JP2016041917A - 消音器 - Google Patents

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池田 和弘
Kazuhiro Ikeda
和弘 池田
龍太 小西
ryuta Konishi
龍太 小西
修之 須佐美
Osayuki Susami
修之 須佐美
功二 本塚
koji Motozuka
功二 本塚
村上 和也
Kazuya Murakami
和也 村上
小林 裕
Yutaka Kobayashi
裕 小林
与明 石田
Tomoaki Ishida
与明 石田
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Abstract

【課題】大型化することなく圧損を小さくしながら、幅広い周波数帯の騒音に対応して消音効果を高めることの可能な消音器を提供する。【解決手段】筒状体の内部に少なくとも2枚の板状の案内部材13,14を交差して配置した旋回室11と、旋回室11を通過する流体を媒体として伝わる音波が孔16を通して導入される共鳴室15とを有する。案内部材13,14は2枚の半円形板状の部材である。共鳴室15は旋回室11の排出側に設けられる。案内部材13,14には、吸音材が取り付けられる。消音器11は、内燃機関、内燃機関と組み合わされた排熱回収ボイラー、通風ダクト、船舶の船体内設備等に接続される。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関や発電機等から発生する排気音や、通風ダクト等から発生する騒音を消音するための消音器に関するものである。
従来、排気音等を消音する消音器の代表的なものとして、多段膨張式とストレート式の消音器が知られている。多段膨張式の消音器は、一般的にストレート式よりも消音効果が大きいものの、膨張と圧縮を繰り返す構造であり圧力損失(以下、「圧損」という。)が大きくなる傾向があり、圧損を小さくするためには消音器本体のサイズを大きくしなければならない。これに対して、ストレート式の消音器は、圧損が小さいものの、消音効果も小さい。
一方、特許文献1には、排気孔9が多数穿設された排気管10を共鳴室6内に架設するとともに、排気管10の導入側に誘導板13を装着して、排気管10に導入された排気を排気孔9から共鳴室6内へ誘導するようにした内燃機関用消音器に関する発明が記載されている。
また、特許文献2には、小孔群4を密に貫設したパンチングパイプ2の外周に吸音材層3を設けるとともに、パンチングパイプ2の入口側に旋回導ブレード10を設けて、排気ガス5に旋回流を付与するようにしたマフラーに関する発明が記載されている。
特開平8−334011号公報 特開平10−311211号公報
従来の多段膨張式の消音器は、消音効果が大きいものの圧損が大きく、圧損を小さくするためには消音器本体のサイズを大きくしなければならない。しかしながら、消音器を接続する装置の設置環境やコスト面を考慮すると、消音器自体は小さいサイズのものが好ましいため、圧損を小さくすることと消音効果を大きくすることとのバランスが難しい。また、ストレート式の消音器は、圧損が小さいものの消音効果も小さいという問題がある。
さらに、多段膨張式は低周波数の騒音に効果が大きいのに対して、ストレート式は高周波数の騒音に効果が大きいといったように、消音器の構造によって消音効果の大きな周波数帯が異なる。従って、全体的な消音効果を大きくするためには、幅広い周波数帯の騒音に対応する必要がある。
一方、特許文献1及び特許文献2に記載された発明は、排気ガスを旋回させて共鳴室や吸音材層に導いて消音効果を高めるようにしたものであるが、排気ガスを旋回させる構造が共鳴室や吸音材層に排気ガスを導くことのみを目的としたものであり、圧損を小さくするという観点がない。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、大型化することなく圧損を小さくしながら、幅広い周波数帯の騒音に対応して消音効果を高めることの可能な消音器を提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明の消音器は、筒状体の内部に少なくとも2枚の板状の案内部材を交差して配置した旋回室と、前記旋回室を通過する流体を媒体として伝わる音波が孔を通して導入される共鳴室とを有することを特徴とする。
また好ましくは、前記案内部材が、2枚の半円形板状の部材であることを特徴とする。
また好ましくは、前記共鳴室が、前記旋回室の排出側に設けられていることを特徴とする。
また好ましくは、前記共鳴室が、前記旋回室の周囲に設けられていることを特徴とする。
また好ましくは、前記案内部材に吸音材が取り付けられていることを特徴とする。
また好ましくは、内燃機関に接続されることを特徴とする。
また好ましくは、内燃機関と組み合わされた排熱回収ボイラーに接続されることを特徴とする。
また好ましくは、通風ダクトに接続されることを特徴とする。
また好ましくは、船舶の船体内設備に接続されることを特徴とする。
本発明の消音器によれば、筒状体の内部に少なくとも2枚の板状の案内部材を配置した旋回室を有しているので、流体を媒体として伝わる音波を案内部材に当てることで減衰させて消音することができる。また、案内部材で旋回流を起こし、圧損を抑制しながら流体を排出口へと導くことができる。
また、旋回室を通過する流体を媒体として伝わる音波が孔を通して導入される共鳴室を有しているので、旋回室だけでは消音しにくい周波数帯の騒音について、共鳴室により消音することができる。共鳴室で消音する周波数帯については、音波が導入される孔の大きさや数により調整することができる。
また、案内部材により旋回流が生じることで、内部の流体の速度分布を均一にすることができる。これにより流体を共鳴室近傍に流すことができて、確実に音波を共鳴室により消音することができる。もしも流体に旋回流がない場合には、筒状体の内部壁面が抵抗となるため、壁面付近の流れは遅く、中心付近の流れは速いといった不均一な速度分布となる。旋回流を意図的に作ってやることで、速度分布は均一となり、壁面付近に効率よく流量のある流れを作ることができる。
また、案内部材を2枚の半円形板状の部材で構成することにより、構造が単純で容易に製造できるとともに、旋回流を起こしながら圧損を最低限に抑制することができ、消音器自体を大型化する必要がない。
また、共鳴室を旋回室の排出側に設けることにより、旋回室を太く構成することができ、案内部材による消音効果を高めることができる。
また、共鳴室を旋回室の周囲に設けることにより、共鳴室を長く構成することができ、共鳴室による消音効果を高めることができる。
また、案内部材に吸音材を取り付けることにより、案内部材による消音効果をより高めることができる。
また、内燃機関に接続することにより、内燃機関の排気音を消音することができる。
また、内燃機関と組み合わされた排熱回収ボイラーに接続することにより、排熱回収ボイラーを通過して圧損を生じた排気ガスであっても、さらなる圧損を抑えながら消音効果を得ることができる。
また、通風ダクトに接続することにより、通風ダクトから生じる騒音を消音することができる。
また、船舶の船体内設備に接続することにより、船体内の狭小部分に配置される設備の騒音であっても、消音器を大型化することなく消音することができる。
以上、本発明によれば、大型化することなく圧損を小さくしながら、幅広い周波数帯の騒音に対応して消音効果を高めることの可能な消音器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る消音器を示す正面図である。 実施形態1に係る消音器を示す縦断面図である。 実施形態1に係る消音器を示す横断面図である。 実施形態1に係る案内部材を示す平面図である。 実施形態1に係る消音器の変形例を示す縦断面図である。 実施形態2に係る消音器を示す縦断面図である。 実施形態2に係る消音器を示す横断面図である。 実施形態2に係る案内部材を示す平面図である。
次に、図1乃至図8を参照して、本発明の実施形態に係る消音器について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る消音器1を示す正面図である。本実施形態に係る消音器1は、ボイラー2に接続されて使用されるものである。ボイラー2は、船舶において、省エネルギーの観点から主機関や発電機の排熱回収に用いられる排熱回収ボイラーであって、例えば特開2014−16135号公報に開示されている船舶用ボイラーである。
(実施形態1)
図2乃至図4をして、実施形態1に係る消音器について説明する。図2は実施形態1に係る消音器10を示す縦断面図、図3は消音器10を示す横断面図、図4は案内部材13,14を示す平面図である。
図2及び図3に示すように、消音器10はボイラー2に接続されており、ボイラー2から流れてきた流体(排気ガス)が、消音器10を通過して排出口17から排出されるようになっている。消音器10は、筒状体であって、上流側(図2における左側)の旋回室11と、下流側(図2における右側)の排出管12とから構成されている。
旋回室11の内部には、ボイラー2から流れてきた流体を旋回させる案内部材13,14が配置されている。案内部材13は、図4に示すように、円弧13aと直線13bとから構成される平面視半円形の板状部材である。同様に、案内部材14は、円弧14aと直線14bとから構成される平面視半円形の板状部材である。そして両者は、旋回室11の内部で互いに交差するように配置されている。なお、図3は、図2の各位置における横断面図に相当するものであり、(a)はA−A断面、(b)はB−B断面、(c)はC−C断面、(d)はD−D断面を示している。
図2及び図3に示すように、2枚の案内部材のうち案内部材13は、半円形の円弧13a部分が旋回室11の筒状体の一方の片側の内周(図3における左側)に沿っており、かつ旋回室11の入口から出口にかけて上昇するように配置されている。また、案内部材14は、半円形の円弧14a部分が旋回室11の他方の片側の内周(図3における右側)に沿っており、かつ旋回室11の入口から出口にかけて下降するように配置されている。そして、案内部材13の直線13b部分と、案内部材14の直線14b部分とが、旋回室11の中央で交差している。
案内部材13,14には吸音材を設けることが好ましい。例えば、吸音材として表面にロックウールを貼付することができる。また、消音器10の圧損をより小さくするために、案内部材13,14は、旋回室11の入口から出口まで全長に亘って配置されることが好ましい。
旋回室11の排出側(下流側)は排出管12になっており、排出管12の下流側が排出口17になっている。排出管12の周りには、共鳴室15が設けられている。共鳴室15は、排出管12を囲むように配置されており、排出管12との間の壁面には、複数の孔16が形成されている。そして、旋回室11を通過する流体を媒体として伝わる音波が、複数の孔16を通して共鳴室15に導入されるようになっている。なお、孔16の大きさや数は、共鳴室15による消音を目指す周波数帯によって好適なもの適宜定めることができる。
ボイラー2から流れてきた流体は、旋回室11の内部に配置された案内部材13,14に当たって旋回流を生じながら排出管12を通過する。そして、流体を媒体として伝わる音波が案内部材13,14に当たることで減衰し消音されるとともに、さらに音波が複数の孔16を通して共鳴室15へと導入されることで消音される。また、案内部材13,14により旋回流が生じることで圧損が小さくなる。案内部材13,14は、半円形の板状部材であるため構造が単純で製造容易であるとともに、旋回室11の全長に亘って緩やかに上昇又は下降しているため、旋回流を生じさせつつも圧損を小さくするのに好適な形状である。
また、案内部材13,14により旋回流が生じることで、内部の流体の速度分布を均一にすることができる。これにより流体を共鳴室15近傍に流すことができて、確実に音波を共鳴室15により消音することができる。もしも流体に旋回流がない場合には、筒状体の内部壁面が抵抗となるため、壁面付近の流れは遅く、中心付近の流れは速いといった不均一な速度分布となる。旋回流を意図的に作ってやることで、速度分布は均一となり、壁面付近に効率よく流量のある流れを作ることができる。
図5は、実施形態1に係る消音器の変形例を示す縦断面図である。図5に示す変形例に係る消音器10´は、消音器10とほぼ同一の構成であるが、排出管12の入口側に傾斜面18を設けてある点が異なっている。このように傾斜面18を設けることにより、流体の流れを滑らかにして、より圧損を小さくすることができる。
(実施形態2)
図6乃至図8をして、実施形態2に係る消音器について説明する。図6は実施形態2に係る消音器20を示す縦断面図、図7は消音器20を示す横断面図、図8は案内部材23,24を示す平面図である。
図6及び図7に示すように、消音器20はボイラー2に接続されており、ボイラー2から流れてきた流体(排気ガス)が、消音器20を通過して排出口27から排出されるようになっている。消音器20は、筒状体であって、上流側(図6における左側)の旋回室21と、下流側(図6における右側)の排出管22とから構成されている。
旋回室21の内部には、ボイラー2から流れてきた流体を旋回させる案内部材23,24が配置されている。案内部材23は、図8に示すように、円弧23aと直線23bとから構成される平面視半円形の板状部材である。同様に、案内部材24は、円弧24aと直線24bとから構成される平面視半円形の板状部材である。そして両者は、旋回室21の内部で互いに交差するように配置されている。なお、図7は、図6の各位置における横断面図に相当するものであり、(e)はE−E断面、(f)はF−F断面、(g)はG−G断面を示している。
図6及び図7に示すように、2枚の案内部材のうち案内部材23は、半円形の円弧23a部分が旋回室21の筒状体の一方の片側の内周(図7における左側)に沿っており、かつ旋回室21の入口から出口にかけて上昇するように配置されている。また、案内部材24は、半円形の円弧24a部分が旋回室21の他方の片側の内周(図7における右側)に沿っており、かつ旋回室21の入口から出口にかけて下降するように配置されている。そして、案内部材23の直線23b部分と、案内部材24の直線24b部分とが、旋回室21の中央で交差している。
案内部材23,24には吸音材を設けることが好ましい。例えば、吸音材として表面にロックウールを貼付することができる。また、消音器20の圧損をより小さくするために、案内部材23,24は、旋回室21の入口から出口まで全長に亘って配置されることが好ましい。
旋回室21の排出側(下流側)は排出管22になっており、排出管12の下流側が排出口27になっている。旋回室21の周りには、共鳴室25が設けられている。共鳴室25は、旋回室21を囲むように配置されており、旋回室21との間の壁面には、複数の孔26が形成されている。そして、旋回室21を通過する流体を媒体として伝わる音波が、複数の孔26を通して共鳴室25に導入されるようになっている。なお、孔26の大きさや数は、共鳴室25による消音を目指す周波数帯によって好適なもの適宜定めることができる。
ボイラー2から流れてきた流体は、旋回室21の内部に配置された案内部材23,24に当たって旋回流を生じながら旋回室21を通過する。そして、流体を媒体として伝わる音波が案内部材23,24に当たることで減衰し消音されるとともに、さらに音波が複数の孔26を通して共鳴室25へと導入されることで消音される。また、案内部材23,24により旋回流が生じることで圧損が小さくなる。案内部材23,24は、半円形の板状部材であるため構造が単純で製造容易であるとともに、旋回室21の全長に亘って緩やかに上昇又は下降しているため、旋回流を生じさせつつも圧損を小さくするのに好適な形状である。
また、案内部材23,24により旋回流が生じることで、内部の流体の速度分布を均一にすることができる。これにより流体を共鳴室25近傍に流すことができて、確実に音波を共鳴室25により消音することができる。もしも流体に旋回流がない場合には、筒状体の内部壁面が抵抗となるため、壁面付近の流れは遅く、中心付近の流れは速いといった不均一な速度分布となる。旋回流を意図的に作ってやることで、速度分布は均一となり、壁面付近に効率よく流量のある流れを作ることができる。
また、旋回室21の入口側には、傾斜面28を設けてある。このように傾斜面28を設けることにより、流体の流れを滑らかにして、より圧損を小さくすることができる。
本実施形態に係る消音器の消音効果についての測定結果を示す。
(測定方法)
実施形態1に係る消音器10(10´)の構造及び実施形態2に係る消音器20の構造を有する消音器について、実施例として孔16,26の数を変化させながら騒音レベルを計測した。計測は挿入損失法を用いて行い、「排気原音」、「多段式消音器」、「ボイラーのみ」を比較例とした。また、排気温度を350℃と想定して計測データの温度補正を行った上で評価した。
各比較例及び各実施例の詳細は、表1の通りである。
Figure 2016041917
表2に計測結果を示す。計測値はオーバーオール値を記載した。減音効果は、比較例3(ボイラーのみ)との差を表示した。圧損については、比較例1〜3は単独、実施例1〜7は比較例3(ボイラーのみ)を含んだ値である。
Figure 2016041917
表2に示すように、すべての実施例において、ボイラーのみと比較した減音効果が認められる。また、圧損についても、ボイラーのみの圧損値と比較して、+25〜+31mmAq程度であり、比較例2(多段式消音器)のような大きな圧損は生じていない。
本実施形態に係る消音器10(20)によれば、筒状体の内部に少なくとも2枚の板状の案内部材13,14(23,24)を配置した旋回室11(21)を有しているので、流体を媒体として伝わる音波を案内部材13,14(23,24)に当てることで減衰させて消音することができる。また、案内部材13,14(23,24)で旋回流を起こし、圧損を抑制しながら流体を排出口へと導くことができる。
また、旋回室11(21)を通過する流体を媒体として伝わる音波が孔16(26)を通して導入される共鳴室15(25)を有しているので、旋回室11(21)だけでは消音しにくい周波数帯の騒音について、共鳴室15(25)により消音することができる。共鳴室15(25)で消音する周波数帯については、音波が導入される孔16(26)の大きさや数により調整することができる。
また、案内部材13,14(23,24)により旋回流が生じることで、内部の流体の速度分布を均一にすることができる。これにより流体を共鳴室15(25)近傍に流すことができて、確実に音波を共鳴室15(25)により消音することができる。もしも流体に旋回流がない場合には、筒状体の内部壁面が抵抗となるため、壁面付近の流れは遅く、中心付近の流れは速いといった不均一な速度分布となる。旋回流を意図的に作ってやることで、速度分布は均一となり、壁面付近に効率よく流量のある流れを作ることができる。
また、案内部材13,14(23,24)を2枚の半円形板状の部材で構成することにより、構造が単純で容易に製造できるとともに、旋回流を起こしながら圧損を最低限に抑制することができ、消音器自体を大型化する必要がない。
また、共鳴室15を旋回室11の排出側に設けることにより、旋回室11を太く構成することができ、案内部材13,14による消音効果を高めることができる。
また、共鳴室25を旋回室21の周囲に設けることにより、共鳴室25を長く構成することができ、共鳴室25による消音効果を高めることができる。
また、案内部材13,14(23,24)に吸音材を取り付けることにより、案内部材13,14(23,24)による消音効果をより高めることができる。
また、本実施形態のように、内燃機関と組み合わされた排熱回収ボイラー2に接続することにより、排熱回収ボイラー2を通過して圧損を生じた排気ガスであっても、さらなる圧損を抑えながら消音効果を得ることができる。
以上、本実施形態に係る消音器によれば、大型化することなく圧損を小さくしながら、幅広い周波数帯の騒音に対応して消音効果を高めることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、消音器をボイラーに接続する構成としたが、本発明の消音器は様々な装置に接続することができる。
まず、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関に接続することにより、内燃機関の排気音を消音することができる。
また、通風ダクトに接続することにより、通風ダクトから生じる騒音を消音することができる。
また、船舶の船体内設備に接続することにより、船体内の狭小部分に配置される設備の騒音であっても、消音器を大型化することなく消音することができる。
また、本実施形態では、案内部材を2枚の半円形板状の部材としたが、3枚以上の構成としてもよいし、板状の部材であれば半円形に限定されない。ただし、2枚の半円形板状の部材とすることで、構造を単純にして容易に製造することができるとともに、圧損の抑制にも効果的である。
1 消音器
2 ボイラー
10 消音器
11 旋回室
12 排出管
13 案内部材
14 案内部材
15 共鳴室
16 孔
17 排出口
18 傾斜面
20 消音器
21 旋回室
22 排出管
23 案内部材
24 案内部材
25 共鳴室
26 孔
27 排出口
28 傾斜面

Claims (9)

  1. 筒状体の内部に少なくとも2枚の板状の案内部材を交差して配置した旋回室と、前記旋回室を通過する流体を媒体として伝わる音波が孔を通して導入される共鳴室とを有することを特徴とする消音器。
  2. 前記案内部材が、2枚の半円形板状の部材であることを特徴とする請求項1に記載の消音器。
  3. 前記共鳴室が、前記旋回室の排出側に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の消音器。
  4. 前記共鳴室が、前記旋回室の周囲に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の消音器。
  5. 前記案内部材に吸音材が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1つに記載の消音器。
  6. 内燃機関に接続されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか1つに記載の消音器。
  7. 内燃機関と組み合わされた排熱回収ボイラーに接続されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか1つに記載の消音器。
  8. 通風ダクトに接続されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか1つに記載の消音器。
  9. 船舶の船体内設備に接続されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか1つに記載の消音器。
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