JP2016044518A - 建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サッシ窓の枠体は、内側レールにおいて走行可能となるように内障子を収め、外側レールにおいて走行可能となるように外障子124を収める。縦枠カバー部材144は、枠体の左枠114に沿って追加的に取り付けられ、左枠114の断熱性能を強化する。縦枠カバー部材144は、縦枠カバー部材144の内壁と左枠114の表面により筒状空間148a,148bを形成する。また、枠体の下枠に沿って下枠カバー部材を追加的に取り付けてもよい。
【選択図】図5
Description
縦枠に沿って延伸する第1の断熱強化部材そのものが筒状空間(断熱層)を備えてもよいが、筒の3面を第1の断熱強化部材の内壁により形成し、残る1面を縦枠の表面で形成することにより、第1の断熱強化部材をよりシンプルな構造にしやすくなる。
第1の断熱強化部材の内部を複数の筒状空間に区切ることで、筒状空間における内部空気の対流を抑制し、ひいては、断熱性能をいっそう高めやすくなる。
縦枠だけでなく下枠も熱の通り道になりやすいため、下枠を第2の断熱強化部材で断熱補強することにより、枠体全体としての断熱性能をいっそう高めやすくなる。
第1の断熱強化部材をストッパーの切欠部に差し込むことで、より長い第1の断熱強化部材を利用でき、また、第1の断熱強化部材の下端部を下枠の上面だけでなくストッパーでも覆うことができるので、第1の断熱強化部材により形成される筒状空間の密封性を高めやすくなる。
障子110は、パネル102(ガラス)を樹脂製の框(かまち)101で囲ったものである。本実施形態におけるパネル102は、3層ガラスであり層間にはアルゴンガスやクリプトンガスなどの不活性ガスが封入されている。不活性ガスが輻射熱を遮断する効果によりパネル102の断熱性能を高めている。
サッシ窓100(建具)の枠体112も樹脂成型品である。框101と同様、樹脂の押し出し成型品である枠部材から左枠114、右枠118(合わせて、あるいは、特に特定しないときには「縦枠」ともよぶ)と上枠116、下枠120(合わせて、あるいは、特に特定しないときには「横枠」ともよぶ)を斜め45度にて切り出す。縦枠と横枠のそれぞれの継ぎ目を溶かして接着することにより額縁形状の枠体112が形成される。枠体112においても、左枠114、右枠118、上枠116、下枠120の内部構造は同一であり、縦枠と横枠は長さだけが異なる。
サッシ窓100の本体は、室外側に半分だけ突き出した状態で壁128に固定される(半外付け窓)。サッシ窓100の枠体112は、ネジにより壁128に固定される。半外付け窓は、サッシ窓100の室内側にカーテンを設置する空間を確保できるので、室内をすっきりさせることができる。また、サッシ窓100を壁128に取り付ける作業が比較的容易になるというメリットもある。
左枠114は、下枠120と同構造であるため、内側レール132と外側レール134を有する。ただし、左枠114の内側レール132と外側レール134は実際にはレールとして機能しない。本実施形態においては、内側レール132と外側レール134の側面に小さなツメが形成されている。縦枠カバー部材144の側面にもツメが形成されており、縦枠カバー部材144のツメと左枠114のツメを噛み合わせることにより、ツールフリーにて縦枠カバー部材144を左枠114に取り付けることができる。このように、左枠114においては本来必要ない内側レール132と外側レール134の構造を再利用して縦枠カバー部材144を取り付けている。
変形例として、筒状空間148を有する縦枠カバー部材144、すなわち、筒状の縦枠カバー部材144を左枠114に取り付けてもよい。
縦枠カバー部材144と下枠カバー部材146の構造はほとんど同じであるが、下枠カバー部材146の側面には3つの切欠部150a〜150cが形成されている点において縦枠カバー部材144と相違する。
ストッパー136は、内側レール132の左枠114側の端部を覆うことにより、内障子126の移動を規制する。本実施形態におけるストッパー136は、縦枠カバー部材144を通すための切欠部152を備える。ストッパー136に切欠部152を設けることにより、縦枠カバー部材144をストッパー136に差し込むことができる。このため、より長い縦枠カバー部材144を利用でき、また、縦枠カバー部材144の下端部を下枠120の上面だけでなくストッパー136でも覆うことができるので、縦枠カバー部材144により形成される筒状空間148の密封性を高めることができる。これにより、縦枠カバー部材144による断熱効果をいっそう高めることができる。
樹脂の枠体112は、押し出し成形された枠部材から左枠114、上枠116、右枠118、下枠120を作るため、これらは同一構造となる。このため、縦枠カバー部材144のような断熱構造をはじめから枠部材に形成すると、上枠116ではその断熱構造が障子110を嵌め込むときの邪魔になる可能性がある。本実施形態においては、特に、熱を逃がしやすい左枠114に縦枠カバー部材144を後から追加することで、左枠114の断熱性能を選択的に強化している。後付け方式の断熱強化であるため、必要な箇所に最適な大きさの断熱強化部材を付加できる。特に、半外付け窓の場合には、熱の逃げ道を効果的に塞ぎやすい。
Claims (5)
- 内側レールにおいて走行可能となるように内障子を収め、外側レールにおいて走行可能となるように外障子を収める枠体と、
前記枠体の縦枠に沿って追加的に取り付けられ、前記縦枠の断熱性能を強化する第1の断熱強化部材と、を備えることを特徴とする建具。 - 前記第1の断熱強化部材は、前記第1の断熱強化部材の内壁と前記縦枠の表面により筒状空間を形成することを特徴とする請求項1に記載の建具。
- 前記第1の断熱強化部材は、前記縦枠との間に複数の筒状空間を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の建具。
- 前記枠体の下枠に沿って追加的に取り付けられ、前記下枠の断熱性能を強化する第2の断熱強化部材、を更に備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の建具。
- 前記縦枠の下部に前記内障子を停止させるためのストッパー、を更に備え、
前記ストッパーは、前記第1の断熱強化部材を差し込むための切欠部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の建具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014172080A JP6306470B2 (ja) | 2014-08-26 | 2014-08-26 | 建具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014172080A JP6306470B2 (ja) | 2014-08-26 | 2014-08-26 | 建具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016044518A true JP2016044518A (ja) | 2016-04-04 |
JP6306470B2 JP6306470B2 (ja) | 2018-04-04 |
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ID=55635334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014172080A Active JP6306470B2 (ja) | 2014-08-26 | 2014-08-26 | 建具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6306470B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4856239A (en) * | 1987-03-17 | 1989-08-15 | Western Profiles Limited | Window frame member or rigid plastics material |
JPH06146725A (ja) * | 1992-11-16 | 1994-05-27 | Tostem Corp | 建具用枠 |
JPH09105273A (ja) * | 1996-09-30 | 1997-04-22 | Tostem Corp | 断熱引違いサッシ |
JP2011202360A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Lixil Corp | 開口部装置 |
-
2014
- 2014-08-26 JP JP2014172080A patent/JP6306470B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011202360A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Lixil Corp | 開口部装置 |
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