JP2016039094A - 積層型電池及び電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】ラミネートシートの内部でガスが発生した際に、迅速にガスを外部に排出し、ラミネートシート内の圧力が高圧となることを防止できる積層型電池及び電池モジュールを提供する。【解決手段】電極10,20及びセパレータ30を交互に積層してなる積層体5と、積層体5を封止するラミネートシート80と、積層体5の積層方向から視て、第1ラミネートシート81のうち積層体5の配置箇所に対向した位置に面全体に亘って形成され、ラミネートシート80の内部の温度が所定の温度を超えた際に開裂する脆弱部84と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、積層型電池及び電池モジュールに関する。
近年、自動車産業や先端電子産業などの分野において、自動車用電池や電子機器用電池として積層型電池の需要が増大している。積層型電池は、充放電反応が進行する積層体をラミネートシートの内部に封止して構成される。この積層型電池では、過放電・短絡などの異常時には、ラミネートシートの内部に多量のガスが発生して内圧が上昇する場合がある。このため、ラミネートシートの内部に発生したガスを外部に適切に排出する必要がある。
これに関連して、例えば下記の特許文献1には、バッテリケースの側壁に溝状の安全弁が配置されたリチウムバッテリが開示されている。このリチウムバッテリによれば、ラミネートシートの内部に発生したガスを、安全弁を介して外部に排出することができる。
特開2013−118162号公報
しかしながら、特許文献1に記載のリチウムバッテリでは、ガスを外部に排出するための安全弁が側壁に配置される。また、ガスは、ラミネートシート内の任意の位置から発生する。このため、ガスが発生するガス発生部から安全弁までは所定の距離を有し、特に容量の大きい積層型電池の場合、ガス発生部から安全弁までの距離は大きくなってガスの外部への排出に時間がかかり、ラミネートシート内の圧力が高圧となる虞がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ラミネートシートの内部でガスが発生した際に、迅速にガスを外部に排出し、ラミネートシート内の圧力が高圧となることを防止できる積層型電池及び電池モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る積層型電池は、電極及びセパレータを交互に積層してなる積層体と、前記積層体を封止するラミネートシートと、を有する。また、積層型電池は、前記積層体の積層方向から視て、前記ラミネートシートのうち前記積層体の配置箇所に対向した位置に面全体に亘って形成され、前記ラミネートシートの内部の温度が所定の温度を超えた際に開裂する脆弱部を有する。
また、上記目的を達成する本発明に係る電池モジュールは、上述の積層型電池を少なくとも1つ有するセルユニットを備える。セルユニットは、前記積層方向から視て、前記積層型電池の電極タブが導出される辺以外の少なくとも1つの辺において、前記ラミネートシートの外周部を前記積層方向の両側から押圧する押圧部を備える。また、電池モジュールは、前記セルユニットを収納するケースを有する。
上記のように構成した積層型電池及び電池モジュールであれば、脆弱部が、ラミネートシートのうち積層体の配置箇所に対向した位置に面全体に亘って形成される。このため、過放電・短絡などの異常時にラミネートシートの内部でガスが発生した際、ガス発生部から最も近い脆弱部が開裂し、開裂した脆弱部からガスを排出することができる。したがって、ラミネートシートの内部でガスが発生した際に、迅速にガスを外部に排出し、ラミネートシート内の圧力が高圧となることを防止できる積層型電池及び電池モジュールを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るリチウムイオン二次電池の外観を模式的に示す上面図である。 リチウムイオン二次電池の基本構成を模式的に示す断面図である。 脆弱部の構成を説明するための図であって、図2のA部における部分拡大図である。 脆弱部を形成するためのトムソン刃を示す図である。 第2実施形態に係るリチウムイオン二次電池の図3に対応する図である。 熱収縮フィルムによって脆弱部が開裂するメカニズムを説明するための図である。 第3実施形態に係るリチウムイオン二次電池の外観を模式的に示す上面図である。 第3実施形態に係るリチウムイオン二次電池の図3に対応する図である。 第4実施形態に係る電池モジュールを示す正面図である。 第4実施形態に係る電池モジュールを示す上面図である。
<第1実施形態>
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の第1実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本発明の第1実施形態に係るリチウムイオン二次電池1(積層型電池)の外観を模式的に示す上面図である。図2は、リチウムイオン二次電池1の基本構成を模式的に示す断面図である。図3は、脆弱部84の構成を説明するための図であって、図2のA部における部分拡大図である。図4は、脆弱部84を形成するためのトムソン刃を示す図である。なお、図2では、脆弱部84は省略して示す。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1は、概説すると、図1〜図3に示すように、電極(負極10,正極20)及びセパレータ30を交互に積層してなる積層体5と、積層体5を封止するラミネートシート80と、を有する。また、リチウムイオン二次電池1は、積層体5の積層方向から視て、第1ラミネートシート81のうち積層体5の配置箇所に対向した位置に面全体に亘って形成される脆弱部84を有する。脆弱部84は、ラミネートシート80の内部の温度が所定の温度を超えた際に開裂する。以下、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1の構成を詳述する。
リチウムイオン二次電池1は、図1,2に示すように、充放電反応が進行する略矩形の積層体5を外装体であるラミネートシート80の内部に封止して構成される。積層体5は、図2に示すように、負極10と、セパレータ30と、正極20と、を積層した構成を有している。
負極10は、負極集電体11及び当該負極集電体11の両面に形成される負極活物質層12を有する。
セパレータ30は、ポーラス形状によって構成され、通気性を有する。また、セパレータ30は、電解質が含浸されることによって電解質層を構成する。
正極20は、正極集電体21及び当該正極集電体21の両面に形成される正極活物質層22を有する。1つの負極活物質層12とこれに隣接する正極活物質層22とが、セパレータ30を介して対向するようにして、負極10、セパレータ30、及び正極20がこの順に積層されている。
隣接する負極10、セパレータ30、及び正極20は、1つの単電池層8を構成する。本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1は、単電池層8が複数積層されることによって、電気的に並列接続されてなる構成を有する。なお、積層体5の両最外層に位置する最外層負極集電体11a,11bには、いずれも片面のみに負極活物質層12が形成されている。また、正極20及び負極10の配置を図2とは逆にして、積層体5の両最外層に正極20が位置するようにしてもよい。
負極集電体11は負極タブ40と接続され、正極集電体21は正極タブ50と接続される。負極タブ40及び正極タブ50は、ラミネートシート80の端部に挟まれるようにしてラミネートシート80の外部に導出される。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1は、図1に示すように、長方形状の扁平な形状を有し、同じ辺から電力を取り出すための負極タブ40及び正極タブ50が引き出されている。なお、負極タブ40及び正極タブ50が引き出される辺はそれぞれ異なる辺であってもよい。
ラミネートシート80は、矩形状に構成され、周囲の外周部85を互いに熱融着することによって接合されて、積層体5を封止する。ラミネートシート80は、図2において、上側に設けられる第1ラミネートシート81及び下側に設けられる第2ラミネートシート82を有する。
第1ラミネートシート81は、3つの層81A,81B,81Cから構成され、負極集電体11aに隣接する側から順に、第1層81A,第2層81B,第3層81Cと定義する。また、第2ラミネートシート82は、第1ラミネートシート81と同様に、3つの層82A,82B,82Cから構成され、負極集電体11bに隣接する側から順に、第1層82A,第2層82B,第3層82Cと定義する。
負極集電体11に隣接する第1層81A,82Aは、熱融着性樹脂が用いられ、例えば、ポリエチレン(PE)、アイオノマー、またはエチレンビニルアセテート(EVA)を用いることができる。第1層81A,82Aは、腐食を防止する機能を有する。
第2層81B,82Bは、金属箔が用いられ、例えば、Al箔またはNi箔を用いることができる。第2層81B,82Bは、水分の透過を防止する機能を有する。
第3層81C,82Cは、樹脂フィルムが用いられ、例えば、剛性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)またはナイロンを用いることができる。第3層81C,82Cは、強度を向上する機能を有する。
第1ラミネートシート81は、図1に示すように、積層体5の積層方向から視て、第1ラミネートシート81のうち、積層体5の配置箇所に対応した位置に面全体に亘って脆弱部84が形成される。
脆弱部84は、図3に示すように、第1ラミネートシート81の他の箇所よりも積層方向の厚みが薄く形成される。より具体的には、脆弱部84は、第1ラミネートシート81の第1層81A及び第2層81Bの一部から構成される。この形状を有する脆弱部84は、図4に示す楔形状のトムソン刃Cを第1ラミネートシート81の第3層81C側から積層方向にプレスすることによって形成される。
脆弱部84は、積層体5の積層方向から視て、格子状に一様に形成され、ラミネートシート80の内部の温度が所定の温度を超えた際に開裂する。
リチウムイオン二次電池1の構成は、一般的なリチウムイオン二次電池1に用いられている公知の材料を用いればよく、特に限定されるものではない。リチウムイオン二次電池1に使用することのできる負極集電体11、正極集電体21、負極活物質層12、正極活物質層22、セパレータ30等について参考までに説明する。
負極集電体11及び正極集電体21は、例えば、ステンレススチール箔である。しかし、これに特に限定されず、アルミニウム箔、ニッケルとアルミニウムのクラッド材、銅とアルミニウムのクラッド材、あるいはこれらの金属の組み合わせのめっき材を利用することも可能である。
負極10の負極活物質層12は、例えば、ハードカーボン(難黒鉛化炭素材料)である。しかし、これに特に限定されず、黒鉛系炭素材料や、リチウム−遷移金属複合酸化物を利用することも可能である。特に、カーボン及びリチウム−遷移金属複合酸化物からなる負極活物質は、容量及び出力特性の観点から好ましい。
正極20の正極活物質層22は、例えば、LiMnである。しかし、これに特に限定されない。なお、容量及び出力特性の観点から、リチウム−遷移金属複合酸化物を適用することが好ましい。
負極10及び正極20の厚さは、特に限定されず、電池の使用目的(例えば、出力重視、エネルギー重視)や、イオン伝導性を考慮して設定する。
セパレータ30の素材は、例えば、電解質を浸透し得る通気性を有するポーラス状のPE(ポリエチレン)である。しかし、これに特に限定されず、PP(ポリプロピレン)などの他のポリオレフィン、PP/PE/PPの3層構造をした積層体、ポリアミド、ポリイミド、アラミド、不織布を、利用することも可能である。不織布は、例えば、綿、レーヨン、アセテート、ナイロン、ポリエステルである。
電解質のホストポリマーは、例えば、HFP(ヘキサフルオロプロピレン)コポリマーを10%含むPVDF−HFP(ポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンの共重合体)である。しかし、これに特に限定されず、その他のリチウムイオン伝導性を持たない高分子や、イオン伝導性を有する高分子(固体高分子電解質)を適用することも可能である。その他のリチウムイオン伝導性を持たない高分子は、例えば、PAN(ポリアクリロニトリル)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)である。イオン伝導性を有する高分子は、例えば、PEO(ポリエチレンオキシド)やPPO(ポリプロピレンオキシド)である。
ホストポリマーに保持される電解液は、例えば、PC(プロピレンカーボネート)及びEC(エチレンカーボネート)からなる有機溶媒、支持塩としてのリチウム塩(LiPF)を含んでいる。有機溶媒は、PC及びECに特に限定されず、その他の環状カーボネート類、ジメチルカーボネート等の鎖状カーボネート類、テトラヒドロフラン等のエーテル類を適用することが可能である。リチウム塩は、LiPFに特に限定されず、その他の無機酸陰イオン塩、LiCFSO等の有機酸陰イオン塩を、適用することが可能である。
次に、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1の作用について説明する。
上述した構成を有するリチウムイオン二次電池1は、過放電・短絡などの異常時にラミネートシート80の内部でガスが発生した際、ガス発生部から最も近い脆弱部84が開裂する。以下、脆弱部84が開裂するメカニズムについて詳述する。
第1に、ラミネートシート80内外の差圧による影響である。すなわち、ガスが発生した際、ラミネートシート80は膨張し、膨張が終了した後は、ラミネートシート80内の圧力が上昇する。そして、脆弱部84は他の箇所よりも肉薄となっているので、ラミネートシート80内外の差圧によって、脆弱部84は開裂する。
第2に、熱による影響である。すなわち、過放電・短絡が生じると、局所的に温度が上昇し、例えば400℃以上となる。このとき、温度の上昇に伴って、ラミネートシート80の引張強度は低下するため、ガス発生部から最も近い脆弱部84において引張強度は最も低下し、当該脆弱部84は開裂する。
そして、発生したガスは、開裂した脆弱部84から外部に排出される。したがって、ガス発生部から開裂した脆弱部84までの距離が近いため、ラミネートシート80の内部でガスが発生した際に、迅速にガスを外部に排出し、ラミネートシート80内の圧力が高圧となることを防止できる。
以上説明したように、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1は、電極(負極10,正極20)及びセパレータ30を交互に積層してなる積層体5と、積層体5を封止するラミネートシート80と、を有する。また、リチウムイオン二次電池1は、積層体5の積層方向から視て、第1ラミネートシート81のうち積層体5の配置箇所に対向した位置に面全体に亘って形成され、ラミネートシート80の内部の温度が所定の温度を超えた際に開裂する脆弱部84を有する。このため、過放電・短絡などの異常時にラミネートシート80の内部でガスが発生した際、ガス発生部から最も近い脆弱部84が開裂し、開裂した脆弱部84からガスを排出することができる。したがって、ラミネートシート80の内部でガスが発生した際に、迅速にガスを排出し、ラミネートシート80内の圧力が高圧となることを防止できるリチウムイオン二次電池1を提供することができる。
また、脆弱部84は、第1ラミネートシート81の他の箇所よりも積層方向の厚みが薄く形成され、積層方向から視て、格子状に形成される。このため、第1ラミネートシート81の表面において脆弱部84をより多くの面積に形成することができ、より好適にラミネートシート80内の圧力が高圧となることを防止できる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第1実施形態と共通する部分は説明を省略し、第2実施形態のみに特徴のある箇所について説明する。第2実施形態に係るリチウムイオン二次電池2は、第1ラミネートシート81の表面に熱収縮フィルムが貼り付けられる点で、第1実施形態に係るリチウムイオン二次電池1と異なる。
図5は、第2実施形態に係るリチウムイオン二次電池2の図3に対応する図である。
本発明の第2実施形態に係るリチウムイオン二次電池2は、図5に示すように、第1ラミネートシート81の表面に張り付けられる熱収縮フィルム185をさらに有する。なお、その他の構成は第1実施形態に係るリチウムイオン二次電池1と同様であるため、説明は省略する。
熱収縮フィルム185は、図5に示すように、積層体5の積層方向から視て、脆弱部84に対向する位置において開口する。そして、この形状を有する脆弱部84及び熱収縮フィルム185は、第1実施形態と同様に、楔形状のトムソン刃Cを熱収縮フィルム185側から積層方向にプレスすることによって形成される。
熱収縮フィルム185の収縮開始温度は、リチウムイオン二次電池2の使用温度域以上であることが好ましい。また、熱収縮フィルム185を構成する材料として、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデンなどのオレフィン系ポリテロラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体などのフッ素樹脂系エチレンプロプレンゴムなどのゴム系シリコーン樹脂などシリコン系などが挙げられる。
次に、図6を参照して、第2実施形態に係るリチウムイオン二次電池2の作用について説明する。
図6は、熱収縮フィルム185によって脆弱部84が開裂するメカニズムを説明するための図であって、格子状の一部を拡大した図である。
上述した構成を有するリチウムイオン二次電池2は、過放電・短絡などの異常時にラミネートシート80の内部でガスが発生した際、ガス発生部から最も近い脆弱部84が開裂する。以下、第2実施形態に係るリチウムイオン二次電池2の、脆弱部84が開裂するメカニズムについて、図6を参照して詳述する。なお、第1実施形態に係るリチウムイオン二次電池1と同様のメカニズムについては説明を省略し、第2実施形態に係るリチウムイオン二次電池2特有のメカニズムについてのみ説明する。
過放電・短絡が生じると、ラミネートシート80内において局所的に温度が上昇し、ラミネートシート80内からの熱伝達によって、熱収縮フィルム185は図6の矢印方向に収縮する。この結果、脆弱部84には、両側に引っ張られる引張力が発生し、脆弱部84は開裂する。
以上説明したように、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池2は、第1ラミネートシート81の表面に張り付けられる熱収縮フィルム185をさらに有する。熱収縮フィルム185は、積層方向から視て、脆弱部84に対向する位置において開口する。このため、過放電・短絡などの異常時にラミネートシート80の内部でガスが発生した際、熱収縮フィルム185によって脆弱部84に引張力が作用する。したがって、脆弱部84は、開裂し易くなり、より好適にラミネートシート80内の圧力が高圧となることを防止できる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第1実施形態と共通する部分は説明を省略し、第3実施形態のみに特徴のある箇所について説明する。第3実施形態に係るリチウムイオン二次電池3は、脆弱部の構成の点で、第1実施形態に係るリチウムイオン二次電池2と異なる。
図7は、第3実施形態に係るリチウムイオン二次電池3の外観を模式的に示す上面図である。図8は、第3実施形態に係るリチウムイオン二次電池3の図3に対応する図である。
本発明の第3実施形態に係るリチウムイオン二次電池3の第1ラミネートシート281は、図7に示すように、積層体5の積層方向から視て、ドット状に形成される脆弱部284を有する。
本実施形態において、ドット状に形成される1つの脆弱部284の径を小さくして、第1ラミネートシート281の表面において脆弱部284が設けられる個数をより多くすることが好ましい。この構成によれば、ガス発生部から脆弱部284までの距離をより短くすることができ、より好適にラミネートシート280内の圧力が高圧となることを防止できる。
また、本実施形態に係る脆弱部284は、例えば矩形状のトムソン刃によって形成される。このとき、脆弱部284は、楔形状のトムソン刃によって形成される第1実施形態に係る脆弱部84と異なり、図8に示すように形成される。
第3実施形態に係るリチウムイオン二次電池3の作用については、第1実施形態に係るリチウムイオン二次電池1の作用と同様であるため、説明は省略する。
以上説明したように、第3実施形態に係るリチウムイオン二次電池3の脆弱部284は、第1ラミネートシート281の他の箇所よりも積層方向の厚みが薄く形成され、積層方向から視て、ドット状に形成される。このため、格子状に形成される場合と比較して、積層方向から視て肉薄となる脆弱部の面積が小さくなるため、第1ラミネートシート281の強度を高くしつつ、ラミネートシート280内の圧力が高圧となることを防止できる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態に係る電池モジュール4は、第1実施形態に係るリチウムイオン二次電池1を4つ有する。
図9は、第4実施形態に係る電池モジュール4を示す正面図である。図10は、第4実施形態に係る電池モジュール4を示す上面図である。なお、図9において、ケース42内部の理解の容易のため、ケース42及びスペーサ41は断面図によって示す。また、図10において、ケース42は省略して示す。
本実施形態に係る電池モジュール4は、図9,10に示すように、セルユニット45及びセルユニット45を収納するケース42を有する。
セルユニット45は、4つのリチウムイオン二次電池1を有し、積層体5の積層方向から視て、電極タブ40,50が導出される辺以外の3辺において、ラミネートシート80の外周部85を積層方向の両側から押圧する押圧部46を備える。
押圧部46は、ラミネートシート80の外周部85を挟み込むスペーサ41と、外周部85及びスペーサ41に設けられる貫通孔(不図示)に積層方向に沿って挿入され、外周部85及びスペーサ41を締結する締結部材43と、を有する。
スペーサ41は、電気絶縁性の樹脂材料を用いることができる。スペーサ41は、積層方向に沿って、締結部材43のボルト43Bが挿入される貫通孔(不図示)を有する。
締結部材43は、ボルト43B及びナット43Nから構成される。ボルト43Bが、外周部85及びスペーサ41に設けられる貫通孔に積層方向に沿って挿入され、ナット43Nと締結される。これによって、外周部85及びスペーサ41が一体的に締結される。
ケース42は、セルユニット45を覆うように構成される。ケース42の材質は、例えば鉄などが挙げられる。
上述した構成を有する電池モジュール4は、過放電・短絡などの異常時にラミネートシート80の内部でガスが発生した際、ガス発生部から最も近い脆弱部84が開裂する。このとき、ラミネートシート80の外周部85は、締結部材43によってスペーサ41と締結されているため、外周部85が開裂することを確実に防止することができ、確実に脆弱部84を開裂させることができる。
また、押圧部46は、締結部材43を有する。このため、簡易な構造によって、ラミネートシート80の外周部85を積層方向の両側から押圧することができる。
以下、上述した実施形態の改変例を例示する。
上述した第1実施形態では、脆弱部84は第1ラミネートシート81にのみ設けられた。しかしながら、第2ラミネートシート82にのみ設けられてもよい。さらに、第1ラミネートシート81及び第2ラミネートシート82に設けられてもよい。
また、上述した第1実施形態では、脆弱部84は、積層体5の積層方向から視て、格子状に一様に形成された。しかしながら、必ずしも格子状かつ一様でなくてよく、積層体5の積層方向から視て、第1ラミネートシート81のうち、積層体5の配置箇所に対応した位置に面全体に亘って形成されていればよい。
また、上述した第1実施形態では、脆弱部84は、第1層81A及び第2層81Bの一部から構成された。しかしながら、脆弱部は、第1層81Aの一部のみから構成されてもよい。さらに、第1層81A、第2層81B、及び第3層81Cの一部から構成されてもよい。
また、上述した第1実施形態では、非双極型のリチウムイオン電池1に適用されたが、双極型のリチウムイオン二次電池(積層型電池)に適用されてもよい。
また、上述した第4実施形態では、押圧部46は、積層体5の積層方向から視て、電極タブ40,50が導出される辺以外の3辺に設けられた。しかしながら、電極タブ40,50が導出される辺以外のうち、少なくとも1辺に設けられていればよい。
また、上述した第4実施形態では、押圧部46は、締結部材43を有した。しかしながら、ラミネートシート80の外周部85を積層方向の両側から押圧することができる構成であれば、特に限定されない。
1,2,3 リチウムイオン二次電池(積層型電池)、
4 電池モジュール、
5 積層体、
10 正極(電極)、
20 負極(電極)、
30 セパレータ、
40 負極タブ(電極タブ)、
43 締結部材、
46 押圧部、
50 正極タブ(電極タブ)、
80,280 ラミネートシート、
81,281 第1ラミネートシート、
82 第2ラミネートシート、
84,284 脆弱部、
185 熱収縮フィルム。

Claims (6)

  1. 電極及びセパレータを交互に積層してなる積層体と、
    前記積層体を封止するラミネートシートと、
    前記積層体の積層方向から視て、前記ラミネートシートのうち前記積層体の配置箇所に対向した位置に面全体に亘って形成され、前記ラミネートシートの内部の温度が所定の温度を超えた際に開裂する脆弱部と、を有する積層型電池。
  2. 前記脆弱部は、前記ラミネートシートの他の箇所よりも前記積層方向の厚みが薄く形成され、前記積層方向から視て、格子状に形成される請求項1に記載の積層型電池。
  3. 前記脆弱部は、前記ラミネートシートの他の箇所よりも前記積層方向の厚みが薄く形成され、前記積層方向から視て、ドット状に形成される請求項1に記載の積層型電池。
  4. 前記ラミネートシートの表面に張り付けられる熱収縮フィルムをさらに有し、
    前記熱収縮フィルムは、前記積層方向から視て、前記脆弱部に対向する位置において開口する請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層型電池。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層型電池を少なくとも1つ有し、前記積層方向から視て、前記積層型電池の電極タブが導出される辺以外の少なくとも1つの辺において、前記ラミネートシートの外周部を前記積層方向の両側から押圧する押圧部を備えるセルユニットと、
    前記セルユニットを収納するケースと、を有する電池モジュール。
  6. 前記押圧部は、締結部材を有する請求項5に記載の電池モジュール。
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