパターンであり、単位凹エンボス列がa〜eの五列有している。また、単位凹エンボスの形状は、直径0.5mmの円である。各列における単位凹エンボスは、各列における単位凹エンボスが、各列間で連続方向に離間しており、連続方向のある位置で幅方向に単位凹エンボスがない部分がある。五列の単位凹エンボスのうち、a,c,e列の単位凹エンボスは単位メインエンボス凹部に包含されるが、残るb,d列の単位凹エンボスは重なりをもたない。
比較例4に係るエッジエンボスは、図9(D)に示すパターンであり、単位凹エンボスの形状は、一辺0.62mmの正方形であり、各辺はそれぞれ連続方向、幅方向に沿っている。また、c列における単位凹エンボスとa列における単位凹エンボスとの間に重なる部分(符号D’部分)があるものの、a列における単位凹エンボスとb列における単位凹エンボス、b列における単位凹エンボスとc列における単位凹エンボスとが、連続方向で離間しており、連続方向のある位置で幅方向に単位凹エンボスがない部分がある。全ての単位凹エンボスは、単位メインエンボス凹部に包含され、その面積は単位メインエンボス凹部の31%である。
従来例に係るエッジエンボスは、図9(E)に示すパターンであり、単位凹エンボスの形状は、一辺1.1mmの正方形であり、各辺はそれぞれ連続方向、幅方向に沿っている。各列における単位凹エンボスは、各列における単位凹エンボスが、各列間で連続方向に離間しており、連続方向のある位置で幅方向に単位凹エンボスがない部分がある。連続方向のある単位凹エンボスは、単位メインエンボス凹部に包含されるが、連続方向の別の単位凹エンボスは、重なりをもたない配列となっている。なお、各例を作成するのに用いたエッジエンボスロールは、エッジエンボスに現れるパターンと同一である。
見た目の意匠性については、従来例を基準として、従来例よりもエッジエンボスが目立たないか否かを目視にて確認し、殆ど目立たなくなるように改善されているものを○、従来より若干程度しか改善されていないものを△、従来と同等かより目立つものを×と評価した。
エッジエンボスロールの耐摩耗性については、約18,000,000mのトイレットペーパー原紙に対してエッジエンボスの付与をおこなった後、エッジエンボスロールの摩耗の具合を目視にて確認し、従来例以下又は従来例と同等の耐摩耗性であったものを×、従来例よりも耐摩耗性の改善がやや看られるものを△、さらに耐摩耗性の改善が明らかないものを○と評価することとした。
プライ剥離の防止性については、図10に(1)正面視、(2)側面視を示したように、トイレットペーパーのエッジエンボスを含むようにして幅方向に20mm、連続方向にミシン目などを含まない範囲で100mm裁断した試料を用意し、その試料を連続方向の一方端から30mm剥離してその分離端25mmを引張り試験機の各チャックに固定してセットして、一方のチャックを100mm/minの速度で、50mm引張った際の、プライ剥離の強度を測定し、その測定値から評価した。評価は、この試験において4.5cN以上の測定値であれば、プライ剥離のおそれがほとんどないと判断できるため、測定値が4.5cN以上であるものを○と評価した。
エンボスの入り具合は、従来例よりもバウンシング、片当たりに起因すると思われる単位凹エンボスの飛び、穴あき等が発生しているか否かを目視にて確認し、殆ど発生していないものを○、従来例よりも若干発生が減少しているものを△、従来と同等かそれ以下のものを×と評価した。
ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性は、外直径42.8mmφ、幅114mmの紙管にトイレットペーパーを30m巻いたトイレットロールを作成し、エッジエンボス付与部分がリブ状にどの程度の高さ盛り上がっているかを確認した。具体的な確認方法は、各ロールを端面視して、端面の縁を基準としてエッジエンボス付与部分が外面側にどの程度の高さの凸となっているかを定規で計測した。なお、計測は、トイレットロールを定規とともに端面視で撮影して行なう。また、測定値は、5個のロールの平均値とした。 評価は、0.8mm以下であれば目視にてほとんどリブ状であることが感じられないため、0.8mm以下を○、さらに0.3mm以下であったものを◎とした。また、0.8mmを超えてくるとリブ状になっていることが目視にて感じられるため0.8mm超〜1.5mm以下を△と評価した。さらに、1.5mmを超えてくると明らかにリブ状部分が目立つようになるため1.5mmを超えてくるものについては×と評価することとした。
Figure 2016049225
表1の結果から理解されるとおり、本発明の構成を採る実施例1及び実施例2は、エッジエンボスが目立たず、また、リブ状部分の形成の防止性、エッジエンボスロールの耐摩耗性、プライ剥離の防止性に優れ、全ての項目で良好な結果となった。
比較例については、エッジエンボスの耐摩耗性について、本実施例より劣る結果となった。比較例では、連続方向のある位置で幅方向に単位凹エンボスが位置していないためと思われる。また、特に、複数列を有していない比較例1及び単位凹エンボスの形状が円形の比較例3においては、特にエッジエンボスロールの耐摩耗性が劣っている。したがって、単位凹エンボス列が複数列あり、連続方向の各位置で幅方向に単位凹エンボスが位置し、また、単位凹エンボスが、トイレットペーパーの連続方向に直行する幅方向に平行な辺を有する形状の場合に、特にエッジエンボスの耐摩耗性が改善されるといえる。
さらに、比較例1及び比較例3では、エッジエンボスにおける各単位凹エンボスが、メインエンボスにおける単位メインエンボス凹部からのずれが目立ち、見た目の意匠性が改善されていない。本発明に係るエッジエンボスとメインエンボスとの関係を採ることでこの点が改善されるといえる。但し、比較例2及び比較例4では、見た目の意匠性に優れる結果となったが、プライ剥離の防止性は、実施例よりやや劣る結果となっている。単位メインエンボス凹部に完全に単位凹エンボスが包含される場合、圧着力低下のおそれがあるといえる。また、連続方向のある位置で、幅方向に単位凹エンボスがない部分があるため、エッジエンボスロールの耐摩耗性にも劣る。
また、比較例1及び比較例3においては、リブ状部分の形成性について双方ともに劣る結果となった。
以上からして、本発明の構成外とすると、メインエンボスとの調和がとれず、エッジエンボス部分が目立ち、また、バウンシング・片当たりによるエッジエンボスロールの耐摩耗性が改善されず、プライ剥離強度の低下が発生するおそれもある。
本発明に係るエッジエンボスのパターンとすることにより、見た目の意匠性に優れ、リブ状部分の形成が防止され、十分なプライ剥離性を有しつつ、耐摩耗性に優れることが示された。
1…トイレットロール、10…トイレットペーパー、11…トイレットペーパー原紙、3…紙管、2…エッジエンボス(型押し)、L1…トイレットロールの幅、L2…トイレットロールの直径、L3…紙管外径、4…メインエンボス、40…単位メインエンボス凹部、20…単位凹エンボス、E1…単位凹エンボスのトイレットペーパー原紙の連続方向に直行する幅方向に平行でトイレットロール芯側に位置する短辺、E2…単位凹エンボスのトイレットペーパー原紙の連続方向に直行する幅方向に平行でトイレットロールの引き出し端側に位置する短辺、L4…単位凹エンボスの連続方向の長さ、L7…連続方向における単位凹エンボスの間隔(ピッチ)、L8…単位凹エンボスの幅方向の配置範囲、20L…単位凹エンボス列、20x…単位凸エンボス、5…エッジエンボスロール、6…受けロール、56…エッジエンボス付与手段、e1…単位凸エンボスの回転軸方向に平行で回転時に紙面に早く接する側の短辺、e2…単位凸エンボスの回転軸方向に平行で回転時に紙面に遅く接する側の短辺、L12…回転方向における単位凸エンボスの配値間隔(ピッチ)、20l…単位凸エンボス列、L13…単位凸エンボスの幅方向の配置範囲、D,D’…単位凹エンボスの位置の重なり部分
d,d’…単位凹エンボスの辺の一致部分、L9…単位メインエンボス凹部同士の中心間隔、41…谷線、80…原反ロール、90…ログ。

Claims (4)

  1. 複数枚の帯状のトイレットペーパー原紙が連続方向に沿って施された型押しによって積層一体化されてなる複数プライのトイレットペーパーをロール状に巻いたトイレットロールであって、
    前記トイレットペーパーがメインエンボスを有し、
    前記型押しが;
    トイレットペーパーの連続方向に直行する幅方向に平行な辺を有する形状の単位凹エンボスが前記連続方向に3.9〜5.5mmのピッチで配列された単位凹エンボス列を、前記幅方向の3.9〜6.1mmの範囲内に複数列有し、
    前記連続方向の各位置で幅方向に単位凹エンボスが位置し、
    かつ、各単位凹エンボスが、幅方向において前記メインエンボスを構成する各単位メインエンボス凹部の範囲内に位置しているとともに、連続方向において各単位凹エンボスの連続方向の長さの30%以上の範囲がメインエンボスの各単位メインエンボス凹部に重なっている、
    ことを特徴とするトイレットロール。
  2. 前記メインエンボスが、紙面全体に、底面が1.0〜1.5×1.0〜1.5mmの四角形であり、中心間隔が4.5〜5.5mmである各単位メインエンボス凹部が、幅方向に対しての配列角度45°で格子状に配列されたものである請求項1記載のトイレットロール。
  3. 複数枚のトイレットペーパー原紙を重ねた状態で、周面に多数の凸エンボスを有するエッジエンボスロールとこれを受ける受けロールとの間を通して、前記複数枚のトイレットペーパー原紙同士を積層一体化するトイレットペーパーの型押し一体化方法であって、
    複数のトイレットペーパー原紙がメインエンボスが付与されたものであり、
    前記エッジエンボスロール周面の凸エンボスのパターンが;
    前記エッジエンボスロールの回転軸方向に沿う幅方向に平行な辺を有する形状の単位凸エンボスが、エッジエンボスロール回転時におけるその周面の移動方向に沿って3.9〜5.5mmのピッチで配列された単位凸エンボス列を、前記幅方向の3.9〜6.1mmの範囲内に複数列有し、かつ、前記連続方向の各位置で幅方向に単位凸エンボスが位置するものであり、
    このエッジエンボスロールを用いて、前記トイレットペーパー原紙に対し、各単位凸エンボスが、幅方向において前記メインエンボスを構成する各単位メインエンボス凹部の範囲内に位置し、かつ、連続方向において各単位凸エンボスの連続方向の長さの30%以上の範囲がメインエンボスの各単位メインエンボス凹部に重なるようにして、型押し一体化することを特徴とするトイレットペーパーの型押し一体化方法。
  4. 前記メインエンボスが、紙面全体に、底面が1.0〜1.5×1.0〜1.5mmの四角形であり、中心間隔が4.5〜5.5mmである各単位メインエンボス凹部が、幅方向に対しての配列角度45°で格子状に配列されたものである請求項3記載のトイレットペーパーの型押し一体化方法。
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