JP2016043684A - ウレタン発泡体を使用した、軽量で、剛性をもつ平板材の製造方法 - Google Patents

ウレタン発泡体を使用した、軽量で、剛性をもつ平板材の製造方法 Download PDF

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泰行 戸田
Yasuyuki Toda
泰行 戸田
光雄 片山
Mitsuo Katayama
光雄 片山
小松原 孝夫
Takao Komatsubara
孝夫 小松原
展央 大山
Nobuhisa Oyama
展央 大山
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Abstract

【課題】軽量であり、さらに強さや耐久性を兼ね備えた軽量平板材を製造する方法を提供する。
【解決手段】所定空間を内部に画成する上型2および下型3からなる成形型1を使用して、木質系プラスチック複合板材6と樹脂板8と、それら板の間にある発泡ウレタン10とからなる軽量平板材を製造する方法であって上型2の内面に、木質系プラスチック複合板材6の上面と接するように木質系プラスチック複合材6を配置する工程(ここで、木質系プラスチック複合板材6の下面は予め繊維シート7がラミネートされる)と、下型3内に樹脂板8を配置する工程と、ポリエーテルポリオールとトリエチレンジアミンと水とポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとを含んでなるウレタン発泡原液9を樹脂板8上に投入し、上型2を下型3に対して閉じて発泡成形する工程と、を含む軽量平板材を製造する方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築用の天板、机などの家具の天板などに使用される軽量平板材の製造方法に関する。特に、軽量化のためにウレタン発泡体を心材に含む軽量平板を製造する方法に関する。
建築用の天板、机などの家具の天板として、木材を各種の接着剤で固めた集成材、合板の平板が利用されている。さらに、木材の小片を接着剤で固めたハードボード(硬質繊維板)、MDF(中質繊維板)も利用されている。これら材料の利用は、そのままでは使いみちのない木材(片)の利用を促すために好ましい。さらに、任意の寸法に加工できるために、上記以外の多くの用途が考えられている。
オレフィン系プラスチックと、木材、ハードボード、パルプなどを所定の大きさに粉砕した木質系充填材とからなる木質系プラスチック複合板材は軽量で、任意の寸法に加工できるという利点をもつ(特許文献1、特許文献2)。
国際公開00/04087再公表公報 特開2013−82117公報 特開2013−19182公報
集成材、合板、ハードボード、MDFは所望の強度を得るために、あるいは、部材と部材と連結するための連結金具、たとえば鬼目ナットを埋め込むための厚さを確保するためには所定の厚さが必要となりその結果、重量が重くなり、使用用途が限定されている。
軽量化のために厚さを薄くした平板を、梯子状に組み立てられた骨材の表面、裏面を覆ったフラッシュ構造の部材が製造されているが、平板の間の中間層が空間となっているために、「ぺこぺこ感」があり、さらに強度が得られないために衝撃性に問題がある。
強度を得るために、ハニカム構造をもつ板も考えられている(特許文献3)。しかし、骨材があるために、製造後に任意の寸法に加工できない。
木質系プラスチック複合板は、厚さ数ミリのシート状材料であるために、ウレタン発泡体と一体にした利用も考えらえるが、この複合板はウレタンとの接着性に問題があるばかりか、連結金具を堅固に固定することができない。
ところで、近年の教育現場では、問題や課題を解決するために、自ら情報を収集し、グループで話し合い、発表資料をまとめ、発表と質疑応答のなかでさらに深く学んでいく能動的な学習スタイル「アクティブラーニング」が普及している。そこでは、さまざまな配置で討論を行うために、机やテーブルの移動が頻繁に行われるために、軽量な机やテーブルが求められている。さらに、教育現場では、机、テーブルの買い替えが頻繁に行われないために、強い耐久性も求められている。
本発明は、かかる課題を解決することができる、軽量であり、さらに強さや耐久性を兼ね備えた軽量平板材を製造する方法を提供することを目的とする。
さらに、本発明の目的は、木質系プラスチック複合板材とウレタン発泡体と一体となった軽量平板材を製造する方法を提供することである。
本発明の他の目的は、他の部材と連結できる連結金具を堅固に備えた軽量平板材を製造する方法を提供することである。
上記課題を解決する本発明の製造方法は、所定空間を内部に画成する上型および下型からなる成形型を使用して、本発明の木質系プラスチック複合板材と樹脂板と、それら板の間にある発泡ウレタンとからなる軽量平板材を製造する方法である。
本方法は、上型の内面に、木質系プラスチック複合板材の上面と接するように木質系プラスチック複合材を配置する工程(ここで、木質系プラスチック複合板材の下面は予め繊維シートがラミネートされている)と、
下型内に樹脂板を配置する工程と、
ポリエーテルポリオールとトリエチレンジアミンと水とポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとを含んでなるウレタン発泡原液を樹脂板上に投入し、上型を下型に対して閉じて発泡成形する工程と、を含む。
上記方法は、連結金具を埋め込むために、さらに、発泡成形後に、上面の所定の位置に、溶融手段により凹部を形成し、その中に連結金具を固定する工程を含むことができる。
本発明にかかる他の態様の製造方法は、所定空間を内部に画成する上型および下型からなる成形型を使用して、発明木質系プラスチック複合板材と樹脂板と、それら板の間にある発泡ウレタンとからなり、木質系プラスチック複合板材側に連結金具が埋め込まれた軽量平板材を製造する方法である。
本方法は、上型の内面に、木質系プラスチック複合板材の上面と接するように木質系プラスチック複合材を配置する工程(ここで、木質系プラスチック複合板材の下面は予め繊維シートがラミネートされ、連結金具は木質系プラスチック複合板材の上面から埋め込まれて仮固定されている。)と、
下型内に樹脂板を配置する工程と、
ポリエーテルポリオールとトリエチレンジアミンと水とポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとを含んでなるウレタン発泡原液を樹脂板上に投入し、上型を下型に対して閉じて発泡成形する工程と、を含む。
繊維シートは多孔質構造をもつものであって、発泡成形の際に発泡体が多孔質構造をもつ繊維シート内に含浸する。ラミネートされた木質系プラスチックは、加熱された木質系プラスチック複合板材に繊維シートをプレス加工することにより形成されたものであることが望ましい。
木質系プラスチック複合板材は、木質系繊維質とオレフィン系プラスチックとを混合して、シート状に押し出し成形することにより形成されたものである。
繊維シートの目付は105g/m2であることが望ましい。
本発明にかかる他の態様の製造方法は、所定空間を内部に画成する上型および下型からなる成形型を使用して、木質系ボードと樹脂板と、それら板の間にある発泡ウレタンとからなり、木質系ボードに連結金具が埋め込まれた軽量平板材を製造する方法である。
本方法は、上型の内面に、木質系ボードの上面が接するように木質系ボードを配置する工程(ここで、木質系ボードの下面の所定位置に、繊維パッドが配置されている。)と、
下型内に樹脂板を配置する工程と、
ポリエーテルポリオールとトリエチレンジアミンと水とポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとを含んでなるウレタン発泡原液を樹脂板上に投入し、上型を下型に対して閉じて発泡成形する工程と、
発泡成形後に、木質系プラスチック複合材の上面で繊維パッド位置に対応する位置から連結金具を埋め込む工程と、を含む。
さらに、本発明にかかる他の態様の製造方法は、所定空間を内部に画成する上型および下型からなる成形型を使用して、木質系ボードと樹脂板と、それら板の間にある発泡ウレタンとからなり、木質系ボードに連結金具が埋め込まれた軽量平板材を製造する方法である。
本方法は、成形型の上型の内面に、木質系ボードの上面が接するように木質系ボードを配置する工程と、
成形型の下型内に樹脂板を配置する工程と、
ポリエーテルポリオールとトリエチレンジアミンと水とポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとを含んでなるウレタン発泡原液を樹脂板上に投入し、上型を下型に対して閉じて発泡成形する工程と、
発泡成形後に、上面上の所定の位置に下穴を形成し、さらにアミン水溶液を滴下した後に連結金具を埋め込む工程と、を含む。
アミン水溶液の滴下の前に、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートを浸透させることが望ましい。
本発明の製造方法を実施して木質系プラスチック複合板材と樹脂板と、それら板の間にある発泡ウレタンとからなる軽量平板材を製造することにより、木質系プラスチック複合板と発泡ウレタン10と樹脂板8とが強固に接着された多層構造をもち、そのため軽量化を達成できるとともに、強い剛性が確保される。ここで使用する木質プラスチック複合板材自体は、シート状のものであり、そのため連結金具を埋め込むことができないが、本軽量平板材は、多層構造をもつため、鬼目ナットを埋め込むことができる。
本発明の製造方法を実施して木質系ボードと樹脂板と、それらの板材の間にある発泡ウレタンとからなる軽量平板材を製造することにより、軽量化のために厚さの薄い木質系ボードを使用するにもかかわらず、連結金具を埋め込むことができる。さらに、発泡ウレタンと連結金具を強固に接合することができる。
また、本発明に係る製造方法を実施して得られた軽量平板材は、任意の寸法に加工でき、さらに連結金具を備えるために他の部材との連結が可能となるために、住宅建材、家具等に幅広く使用することができる。
図1は本発明の第一の製造方法の工程を模式的に示す図である。 図2Aは第一の製造方法により製造された軽量平板材に連結金具を埋め込む工程を模式的に示す図であり、図2Bは連結金具が埋め込まれた軽量平板材(エッジトリムを含む)の斜視図であり、図2Cは図2Bの軽量平板材の部分断面図である。 図3は本発明の第二の製造方法の工程を模式的に示す図である。 図4Aは第二の製造方法により製造された軽量平板材(エッジトリムを含む)の斜視図であり、図4Cは図4Aの軽量平板材の部分断面図である。 図5は本発明の第三の製造方法の工程を模式的に示す図である。 図6Aは第一の製造方法により製造された軽量平板材に連結金具を埋め込む工程を模式的に示す図であり、図6Bは連結金具が埋め込まれた軽量平板材(エッジトリムを含む)の斜視図であり、図6Cは図6Bの軽量平板材の部分断面図である。 図7は本発明の第四の製造方法の工程を模式的に示す図である。 図8Aは第四の製造方法により製造された軽量平板材に連結金具を埋め込む工程を模式的に示す図であり、図8Bは連結金具が埋め込まれた軽量平板材(エッジトリムを含む)の斜視図であり、図8Cは図8Bの軽量平板材の部分断面図である。
本発明は、表面板である樹脂板と裏面板と、それら板の間にある発泡ウレタンとからなる軽量平板材を製造する方法であるが、図を参照して、裏面板として、木質系プラスチック複合板を使用する場合の製造方法と、木質系ボードを使用する場合の製造方法とが以下に説明される。
A:木質系プラスチック複合板が使用される場合
木質系プラスチック複合材として、これに限定されないが、特許文献1に示されたものが使用される。すなわち、主に、所定の大きさ粉砕した各種の木材、ハードボード、パルプ、またはこれらを主成分とした木質充填材と、オレフィン系プラスチックとを混合して、シード状に押し出し成形された複合材である。
この木質系プラスチック複合材は、発泡ウレタンとの接着性が悪いことから、繊維シートがラミネートされる。ここで繊維シートは、複数の繊維を集積し、熱や接着により、または繊維同士を絡ませた不織布である。繊維は天然繊維、化学繊維、合成繊維、無機繊維であってよく、これらの混合体でもよい。この繊維シートを加熱された木質系プラスチック複合材に積層(ラミネート)し、プレス成型することで、繊維シートがラミネートされた木質系プラスチック複合板が得られる。
繊維シートは、多孔質の構造をもつことから、加熱軟化した木質系プラスチック複合板が繊維シートの多孔質の孔に入り込み、アンカー効果により、木質系プラスチック複合板と繊維シートとが強固に接着される。繊維シートは、よりアンカー効果が奏するようにニードルパンチ孔が形成されていることが望ましい。
繊維シートがラミネートされた木質系プラスチック複合板が使用された本発明の第一の製造方法の工程が図1に示されている。
まず、内部に所定の空間を画成する上型2と下型3とからなるアルミ製の成形型1が用意される。各型には発泡成形の際に発生するガスを抜くための孔4が設けられている。
上型2の下面に、繊維シートがラミネートされた木質系プラスチック複合板6が繊維シート7を下にした配置される。下型3内には、表面材となる樹脂板(メラミン樹脂板)8が配置される。
次に、ポリエーテルポリオールとトリエチレンジアミンと水とポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとを含んでなるウレタン発泡原液9が樹脂板8上に所定量投入される。そして、ラミネートされた木質系プラスチック複合板6が配置された上型2が下型3に対して閉じられる。
ウレタン発泡原液の反応硬化後、製品である軽量平板材が取り出される。ウレタン発泡原液9は、発泡時に、木質系プラスチック複合板6に強固に接着された繊維シート7内に含浸するために、ウレタンとの接着性に問題があった木質系プラスチック複合板6も発泡ウレタン10に強固に接着することができる。
以上の製造方法により製造された軽量平板材は、木質系プラスチック複合板6と発泡ウレタン10と樹脂板8とが強固に接着された多層構造をもち、そのため軽量化を達成できるとともに、強い剛性が確保される。
木質系プラスチック複合板はシート状のものであるため連結金具、例えば鬼目ナットを埋め込むことができないが、本軽量平板材は、上記にとおり多層構造をもつため、鬼目ナットを埋め込むことができる。連結金具の埋め込む工程が図2に示されている。
図2Aに示されているとおり、木質系プラスチック複合板を部分的に溶融できる高周波ウェルダー21(所定に場所を溶融することができる高知溶融手段も利用できる。)により、木質系プラスチック複合板6の所定の位置に凹部22を形成する。凹部22の径よりも大きな外径をもつ鬼目ナット23がねじ込まれる。これにより連結金具が埋め込まれた本軽量平板材が完成する。
図2Bは、連結金具が埋め込まれた本軽量平板材を所定の寸法に加工し、縁を華蜀用のエッジトリム24で取り囲んだ軽量平板の斜視図を示す。図2Cは、図2Bの軽量平板の部分断面図である。図2Cに示されているように、高周波ウェルダー21により軟化した木質系プラスチック複合板の一部が硬化することにともない、鬼目ナット23と強固に結合する。このように、連結金具が埋め込まれた、軽量平板材を製造することができる。
連結金具を予め仮固定した木質系プラスチック複合板が使用される本発明の第二の製造工程が図3に示されている。この製造方法は、木質系プラスチック複合板に代えて、鬼目ナット連結金具を予め埋め込み、仮固定した木質系プラスチック複合板6を使用する他は、図1に図示の方法と変わらない。この方法により、鬼目ナット33と発泡ウレタン10とが強固に接合する。なお、繊維シート7にウレタン発泡原液が含浸することにより形成された含浸層も鬼目ナット33の接合に寄与する。
図4Aは、連結金具が埋め込まれた本軽量平板材を所定の寸法に加工し、縁を華蜀用のエッジトリム24で取り囲んだ軽量平板の斜視図を示す。図4Bは、図2Bの軽量平板の部分断面図である。
B:木質系ボードが使用される場合
木質系ボードが使用される本発明の第三の製造方法の工程が図5に示されている。
この製造方法は、木質系プラスチック複合板に代えて、鬼目ナットを埋め込む位置に対応した位置にポリエステルからなる樹脂パッドを配置した木質系ボードを使用する他は、図1に図示の方法と変わらない。
木質系ボード50は、木材を繊維まで細分化し、それを圧縮して接着剤で固めたもので、比較的重い(比重0.8以上)ものである。
この木質系ボード50の鬼目ナットを埋め込む位置に対応した位置(下面)にポリエステル樹脂パッド(多孔質)51を配置し、そのパッド51が下となるように、上型2の内側に配置する。そして、第一の製造方法と同様にウレタン発泡原液9が樹脂板8上に所定量投入される。木質系ボードが配置された上型2が下型に3に対して閉じられる。
ウレタン発泡原液9は、発泡時に、パッド51内に含浸し、高密度なウレタン発泡層が形成される。ウレタン発泡原液の反応硬化後、製品が成形型から取り出される。
木質系ボードは比較的重いため、軽量化のために厚さを薄く、そのために連結金具を埋め込むことができないが、上記方法により製造された製品においては、図6Aに示されているように、連結金具を埋め込む位置に高密度のウレタン発泡層が形成されているため、連結金具である鬼目ナットをねじ込むことができる。図6Bは、鬼目ナットがねじ込まれた本軽量平板材を所定の寸法に加工し、縁を華蜀用のエッジトリム24で取り囲んだ軽量平板の斜視図を示す。図6Cは、図6Bの軽量平板の部分断面図である。このように、鬼目ナットがねじ込まれた、軽量平板材を製造することができる。
木質系ボードが使用される本発明の第四の製造方法の工程が図7に示されている。
この製造方法は、第三の製造方法と異なり、単に木質系ボード50を使用する。第三の製造方法の場合と同様に、上型2に木質系ボード50を配置し、樹脂板8上にウレタン発泡原液9を所定量投入し、反応硬化後、成形型から製品が取り出される。
このように製造された製品に鬼目ナット23を埋め込む工程が、図8Aに示されている。
図示にように、鬼目ナット23を埋め込む位置に下穴を形成し、その穴内にMDI(ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート)を浸透させる。さらに、アミン水を滴下した後に、鬼目ナット23をねじ込んだ。浸透したMDIと水分とが反応し、ねじ込まれた鬼目ナット81の周囲が強固になり(図8Cを参照)、その結果、鬼目ナット81が強固に接合した軽量平板材を形成することができる。なお、浸透させる物質はMDIに限定されず、接着剤、硬化性樹脂などを用いてもよい。
図8Bは、鬼目ナットがねじ込まれた本軽量平板材を所定の寸法に加工し、縁を華蜀用のエッジトリム24で取り囲んだ軽量平板の斜視図を示し、図8Cは、図8Bの軽量平板の部分断面図を示す。
実施例1
内部空間が、目的とする平板サイズ(450×330×20mm)に設定されたアルミ製の発泡型の上型に厚さ2.00mmの木質系プラスチック複合材を配置した。木質系プラスチック複合材には繊維シートが予めラミネートされているが、この繊維シートの見着けは、105g/m2で、ニードルパンチ孔をもつ。
下型に配置されたメラミン樹脂板の上から、以下の配合割合(二種類)(重量部)をもつウレタン発泡原液が1200g投入した。
Figure 2016043684
成形型はウレタンの反応を促進させるためにあらかじめ40℃に加温し、反応固化後の脱型を目的にワックス系離型剤を適量塗布した。
原液投入後上型を閉じ、その状態で10分間反応固化を行う。
上型を開け4尺×8尺×20mmの平面板材の製品を取り出す。得られた平面板材の物性値は以下のとおりである。
Figure 2016043684
このように、パーチクルボード製の従来品に対して軽量で同等の強度を持った平板材が得られた。4尺×8尺×20mmの軽量平板材を鋸で裁断し、側面部をエッジトリムで華燭した(エッジトリムを取り付けるために側面部にはトリマーなどを用いて相当する溝加工を行った。)。
次に、木質系プラスチック複合材側で、鬼目ナットをねじ込む位置に、高周波ウェルダーを使用して凹部を形成し、その後鬼目ナットをねじ込んだ。PP材料からなる押し出しエッジトリムを組み込み、天板に仕上げた。
配合1による得られた天板に高周波ウェルダーによる凹部を成形した後に、鬼目ナットをねじ込んで軽量平板材を製造した。
高周波ウェルダーを使用せず(凹部成形なし)、直接鬼目ナットをねじ込んで軽量平板材を製造した。
この表は、両者の鬼目ナットの引き抜き強度は以下の通りとなり、高周波ウェルダーによる凹部成形後に鬼目ナットをねじ込むことが望ましいことを示す。
Figure 2016043684
実施例2
鬼目ナットを予め木質系プラスチック複合材に仮固定したことを除き、実施例1と同様に木質系プラスチック複合材を上型に配置し、メラミン樹脂板を下型に配置し、メラミン樹脂板の上にウレタン発泡原液を投入した。ただし、ウレタン発泡原液の配合割合(重量部)は以下の通りである。
Figure 2016043684
実施例2により製造された軽量平板材と従来からのハーチクルポードとの物性は以下のとおりになった。
Figure 2016043684
この表は、本軽量平板材が、従来品と比べ非常に軽量となったばかりか、優れた物性を持つことを示す。
実施例3
木質系プラスチック複合材に代えて木質系ボードを使用し、さらに鬼目ナットを配置する位置にポリエステル繊維からなるパッドを下面に配置したことを除き、実施例2と同様に製造した。
ウレタン発泡原液が反応固化する際に、パッドの中に含浸し、高密度のウレタン発泡層が形成され、その結果発泡ウレタンと鬼目ナットとの必要な締結力が確保された。
実施例4
単に、木質系ボードを使用したことを除き、実施例3と同様に軽量平板材を製造した。
この実施例では、鬼目ナットをねじ込むために、製造された軽量平板材の木質系ボード上の、所定の位置に下穴を形成し、その中にMDIを含浸させた。アミン水を少量滴下した後に鬼目ナットをねじ込んで軽量平板材を製造した。併せて、MDIを含浸させないで、鬼目ナットをねじ込んで軽量平板を製造した。両者および従来品(パーチクルボード)の物性は以下の通りであった。
Figure 2016043684
以上のとおり、MDIを浸透させて場合の方が、鬼目ナット引き抜き強度が強い。これは、木質系ボードに染込んだMDIが水分と反応し発泡固化し、木質系ボードの繊維を強力に接合し、また鬼目ナットとの空隙を埋め、平板材と鬼目ナットとが強固に接合したためである。
本発明の思想及び態様から離れることなく多くのさまざまな修正が可能であることは当業者の知るところである。したがって、言うまでもなく、本発明の態様は例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
1 成形型
2 上型
3 下型
4 孔
6 木質系プラスチック複合材
7 繊維シート
8 樹脂材(メラミン樹脂材)
9 ウレタン発泡原液
10 発泡ウレタン

Claims (20)

  1. 所定空間を内部に画成する上型および下型からなる成形型を使用して、木質系プラスチック複合板材と樹脂板と、それら板の間にある発泡ウレタンとからなる軽量平板材を製造する方法であって、
    前記上型の内面に、木質系プラスチック複合板材の上面と接するように木質系プラスチック複合材を配置する工程と、
    ここで、前記木質系プラスチック複合板材の下面は予め繊維シートがラミネートされ、
    前記下型内に樹脂板を配置する工程と、
    ポリエーテルポリオールとトリエチレンジアミンと水とポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとを含んでなるウレタン発泡原液を前記樹脂板上に投入し、前記上型を前記下型に対して閉じて発泡成形する工程と、
    を含む方法。
  2. 前記繊維シートは多孔質構造をもち、
    前記ラミネートされた木質系プラスチック複合材は、加熱された木質系プラスチック複合板材に前記繊維シートをプレス加工することより形成されたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記木質系プラスチック複合板材は、木質系繊維質とオレフィン系プラスチックとを混合して、シート状に押し出し成形することにより形成されたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記連結金具は鬼目ナットである、請求項1に記載の方法。
  5. 前記繊維シートの目付けは、105g/m2である、請求項2に記載の方法。
  6. さらに、 発泡成形後に、前記上面の所定の位置に、溶融手段により凹部を形成し、その中に前記連結金具を固定する工程を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記ウレタン発泡原液は、100重量部のポリエーテルポリオールと、0.5重量部のトリエチレンジアミンと、0.5から1重量部の範囲の水と、107.2から114.1重量部の範囲のポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとからなる、請求項1に記載の方法。
  8. 所定空間を内部に画成する上型および下型からなる成形型を使用して、木質系プラスチック複合板材と樹脂板と、それら板の間にある発泡ウレタンとからなり、木質系プラスチック複合板材側に連結金具が埋め込まれた軽量平板材を製造する方法であって、
    前記上型の内面に、木質系プラスチック複合板材の上面と接するように木質系プラスチック複合材を配置する工程と、
    ここで、前記木質系プラスチック複合板材の下面は予め繊維シートがラミネートされ、前記連結金具は前記木質系プラスチック複合板材の上面から埋め込まれて仮固定され、
    前記下型内に樹脂板を配置する工程と、
    ポリエーテルポリオールとトリエチレンジアミンと水とポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとを含んでなるウレタン発泡原液を前記樹脂板上に投入し、前記上型を前記下型に対して閉じて発泡成形する工程と、
    を含む方法。
  9. 前記繊維シートは多孔質構造をもち、
    前記ラミネートされた木質系プラスチックは、加熱された木質系プラスチック複合板材に前記繊維シートをプレス加工することにより形成されたことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 前記木質系プラスチック複合板材は、木質系繊維質とオレフィン系プラスチックとを混合して、シート状に押し出し成形することにより形成されたことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  11. 前記連結金具は鬼目ナットである、請求項8に記載の方法。
  12. 前記繊維シートの目付けは、105g/m2である、請求項8に記載の方法。
  13. 前記ウレタン発泡原液は、100重量部のポリエーテルポリオールと、0.5重量部のトリエチレンジアミンと、0.5重量部の水と、108.7重量部のポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとからなる、請求項7に記載の方法。
  14. 所定空間を内部に画成する上型および下型からなる成形型を使用して、木質系ボードと樹脂板と、それら板の間にある発泡ウレタンとからなり、前記木質系ボードに連結金具が埋め込まれた軽量平板材を製造する方法であって、
    前記上型の内面に、前記木質系ボードの上面と接するように前記木質系ボードを配置する工程と、
    ここで、前記木質系ボードの下面の所定位置に、予め繊維パッドが配置され、
    前記下型内に樹脂板を配置する工程と、
    ポリエーテルポリオールとトリエチレンジアミンと水とポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとを含んでなるウレタン発泡原液を前記樹脂板上に投入し、前記上型を前記下型に対して閉じて発泡成形する工程と、
    発泡成形後に、前記上面で前記繊維パッド位置に対応する位置から前記連結金具を埋め込む工程と、
    を含む方法。
  15. 前記連結金具は鬼目ナットである、請求項14に記載の方法。
  16. 前記ウレタン発泡原液は、100重量部のポリエーテルポリオールと、0.5重量部のトリエチレンジアミンと、0.5重量部の水と、108.7重量部のポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとからなる、請求項14に記載の方法。
  17. 所定空間を内部に画成する上型および下型からなる成形型を使用して、木質系ボードと樹脂板と、それら板の間にある発泡ウレタンとからなり、前記木質系ボードに連結金具が埋め込まれた軽量平板材を製造する方法であって、
    前記上型の内面に、前記木質系ボードの上面が接するように前記木質系ボードを配置する工程と、
    前記下型内に樹脂板を配置する工程と、
    ポリエーテルポリオールとトリエチレンジアミンと水とポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとを含んでなるウレタン発泡原液を前記樹脂板上に投入し、前記上型を前記下型に対して閉じて発泡成形する工程と、
    発泡成形後に、前記上面上の所定の位置に下穴を形成し、さらにアミン水溶液を滴下した後に前記連結金具を埋め込む工程と、
    を含む方法。
  18. 前記アミン水溶液の滴下の前に、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートを浸透させる、請求項17に記載の方法
  19. 前記連結金具は鬼目ナットである、請求項17に記載の方法。
  20. 前記ウレタン発泡原液は、100重量部のポリエーテルポリオールと、0.5重量部のトリエチレンジアミンと、0.5重量部の水と、108.7重量部のポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとからなる、請求項17に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019116864A1 (ja) * 2017-12-12 2019-06-20 株式会社ブリヂストン 高周波融着用ポリウレタンフォーム、積層体、及びその製造方法
CN111590791A (zh) * 2020-05-25 2020-08-28 刘立杨 一种借助挤出时重量差比自动平衡的塑料成型机辅助装置
TWI815405B (zh) * 2022-05-09 2023-09-11 簡單綠能股份有限公司 墊體及其製法、運用墊體之瑜珈墊及地面鋪設件

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